JP2005096713A - 固定脚付キャスタ及びそれを備えた家具 - Google Patents

固定脚付キャスタ及びそれを備えた家具 Download PDF

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Abstract

【課題】固定脚部を接地させてキャスタ部を浮上させたとき、キャスタ部を一定の方向に向かせるようにした固定脚付きキャスタを提供する。
【解決手段】接地部2A1と荷重支持軸2A2を有する固定脚部2Aと、荷重支持軸2A2の周りに首振り旋回可能及び荷重支持軸2A2の方向に摺動可能に取付けられたキャスタ部2Cを有し、摺動の際に荷重支持軸2A2に対して特定の方向にキャスタ部2Cを首振らせる機構を設けた。
【選択図】図6

Description

本発明は、家具等に使用される固定脚付キャスタ及び固定脚付キャスタを備えた家具に関するものである。
直線方向に伸びるキャスタの首振り旋回軸をキャスタ本体を貫いて下方まで延長し、その先端に接地部を設け、キャスタ本体を前記首振り旋回軸の周りに回転及びその方向に摺動できて摺動範囲の両端位置に保持可能に構成した固定脚部機構付きキャスタ(例えば、特許文献1参照。)や、折畳み可能な天板と、固定スタンドと固定スタンドの周りに首振り旋回及び軸方向に摺動可能なキャスタを有し、天板の折畳み動作とキャスタの摺動が連動しており、天板を折畳んだときにはキャスタが接地して移動可能な状態になり、天板を水平にしたときには固定スタンドが接地して移動しにくい状態になる折畳式テーブル(例えば、特許文献2参照。)などが従来から知られている。また、特許文献1の固定脚部機構付きキャスタは、特許文献2で挙げた折畳式テーブルのように、家具等に取り付けて使用するものである。
特開2000−127706 特開2001−61557
ところが、上記のようなものには、固定脚部を接地させてキャスタ部を浮上させた状態でキャスタ部の首振りの向きを制御する機構が付いていない。例えば、特開2001−61557折畳式テーブル(特許文献2)は、合計4個の固定スタンド付きキャスタを有しているが、キャスタ部を浮上させた状態で各キャスタ部がそれぞればらばらの方向を向くため、外観上見苦しい状態となる。
また、テーブルなどは広い部屋に何台も整然と並べて使うことがあるが、こういうときに各キャスタ部がそれぞればらばらの方向を向いていると、さらに見苦しい状態となる。
そこで本発明は、以上のような問題に鑑みて、固定脚部を接地させてキャスタ部を浮上させたとき、キャスタ部を一定の方向に向かせるようにした固定脚付きキャスタを提供すること、またこのような固定脚付きキャスタを備えた好適な家具を提供することを目的としている。
すなわち、本発明の固定脚付きキャスタは、接地部と荷重支持軸を有する固定脚部と、前記荷重支持軸の周りに首振り旋回可能及び前記荷重支持軸の方向に摺動可能なキャスタ部を有するものであって、前記摺動の際に前記荷重支持軸に対して特定の方向に前記キャスタ部が首を振る機構を有することを特徴とするものである。
このような構成のものを、場所を移動させたり設置させたりしたい家具本体に、キャスタ部の首振りの方向をあらかじめ考慮して取り付けることによって、固定脚部の接地部をキャスタ部の車輪よりも突出させたキャスタ部浮上状態でキャスタ部を特定の方向に首振らせることが可能となる。
複雑な構造を用いることなく、前記キャスタ部を浮上させたときに特定の方向に首振らせるには、前記接地部を有する下端部に対して上部が傾斜または湾曲している荷重支持軸を前記下端部が鉛直方向に向くように家具本体に取付け、前記キャスタ部が前記荷重支持軸の傾斜または湾曲している上部に位置するときに、前記キャスタ部に作用する重力によって前記キャスタ部が特定の方向に首を振るようにした構成のものが挙げられる。
前記キャスタ部または前記固定脚部が前記荷重支持軸の方向に摺動する際、摺動に連動して前記キャスタ部が首を振る機構が、前記キャスタ部の一部に設定したガイド要素と前記固定脚部の一部又は家具本体の一部に設定したガイド要素とが係り合うことで機能するガイド手段であるものであれば、前記キャスタ部を浮上させたときに特定の方向に確実に、また首振りのための特別な操作無しで前記キャスタ部を首振らせることができる。
簡易な構造で確実な動作を実現するためには、前記ガイド手段を構成する一方のガイド要素が、摺動方向に対して斜めに延びる面であり、これが前記ガイド手段を構成する他方のガイド要素と係り合って機能するものとし、
固定脚部を接地させた状態での家具本体のふらつきを小さく抑えるためには、前記荷重支持軸が家具本体に固定されるものであり、前記荷重支持軸に対して前記キャスタ部が首振り旋回及び摺動可能に取付けられていることが望ましい。
前記荷重支持軸が直線状の軸であり、これに取付けられる前記キャスタ部の摺動方向が直線方向のみであるものであれば、構成部品の製作や作動機構部の組立も容易なものとなる。
また、簡易な構造で確実な動作を実現する他の態様としては、前記キャスタ部または前記固定脚部が前記荷重支持軸の方向に摺動する際、摺動に連動して前記キャスタ部が首を振る機構が、前記キャスタ部の一部に設けた第1磁石部と、前記固定脚部の一部又は家具本体の一部に設けた第2磁石部とを備えるものであって、前記第1磁石部と第2磁石部との吸着力または反発力を利用して、前記キャスタ部を前記荷重支持軸に対して特定の方向に首を振らせるように構成しているものが挙げられる。
このとき、前記第1磁石部および第2磁石部が、それぞれ略円盤形状を有するものであって、前記各磁石部において、その円盤表面を略中央から二分した一方の片側半面にS極形成し、他方の片側半面にN極を形成することにより、S極とN極とが略同一平面をなすように構成しているものであれば、上述の首を振る機構を、コンパクトなものとして実現できる。
ところで、第1磁石部と第2の磁石部とが、吸着力により離れなくなってしまう等の不具合を防止するには、第1磁石部と第2磁石部とが直接接触することを防止するための接触防止部を備えていることが望ましい。この場合の具体的な接触防止部の態様としては、その前記接触防止部が、前記第1磁石部と第2磁石部との間に配置され、且つ、磁石により吸着されない素材からなるものが挙げられる。
固定脚部が接地部と荷重支持軸を有し、キャスタ部が床面に対して転がり回転可能な車輪と前記車輪を前記荷重支持軸の回りに首振り旋回及び前記荷重支持軸方向に摺動可能に支持するキャスタ支持部を有する固定脚付キャスタを複数具備し、前記キャスタ部の車輪が接地して前記固定脚部が浮上する移動可能状態と、前記固定脚部の接地部が接地して前記キャスタ部が浮上する固定状態を切り替えるために前記荷重支持軸と前記キャスタ支持部を互いに摺動させる操作手段を有するものであって、前記固定脚部の接地部が接地して前記キャスタ部が浮上するに際して、各固定脚付キャスタのキャスタ部があらかじめ定められた特定の方向に首振るものであれば、キャスタ部を浮上させて家具を設置した状態での複数のキャスタ部の首振り方向をあらかじめ設定しておくことが出来、複数台の家具を並べた際にキャスタ部の向きがばらばらになって見苦しい状態になるのを防ぐことができる。また、キャスタ部浮上時に向きを制御するための操作が増えることが無く、簡単確実に作動させることができる。
前記キャスタ部または前記固定脚部が前記荷重支持軸の方向に摺動する際、摺動に連動して前記キャスタ部が首を振る機構が、キャスタ部の一部と固定脚部の一部又は家具本体の一部が係り合うことで機能するガイド手段であるものであれば、前記キャスタ部を浮上させたときに特定の方向に確実に、また首振りのための特別な操作無しで前記キャスタ部を首振らせることができる。
また、簡易な構造で確実な動作を実現するためには、前記ガイド手段を構成する一方が、摺動方向に対して斜めに延びる面であり、これがガイド手段を構成する他方と係り合って機能するものであることが望ましい。
両端部に前記固定脚付キャスタを有する脚ベースを備えたものであって、前記固定脚部の接地部が接地して前記キャスタ部が浮上する際、各キャスタ部が前記脚ベースの長さ方向に向きを揃えるものであれば、複数台を並べて使用する際に、外観上も整然として綺麗に見える。
特にテーブルとして好ましい態様としては、前記操作手段が、略鉛直方向に回動させた収納状態と、略水平方向に回動させた使用状態を取り得る天板であるものが挙げられる。
以上に詳述したように本発明によれば、収納位置からフラップ動作させた天板が、使用位置に位置付けられ、固定脚部が接地位置となり且つキャスタが離間位置となったとき、キャスタを所定の方向に首を振らせて向きを揃えることが出来るため、通行の妨げにならず、外観上も整然として綺麗に見せることが容易である。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
本実施形態に係るテーブルTは、オフィスや学校などで使用されるものであって、例えば、図1に示すように、天板1と、前記天板1を支持するための脚2と、天板1と脚2との間に介在しその天板1を略水平となる使用位置(P)と略鉛直に起立する収納位置(Q)との間でフラップ動作可能に支持する支持機構3と、前記脚2を床面Fに対して移動不能に支持する固定脚部2Aと、前記脚2を床面Fに対して移動可能に支持するキャスタ部2Cと、前記天板1を収納位置(Q)に位置付けるフラップ動作に連動して前記キャスタ部2Cを床面Fに接地させ且つ前記固定脚部2Aを床面Fから離間させるように作動し、前記天板1を使用位置(P)に位置付けるフラップ動作に連動して前記キャスタ部2Cを床面Fから離間させ且つ前記固定脚部2Aを床面Fに接地させるように作動する作動機構Wと、前記天板1のフラップ動作と連動し且つ天板1が使用位置(P)にある際に下肢空間Sを所定方向から隠蔽する幕板4と、フラップ動作して前記使用位置(P)に位置付けられた天板1をその位置で移動不能に係止する一方、所定操作によりその係止を解除するラッチ機構5とを具備するものである。
なお、本実施形態では、天板1が使用位置(P)にある際に、その表面側を上側、裏面側を下側と定義し、天板1の幕板4が取り付けられている側を反使用端側と定義して説明をする。
以下、各部を詳述する。
天板1は、平面視略矩形をなすように形成された木製のものである。
脚2は、前記固定脚部2Aに支持される第1の脚2aと、前記キャスタ部2Cに支持される第2の脚2bとを相対移動可能に備えてなる。
より具体的には、第1の脚2aは、図2、図4等に示すように、下向きコ字状で使用端側及び反使用端側に行くにしたがって漸次高さ寸法が小さくなる第1の脚ベース22aと、前記第1の脚ベース22aの中央部上方に支持され床面Fに対して起立する中空略角柱状の第1の脚支柱21aとを具備し、前記第1の脚支柱21aの中空部分が下方に開口するように前記第1の脚ベース22aの対応する中央部の位置には同形状の角孔があけられており、これら各部を金属などを素材として一体的に成形してなる。また、第1の脚ベース22a使用端側及び反使用端側の両端部には、前記固定脚部2Aの荷重支持軸2A2がねじ込み式等の手段によって固定されている。
また、第2の脚2bは、図2、図4等に示すように、使用端側及び反使用端側に行くにしたがって漸次高さ寸法が小さくなる第2の脚ベース22bと、前記第2の脚ベース22bに支持され床面Fに対して起立する第2の脚支柱21bとを具備し、これら各部を金属などを素材として一体的に成形してなる。なお、前記第2の脚ベース22b使用端側及び反使用端側の両端部には前記固定脚部2Aの荷重支持軸2A2を挿通させ得るパイプ材が溶接によって固定されている。
そして、第1の脚支柱21aの中空部に第2の脚支柱21bを下方から挿入し、第1の脚ベース22a両端部の固定脚部2Aの荷重支持軸2A2が第2の脚ベース22b両端部のパイプ材を挿通させて、この第1の脚2aと第2の脚2bとを相対移動可能な配置にしている。
その後、前記固定脚部2Aの荷重支持軸2A2の周りに、首振り回転及び軸方向に摺動可能にキャスタ部2Cを取付け、さらにその下方から前記キャスタ部2Cを上方に付勢するように押上スプリングSPを取付けて、前記キャスタ部2C及び押上スプリングSPが外れないように固定脚部2Aの接地部2A1を取り付けてなる。
しかして、前記第1の脚ベース22aと前記固定脚部2Aの取り付け位置及び前記第2の脚ベース22bと前記キャスタ部2Cの位置が平面視重合する位置関係となるように構成している。
また、前記第1の脚支柱21aが、前記第2の脚支柱21bを外観不能に隠蔽し、前記第1の脚ベース22aが、前記第2の脚ベース22bの少なくとも上端部側を外観不能に隠蔽する状態となる。
ここでキャスタ部2Cは、図5等に示すように、床面Fに接地可能な離間した2つの車輪2C1を備え、前記車輪2C1の回転軸がキャスタ部2Cの首振り回転軸たる前記固定脚部2Aの荷重支持軸2A2と交差することなく一方向に離間した位置に設けられている双輪キャスタであり、前記固定脚部2Aの接地部2A1は、図5等に示すように、前記キャスタ部2Cの車輪2C1間の寸法よりも小さな外径を有しているため、平面視、キャスタ部2Cの2つの車輪2C1の間に前記固定脚部2Aが配置可能である。また、天板1を収納位置(Q)に位置付けキャスタ部2Cが床Fに接地して前記固定脚部2Aの接地部2A1が床Fから離間する状態では、側面視、キャスタ部2Cの2つの車輪2C1の円形を成す外形によって前記固定脚部2Aの接地部2A1が隠蔽されるように配置されるため、テーブルTを移動する際に床面Fに乗り越えなければならない段差が有ってもこれが前記接地部2A1に当接することが無く、段差乗り越えの際の邪魔にならない。
また、前記第1の脚支柱21aの上端部は天板1をフラップ動作可能に支持する回転支軸31を備え、押下機構W1は、前記回転支軸31に取り付けられ天板1をフラップ動作させた際にその回転支軸31と連動して回動する回動部材W2と、一端部を前記回動部材W2に枢支され他端部を前記第2の脚支柱21bに設けた孔NAに枢支される進退部材W3とを備えてなる。
より具体的に説明すると、回動部材W2は、周縁部の一部を側面視略三角形状をなすように膨出させてなり且つ他の周縁部が部分円弧状をなす、板金素材から切抜いて形成したものである。そして、この回動部材W2は、略中央部に厚み方向に貫通する貫通孔を備え、この貫通孔に前記回転支軸31に連動して回動する円柱状の回動要素31xを挿通させ溶接によりその回動要素31xに固着されている。進退部材W3は、長手方向に各部等断面形状をなす棒材であって、一端部を内方へ略直角に起立させ、他端部を外方へ略直角に起立させてなる。そして、内方へ起立させた一端部が、前記回動部材W2の膨出させた部位に回動可能に支持されるように取り付けられている。また、外方へ起立させた他端部が、前記第2の脚支柱21bの孔NAに取り付けられている。
かかる構成によって、前記天板1を収納位置(Q)に位置付ける際に、前記回動部材W2の回動によって進退部材W3を介して前記第2の脚支柱21bすなわち第2の脚2b全体が下方に押下られ、キャスタ部2Cを下方に押すため、前記キャスタ部2Cが固定脚部2Aの荷重支持軸2A2の軸方向下方に摺動して床Fに接地し、固定脚部2Aの接地部2A1が床Fから離間する状態となる。
逆に前記天板1を使用位置(P)に位置付ける際には、前記回動部材W2の回動によって進退部材W3を介して前記第2の脚支柱21bすなわち第2の脚2b全体が上方に引上げられ、キャスタ部2Cを下方に押している状態が解除されて固定脚部2Aの接地部2A1が床Fに接地し、前記キャスタ部2Cが押上スプリングSPによって固定脚部2Aの荷重支持軸2A2の軸方向上方に摺動して床Fから離間する状態となる。
しかして、図6に示すように、第1の脚ベース22a両端部の荷重支持軸2A2が取付けられる周辺部にはキャスタ部2Cの摺動方向に対して斜めに延びる首振りガイド面22a1が形成されており、また、キャスタ部2Cには上向きにガイドピン2C2が突設されていて、天板1を使用位置(P)に位置付けキャスタ部2Cが押上スプリングSPによって上方に摺動する際に、前記首振りガイド面22a1に前記ガイドピン2C2の先端が当接して摺動することにより、キャスタ部2Cのガイドピン2C2が首振りガイド面22a1の床Fから最も高い部分に位置するようにキャスタ部2Cが首を振る。
また、前記キャスタ部2Cのガイドピン2C2を突設する位置を変更することにより、上述したキャスタ部2Cが首を振る方向を自由に設定することが出来る。
支持機構3は、図2、図4等に示すように、第1の脚支柱21aの上端部の所定位置に取り付けられ且つフラップ動作する天板1の回転中心となる回転支軸31と、天板1裏面の所定位置に取り付けられ且つ回転支軸31に回転可能に支持されてなる支持要素たる天板受け32とを備えてなる。
より具体的には、前記回転支軸31は、前記第1の脚支柱21a間に横架させてなる長手方向に沿って各部等断面形状をなす円筒状のパイプである。そしてこの回転支軸31は、その両端部を前記第1の脚支柱21aの上端部に所定の状態となるように載置して固定している。さらに具体的には、回転支軸31の反使用端側縁部が、前記第1の脚支柱21aの反使用端側縁部より反使用端側へ突出する位置に位置付けられるように、第1の脚支柱21aの上端部に溶接により固定されている。このことにより、天板1を収納位置(Q)に位置付けた場合には、その収納位置(Q)に位置付けた天板1と、第1の脚支柱21aとの間に隙間hが形成されることとなる。
また、前記天板受け32の側面には、前記回転支軸31を挿通するための上向きU字状をなす挿通部3aを形成している。そして、天板1裏面とこの挿通部3aとで囲まれる空間に前記回転支軸31を挿通させれば、天板1裏面と挿通部3aの周端縁とによって前記回転支軸31を回転可能に支持することができる。
しかして、天板1は、前記使用位置(P)と前記収納位置(Q)との間で前記回転支軸31の軸線周りにフラップ動作可能になる。そして、使用位置(P)に天板1が位置付けられている際には、前記回転支軸31は、天板1直下に位置付けられることとなり、この回転支軸31が、荷重を受けた天板1の撓みを防止する天板補強部材としての機能を発揮する。また、収納位置(Q)に天板1が位置付けられている際には、前記回転支軸31は、起立する天板1裏面の側方に沿って位置付けられることとなり、回転支軸31の両端部が、天板受け32を介して天板1を支持することとなる。
幕板4は、前記天板1と前記第1の脚支柱21aとに取り付けられてなり且つ幅寸法が天板1と略同一の正面視略矩形状をなすものであって、板金素材を塑性変形加工して形成してなる。なお、本実施形態では、この幕板4は、天板1裏面と該幕板4上部との間に介在させてなる上支持部材41と、前記第1の脚支柱21aと該幕板4下部との間に介在させてなる下支持部材42とによって、天板1をフラップ動作させた際に、前記第1の脚支柱21aに対して平行を成しながら近接又は離間し得るように支持されている。しかして、天板1が使用位置(P)にある場合には、この幕板4によって、反使用端側から下肢空間Sが隠蔽される。
ラッチ機構5は、前記回転支軸31に固定してなる係止要素51と、前記天板受け32に取り付けてなり前記係止要素51に係止され得る被係止要素52と、前記被係止要素52を所定軸周りに回転させる操作レバー53とを具備してなる。
より具体的には、前記係止要素51は一端部を前記回転支軸31に溶接によって固定され、他端部を反使用端側に膨出させてなる側面視下向きに突出する下向き爪であって、本実施形態では、板金素材を塑性変形加工することにより形成してなる。被係止要素52は、前記天板受け32内に設けられた係止軸54に回転可能に軸支され、他端部を前記係止要素51に係止され得る側面視上向きに突出する上向き爪であって、本実施形態では、板金素材を塑性変形加工することにより形成してなる。操作レバー53は、使用者が把持して操作可能なコ字状の把持要素531と、この把持要素531の回転中心となる連結要素532とを備え、この連結要素532を前記被係止要素52の一端部に取り付けることにより、前記把持要素531が前記係止軸54を回転中心として回転するように構成してなる。
なお、本実施形態において、前記係止要素51、被係止要素52及び操作レバー53の連結要素532とが、前記天板受け32内の空間に収容されるように構成している。また、前記操作レバー53の把持要素531は、使用者が操作できるように、天板受け32の外部に露出するように配置してなる。
以上のように構成されるテーブルTは、次のようにして使用される。
まず、天板1を、使用位置(P)に位置付けて使用する場合について説明する。
天板1を、収納位置(Q)側から使用位置(P)に向けてフラップ動作させて、前記使用位置(P)に位置付けると、図2、図5、図6に示すように、固定脚部2Aの接地部2A1が床面Fに接地し、キャスタ部2Cが床面Fから離間する位置にそれぞれ位置付けられるので、天板1を、水平な使用位置(P)にするだけで、テーブルTを床面Fに対して移動不能に設置することができる。
また、このとき床面Fから離間したキャスタ部2Cはガイドピン2C2が首振りガイド面22a1に接触・摺動して、車輪2C1の回転軸が固定脚部2Aの荷重支持軸2A2よりも内側寄り、すなわち第1の脚支柱21aにより近い位置に配置され、平面視、第1の脚ベース22aに重合するように首を振る。
また、このとき幕板4が、天板1のフラップ動作と連動して移動し、脚支柱21から所定距離に離間した位置に位置付けられる。しかして、天板1、幕板4、脚2及び床面Fとによって囲まれ且つ使用端側に開口してなる下肢空間Sが形成される。なお、使用位置(P)に天板1が位置付けられているときには、被係止要素52が係止要素51に係止されるので、天板1はフラップ動作することを禁止される状態となる。
次に、天板1を、収納位置(Q)に位置付けて使用する場合について説明する。
使用者が、操作レバー53の先端部を天板1に近づく方向に操作すると、ラッチ機構5の被係止要素52と係止要素51との係止が解除され、天板1がフラップ動作可能な状態になる。
そして、天板1を、使用位置(P)から収納位置(Q)に向けてフラップ動作させると、
このフラップ動作に連動して回転支軸31に取り付けてなる回動部材W2が回動を始め、進退部材W3の他端部と孔NAが係合した状態で、進退部材W3の他端部が下降する。これによって、第2の脚支柱21bが下方へ移動させられ、これによってキャスタ部2Cが下方に押出されて車輪2C1が接地し固定脚部2Aの接地部2A1が床面Fから離間する。
このとき、キャスタ部2Cのガイドピン2C2の先端が第1の脚ベース22aの首振りガイド面22a1の最下部よりも下に位置するため、キャスタ部2Cは自由に首振り旋回が可能となり、しかして、該テーブルTが床面Fに対して移動可能になる。
なお、前記幕板4は、天板1のフラップ動作と連動して移動し、天板1と脚支柱21との間に形成される隙間hに位置付けられる。しかして、天板1と脚支柱21と幕板4とが、脚ベース22の両先端部から略等距離にある位置で、床面Fに対して起立する状態となる。
このような状態で、天板1や第1の脚支柱21aに水平方向の所定の力を加えると、第2の脚ベース22bを支持するキャスタ部2Cの車輪2C1が床面Fに対して転動し、該テーブルTを床面Fに対して移動させることができる。
キャスタ部2Cに突設するガイドピン2C2は、図7に示すように、摺動方向に対して斜めに延びるキャスタガイド面2C3とすることもできる。
このキャスタガイド面2C3は前記第1の脚ベース22a両端部に形成された首振りガイド面22a1に略一致する傾斜面であり、天板1を、使用位置(P)に向けてフラップ動作させ、キャスタ部2Cが床面Fから離間した時に、前記キャスタ部2Cのキャスタガイド面2C3の上端が前述したガイドピン2C2と同様に、首振りガイド面22a1に接触・摺動して、車輪2C1の回転軸が第1の脚ベース22aの内側寄り、すなわち第1の脚支柱21aにより近い位置に配置され、平面視、第1の脚ベース22aに重合するように首を振り、キャスタガイド面2C3が第1の脚ベース22aの首振りガイド面22a1に略重合する状態で首振り動作を停止する。
また、図8は第1の脚ベース22a両端部に形成された首振りガイド面22a1とキャスタ部2Cのキャスタガイド面2C3を略同一で重合可能な円錐形にしたものである。
上面と底面は平行な楕円面であり、上面の中心から底面に下ろした垂線は底面の中心から外れた位置で底面と交差する。そして、前記上面と底面の外周に挟まれた側面たる円錐面は、前記上面、底面に対する傾斜角度が対応する上面、底面の外周部の位置によって異なるように構成されている。
キャスタ部2Cは、前記キャスタガイド面2C3の底面の下側に車輪2C1を備え、上面の中心から底面に垂直に、荷重支持軸2A2を挿通する孔を設けたものである。
そして前記キャスタガイド面2C3の上面の上部に第2の脚ベース22b端部の荷重支持軸挿通孔22b1が位置するように配置し、押上スプリングSP、接地部2A1を取付けた荷重支持軸2A2を前記キャスタ部2Cの下から挿通孔を通るように差込み、前記第2の脚ベース22b端部の荷重支持軸挿通孔22b1を挿通して第1の脚ベース22aに、キャスタ部2Cが首振り回転及び荷重支持軸2A2の方向に摺動可能となるように固定している。
なお、第1の脚ベース22a両端部に形成された首振りガイド面22a1の一部には前記第2の脚ベース22bが通る切り込みか形成され、楕円形上面の中心には前記荷重支持軸2A2を取付けるための円柱形凹陥部が設けられている。
この構成によれば、天板1を、使用位置(P)に向けてフラップ動作させ、第2の脚ベース22bが引上げられてキャスタ部2Cが床面Fから離間した時に、前記キャスタ部2Cのキャスタガイド面2C3上のある点が、円錐面である首振りガイド面22a1の楕円形底辺上のある点に接触・摺動して、キャスタガイド面2C3が首振りガイド面22a1に重合するようにキャスタ部2Cが首を振る。
また、図9によれば、下端部に押上スプリングSP及び接地部2A1を有する均一な円弧状に湾曲した湾曲荷重支持軸2A3の押上スプリングSPより上部に、底面に湾曲荷重支持軸2A3を挿通しうる孔を有し上面が開放した有底円筒形状であるキャスタ旋回筒2C5を配置し、湾曲荷重支持軸2A3のうち前記キャスタ旋回筒2C5より上部位置を、左右一対で左右の合わせ面に湾曲荷重支持軸2A3にぴったり合う形の半溝を形成し左右あわせると外形が略円柱形状のキャスタスライド部材2C4で挟み込んで、前記キャスタスライド部材2C4を前記キャスタ旋回筒2C5の中に押し込み、さらに前記キャスタ旋回筒2C5及び前記キャスタスライド部材2C4の上に第2の脚ベース22bを配置して、湾曲荷重支持軸2A3の上端部を第1の脚ベース22aに固定する。
ここで、キャスタ旋回筒2C5はその下部に左右一対の車輪2C1を有するキャスタ部2Cの一部であり、略円筒形のキャスタスライド部材2C4の外周部をキャスタ旋回筒2C5が回転可能となっている。また、湾曲荷重支持軸2A3上を前記キャスタスライド部材2C4が軸方向に摺動可能ではあるが軸の周りに回転はしないため、湾曲荷重支持軸2A3及びそれにはまりあうキャスタスライド部材2C4係合溝の断面は、特に円形でなく多角形であってもかまわない。また、第2の脚ベース22b端部の荷重支持軸挿通孔22b1は湾曲荷重支持軸2A3が円弧状に湾曲しているのに対応するため、長円孔となっている。
この構成によれば、図10に示すように、天板1が収納位置(Q)にあるときには、前記第2の脚ベース22bが押下られてキャスタ部2Cが湾曲荷重支持軸2A3の下端部に位置して床面Fに接地する状態である。このとき前記キャスタスライド部材2C4に対するキャスタ旋回筒2C5の回転軸は略鉛直となるように設定されているため、テーブルTが移動する際にキャスタ部2Cは鉛直軸周りに無理なく旋回することができる。
また、天板1を、使用位置(P)に向けてフラップ動作させ、前記第2の脚ベース22bが引上げられて、押上スプリングSPによってキャスタ部2Cが床面Fから離間し上方に摺動すると、前記キャスタスライド部材2C4は湾曲荷重支持軸2A3上を摺動するのに伴って傾き、結果キャスタ旋回筒2C5の回転軸も同様に傾く。このとき車輪2C1がキャスタ旋回筒2C5の中心たる回転軸から一定距離離れた位置に取付けられているため、その重量によって車輪2C1がキャスタ旋回筒2C5の回転軸の傾きの下側方向に位置付けられるように首を振る。
次に図11に示すものは、下端部に接地部2A1を有し中間部よりも径が細く雄ねじが形成されている上端部を有する荷重支持軸2A2と、接地部2A1の外径よりも内径が小さな押上スプリングSPと、前記荷重支持軸2A2を挿通可能な孔を有しその上部に前記荷重支持軸2A2を挿通可能な孔よりも径が大きく前記荷重支持軸2A2の軸方向に対して斜めに延びるキャスタガイド面2C3を有するキャスタ旋回筒2C5と車輪2C1を有するキャスタ部2Cと、前記キャスタガイド面2C3に略重合可能な傾斜面たる首振りガイド面22a1及び荷重支持軸2A2上端部の雄ねじ部のみを挿通可能な大きさの孔を有する首振りガイド部材22a2によって構成されるものであって、接地部2A1が下端部に一体に形成されている荷重支持軸2A2を押上スプリングSP、キャスタ旋回筒2C5、首振りガイド部材22a2の順に、前記キャスタガイド面2C3と前記首振りガイド面22a1が重合するように挿通するように組上げた固定脚付キャスタである。
図12は、前記固定脚付キャスタを取付けるテーブルTの脚の構成であって、第1の脚ベース22aの先端部に、その内径に雌ねじを形成し全体が下向き円筒形に突出した荷重支持軸取付部2A4を有し、先端部に前記荷重支持軸取付部2A4の外形に嵌り合う円筒部材を有する天板1のフラップ動作に連動して上下動する第2の脚ベース22bをさらに有し、前記天板1が使用位置(P)にあるときに第2の脚ベース22bが上方に引上げられて図12に示すごとく第2の脚ベース22b先端部の円筒部材が前記荷重支持軸取付部2A4の外形に嵌り込む。
また、前記固定脚付キャスタの首振りガイド部材22a2は第2の脚ベース22b先端部の円筒部材内径に収まる大きさであり、キャスタ旋回筒2C5上端の面であるキャスタ押下部2C6は前記第2の脚ベース22b先端部の円筒部材の下面に重合する形状である。
以下、図11の構成による固定脚付キャスタの動作を図13を参照して説明する。
天板1が使用位置(P)に位置付けられた時にキャスタ部2Cの首を振らせたい方向を考慮して首振りガイド部材22a2の向きを決め、前記荷重支持軸取付部2A4の雌ねじ部に前記固定脚付キャスタの荷重支持軸2A2上端部の雄ねじ部をねじ込むと、首振りガイド部材22a2は荷重支持軸2A2と荷重支持軸取付部2A4に挟み込まれて向きが固定される。
このようにして固定脚付キャスタを取付けたテーブルTの天板1を収納位置(Q)に位置付けると前記第2の脚ベース22bが押下られその先端部に取付けられた円筒部材の下面が前記キャスタ押下部2C6を押下ることによりキャスタ部2Cが下方に摺動して床面Fに接地し、固定脚部の接地部2A1が床面Fから離間する。このとき前記首振りガイド面22a1の下端よりも前記キャスタガイド面2C3の上端のほうが下方に位置付けられるため、テーブルTを移動させる際にキャスタ部2Cは自由に首振り旋回が可能である。
また、天板1を使用位置(P)に位置付けると前記第2の脚ベース22bが引上げられキャスタ部2Cが押上スプリングSPによって上方に摺動して床面Fから離間し、固定脚部たる接地部2A1が床面Fに接地する。このとき前記首振りガイド面22a1の下端が前記キャスタガイド面2C3に接触・摺動して、キャスタガイド面2C3が第1の脚ベース22aに対して向きが固定されている前記首振りガイド面22a1に略重合するようにキャスタ部2Cが首振り旋回する。
またさらに、固定脚付キャスタCを、図14に示すような構成とすることもできる。
具体的には、固定脚付キャスタCは、下端部に接地部2A1を有する荷重支持軸2A2と、接地部2A1の外径よりも内径が小さな押上スプリングSPと、前記荷重支持軸2A2を挿通可能な孔2C51を有するキャスタ旋回筒2C5及び車輪2C1を有するキャスタ部2Cと、フェライト磁石やネオジウム磁石等の永久磁石からなる第1磁石部M1とを備え、接地部2A1が下端部に一体に形成されている荷重支持軸2A2を押上スプリングSP、キャスタ旋回筒2C5、第1磁石部M1の順に、挿通するように組上げたものである。
なお、本実施形態では、第1磁石部M1を、略円盤形状に形成している。そして、円盤表面たる上向き面M1aにおいて、その上向き面M1aを略中央から二分した一方の片側半面M1a1にS極を形成し、他方の片側半面M1a2にN極を形成している(図17、図18(a)参照)。また、その中心部に厚み方向に貫通する貫通孔M1xを設けている。
図14に示すように構成される固定脚付キャスタCは、例えば、図15に示すテーブルTの脚2に取り付けて使用する。
具体的にそのテーブルTの脚2の構成を説明すると、この固定脚付キャスタCは、下方に向けて開口する断面略コ字状の第1の脚ベース22aと、この第1の脚ベース22aの内部空間に位置付けられ且つ天板1のフラップ動作に連動して上下動する第2の脚ベース22bとを備えるものである。
より具体的に各部を述べると、前記第1の脚ベース22aは、その端部の内壁22akから内方へ突出させた荷重支持軸取付部2A4と、フェライト磁石やネオジウム磁石等の永久磁石からなる第2磁石部M2とを備えている。そしてこれら荷重支持軸取付部2A4と第2磁石部M2とには、前記荷重支持軸2A2を挿通させるための挿通孔2A41、挿通孔M2xをそれぞれ形成している。なお、本実施形態では、前記荷重支持軸取付部2A4に上方へ向けて窪ませた窪み部2A4aを形成し、その窪み部2A4aに嵌めこんだ第2磁石部M2をその上面及び側面から保持するように構成している。
また、本実施形態では、第2磁石部M2を、略円盤形状に形成している。そして、円盤表面たる下向き面M2aにおいて、その下向き面M2aを略中央から二分した一方の片側半面M2a1にN極を形成し、他方の片側半面M2a2にS極を形成している(図17参照)。
前記第2の脚ベース22bは、その先端部に、上下に開口するパイプ形状のキャスタ押当部22bxを備えている。
このキャスタ押当部22bxは、外径を前記挿通孔2A41、挿通孔M2xの内径と略同一寸法を有し、且つ、その内径を前記荷重支持軸2A2の外径と略同一の寸法を有するように構成している。
そして、前記天板1が収納位置(Q)にあるときにこの第2の脚ベース22bが下方に押し下げられ、図15に示すごとく第2の脚ベース22bのキャスタ押当部22bxが、前記第1磁石部M1と当接し、その第1磁石部M1を下方に押し下げ得る位置に位置付けられるように構成している。また、前記天板1が使用位置(P)にあるときにこの第2の脚ベース22bが上方に押し上げられ、図15に示すごとく第2の脚ベース22bのキャスタ押当部22bxが、前記第1磁石部M1との当接が解除される位置に位置付けられるように構成している。
なお、前記第1磁石部M1と第2磁石部M2とが、前記キャスタ部2Cの摺動に連動して前記キャスタ部2Cが首を振る機構を構成している。そして、本実施形態では、天板1が使用位置(P)に位置付けられた時にキャスタ部2Cの首を振らせたい方向を考慮して第1磁石部M1及び第2磁石部M2のS極およびN極の配置を決めている。
具体的には、図17に示すように、第2磁石部M2のN極を第1の脚ベース22aの端部側に位置づけ、S極を第1の脚ベース22aの中央側に位置付けるようにしている。そして、第1磁石部M1のS極及びN極の配置を、車輪2C1の回転中心と近い方にN極を位置付け、回転中心と遠い方にS極を位置付けるようにしている。しかして、第1磁石部M1と第2磁石部M2とが近接すると、各磁石部M1、M2間の吸着力または反発力により、車輪2C1の回転中心が第1の脚ベース22aの中央側に位置付けられるようにキャスタ部2Cが旋回移動する。
さらに、本実施形態では、第1磁石部M1と第2磁石部M2との間に、第1磁石部M1と第2磁石部M2とが直接接触することを防止するための接触防止部SSを備えている。具体的にこの接触防止部SSは、磁石により吸着されないプラスティックを、略円盤形状に形成したものである。また、該接触防止部SSの略中央部には、厚み方向に貫通する貫通孔SS1を形成している。そして、この貫通孔SS1に前記荷重支持軸2A2を挿通可能としている。
以下、図14の構成による固定脚付キャスタCの動作を図16、図17を参照して説明する。
まず、固定脚付キャスタCを取付けたテーブルTの天板1を収納位置(Q)に位置付けると、前記第2の脚ベース22bが押下られその先端部のキャスタ押当部22bxの下面が、キャスタ部2Cの第1磁石部M1を押下ることによりキャスタ部2Cが下方に摺動して床面Fに接地し、接地部2A1が床面Fから離間する。そして、第1磁石部M1と第2磁石部M2とは、物理的に離間する位置に位置付けられて、それら磁石部M1、M2間に働く吸着力や反発力の影響が無視できるようになり、テーブルTを移動させる際にキャスタ部2Cは自由に首振り旋回することができる。
一方、天板1を使用位置(P)に位置付けると、前記第2の脚ベース22bが引上げられキャスタ部2Cが押上スプリングSPによって上方に摺動して床面Fから離間し、接地部2A1が床面Fに接地する。そして、押上スプリングSPによってキャスタ旋回筒2C5を介して間接的に上方に押し上げられた第1磁石部M1は、第2磁石部M2と近づいてその第2磁石部M2の磁力による影響すなわち吸着力または反発力を受けることとなる。しかして、所定位置に位置付けられるべくキャスタ部2Cは首振り旋回し、所定位置に位置付けられ、S極とN極との吸着力により、そのキャスタ部2Cは、首振り不能に固定されることとなる。
なお、第1磁石部M1および第2磁石部M2の構成は、本実施形態で説明したものに限られず、例えば、図18に模式的に示す態様のものなどであってもよい。
例えば、図18(b)に示すように、S極を表面側に表出させた磁石Ms1、Ms2、・・・(以下、Msと総称する。)を基材Kの表出面の一方に集め、N極を表面側に表出させた磁石Mn1、Mn2、・・・(以下、Mnと総称する。)を他方に集めるとともに、それら複数の磁石Ms、Mnをリング状に並べて配置したものが挙げられる。また、図18(c)に示すように、複数の棒磁石Mrを、その各極が揃うように並列に、基材Kに並べて配置したものが挙げられる。
さらに、押上スプリングSPを用いずに、図19に示すような構成とすることもできる。
具体的には、キャスタ押当部22bxの下端部に、接触防止部SSを下端面に備えた第2磁石部M2を固定するとともにその第2の磁石部M2に常に第1の磁石部M1が吸着されるようにし、第2の脚ベース22bの上下動に連動して、第1の磁石部M1と第2の磁石部M2とが一体的に上下動するように構成すればよい。
このように構成すれば、押上スプリングを用いずとも、第2の脚ベース22bの引き上げと連動して、キャスタ部2Cを引き上げることができ、さらに、引き上げ位置においてそのキャスタ部2Cを所定方向に首を振らせることができる。また、第2の脚ベース22bが引き下げられた位置にあっても、キャスタ部2Cと床面Fとの摩擦力が、第1磁石部M1と第2磁石部M2との吸着力等よりも大きければ、キャスタ部2Cは、床面Fに対して360度自在に首を振らせることができる。
なお、補助的に押上スプリングを採用してもよく、採用すれば、前記摩擦力と吸着力等の調整が容易となる。
また、接触防止部SSを、第1磁石部M1に設けてもよいし、第1磁石部M1と第2磁石部M2の両方に設けてもよい。
上述したように、本発明の固定脚付きキャスタCは、接地部2A1と荷重支持軸2A2を有する固定脚部2Aと、前記荷重支持軸2A2の周りに首振り旋回可能及び前記荷重支持軸2A2の方向に摺動可能に取付けられたキャスタ部2Cを有し、前記摺動の際に前記荷重支持軸2A2に対して特定の方向にキャスタ部2Cを首振らせる機構を有しているので、場所を移動させたり設置させたりしたい家具本体に、キャスタ部2Cの首振りの方向をあらかじめ考慮して取り付けることによって、固定脚部2Aの接地部2A1をキャスタ部2Cの車輪2C1よりも突出させたキャスタ部2C浮上状態でキャスタ部2Cを特定の方向に首振らせることができる。
また、荷重支持軸2A2が接地部2A1を有する下端部に対して上部が傾斜または湾曲しているもので、前記下端部が鉛直方向となるように家具本体に取付けると、キャスタ部2Cが前記荷重支持軸2A2の傾斜または湾曲している上部に位置するときに、キャスタ部2Cはそれ自身に作用する重力によって首を振るため、複雑な構造を用いることなくキャスタ部2Cを浮上させたときに特定の方向に首を振らせることができる。
さらに、キャスタ部2Cまたは固定脚部2Aが荷重支持軸2A2の方向に摺動する際、摺動に連動して前記キャスタ部2Cが首を振る機構が、キャスタ部2Cの一部と固定脚部2Aの一部又は家具本体の一部が係り合うことで機能するガイド手段であるので、キャスタ部2Cを浮上させたときに特定の方向に確実に、また首振りのための特別な操作無しでキャスタ部2Cを首振らせることができる。
また、前記ガイド手段を構成する一方が摺動方向に対して斜めに延びる首振りガイド面22a1であり、これがガイド手段を構成する他方であるガイドピン2C2やキャスタガイド面2C3などと係り合って機能するものであるため簡易な構造で確実に動作し、荷重支持軸2A2が家具本体に固定されていてキャスタ部2Cが前記荷重支持軸2A2に首振り旋回及び摺動可能に取付けられているため、固定脚部2Aを接地させた使用状態での家具本体のふらつきを小さく抑えることができて使用時の安定感を損なわない。
さらに、荷重支持軸2A2が直線状の軸であり、これに取付けられるキャスタ部2Cの摺動方向が直線方向のみであるため、構成部品の製作や作動機構部の組立も容易である。
また、前記キャスタ部2が前記荷重支持軸2A2の方向に摺動する際、摺動に連動して前記キャスタ部2Cが首を振る機構が、前記キャスタ部2Cの一部に設けた第1磁石部M1と、第1の脚ベース22a一部に設けた第2磁石部M2とを備えるものであって、前記第1磁石部M1と第2磁石部M2との吸着力または反発力を利用して、前記キャスタ部2Cを前記荷重支持軸2A2に対して特定の方向に首を振らせるように構成しているので、当該首を振る機構を、磁石の組み合わせといった非常に簡単な構成で実現できる。
このとき、前記第1磁石部M1および第2磁石部M2が、それぞれ略円盤形状を有するものであって、前記各磁石部M1、M2において、その円盤表面を略中央から二分した一方の片側半面M1a1、M2a2にS極形成し、他方の片側半面M1a2、M2a1にN極を形成することにより、S極とN極とが略同一平面をなすように構成しているので、首を振る機構を、コンパクトなものとすることができる。
さらに、第1磁石部M1と第2磁石部M2とが直接接触することを防止するための接触防止部SSを備えているため、第1磁石部M1と第2の磁石部M2とが、吸着力により離れなくなってしまう等の不具合を好適に防止できる。
本発明の固定脚付きキャスタCを家具に適用するにあたって、固定脚付キャスタCは、接地部2A1と荷重支持軸2A2を有する固定脚部2A及び、床面Fに対して転がり回転可能な車輪2C1と前記車輪2C1を前記荷重支持軸2A2の回りに首振り旋回及び前記荷重支持軸2A2方向に摺動可能に支持するキャスタ旋回筒2C5を有するキャスタ部2Cを具備しているものである。
前記家具は、前記固定脚付きキャスタCを複数備え、キャスタ部2Cの車輪2C1が接地して固定脚部2Aが浮上する移動可能状態と、固定脚部2Aの接地部2A1が接地してキャスタ部2Cが浮上する固定状態を切り替えるために前記荷重支持軸と前記キャスタ支持部を互いに摺動させる操作手段を有する。
ここで前記家具は、固定脚部2Aの接地部2A1が接地してキャスタ部2Cが浮上するに際して、各固定脚付キャスタCのキャスタ部2Cがあらかじめ定められた特定の方向に首振るものであるため、キャスタ部2Cを浮上させて家具を設置した状態での複数のキャスタ部2Cの首振り方向をあらかじめ設定しておくことが出来、複数台の家具を並べた際にキャスタ部2Cの向きがばらばらになって見苦しい状態になるのを防ぐことができる。また、キャスタ部2C浮上時に向きを制御するための操作が増えることが無く、簡単確実に作動させることができる。
前記家具が両端部に前記固定脚付キャスタCを有する第1の脚ベース22aを備えたものであって、固定脚部2Aの接地部2A1が接地してキャスタ部2Cが浮上する際、各キャスタ部2Cが前記第1の脚ベース22aの長さ方向に向きを揃えるため、前記家具を複数台を並べて使用する際に、外観上も整然として綺麗に見える。
前記操作手段が、略鉛直方向に回動させた収納状態と、略水平方向に回動させた使用状態を取り得る天板1であれば、特にテーブルTとして好ましい態様といえる。
なお、本発明は、以上に詳述した実施形態に限られるものではない。
例えば、第1の脚支柱21aや第2の脚支柱21bを丸パイプで構成するなど、それらの構成は、実施態様に応じて適宜変更可能である。
また、脚2は、本実施形態のように左右1対設けられたものに限らず、3つ以上或いは1つ設けられたものであっても構わない。
また、第1の脚ベース22a、第2の脚ベース22bは、第1の脚支柱21aや第2の脚支柱21bの下端に、使用端側から反使用端側へ略直線状に延びるものだけでなく、第1の脚支柱21aや第2の脚支柱21bの下端を中心に放射状に延びるものであってもよい。
キャスタ部2Cが荷重支持軸2A2の方向に摺動する際、摺動に連動してキャスタ部2Cを特定方向に首振らせるガイド手段は、首振りガイド面22a1やキャスタガイド面2C3、ガイドピン2C2だけでなく、第1の脚ベース22aの一部とキャスタ部2Cの一部が係りあうことでもかまわない。
具体的には、第1の脚ベース22aが下向きコ字形状でありキャスタ部2Cが上方に摺動した際に前記第1の脚ベース22aの下向きコ字形状の内側にキャスタ部2Cが納まる構成になっており、キャスタ部2Cが上方に摺動する際に第1の脚ベース22a下縁部にキャスタ部2Cの一部が接触して一定の向きに首を振りながら第1の脚ベース22aの下向きコ字形状の内側にキャスタ部2Cが納まっていくというものが考えられる。
また、天板1をフラップ動作させる構造は、前記実施形態のものに限られない。
回転支軸31は、一本のものを脚支柱間に横架させるように構成しているが、脚支柱の上端部近傍のみを位置付けるように構成しても良い。
また、幕板4の取り付け方法も本実施形態に限られるものではない。さらに幕板を具備しないように構成しても構わない。
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明の実施形態における天板を使用位置に位置付けた際のテーブルの全体斜視図。 同実施形態における側面図。 同実施形態における押下機構等の作動機構を示す斜視図。 同実施形態における天板を収納位置に位置付けた際の側面図。 同実施形態におけるキャスタ及び固定脚部の床面への接地状態を模式的に示す構造断面図。 同実施形態におけるキャスタ向き揃えの作動態様を示す図。 別の実施形態におけるキャスタ向き揃えの作動機構を示す図。 偏芯した円錐面を利用した実施形態におけるキャスタ向き揃えの構成及び作動原理を示す図。 重力を利用したキャスタ向き揃えの構成を示す図。 重力を利用したキャスタ向き揃えの作動態様を示す図。 固定脚付向き揃えキャスタ単体の実施形態における構成を示す図。 同実施形態を動作させることができる家具の脚部の構成を示す図。 同実施形態におけるキャスタ向き揃えの作動態様を示す図。 固定脚付向き揃えキャスタ単体の他の実施形態における構成を示す図。 同実施形態を動作させることができる家具の脚部の構成を示す図。 同実施形態におけるキャスタ向き揃えの作動態様を示す図。 同実施形態における磁石部の作動態様を模式的に示す図。 同実施形態における磁石部の他の実施形態を模式的に示す図。 他の実施形態におけるキャスタ向き揃えの作動態様を示す図。
符号の説明
B1・・・・・接地位置
B2・・・・・離間位置
C・・・・・・固定脚付キャスタ
F・・・・・・床面
h・・・・・・隙間
M1・・・・・第1磁石部
M1a1・・・一方の片側半面
M1a2・・・他方の片側半面
M2・・・・・第2磁石部
M2a1・・・他方の片側半面
M2a2・・・一方の片側半面
NA・・・・・孔
P・・・・・・使用位置
Q・・・・・・収納位置
S・・・・・・下肢空間
SP・・・・・押上スプリング
SS・・・・・接触防止部
T・・・・・・テーブル
W・・・・・・作動機構
W1・・・・・押下機構
W2・・・・・回動部材
W3・・・・・進退部材
1・・・・・・天板
2・・・・・・脚
2a・・・・・第1の脚
21a・・・・第1の脚支柱
22a・・・・第1の脚ベース
22a1・・・首振りガイド面
22a2・・・首振りガイド部材
2b・・・・・第2の脚
21b・・・・第2の脚支柱
22b・・・・第2の脚ベース
22b1・・・荷重支持軸挿通孔
2A・・・・・固定脚部
2A1・・・・接地部
2A2・・・・荷重支持軸
2A3・・・・湾曲荷重支持軸
2A4・・・・荷重支持軸取付部
2C・・・・・キャスタ部
2C1・・・・車輪
2C2・・・・ガイドピン
2C3・・・・キャスタガイド面
2C4・・・・キャスタスライド部材
2C5・・・・キャスタ旋回筒
2C6・・・・キャスタ押下部
3・・・・・・支持機構
3a・・・・・挿通部
31・・・・・回転支軸
32・・・・・天板受け
4・・・・・・幕板
41・・・・・上支持部材
42・・・・・下支持部材
5・・・・・・ラッチ機構
51・・・・・係止要素
52・・・・・被係止要素
53・・・・・操作レバー
54・・・・・係止軸

Claims (19)

  1. 接地部と荷重支持軸を有する固定脚部と、前記荷重支持軸の周りに首振り旋回可能及び前記荷重支持軸の方向に摺動可能なキャスタ部を有するものであって、前記摺動の際に前記荷重支持軸に対して特定の方向に前記キャスタ部が首を振る機構を有することを特徴とする固定脚付キャスタ。
  2. 前記接地部を有する下端部に対して上部が傾斜または湾曲している荷重支持軸を前記下端部が鉛直方向に向くように家具本体に取付け、前記キャスタ部が前記荷重支持軸の傾斜または湾曲している上部に位置するときに、前記キャスタ部に作用する重力によって前記キャスタ部が特定の方向に首を振ることを特徴とする請求項1記載の固定脚付キャスタ。
  3. 前記キャスタ部または前記固定脚部が前記荷重支持軸の方向に摺動する際、摺動に連動して前記キャスタ部が首を振る機構が、前記キャスタ部の一部に設定したガイド要素と前記固定脚部の一部又は家具本体の一部に設定したガイド要素とが係り合うことで機能するガイド手段であることを特徴とする請求項1記載の固定脚付キャスタ。
  4. 前記ガイド手段を構成する一方のガイド要素が、摺動方向に対して斜めに延びる面であり、これが前記ガイド手段を構成する他方のガイド要素と係り合って機能するものであることを特徴とする請求項3記載の固定脚付キャスタ。
  5. 前記荷重支持軸が家具本体に固定されるものであり、前記荷重支持軸に対して前記キャスタ部が首振り旋回及び摺動可能に取付けられていることを特徴とする請求項3、4記載の固定脚付キャスタ。
  6. 前記荷重支持軸が直線状の軸であり、これに取付けられる前記キャスタ部の摺動方向が直線方向のみであることを特徴とする請求項3、4、5記載の固定脚付キャスタ。
  7. 前記キャスタ部または前記固定脚部が前記荷重支持軸の方向に摺動する際、摺動に連動して前記キャスタ部が首を振る機構が、前記キャスタ部の一部に設けた第1磁石部と、前記固定脚部の一部又は家具本体の一部に設けた第2磁石部とを備えるものであって、前記第1磁石部と第2磁石部との吸着力または反発力を利用して、前記キャスタ部を前記荷重支持軸に対して特定の方向に首を振らせるように構成していることを特徴とする請求項1記載の固定脚付キャスタ。
  8. 前記第1磁石部および第2磁石部が、それぞれ略円盤形状を有するものであって、
    前記各磁石部において、その円盤表面を略中央から二分した一方の片側半面にS極形成し、他方の片側半面にN極を形成することにより、S極とN極とが略同一平面をなすように構成していることを特徴とする請求項7記載の固定脚付キャスタ。
  9. 第1磁石部と第2磁石部とが直接接触することを防止するための接触防止部を備えていることを特徴とする請求項7または8記載の固定脚付キャスタ。
  10. 前記接触防止部が、前記第1磁石部と第2磁石部との間に配置され、且つ、磁石により吸着されない素材からなるものであることを特徴とする請求項9記載の固定脚付キャスタ。
  11. 固定脚部が接地部と荷重支持軸を有し、キャスタ部が床面に対して転がり回転可能な車輪と前記車輪を前記荷重支持軸の回りに首振り旋回及び前記荷重支持軸方向に摺動可能に支持するキャスタ支持部を有する固定脚付キャスタを複数具備し、前記キャスタ部の車輪が接地して前記固定脚部が浮上する移動可能状態と、前記固定脚部の接地部が接地して前記キャスタ部が浮上する固定状態を切り替えるために前記荷重支持軸と前記キャスタ支持部を互いに摺動させる操作手段を有するものであって、前記固定脚部の接地部が接地して前記キャスタ部が浮上するに際して、各固定脚付キャスタのキャスタ部があらかじめ定められた特定の方向に首振ることを特徴とする家具。
  12. 前記固定脚部の接地部が接地して前記キャスタ部が浮上するに際して、各固定脚付キャスタのキャスタ部があらかじめ定められた特定の方向に首を振る機構が、キャスタ部の一部と固定脚部の一部又は家具本体の一部が係り合うことで機能するガイド手段であることを特徴とする請求項11記載の家具。
  13. 前記ガイド手段を構成する一方が、摺動方向に対して斜めに延びる面であり、これがガイド手段を構成する他方と係り合って機能するものであることを特徴とする請求項12記載の家具。
  14. 前記固定脚部の接地部が接地して前記キャスタ部が浮上するに際して、各固定脚付キャスタのキャスタ部があらかじめ定められた特定の方向に首を振る機構が、前記キャスタ部の一部に設けた第1磁石部と、前記固定脚部の一部又は家具本体の一部に設けた第2磁石部とを備えるものであって、前記第1磁石部と第2磁石部との吸着力または反発力を利用して、前記キャスタ部を前記荷重支持軸に対して特定の方向に首を振らせるように構成していることを特徴とする請求項11記載の家具。
  15. 前記第1磁石部および第2磁石部が、それぞれ略円盤形状を有するものであって、
    前記各磁石部において、その円盤表面を略中央から二分した一方の片側半面にS極形成し、他方の片側半面にN極を形成することにより、S極とN極とが略同一平面をなすように構成していることを特徴とする請求項14記載の家具。
  16. 第1磁石部と第2磁石部とが直接接触することを防止するための接触防止部を備えていることを特徴とする請求項14または15記載の家具。
  17. 前記接触防止部が、前記第1磁石部と第2磁石部との間に配置され、且つ、磁石により吸着されない素材からなるものであることを特徴とする請求項16記載の家具。
  18. 両端部に前記固定脚付キャスタを有する脚ベースを備えるものであって、前記固定脚部の接地部が接地して前記キャスタ部が浮上する際、各キャスタ部が前記脚ベースの長さ方向に向きを揃えることを特徴とする請求項11、12、13、14、15、16、17記載の家具。
  19. 前記操作手段が、略鉛直方向に回動させた収納状態と、略水平方向に回動させた使用状態を取り得る天板であることを特徴とする請求項11、12、13、14、15、16、17、18記載の家具。
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