JP2005093515A - 金属化フィルムコンデンサとその製造方法、および自動車駆動用インバータ回路とそれを用いた自動車 - Google Patents
金属化フィルムコンデンサとその製造方法、および自動車駆動用インバータ回路とそれを用いた自動車 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005093515A JP2005093515A JP2003321356A JP2003321356A JP2005093515A JP 2005093515 A JP2005093515 A JP 2005093515A JP 2003321356 A JP2003321356 A JP 2003321356A JP 2003321356 A JP2003321356 A JP 2003321356A JP 2005093515 A JP2005093515 A JP 2005093515A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- capacitor
- film
- metallized film
- capacitor element
- winding
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
Abstract
【解決手段】プラスチックフィルムに片面または両面に金属蒸着した金属化フィルムを巻回したコンデンサ素子を少なくとも1個以上外装ケースに配置し、前記外装ケース内部を樹脂充填した金属化フィルムコンデンサであって、前記コンデンサ素子の外面に吸音防音材を配することで、コンデンサ素子の振動、うなり音が外部へ伝搬するのを抑制、遮音効果を高めることで、外部への騒音を更に低減した金属化フィルムコンデンサを得ることが出来る。
【選択図】図1
Description
以下に本発明の実施の形態1について図1から図3を用いて説明する。
図1で示すような、8個のコンデンサ素子を樹脂ケース内に並べ、並列接続し、巻回外周面にコンデンサ素子を挟むようにして吸音防音材を配した金属化フィルムコンデンサを実施例1とした。なお、吸音防音材は、平板状で発泡ウレタン製であり、コンデンサ素子を覆って鉛直方向に2箇所配した。また実施例1では、コンデンサ素子を偏平形状としておらず、また金属化フィルムコンデンサに用いるプラスチックフィルムの平均表面粗さは0.08μmのものを用いている。
実施例1において、平板状の吸音防音材の代わりに、図2で示すように、吸音防音材を各コンデンサ素子の巻回外周に密着させて巻回させた金属化フィルムコンデンサを実施例2とした。また実施例2においても、コンデンサ素子を偏平形状としておらず、また金属化フィルムコンデンサに用いるプラスチックフィルムの平均表面粗さは0.08μmのものを用いている。
実施例1または2において、吸音防音材を設けず、図3で示すように、偏平化率を40%以上80%以下の範囲である40%とした偏平コンデンサ素子を用いた金属化フィルムコンデンサを実施例3とした。なお実施例3では、フィルム巻回後巻回面外側から巻回中心へ加圧し、加圧状態を保持したまま熱処理して偏平形状のコンデンサ素子を得ている。なお実施例3では、平均表面粗さは0.08μmのものを用いている。
実施例1において、コンデンサ素子の外面に吸音防音材を配しないこと以外は、実施例1と同様の方法で金属化フィルムコンデンサを試作し、比較例1とした。
実施例1において、プラスチックフィルムの表面粗さ平均を0.04μmにしたこと以外は、実施例1と同様の方法で金属化フィルムコンデンサを試作し、比較例2とした。
実施例1において、プラスチックフィルムの表面粗さ平均を0.16μmにしたこと以外は、実施例1と同様の方法で金属化フィルムコンデンサを試作し、比較例3とした。
実施例3において、コンデンサ素子の扁平率を30%としたこと以外は、実施例3と同様の方法で金属化フィルムコンデンサを試作し、比較例4とした。
実施例3において、巻回したコンデンサ素子を外周面から巻回中心へ加圧後、加圧状態を保持しないで熱処理することで、偏平コンデンサ素子を得たこと以外は、実施例3と同様の方法で金属化フィルムコンデンサを試作し、比較例5とした。
上記した実施例1から3、および比較例1から5の金属化フィルムコンデンサについて、10kHzの周波数で20Aのリップルを有する電圧を通電した時の音と振動を測定した。このうちで音の測定結果を表2に示す。なお、音の測定については、ケース広幅面からマイクを100mm離して測定した。
いて、保安性試験である高温下でのDC電圧ステップアップ試験行った結果を表2に示す。なお表1で示すように、実施例1および比較例2、3は、すべて吸音防音材は平板状であり、コンデンサ素子の偏平化はなく、フィルムの平均表面粗さのみが異なる。
2 樹脂ケース
4 充填樹脂
5 吸音防音材
6 扁平型コンデンサ素子
Claims (10)
- プラスチックフィルムに片面または両面に金属蒸着した金属化フィルムを巻回してなるコンデンサ素子と、前記コンデンサ素子を1個または複数個内蔵し、内部を樹脂充填した外装ケースとを備えた金属化フィルムコンデンサであって、前記コンデンサ素子の外側面と前記外装ケース内側面との間に、吸音防音材を配した金属化フィルムコンデンサ。
- 吸音防音材は平板状であり、コンデンサ素子を覆って配した請求項1記載の金属化フィルムコンデンサ。
- 吸音防音材はコンデンサ素子の巻回外周面に密着して巻回し、コンデンサ素子を覆って配した請求項1記載の金属化フィルムコンデンサ。
- コンデンサ素子は、フィルム外径に対するフィルム巻回時の巻芯径の比で表わす偏平率を40%以上80%以下となるようにして巻回した巻回フィルムを偏平させて偏平形状としたものである請求項1から3のいずれかに記載の金属化フィルムコンデンサ。
- 吸音防音材は、材質が発泡ウレタンである請求項1から4のいずれかに記載の金属化フィルムコンデンサ。
- 吸音防音材は、材質がシリコンである請求項1から4のいずれかに記載の金属化フィルムコンデンサ。
- 金属化フィルムに用いるプラスチックフィルムの表面粗さは0.05μm〜0.15μmの範囲である請求項1から6のいずれかに記載の金属化フィルムコンデンサ。
- プラスチックフィルムに片面または両面に金属蒸着した金属化フィルムを、フィルム外径に対するフィルム巻回時の巻芯径の比で表わす偏平率を40%以上80%以下となるように巻回してコンデンサ素子を形成するステップと、巻回外周面から巻回中心に加圧力が略一定となるように加圧した状態で熱処理し、前記コンデンサ素子を偏平形状にするステップと、前記コンデンサ素子1個または複数個を外装ケースに内蔵するステップと、前記コンデンサ素子の外側面と前記外装ケース内側面との間に、吸音防音材を配するステップと、前記外装ケース内に樹脂充填するステップとを有する金属化フィルムコンデンサの製造方法。
- プラスチックフィルムに片面または両面に金属蒸着した金属化フィルムを巻回してなるコンデンサ素子と、前記コンデンサ素子を1個または複数個内蔵し、内部を樹脂充填した外装ケースとを備えた金属化フィルムコンデンサであって、前記コンデンサ素子の外側面と前記外装ケース内側面との間に、吸音防音材を配した金属化フィルムコンデンサを平滑用コンデンサとして用いる自動車駆動用インバータ回路。
- プラスチックフィルムに片面または両面に金属蒸着した金属化フィルムを巻回してなるコンデンサ素子と、前記コンデンサ素子を1個または複数個内蔵し、内部を樹脂充填した外装ケースとを備えた金属化フィルムコンデンサであって、前記コンデンサ素子の外側面と前記外装ケース内側面との間に、吸音防音材を配した金属化フィルムコンデンサを平滑用コンデンサとして用いる自動車駆動用インバータ回路を用いた自動車。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003321356A JP2005093515A (ja) | 2003-09-12 | 2003-09-12 | 金属化フィルムコンデンサとその製造方法、および自動車駆動用インバータ回路とそれを用いた自動車 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003321356A JP2005093515A (ja) | 2003-09-12 | 2003-09-12 | 金属化フィルムコンデンサとその製造方法、および自動車駆動用インバータ回路とそれを用いた自動車 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005093515A true JP2005093515A (ja) | 2005-04-07 |
Family
ID=34453072
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003321356A Pending JP2005093515A (ja) | 2003-09-12 | 2003-09-12 | 金属化フィルムコンデンサとその製造方法、および自動車駆動用インバータ回路とそれを用いた自動車 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005093515A (ja) |
Cited By (16)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008026526A1 (fr) * | 2006-08-28 | 2008-03-06 | Panasonic Corporation | Condensateur à film métallisé |
JP2008078167A (ja) * | 2006-09-19 | 2008-04-03 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | ケースモールド型コンデンサ |
JP2008130640A (ja) * | 2006-11-17 | 2008-06-05 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | ケースモールド型コンデンサ |
JP2008172050A (ja) * | 2007-01-12 | 2008-07-24 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | コンデンサ |
JP2008211000A (ja) * | 2007-02-27 | 2008-09-11 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | ケースモールド型コンデンサ |
JP2009147191A (ja) * | 2007-12-17 | 2009-07-02 | Panasonic Corp | ケースモールド型コンデンサ |
JP2012190968A (ja) * | 2011-03-10 | 2012-10-04 | Panasonic Corp | 金属化フィルムコンデンサ |
US8315031B2 (en) | 2007-10-12 | 2012-11-20 | Panasonic Corporation | Case mold type capacitor |
US8742255B2 (en) | 2011-11-30 | 2014-06-03 | Lear Corporation | Housing assembly to enclose and ground an electrical subassembly |
JP2014138083A (ja) * | 2013-01-17 | 2014-07-28 | Panasonic Corp | フィルムコンデンサ |
US8885360B2 (en) | 2011-11-30 | 2014-11-11 | Lear Corporation | Charger assembly and electromagnetic interference shield assembly |
JP5655972B1 (ja) * | 2014-07-09 | 2015-01-21 | 日新電機株式会社 | コンデンサ装置 |
US9035597B2 (en) | 2011-11-30 | 2015-05-19 | Lear Corporation | Charger assembly with heat transfer duct |
JP2016111817A (ja) * | 2014-12-05 | 2016-06-20 | ダイキン工業株式会社 | 電力変換装置 |
CN107993842A (zh) * | 2017-12-15 | 2018-05-04 | 重庆市鑫奕星机电制造有限公司 | 一种耐热电容器及新能源汽车 |
CN116089880A (zh) * | 2023-02-11 | 2023-05-09 | 重庆大学 | 一种金属化薄膜电容器初始自愈类型分类方法及系统 |
-
2003
- 2003-09-12 JP JP2003321356A patent/JP2005093515A/ja active Pending
Cited By (19)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008026526A1 (fr) * | 2006-08-28 | 2008-03-06 | Panasonic Corporation | Condensateur à film métallisé |
US8310802B2 (en) | 2006-08-28 | 2012-11-13 | Panasonic Corporation | Metallization film capacitor having divided electrode with fuse |
US7660099B2 (en) | 2006-09-19 | 2010-02-09 | Panasonic Corporation | Case molded capacitor |
JP2008078167A (ja) * | 2006-09-19 | 2008-04-03 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | ケースモールド型コンデンサ |
JP2008130640A (ja) * | 2006-11-17 | 2008-06-05 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | ケースモールド型コンデンサ |
JP2008172050A (ja) * | 2007-01-12 | 2008-07-24 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | コンデンサ |
JP2008211000A (ja) * | 2007-02-27 | 2008-09-11 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | ケースモールド型コンデンサ |
US8315031B2 (en) | 2007-10-12 | 2012-11-20 | Panasonic Corporation | Case mold type capacitor |
JP2009147191A (ja) * | 2007-12-17 | 2009-07-02 | Panasonic Corp | ケースモールド型コンデンサ |
JP2012190968A (ja) * | 2011-03-10 | 2012-10-04 | Panasonic Corp | 金属化フィルムコンデンサ |
US8742255B2 (en) | 2011-11-30 | 2014-06-03 | Lear Corporation | Housing assembly to enclose and ground an electrical subassembly |
US8885360B2 (en) | 2011-11-30 | 2014-11-11 | Lear Corporation | Charger assembly and electromagnetic interference shield assembly |
US9035597B2 (en) | 2011-11-30 | 2015-05-19 | Lear Corporation | Charger assembly with heat transfer duct |
JP2014138083A (ja) * | 2013-01-17 | 2014-07-28 | Panasonic Corp | フィルムコンデンサ |
JP5655972B1 (ja) * | 2014-07-09 | 2015-01-21 | 日新電機株式会社 | コンデンサ装置 |
JP2016111817A (ja) * | 2014-12-05 | 2016-06-20 | ダイキン工業株式会社 | 電力変換装置 |
CN107993842A (zh) * | 2017-12-15 | 2018-05-04 | 重庆市鑫奕星机电制造有限公司 | 一种耐热电容器及新能源汽车 |
CN116089880A (zh) * | 2023-02-11 | 2023-05-09 | 重庆大学 | 一种金属化薄膜电容器初始自愈类型分类方法及系统 |
CN116089880B (zh) * | 2023-02-11 | 2024-01-05 | 重庆大学 | 一种金属化薄膜电容器初始自愈类型分类方法及系统 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2005093515A (ja) | 金属化フィルムコンデンサとその製造方法、および自動車駆動用インバータ回路とそれを用いた自動車 | |
JP4894427B2 (ja) | ケースモールド型コンデンサ | |
WO2006109732A1 (ja) | 金属化フィルムコンデンサ及びこれを用いたケースモールド型コンデンサ並びにインバータ回路及び車両駆動用モータの駆動回路 | |
JP5953246B2 (ja) | 電力変換装置 | |
JP2012169322A (ja) | ケースモールド型コンデンサ | |
JP3975993B2 (ja) | ケースモールド型フィルムコンデンサ | |
JP2008251595A (ja) | ケースモールド型コンデンサ及びその検査方法 | |
JP2009123871A (ja) | ケースモールド型コンデンサ | |
JP5982633B2 (ja) | 金属化フィルムコンデンサと金属化フィルムコンデンサの製造方法 | |
JP5978463B2 (ja) | 金属化フィルムコンデンサ | |
JP5945684B2 (ja) | ケースモールド型コンデンサ | |
JP2011222892A (ja) | 車両ボデーおよび電動車両 | |
JP3791457B2 (ja) | コンデンサとその製造方法 | |
JP5186939B2 (ja) | ケースモールド型コンデンサ | |
JP2007281333A (ja) | 金属化フィルムコンデンサ | |
CN213845048U (zh) | 一种耐高压薄膜电容器 | |
JP2009200378A (ja) | 複合型金属化フィルムコンデンサ | |
WO2017150151A1 (ja) | フィルムコンデンサ | |
JP2005093516A (ja) | 金属化フィルムコンデンサ及びインバータ電源回路 | |
JP5768211B2 (ja) | ケースモールド型コンデンサ | |
JP2009021411A (ja) | 金属化ポリプロピレンフィルムコンデンサの製造方法 | |
JP2013055095A (ja) | ケースモールド型コンデンサ | |
CN219303417U (zh) | 一种高储能密度的直流支撑电容器 | |
JP4179096B2 (ja) | 金属化フィルムコンデンサ | |
CN213211901U (zh) | 非晶铁心的单框及非晶铁心 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050601 |
|
RD01 | Notification of change of attorney |
Effective date: 20050713 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060615 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060627 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060828 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070123 |
|
A521 | Written amendment |
Effective date: 20070323 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20070424 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070622 |
|
A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Effective date: 20070712 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 |
|
A912 | Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Effective date: 20070817 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912 |
|
RD01 | Notification of change of attorney |
Effective date: 20091118 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421 |