JP2005092578A - 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム、およびコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents
画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム、およびコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】 入力画像データを、物理的に連続して記録媒体に記録し、記録媒体に記録された入力画像データの高速読み出しを可能とする。
【解決手段】 ディジタル複合機1は、画像入力部2に入力される入力画像データを、データサイズに応じて複数のクラスに分類する画像分類部3と、画像分類部3により分類されるクラス毎に対応して複数の記録領域が設けられたHD7と、HD7における複数の記録領域のうち、画像分類部3により分類されたクラスに対応する所定の記録領域に、入力画像データを記録するデータ入出力部5とを備えている。
【選択図】 図1
【解決手段】 ディジタル複合機1は、画像入力部2に入力される入力画像データを、データサイズに応じて複数のクラスに分類する画像分類部3と、画像分類部3により分類されるクラス毎に対応して複数の記録領域が設けられたHD7と、HD7における複数の記録領域のうち、画像分類部3により分類されたクラスに対応する所定の記録領域に、入力画像データを記録するデータ入出力部5とを備えている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、ハードディスクドライブのようなディスク構造を有する不揮発性大容量記録媒体を持つ、プリンタ・ディジタル複合機などのディジタル画像処理装置に関する。
プリンタ・ディジタル複合機などのディジタル画像処理装置では、生成した画像を内蔵されたハードディスクドライブに保存することで、生成された画像を必要なときに印刷したり、ハードディスクドライブを電子ソートのためのキャッシュメモリとして利用したりできるようなシステムを備えるものがある。
このような画像処理装置では、高速印刷や、印刷データの高解像度化によるデータ量増大に対応するために、ハードディスクドライブに保存されている画像を非常に高速に読み出し印刷機構に送信する必要がある。
そのため、ハードディスクドライブに保存されている各画像データは、物理的に連続して記録されていなければならない。画像データが断片的に保存されていると、シークタイムの影響によってデータ読み出しが印刷処理に間に合わない可能性があるからである。
このようなハードディスクドライブに保存されるデータの断片化を避ける方法として、特許文献1では、必要最小限のファイルの移動操作で必要十分な連続空き領域を確保するようにしている。また、特許文献2では、ハードディスクドライブからのデータの安定した読み出し速度を保証するために、圧縮率の低い画像データを不揮発性メモリのデータ転送速度の高速な領域に格納し、圧縮率の高い画像データを不揮発性メモリのデータ転送速度の低速な領域に格納している。
特開平7−200369号公報(1995年08月04日公開)
特開平9−247403号公報(1997年09月19日公開)
しかしながら、リアルタイムに画像データを処理する必要のあるマルチタスクシステムにおいて、特許文献1のように、ハードディスクドライブ内の空き領域を監視し、データの再配置を行う手法では、再配置処理がバックグラウンドプロセスとして実行された場合、フォアグラウンドプロセスのパフォーマンスが低下する恐れがある。
また、ハードディスクドライブを、親展プリントやドキュメントのファイリングではなく、電子ソートのような印刷のためのキャッシュメモリとして使用する場合、空き領域の監視やデータ再配置をすると、印刷されるまでに多くの時間がかかることがあり得る。さらに、データ再配置処理中にユーザによって突然ハードディスクの電源が切られると、データ再配置が中断されてしまう。
また特許文献2のように、データ圧縮率によって保存領域を決定し、読み出し速度を確保する方法は、システムに圧縮装置が存在することが前提となっているため、圧縮装置の存在しないシステムに適用することができない。さらに、圧縮率が非常に低くほとんど圧縮できなかった場合には、高速・大容量のデータ転送が要求されることになり、データの断片化が発生する場合がある。
上記の問題を解決するため、本願発明は、入力画像データを、物理的に連続して記録媒体に記録することができ、記録媒体に記録された入力画像データの高速読み出しが可能となる画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム、およびコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の画像処理装置は、画像入力手段に入力される入力画像データを、データサイズに応じて複数のクラスに分類する画像分類手段と、上記画像分類手段により分類されるクラス毎に対応して複数の記録領域が設けられた記録媒体と、上記記録媒体における複数の記録領域のうち、上記画像分類手段により分類されたクラスに対応する所定の記録領域に、上記入力画像データを記録するデータ書込手段とを備えていることを特徴としている。
さらに、本発明の画像処理装置は、上記構成の画像処理装置において、上記画像入力手段が、上記入力画像データの属性を示す画像属性情報を作成するものであるとともに、上記画像分類手段が、上記画像属性情報に基づき上記入力画像データのデータサイズを判断して、上記入力画像データを複数のクラスに分類することを特徴としている。
さらに、本発明の画像処理装置は、上記構成の画像処理装置において、上記画像分類手段が、同じデータサイズを有する複数の入力画像データを、同一のクラスに属するものとして分類することを特徴としている。
さらに、本発明の画像処理装置は、上記構成の画像処理装置において、上記データ書込手段が、上記画像分類手段により分類されたクラスに対応する所定の記録領域に空き領域がなく、該所定の記録領域に上記入力画像データを記録できない場合、該入力画像データの1/2n倍(nは整数)のデータサイズを有する画像データが分類されるクラスに対応する上記記録媒体の記録領域に、上記入力画像データを記録することを特徴としている。
さらに、本発明の画像処理装置は、上記構成の画像処理装置において、上記画像分類手段が、データサイズが2n(nは整数)倍の関係にある複数の入力画像データを、同一のクラスに属するものとして分類することを特徴としている。
さらに、本発明の画像処理装置は、上記構成の画像処理装置において、上記入力画像データが上記画像分類手段により分類されたクラスと、該入力画像データとが関連付けられたデータ管理テーブルを作成するデータ管理手段を備えていることを特徴としている。
また、本発明の画像処理装置は、画像入力手段に入力される入力画像データを、データサイズに応じて複数のクラスに分類する画像分類手段と、上記画像分類手段により分類されるクラス毎に対応して複数の記録領域が設けられた記録媒体と、上記複数の記録領域のうち、上記画像分類手段により分類されたクラスに対応する所定の記録領域に、上記入力画像データを記録するデータ書込手段と、上記入力画像データが上記画像分類手段により分類されたクラスと、該入力画像データとが関連付けられたデータ管理テーブルを作成するデータ管理手段とを備えているとともに、上記画像分類手段により分類されたクラスに対応する所定の記録領域に空き領域がなく、該所定の記録領域に上記入力画像データを記録できない場合において、上記データ書込手段は、該入力画像データの1/2n倍(nは整数)のデータサイズを有する画像データが分類されるクラスに対応する上記記録媒体の記録領域に、上記入力画像データを記録するとともに、上記データ管理手段は、該入力画像データに関連付けられたクラスを、該入力画像データが記録された記録領域に対応するクラスとするよう、上記データ管理テーブルを更新することを特徴としている。
また、本発明の画像処理方法は、画像処理装置の画像入力手段に入力される入力画像データを、該画像処理装置の画像分類手段によりデータサイズに応じて複数のクラスに分類する第1ステップと、上記第1ステップにより分類されるクラス毎に対応して複数の記録領域が設けられた記録媒体における、上記第1ステップにより分類されたクラスに対応する所定の記録領域に、上記画像処理装置のデータ書込手段により上記入力画像データを記録する第2ステップとを備えていることを特徴としている。
以上のように、本発明の画像処理装置は、画像入力手段に入力される入力画像データを、データサイズに応じて複数のクラスに分類する画像分類手段と、上記画像分類手段により分類されるクラス毎に対応して複数の記録領域が設けられた記録媒体と、上記記録媒体における複数の記録領域のうち、上記画像分類手段により分類されたクラスに対応する所定の記録領域に、上記入力画像データを記録するデータ書込手段とを備えていることを特徴としている。
上記構成によれば、データサイズに応じて入力画像データを画像分類手段により複数のクラスに分類するので、たとえば同一のデータサイズを有する入力画像データが同一クラスに含まれるように分類できる。さらに、データ書込手段は、記録媒体における複数の記録領域のうち、画像分類手段により分類されたクラスに対応する所定の記録領域に、入力画像データを記録する。
したがって、記録媒体における各記録領域に、同じデータサイズの入力画像データが記録されるように構成できる。よって、ある入力画像データが記録領域から削除された場合、そのデータが削除された記録領域には、削除されたデータと同じデータサイズの新たな入力画像データが記録されることになる。それゆえ、入力画像データを、物理的に連続して記録媒体に記録することができるので、記録媒体に記録された入力画像データの高速読み出しが可能となるという効果を奏する。
なお、記録媒体としては、不揮発性の大容量記録媒体であるハードディスクであることが好ましいが、必ずしもハードディスクに限定されるものではない。すなわち、書き換え可能な不揮発性メモリであるフラッシュROM(Read Only Memory),磁気ディスク,光ディスクなども記録媒体として用いることができる。さらに、揮発性メモリであるRAM(Random Access Memory)も記録媒体として用いることが可能である。
さらに、本発明の画像処理装置は、上記構成の画像処理装置において、上記画像入力手段が、上記入力画像データの属性を示す画像属性情報を作成するものであるとともに、上記画像分類手段が、上記画像属性情報に基づき上記入力画像データのデータサイズを判断して、上記入力画像データを複数のクラスに分類することを特徴としている。
上記構成によれば、画像分類手段は、画像入力手段により作成された画像属性情報に基づき、入力画像データのデータサイズを判断する。ここで、画像属性情報としては、画像データの用紙サイズ、カラーモード、解像度、色深度等の情報を挙げることができ、これらの画像属性情報には、それぞれ画像データのデータサイズとの間に関連性がある。
したがって、たとえば解像度や色深度が固定されている場合に、入力画像データの用紙サイズとカラーモードとを判断すれば、入力画像データのデータサイズを容易に判断することができる。よって、画像分類手段による入力画像データの分類処理を簡略化することができるという効果を奏する。
さらに、本発明の画像処理装置は、上記構成の画像処理装置において、上記画像分類手段が、同じデータサイズを有する複数の入力画像データを、同一のクラスに属するものとして分類することを特徴としている。
上記構成によれば、同じデータサイズの入力画像データが同一のクラスに分類されるので、記録媒体における各記録領域に、同じデータサイズの入力画像データが確実に記録されるように構成できる。よって、ある入力画像データが記録領域から削除された場合、そのデータが削除された記録領域には、削除されたデータと同じデータサイズの新たな入力画像データが確実に記録されることになる。それゆえ、入力画像データを、物理的に確実に連続して記録媒体に記録することができるので、記録媒体に記録された入力画像データの高速読み出しが可能となるという効果を奏する。
さらに、本発明の画像処理装置は、上記構成の画像処理装置において、上記データ書込手段が、上記画像分類手段により分類されたクラスに対応する所定の記録領域に空き領域がなく、該所定の記録領域に上記入力画像データを記録できない場合、該入力画像データの1/2n倍(nは整数)のデータサイズを有する画像データが分類されるクラスに対応する上記記録媒体の記録領域に、上記入力画像データを記録することを特徴としている。
上記構成によれば、データ書込手段は、ある入力画像データを、画像分類手段により分類されたクラスに対応する所定の記録領域(領域Aとする)に記録できない場合であっても、その入力画像データを、該データに対してデータサイズが1/2nである入力画像データが分類されるクラスに対応する記録領域(領域B)に記録することとなる。
そして、領域Bにおいて本来記録される入力画像データの2n個分を記憶する記録領域を使用すれば、領域Aに記録できなかった入力画像データを物理的に連続して領域Bに記録することができる。
また、上述のように、画像処理装置の一般的な使用環境においては入力画像データのデータサイズが2n倍の関係になることが多いので、このように入力画像データの記録を行うことにより、より効率的に入力画像データを記録媒体に記録することができる。
したがって、本発明によれば、入力画像データを、物理的に連続して記録媒体に記録することができるので、記録媒体に記録された入力画像データの高速読み出しが可能となるという効果を奏する。
さらに、本発明の画像処理装置は、上記構成の画像処理装置において、上記画像分類手段が、データサイズが2n(nは整数)倍の関係にある複数の入力画像データを、同一のクラスに属するものとして分類することを特徴としている。
ここで、入力画像データの用紙サイズは、JIS規格に基づき定められる場合が一般的である。このJIS規格においては、たとえばA3用紙はA4用紙の2倍の大きさを有しているというように、用紙サイズが2n倍の関係に設定されている。したがって、たとえば用紙サイズがA3の入力画像データならば、カラーモード、解像度および色深度等は該データと同じであるが用紙サイズがA4の入力画像データに対し、2倍のデータサイズを有している。本発明の画像分類手段は、データサイズが2n倍の関係にある複数の入力画像データを同一のクラスに分類するので、一般的な画像処理装置の使用環境に応じた入力画像データの分類が可能となる。
また、上記のように入力画像データの分類が行なわれる結果、データサイズが2n倍の関係にある入力画像データは、同一の記録領域に記録されることとなる。したがって、ある入力画像データが記録領域から削除された場合、その削除された領域には、削除されたデータに対して1/2nのデータサイズを有する新たな入力画像データが記録されることとなる。
そして、新たな入力画像データが削除された入力画像データに対して1/2nのデータサイズを有するならば、上記の削除された領域には、2n個の新たな入力画像データを物理的に連続して記録することができる。
このように、本発明によれば、入力画像データを、物理的に連続して記録媒体に記録することができるので、記録媒体に記録された入力画像データの高速読み出しが可能となるという効果を奏する。
さらに、本発明の画像処理装置は、上記構成の画像処理装置において、上記入力画像データが上記画像分類手段により分類されたクラスと、該入力画像データとが関連付けられたデータ管理テーブルを作成するデータ管理手段を備えていることを特徴としている。
上記構成によれば、データ管理手段により作成されるデータ管理テーブルには、入力画像データが画像分類手段により分類されたクラスが、該入力画像データと関連付けられている。そして、入力画像データは、データ書込手段により、画像分類手段により分類されたクラスに対応する所定の記録領域に記録される。したがって、データ管理テーブルを参照すれば、入力画像データと、その入力画像データが記録された記録領域との関係を取得することができる。
したがって、外部の画像出力手段は、データ管理手段に作成されたデータ管理テーブルを参照することにより、入力画像データが記録された記録領域を的確かつ容易に判断することができる。それゆえ、記録媒体に記録された入力画像データの読み出し処理を簡略化することができるという効果を奏する。
また、本発明の画像処理装置は、画像入力手段に入力される入力画像データを、データサイズに応じて複数のクラスに分類する画像分類手段と、上記画像分類手段により分類されるクラス毎に対応して複数の記録領域が設けられた記録媒体と、上記複数の記録領域のうち、上記画像分類手段により分類されたクラスに対応する所定の記録領域に、上記入力画像データを記録するデータ書込手段と、上記入力画像データが上記画像分類手段により分類されたクラスと、該入力画像データとが関連付けられたデータ管理テーブルを作成するデータ管理手段とを備えているとともに、上記画像分類手段により分類されたクラスに対応する所定の記録領域に空き領域がなく、該所定の記録領域に上記入力画像データを記録できない場合において、上記データ書込手段は、該入力画像データの1/2n倍(nは整数)のデータサイズを有する画像データが分類されるクラスに対応する上記記録媒体の記録領域に、上記入力画像データを記録するとともに、上記データ管理手段は、該入力画像データに関連付けられたクラスを、該入力画像データが記録された記録領域に対応するクラスとするよう、上記データ管理テーブルを更新することを特徴としている。
上記構成によれば、データサイズに応じて入力画像データを画像分類手段により複数のクラスに分類するので、たとえば同一のデータサイズを有する入力画像データが同一クラスに含まれるように分類できる。したがって、記録媒体における各記録領域に、同じデータサイズの入力画像データが記録されるように構成できる。
さらに、上記構成によれば、データ書込手段は、ある入力画像データを、画像分類手段により分類されたクラスに対応する所定の記録領域(領域Aとする)に記録できない場合であっても、その入力画像データを、該データに対してデータサイズが1/2nである入力画像データが分類されるクラスに対応する記録領域(領域B)に記録することとなる。そして、領域Bにおいて本来記録される入力画像データの2n個の記録領域を使用すれば、領域Aに記録できなかった入力画像データを物理的に連続して記録することができる。したがって、本発明によれば、入力画像データを、物理的に連続して記録媒体に記録することができるので、記録媒体に記録された入力画像データの高速読み出しが可能となるという効果を奏する。
また、上記構成によれば、データ管理手段により作成されるデータ管理テーブルには、入力画像データが画像分類手段により分類されたクラスが、該入力画像データと関連付けられている。さらに、上述のようにデータ書込手段が領域Bに入力画像データを記録した場合においても、データ管理手段は、該入力画像データに関連付けられたクラスを、領域Bに対応するクラスとするよう、データ管理テーブルを作成する。
したがって、外部の画像出力手段は、データ管理手段に作成されたデータ管理テーブルを参照することにより、入力画像データが記録された記録領域を的確かつ容易に判断することができる。それゆえ、記録媒体に記録された入力画像データの読み出し処理を簡略化することができるという効果を奏する。
また、本発明の画像処理方法は、画像処理装置の画像入力手段に入力される入力画像データを、該画像処理装置の画像分類手段によりデータサイズに応じて複数のクラスに分類する第1ステップと、上記第1ステップにより分類されるクラス毎に対応して複数の記録領域が設けられた記録媒体における、上記第1ステップにより分類されたクラスに対応する所定の記録領域に、上記画像処理装置のデータ書込手段により上記入力画像データを記録する第2ステップとを備えていることを特徴としている。
上記構成の画像処理方法によれば、第1ステップおよび第2ステップにより、本発明の画像分類手段およびデータ書込手段と同一の処理が実現されている。したがって、本発明の画像処理装置と同様の作用効果を得ることができる。
〔画像処理装置の基本構成〕
本発明の画像処理装置の構成について、図1ないし図5を用いて説明する。図1に示すように、画像処理装置としてのディジタル複合機1は、画像入力部(画像入力手段)2と、画像分類部(画像分類手段)3と、データ管理部(データ管理手段)4と、データ入出力部(データ書込手段)5と、画像出力部6と、ハードディスクドライブ(記録媒体、以下、単にHDと記す)7とを備えている。
本発明の画像処理装置の構成について、図1ないし図5を用いて説明する。図1に示すように、画像処理装置としてのディジタル複合機1は、画像入力部(画像入力手段)2と、画像分類部(画像分類手段)3と、データ管理部(データ管理手段)4と、データ入出力部(データ書込手段)5と、画像出力部6と、ハードディスクドライブ(記録媒体、以下、単にHDと記す)7とを備えている。
ディジタル複合機1は、プリンタとしての機能、コピー機としての機能、およびファックス機としての機能を併せ持つものである。なお、ディジタル複合機1は、これらの3つの機能を全て有するものには限定されず、いずれかの機能を有する画像処理装置であればよい。すなわち、ディジタル複合機1としては、画像処理用ビットマップデータをHD7に記録し、画像処理要求に応じてHD7よりその画像処理用ビットマップデータを読み出して画像処理を行う画像処理装置であればよい。なお、画像処理の態様としては、画像データの印刷処理、表示処理、ファックス送信処理、メール送信処理等を挙げることができる。
画像入力部2は、PC(Personal Computer)などの外部情報処理装置から送信される指示の内容に基づき、ページごとのビットマップデータおよび画像属性情報を作成するものである。
具体的には、図2に示すように、画像入力部2は、外部の情報処理装置からの画像処理要求を受信する(ステップ1、以下ステップを単にSと記載する)。その後、画像入力部2はS1にて受信した処理要求の内容を判断する(S2)。
S2にて画像処理要求がプリント処理の要求であると判断した場合、画像入力部2は、外部情報処理装置から画像データを受信する(S3)。S3の後、画像入力部2は、プリント処理要求のさらに詳細な内容を解析し(S4)、S3にて受信した画像データを画像データとして展開する(S5)。
また、S2にて画像処理要求がコピー処理の要求であると判断した場合、画像入力部2は、コピー開始命令をディジタル複合機1に設けられたスキャンユニット(図示せず)に付与する(S6)。その後、スキャンユニットにて原稿が読み取られることにより作成された画像データであるスキャンデータが、画像入力部2に入力される(S7)。
また、S2にて画像処理要求がファックス処理であると判断した場合、画像入力部2は、外部のファックス装置からファックスデータを受信する(S8)。S8の後、画像入力部2は、ファックスデータを画像データとして展開する(S9)。
上記のS5、S7、またはS9の処理の後、画像入力部2は、画像データのページ毎にビットマップデータを作成するとともに、該ビットマップデータのページID、画像属性情報、およびジョブIDを作成する(S10)。
ここで、ページIDとは画像処理すべきビットマップデータが何ページ目のデータであるかを示すID情報である。また、画像属性情報とは、該ビットマップデータが、カラー/モノクロのいずれであるか、何ページ目のデータであるか、どのような用紙サイズの画像データであるか、該ビットマップデータの解像度、または色深度等、ビットマップデータの属性に関する情報である。また、ジョブIDとは、画像処理すべきビットマップデータをプリントジョブとして識別するためのID情報である。
S10の後、画像入力部2は、S10で作成したビットマップデータをデータ入出力部5へ送信する一方、属性情報およびジョブ情報を画像分類部3に送信する。
以上のS1〜S11までの手順により、画像入力部2は、画像処理すべきページ毎にビットマップデータ、画像属性情報およびジョブ情報を作成し、データ入出力部5および画像分類部3に作成したデータを送信する。
画像分類部3は、画像処理の態様にあわせて予め設定された画像分類モジュールに従い、画像入力部2より与えられる画像属性情報やジョブID等を用いて、画像入力部2が図2のS3・S7・S8の処理において受信した画像データの分類を行うものである。たとえば、画像分類モジュールが、画像データのジョブIDおよびページIDにより画像データを分類するものであれば、画像分類部3は、図3に示すように画像データ毎にクラスIDを付与し、データ管理部4にその分類結果に関する情報を渡す。なお、クラスIDとは、上述の画像属性情報、ジョブID、またはページIDにより画像データが分類された先のクラスを示すID情報である。
データ管理部4は、画像分類部3によるページ毎の画像データの分類結果とそのページの属するジョブIDやページIDを元に、データ管理テーブルを作成するものである。このデータ管理テーブルには、図4に示すように、そのプリントジョブ固有のジョブIDと、ページIDと、画像分類結果のクラスIDと、クラス内でのイメージIDとが保持される。
なお、イメージIDとは、ハードディスクの領域を分割した複数のクラスのうち、どのクラス領域の中のどの位置に画像データがあるかを示すものである。イメージIDは、画像データを記憶したり読み出したりするためのアドレス情報としてもよい。
また、データ管理部4は、データ入出力部5が画像入力部2から画像データを受信した場合に、そのデータがどのクラスに属しているかの対応づけ要求をデータ入出力部5から受信して、データ管理テーブルを参照し、そのデータのクラスIDをデータ入出力部5に通知する。
データ入出力部5は、データ管理部4で作成されたデータ管理テーブルを基に、画像入力部2から得られたビットマップ画像をその画像クラスに対応するHD7上の記録領域に記録する。たとえば図5に示すように、クラスAに分類された画像データは記録領域A、クラスBの画像データは記録領域B、クラスCの画像データは記録領域Cというように記録される。
なお、HD7上で各クラスに対応する記録領域のデータ容量が制限されている等の事情により、画像データを画像分類部3で分類されたクラスとは異なるクラスを記録する領域に記録する必要が生じる場合がある。このような場合、データ入出力部5は、データ管理部4に対し、データ管理テーブルのアップデート要求を送信する。データ管理部4は、このアップデート要求を受信した場合、データ管理テーブルにおけるクラスIDを実際にHD7に記録された領域のクラスと対応させるよう、データ管理テーブルを更新する。
また、上記のデータ管理テーブルの更新処理は、予めデータ入出力部5がHD7の空き領域情報を画像分類部3に通知し、その空き領域情報も考慮した分類処理を画像分類モジュールに追加することにより実現してもよい。
画像出力部6は、データ入出力部5から画像データを取得し、所望の画像処理をそのデータに施し、外部装置に出力するものである。そして、画像出力部6から画像データの取得要求があった場合、データ入出力部5は、ジョブIDとページIDをもとにデータ管理部4に問い合わせを行い、その画像データのクラスIDとイメージIDとをデータ管理テーブルから得る。
これにより、データ入出力部5は、画像出力部6から取得要求があった画像データを、当該画像データのクラスに対応するHD7の記録領域から画像を読み出すことが可能となる。
以下、上記の構成を有するディジタル複合機1について、画像出力部6により実行される画像処理が印刷処理である場合における3つの実施形態について説明する。
〔実施形態1〕
実施形態1は、印刷すべき画像データの用紙サイズ、および印刷すべき画像データがカラーであるかモノクロであるか(カラーモード)に応じて、画像データを画像分類部3において分類する実施形態である。ここで、画像データのデータサイズは、画像解像度や色深度が固定である場合、カラー/モノクロといったカラーモードと、用紙サイズとによって決定されるので、本実施形態は画像データのデータサイズにより画像データを分類する実施形態であるといえる。
実施形態1は、印刷すべき画像データの用紙サイズ、および印刷すべき画像データがカラーであるかモノクロであるか(カラーモード)に応じて、画像データを画像分類部3において分類する実施形態である。ここで、画像データのデータサイズは、画像解像度や色深度が固定である場合、カラー/モノクロといったカラーモードと、用紙サイズとによって決定されるので、本実施形態は画像データのデータサイズにより画像データを分類する実施形態であるといえる。
すなわち、画像分類部3における画像分類モジュールの分類ルールは、図6に示すように、画像属性情報に基づくものとなる。本実施形態においてはこの分類ルールを、用紙サイズとカラーモードとにより画像データを分類するルールとして設定する。これにより、画像分類部3は、同一の用紙サイズ・カラーモードの画像を、同一のクラスに分類することとなる。
たとえば、図7(a)に示すように、1ページ目がA4サイズのカラー印刷、2ページ目がA5サイズのカラー印刷、3ページ目がA4サイズのカラー印刷、4ページ目がB4サイズのモノクロ印刷、5ページ目がA3サイズのカラー印刷である印刷ジョブがあったとする。なお、A4サイズ・A3サイズは、JIS(Japanese Industrial Standard)規格による用紙サイズの一例である。
本実施形態の画像分類部3は、上述のとおり用紙サイズとカラーモードとによって画像データを分類するので、図7(a)に示すように、1ページ目の画像データと3ページ目の画像データとは同一クラス(クラスA)に分類され、それ以外のページの画像データはそれぞれ別のクラス(クラスB・C・D)に分類される。また、データ管理部4は、図7(b)に示すように、1ページ目と3ページ目とがクラスAに分類され、2・4・5ページ目がそれぞれ別のクラス(クラスB・C・D)に分類されたデータ管理テーブルを作成する。
このように画像データを分類することで、画像データを同じデータサイズ毎に分類することができる。そして、分類後の画像データを、分類されたクラスに対応する記録領域に記録するので、HD7におけるクラス毎の記録領域に記録される画像データのサイズは等しくなる。
したがって、画像データがHD7から削除された場合も、HD7におけるその画像データが削除された位置に、削除された画像データと同じクラスでなおかつ同じデータサイズである別の画像データが記録されることとなる。よって、HD7においては、画像データが物理的に連続して保存されることになる。
また、本実施形態では、上述のとおり用紙サイズとカラーモードとによって、HD7における記録領域を分類するルールを採用している。そこで、あるクラスの記録領域に空き領域がなくなった場合、本実施形態における分類ルールの特徴を利用し、以下のように記録領域を変更することができる。
すなわち、JIS規格における用紙サイズは、A系、B系のそれぞれで、用紙面積が2n(nは整数)倍となる関係となっている。つまり、たとえばA3用紙で1ページ分の画像データサイズは、A4用紙で2ページ分の画像データサイズに等しい。
したがって、図8(a)に示すように、A3サイズの画像であるクラスDの画像データが、HD7においてA4用紙サイズの画像の画像データを記録するクラスAの領域に保存され、そのデータが後で削除された場合も、そのデータが削除されたHD7の領域にA4サイズの画像データを連続で2枚分、過不足なしに保存することができる。
なお、このようにクラスDの画像データがクラスAの画像データを記録する領域に記録された場合、図8(b)に示すように、5ページ目の画像データをクラスAに分類するよう、データ管理部4によりデータ管理テーブルは更新される。
このように、あるクラスの画像データを別のクラスの記録領域に保存する際に、同じ用紙サイズ系でより小型サイズの画像データが属するクラスの記録領域に保存することで、ハードディスクの記録領域を有効活用することができる。
次に、上記のようにあるクラスの画像データを、HDにおける別のクラスの記録領域に保存する処理について説明する。図9に示すように、画像入力部2(図1)に画像データが入力されたら、まず、その画像データの画像属性情報が画像分類部3により取得される(S20)。その後、その画像データが属するクラスが画像分類部3により判定される(S21)。
そして、データ管理部4は、S21において判定されたクラスに割り当てられているハードディスクの領域に空きがあるか判断する(S22)。S22において空き領域があると判断された場合、データ入出力部5は、その画像データが属するクラスの画像データを記録するハードディスクの記録領域に、その画像データを記録する(S23)。さらに、データ入出力部5は、画像データの情報と共に、その画像データのハードディスクへの記録先をデータ管理テーブルに登録する(S24)。
S24の後、画像出力部6は、データ入出力部5を介してHD7から画像データを取得することにより、印刷処理を行う(S25)。印刷処理が施された画像データは、データ入出力部5によりHD7から削除される(S26)。そして、データ管理部4は、印刷済みの画像データに関する情報をデータ管理テーブルから削除する(S27)。
一方、S22において空き領域がないと判断された場合、データ管理部4は、画像入力部2に入力された画像データに対して、1/2n倍のデータサイズを有する画像データを記録するハードディスクの記録領域に空き領域があるかどうか検索する(S28)。S28において空き領域があると判断された場合は、データ入出力部5は、その領域に画像データを記録する(S23)。S23の後は、上述したS24〜S27の処理が実行される。
S28において空き領域がないと判断された場合、データ管理部4はHD7のメモリがフルであると判断し(S29)、処理を終了する。なお、S29においてメモリがフルであると判断する前に、S28で空きがあるか判断したクラス以外のクラスを記録するHD7の領域に空きがあるかどうか検索し、空きがあれば、その領域に画像データを記録するようにしてもよい。
また、本実施形態では、画像解像度や色深度が固定である場合を想定し、用紙サイズとカラーモードによって画像データの分類を行うものとした。しかしながら、このような分類方法に限らず、解像度や色深度といった画像特性情報に関しても、データサイズとの間に関連性があるため、これらの画像属性情報もクラス分けに利用することができる。
すなわち、カラー印刷処理がなされる画像データは、CMYKの4色にて表現される一方、モノクロ印刷処理がなされる画像データは、Kの1色で表現される。したがって、カラー印刷処理がなされる画像データは、用紙サイズ、色深度、および解像度が同一でモノクロ印刷処理がなされる画像データに対し、4倍のデータサイズを有しているといえる。
また、画像データのデータサイズは、ビット数にて表現される色深度に比例する。たとえば色深度が4bitである画像データは、用紙サイズ、カラーモード、および解像度が同一で色深度が1bitである画像データに対して、4倍のデータサイズを有している。
また、画像データのデータサイズは、画像データの解像度にも比例する。たとえば、解像度が1200dpi(dot per inch)である画像データは、用紙サイズ、カラーモード、および色深度が同一で解像度が600dpiである画像データに対して、4倍のデータサイズを有している。
上述のような、カラーモード、色深度、および解像度のそれぞれと、画像データのデータサイズとの関係を利用した画像データの分類ももちろん可能である。
〔実施形態2〕
上述の実施形態1は、データ入出力部5がHD7に画像データを記録する際に、HD7の空き領域が不足していた場合の処理として画像データのデータサイズの類似性を利用した記録処理を行うものである。一方、実施形態2は、画像データのデータサイズの類似性を用いて画像を分類するものである。
上述の実施形態1は、データ入出力部5がHD7に画像データを記録する際に、HD7の空き領域が不足していた場合の処理として画像データのデータサイズの類似性を利用した記録処理を行うものである。一方、実施形態2は、画像データのデータサイズの類似性を用いて画像を分類するものである。
すなわち、本実施形態は、上記のJIS規格による用紙サイズとデータサイズとの関連性を利用して、分類数を減らすことで、HDの空き領域をより効率的に使用するものである。たとえば、図10(a)に示すように、1ページ目がA4サイズのカラー印刷、2ページ目がA5サイズのカラー印刷、3ページ目がA4サイズのカラー印刷、4ページ目がB4サイズのモノクロ印刷、5ページ目がA3サイズのカラー印刷である印刷ジョブがあったとする。
この場合、図10(b)に示すように、用紙サイズがA系でカラー印刷される画像データはクラスA、用紙サイズがB系でカラー印刷される画像データはクラスB、用紙サイズがA系でモノクロ印刷される画像データはクラスC、用紙サイズがB系でモノクロ印刷される画像データはクラスDというように画像データを分類するよう、画像分類ルールを設定する。
そうすると、図10(a)に示すように、画像分類部3により、1・2・3・5ページ目の画像データは同一クラス(クラスA)に分類され、4ページ目の画像データは別のクラス(クラスD)に分類される。また、図10(c)に示すように、データ管理部4は、1・2・3・5ページ目の画像データについてクラスIDとしてクラスAが付与され、4ページ目の画像データについてクラスIDとしてクラスDが付与されたデータ管理テーブルを作成する。
また、図10(d)に示すように、A3サイズにてカラー印刷される画像データが、HDの記録領域から削除された場合、削除された記録領域には、A4サイズの画像データなら2ページ分、A5サイズの画像データなら4ページ分の画像データを連続的に記録することができる。
このように、A系、B系といった、それぞれの用紙サイズが2n(nは整数)倍の関係となっている用紙サイズの画像データで、なおかつ同一のカラーモードにて印刷される画像データを、同一のクラスに分類してHDの同一領域に保存することで、HDの空き領域を有効に使用することが可能となる。
また、本実施形態では、画像解像度や色深度が固定である場合を想定し、用紙サイズとカラーモードによって画像データの分類を行うものとした。しかしながら、実施形態1において説明したのと同様に、本発明はこのような分類方法に限られるものではない。すなわち、解像度や色深度といった画像属性情報についても、データサイズとの間に関連性があるため、これらの画像属性情報もクラス分けに利用することができる。
また、上記の実施形態では、データサイズが2n(nは整数)倍となる関係で、画像データのクラスを分類する場合について説明した。特に、n=0の場合、つまりデータサイズが同一の画像データを同じクラスとして分類すると、最も効率よくHDの記録領域を使用することができる。
たとえば、ある画像データの画像属性情報を(用紙サイズ、カラーモード、色深度、解像度)の形式にて表した場合、以下の3つの画像属性情報をそれぞれ有する画像データのデータサイズは同じになる。
(A3、モノクロ、1bit、1200dpi)
(A3、カラー、1bit、600dpi)
(A5、カラー、4bit、600dpi)
このように同一のデータサイズを有する画像データを同一のクラスに分類することにより、HDにおける各クラスの記録領域には、同じデータサイズの画像データのみが記録されることとなる。したがって、あるクラスにおける任意の画像データがHDから削除された場合、HDにおいて該データが削除された記録領域には必ず同じデータサイズの画像データが記録されることとなるので、記録領域の空きを作ることなく最も効率よくHDの記録領域を使用することができる。
(A3、カラー、1bit、600dpi)
(A5、カラー、4bit、600dpi)
このように同一のデータサイズを有する画像データを同一のクラスに分類することにより、HDにおける各クラスの記録領域には、同じデータサイズの画像データのみが記録されることとなる。したがって、あるクラスにおける任意の画像データがHDから削除された場合、HDにおいて該データが削除された記録領域には必ず同じデータサイズの画像データが記録されることとなるので、記録領域の空きを作ることなく最も効率よくHDの記録領域を使用することができる。
〔実施形態3〕
上記実施形態1、実施形態2では、解像度や色深度が画像処理システムにおいて固定されている場合について、用紙サイズやカラーモードの特徴に基づいて画像データの分類を行っていた。しかしながら、解像度や色深度が可変である場合は、複雑な画像データの分類条件が必要となり、画像属性の特徴を抽出して画像データを分類することは困難である。そこで、本実施形態では、画像データの属性から算出できる画像データのデータサイズにより、画像データの分類を行う。
上記実施形態1、実施形態2では、解像度や色深度が画像処理システムにおいて固定されている場合について、用紙サイズやカラーモードの特徴に基づいて画像データの分類を行っていた。しかしながら、解像度や色深度が可変である場合は、複雑な画像データの分類条件が必要となり、画像属性の特徴を抽出して画像データを分類することは困難である。そこで、本実施形態では、画像データの属性から算出できる画像データのデータサイズにより、画像データの分類を行う。
本実施形態では、画像分類部3は、画像入力部2より得られた、各ページの画像データの用紙サイズ、カラーモード、解像度、または色深度等の画像属性情報に基づき、その画像データの記録に必要なビットマップデータのデータサイズ(画像データサイズ)を計算する。そして、その算出されたデータサイズに応じて、画像データが分類されるクラスを決定する。
たとえば、図11(a)に示すように、用紙サイズ、カラーモード、色深度および解像度のそれぞれが異なる5つの画像データがあったとする。この5つの画像データを、図11(b)に示すような画像データのデータサイズに応じてクラスを分類する画像分類ルールに基づいた分類を画像分類部3(図1)により行うと、図11(a)に示すように、1・3ページ目の画像データがクラスBに分類され、2・5ページ目の画像データがクラスAに分類され、4ページ目の画像データがクラスCに分類される。
この場合、データ管理部4は、図11(c)に示すように、1・3ページ目の画像データにクラスIDとしてクラスBが付与され、2・5ページ目の画像データにクラスIDとしてクラスAが付与され、4ページ目の画像データにクラスIDとしてクラスCが付与されたデータ管理テーブルを作成する。
このように画像データサイズによって分類することで、ほぼ同じデータサイズの画像データが同一領域に保存されることになる。たとえば、図11(d)に示すように、クラスAに分類された5ページ目の画像データがHDの記録領域から削除された場合、その削除された部分にはクラスAとして分類された2ページ目の画像データを保存することができる。したがって、HDの記録領域が浪費される可能性を低減できる。
なお、上記各実施形態における画像処理装置の各部や各処理ステップは、CPUなどの演算手段が、ROM(Read Only Memory)やRAMなどの記憶手段に記憶されたプログラムを実行し、キーボードなどの入力手段、ディスプレイなどの出力手段、あるいは、インターフェース回路などの通信手段を制御することにより実現することができる。したがって、これらの手段を有するコンピュータが、上記プログラムを記録した記録媒体を読み取り、当該プログラムを実行するだけで、各実施形態の画像処理装置の各種機能および各種処理を実現することができる。また、上記プログラムをリムーバブルな記録媒体に記録することにより、任意のコンピュータ上で上記の各種機能および各種処理を実現することができる。
この記録媒体としては、マイクロコンピュータで処理を行うために図示しないメモリ、例えばROMのようなものがプログラムメディアであっても良いし、また、図示していないが外部記憶装置としてプログラム読み取り装置が設けられ、そこに記録媒体を挿入することにより読み取り可能なプログラムメディアであっても良い。
また、何れの場合でも、格納されているプログラムは、マイクロプロセッサがアクセスして実行される構成であることが好ましい。さらに、プログラムを読み出し、読み出されたプログラムは、マイクロコンピュータのプログラム記憶エリアにダウンロードされて、そのプログラムが実行される方式であることが好ましい。なお、このダウンロード用のプログラムは予め本体装置に格納されているものとする。
また、上記プログラムメディアとしては、本体と分離可能に構成される記録媒体であり、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フレキシブルディスクやハードディスク等の磁気ディスクやCD/MO/MD/DVD等のディスクのディスク系、ICカード(メモリカードを含む)等のカード系、あるいはマスクROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、フラッシュROM等による半導体メモリを含めた固定的にプログラムを担持する記録媒体等がある。
また、インターネットを含む通信ネットワークを接続可能なシステム構成であれば、通信ネットワークからプログラムをダウンロードするように流動的にプログラムを担持する記録媒体であることが好ましい。
さらに、このように通信ネットワークからプログラムをダウンロードする場合には、そのダウンロード用のプログラムは予め本体装置に格納しておくか、あるいは別な記録媒体からインストールされるものであることが好ましい。
なお、本発明の画像処理装置は、ディスク構造を持つ不揮発性大容量記憶媒体を備えているものであるとともに、ビットマップ画像の入力と画像の属性を保持する画像入力部と、画像が使用するデータのサイズによって画像を分類する画像分類部と、分類結果を含めた各画像データの管理を行うデータ管理部と、画像分類結果に対応した、不揮発性大容量記憶媒体の領域にデータを書き込むデータ入出力部とを備えている構成であってもよい。
さらに、上記構成の画像処理装置において、画像分類部は、画像入力部より得られた画像属性のうち、一ないし複数の画像属性情報の組み合わせにより分類し、データ管理部に分類結果を渡す構成であってもよい。
さらに、上記構成の画像処理装置において、画像分類部の分類結果を元に、画像データが対応する不揮発性大容量記憶媒体の特定の領域に保存される連続的な空き領域がなかった場合、その画像データの容量に対して2n(nは整数)倍の関係にある画像データサイズのクラスの領域に保存する構成であってもよい。
さらに、上記構成の画像処理装置において、データ入出力部は、分類結果に対応する記録媒体の領域に画像データが保存されなかった場合、別の領域にデータを記録し、データ管理部に対してデータ管理テーブルの更新要求をすることができる構成であってもよい。
さらに、上記構成の画像処理装置において、画像分類部は、画像入力部より得られた一ないし複数の画像属性より算出される画像サイズに基づいて、その画像データの容量に対して2n(nは整数)倍の関係にある画像データサイズをまとめて同じクラスに分類することによって得られた分類結果を、データ管理部に渡す構成であってもよい。なお、上記構成において、n=0であることが最も好ましい。
さらに、上記構成の画像処理装置において、画像分類部は、画像入力部より得られた画像属性から各画像データの容量を算出し、その画像容量によって分類し、データ管理部に分類結果を渡す構成であってもよい。
また、本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、ハードディスクドライブ等の大容量記録媒体からの画像データの読み出しを高速化するのに適している。
1 ディジタル複合機(画像処理装置)
2 画像入力部(画像入力手段)
3 画像分類部(画像分類手段)
4 データ管理部(データ管理手段)
5 データ入出力部(データ書込手段)
7 ハードディスクドライブ(記録媒体)
2 画像入力部(画像入力手段)
3 画像分類部(画像分類手段)
4 データ管理部(データ管理手段)
5 データ入出力部(データ書込手段)
7 ハードディスクドライブ(記録媒体)
Claims (10)
- 画像入力手段に入力される入力画像データを、データサイズに応じて複数のクラスに分類する画像分類手段と、
上記画像分類手段により分類されるクラス毎に対応して複数の記録領域が設けられた記録媒体と、
上記記録媒体における複数の記録領域のうち、上記画像分類手段により分類されたクラスに対応する所定の記録領域に、上記入力画像データを記録するデータ書込手段とを備えていることを特徴とする画像処理装置。 - 上記画像入力手段は、上記入力画像データの属性を示す画像属性情報を作成するものであるとともに、
上記画像分類手段は、上記画像属性情報に基づき上記入力画像データのデータサイズを判断して、上記入力画像データを複数のクラスに分類することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - 上記画像分類手段は、同じデータサイズを有する複数の入力画像データを、同一のクラスに属するものとして分類することを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
- 上記データ書込手段は、
上記画像分類手段により分類されたクラスに対応する所定の記録領域に空き領域がなく、該所定の記録領域に上記入力画像データを記録できない場合、該入力画像データの1/2n倍(nは整数)のデータサイズを有する画像データが分類されるクラスに対応する上記記録媒体の記録領域に、上記入力画像データを記録する請求項1ないし3のいずれか1項に記載の画像処理装置。 - 上記画像分類手段は、データサイズが2n(nは整数)倍の関係にある複数の入力画像データを、同一のクラスに属するものとして分類することを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
- 上記入力画像データが上記画像分類手段により分類されたクラスと、該入力画像データとが関連付けられたデータ管理テーブルを作成するデータ管理手段を備えていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 画像入力手段に入力される入力画像データを、データサイズに応じて複数のクラスに分類する画像分類手段と、
上記画像分類手段により分類されるクラス毎に対応して複数の記録領域が設けられた記録媒体と、
上記複数の記録領域のうち、上記画像分類手段により分類されたクラスに対応する所定の記録領域に、上記入力画像データを記録するデータ書込手段と、
上記入力画像データが上記画像分類手段により分類されたクラスと、該入力画像データとが関連付けられたデータ管理テーブルを作成するデータ管理手段とを備えているとともに、
上記画像分類手段により分類されたクラスに対応する所定の記録領域に空き領域がなく、該所定の記録領域に上記入力画像データを記録できない場合において、
上記データ書込手段は、該入力画像データの1/2n倍(nは整数)のデータサイズを有する画像データが分類されるクラスに対応する上記記録媒体の記録領域に、上記入力画像データを記録するとともに、
上記データ管理手段は、該入力画像データに関連付けられたクラスを、該入力画像データが記録された記録領域に対応するクラスとするよう、上記データ管理テーブルを更新することを特徴とする画像処理装置。 - 画像処理装置の画像入力手段に入力される入力画像データを、該画像処理装置の画像分類手段によりデータサイズに応じて複数のクラスに分類する第1ステップと、
上記第1ステップにより分類されるクラス毎に対応して複数の記録領域が設けられた記録媒体における、上記第1ステップにより分類されたクラスに対応する所定の記録領域に、上記画像処理装置のデータ書込手段により上記入力画像データを記録する第2ステップとを備えていることを特徴とする画像処理方法。 - 請求項8における画像処理方法の各ステップをコンピュータに実行させるための画像処理プログラム。
- 請求項9に記載の画像処理プログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003325855A JP2005092578A (ja) | 2003-09-18 | 2003-09-18 | 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム、およびコンピュータ読み取り可能な記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003325855A JP2005092578A (ja) | 2003-09-18 | 2003-09-18 | 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム、およびコンピュータ読み取り可能な記録媒体 |
Publications (1)
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JP2005092578A true JP2005092578A (ja) | 2005-04-07 |
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ID=34456191
Family Applications (1)
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JP2003325855A Withdrawn JP2005092578A (ja) | 2003-09-18 | 2003-09-18 | 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム、およびコンピュータ読み取り可能な記録媒体 |
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JP (1) | JP2005092578A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010130725A (ja) * | 2008-11-25 | 2010-06-10 | Mitsubishi Electric Corp | 電力系統監視制御システム |
JP2014044718A (ja) * | 2012-08-24 | 2014-03-13 | Boeing Co | データの保持管理 |
-
2003
- 2003-09-18 JP JP2003325855A patent/JP2005092578A/ja not_active Withdrawn
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