JP2005095792A - 板状物加工装置及び板状物加工方法 - Google Patents

板状物加工装置及び板状物加工方法 Download PDF

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誠一 大塚
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Abstract

【課題】 端面加工における品質のばらつきを無くして作業効率を高めることができる板状物加工装置及び板状物加工方法を提供する。
【解決手段】 網入りガラス加工装置1は、網入りガラス2の長手方向端面10aに沿って往復移動する第1の加工部4aと、網入りガラス2の横方向端面10bに沿って往復移動する第2の加工部4bとを備える。第1の加工部4a及び第2の加工部4bの各々は、網入りガラス2の端面10から突出した金属ワイヤ2aを研磨する研磨部6と、網入りガラス2の端面10と5〜10mm離れた位置から金属ワイヤ2aの端部に防錆剤を塗布する塗布部7とを有する。塗布部7は、直径が0.008〜0.010mmの超微細穴31aを介して約10Kg/cmの圧力で防錆剤を金属ワイヤ端部50に向かって吐出することにより、防錆剤を霧状にして網入りガラス2の端面10に噴き付けて塗布する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、板状物加工装置及び板状物加工方法に関し、特に、網入りガラスの端面加工装置及び網入りガラスの端面加工方法に関する。
網入りガラスには、発錆し易い軟鉄等の金属ワイヤから成る金網が埋め込まれている。この埋め込まれた金属ワイヤは、網入りガラスの切断端面で露出しているため、水分や湿気が網入りガラスの切断端面における金属ワイヤの周辺の隙間から侵入し、金属ワイヤの表面全体に錆が発生する。この金属ワイヤの発錆は、網入りガラスの外観を損なうだけではなく、網入りガラスの強度、耐久性の低下の原因となり、著しい場合にはガラスにクラックを生じさせる等、破損原因となることから、これを確実に防止することが望まれる。このため、従来においては、このような網入りガラスの切断端面に埋め込まれた金属ワイヤの発錆を防止するために、網入りガラスは、その切断端面にワイヤ防錆剤としての低粘性のウレタン樹脂系塗料等をプラスチック容器や刷毛等により塗布して防錆塗膜を形成した後、製品として出荷したり、使用場所に施工されたりしている(例えば、特許文献1参照)。
ここで、通常、上述したワイヤ防錆剤の塗布は、砥石が装着されたハンドグライダー等により網入りガラスの切断端面における金属ワイヤをガラス端面と同一面まで研磨すること、いわゆる「網飛ばし」を行った後に行われる。
また、ワイヤ防錆剤の塗布や網飛ばし等の網入りガラスの端面加工は、主に人手によって各端面毎に行われ、作業者が網入りガラスを回転するか又は作業者が網入りガラスの周囲を移動することにより、網入りガラスの四周全てに施される。
特開平12−233944号公報
しかしながら、ワイヤ防錆剤の塗布や網飛ばし等の網入りガラスの端面加工を人手によって行うと、端面加工における品質のばらつき、具体的には、ワイヤ防錆剤の塗布量のばらつき、切断端面における金属ワイヤの位置が一定でないことによって生じるワイヤ防錆剤の塗り残しや金属ワイヤの削り残し、ガラス素地まで削ってしまうこと等が生じる。
一方、端面加工における品質のばらつきを無くそうとすると、時間がかかってしまう。さらには、金属ワイヤを研磨する際に、金属ワイヤ、ガラス、及び砥石等の粉塵が発生するため、作業者の安全が損なわれる場合もある。
本発明の目的は、端面加工における品質のばらつきを無くして作業効率を高めることができる板状物加工装置及び板状物加工方法を提供するものである。
上記目的を達成するために、請求項1記載の板状物加工装置は、板状物を水平に載置する載置台と、前記載置された板状物を固定する固定手段と、前記固定された板状物に塗布液を塗布する塗布手段とにおいて、前記塗布手段は前記塗布液を霧状にして噴き付けて塗布することを特徴とする。
請求項2記載の板状物加工装置は、請求項1記載の板状物加工装置において、前記塗布手段は前記板状物と所定間隔離れた位置から前記塗布液を噴き付けて塗布することを特徴とする。
請求項3記載の板状物加工装置は、請求項1又は2記載の板状物加工装置において、前記塗布手段は前記板状物の端面に沿って移動することを特徴とする。
請求項4記載の板状物加工装置は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の板状物加工装置において、前記固定された板状物を回動させる回動手段をさらに備えることを特徴とする。
請求項5記載の板状物加工装置は、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の板状物加工装置において、前記塗布手段に前記塗布液を供給する供給手段と、前記供給される塗布液を貯蔵する貯蔵手段と、前記貯蔵された塗布液を一定温度に保持するヒータとをさらに備えることを特徴とする。
請求項6記載の板状物加工装置は、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の板状物加工装置において、前記塗布液を一定温度で循環させる循環手段をさらに備えることを特徴とする。
請求項7記載の板状物加工装置は、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の板状物加工装置において、前記載置された板状物は金属ワイヤが埋め込まれた網入りガラスであることを特徴とする。
請求項8記載の板状物加工装置は、請求項7記載の板状物加工装置において、前記塗布手段は、前記網入りガラスの端面における金属ワイヤの端部に防錆剤を霧状にして噴き付けて塗布することを特徴とする。
請求項9記載の板状物加工装置は、請求項7又は8記載の板状物加工装置において、前記網入りガラスの端面から突出した金属ワイヤを研磨するワイヤ研磨手段をさらに備えることを特徴とする。
請求項10記載の板状物加工装置は、請求項9記載の板状物加工装置において、前記ワイヤ研磨手段は前記網入りガラスの端面に沿って移動することを特徴とする。
請求項11記載の板状物加工装置は、請求項9又は10記載の板状物加工装置において、前記ワイヤ研磨手段を前記網入りガラスの端面に向かう方向に一定の引張力で引張る引張手段をさらに備えることを特徴とする。
請求項12記載の板状物加工装置は、請求項9乃至11のいずれか1項に記載の板状物加工装置において、前記金属ワイヤが研磨されることにより発生する粉塵を吸引する吸引手段をさらに備えることを特徴とする。
請求項13記載の板状物加工方法は、水平に載置された板状物を固定する固定ステップと、前記固定された板状物の端面に沿う方向に向かって順に、前記固定された板状物と所定間隔離れた位置から前記塗布液を霧状にして噴き付けて塗布する塗布ステップとを備えることを特徴とする。
請求項14記載の板状物加工方法は、請求項13記載の板状物加工方法において、前記載置された板状物は金属ワイヤが埋め込まれた網入りガラスであることを特徴とする。
請求項15記載の板状物加工方法は、請求項14記載の板状物加工方法において、前記塗布ステップの前に、前記塗布ステップにおける塗布方向の逆方向に向かって順に前記網入りガラスの端面から突出した金属ワイヤを研磨するワイヤ研磨ステップを備えることを特徴とする。
請求項1記載の板状物加工装置によれば、塗布手段は塗布液を霧状にして噴き付けて塗布するので、均一な薄膜塗布を実現することができ、もって板状物の加工品質を向上させることができると共に、塗布時間及び乾燥時間を短縮することができる。
請求項2記載の板状物加工装置によれば、塗布手段は板状物と所定間隔離れた位置から塗布液を霧状にして噴き付けて塗布するので、帯状に塗布することができ、もって塗布液を必要とする箇所に確実に塗布することができる。
請求項3記載の板状物加工装置によれば、塗布手段は板状物の端面に沿って移動するので、板状物と塗布手段との距離を一定に保つことができ、もって同じ条件でスプレー塗布することができる。
請求項4記載の板状物加工装置によれば、回動手段が板状物を回動させるので、板状物の四周全てに効率よくスプレー塗布することができる。
請求項5記載の板状物加工装置によれば、ヒータが貯蔵された塗布液を一定温度に保持するので、塗布液の粘度を一定に保持することができ、もって均一な薄膜塗布を確実に実現することができる。
請求項6記載の板状物加工装置によれば、塗布液を一定温度で循環させるので、塗布液の粘度をより一定に保持することができ、もって均一な薄膜塗布をさらに確実に実現することができる。
請求項8記載の板状物加工装置によれば、網入りガラスの端面における金属ワイヤの端部に防錆剤を霧状にして噴き付けて塗布するので、金属ワイヤとガラスとの隙間に防錆剤を効果的に浸透させることができると共に、金属ワイヤの端部の位置が網入りガラスの厚さ方向に変動しても金属ワイヤ端部に防錆剤を確実に塗布することができ、もって金属ワイヤの発錆を防止することができる。
請求項9記載の板状物加工装置によれば、網入りガラスの端面から突出した金属ワイヤを研磨するワイヤ研磨手段をさらに備えるので、金属ワイヤの研磨と防錆剤の塗布を連続して行うことができ、もって網入りガラスの端面の加工時間を短縮することができる。
請求項10記載の板状物加工装置によれば、ワイヤ研磨手段が網入りガラスの端面に沿って移動するので、網入りガラスとワイヤ研磨手段との距離を一定に保つことができ、もって同じ条件で金属ワイヤを研磨することができる。
請求項11記載の板状物加工装置によれば、引張手段がワイヤ研磨手段を網入りガラスの端面に向かう方向に一定の引張力で引張るので、ワイヤ研磨手段を網入りガラスの端面に同一条件で接触させることができ、もって網入りガラスの端面金属ワイヤを均一に研磨することができる。
請求項12記載の板状物加工装置によれば、金属ワイヤが研磨されることにより発生する粉塵が吸引されるので、粉塵が飛散するのを防止することができ、もって作業環境を改善することができると共に粉塵が飛散することにより生じていた不良品を低減することができる。
請求項13記載の板状物加工方法によれば、板状物の端面に沿う方向に向かって順に、板状物と所定間隔離れた位置から塗布液を霧状にして噴き付けて塗布するので、帯状に塗布することができ、もって塗布液を必要とする箇所に確実に塗布することができる。
請求項15記載の板状物加工方法によれば、塗布液を霧状にして噴き付けて塗布する前に、塗布方向の逆方向に向かって順に網入りガラスの端面から突出した金属ワイヤを研磨するので、金属ワイヤの研磨と防錆剤の塗布を連続して行うことができ、もって網入りガラスの端面の加工時間を短縮することができる。
以下、本発明の実施の形態に係る板状物加工装置を図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る板状物加工装置の構成を概略的に示す図であり、(a)は平面図、(b)は側面図を夫々示す。
図1において、網入りガラス加工装置1は、網入りガラス2をターンテーブル等(回動手段)を介して水平に載置する長方形の載置台3と、網入りガラス2の長手方向端面10a及び横方向端面10bに沿って隣接されたレール100と、載置台3の一の角隅に配され、レール100上を長手方向端面10aに沿って適宜な移動手段によって往復移動する第1の加工部4aと、網入りガラス2の他の角隅に配され、網入りガラス2の横方向端面10bに沿って適宜な移動手段によって往復移動する第2の加工部4bと、常温(20℃)で約0.265Pa・s(265cP)、40℃で約0.075Pa・s(75cP)、60℃で約0.040Pa・s(40cP)の粘度を有する防錆剤を貯蔵すると共に、この貯蔵した防錆剤を後述する塗布部7に供給する貯蔵供給部5(貯蔵手段、及び供給手段)と、載置台3の下面四隅に設けられた4つのキャスタ9とを備える。貯蔵供給部5は防錆剤を約50℃に保持するためのヒータを有する。載置台3におけるターンテーブル等は網入りガラス2を水平に保ったまま適宜に180度回動する。また、網入りガラス2は、載置台3に吸着固定される。
第1の加工部4a及び第2の加工部4bの各々は、網入りガラス2の端面10から突出した金属ワイヤ2aを研磨する研磨部6(図2)と、網入りガラス2の端面10と5〜10mm離れた位置から網入りガラス2の端面10における金属ワイヤ2aの端部に防錆剤を塗布する塗布部7(図3及び図4)とを有する。塗布部7は、循環ラインを介して貯蔵供給部5と接続されており、防錆剤は、貯蔵供給部5及び塗布部7間を約50℃で循環する。
また、網入りガラス加工装置1は、載置台3に載置された網入りガラス2の下面に設けられ、網入りガラス2の端面研磨時に発生する金属ワイヤ2aの粉塵を吸引する吸引部8をさらに備える。
図2は、図1における研磨部6の構成を概略的に示す図であり、(a)は平面図、(b)は側面図を夫々示す。
以下の説明では、第1の加工部4aにおける研磨部6が長手方向端面10aから突出した金属ワイヤ2aを研磨する場合について説明する。第1の加工部4bにおける研磨部6が横方向端面10bから突出した金属ワイヤ2aを研磨する場合も同様である。
図2において、研磨部6は、研磨部用台20と、研磨部用台20の上面に載置台3の横方向(図中、Iで示す)に沿って配された2本の棒状部材27(図中、部分的に図示する)と、棒状部材27の上に摺動自在に載せられた移動体23と、研磨部用台20の上に配され、移動体23をI方向に移動させるシリンダ24と、移動体23の上に設けられたモータ22と、モータ22の回動軸に取り付けられた研磨砥石21とを備える。ここで、モータ22の回動軸は傾斜している。
モータ22により回動させられた研磨砥石21は、長手方向端面10aから突出した金属ワイヤ2aを長手方向端面10aと同一面まで研磨する。
また、研磨部6は、研磨部用台20の下面に設けられ、ワイヤ26(引張手段)を介して移動体23を載置台3に向かって引張るカウンターウェイト25(引張手段)をさらに備える。
カウンターウェイト25(引張手段)は、移動体23を載置台3に向かってワイヤ26(引張手段)を介して引張り、研磨砥石21を長手方向端面10aに同一条件で接触させる。
図3は、図1における塗布部7の斜視図であり、図4は、図1における塗布部7の構成を概略的に示す図であり、(a)は平面図、(b)は側面図を夫々示す。
以下の説明では、第1の加工部4aにおける塗布部7が長手方向端面10aに防錆剤を塗布する場合について説明する。第1の加工部4bにおける塗布部7が横方向端面10bに防錆剤を塗布する場合も同様である。
図3及び図4において、塗布部7は、塗布部用台40と、塗布部用台40の上面に載置台3の横方向(図中、Jで示す)に沿って配された2本の棒状部材41と、棒状部材41の上に摺動自在に載せられたシリンダ43と、連結部36を介してシリンダ43に連結された塗布部本体33と、載置台3に載置された網入りガラス2の長手方向端面10aに対向するように水平方向に配され、直径が0.008〜0.010mmの超微細穴31aを有する塗布ノズル31と、塗布部本体33の上方に設けられ、塗布部本体33内の圧力、ひいては塗布ノズル31のノズル圧力を制御する電磁弁32と、塗布部本体33に接続され、塗布部本体33に防錆剤を供給するための供給ホース34と、塗布部本体33に接続され、塗布部本体33から防錆剤を排出するための排出ホース35とを備える。
また、塗布ノズル31は、防錆剤が塗布ノズル31の先端まで循環するように構成されている。さらに、防錆剤塗布時において、シリンダ43が載置台3の横方向に移動することにより、塗布ノズル31の先端と網入りガラス2の端面10との距離が5〜10mmとなるように設定される。
図5は、図3における塗布ノズル31の拡大図である。
図5に示すように、網入りガラス2の端面10と塗布ノズル31との距離Xを5mm〜10mmに設定し、防錆剤を超微細穴31aを介して約10Kg/cmの圧力で端面10に垂直に金属ワイヤ端部50に向かって吐出した場合、吐出された防錆剤が大気にぶつかり粒子となる、即ち、霧状(フィルム状)となることにより、防錆剤の塗布範囲Yは網入りガラス2の厚さZとほぼ同じ厚さとなる。ここで、吐出時における防錆剤の温度は約40℃である。
本実施の形態によれば、塗布部7は直径が0.008〜0.010mmの超微細穴31aを介して約10Kg/cmの圧力で防錆剤を吐出することにより、防錆剤を霧状にして網入りガラス2の端面10に噴き付けて塗布(スプレー塗布)するので、均一な薄膜塗布を実現することができ、もって網入りガラス2の加工品質を向上させることができると共に、塗布時間及び乾燥時間を短縮することができる。
本実施の形態によれば、塗布部7は網入りガラス2から5〜10mm離れた位置から防錆剤を噴き付けて塗布するので、端面10における金属ワイヤ2aと網入りガラス2との隙間に防錆剤を効果的に(例えば、2〜3mm)浸透させることができると共に、図6に示すように、金属ワイヤ端部50の位置が網入りガラス2の厚さ方向に変動していても金属ワイヤ端部50に防錆剤を確実に塗布することができ、もって金属ワイヤ2aの発錆を防止することができる。
本実施の形態によれば、研磨部6が網入りガラス2の端面10から突出した金属ワイヤ2aを研磨するので、金属ワイヤ2aの研磨と防錆剤の塗布を連続して行うことができ、もって網入りガラス2の端面10の加工時間を短縮することができる。
本実施の形態によれば、カウンターウェイト25は、移動体23を載置台3に向かってワイヤ26を介して引張り、研磨砥石21を網入りガラス2の端面10に同一条件で接触させるので、網入りガラス2の端面10から突出した金属ワイヤ2aを均一に研磨することができる。
本実施の形態によれば、吸引部8は金属ワイヤ2aが研磨されることにより発生する粉塵を吸引するので、粉塵が飛散するのを防止することができ、もって作業環境を改善することができると共に粉塵が飛散することにより生じていた不良品を低減することができる。
本実施の形態では、防錆剤として常温(20℃)で約0.265Pa・s(265cP)、40℃で約0.075Pa・s(75cP)、60℃で約0.040Pa・s(cP)の粘度を有するものを用いているが、これに限定されるものではなく、粘度、材質が異なるものであってもよい。
本実施の形態では、塗布部7は網入りガラス2における金属ワイヤ端部50に防錆剤を噴き付けて塗布するために用いられているが、用途がこれに限定されるものではなく、例えば、間に真空層が形成された2枚の板ガラスから成る真空ガラスにおける周辺シール(低融点ガラス)、複層ガラスにおける板ガラスとスペーサの間に介在する一次シール、着色のための塗料、防腐剤等を噴き付けて塗布するために用いてもよい。
本実施の形態では、研磨部6は網入りガラス2における金属ワイヤ端部50を研磨するために用いられているが、これに限定されるものではなく、例えば、網入りガラス2でない通常の板ガラス、ガラス以外の建材(床材、壁材)等の端面研磨・エッジ(コバ面)研磨に用いてもよい。
本実施の形態では、網入りガラス加工装置1は、第1の加工部4a及び第2の加工部4bを備えるが、これに限定されるものではなく、例えば加工機を1つだけ備えていてもよい。この場合、回動部は網入りガラス2を90度回動させる。
本実施の形態では、塗布ノズル31は、載置台3に載置された網入りガラス2の長手方向端面10a又は横方向端面10bに対向するように水平方向に配されているが、これに限定されるものではなく、水平軸の上下方向に首振り可能としてもよい。
以下、本発明の実施の形態に係る板状物加工方法について説明する。
図7は、本発明の実施の形態に係る板状物加工方法を示すフローチャートである。
図7において、まず、網入りガラス2を水平に載置して位置決めし(ステップS701)、網入りガラス2を吸着固定する(ステップS702)。
次に、この固定された網入りガラス2の長手方向端面10aから突出した金属ワイヤ2aを載置台3の長手方向に向かって順に研磨すると同時に、横方向端面10bから突出した金属ワイヤ2aを載置台3の横方向に向かって順に研磨し(ステップS703)、研磨した方向とは逆方向に向かって順に防錆剤を霧状にして長手方向端面10a及び横方向端面10bに噴き付けて塗布する(ステップS704)。
さらに、網入りガラス2の吸着固定をいったん解除し、網入りガラス2を水平に保ったまま180度回動して再度位置決め及び吸着固定をし(ステップS705)、網入りガラス2の長手方向端面10c及び横方向端面10dから突出した金属ワイヤ2aを研磨し(ステップS706)、その後、防錆剤を霧状にして長手方向端面10c及び横方向端面10dに噴き付けて塗布する(ステップS707)。
本実施の形態によれば、端面10から突出した金属ワイヤ2aを研磨した後、研磨した方向とは逆方向に向かって順に防錆剤を霧状にして噴き付けて塗布するので、ワイヤ研磨と防錆剤塗布を連続して行うことができ、もって網入りガラス2の端面10の加工時間を短縮することができる。
本発明の実施の形態に係る板状物加工装置の構成を概略的に示す図であり、(a)は平面図、(b)は側面図を夫々示す。 図1における研磨部6の構成を概略的に示す図であり、(a)は平面図、(b)は側面図を夫々示す。 図1における塗布部7の斜視図である。 図1における塗布部7の構成を概略的に示す図であり、(a)は平面図、(b)は側面図を夫々示す。 図3における塗布ノズル31の拡大図である。 図1における網入りガラス2の斜視図である。 本発明の実施の形態に係る板状物加工方法を示すフローチャートである。
符号の説明
1 網入りガラス加工装置
2 網入りガラス
2a 金属ワイヤ
3 載置台
4a 第1の加工部
4b 第2の加工部
6 研磨部
7 塗布部
10 端面
31 塗布ノズル
31a 超微細穴
50 金属ワイヤ端部

Claims (15)

  1. 板状物を水平に載置する載置台と、前記載置された板状物を固定する固定手段と、前記固定された板状物に塗布液を塗布する塗布手段とにおいて、前記塗布手段は前記塗布液を霧状にして噴き付けて塗布することを特徴とする板状物加工装置。
  2. 前記塗布手段は前記板状物と所定間隔離れた位置から前記塗布液を噴き付けて塗布することを特徴とする請求項1記載の板状物加工装置。
  3. 前記塗布手段は前記板状物の端面に沿って移動することを特徴とする請求項1又は2記載の板状物加工装置。
  4. 前記固定された板状物を回動させる回動手段をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の板状物加工装置。
  5. 前記塗布手段に前記塗布液を供給する供給手段と、前記供給される塗布液を貯蔵する貯蔵手段と、前記貯蔵された塗布液を一定温度に保持するヒータとをさらに備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の板状物加工装置。
  6. 前記塗布液を一定温度で循環させる循環手段をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の板状物加工装置。
  7. 前記載置された板状物は金属ワイヤが埋め込まれた網入りガラスであることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の板状物加工装置。
  8. 前記塗布手段は、前記網入りガラスの端面における金属ワイヤの端部に防錆剤を霧状にして噴き付けて塗布することを特徴とする請求項7記載の板状物加工装置。
  9. 前記網入りガラスの端面から突出した金属ワイヤを研磨するワイヤ研磨手段をさらに備えることを特徴とする請求項7又は8記載の板状物加工装置。
  10. 前記ワイヤ研磨手段は前記網入りガラスの端面に沿って移動することを特徴とする請求項9記載の板状物加工装置。
  11. 前記ワイヤ研磨手段を前記網入りガラスの端面に向かう方向に一定の引張力で引張る引張手段をさらに備えることを特徴とする請求項9又は10記載の板状物加工装置。
  12. 前記金属ワイヤが研磨されることにより発生する粉塵を吸引する吸引手段をさらに備えることを特徴とする請求項9乃至11のいずれか1項に記載の板状物加工装置。
  13. 水平に載置された板状物を固定する固定ステップと、前記固定された板状物の端面に沿う方向に向かって順に、前記固定された板状物と所定間隔離れた位置から前記塗布液を霧状にして噴き付けて塗布する塗布ステップとを備えることを特徴とする板状物加工方法。
  14. 前記載置された板状物は金属ワイヤが埋め込まれた網入りガラスであることを特徴とする請求項13記載の板状物加工方法。
  15. 前記塗布ステップの前に、前記塗布ステップにおける塗布方向の逆方向に向かって順に前記網入りガラスの端面から突出した金属ワイヤを研磨するワイヤ研磨ステップを備えることを特徴とする請求項14記載の板状物加工方法。
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