JP2007281333A - 金属化フィルムコンデンサ - Google Patents

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喜也 永田
Toshiharu Saito
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Abstract

【課題】ハイブリッド自動車等に使用される金属化フィルムコンデンサに関し、大型扁平化による熱衝撃性の悪化という課題を解決し、体積効率の向上した金属化フィルムコンデンサを提供することを目的とする。
【解決手段】蒸着金属電極部2を形成した金属化フィルムを一対の蒸着金属電極部2が誘電体フィルム1を介して対向するように巻芯部5上に巻回して扁平化することにより断面が小判形に形成された断面の長径6をa、同短径7をbとした場合のa/b=3以上でa=60mm以上の大型扁平形状金属化フィルムコンデンサの電極引出し端面部3に凹凸4を設けることにより、電極引出し端面部3とメタリコン電極との接着強度に優れ、耐電流性、耐熱衝撃性が良好になるという優れた効果が得られるものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車用インバータ回路等に最適な金属化フィルムコンデンサに関するものである。
近年、金属化フィルムコンデンサは、従来の家電分野だけではなく、車両分野をはじめとしてあらゆる分野に展開されている。車両用においては、耐電圧が高く温度特性、周波数特性に優れていることから使用されるようになってきた。
特に電極として、金属蒸着フィルムはセルフヒーリング性を有することから好ましく利用されている。また特に自動車用においては小型化軽量化が求められ、従ってフィルムの薄膜化、コンデンサの省スペース化が必須となっている。
これまで金属化フィルムコンデンサの省スペース化に関しては、幾つかの発明が開示され、公知になっている。
その方法とは金属化フィルムコンデンサの大型扁平形状化によるスペース効率を改善するというものであった。
また、従来の金属化フィルムコンデンサにおけるメタリコンの劣化を防ぐために、電極引出部となる部分の電極厚みを厚くして電極導出部となるメタリコンとの接続強度を上げることは特開昭62−183506号公報等により公知の技術である(例えば、特許文献1参照)。
特開昭62−183506号公報
しかしながら、上記従来の大型扁平形状金属化フィルムコンデンサでは、自動車用環境下特有の、高温から低温への急激な温度変化の際に、コンデンサ素子の熱膨張収縮によりメタリコンと金属蒸着電極との電気的接触が悪化し電気損失分が増大するという課題があった。
本発明はこのような従来の課題を解決し、耐電流性、耐熱衝撃性が良好な金属化フィルムコンデンサを提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために本発明は、誘電体フィルム上に金属蒸着電極を形成した金属化フィルムを一対の金属蒸着電極が誘電体フィルムを介して対向するように巻芯上に巻回して扁平化することにより断面が小判形に形成された断面の長径をa、同短径をbとした場合のa/b=3以上でa=60mm以上、かつ、巻芯からコンデンサ素子の外周面までの寸法を14mm以下とし、上記金属化フィルムの電極引出し端面部に凹凸を設けるようにしたという構成のものである。
以上のように、本発明の金属化フィルムコンデンサは、大型扁平形状金属化フィルムコンデンサの電極引出し端面部に凹凸を設けることにより、端面部での凹凸が電極引出し端面部とメタリコン電極との機械的接続強度を向上させるので、電極引出し端面部とメタリコン電極との接着強度に優れ、耐電流性、耐熱衝撃性が良好になるという優れた効果が得られるものである。
(実施の形態1)
以下、実施の形態1を用いて、本発明について説明する。
図1は本発明の実施の形態1による金属化フィルムコンデンサの構成を示した斜視図、図2は電極引出し部分となる図1における点線囲み部の図1中のA方向から見た断面図である。
図1および図2において1はポリプロピレンからなる誘電体フィルム、2は蒸着金属電極部、3は電極引出し端面部であり電極引出し端面部には、凹凸4が形成されているものである。5は巻芯部であり、この巻芯部5に金属化フィルムが巻回されて構成されているものである。
6は巻回された金属化フィルムコンデンサを小判形に形成した際の断面の長径a、7は同短径bを表しておりa/b=3以上、且つa=60mm以上となるように形成されているものである。
このように、蒸着金属電極2が蒸着された誘電体フィルム1を巻芯部5に巻回し、小判形に形成した際の断面の長径a6、同短径b7をa/b=3以上、且つa=60mm以上となるよう構成し、図示しないメタリコンからなる電極を電極引出し端面部3に形成することにより本実施の形態の金属化フィルムコンデンサが構成されているものである。
なお、凹凸4の形成方法としては例えば凹凸の金型を回転させながら誘電体フィルムをプレスする方法などで形成されるものである。
以下、具体的な実施例について説明する。
(実施例1)
厚み3.0μm、幅80mmのポリプロピレンからなる誘電体フィルムを用いて構成した金属化フィルムを用い、巻芯からコンデンサ素子の外周面までの寸法が7.8mmとなるように巻芯上に巻回して静電容量が150μFのコンデンサ素子を作製した。また、電極引出し端面部の凹凸は、凹部底辺から凸部頂点までの幅が30μmとなるように作製した。
続いて、これを扁平加工してコンデンサ素子断面の長径aが78.4mm、同短径bが15.6mmになるようにして、a/bが5.0、コンデンサの体積効率が95.7%となるようにした。このコンデンサ素子の、中心におけるリプル発熱ΔT(K)を測定した結果と、DC500V印加時の絶縁抵抗と、周囲温度を−40℃〜105℃に変化させた熱衝撃試験で、1kHz tanδの変化量を測定した結果と、DC600V印加状態から、強制短絡を100回繰り返した充放電試験による、1kHz tanδの変化量を測定した結果を、以下に説明する各実施例と共に(表1)に示す。
(実施例2)
電極引出し端面部の凹凸を10μmとした以外は、実施例1と同様に作製した。
(実施例3)
電極引出し端面部の凹凸を50μmとした以外は、実施例1と同様に作製した。
(比較例4)
電極引出し端面部の凹凸を5μmとした以外は、実施例1と同様に作製した。
(比較例5)
電極引出し端面部の凹凸を60μmとした以外は、実施例1と同様に作製した。
(比較例6)
電極引出し端面部の凹凸をなくした以外は、実施例1と同様に作製した。
(実施例7)
巻芯からコンデンサ素子の外周面までの寸法を9.4mm、コンデンサ素子断面の長径aを65.9mm、同短径bを18.8mmとすることにより、a/bが3.5、コンデンサ素子の体積効率が93.3%となるようにした以外は、実施例1と同様にして作製した。
(実施例8)
巻芯からコンデンサ素子の外周面までの寸法を10.2mm、コンデンサ素子断面の長径aを61.2mm、同短径bを20.4mmとすることにより、a/bが3.0、コンデンサ素子の体積効率が91.8%となるようにした以外は、実施例1と同様にして作製した。
(比較例9)
巻芯からコンデンサ素子の外周面までの寸法を11.3mm、コンデンサ素子断面の長径aを55.6mm、同短径bを22.6mmとすることにより、a/bが2.5、コンデンサ素子の体積効率が90.7%となるようにした以外は、実施例1と同様にして作製した。
(比較例10)
巻芯からコンデンサ素子の外周面までの寸法を14.0mm、コンデンサ素子断面の長径aを46.8mm、同短径bを28.0mmとすることにより、a/bが1.7、コンデンサの体積効率が83.4%となるようにした以外は、実施例1と同様にして作製した。
(比較例11)
巻芯からコンデンサ素子の外周面までの寸法を15.1mm、コンデンサ素子断面の長径aを44.3mm、同短径bを30.2mmとすることにより、a/bが1.5、コンデンサの体積効率が80.0%となるようにした以外は、実施例1と同様にして作製した。
(比較例12)
誘電体フィルムの厚みを3.5μm、巻芯からコンデンサ素子の外周面までの寸法を10.0mm、コンデンサ素子断面の長径aを82.7mm、同短径bを20.0mmとすることにより、a/bが4.2、コンデンサの体積効率が52.3%となるようにした以外は、実施例1と同様にして作製した。
(比較例13)
誘電体フィルムの厚みを4.0μm、巻芯からコンデンサ素子の外周面までの寸法を13.4mm、コンデンサ素子断面の長径aを80.2mm、同短径bを26.8mmとすることにより、a/bが3.0、コンデンサの体積効率が31.0%となるようにした以外は、実施例1と同様にして作製した。
Figure 2007281333
(表1)から明らかなように、電極引出し端面部の凹凸が5μmと小さい場合の比較例4、もしくは設けない場合の比較例6では凹凸が小さいため、メタリコンと電極引出し端面部のコンタクトが弱く、tanδの変化が大きくなってしまう。
また、電極引出し端面部の凹凸が60μmと大きい場合の比較例5では、凹凸が大きいため、メタリコンのフィルム層内への進入が発生し、絶縁抵抗が悪い結果となった。
また、扁平加工したコンデンサ素子の長径aと同短径bの比率である扁平率a/bが大きくなるにつれてコンデンサ素子中心のリプル発熱も小さくなっていることが分かる。また、巻芯からコンデンサ素子の外周面までの寸法が小さいほどコンデンサ素子中心のリプル発熱が小さいことも分かる。これは、発熱はコンデンサ素子の中心部が一番高いため、巻回した誘電体フィルムの層厚みを薄くすれば発熱を抑えることができることを意味しているものである。
また、比較例12、比較例13は誘電体フィルムの厚みが厚くなったことにより体積効率が低下しており、特に比較例13においては体積効率の低下が著しいことが分かる。
体積効率が91%以下になってしまうと、搭載時などにスペースを割いてしまい不具合要因となりかねないものである。
以上の結果から、本実施の形態による金属化フィルムコンデンサの電極引出し端面部の凹凸は、10μm〜50μmの範囲とした場合に、メタリコンとフィルムの接着強度を上げることができ、また、誘電体フィルムの厚みを3.5μm以下、扁平率a/bを3.0以上とした場合に、コンデンサ素子中心のリプル発熱を小さく抑えることができるものである。
以上のように、本発明にかかる金属化フィルムコンデンサは端面部での凹凸が電極引出し端面部とメタリコン電極との機械的接続強度を向上させるので、電極引出し端面部とメタリコン電極との接着強度に優れ、耐電流性、耐熱衝撃性が良好になるという効果を奏するので、体積効率を向上させたコンデンサの高耐熱衝撃性の必要なハイブリッド自動車用等の用途にも適用できる。
本発明の実施の形態1における金属化フィルムコンデンサの構成を示す斜視図 同電極引出し部分となる図1中の点線囲み部のA方向から見た断面図
符号の説明
1 誘電体フィルム
2 蒸着金属電極部
3 電極引出し端面部
4 凹凸
5 巻芯部
6 長径a
7 短径b

Claims (3)

  1. ポリプロピレンからなる誘電体フィルム上に金属蒸着電極を形成した金属化フィルムを一対の前記金属蒸着電極が前記誘電体フィルムを介して対向するように巻芯上に巻回して扁平化することにより断面が小判形に形成された断面の長径をa、同短径をbとした場合のa/b=3以上でa=60mm以上のコンデンサ素子とし、かつ、前記巻芯から前記コンデンサ素子の外周面までの寸法を14mm以下とした金属化フィルムコンデンサにおいて、上記金属化フィルムの電極引出し端面部に凹凸を設けることを特徴とした金属化フィルムコンデンサ。
  2. 電極引出し端面部の凹凸の凹部底辺から凸部頂点までの幅が10μm〜50μm以内とした請求項1に記載の金属化フィルムコンデンサ。
  3. 巻芯のコンデンサ素子を構成する誘電体フィルムの厚みを3.5μm以下とした請求項1に記載の金属化フィルムコンデンサ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106158372A (zh) * 2016-08-25 2016-11-23 铜陵市超越电子有限公司 一种耐热冲击的金属化薄膜
CN108054007A (zh) * 2017-12-14 2018-05-18 桂林电力电容器有限责任公司 一种电容器芯子
EP3358586A4 (en) * 2015-09-28 2019-05-29 Kyocera Corporation FILM CONDENSER, COUPLING CAPACITOR, INVERTER AND ELECTRIC VEHICLE
WO2022118954A1 (ja) * 2020-12-04 2022-06-09 株式会社村田製作所 フィルムコンデンサ

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