JP5525973B2 - 芳香族ジアミン化合物、それを用いて調製されたポリアミック酸とポリイミド、および液晶配向剤 - Google Patents

芳香族ジアミン化合物、それを用いて調製されたポリアミック酸とポリイミド、および液晶配向剤 Download PDF

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本発明は、芳香族ジアミン化合物、それを用いて調製されたポリアミック酸(polyamic acid)とポリイミド(polyimide, PI)、および液晶配向剤に関するものであり、特に、液晶ディスプレイ素子の機能を向上させることのできる芳香族ジアミン化合物、それを用いて調製されたポリアミック酸とポリイミド、および液晶配向剤に関するものである。
液晶ディスプレイ(liquid crystal display, LCD)は、液晶の光電変化を利用したディスプレイであり、小型、軽量、低消費電力、および優れた表示品質等の利点によって、近年、フラットパネルディスプレイの主流になっている。
液晶ディスプレイは、画面サイズの拡大、色に対する高飽和度、高コントラスト、および反応速度の向上といった要求に伴い、ねじれネマティック(twisted nematic,TN)液晶ディスプレイや超ねじれネマティック(super twisted nematic,STN)液晶ディスプレイから、一つ一つの画素全てに薄膜トランジスタ(thin filmed transistor,TFT)を装着したTFT型液晶ディスプレイに至るまで発展している。最近では、特にTFT型液晶ディスプレイの駆動方式に対して継続的に改良が進められており、例えば、視覚改善の方面では、垂直配向(vertical alignment,VA)方式や横電界スイッチング(in−plane switching,IPS)方式が開発され、この他にも、動画に対応する反応速度を改善することのできる光学補償ベンド(optically compensated bend,OCB)方式が開発されている。
液晶ディスプレイの典型として、正の誘電異方性を有するネマティック液晶を使用したTN電界効果型液晶ディスプレイがある。通常、液晶分子は、電極を備えた一対の基板の間に配置され、これらの2つの基板の配向方向は互いに垂直であり、且つ電界を制御することによって、液晶分子の配列方法を制御することができる。このタイプの液晶ディスプレイについては、液晶分子の長軸方向と基板の表面が均一なチルト角に配向されていることが重要である。このように、液晶分子の配列を均一なプレチルト角(pre−tilt angle)で配向させることができる材料を、一般に、配向膜(alignment film)と称している。
現在、工業界には、配向膜の調整方法として典型的な方法が2つある。第一の方法は、蒸気で無機物質を沈積して、無機フィルムを作る方法である。例えば、二酸化ケイ素を基板に傾斜蒸着して薄膜を形成する方法で、この場合、液晶分子は蒸着方向に配向される。しかしながら、この方法は、均一な配向を得ることができるが、工業利益をあまり持っていない。第二の方法は、有機フィルムを基板の表面に塗布し、その後、綿、ナイロンまたはポリエステルのような柔らかい布を利用して摩擦を加えることによって、有機フィルムの表面を配向する方法であり、この場合、液晶分子は摩擦方向に配向される。この方法は、比較的簡単で、且つ均一な配向を容易に得ることができるため、工業規模で広く応用されている。有機薄膜を形成することのできる重合体としては、例えば、ポリビニルアルコール(polyvinylalcohol,PVA)、ポリエチレンオキシド(polyethylene oxide,PEO)、ポリアミド(polyamide,PA)、またはポリイミドがあるが、そのうちポリイミドは、化学安定性および熱安定性等の性質を持っているため、配向膜材料として最もよく利用されている。
先行技術では、液晶ディスプレイに電圧を印加した時に生じるイオン性電荷は液晶配向膜に吸収され、印加した電圧を解除した後でもイオン性電荷を液晶配向膜から離脱させるのは非常に難しいため、画面に残像が生じる問題が発生する。そのため、近来、配向膜材料の開発は、残像問題の改善が主要な課題となっている。
本発明は、プレチルト角を高める効果を有する液晶配向膜を形成することのできる液晶配向剤を提供することを目的とする。
また、本発明は、液晶ディスプレイ素子の機能を向上させることのできる芳香族ジアミン化合物を提供することを目的とする。
また、本発明は、液晶ディスプレイ素子の機能を向上させることのできるポリアミック酸を提供することを目的とする。
また、本発明は、液晶ディスプレイ素子の機能を向上させることのできるポリイミドを提供することを目的とする。
本発明は、ディスプレイに適用する液晶配向剤を提出する。この液晶配向剤は、ジアミン化合物とテトラカルボン酸またはその二酸無水物により重合反応して得たポリイミドを含む。ジアミン化合物は、式(I)で表される芳香族ジアミン化合物を含む。
式(I)
Figure 0005525973


式中、R〜Rのいずれか2つは、1級アミノ基であり、その他は、それぞれ独立して、水素原子または1級アミノ基以外の一価置換基であり;Rは、C1〜C20のアルキル基、C3〜C40の一価脂環族置換基、C6〜C51の一価芳香族置換基または一価複素環式置換基であり;XおよびXは、それぞれ独立して、単結合またはエーテル基、ケトン基、エステル基、アミド基および2級アミノ基から成る群より選ばれた二価結合基(binding group)であり;XおよびXは、それぞれ独立して、C1〜C3の直鎖状アルキレン基である。
本発明の実施形態に係る液晶配向剤は、ジアミン化合物の合計量を基準にして、上述したポリイミドを重合する時に使用する芳香族ジアミン化合物の含有量が、ジアミン化合物の合計量に対して、例えば、少なくとも1モル%である。
本発明の実施形態に係る液晶配向剤は、ジアミン化合物の合計量を基準にして、上述したポリイミドを重合する時に使用する芳香族ジアミン化合物の含有量が、ジアミン化合物の合計量に対して、例えば、少なくとも10モル%である。
本発明の実施形態に係る液晶配向剤は、ジアミン化合物の合計量を基準にして、上述したポリイミドを重合する時に使用する芳香族ジアミン化合物の含有量が、ジアミン化合物の合計量に対して、例えば、少なくとも50モル%である。
本発明の実施形態に係る液晶配向剤は、さらに、ジアミン化合物とテトラカルボン酸またはその二酸無水物により重合反応して得られたポリアミック酸を含んでもよい。
本発明の実施形態に係る液晶配向剤は、ジアミン化合物の合計量を基準にして、上述したポリアミック酸を重合する時に使用する芳香族ジアミン化合物の含有量が、ジアミン化合物の合計量に対して、例えば、少なくとも1モル%である。
本発明の実施形態に係る液晶配向剤は、ジアミン化合物の合計量を基準にして、上述したポリアミック酸を重合する時に使用する芳香族ジアミン化合物の含有量が、ジアミン化合物の合計量に対して、例えば、少なくとも10モル%である。
本発明の実施形態に係る液晶配向剤は、ジアミン化合物の合計量を基準にして、上述したポリアミック酸を重合する時に使用する芳香族ジアミン化合物の含有量が、ジアミン化合物の合計量に対して、例えば、少なくとも50モル%である。
本発明の実施形態に係る液晶配向剤は、さらに、溶媒を含んでもよい。
本発明は、また、式(I)で表される芳香族ジアミン化合物を提出する。
式(I)
Figure 0005525973


式中、R〜Rのいずれか2つは、1級アミノ基であり、その他は、それぞれ独立して、水素原子または1級アミノ基以外の一価置換基であり;Rは、C1〜C20のアルキル基、C3〜C40の一価脂環族置換基、C6〜C51の一価芳香族置換基または一価複素環式置換基であり;XおよびXは、それぞれ独立して、単結合またはエーテル基、ケトン基、エステル基、アミド基および2級アミノ基から成る群より選ばれた二価結合基であり;XおよびXは、それぞれ独立して、C1〜C3の直鎖状アルキレン基である。
また、本発明は、テトラカルボン酸またはその二酸無水物とジアミン化合物とを重合反応して得られたポリアミック酸を提出する。ジアミン化合物は、上述した芳香族ジアミン化合物を含む。
本発明の実施形態に係るポリアミック酸は、ジアミン化合物の合計量を基準にして、上述した芳香族ジアミン化合物の含有量が、ジアミン化合物の合計量に対して、例えば、少なくとも1モル%である。
本発明の実施形態に係るポリアミック酸は、ジアミン化合物の合計量を基準にして、上述した芳香族ジアミン化合物の含有量が、ジアミン化合物の合計量に対して、例えば、少なくとも10モル%である。
本発明の実施形態に係るポリアミック酸は、ジアミン化合物の合計量を基準にして、上述した芳香族ジアミン化合物の含有量が、ジアミン化合物の合計量に対して、例えば、少なくとも50モル%である。
本発明は、さらに、テトラカルボン酸またはその二酸無水物とジアミン化合物とを重合反応して得られたポリイミドを提出する。ジアミン化合物は、上述した芳香族ジアミン化合物を含む。
本発明の実施形態に係るポリイミドは、ジアミン化合物の合計量を基準にして、上述した芳香族ジアミン化合物の含有量が、ジアミン化合物の合計量に対して、例えば、少なくとも1%である。
本発明の実施形態に係るポリイミドは、ジアミン化合物の合計量を基準にして、上述した芳香族ジアミン化合物の含有量が、ジアミン化合物の合計量に対して、例えば、少なくとも10モル%である。
本発明の実施形態に係るポリイミドは、ジアミン化合物の合計量を基準にして、上述した芳香族ジアミン化合物の含有量が、ジアミン化合物の合計量に対して、例えば、少なくとも50モル%である。
以上のように、液晶配向剤中に本発明の芳香族ジアミン化合物とテトラカルボン酸またはその二酸無水物とを重合反応して得られたポリイミドまたはポリイミドとポリアミック酸を含むことによって、この液晶配向剤によって形成された液晶配向膜がプレチルト角を高める効果を有し、且つ液晶ディスプレイ素子の直流残留電荷を比較的少なくすることができるため、液晶ディスプレイ素子の機能を向上させることができる。
本発明の上記および他の目的、特徴、および利点をより分かり易くするため、図面と併せた幾つかの実施形態を以下に説明する。
本発明は、ディスプレイに適用する液晶配向剤を提出する。ディスプレイは、例えば、液晶ディスプレイである。この液晶配向剤は、ジアミン化合物とテトラカルボン酸またはその二酸無水物とを重合反応して得られたポリイミドを含む。ジアミン化合物は、式(I)で表される芳香族ジアミン化合物を含む。
式(I)
Figure 0005525973


式中、R〜Rのいずれか2つは、1級アミノ基であり、その他は、それぞれ独立して、水素原子または1級アミノ基以外の一価置換基であり;Rは、C1〜C20のアルキル基、C3〜C40の一価脂環族置換基、C6〜C51の一価芳香族置換基または一価複素環式置換基であり;XおよびXは、それぞれ独立して、単結合またはエーテル基、ケトン基、エステル基、アミド基および2級アミノ基から成る群より選ばれた二価結合基であり;XおよびXは、それぞれ独立して、C1〜C3の直鎖状アルキレン基である。
本発明の実施形態において、式(I)で示される芳香族ジアミン化合物は、1−(2,4−ジアミノフェニル)−4−エチル−ピペラジン(1−(2,4−diaminophenyl)−4−ethyl−piperazine)、1−(3,5−ジアミノベンゾイル)−4−エチル−ピペラジン(1−(3,5−diaminobenzoyl)−4−ethyl−piperazine)、1−(2,4−ジアミノフェニル)−4−フェニル−ピペラジン(1−(2,4−diaminophenyl)−4−phenyl−piperazine)、1−(3,5−ジアミノベンゾイル)−4−フェニル−ピペラジン(1−(3,5−diaminobenzoyl)−4−phenyl−piperazine)等であってもよい。
式(I)で表される芳香族ジアミン化合物は、以下のステップで合成して得ることができる。
まず、アルカリおよび有機溶媒の存在の下で、式(II)で示されるジニトロベンゾイル化合物および式(III)で示されるピペラジン(piperazine)化合物により反応を行い、式(IV)で示される化合物を得る。Yは、−F、−Cl、−Br、−COCl、−COOH等である。
式(II)
Figure 0005525973


式(III)
Figure 0005525973


式(IV)
Figure 0005525973

それから、式(IV)で示される化合物で水素化反応を行い、式(I)で示される芳香族ジアミン化合物を得る。
上記の合成方法は、主に、式(II)で示されるジニトロベンゾイルを、アルカリおよび有機溶媒の存在の下で置換反応させてから、還元反応(水素化反応)を行って、式(I)で示される芳香族ジアミン化合物を得るものである。ここで加えるアルカリには触媒の効果があるため、合成反応の速度を上げ、反応温度を下げることができる。
この合成方法に適用するアルカリは、IA族とIIA族の金属で形成されたアルカリ性化合物から選ぶのが好ましく、IA族とIIA族の金属の炭素塩から選ぶのがより好ましい。あるいは、この合成方法に適用するアルカリは、3級アミンなどの3級アミノ基含有化合物(例えば、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリイソプロピルエチレンジアミン等)であってもよい。
この合成方法に適用する有機溶媒は、ハロゲン化アルキル(例えば、ジクロロメタン、ジクロロエタン、クロロホルム等)、ケトン類(例えば、アセトン、ブタノン等)、N−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド等であってもよい。
上述した還元反応(水素化反応)は、一般に知られている水素化反応の方法を利用して行うことができる。例を挙げて説明すると、プラチナ(Pt)、パラジウム(Pd)、ラネーニッケル(Raney−Ni)等の金属触媒を用いて、適切な圧力および温度で、水素ガスまたはヒドラジンにより還元反応を行う。あるいは、塩化スズ(SnCl)または鉄(Fe)等の還元剤を用いて、濃塩酸により還元反応を行う。あるいは、水素化アルミニウムリチウム(LiAlH)等の還元剤を用いて、非プロトン溶媒中で反応を行う。
また、本発明の液晶配向剤は、上述したジアミン化合物とテトラカルボン酸またはその二酸無水物とを重合反応して得られたポリイミド以外に、さらに、上述したジアミン化合物とテトラカルボン酸またはその二酸無水物とを重合反応して得らたポリアミック酸、および溶媒を含んでもよい。
上述したポリイミドおよびポリアミック酸は、有機極性溶媒(N−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルカプロラクタム、ジメチルスルホキシド、γ−ブチロラクトン等)の中で溶かしてから、透明電極を備えたガラス基板または透明プラスチックフィルム基板の上に塗布する。そして、120℃〜350℃の温度で、溶媒を熱処理して蒸発させ、薄膜を形成する。この薄膜は、摩擦配向により処理した後、安定したプレチルト角を有し、且つ電圧保持率の高い液晶分子を提供することのできる液晶配向膜を得ることができる。
上述したカルボン酸は、通常、特に制限がなく、芳香族テトラカルボン酸(例えば、1,2,4,5−ベンゼンテトラカルボン酸、3,3’,4,4’−ジフェニルテトラカルボン酸、2,3,3’,4−ジフェニルテトラカルボン酸、ビス(3,4−ジカルボキシルフェニル)エーテル、3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸、ビス(3,4−ジカルボキシルフェニル)スルホキシド、ビス(3,4−ジカルボキシルフェニル)メタン、2,2−ビス(3,4−ジカルボキシルフェニル)プロパン、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2,2−ビス(3,4−ジカルボキシルフェニル)プロパン、ビス(3,4−ジカルボキシルフェニル)ジメチルシリル、ビス(3,4−ジカルボキシルフェニル)ジフェニルシリル、2,3,4,5−ピリジンテトラカルボン酸、2,6−ビス(3,4−ジカルボキシルフェニル)ピリジン、上述した芳香剤テトラカルボン酸から誘導される二酸無水物およびジカルボン酸ジアシルハロゲン化物等)、脂肪族環状テトラカルボン酸(例えば、シクロブタンテトラカルボン酸、シクロペンタンテトラカルボン酸、ヘキサメチレンテトラカルボン酸、1,3,5−トリカルボキシルシクロペンチル酢酸、3,4−ジカルボキシル−1,2,3,4−テトラヒドロ−1−ナフタレンコハク酸無水物、上述した脂肪族環状テトラカルボン酸から誘導される二酸無水物およびジアシルハロゲン化物等)、または脂肪族テトラカルボン酸(例えば、ブタンテトラカルボン酸およびそれから誘導される二酸無水物およびジカルボン酸ジアシルハロゲン化物)であってもよい。上述したテトラカルボン酸およびその二酸無水物とジカルボン酸ジアシルハロゲン化物は、単独で使用することもできるが、2種または2種以上の混合物を使用してもよい。
また、上述したジアミン化合物とテトラカルボン酸またはその二酸無水物との重合反応を行う場合、ジアミン化合物は、式(I)で表される芳香族ジアミン化合物以外に、さらに、その他のジアミン化合物を同時に含んでもよい。
上述したその他のジアミン化合物は、例えば、1級ジアミン化合物であり、芳香族ジアミン化合物(例えば、フェニレンジアミン、ジアミノジフェニルメタン、ジアミノジフェニルエーテル、2,2−ジアミノフェニルプロパン、ビス(3,5−ジエチル−4−アミノフェニル)メタン、ジアミノジフェニルスルホン、ジアミノベンゾフェノン、ジアミノナフタレン、1,4−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,3− ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、4,4−ビス(4−アミノフェノキシ)ジフェニルスルホン、2,2−ビス(4,4−アミノフェノキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−アミノフェニル)ヘキサフルオロプロパン、および2,2−ビス(4,4−アミノフェノキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン等)、脂肪族環状ジアミン化合物(例えば、ビス(4−アミノシクロヘキシル)メタン、ビス(4−アミノ−3−メチルシクロヘキシル)メタン等)、または脂肪族ジアミン化合物(例えば、ブタンジアミンまたはヘキサメチレンジアミン)であってもよい。上述したその他のジアミン化合物は、単独で使用することもできるが、2種または2種以上の混合物を使用してもよい。
本発明の実施形態中、使用するジアミン化合物の合計量を基準にして、上述した芳香族ジアミン化合物の含有量は、ジアミン化合物の合計量に対して、少なくとも1モル%であり、より好ましくは、少なくとも10モル%、さらに好ましくは、少なくとも50モル%である。
上述したジアミン化合物とテトラカルボン酸またはその二酸無水物との重合反応を行う場合、生成物の重合度は、還元粘度(reduced viscosity)が0.05dl/g〜3.0dl/gの間であるのが好ましい。上述した還元粘度は、30℃の温度で、N−メチル−2−ピロリドンの濃度が0.5g/dlの時に測定したものである。
ジアミン化合物とテトラカルボン酸またはその二酸無水物との重合方法については、特に制限がなく、一般に知られている方法を用いて行ってもよい。例を挙げて説明すると、まず、ジアミン化合物を有機極性溶媒(例えば、N−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド)に溶かす。その後、テトラカルボン酸またはその二酸無水物をこの溶媒に加えて重合反応を行い、ポリイミドまたはポリイミドとポリアミック酸との共重合体の溶液を得る。重合する時の温度は、例えば、−20℃〜150℃であり、より好ましくは、−5℃〜100℃である。重合時間は、通常、5分〜24時間であり、より好ましくは、10分〜8時間である。
また、重合反応した時に形成されるポリイミドまたはポリイミドとポリアミック酸との共重合体の固形分含有量(溶媒に対する重量%)は、10重量%〜30重量%である。
ポリイミドまたはポリイミドとポリアミック酸との共重合体が適切な分子量を有するよう、テトラカルボン酸またはその二酸無水物とジアミン化合物とのモル比は、例えば、0.8〜1.2である。テトラカルボン酸またはその二酸無水物とジアミン化合物とのモル比が1に近くなるほど、分子量が大きくなり、且つ粘度が高くなる。テトラカルボン酸またはその二酸無水物とジアミン化合物とのモル比が1未満の場合は、適量の末端封止官能基(end cap functional group)を加えることによって、モル比が1未満になった時に生じる末端封止官能基の酸化現象を抑えることができる。適用する末端封止官能基は、例えば、無水フタル酸、無水マレイン酸、アニリン、シクロヘキシルアミン等である。
重合反応した後に得られるポリイミドまたはポリイミドとポリアミック酸の共重合体との重合度は、例えば、10〜5000(より好ましくは、16〜250)であり、重量平均分子量は、例えば、5000〜2500000(より好ましくは、8000〜125000)である。
また、上述した重合反応の重合度を高め、且つ反応時間を短縮するために、反応過程において触媒を添加してもよい。適用する触媒は、例えば、トリエチルアミン、ジエチルアミン、n−ブチルアミン、ピリジン等である。これらの触媒は、溶液のpH値を調節する機能も果たす。
また、その他の実施形態において、液晶配向剤は、さらに、有機シロキサン化合物を含んでもよく、アミノプロピルトリメトキシシラン、アミノプロピルトリエトキシシラン、ビニルメチルシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、3−メタクリトキシプロピルトリメトキシシラン、3−エポキシプロピルオキシプロピルトリメトキシシラン、3−エポキシプロピルオキシプロピルメチルジメトキシシラン、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、3−カルバミドプロピルトリメトキシシラン、3−カルバミドプロピルトリエトキシシラン、N−エトキシカルボニル−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−エトキシカルボニル−3−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−トリエトキシメチルシランプロピルトリエチレントリアミン、N−トリメトキシメチルシランプロピルトリエチレントリアミン、N−ビス(オキシエチレン)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−ビス(オキシエチレン)−3−アミノプロピルトリエトキシシラン等であってもよい。有機シロキサン化合物の含有量は、液晶配向膜の特性に影響を与えず、且つ液晶配向膜の基板表面への接着性を改善できる含有量であることを主とする。有機シロキサン化合物の含有量が多すぎると、形成される液晶配向膜は、容易に配向不良を起こす。逆に、有機シロキサン化合物の含有量が少なすぎると、形成される液晶配向膜は、容易に摩擦不良や粉砕過多を起こす。そのため、液晶配向剤中の重合物の合計重量を基準にして、有機シロキサン化合物の含有量は、液晶配向剤中の重合物の合計重量に対して、例えば、0.01重量%〜5重量%であるのが好ましく、より好ましくは、0.1重量%〜3重量%である。
また、その他の実施形態において、液晶配向剤は、さらに、エポキシ化合物を含んでもよく、エチレングリコールジグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグリシジルエーテル、トリプロピレングリコールジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、1,6−ヘキサングリコールジグリシジルエーテル、グリセリンジグリシジルエーテル、2,2−ジブロモネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、1,3,5,6−テトラグリシジル−2,4−ヘキサングリコール、N,N,N’,N’−テトラグリシジル−m−フェニルキシレン、1,3−ビス(N,N−ジグリシジルアミノメチル)シクロヘキサン、N,N,N’,N’−テトラグリシジル−4,4−ジアミノジフェニルメチル、3−(N−アリル−N−グリシジル)アミノプロピルトリメトキシシラン、3−(N,N−ジグリシジル)アミノプロピルトリメトキシシランであってもよい。エポキシ化合物の含有量は、液晶配向膜の特性に影響を与えず、且つ液晶配向膜の基板表面への接着性を改善できる含有量であることを主とする。エポキシ化合物の含有量が多すぎると、形成される液晶配向膜は、容易に配向不良を起こす。逆に、エポキシ化合物の含有量が少なすぎると、形成される液晶配向膜は、容易に摩擦不良や粉砕過多を起こす。そのため、配向膜材料の合計重量を基準にして、エポキシ化合物の含有量は、液晶配向剤中の重合物の合計重量に対して、例えば、0.01重量%〜3重量%であるのが好ましく、より好ましくは、0.1重量%〜2重量%である。
液晶配向膜の加工性に適合させるために、形成されるポリイミドまたはポリイミドとポリアミック酸との共重合体の固形分含有量を、有機溶媒で3重量%〜10重量%に希釈して、粘度を調整することによって、膜厚と塗布性を制御し、且つ後に続く配向膜の加工工程を容易にすることができる。適用する有機溶媒は、例えば、N−メチル−ピロリドン、m−クレゾール、γ−ブチロラクトン、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルホルムアミドまたはその混合物であってもよい。あるいは、ポリイミドを溶解する能力のない溶媒であっても、ポリイミドがその他の溶媒の中で低い溶解性をもたらさない限り、添加することもできる。このような溶剤は、例えば、エチレングリコールモノエチルエーテル(ethylene glycol monoethyl ether)、エチレングリコールモノブチルエーテル(ethylene glycol monobutyl ether)、ジエチレングリコールモノブチルエーテル(diethylene glycol monobutyl ether)、ジエチレングリコールモノエチルエーテル(diethylene glycol monoethyl ether)、ブチルカルビトール(butyl carbitol)、エチルカルビトールアセテート(ethyl carbitol acetate)、エチレングリコール、またはその混合物である。この種の溶媒の含有量は、溶媒の総重量の90%以下に制御するのが好ましい。
ポリイミドの合成方法としては、例えば、ポリアミック酸樹脂を加熱し、脱水閉環することによって、ポリイミド樹脂を形成する方法がある。加熱温度は、例えば、100℃〜350℃の間であり、より好ましくは、120℃〜320℃である。反応時間は、例えば、3分〜6時間である。
ポリイミドとポリアミック酸との共重合体の合成方法は、主に2種類ある。第一の方法は、脱水のモル比を制御することによって、共重合体を得る方法である。第二の方法は、一部のジアミンと二酸無水物とを特定の割合で脱水環化した後、室温で残りのジアミン化合物と二酸無水物とを加えて、重合を行う方法である。
液晶ディスプレイ素子は、以下のステップで製造することができる。
(1)本発明の液晶配向剤を、ローラーコーティング法、スピンコーティング法または印刷コーティング法で、ガラス基板の上に印加する。このガラス基板は、パターン化された透明導電膜を有する。液晶配向剤を塗布した後、加熱ベーキングを行い、液晶配向剤の中の有機溶媒を除去して、環化されなかったポリアミック酸を脱水/閉環反応するよう促進することによって、ポリイミド薄膜を形成する。上述した加熱ベーキングの温度は、80℃〜300℃の間であり、最も好ましくは、100℃〜240℃の間である。形成される薄膜の厚さは、0.005μm〜0.5μmであるのが好ましい。
(2)形成された薄膜を、ナイロンまたは綿の織物を巻き込んだローラーで摩擦配向を行い、液晶分子に配向性を持たせる。
(3)上述した液晶配向膜を有する基板の上に密封剤を塗布し、もう1つの上記の液晶配向膜を有する基板の上に間隙物質を噴霧して、それから、2つの基板を互いの摩擦方向に垂直または平行に組み合わせ、2つの基板の隙間に液晶を注入して注射孔を密封して、液晶ディスプレイ素子を形成する。
液晶ディスプレイ素子については、通常、以下の特性を評価指標として利用する。
(1)プレチルト角
液晶(ZLI−4792)を注入した液晶ディスプレイ素子を結晶回転法で測定する。
(2)摩擦性
液晶配向剤をスピンコーティング法でインジウムスズ酸化物(indium tin oxide,ITO)基板の上に塗布して、オーブンでベーキングを行い、1000回転/分の回転速度、60mm/秒のステージ移動速度で摩擦配向を10回行って、偏光顕微鏡で摩擦後の表面を目視観察する。
(3)電圧保持率
90℃の環境温度で、3Vの直流電を液晶ディスプレイ素子60Hz、パルス幅60μsecに印加して、液晶ディスプレイ素子の電圧保持率を測定する。
(4)直流残留電荷
60℃の環境温度で、5Vの直流電を液晶ディスプレイ素子に1時間印加し、次に、直流電を切断して、液晶ディスプレイ素子の中に残留した直流電電圧を測定する。
(5)環化率(イミド化率)
液晶配向剤を室温で減圧乾燥し、その後、乾燥後の固体を重水素化したジメチルスルホキシドの中に溶かす。テトラメチルシランを参考物質として使用し、H−NMRで測定して、下記の式でイミド化率を得る。
イミド化率(%)=(1−A/A×α)×100
:NH基のプロトンに由来するピーク面積(10ppm)
:その他のプロトンに由来するピーク面積
α:その他のプロトンがポリアミック酸の中のNH基の1つのプロトンに対する数量比
(6)接着性
液晶配向剤をITO基板の上に塗布して、ITO基板を100℃で1時間水煮した後、3mの接着テープでクロスカット法(cross cut method)を行う。
(7)信頼性
高温高湿度(温度50℃、相対湿度90RH)の環境で、60Hz/5Vで液晶ディスプレイ素子を500時間駆動させた後、偏光顕微鏡で観察する。
以下、実験例を用いて本発明を説明する。
芳香族ジアミン化合物の合成
<実験例1>
1−(2,4−ジアミノジフェニル)−4−エチル−ピペラジン(1−(2,4−diaminophenyl)−4−ethyl−piperazine)の合成
Figure 0005525973

2リットルの反応瓶の中に、2,4−ジニトロフルオロベンゼン(2,4−dinitrofluorobenzene)(67g、360ミリモル)、ジメチルアセトアミド(dimethylacetamide)(500g)および炭酸カリウム(potassium carbonate)(72.5g、525ミリモル)を加えて、5分間撹拌した。その後、N−エチルピペラジン(N−ethylpiperazine)(40g、350ミリモル)を反応瓶の中にゆっくり滴下した。全て滴下し終わった後、温度を80℃に上げて、48時間反応させ、再度室温に下げた。続いて、反応物を冷たい純水(2000g)の中に入れて、沈殿を析出した。そして、脱気濾過を行って、生成物である1−(2,4−ジニトロフェニル)−4−エチル−ピペラジン(1−(2,4−dinitrophenyl)−4−ethyl−piperazine)(70.6g、252ミリモル)、収率72%の濾過ケーキを得た。スペクトルデータ:1H NMR (400 MHz, CDCl) δ 8.6 (1H), 8.2 (1H), 7.1 (1H), 3.3 (4H), 2.6 (4H), 2.5 (2H), 1.1 (3H) ppm。
1リットルの反応瓶の中に、1−(2,4−ジニトロフェニル)−4−エチル−ピペラジン(56.07g、200ミリモル)、テトラヒドロフラン(tetrahydrofuran)(400g)、10%のパラジウム炭素(palladium−on−carbon)(2.05g)を加えて、10分間撹拌した。その後、80%の水和ヒドラジン(hydrazine hydrate)(30ml)をゆっくり滴下した。滴下し終わった後、温度を40℃に上げて、再度80%の水和ヒドラジン(30ml)をゆっくり滴下した。全て滴下し終わった後、継続して24時間撹拌した。続いて、反応温度を室温に下げ、それから脱気濾過を行って、濾液を得た。その後、減圧濃縮の方法で溶媒を除去し、残留物質をエチルアセテート(ethyl acetate)およびヘキサン(hexane)で再結晶して、生成物である1−(2,4−ジニトロフェニル)−4−エチル−ピペラジン(39.6g、180ミリモル)、収率90%を得た。スペクトルデータ:1H NMR (400 MHz, CDCl) δ 6.81−6.85 (1H), 6.04−6.10 (2H), 3.4−4.1 (4H), 2.85−2.87 (4H), 2.40−2.55 (2H), 1.08−1.12 (3H) ppm。
<実験例2>
1−(3,5−ジアミノベンゾイル)−4−エチル−ピペラジン(1−(3,5−diaminobenzoyl)−4−ethyl− piperazine)の合成
Figure 0005525973


2リットルの反応瓶の中に、3,5−ジニトロベンゾイルクロリド(3,5−dinitrobenzoyl chloride)(115.3g、500ミリモル)、無水テトラヒドロフラン(500g)および炭酸カリウム(103.7g、750ミリモル)を加え、10℃に冷却してから、5分間撹拌した。その後、N−エチルピペラジン(74.2g、650ミリモル)を反応瓶の中にゆっくり滴下した。全て滴下し終わった後、室温に戻して、再度4時間撹拌した。減圧濃縮の方法でテトラヒドロフランを除去し、残留物質を純水(2000g)の中に入れて、沈殿析出するのを待った。続いて、脱気濾過を行ってから、濾過ケーキを取り出し、メタノール(methanol)(100g)を加えた後、1時間加熱還流してから、室温に下げた。そして、脱気濾過を行って、メタノールを洗浄し、生成物である1−(3,5−ジニトロベンゾイル)−4−エチル−ピペラジン(1−(3,5−dinitrobenzoyl)−4−ethyl−piperazine)(126.4g、410ミリモル)、収率82%を得た。スペクトルデータ:1H NMR (400 MHz, CDCl) δ 9.04−9.05 (1H), 8.55−8.56 (2H), 3.42−3.81 (4H), 2.43−2.55 (6H), 1.06−1.09 (3H)ppm。
500ミリリットルの反応瓶の中に、1−(3,5−ジニトロベンゾイル)−4−エチル−ピペラジン(24.9g、81ミリモル)、テトラヒドロフラン(200g)、10%のパラジウム炭素(0.43g)を加えて、10分間撹拌した。その後、80%の水和ヒドラジン(15ml)をゆっくり滴下した。滴下し終わった後、温度を40℃に上げて、再度80%の水和ヒドラジン(15ml)をゆっくり滴下した。全て滴下し終わった後、継続して24時間撹拌した。続いて、反応温度を室温に下げてから、脱気濾過を行い、濾液を得た。その後、減圧濃縮の方法で溶媒を除去し、残留物質をエチルアセテートおよびヘキサンで再結晶させて、生成物である1−(3,5−ジアミノベンゾイル)−4−エチル−ピペラジン(17.7g、71ミリモル)、収率88%を得た。スペクトルデータ:1H NMR (400 MHz, CDCl) δ 6.0−6.01 (3H), 3.5−3.8 (4H), 2.4−2.5 (6H), 1.1 (3H) ppm。
<実験3>
1−(2,4−ジアミノフェニル)−4−フェニル−ピペラジン(1−(2,4−diaminophenyl)−4−phenyl−piperazine)の合成
Figure 0005525973

2リットルの反応瓶の中に、1−フェニルピペラジン(1−phenylpiperazine)(56.74g、350ミリモル)、N−メチルピロリドン(N−methyl−2−pyrrolidone)(700g)および炭酸カリウム(72.5g、525ミリモル)を加えて、室温で20分間撹拌してから、温度を70度に上げた。その後、2,4−ジニトロフェニル(67.1g、360ミリモル)とN−メチルピロリドン(175g)との混合液を反応瓶の中にゆっくり滴下した。全て滴下し終わった後、6時間撹拌した。続いて、反応瓶の温度を室温に下げて、溶液を純水(2625g)の中に入れ、沈殿析出するのを待った。それから、脱気濾過を行って、濾過ケーキを得た後、濾過ケーキを取り出し、メタノール(525g)を加えて、1時間加熱還流した。温度が下がった後、脱気濾過を行って、メタノールを洗浄し、生成物である1−(2,4−ジニトロフェニル)−4−フェニル−ピペラジン(1−(2,4−dinitrophenyl)−4−phenyl−piperazine)(91.9g、280ミリモル)、収率80%を得た。スペクトルデータ:1H NMR (400 MHz, d−DMSO) δ8.60 (1H), 8.30 (1H), 8.30 (1H), 7.30−7.50 (1H), 7.20−7.30 (2H), 6.90 (2H), 6.8−6.9 (1H), 3.4−3.5(4H), 3.30 (4H) ppm。
2リットルの反応瓶の中に、1−(2,4−ジニトロフェニル)−4−フェニル−ピペラジン(40g、121ミリモル)とエタノール(ethanol)(200ml)を加えて、5℃で10分間撹拌した。その後、塩化スズ(tin chloride)(202g、784ミリモル)、塩化水素(hydrogen chloride)(132ml)、水(26ml)、エタノール(200ml)の混合液をゆっくり滴下した。全て滴下し終わった後、温度を75℃に上げて、3時間撹拌し、再度室温に下げた。続いて、溶液を純水(1500g)の中に入れ、水酸化カリウム(potassium hydroxide)(100g)をゆっくり加えて、沈殿析出するのを待った。それから、脱気濾過を行って、純水で洗浄し、固体の1−(2,4−ジアミノフェニル)−4−フェニル−ピペラジン(25g、84ミリモル)、収率70%を得た。スペクトルデータ:1H NMR (400 MHz, CDCl) δ7.26−7.30 (2H), 6.96−6.98 (d,2H), 6.85−6.89 (2H), 6.09−6.12 (2H), 3.30−4.02 (8H), 2.98−3.00 (4H) ppm。
<実験4>
1−(3,5−ジアミノベンゾイル)−4−フェニル−ピペラジン(1−(3,5−diaminobenzoyl)−4−phenyl−piperazine)の合成
Figure 0005525973

2リットルの反応瓶の中に、1−フェニルピペラジン(48.6g、300ミリモル)、N−メチルピロリドン(600g)およびピリジン(pyridine)(35.6g)を加えて、室温で20分間撹拌してから、温度を70度に上げた。その後、3,5−ジニトロベンゾイルクロリド(71.2g、309ミリモル)とN−メチルピロリドン(150g)の混合液を反応瓶の中にゆっくり滴下した。全て滴下し終わった後、6時間撹拌し、反応温度を室温に下げてから、純水(2250g)の中に入れた。それから、脱気濾過を行って、濾過ケーキを得た後、濾過ケーキを取り出し、メタノール(450g)を加えて、1時間加熱還流した。その後、脱気濾過を行って、メタノールを洗浄し、生成物である1−(3,5−ジニトロベンゾイル)−4−フェニル−ピペラジン(1−(3,5−dinitrobenzoyl)−4−ethyl−piperazine)(85.5g、240ミリモル)、収率80%を得た。スペクトルデータ:1H NMR (400 MHz, CDCl) δ9.07−9.08 (1H), 8.59−8.60 (2H), 7.24−7.29 (2H), 6.89−6.93 (3H), 3.58−3.96 (4H), 3.16−3.2 (4H) ppm。
2リットルの反応瓶の中に、1−(3,5−ジニトロベンゾイル)−4−フェニル−ピペラジン(1−(3,5−dinitrobenzoyl)−4−ethyl−piperazine)(40g、112ミリモル)、塩化スズ(201g、784ミリモル)およびエタノール(800ml)を加えて、5℃で10分間撹拌した。その後、塩化水素(132ml)と水(26ml)の混合液をゆっくり滴下した。全て滴下し終わった後、反応瓶の温度を75℃に上げて、3時間撹拌してから、室温に下げた。続いて、溶液を純水(2000g)の中に入れ、水酸化カリウム(100g)をゆっくり加えて、沈殿析出するのを待った。それから、脱気濾過を行って、純水で洗浄し、固体の1−(3,5−ジアミノベンゾイル)−4−フェニル−ピペラジン(25g、84ミリモル)、収率75%を得た。スペクトルデータ:1H NMR (400 MHz, d−DMSO) δ7.20−7.24 (2H), 6.93−6.95 (2H), 6.79−6.82 (2H), 5.80− 5.88 (3H), 4.96 (4H), 3.52−3.66 (4H), 3.10 (4H) ppm。
ポリイミドの合成および液晶配向膜の調製
(1)1−(2,4−ジアミノジフェニル)−4−エチル−ピペラジン(1−(2,4−diaminophenyl)−4−ethyl−piperazine)、略称DPEP。
(2)1−(3,5−ジアミノベンゾイル)−4−エチル−ピペラジン(1−(3,5−diaminobenzoyl)−4−ethyl− piperazine)、略称DBEP。
(3)1−(2,4−ジアミノフェニル)−4−フェニル−ピペラジン(1−(2,4−diaminophenyl)−4−phenyl−piperazine)、略称DPPP。
(4)1−(3,5−ジアミノベンゾイル)−4−フェニル−ピペラジン(1−(3,5−diaminobenzoyl)−4−phenyl−piperazine)、略称DBPP。
(5)4,4’−メチレンジアニリン(4,4’−methylenedianiline)、略称MDA。
(6)1,2,3,4−シクロブタンテトラカルボン酸二無水物(cyclobutane−1,2,3,4−tetracarboxylic dianhydride)、略称CBDA。
<実験例5>
11g(0.05モル)のDPEPおよび9.8g(0.05モル)のCBDAを、83.2gのN−メチルピロリドン(NMP)の中で室温にて12時間反応させ、次に、312gのNMPを加えて希釈し、ポリアミック酸溶液(比粘度0.6dl/g)を得た。その後、このポリアミック酸溶液を、透明電極を有するガラス基板上に、3000rpmでスピンコーティングした。続いて、200℃で30分間加熱して、ポリイミド薄膜を形成し、40nmの間隔剤を用いて、平行方向に組み立てた液晶セルを作った。液晶(例えば、型番:ZLI−4792、Merck社製)を注入した後、この液晶を直行ニコル(crossed nicols)の間で回転させて、完全な暗状態にし、チルト角テスター(tilt angle tester, TBA)を用いて90°のプレチルト角を得た。
<実験例6>
12.4g(0.05モル)のDBEPおよび9.8g(0.05モル)のCBDAを、88.8gのNMPの中で室温にて12時間反応させ、次に、333gのNMPを加えて希釈し、ポリアミック酸溶液(比粘度0.55dl/g)を得た。その後、このポリアミック酸溶液を、透明電極を有するガラス基板上に、3000rpmでスピンコーティングした。続いて、200℃で30分間加熱して、ポリイミド薄膜を形成し、40ナノメートルの間隔剤を用いて、平行方向に組み立てた液晶セルを作った。液晶(例えば、型番:ZLI−4792、Merck社製)を注入した後、この液晶を直行ニコルの間で回転させて、完全な暗状態にし、チルト角テスターを用いて90°のプレチルト角を得た。
<実験例7>
13.4g(0.05モル)のDPPPおよび9.8g(0.05モル)のCBDAを、92.8gのNMPの中で室温にて12時間反応させ、次に、348gのNMPを加えて希釈し、ポリアミック酸溶液(比粘度0.57dl/g)を得た。その後、このポリアミック酸溶液を、透明電極を有するガラス基板上に、3000rpmでスピンコーティングした。続いて、200℃で30分間加熱して、ポリイミド薄膜を形成し、40ナノメートルの間隔剤を用いて、平行方向に組み立てた液晶セルを作った。液晶(例えば、型番:ZLI−4792、Merck社製)を注入した後、この液晶を交差ニコルの間で回転させて、完全な暗状態にし、チルト角テスターを用いて90°のプレチルト角を得た。
<実験例8>
14.8g(0.05モル)のDBPPおよび9.8g(0.05モル)のCBDAを、98.4gのNMPの中で室温にて12時間反応させ、次に、369gのNMPを加えて希釈し、ポリアミック酸溶液(比粘度0.52dl/g)を得た。その後、このポリアミック酸溶液を、透明電極を有するガラス基板上に、3000rpmでスピンコーティングした。続いて、200度で30分間加熱して、ポリイミド薄膜を形成し、40ナノメートルの間隔剤を用いて、平行方向に組み立てた液晶セルを作った。液晶(例えば、型番:ZLI−4792、Merck社製)を注入した後、この液晶を直行ニコルの間で回転させて、完全な暗状態にし、チルト角テスターを用いて90°のプレチルト角を得た。
<実験例9>
2.2g(0.01モル)のDPEP、14.8g(0.04モル)のMDAおよび9.8g(0.05モル)のCBDAを、107.2gのNMPの中で室温にて12時間反応させ、次に、402gのNMPを加えて希釈し、ポリアミック酸溶液(比粘度0.86dl/g)を得た。その後、このポリアミック酸溶液を、透明電極を有するガラス基板上に、3000rpmでスピンコーティングした。続いて、200℃で30分間加熱して、ポリイミド薄膜を形成した。このポリイミド薄膜を冷却した後、ブラシで摩擦配向を行い、40ナノメートルの間隔剤を用いて、平行方向に組み立てた液晶セルを作った。液晶(例えば、型番:ZLI−4792、Merck社製)を注入した後、チルト角テスターを用いて5.0°のプレチルト角を得た。
<実験例10>
2.48g(0.01モル)のDBEP、14.8g(0.04モル)のMDAおよび9.8g(0.05モル)のCBDAを、108.3gのNMPの中で室温にて12時間反応させ、次に、406.2gのNMPを加えて希釈し、ポリアミック酸溶液(比粘度0.73dl/g)を得た。その後、このポリアミック酸溶液を、透明電極を有するガラス基板上に、3000rpmでスピンコーティングした。続いて、200℃で30分間加熱して、ポリイミド薄膜を形成した。このポリイミド薄膜を冷却した後、ブラシで摩擦配向を行い、40ナノメートルの間隔剤を用いて、平行方向に組み立てた液晶セルを作った。液晶(例えば、型番:ZLI−4792、Merck社製)を注入した後、チルト角テスターを用いて5.3°のプレチルト角を得た。
<実験例11>
2.68g(0.01モル)のDPPP、14.8g(0.04モル)のMDAおよび9.8g(0.05モル)のCBDAを、109.1gのNMPの中で室温にて12時間反応させ、次に、409.2gのNMPを加えて希釈し、ポリアミック酸溶液(比粘度0.80dl/g)を得た。その後、このポリアミック酸溶液を、透明電極を有するガラス基板上に、3000rpmでスピンコーティングした。続いて、200℃で30分間加熱して、ポリイミド薄膜を形成した。このポリイミド薄膜を冷却した後、ブラシで摩擦配向を行い、40ナノメートルの間隔剤を用いて、平行方向に組み立てた液晶セルを作った。液晶(例えば、型番:ZLI−4792、Merck社製)を注入した後、チルト角テスターを用いて5.2°のプレチルト角を得た。
<実験例12>
2.96g(0.01モル)のDBPP、14.8g(0.04モル)のMDAおよび9.8g(0.05モル)のCBDAを、110.2gのNMPの中で室温にて12時間反応させ、次に、413.4gのNMPを加えて希釈し、ポリアミック酸溶液(比粘度0.72dl/g)を得た。その後、このポリアミック酸溶液を、透明電極を有するガラス基板上に、3000rpmでスピンコーティングした。続いて、200℃で30分間加熱して、ポリイミド薄膜を形成した。このポリイミド薄膜を冷却した後、ブラシで摩擦配向を行い、40ナノメートルの間隔剤を用いて、平行方向に組み立てた液晶セルを作った。液晶(例えば、型番:ZLI−4792、Merck社製)を注入した後、チルト角テスターを用いて5.5°のプレチルト角を得た。
<比較例1>
9.7g(0.05モル)のMDAおよび9.8g(0.05モル)のCBDAを、78gのNMPの中で室温にて12時間反応させ、次に、292.5gのNMPを加えて希釈し、ポリアミック酸溶液(比粘度0.81dl/g)を得た。その後、このポリアミック酸溶液を、透明電極を有するガラス基板上に、3000rpmでスピンコーティングした。続いて、200℃で30分間加熱して、ポリイミド薄膜を形成した。このポリイミド薄膜を冷却した後、ブラシで摩擦配向を行い、40ナノメートルの間隔剤を用いて、平行方向に組み立てた液晶セルを作った。液晶(例えば、型番:ZLI−4792、Merck社製)を注入した後、チルト角テスターを用いて2.1°のプレチルト角を得た。
表1は、実験例と比較例のプレチルト角を比較したものである。
Figure 0005525973
表1からわかるように、液晶配向剤を調製する時に、本発明の芳香族ジアミン化合物(実験例5〜12)を添加することによって、形成された液晶配向膜は、プレチルト角を高める効果を有することができる。
表2は、実験例と比較例の直流残留電荷を比較したものである。
Figure 0005525973
表2からわかるように、液晶配向剤を調製する時に、本発明の芳香族ジアミン化合物(実験例5〜12)を添加することによって、液晶ディスプレイ素子の直流残留電荷を比較的少なくすることができる。
以上のように、液晶配向剤中に本発明の芳香族ジアミン化合物とテトラカルボン酸またはその二酸無水物とを重合反応して得られたポリイミドまたはポリイミドとポリアミック酸を含むことによって、この液晶配向剤によって形成された液晶配向膜がプレチルト角を高める効果を有し、且つ液晶ディスプレイ素子の直流残留電荷を比較的少なくすることができるため、液晶ディスプレイ素子の機能を向上させる目的を達成することができる。
以上のごとく、この発明を実施形態により開示したが、もとより、この発明を限定するためのものではなく、当業者であれば容易に理解できるように、この発明の技術思想の範囲内において、適当な変更ならびに修正が当然なされうるものであるから、その特許権保護の範囲は、特許請求の範囲および、それと均等な領域を基準として定めなければならない。

Claims (18)

  1. ディスプレイに適用する液晶配向剤であって、
    式(I)で表される芳香族ジアミン化合物を含むジアミン化合物とテトラカルボン酸またはその二酸無水物とを重合反応して得られたポリイミドを含む液晶配向剤。
    式(I)
    Figure 0005525973
    (式中、R〜Rのいずれか2つは、1級アミノ基であり、その他は、それぞれ独立して、水素原子または1級アミノ基以外の一価置換基であり;Rは、置換されていないC3〜C40の一価脂環族置換基、C6〜C51の一価芳香族置換基または一価複素環式置換基であり;XおよびXは、それぞれ独立して、単結合またはエーテル基、ケトン基、エステル基、アミド基および2級アミノ基から成る群より選ばれた二価結合基であり;XおよびXは、それぞれ独立して、C1〜C3の直鎖状アルキレン基である。)
  2. 前記ポリイミドを重合する時に使用する前記芳香族ジアミン化合物の含有量が、前記ジアミン化合物の合計量に対して、少なくとも1モル%である請求項1記載の液晶配向剤。
  3. 前記ポリイミドを重合する時に使用する前記芳香族ジアミン化合物の含有量が、前記ジアミン化合物の合計量に対して、少なくとも10モル%である請求項1記載の液晶配向剤。
  4. 前記ポリイミドを重合する時に使用する前記芳香族ジアミン化合物の含有量が、前記ジアミン化合物の合計量に対して、少なくとも50モル%である請求項1記載の液晶配向剤。
  5. 前記ジアミン化合物と前記テトラカルボン酸またはその二酸無水物とを重合反応して得られるポリアミック酸をさらに含む請求項1記載の液晶配向剤。
  6. 前記ポリアミック酸を重合する時に使用する前記芳香族ジアミン化合物の含有量が、前記ジアミン化合物の合計量に対して、少なくとも1モル%である請求項5記載の液晶配向剤。
  7. 前記ポリアミック酸を重合する時に使用する前記芳香族ジアミン化合物の含有量が、前記ジアミン化合物の合計量に対して、少なくとも10モル%である請求項5記載の液晶配向剤。
  8. 前記ポリアミック酸を重合する時に使用する前記芳香族ジアミン化合物の含有量が、前記ジアミン化合物の合計量に対して、少なくとも50モル%である請求項5記載の液晶配向剤。
  9. 溶媒をさらに含む請求項1記載の液晶配向剤。
  10. 式(I)で表される芳香族ジアミン化合物。
    式(I)
    Figure 0005525973
    (式中、R〜Rのいずれか2つは、1級アミノ基であり、その他は、それぞれ独立して、水素原子または1級アミノ基以外の一価置換基である。Rは、置換されていないC3〜C40の一価脂環族置換基、C6〜C51の一価芳香族置換基または一価複素環式置換基である。XおよびXは、それぞれ独立して、単結合またはエーテル基、ケトン基、エステル基、アミド基および2級アミノ基から成る群より選ばれた二価結合基である。XおよびXは、それぞれ独立して、C1〜C3の直鎖状アルキレン基である。)
  11. テトラカルボン酸またはその二酸無水物と請求項10に記載の芳香族ジアミン化合物を含むジアミン化合物とを重合反応して得られたポリアミック酸。
  12. 前記芳香族ジアミン化合物の含有量が、前記ジアミン化合物の合計量に対して、少なくとも1モル%である請求項11記載のポリアミック酸。
  13. 前記芳香族ジアミン化合物の含有量が、前記ジアミン化合物の合計量に対して、少なくとも10モル%である請求項11記載のポリアミック酸。
  14. 前記芳香族ジアミン化合物の含有量が、前記ジアミン化合物の合計量に対して、少なくとも50モル%である請求項11記載のポリアミック酸。
  15. テトラカルボン酸またはその二酸無水物と請求項10に記載の芳香族ジアミン化合物を含むジアミン化合物とを重合反応して得られたポリイミド。
  16. 前記芳香族ジアミン化合物の含有量が、前記ジアミン化合物の合計量に対して、少なくとも1モル%である請求項15記載のポリイミド。
  17. 前記芳香族ジアミン化合物の含有量が、前記ジアミン化合物の合計量に対して、少なくとも10モル%である請求項15記載のポリイミド。
  18. 前記芳香族ジアミン化合物の含有量が、前記ジアミン化合物の合計量に対して、少なくとも50モル%である請求項15記載のポリイミド。
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