JP2005096753A

JP2005096753A - 安定化された車両用ミラーアセンブリ

Info

Publication number: JP2005096753A
Application number: JP2004267847A
Authority: JP
Inventors: Michael Dean Branham; マイケル・ディーン・ブランハム
Original assignee: Mekra Lang GmbH and Co KG
Current assignee: Mekra Lang GmbH and Co KG
Priority date: 2003-09-16
Filing date: 2004-09-15
Publication date: 2005-04-14
Also published as: KR20050027930A; CN100366462C; CN1608900A; US20050057829A1; US6962420B2; BRPI0403890A; EP1516783A1

Abstract

【課題】車両本体にミラーを搭載するための車両ミラーアセンブリの接続ヘッドとホルダとを回転可能に固定する構造では、プラスティック製およびゴム製の部品であるため、係合しあうと摩擦を生じ、天候および磨耗による損傷を受けやすい。
【解決手段】ミラーを車両本体に搭載するための車両ミラーアセンブリは、接続ヘッドと、ポジティブロックアセンブリと、ホルダと、を備える。ホルダと接続ヘッドとは、タイバーとミラーサポートアームのうちの一方または他方にそれぞれ取り付けられ、回転可能に互いに固定される。車両ミラーアセンブリの組み立て方法および使用方法も提供される。
【選択図】図１

Description

本発明は、一般に、車両本体にミラーを搭載するための車両ミラーアセンブリに関する。より具体的には、本発明は、接続ヘッドとホルダとを回転可能に互いに固定するためのポジティブロックアセンブリに関する。

従来技術による外付けの車両ミラーの構成は、車両本体の側面に固定されると共に該側面から延びるホルダを備える。ホルダは、多くの場合は、水平方向に延びるサポートアームが上方および下方に設けられたＵ字型のブラケットである。ブラケットおよびその自由端は、車両本体に旋回可能に連結される。Ｕ字型ブラケットには、１以上の外付けミラーが取り付けられる。ミラーは、平面型のメインミラーであってもよいし、凸面状の広角ミラーであってもよい。従来技術によるこれらのミラー構成は、比較的大きな寸法であり、それ相応に重い。これは、商用車の場合に顕著である。このため、高い安定性および耐振動性の双方をホルダに具備させるのは困難である。

従来のホルダを安定化させる試みの１つは、例えば米国特許第５，８８０，８９５号に示されるように、タイバー（連結バー）サポートを使用することである。タイバーサポートの一端は、ミラー搭載アームのうち、車両上に旋回自在に取り付けられた点から離れた外側の点に、連結される。タイバーサポートの他端は、車両本体のうち、ミラー搭載アームが取り付けられた点よりも後ろの点に、揺動可能に取り付けられる。このように、ミラー搭載アームをタイバーに連結すると、剛性の三角強化構造が形成され、ホルダを安定化させることができる。

例えば、車両が非常に狭い通路を通る場合や車両が長期にわたって補修される場合などの特定の状況下では、ミラーホルダを車両本体に向けて折りたたむ必要がある。このような状況下では、ミラーを折りたたむことによって、ミラーが損傷を受けないように保護することができる。また、近づいてくる車と接触する可能性がある場合は、ミラーホルダを内向きに偏向させることが望ましい。

ミラーを安定化させると共に折りたたむためには、タイバーと対応するサポートアームとの間の連結を、解除可能にする必要がある。連結が解除されると、ホルダに付与されていた追加のサポートが除去されるので、ホルダは車両本体に向けて内向きに揺動することができる。

タイバーとサポートアームとの間の解除可能な連結構造のうち、既に知られているものは、重くて連結し難いものが多い。米国特許第５，８８０，８９５号に記載されている他の解除式の連結構造は、プラスチック製およびゴム製の部品であるため、係合し合うときに摩擦を生じ、天候および摩耗による損傷を受けやすい。

本発明は、ミラーを車両本体に搭載するための車両ミラーアセンブリおよび該車両ミラーアセンブリを車両本体に取り付けるための方法を提供する。本発明の構成要素は、単純であるうえに信頼度が高く、製造、組み立て、使用に関して経済的である。本発明の他の利点は、以下の説明および添付の図面から明らかになる、或いは、本発明の実施を通して知ることができる。

本発明の一態様に従って、ミラーサポートアームとタイバー（連結バー）とを解除可能に互いに固定するためのアセンブリが提供される。該アセンブリは、ミラーを支持するためのミラーサポートアームに搭載可能な接続ヘッドを含む。接続ヘッドは、回転要素を有し、回転要素の近傍にはポジティブロックアセンブリが設けられている。ポジティブロックアセンブリは、ポジティブロックアセンブリのロック要素を静止位置へ付勢するバネ定数のバネを含む。所定量の外力がバネ定数に打ち勝つと、バネとロック要素とはその外力に屈し、ポジティブロックアセンブリをホルダから分離する。

本発明のこの態様では、ホルダはタイバーに取り付けられており、回転要素上へスライドするように構成される。ホルダは、くぼみを有する旋回面を形成しており、該くぼみには、ポジティブロックアセンブリのロック要素が位置することができる。前述のように、ポジティブロックアセンブリのバネ定数は、ポジティブロックアセンブリをくぼみ内の静止位置に付勢し、この結果、ホルダは解除可能に接続ヘッドに固定される。

本発明のさらに別の一態様では、車両本体にミラーを搭載するための車両ミラーアセンブリが開示される。該アセンブリは、旋回円盤を形成している接続ヘッドであって、タイバーの２つの端部のうちの一方に搭載可能な接続ヘッドを有し、タイバーの他端は、旋回可能に車両に搭載される。旋回円盤の近傍には、ポジティブロックアセンブリが設けられる。ポジティブロックアセンブリは、ポジティブロックアセンブリを静止位置に付勢するバネ定数を有するバネ要素を備える。この態様では、また、ホルダは、ミラーを支持するためのミラーサポートアームに搭載可能である。ホルダは、くぼみを有する旋回面を有し、該くぼみには、ポジティブロックアセンブリが位置することができる。ポジティブロックアセンブリは、旋回面に対して加えられる外力に屈する。ポジティブロックアセンブリのバネ定数は、ポジティブロックアセンブリをくぼみ内の静止位置に付勢し、この結果、ホルダは回転可能に接続ヘッドに固定される。

本発明の別の一態様に従って、車両本体に車両ミラーアセンブリを取り付けるための方法が開示される。該方法は、タイバーの第１端を旋回可能に車両に取り付ける工程と、旋回面を形成する接続ヘッドをタイバーの第２端とミラーを支持するためのミラーサポートアームとのうちの一方に搭載する工程と、ホルダをタイバーの第２端とミラーサポートアームとのうちの他方に搭載する工程と、ポジティブロックアセンブリを旋回面の近傍に挿入する工程であって、ポジティブロックアセンブリは、ポジティブロックアセンブリを静止位置に付勢するため、および、ポジティブロックアセンブリを外力に屈するようにするためのバネ定数を規定する、前記工程と、ホルダと旋回円盤とをスライドして合わせる工程と、を備える。ホルダは、くぼみを有する旋回面を形成しており、ポジティブロックアセンブリは、外力に屈することができると共にくぼみ内に位置することができ、ポジティブロックアセンブリのバネ定数は、ポジティブロックアセンブリをくぼみ内の静止位置に付勢し、この結果、ホルダと接続ヘッドとは回転可能に互いに固定される。

本発明の更なる特徴および利点は、本発明を実施する最良の形態であると現時点でみなされている形態を例として示した添付の図面およびそれらに関連した以下の説明を考慮することによって明らかになる、或いは、本発明の実施を通して知ることができる。

本発明に関する上記およびその他の態様並びに利点は、以下の詳細な説明と添付の図面との併用によって明らかになる。

次に、本発明の実施例を示した図面の詳しい照会を行う。以下の詳細な説明では、数字または文字を使用して図中の特徴に言及する。本発明を構成する要素のうち、類似または同様の要素は、類似または同様の数字もしくは文字を使用して図および説明の中で言及される。

添付の図面および以下の詳細な説明は、本発明による構成並びにそれを作成する方法および工程を、余すところなく詳細に説明しているので、当業者ならば、本発明による構成および本発明を実施する最良の形態を、作成および使用することが可能である。ただし、添付の図面および詳細な説明のなかで挙げられた例は、本発明を説明することを目的としたものであって、本発明の範囲を限定することを意図したものではない。したがって、本発明は、以下に挙げられる例の任意の変更形態および変形形態を含み、それらの形態も、添付の特許請求の範囲およびその等価形態の範囲に含まれるものとする。

添付の図面に略示されているように、車両ミラーアセンブリは、ミラーサポートアームとタイバー（連結バー）とを解除可能に互いに固定するために提供される。一般に、車両ミラーアセンブリは、旋回円盤を形成する接続ヘッドと、旋回円盤上をスライド可能なホルダと、旋回円盤とホルダとの間に設けられ、ホルダと接続ヘッドとを回転可能に互いに固定するためのポジティブロックアセンブリと、を備える。以下では、これらの構成要素および代表的な組み立て方法を詳細に説明する。しかしながら、以下で説明される本発明の例は、本発明の範囲を図に示された実施例に限定することを意図するものではない。

図１〜図４に具体的に示されているように、総じて番号１０で表される車両ミラーアセンブリは、ミラーサポートアーム５０の安定化および操作のために提供される。車両本体Ｖには、サポートアーム５０を介して１以上のミラーＭが搭載され、車両本体Ｖおよびサポートアーム５０には、サポートアーム５０を適所に保持するためのタイバー４２が取り付けられる。

車両ミラーアセンブリ１０は、一般に、ホルダ１２と、接続ヘッド２６と、ポジティブロックアセンブリ３０と、を備える。ホルダ１２は、タイバー４２の一端４２ａに取り付けられ、タイバー４２の他端４２ｂは、旋回可能に車両本体Ｖに搭載される。接続ヘッド２６は、ミラーサポートアーム５０に搭載されており、回転要素すなわち接続要素（「旋回円盤」）２８を形成している。旋回円盤２８上には、ホルダ１２がスライドして合わされ、ホルダ１２と接続ヘッド２６とが解除可能に固定される。旋回円盤２８は、必要ならば、接続ヘッド２６に対して回転可能に形成され得るが、図では、接続ヘッド２６に固定されて一体成形されている。接続ヘッド２６と円盤２８との取り付けおよび取り外しの際には、ホルダ１２は、円盤２８に対してほぼ直線方向に移動する。ただし、例えば取り付けの際に、いくらかの回転運動または旋回運動によって接続ヘッド２６と円盤２８とを揃えられるように、接続ヘッド２６は、円盤２８に対していくらか回転することが許される。ホルダ１２およびタイバー４２は、一体成形可能である。もちろん、ホルダ１２および接続ヘッド２６は、タイバー４２およびサポートアーム５０における配置を逆にすることも可能である。また、本発明のこの態様を構成する任意のまたは全部の部品は、金属または適度に硬化された熱可塑性プラスチックで形成することが可能である。

図２〜図４に示されるように、ホルダ１２は、開口端１６ａを、より具体的には２つの開口端１６ａ，１６ｂを形成している旋回面すなわち取付面１４と、ポジティブロックアセンブリ３０の一部を受けるためのロックホールすなわちくぼみ２０と、を含む。ホルダ１２は、さらに、保持用突起２２ａ，２２ｂを形成し、保持用突起２２ａ，２２ｂは、それぞれ凹部２４ａ，２４ｂを形成している。保持用突起２２ａ，２２ｂは、さらに後述されるポジティブロックアセンブリ３０を旋回可能に固定するために、旋回面１４からくぼみ２０に向けて内向きに寄っている。タイバー４２の縦軸Ｘにほぼ垂直な方向に取られた旋回面１４および保持用突起２２ａ，２２ｂの断面は、図３に示されるように、ほぼＣ字型を成している。

図２および図３は、接続ヘッド２６の旋回円盤２８、搭載要素２９、座部３２を示している。搭載要素２９は、適切な機構によって、ミラーサポートアーム５０に取り付けられる。適切な機構は、ネジ山などであり、該機構には、接続ヘッド２６をミラーサポートアーム５０に対して保持するために、ナット（不図示）が取り付けられる。当業者ならば、これ以上説明しなくても、接続ヘッド２６をどのようにミラーサポートアーム５０に搭載するかを理解可能であるので、これ以上の説明は省略する。

ポジティブロックアセンブリ３０は、キャビティ３５および円周方向フランジ３６を形成している本体３３を含む。バネすなわち付勢要素３７が、キャビティ３５の中に設けられており、球状機構３４をキャビティ３５から外に向かう方向に付勢する。図３は、接続ヘッド２６の座部３２に挿入されたポジティブロックアセンブリ３０を詳しく示している。具体的には、ロック機構３４は、静止位置すなわちロック位置において、くぼみ２０の中に解除可能に係合されている。接続ヘッド２６およびポジティブロックアセンブリ３０は、ミラーサポートアーム５０（図１参照）に搭載されている。本実施例では、ロック機構３４は球状であり、くぼみ２０は、該球状のロック機構３４を受けられるように相補的に成形されている。しかしながら、のこぎり歯車状や楕円形などの他の形態で置き換えることも可能である。さらに、ロック機構３４とくぼみ２０とは、車両ミラーアセンブリ１０が所定の領域に移動するのを禁止できるように、すなわち、車両ミラーアセンブリ１０の運動範囲を制限できるように、移動止めの態様を構成してもよい。

図４に最も良く示されているように、ホルダ１２は、さらに溝１８ａ，１８ｂを含む。溝１８ａ，１８ｂは、それぞれ碗状の断面を有すると共に幅Ｗを形成している。溝１８ａ，１８ｂの幅Ｗは、ポジティブロックアセンブリ３０をくぼみ２０に向けて案内できるように、くぼみ２０に向けて細く浅くなっている。

本実施形態は、図１〜図４に示された、ミラーアセンブリ１０の代表的な組み立て方法を参照することによって、最も良く理解することができる。この組み立て方法は、ポジティブロックアセンブリ３０を接続ヘッド２６に挿入する工程と、ポジティブロックアセンブリ３０を座部３２に着座させる工程と、を備える。図１に示すように、接続ヘッド２６はミラーサポートアーム５０に取り付けられ、ホルダ１２はタイバー４２の一端に取り付けられ、タイバー４２の他端は旋回可能に車両Ｖに取り付けられる。タイバー４２は、その縦軸Ｘに沿った移動によって、ホルダ１２をスライドさせ、接続ヘッド２６の旋回円盤２８に合わせる（または接続ヘッド２６の旋回円盤２８から離す）ように構成されている。

ホルダ１２が旋回円盤２８と係合すると、開口端１６ａは、例えば、旋回円盤２８を受け、対応する案内溝１８ａは、ポジティブロックアセンブリ３０を、より具体的には球状機構３４を受けて押し下げることによって、ポジティブロックアセンブリ３０内のバネ要素３７のバネ定数に少なくとも一瞬のあいだ打ち勝つ。溝１８ａは、開口端１６ａの付近では比較的広い幅を有しているので、球状機構３４は、最初の係合および押下を容易に行うことができる（図３に点線で示されたボール３４の変位を参照）。保持用突起２２ａ，２２ｂは、対応する凹部２４ａ，２４ｂと連携して、旋回円盤２８の周囲をスライドする。保持用突起２２ａ，２２ｂは、互いに隔てられているので、保持用突起２２ａ，２２ｂの間に接続ヘッド２６の旋回円盤２８を旋回可能に連結することができる。

ホルダ１２およびタイバー４２が旋回円盤２８の上を縦方向にスライドし、案内溝１８ａの幅Ｗがくぼみ２０に向かって細く浅くなるに連れて、ポジティブロックアセンブリ３０内のバネ要素３７のバネ定数は徐々に打ち負かされ、この結果、ホルダ１２はスライドして旋回円盤２８に合わさる。球状機構３４が接近して垂直軸Ｙ（図１）にほぼ沿って一直線に合わさると、ポジティブロックアセンブリ３０内のバネ要素は、球状機構３４を解放して静止位置（図３参照）に戻らせるので、球状機構３４は、ホルダ１２のくぼみ２０内に少なくとも部分的に突出する。こうして、球状機構３４は、接続ヘッド２６とホルダ１２とを確実に固定し合うことができる。

縦軸Ｘに沿って加えられる所定量の力は、ポジティブロックアセンブリ３０のバネ定数に打ち勝つことによって、ホルダ１２の縦方向の移動を可能にするので、次いで、ホルダ１２を接続ヘッド２６の旋回円盤２８から取り外すことが可能になる。前述のように、これらの動作を可能にするために、いくらかの旋回運動すなわち回転運動も許容されている。したがって、上下運動および回転運動は、例えば車両ミラーアセンブリ１０の駐車、整備、取替などの際に、部品を取り外すことを可能にする。また、もし車両ミラーアセンブリ１０が前方または後方からうっかり障害物に追突したり衝突されたりした場合は、ポジティブロックアセンブリ内のバネ力が打ち負かされるので、ミラーアセンブリは車両に向かって旋回することができる。この解除可能な連結は、永久に固定されている連結と比べて、このような状況下におけるミラーアセンブリおよび車両の一方または両方の損傷を回避することができる。

図５および図６に略示された本発明の別の一実施形態では、車両ミラーアセンブリ１１０が車両Ｖに取り付けられる。この発明の態様では、車両ミラーアセンブリ１１０は、一般に、タイバー１４２の一端１４２ａに取り付けられたホルダ１１２を備え、タイバー１４２の他一端１４２ｂは、旋回可能に車両Ｖに取り付けられる。一般に、車両ミラーアセンブリ１１０は、さらに、旋回円盤１２８を伴った接続ヘッド１２６を備える。接続ヘッド１２６は、ミラーサポートアーム１５０に取り付けられている。この実施形態は、いろいろな点で上記の実施形態と類似しているので、簡単のため、以下では関連の相違点のみを記載し、類似の構成要素および動作の説明に関しては、上記の実施形態を参照するものとする。例えば、上記の実施形態のホルダ１２に類似したホルダ１１２は、保持用突起１２２ａ，１２２ｂおよび凹部１２４ａ，１２４ｂを備える。したがって、類似の構成要素およびそれらの動作の説明に関しては、上記の実施形態を参照するものとする。

図６に具体的に示されるように、ポジティブロックアセンブリ１３０は、球状機構１３４を備え、球状機構１３４とバネホルダ１４０との間には、フランジ１３６とバネ要素１３８とが設けられている。ポジティブロックアセンブリ１３０は、接続ヘッド１２６とミラーサポートアーム１５０との間に動作可能に保持される。球状機構１３４は、上記の実施形態の球状機構３４と同様の動作によって、接続ヘッド１２６の座部１３２に挿入され、ホルダ１１２のくぼみ（不図示）内に部分的に突出する。

この実施形態は、代表的な組み立て方法を参照することによって、最も良く理解することができる。まず、バネ要素１３８が、球状機構１３４のフランジ１３６と、バネホルダ１４０のバネ座部１４１と、の間に捕捉される。バネホルダ１４０の周囲には、複数の保持用突起１４０ａ〜１４０ｄが設けられている。これは、例えば接続ヘッド１２６の下面すなわち受け区域１２９ａに対し、スナップ式の取り付けを行うためのものである。バネホルダ１４０は、ミラーサポートアーム１５０を補完するように成形された曲線表面すなわちバー座部１４０ｅを形成している。同様に、搭載要素１２９の受け区域１２９ａも、ミラーサポートアーム１５０に対して相補的である。搭載要素１２９は、さらに、接続ヘッド１２６をミラーサポートアーム１５０に取り付けるためのネジ穴１２９ｂを含む。なお、受け区域１２９ａ，バー座部１４０ｅ，ミラーサポートアーム１５０の形状は、本発明の範囲内で様々に変更可能である。本発明のこの態様を理解するために、さらなる詳細は不要である。

接続ヘッド１２６とミラーサポートアーム１５０との間に動作可能に設けられたポジティブロックアセンブリ１３０を用いて、接続ヘッド１２６をミラーサポートアーム１５０に接続すると、球状機構１３４は、前述のように座部１３２から部分的に突出する。第１の実施形態と同様に、ホルダ１１２が旋回円盤１２８上にスライドされると、ポジティブロックアセンブリ１３０がより具体的には球状機構１３４がホルダ１１２と接続ヘッド１２６とを確実に固定し合うまで、ポジティブロックアセンブリ１３０は外力に屈し、ホルダ１１２のくぼみ内に位置することが可能な状態となる。種々の部品は、異なる配置を採っても、本発明に従って確実なロックを実現することができる。例えば、球状機構１３４とバネ要素１３８とは、接続ヘッド１２６との有効な接続のために、ホルダ１１２内に設けられてもよい。

図７に示された本発明の別の一実施形態では、車両ミラーアセンブリ２１０が車両Ｖに取り付けられる。本発明のこの態様では、車両ミラーアセンブリ２１０は、一般に、一端２４２ａに接続ヘッド２２６を取り付けられたタイバー２４２を備え、タイバー２４２の他端２４２ｂは、車両Ｖに旋回可能に取り付けられる。また、この実施形態では、一般に、ミラーサポートアーム２５０にホルダ２１２が取り付けられる。この実施形態は、いろいろな点で上記２つの実施形態と似ているので、簡単のため、以下では関連の相違点のみを記載し、類似の構成要素および動作の説明に関しては、上記２つの実施形態を参照するものとする。例えば、接続ヘッド２２６の上には旋回円盤２２８が形成され、第１の実施形態の接続ヘッド２６および旋回円盤２８と類似の働きをする。しかしながら、接続ヘッド２２６は、メインサポートアーム２５０ではなくタイバー２４２の一端２４２ａに取り付けられている。同様に、ホルダ２１２およびポジティブロックアセンブリ（上記実施形態の要素３０に類似している）は、第１の実施形態と同様の働きをするが、本発明のこの態様では、ホルダ２１２は、タイバー２４２ではなくミラーサポートアーム２５０に取り付けられている。なお、接続ヘッド２２６およびタイバー２４２は、やはり一体成形することも可能である。

この実施形態は、図７に示されるように、車両ミラーアセンブリ２１０を車両Ｖに取り付けるための代表的な方法を参照することによって、最も良く理解することができる。この方法は、タイバー２４２の第１端２４２ｂを旋回可能に車両Ｖに取り付ける工程と、旋回円盤２２８を形成する接続ヘッド２２６を、タイバー２４２の第２端２４２ａとミラーＭを支持するためのミラーサポートアーム２５０とのうちの一方に搭載する工程と、ホルダ２１２をタイバー２４２の第２端２４２ａとミラーサポートアーム２５０とのうちの他方に搭載する工程と、ポジティブロックアセンブリを旋回円盤２２８の近傍に挿入する工程であって、ポジティブロックアセンブリは、ポジティブロックアセンブリを静止位置に付勢するため、および、ポジティブロックアセンブリを外力に屈するようにするためのバネ定数を規定する、工程と、ホルダ２１２と旋回円盤２２８とをスライドして合わせる工程と、を備える。ホルダ２１２は、くぼみを中に有する旋回面を形成しており、ポジティブロックアセンブリは、外力に屈すると共にくぼみ内に位置することができ、ポジティブロックアセンブリのバネ定数は、ポジティブロックアセンブリをくぼみ内の静止位置に付勢し、この結果、ホルダ２１２と接続ヘッド２２６とは回転可能に互いに固定される。

この方法は、また、ホルダ２１２と旋回円盤２２８とをスライドさせて両者を離すため、または、ホルダ２１２と旋回円盤２２８とをスライドさせて両者を合わせるために、タイバー２４２をその縦軸Ｘに沿って移動させる工程を備えてもよい。

この方法は、また、ホルダ２１２および旋回円盤２２８をスライドさせて両者を合わせるまたは離すことによって、ホルダ２１２と旋回円盤２２８とを連結するまたは切り離すために、上記の縦軸方向の移動とほぼ同時に、タイバー２４２およびホルダ２１２を上記の縦軸Ｘから離れる方向に移動させる工程を備えてもよい。さらに、この方法は、ホルダ２１２および接続ヘッド２２６がスライドして合わさるときにポジティブロックアセンブリを押し下げる工程を備えてもよい。ホルダ２１２は開口端２１２ａを規定し、開口端２１２ａには案内溝が設けられている。この結果、開口端２１２ａは、旋回円盤２２８を受けると共に、案内溝を介してポジティブロックアセンブリを受けて押し下げ、それによって、ホルダ２１２を接続ヘッド２２６に確実に固定する。

以上では、本発明の代表的な実施形態を図示すると共に説明したが、当業者ならば明らかなように、上記の実施例は、本発明の範囲および趣旨から逸脱することなく変更および修正を加えることが可能である。例えば、図示された実施形態の各種の構成要素は、特定の用途に適応するべく異なる形状を採ることが可能である。したがって、このような変更および修正は、いずれも、添付した特許請求の範囲およびそれらの等価形態の範囲内に含まれるものとする。

本発明の一実施形態に従った車両ミラーアセンブリの斜視図である。図１の車両ミラーアセンブリの一部の分解斜視図である。図２を線分３−３に沿って見た部分断面図であり、ポジティブロックアセンブリを具体的に示している。図２のホルダの部分底面斜視図である。本発明に従った車両ミラーアセンブリの別の一実施形態の斜視図である。図４の車両ミラーアセンブリの分解図であり、本発明の別の一態様に従った車両ミラーアセンブリを組み立てる方法の一工程を示している。本発明に従った車両ミラーアセンブリのさらに別の一実施形態の斜視図である。

符号の説明

１０…車両ミラーアセンブリ
１２…ホルダ
１４…旋回面
１６ａ，１６ｂ…開口端
１８ａ，１８ｂ…溝
２０…くぼみ
２２ａ，２２ｂ…保持用突起
２４ａ，２４ｂ…凹部
２６…接続ヘッド
２８…旋回円盤
２９…搭載要素
３０…ポジティブロックアセンブリ
３２…座部
３３…本体
３４…球状機構
３５…キャビティ
３６…円周方向フランジ
３７…付勢要素
４２…タイバー
４２ａ，４２ｂ…タイバーの端部
５０…サポートアーム
１１０…車両ミラーアセンブリ
１１２…ホルダ
１２２ａ，１２２ｂ…保持用突起
１２４ａ，１２４ｂ…凹部
１２６…接続ヘッド
１２８…旋回円盤
１２９…搭載要素
１２９ａ…受け区域
１３０…ポジティブロックアセンブリ
１３２…座部
１３４…球状機構
１３６…フランジ
１３８…バネ要素
１４０…バネホルダ
１４０ａ〜１４０ｄ…保持用突起
１４０ｅ…バー座部
１４１…バネ座部
１４２…タイバー
１４２ａ，１４２ｂ…端部
１５０…ミラーサポートアーム
２１０…車両ミラーアセンブリ
２１２…ホルダ
２１２ａ，２１２ｂ…開口端
２２６…接続ヘッド
２２８…旋回円盤
２４２…タイバー
２４２ａ，２４２ｂ…開口端
２５０…ミラーサポートアーム
Ｍ…ミラー
Ｖ…車両本体
Ｘ…縦軸
Ｙ…垂直軸

Claims

車両に、ミラーサポートアームとタイバーとを解除可能に互いに固定するためのアセンブリであって、
ミラーを支持するためのミラーサポートアームと、
前記ミラーサポートアームと前記車両との接続のためのタイバーと、
接続要素を有し、前記ミラーサポートアームと前記タイバーとのうちの一方に保持された接続ヘッドと、
前記ミラーサポートアームと前記タイバーとのうちの他方に保持され、前記接続要素への取り付けのためのホルダと、
前記接続要素の近傍に設けられたポジティブロックアセンブリであって、前記ポジティブロックアセンブリは、ロック要素と付勢要素とを備え、前記付勢要素は、前記ロック要素を前記ホルダに対してロック位置に付勢すると共に、外力の付加に屈して前記ロック要素が移動するのを許容して前記ホルダと前記接続要素とを切り離す、前記ポジティブロックアセンブリと、
を備え、
前記ホルダは、前記接続要素をスライド可能に受け入れ、
前記ホルダは、くぼみを有する旋回面を有し、
前記ロック要素は、前記ロック位置において前記くぼみ内に位置することが可能であり、
前記付勢要素は、前記ポジティブロックアセンブリを前記くぼみ内の前記ロック位置に付勢することによって、前記ホルダを取り外し可能に前記接続ヘッドに固定する、アセンブリ。
請求項１に記載のアセンブリであって、
前記接続ヘッドは、
前記ポジティブロックアセンブリを受けるように構成された座部と、
前記接続ヘッドを前記ミラーサポートアームと前記タイバーとのうちの一方に搭載するように構成された搭載要素と、
を含む、アセンブリ。
請求項２に記載のアセンブリであって、
前記ポジティブロックアセンブリは、前記搭載要素の前記座部に着座するように構成されたフランジを形成している、アセンブリ。
請求項１に記載のアセンブリであって、
前記ポジティブロックアセンブリの少なくとも一部は、球状の断面を構成する、アセンブリ。
請求項１に記載のアセンブリであって、
前記タイバーと前記ホルダとは、縦軸に沿って移動するように構成され、この結果、前記ホルダと前記接続要素とは、前記ホルダと前記接続要素とを結合または分離するようにスライド可能である、アセンブリ。
請求項１に記載のアセンブリであって、
前記ホルダは、複数の保持用突起を含み、
前記複数の保持用突起は、前記複数の保持用突起と前記旋回面との間に形成され、前記接続要素をスライド可能に受け入れるための凹部を有し、
前記複数の保持用突起は、前記旋回面の前記くぼみに向かって内側に突出している、アセンブリ。
請求項６に記載のアセンブリであって、
前記複数の保持用突起は、前記複数の保持用突起の間に前記接続ヘッドの前記接続要素が旋回可能に係合するように、互いに隔てられている、アセンブリ。
請求項１に記載のアセンブリであって、
前記ホルダは、Ｕ字型の断面を有する、アセンブリ。
請求項１に記載のアセンブリであって、
前記ホルダに形成された開口端と、
前記開口端に形成された案内溝と、
を含み、
前記開口端は、前記接続要素を受けるように構成され、
前記案内溝は、前記ホルダと前記接続ヘッドとを旋回可能に係合させるために、前記ポジティブロックアセンブリを受けて押し下げるように構成されている、アセンブリ。
請求項９に記載のアセンブリであって、
前記案内溝は、碗状の断面を有する、アセンブリ。
請求項９に記載のアセンブリであって、
前記案内溝の幅は、前記開口端から前記くぼみに向かって狭くなる、アセンブリ。
請求項１に記載のアセンブリであって、
前記ポジティブロックアセンブリは、前記接続ヘッドに保持されたバネホルダを含み、
前記バネホルダは、前記タイバーと前記ミラーサポートアームとのうちの一方に対して相補的に成形された表面を有する、アセンブリ。
請求項１２に記載のアセンブリであって、
前記接続ヘッドと前記バネホルダとの間に設けられたバネ要素を備え、
前記バネホルダは、前記バネ要素を着座させるためのバネ座部を形成している、アセンブリ。
請求項１３に記載のアセンブリであって、
前記バネホルダは、前記バネ要素を前記接続ヘッドと前記バネホルダとの間で保持するために、前記接続ヘッドへの取り付けのための留め具を形成している、アセンブリ。
ミラーを車両に搭載するための車両ミラーアセンブリであって、
ミラーを支持するためのミラーサポートアームと、
前記車両と前記ミラーサポートアームとの間に保持されたタイバーと、
接続要素を有し、前記タイバーと前記ミラーサポートアームとのうちの一方に保持された接続ヘッドと、
前記タイバーと前記ミラーサポートアームとのうちの他方に保持され、前記接続要素への接続のためのホルダと、
前記接続要素によって保持され、ロック要素を前記ホルダに対してロック位置に付勢する付勢要素を有するポジティブロックアセンブリと、
を備え、
前記ホルダは、くぼみが形成された旋回面を有し、
前記ロック要素は、外力の付加に屈して移動して前記くぼみから離れ、
前記付勢要素は、前記ロック要素を前記くぼみ内の前記ロック位置に付勢し、この結果、前記ホルダは前記接続ヘッドに回転可能に固定される、車両ミラーアセンブリ。
請求項１５に記載の車両ミラーアセンブリであって、
前記接続ヘッドは、さらに、前記ポジティブロックアセンブリを受けるように構成された座部を形成している、車両ミラーアセンブリ。
請求項１５に記載の車両ミラーアセンブリであって、
前記ロック要素は、前記ロック機構を前記ロック位置に向けて付勢するように構成されたバネ要素を含む、車両ミラーアセンブリ。
請求項１５に記載の車両ミラーアセンブリであって、
前記タイバーは、縦軸に沿って移動するように構成され、この結果、前記ホルダと前記接続要素とは、前記ホルダと前記接続要素とを結合または分離するように相対的にスライド可能である、車両ミラーアセンブリ。
請求項１５に記載の車両ミラーアセンブリであって、
前記ホルダは、２つの保持用突起を含み、
前記２つの保持用突起は、前記接続要素をスライド可能に受け入れるための凹部であって、前記接続要素は前記凹部間をスライド可能である、前記凹部を有し、
前記２つの保持用突起は、前記くぼみに向かって内側に突出している、車両ミラーアセンブリ。
請求項１５に記載の車両ミラーアセンブリであって、さらに、
前記ホルダに形成された開口端と、
前記開口端に設けられた案内溝と、
を含み、
前記開口端は、前記接続要素を受けるように構成され、
前記案内溝は、前記ホルダと前記接続ヘッドとを旋回可能に係合させるために、前記ポジティブロックアセンブリを受けて押し下げるように構成されている、車両ミラーアセンブリ。
車両ミラーアセンブリを車両に取り付けるための方法であって、前記車両ミラーアセンブリは、前記車両への接続のためのタイバーと、前記タイバーへの接続のためのサポートアームと、前記サポートアームに保持されたミラーと、を備える、前記方法は、
タイバーの第１端を旋回可能に車両に取り付ける工程と、
接続要素を含む接続ヘッドを、前記タイバーの第２端とミラーを支持するための前記ミラーサポートアームとのうちの一方に搭載する工程と、
ホルダを前記ミラーサポートアームの他端に搭載する工程と、
ポジティブロック要素と付勢要素とを提供する工程であって、前記付勢要素は、前記ポジティブロック要素を前記接続要素と前記ホルダとの間のロック位置に付勢するためのバネ定数を有する、前記工程と、
前記ホルダと前記接続要素とをスライドさせて合わせることによって、前記ロック要素を前記ホルダの旋回面に形成されたくぼみと係合させ、前記ホルダと前記接続ヘッドとを回転可能に互いに固定する工程と、
を備える方法。
請求項２１に記載の方法であって、
前記ホルダと前記接続要素とをスライドさせて離すために、または、前記ホルダと前記接続要素とをスライドさせて合わせるために、前記タイバーを前記タイバーの縦軸Ｘに沿って移動させる工程を備える、方法。
請求項２１に記載の方法であって、
凹部を有する複数の保持用突起を有するホルダを提供する工程と、
前記凹部を前記接続要素上にスライドさせる工程と、
を備える方法。
請求項２１に記載の方法であって、さらに、
前記ポジティブロックアセンブリを押し下げる工程と、
開口端と、前記開口端に設けられた案内溝と、を有するホルダを提供する工程であって、前記開口端は、前記接続要素を受けるように構成され、前記案内溝は、前記ポジティブロックアセンブリを受けて押し下げるように構成される、前記工程と、
前記ホルダと前記接続ヘッドとをスライドさせて合わせる工程と、
を備える方法。