JP2005096734A - 自動車のフロアパネル構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本発明は、車体のフレーム部材12,14,16,18,20,22,24,26に接続して設けられたフロアパネルS1,S2,S3,S4,S5,S6により自動車のフロアを構成する車体のフロアパネル構造であって、フロアパネルは、フレーム部材に接しないように設けられたビード部50(150)と、このビード部の周囲に形成された平面部52(152)とを有し、このフロアパネルのビード部の少なくとも一側面と平面部とにより直線状又はほぼ直線状の境界部が形成され、この境界部aを含む境界領域cに制振材54(154)が設けられている。
【選択図】 図1
Description
この場合、振動源として、エンジン自体の振動や、サスペンションから伝わるロードノイズが問題となり、このロードノイズには、一般に、タイヤの空洞共鳴によるものと、サスペンションの共振によるものとがある。
また、特許文献1に記載されたフロアパネル構造では、特定の周波数域の騒音を低減させるのに有用であるが、その特定周波数域以外の周波数の騒音を同時に低減させるのは難しく、広範囲の周波数帯の振動を同時に低減させるには、フロアパネルの全面に制振材を貼付ける必要があり、車体の重量が増加してしまうという問題が生じる。
一方、本発明者らは、制振材を多量に使用すると、制振材自体の剛性が高まり、その振動低減効果には一定の上限が存在し、振動及び騒音の低減を十分に図ることが出来ない場合があるという問題を見い出した。
本発明は、上述した従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、車体のフレーム部材からフロアパネルに伝わる振動により生ずるフロアパネルの振動を、従来より少ない重量の制振材でその振動を大きく低減して、車室内の騒音の低減及び車両の軽量化を図ることができる車体のフロアパネル構造を提供することを目的としている。
このように構成された本発明においては、ビード部をフレーム部材に接しないように設け、さらに、ビード部の少なくとも一側面と平面部とによりそれぞれ形成される境界部を直線状又はほぼ直線状としているので、ビード部の少なくとも一側面の周囲に形成された平面部の剛性を高めないようにしてこの境界部を含む境界領域に振動エネルギを集中させることができ、さらに、この境界領域に制振材を設けているので、フレーム部材からフロアパネルに伝わる振動によるフロアパネルの振動を低減させ、フロアパネルからの放射音を低減することができる。
このように構成された本発明においては、ビード部の両側面と平面部とにより形成される境界部を直線状又はほぼ直線状としているので、ビード部の両側面の周囲に形成された平面部の剛性を高めないようにしてこれらの境界部を含む境界領域に振動エネルギを集中させることができ、さらに、これらの境界領域に制振材を設けているので、フレーム部材からフロアパネルに伝わる振動によるフロアパネルの振動を低減させ、フロアパネルからの放射音を低減することができる。
このように構成された本発明においては、ビード部は、互いに接しないように且つ境界部が互いに平行になるように複数個設けられているので、各ビード部間の平面部の剛性を高めないようにして、境界領域に設けた制振材の振動低減効果を大きく発揮させることが出来る。
このように構成された本発明においては、境界領域の境界部は、鋭角的に折れ曲がるように形成されているので、境界領域に振動エネルギを効果的に集中させることができる。
このように構成された本発明においては、ビード部は、上方向に突出して形成されているので、制振材を境界領域に容易に塗布することができる。
このように構成された本発明においては、境界領域に溝部が形成されているので、境界領域に振動エネルギを効果的に集中させることができ、さらに、少なくともこの溝部に制振材が設けられているので、振動を大きく低減させることが出来る。
このように構成された本発明においては、ビード部は、その両端面が円弧状に形成されているので、境界領域の剛性を高めないようにして、境界領域に設けた制振材の振動低減効果を大きく発揮させることが出来る。
このように構成された本発明においては、ビード部の両端面と平面部とによりそれぞれ形成される境界部を直線状又はほぼ直線状としているので、ビード部の両端面の周囲に形成された平面部の剛性を高めないようにしてこれらの境界部を含む境界領域に振動エネルギを集中させることができ、さらに、これらの境界領域に制振材を設けているので、フレーム部材からフロアパネルに伝わる振動によるフロアパネルの振動を低減させ、フロアパネルからの放射音を低減することができる。
このように構成された本発明においては、ビード部は、境界部がフレーム部材に対して平行になるように設けられているので、ビード部とフレーム部材との間の平面部の剛性を高めないようにして、境界領域に設けた制振材の振動低減効果を大きく発揮させることが出来る。
このように構成された本発明においては、ビード部は、それ自体の固有振動数が300Hz以上となるように形成されているので、例えば、250Hz付近の周波数にピークを有するタイヤの空洞共鳴に起因したロードノイズによる振動により共振せず、このような振動によるフロアパネルからの放射音を低減することが出来る。一方、ビード部は、それ自体の固有振動数が300Hz以上となるように形成されているので、ビード部より剛性が低い平面部特に境界領域は300Hz以下で振動し、フレーム部材からフロアパネルに伝わる振動によるフロアパネルの特に300Hz以下の振動を効果的に低減することが出来る。
このように構成された本発明においては、ビード部は、それ自体の固有振動数が400Hz以上となるように形成されているので、例えば、250Hz付近の周波数にピークを有するタイヤの空洞共鳴に起因したロードノイズによる振動により共振せず、このような振動によるフロアパネルからの放射音を低減することが出来る。一方、ビード部は、それ自体の固有振動数が400Hz以上となるように形成されているので、ビード部より剛性が低い平面部特に境界領域は400Hz以下で振動し、フレーム部材からフロアパネルに伝わる振動によるフロアパネルの特に400Hz以下の振動を効果的に低減することが出来る。
このように構成された本発明においては、平面部は、ビード部とフレーム部材との間に設けられ、その幅が30mm以上であるので、ビード部に対して平面部の剛性を低くすることが出来、境界領域に振動エネルギが効果的に集中するようにすることが出来る。
このように構成された本発明においては、平面部は、複数個設けられたビード部の間に設けられその幅が30mm以上であるので、ビード部に対して平面部の剛性を低くすることが出来、境界領域に振動エネルギが効果的に集中するようにすることが出来る。
先ず、図1乃至図7により、本発明の車体のフロアパネル構造の第1実施形態を説明する。
図1は、本実施形態による車体のフロアパネル構造を備えた自動車のアンダボディを示す平面図である。
図1に示すように、自動車のアンダボディ1は、複数のフレーム部材と、フロアパネルとしての、車室の床部分(フロア部分)を構成するフロントフロアパネル2と、このフロントフロアパネル2の車体後方の一段高い位置に配設されるセンタフロアパネル4と、このセンタフロアパネル4よりも車体後方の一段高い位置に配設され荷室の床部分を構成するリアフロアパネル6と、フロントフロアパネル2の車体前方に車体前方斜め上方に延び車室とエンジンルームを仕切るダッシュパネル8とから構成されている。
フレーム部材は、フロントサイドフレーム10、サイドシル12、フロアサイドフレーム14、リアサイドフレーム16、No.1クロスメンバ18、No.2クロスメンバ20、サブクロスメンバ22、No.3クロスメンバ24及びNo.4クロスメンバ26である。
これらのフロアサイドフレーム14の前端は、エンジンルームの左右両側を囲むように設けられた一対のフロントサイドフレーム10に接合されている。このフロントサイドフレーム10には、エンジン28及びフロントサスペンションクロスメンバ30が取り付けられており、フロントサスペンションクロスメンバ30には、フロントサスペンション32が取り付けられている。
また、各サイドシル12の後方部の車幅方向内方側には、車体前後方向に延びる閉断面構造のリアサイドフレーム16が接合され、また、このリアサイドフレーム16には、リアサスペンションクロスメンバ34が取り付けられ、このリアサスペンションクロスメンバ34には、リアサスペンション36が取り付けられている。
No.2クロスメンバ20の左右両端部はそれぞれサイドシル12に接合され、サブクロスメンバ22の車幅方向内方端部はフロアサイドフレーム14に接合され、車幅方向外方端部はリアサイドフレーム16に接合されている。また、No.3クロスメンバ24の左右両端部は、それぞれ、リアサイドフレーム16に接合され、このNo.3クロスメンバ24には、上述したフロアサイドフレーム14の後端部が接合されている。No.4クロスメンバ26の左右両端部は、リアサイドフレーム16に接合されている。
フロントフロアパネル2は、車幅方向左右両端において各々車体前後方向に延びるサイドシル12、フロアサイドフレーム14、リアサイドフレーム16及びフロアトンネル部40、並びに、各々車幅方向に延びる各クロスメンバ18、20、22、24によって取り囲まれた8つのフロアパネル部S1、S2、S3、S4から構成されている。
フロアパネル部S2は、一体成形されるフロントフロアパネル2の一部を構成し、フロアトンネル部40の左右両側においてそれぞれフレーム部材であるサイドシル12、フロアサイドフレーム14、No.2クロスメンバ20及びサブクロスメンバ22に取り囲まれた空間内に設けられ、その周縁が各フレーム部材12、14、20、22に接合されている。
フロアパネル部S4は、一体成形されるフロントフロアパネル2の一部を構成し、フロアトンネル部40の左右両側においてそれぞれフロアトンネル部40と、フレーム部材であるフロアサイドフレーム14及びNo.3クロスメンバ24とに取り囲まれた空間内に設けられ、その2辺の外縁部が各フレーム部材14、24に接合されている。
図2に示すように、複数のビード部50は、それぞれ、ビード部50の両側面と平面部52とによりそれぞれ形成される境界部aが直線状になるように、その両側面が互いに平行に直線状に延び、また、その両端部が円弧状に形成されている。そして、複数のビード部50は、互いに接しないように且つ境界部aが互いに平行になるように配置されると共に、フレーム部材12、14、18、20に接しないように配置されている。また、これらのビード部50は、フロアサイドフレーム14の車体外方側の側面及びサイドシル12の車体内方側の側面に平行に延びるように配置されている。
また、図3に示すように、ビード部50は上方に突出し、その断面形状はほぼ台形状となっている。これらのビード部50は、フロアパネル自身を車体上方に突出して形成されているので、平面部52に比べて剛性が高く、上下方向及び水平方向に変形し難くなっている。
なお、ビード部50の断面形状は、例えば、三角形状や、曲線として半円や半楕円などとしても良く、この場合においても、ビード部50と平面部52との境界部aを含む境界領域cにフロアパネルの振動エネルギが集中するように、ビード部50が平面部52との境界部から所定の角度で立ち上がるようにすると良い。また、ビード部50は、下方に突出するようにしても良い。
図2及び図3に示すように、制振材54は、ビード部50の側面と平面部52とにより形成される境界部aを含む境界領域cに、ビード部50の両側面のほぼ全長に沿って連続して設けられ、フレーム部材12、14、18、20に接しないように配置されている。
これらの制振材54は、図3に示すように、各ビード部50の両側面のそれぞれの制振材54(例えば、図3中の54'、54'')が、ビード部を跨いで互いに接しないように設けられると共に、隣り合うビード部50との間に設けられた制振材(例えば、図3中の54''、54''')が、互いに接しないように設けられている。このように各制振材54が互いに接しないように配置することで、制振材54自体の剛性が上がらないように、即ち、互いの制振材54の変形を拘束しないようにしている。
フロアパネル部S2は、図1に示すように、フレーム部材12、14、20、22に取り囲まれたそれぞれの領域に、フロアパネル部S1と同様に、ビード部50、平面部52及び制振材54を有し、平面部52の外周端部がフレーム部材12、14、20、22に接合されている。また、ビード部50及びその両側面の制振材42が複数組設けられ、それぞれ互いに平行に延びると共に、フレーム部材であるフロアサイドフレーム14の車体外方側の側面及びサイドシル12の車体内方側の側面に平行に延びるように配置されている。
フロアパネル部S3は、図1に示すように、フレーム部材14、16、22、24に取り囲まれたそれぞれの領域に、フロアパネル部S1と同様に、ビード部50、平面部52及び制振材54を有し、平面部52の外周端部がフレーム部材14、16、22、24に接合されている。また、ビード部50及びその両側面の制振材42が複数組設けられ、それぞれ互いに平行に延びると共に、フレーム部材であるフロアサイドフレーム14の車体外方側の側面に平行に延びるように配置されている。
フロアパネル部S4は、フレーム部材14、24とフロアトンネル部40の裾部とにより取り囲まれた領域に、フロアパネル部S1と同様に、ビード部50、平面部52及び制振材54を有し、平面部52の2辺の外縁部がフレーム部材14、24に接合されている。また、ビード部50及びその両側面の制振材42が1組設けられ、フレーム部材であるフロアサイドフレーム14の車体内方側の側面に平行に延びるように設けられている。
フロアパネル部S6は、フレーム部材16、26と、スペアタイヤハウス42の周縁部42aと、リアボディ44とにより取り囲まれた領域に、フロアパネル部S1と同様に、ビード部50、平面部52及び制振材54を有し、平面部52の3辺の外縁部が各フレーム部材16、26に接合され、後端部がリアボディ44に接合されている。また、ビード部50及びその両側面の制振材42が複数組設けられ、その一部が、それぞれ互いに平行に延びると共に、フレーム部材であるNo.4クロスメンバ26に平行に延びるように設けられ、残りの一部が、フレーム部材であるリアサイドフレーム16に平行に延びるように設けられている。
本実施形態では、各フロアパネルS1乃至S6及びダッシュパネル8において、ビード部50をフレーム部材に接しないように直線状に延びるように設けているので、ビード部50とフレーム部材との間に設けられた平面部52の剛性を高めないようにすることが出来、そのように平面部52の剛性を高めないようにすると共に、ビード部50の両側面と平面部52とによりそれぞれ形成される境界部aを直線状に形成しているので、この境界部aを含む境界領域cに振動エネルギを集中させることが出来る。さらに、このように振動エネルギが集中している境界領域cに制振材を設けているので、フレーム部材からフロアパネルに伝わる振動によるフロアパネルの振動を低減させ、フロアパネルからの放射音を低減することができる。
また、複数のビード部50を互いに接しないように且つ境界部aが互いに平行になるように設けているので、境界領域cの剛性を高めないようにして、境界領域cに設けた制振材54の振動低減効果を大きく発揮させることが出来る。
さらに、両端部が円弧状に形成されているので、ビード部50とフレーム部材との間に設けられた平面部の剛性を高めないようにすると共に、境界領域cの剛性を高めないようにすることが出来、境界部aを含む境界領域cに設けた制振材の振動低減効果を大きく発揮させることが出来る。即ち、ビード部50の両端部を円弧状に形成することで、平面部に生じる曲げ振動やねじり振動等の様々な振動に対し、平面部の剛性を高めないようにすることが出来、それによって、境界部aを含む境界領域cに振動エネルギを集中させることができる。
先ず、図4により、本実施形態の振動低減構造の制振材54の配置の変形例を説明する。図4(a)に示すように、制振材54を、上記境界部aを含む境界領域cに配置すると共に、ビード部50に接する面積が小さくなるように配置しても良い。このようにして、制振材54の剛性が上がらないように、即ち、境界領域cの振動による制振材54の変形をビード部50で拘束しないようにして、制振材54の制振効果を大きく発揮させることが出来る。
また、図4(c)に示すように、制振材54を平面部52の全域に設ける場合に、制振材54に、各ビード部50の側面に平行に直線状に延びるようにスリット又は凹部56を設けても良い。このようにして、制振材54の剛性が上がらないように、即ち、境界領域cを含む平面部52の振動による制振材54の変形が拘束されないようにして、制振材54の制振効果を大きく発揮させることが出来る。
図5(a)乃至(c)に示すように、本実施形態のフロアパネル構造の変形例として、各フロアパネルS1乃至S6及びダッシュパネル8に、ビード部50の側面と平面部52との境界部aを含む境界領域cに、ビード部50の両側面のほぼ全長に沿って、平面部52よりさらに剛性が低くなるような形状及び大きさにされた溝部58を設け、この溝部58に制振材54を塗布しても良い。
本変形例では、この溝部58の剛性が平面部52より低くされて、この溝部58に振動エネルギが集中し易くされており、この溝部58に制振材54を塗布することにより、振動を大きく低減させることが出来るようになっている。
なお、溝部58は、ビード部50の片側面側のみに設けても良い。
図7から明らかなように、本実施形態のパネル162における音響放射パワーは、従来のパネル64に対して、特に、200乃至400gの範囲で大幅に低減され、同じ音響放射パワーまで下げるために必要な制振材54の重量は、例えば、83dBまで下げる必要があるとすると、従来のフラットなパネル54では、約400gの重量の制振材54が必要となるのに対し、本実施形態のパネル162では、その半分程度の約200gの重量の制振材54で済み、制振材54の重量を大幅に削減することができる。また、本実施形態のパネル162では、従来のパネル64と同じ重量の制振材を設けた場合に、上述した振動低減構造により、音響放射パワーを大幅に低減することができる。
なお、図7に示すような振動低減効果と同様の効果は、後述する第2実施形態のフロアパネル構造においても得られた。
先ず、本実施形態のフロアパネルを構成する鋼鈑は、厚さ0.7mmであり、ビード部50(高剛性部)は、このような板厚の鋼鈑においてビード部50自身の固有振動数が400Hz以上になるように大きさ及び形状に設定されている。
ここで、ビード部50が400Hz以上の周波数の振動により共振し、その周波数による放射音が増大することが懸念される場合であっても、吸音材により、300Hz以上、特に400Hz以上の周波数の振動による放射音を効果的に吸音することが出来るので、吸音材を設けることで放射音を低減することが出来る。
図8は、本実施形態による車体のフロアパネル構造を備えた自動車のアンダボディを示す斜視図であり、図9は、フロントフロアパネルの拡大斜視図である。
図8に示すように、自動車のアンダボディ101は、車室の床部分(フロア部分)を構成するフロントフロアパネル102と、このフロントフロアパネル102の車体後方の一段高い位置に配設されリヤシート(図示せず)が配置されるセンタフロアパネル104と、さらに、このセンタフロアパネル104よりも車体後方の一段高い位置に配設され荷室の床部分を構成するリヤフロアパネル106とを備えている。
ダッシュパネル108の下側の部分である傾斜部108aには、車幅方向の補強部材であるNo.1クロスメンバ118が取り付けられている。このNo.1クロスメンバ118は、各フロントサイドフレーム110の車体外側に設けられそのフランジがフロントサイドフレーム110とダッシュパネル108の傾斜部108aに接合された閉断面構造である一対のトルクボックスメンバ118aと、一対のフロントサイドフレーム110の中間に挟まるように配置され両端がフロントサイドフレーム110に接合されたダッシュロアクロスメンバ118bとから構成されている。
このNo.1クロスメンバ118及び一対のフロントサイドフレーム110には、フロントサスペンションクロスメンバ130が取付けられ、このフロントサスペンションクロスメンバ130には、フロントサスペンション132が取り付けられている。
さらに、リアサイドフレーム116には、リアサスペンションクロスメンバ134が取り付けられ、このリアサスペンションクロスメンバ134には、リアサスペンション136が取り付けられている。
以下、上述したサイドシル112、フロアサイドフレーム114(凸部115を含む)、No.1クロスメンバ118、No.2クロスメンバ120及びNo.3クロスメンバ124を総称してフレーム部材と呼ぶ。
第2フロアパネルS2は、一体成形されるフロントフロアパネル102の一部を構成し、両側の第1フロアパネルS1の車体内方寄りに位置し、車体内方側の1辺はフロアトンネル部140と連続的に成形され、残りの3辺が、フレーム部材であるNo.1クロスメンバ118、フロアサイドフレーム114及びNo.2クロスメンバ120に溶接により接合され、その3辺の周縁が拘束されている。
これらの第3フロアパネルS3の車体外方には、フロアサイドフレーム114からサイドシル112に亘る補強部材137が架設されている。この補強部材137は、フロントシート(図示せず)の取付座を兼用しており、フロントシートの2つの前側の脚がNo.2クロスメンバ120に締結され、後側の一方の脚が補強部材137に締結され他方の脚がフロアトンネル部140に締結されるようになっている。
先ず、第1フロアパネルS1は、上述したように、フレーム部材であるNo.1クロスメンバ118、サイドシル112、フロアサイドフレーム114及びNo.2クロスメンバ120の内方に形成された空間内に設けられ、これらのフレーム部材により囲まれた領域の中央部に車体下方に突出して高剛性部を形成するビード部150と、このビード部150の周囲の全域に平らな低剛性部を形成する平面部152を有し、この平面部152の外周端部は、これらのフレーム部材118、112、114、120と接合されている。
この第3フロアパネルS3でも、第2フロアパネルS2と同様に、平面部152の領域を規制するために、フロアトンネル部140に複数のビード141を設けている。第3フロアパネルS3においても、これらのビード141の車体外方側の端部の位置は、二点鎖線で示すライン143上に並ぶように揃えられている。
第4フロアパネルS4は、その固有振動数が400Hz以上となるようにその剛性が調整されている。
まず、図9及び図10に示すように、ビード部150は、平面視で矩形状に形成され、ビード部50と各フレーム部材112、114、118、120、124との間に設けられた平面部52の剛性を高めないように直線状に延びるように配置されると共に各フレーム部材112、114、118、120、124に接しないように配置されている。
一方、図10に示すように、平面部152(低剛性部)は、ビード部150との剛性差が大きくなるように、ビード部150の4辺のそれぞれの境界部aと、各フレーム部材112、114、118、120、124との間の幅がそれぞれD4=30mmとなるように形成されている。
このようにして、ビード部150と平面部152とは剛性差が付けられ、その結果、境界部aを含む境界領域cは、フロアパネルの振動エネルギが集中し、大きく振動するようになっている。
先ず、図9及び図10に示すように、制振材154は、各フレーム部材112、114、118、120、124に接しないように、ビード部150の4つのそれぞれの側面のほぼ全長に沿って連続して設けられ、図11及び図12に示すように、ビード部150の側面と平面部152とにより形成される境界部aを含む境界領域cに配置されている。この境界領域cは、境界部a及びこの境界部aに接する平面部152の一部の領域bにより構成され、振動エネルギが集中するようになっている。
先ず、図13(a)に示すように、制振材154を制振材をビード部を囲むように設けても良く、また、図13(b)に示すように、平面部の全域に設けても良い。このように制振材154を配置することにより、境界領域cにおいて振動を大きく低減すると共に平面部152の振動をより低減することが出来、少ない制振材で振動を効果的に低減することが出来る。また、発泡ゴム等の制振材を貼り付ける場合には、制振材を、予め、図13(a)或いは図13(b)のような形状に一体で形成することが出来るので、制振材をパネルに貼り付け易くなると共に製造コストも下げることが出来る。
ここで、境界部aを若干曲線状に延びるように形成することで、平面部152の剛性が若干高まるが、このような場合でも、境界部aをほぼ直線状に形成しているので、上述したような振動低減効果は大きく損なわれることがない。また、境界領域cの剛性が若干高まっても、例えば、平面部の幅を30mmより大きい例えば40mm等とすれば、ビード部50に対して平面部52の剛性を低くすることが出来ると共に境界領域cに振動エネルギが効果的に集中するようなビード部と平面部との剛性差を得ることが出来る。このように、境界部aをほぼ直線状に形成して、上述した作用効果と同等の作用効果を得ることができる。
なお、本実施形態では、ビード部の固有振動数を300Hz以上に設定しているが、約300Hz以上の周波数帯の音響放射は吸音材により効果的に低減することが出来るので、本実施形態のように平面部152に制振性能即ち減衰力が大きい制振材154を配置し、ビード部150に吸音材を貼り付けるようにするとより効果的に振動を低減することが出来る。
本実施形態では、上述した第1実施形態と同様の作用効果を得ることが出来る。即ち、各フロアパネルS1乃至S3において、ビード部150をフレーム部材に接しないように直線状に延びるように設けているので、ビード部150とフレーム部材との間に設けられた平面部152の剛性を高めないようにすることが出来る。
また、ビード部150の4つの側面と平面部152とによりそれぞれ形成されるそれぞれの境界部aを直線状に形成しているので、この境界部aを含む境界領域cに振動エネルギを集中させることが出来る。さらに、このように振動エネルギが集中している境界領域cに制振材を設けているので、フレーム部材からフロアパネルに伝わる振動によるフロアパネルの振動を低減させ、フロアパネルからの放射音を低減することができる。
また、制振材154を、上記境界部aを含む境界領域cに、ビード部150の4つの側面のそれぞれのほぼ全長に沿って連続して設けているので、大きな振動低減効果を発揮させることができる。ここで、図13(a)及び13(b)に示すように制振材を設けても同様の振動低減効果を発揮する。
また、平面部152は、ビード部150と各フレーム部材112、114、118、120、124との間のそれぞれの幅が30mm以上となるように形成されているので、ビード部50に対して平面部52の剛性を低くすることが出来ると共に境界領域cに振動エネルギを効果的に集中出来るようなビード部150と平面部152の剛性差を得ることが出来る。なお、第1実施形態で上述したように、ビード部の高さを20mm以下、例えば16mm等とした場合ても、平面部の幅を30mmより大きい例えば50mmとすれば同様の効果を得ることが出来る。
図15及び図16に示すように、これらの実験モデルは、上方から見て正方形状に配置した断面矩形の実験用のフレーム部材160に、本実施形態による振動低減構造を有するパネル162、及び、従来のパネル164をそれぞれ設けたものである。パネル162及び164は、いずれも厚さ0.7mmの鋼鈑をプレス成形したものであり、フレーム部材160に囲まれたパネルの大きさは、いずれも、縦横の長さDが、それぞれ約300mmの大きさとなっている。
また、この本実施形態パネルの効果を確認するために、平面部の幅D5が15mm(D/20)のパネル(比較例パネル)も別途作製した(図示せず)。この比較例パネルにおいても、ビード部は高さ20mm、固有振動数が300Hz以上となるように形成されている。
また、図16に示すように、従来のパネル164は、フロアパネルとして機能するように所定の剛性を確保したパネルであり、本実施形態パネル及び比較例パネルと同量の制振材を全面に貼付けている。
実験では、フロアパネルが取り付けられているフレーム部材160の一部を加振器で500Hz以下の周波数(ホワイトノイズ)の加振力を与えて、フレームの振動の大きさに対するパネル面の振動の大きさの比(振動率)を測定した。
4、104 センタフロアパネル
6、106 リアフロアパネル
8、108 ダッシュパネル
8a ダッシュロアパネル部
10、110 フロントサイドフレーム
12、112 サイドシル
14、114 フロアサイドフレーム
16、116 リアサイドフレーム
18、118 No.1クロスメンバ
20、120 No.2クロスメンバ
22 サブクロスメンバ
24、124 No.3クロスメンバ
26、126 No.4クロスメンバ
40、140 フロアトンネル部
50、150 ビード部
52、152 平面部
54、154 制振材
S1〜S6 フロアパネル部
a 境界部
c 境界領域
Claims (13)
- 車体のフレーム部材に接続して設けられたフロアパネルにより自動車のフロアを構成する車体のフロアパネル構造であって、
上記フロアパネルは、上記フレーム部材に接しないように設けられたビード部と、このビード部の周囲に形成された平面部とを有し、
このフロアパネルのビード部の少なくとも一側面と平面部とにより直線状又はほぼ直線状の境界部が形成され、この境界部を含む境界領域に制振材が設けられていることを特徴とする車体のフロアパネル構造。 - 上記ビード部の両側面と平面部とにより直線状又はほぼ直線状の境界部が形成され、これらの境界部を含む境界領域に制振材が設けられている請求項1記載の車体のフロアパネル構造。
- 上記ビード部は、互いに接しないように且つ上記境界部が互いに平行になるように複数個設けられている請求項1又は請求項2記載の車体のフロアパネル構造。
- 上記境界部は、鋭角的に折れ曲がるように形成されている請求項1乃至3の何れか1項記載の車体のフロアパネル構造。
- 上記ビード部は、上方向に突出して形成され、上記制振材は、上記境界領域に塗布される請求項1乃至4の何れか1項記載の車体のフロアパネル構造。
- 上記境界領域には、溝部が形成され、少なくともこの溝部に上記制振材が設けられている請求項1乃至5の何れか1項記載の車体のフロアパネル構造。
- 上記ビード部は、その両端面が円弧状に形成されている請求項1乃至7の何れか1項記載の車体のフロアパネル構造。
- 上記ビード部の両端面と平面部とにより直線状又はほぼ直線状の境界部が形成され、これらの境界部を含む境界領域に制振材が設けられている請求項1乃至6の何れか1項記載の車体のフロアパネル構造。
- 上記ビード部は、上記境界部が上記フレーム部材に対して平行になるように設けられている請求項1乃至8の何れか1項記載の車体のフロアパネル構造。
- 上記ビード部は、その固有振動数が300Hz以上となるように形成されている請求項1乃至9の何れか1項記載の車体のフロアパネル。
- 上記ビード部は、その固有振動数が400Hz以上となるように形成されている請求項1乃至9の何れか1項記載の車体のフロアパネル。
- 上記平面部は、上記ビード部と上記フレーム部材との間に設けられ、その幅が30mm以上である請求項1乃至11の何れか1項記載の車体のフロアパネル。
- 上記平面部は、上記複数個設けられたビード部の間に設けられ、その幅が30mm以上である請求項3記載の車体のフロアパネル構造。
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