JP2006102072A - 付勢機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】 回動軸に取り付けられた付勢手段によって、回動軸に接続された付勢対象物を付勢する付勢機構であって、対象物に加わる付勢力の大きさを自在に調整できる付勢機構を提供する。
【解決手段】 付勢機構は、付勢すべき対象物に接続された回動自在の軸38と、軸38にその一方の端部が固定され、軸38をその回転とは反対方向に付勢するコイルバネ37と、コイルバネ37の他方の端部43に接続されたコイルバネ調整機構75とを備えている。コイルバネ調整機構75は、軸38に対して回動自在のブッシュ76、ブッシュ76に固定されたウォームホイール79、ウォームホイール79に係合するウォーム77及び軸78を備え、軸78によりウォーム77を回転させると、ウォームホイール79を介して、ブッシュ76と端部43とが一体となって回転し固定される。これによりコイルバネ37のねじり程度が増減するため、付勢力の大きさが調整自在となる。
【選択図】 図6

Description

この発明は、付勢機構に関し、特に台所の昇降棚や玄関の靴箱等に利用される昇降装置等に取り付けられる付勢機構に関するものである。
台所において食器や調理器具等の物品を収納するための収納家具として、昇降自在の昇降装置が従来より提供されている。
この昇降装置は、壁面の比較的高い位置に取り付けられた箱形形状の収納ケースと、収納ケースの内部から前下方に引き出し自在の昇降棚とを備えており、必要なときに昇降棚を引き出した状態として、手の届きやすい位置で物品を出し入れすることができるものである。
上記のような昇降装置は、昇降棚を付勢するための付勢機構を備えており、その一例として、回動軸と、巻き取りドラム等を介して回動軸の軸中心周りに引き出し自在に巻回されると共に、昇降棚に接続されたワイヤーと、ワイヤーの引出しによって生じる回動軸の回転方向とは反対の方向に回動軸を付勢するコイルバネとを備えた、いわばワイヤー巻き上げ式の付勢機構が提案されている。
この付勢機構を備えた昇降装置において、昇降棚を前下方へと引き出すと、これに伴うワイヤーの引出しに従って回動軸が回転する。このとき、コイルバネは回動軸をその回転方向とは反対方向へと付勢するため、コイルバネによる回動軸の回転力によって、昇降棚はワイヤーを介して収納ケース側へと付勢されることになる。
このような付勢機構により、昇降棚を収納ケース内へと持ち上げて収納するのに要する力が軽減されるため、昇降棚の昇降動作が容易に行え、使い勝手が良い昇降装置を構成することができる。
上記のようなワイヤー巻き上げ式の付勢機構では、コイルバネの取付け状態によって、昇降棚に加わる付勢力は予め所定の大きさとなるように設定されていた。そのため、昇降棚の内部に収納された物品の重量等に応じて、後から適宜調整することは困難であり、付勢力を所望の大きさに容易に調整できる付勢機構が望まれていた。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、回動軸に取り付けられた付勢手段によって、回動軸に接続された付勢対象物を付勢する付勢機構であって、対象物に加わる付勢力の大きさを自在に調整できる付勢機構を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、請求項1記載の発明は、付勢機構であって、付勢すべき対象物に接続することができ、その軸中心を中心として回動自在の回動軸と、回動軸の回転に伴って、回動軸の回転方向とは反対方向に回動軸を付勢する付勢手段と、付勢手段に接続され、付勢手段による付勢力を調整する調整手段とを備えたものである。
このように構成すると、回動軸の回転によって生じる付勢手段の付勢力の大きさが調整自在となる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成において、付勢手段による付勢力は、回動軸の回転角度の増加に応じて増大するものである。
このように構成すると、回動軸の回転角度に応じて付勢力の大きさが変化する。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明の構成において、付勢手段は、その内部を回動軸が挿通し、その一方端部が回動軸に取り付けられると共に、その他方端部が調整手段に接続されたコイルバネよりなり、調整手段は、回動軸を中心に回動自在に取り付けられ、他方端部が接続される回転体と回転体を所望の回転位置に固定することができる回転固定手段とを含むものである。
このように構成すると、回転体の固定位置により、コイルバネの他方端部を介して、コイルバネのねじり程度が変化する。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明の構成において、回転固定手段は、回動軸を中心として、回転体に取り付けられたウォームホイールと、ウォームホイールと係合するウォームと、ウォームに取付けられ、ウォームをその軸中心廻りに回転させる操作軸とを含むものである。
このように構成すると、操作軸の回動によって、ウォームとウォームホイールとを介して回転体が回転し、付勢手段による付勢力の大きさが連続的に変化する。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の発明の構成において、操作軸に脱着自在に取り付けられ、操作軸を回転させる操作手段を更に備えるものである。
このように構成すると、操作手段を介して、操作軸が回動自在となる。
請求項6記載の発明は、請求項1から請求項5のいずれかに記載の発明の構成において、回動軸に固定された少なくとも1つの巻き取りドラムと、可撓性を有する変形自在な材料よりなり、その一方端が巻き取りドラムに取り付けられて巻き取りドラムに巻回され、その他方端が対象物に接続される連結体とを更に備えるものである。
このように構成すると、対象物は連結体を介して、移動方向とは反対方向に付勢される。
以上説明したように、請求項1記載の発明は、回動軸の回転によって生じる付勢手段の付勢力の大きさが調整自在となるため、付勢力の大きさを必要に応じて随時変更することが可能となる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加えて、回動軸の回転角度に応じて付勢力の大きさが変化するため、回動軸の回転の程度に応じて対象物を効率的に付勢することが可能となる。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明の効果に加えて、回転体の固定位置により、コイルバネの他方端部を介して、コイルバネのねじり程度が変化するため、回動軸に対するコイルバネの付勢力が調整自在となる。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明の効果に加えて、操作軸の回動によって、ウォームとウォームホイールとを介して回転体が回転し、付勢手段による付勢力の大きさが連続的に変化するため、コイルバネの付勢力を外方から容易に所望の大きさに設定することが可能となる。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の発明の効果に加えて、操作手段を介して、操作軸が回動自在となるため、付勢機構の取付け位置にかかわらず、付勢力の調整が容易となる。
請求項6記載の発明は、請求項1から請求項5のいずれかに記載の発明の効果に加えて、対象物は連結体を介して、移動方向とは反対方向に付勢されるため、対象物の移動方向に応じた付勢が可能となる。
図1は、この発明の第1の実施の形態による昇降装置の外観形状を示した正面図であり、図2は、図1で示したII−IIラインの拡大断面図であり、図3は、図2で示したIII−IIIラインの拡大端面図である。
これらの図を参照して、前面及び下面が開放された直方体箱形形状を有する収納ケース3の内部に、前面が開放された直方体箱形形状を有する昇降棚2が収納されている。
昇降棚2の右側の側板7aの外方面上には、昇降棚2の後上方から前下方へと向かう方向に延び、断面が矩形形状を有する直線状のスライドレール10aが固定されている。一方、収納ケース3の支持板32aの内方面には、スライドレール10aと同方向に延び、断面がコ字形状を有する直線状のスライドレール8aが、スライドレール10aと対向して固定されている。そして、スライドレール8a及び10aの間には、更に、断面がコ字形状を有する直線状のスライドレール9aが取付けられている。最も外方に位置するスライドレール8aのコ字形状内部の幅は、中間に位置するスライドレール9aの幅より大きく設定されており、スライドレール9aは、スライドレール8aの内部を摺動自在に移動することが可能である。また、最も内方に位置するスライドレール10aの幅は、中間のスライドレール9aのコ字形状内部の幅より小さく設定されており、スライドレール10aはスライドレール9aの内部を摺動自在に移動することが可能である。尚、昇降装置1の左側部分、すなわち、昇降棚2の側板7bと収納ケース3の支持板32bとの間についても、同様に、スライドレール8b及び10bと、これらの間に配置された中間のスライドレールとを介して接続されている。
また、収納ケース3の上方の裏板33に沿う位置には、フレーム74を介して付勢機構98が取り付けられている。このフレーム74は、例えば金属板の折り曲げ加工により形成されており、収納ケース3の裏板33に沿って取付けられる部分と、支持板32a及び32bの内方面に沿う部分に取付けられる直方体形状の軸受け部90a及び90bとを備えている。
フレーム74の内部に格納された付勢機構98は、収納ケース3の支持板32a及び32bの各々を架け渡すように取付けられ、フレーム74の軸受け部90a及び90bによりその両端が回動自在に支持された軸38と、軸38の両端部側に取付けられた一対の巻き取りドラム40a及び40bと、その一方端部の各々が巻き取りドラム40a及び40bの各々に取付けられて巻回され、その他方端部の各々が昇降棚2の両側に接続されたワイヤー89a及び89bと、軸38がその内部を挿通するように軸38に取付けられ、軸38をワイヤー89a及び89bの引き出しによって生じる回転と反対方向に付勢するコイルバネ37と、コイルバネ37の付勢力を調整するためのコイルバネ調整機構75とから構成されている。尚、コイルバネ37の一方の端部42は、軸38を貫通した状態で軸38に固定され、他方の端部43はコイルバネ調整機構75に接続されている。このコイルバネ調整機構75は、コイルバネ37による付勢力の大きさを調整するためのものであるが、詳細については後述する。
また、巻き取りドラム40a及び40bに巻回されたワイヤー89a及び89bの他方端部の各々は、ワイヤー調整機構70a及び70bを介して昇降棚2に取付けられている。これらのワイヤー調整機構70a及び70bは、ワイヤー89a及び89bの昇降棚2への取付け位置を調整して、一対のワイヤー89a及び89bの各々の張力を均一にするためのものであるが、この点についても後述する。
更に、図2に示されるように、側板7a上にはストッパー15が構成されている。このストッパー15は、昇降棚2のスライドレール8aに沿った移動を停止させるためのものであり、ストッパーレール71と、ストッパー板16と、ストッパー板16を操作するための操作機構とから主に構成されている。尚、左側の側板7b上にも同様のストッパーが構成されているが、一対のストッパーは左右対称に構成されているので、ここでは、昇降棚2の右側部分についてのみ説明する。
ストッパーレール71は、昇降棚2の右側の側板7aと対向し、スライドレール8aの軸方向と平行な方向に延びるように配置され、支持板32aの内方面に固定されている。そして、このストッパーレール71の後方端縁の両端部側には、一対の矩形形状の切欠72a及び72bが形成されている。
ストッパー板16は、ほぼ矩形の平板形状を有し、その短辺とストッパーレール71とが対向すると共に、ストッパーレール71とほぼ同一面内に含まれるように配置され、取付板18を介して昇降棚2の側板7aの外方面に取付けられている。この取付板18には、例えば金属板の折り曲げ加工によって、その長手方向と平行な方向における断面がコ字形の突出部56が形成され、突出部56と側板7aとの間に隙間を生じるように取り付けられている。突出部56の寸法は、ストッパー板の寸法より僅かに大きく設定され、ストッパー板16は、突出部56の内面と側板7aとの間を、その長手方向に摺動自在に移動自在である。尚、突出部56には、ストッパー板16と操作機構とを接続するピン22を移動自在とするための図示しない長孔が形成されている。また、ストッパーレール71と平行な方向におけるストッパー板16の寸法は、上述した切欠72a及び72bの同方向の寸法より小さく、切欠72a及び切欠72bと係合自在な寸法に設定されている。
ストッパー板16に接続されている操作機構は、ストッパーアーム17と連結バー19とストッパーレバー25を中心として構成されている。
ストッパーアーム17は、ピン20を介して取付板18上に回動自在に取付けられており、一方部はピン20からストッパー板16へと延び、突出部56の図示しない長孔を貫通するピン22を介して、ストッパー板16に接続されている。また、ストッパーアーム17の他方部は、ピン20から後方側に延び、ピン21を介して連結バー19の上方端部に回動自在に取付けられている。
ストッパーレバー25は、側板7aの下方部にピン28を介して回動自在に取付けられ、その一方部はピン28から後方側に延び、ピン29を介して連結バー19の下方端部に回動自在に取付けられ、その他方部は、ピン28から下方に延びてストッパーハンドル6に接続され、他方の側板上に同様に取付けられたストッパーレバーと連結されている。また、連結バー19と側板7aとを架け渡し、操作機構を図の実線で示した第1の位置へと付勢するように、コイルバネ73が取り付けられている。
このように構成されているので、ストッパーハンドル6の操作によって、操作機構は第1の位置(図2の実線の位置)と第2の位置(図2の二点鎖線の位置)との間を移動自在である。また、操作機構は、ストッパーハンドル6を例えば取手5と共に手前に引いている間だけ、コイルバネ73の付勢力に抗して第2の位置に移動し、ストッパーハンドル6を離すと、コイルバネ73の付勢力に従って第1の位置の側へと復帰する。
更に、ストッパー15において、切欠72a及び72bとストッパー板16との位置関係は、昇降棚2が引き出し前の状態にあるときには、上方側の一方の切欠72aとストッパー板16とが対向し、昇降棚2が完全に引き出された状態にあるときには、下方側の他方の切欠72bとストッパー板16とが対向するように設定されている。そして、ストッパー板16が切欠72aまたは72bと対向した状態において、操作機構が第1の位置にあるときには、ストッパー板16は切欠72aまたは72bと係合し、操作機構が第2の位置にあるときには、ストッパー板16と切欠72aまたは72bとの係合が解除される。また、ストッパー板16が切欠72a及び72bの間に位置するときには、操作機構から手を離すと、コイルバネ73の付勢力によってストッパー板16はストッパーレール71の後方端縁に当接し、ストッパーレール71に対して摺動自在に移動することが可能である。
ここで、上述したコイルバネ調整機構75についてより詳細に説明する。
図4は、図1で示したIV−IVラインの拡大断面図であり、図5は、図1で示したV−Vラインの拡大断面図であり、図6は、図4で示したVI−VIラインの拡大断面図である。
これらの図を参照して、コイルバネ調整機構75は、軸38に回動自在に取付けられ、コイルバネの端部43が取付けられる回転体であるブッシュ76と、ブッシュ76の回転位置を所望の位置で固定するための回転固定手段を構成するウォームホイール79、ウォーム77及び軸78とから主に構成されている。
ブッシュ76は、外郭が円筒形状に形成され、コイルバネ37側の端部にはフランジ部86を備えている。また、フランジ部86にはブッシュ76の軸方向と平行な方向に延びる溝87が形成されている。この溝87には、コイルバネ37の端部43を引っ掛けた状態で取付けられているので、ブッシュ76とコイルバネ37の端部43とは一体となって軸38の周りを回動自在となる。
ウォームホイール79は、ブッシュ76に固定され、ブッシュ76と一体となって軸38に対して回動自在である。このウォームホイール79とブッシュ76の一部とは、箱形形状のウォームホイールケース81とカバー88とで覆われると共に、ブッシュ76の部分が回動自在に支持されている。
ウォーム77は、その軸方向が、軸38と直交する平面と平行となるように配置され、ウォームホイール79と係合した状態で取付けられている。ウォーム77は、ウォームケース80とカバー91とで形成される箱形形状のケース内に収納され、その軸78を中心に回動自在となるように支持されている。また、ウォーム77の軸78は、カバー91の内方から前方へと挿通するように回動自在に取付けられており、前方に突出した軸78の先端部82には、軸78と直交してこれを貫通するようにピン83が取付けられている。
更に、コイルバネ調整機構75は、ウォーム77の軸78を回転させるための操作手段である操作パイプ84を備えている。操作パイプ84は、パイプ形状の材料の端部に一対の細長い切欠85a及び85bを形成することにより形成されている。この操作パイプ84の内径は、ウォーム77の軸78の直径より僅かに大きく、切欠85a及び85bの幅方向の寸法は、軸78に取付けられたピン83の直径より僅かに大きく設定されている。そのため、図4及び図5に示すように、切欠85a及び85bの内部にピン83の両端を嵌合させるようにして、操作パイプ84を実線の位置と二点鎖線の位置との間で、軸78に脱着自在に取付けることが可能である。
コイルバネ調整機構75を操作する際には、操作パイプ84を軸78に取付け、軸78を介してウォーム77を回転させる。例えば、図4及び図5に示す矢印の方向に軸78及びウォーム77を回転させると、ウォーム77と係合しているウォームホイール79と一体となって、ブッシュ76が軸38を中心に図5における矢印の方向に回転する。そして、軸78及びウォーム77の回転を停止させると、ウォームホイール79とウォーム77とを含む回転固定手段によって、回転体76はその位置に固定された状態となる。
この際、コイルバネ37の端部43は、ブッシュ76に固定されているため、ウォームホイール79及びブッシュ76と一体となって、図4の矢印の方向に回転し、コイルバネ37のねじり程度が大きくなる。これにより、コイルバネ37から、軸38、巻き取りドラム40b及びワイヤー89bを介して昇降棚に加わる付勢力の大きさを大きくすることが可能となる。
一方、操作パイプ84を図の矢印とは反対の方向に回転させると、ウォーム77、ウォームホイール79、ブッシュ76及びコイルバネ37の端部43はそれぞれ、図4及び図5に示した矢印とは反対方向に回転するため、コイルバネ37のねじり程度は小さくなる。よって、この場合は、コイルバネに37による昇降棚に対する付勢力を小さく調整することが可能となる。
このように、ブッシュ76は、軸78及びウォーム77の回転に伴って、ウォームホイール79を介して軸38を中心に回転し、軸38に対する固定位置が変化する。すると、回転体であるブッシュ76に取り付けられた端部43を介して、コイルバネ37のねじりの程度が増減するため、軸38に対するコイルバネの付勢力が調整自在となる。
更に、ブッシュ76の回転の程度は、軸78の回転に伴って変化し、コイルバネ37の付勢力を連続的に変化させることができるため、昇降棚に対する付勢力を所望の大きさに設定することが容易となる。
したがって、コイルバネ調整機構75によって、昇降棚に対する付勢力の大きさを調整自在となるため、昇降棚の大きさや被収納物品の重量等に応じて、随時、付勢力の大きさを変更自在の付勢機構を構成することが可能となる。
更に、この実施の形態による付勢機構98は、軸78を回動自在とする脱着自在の操作パイプ84を備えている。すると、図4及び図5に示すように、コイルバネ調整機構75が収納ケース3の奥側に取り付けられている場合であっても、操作パイプ84を用いれば、収納ケース3の前方側から軸78の操作が可能となる。このような操作パイプ84によって、離れた位置から軸78が回動自在となるため、付勢機構98の取付け位置にかかわらず、コイルバネの付勢力の調整が容易となる。
次に、上述したワイヤー調整機構について詳細に説明する。尚、この実施の形態においては、先の図1に示したように一対のワイヤー調整機構70a及び70bが取付けられているが、これらは左右対称に構成されているため、ここでは、昇降棚2の右側のワイヤー調整機構70aについてのみ説明する。
図7は、図1で示したVII−VIIラインの拡大断面図であり、図8は、図7で示したVIII−VIIIラインから見た図である。
これらの図を参照して、ワイヤー調整機構70aは、昇降棚2の右奥上部に取付けられたベースプレート58と、ベースプレート58に沿って配置された調整プレート59と、調整プレートに取付けられたピン57と、ベースプレート58と調整プレート59とに取付けられた調整ネジ60とから構成されている。
ベースプレート58は、例えば金属板の折り曲げ加工により形成され、側板7aの内方面に沿って垂直方向に延び、側板7aの内方面に固定された垂直部93と、垂直部93の下方端部に接続され、ほぼ水平方向に延びる水平部92とを備えている。垂直部93の一部は更に直角に折り曲げられ、昇降棚2の裏板97のコーナー部分の内方面に沿って取付けられている。
調整プレート59は、例えば金属板の折り曲げ加工によりL字形に形成され、ベースプレートの垂直部93に沿って上方に延びる垂直部95と、垂直部93の下方端部に接続されてほぼ水平方向に延び、ベースプレート58の水平部の上面と対向するように配置された水平部94とを備えている。そして、調整プレート59は、ベースプレート58の垂直部93に沿って上下に摺動自在となるように取付けられている。
また、ピン57は、昇降棚2の内方側に突出するように、調整プレート59の垂直部58に固定されている。そして、ピン57にはワイヤー89aの下方端部が取付けられている。
更に、ベースプレート58の水平部92と調整プレート59の水平部94とを下方から貫通するように調整ネジ60が取付けられている。この調整ネジ60は、調整プレート59の水平部94とは螺合した状態で取付けられている。また、調整ネジ60は、ベースプレート58の水平部92とは螺合していないが、回動自在となるように取付けられている。
このように構成されたワイヤー調整機構70aを使用する際には、ワイヤー調整機構70aの調整ネジ60を例えば図の矢印の方向に回転させる。すると、調整ネジ60の回転に伴って、これと螺合している調整プレート59が実線で示した位置から二点鎖線の位置へと矢印の方向に移動する。このとき、ピン57は調整プレート59と一体となって移動するため、ワイヤー89aの昇降棚2に対する取付け位置は、下方へと移動することになる。また、調整ネジ60を図の矢印とは逆に回転させると、調整プレート59及びピン57は上方へと移動するため、ワイヤー89aの取付け位置を上昇させることが可能となる。
このように、ワイヤー調整機構70aによって、少なくとも一方のワイヤーの取付け位置が調整自在となるため、一対のワイヤーの張力を均等にすることが可能となる。また、調整ネジ60の回転によって調整プレート59のピン57の位置が変化するため、ワイヤー89aの昇降棚2への取付け位置の調整が容易となる。
ここで、上記のような付勢機構を備えた昇降装置の昇降動作について説明する。
図9は、この発明の第1の実施の形態による昇降装置において、昇降棚の昇降過程を模式的に示した図である。
まず、図9の(1)を参照して、昇降棚2が引き出し前の状態にあるときには、上述のように、ストッパー板16とストッパーレール71の一方の切欠72aとは対向する位置関係となっている。このとき、ストッパーレバー25等の操作機構が第1の位置にあるときは、ストッパー板16と切欠72aとが係合した状態となっている。これにより、昇降棚2は収納ケース3内に固定することができるため、昇降棚2の収納状態が安定する。
この状態から、昇降棚2を引き出すには、ストッパーレバー25を第2の位置へと矢印の方向に移動させる。すると、ストッパー板16と切欠72aとの係合が解除され、昇降棚2を前下方へと引き出し自在となる。このとき、図9の(2)に示されるように、ストッパーレバー25から手を離すと、図示しないコイルバネの付勢力によって、ストッパー板16は、ストッパーレール71の後方端縁と当接し、ストッパーレール71に対して摺動しながら、昇降棚2に従って前下方に移動する。
そして、図9の(3)を参照して、昇降棚2が完全に引き出された状態となると、ストッパー板16とストッパーレール71の他方の切欠72bとが対向する位置関係となる。このとき、ストッパーレバー25は、図示しないコイルバネの付勢力に従って、第1の位置へと復帰するため、ストッパー板16と切欠72bとが自動的に係合する。これにより、昇降棚2を完全に引き出した状態で固定でき、不用意な昇降棚2の移動が阻止されるので、昇降棚2の内部への収納作業がしやすくなる。
また、この実施の形態のように、ストッパーレール71によってストッパーを構成すると、昇降棚2を移動させるときだけストッパーレバー25を操作すれば良く、必ずしも常にストッパーレバー25を押さえておく必要がなくなるので、昇降棚2の移動操作がしやすくなる。
昇降棚2へ物品の出し入れを行った後、昇降棚2を収納ケース3の内部に収納する際は、上記とは逆の操作を行う。すなわち、図9の(3)でストッパーレバー25を第2の位置へと移動させて、ストッパー板16と切欠72bとの係合を解除した後、図9の(2)のように昇降棚2を後上方へと持ち上げるように移動させる。そして、図9の(1)に示すように、昇降棚2が収納ケース3に完全に収納された状態とすると、図示しないコイルバネの付勢力により、ストッパー板16と切欠72aとが自動的に係合し、昇降棚2が固定状態となる。
この収納の過程では、軸38を中心に構成された付勢機構98により、ワイヤー89aを介して、引き出し方向と反対方向に付勢されているため、昇降棚2の収納に要する力が軽減されている。この実施の形態の昇降棚2のように、付勢対象物の移動方向が直線方向であっても、付勢対象物は、連結手段であるワイヤー89a及び巻き取りドラム40aを介して付勢機構98の軸38に接続されるので、コイルバネによる軸38の軸中心周りの回転力によって、付勢対象物の移動方向に応じた付勢が可能である。
また、付勢機構98による付勢力の大きさは、昇降棚2の引き出し量、すなわち、ワイヤー89aを介して回転する軸38の回転角度に応じて変化する。例えば、昇降棚2が完全に引き出されたときには、軸38の回転角度が大きくなるため強く付勢され、昇降棚2が収納ケース3の内部にほぼ収納されたときには、軸38の回転角度が小さくなるため軽く付勢されることになる。この実施の形態による付勢機構98では、軸38の回転の程度に応じて、付勢対象物である昇降棚2を効率的に付勢することが可能となる。
尚、上記の第1の実施の形態で、付勢手段としてコイルバネを使用しているが、必ずしもコイルバネに限られるものではなく、回動軸の回転に伴って、その回転方向と反対方向に回動軸を付勢することができれば、コイルバネ以外の付勢手段を用いても良い。
また、上記の第1の実施の形態では、コイルバネを一本使用しているが、必ずしも一本である必要はなく、複数使用しても良い。この場合、コイルバネの調整機構は、複数のコイルバネのうち少なくとも一本に接続されていれば良い。
更に、上記の第1の実施の形態では、回転体の回転位置を固定するための回転固定手段として、ウォームホイール、ウォーム及びウォームの軸を備えているが、回転固定手段は必ずしもこのように構成する必要はなく、回転体の回転位置を所望の位置に固定することができれば他の構成としても良い。
更に、上記の第1の実施の形態では、付勢手段と、付勢対象物である昇降棚とを接続する連結体としてワイヤーを用いているが、可撓性を有する変形自在の材料であれば、ワイヤー以外のものを用いても良く、例えば、ベルトやチェーン、ロープ等を使用することができる。
更に、上記の第1の実施の形態では、連結体としてワイヤーを一対用いているが、必ずしも一対である必要はなく、連結体は少なくとも一本あれば良い。
更に、上記の第1の実施の形態では、付勢機構は、連結体であるワイヤーを介して昇降棚を直線方向(後上方)へと付勢するように取付けられているが、必ずしもこのように構成する必要はなく、回転運動する付勢対象物を連結体を介さず回動軸で付勢するために付勢機構を用いても良い。
更に、上記の第1の実施の形態では、ウォームの軸を回動自在とするための操作手段として操作パイプを備えているが、操作手段は必ずしも必要なものではなく、なくても良い。
更に、上記の第1の実施の形態では、付勢機構を収納ケースに収納された昇降棚をスライドレールを介して前下方に昇降自在とする昇降装置に取り付けているが、一対の平行支持リンクを介して昇降棚を昇降自在とする昇降装置に適用しても良い。
更に、上記の第1の実施の形態では、付勢機構を昇降装置に適用しているが、必ずしも昇降装置に限らず、例えば、枠体と枠体の内外をスライド自在の扉本体とからなるスライド扉構造体など、昇降装置以外における付勢対象物を付勢するために適用しても良い。
更に、上記の第1の実施の形態では、ワイヤーをワイヤー調整機構を介して昇降棚に接続しているが、ワイヤー調整機構はなくても良い。
この発明の第1の実施の形態による昇降装置の外観形状を示した正面図である。 図1で示したII−IIラインの拡大断面図である。 図2で示したIII−IIIラインの拡大端面図である。 図1で示したIV−IVラインの拡大断面図である。 図1で示したV−Vラインの拡大断面図である。 図4で示したVI−VIラインの拡大断面図である。 図1で示したVII−VIIラインの拡大断面図である。 図7で示したVIII−VIIIラインから見た図である。 この発明の第1の実施の形態による昇降装置において、昇降棚の昇降過程を模式的に示した図である。
符号の説明
2…昇降棚
37…コイルバネ
38…軸
40…巻き取りドラム
42、43…端部
75…コイルバネ調整機構
76…ブッシュ
77…ウォーム
78…軸
79…ウォームホイール
84…操作パイプ
89…ワイヤー
98…付勢機構
尚、各図中同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (6)

  1. 付勢機構であって、
    付勢すべき対象物に接続することができ、その軸中心を中心として回動自在の回動軸と、
    前記回動軸の回転に伴って、前記回動軸の回転方向とは反対方向に前記回動軸を付勢する付勢手段と、
    前記付勢手段に接続され、前記付勢手段による付勢力を調整する調整手段とを備えた、付勢機構。
  2. 前記付勢手段による付勢力は、前記回動軸の回転角度の増加に応じて増大する、請求項1記載の付勢機構。
  3. 前記付勢手段は、その内部を前記回動軸が挿通し、その一方端部が前記回動軸に取り付けられると共に、その他方端部が前記調整手段に接続されたコイルバネよりなり、
    前記調整手段は、前記回動軸を中心に回動自在に取り付けられ、前記他方端部が接続される回転体と前記回転体を所望の回転位置に固定することができる回転固定手段とを含む、請求項2記載の付勢機構。
  4. 前記回転固定手段は、
    前記回動軸を中心として、前記回転体に取り付けられたウォームホイールと、
    前記ウォームホイールと係合するウォームと、
    前記ウォームに取付けられ、前記ウォームをその軸中心廻りに回転させる操作軸とを含む、請求項3記載の付勢装置。
  5. 前記操作軸に脱着自在に取り付けられ、前記操作軸を回転させる操作手段を更に備える、請求項4記載の付勢機構。
  6. 前記回動軸に固定された少なくとも1つの巻き取りドラムと、
    可撓性を有する変形自在な材料よりなり、その一方端が前記巻き取りドラムに取り付けられて前記巻き取りドラムに巻回され、その他方端が前記対象物に接続される連結体とを更に備える、請求項1から請求項5のいずれかに記載の付勢機構。
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