JP6783617B2 - 什器の支持構造体及び什器 - Google Patents
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Description
また、上記のような回動させて下方に突出させるストッパをベースの前後両側に設けるとすると、什器全体を床面から浮かせなければならないため、操作が重くなるという問題点がある。
すなわち、本発明に係る什器の支持構造体は、床面上に設置される支持脚と、前記支持脚の前後方向の両側にそれぞれ設けられ、前記支持脚からの荷重を支持するキャスターおよび接地部材と、前記キャスターのうち前記支持脚の後部に設けられた後部キャスターを突出させる駆動機構と、前記接地部材のうち前記支持脚の前部に設けられた前部接地部材を前記床面から離間させる連係機構と、を備え、前記支持脚の前後方向の一方では、前記キャスターは、前記接地部材よりも上方の位置から前記接地部材よりも下方の位置まで突出可能とされ、前記支持脚の前後方向の他方では、前記接地部材は、前記キャスターと同じ高さ位置まで突出可能とされ、前記連係機構は、前記駆動機構に連係していることを特徴とする。
また、支持脚の前後方向の他方では、接地部材はキャスターと同じ高さ位置まで突出するため、キャスターは接地したままである。よって、前後方向の他方側で什器の支持構造体を床面から浮かせる必要がないため、小さな操作力で操作することができる。
また、前部接地部材を突出させる連係機構は、後部キャスターを突出させる駆動機構に連係しているため、例えば天板等と連結され前部接地部材を床面から離間させるための機構を別途設ける必要がなく、簡易な構成とすることができる。
上記のように、後部キャスターを接地するためにスイング部材の後部を上下に揺動させるには、駆動機構の第一揺動部材が第二支持軸回りに回動させるように横方向に力を加えればよく、必要な操作力が小さくて済む。
このように構成された什器の支持構造体では、駆動機構のスライド軸が設けられた第二揺動部材と前部接地部材とは連係ケーブルで連係され、前部接地部材は上部に設けられた第三支持軸を中心に回動自在とされている。よって、前部接地部材の下部の床面から接離させるには、前部接地部材を回動させる向きに連係ケーブルから力を加えればよいため、操作力を抑えることができる。
なお、以下の説明において、デスク装置が設置される床面側を「下方」、その反対方向を「上方」、利用者がデスク装置に対向する側を「前方」、その反対側を「後方」、水平面内で前方と後方とを結ぶ方向に対して直交する方向を「幅方向」と適宜称する。
なお、本発明においては、支持脚1を二本一対に限定するものではなく、天板3のサイズや形状によっては、一本のみ、あるいは三本以上の支持脚1を備える構成とすることもできる。
また、一対の支持脚1の支柱部20どうしは、天板3の幅方向に延びる連結杆(不図示)により連結されていてもよい。
サポートプレート21には、シャフト22を中心とした同心円上において周方向に間隔を空けた2カ所にロックピン(不図示)が設けられている。
ロックレバーのロックプレートは、係合凹部にいずれか一方のロックピンを係合させることで、天板3を、上面3aが水平面内に位置する使用状態(図1、図2において実線で示す位置)と、前端部3f側が上方に跳ね上げられた不使用状態(図2において二点鎖線で示す位置)とにそれぞれロックすることができる。
図3および図5に示すように、上フレーム11には、上下方向に貫通孔11hが設けられている。貫通孔11hには、後述するガイドスリーブ91が係止されるスリーブ保持部19が配置されている。
図7は、デスク装置100の駆動機構の構成を示す斜視図である。図8は、図7から支持体を取り除いた分解斜視図である。
図7および図8に示すように、後部キャスターユニット4は、スイング部材40と、支持体50と、一対の第一連係部材(第一揺動部材)61と、第二連係部材(第二揺動部材)66と、を有している。
本実施形態では、スイング部材40と、ガイド溝41hと、第一連係部材61とが、駆動機構101を構成している。
前部ストッパーユニット7は、前部カバー体70と、前部ストッパー(接地部材、前部接地部材)72と、を有している。
図9に示すように、前部カバー体70には、下方から凹む空間部71が形成されている。空間部71に前部ストッパー72が配置されている。
カバー13は、これらの上方を覆う上カバー部14と、上カバー部14における天板3の幅方向両端部から下方に延びる側カバー部15と、上カバー部14および側カバー部15の後端部に設けられた後カバー部(接地部材、什器の支持構造体)16と、を有している。上カバー部14の前端部および側カバー部15の前端部は、前部ストッパーユニット7の前部カバー体70に連結されている。
ケーブル操作部材35は、天板3の下面に直交する軸回りに回動自在に支持された基部36と、基部36から外周側に延出するレバー部37と、を一体に備えている。基部36には、主ケーブル8の上端部が係止されている。
本実施形態では、第二連係部材66と、連係ケーブル9と、第三支持軸S3とが、連係機構102を構成している。
図1、図3および図4に示すように、天板3の上面3aが水平面内に位置する使用状態においては、後カバー部16の下端部および前部ストッパー72の接地面73が床面Fに接地している。また、後部キャスター43は床面Fから上方に離間して(浮いて)いるとともに、前部キャスター79は床面Fに接地している。これにより、デスク装置100の自重が、二本一対の支持脚1にそれぞれ設けられた後カバー部16および前部ストッパー72に作用し、デスク装置100の床面F上での水平移動を拘束する。
これにより、前部キャスター79および後部キャスター43のみが床面Fに接地し、デスク装置100は拘束が解除されて床面F上で走行移動自在となる。
このようにしても、前部キャスター79および後部キャスター43のみが床面Fに接地し、デスク装置100は拘束が解除されて床面F上で走行移動自在となる。
上記のように、後部キャスター43を接地するためにスイング部材40の後端部を上下に揺動させるには、駆動機構101の第一連係部材61が第二支持軸S2回りに回動させるように横方向に力を加えればよく、必要な操作力が小さくて済む。
なお、本発明の什器は、図面を参照して説明した上述の各実施形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において様々な変形例が考えられる。
例えば、上記実施形態では、デスク装置100を例に挙げたが、天板3を備えていなくてもよい。
また、上記実施形態では、対象物を支持可能な上面を有し、支持脚に支持される支持部材として天板3を例に挙げたが、着座者を支持可能な椅子やソファー等の什器の座であってもよい。
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更したりすることが可能である。
3…天板(支持部材)
4…後部キャスターユニット
7…前部ストッパーユニット
8…主ケーブル
9…連係ケーブル
10…ベース部
11…上フレーム
12…下フレーム
13…カバー
14…上カバー部
15…側カバー部
16…後カバー部(接地部材、什器の支持構造体)
17…後壁部
18…側壁部
20…支柱部
21…サポートプレート
22…シャフト
31…支持ブラケット
35…ケーブル操作部材
36…基部
37…レバー部
40…スイング部材
41…側板
41h…ガイド溝
42…底板
43…後部キャスター(キャスター)
50…支持体
51…基部
51h…取付穴
50s…挿通空間
52…係止突起
53…係止溝
56…スリーブ保持部
61…第一連係部材(第一揺動部材)
66…第二連係部材(第二揺動部材)
67…ケーブル係止部
70…前部カバー体
70s…ガイド孔
71…空間部
72…前部ストッパー(接地部材、前部接地部材)
73…接地面
74…第一傾斜面
79…前部キャスター(キャスター)
81…ガイドスリーブ
82…スリーブ保持部
83…下端タイコ
91…ガイドスリーブ
92…スリーブ保持部
93…後端タイコ
100…デスク装置(什器)
101…駆動機構
102…連係機構
F…床面
S1…第一支持軸
S2…第二支持軸
S3…第三支持軸
T…スライド軸
Claims (4)
- 床面上に設置される支持脚と、
前記支持脚の前後方向の両側にそれぞれ設けられ、前記支持脚からの荷重を支持するキャスターおよび接地部材と、
前記キャスターのうち前記支持脚の後部に設けられた後部キャスターを突出させる駆動機構と、
前記接地部材のうち前記支持脚の前部に設けられた前部接地部材を前記床面から離間させる連係機構と、を備え、
前記支持脚の前後方向の一方では、前記キャスターは、前記接地部材よりも上方の位置から前記接地部材よりも下方の位置まで突出可能とされ、
前記支持脚の前後方向の他方では、前記接地部材は、前記キャスターと同じ高さ位置まで突出可能とされ、
前記連係機構は、前記駆動機構に連係していることを特徴とする什器の支持構造体。 - 該駆動機構は、
前部が前記支持脚に設けられた第一支持軸回りに回動自在とされ、後部側には前記後部キャスターが設けられ、前記第一支持軸回りに回動することにより前記後部キャスターを前記床面に対して接離させるスイング部材と、
前記スイング部材に形成され、前記前後方向に連続するガイド溝と、
上部が前記第一支持軸の上方に設けられた第二支持軸回りに回動自在に支持されるとともに、下部には前記ガイド溝に沿ってスライド可能なスライド軸が挿通され、前記第二支持軸回りに揺動する第一揺動部材と、を有し、
前記後部キャスターが前記床面から離間した状態から接地した状態に移行するにしたがい、前記第一揺動部材は前記下部を鉛直下方に向けて揺動することを特徴とする請求項1に記載の什器の支持構造体。 - 該連係機構は、
前記スライド軸が設けられた第二揺動部材と、
前部接地部材の下部と前記第二揺動部材とを連結する連係ケーブルと、
上部が前記支持脚に設けられ、前記前部接地部材を回動自在に支持する第三支持軸と、を有し、
前記後部キャスターが前記床面から離間した状態で、前記スライド軸は前記ガイド溝の後部に位置し、前記前部接地部材の下部が接地し、
前記後部キャスターが前記床面に接地した状態で、前記スライド軸は前記ガイド溝の前部に位置し、前記前部接地部材の下部が前記床面から離間していることを特徴とする請求項2に記載の什器の支持構造体。 - 請求項1から3のいずれか一項に記載の什器の支持構造体と、
前記支持脚に支持され、対象物を支持可能な上面を有する支持部材と、を備えることを特徴とする什器。
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