JP2006073214A - 燃料電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は、液体燃料の流路における圧力損失の増大を抑制することができる燃料電池を提供する。
【解決手段】 本発明は、液体燃料を使用して発電する発電セル11が、液体燃料通流配管17aを介して複数繋げられ、発電セル11の一部又は全部が直列に繋げられた燃料電池FCにおいて、液体燃料中の気体を分離する気液分離装置18が発電セル11を直列に繋ぐ液体燃料通流配管17aに設けられたことを特徴とする。この燃料電池FCでは、気泡が気液分離装置18によって分離されるので、上流側から下流側に向かって流れる液体燃料中の気泡の量が低減される。
【選択図】 図2

Description

本発明は、燃料電池に関し、特にDMFC(Direct Methanol Fuel Cell:直接メタノール型燃料電池)等の液体燃料を使用して発電する燃料電池に関する。
直接メタノール型燃料電池は、周知のとおり、固体高分子電解質膜を燃料極と酸化剤極との間に挟んだMEA(Membrane Electrode Assembly:膜/電極接合体)を備えている。このMEAは、発電セルを構成しており、この発電セルでは、燃料極にメタノール水溶液(燃料)が供給されると共に、酸化剤極に空気(酸素)が供給されるようになっている。そして、この発電セルでは、燃料極及び酸化剤極のそれぞれにおいて、メタノール、水及び酸素が次式(1)及び次式(2)で示されるように電気化学的に反応することによって発電が行われる。
燃料極(アノード):CH3OH+H2O→CO2+6H++6e-・・・(1)
酸化剤極(カソード): 3/2O2+6H++6e-→3H2O・・・・(2)
その一方で、メタノール水溶液(燃料)が供給される燃料極には、前記式(1)に示されるように、二酸化炭素(CO2)が発生する。その結果、メタノール水溶液、つまり液体燃料中には、二酸化炭素の気泡が発生する。このように液体燃料中に気泡が発生すると、気泡が発生した燃料極部分への液体燃料の供給が妨げられるために、発電セルの発電量が低下する。また、このような気泡の発生は、MEAの面方向に発電密度分布を形成するために、発電セルから出力される電圧が不安定となる。そして、発電セルでの発電量を増加させた際には気泡の発生が激しくなるために、MEAの固体高分子電解質膜が劣化しやすくなるという問題がある。したがって、発電によって発生した気泡は、MEAから速やかに離脱させなければならない。
従来、液体燃料がMEAに対して重力方向の下側から上側に向かって流れるようにした燃料電池(発電セル)が知られている(例えば、特許文献1参照)。この燃料電池によれば、液体燃料の流れと、液体燃料中の気泡の浮力とが相俟って、気泡がMEAから速やかに離脱する。
また、従来、燃料極に消泡剤を含む燃料電池(発電セル)が知られている(例えば、特許文献2参照)。この燃料電池では、燃料極に含まれる消泡剤が燃料極の表面への気泡の吸着を抑制するので、気泡がMEAから速やかに離脱する。
特開平9−161822号公報(段落0027、段落0033〜0035及び図2) 特開2003−346813号公報(段落0028、段落0029及び段落0071〜0083)
ところで、従来の燃料電池(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)では、MEAから離脱した気泡が液体燃料と共に発電セル内の液体燃料の流路内を通流すると、流路内では気液二相流が形成されることとなる。そして、従来の燃料電池では、流路内に気液二相流が形成されると、液体燃料のみが流路内を通流する単相流のときと比較して流路の圧力損失が増大する。その結果、発電セルに液体燃料を供給するポンプの動力を増大させなければならないという問題がある。特に、その出力を向上させるために、複数の発電セルが繋げられたものを備えた燃料電池では、圧力損失がさらに大きくなるので、ポンプの動力はより大きなものが要求されることとなる。したがって、このような燃料電池は、今後、より一層の省電力化が図られることとなる携帯機器への応用が困難となっている。
また、複数の発電セルが直列に繋げられた燃料電池では、液体燃料の流れの上流側に位置する発電セルで発生した気泡が下流側に位置する発電セルに移送されるために、下流側に行くほど液体燃料中の気泡の量が増していく。その結果、このような燃料電池では、圧力損失による問題がさらに大きい。
そこで、本発明の課題は、液体燃料の流路における圧力損失の増大を抑制することができる燃料電池を提供することにある。
前記課題を解決するための請求項1に記載の発明は、液体燃料を使用して発電する発電セルが、液体燃料通流配管を介して複数繋げられ、前記発電セルの一部又は全部が直列に繋げられた燃料電池において、前記液体燃料中の気体を分離する気液分離装置が前記発電セルを直列に繋ぐ前記液体燃料通流配管に設けられたことを特徴とする。
この燃料電池では、気液分離装置が、発電セル同士を直列に繋ぐ液体燃料通流配管に設けられている。その結果、発電セルが発電した際に生じる液体燃料中の気体、つまり気泡が気液分離装置によって分離されるので、上流側から下流側に向かって流れる液体燃料中の気泡の量が低減される。したがって、この燃料電池によれば、液体燃料の流路における圧力損失の増大が抑制される。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の燃料電池において、前記気液分離装置で分離された前記気体を所定期間ごとに排出する気体排出手段が設けられていることを特徴とする。
この燃料電池では、気液分離装置で分離された気体が気体排出手段によって所定期間ごとに排出される。したがって、この燃料電池によれば、液体燃料中の気泡の量を低く維持しながら液体燃料を再利用すること、つまり液体燃料を循環させて使用することが可能となる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の燃料電池において、前記気体排出手段が、前記気液分離装置の気体排出経路に設けられた弁と、前記弁の開閉動作を制御する制御部とで構成されていることを特徴とする。
この燃料電池では、制御部が弁の開閉動作を制御する。そして、気体排出経路に設けられた弁は、気液分離装置で分離された気体を定期的に排出する。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の燃料電池において、前記気液分離装置が、前記液体燃料と前記気体とをこれらの密度の違いによって分離するように構成されていることを特徴とする。
この燃料電池では、気液分離装置が、液体燃料とこの液体燃料中に含まれる気体とをこれらの密度の違いによって分離する。つまり、この気液分離装置は、気泡をその浮力によって液体燃料中を反重力方向に移動させることによって液体燃料から分離する。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の燃料電池において、前記液体燃料通流配管を介して直列に繋げられた前記発電セルのうち、流れる前記液体燃料の下流側に位置する前記発電セルにおける前記液体燃料の入口と、上流側に位置する前記発電セルにおける前記液体燃料の入口とがバイパス配管で繋げられていることを特徴とする。
この燃料電池では、下流側に位置する発電セルにおける液体燃料の入口と、上流側に位置する発電セルにおける前記液体燃料の入口とがバイパス配管で繋げられているので、下流側に位置する発電セルには、液体燃料通流配管とバイパス配管との両方から液体燃料が供給される。つまり、下流側に位置する発電セルには、上流側に位置する発電セルを経由した液体燃料と経由しない液体燃料とが供給される。したがって、この燃料電池では、上流側に位置する発電セルで発生した気泡を含まない液体燃料がバイパス配管を通じて下流側の発電セルに供給される。その結果、この燃料電池によれば、気液分離装置によって液体燃料中の気体(気泡)が分離されることとも相俟って、下流側に行くほど気泡の量が多くなって圧力損失が増大していくという従来の燃料電池での問題はさらに確実に解消される。
請求項6に記載の発明は、液体燃料を使用して発電する発電セルが液体燃料通流配管を介して複数繋げられた燃料電池において、燃料電池の運転中に、少なくとも一つの前記発電セルの発電を停止させる発電停止機構を備えることを特徴とする。
この燃料電池では、燃料電池の運転中に、発電停止機構が複数の発電セルのうちの少なくとも一つの発電セルの発電を停止させる。そして、発電セルが発電を停止すると、発電セルの燃料極の表面に形成された気泡は、その気泡成分(CO2)が液体燃料に溶解し、あるいはMEA中に拡散することによって、小さくなるか、あるいは消滅する。その結果、この燃料電池では、液体燃料の流路内で気泡が占める割合が減少するので、液体燃料が通流し得る有効流路が広がる。したがって、この燃料電池によれば、液体燃料の流路における圧力損失の増大が抑制される。
請求項7に記載の発明は、請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の燃料電池において、前記液体燃料が界面活性剤を含むことを特徴とする。
この燃料電池では、液体燃料に界面活性剤を含むので、発電によって発電セルの燃料極の表面に形成された気泡が、大きく成長する前に燃料極から効率よく離脱する。その結果、この燃料電池では、液体燃料が通流し得る有効流路が大きくなる。したがって、この燃料電池によれば、液体燃料の流路における圧力損失の増大が抑制される。
また、この燃料電池では、液体燃料に界面活性剤を含むので、液体燃料の流路内を液体燃料と共に流れる気泡が、流路の壁面に吸着することが防止される。その結果、この燃料電池によれば、液体燃料が通流し得る有効流路が狭められることは回避される。したがって、この燃料電池によれば、液体燃料の流路における圧力損失の増大が抑制される。
また、この燃料電池では、液体燃料に界面活性剤を含むので、液体燃料の流路内を液体燃料と共に流れる気泡同士が融合し合うことが防止される。つまり、気泡が拡大することが防止される。その結果、この燃料電池によれば、液体燃料が通流し得る有効流路が狭められることは回避される。したがって、この燃料電池によれば、液体燃料の流路における圧力損失の増大が抑制される。
請求項8に記載の発明は、請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の燃料電池において、前記液体燃料が通流する流路の壁面に親水処理が施されていることを特徴とする。
この燃料電池では、液体燃料が通流する流路の壁面に親水処理が施されているので、液体燃料の流路内を液体燃料と共に流れる気泡が、流路の壁面に吸着することが防止される。その結果、この燃料電池によれば、液体燃料が通流し得る有効流路が狭められることは回避される。したがって、この燃料電池によれば、液体燃料の流路における圧力損失の増大が抑制される。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の燃料電池において、親水処理が施された前記壁面が、当該壁面に対する水滴の接触角が90度よりも小さくなっていることを特徴とする。
この燃料電池によれば、水滴の接触角が90度以上のものと比較して、気泡が流路の壁面に吸着することがさらに効率良く防止される。その結果、この燃料電池によれば、液体燃料の流路における圧力損失の増大がより確実に抑制される。
請求項10に記載の発明は、請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の燃料電池において、脈動流の前記液体燃料を前記発電セルに供給する脈動流発生手段が設けられていることを特徴とする。
この燃料電池では、発電セルの流路を通流する液体燃料が脈動流発生手段によって脈動流となるので、この燃料電池では、発電によって発電セルの燃料極の表面に形成された気泡が、大きく成長する前に燃料極から効率よく離脱する。その結果、この燃料電池では、液体燃料が通流し得る有効流路が大きくなる。したがって、この燃料電池では、発電セル内の液体燃料の流路における圧力損失が増大することが抑制される。
また、この燃料電池では、発電セルの流路を通流する液体燃料が脈動流発生手段によって脈動流となるので、液体燃料の流路内を液体燃料と共に流れる気泡が、流路の壁面に吸着することが防止される。その結果、この燃料電池によれば、液体燃料が通流し得る有効流路が狭められることは回避される。したがって、この燃料電池によれば、液体燃料の流路における圧力損失の増大が抑制される。
本発明は、液体燃料の流路における圧力損失の増大を抑制することができる。
(第1実施形態)
以下に、本発明の燃料電池の第1実施形態について適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、参照する図面において、図1は、第1実施形態に係る燃料電池が組み込まれたパーソナルコンピュータの斜視図、図2は、第1実施形態に係る燃料電池の構成を説明するための構成説明図、図3(a)は、図2の燃料電池を構成する発電セルの斜視図であり、図2中の発電セルをその裏側から見た図、図3(b)は、図3(a)に示す発電セルの分解斜視図、図4(a)は、図3(b)中の流路形成板に形成された液体燃料の流路を示す模式図、図4(b)は、図3(a)中のA−A線における断面図、図5は、図4(b)中のB部の拡大図、図6(a)は、図2の燃料電池を構成する気液分離装置の斜視図、図6(b)は、図6(a)中のC−C線における断面図である。
図1に示すように、本実施形態に係る燃料電池FCは、ラップトップ型のパーソナルコンピュータPCの電源として使用される。本実施形態に係る燃料電池FCは、このパーソナルコンピュータPCの蓋を兼ねているモニタMに内蔵されている。この燃料電池FCは、平板状に形成されており、その平板面がモニタMの表示画面Dに沿うように配置されている。
この燃料電池FCは、DMFC(Direct Methanol Fuel Cell:直接メタノール型燃料電池)であり、周知のとおり、燃料としてメタノール水溶液(以下、「液体燃料」という)が使用されている。そして、この液体燃料には、界面活性剤が配合されている。この界面活性剤としては、例えば、ポリオキシアルキレン鎖含有ノニオン界面活性剤、シロキサン含有ノニオン界面活性剤、エステル型界面活性剤、含窒素型ノニオン界面活性剤、フッ素系ノニオン界面活性剤等が挙げられる。
この燃料電池FCは、図2に示すように、液体燃料を貯留する燃料タンク3と、液体燃料及び酸化剤が供給されることによって発電する発電モジュール1と、燃料タンク3と発電モジュール1との間に液体燃料の循環経路を形成する循環配管5と、燃料タンク3から発電モジュール1に向かう循環配管5の途中に配置された燃料濃度調整器4と、燃料濃度調整器4から発電モジュール1に向かう循環配管5の途中に設けられて、燃料濃度調整器4からの液体燃料を発電モジュール1に供給するためのポンプ6とを備えている。また、この燃料電池FCは、発電モジュール1が後記するように発電した際に副生した気体(CO2)を、液体燃料から分離する気液分離装置18と、この気液分離装置18が分離した気体(CO2)を気液分離装置18から所定期間ごとに排出するための気体排出手段2とを備えている。
この燃料電池FCでは、ポンプ6が起動することによって、燃料タンク3に貯留された液体燃料が燃料濃度調整器4を介して発電モジュール1の供給口15に供給される。そして、後記するように発電モジュール1で液体燃料と酸化剤とが電気化学的に反応することによって発電が行われた後に、反応に寄与しなかった液体燃料が、発電モジュール1の排出口16から排出される。排出された液体燃料は、燃料タンク3に戻されると共に、再び燃料タンク3から発電モジュール1に向けて液体燃料が供給される。この際、燃料濃度調整器4は、発電で消費された液体燃料を補うように液体燃料の濃度を調整する。
次に、前記した発電モジュール1、気液分離装置18及び気体排出手段2について説明する。
発電モジュール1は、図2に示すように、符号11a乃至11hで示す8つの発電セル(以下、発電セルを特定しない場合には、単に「発電セル11」という)と、気液分離装置18とで主に構成されている。
発電セル11のそれぞれは、後記するよう同一の構造を有しており、その外形が矩形の平板状に形成されている。そして、この発電モジュール1では、発電セル11a及び発電セル11b同士、発電セル11c及び発電セル11d同士、発電セル11e及び発電セル11f同士並びに発電セル11g及び発電セル11h同士が、それぞれ横並びに配置されている。また、この発電モジュール1では、液体燃料の流れの上流側(図2の下側)から下流側(図2の上側)に向けて、発電セル11a及び発電セル11bからなる組と、発電セル11c及び発電セル11dからなる組と、発電セル11e及び発電セル11fからなる組と、発電セル11g及び発電セル11hからなる組とがこの順番で縦並びに配列されている。つまり、この発電モジュール1は、同一平面上に発電セル11が2つずつ、4段に組まれることによって、矩形の平板状に形成されている。そして、発電セル11のそれぞれは、液体燃料をその内部に取り入れるための入口12aと、その内部から液体燃料を排出するための出口12bとが形成されている。
最も上流側に配置される発電セル11a及び発電セル11bからなる組は、これらの入口12aのそれぞれが液体燃料通流配管17aで繋げられていると共に、これらの出口12bのそれぞれが液体燃料通流配管17aで繋げられることによって、発電セル11a及び発電セル11b同士が相互に並列に繋げられている。また、発電セル11c及び発電セル11dからなる組と、発電セル11e及び発電セル11fからなる組と、発電セル11g及び発電セル11hからなる組のそれぞれは、前記した発電セル11a及び発電セル11bからなる組と同様に、各入口12aが液体燃料通流配管17aで繋げられると共に、各出口12bが液体燃料通流配管17aで繋げられることによって、発電セル11c及び発電セル11d同士、発電セル11e及び発電セル11f同士並びに発電セル11g及び発電セル11h同士が、相互に並列に繋げられている。
そして、発電セル11a及び発電セル11bの出口12b同士を繋ぐ液体燃料通流配管17aは、気液分離装置18を介して、発電セル11c及び発電セル11dに向かって延びて、発電セル11c及び発電セル11dの入口12a同士を繋いでいる。発電セル11c及び発電セル11dの出口12b同士を繋ぐ液体燃料通流配管17aは、気液分離装置18を介して発電セル11e及び発電セル11fに向かって延びて、発電セル11e及び発電セル11fの入口12a同士を繋いでいる。発電セル11e及び発電セル11fの出口12b同士を繋ぐ液体燃料通流配管17aは、気液分離装置18を介して、発電セル11g及び発電セル11hに向かって延びて、発電セル11g及び発電セル11hの入口12a同士を繋いでいる。つまり、発電セル11a及び発電セル11bは、液体燃料通流配管17aによって発電セル11c及び発電セル11dと直列に繋げられ、発電セル11c及び発電セル11dは、液体燃料通流配管17aによって発電セル11e及び発電セル11fと直列に繋げられ、発電セル11e及び発電セル11fは、液体燃料通流配管17aによって発電セル11g及び発電セル11hと直列に繋げられている。
最も上流側に配置された発電セル11a及び発電セル11bの入口12a同士を繋ぐ液体燃料通流配管17aは、発電モジュール1の供給口15と繋げられており、最も下流側に配置された発電セル11g及び発電セル11hの出口12b同士を繋ぐ液体燃料通流配管17aは、発電モジュール1の排出口16と繋げられている。
発電セル11は、図3(a)及び図3(b)に示すように、流路形成板12と、MEA(Membrane Electrode Assembly:膜/電極接合体)14と、枠体13とを備えている。
流路形成板12は、図4(a)を併せて参照すると明らかなように、平面視が矩形の平板状を呈しており、その一面には、液体燃料を流通させるための溝、つまり流路12cがジグザグとなるように形成されている。そして、図4(a)及び図4(b)に示すように、この流路12cの両端のそれぞれには、流路形成板12を貫通するように、前記した入口12a及び出口12bが形成されている。この流路形成板12は、後記するようにMEA14の燃料極14a(図5参照)と密着することによってMEA14から電気を取り出すための取出電極として機能するようになっている。このような流路形成板12は、黒鉛を混ぜ合わせた樹脂材料や、耐食処理した銅、ステンレス等の金属材料、また電極加工を施したシリコン基板等で形成されている。
流路形成板12の流路12cの壁面には、親水処理が施されている。本実施形態では、流路12cの壁面に対する水滴の接触角が90度よりも小さくなっている。
なお、本実施形態では、図5に示すように、流路形成板12に形成された溝部12dの表面に親水性被膜12eが形成されることによって、流路12cの壁面が親水処理されている。この親水性被膜12eの材質としては、例えば、親水性の極性基を有するものが挙げられ、特にベーマイト等の粘土鉱物や、シランカップリング剤、親水性の極性基を有する樹脂等が好ましい。
枠体13は、図3(b)に示すように、次に説明するMEA14が流路形成板12に密着するように保持するものである。そして、図4(b)を併せて参照すると明らかなように、この枠体13には、保持したMEA14に酸化剤としての空気(酸素:O2)を接触させるための開口13aが形成されている。この開口13aは、発電セル11への空気取入口となっている。この枠体13は、後記するように、MEA14の酸化剤極14b(図5参照)と密着することによってMEA14から電気を取り出すための取出電極として機能するようになっている。このような枠体13は、導電性金属で形成されている。この枠体13の材質としては、流路形成板12の材質と同様のものが挙げられる。
なお、この枠体13には、図3(a)及び図4(b)に示すように、枠状に絶縁部13bが形成されている。この絶縁部13bは、図5に示すように、枠体13を、流路形成板12及び燃料極14aと電気的に絶縁している。
MEA14は、図4(b)及び図5に示すように、流路形成板12と密着することによって、流路12c内を通流する液体燃料と接触するようになっていると共に、図4(b)に示すように、枠体13の開口13aを介して酸化剤である空気(酸素:O2)と接触するようになっている。
このようなMEA14は、図5に示すように、流路形成板12側に配置される燃料極14aと、枠体13側に配置される酸化剤極14bと、これら燃料極14aと酸化剤極14bとの間に挟み込まれた固体高分子電解質膜14cとを備えている。そして、燃料極14aは、流路形成板12と電気的に接続していると共に、酸化剤極14bは、枠体13と電気的に接続されている。なお、燃料極14aと酸化剤極14bには、周知のとおり、白金やパラジウム等の触媒が含まれている。
そして、このような発電セル11には、図3(a)に示すように、流路形成板12及び枠体13にリード線19が取り付けられている。このリード線19は、外部負荷、つまり本実施形態では、電気の供給先であるパーソナルコンピュータPC(図1参照)の図示しない電力消費部と電気的に接続されている。
次に、気液分離装置18について説明する。気液分離装置18は、前記したように、発電セル11を直列に繋ぐ液体燃料通流配管17aに取り付けられており、発電セル11が発電した際に副生する気体(二酸化炭素:CO2)を液体燃料から分離するものである。この気液分離装置18には、図2に示すように、分離した気体を発電モジュール1から排出するための排気管17bが接続されている。この排気管17bは、特許請求の範囲にいう「気体排出経路」に相当する。
この気液分離装置18は、図6(a)に示すように、その外形が略円柱状の形状になっていると共に、その内部には、図6(b)に示すように、中空部が形成されている。この中空部は、中空部の底面から上方に向かって延びる仕切板18aで仕切られている。そして、中空部には、この仕切板18aによって、第1液溜め18bと、第2液溜め18cとが形成されていると共に、これら第1液溜め18b及び第2液溜め18cの上方に気体溜め18dが形成されている。
図6(b)に示すように、第1液溜め18bの底部には、この気液分離装置18の上流側に配置された発電セル11の出口12b(図2参照)から延びた液体燃料通流配管17aが繋げられており、第2液溜め18cの底部には、この気液分離装置18の下流側に配置された発電セル11の入口12a(図2参照)に向かって延びる液体燃料通流配管17aが繋げられている。そして、気体溜め18dの天井面には、前記した排気管17bが繋げられている。
次に、気体排出手段2について説明する。気体排出手段2は、図2に示すように、電磁弁21と、この電磁弁21の開閉動作を制御する制御部22とを備えている。なお、電磁弁21は、特許請求の範囲にいう「弁」に相当する。
電磁弁21は、図2に示すように、気液分離装置18から延びる排気管17bの先端部に取り付けられている。本実施形態における電磁弁21は、常閉弁であり、次に説明する制御部22からの制御電流を入力することによって、開くようになっている。この電磁弁21としては、公知の構造のものを使用することができる。ちなみに、図6(b)に示すように気体が気液分離装置18に溜まるのは、電磁弁21が閉状態にあるからである。
制御部22は、所定期間ごとに、言い換えれば予め設定された時間間隔で電磁弁21に向けて制御電流を出力するように構成されている。この制御部22は、公知のものでよく、例えば、CPU(中央演算処理装置)や、半導体メモリ、パルス発生回路等で構成することができる。
次に、本実施形態に係る燃料電池の動作について適宜図面を参照しながら説明する。なお、参照する図面において、図7(a)は、気体排出手段を構成する制御部から出力される制御電流の出力タイミングを示すタイムチャート、図7(b)は、気体排出手段を構成する電磁弁の開閉によって、気液分離装置の第2液溜めにおける液面の位置が推移する様子を示すグラフである。
この燃料電池FCでは、前記したように、界面活性剤を含む液体燃料が発電モジュール1に循環供給される。この際、図2に示すように、予め設定された流量で供給口15から供給された液体燃料は、上流側から下流側に向かって配置された8つの発電セル11を経由して発電モジュール1の排出口16から排出される。
このとき発電セル11のそれぞれでは、液体燃料が、図4(a)及び図4(b)に示す入口12aから流路12cに流れ込んだ後に、出口12bから排出されていく。このように液体燃料が流路12cを通流する際に、液体燃料は、図5に示すMEA14の燃料極14aと接触する。その一方で、図4(b)及び図5に示す枠体13の開口13aから空気(酸素:O2)が取り入れられることによって、図5に示す酸化剤極14bは、空気(酸素:O2)と接触する。その結果、燃料極14a及び酸化剤極14bで、次式(1)及び次式(2)で示される電気化学的な反応が進行することによって、発電セル11は発電する。
燃料極(アノード):CH3OH+H2O→CO2+6H++6e-・・・(1)
酸化剤極(カソード): 3/2O2+6H++6e-→3H2O・・・・(2)
つまり、電気は、取出電極となる流路形成板12及び枠体13(図4(b)参照)によって取り出されると共に、リード線19(図4(b)参照)を介してパーソナルコンピュータPC(図1参照)に供給される。
このように発電セル11が発電する際に燃料極14aで発生した二酸化炭素(CO2)は、図5に示すように、流路12c内を流れる液体燃料中で気泡BBとなる。そして、この気泡BBは、流路12cの壁面が親水処理されていると共に液体燃料に界面活性剤が含まれているので、気泡BBが流路12cの壁面に吸着されることは回避される。その結果、気泡BBは、液体燃料と共に発電セル11の出口12b(図4参照)から速やかに排出されていく。
そして、図2に示すように、上流側に位置する発電セル11から排出された液体燃料は、下流側に配置された発電セル11に液体燃料通流配管17aを介して流れ込んで行く。
その一方で、液体燃料通流配管17aに取り付けられた気液分離装置18では、図6(b)に示すように、液体燃料が、気泡BBと共に気液分離装置18の第1液溜め18bに流れ込む。このとき気泡BBは、液体燃料の密度とこの気泡BBの成分(二酸化炭素)の密度の違いによって分離される。つまり、この気液分離装置18は、気泡BBをその浮力によって液体燃料中を反重力方向に移動させて液体燃料から分離する。そして、気泡BBの成分である二酸化炭素(CO2)は、気体溜め18dに溜められる。このとき液体燃料は、所定の流量で液体燃料通流配管17a内を流れているので、仕切板18aを乗り越えて第2液溜め18cに移送されると共に、第2液溜め18cから液体燃料通流配管17aを介して、上流側に配置された発電セル11(図2参照)に供給される。
そして、図6(b)に示す気液分離装置18の気体溜め18dに溜められた二酸化炭素(CO2)は、図2に示す電磁弁21が常閉弁であるので、気体溜め18dに溜められた二酸化炭素(CO2)の量が増加するに伴って、第2液溜め18cに溜められた液体燃料の液面を下げていく。
その一方で、図2に示す気体排出手段2の制御部22は、予め設定された時間間隔で電磁弁21に向けて制御電流を出力する。具体的には、制御部22は、図7(a)に示すように、パルス波形の制御電流を出力する。この制御電流を入力することによって、図2に示す電磁弁21は、予め設定された時間間隔で開かれる。このように電磁弁21が開かれると、気液分離装置18の気体溜め18d(図6(b)参照)に溜められた二酸化炭素(CO2)は、排気管17bを通じて電磁弁21(図2参照)から排出される。その結果、図6(b)に示す第2液溜め18cに溜められた液体燃料の液面は上昇する。
なお、本実施形態では、図6(b)に示す第2液溜め18cに溜められた液体燃料の液面の位置が、第2液溜め18cの底面と同じ位置FL2になったときに、制御部22が制御電流を出力するように設定されている。そして、液体燃料の液面の位置が、図6(b)に示す仕切板18aの高さと同じ位置FL1になったときに制御電流の出力を停止するように設定されている。つまり、制御部22は、図7(a)及び図7(b)に示すように、第2液溜め18cに溜められた液体燃料の液面の位置が、第2液溜め18cの底面と同じ位置FL2と、仕切板18aの高さと同じ位置FL1との間で上下に変動するように電磁弁21の開閉動作を制御する。
このような本実施形態に係る燃料電池FCでは、気液分離装置18によって、液体燃料中の気体(気泡BB)が分離されるので、上流側から下流側に向かって流れる液体燃料中の気泡BBの量が低減される。したがって、この燃料電池FCによれば、液体燃料の流路12cにおける圧力損失の増大が抑制される。
また、この燃料電池FCでは、気液分離装置18で分離された気体(気泡BB)が気体排出手段2によって定期的に排出される。したがって、この燃料電池FCによれば、液体燃料中の気体(気泡BB)の量を低く維持しながら液体燃料を再利用すること、つまり液体燃料を循環させて使用することが可能となる。
この燃料電池FCでは、液体燃料に界面活性剤を含むので、発電によって燃料極14aの表面に形成された気泡BBが、大きく成長する前に燃料極14aから効率よく離脱する。その結果、この燃料電池FCでは、液体燃料が通流し得る有効流路が大きくなる。したがって、この燃料電池FCによれば、液体燃料の流路12cにおける圧力損失の増大が抑制される。
この燃料電池FCでは、液体燃料が通流する流路12cの壁面に親水処理が施されているので、液体燃料の流路12c内を液体燃料と共に流れる気泡BBが、流路12cの壁面に吸着することが防止される。その結果、この燃料電池FCによれば、液体燃料が通流し得る有効流路が狭められることは回避される。したがって、この燃料電池FCによれば、液体燃料の流路12cにおける圧力損失の増大が抑制される。
(第2実施形態)
以下に、本発明の燃料電池の第2実施形態について適宜図面を参照しながら詳細に説明する。図8は、第2実施形態に係る燃料電池の構成を説明するための構成説明図である。なお、この第2実施形態に係る燃料電池は、第1実施形態に係る燃料電池を構成する発電セルに、流量調節弁を有するバイパス配管が取り付けられていると共に、このバイパス配管における液体燃料の通流量を流量調節弁が調節するようになっている以外は、第1実施形態に係る燃料電池と同様に構成されている。したがって、ここでは、主にバイパス配管と流量調節弁とについて説明すると共に、第1実施形態に係る燃料電池と同様の構成要素については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図8に示すように、本実施形態に係る燃料電池FCはバイパス配管7を備えている。このバイパス配管7は、発電セル11aの入口12aに繋げられて、この入口12aから延びる本管7aと、この本管7aから分岐して発電セル11c、発電セル11e及び発電セル11gの各入口12aに向かってそれぞれ延びる枝管7bとで構成されている。つまり、この燃料電池FCでは、下流側に位置する発電セル11の入口12aと、上流側に位置する発電セル11の入口12aとがバイパス配管7で繋げられている。
このようなバイパス配管7の本管7aには、発電セル11aの入口12aの近傍に第1の流量調節弁7cが取り付けられており、バイパス配管7の各枝管7bのそれぞれには、第2の流量調節弁7dが取り付けられている。これら第1の流量調節弁7c及び第2の流量調節弁7dとしては、公知の構造の流量調節弁を使用することができる。そして、第1の流量調節弁7cは、制御部22から出力される制御電流によって本管7aに流れ込む液体燃料の流量を調節するようになっており、第2の流量調節弁7dは、制御部22から出力される制御電流によって枝管7bに流れ込む液体燃料の流量を調節するようになっている。
次に、本実施形態に係る燃料電池FCの動作について説明する。この燃料電池FCでは、図8に示すように、ポンプ6によって供給口15から供給された液体燃料は、液体燃料通流配管17aを発電セル11aの入口12aに向かって通流する。そして、液体燃料の一部は、入口12aから発電セル11a内に入り込む。その一方で、供給口15から供給された液体燃料のうち残余の液体燃料は、バイパス配管7の本管7a内に流れ込む。このとき本管7aに流れ込む液体燃料の流量は、前記したように制御部22からの制御電流を入力した第1の流量調節弁7cによって調節される。
そして、本管7aに流れ込んだ液体燃料は、本管7aから各枝管7b及びこれら枝管7bが繋げられた発電セル11c、発電セル11e及び発電セル11gに流れ込む。このとき発電セル11c、発電セル11e及び発電セル11gのそれぞれに流れ込む液体燃料の流量は、前記したように制御部22からの制御電流を入力した第2の流量調節弁7dによって調節される。
このような燃料電池FCにおいて、発電セル11cには、この発電セル11cの上流側に位置する発電セル11aの出口12bから液体燃料通流配管17aを介して液体燃料が流れ込むと共に、発電セル11aの入口12aからバイパス配管7を介して液体燃料が流れ込む。つまり、下流側に位置する発電セル11cには、上流側に位置する発電セル11aを経由しない液体燃料がバイパス配管7を通じて供給される。そして、発電セル11eには、発電セル11cを経由しない液体燃料がバイパス配管7を通じて供給され、発電セル11gには、発電セル11eを経由しない液体燃料がバイパス配管7を通じて供給される。したがって、この燃料電池FCでは、上流側に位置する発電セル11で発生した気泡BBを全く含まない液体燃料がバイパス配管7を通じて下流側の発電セル11に供給されることとなる。その結果、この燃料電池FCによれば、気液分離装置18によって液体燃料中の気泡BBが分離されることとも相俟って、下流側に行くほど気泡BBの量が多くなって圧力損失が増大していくという従来の燃料電池における問題はさらに確実に解消される。
また、この燃料電池FCは、第1の流量調節弁7cや第2の流量調節弁7dの開閉動作が所定の時間間隔で繰り返して行われることによって、発電セル11内を通流する液体燃料に脈動を付与することが可能となる。なお、第1の流量調節弁7c及び第2の流量調節弁7dの開閉動作は、制御部22からの制御電流をオンオフすることによって行うことができる。なお、このような脈動を発生させるための第1の流量調節弁7c及び第2の流量調節弁7d並びに制御部22は、特許請求の範囲にいう「脈動流発生手段」に相当する。
このような「脈動流発生手段」を備えた燃料電池FCでは、発電セル11の流路12c(図5参照)における液体燃料の流れに脈動を付与することができるので、発電によって発電セル11の燃料極14a(図5参照)の表面に形成された気泡BBが、大きく成長する前に気泡BBを燃料極14aから効率よく離脱させることができる。その結果、この燃料電池FCでは、液体燃料が通流し得る有効流路が大きくなる。したがって、この燃料電池FCでは、発電セル11内の液体燃料の流路12c(図5参照)における圧力損失が増大することが抑制される。
また、この燃料電池FCでは、図2に示すように、下流側に位置する発電セル11に、上流側に位置する発電セル11を経由しない液体燃料がバイパス配管7を通じて供給されるので、上流側に位置する発電セル11が発電することによって消費された液体燃料分が、バイパス配管7を通じて供給される液体燃料分によって補われる。その結果、下流側に位置する発電セル11に供給される液体燃料の希釈化が抑制される。
(第3実施形態)
以下に、本発明の燃料電池の第3実施形態について適宜図面を参照しながら詳細に説明する。図9は、第3実施形態に係る燃料電池の構成を説明するための構成説明図である。なお、この第3実施形態に係る燃料電池は、第1実施形態に係る燃料電池を構成する発電セルに、発電停止機構を設けた以外は、第1実施形態に係る燃料電池と同様に構成されている。したがって、ここでは、主に発電停止機構について説明すると共に、第1実施形態に係る燃料電池と同様の構成要素については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図9に示すように、本実施形態に係る燃料電池FCは、発電セル11eに第1リレー71及び第2リレー72を備えており、発電セル11gに第3リレー73及び第4リレー74を備えており、発電セル11e及び発電セルgの両方に接続される第5リレー75を備えている。なお、第1リレー71、第2リレー72、第3リレー73及び第4リレー74は、特許請求の範囲にいう「発電停止機構」に相当する。ちなみに、第5リレー75は、「発電停止機構」を構成していない。そして、第1リレー71及び第2リレー72は、発電セル11eについての発電停止機構であり、第3リレー73及び第4リレー74は、発電セル11gについての発電停止機構である。なお、本実施形態では、構成説明の便宜上、発電停止機構が発電セル11e及び発電セル11gの2つにのみ取り付けられた燃料電池FCを示しているが、発電停止機構が取り付けられる発電セル11の数に制限はなく、発電停止機構は、発電モジュール1(図2参照)を構成する8つの発電セル11の全てに取り付けられたものであってもよい。
本実施形態における第1リレー71及び第2リレー72、並びに第3リレー73及び第4リレー74は、発電セル11e及び発電セル11gの電気負荷、つまりパーソナルコンピュータPC(図1参照)や後記するキャパシタ76(図9参照)に対する電気的な接続を切断するように構成されている。
図9に示すように、第1リレー71及び第2リレー72は、発電セル11eに対して並列に接続されている。具体的には、第1リレー71及び第2リレー72は、図3(a)に示す流路形成板12のリード線19及び枠体13のリード線19のそれぞれと電気的に接続されている。そして、第1リレー71の他端側(発電セル11eの反対側)は、パーソナルコンピュータPC(図1参照)の図示しない電力消費部と電気的に接続されており、第2リレー72の他端側(発電セル11eの反対側)は、キャパシタ76と接続されている。
キャパシタ76は、発電セル11の発電を停止させたときに、停止させた発電セル11の発電分を補うための電気を充電しておくためのものである。このキャパシタ76からは、充電された電気が、第5リレー75を介してパーソナルコンピュータPC(図1参照)に供給されるようになっている。
一方、第3リレー73及び第4リレー74は、図9に示すように、発電セル11gに対して並列に接続されている。具体的には、第3リレー73及び第4リレー74は、図3(a)に示す流路形成板12のリード線19及び枠体13のリード線19のそれぞれと電気的に接続されている。そして、第3リレー73の他端側(発電セル11gの反対側)は、パーソナルコンピュータPC(図1参照)の図示しない電力消費部と電気的に接続されており、第4リレー74の他端側(発電セル11gの反対側)は、キャパシタ76と接続されている。つまり、この第4リレー74と発電セル11e側の第2リレー72とは、キャパシタ76に対して並列に接続されている。
次に、本実施形態に係る燃料電池FCの動作について適宜図面を参照しながら説明する。なお、参照する図面において、図10は、発電停止機構としての第1リレー、第2リレー、第3リレー、第4リレー及び第5リレーのオンオフのタイミングを示すタイムチャートである。
本実施形態に係る燃料電池FCは、図9に示す8つの発電セル11のうち発電セル11e及び発電セル11gが所定の時間間隔で発電と発電の停止とを繰り返すようになっている。発電セル11e及び発電セル11gの発電と発電の停止のタイミングは次のように設定されている。
図10に示すように、区間Aは、発電セル11eが発電して第1リレー71を介してパーソナルコンピュータPC(図1参照)に電気を供給する区間である。つまり、具体的には、第1リレー71がオン(ON)になり、そして、第2リレー72、第3リレー73及び第4リレー74がオフ(OFF)になると、発電セル11eは、発電して第1リレー71を介してパーソナルコンピュータPC(図1参照)に電気を供給する。なお、この電気を供給する工程は、図10中、「負荷発電」と記す。
このとき発電セル11eでは、発電によって図5に示す燃料極14aに二酸化炭素(CO2)の気泡BBが生じる。つまり、図10に示すように、発電セル11e内の気泡量は、時間経過と共に増大していく。
その一方で、発電セル11gは、第3リレー73及び第4リレー74がオフ(OFF)になっているので発電を停止する。この発電の停止工程は、図10中、「停止」と記す。その結果、発電セル11gは、気泡BBを発生することがない。そして、発電セル11gの流路12c(図5参照)内に気泡BBが残存している場合には、気泡BBの成分である二酸化炭素(CO2)は、液体燃料に溶解し、あるいはMEA14(図5参照)中に拡散していく。つまり、図10に示すように、発電セル11g内の気泡量は、時間と共に減少していく。なお、このとき第5リレー75は、オン(ON)になっており、キャパシタ76(図9参照)に充填されている電気は、第5リレー75を介してパーソナルコンピュータPC(図1参照)に供給される。つまり、発電セル11gの発電が停止している間の電気は、キャパシタ76に充電された電気で補われる。
次に、図10に示すように、区間Bは、発電セル11eが発電して第2リレー72を介してキャパシタ76(図9参照)に充電する区間である。つまり、具体的には、第2リレー72がオン(ON)になり、第1リレー71はオン(ON)を維持するが、第3リレー73及び第4リレー74がオフ(OFF)になると共に第5リレー75がオフ(OFF)になる。そして、発電セル11eは、発電して第2リレー72を介してキャパシタ76(図9参照)に充電を開始する。ちなみに、パーソナルコンピュータPC(図1参照)には、第1リレー71を介して電気が供給される。なお、この充電工程は、図10中、「キャパシタ充電」と記す。
そして、発電セル11eでは、キャパシタ76(図9参照)への充填のために発電を継続しているので、図10に示すように、発電セル11e内の気泡量は、時間と共にさらに増大していく。その一方で、発電セル11gでは、第3リレー73及び第4リレー74がオフ(OFF)になっているので、引き続いて発電を停止している。その結果、発電セル11g内の気泡量は、時間と共にさらに減少していく。
区間Cは、図10に示すように、発電セル11eが発電を停止すると共に、発電セル11gが発電して第3リレー73を介してパーソナルコンピュータPC(図1参照)に電気を供給する区間である。つまり、具体的には、第3リレー73と第5リレー75とがオン(ON)になり、そして、第1リレー71、第2リレー72及び第4リレー74がオフ(OFF)になる。その結果、発電セル11gは、発電して第3リレー73を介してパーソナルコンピュータPC(図1参照)に電気を供給する。また、図10に示すように、発電セル11g内の気泡量は、時間と共に増大していく。
その一方で、発電セル11eは、第1リレー71及び第2リレー72がオフ(OFF)になっているので発電を停止する。その結果、発電セル11eでは、気泡BBが発生することがない。そして、発電セル11eの流路12c(図5参照)内に残存している気泡BBの二酸化炭素(CO2)は、液体燃料に溶解し、あるいはMEA14(図5参照)中に拡散していく。つまり、図10に示すように、発電セル11e内の気泡量は、時間と共に減少していく。なお、このとき第5リレー75は、オン(ON)になっており、キャパシタ76(図9参照)に充填されている電気は、第5リレー75を介してパーソナルコンピュータPC(図1参照)に供給される。つまり、発電セル11eの発電が停止している間の電気は、キャパシタ76に充電された電気で補われる。
区間Dは、図10に示すように、発電セル11gが発電して第4リレー74を介してキャパシタ76(図9参照)に充電する区間である。つまり、具体的には、第4リレー74がオン(ON)になり、第3リレー73がオン(ON)を維持する。そして、第1リレー71及び第2リレー72がオフ(OFF)になると共に第5リレー75がオフ(OFF)になる。その結果、発電セル11gは、発電して第4リレー74を介してキャパシタ76(図9参照)に充電を開始する。また、発電セル11gは、第3リレー73を介してパーソナルコンピュータPC(図1参照)に電気を供給するが、このとき発電セル11eは、第1リレー71及び第2リレー72がオフ(OFF)になっているので発電を停止している。
これにより、図10に示すように、発電セル11g内の気泡量は、時間と共にさらに増大していく。その一方で、発電セル11eでは、第1リレー71及び第2リレー72がオフ(OFF)になっているので、引き続いて発電を停止している。その結果、発電セル11e内の気泡量は、時間と共にさらに減少していく。
そして、発電セル11e及び発電セル11gでは、図10に示すように、このような「負荷発電」、「キャパシタ充電」及び「停止」が繰り返されることによって、区間E、区間F及び区間Gが規定される。つまり、「負荷発電」及び「キャパシタ充電」によって発電セル11e及び発電セル11gの流路12c(図5参照)内に発生した気泡BB(図5参照)は、発電の「停止」によって小さくなるか、あるいは消滅する。
このような燃料電池FCによれば、燃料電池FCの運転中に、複数の発電セル11のうち一部の発電セル11の発電を停止する。その結果、この燃料電池FCでは、発電を停止した発電セル11の流路12c(図5参照)内における気泡BBが減少する。したがって、この燃料電池FCによれば、液体燃料が通流し得る有効流路が広がるので、従来の燃料電池と比較して、液体燃料の流路12c(図5参照)における圧力損失の増大が抑制される。
また、このような燃料電池FCによれば、停止させた発電セル11の発電分を補うための電気を充電するキャパシタ76を備えているので、発電セル11の停止中であってもパーソナルコンピュータPCに安定して電気が供給される。
以上、本発明の第1実施形態、第2実施形態及び第3実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。例えば、前記実施形態では、8つの発電セル11からなり、液体燃料通流配管17aで並列に繋げられた発電セル11を含む燃料電池FCを示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、発電セル11の全部が直列に繋げられた燃料電池FCであってもよい。
また、前記実施形態では、一つの発電モジュール1からなる燃料電池FCを示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、図11に示すように、複数の発電モジュール1が重ね合わせられた燃料電池FCであってもよい。
また、前記実施形態では、燃料電池FCがパーソナルコンピュータPCのモニタMの表示画面Dに沿うように配置されており、その使用時にはモニタMの傾斜に合わせて、液体燃料が鉛直面に沿って流れるか、あるいは鉛直面に対してわずかに傾いた面に沿って流れるように燃料電池FCは配置されるが、本発明は気液分離装置18の機能を阻害しない限りにおいて、如何ように傾いて配置されてもよい。そして、例えば、図12に示すように、燃料電池FCは、液体燃料が水平面に沿って流路12cを流れるように配置されてもよい。このような燃料電池FCでは、気液分離装置18は、その仕切板18aの延びる方向が鉛直方向に合わせ込まれるように配置されればよい。そして、このような燃料電池FCは、例えば、パーソナルコンピュータPC(図1参照)のキーボードの下方に配置することができる。
また、前記実施形態では、気液分離装置18が、液体燃料と二酸化炭素とをこれらの密度の違いによって分離するように構成された燃料電池FCを示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、気液分離装置18が気液分離膜を備えたものであってもよい。
また、前記実施形態では、発電セル11の流路12cの壁面に親水処理が施されているが、本発明は、液体燃料通流配管17aの内壁面に親水処理が施されていてもよい。
また、前記実施形態では、制御部22が電磁弁21をタイマ制御する気体排出手段2を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、気体排出手段2が、気液分離装置18内に満たされた二酸化炭素の量に応じて気液分離装置18から二酸化炭素を排出するように構成されたものであってもよい。このような気体排出手段2としては、例えば、気液分離装置18の第2液溜め18c内に設けられて、第2液溜め18c内の二酸化炭素を検出する気相センサ(図示せず)と、この気相センサから出力される二酸化炭素の検出信号を受けて電磁弁21を開ける制御部22とで構成することができる。
前記実施形態では、枠体13の開口13aを介してMEA14と空気(酸素:O2)とを接触させる自然対流式の燃料電池FCを示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、ファン等を使用して空気をMEA14に強制的に供給する燃料電池であってもよい。また、各発電セル11間を空気が循環するようにした循環式の燃料電池であってもよい。
また、前記実施形態では、バイパス配管7が、上流側の発電セル11の入口12aと下流側に配置された発電セル11の入口12aとを繋いでいるが、本発明はこれに限定されるものではなく、発電モジュール1の供給口15に供給された液体燃料が各発電セル11に個別に通流するようにバイパス配管7が設けられたものであってもよい。
また、前記第3実施形態では、複数の発電セル11が液体燃料通流配管17aを介して直列に繋げられた燃料電池FCに発電停止機構を設けたものを示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、液体燃料通流配管17aを介して並列に繋げられた燃料電池FCに発電停止機構を設けたものであってもよい。
また、前記第3実施形態では、発電停止機構が、発電セル11の電気負荷に対する電気的な接続を切断することによって発電セル11の発電を停止させるように構成されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、発電停止機構が発電セル11に対する酸化剤の供給を停止することによって発電セル11の発電を停止するように構成したものであってもよい。
前記第2実施形態では、第1の流量調節弁7c、第2の流量調節弁7d及び制御部22で構成された「脈動流発生手段」を有する燃料電池FCを示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、ポンプ6が特許請求の範囲にいう「脈動流発生手段」であってもよい。つまり、燃料電池FCは、流路12c内の液体燃料に脈動を付与するように所定の時間間隔で液体燃料を突出するポンプ6を備えたものであってもよい。このようなポンプ6として、例えば、ダイヤフラム式ポンプ、ローラ式ポンプ、プランジャ式ポンプ等が挙げられる。
また、前記実施形態では、燃料電池FCがラップトップ型のパーソナルコンピュータPCの電源として使用された例を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、携帯電話等の他の携帯機器の電源として使用されてもよい。
第1実施形態に係る燃料電池が組み込まれたパーソナルコンピュータの斜視図である。 第1実施形態に係る燃料電池の構成を説明するための構成説明図である。 図3(a)は、図2の燃料電池を構成する発電セルの斜視図であり、図2中の発電セルをその裏側から見た図、図3(b)は、図3(a)に示す発電セルの分解斜視図である。 図4(a)は、図3(b)中の流路形成板に形成された液体燃料の流路を示す模式図、図4(b)は、図3(a)中のA−A線における断面図である。 図4(b)中のB部の拡大図である。 図6(a)は、図2の燃料電池を構成する気液分離装置の斜視図、図6(b)は、図6(a)中のC−C線における断面図である。 図7(a)は、気体排出手段を構成する制御部から出力される制御電流の出力タイミングを示すタイムチャート、図7(b)は、気体排出手段を構成する電磁弁の開閉によって、気液分離装置の第2液溜めにおける液面の位置が推移する様子を示すグラフである。 第2実施形態に係る燃料電池の構成を説明するための構成説明図である。 第3実施形態に係る燃料電池の構成を説明するための構成説明図である。 第3実施形態に係る燃料電池を構成する発電停止機構としての第1リレー、第2リレー、第3リレー、第4リレー及び第5リレーのオンオフのタイミングを示すタイムチャートである。 他の実施形態に係る燃料電池を示す斜視図である。 他の実施形態に係る燃料電池を示す模式図である。
符号の説明
2 気体排出手段
7 バイパス配管
11 発電セル
11a 発電セル
11b 発電セル
11c 発電セル
11d 発電セル
11e 発電セル
11f 発電セル
11g 発電セル
11h 発電セル
12a 入口
12c 流路
12e 親水性被膜(親水処理)
17a 液体燃料通流配管
18 気液分離装置
21 電磁弁(弁)
22 制御部
71 第1リレー(発電停止機構)
72 第2リレー(発電停止機構)
73 第3リレー(発電停止機構)
74 第4リレー(発電停止機構)
BB 気泡(気体)
FC 燃料電池

Claims (10)

  1. 液体燃料を使用して発電する発電セルが、液体燃料通流配管を介して複数繋げられ、前記発電セルの一部又は全部が直列に繋げられた燃料電池において、前記液体燃料中の気体を分離する気液分離装置が前記発電セルを直列に繋ぐ前記液体燃料通流配管に設けられたことを特徴とする燃料電池。
  2. 前記気液分離装置で分離された前記気体を所定期間ごとに排出する気体排出手段が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池。
  3. 前記気体排出手段が、前記気液分離装置の気体排出経路に設けられた弁と、前記弁の開閉動作を制御する制御部とで構成されていることを特徴とする請求項2に記載の燃料電池。
  4. 前記気液分離装置が、前記液体燃料と前記気体とをこれらの密度の違いによって分離するように構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の燃料電池。
  5. 前記液体燃料通流配管を介して直列に繋げられた前記発電セルのうち、流れる前記液体燃料の下流側に位置する前記発電セルにおける前記液体燃料の入口と、上流側に位置する前記発電セルにおける前記液体燃料の入口とがバイパス配管で繋げられていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の燃料電池。
  6. 液体燃料を使用して発電する発電セルが液体燃料通流配管を介して複数繋げられた燃料電池において、燃料電池の運転中に、少なくとも一つの前記発電セルの発電を停止させる発電停止機構を備えることを特徴とする燃料電池。
  7. 前記液体燃料が界面活性剤を含むことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の燃料電池。
  8. 前記液体燃料が通流する流路の壁面に親水処理が施されていることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の燃料電池。
  9. 親水処理が施された前記壁面が、当該壁面に対する水滴の接触角が90度よりも小さくなっていることを特徴とする請求項8に記載の燃料電池。
  10. 脈動流の前記液体燃料を前記発電セルに供給する脈動流発生手段が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の燃料電池。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2008105319A1 (ja) * 2007-02-28 2008-09-04 Kabushiki Kaisha Toshiba 燃料電池システム及び制御方法
JP2010129305A (ja) * 2008-11-26 2010-06-10 Daihatsu Motor Co Ltd 燃料電池システム
JP2011096600A (ja) * 2009-11-02 2011-05-12 Gs Yuasa Corp 燃料電池システムおよびその運転方法

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