JP2005092699A - 無線タグ及び無線タグ生成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 静電結合方式や電磁誘導方式等の近距離通信により容易に情報の読み書きができる無線タグを提供する。
【解決手段】 アンテナ部64は、IC回路部80に接続された少なくとも2本の線状エレメントから成り、それら線状エレメントそれぞれにおけるIC回路部80に接続されていない側に誘導性パターン部150が構成されていることから、その誘導性パターン部150と無線タグ生成装置12に備えられた電極54との間で静電結合させること、或いはその誘導性パターン部150を二次コイルとして無線タグ生成装置12に備えられた一次コイル148との間で電磁誘導を行うことにより、アンテナ部64と電極54或いは一次コイル148との距離を比較的離しつつも容易に情報の読み書きを行うことができる。
【選択図】 図11

Description

本発明は、無線にて情報の書き込みや読み出しができる無線タグ及びその無線タグに対して情報の読み書きを行う無線タグ生成装置に関する。
所定の情報が記憶された小型の無線タグ(応答器)から所定のリーダ(質問器)により非接触で情報の読み出しを行うRFID(Radio Frequency Identification)システムが知られている。このRFIDシステムは、無線タグが汚れている場合や見えない位置に配置されている場合であってもリーダとの無線通信により無線タグに記憶された情報を読み出すことが可能であることから、商品管理や検査工程等の様々な分野において実用が期待されている。
上記無線タグに対する情報の書き込みや読み出しにおいては、その無線タグとの間に情報の通信を行う必要がある。例えば、比較的周波数の低い信号を用いて静電結合方式や電磁誘導方式等の近距離通信により上記無線タグに情報の読み書きを行う技術が知られている。しかし、静電結合方式や電磁誘導方式では通信距離が比較的短いため、無線タグとしての用途が限られてしまう。この弊害を解消する技術として、UHF帯等の高周波を用いた通信により上記無線タグに対して情報の読み書きを行う方法が知られている。
しかし、UHF帯等の高周波を用いる場合には、通信距離が比較的長いことから、対象となる無線タグのみに情報を書き込むためには、シールドされた環境下で行うかその無線タグを識別する通信を行わなければならなかった。これらの問題を解決する手段として、電磁誘導方式による通信に用いるためのコイルと高周波を用いた通信に用いるためのアンテナの両方を備えたシステムが考えられている。例えば、特許文献1に記載されたシステムがそれである。
特開平8−44831号公報
しかし、斯かるシステムのように、静電結合方式や電磁誘導方式に用いる電極或いはコイルと高周波通信用のアンテナをそれぞれ個別に用意すると、無線タグが大型化してしまうという問題があった。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、例えば、UHF帯等の高周波を用いたRFID通信用の無線タグに関して、小型化が可能であり且つ高周波通信用のアンテナを用いて静電結合方式や電磁誘導方式等の近距離通信により容易に情報の読み書きができる無線タグ及びその無線タグに対して情報の読み書きを行う無線タグ生成装置を提供することにある。
斯かる目的を達成するために、本第1発明の要旨とするところは、所定の情報を記憶し得る情報記憶部を有するIC回路部と、そのIC回路部に接続されて非接触にてその情報の送受信を行うアンテナ部とを、備え、UHF帯等の高周波によりRFID通信を行う無線タグであって、そのアンテナ部は、前記IC回路部に接続された少なくとも2本の線状エレメントから成り、それら線状エレメントそれぞれにおける前記IC回路部に接続されていない側に前記高周波の帯域で誘導性(インダクティブ)な特性となる誘導性パターン部が構成されていることを特徴とするものである。
また、前記目的を達成するために、本第2発明の要旨とするところは、前記無線タグに対して情報の読み書きを行う無線タグ生成装置であって、その無線タグに書き込む情報を生成する情報生成部と、その無線タグに情報を書き込むための搬送波を発生させる搬送波発生部と、前記情報生成部により生成された情報によりその搬送波発生部により発生させられた搬送波を変調する搬送波変調部と、その搬送波変調部により変調された変調波を増幅する変調波増幅部と、その変調波増幅部の出力を静電結合により前記無線タグに伝達するための電極とを、備え、その電極は、前記線状エレメントの誘導性パターン部と静電結合して前記情報の読み書きを行うことを特徴とするものである。
また、前記目的を達成するために、本第3発明の要旨とするところは、前記無線タグから情報の読み込みを行う無線タグ生成装置であって、その無線タグから情報を読み込むための搬送波を発生させる搬送波発生部と、その搬送波発生部により発生させられた搬送波を増幅する搬送波増幅部と、その搬送波増幅部の出力を静電結合により前記無線タグに伝達するための電極とを、備え、その電極は、前記線状エレメントの誘導性パターン部と静電結合して前記情報の読み込みを行うことを特徴とするものである。
また、前記目的を達成するために、本第4発明の要旨とするところは、前記無線タグに対して情報の読み書きを行う無線タグ生成装置であって、その無線タグに書き込む情報を生成する情報生成部と、その無線タグに情報を書き込むための搬送波を発生させる搬送波発生部と、前記情報生成部により生成された情報によりその搬送波発生部により発生させられた搬送波を変調する搬送波変調部と、その搬送波変調部により変調された変調波を増幅する変調波増幅部と、その変調波増幅部の出力を電磁誘導により前記無線タグに伝達するための一次コイルとを、備え、その一次コイルは、前記線状エレメントの誘導性パターン部に対して電磁誘導を行うことで前記情報の読み書きを行うことを特徴とするものである。
また、前記目的を達成するために、本第5発明の要旨とするところは、前記無線タグから情報の読み込みを行う無線タグ生成装置であって、その無線タグから情報を読み込むための搬送波を発生させる搬送波発生部と、その搬送波発生部により発生させられた搬送波を増幅する搬送波増幅部と、その搬送波増幅部の出力を電磁誘導により前記無線タグに伝達するための一次コイルとを、備え、その一次コイルは、前記線状エレメントの誘導性パターン部に対して電磁誘導を行うことで前記情報の読み込みを行うことを特徴とするものである。
前記第1発明によれば、前記アンテナ部は、前記IC回路部に接続された少なくとも2本の線状エレメントから成り、それら線状エレメントそれぞれにおける前記IC回路部に接続されていない側に誘導性パターン部が構成されていることから、その誘導性パターン部と無線タグ生成装置に備えられた電極との間で静電結合させること、或いはその誘導性パターン部を二次コイルとして無線タグ生成装置に備えられた一次コイルとの間で電磁誘導を行うことにより、容易に情報の読み書きを行うことができる。すなわち、静電結合方式や電磁誘導方式等の近距離通信により容易に情報の読み書きができ、且つUHF帯等の高周波を用いた通信距離の長い通信を行い得る線状アンテナを備えた無線タグを提供することができる。
また、前記誘導性パターン部は、前記線状エレメントの一部を面積的に集約したものであることから、前記アンテナ部の長さを短縮することができ、前記無線タグを小型化できるという利点がある。
ここで、前記第1発明において、好適には、前記誘導性パターン部は、前記線状エレメントの端部が渦巻状に形成されたものである。このようにすれば、実用的な態様で前記誘導性パターン部を構成できる。
また、好適には、前記誘導性パターン部は、前記線状エレメントの端部が雷文状に形成されたものである。このようにすれば、実用的な態様で前記誘導性パターン部を構成できる。
また、好適には、前記誘導性パターン部は、前記線状エレメントの端部がΩ字状に形成されたものである。このようにすれば、実用的な態様で前記誘導性パターン部を構成できる。
また、好適には、前記誘導性パターン部は、前記線状エレメントの端部が周状に形成されたものである。このようにすれば、実用的な態様で前記誘導性パターン部を構成できる。
また、好適には、前記誘導性パターン部は、前記線状エレメントの端部がジグザグ状に形成されたものである。このようにすれば、実用的な態様で前記誘導性パターン部を構成できる。
また、好適には、前記アンテナ部は、300MHz以上の共振周波数を有するものである。このようにすれば、UHF帯等の高周波を用いたRFIDシステムにより好適に情報の読み書きを行うことができる。
また、好適には、前記線状エレメントの長さは、1×10−3m以上250×10−3m以下の範囲内である。このようにすれば、必要にして十分な大きさの無線タグを提供できる。なお、前記線状エレメントの長さが1×10−3mより短い場合には、ICチップの大きさと略等しくなることから、ダイポールアンテナとして十分に機能せず、250×10−3mより長い場合には、前記無線タグ24が大型化する。
また、前記第2発明によれば、前記無線タグに書き込む情報を生成する情報生成部と、その無線タグに情報を書き込むための搬送波を発生させる搬送波発生部と、前記情報生成部により生成された情報によりその搬送波発生部により発生させられた搬送波を変調する搬送波変調部と、その搬送波変調部により変調された変調波を増幅する変調波増幅部と、その変調波増幅部の出力を静電結合により前記無線タグに伝達するための電極とを、備え、その電極は、前記線状エレメントの誘導性パターン部と静電結合して前記情報の読み書きを行うものであることから、線状エレメントが集中しているその誘導性パターン部との間で静電結合を行うことにより結合容量を増大させることができ、所定の無線タグに対して容易に情報の読み書きを行うことができる。すなわち、静電結合方式により前記無線タグに容易に情報の読み書きができる無線タグ生成装置を提供することができる。
また、前記第3発明によれば、前記無線タグから情報を読み込むための搬送波を発生させる搬送波発生部と、その搬送波発生部により発生させられた搬送波を増幅する搬送波増幅部と、その搬送波増幅部の出力を静電結合により前記無線タグに伝達すると共に、前記無線タグにより反射変調された変調信号を受信するための電極と、その電極により受信された変調信号を復調する信号復調部とを、備え、その電極は、前記線状エレメントの誘導性パターン部と静電結合して前記情報の読み込みを行うものであることから、線状エレメントが集中しているその誘導性パターン部との間で静電結合を行うことにより結合容量を増大させることができ、所定の無線タグから容易に情報の読み込みを行うことができる。すなわち、静電結合方式により前記無線タグに容易に情報の読み込みができる無線タグ生成装置を提供することができる。
ここで、前記第2乃至第3発明において、好適には、前記搬送波は、周波数3MHz以下である。このようにすれば、RFID通信で使用する帯域が周波数300MHz以上である前記無線タグに対し、比較的周波数の低い信号を用いて好適に情報の読み書きができる。
また、前記第4発明によれば、前記無線タグに書き込む情報を生成する情報生成部と、その無線タグに情報を書き込むための搬送波を発生させる搬送波発生部と、前記情報生成部により生成された情報によりその搬送波発生部により発生させられた搬送波を変調する搬送波変調部と、その搬送波変調部により変調された変調波を増幅する変調波増幅部と、その変調波増幅部の出力を電磁誘導により前記無線タグに伝達するための一次コイルとを、備え、その一次コイルは、前記線状エレメントの誘導性パターン部に対して電磁誘導を行うことで前記情報の読み書きを行うものであることから、周状乃至は渦巻状を成すその誘導性パターン部との間で電磁誘導を行うことによりその誘導性パターンが二次コイルとして機能し、所定の無線タグに対して容易に情報の読み書きを行うことができる。すなわち、電磁誘導方式により前記無線タグに容易に情報の読み書きができる無線タグ生成装置を提供することができる。
また、前記第5発明によれば、前記無線タグから情報を読み込むための搬送波を発生させる搬送波発生部と、その搬送波発生部により発生させられた搬送波を増幅する搬送波増幅部と、その搬送波増幅部の出力を電磁誘導により前記無線タグに伝達すると共に、前記無線タグにより反射変調された変調信号を受信するための一次コイルと、その一次コイルにより受信された変調信号を復調する信号復調部とを、備え、その一次コイルは、前記線状エレメントの誘導性パターン部に対して電磁誘導を行うことで前記情報の読み込みを行うものであることから、周状乃至は渦巻状を成すその誘導性パターン部との間で電磁誘導を行うことによりその誘導性パターンが二次コイルとして機能し、所定の無線タグから容易に情報の読み込みを行うことができる。すなわち、電磁誘導方式により前記無線タグに容易に情報の読み込みができる無線タグ生成装置を提供することができる。
ここで、前記第4乃至第5発明において、好適には、前記搬送波は、周波数30MHz以下である。このようにすれば、RFID通信で使用する帯域が周波数300MHz以上である前記無線タグに対し、比較的周波数の低い信号を用いて好適に情報の読み書きができる。
以下、本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明が好適に適用される無線タグ生成システム10を説明する図である。この無線タグ生成システム10において、本発明の一実施例である複数の無線タグ生成装置12は、有線或いは無線による通信回線14を介してルートサーバ16、端末18、汎用コンピュータ20、及び複数の情報サーバ22に接続されている。
図2は、上記無線タグ生成装置12の構成を説明する図である。この無線タグ生成装置12は、図4に示す無線タグ24を作成するためのもので、後述するように所定の印字文字等の印刷を施したり、所望の書き込みID及び物品情報等をIC回路部80に書き込む等してユーザの要望に応じた無線タグ24を即座に作成できるようにしたもので、その無線タグ24の基材となるタグテープ26を生成するための後述するカバーフィルム86、インクリボン98、アンテナ部64及びIC回路部80から成る無線タグ回路24aが所定の間隔で帯状に配設された基材テープ92等を収納する着脱自在のカートリッジ28と、カートリッジ用モータ30を駆動してそのカートリッジ28からのタグテープ26の送出を制御するカートリッジ用モータ駆動回路32と、上記タグテープ26に印刷を行うためにサーマルヘッド34の駆動を制御する印刷駆動回路36と、そのタグテープ26を矢印で示す方向に送出するための送出ローラ38と、送出ローラ用モータ40を介してその送出ローラ38の駆動を制御する送出ローラ駆動回路42と、上記タグテープ26をカートリッジ28から搬出口44へ案内するための搬送ガイド46と、ソレノイド48の駆動に応じてそのタグテープ26を所定の長さで切断して個々の無線タグ24に分割するカッタ50と、上記搬出口44におけるそのタグテープ26の有無を検出するセンサ52と、上記無線タグ24と静電結合してその無線タグ24との間で通信を行うための正負一対の電極54と、その電極54を介してその無線タグ24に情報を書き込むための無線通信回路56と、その無線タグ24から読み出された信号を処理して情報を読み出すための信号処理回路58と、上記カートリッジ用モータ駆動回路32、印刷駆動回路36、送出ローラ駆動回路42、ソレノイド48、無線通信回路56、及び信号処理回路58等を介して上記無線タグ生成装置12の駆動を制御するための制御回路60とを、備えて構成されている。その制御回路60は、入出力インターフェイス62により上記通信回線14に接続されている。
図3は、上記無線タグ24の構成を説明する図である。この図3に示すように、上記無線タグ24は、前記無線タグ生成装置12の電極54と静電結合して通信を行うと共に、UHF等の高周波を用いたRFID通信においては質問器との間で信号の送受信を行うためのアンテナ部64と、そのアンテナ部64により受信された搬送波を整流する整流部66と、その整流部66により整流された搬送波のエネルギを蓄積するための電源部68と、上記アンテナ部64により受信された搬送波からクロック信号を抽出して制御部76に供給するクロック抽出部70と、所定の情報信号を記憶し得る情報記憶部として機能するメモリ部72と、上記アンテナ部64に接続された変復調部74と、上記整流部66、クロック抽出部70、及び変復調部74等を介して上記無線タグ24の作動を制御するための制御部76とを、備えて構成されている。この制御部76は、前記無線タグ生成装置12と通信を行うことにより上記メモリ部72に上記所定の情報を記憶する制御や、上記アンテナ部64により受信された搬送波を変復調部74において上記メモリ部72に記憶された情報信号に基づいて変調したうえで反射波として上記アンテナ部64から反射返信する制御等の基本的な制御を実行する。
図4は、前記無線タグ24の外観を説明する図であり、(a)は平面図、(b)は底面図である。また、図5は、図4のV‐V視断面図である。この図4(a)に示すように、前記無線タグ24の片側の面(表面)には、例えば、その無線タグ24の種類を示す「RF−ID」等の印字78が印刷されている。図5に示すように、上記整流部66、電源部68、クロック抽出部70、メモリ部72、変復調部74、及び制御部76等を含むIC回路部80は、PET(ポリエチレンテレフタラート)等から成る色付きのベースフィルム82と一体的に設けられており、上記アンテナ部64は、そのベースフィルム82の表面に印刷等により形成されている。そして、そのベースフィルム82の表側には粘着層84を介して透明なカバーフィルム86が、裏側には粘着層88を介して剥離紙90がそれぞれ接着されている。上記印字78は、上記カバーフィルム86の裏面すなわち上記粘着層84側の面に印刷されている。また、前記無線タグ24が所定の商品等に貼り付けられる際には、上記剥離紙90が剥がされて粘着層88により接着される。
図6は、前記カートリッジ28の構成を詳しく説明する図である。このカートリッジ28には、一部を拡大して示すように、前記アンテナ部64及びIC回路部80等が連続配置された帯状の基材テープ92が巻回された第1ロール94と、その基材テープ92と略同じ幅である前記カバーフィルム86が巻回された第2ロール96と、インクリボン98が巻回されたインクリボンロール100と、そのインクリボン98を巻き取るための巻取ローラ102と、上記基材テープ92とカバーフィルム86とを押圧してそれらを接着させつつ矢印で示す方向にテープ送りをする圧着ローラ104とが、それぞれの軸心回りに自転可能に設けられている。上記第1ロール94及び第2ロール96は、図面では同心円状に描かれているが、実際には芯に巻かれた渦巻き状になっている。上記インクリボンロール100及び巻取ローラ102は、上記カバーフィルム86の裏面側すなわち上記基材テープ92と接着される側に配設されており、上記インクリボン98は、前記無線タグ生成装置12本体に設けられたサーマルヘッド34に押圧されることで、上記カバーフィルム86の裏面に当接させられるようになっている。
前記タグテープ26の形成においては、前記カートリッジ用モータ30の駆動により上記巻取ローラ102と圧着ローラ104とが矢印で示す方向にそれぞれ同期して自転させられる。この際に、前記印刷駆動回路36により前記サーマルヘッド34に備えられた複数の発熱素子に通電されると、前記カバーフィルム86の裏面すなわち上記基材テープ92と接着される側の面に所定の文字や記号、或いはバーコード等が印刷され、その印刷が行われたうえで上記圧着ローラ104により上記基材テープ92と接着されて前記タグテープ26として形成される。前記無線タグ24の作成に際しては、前記無線通信回路56等によりそのタグテープ26に備えられた各IC回路部80に所定の情報が書き込まれた後、前記カッタ50に所定の長さで切断されて個々の無線タグ24に分割される。
図7は、前記センサ52の電気的構成を説明する図である。この図7に示すように、前記センサ52は、例えば、投光器106及び受光器108から成る透過型の光電センサである。その投光器106と受光器108の間に前記タグテープ26乃至は無線タグ24がない場合には、その投光器106から出力された光が受光器108に入力される一方、上記投光器106と受光器108の間に前記タグテープ26乃至は無線タグ24がある場合には、その投光器106から出力された光が遮蔽されて受光器108からの制御出力が反転させられるようになっている。
図8は、前記無線通信回路56を詳しく説明する図である。この図8に示すように、前記無線通信回路56は、前記無線タグ24に対して信号を送信する送信部110と、その無線タグ24からの反射波を受信する受信部112とから成り、その送信部110は、前記無線タグ24に情報を書き込むための搬送波を発生させる搬送波発生部として機能する水晶発振器114と、前記信号処理回路58から供給される信号に基づいて上記搬送波発生部により発生させられた搬送波を変調(例えば、TX−ASK信号に基づく振幅変調)する搬送波変調部として機能する第1ミキサ120(TX−ASK信号の場合は増幅率可変アンプ等を用いてもよい)と、その第1ミキサ120により変調された変調波を増幅する変調波増幅部として機能する第1アンプ122とを、備えて構成されている。上記搬送波発生部により発生させられる搬送波は、好適には、周波数3MHz以下とされる。上記第1アンプ122の出力は、送受分離器124を介して前記電極54に伝達され、静電結合により前記IC回路部80に供給される。この構成においては、前記信号処理回路58が前記無線タグ24に書き込む情報を生成する情報生成部として機能する。
前記電極54により受信された前記無線タグ24からの反射波は、上記送受分離器124を介して上記受信部112に入力される。その受信部112は、前記電極54により受信された前記無線タグ24からの反射波と上記搬送波発生部により発生させられた搬送波とを掛け合わせる第2ミキサ126と、その第2ミキサ126の出力から必要な帯域の信号のみを取り出すための第1バンドパスフィルタと、その第1バンドパスフィルタの出力を増幅して第1リミッタ130に供給する第2アンプ128と、前記電極54により受信された前記無線タグ24からの反射波と上記搬送波発生部により発生させられた後に位相が90°ずらされた搬送波とを掛け合わせる第3ミキサ132と、その第3ミキサ132から必要な帯域の信号のみを取り出すための第2バンドパスフィルタと、その第2バンドパスフィルタの出力の出力を増幅して第2リミッタ136に供給する第3アンプ134とを、備えて構成されている。上記第1リミッタ130から出力される信号RXS−I及び第2リミッタ136から出力される信号RXS−Qは、前記信号処理回路58に入力されて処理される。また、上記第2アンプ128及び第3アンプ134からの出力信号はRSSI(Recieved Signal Strength Indicator)138にも入力され、それらの信号の強度を示す信号RSSIが前記信号処理回路58に入力されるようになっている。すなわち、本実施例の無線タグ生成装置12では、I−Q直交復調により前記無線タグ24からの反射波の復調が行われる。
図9は、前記制御回路60の構成を説明する図である。この図9に示すように、前記制御回路60は、中央演算処理装置であるCPU140、ROM(Read Only Memory)142、及びRAM(Random Access Memory)144等から成り、RAM144の一時記憶機能を利用しつつROM142に予め記憶されたプログラムに従って信号処理を行う所謂マイクロコンピュータである。また、この制御回路60は、前記入出力インターフェイス62を介して前記通信回線14に接続されており、前記ルートサーバ16、端末18、汎用コンピュータ20、及び情報サーバ22等との間で情報のやりとりが可能とされている。図10は、前記無線タグ生成装置12による前記無線タグ24への情報の書き込みに際して、前記端末18又は汎用コンピュータ20に表示される画面の一例である。この図10に示すように、前記無線タグ24に印刷される印字文字、その無線タグ24に固有のIDである書き込みID、前記情報サーバ22に記憶された物品情報のアドレス、及び前記ルートサーバ16におけるそれらの対応情報の格納先アドレス等が前記端末18又は汎用コンピュータ20に表示可能とされており、その端末18又は汎用コンピュータ20の操作により前記無線タグ生成装置12が作動させられて、前記カバーフィルム86に上記印字文字が印刷されると共に、前記IC回路部80に上記書き込みID及び物品情報等の情報が書き込まれる。また、前記無線タグ24のID等とその無線タグ24に書き込まれた情報との対応関係が前記ルートサーバ16に記憶され、必要に応じて参照できるようになっている。
図11乃至図19は、前記無線タグ24のアンテナパターンを例示する図である。これらの図に示すように、本実施例の無線タグ24に備えられたアンテナ部64は、前記IC回路部80に一端が接続された少なくとも2本の線状エレメントから成る300MHz以上の共振周波数を有するダイポールアンテナであり、それら線状エレメントそれぞれにおける前記IC回路部80に接続されていない他端側に誘導性パターン部が構成されている。この線状エレメントの長さは、好適には、それぞれ1×10−3m以上250×10−3以下の範囲内である。図20は、前記無線タグ24のアンテナ部64と電極54との静電結合によりその無線タグ24に情報が書き込まれる様子を概略的に示す図である。前記アンテナ部64に電流を流して前記IC回路部80に情報を書き込むためには、正負一対の電極54の間に電位差を生じさせる必要があるため、それら一対の電極54は、前記一対の線状エレメントにおける前記IC回路部80に接続されていない側の端部付近に近接させられる。上記誘導性パターン部は、その電極54の近接位置に対応する部分に上記線状エレメントが集約されたものであり、斯かる誘導性パターン部と前記電極54との間で静電結合を行うことにより結合容量を増大させることができ、効率的な通信を行うことができるのである。
前記無線タグ生成装置12は、図2及び図8に示すように、前記一対の電極54の代替として前記無線通信回路56の出力を電磁誘導により前記無線タグ24に伝達するための一対の一次コイル148を備え、図21に示すように、その一次コイル148により前記線状エレメントの誘導性パターン部と電磁結合してそれらの間で電磁誘導を行うことで前記情報の読み書きを行うものであってもよい。この態様において、前記無線通信回路56は、好適には、周波数30MHz以下の搬送波を用いて情報の送受信を行う。図11は、前記線状エレメントの端部が渦巻状に形成された誘導性パターン部150を、図12、図16は、前記線状エレメントの端部が雷文状に形成された誘導性パターン部152、154を、図13は、前記線状エレメントの端部がΩ字状に形成された誘導性パターン部156を、図14は、前記線状エレメントの端部が周状に形成された誘導性パターン部158をそれぞれ例示している。これらの図に示すように、上記誘導性パターン部は、好適には、周状乃至は渦巻状を成すものであり、その誘導性パターンが二次コイルとして機能することにより、電磁誘導による前記無線タグ24への情報の書き込みが可能とされている。
図15、図17乃至図19は、前記線状エレメントの端部がジグザグ状に形成された誘導性パターン部160、162、164、166を例示する図である。これらジグザグ状の誘導性パターン部160乃至166は、周状乃至は渦巻状を成すものではないため、電磁誘導による情報の書き込みに際して二次コイルとしては機能しないが、前記一対の線状エレメントにおける前記IC回路部80に接続されていない側の端部にそれら線状エレメントが過密に設けられていることから、静電結合による情報の書き込みに際して結合容量を増大させる効果は示す。前述した周状乃至は渦巻状を成す誘導性パターン部150乃至158は、電磁誘導による情報の書き込みに際して二次コイルとして機能すると共に、静電結合による情報の書き込みに際して結合容量を増大させる効果を示す。また、上記誘導性パターン部150乃至166が設けられることにより、ダイポールアンテナとしての機能を保ちつつ前記アンテナ部64の占める面積を小さくすることができ、結果として前記無線タグ24を小型化できるという利点がある。
続いて、以上のように構成された無線タグ生成システム10による無線タグ24への情報書き込み動作及びそれに先立つ書き込み準備動作について説明する。
図22は、前記無線タグ生成システム10による無線タグ24への情報書き込みに先立ち実行される、前記無線タグ生成装置12の初期化動作を説明するフローチャートである。先ず、ステップ(以下、ステップを省略する)SPAにおいて、前記無線タグ生成装置12の機械情報が初期化される。次に、SPBにおいて、前記無線タグ生成装置12の無線通信回路56に備えられた搬送波発生部の設定が初期化された後、本ルーチンが終了させられる。
図23は、図22のSPAにおける前記無線タグ生成装置12の機械情報の初期化動作を説明するフローチャートである。先ず、SPA1において、前記カートリッジ28の有無が判定される。次に、SPA2において、前記カートリッジ28の種別すなわち前記タグテープ26の幅及びRFIDの有無等が判定される。次に、SPA3において、前記カートリッジ28のタグテープ26が使い切られているか等が判定された後、本ルーチンが終了させられる。
図24は、図22のSPBにおける前記無線タグ生成装置12の無線通信回路56に備えられた搬送波発生部の設定初期化動作を説明するフローチャートである。先ず、SPB1において、変調波増幅部として機能する前記第1アンプ122へ供給されて送信信号強度を定める信号TX−PWRがオフとされた後、本ルーチンが終了させられる。
図25は、前記無線タグ生成装置12による無線タグ24への情報書き込み動作を説明するフローチャートである。先ず、SWAにおいて、前記無線タグ24へ情報を書き込むための準備が行われる。次に、SWBにおいて、情報の書き込み対象となる前記無線タグ24が特定される。次に、SWCにおいて、前記無線タグ24への情報の書き込みが行われた後、本ルーチンが終了させられる。
図26は、図25のSWAにおける前記無線タグ24へ情報を書き込むための準備動作を説明するフローチャートである。先ず、SWA1において、前記無線タグ24へ書き込まれる情報である書き込みID及び物品情報等が設定される。この情報の対応関係は、前記無線タグ24への情報の書き込みに前後して前記通信回線14を介して前記情報サーバ22に登録される。次に、SWA2において、SWA1にて設定された情報からCRC(Cyclic Readundancy check)符号が計算される。このCRC符号とは、前記無線タグ24との間における通信の誤りを検出するための信号であり、例えば、X16+X12+X+1といった多項式で表される。後述する無線タグ24の特定動作において、無線タグ生成装置12は、受信したデータからCRC符号の計算を行い、その計算結果と同様に受信したCRC符号の値と比較されることで通信の誤りが検出される。次に、SWA3において、SWA1にて設定された情報に基づいてコマンドフレームが作成された後、本ルーチンが終了させられる。
図27aは、前記無線タグ24に情報を送信するための変調情報の生成について説明するフローチャートである。先ず、SWD1において、情報の書き込み対象となる前記無線タグ24を特定する、或いは前記無線タグ24への情報の書き込みを行う等のファンクションが設定される。次に、SWD2において、SWD1にて設定されたファンクションに応じたコマンドが決定される。次に、SWD3において、SWD2にて決定されたコマンド、図25のSWA1にて設定された書き込み情報、及びSWA2にて設定されたCRC符号等からコマンドフレームが作成される。次に、SWD4において、SWD3にて作成されたコマンドフレームが前記制御回路60のメモリバッファに記憶される。そして、SWD5において、そのメモリバッファに記憶されたコマンドフレームに基づく変調情報であるTX−ASK信号が前記信号処理回路58により生成される。
図27aのコマンドで決定されるコマンドの種類を図27bに示す。情報の書き込み対象となる前記無線タグ24を特定する通信では、その無線タグ24に記憶された情報を読み出すための「PING」及び「SCROLL ID」等のコマンドが用いられる。また、前記無線タグ24に情報を書き込むための通信では、その無線タグ24に記憶された情報を初期化するための「ERASE ID」、情報を書き込むための「PROGRAM ID」、書き込まれた情報を確認するための「VERIFY」、新たな情報の書き込みを禁止するための「LOCK」等のコマンドが用いられる。
図28は、図27aのSWD3で作成されるコマンドフレーム構造を詳しく説明する図である。前記コマンドフレームは、Tを1ビットの情報を送信するための時間として、2Tの送信パワーオフである「GAP」、5Tの送信パワーオンである「PREAMBL」、20箇の0信号を送信する「CLKSYNC」、コマンドの内容である「COMMAND」、8Tの送信パワーオンである「SET UP」、及び1箇の1信号を送信する「SYNC」から成る。タグにより解釈される部分である「COMMAND」は、コマンドの開始を示す「SOF」、図27bに示す個々のコマンド「CMD」、書き込み対象となる無線タグ24のメモリ位置を指定するポインタである「PTR」、書き込まれる情報の長さを示す「LEN」、書き込まれる情報の内容である「VAL」、「PTR」、「LEN」、「VAL」のパリティ情報である「P」、及びコマンドの終了を示す「EOF」から成る。
前記コマンドフレームは、図29に示す0信号、1信号、及び送信パワーオン・オフを要素として一連の信号を構成する。情報の書き込み対象となる前記無線タグ24の特定動作、或いは前記無線タグ24への情報の書き込み動作では、このコマンドフレームに基づく変調情報であるTX−ASK信号が前記無線通信回路56の第1ミキサ120に供給され、その第1ミキサ120において搬送波のASK変調が行われて前記無線タグ24へ送信される。その信号を受信した無線タグ24では、コマンドに対応する前記メモリ部72への情報の書き込みや、情報の返信動作等が行われる。
前記無線タグ24による情報の返信動作では、以下に詳細に説明するリプライ情報は、図30に示す0信号及び1信号を要素とするFSK変調された一連の信号として構成され、その信号に基づいて搬送波を反射変調して前記無線タグ生成装置12へ返信する。例えば、情報の書き込み対象となる前記無線タグ24の特定動作では、図31に示すようなその無線タグ24に固有のIDを示す信号により変調された反射波が前記無線タグ生成装置12へ返信される。
図32は、前記無線タグ24のメモリ構成を示す図である。この図32に示すように、前記無線タグ24のメモリ部72には、前述したCRC符号の計算結果、その無線タグ24に固有のID、及びパスワードが予め記憶されている。図33に示すように、「SCROLL ID」コマンドを含む信号が受信された場合には、0xFEで表される8bitの「PREAMBLE」信号と、前記メモリ部72に記憶されたCRC符号の計算結果である「CRC」、及びその無線タグ24のIDを示す「ID」から成るリプライ信号が作成される。
前述した図27bの「PING」コマンドは、複数の前記無線タグ24に対して各無線タグ24のメモリ部72に記憶された情報のうち、この「CRC」及び「ID」に該当する部分すなわち読み出し開始位置を指定して読み出しを行うものであり、図28に示すように、「PING」コマンドは、開始アドレスポインタ「PTR」、データ長「LEN」、及び値「VAL」の情報を含む。図34に示すように、前記メモリ部72に記憶された情報のうち「PTR」番目から後ろ「LEN」個のデータが「VAL」と等しい場合、「PTR+LEN+1」番目以降8bitのデータがリプライ信号となる。前記メモリ部72に記憶された情報のうち「PTR」番目から後ろ「LEN」個のデータが「VAL」と等しくない場合には、返信対象となっていないためリプライ信号は生成されない。
また、前記無線タグ24の「PING」コマンドに対する返信タイミングは、リプライ信号の上位3bitによって決まり、前記無線タグ生成装置12から「PING」に続けて送られるBINパルスによって区切られた「bin0」乃至「bin7」の何れかの区間でリプライ信号が返される。例えば、「PING」コマンドとして「PTR=0」、「LEN=1」、「VAL=0」が送られてきた場合、前記メモリ部72に記憶された情報のうち1bit目が「VAL」と同じ0と一致した無線タグ24の場合には、図35(b)に示すような信号が抽出されてリプライ信号に組み込まれ、リプライ信号の上位3bitが「011」なら、図36に示される「PING」コマンドに対するリプライの中の区間「bin3」において返信される。
「PING」コマンドに対するリプライは、タグの数によって以下のように異なったものとなる。すなわち、前記無線タグ生成装置12の通信範囲内に通信可能な無線タグ24が存在しない場合には、図36の「CASE1」に示すように、いかなるリプライ信号も返信されない。通信範囲内に通信可能な1つの無線タグ24が存在する場合には、図36の「CASE2」に示すように、例えば、「bin3」の区間において「ID1」を示すリプライ信号が返信される。通信範囲内に返信可能な2つの無線タグ24が存在する場合には、図37の「CASE3」に示すように、例えば、「bin0」の区間において「ID1」を示すリプライ信号が返信されると共に、「bin2」の区間において「ID2」を示す信号が返信される。通信範囲内に返信可能な2つの無線タグ24が存在する場合には、図37の「CASE4」に示すように、例えば、「bin2」の区間において「ID1」及び「ID2」を示す信号が返信される場合もある。これは、「ID1」及び「ID2」の上位3bitが等しいためである。「PTR」、「LEN」、「VAL」の値を変化させてからこの「PING」コマンドを繰り返すことで、返信可能な無線タグ24の個数及び各無線タグ24のIDを知ることができ、そのIDを用いて書き込み対象となる無線タグ24へ情報を書き込むことができる。
図38は、図25のSWBにおける情報の書き込み対象となる前記無線タグ24の特定動作を説明するフローチャートである。先ず、SWB1において、「PTR=0」及び「LEN=1」が、SWB2において、「VAL=0」及び先頭データフラグ「a=0」が設定される。次に、SWB3において、「PING」コマンドの回数を示す値「d」に「1」を、SWB4において、前記「d」におけるbin番号である「bn(d)」に「0」が設定され、SWB5において、「PING」コマンドフレームが作成されて送信される。次に、SWB6において、「bin(bn(d))」すなわち「bin0」にリプライ信号があるか否かが判断される。このSWB6の判断が肯定される場合には、メモリ部72の先頭から4bitが「0000」となっているタグであると推定できるので、この情報を元にSWB11において、「SCROLL ID」コマンドフレームを作成して送信することにより、その無線タグ24のCRC符号及びIDを読みとることができる。次に、SWB12において、その読みとられたIDのCRC符号が計算され、その計算結果が送られてきたCRC符号と一致するか否かが比較され、その結果が一致するか否かで斯かるIDが有効なIDが否かが判断される。SWB12の判断が肯定される場合には、読みとられたIDが有効なIDであると判るため、SWB21においてそのIDデータが記憶された後、SWB7の処理が実行される。また、上記SWB6の判断が否定される場合にも、SWB7の処理が実行される。このSWB7において、bin番号「dn(d)」に「1」が加算される。次に、SWB8において、bin番号「bn(d)」がbin区間の総数である「8」に達したか否かが判断される。このSWB8の判断が否定される場合には、上述したSWB6以下の処理が再び実行されるが、SWB8の判断が肯定される場合には、SWB9において、「PING」コマンドの回数を示す「d」が「1」であるか否かが判断される。このSWB9の処理が否定される場合には、SWB17において、「d」に「1」が加算され、SWB18において、「bn(d)」に「1」が加算された後、上述したSWB6以下の処理が再び実行されるが、SWB9の判断が肯定される場合には、前記メモリ部72の先頭データが同じものは全て確認されたことになるため、SWB10の処理が実行される。一方、SWB12の判断が否定される場合には、「bin(bn(d))」の区間で複数のタグが応答していることが考えられ、前回までに行った「PING」コマンドによって判別されるデータを元に、再度「PING」コマンドを作成して送信することで、更に細かく前記無線タグ24のIDを分別する必要がある。この場合、先ず、SWB13において、「LEN」の長さが再計算される。次に、SWB14において、「LEN」の長さが前記メモリ部72の格納総数「MEM_MAX」を超えているか否かが判断される。このSWB14の判断が肯定される場合には、前記メモリ部72のデータが全て読み出されたうえで且つデータにエラーがあるということになり、そのメモリ部72のデータに何らかの欠陥があるものとみなしてIDデータを記憶することなく、SWB22において、「d」から「1」が引かれて次のBIN区間の判定に移るが、SWB14の判断が否定される場合には、更に細かく前記無線タグ24を分別するために、SWB15において、前回までに行った「PING」コマンドによって判別されたデータを元に「VAL」の値が変更される。次に、SWB16において、「d」に「1」が加算された後、上述したSWB4以下の処理が再び実行される。SWB10では、先頭bitデータフラグ「a」の値が「0」であるか否かが判断される。このSWB10の判断が肯定される場合には、前記メモリ部72の先頭データが「0」のものを確認したことになり、次に、SWB19において、「LEN=1」が設定され、SWB20において、「VAL=1」、先頭bitデータフラグ「a=1」と設定された後、上述したSWB4以下の処理が再び実行されるが、SWB10の判断が否定される場合には、通信範囲内の全てのタグのIDを確認したことになるので、本ルーチンはそれをもって終了させられる。なお、本ルーチンにおいて、複数の無線タグ24が検出された場合には、詳細な説明を省略する「Quiet」コマンドにより、対象外のタグは以後のコマンドに応答しないようにした後、処理が進められる。対象となるタグの特定は、例えば、検出されたIDの番号が小さいものから判定することで行われる。また、無線タグ24が1つも検出されなかった場合には、エラーとして終了させられる。
図39は、図25のSWCにおける前記無線タグ24への情報の書き込み動作を説明するフローチャートである。先ず、SWC1において、「N=0」及び「M=0」が設定された後、SWC2において、「ERASE ID」コマンドに基づいて変調された信号が前記電極54又は一次コイル148から送信されて、書き込み対象となる無線タグ24のメモリ部72が初期化される。次に、SWC3において、「VERIFY」コマンドに基づいて変調された信号が前記電極54又は一次コイル148から送信された後、SWC4において、前記無線タグ24によるリプライ信号からその無線タグ24のメモリ部72に記憶された情報が確認され、前記無線タグ24のメモリ部72が正常に初期化されているか否かが判断される。このSWC4の判断が肯定される場合には、SWC5において、「PROGRAM ID」コマンドに基づいて変調された信号が前記電極54又は一次コイル148から送信されて、前記無線タグ24に情報が書き込まれる。次に、SWC6において、「VERIFY」コマンドに基づいて変調された信号が前記電極54又は一次コイル148から送信された後、SWC7において、前記無線タグ24によるリプライ信号からその無線タグ24のメモリ部72に記憶された情報が確認され、SWC5にて書き込まれた情報と一致するか否かが判断される。このSWC7の判断が肯定される場合には、SWC8において、「LOCK」コマンドに基づいて変調された信号が前記電極54又は一次コイル148から送信されて、前記無線タグ24への新たな情報の書き込みが禁止された後、本ルーチンが終了させられるが、SWC7の判断が否定される場合には、SWC9において、「N←N+1」とされた後、SWC10において、「N=5」であるか否かが判断される。このSWC10の判断が否定される場合には、SWC5以下の処理が再び実行されるが、SWC10の判断が肯定される場合、すなわちSWC5以下の書き込み処理を5回失敗した場合には、SWC11において、前記無線タグ24への情報の書き込み失敗が確認された後、本ルーチンが終了させられる。一方、SWC4の判断が否定される場合、すなわち前記無線タグ24のメモリ部72が正常に初期化されていないと判断される場合には、SWC12において、「M←M+1」とされた後、SWC13において、「M=5」であるか否かが判断される。このSWC13の判断が否定される場合、すなわちSWC3以下の初期化処理を5回失敗した場合には、SWC2以下の処理が再び実行されるが、SWC13の判断が肯定される場合には、SWC11において、前記無線タグ24への情報の書き込み失敗が確認された後、本ルーチンが終了させられる。以上のルーチンにより、通信範囲内にある前記無線タグ24に所望の情報を書き込むことができる。
なお、本発明を用いることにより、複数個の前記無線タグ24と通信することはできなくなるため、図25のSWB1による処理は、「PING」コマンドではなく「SCROLL ID」コマンドのみを用いてもよい。この場合、SWBにおけるタグ特定処理時間が大幅に削減できるという利点がある。
図40は、図25のSWCにおける前記無線タグ24への情報の書き込み動作と並行して行われる、前記カバーフィルム86への印字動作及びタグテープ24の切断動作を説明するフローチャートである。先ず、ST1において、前記通信回線14を介して前記情報サーバ22から印字書き込み情報がダウンロード或いはアップロードされる。次に、ST2において、前記カートリッジ用モータ駆動回路32、印刷駆動回路36、及び送出ローラ駆動回路42等を介して前記カバーフィルム86への印字動作が実行されると共に、前記センサ52がオンとされるまで前記送出ローラ38等により前記タグテープ26が送出される。次に、前述したSWCにおける前記無線タグ24への情報の書き込み動作が実行される。次に、前記ソレノイド48等を介して前記カッタ50により前記タグテープ26が切断され、前記センサ52がオフとされるまで前記送出ローラ38等により分割された前記無線タグ24が送出される。そして、ST4において、印字及び情報書き込み動作の成功が確認された後、本ルーチンが終了させられる。以上のルーチンにより、所定の印字が行われると共に所定の情報が書き込まれた前記無線タグ24が生成される。
このように、本実施例によれば、前記アンテナ部64は、前記IC回路部80に接続された少なくとも2本の線状エレメントから成り、それら線状エレメントそれぞれにおける前記IC回路部80に接続されていない側に誘導性パターン部150乃至166の何れかが構成されていることから、その誘導性パターン部150乃至166の何れかと前記無線タグ生成装置12に備えられた電極54との間で静電結合させること、或いはその誘導性パターン部150乃至158の何れかを二次コイルとして前記無線タグ生成装置12に備えられた一次コイル148との間で電磁誘導を行うことにより、容易に情報の読み書きを行うことができる。すなわち、静電結合方式や電磁誘導方式等の近距離通信により容易に情報の読み書きができ、且つUHF帯等の高周波を用いた通信距離の長い通信を行い得る線状アンテナを備えた無線タグ24を提供することができる。
また、前記誘導性パターン部150乃至166は、前記線状エレメントの一部を面積的に集約したものであることから、前記アンテナ部の長さを短縮することができ、前記無線タグを小型化できるという利点がある。
また、前記誘導性パターン部150乃至166は、前記線状エレメントの端部が渦巻状、雷文状、Ω字状、周状、又はジグザグ状に形成されたものであるため、実用的な態様で前記誘導性パターン部を構成できる。
また、前記アンテナ部64は、300MHz以上の共振周波数を有するものであるため、RFIDシステムにより好適に情報の読み書きを行うことができる。
また、前記線状エレメントの長さは、1×10−3m以上250×10−3m以下の範囲内であるため、必要にして十分な大きさの無線タグ24を提供できる。
また、前記無線タグ24に書き込む情報を生成する情報生成部として機能する前記信号処理回路58と、その無線タグ24に情報を書き込むための搬送波を発生させる搬送波発生部として機能する前記水晶発振器114と、前記情報生成部により生成された情報によりその搬送波発生部により発生させられた搬送波を変調する搬送波変調部として機能する第1ミキサ120と、その搬送波変調部により変調された変調波を増幅する変調波増幅部として機能する第1アンプ122と、その変調波増幅部の出力を静電結合により前記無線タグに伝達するための電極54とを、備え、その電極54は、前記線状エレメントの誘導性パターン部150乃至166の何れかと静電結合して前記情報の読み書きを行うものであることから、線状エレメントが集中しているその誘導性パターン部150乃至166との間で静電結合を行うことにより結合容量を増大させることができ、所定の無線タグに対して容易に情報の読み書きを行うことができる。すなわち、静電結合方式により前記無線タグ24に容易に情報の読み書きができる無線タグ生成装置12を提供することができる。
また、前記静電結合方式の通信に用いられる搬送波は、周波数3MHz以下であるため、通信で使用する帯域が周波数300MHz以上である前記無線タグ24に対し、比較的周波数の低い信号を用いて好適に情報の読み書きができる。
また、前記無線タグ24に書き込む情報を生成する情報生成部として機能する前記信号処理回路58と、その無線タグ24に情報を書き込むための搬送波を発生させる搬送波発生部として機能する前記水晶発振器114と、前記情報生成部により生成された情報によりその搬送波発生部により発生させられた搬送波を変調する搬送波変調部として機能する第1ミキサ120と、その搬送波変調部により変調された変調波を増幅する変調波増幅部として機能する第1アンプ122と、その変調波増幅部の出力を電磁誘導により前記無線タグ24に伝達するための一次コイル148とを、備え、その一次コイル148は、前記線状エレメントの誘導性パターン部150乃至158の何れかに対して電磁誘導を行うことで前記情報の読み書きを行うものであることから、周状乃至は渦巻状を成すその誘導性パターン部150乃至158の何れかとの間で電磁誘導を行うことによりその誘導性パターンが二次コイルとして機能し、所定の無線タグ24に対して容易に情報の読み書きを行うことができる。すなわち、電磁誘導方式により前記無線タグ24に容易に情報の読み書きができる無線タグ生成装置12を提供することができる。
また、前記電磁誘導方式の通信に用いられる搬送波は、周波数30MHz以下であるため、通信で使用する帯域が周波数300MHz以上である前記無線タグ24に対し、比較的周波数の低い信号を用いて好適に情報の読み書きができる。
以上、本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、更に別の態様においても実施される。
図41及び42は、前記無線タグ24のアンテナ部64に形成される誘導性パターンの他の例を示す図である。これらの図に示す誘導性パターン168、170のように、前記誘導性パターンは、必ずしも前記線状エレメントそれぞれにおける前記IC回路部80に接続されていない側の末端に設けられなくともよく、前記電極54又は一次コイル148の態様によっては、前記線状エレメントの中央付近に設けられてもよい。
また、前述の実施例では、情報の読み出し及び書き込みを行い得る無線タグ24及びその無線タグ24に対して情報の読み書きを行う無線タグ生成装置12について説明したが、情報の書き込みを行うことができない読み込み専用型の無線タグ24及びその無線タグ24から情報の読み込みを行う無線タグ生成装置に本発明が適用されても構わない。例えば、前記無線タグ24から情報を読み込むための搬送波を発生させる搬送波発生部として前記水晶発振器114を、その搬送波発生部により発生させられた搬送波を増幅して前記電極54から出力する搬送波増幅部として前記第1アンプ122を備え、その電極54により前記線状エレメントの誘導性パターン部150乃至170の何れかと静電結合して前記情報の読み込みを行う無線タグ生成装置であってもよい。このような態様によっても、線状エレメントが集中しているその誘導性パターン部との間で静電結合を行うことにより結合容量を増大させることができ、所定の無線タグ24から容易に情報の読み込みを行うことができる。
また、前記無線タグ24から情報を読み込むための搬送波を発生させる搬送波発生部として前記水晶発振器114を、その搬送波発生部により発生させられた搬送波を増幅して前記一次コイル148から出力する搬送波増幅部として前記第1アンプ122を備え、その一次コイル148により前記線状エレメントの誘導性パターン部150乃至158、及び168の何れかとの間で電磁誘導を行うことにより前記情報の読み込みを行う無線タグ生成装置であってもよい。このような態様によっても、周状乃至は渦巻状を成すその誘導性パターン部150乃至158、及び168の何れかとの間で電磁誘導を行うことによりその誘導性パターンが二次コイルとして機能し、所定の無線タグ24から容易に情報の読み込みを行うことができる。
また、前記無線タグ24は、ダイポールアンテナである前記アンテナ部64を備えたものであったが、RFIDシステムにより好適に情報の通信を行い得るアンテナであればダイポールアンテナでなくともよく、例えば、3本以上の線状エレメントから成るアンテナを備えた無線タグ24であっても構わない。また、前記無線タグ生成装置12の電極54又は一次コイル148も一対でなくともよい。
また、前記無線タグ生成装置12は、前記無線タグ24に情報の書き込みを行うと共に、その無線タグ24を識別するための印刷を行うものであったが、この印刷は必ずしも行われなくともよく、また、書き込みのみ或いは読み出しのみを行うものであっても構わない。
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
本発明が好適に適用される無線タグ生成システムを説明する図である。 本発明の一実施例である無線タグ生成装置の構成を説明する図である。 本発明の一実施例である無線タグの構成を説明する図である。 図3の無線タグの外観を説明する図であり、(a)は平面図、(b)は底面図である。 図4のV‐V視断面図である。 図2のカートリッジの構成を詳しく説明する図である。 図2のセンサの電気的構成を説明する図である。 図2の無線通信回路を詳しく説明する図である。 図2の制御回路の構成を説明する図である。 図2の無線タグ生成装置による無線タグへの情報の書き込みに際して、図1の端末又は汎用コンピュータに表示される画面の一例である。 図3の無線タグにおいて、線状エレメントの端部が渦巻状に形成された誘導性パターン部の一例を説明する図である。 図3の無線タグにおいて、線状エレメントの端部が雷文状に形成された誘導性パターン部の一例を説明する図である。 図3の無線タグにおいて、線状エレメントの端部がΩ字状に形成された誘導性パターン部の一例を説明する図である。 図3の無線タグにおいて、線状エレメントの端部が周状に形成された誘導性パターン部の一例を説明する図である。 図3の無線タグにおいて、線状エレメントの端部がジグザク状に形成された誘導性パターン部の一例を説明する図である。 図3の無線タグにおいて、線状エレメントの端部が雷文状に形成された誘導性パターン部の他の例を説明する図である。 図3の無線タグにおいて、線状エレメントの端部がジグザグ状に形成された誘導性パターン部の他の例を説明する図である。 図3の無線タグにおいて、線状エレメントの端部がジグザグ状に形成された誘導性パターン部の更に別の例を説明する図である。 図3の無線タグにおいて、線状エレメントの端部がジグザグ状に形成された誘導性パターン部の更に別の例を説明する図である。 図3の無線タグのアンテナ部と、図2の無線タグ生成装置の電極との間における静電結合によりその無線タグに情報が書き込まれる様子を概略的に示す図である。 図3の無線タグのアンテナ部と、図2の無線タグ生成装置の一次コイルとの間における電磁誘導によりその無線タグに情報が書き込まれる様子を概略的に示す図である。 図1の無線タグ生成システムによる図3の無線タグへの情報書き込みに先立ち実行される、図2の無線タグ生成装置の初期化動作を説明するフローチャートである。 図22のSPAにおける無線タグ生成装置の機械情報の初期化動作を説明するフローチャートである。 図22のSPBにおける無線タグ生成装置の無線通信回路に備えられた搬送波発生部の設定初期化動作を説明するフローチャートである。 図2の無線タグ生成装置による図3の無線タグへの情報書き込み動作を説明するフローチャートである。 図25のSWAにおける無線タグへ情報を書き込むための準備動作を説明するフローチャートである。 図3の無線タグに情報を送信するための変調情報の生成について説明するフローチャートである。 図27aのコマンド決定ルーチンにて決定されるコマンドの種類を示す表である。 図27aのコマンドフレーム構造を詳しく説明する図である。 図27aのコマンドフレームの構成要素である0信号及び1信号について説明する図である。 図3の無線タグからのリプライ信号の作成に用いられる0信号及び1信号について説明する図である。 図3の無線タグに固有のIDを示す信号を例示する図である。 図3の無線タグのメモリ構成を示す図である。 図3の無線タグにおいて「SCROLL ID」コマンドを含む信号が受信された場合に返信される「SCROLL ID Reply」について説明する図である。 図3のメモリ部に記憶された情報の一部である「LEN」に続く情報が抽出される様子を説明する図である。 図33の「SCROLL ID Reply」について詳しく説明する図である。 図2の無線タグ生成装置が通信範囲内の無線タグを識別する動作を行った際に考えられる無線タグからの返信状態を例示する図である。 図2の無線タグ生成装置が通信範囲内の無線タグを識別する動作を行った際に考えられる無線タグからの返信状態を例示する図である。 図25のSWBにおける情報の書き込み対象となる無線タグの特定動作を説明するフローチャートである。 図25のSWCにおける無線タグへの情報の書き込み動作を説明するフローチャートである。 図25のSWCにおける無線タグへの情報の書き込み動作と並行して行われる、カバーフィルムへの印字動作及びタグテープの切断動作を説明するフローチャートである。 図3の無線タグのアンテナ部に形成される誘導性パターンの他の例を示す図である。 図3の無線タグのアンテナ部に形成される誘導性パターンの更に別の例を示す図である。
符号の説明
12:無線タグ生成装置
24:無線タグ
54:電極
58:信号処理回路(情報生成部)
64:アンテナ部
74:メモリ部(情報記憶部)
80:IC回路部
114:水晶発振器(搬送波発生部)
116:PLL(搬送波発生部)
118:VCO(搬送波発生部)
120:第1アンプ(搬送波変調部)
122:第2アンプ(変調波増幅部)
148:一次コイル
150、168:誘導性パターン部(渦巻状)
152、154:誘導性パターン部(雷文状)
156:誘導性パターン部(Ω字状)
158:誘導性パターン部(周状)
160、162、164、166、170:誘導性パターン部(ジグザグ状)

Claims (14)

  1. 所定の情報を記憶し得る情報記憶部を有するIC回路部と、該IC回路部に接続されて非接触にて該情報の送受信を行うアンテナ部とを、備えた無線タグであって、
    該アンテナ部は、前記IC回路部に接続された少なくとも2本の線状エレメントから成り、それら線状エレメントそれぞれにおける前記IC回路部に接続されていない側に誘導性パターン部が構成されていることを特徴とする無線タグ。
  2. 前記誘導性パターン部は、前記線状エレメントの端部が渦巻状に形成されたものである請求項1の無線タグ。
  3. 前記誘導性パターン部は、前記線状エレメントの端部が雷文状に形成されたものである請求項1の無線タグ。
  4. 前記誘導性パターン部は、前記線状エレメントの端部がΩ字状に形成されたものである請求項1の無線タグ。
  5. 前記誘導性パターン部は、前記線状エレメントの端部が周状に形成されたものである請求項1の無線タグ。
  6. 前記誘導性パターン部は、前記線状エレメントの端部がジグザグ状に形成されたものである請求項1の無線タグ。
  7. 前記アンテナ部は、300MHz以上の共振周波数を有するものである請求項1から6の何れかの無線タグ。
  8. 前記線状エレメントの長さは、1×10−3m以上250×10−3m以下の範囲内である請求項1から7の何れかの無線タグ。
  9. 請求項1から8の何れかの無線タグに対して情報の読み書きを行う無線タグ生成装置であって、
    該無線タグに書き込む情報を生成する情報生成部と、
    該無線タグに情報を書き込むための搬送波を発生させる搬送波発生部と、
    前記情報生成部により生成された情報により該搬送波発生部により発生させられた搬送波を変調する搬送波変調部と、
    該搬送波変調部により変調された変調波を増幅する変調波増幅部と、
    該変調波増幅部の出力を静電結合により前記無線タグに伝達するための電極と
    を、備え、
    該電極は、前記線状エレメントの誘導性パターン部と静電結合して前記情報の読み書きを行うことを特徴とする無線タグ生成装置。
  10. 請求項1から8の何れかの無線タグから情報の読み込みを行う無線タグ生成装置であって、
    該無線タグから情報を読み込むための搬送波を発生させる搬送波発生部と、
    該搬送波発生部により発生させられた搬送波を増幅する搬送波増幅部と、
    該搬送波増幅部の出力を静電結合により前記無線タグに伝達すると共に、前記無線タグにより反射変調された変調信号を受信するための電極と、
    該電極により受信された変調信号を復調する信号復調部と
    を、備え、
    該電極は、前記線状エレメントの誘導性パターン部と静電結合して前記情報の読み込みを行うことを特徴とする無線タグ生成装置。
  11. 前記搬送波は、周波数3MHz以下である請求項9又は10の無線タグ生成装置。
  12. 請求項1から5の何れかの無線タグに対して情報の読み書きを行う無線タグ生成装置であって、
    該無線タグに書き込む情報を生成する情報生成部と、
    該無線タグに情報を書き込むための搬送波を発生させる搬送波発生部と、
    前記情報生成部により生成された情報により該搬送波発生部により発生させられた搬送波を変調する搬送波変調部と、
    該搬送波変調部により変調された変調波を増幅する変調波増幅部と、
    該変調波増幅部の出力を電磁誘導により前記無線タグに伝達するための一次コイルと
    を、備え、
    該一次コイルは、前記線状エレメントの誘導性パターン部に対して電磁誘導を行うことで前記情報の読み書きを行うことを特徴とする無線タグ生成装置。
  13. 請求項1から5の何れかの無線タグから情報の読み込みを行う無線タグ生成装置であって、
    該無線タグから情報を読み込むための搬送波を発生させる搬送波発生部と、
    該搬送波発生部により発生させられた搬送波を増幅する搬送波増幅部と、
    該搬送波増幅部の出力を電磁誘導により前記無線タグに伝達すると共に、前記無線タグにより反射変調された変調信号を受信するための一次コイルと、
    該一次コイルにより受信された変調信号を復調する信号復調部と
    を、備え、
    該一次コイルは、前記線状エレメントの誘導性パターン部に対して電磁誘導を行うことで前記情報の読み込みを行うことを特徴とする無線タグ生成装置。
  14. 前記搬送波は、周波数30MHz以下である請求項12又は13の無線タグ生成装置。
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