JP2005096988A - 振分けコンベヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】 コンベヤを直線基準位置より水平方向に揺動しても搬入側と搬出側が常に平行状態を維持し、相手方コンベヤへの被搬送物の乗り移りをスムーズに行うことができる振分けコンベヤを提供する。
【解決手段】 一列に連続して搬送されてきた被搬送物を、ベルト幅方向に並設された複数の搬送路に振分けたり、逆に並設された複数の搬送路の被搬送物を一列に合流させる振分けコンベヤであって、そのコンベヤはコンベヤフレーム1にエンドレスベルト2を巻装して構成され、コンベヤフレームの機長方向の一端を支点として他端を水平方向に揺動した時、前記コンベヤフレームが平面視平行四辺形状に変形して、機長方向両端のベルト端縁が平行を維持し、振分けコンベヤの前後に配置されるコンベヤの端縁と平行状態を維持する。
【選択図】 図1

Description

本発明は一列に連続して搬送されてきた被搬送物を、ベルト幅方向に並設された複数の搬送路に振分けたり、逆に並設された複数の搬送路の被搬送物を一列に合流させるのに使用する振分けコンベヤに関する。
一列に連続して投入されてくる被搬送物を個別に識別して、ベルト幅方向に並設された複数の搬送路に分類仕分けする、或いは、前記の逆の形態で、並設された複数の搬送路の被搬送物を一列に合流させるものとして、振分けコンベヤ(ラインセレクタ)が開発されている。
その振分けコンベヤとしてベルト式のものもあり、そのものはベルトコンベヤのフレームを架台に対して水平回動可能に支持したものである。しかし、この振分けコンベヤは平面矩形状のコンベヤがそのまま水平回動するため、該振分けコンベヤは前後に配置される被搬送物の受け渡しコンベヤの搬送面と上下方向に段差を付けて重なり合うように配置される。従って、被搬送物はコンベヤからコンベヤに乗り移るたびに搬送レベルが変わり、被搬送物には落下の衝撃が作用することになり、衝撃が作用することで破損するような被搬送物には使用できないという問題点を有する。
このような問題を解決するものとして、駆動ローラを回転自在に支持する第1フレームと、従動ローラを回転自在に支持する第2フレームとを連結機構によって水平方向に屈折可能に連結し、該連結機構に、エンドレスベルトの引張り側とたるみ側それぞれのベルト外面を内側に凹入させるガイド部が設けられた支持枠を水平方向に回転自在に支持させるとともに、該支持枠内に上下二つの伸縮吸収ローラを設けて、これら各ローラにエンドレスベルトを掛け渡し、更に支持枠内の上下二箇所に、一対の円弧カム面を一体に形成し、伸縮吸収ローラがベルト搬送方向軸線を中心として揺動するように構成したコンベア装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特公平5−81483号公報
しかし、上記特許文献1記載のコンベア装置は、上記構成により搬入位置と搬出位置とに相対的な水平方向の差をもたせるようにエンドレスベルトを屈曲させている。即ち、コンベア装置における駆動ローラと従動ローラとに亘って掛け渡したエンドレスベルトの搬送面途中には該ベルトが内側に凹入することで生じる切れ目が発生する。従って、この切れ目(ベルトの凹入部)に被搬送物が落ち込んだ際は、トラブルの原因となる。
又、水平方向に屈折することで、屈折したフレームの端部は該フレームの軸線に対し常に直角を維持する。従って、コンベア装置に連設配置する相手方コンベアは、被搬送物の受け渡しをスムーズに行う為に屈折したフレームの端部と平行にするために放射状に配置する必要があり、搬送ラインの構成に制約を受けることになる。
本発明が解決しようとする課題は、コンベヤを直線基準位置より水平方向に揺動しても搬入側と搬出側が常に平行状態を維持し、相手方コンベヤへの被搬送物の乗り移りをスムーズに行うことができる振分けコンベヤを提供することにある。
上記課題を解決するために本発明は、一列に連続して搬送されてきた被搬送物を、ベルト幅方向に並設された複数の搬送路に振分けたり、逆に並設された複数の搬送路の被搬送物を一列に合流させる振分けコンベヤであって、そのコンベヤはコンベヤフレームにエンドレスベルトを巻装して構成され、コンベヤフレームの機長方向の一端を支点として他端を水平方向に揺動した時、前記コンベヤフレームが平面視平行四辺形状に変形して、機長方向両端のベルト端縁が平行を維持し、振分けコンベヤの前後に配置されるコンベヤの端縁と平行状態を維持することを特徴とする(請求項1)。
上記振分けコンベヤの具体的構成は、コンベヤフレームを矩形状に形成した左・右フレームの機長方向の上下端部を連結杆で連結して構成し、更に機長方向両端の連結杆より内側にそれぞれ折り返しローラを機長方向と交差させて一端をフレームに軸支し、他端同士をリンクで連結して揺動可能に架設配置し、且つ前記両折り返しローラ間には駆動ローラを片持ち支持構造で配置し、前記連結杆、折り返しローラ及び駆動ローラに亘ってエンドレスベルトを巻装する。そして、そのコンベヤフレームの機長方向の一端を架台に回動可能に軸支して他端側を揺動自在とし、揺動手段によって前記コンベヤを水平揺動する。それによりコンベヤフレームは平面視矩形状態から平行四辺形に変形し、その変形に追従して前記折り返しローラが揺動し、エンドレスベルトの安定走行を可能とする(請求項2)。
上記構成により、コンベヤフレーム内に架設された前後の折り返しローラはリンクで連結されているため、平行リンク機構の動作を行ない、両折り返しローラは常に平行状態を維持する。
振分けコンベヤを水平揺動した時コンベヤフレームは矩形状から平行四辺形に変形し、エンドレスベルトは斜め傾斜に走行する。その為、揺動時はベルトが蛇行し易く、出来るだけ早く元の状態に戻すことが必要である。そこで、左・右フレームの機長方向の上下端部を連結する合計4本の連結杆のうち、少なくとも入口側下段と出口側上段の連結杆は、軸方向の両側部が軸端に向かって漸次大径に変化するテーパ杆部を有した偏心杆とする(請求項3)。勿論、4本全部を偏心杆としてもよいものである。
又、コンベヤを水平揺動させる揺動手段としては、揺動範囲内においてコンベヤを多段に停止保持し得る手段であれば、既存のどんな方法でもよい。例えば、エアーシリンダを使用し、該エアーシリンダの一端を架台に、他端をリンクで連結した一方の折り返しローラの自由端に連結した構成とする(請求項4)。又、モータとカム機構の組み合わせで構成してもよい。
更に、コンベヤを水平揺動し、コンベヤフレームが平行四辺形に変形した場合でも、エンドレスベルトの安定した走行を維持する為に、折り返しローラが揺動するが、該折り返しローラはコンベヤ本体の中心を通る揺動振れ角度と対称な線に直角と成るように配置する(請求項5)。
また、被搬送物を振分けるためにコンベヤを水平揺動した時、コンベヤフレームは矩形から平行四辺形に変形し、それに伴いベルトの周長も変化するが、このベルト周長の変化を吸収して安定したベルト走行を可能にするため、ベルトの張力調整手段が設けられている。即ち、振分けコンベヤが基準位置にある時は平面矩形状を呈し、振分けコンベヤを左右に揺動した時は平行四辺形に変形し、ベルトの周長は矩形状時の周長より短くなる。従って、ベルトの周長は予め短い方に設定し、コンベヤフレームの変形による周長の変化に自動的に対応するようにする。尚、「ベルトの周長」とは、ベルトが巻装される軌跡の長さ、即ち、ベルト走行路の長さを意味する。但し、ベルト自体の長さは変化しない。
その張力調整手段としては、殆ど伸び縮みしない非伸縮性のベルトを使用の場合は、駆動ローラの外周面に対するベルトの巻き付け量を調整するピンチローラを可動式とする。その具体的構成としては、エンドレスベルトの復路側を駆動ローラの両側より外周面側に押し付ける左・右ピンチローラと、その左・右ピンチローラをエンドレスベルトの周長変化に追従して前記駆動ローラの外周面に対して接近/離反させるトーションバネを備え、周長の変化に関係なくエンドレスベルトに適正な張力を付与する機構が挙げられる(請求項6)。
又、伸縮性のベルトで前記周長の変化に対応させることも可能であるが、その場合はベルトコンベヤで一般的な固定式のピンチローラを使用して所定の張力を付与する。但し、この場合は、ベルト自体が使用に伴って伸縮するため、定期的にピンチローラの位置を移動させる必要がある。
また、コンベヤの揺動時、ベルトは蛇行し易いが、これを防止する為に左・右フレームの機長方向の上下端部同士を連結する連結杆の変形例と、他の揺動手段との組み合わせによって振分けコンベヤを構成することができる。
その具体的構成は、左・右フレームを連結する連結杆のうち、入口側上段と出口側上段の連結杆は、軸方向の両側部が軸端に向かって漸次大径に変化するテーパ杆部を有した偏心杆とし、入口側下段と出口側下段の連結杆は、軸方向の両側部が軸端に向かって円弧面で漸次大径に変化するたいこ形ローラとし、揺動手段は、前記コンベヤフレームの側部にモータで所定角度水平揺動する揺動板を配置し、その揺動板の回転中心より径方向外側の位置と、入口側叉は出口側に配置した折り返しローラの自由端とリンクとの連結部とをリンクシャフトで連結し、更に、入口側及び出口側に配置した折り返しローラの少なくとも一方の折り返しローラにおけるリンクとの連結部を架台上に設置したガイド枠内に嵌合し、前記揺動板の揺動によりコンベヤフレームが軸支点を中心として平行四辺形に変形するようにする(請求項7)。
上記揺動手段を配置するコンベヤフレームの側部とは、コンベヤフレームより外側で且つ該コンベヤフレームの揺動支点の位置より機長方向に沿った前方位置であればよい。
叉、前記揺動板に連結したリンクシャフトの他端は、前記コンベヤフレームに連結してもよい(請求項8)。リンクシャフトをコンベヤフレームに連結する場合、前記揺動板はコンベヤフレームの揺動支点の位置より機長方向に沿った前方位置、例えば、コンベヤフレームの左右側部、或いはコンベヤフレームの下方に配置する。叉、コンベヤフレームに対するリンクシャフトの連結は、コンベヤフレームに取り付けた固定部材でも、コンベヤフレーム自体の何れでもよい。
上記手段によれば、モータによって揺動板が水平揺動すると、該揺動板に連結されたリンクシャフトを介してコンベヤフレームが軸支点を中心として平行四辺形に変形し、且つ入口側及び出口側の折り返しローラは、コンベヤ本体の中心を通る揺動振れ角度と対称な線に対して略直角となるようにガイド枠によって揺動される。それにより、コンベヤの揺動時においてもベルトは蛇行せず、安定した搬送が確保される。しかも、揺動手段は揺動板とリンクシャフトであるため、装置全体をコンパクトに構成できる。
本発明によれば、コンベヤを水平揺動した時、コンベヤフレームが平面視平行四辺形に変形して機長方向両端のベルト端縁が平行状態を維持する。それにより、基準位置での搬送は勿論のこと、コンベヤを水平方向左右に揺動した状態においても、被搬送物の受け渡しを行うコンベヤとは端縁同士が平行状態を維持する。従って、搬送面の高さを受け渡しコンベヤの搬送面と同じ高さにできる。
よって、被搬送物の搬送、受け渡しをスムーズに、且つ被搬送物に衝撃を与えずに行うことが出来る振分けコンベヤを提供できる。
又、端縁同士が平行で、しかも搬送面の高さが同じである為、振分けコンベヤを所定角度範囲内を連続して往復揺動することで、一列に連続して投入されてくる被搬送物を、ベルト幅方向に連続して離隔搬送することができる。
更に、請求項7、8の構成とした場合は、前記した効果に加えて、装置全体をコンパクト化できると共に、揺動手段の部品点数を少なくでき、コストダウンを計ることができる。
振分けコンベヤのコンベヤフレームは、矩形状に形成した左・右フレームの機長方向の上下端部をそれぞれ連結杆を介して形状変形可能な直方体状に連結構成する。そのコンベヤフレームの機長方向両端の連結杆より内側には、それぞれ折り返しローラを機長方向と交差させて一端をフレームに軸支し、他端同士をリンクで連結して揺動可能に架設配置する。更に前記コンベヤフレームにはモータで駆動する駆動ローラを片持ち支持構造で配置し、その駆動ローラ及び前記連結杆、折り返しローラに亘ってエンドレスベルトを巻装すると共に、エンドレスベルトの巻装途中には前記コンベヤフレームの形状変化に伴う該エンドレスベルトの周長の変化を吸収する張力調整手段を配置する。
前記張力調整手段は、コンベヤフレームに片持ち支持した駆動ローラの外周面にベルトの復路側を巻き付け、その巻き付け状態を保持するピンチローラを該駆動ローラの両側に配置し、且つそのピンチローラはトーションバネによってベルト周長の変化に対し前記駆動ローラの外周面に接近/離反し、ベルトの張力を適正状態に保持する。
そのコンベヤフレームを架台上に機長方向の一方端を回動可能に軸支して他端側を水平揺動可能に支持し、揺動手段でコンベヤを水平揺動すると、該コンベヤフレームは平行四辺形に変形し、機長方向両端の端縁は平行状態を維持し、前記折り返しローラも揺動してエンドレスベルトの安定走行を可能とする。
本発明の振分けコンベヤの実施例1を図面に基づいて説明する。
振分けコンベヤは、図1及び図2に示すように、直方体形状に構成したコンベヤフレーム1の機長方向外周面に沿ってエンドレスベルト2が巻装されたコンベヤ本体Aが、架台B上にコンベヤフレームの機長方向の一方端を支点として水平揺動自在に取り付けられて構成されている。
コンベヤ本体Aを構成するコンベヤフレーム1は、アルミニウム材やステンレス材で矩形枠体形状に形成した左・右フレーム1a,1bを所定の間隔(使用するベルト幅よりやや広い間隔)をおいて平行に起立し、その左・右フレーム1a,1bの機長方向の上下端部に亘って連結杆3a,3b,3c,3dが架設され、それら連結杆3a〜3dと左・右フレーム1a,1bがピンで屈曲可能に連結されて直方体形状に構成されている。
そして、そのコンベヤフレーム1は、左・右フレーム1a,1bが連結杆3a〜3dで屈曲可能に連結されているため、該フレームに外力が作用することで直方体形状は平行四辺形に変形自在となる。
上記コンベヤフレーム1における左・右フレーム1a,1bを連結する連結杆3a〜3dのうち、架台Bに対して水平揺動の支点となる側(被搬送物が入ってくる入口側)の下段に架設する連結杆3bと、揺動側(被搬送物が送り出される出口側)の上段に架設する連結杆3cは、図5及び図6に示すように、該杆の軸方向の両側部に軸端に向かって漸次楕円形で大径に変化するテーパ杆部4を有した偏心杆を使用し、ベルトの安定走行が確保されている。尚、他の連結杆3a,3dも上記した偏心杆としてもよいが、コストを考慮した場合は断面が真円形の杆を使用する。
連結杆として偏心杆を配置する位置は、上記したようにベルト張力の掛かる入口側の下段と出口側の上段であるから、例えば図10〜図12に示すようにベルトの走行方向を逆にした場合は、図5、6における連結杆3a,3dを偏心杆に入れ替えて使用する。
又、上記した直方体形状のコンベヤフレーム1の内部には、機長方向両端の連結杆より内側に位置させて折り返しローラ5,6が配置されている。
その折り返しローラ5,6は、コンベヤフレーム1の機長方向外周面に巻装されるエンドレスベルト2を機長方向両側でUターン折り返し、該コンベヤフレーム1の平行四辺形への変形に追従してベルトの折り返し角度が直角となるように架設支持されている。
その架設支持は、ストレートのローラで構成した折り返しローラ5,6を、その軸芯をコンベヤフレーム1の機長方向と交差させて嵌挿配置し、その折り返しローラ5,6の一端はコンベヤフレーム1を構成する一方の右フレーム1bの外側面に突設した上下一対のブラケット7a,7b、8a,8b間に回動可能に軸支した縦軸9,10に取り付けて水平揺動自在に保持されている。
折り返しローラ5,6の他方端は、他方の左フレーム1aを貫通して外方に突出させ、その突出端の軸部にベアリング(図示省略)を介して回転体13,14が取り付けられ、その回転体13,14は左フレーム1aの外側面に水平に張り出し突設した上下一対のガイド板11a,11b、12a,12bで支持されている。尚、折り返しローラ5,6は、軸にベアリングを介して筒体が回転自在に取り付けられたもので、両端の軸部に上記したように縦軸9,10、回転体13,14のベアリングが取り付けられる。
上記構成により、折り返しローラ5,6は、回転自在且つ縦軸9,10を中心として水平揺動自在となる。
又、上記折り返しローラ5,6における回転体13,14を貫通した軸部の突出端には、コ字形のブラケット15,16が取り付けられ、そのブラケット15,16にはそれぞれ縦軸17,18が鉛直に取り付けられており、その両縦軸17,18がリンク19で連結されている。両縦軸17,18を連結するリンク19の長さは、折り返しローラ5,6を揺動可能に支持する縦軸9,10の軸間距離と同じ寸法とする。これにより、折り返しローラ5,6は平行に保持されると共に、リンク19によって折り返しローラ5,6は常に平行状態を維持して同期作動する。
また、コンベヤフレーム1の内部で上記折り返しローラ5,6の略中間位置には、コンベヤフレーム1の機長方向の上下端部に架設固定した連結杆3a〜3d及び前記折り返しローラ5,6に亘って巻装するエンドレスベルト2を駆動回転させる駆動手段Cと、コンベヤフレーム1の形状変化に伴うベルト2の周長の変化を吸収する張力調整手段Dが配置されている。
駆動手段Cは、エンドレスベルト2が巻き付けられる駆動ローラ20と、その駆動ローラ20を駆動回転するモータ21、減速機22と、前記駆動ローラ20を回転自在に支持する取付板23a,23bとで構成され、取付板23aの外側面にはモータ21と減速機22が取り付けられている。そして、取付板23a,23bに組み付けられた駆動手段は、コンベヤフレーム1の右フレーム1bに取付板23aをボルト・ナットで固着して片持ち支持されている。これにより、コンベヤフレーム1が後述する平行四辺形に形状が変化してもエンドレスベルト2の駆動が維持される。
上記駆動手段Cの駆動ローラ20の外周面に、コンベヤフレーム1の機長方向の下側端部に配置した連結杆3bから連結杆3dに至るエンドレスベルト2の復路側内面が当接されるが、駆動ローラ20の回転力をエンドレスベルト2に伝達する為に、該エンドレスベルト2を前記駆動ローラ20の外周面に対して巻き付ける量を制御する張力調整手段Dのピンチローラ24a,24bが前記駆動ローラ20を挟む左右両側に配置されている。
張力調整手段Dは、駆動ローラ20の外周面に対するエンドレスベルト2の巻き付け量を制御する左右のピンチローラ24a,24bを、コンベヤフレーム1の形状変化に伴うエンドレスベルト2の周長変化に対応して駆動ローラ20との距離を自動的に可変調整するものである。
その構成は、前記駆動手段Cの取付板23a,23bに横架した支軸25a,25bに回転軸26a,26bを嵌合し、その回転軸26a,26bに前後一対の支持腕27a,27bの一側を固定し、支持腕27a,27bの他側に前記ピンチローラ24a,24bの軸芯を駆動ローラ20の軸芯と平行にして支持し、更に前記支軸25a,25bの取付板23aを貫通した端部にはハンドル28a,28bの基端部を回動可能に軸支し、且つ前記回転軸26a,26bにはトーションバネ29a,29bを嵌装し、そのトーションバネ29a,29bの一端は前記回転軸26a,26bに固着したバネ取付片30a,30bに止着し、トーションバネ29a,29bの他端は前記ハンドル28a,28bに止着して構成されている。
それにより、ハンドル28a,28bの回動はトーションバネ29a,29bを介して回転軸26a,26bに伝達され、該回転軸26a,26bの回動で支持腕27a,27bも揺動し、支持腕27a,27bに支持されたピンチローラ24a,24bが駆動ローラ20の外周面に対し接近/離反される。
また、エンドレスベルト2の周長が基準時の長さより短くなった場合は、短くなった分を吸収して適正な張力になるようピンチローラ24a,24bは駆動ローラ20の外周面から離反する方向に移動し、逆にエンドレスベルト2の周長が基準時の長さより長くなった場合は、長くなった分を吸収して適正な張力になるようピンチローラ24a,24bは駆動ローラ20の外周面に接近する方向に移動する。そして、このピンチローラ24a,24bの接近/離反の動作は、トーションバネ29a,29bの弾発力と周長変化時のベルトの張力によって自動的に調整される。31a,31bはハンドル28a,28bを操作してピンチローラ24a,24bを作動状態にセット保持する係止ピンである。この張力調整手段Dの構成については、特願2002−321144号で提案済みであり、それと同様の構成である。
上記の如く構成したコンベヤ本体Aは、架台B上に該コンベヤ本体Aの機長方向の一端、即ち、連結杆3bの両端軸支部に連設した軸杆32a,32bが、架台Bの上板33aと下板33bに取り付けた軸受34a,34b、35a,35bで回転可能に支持され、コンベヤ本体Aの機長方向の他方端側は前記架台Bに対して自由解放状態としてある。
又、前記軸杆32aと軸杆32bとに亘って横杆36が架設されて同期作動するように構成され、更に一方の軸杆32bには手動操作用ハンドル37が直角に交叉させて取り付けられている。
それにより、前記手動操作用ハンドル37を持って水平方向に回動すると、該ハンドル37が固着された軸杆32bが回動し、その軸杆32bの回動は横杆36で軸杆32aに伝達され、軸杆32aも同時に同方向に回動される。そして、前記軸杆32a,32bは上記したようにコンベヤ本体Aにおけるコンベヤフレーム1の左・右フレーム1a,1bに連設されているため、コンベヤフレーム1は連結杆3bの軸支部を支点として揺動自在となり、被搬送物の振分けが可能となる。
コンベヤ本体Aの揺動制御は、上記した手動操作用ハンドル37で可能であるが、これは動力作動の故障やトラブル発生時の緊急対応用であり、一般的には動力源で作動するように構成されている。
その一例を、エアーシリンダによる揺動手段Eについて図1に基づいて説明する。
エアーシリンダ38は、その一端を架台Bの上板33aにピン39で水平回動可能に軸支し、エアーシリンダ38の他端はコンベヤ本体Aに装備した折り返しローラ5の端部に取り付けた縦軸17に連結されている。又、折り返しローラ5端部の縦軸17と折り返しローラ6端部の縦軸18の下端にはそれぞれ転子40,41が取り付けられ、その転子40,41は架台Bの上板33aに形成した円弧案内孔42,43に嵌合されている。
折り返しローラ5,6の自由端側を案内する円弧案内孔42,43は、コンベヤ本体Aが機長方向一端の縦軸32a,32bを支点として水平方向に揺動した時、該コンベヤ本体Aのコンベヤフレーム1は基準の平面矩形状から平面平行四辺形状に形状変化するが、その揺動時の振れ角度α°又はβ°(基準位置の基準線(コンベヤ本体のベルト幅中心を通る中心線)と揺動時の基準線とのなす角度)と対称な角度の線に対し折り返しローラ5の軸芯を常に直角状態に維持して移動するように構成されている。
図中、44はコンベヤ本体Aの揺動端側を水平に支持する案内転子、45は本振分けコンベヤの揺動基端側に配置した搬入側コンベヤ、46,47,48は振分けコンベヤの揺動側に配置した搬出側コンベヤである。又、振れ角度α°、β°は、搬出側コンベヤ46の左右に配置するコンベヤ47,48の間隔によって決定され、左右等距離に配置した場合、振れ角度α°、β°は同じ角度となる。尚、搬入側コンベヤ45と搬出側コンベヤ46,47,48は本振分けコンベヤのベルト走行方向を逆方向(図10〜図12参照)とした使用状態では、搬出側コンベヤ46,47,48が搬入側コンベヤとなり、搬入側コンベヤ45は搬出側コンベヤとなる。
上記の如く構成した振分けコンベヤは、基準位置ではコンベヤ本体Aのコンベヤフレ−ム1は平面矩形状を維持するが、揺動手段Eのエアーシリンダ38を作動すると、該エアーシリンダ38の作用端が連結された折り返しローラ5を介してコンベヤ本体Aを機長方向の一端に取り付けた縦軸32a,32bを支点として揺動させる。この時、エアーシリンダ38で作動される折り返しローラ5はもう一方の折り返しローラ6とリンク19で連結されているため、コンベヤ本体Aのコンベヤフレーム1は平面視平行四辺形に変形される(図8、図9参照)。それにより、コンベヤ本体Aにおける機長方向両端に位置する連結杆3a,3b、3c,3dは基準位置と同様、平行状態を維持する。
そして、コンベヤ本体Aのコンベヤフレーム1が平行四辺形に変形する一方、折り返しローラ5はその自由端側が該エアーシリンダ38によって円弧案内孔42に沿って移動され、該折り返しローラ5は揺動時の振れ角度α°又はβ°(基準位置の基準線(コンベヤ本体のベルト幅中心を通る中心線)と揺動時の基準線とのなす角度)と対称な角度の線に対し折り返しローラ5の軸芯が常に直角状態に維持される。又、折り返しローラ5の動きはリンク19で折り返しローラ6に伝達され、同様に円弧案内孔43に沿って移動されるため、折り返しローラ6は前記折り返しローラ5と平行に維持される。
それによって、エンドレスベルト2はコンベヤ本体Aが平行四辺形に変形しても安定したベルト走行が保持される。
次に、上記振分けコンベヤの作動について図面に基づき説明する。
図7は、搬入側コンベヤ45に3種類の被搬送物「A」,「B」,「C」が連続して搬送されてきた場合、それら3種類の被搬送物を種類毎に搬出側コンベヤ46〜48に振分ける。例えば、被搬送物「A」は真ん中の搬出側コンベヤ46に、被搬送物「B」は左側の搬出側コンベヤ47に、被搬送物「C」は右側の搬出側コンベヤ48に、それぞれ振分け搬送する場合、被搬送物「A」を認識した場合コンベヤ本体Aは基準位置に保持されて該コンベヤ本体Aの揺動側端部(連結杆3c)は搬出側コンベヤ46の始端側と平行に対峙し、被搬送物「A」は振分けコンベヤから搬出側コンベヤ46にスムーズに乗り移り搬送される。
次の被搬送物が「B」と認識されると、図8に示すように、振分けコンベヤは揺動手段Eのエアーシリンダ38の作動で搬出側コンベヤ47と対向する位置(基準位置から左方向)に揺動され、揺動が完了した状態ではコンベヤ本体Aの揺動側端部(連結杆3c)は搬出側コンベヤ47の始端側と平行に対峙し、被搬送物「B」は振分けコンベヤから搬出側コンベヤ47にスムーズに乗り移り搬送される。
又、次の被搬送物が「C」と認識されると、図9に示すように、振分けコンベヤは揺動手段Eのエアーシリンダ38の作動で搬出側コンベヤ48と対向する位置(基準位置から右方向)に揺動され、揺動が完了した状態ではコンベヤ本体Aの揺動側端部(連結杆3c)は搬出側コンベヤ48の始端側と平行に対峙し、被搬送物「C」は振分けコンベヤから搬出側コンベヤ48にスムーズに乗り移り搬送される。
上記の振分けは一列に連続で搬送されてきた被搬送物を個別に識別し、振分けコンベヤの搬送方向前方位置に、ベルト幅方向に平行に配置された複数の搬出側コンベヤに振分け搬送したが、その逆の形態、即ち平行に配置した複数のコンベヤから搬送されてくる被搬送物を一列に合流させることもできる。尚、振分けコンベヤの揺動制御は、図示を省略したセンサの識別信号、或いは予め入力設定したデータ等によって制御されるものである。
図10乃至図12は、図7乃至図9に示した振分け搬送装置において、被搬送物の搬送方向を逆にした搬送形態で、並設された3台のコンベヤ46〜48から搬送される被搬送物「A」,「B」,「C」を、振分けコンベヤが揺動して受け取り、振分けコンベヤの支点側に配置されたコンベヤ45に一列に合流させて搬送することができる。尚、図10〜図12の使用形態において振分けコンベヤを左右に揺動する場合は、前記したように入口側の下段の連結杆3dと出口側の上段の連結杆3aをストレート杆から偏心杆に入れ替え、入口側上段の連結杆3c及び出口側下段の連結杆はそれぞれ偏心杆からストレート杆に入れ替える。勿論、4本全ての連結杆を偏心杆とした場合、前記した入れ替えは不要である。
図13は一列に連続して搬送されてくる被搬送物を、振分けコンベヤの搬送方向前方に配置されたコンベヤ49のベルト幅方向に連続して離隔搬送する搬送形態を示し、この場合は振分けコンベヤを、所定の揺動振れ角度の範囲を、一定の速度で往復運動させることで、一列を多列に変換することができる。
上記の各種搬送形態に示すように、振分けコンベヤの水平揺動の支点側と、揺動側は常に平行を維持するため、該振分けコンベヤの搬送方向の前後に配置するコンベヤは搬送面を同じ高さにして設置することができる。しかも、揺動側に設置する複数台のコンベヤは放射状に配置することなく、機長方向を平行にして設置することができる。
よって、被搬送物の乗り移りを、段差を付けずにスムーズに行なうことができる。
尚、上記した実施例は揺動手段としてエアーシリンダを使用し、エアーシリンダの一般的な使用形態で揺動させたため、振分け数は3箇所であるが、振分け数は3箇所に限定されず、揺動手段の選択により多列振分けが可能である。
上記した実施例は揺動手段をエアーシリンダで構成した例であるが、該揺動手段を水平揺動する揺動板とリンクシャフトで構成した実施例を図14乃至図25に基づいて説明する。尚、前示実施例で示した構成部材と同一の構成部材は同一の符号を付し、説明を省略する。
図14乃至図18に示す振分けコンベヤは、前示実施例と同様、コンベヤ本体A’を構成するコンベヤフレーム1’は、アルミニウム材やステンレス材で矩形枠体形状に形成した左・右フレーム1a,1bを所定の間隔をおいて平行に起立し、その左・右フレーム1a,1bの機長方向の上下端部に亘って連結杆3a,3b,3c,3dが架設され、それら連結杆3a〜3dと左・右フレーム1a,1bがピン50で屈曲可能に連結されて直方体形状に構成されている。それにより、コンベヤフレーム1’に外力が作用することで直方体形状は平行四辺形に変形自在となる。
上記コンベヤフレーム1’における左・右フレーム1a,1bを連結する連結杆3a〜3dのうち、架台Bに対して水平揺動の支点となる側(被搬送物が入ってくる入口側)の上段に架設する連結杆3aと、揺動側(被搬送物が送り出される出口側)の上段に架設する連結杆3cは、図14及び図15に示すように、該杆の軸方向の両側部に軸端に向かって漸次楕円形で大径に変化するテーパ杆部4を有した偏心杆を使用し、軸方向両側のテーパ杆部4は軸に対して回り止め固定し、テーパ杆部4間に挟まれたストレート管51は回転可能に支持されている。
叉、水平揺動の支点となる側(被搬送物が入ってくる入口側)の下段に架設する連結杆3bと、揺動側(被搬送物が送り出される出口側)の下段に架設する連結杆3dは、図15に示すように、軸方向の両側部が軸端に向かって円弧面で漸次大径に変化するたいこ形ローラ52を使用し、左・右フレーム1a,1bを連結する杆の外側にベアリングを介して回転自在に支持されている。
上記の如く構成したコンベヤフレーム1’は、機長方向の一端、即ち、連結杆3bの両端を軸支する左・右フレーム1a,1bの下端に軸杆53a,53bを下方に向けて固着突設し、その軸杆53a,53bを架台Bの上板33aに取り付けた軸受54a,54bで回転可能に支持され、コンベヤフレーム1’の機長方向の他方端側は前記架台Bに対して自由開放状態としてある。
叉、上記した直方体形状のコンベヤフレーム1’の内部には、前示実施例と同様、機長方向両端の連結杆3a,3bと連結杆3c,3dの間に位置させて折り返しローラ5,6が配置されている。
その折り返しローラ5,6は、コンベヤフレーム1’の機長方向外周面に巻装されるエンドレスベルト2を機長方向両端でUターン折り返し、該コンベヤフレーム1’の平行四辺形に追従してベルトの折り返し角度が略直角となるように架設支持されている。
その折り返しローラ5,6の架設支持は、前示実施例と同様であり、該折り返しローラ5,6は、回転自在且つ縦軸9,10を中心として水平揺動自在となる。
叉、上記折り返しローラ5,6における軸支部と反対側の端部(左フレーム1aより外側に突出した端部)にはコ字形のブラケット15,16が取り付けられ、そのブラケット15,16にはそれぞれ縦軸17,18が鉛直に取り付けられており、その両縦軸17,18がリンク19で連結されている。両縦軸17,18を連結するリンク19の長さは、折り返しローラ5,6を揺動可能に支持する縦軸9,10の軸間距離と同じ寸法とする。これにより、折り返しローラ5,6は平行に保持されると共に、リンク19によって折り返しローラ5,6は常に平行状態を維持して同期作動する。
また、前記コンベヤフレーム1’の内部で上記折り返しローラ5,6の略中間位置には、コンベヤフレーム1’の機長方向の上下端部に架設固定した連結杆3a〜3d及び前記折り返しローラ5,6に亘って巻装するエンドレスベルト2を駆動回転させる駆動手段Cと、コンベヤフレーム1’の形状変化に伴うエンドレスベルト2の周長の変化を吸収する張力調整手段Dが配置されている。尚、駆動手段Cと張力調整手段Dは前示実施例と同様である為、その詳細な説明は省略する。
上記の如く構成したコンベヤ本体A’は前記した軸杆53a,53bを支点として揺動自在であるが、その揺動手段E’及びガイド手段Fについて説明する。
揺動手段E’は、モータ55と、そのモータ55の出力軸55aに固着した平面円板形状の揺動板56と、その揺動板56と前記折り返しローラ5の自由端における縦軸17とを連結するリンクシャフト57とで構成されている。
モータ55で回動される揺動板56に対するリンクシャフト57の一方端57aの取付位置は、該揺動板56の回転中心(出力軸55a)より径方向外側の位置、即ち揺動板56の外周縁寄りとし、リンクシャフト57の他方端57bは縦軸17に対して回動可能に連結する。上記モータ55としては、ステッピングモータ或いはインダクションモータ等を使用することができる(図24参照)。
上記構成により、揺動板56が所定角度回動することに伴いリンクシャフト57を介して折り返しローラ5の自由端側を移動(押し/引張り)させ、その移動力はリンク19を介して折り返しローラ6に伝達され、両折り返しローラ5,6が軸支部で連結されたコンベヤ本体A’は、軸杆53a,53bを支点として揺動される。
上記コンベヤ本体A’の揺動(振れ角)は、前記揺動板56の回転角によって決定される。即ち、揺動板56とリンクシャフト57との連結部(57a)の位置が、揺動板56の回転中心(出力軸55a)とリンクシャフト57と折り返しローラ5との連結部(57b)とを結ぶ線(X)上の内側位置(回転中心とリンクシャフトの他方端57bとの間)から同線上外側位置(点対称の位置)までの範囲(180度)で周方向に移動することで決定される。
叉、上記揺動手段E’の作動で水平揺動されるコンベヤ本体A’の揺動停止位置を安定させる為のガイド手段Fは、出口側に配置した折り返しローラ6の自由端側におけるリンク19が連結される縦軸18の下端に転子41を取り付け、その転子41を架台Bの上板33aの上面に設置固定したコ字形のガイド枠58内に嵌合して構成されている。
前記ガイド枠58は、前示実施例における円弧案内孔43に相当するもので、該案内孔同様、円弧形に湾曲形成したものを使用することで揺動状態を安定化できるが、図14に示すように直線形態のものを使用しても揺動の安定化を図ることができ、円弧形状の曲げ加工がない分、コストダウンを計ることができる。尚、このガイド手段Fは、前示実施例における円弧案内孔同様、両方の折り返しローラ5,6の自由端側に設けてもよく、また、折り返しローラ5の自由端側にのみ設けてもよいものである。
また、上記ガイド手段Fのガイド枠58は、コンベヤ本体A’が機長方向一端の軸杆53a,53bを支点として水平方向に揺動した時、該コンベヤ本体A’のコンベヤフレーム1’は基準の平面矩形状から平面平行四辺形状に形状変化するが、その揺動時の振れ角度α°叉はβ°(基準位置の基準線(コンベヤ本体のベルト幅中心を通る中心線)と揺動時の基準線とのなす角度)と対称な角度の線に対し折り返しローラ5,6の軸芯を常に略直角状態に維持して移動するように構成されている。
上記の如く構成した振分けコンベヤは、図19に示す基準位置ではコンベヤ本体A’のコンベヤフレ−ム1’は平面矩形状を維持するが、揺動手段E’のステッピングモータ55を作動すると、該モータ55で回動される揺動板56に一端を連結したリンクシャフト57の他方端57bが連結された折り返しローラ5を介してコンベヤ本体A’を機長方向の一端に取り付けた縦軸53a,53bを支点として揺動させる。この時、揺動手段E’で作動される折り返しローラ5はもう一方の折り返しローラ6とリンク19で連結されているため、コンベヤ本体A’のコンベヤフレーム1’は平面視平行四辺形に変形される(図20、図21参照)。それにより、コンベヤ本体A’における機長方向両端の上下に位置する連結杆3a,3b、3c,3dは基準位置と同様、平行状態を維持する。
そして、コンベヤ本体A’のコンベヤフレーム1’が平行四辺形に変形する一方、折り返しローラ6はその自由端側がガイド手段Fのガイド枠58に沿って移動され、該折り返しローラ6は揺動時の振れ角度α°又はβ°(基準位置の基準線(コンベヤ本体のベルト幅中心を通る中心線)と揺動時の基準線とのなす角度)と対称な角度の線に対し折り返しローラ6の軸芯が常に略直角状態に維持される。又、折り返しローラ6の動きはリンク19で折り返しローラ5に伝達され、同様に移動されるため、折り返しローラ5は前記折り返しローラ6と平行に維持される。
それによって、エンドレスベルト2はコンベヤ本体A’が平行四辺形に変形しても安定したベルト走行が保持される。
上記した振分けコンベヤは、揺動手段E’を構成するリンクシャフト57の作用端(57b)を折り返しローラ5の自由端側に連結し、両折り返しローラ5,6を介してコンベヤフレーム1’を揺動させているが、リンクシャフト57の作用端(57b)をコンベヤフレーム1’に連結し、直接コンベヤフレーム1’を揺動するように構成してもよい。
以下、その揺動手段E”の変形例を図22,図25に基づいて説明する。
揺動手段E”は、前記した揺動手段E’と構成部材は同じで、相違する点は揺動板56に一端を連結したリンクシャフト57の作用端(57b)を、コンベヤフレーム1’の左フレーム1aの外側面に固着した断面L字形のガイド板59に連結する。
尚、上記ガイド板59は、コンベヤフレーム1’内に挿入配置され、片支持された折り返しローラ5,6を水平に支持すると共に、水平揺動を安定よく行わせる為に、該折り返しローラ5,6の自由端側に回転自在に取り付けた回転体13,14を載承支持するものである。前記リンクシャフト57の作用端(57b)は、コンベヤフレーム1’を構成する左フレーム1aに直接連結してもよいものである。
上記した揺動手段E’及び揺動手段E”におけるモータ55の設置位置は、図面ではコンベヤ本体A’の機長方向の中程に設置されているが、この位置に限定されず、コンベヤフレーム1’の揺動の支点である軸杆53a,53bの位置より機長方向に沿った前方位置であればよい。
上記揺動手段E’及び揺動手段E”を備えた振分けコンベヤの作動は、前示実施例と同様、揺動の振れ角停止位置を制御することで複数列への振分けを行なうことができ、叉、モータ55を連続回転して揺動板を連続回転させた場合は、コンベヤ本体A’を所定角度の振れ角範囲で連続して往復揺動させることができ、振分けを連続して行なう(離隔搬送する)ことができる。
本振分けコンベヤは、従来難しいとされていた小物搬送のOK‐NGラインや、上記した一列に連続して搬送されてくる被搬送物の離隔搬送を可能とすることができるもので、小物の食料品やパック物等の仕分け・合流または、離隔搬送を行なう食品工場や配送センターに利用できる。
本発明に係る振分けコンベヤの平面図。 同拡大側面図。 図1の(3)−(3)線に沿える拡大縦断側面図。 同拡大縦断正面図。 コンベヤ本体における機長方向の一方側のベルト巻装を示す説明図。 コンベヤ本体における機長方向の他方側のベルト巻装を示す説明図。 振分けコンベヤによる振分け搬送(直線)を示す平面図。 振分けコンベヤによる振分け搬送(左揺動)を示す平面図。 振分けコンベヤによる振分け搬送(右揺動)を示す平面図。 振分けコンベヤによる合流搬送(直線)を示す平面図。 振分けコンベヤによる合流搬送(左揺動)を示す平面図。 振分けコンベヤによる合流搬送(右揺動)を示す平面図。 一列を多列に変換する離隔搬送を示す平面図。 揺動板とリンクシャフトからなる揺動手段を備えた振分けコンベヤを示す平面図。 同側面図。 同正面図。 同一部切欠背面図。 揺動手段の部分を示す一部切欠拡大側面図。 コンベヤ本体が基準位置に位置する時の揺動手段と折り返しローラの関係を示す平面図。 コンベヤ本体が基準位置に対し左方向に揺動した時の揺動手段と折り返しローラの関係を示す同平面図。 コンベヤ本体が基準位置に対し右方向に揺動した時の揺動手段と折り返しローラの関係を示す同平面図。 揺動手段を構成するリンクシャフトの他の取り付け形態を備えた振分けコンベヤを示す平面図。 図22に示す揺動手段の一部切欠拡大側面図。 図14に示す振分けコンベヤの概略を示す説明図。 図22に示す振分けコンベヤの概略を示す説明図。
符号の説明
A,A’…コンベヤ本体 B…架台
C…駆動手段 D…張力調整手段
E,E’,E”…揺動手段 F…ガイド手段
1,1’…コンベヤフレーム 1a…左フレーム
1b…右フレーム 2…エンドレスベルト
3a〜3d…連結杆 5,6…折り返しローラ
19…リンク 20…駆動ローラ
24a,24b…ピンチローラ 38…エアーシリンダ
29a,29b…トーションバネ 52…たいこ形ローラ
55…モータ 56…揺動板
57…リンクシャフト 58…ガイド枠

Claims (8)

  1. 一列に連続して搬送されてきた被搬送物を、ベルト幅方向に並設された複数の搬送路に振分けたり、逆に並設された複数の搬送路の被搬送物を一列に合流させる振分けコンベヤであって、
    そのコンベヤはコンベヤフレームにエンドレスベルトを巻装して構成され、コンベヤフレームの機長方向の一端を支点として他端を水平方向に揺動した時、前記コンベヤフレームが平面視平行四辺形状に変形して、機長方向両端のベルト端縁が平行を維持し、振分けコンベヤの前後に配置されるコンベヤの端縁と平行状態を維持することを特徴とする振分けコンベヤ。
  2. 前記コンベヤフレームを、矩形状に形成した左・右フレームの機長方向の上下端部をそれぞれ連結杆を介して形状変形可能に連結構成し、その機長方向両端の連結杆より内側にそれぞれ折り返しローラを機長方向と交差させて一端をフレームに軸支し、他端同士をリンクで連結して揺動可能に架設配置し、更に前記コンベヤフレームにはモータで駆動する駆動ローラを片持ち支持構造で配置し、その駆動ローラ及び前記連結杆、折り返しローラに亘ってエンドレスベルトを巻装すると共に、エンドレスベルトの巻装途中には前記コンベヤフレームの形状変化に伴う該エンドレスベルトの周長の変化を吸収する張力調整手段を配置し、そのコンベヤフレームを架台上に機長方向の一方端を回動可能に軸支して他端側を水平揺動可能に支持し、揺動手段によるコンベヤフレームの平行四辺形への変形に追従して前記折り返しローラが揺動し、エンドレスベルトの安定走行を可能とすることを特徴とする請求項1記載の振分けコンベヤ。
  3. 前記左・右フレームを連結する連結杆のうち、少なくとも入口側下段と出口側上段の連結杆は、軸方向の両側部が軸端に向かって漸次大径に変化するテーパ杆部を有した偏心杆としたことを特徴とする請求項2記載の振分けコンベヤ。
  4. 前記揺動手段はエアーシリンダで、該エアーシリンダの一端を架台に、他端をリンクで連結した一方の折り返しローラの自由端に連結したことを特徴とする請求項2記載の振分けコンベヤ。
  5. 前記折り返しローラは、コンベヤ本体の中心を通る揺動振れ角度と対称な線に直角と成るように配置したことを特徴とする請求項2記載の振分けコンベヤ。
  6. 前記張力調整手段は、エンドレスベルトの復路側を駆動ローラの両側より外周面側に押し付ける左・右ピンチローラと、その左・右ピンチローラをエンドレスベルトの周長変化に追従して前記駆動ローラの外周面に対して接近/離反させるトーションバネを備え、周長の変化に関係なくエンドレスベルトに適正な張力を付与することを特徴とする請求項2乃至5の何れか1項記載の振分けコンベヤ。
  7. 前記請求項2記載の振分けコンベヤにおいて、左・右フレームを連結する連結杆のうち、入口側上段と出口側上段の連結杆は、軸方向の両側部が軸端に向かって漸次大径に変化するテーパ杆部を有した偏心杆とし、入口側下段と出口側下段の連結杆は、軸方向の両側部が軸端に向かって円弧面で漸次大径に変化するたいこ形ローラとし、揺動手段は、前記コンベヤフレームの側部にモータで所定角度水平揺動する揺動板を配置し、その揺動板の回転中心より径方向外側の位置と、入口側叉は出口側に配置した折り返しローラの自由端とリンクとの連結部とをリンクシャフトで連結し、更に、入口側及び出口側に配置した折り返しローラの少なくとも一方の折り返しローラにおけるリンクとの連結部を架台上に設置したガイド枠内に嵌合し、前記揺動板の揺動によりコンベヤフレームが軸支点を中心として平行四辺形に変形することを特徴とする振分けコンベヤ。
  8. 前記揺動板に連結したリンクシャフトの他端が、前記コンベヤフレームに連結されていることを特徴とする請求項7記載の振分けコンベヤ。
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