JP2005093116A - 燃料電池および燃料電池用容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 循環燃料が蒸発し無駄に消費される燃料が少なく、燃料電池の発電量が変動しても濃縮燃料を高い精度で送液できる燃料電池を提供する。
【解決手段】 濃縮燃料カートリッジ3と循環燃料タンク5を圧力導通管12で接続することにより、濃縮燃料カートリッジ3と循環燃料タンク5の内部の圧力差を小さくする。この結果、排気口10の圧力損失を高く設定しても、濃縮燃料ポンプ11の送液精度を向上できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は燃料電池に係り、特に液体燃料を水と混合して使用する燃料電池、および燃料電池用容器に関する。
近年、情報化社会を支える携帯用電子機器の電源として、燃料電池への期待が非常に高まりつつあり、様々なタイプの燃料電池、例えば直接型メタノール燃料電池(DMFC)などが開発されている。
従来の燃料電池を図10に示す。
循環燃料タンク101には、濃度の高い液体燃料(濃縮燃料104)と水の混合溶液である循環燃料102が収められている。この循環燃料102は燃料電池スタック107から回収される未反応の燃料、および燃料電池スタック107にて発電する際に排出される生成水103が混入されると共に、必要に応じて濃縮燃料104が供給されて濃度調整される。濃縮燃料104は循環燃料タンク101に接続された濃縮燃料カートリッジ105に収められており、循環燃料タンク101と濃縮燃料カートリッジ105の間に設けられた濃縮燃料ポンプ106によって、濃縮燃料カートリッジ105から循環燃料タンク101へ送液される。
循環燃料タンク101の燃料出口は、燃料電池スタック107に設けられた燃料入り口と循環燃料ポンプ108を介して接続されている。循環燃料ポンプ108によって送液された循環燃料102は燃料電池スタック107内で発電に使用される。この発電の結果排出される未反応の燃料と発電に際して発生する二酸化炭素の混合物は、燃料電池スタック107に設けられた排出物出口に接続された循環燃料タンク101の排出物入り口を通って循環燃料タンク101へと戻される。未反応の燃料は再度循環燃料102として使用され、二酸化炭素等は排気口109から排気される。
燃料電池スタック107に設けられた空気入り口には空気ポンプ110が接続され、空気ポンプ110にて供給された空気は燃料電池スタック107内で発電に使用される。発電の結果、燃料電池スタック107から排出される生成水103は循環燃料タンク101へ送られ、循環燃料102と混合される。この様な構成の燃料電池は特許文献1に示されている。
この様な燃料電池において、濃縮燃料ポンプ106にて濃縮燃料104が送液されると、濃縮燃料カートリッジ105内の濃縮燃料104の体積が減少し、その結果濃縮燃料カートリッジ105の内部の圧力は減少する。一般的なポンプは、濃縮燃料ポンプ106への入り口と濃縮燃料ポンプ106からの出口の圧力の差が変動すると、ポンプの送液量も変動する。すなわち、濃縮燃料カートリッジ105の内部の圧力が減少するということは、濃縮燃料ポンプ106の送液量に影響し、濃縮燃料104の送液精度を悪化させてしまう。
この様な現象は、濃縮燃料カートリッジ105を大気開放する事で回避が試みられている(特許文献2)。大気開放した従来の燃料電池の濃縮燃料カートリッジ105部分の例を図11に示す。
濃縮燃料カートリッジ105に空気口111を設け、外気を流入可能にする。その結果
、濃縮燃料104の減少した体積は、外気により置換され、濃縮燃料カートリッジ105の内部の圧力は減少することなく、大気圧とほぼ等しくなる。この際、空気口111に気液分離膜を設けて燃料の漏洩を防止する。
また、前述の濃縮燃料カートリッジ105の内部の圧力の減少を、空気口111を設けずに、もしくは空気口111と共に、スプリング等にて濃縮燃料104を加圧する事で回避する事も試みられている(特許文献2)。
特開2003−22830 (図14) 特開2003−142135 (5頁 および 図2)
ところが、従来の燃料電池では電力消費量が大きく変動する外部機器に接続された場合、電力消費量の変動にあわせて燃料電池スタック107の発電量を制御しなければならない。すなわち電力消費量の変動に連動して循環燃料102の消費量や二酸化炭素、生成水103の排出量も変動し、循環燃料タンク101の内部の圧力も変動しようとする。
一方、循環燃料タンク101には排気口109が設けられているので、循環燃料102の消費量や二酸化炭素、生成水103の排出量の変動にあわせて、排気口109から排気される二酸化炭素の量も変動し、循環燃料タンク101の内部の圧力の変動は緩和される。
この時、排気口109の圧力損失が小さいほど、循環燃料タンク101の内部の圧力の変動は小さくなるが、循環燃料102が蒸発し無駄に消費されることが懸念される。そこで、循環燃料102の蒸発を抑制するために排気口109の圧力損失を大きくすると、循環燃料タンク101の内部の圧力の変動は大きくなり、濃縮燃料ポンプ106が濃縮燃料104を送液する量の精度が悪化する。
つまり、濃縮燃料カートリッジ105の内部の圧力を大気開放する事で大気圧に維持したり、もしくは濃縮燃料カートリッジ105の内部を加圧することで一定の圧力に維持したりするだけでは、循環燃料の蒸発の抑制と濃縮燃料104の送液精度の向上の両方を解決することができない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、蒸発し無駄に消費される燃料が少なく、また、燃料電池の発電量が変動しても濃縮燃料を高い精度で送液できる燃料電池を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の燃料電池は、燃料となる液体供給物を貯蔵する第1の容器から供給された液体供給物を水と混合するための第2の容器と、前記第1の容器と前記第2の容器に接続され、前記液体供給物を前記第1の容器から前記第2の容器へ送液するためのポンプと、前記第1の容器内の気相部分の圧力と、前記第2の容器内の気相部分の圧力の差を小さくする様に前記第1の容器内の圧力を調整する圧力調整手段とを有することを特徴とする。
本発明によれば、蒸発し無駄に消費される燃料が少なく、また、燃料電池の発電量が変動しても濃縮燃料を高い精度で送液できる燃料電池を提供することができる。
以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。
以下に、本発明による燃料電池の第1の実施例について図1を参照しながら説明する。
まず、燃料電池スタック1について説明する。燃料電池スタック1は複数の燃料電池セルを積層したものであり、燃料電池セルとは燃料と空気が供給されると発電するものである。発電に用いられる燃料はメタノール、エタノール、プロパノールなどのアルコール等と水との混合溶液が用いられる。
例えば燃料がメタノールの場合、燃料電池セルの燃料極(アノード)で生じる反応は、CH3OH+H2O → CO2+6H++6e-
であり、一方空気極(カソード)で生じる反応は、
2+4H++4e- → 2H2
である。燃料電池セルに使用される電解質膜はプロトン(H+)を選択的に通す膜であり、燃料極で生じた電子は燃料電池の負荷である外部機器を通って空気極に到達し、反応が成立する。結局、燃料電池スタック1全体では、メタノールと水、酸素が反応し、二酸化炭素と水が生成される。
次に、燃料電池スタック1へ供給する燃料、および燃料電池スタック1より排出される排出物について説明する。前述した通り、燃料電池スタック1へアルコール等と水、酸素を供給し、二酸化炭素と水が排出されるが、排出された水をアルコール等と混合し、再度燃料として利用することができる。また、実際の排出物には、未反応の燃料、未反応の酸素が含まれており、未反応の燃料も回収することにより再度燃料として利用することができる。すなわち、排出された水や未反応の燃料を再度燃料として利用できれば、濃度の高いアルコール等と酸素を含む大気を供給するだけで、発電を持続することができる。
水と混合する前の濃度の高いアルコール等である液体供給物、濃縮燃料2が貯蔵される第1の容器である濃縮燃料カートリッジ3には、濃縮燃料2と水を混合して発電に用いられる燃料である循環燃料4をつくる第2の容器である循環燃料タンク5が接続されている。また、濃縮燃料カートリッジ3の気相部分と循環燃料タンク5の気相部分との間には圧力調整手段である圧力導通管12(管状部材)が設けられている。燃料電池スタック1の燃料極の燃料入り口と、燃料電池スタック1の燃料極の排出物出口はそれぞれ循環燃料タンク5と接続されている。循環燃料タンク5と燃料電池スタック1の燃料入り口との間には循環燃料ポンプ6が設けられ、この循環燃料ポンプ6によって循環燃料4が燃料電池スタック1に供給される。燃料電池スタック1で発電の結果燃料極から排出される二酸化炭素と未反応の燃料の混合物は循環燃料タンク5へ戻される。
燃料電池スタック1の空気極の空気入り口には空気ポンプ7が接続されており、燃料電池スタック1の空気極へ酸素を含む空気を供給している。一方、空気極の排出物出口からは、水と未反応の酸素を含む空気の混合物が排出される。排出物出口には気液分離器8が接続され、液体の生成水9と、気体部分の空気および水蒸気を分離し、気体部分は装置外へ排出され、生成水9は前述の通り再利用のため循環燃料タンク5へ送られる。
循環燃料タンク5には燃料電池スタック1からの排出物である二酸化炭素等および未反応の燃料が排出されるため、循環燃料タンク5より二酸化炭素等を装置外へ排出する必要がある。そこで、循環燃料タンク5には排気口10が設けられている。循環燃料4の蒸発を抑制するため排気口10は圧力損失を高めに設定してある。この圧力損失によって、循
環燃料タンク5の内部の圧力は必ず大気圧より高くなり、また燃料電池スタック1の内部の反応の状態や発電量により循環燃料タンク5の内部の圧力は変動する。この圧力変動があっても圧力導通管12によって、濃縮燃料カートリッジ3の内部も常に循環燃料タンク5の内部とほぼ同じ圧力に維持される。
また、燃料電池が発電を続けていると、次第に循環燃料4のアルコール等の濃度が低下してくる。そこで、循環燃料タンク5と濃縮燃料カートリッジ3の間に設けられた濃縮燃料ポンプ11を用い、濃縮燃料2を循環燃料タンク5へ送液することにより、循環燃料4のアルコール等の濃度を調整する。濃縮燃料2の送液の際、濃縮燃料カートリッジ3の内部の圧力が低下するが、濃縮燃料カートリッジ3と循環燃料タンク5は圧力導通管12によって接続されているため、濃縮燃料カートリッジ3と循環燃料タンク5の内部圧力の差はほとんど生じない。なお安全上の配慮から、圧力導通管12にはバルブ13aや気液分離膜14a、気液分離膜14bが取り付けられ、濃縮燃料ポンプ11と循環燃料タンク5の間にはバルブ13b、逆止弁15が取り付けられている。
この様に第1の実施例による燃料電池は、例えば電力消費量が大きく変動する外部機器に接続され、燃料電池の発電量が大きく変動した場合でも、循環燃料タンク5の内部の圧力変動に連動し、濃縮燃料カートリッジ3の内部の圧力も変動する。すなわち循環燃料タンク5と濃縮燃料カートリッジ3の内部の圧力差を極めて小さくすることができる。これは、濃縮燃料ポンプ11が濃縮燃料カートリッジ3から循環燃料タンク5へ送液する量の精度が安定するので、循環燃料4の濃度のコントロールが容易になる。また、循環燃料タンク5と濃縮燃料カートリッジ3の内部の圧力差は排気口10の圧力損失に拘わらず略一定なので、循環燃料4の蒸発を防止するため排気口10の圧力損失を十分に高く設定することが可能になる。なお、圧力導通管12は、循環燃料タンク5と濃縮燃料カートリッジ3の内部の圧力差を小さくできればよく、取り付け場所は濃縮燃料カートリッジ3の気相部分と循環燃料タンク5の気相部分の間には限られない。例えば図2に示すように、循環燃料タンク5の気相部分に代えて、循環燃料タンク5の気相部分と圧力がほぼ同じ部分、例えば燃料電池スタック1から循環燃料タンク5へ排出物を排出する循環燃料戻り管16と濃縮燃料カートリッジ3の気相部分の間に圧力導通管12bを接続しても構わない。
また、その他の利便性の向上のための変形例について説明する。
まず、移動中に発電を行う燃料電池の場合、燃料電池が揺れたり、傾いたりすることがある。この時、濃縮燃料カートリッジ3内部の濃縮燃料2の液面や、循環燃料タンク5内部の循環燃料4の液面が揺れたり、傾いたりして、圧力導通管12の開口部を濃縮燃料2または循環燃料4が塞いでしまい、濃縮燃料カートリッジ3の内部の圧力と循環燃料タンク5の内部の圧力の差が小さくならない場合が考えられる。そこで、この様な現象を改善した濃縮燃料カートリッジ3aの例を図3に示す。濃縮燃料カートリッジ3aの気相部分の一端近傍に圧力導通管12が接続されている。圧力導通管12から分岐した圧力導通管12cは、濃縮燃料カートリッジ3aの気相部分であって、圧力導通管12の接続部とは反対の端部近傍に接続されている。
この様に、圧力導通管12の接続部を濃縮燃料カートリッジ3の気相部分の両端2箇所に設けることにより、例えば一方の圧力導通管12の接続部が塞がれてしまっても、もう一方の圧力導通管12cの接続部によって、濃縮燃料カートリッジ3aの内部の圧力と循環燃料タンク5の内部の圧力の差を小さくすることができる。
次に、濃縮燃料カートリッジ3を着脱可能にすることにより、濃縮燃料2の補充が濃縮燃料カートリッジ3の交換で可能になる。そこで、この様な場合の濃縮燃料カートリッジ3bの例を図4に示す。
図4は着脱可能な濃縮燃料カートリッジ3bの例である。濃縮燃料カートリッジ3bの底部は、使用不可能な濃縮燃料2の量を少なくするため、濃縮燃料出口21(取出口)とつながる取り出し口22に濃縮燃料2を集める形状、例えば図4の様なお椀状になっている。濃縮燃料カートリッジ3bの天井部または天井部付近には、圧力導通管取り付け口23(圧力調整口)が設けられている。濃縮燃料出口21と圧力導通管取り付け口23には、自動開閉バルブを内蔵したワンタッチで着脱可能な継ぎ手24aおよび24bが取り付けられている。なお、継ぎ手24aおよび24bの取り付け方向は、着脱方向が平行になるように設定してある。
この様に、濃縮燃料出口21と圧力導通管取り付け口23に継ぎ手24a、24bを用いることで、濃縮燃料カートリッジ3bは、安全にワンタッチで着脱可能となり、利便性が向上する。なお、濃縮燃料出口21は、取り出し口22より低い位置に設けると、使用不可能な濃縮燃料の量がほとんどなくなるので好ましい。また、さらなる安全性の向上のため、濃縮燃料出口21には逆止弁を、圧力導通管取り付け口23には気液分離膜を追加することも可能である。
図5は着脱可能な濃縮燃料カートリッジ3のもうひとつの例の部分拡大図である。図4に示す着脱可能な濃縮燃料カートリッジ3bの継ぎ手24a、24bに代えてゴム状部材31を用い、燃料電池30側の取り付け口に中空針32を用いる。
この様な着脱可能な濃縮燃料カートリッジ3bは、燃料電池30と結合させた場合、図5(b)の様に中空針32はゴム状部材31を貫通し、濃縮燃料2の送液が可能になり、また圧力導通管12も接続される。ディスポーザブルの濃縮燃料カートリッジ3bを考えた場合、自動開閉バルブを内蔵したワンタッチで着脱可能な継ぎ手24a、24bは着脱寿命回数が必要以上に多いうえ、部品の価格も高い。一方ゴム状部材31は着脱寿命は短いが、ディスポーザブルな濃縮燃料カートリッジ3bには十分であり、また部品の価格は非常に安く濃縮燃料カートリッジ3bのコストダウンが可能である。
続いて、圧力導通管12を用いて濃縮燃料カートリッジ3と循環燃料タンク5とを接続せず、直接濃縮燃料カートリッジ3と循環燃料タンク5とを接続した例を図6に示す。図6に示すように、濃縮燃料カートリッジ3と循環燃料タンク5とは、接続手段であるバルブ13aにて接続されている。バルブ13aでなくても、接続手段であれば特に方法は問わず、バルブ13aに代えて、例えば前述した継ぎ手24a、24bを用いて濃縮燃料カートリッジ3と循環燃料タンク5を接続したり、濃縮燃料カートリッジ3と循環燃料タンク5に単に孔が空けられ、パッキンを挟んで固定するだけでも構わない。
最後に、濃縮燃料カートリッジ3を規格化し、汎用性をもたせた場合に有効な例を図7に示す。図7に示すように、濃縮燃料2は可撓性の膜で作られた可撓性袋40に貯蔵されている。
この様な構成であると、濃縮燃料カートリッジ3cは、濃縮燃料カートリッジ3cをどのような向きで使用しても、濃縮燃料2の送液や、また、循環燃料タンク5と濃縮燃料カートリッジ3cの内部の圧力差が小さくなる現象の維持が可能である。濃縮燃料カートリッジ3cを規格化した場合、さまざまな形態の燃料電池に接続されることが予想される。例えば濃縮燃料カートリッジ3cを図7に対して天地が全く逆向きに設置しなければならない燃料電池であっても、支障なく使用可能となる。なお、可撓性袋40に代えて、可撓性の膜を用いた隔壁を用いても同様の効果を得ることができる。
以下に、本発明による燃料電池の第2の実施例について図8を参照しながら説明する。なお、図1に示す第1の実施例の燃料電池の各部と同一部分は同一符号で示し、その説明を省略する。
第2の実施例では、圧力調整手段として、第1の実施例の圧力導通管12に代えてセンサとバルブを用いて濃縮燃料カートリッジ3の内部の圧力を制御する。循環燃料タンク5には第2の圧力検出手段としてセンサ51が設けられている。また、濃縮燃料カートリッジ3にも第1の圧力検出手段としてセンサ52が設けられている。濃縮燃料カートリッジ3を加圧する手段である空気供給手段は、燃料電池スタック1の空気極へ空気を送る空気ポンプ7を兼用する。空気ポンプ7と燃料電池スタック1とは、空気極へ空気を送る空気管53を用いて接続されている。空気ポンプ7と濃縮燃料カートリッジ3とは、空気管53から分岐し、空気ポンプ7から濃縮燃料カートリッジ3へ空気を送る加圧管54と、濃縮燃料カートリッジ3を加圧または減圧し圧力を調整する際に用いられる圧力調整管55とを用いて接続されている。加圧管54の途中にはバルブ56が設けられており、センサ51とセンサ52の出力に応じ、濃縮燃料カートリッジ3と循環燃料タンク5の内部の圧力差が小さくなる様にバルブ56を開閉して、濃縮燃料カートリッジ3の内部の圧力を調整する。
なお第2の実施例では、濃縮燃料カートリッジ3の内部の圧力調整の精度を向上させるため、圧力調整管55には濃縮燃料カートリッジ3を大気開放するための減圧管57が接続され、減圧管57の途中にはバルブ58が設けられている。センサ51とセンサ52の出力に応じ、濃縮燃料カートリッジ3と循環燃料タンク5の内部の圧力差が小さくなる様にバルブ58を開閉して、濃縮燃料カートリッジ3の内部の圧力を調整することができる。つまりバルブ56を開きバルブ58を閉じると、濃縮燃料カートリッジ3の内部の圧力を高い方向へ調整でき、バルブ58を開きバルブ56を閉じると、濃縮燃料カートリッジ3の内部の圧力を低い方向へ調整できる。
この様に、第2の実施例による燃料電池は、第1の実施例と同様に例えば電力消費量が大きく変動する外部機器に接続され、燃料電池の発電量が大きく変動した場合でも、循環燃料タンク5の内部の圧力変動に連動し、濃縮燃料カートリッジ3の内部の圧力を調整できる。すなわち循環燃料タンク5と濃縮燃料カートリッジ3の内部の圧力差を非常に小さくすることができる。これは、濃縮燃料ポンプ11が濃縮燃料カートリッジ3から循環燃料タンク5へ送液する量の精度が安定することにつながり、すなわち循環燃料4の濃度のコントロールが容易になる。また、循環燃料タンク5と濃縮燃料カートリッジ3の内部の圧力差は排気口10の圧力損失に拘わらずほぼ一定なので、循環燃料4の蒸発を防止するため排気口10の圧力損失を十分に高く設定することが可能になる。また、第2の実施例による燃料電池は、バルブ56およびバルブ58の開閉で濃縮燃料カートリッジ3の内部の圧力を制御するので、燃料電池の運転状況や外部環境の変化、例えば温度変化による濃縮燃料2の粘度変化や、濃縮燃料2の液面の高さと循環燃料4の液面の高さの差による水頭差を原因とする濃縮燃料ポンプ11の濃縮燃料カートリッジ3から循環燃料タンク5へ送液する量の誤差を補正することが可能で、より精度の高い循環燃料4の濃度コントロールができるようになる。
また、第2の実施例による燃料電池では、センサ52が濃縮燃料カートリッジ3に設けられているが、濃縮燃料カートリッジ3の気相部分と圧力がほぼ同じ部分、例えば圧力調整管55の途中に設けられていても良い。第1の実施例による燃料電池の変形例にて、ディスポーザブルな濃縮燃料カートリッジ3を説明したが、第2の実施例による燃料電池にこれを応用する場合、センサ52を圧力調整管55の途中に設けた方がランニングコストを低減できる。
さらに、図9に示すように、センサ52およびバルブ56、減圧管57、バルブ58に代えて市販の圧力調整器、例えば電空レギュレータ59を用いても良い。この場合、センサ51の出力に応じ、シーケンサ等の制御ユニット(図示せず)を用いて濃縮燃料カートリッジ3の内部の圧力の目標値を電空レギュレータ59に入力することにより、濃縮燃料カートリッジ3の内部の圧力を調整できる。
なお、本発明は上述したような各実施の形態に限定されるものではなく、形状や材質、構成を変更してもよく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で変更して実施することができる。例えば、第2の実施例による燃料電池に対して、第1の実施例による燃料電池の変形例を応用可能であり、それぞれ目的にあわせ選択、組み合わせしてもよい。
本発明による燃料電池の第1の実施例を示す構成図 本発明による燃料電池の第1の実施例の変形例の一つを示す構成図 本発明による燃料電池の第1の実施例の変形例の一つを示す構成図 本発明による燃料電池の第1の実施例の変形例の一つを示す構成図 本発明による燃料電池の第1の実施例の変形例の一つを示す構成図 本発明による燃料電池の第1の実施例の変形例の一つを示す構成図 本発明による燃料電池の第1の実施例の変形例の一つを示す構成図 本発明による燃料電池の第2の実施例を示す構成図 本発明による燃料電池の第2の実施例の変形例の一つを示す構成図 従来の燃料電池の構成図 従来の燃料電池の構成図
符号の説明
1、107 燃料電池スタック
2、104 濃縮燃料
3、3a、3b、3c、105 濃縮燃料カートリッジ
4、102 循環燃料
5、101 循環燃料タンク
6、108 循環燃料ポンプ
7、110 空気ポンプ
8、112 気液分離器
9、103 生成水
10、109 排気口
11、106 濃縮燃料ポンプ
12、12b、12c 圧力導通管
13a、13b バルブ
14a、14b、14c、14d 気液分離膜
15 逆止弁
16 循環燃料戻り管
21 濃縮燃料出口
22 取り出し口
23 圧力導通管取り付け口
24a、24b 継ぎ手
30 燃料電池
31 ゴム状部材
32 中空針
40 可撓性袋
51、52 センサ
53 空気管
54 加圧管
55 圧力調整管
56、58 バルブ
57 減圧管
59 電空レギュレータ
111 空気口

Claims (7)

  1. 燃料となる液体供給物を貯蔵する第1の容器から供給された液体供給物を水と混合するための第2の容器と、
    前記第2の容器に接続され、前記液体供給物を前記第1の容器から前記第2の容器へ送液するためのポンプと、
    前記第1の容器内の気相部分の圧力と、前記第2の容器内の気相部分の圧力の差を小さくする様に前記第1の容器内の圧力を調整するための圧力調整手段と
    を有することを特徴とする燃料電池。
  2. 前記圧力調整手段は、前記第1の容器内の気相部分と前記第2の容器内の気相部分とを接続するための接続手段を有することを特徴とする請求項1記載の燃料電池。
  3. 前記接続手段は、管状部材を有することを特徴とする請求項2記載の燃料電池。
  4. 前記圧力調整手段は、前記第1の容器内の気相部分の圧力を検出するための第1の圧力検出手段と、
    前記第2の容器内の気相部分の圧力を検出するための第2の圧力検出手段と、
    前記第1の容器内に空気を供給するための空気供給手段と、
    前記第1の圧力検出手段および前記第2の圧力検出手段の出力に応じて、前記第1の容器内の気相部分の圧力と前記第2の容器内の気相部分の圧力の差が小さくなる様に、前記空気供給手段から前記第1の容器へ供給される空気の量を制御することにより前記第1の容器内の圧力を制御するための制御手段と
    を有することを特徴とする請求項1記載の燃料電池。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の燃料電池に着脱自在な燃料電池用容器であって、
    前記液体供給物を取り出すための取出口と、
    前記圧力調整手段により圧力を調整するための圧力調整口と
    を有することを特徴とする燃料電池用容器。
  6. 燃料となる液体供給物を貯蔵する第1の容器から供給された液体供給物を水と混合するための第2の容器と、
    前記第2の容器に接続され、前記液体供給物を前記第1の容器から前記第2の容器へ送液するためのポンプと、
    前記第2の容器に接続され、前記液体供給物の水溶液と空気中の酸素を供給されることにより発電を行う燃料電池スタックと、
    前記燃料電池スタックおよび前記第1の容器内へ空気を供給するための空気ポンプと、
    前記第1の容器内の気相部分の圧力を検出するための第1の圧力検出手段と、
    前記第2の容器内の気相部分の圧力を検出するための第2の圧力検出手段と、
    前記第1の圧力検出手段および前記第2の圧力検出手段の出力に応じて、前記第1の容器内の気相部分の圧力と前記第2の容器内の気相部分の圧力の差が小さくなる様に、前記空気ポンプから前記第1の容器へ供給される空気の量を制御することにより前記第1の容器内の圧力を制御するための制御手段と
    を有することを特徴とする燃料電池。
  7. 請求項6に記載の燃料電池に着脱自在な燃料電池用容器であって、
    前記液体供給物を取り出すための取出口と、
    前記空気ポンプを用いて空気を供給するための圧力調整口と
    を有することを特徴とする燃料電池用容器。
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