JP2005095613A - 昇降装置 - Google Patents

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JP2005095613A JP2004256442A JP2004256442A JP2005095613A JP 2005095613 A JP2005095613 A JP 2005095613A JP 2004256442 A JP2004256442 A JP 2004256442A JP 2004256442 A JP2004256442 A JP 2004256442A JP 2005095613 A JP2005095613 A JP 2005095613A
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Hiroo Mizuno
弘雄 水野
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Abstract

【課題】 使用時に昇降棚の位置が変化して使い勝手の良い昇降装置を提供する。
【解決手段】 昇降棚2の側板7a上には、前方下方へ向かって下降するように、直線状のスライドレール10aが固定されている。また、スライドレール10aと対向する位置には、断面コ字形状のスライドレール8aが固定されている。スライドレール10aは、スライドレール8a内部を摺動自在となるように取付けられ、支持されている。尚、昇降棚2の他方の側板側についても同様に構成されている。昇降棚2に物品を収納する際は、ストッパーハンドル6の操作によりストッパー15を解除して、取手5を持って昇降棚2を下方に引き下げる。昇降棚2に固定されたスライドレール10aは、常にスライドレール8a内部に沿って摺動するため、昇降棚2をスライドレール10aの延びる前方下方へと引き出し自在に移動させることが可能となる。
【選択図】 図2

Description

この発明は、昇降装置に関し、特に台所等の昇降棚を昇降自在とする昇降装置に関するものである。
図10は、台所における従来の収納棚の使用状態を示した図であり、図11は、図10で示したXI−XIラインの断面図である。
これらの図を参照して、台所の床68上には調理台69が設置され、その上方の天井66と壁67に接するように収納棚61が取付けられている。この収納棚61は、台所で使用する調理器具や食器等を収納するために用いられるものである。
収納棚61は、一面が開放された箱形形状を有する収納本体62と、収納本体62の開放された面を覆うように、側板65a及び65bの各々に両開きに取付けられた一対の扉63a及び63bとから構成されている。尚、扉63a及び63bのそれぞれの前面には、取手64a及び64bがそれぞれ取付けられているが、これらは、扉の開閉操作時に使用するためのものである。
このように構成された収納棚61に物品を収納する際は、取手64a及び64bを持って扉63a及び63bのいずれか一方、または、両方を開き、収納する物品を収納本体62の位置まで持ち上げて収納する。
上記のような従来の収納棚は、比較的高い位置に取付けられているため、収納時に使用者の手が届きにくい。また、収納本体の位置まで収納物を持ち上げる必要があるため、特に、重量の重い物品を出し入れする際には、使い勝手が良くない。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、使用時に昇降棚の位置が変化して使い勝手の良い昇降装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、請求項1記載の発明は、対向する一対の側板を有する昇降棚を、下方または前方下方の所定方向に引き出し自在とする昇降装置であって、側板の各々の外方面に固定され、所定方向に延びる一対のレール状のレール手段と、レール手段の各々がその内部を所定方向に向かって摺動自在となるように、レール手段を支持する一対のガイド手段とを備えたものである。
このように構成すると、レール手段がガイド手段に沿った状態で、昇降棚が所定方向へと移動する。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成において、昇降装置は、側板の各々と対向する一対の支持板を更に備え、ガイド手段の各々は、前方下方に直線状に延びるように支持板の各々の内方面に固定されたものである。
このように構成すると、昇降棚は、一対の支持板で挟まれた空間から前方下方へと直線状に移動する。
請求項3記載の発明は、請求項1または請求項2記載の発明の構成において、ガイド手段の各々とレール手段の各々とは、ガイド手段の内部を所定方向に向かって摺動自在であると共に、レール手段の各々がその内部を所定方向に向かって摺動自在となるように形成された一対のスライド手段を介して取付けられたものである。
このように構成すると、昇降棚の引き出し時におけるレール手段のガイド手段に対する移動範囲は、スライド手段によって延長される。
請求項4記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれかに記載の発明の構成において、昇降装置は、側板の各々と対向し、所定方向に延びるように配置された一対のラックギアと、側板の各々の外方面に沿って取付けられ、ラックギアとかみ合わされた回動自在の一対のピニオンギアと、側板の各々と直交する向きに側板を貫通し、ピニオンギアの回転軸を構成するシンクロシャフトとを更に備えたものである。
このように構成すると、ガイド手段に対するレール手段の移動量が、側板の両方側で等しくなる。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の発明の構成において、昇降棚は、ラックギアの対向するいずれの一部とも係合自在となるように側板の少なくとも一方の外方面に取付けられたストッパー板と、ストッパー板に接続され、第1の位置と第2の位置とを移動自在な操作手段とからなるストッパー手段を更に備え、操作手段が第1の位置にあっては、ストッパー板とラックギアの対向する一部とが係合し、操作手段が第2の位置にあっては、ストッパー板とラックギアとの係合が解除されるものである。
このように構成すると、操作手段を第1の位置にすると昇降棚の移動が停止され、操作手段を第2の位置にすると昇降棚が移動自在となる。
請求項6記載の発明は、請求項1から請求項5のいずれかに記載の発明の構成において、昇降装置は、昇降棚を所定方向とは逆方向に付勢する付勢手段を更に備えたものである。
このように構成すると、昇降棚は、引き出し方向と逆方向に付勢される。
請求項7記載の発明は、請求項6記載の発明の構成において、付勢手段は、昇降棚より上方において、その軸方向が側板の各々と直交する方向となるように配置された軸と、軸のほぼ中央に固定された巻き取りドラムと、その一方端部が巻き取りドラムに取付けられて巻き取りドラムに巻回されると共に、その他方端部が昇降棚に取付けられ、昇降棚の移動に応じて引き出し自在なベルトと、軸がその内部を挿通するように取付けられ、その一方端が軸に取付けられると共にその他方端が固定され、ベルトの引き出しによる軸の回転に伴って、軸を反対の回転方向に付勢する少なくとも1つのコイルバネとからなるものである。
このように構成すると、付勢手段は、昇降棚の引き出しに伴って昇降棚を引き出し方向とは逆方向に付勢する。
請求項8記載の発明は、請求項2記載の発明の構成において、昇降装置は、支持板の各々を一対の側面とし、前面及び下面が開放された箱形形状を有する収納ケースと、収納ケースの前面に、前面の上辺部分を支点として開閉自在に取り付けられた扉と、側板の外方面の各々にピンを介して回動自在に取付けられ、ピンからその一方部分は扉方向に延び、その先端部が扉の内方面に当接できると共に、ピンからその他方部分は内方側に延びる一対のアームと、アームを、一方部分の先端部が側板の前方端部から内方へ移動しないように、その回転を阻止するストッパーと、支持板の内方面に取付けられた突起体とを更に備え、昇降棚の所定量の引き出しに伴って、アームの他方部分は、突起体と当接し、アームの一方部分は、昇降棚から前方側に突出するように移動するものである。
このように構成すると、昇降棚の引き出しに伴って、扉はアームの先端部による押圧により開方向へと移動し、昇降棚を所定量引き出した状態となると、扉は、アームの回転移動により更に開方向へと移動する。
請求項9記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれかに記載の発明の構成において、側板の各々と対向し、所定方向に延びるように配置された一対のストッパーレールと、ストッパーレールの少なくとも両端部側の各々に形成された一対の切欠と、ストッパーレールと対向するように側板の少なくとも一方の外方面に取付けられ、切欠と係合することができるストッパー板と、ストッパー板に接続され、第1の位置と第2の位置とを移動自在な操作手段とを更に備え、昇降棚が引き出し前の状態にあるとき、ストッパー板と切欠の一方とが対向し、昇降棚が引き出された状態にあるとき、ストッパー板と切欠の他方とが対向し、操作手段が第1の位置にあっては、ストッパー板と切欠とが係合し、操作手段が第2の位置にあっては、ストッパー板と切欠との係合が解除されるものである。
このように構成すると、昇降棚が引き出し前の状態または引き出された状態にあるときに、操作手段を第1の位置にすると昇降棚の移動は阻止され、操作手段を第2の位置にすると昇降棚は移動自在となる。
請求項10記載の発明は、請求項9記載の発明の構成において、昇降棚を所定方向とは逆方向に付勢する付勢手段を更に備えたものである。
このように構成すると、昇降棚は、引き出し方向と逆方向に付勢される。
請求項11記載の発明は、請求項6または請求項10記載の発明の構成において、付勢手段は、昇降棚より上方において、その軸方向が側板の各々と直交する方向となるように配置された軸と、軸の両端部側に固定された一対の巻き取りドラムと、その一方端部が巻き取りドラムに取付けられて巻き取りドラムに巻回されると共に、その他方端部が昇降棚に取付けられ、昇降棚の移動に応じて引き出し自在な一対のワイヤーと、軸がその内部を挿通するように取付けられ、その一方端が軸に取付けられると共にその他方端が固定され、ワイヤーの引出しによる軸の回転に伴って、軸を反対の回転方向に付勢する少なくとも1つのコイルバネとからなるものである。
このように構成すると、一対のワイヤーを介して昇降棚が付勢され、付勢力の大きさは昇降棚の引き出し量に応じて変化する。
請求項12記載の発明は、請求項11記載の発明の構成において、ワイヤーの他方端部の少なくとも一方における昇降棚に対する取付位置を調整するワイヤー調整手段を更に備えるものである。
このように構成すると、少なくとも一方のワイヤーの取付け位置が調整自在となる。
請求項13記載の発明は、請求項12記載の発明の構成において、ワイヤー調整手段は、側板に沿って延び、側板に固定される第1平板部と、第1平板部に接続され側板と直交する方向に延びる第2平板部とを有するベースプレートと、第1平板部に沿って延びる第3平板部と、第3平板部に接続され、第2平板部と対向するように配置される第4平板部とを有し、第1平板部に沿って摺動自在な調整プレートと、第3平板部に取付けられ、ワイヤーの他方端部が固定されるピンと、第2平板部と第4平板部とを第2平板部側から貫通し、第4平板部と螺合し、第2平板部と第4平板部との間隔を調整自在とする調整ネジとからなるものである。
このように構成すると、調整ネジの回転によって調整プレートに取り付けられたピンの位置が変化する。
請求項14記載の発明は、請求項7または請求項11記載の発明の構成において、付勢手段は、コイルバネの付勢力を調整するコイルバネ調整手段を更に備えるものである。
このように構成すると、昇降棚に対する付勢力の大きさが調整自在となる。
請求項15記載の発明は、請求項14記載の発明の構成において、コイルバネ調整手段は、軸に回動自在に取付けられ、コイルバネの他方端が固定される回転体と、軸を中心として回転体に取付けられたウォームホイールと、ウォームホイールと係合するウォームと、ウォームに取付けられ、ウォームをその軸中心廻りに回動自在とする操作軸とからなるものである。
このように構成すると、操作軸の回転によって、コイルバネの付勢力が連続的に変化する。
以上説明したように、請求項1記載の発明は、レール手段がガイド手段に沿った状態で、昇降棚は所定方向へと移動するため、昇降棚が下方または前方下方に引き出し自在となり、物品の収納がしやすくなる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加えて、昇降棚は、一対の支持板で挟まれた空間から前方下方へと直線状に移動するため、昇降棚の前後方向の水平状態が維持される。したがって、昇降棚の昇降時の食器等の物品の収納状態が安定する。
請求項3記載の発明は、請求項1または請求項2記載の発明の効果に加えて、昇降棚の引き出し時におけるレール手段のガイド手段に対する移動範囲は、スライド手段によって延長されるため、より低い位置まで昇降棚を降下させることが可能となる。
請求項4記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれかに記載の発明の効果に加えて、ガイド手段に対するレール手段の移動量が、側板の両方側で等しくなるため、昇降棚の幅方向の水平状態が維持される。また、昇降棚の昇降がスムーズになって、使い勝手が向上する。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の発明の効果に加えて、操作手段を第1の位置にすると昇降棚の移動が停止され、操作手段を第2の位置にすると昇降棚が移動自在となるため、昇降棚を所望の位置に固定することが可能となる。
請求項6記載の発明は、請求項1から請求項5のいずれかに記載の発明の効果に加えて、昇降棚は、引き出し方向と逆方向に付勢されるため、昇降棚の収納時に要する力が軽減されて、使い勝手が良い。
請求項7記載の発明は、請求項6記載の発明の効果に加えて、付勢手段は、昇降棚の引き出しに伴って昇降棚を引き出し方向とは逆方向に付勢するため、昇降棚の位置に応じてより効率的に付勢力を発揮する。
請求項8記載の発明は、請求項2記載の発明の効果に加えて、昇降棚の引き出しに伴って、扉はアームの先端部による押圧により開方向へと移動するため使用時に別途扉の開閉を行う必要がなく、使い勝手が向上する。また、昇降棚を所定量引き出した状態となると、扉は、アームの回転移動により更に開方向へと移動するため、昇降棚への収納物の出し入れがしやすくなり、使い勝手が更に向上する。
請求項9記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれかに記載の発明の効果に加えて、昇降棚が引き出し前の状態または引き出された状態にあるときに、操作手段を第1の位置にすると昇降棚の移動は阻止され、操作手段を第2の位置にすると昇降棚は移動自在となるため、引き出し前の位置では昇降棚の収納状態が安定して維持され、完全に引き出した位置では昇降棚への収納操作がしやすくなる。
請求項10記載の発明は、請求項9記載の発明の効果に加えて、昇降棚は引き出し方向と逆方向に付勢されるため、昇降棚の収納時に要する力が軽減され使い勝手が良い。
請求項11記載の発明は、請求項6または請求項10記載の発明の効果に加えて、一対のワイヤーを介して昇降棚が付勢されるため、昇降棚に付勢力がバランス良く伝達されて揺動やねじれが抑制され、昇降動作がしやすくなる。また、昇降棚の引き出し量に応じて付勢力の大きさが変化するため、昇降棚を効率的に付勢することが可能となる。
請求項12記載の発明は、請求項11記載の発明の効果に加えて、少なくとも一方のワイヤーの取付け位置が調整自在となるため、一対のワイヤーの張力を均等にすることが可能となる。
請求項13記載の発明は、請求項12記載の発明の効果に加えて、調整ネジの回転によって調整プレートに取り付けられたピンの位置が変化するため、昇降棚におけるワイヤーの取付け位置を容易に調整することが可能となる。
請求項14記載の発明は、請求項7または請求項11記載の発明の効果に加えて、昇降棚に対する付勢力の大きさが調整自在となるため、昇降棚の大きさや被収納物の重量等に応じて、付勢力の大きさを設定することが可能となり、使い勝手が良い。
請求項15記載の発明は、請求項14記載の発明の効果に加えて、操作軸の回転によって、コイルバネの付勢力が連続的に変化するため、外方から昇降棚に対する付勢力を所望の大きさに設定することが容易となる。
図1は、この発明の第1の実施の形態による昇降装置の外観形状を示した正面図であり、図2は、図1で示したII−IIラインの断面図である。また、図3は、図2で示したIII−IIIラインの断面図である。
これらの図を参照して、前面及び下面が開放された直方体箱形形状を有する収納ケース3の内部に、前面が開放された直方体箱形形状を有する昇降棚2が収納されている。
この昇降棚2の右側面である側板7aの外方面上には、昇降棚2の後上方から前下方へと向かう方向に延び、断面が矩形形状を有する直線状のスライドレール10aが固定されている。一方、収納ケース3の支持板32aの内方面には、スライドレール10aと同方向に延び、断面がコ字形状を有する直線状のスライドレール8aが、スライドレール10aと対向して固定されている。そして、スライドレール8a及び10aの間には、更に、断面がコ字形状を有する直線状のスライドレール9aが取付けられている。最も外方に位置するスライドレール8aのコ字形状内部の幅は、中間に位置するスライドレール9aの幅より大きく設定されており、スライドレール9aは、スライドレール8aの内部を摺動自在に移動することが可能である。また、最も内方に位置するスライドレール10aの幅は、中間のスライドレール9aのコ字形状内部の幅より小さく設定されており、スライドレール10aはスライドレール9aの内部を摺動自在に移動することが可能である。尚、昇降装置1の左側部分、すなわち、昇降棚2の側板7bと収納ケース3の支持板32bとの間についても、同様に、スライドレール8b及び10bと、これらの間に配置された中間のスライドレールとを介して接続されている。
側板7aの外方面の後上方には、側板7aの外方面と平行に配置されたピニオンギア12が回動自在に取付けられている。一方、収納ケース3の支持板32の内方面には、スライドレール10aと同方向に延びるラックギア11が、スライドレール10aの後方側の面53と接して固定されている。これらのピニオンギア12及びラックギア11は、互いにかみ合わされており、昇降棚2の移動に伴って、ピニオンギア12は回転しながらラックギア11上を自在に移動することができる。尚、昇降棚2の他方の側板7b及び支持板32bの間についても同様に構成されている。すなわち、支持板7bの外方面上には、ピニオンギア12と対向する位置に、同様のピニオンギアが回動自在に取付けられ、収納ケース3の側板52bの内方面上には、同様のラックギアが、側板52a上のラックギア11と同様に取付けられている。
また、側板7a及び7bのそれぞれの外方面上に配置された一対のピニオンギアは、側板7a及び7bを直交する方向に昇降棚を貫通するように取付けられたシンクロシャフト13の両端に固定され、ピニオンギア同志が互いに連結されている。したがって、左右のピニオンギアは常に回転角度が等しくなるように構成されている。
収納ケース3の内部の上方には、機構ボックス35が取付けられている。この機構ボックス35は、昇降棚2の下方向への移動時にベルト39を介して、昇降棚2を上方向へと付勢するために取付けられているものである。この機構ボックス35の、詳細な構成については後述する。
側板7a上の後方部分には、ラックギア11と係合自在のストッパー15が取付けられている。このストッパー15は、昇降棚2のスライドレールに沿った移動を停止させるために取付けられているものであるが、この点についても詳細は後述する。
更に、収納ケース3の開放された前面には、上板34の前方端縁部分を支点として、図2の矢印で示した方向へと開閉自在な扉4が取付けられている。この扉4は、収納ケース3に収納した昇降棚2内部に埃等の侵入を防ぐ等の目的で取付けられているものである。
昇降棚2の側板7a及び7bの前方端部には、この扉4の内方面に接するように構成された、一対のアーム46a及び46bが取付けられている。アーム46aは、側板7aの前上方に固定された取付板48にピン47を介して回動自在に取付けられ、図示しない付勢手段によりピン47を中心に図における時計回りに付勢されている。アーム46aは、ピン47から前方側に延びる前方部51と、ピン47から後方側に延びる後方部52とを備え、アーム46aの前方部51の端部には、ローラー部45が取付けられている。そして、アーム46aの先端部分であるローラー部45の一部が常に扉4の内方面と当接するように、アーム46aは取付けられている。また、側板7a上には、ストッパー49が取付けられている。このストッパー49は、アーム46aの先端に位置するローラー部45が、常に側板7aの前方端部より前方側に位置するように、ピン47を中心とするアーム46aの回転を規制するものである。尚、側板7b上においても、アーム46aと同様に、ローラー部45bが扉4の内方面に当接した状態でアーム46bが取付けられている。
尚、昇降棚2の下面部分には、取手5と、ストッパー15を操作するためのストッパーハンドル6とが、昇降棚2が収納ケース3に格納された状態で、収納ケース3の開放された下面から下方へと突出するように取付けられている。これらは、いずれも昇降棚2の昇降動作を行う際に使用するものである。
図4は、図1で示したIV−IVラインの断面図であって、機構ボックスの概略構成を示した図である。また、図5は、図2で示したV−Vラインの断面図であり、図6は、図5で示したVI−VIラインの端面図である。
まず、図4を参照して、機構ボックス35の内部には、裏板33と平行に配置された回動軸38a及び38bが、支持板32a及び32の各々の内方面同志を架け渡すように、回動自在に取付けられている。これらの回動軸38a及び38bの各々には、支持板32bの内方面と対向する位置において、互いに係合する平歯車36a及び36bがそれぞれ固定されている。したがって、回動軸39aまたは回動軸39bのいずれか一方が回転すると、これに従って他方も回転するように構成されている。
裏板33側に配置された回動軸38aのほぼ中央には、周囲にベルト39が巻回された巻き取りドラム40が固定されている。巻回されたバルト39の一方の端部は巻き取りドラム40に固定され、その他方の端部は機構ボックス35を貫通して下方に延び、昇降棚2に接続されている。
また、回動軸38aには、回動軸38aをその軸中心周りに付勢するためのコイルばね37a及び37bが取付けられている。コイルばね37aは、巻き取りドラム40と支持板32aとの間において、その中空のコイル内部を回動軸38aが貫通するように配置され、その一方の端部42が回動軸38aに固定されると共に、その他方の端部43が裏板33に固定されている。コイルばね37bもまた同様に、巻き取りドラム40と支持板32bとの間に取付けられている。これらのコイルばね37a及び37bは、ベルト39の下方への引き出しに伴って、巻き取りドラム40を介して回動軸38aが回転すると、その回転方向と反対方向の付勢力を生じるようにその巻き方向が設定されている。他方の回動軸38bにも同様に、コイルばね37cが、その一方端部が回動軸38bに固定されると共に、その他方端部が機構ボックス35等の回動軸38b以外の構造体に固定された状態で取付けられている。このコイルばね37cもまた、回動軸38bをその軸中心周りに付勢するためのものであるが、コイルばね37cの巻き方向は、回動軸38aをベルト39の引き出し時に生じる回転方向と逆方向に、平歯車36a及び36bを介して付勢することができるように設定されている。
次に、図5及び図6を参照して、ベルト39の端部は、上述したように、機構ボックスを貫通して下方へと延び、昇降棚2の後上方の外面上に取付けられたベルト取付軸41に接続されている。この実施の形態では、ベルト取付軸41は、昇降棚2の上板34の後方端縁のほぼ中央部分において直方体形状に窪むように形成された凹部44の内部に固定されている。ベルト39は、このベルト取付軸41の周囲を囲うように折り返され、その端部が縫い付け等によって接合されている。尚、ベルト39と昇降棚2との接続方法には、他の構造や方法を採用しても良い。
図7は、図2で示したストッパー部分の拡大図である。
図を参照して、昇降棚の側板7a上に取付けられたストッパー15は、大きくは、移動自在なストッパー板16と、ストッパー板16の移動を操作するための操作手段であるストッパーアーム17、連結バー19、ストッパーレバー25等とから構成される。
ストッパー板16は、ほぼ矩形の平板状に形成され、支持板に固定されたラックギア11より後方の位置において、昇降棚2の側板7aに接した状態で、側板7aと取付板18との間に挟まれるように取付けられている。ストッパー板16の一方の短辺部分には、ラックギア11と係合し得る形状の歯部55が形成され、この歯部55がラックギア11の歯の一部と対向するように配置されている。取付板18にはその短辺方向を横切る断面コの字状に隆起した突出部56が形成されている。突出部56は、取付板18と側板7aとの間に、ストッパー板16移動自在に保持するための隙間を確保するために形成されているものであり、この隙間の幅方向及び厚み方向の寸法が、ストッパー板16の同方向の寸法より僅かに大きくなるように、突出部56の大きさは設定されている。よって、ストッパー板16は、取付板18の突出部56と側板7aとの間に挟まれた状態で、その長手方向に摺動自在に移動することが可能である。尚、突出部56には、ストッパー板16と接続されたピン22を移動自在とするための長孔24が形成されている。
ストッパーアーム17は、ピン20を介して取付板18上に回動自在に取付けられており、一方部はピン20からストッパー板16方向へと延び、その端部に形成された長孔23と、突出部56の長孔24とを貫通するピン22によって、ストッパー板16と接続されている。ストッパーアーム17の他方部は、ピン20から後方側に延び、ピン21を介して連結バー19の上方端部に回動自在に取付けられている。
側板7aの下方部には、ストッパーレバー25が、側板7aに取り付けられた取付板26上に、ピン28を介して回動自在に取付けられている。ストッパーレバー25の一方部は、ピン28から後方側に延び、ピン29を介して連結バー19の下方端部に回動自在に取付けられている。ストッパーレバー25の他方端部は、ピン28から下方に延びてストッパーハンドル6に接続され、他方の側板上に同様に取付けられたストッパーレバーと連結されている。また、ピン28の周囲には、ストッパーレバー25を、ピン28を中心とする図における反時計回りに付勢するために、ねじりばね27が取付けられている。
ここで、ストッパー15の操作とその動作について説明する。
まず、通常は、ストッパーレバー25が付勢されているため、ストッパー15の各部は、図の実線で示した位置にある。このとき、ストッパー板16の歯部55とラックギア11の一部とが係合するため、昇降棚2のスライドレール8aの延びる方向への移動が阻止された状態となる。次に、ストッパーを解除する際は、図示しない昇降棚2の取手と共にストッパーハンドル6を握るようにして、ストッパーハンドル6を前方へと移動させる。すると、ストッパーレバー25が二点鎖線の位置へと移動するが、これに従って、連結バー19を介してストッパーアーム17がピン20を中心に図の時計回り方向へと、二点鎖線で示した位置まで移動する。そうすると、ストッパーアーム17にピン22を介して接続されたストッパー板16もまた、二点鎖線の位置へと移動し、歯部55とラック11との係合が解除される。また、更に、この状態からストッパーハンドル6を離すと、ねじりばね27による付勢力によって、ストッパーレバー25は付勢される方向へと移動し、図の実線で示した位置へと復帰する。すると、ストッパー板16は、連結バー19及びストッパーアーム17を介して、実線の位置へと移動するため、歯部55とラックギア11とが再度係合することになる。
ストッパー15はこのように構成されているため、ストッパーハンドル6を前方へと引いている間だけラックギア11とストッパー板16との係合状態が解除されて、昇降棚2の昇降が可能となる。そして、ストッパーハンドル6を離すと、ねじりばね27の付勢力によって自動的にストッパー15が係合状態となり、昇降棚2の移動が停止する。また、ストッパー板16の歯部55は、昇降棚2の移動に従って、ラックギア11に対向した状態で平行移動し、ラックギア11の歯のいずれの部分とも係合することができる。よって、昇降装置の使用時に、昇降棚2を必ずしも完全に引き出さなくても、使用者の所望の位置まで引き出して停止させ、物品の出し入れを行うことができるので、昇降装置の使い勝手が向上する。
図8は、この発明の第1の実施の形態による昇降装置において、昇降棚を引き出す過程を模式的に示した図である。また、図9は、この発明の第1の実施の形態による昇降装置において、昇降棚を完全に引き出した状態を示した正面図である。
図8の(1)を参照して、昇降棚2を収納ケース3から前方下方へと引き出すには、まず、ストッパーレバー25を矢印の方向へ移動させる。
すると、図8の(2)に示すように、ストッパー板16とラックギア11との係合が解除され、スライドレール8a〜10aで規定された斜め方向へと、昇降棚2を引き出すことが可能となる。このとき、スライドレール8a及び10aの間に配置されたスライドレール9aは、スライドレール8aの移動に伴って、スライドレール10aから徐々に引き出されるように移動する。
また、ピニオンギア12は、常にラックギア11とかみ合った状態で、回転しながらラックギア11上を前方下方へと移動する。ピニオンギア12は、シンクロシャフトを介して昇降棚の他方の側板上のピニオンギアと連結されて同期されているため、一対のピニオンギアの回転数は常に等しくなる。したがって、一対のピニオンギアのラックギア上の移動距離、すなわち、昇降棚2の側板の引き出し量は、昇降棚2の左右で等しくなり、昇降棚2の幅方向のねじれや揺動が防止される。
更に、昇降棚2の引き出しに伴って、昇降棚に取付けられたベルト39が下方へと引き出されるため、機構ボックス35に格納された機構によって、昇降棚2は、ベルト39を介して引き出し方向とは逆方向へ付勢される。この付勢力によって、昇降棚2の引き出しを支えるのに要する力が軽減されるため、昇降装置の使い勝手が向上する。
そして、上述したように、アーム46aの先端のローラー部45aは、常に側板7aの前方端より前方側にあって、扉4の内方面と当接している。すると、昇降棚2を前方下方へと引き出すのに伴って、ローラー部45aもまた前方下方へと移動し、ローラー部45aによって扉4を前方へと押圧する。このように、昇降棚2の引き出しに伴って、扉4が自動的に開くため、別途扉4を開ける必要がなくなり、昇降棚2のへの物品の出し入れをより迅速に行うことが可能となる。また、アーム46aの先端部に形成されたローラー部45aが扉4の内方面上を転がるため、昇降棚2及び扉4の移動が滑らかになり、使い勝手が良い。
昇降棚2を完全に引き出した状態になると、図8の(3)及び図9に示すように、スライドレール9a及び10aが共にスライドレール8aから引き出された状態となる。このように、スライドレール8aと10aとの間に、更にスライドレール9aを取付けた構成とすると、スライドレール9aによって昇降棚2の引き出し量を延長することが可能となる。よって、より下方まで昇降棚2を降下させることのできる昇降装置が構成されるので、収納操作がしやすくなる。また、昇降棚2の引き出しの過程では、直線状のスライドレール8a〜10aによって、昇降棚2の前後の揺動が規制されて水平状態が維持されるため、食器等を収納しても収納物が移動することが抑制される。
また、昇降棚2は、ベルト39を介して、引き出し方向と逆方向に付勢されているが、ストッパーレバー25を操作してストッパー板16をラックギア11に係合させると、その位置で停止する。その後、ストッパー板16の係合を解除して、昇降棚2を収納ケース3内に収納する際には、この付勢力によって昇降棚2の引き上げに要する力が軽減されるため、収納時の使い勝手が向上する。尚、ベルト39を介して昇降棚2にかかる付勢力は、ベルト39の引き出し量が多くなるにつれて大きくなる。そのため、昇降棚2を引き出した状態から昇降棚2を引き上げるにつれて、付勢力は徐々に減少する。したがって、昇降棚2の引き上げの初動時の操作はスムーズに行うことができ、昇降棚2の収納状態が近づくと昇降棚2は過剰に付勢されることがなく、効率的な収納操作を行うことが可能となる。
更に、昇降棚2を所定量引き出すと、アーム46aが図8の(3)の破線で示すように、収納ケースの支持板に固定されたピン31と、アーム46の後方部52とが当接する。当接した状態から更に、図8の(3)の実線で示した位置(昇降棚2が完全に引き出された位置)へと昇降棚2を移動させる過程では、支持板のピン31とアーム46aの後方部52が当接したまま昇降棚2が下方へと移動するため、アーム46aはピン47を中心に回転し、先端に位置するローラー部45が更に前方に突出することになる。すると、昇降棚2を完全に引き出した状態では、扉4が更に大きく開くため、昇降棚2への物品の出し入れがしやすくなる。
尚、上記の実施の形態では、スライドレールを、前方下方に延びるように配置しているが、垂直方向に配置して、昇降棚を垂直に昇降自在とする昇降装置を構成することも可能である。
また、上記の実施の形態では、支持板に固定された断面コ字形の直線状のスライドレールと、側板に固定された断面矩形の直線状のスライドレールとを組み合わせて使用しているが、必ずしもこのような形状のものに限定されるわけではなく、断面が他の形状のものや、曲線状のものを使用することも可能である。
更に、上記の実施の形態では、ガイド手段である支持板のスライドレールと、レール手段である側板のスライドレールとの間に、スライド手段である別のスライドレールを備えているが、必ずしもスライド手段が必要なわけではなく、ガイド手段とレール手段のみ備えた昇降装置を構成しても良い。
更に、上記の実施の形態では、ガイド手段であるスライドレールは、収納ケースの一対の支持板の内面に固定されているが、必ずしも収納ケースや支持板を備えている必要はなく、昇降棚をガイド手段のみで支持する昇降装置を構成することも可能である。
更に、上記の実施の形態では、昇降装置は、ラックギア、ピニオンギア及びシンクロシャフトを備えているが、これらは必ずしも必要なものではない。
更に、上記の実施の形態では、昇降棚を所望の位置で停止するためのストッパー手段を備えているが、必ずしも必要なものではなく、また、他の構成によるストッパー手段を採用しても良い。
更に、上記の実施の形態では、昇降棚の付勢手段として、ベルトを介して機構ボックス内の3本のコイルばねで付勢する機構を構成しているが、コイルばねは、少なくとも1本あれば良い。そして、このような付勢手段は必ずしも必要なものではなく、また、付勢手段として他の機構を採用しても良い。
更に、上記の実施の形態では、収納ケースの前面には昇降棚の移動に伴って開閉する扉を備えているが、必ずしもこのような扉を構成する必要はなく、例えば両開き等の手動で開閉する扉でも良い。また、扉はなくても良い。
更に、上記の実施の形態では、昇降棚の急激な移動を阻止するために、コイルばねを取付ける軸に接続させたロータリーダンパーや、オイルダンパー等の緩衝手段を更に備えた昇降装置を構成することも可能である。
更に、上記の実施の形態では、昇降棚の側板上には扉を大きく開くためのアームを備えているが、このようなアームは必ずしも必要なものではない。また、アームのない構成とする場合、側板の前側の上方の角にローラーを取付ければ、昇降棚の昇降時に、ローラーが扉の内方面に接して転がることができるため、扉の開閉がスムーズになる。
更に、上記の実施の形態では、台所で使用する昇降棚に適用しているが、玄関の靴箱等の他の昇降装置に適用することも可能である。
図12は、この発明の第2の実施の形態による昇降装置の外観形状を示した正面図であり、図13は、図12で示したXIII−XIIIラインの拡大断面図である。
これらの図を参照して、この実施の形態による昇降装置1の基本的な構成は、先の第1の実施の形態とほぼ同様であり、箱形形状の収納ケース3と、その内部に収納された昇降棚2とから構成されている。この昇降棚2と収納ケース3とは、スライドレール8a及び8b等を介して第1の実施の形態と同様に接続されているので、以下では説明を繰り返さず、先の第1の実施の形態との相違点を中心に説明する。
まず、この実施の形態においては、ストッパー15の構成が先の第1の実施の形態とは異なっている。尚、左側の側板7b上にも同様のストッパーが構成されているが、一対のストッパーは左右対称に構成されているので、ここでは、昇降棚2の右側部分についてのみ説明する。
ストッパー15は、昇降棚2の右側の側板7a上において、ストッパーレール71と、ストッパー板16と、ストッパー板16を操作するための操作手段とから主に構成されている。
ストッパーレール71は、昇降棚2の右側の側板7aと対向し、スライドレール8aの軸方向と平行な方向に延びるように配置され、支持板32aの内方面に固定されている。そして、このストッパーレール71の後方端縁の両端部側には、一対の矩形形状の切欠72a及び72bが形成されている。
ストッパー板16は、ほぼ矩形の平板形状を有し、その短辺とストッパーレール71とが対向すると共に、ストッパーレール71とほぼ同一面内に含まれるように配置され、取付板18を介して昇降棚2の側板7aの外方面に取付けられている。尚、この取付け板18は先の第1の実施例と同様に構成されており、ストッパー板16は、取付板18と側板7aとの間において、その長手方向に摺動自在となるように取付けられている。また、ストッパーレール71と平行な方向におけるストッパー板16の寸法は、上述した切欠72a及び72bの同方向の寸法より小さく設定されており、ストッパー板16は切欠72a及び切欠72bと係合自在である。
ストッパー板16に接続されている操作手段は、先の第1の実施の形態とほぼ同様であり、ストッパーアーム17と連結バー19とストッパーレバー25とから構成されているが、この実施の形態では、側板7aと連結バー19とを架け渡すようにコイルバネ73が取付けられている点が第1の実施の形態とは異なっている。このように構成された操作手段は、第1の位置(図13の実線の位置)と第2の位置(図13の二点鎖線の位置)との間を移動自在であり、コイルバネ73によって常に第1の位置へと付勢されている。
切欠72a及び72bとストッパー板16との位置関係は、昇降棚2が引き出し前の状態にあるときには、上方側の一方の切欠72aとストッパー板16とが対向し、昇降棚2が完全に引き出された状態にあるときには、下方側の他方の切欠72bとストッパー板16とが対向するように設定されている。そして、ストッパー板16が切欠72aまたは72bと対向した状態において、操作手段が第1の位置にあるときには、ストッパー板16は切欠72aまたは72bと係合し、操作手段が第2の位置にあるときには、ストッパー板16と切欠72aまたは72bとの係合が解除される。また、ストッパー板16が切欠72a及び72bの間に位置するときには、操作手段から手を離すと、コイルバネ73の付勢力によってストッパー板16はストッパーレール71の後方端縁に当接し、ストッパーレール71に対して摺動自在に移動することが可能である。
次に、この実施の形態による昇降装置1では、付勢手段の構成が先の第1の実施の形態によるものとは異なっている。この実施の形態における付勢手段は、収納ケース3の支持板32a及び32bの各々を架け渡すように取付けられた軸38と、軸38の両端部側に取付けられた一対の巻き取りドラム40a及び40bと、その一方端部の各々が巻き取りドラム40a及び40bの各々に取付けられて巻回され、その他方端部の各々が昇降棚2の両側に接続されたワイヤー89a及び89bと、軸38がその内部を挿通するように軸38に取付けられ、軸38をワイヤー89a及び89bの引き出し方向と反対方向に付勢するコイルバネ37と、コイルバネ37の付勢力を調整するためのコイルバネ調整機構75とから構成されている。尚、コイルバネ37の一方の端部42は、軸38を貫通した状態で軸38に固定され、他方の端部43はコイルバネ調整機構75に接続されている。このコイルバネ調整機構75は、コイルバネ37による付勢力の大きさを調整するためのものであるが、詳細については後述する。
また、この実施の形態における付勢手段は、収納ケース3内に取付けられたフレーム74の内部に収納されている。フレーム74は、例えば金属板の折り曲げ加工により形成されており、収納ケース3の裏板33に沿って取付けられる部分と、支持板32a及び32bの内方面に沿う部分に取付けられる直方体形状の軸受け部90a及び90bとを備えている。そして、これらの軸受け部90a及び90bによって、上記の軸38の両端部が回動自在に支持されている。
更に、この実施の形態による昇降装置1では、ワイヤー89a及び89bの他方端部の各々が、昇降棚2には直接取付けられず、ワイヤー調整機構70a及び70bを介して昇降棚2に取付けられている点が、先の第1の実施の形態とは異なっている。これらのワイヤー調整機構70a及び70bは、ワイヤー89a及び89bの昇降棚2への取付け位置を調整して、一対のワイヤー89a及び89bの各々の張力を均一にするためのものであるが、この点についても後述する。
尚、この実施の形態による昇降装置1は、収納ケース3の前面を覆う扉を備えていないが、先の第1の実施の形態と同様の扉を取付けても良い。
ここで、上述したコイルバネ調整機構75についてより詳細に説明する。
図14は、図12で示したXIV−XIVラインの拡大断面図であり、図15は、図12で示したXV−XVラインの拡大断面図であり、図16は、図14で示したXVI−XVIラインの拡大断面図である。
これらの図を参照して、コイルバネ調整機構75は、軸38に回動自在に取付けられ、コイルバネの端部43が取付けられる回転体であるブッシュ76と、軸38を中心として回動自在となるようにブッシュ76に取付けられたウォームホイール79と、ウォームホイール79と係合するウォーム77と、ウォーム77に取付けられ、ウォームを回動自在とする軸78とから主に構成されている。
ブッシュ76は、外郭が円筒形状に形成され、コイルバネ37側の端部にはフランジ部86を備えている。また、フランジ部86にはブッシュ76の軸方向と平行な方向に延びる溝87が形成されている。この溝87には、コイルバネ37の端部43を引っ掛けた状態で取付けられているので、ブッシュ76とコイルバネ37の端部43とは一体となって軸38の周りを回動自在となる。
ウォームホイール79もまた、ブッシュ76に取付けられており、ブッシュ76と一体となって軸38に対して回動自在である。ウォームホイール79とブッシュ76の一部とは、箱形形状のウォームホイールケース81とカバー88とで覆われると共に、ブッシュ76の部分が回動自在に支持されている。
ウォーム77は、その軸方向が、軸38と直交する平面と平行となるように配置されて、ウォームホイール79と係合した状態で取付けられている。ウォーム77は、ウォームケース80とカバー91とで形成される箱形形状のケース内に収納され、その軸78を中心に回動自在となるように支持されている。また、ウォーム77の軸78は、カバー91の内方から前方へと挿通するように取付けられており、前方に突出した軸78の先端部82には、軸78と直交してこれを貫通するようにピン83が取付けられている。
更に、コイルバネ調整機構75は、筒状の操作パイプ84の取付けが可能である。操作パイプ84は、パイプ形状の材料の端部に一対の細長い切欠85a及び85bを形成することにより構成されている。この操作パイプ84の内径は、ウォーム77の軸78の直径より僅かに大きく、切欠85a及び85bの幅方向の寸法は、軸78に取付けられたピン83の直径より僅かに大きく設定されている。そのため、図14及び15に示すように、切欠85a及び85bの内部にピン83の両端を嵌合させるようにして、操作パイプ84を実線の位置と二点鎖線の位置との間で、軸78に脱着自在に取付けることが可能である。
コイルバネ調整機構75を操作する際には、操作パイプ84を軸78に取付け、軸78を介してウォーム77を回転させる。例えば、図14及び図15に示す矢印の方向に軸78及びウォーム77を回転させると、ウォーム77と係合しているウォームホイール79は、ブッシュ76と一体となって、軸38を中心に図15における矢印の方向に回転する。このとき、コイルバネ37の端部43は、ブッシュ76に固定されているため、ウォームホイール79及びブッシュ76と一体となって、図14の矢印の方向に回転し、コイルバネ37のねじり程度が大きくなる。これにより、コイルバネ37から、軸38、巻き取りドラム40b及びワイヤー89bを介して昇降棚に加わる付勢力の大きさを大きくすることが可能となる。
一方、操作パイプ84を図の矢印とは反対の方向に回転させると、ウォーム77、ウォームホイール79、ブッシュ76及びコイルバネ37の端部43はそれぞれ、図14及び15に示した矢印とは反対方向に回転するため、コイルバネ37のねじり程度は小さくなる。よって、この場合は、コイルバネに37による昇降棚に対する付勢力を小さく調整することが可能となる。
このように、コイルバネ調整機構75によって、昇降棚に対する付勢力の大きさを調整自在となるため、昇降棚の大きさや被収納部部の重量等に応じて、随時、付勢力の大きさを設定することが可能となる。また、軸78の回転の程度により、コイルバネの付勢力を連続的に変化させることができるため、昇降棚に対する付勢力を所望の大きさに設定することが容易となる。
次に、上述したワイヤー調整機構についてより詳細に説明する。尚、この実施の形態においては、先の図12に示したように一対のワイヤー調整機構70a及び70bが取付けられているが、これらは左右対称に構成されているため、ここでは、昇降棚2の右側のワイヤー調整機構70aについてのみ説明する。
図17は、図12で示したXVII−XVIIラインの拡大断面図であり、図18は、図17で示したXVIII−XVIIIラインから見た図である。
これらの図を参照して、ワイヤー調整機構70aは、昇降棚2の右奥上部に取付けられたベースプレート58と、ベースプレート58に沿って配置された調整プレート59と、調整プレートに取付けられたピン57と、ベースプレート58と調整プレート59とに取付けられた調整ネジ60とから構成されている。
ベースプレート58は、例えば金属板の折り曲げ加工により形成され、側板7aの内方面に沿って垂直方向に延び、側板7aの内方面に固定された垂直部93と、垂直部93の下方端部に接続され、ほぼ水平方向に延びる水平部92とを備えている。垂直部93の一部は更に直角に折り曲げられ、昇降棚2の裏板97のコーナー部分の内方面に沿って取付けられている。
調整プレート59は、例えば金属板の折り曲げ加工によりL字形に形成され、ベースプレートの垂直部93に沿って上方に延びる垂直部95と、垂直部95の下方端部に接続されてほぼ水平方向に延び、ベースプレート58の水平部の上面と対向するように配置された水平部94とを備えている。そして、調整プレート59は、ベースプレート58の垂直部93に沿って上下に摺動自在となるように取付けられている。
また、ピン57は、昇降棚2の内方側に突出するように、調整プレート59の垂直部95に固定されている。そして、ピン57にはワイヤー89aの下方端部が取付けられている。
更に、ベースプレート58の水平部92と調整プレート59の水平部94とを下方から貫通するように調整ネジ60が取付けられている。この調整ネジ60は、調整プレート59の水平部94とは螺合した状態で取付けられている。また、調整ネジ60は、ベースプレート58の水平部92とは螺合していないが、回動自在となるように取付けられている。
このように構成されたワイヤー調整機構70aを使用する際には、ワイヤー調整機構70aの調整ネジ60を例えば図の矢印の方向に回転させる。すると、調整ネジ60の回転に伴って、これと螺合している調整プレート59が実線で示した位置から二点鎖線の位置へと矢印の方向に移動する。このとき、ピン57は調整プレート59と一体となって移動するため、ワイヤー89aの昇降棚2に対する取付け位置は、下方へと移動することになる。また、調整ネジ60を図の矢印とは逆に回転させると、調整プレート59及びピン57は上方へと移動するため、ワイヤー89aの取付け位置を上昇させることが可能となる。
このように、ワイヤー調整機構70aによって、少なくとも一方のワイヤーの取付け位置が調整自在となるため、一対のワイヤーの張力を均等にすることが可能となる。また、調整ネジ60の回転によって調整プレート59のピン57の位置が変化するため、ワイヤー89aの昇降棚2への取付け位置の調整が容易となる。
ここで、上記のように構成された昇降装置の昇降動作について説明する。
図19は、この発明の第2の実施の形態による昇降装置において、昇降棚の昇降過程を模式的に示した図である。
まず、図19の(1)を参照して、昇降棚2が引き出し前の状態にあるときには、上述のように、ストッパー板16とストッパーレール71の一方の切欠72aとは対向する位置関係となっている。このとき、ストッパーレバー25等の操作手段が第1の位置にあるときは、ストッパー板16と切欠72aとが係合した状態となっている。これにより、昇降棚2を収納ケース3内に固定することができるため、昇降棚2の収納状態が安定する。
この状態から、昇降棚2を引き出すには、ストッパーレバー25を第2の位置へと矢印の方向に移動させる。すると、ストッパー板16と切欠72aとの係合が解除され、昇降棚2を前下方へと引き出し自在となる。このとき、図19の(2)に示されるように、ストッパーレバー25から手を離すと、図示しないコイルバネの付勢力によって、ストッパー板16は、ストッパーレール71の後方端縁と当接し、ストッパーレール71に対して摺動しながら、昇降棚2に従って前下方に移動する。
そして、図19の(3)を参照して、昇降棚2が完全に引き出された状態となると、ストッパー板16とストッパーレール71の他方の切欠72bとが対向する位置関係となる。このとき、ストッパーレバー25は、図示しないコイルバネの付勢力に従って、第1の位置へと復帰するため、ストッパー板16と切欠72bとが自動的に係合する。これにより、昇降棚2を完全に引き出した状態で固定でき、不用意な昇降棚2の移動が阻止されるので、昇降棚2の内部への収納作業がしやすくなる。
また、この実施の形態のように、ストッパーレール71によってストッパーを構成すると、昇降棚2を移動させるときだけストッパーレバー25を操作すれば良く、必ずしも常にストッパーレバー25を押さえておく必要がなくなるので、昇降棚2の移動操作がしやすくなる。
昇降棚2へ物品の出し入れを行った後、昇降棚2を収納ケース3の内部に収納する際は、上記とは逆の操作を行う。すなわち、図19の(3)でストッパーレバー25を第2の位置へと移動させて、ストッパー板16と切欠72bとの係合を解除した後、図19の(2)のように昇降棚2を後上方へと持ち上げるように移動させる。そして、図19の(1)に示すように、昇降棚2が収納ケース3に完全に収納された状態とすると、図示しないコイルバネの付勢力により、ストッパー板16と切欠72aとが自動的に係合し、昇降棚2が固定状態となる。
この収納の過程では、軸38を中心に構成された機構により、ワイヤー89aを介して、引き出し方向と反対方向に付勢されているため、昇降棚2の収納に要する力が軽減され使い勝手が良い。また、付勢手段による付勢力の大きさは、昇降棚2の引き出し量に応じて変化するため、昇降棚2が完全に引き出された状態では強く付勢され、収納ケース3の内部にほぼ収納されたときには軽く付勢され、昇降棚2を効率的に付勢することが可能となる。
尚、上記の第2の実施の形態では、ワイヤー調整手段は、一対のワイヤーの各々に取付けられているが、必ずしも一対である必要はなく、いずれか一方のワイヤーにのみ取付けても良い。この場合でも、当該一方のワイヤーの張力を調整することができるため、一対のワイヤーの張力を均等にすることが可能となる。また、ワイヤー調整手段は必ずしも必要なものではなく、なくても良い。
また、上記の第2の実施の形態では、ワイヤー調整手段を、垂直方向に移動自在な調整プレートを用いて構成しているが、必ずしもこのように構成する必要はなく、少なくとも一方のワイヤーの取付け位置を調整できるものであれば良い。例えば、垂直下方に延びるワイヤーの他方端部を昇降棚側で一旦水平方向に引き回し、当該水平部分の位置調整を行うように構成しても良い。
更に、上記の第2の実施の形態では、付勢手段はコイルバネ調整機構を備えているが、必ずしもこのように構成する必要はなく、コイルバネ調整機構はなくても良い。
更に、上記の第2の実施の形態では、コイルバネ調整機構は、主にウォームとウォームホイールと回転体であるブッシュとを用いて構成されているが、必ずしもこのように構成する必要はなく、コイルバネの付勢力を調整することができれば他の構成としても良い。
更に、上記の第2の実施の形態において、収納ケースの前面を覆うように、第1の実施の形態と同様の扉を取付けたり、単に両開きの扉を取付けたりしても良い。
更に、上記の第2の実施の形態において、ストッパーレールには両端部側に切欠が形成されているが、必ずしも切欠は一対である必要はなく、他の箇所に更に切欠を形成しても良い。
更に、上記の各実施の形態では、ストッパー手段は、スライドレールの後方端縁と対向するように設けられているが、スライドレールの前方側に設けても良い。
更に、上記の第1の実施の形態において、更に、第2の実施の形態のコイルバネ調整手段を取付けても良い。
この発明の第1の実施の形態による昇降装置の外観形状を示した正面図である。 図1で示したII−IIラインの断面図である。 図2で示したIII−IIIラインの端面図である。 図1で示したIV−IVラインの断面図である。 図2で示したV−Vラインの断面図である。 図5で示したVI−VIラインの端面図である。 図2で示したストッパー部分の拡大図である。 この発明の第1の実施の形態による昇降装置において、昇降棚を引き出す過程を模式的に示した図である。 この発明の第1の実施の形態による昇降装置において、昇降棚を完全に引き出した状態を示した正面図である。 台所における従来の収納棚の使用状態を示した図である。 図10で示したXI−XIラインの断面図である。 この発明の第2の実施の形態による昇降装置の外観形状を示した正面図である。 図12で示したXIII−XIIIラインの拡大断面図である。 図12で示したXIV−XIVラインの拡大断面図である。 図12で示したXV−XVラインの拡大断面図である。 図14で示したXVI−XVIラインの拡大断面図である。 図12で示したXVII−XVIIラインの拡大断面図である。 図17で示したXVIII−XVIIIラインから見た図である。 この発明の第2の実施の形態による昇降装置において、昇降棚の昇降過程を模式的に示した図である。
符号の説明
1…昇降装置
2…昇降棚
3…収納ケース
4…扉
7…側板
8、9、10…スライドレール
11…ラックギア
12…ピニオンギア
13…シンクロシャフト
15…ストッパー
16…ストッパー板
17…ストッパーアーム
19…連結バー
25…ストッパーレバー
35…機構ボックス
37…コイルばね
38…回動軸
39…ベルト
40…巻き取りドラム
45…ローラー部
46…アーム
47…ピン
49…ストッパー
51…前方部
52…後方部
57…ピン
58…ベースプレート
59…調整プレート
60…調整ネジ
70…ワイヤー調整機構
71…ストッパーレール
72…切欠
73…コイルバネ
75…コイルバネ調整機構
76…ブッシュ
77…ウォーム
78…軸
79…ウォームホイール
89…ワイヤー
92、94…水平部
93、95…垂直部
尚、各図中同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (15)

  1. 対向する一対の側板を有する昇降棚を、下方または前方下方の所定方向に引き出し自在とする昇降装置であって、
    前記側板の各々の外方面に固定され、前記所定方向に延びる一対のレール状のレール手段と、
    前記レール手段の各々がその内部を前記所定方向に向かって摺動自在となるように、前記レール手段を支持する一対のガイド手段とを備えた、昇降装置。
  2. 前記昇降装置は、前記側板の各々と対向する一対の支持板を更に備え、
    前記ガイド手段の各々は、前方下方に直線状に延びるように前記支持板の各々の内方面に固定された、請求項1記載の昇降装置。
  3. 前記ガイド手段の各々と前記レール手段の各々とは、前記ガイド手段の内部を前記所定方向に向かって摺動自在であると共に、前記レール手段の各々がその内部を前記所定方向に向かって摺動自在となるように形成された一対のスライド手段を介して取付けられた、請求項1または請求項2記載の昇降装置。
  4. 前記昇降装置は、
    前記側板の各々と対向し、前記所定方向に延びるように配置された一対のラックギアと、
    前記側板の各々の外方面に沿って取付けられ、前記ラックギアとかみ合わされた回動自在の一対のピニオンギアと、
    前記側板の各々と直交する向きに前記側板を貫通し、前記ピニオンギアの回転軸を構成するシンクロシャフトとを更に備えた、請求項1から請求項3のいずれかに記載の昇降装置。
  5. 前記昇降棚は、前記ラックギアの対向するいずれの一部とも係合自在となるように前記側板の少なくとも一方の外方面に取付けられたストッパー板と、前記ストッパー板に接続され、第1の位置と第2の位置とを移動自在な操作手段とからなるストッパー手段を更に備え、
    前記操作手段が前記第1の位置にあっては、前記ストッパー板と前記ラックギアの対向する一部とが係合し、前記操作手段が前記第2の位置にあっては、前記ストッパー板と前記ラックギアとの係合が解除される、請求項4記載の昇降装置。
  6. 前記昇降装置は、前記昇降棚を前記所定方向とは逆方向に付勢する付勢手段を更に備えた、請求項1から請求項5のいずれかに記載の昇降装置。
  7. 前記付勢手段は、
    前記昇降棚より上方において、その軸方向が前記側板の各々と直交する方向となるように配置された軸と、
    前記軸のほぼ中央に固定された巻き取りドラムと、
    その一方端部が前記巻き取りドラムに取付けられて前記巻き取りドラムに巻回されると共に、その他方端部が前記昇降棚に取付けられ、前記昇降棚の移動に応じて引き出し自在なベルトと、
    前記軸がその内部を挿通するように取付けられ、その一方端が前記軸に取付けられると共にその他方端が固定され、前記ベルトの引き出しによる前記軸の回転に伴って、前記軸を反対の回転方向に付勢する少なくとも1つのコイルバネとからなる、請求項6記載の昇降装置。
  8. 前記昇降装置は、
    前記支持板の各々を一対の側面とし、前面及び下面が開放された箱形形状を有する収納ケースと、
    前記収納ケースの前記前面に、前記前面の上辺部分を支点として開閉自在に取り付けられた扉と、
    前記側板の外方面の各々にピンを介して回動自在に取付けられ、前記ピンからその一方部分は前記扉方向に延び、その先端部が前記扉の内方面に当接できると共に、前記ピンからその他方部分は内方側に延びる一対のアームと、
    前記アームを、前記一方部分の前記先端部が前記側板の前方端部から内方へ移動しないように、その回転を阻止するストッパーと、
    前記支持板の内方面に取付けられた突起体とを更に備え、
    前記昇降棚の所定量の引き出しに伴って、前記アームの前記他方部分は、前記突起体と当接し、前記アームの前記一方部分は、前記昇降棚から前方側に突出するように移動する、請求項2記載の昇降装置。
  9. 前記側板の各々と対向し、前記所定方向に延びるように配置された一対のストッパーレールと、
    前記ストッパーレールの少なくとも両端部側の各々に形成された一対の切欠と、
    前記ストッパーレールと対向するように前記側板の少なくとも一方の外方面に取付けられ、前記切欠と係合することができるストッパー板と、
    前記ストッパー板に接続され、第1の位置と第2の位置とを移動自在な操作手段とを更に備え、
    前記昇降棚が引き出し前の状態にあるとき、前記ストッパー板と前記切欠の一方とが対向し、前記昇降棚が引き出された状態にあるとき、前記ストッパー板と前記切欠の他方とが対向し、前記操作手段が前記第1の位置にあっては、前記ストッパー板と前記切欠とが係合し、前記操作手段が前記第2の位置にあっては、前記ストッパー板と前記切欠との係合が解除される、請求項1から請求項3のいずれかに記載の昇降装置。
  10. 前記昇降棚を前記所定方向とは逆方向に付勢する付勢手段を更に備えた、請求項9記載の昇降装置。
  11. 前記付勢手段は、
    前記昇降棚より上方において、その軸方向が前記側板の各々と直交する方向となるように配置された軸と、
    前記軸の両端部側に固定された一対の巻き取りドラムと、
    その一方端部が前記巻き取りドラムに取付けられて前記巻き取りドラムに巻回されると共に、その他方端部が前記昇降棚に取付けられ、前記昇降棚の移動に応じて引き出し自在な一対のワイヤーと、
    前記軸がその内部を挿通するように取付けられ、その一方端が前記軸に取付けられると共にその他方端が固定され、前記ワイヤーの引き出しによる前記軸の回転に伴って、前記軸を反対の回転方向に付勢する少なくとも1つのコイルバネとからなる、請求項6または請求項10記載の昇降装置。
  12. 前記ワイヤーの他方端部の少なくとも一方における前記昇降棚に対する取付位置を調整するワイヤー調整手段を更に備える、請求項11記載の昇降装置。
  13. 前記ワイヤー調整手段は、
    前記側板に沿って延び、前記側板に固定される第1平板部と、前記第1平板部に接続され前記側板と直交する方向に延びる第2平板部とを有するベースプレートと、
    前記第1平板部に沿って延びる第3平板部と、前記第3平板部に接続され、前記第2平板部と対向するように配置される第4平板部とを有し、前記第1平板部に沿って摺動自在な調整プレートと、
    前記第3平板部に取付けられ、前記ワイヤーの前記他方端部が固定されるピンと、
    前記第2平板部と前記第4平板部とを前記第2平板部側から貫通し、前記第4平板部と螺合し、前記第2平板部と前記第4平板部との間隔を調整自在とする調整ネジとからなる、請求項12記載の昇降装置。
  14. 前記付勢手段は、前記コイルバネの付勢力を調整するコイルバネ調整手段を更に備える、請求項7または請求項11記載の昇降装置。
  15. 前記コイルバネ調整手段は、
    前記軸に回動自在に取付けられ、前記コイルバネの前記他方端が固定される回転体と、
    前記軸を中心として前記回転体に取付けられたウォームホイールと、
    前記ウォームホイールと係合するウォームと、
    前記ウォームに取付けられ、前記ウォームをその軸中心廻りに回動自在とする操作軸とからなる、請求項14記載の昇降装置。
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JP2012070961A (ja) * 2010-09-29 2012-04-12 Kyoraku Sangyo Kk 台間表示装置
US10188691B2 (en) 2016-05-27 2019-01-29 Synthex, Inc. Protein interfaces
CN113612682A (zh) * 2021-08-27 2021-11-05 成都老鹰信息技术有限公司 一种工业生产用的多功能物联网网关
US11780881B2 (en) 2017-11-22 2023-10-10 Synthex, Inc. Compounds for selective disruption of protein-protein interactions

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