JP2005096662A - タイヤ組付け方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ホイールのうち付属部品が予め装着されたリム外周面にタイヤを組み付ける方法において、その組付けに起因して付属部品が損傷することを容易に防止する。
【解決手段】ホイール12にタイヤ16を上方から斜めに局部的にはめ込むことによってホイールを初期位置に位置決めする。その初期位置に位置決めされた状態から、タイヤにおける一対のビード部72,74をホイールの半径方向に拡張する拡張具30,32をホイールの回転中心線まわりに旋回させる。その初期位置においては、付属部品92と、一対のビード部のうち下側に位置する下ビード部74のうち、ホイールにおける一対のリムフランジ部82,84のうち上側に位置する上リムフランジ部82より下側に位置して既にホイールにはめ込まれている下側部分100とがオーバラップしない状態で、タイヤをホイールに対して位置決めする。
【選択図】図1

Description

本発明は、ホイールのうち付属部品が予め装着されたリム外周面にタイヤを組み付ける方法に関するものであり、特に、その組付けに起因して付属部品が損傷することを防止する技術に関するものである。
タイヤをホイールを組み付ける種々の方法が既に知られている(例えば、特許文献1参照。)この種のタイヤ組付け方法の一従来例によれば、概して水平に置かれたホイールにタイヤが上方から斜めにして局部的にはめ込まれた状態で、タイヤを半径方向に拡張する拡張具がホイールの中心線まわりに旋回させられ、これにより、タイヤの全体がホイールにはめ込まれる。
特開平1−153311号公報
近年、車両走行中にタイヤに関連する情報を取得することが行われている。そのため、タイヤが組み付けられるホイールにセンサが付属部品として装着される。この種のセンサの用途には、例えば、タイヤの空気圧を検出する用途、タイヤの温度を検出する用途、タイヤの歪みを検出する用途、タイヤに作用する上下力、横力または前後力を検出する用途などがある。ホイールには、センサと共に通信機も付属部品として搭載されたり、センサと通信機とが一体化されたユニットが付属部品として搭載される場合もある。
上述の付属部品は、通常、タイヤがホイールに組み付けられる前にホイールに装着される。一方、センサの如き付属部品は、予定外の外力によっては損傷し易い場合がある。そのため、タイヤをホイールに組み付ける際には、タイヤとの接触によって付属部品に過大な外力が作用しないように留意することが必要である。
しかしながら、従来のタイヤ組付け方法を実施する際には、その組付けに起因して付属部品が損傷しないようにするために慎重な作業が要求されていた。そのため、作業者の負担を軽減したり、組付け作業の能率を改善するために適当なタイヤ組付け方法が要望されていた。
以上説明した事情に鑑み、本発明は、ホイールのうち付属部品が予め装着されたリム外周面にタイヤを組み付ける方法において、その組付けに起因して付属部品が損傷することを容易に防止することを課題としてなされたものである。
本発明によって下記の各態様が得られる。各態様は、項に区分し、各項には番号を付し、必要に応じて他の項の番号を引用する形式で記載する。これは、本発明が採用し得る技術的特徴の一部およびそれの組合せの理解を容易にするためであり、本発明が採用し得る技術的特徴およびそれの組合せが以下の態様に限定されると解釈されるべきではない。すなわち、下記の態様には記載されていないが本明細書には記載されている技術的特徴を本発明の技術的特徴として適宜抽出して採用することは妨げられないと解釈すべきである。
さらに、各項を他の項の番号を引用する形式で記載することが必ずしも、各項に記載の技術的特徴を他の項に記載の技術的特徴から分離させて独立させることを妨げることを意味するわけではなく、各項に記載の技術的特徴をその性質に応じて適宜独立させることが可能であると解釈されるべきである。
(1) 互いに対向する一対のリムフランジ部が形成されたリムを有するホイールのうち付属部品が予め装着されたリム外周面にタイヤをはめ込んで組み付けるために、ホイールにタイヤを上方から、ホイールの回転中心線に対してタイヤの回転中心線が傾斜する姿勢で局部的にはめ込むことによってホイールを初期位置に位置決めし、その初期位置に位置決めされた状態から、タイヤにおいてその軸方向に互いに対向する一対のビード部であって前記リム外周面にはめ込まれるべきものに側方から局部的に接触してそれら一対のビード部を前記ホイールの半径方向に拡張する拡張具をホイールの回転中心線まわりに旋回させるタイヤ組付け方法であって、
前記初期位置において、前記ホイールの回転中心線と前記タイヤの回転中心線とを含む一平面に対して直角な方向にそれらホイールとタイヤとを見た場合に、前記付属部品と、前記一対のビード部のうち前記初期位置において下側に位置する下ビード部のうち、前記一対のリムフランジ部のうち前記初期位置において上側に位置する上リムフランジ部より下側に位置して既に前記ホイールにはめ込まれている下側部分とがオーバラップしない状態で、前記タイヤを前記ホイールに対して位置決めするタイヤ位置決め工程を含むタイヤ組付け方法。
この方法が実施されると、タイヤの初期位置においては、ホイールの回転中心線とそれに対して傾斜するタイヤの回転中心線とを含む一平面に対して直角な方向にそれらホイールとタイヤとを見た場合に、タイヤのリム外周面に予め装着された付属部品が、タイヤにおける一対のビード部のうち下側に位置する下ビード部に対して、ホイールの軸方向に隔たることとなる。
しかも、下ビード部のうち付属部品がホイールの軸方向に対向する部分(以下、「付属部品との対向部分」という。)が、下ビード部のうち初期位置において上リムフランジ部より下側に位置して既にホイールにはめ込まれている下側部分に属している。
本項に係る方法が実施されると、この初期状態から拡張具の旋回が開始され、その後、拡張具ははじめて、下ビード部のうち初期位置においては上リムフランジ部より上側に位置してホイールにはめ込まれていなかった上側部分に接触する。この接触の開始時における拡張具の位置が接触開始位置である。
下ビード部のうち拡張具が接触する接触位置においては、拡張具によってタイヤの下ビード部がタイヤの半径方向に拡張される結果、その下ビード部にそれの周方向にテンションが発生する。さらに、接触位置においては、下ビード部の一直径であってその接触位置を通過するものが引き伸ばされる結果、下ビード部をホイールのリム外周面に半径方向に押し付ける押付け力も発生する。
上述の接触開始位置から拡張具がさらに旋回させられると、その旋回角度の増加につれて、タイヤのうちホイールにはめ込まれている部分が占める領域が増大する一方、ホイールにはめ込まれていない部分が占める領域が減少し、やがて、ホイールにはめ込まれていない部分が占める領域が消滅して下ビード部の全体がホイールにはめ込まれることになる。
タイヤのうちホイールにはめ込まれている部分が占める領域が増大する間、その部分における各周方向部位は、ホイールに対し、そのホイールにおける一対のリムフランジ部間において、ホイールの軸方向に沿って下向きに移動させられる。
したがって、本項に係る方法を実施すれば、拡張具が旋回開始位置から上述の接触開始位置まで旋回させられる区間においては、下ビード部のうち付属部品との対向部分には、テンションも押付け力もほとんど発生させられない。
これに対し、拡張具が接触開始位置からさらに旋回させられる区間においては、下ビード部にテンションが発生させられるが、その下ビード部のうち付属部品との対向部分は、既にホイールにはめ込まれているとともに、ホイールの中心に関して反対側の部分も、既にホイールにはめ込まれている。そのため、その下ビード部のうち付属部品との対向部分には、テンションは発生させられるが、下ビード部を付属部品に押し付ける押付け力はほとんど発生させられない。
拡張具が接触開始位置からさらに旋回させられる区間においては、さらに、拡張具の旋回角度の増加につれて、下ビード部のうち付属部品との対向部分が、ホイールの軸方向に沿って下向きに移動させられる。
本項に係る方法が、タイヤの初期位置において、付属部品が下ビード部より上方に位置するようにタイヤがホイールに対して位置決めされる態様で実施される場合には、拡張具が接触開始位置からさらに旋回させられる区間においても、それに先行する区間と同様に、下ビード部が付属部品に接触せずに済む。
これに対し、本項に係る方法が、タイヤの初期位置において、付属部品が下ビード部より下方に位置するようにタイヤがホイールに対して位置決めされる態様で実施される場合には、拡張具が接触開始位置からさらに旋回させられる区間においては、それに先行する区間とは異なり、下ビード部のうち付属部品との対向部分が、下向きに移動させられる際に、その付属部品に接触する可能性がある。
しかし、下ビード部が局部的に付属部品に接触する状態が生起されるにしても、下ビード部のうち付属部品との対向部分は、その接触に先立って既にホイールにはめこまれていて、半径方向に拡張されていないから、付属部品との接触時に下ビード部がその付属部品を強く押し付けずに済む。
したがって、本項に係る方法によれば、タイヤの初期位置において、付属部品と、下ビード部のうちホイールに既にはめ込まれている下側部分とがオーバラップしない状態で、タイヤがホイールに対して位置決めされる限り、その位置決めが、付属部品が下ビード部より上方に位置するように行われるか、下方に位置するように行われるかを問わず、タイヤ組付けに起因して付属部品が損傷せずに済む。
以上の説明から明らかなように、本項に係る方法によれば、タイヤの組付けに起因して付属部品が損傷しないようにするための作業者の負担を軽減したり、組付け作業の能率を改善することが容易となる。
本項における「付属部品」は、例えば、センサ、外部との通信を行う通信機等、電気部品または電子部品を少なくとも1個含むように構成することが可能である。
また、本項における「付属部品」は、タイヤがホイールに組み付けられて成る車輪の状態量を検出するセンサを含むように構成することが可能である。この種のセンサとしては、例えば、タイヤの空気圧を検出するセンサ、タイヤの温度を検出するセンサ、タイヤの歪みを検出するセンサ、タイヤに作用する上下力、横力または前後力を検出するセンサなどがある。
(2) 前記付属部品が、前記初期位置において、前記下側部分に、前記ホイールの軸方向において対向する(1)項に記載のタイヤ組付け方法。
(3) 前記タイヤ位置決め工程が、前記初期位置において、前記付属部品が前記下側部分より下方に位置するように前記タイヤを前記ホイールに対して位置決めする(1)または(2)項に記載のタイヤ組付け方法。
この方法によれば、拡張具の旋回中、下ビード部のうち付属部品との対向部分が、拡張具が上述の接触開始位置からさらに旋回させられる区間においては、それに先行する区間とは異なり、下向きに移動させられる過程において、付属部品に接触する可能性がある。
しかし、上述のように、下ビード部が局部的に付属部品に接触する状態が生起されるにしても、下ビード部のうち付属部品との対向部分は、その接触に先立って既にホイールにはめこまれていて、半径方向に拡張されていないから、付属部品との接触時に下ビード部からその付属部品を強く押し付けずに済む。
(4) さらに、
前記拡張具を、その拡張具が前記下ビード部に側方から局部的に接触する区間が存在する状態で、前記ホイールの回転中心線まわりに正方向に半周、開始位置から反転位置まで旋回させることにより、前記下ビード部を前記ホイールにはめ込む下ビード部はめ込み工程と、
前記下ビード部の全体が前記ホイールにはめ込まれた後、前記拡張具を、その拡張具が前記上ビード部に側方から局部的に接触する状態で、前記ホイールの回転中心線まわりに逆方向に半周、前記反転位置から前記開始位置まで旋回させることにより、前記上ビード部を前記ホイールにはめ込む上ビード部はめ込み工程と
を含む(1)ないし(3)項のいずれかに記載のタイヤ組付け方法。
この方法によれば、同じ拡張具の正方向旋回によって下ビード部が、逆方向旋回によって上ビード部がそれぞれホイールにはめ込まれる。
(5) さらに、前記タイヤ位置決め工程の実行に先立ち、前記ホイールの周方向位置のうち、前記開始位置と前記反転位置とにそれぞれ対応する2位置から外れた周方向位置に前記付属部品が位置するように前記ホイールを位置決めするホイール位置決め工程を含む(4)項に記載のタイヤ組付け方法。
タイヤが初期位置にある状態において、ホイールの周方向位置のうち拡張具の開始位置に対応する位置においては、下ビード部がホイールに既にはめ込まれている。これに対し、ホイールの中心に関してその開始位置とは反対の位置、すなわち、拡張具の反転位置に対応する位置においては、下ビード部がホイールにはめ込まれていない。
そのため、拡張具が反転位置に位置し、その位置において下ビード部がホイールにはめ込まれようとすると、下ビード部が半径方向に拡張される結果、下ビード部がホイールを半径方向に押し付ける力が発生する。この押付け力は、開始位置と反転位置とにおいてそれぞれ下ビード部をホイールに押し付ける力である。
このとき、例えば、それら開始位置と反転位置とに対してそれぞれ位相が90度ずれた位置、すなわち、ホイールの回転中心線とタイヤの回転中心線とを含む一平面に対して直角な方向においてそれらホイールとタイヤとを見た場合にホイールの長手寸法の中央位置に当たる位置には、周方向のテンションは発生するものの、押付け力はほとんど発生しない。
以上の知見に基づき、本項に係る方法においては、タイヤ位置決めに先立ち、ホイールの周方向位置のうち拡張具の開始位置と反転位置とにそれぞれ対応する2位置から外れた周方向位置に付属部品が位置するようにホイールが位置決めされる。
したがって、この方法によれば、拡張具により、それの反転位置において下ビード部をホイールにはめ込もうとする際に、下ビード部から付属部品に発生する押し付ける力が、ホイールの周方向位置のうち拡張具の開始位置と反転位置とにそれぞれ対応する2位置の少なくとも一方に付属部品が位置するようにホイールが位置決めされる場合に比較して、大きくならずに済む。
(6) 前記下ビード部はめ込み工程が、前記拡張具と、前記タイヤのうちの一対の側面のうち上側に位置する上側面に局部的に接触してタイヤを前記ホイールの軸方向に押える押え具とを、前記拡張具が前記下ビード部に側方から局部的に接触する状態で、前記ホイールの回転中心線まわりに前記正方向に半周、前記開始位置から前記反転位置まで旋回させるものであり、
前記上ビード部はめ込み工程が、前記下ビード部の全体が前記ホイールにはめ込まれた後、前記拡張具と前記押え具とを、前記拡張具が前記上ビード部に側方から局部的に接触する状態で、前記逆方向に半周、前記反転位置から前記開始位置まで旋回させるものである(4)または(5)項に記載のタイヤ組付け方法。
この方法によれば、拡張具の正方向旋回中、押え具により、下ビード部がホイールにはめ込まれることが支援される。さらに、拡張具の逆方向旋回中、押え具により、上ビード部がホイールにはめ込まれることが支援される。
(7) さらに、前記押え具のうち前記タイヤに接触する部分の位置を、前記ホイールの回転中心線に対して直角な方向に前記付属部品を通過する付属部品通過平面から外れた位置に位置するように調整する押え具位置調整工程を含む(6)項に記載のタイヤ組付け方法。
前記(6)項に係る方法が実施されると、まず、拡張具および押え具の正方向旋回により、下ビード部がホイールにはめ込まれ、次に、拡張具および押え具の逆方向旋回により、上ビード部がホイールにはめ込まれる。
正方向旋回中には、下ビード部のうち付属部品との対向部分は、予めホイールにはめ込まれているため、下ビード部が付属部品を強く押し付けることはない。
これに対し、逆方向旋回中には、上ビード部のうち付属部品との対向部分は、もともとは、上リムフランジ部より上方にあるため、拡張具および押え具がその部分を通過する際には、上ビード部が半径方向に拡張されて上リムフランジ部を乗り越えてホイールにはめ込まれる。そのため、上ビード部のうち付属部品との対向部分は、付属部品を強く押し付ける可能性がある。
これに対し、本項に係る方法が実施されると、押え具のうちタイヤに接触する部分の位置が、ホイールの回転中心線に対して直角な方向に付属部品を通過する付属部品通過平面から外れた位置に位置させられる。
したがって、上ビード部をホイールにはめ込むために押え具が旋回させられ、その途中において付属部品を通過しようする際に、押え具によって上ビード部が付属部品を強く押し付けずに済む。
(8) 前記押え具位置調整工程が、前記押え具のうち前記タイヤに接触する部分の位置を前記付属部品通過平面より上方に位置するように調整する(7)項に記載のタイヤ組付け方法。
前記(7)項に係る方法は、付属部品がリムに片持ち状に、かつ、リム外周面から露出する状態で固定されるホイールにタイヤを組み付けるために実施することが可能である。
このように付属部品がホイールに配置される場合には、付属部品の固定端と自由端とのうち、作用する力の割に大きな曲げモーメントが発生するのは自由端であり、大きな曲げモーメントが発生し難いのは固定端である。
したがって、タイヤの組付け中に、タイヤから付属部品に作用する押付け力が完全に回避できない状況において、その押付け力に起因した付属部品の損傷(例えば、曲げ変形)を防止するためには、付属部品の固定端は、一対のリムフランジ部のうち上側に位置する上リムフランジ部寄りに位置し、一方、その付属部品の自由端は、一対のリムフランジ部のうち下側に位置する下リムフランジ部寄りに位置するように、付属部品をホイールに装着することが望ましい。なぜなら、上ビード部は通常、上リムフランジ部に装着されるようにホイールにはめ込まれ、このとき、上ビード部は、付属部品の自由端ではなく固定端に接触する可能性があるからである。
そして、付属部品の固定端は上リムフランジ部寄りに位置し、一方、その付属部品の自由端は下リムフランジ部寄りに位置するように付属部品がホイールに予め装着される場合には、本項に係る方法を実施すれば、押え具によって上ビード部が付属部品を押し付けるにしても、その押付けが付属部品の自由端ではなく固定端で行われることとなり、同じ押付け力が付属部品に作用するにしても、付属部品に発生する曲げモーメントが小さくて済む。
その結果、この方法によれば、上ビード部をホイールにはめ込むべく押え具が旋回させられる際に、その途中において上ビード部が付属部品に接触するにしても、付属部品が損傷せずに済む。
以下、本発明のさらに具体的な実施の形態の一つを図面に基づいて詳細に説明する。
図1には、本発明の一実施形態に従うタイヤ組付け方法を実施するのに好適なタイヤマウンタ10が側面図で示され、図2には、そのタイヤマウンタ10の要部が平面図で示されている。
図1に示すように、このタイヤマウンタ10は、ホイール12が水平な姿勢でセンタリングされて位置決めて固定されるホイール固定具14を備えている。このタイヤマウンタ10は、さらに、そのホイール固定具14によって位置決めされたホイール12にタイヤ16をはめ込むために作動させられるヘッド20を備えている。
ヘッド20は、図示しない昇降装置により、ホイール固定具14に対して昇降可能に設計されている。ヘッド20は、図1に示す作用位置と、その作用位置から上方に位置する図示しない退避位置とに移動させられる。図2に示すように、ヘッド20は、2個の拡張ローラ30,32と1個の押えローラ34とを1組とする2組のローラセット40,42を備えている。
なお付言するに、本実施形態においては、それら2組のローラセット40,42がヘッド20と一緒に昇降させられるようになっているが、ヘッド20は静止したままで、2組のローラセット40,42のみが昇降させられる態様で本発明を実施することが可能である。
2組のローラセット40,42は、図示しない回転体(例えば、アーム)により、ホイール固定具14の中心線(すなわち、位置決めされたホイール12の回転中心線)まわりにそれぞれ互いに逆向きに旋回させられる。それら2組のローラセット40,42は、ホイール固定具14の中心線と共通の旋回中心線を有している。
図1に示すように、各組のローラセット40,42においては、2個の拡張ローラ30,32がいずれも、旋回中心線に対して平行に延びている。図2に示すように、各拡張ローラ30,32が旋回させられることによって各拡張ローラ30,32の外周面が同心状に描く2個の円筒面のうち外側のものが、位置決めされたホイール12のリムフランジ部に外接する円筒面に概して接するように、各拡張ローラ30,32の旋回半径が設定されている。
図1に示すように、各拡張ローラ30,32の下端部は、ヘッド20が作用位置にある状態で、ホイール12の軸方向に小さな設定隙間を隔ててホイール12のリムフランジ部に対向するように設定されている。
これに対し、押えローラ34は、図1および図2に示すように、ヘッド20が作用位置にある状態で、位置決めされたホイール12に対して位置決めされたタイヤ16の一対の側面50,52のうち上側に位置する上側面50に接触し、その上側面50に下向きの力を作用させる。押えローラ34は、それの先端部において上側面50に接触するが、その先端部の位置は、タイヤマウンタ10の使用の先立ち、タイヤ16またはホイール12の種類に応じて調整される。これが後述の初期調整の一部である。
図2に示すように、この押えローラ34も、同じ組のローラセット40,42に属する2個の拡張ローラ30,32と一緒に、前記旋回中心線まわりに旋回させられる。押えローラ34は、図1に示すように、ヘッド20から下向きに延びる延出部材54の先端部に回転可能に取り付けられたフリーローラとして構成されている。押えローラ34は、上記旋回中心線に向かって半径方向に延びる軸線まわりに回転可能に延出部材54に取り付けられている。
それら2組のローラセット40,42は、タイヤ16をホイール12にはめ込むために、図2に示す開始位置(旋回中心線まわりの旋回角が0度)からそれぞれ互いに逆向きに半周(180度)、旋回させられて反転位置(旋回中心線まわりの旋回角が180度)に到達する。その後、それら2組のローラセット40,42はそれぞれ、それまでの旋回方向とは逆向きに半周、旋回させられる。
図2には、各組のローラセット40,42の旋回中に、各組のローラセット40,42が移動させられる経路が、押えローラ34に代表的に関連付けて矢印付きの実線で示されている。図2から明らかなように、各組のローラセット40,42は、往き区間と戻り区間とを有するように旋回させられ、往き区間においては、開始位置から反転位置まで正方向に旋回させられ、これに対し、戻り区間においては、反転位置から開始位置まで逆方向に旋回させられる。
図1に示すように、タイヤマウンタ10は、さらに、タイヤ受け60を備えている。タイヤ受け60は、位置決めされたホイール12にタイヤ16が斜めに重ねられる際に、タイヤ16のうちの下側部分を支持することにより、ホイール12に対するタイヤ16の実際角度を目標角度に調整するために設けられている。タイヤ受け60は、タイヤ16との接触位置に関して高さが調整可能となっている。タイヤ16との接触位置を上下方向に変更することが可能となっているのであり、これにより、タイヤ16の実際角度が変化させられる。
タイヤ受け60は、それ自体が昇降するように設計することは可能であるが、本実施形態においては、水平面に対して傾斜した傾斜面62によってタイヤ16に接触させられるとともに、タイヤ受け60が水平に移動させられるように設計されている。傾斜面62がタイヤ16との接触面として利用されることにより、タイヤ受け60の水平移動が、タイヤ16との関係においては、垂直移動に変換されるようになっているのである。
タイヤ受け60の、タイヤ16に対する有効高さは、タイヤマウンタ10の使用に先立ち、タイヤ16またはホイール12の種類に応じて調整される。これも、後述の初期調整の一部である。
図3には、本実施形態に従うタイヤ組付け方法によってタイヤ16がホイール12に組み付けられて成る車輪(タイヤ付きホイール)70が部分的に断面図で示されている。
タイヤ16においては、その軸方向に一対のビード部72,74が互いに対向させられている。タイヤ16は、さらに、トレッド部76を備えている。
これに対し、ホイール12は、ディスク状のハブ78とリム80とを備えている。リム80においては、ホイール12の軸方向に一対のリムフランジ部82,84が互いに対向させられている。リム80は、それの外周面88において、タイヤ16のトレッド部76に対向させられている。
図3に示すように、リム80には、一対のリムフランジ部82,84のうちホイール12がホイール固定具14に固定された状態において上側に位置する上リムフランジ部82に近接した位置においてタイヤバルブ86が装着されている。タイヤバルブ86は、それの基端部がリム内周面90に片持ち状に固定される状態で、リム内周面90から突出させられている。
タイヤバルブ86の基端部は、タイヤ16内の空気圧を直接に検出するセンサ92に接続されている。センサ92は、タイヤ16が装着される図示しない車体に対して無線通信を行う通信機能を備えている。
センサ92は、厚さを有して延びる扁平板状を有しており、それの一側部においてタイヤバルブ86の基端部に片持ち状に固定されている。図3に示すように、リム外周面88には、タイヤバルブ86の装着位置に凹部94が形成されており、その凹部94を利用してセンサ92がリム外周面88に装着されている。
センサ92は、タイヤ16がホイール12に組み付けられるのに先立ち、ホイール12に装着されている。したがって、本実施形態に従うタイヤ組付け方法は、ホイール12のうちセンサ92が予め装着されたリム外周面88にタイヤ16を組み付けるために実施される。
以上、タイヤマウンタ10の構成およびそのタイヤマウンタ10を用いて組み付けられるべきタイヤ付きホイール(車輪)70の構成を説明したが、次に、タイヤマウンタ10を用いてタイヤ16をホイール12に組み付ける方法を具体的に説明する。まず、概略的に説明する。
このタイヤ組付け方法が実施されると、ホイール12にタイヤ16が上方から、ホイール12の回転中心線に対してタイヤ16の回転中心線が傾斜する姿勢で局部的にはめ込まれることによってホイール12が初期位置に位置決めされる。その初期位置に位置決めされた状態から、拡張ローラ30,32と押えローラ34とが互いに一体的に、旋回中心線まわりに旋回させられる。
初期位置においては、ホイール12の回転中心線とタイヤ16の回転中心線とを含む一平面に対して直角な方向にそれらホイール12とタイヤ16とを見た場合、すなわち、図1において紙面に直角な方向にみた場合に、センサ92と、一対のビード部72,74のうち初期位置において下側に位置する下ビード部74のうち、一対のリムフランジ部82,84のうち初期位置において上側に位置する上リムフランジ部82より下側に位置して既にホイール12にはめ込まれている下側部分100とがオーバラップしない状態で、タイヤ16がホイール12に対して位置決めされる。
具体的には、図1に示すように、初期位置においては、センサ92が下側部分100の下方に位置させられる。
次に、このタイヤ組付け方法を図4ないし図6を参照して具体的に説明する。
このタイヤ組付け方法は、タイヤ16をホイール12に組み付けるのに先立ち、それらタイヤ16およびホイール12の仕様および種類にタイヤマウンタ10を適合させるために、前述の初期調整が行われる。
図4には、その初期調整が工程図で示されている。この初期調整においては、まず、ステップS11(以下、単に「S11」で表わす。他のステップについても同じとする。)において、タイヤ受け60の高さが調整される。
具体的には、図1に示すように、その調整後にホイール固定具14によって位置決めされることが想定されるホイール12にタイヤ16が初期位置において載せられることが想定された場合に、下側部分100より下方にセンサ92が位置するタイヤ16の、水平面に対する実際角度が目標角度と等しくなるように、タイヤ受け60の高さが調整される。
次に、図4におけるS12において、押えローラ34の高さが調整される。具体的には、押えローラ34のうちタイヤ16の上側面50に接触する部分の位置(以下、単に「押えローラ34の位置」という。)が、ホイール12の回転中心線に対して直角な方向にセンサ92を通過するセンサ通過平面から外れた位置に位置するように調整される。
さらに具体的には、押えローラ34の位置が、センサ通過平面より上方に位置するように調整される。そのように調整されれば、図5に示すように、押えローラ34の旋回中、押えローラ34がセンサ92に最も接近する状態において、押えローラ34がセンサ92にほとんど接触しないか、接触するにしても、センサ92の固定端においてのみ接触する。したがって、押えローラ34がセンサ92を通過する際に、押えローラ34との接触によってセンサ92に大きな曲げモーメントが発生せずに済む。
以上で、この初期調整が終了する。
図6には、このタイヤ組付け方法のうちのタイヤ組付けが工程図で示されている。このタイヤ組付けにおいては、まず、S101において、ホイール12がホイール固定具14を用いて位置決めされる。このとき、ホイール12は、図1および図2に示すように、それに予め装着されたセンサ92が、開始位置および反転位置に対して位相がそれぞれ90度ずれた位置、すなわち、開始位置から図2において反時計方向(時計方向でも可。)に90度移動した位置に位置するように位置決めされる。
次に、図6におけるS102において、そのようにして位置決めされたホイール12に対してタイヤ16が位置決めされる。タイヤ16は、図1に示すように、開始位置において最も下側に位置し、その最下端位置においてタイヤ受け60に支持されるように位置決めされる。
この位置がタイヤ16の初期位置であり、この初期位置において、図1に示すように、タイヤ16がホイール12に上方から斜めに重ねられ、下ビード部74の一部においてのみホイール12にはめ込まれる。その一部が下側部分100であり、下ビード部74のうち、上リムフランジ部82より上方に位置する部分が、最初においてはホイール12にはめ込まれない上側部分102である。
続いて、図6におけるS103において、ヘッド20が退避位置から作用位置に下降されることにより、2組のローラセット40,42に属する拡張ローラ30,32および押えローラ34がタイヤ16およびホイール12に接近させられる。各拡張ローラ30,32は、ホイール12の上面に設定隙間を隔てて対向する位置まで下降させられ、これに対し、各押えローラ34は、タイヤ16の上側面50に押し付けられる。
その後、S104において、第1組のローラセット40は、図2において反時計方向である正方向に、開始位置から反転位置まで旋回させられる。一方、第2組のローラセット42は、第1組のローラセット40と連動して、同図において時計方向である正方向に、開始位置から反転位置まで旋回させられる。それら旋回により、下ビード部74がホイール12にはめ込まれ、これがS105として図6に示されている。
続いて、S106において、第1組のローラセット40は、図2において時計方向である逆方向に、反転位置から開始位置まで旋回させられる。一方、第2組のローラセット42は、第1組のローラセット40と連動して、同図において反時計方向である逆方向に、反転位置から開始位置まで旋回させられる。それら旋回により、上ビード部72がホイール12にはめ込まれ、これがS107として図6に示されている。
そのようにしてタイヤ16がホイール12にはめ込まれて車輪70が完成させられた後、S108において、ヘッド20が作用位置から退避位置まで上昇させられ、2組のローラセット40,42がその完成させられた車輪70から退避させられる。
その後、S109において、その完成させられた車輪70がホイール固定具14から取り外される。
以上で、タイヤ16の組付けが終了する。
以上の説明から明らかなように、このタイヤ組付け方法が実施されると、拡張ローラ30,32および押えローラ34の旋回が開始位置から開始され、その後、拡張ローラ30,32がはじめて、下ビード部74のうち初期位置においてはホイール12にはめ込まれていなかった上側部分102に接触する。この接触の開始時における拡張ローラ30,32の位置が接触開始位置である。
下ビード部74のうち拡張ローラ30,32が接触する接触位置においては、拡張ローラ30,32によって下ビード部74がタイヤ16の半径方向に拡張される結果、その下ビード部74にそれの周方向にテンションが発生する。さらに、接触位置においては、下ビード部74の一直径であってその接触位置を通過するものが引き伸ばされる結果、下ビード部74をリム外周面88に半径方向に押し付ける押付け力も発生する。
上述の接触開始位置から拡張ローラ30,32がさらに旋回させられると、その旋回角度の増加につれて、タイヤ16のうちホイール12にはめ込まれている部分が占める領域が増大する一方、ホイール12にはめ込まれていない部分が占める領域が減少し、やがて、ホイール12にはめ込まれていない部分が占める領域が消滅して下ビード部74の全体がホイール12にはめ込まれることになる。
タイヤ16のうちホイール12にはめ込まれている部分が占める領域が増大する間、その部分における各周方向部位は、ホイール12に対し、一対のリムフランジ部82,84間において、ホイール12の軸方向に沿って下向きに移動させられる。
したがって、このタイヤ組付け方法を実施すれば、拡張ローラ30,32が旋回開始位置から上述の接触開始位置まで旋回させられる区間においては、下ビード部74のうちセンサ92との対向部分には、テンションも押付け力もほとんど発生させられない。
これに対し、拡張ローラ30,32が接触開始位置からさらに旋回させられる区間においては、下ビード部74にテンションが発生させられるが、その下ビード部74のうちのセンサ92との対向部分は、既にホイール12にはめ込まれているとともに、ホイール12の中心に関して反対側の部分も、既にホイール12にはめ込まれているため、その下ビード部74のうちセンサ92との対向部分には、テンションは発生させられるが、下ビード部74をセンサ92に押し付ける押付け力はほとんど発生させられない。
拡張ローラ30,32が接触開始位置からさらに旋回させられる区間においては、さらに、拡張ローラ30,32の旋回角度の増加につれて、下ビード部74のうちセンサ92との対向部分が、ホイール12の軸方向に沿って下向きに移動させられる。
このタイヤ組付け方法は、タイヤ16の初期位置において、センサ92が下ビード部74のうちの下側部分100より下方に位置するようにタイヤ16がホイール12に対して位置決めされる態様で実施される。そのため、拡張ローラ30,32が接触開始位置からさらに旋回させられる区間においては、それに先行する区間とは異なり、下ビード部74のうちセンサ92との対向部分が、下向きに移動させられる際に、そのセンサ92に接触する可能性がある。
しかし、下ビード部74が局部的にセンサ92に接触する状態が生起されるにしても、下ビード部74のうちセンサ92との対向部分は、その接触に先立って既にホイール12にはめこまれていて、半径方向に拡張されていないから、センサ92との接触時に下ビード部74がそのセンサ92を強く押し付けずに済む。
タイヤ16の初期位置において、ホイール12の周方向位置のうち拡張ローラ30,32の旋回開始位置に対応する位置においては、下ビード部74がホイール12に既にはめ込まれている。これに対し、ホイール12の中心に関してその開始位置とは反対の位置、すなわち、拡張ローラ30,32の反転位置に対応する位置においては、下ビード部74がホイール12にはめ込まれていない。
そのため、拡張ローラ30,32が反転位置に位置し、その位置において下ビード部74がホイール12にはめ込まれようとすると、下ビード部74が半径方向に拡張される結果、下ビード部74がホイール12を半径方向に押し付ける力が発生する。この押付け力は、開始位置と反転位置とにおいてそれぞれ下ビード部74をホイール12に押し付ける力である。
このとき、下ビード部74のうち、それら開始位置と反転位置とに対してそれぞれ位相が90度ずれた位置には、周方向のテンションは発生するものの、押付け力はほとんど発生しない。一方、本実施形態においては、その位置にセンサ92が配置されている。したがって、本実施形態によれば、下ビード部74が反転位置においてホイール12にはめ込まれる際に、センサ92に大きな押付け力が作用せずに済む。
以上の説明から明らかなように、このタイヤ組付け方法が実施されると、まず、拡張ローラ30,32および押えローラ34の正方向旋回により、下ビード部74がホイール12にはめ込まれ、次に、拡張ローラ30,32および押えローラ34の逆方向旋回により、上ビード部がホイール12にはめ込まれる。
正方向旋回中には、下ビード部74のうちセンサ92との対向部分は、予めホイール12にはめ込まれているため、下ビード部74がセンサ92を強く押し付けることはない。
これに対し、逆方向旋回中には、上ビード部のうちセンサ92との対向部分は、もともとは、上リムフランジ部82より上方にあるため、拡張ローラ30,32および押えローラ34がその部分を通過する際には、上ビード部72が半径方向に拡張されて上リムフランジ部82を乗り越えてホイール12にはめ込まれる。そのため、上ビード部72のうちセンサ92との対向部分は、センサ92を強く押し付ける可能性がある。
これに対し、このタイヤ組付け方法が実施されると、前述のように、押えローラ34のうちタイヤ16に接触する部分の位置が、ホイール12の回転中心線に対して直角な方向にセンサ92を通過するセンサ通過平面から外れた位置に位置させられる。
したがって、上ビード部をホイール12にはめ込むために押えローラ34が旋回させられ、その途中においてセンサ92を通過しようする際に、押えローラ34によって上ビード部72がセンサ92を強く押し付けずに済む。
このタイヤ組付け方法においては、センサ92の固定端は上リムフランジ部82寄りに位置し、一方、そのセンサ92の自由端は下リムフランジ部84寄りに位置するようにセンサ92がホイール12に予め装着される。したがって、このタイヤ組付け方法を実施すれば、押えローラ34によって上ビード部72がセンサ92を押し付けるにしても、その押付けがセンサ92の自由端ではなく固定端で行われることとなり、同じ押付け力がセンサ92に作用するにしても、センサ92に発生する曲げモーメントが小さくて済む。
以上の説明から明らかなように、本実施形態においては、センサが前記(1)項における「付属部品」の一例を構成し、拡張ローラ30,32が同項における「拡張具」の一例を構成し、S102が同項または前記(2)項における「タイヤ位置決め工程」の一例を構成しているのである。
さらに、本実施形態においては、S104およびS105が互いに共同して前記(3)項または前記(5)項における「下ビード部はめ込み工程」の一例を構成し、S106およびS107が互いに共同して前記(3)項または前記(5)項における「上ビード部はめ込み工程」の一例を構成し、押えローラ34が前記(5)項における「押え具」の一例を構成しているのである。
さらに、本実施形態においては、S101が前記(4)項における「ホイール位置決め工程」の一例を構成しているのである。
さらに、本実施形態においては、S12が前記(6)または(7)項における「押え具位置調整工程」の一例を構成しているのである。
以上、本発明の一実施形態を図面に基づいて詳細に説明したが、これは例示であり、前記[課題を解決するための手段]の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
本発明の一実施形態に従うタイヤ組付け方法を実施するのに好適なタイヤマウンタ10を示す側面図である。 図1に示すタイヤマウンタ10の要部を示す正面図である。 図1に示すホイール12とタイヤ16とをそれらが互いに組み付けられた車輪70として示す部分断面図である。 上記実施形態に従うタイヤ組付け方法のうち初期調整を示す工程図である。 図4におけるS11を説明するための正面図である。 上記実施形態に従うタイヤ組付け方法のうちタイヤ組付けを示す工程図である。
符号の説明
10 タイヤマウンタ
12 ホイール
16 タイヤ
30,32 拡張ローラ
34 押えローラ
50 上側面
60 タイヤ受け
72,74 ビード部
80 リム
82,84 リムフランジ部
88 リム外周面
92 センサ
100 下側部分
102 上側部分

Claims (7)

  1. 互いに対向する一対のリムフランジ部が形成されたリムを有するホイールのうち付属部品が予め装着されたリム外周面にタイヤをはめ込んで組み付けるために、ホイールにタイヤを上方から、ホイールの回転中心線に対してタイヤの回転中心線が傾斜する姿勢で局部的にはめ込むことによってホイールを初期位置に位置決めし、その初期位置に位置決めされた状態から、タイヤにおいてその軸方向に互いに対向する一対のビード部であって前記リム外周面にはめ込まれるべきものに側方から局部的に接触してそれら一対のビード部を前記ホイールの半径方向に拡張する拡張具をホイールの回転中心線まわりに旋回させるタイヤ組付け方法であって、
    前記初期位置において、前記ホイールの回転中心線と前記タイヤの回転中心線とを含む一平面に対して直角な方向にそれらホイールとタイヤとを見た場合に、前記付属部品と、前記一対のビード部のうち前記初期位置において下側に位置する下ビード部のうち、前記一対のリムフランジ部のうち前記初期位置において上側に位置する上リムフランジ部より下側に位置して既に前記ホイールにはめ込まれている下側部分とがオーバラップしない状態で、前記タイヤを前記ホイールに対して位置決めするタイヤ位置決め工程を含むタイヤ組付け方法。
  2. 前記タイヤ位置決め工程が、前記初期位置において、前記付属部品が前記下側部分より下方に位置するように前記タイヤを前記ホイールに対して位置決めする請求項1に記載のタイヤ組付け方法。
  3. さらに、
    前記拡張具を、その拡張具が前記下ビード部に側方から局部的に接触する区間が存在する状態で、前記ホイールの回転中心線まわりに正方向に半周、開始位置から反転位置まで旋回させることにより、前記下ビード部を前記ホイールにはめ込む下ビード部はめ込み工程と、
    前記下ビード部の全体が前記ホイールにはめ込まれた後、前記拡張具を、その拡張具が前記上ビード部に側方から局部的に接触する状態で、前記ホイールの回転中心線まわりに逆方向に半周、前記反転位置から前記開始位置まで旋回させることにより、前記上ビード部を前記ホイールにはめ込む上ビード部はめ込み工程と
    を含む請求項1または2に記載のタイヤ組付け方法。
  4. さらに、前記タイヤ位置決め工程の実行に先立ち、前記ホイールの周方向位置のうち、前記開始位置と前記反転位置とにそれぞれ対応する2位置から外れた周方向位置に前記付属部品が位置するように前記ホイールを位置決めするホイール位置決め工程を含む請求項3に記載のタイヤ組付け方法。
  5. 前記下ビード部はめ込み工程が、前記拡張具と、前記タイヤのうちの一対の側面のうち上側に位置する上側面に局部的に接触してタイヤを前記ホイールの軸方向に押える押え具とを、前記拡張具が前記下ビード部に側方から局部的に接触する状態で、前記ホイールの回転中心線まわりに前記正方向に半周、前記開始位置から前記反転位置まで旋回させるものであり、
    前記上ビード部はめ込み工程が、前記下ビード部の全体が前記ホイールにはめ込まれた後、前記拡張具と前記押え具とを、前記拡張具が前記上ビード部に側方から局部的に接触する状態で、前記逆方向に半周、前記反転位置から前記開始位置まで旋回させるものである請求項3または4に記載のタイヤ組付け方法。
  6. さらに、前記押え具のうち前記タイヤに接触する部分の位置を、前記ホイールの回転中心線に対して直角な方向に前記付属部品を通過する付属部品通過平面から外れた位置に位置するように調整する押え具位置調整工程を含む請求項5に記載のタイヤ組付け方法。
  7. 前記押え具位置調整工程が、前記押え具のうち前記タイヤに接触する部分の位置を前記付属部品通過平面より上方に位置するように調整する請求項6に記載のタイヤ組付け方法。
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