JP2005091355A - 日付表示のための装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】腕時計の文字盤の対応する日付ウィンドウを通して目に見える2桁の番号を表す平行に互いに隣接して配列されるディジットディスク及びデシマルディスク付きの腕時計における日付表示装置の提供。
【解決手段】小さい方の直径のディスクの回転軸は大きい方の直径のディスクの外周輪郭内に配置され、ディジットピニオン7とデシマルピニオン5を介してデシマルプログラムホイール3aとディジットプログラムホイール4aにプログラム駆動ホイール2が駆動力を伝え、デシマルプログラムホイール3aとディジットプログラムホイール4aの切り替え動作を制御する。ディジットディスク9Aとデシマルディスク6aだけではなくデシマルプログラムホイール3aとディジットプログラムホイール4aも、月の数の表示を可能とするために、後者が所定の連続で月に1ステップの切り替え動作を受ける、あるいは代わりに切り替え動作中断を受けるように配列される。
【選択図】図1−a

Description

本発明は、腕時計、特に、それぞれが一連の数字すなわち番号を有し、それらが表示位置の領域内で重複することによって、腕時計の文字盤の対応する日付ウィンドウを通して目に見える2桁の数を表現することができるように、互いに隣接して平行に配列されたディジットディスク及びデシマルディスクを備えた腕時計における日付表示のための装置に関し、大きい方の直径のディスクは円形のディスクとして設計され、小さい方の直径のディスクの回転軸が大きい方の直径のディスクの外周輪郭内に配列され、それぞれがこれらと係合しているディジットピニオンとデシマルピニオンによって、ディジットディスクとデシマルディスクの切り替え動作を制御するディジットプログラムホイール及びデシマルプログラムホイール、さらに該ディジットプログラムホイール及びデシマルプログラムホイールに駆動力を伝えるプログラム駆動ホイールとを備える。
本発明は、特に腕時計において大きなサイズで日付を数字で表示できるようにする機構に特に関する。このような周知の機構は、これまで一月の内の日の数字の表示に使用されてきた。しかしながら、数台の複雑な腕時計は、必要な場合には世紀だけではなく曜日、月、年、及び10年、あるいはこれらのデータの選択物を日の数字の隣に示すことも可能にする。これらの表示は、原則的には、例えば電子的に、機械的に、ポインタによってあるいはデジタル形式でさまざまに実行できる。前述された大型の数字表示機構は、それが例えば特許明細書EP第0529191号に公開されているように、日の数字の表示のためにさまざまな形式で使用されてきた。本書は互いに重ねられている2枚のディスクによる日の数字の大型表示のための装置と、特にこの目的に適した配列を備えるディジットディスクとデシマルディスクと、同様に適応された制御装置、特にデシマルプログラムホイールだけではなく適応済みのデシマルプログラムホイールの実施形態を説明する。文書はさらに時間内の距離に関係なくこの分野での最新技術を反映する日の数字の表示のためにすべて使用される多様な他のこのような機構の説明も含む。
前述されたことから、問題は、特に前記の複雑な腕時計のために、日の数字のためではなく、月の数字のために大きなサイズでの数字の表示を可能にする装置を提供することであり、これは一方では装置の駆動に関して可能な限り簡略で場所を取らず、且つ効率的な方法で、他方では最終的には日の数字の既知の表示と組み合わされて実現されなければならない。
本発明の目標は、前述の問題を解決するために前記に指定された優位点を実現することである。
本発明の主題は請求項1に明記される特徴によりこの趣旨で特徴付けられる。
これらの方策、つまりディジットディスクとデシマルディスクだけではなくディジットプログラムホイールとデシマルプログラムホイールも相応して配列されることによって、ディジットディスクとデシマルディスクが所定の連続で毎月1ステップの切り替え動作を受ける、あるいは代わりに切り替え動作の中断を受けることが達成される。これにより、最新技術と対照的に、数字の大きなサイズでの月の数字の表示が可能になる。
装置は時計の針の機構によって簡略に駆動できる。しかしながら、好ましい方法ではこの装置は、時計の針の機構の代わりカレンダー機構によって駆動、制御できる。ここでは、ディジットプログラムホイール及びデシマルプログラムホイールはカレンダー機構に属する中間ホイールの集合に一体化できる。さらに、このようにして年の数字の隣に数字で大型形式の日の数字と月の数字の両方を表すことができるようにするために、日の数字の既知の表示も機構に内蔵できる。
これらの特徴は、月の数字、及び最終的には大きな数字で日の数字も容易に読み取り自在に表現するために、多数の異なった腕時計でモジュール式構造のために使用されてよい日付表示のための簡略且つ効率的な装置を使用可能にするために役立つ。
さらなる優位点は、図を用いて本発明を以下に詳細に公開する説明からだけではなく、従属クレームに指定される特徴からも生じる。
添付の図は、本発明による日付表示のための装置の実施形態を例証として表す。
本発明は以下に前記図を用いて詳細に説明されるものとする。
時計、特に図1a及び図1bに平面図及び断面図で表されている腕時計における日付表示のための装置は、ディジットディスク9及びデシマルディスク6を備え、それぞれの上には連続する数字すなわち番号が印刷され、それらは、図3aから認知できるように、表示位置61の領域内で重複し、これによって腕時計の文字盤の対応するウィンドウによって目に見える2桁の数を表すことができるように、互いに隣接して平行に配列される。大きい方の直径のディスクは円形のディスクとして設計され、小さい方の直径のディスクの回転軸は大きい方の直径のディスクの外周輪郭の中に配置される。デシマルプログラムホイール3だけではなくディジットプログラムホイール4も、それぞれデシマルピニオン5だけではなくディジットピニオン7とも係合され、このようにしてディジットディスク9及びデシマルディスク6の切り替え動作を制御する。プログラム駆動ホイール2は駆動力をディジットプログラムホイール4及びデシマルプログラムホイール3に伝え、プログラム駆動ホイール2及びプログラムホイール3、4は好ましくは同軸に配列される。それらの配列だけではなくこれらの個々のパーツの正確な設計もこれから違う方法で実行されてよいが、ディジットディスク9とデシマルディスク6だけではなくディジットプログラムホイール4とデシマルプログラムホイール3も、月の数字の表示を可能とするために、通常、所定の連続で毎月1ステップの切り替え動作を受ける、あるいは代わりに切り替え動作中断を受けるように配列される。ここでは以下に詳細にさまざまな可能性が説明されるものとし、プログラムホイールとディスクの配列と装置の駆動の配列の両方が扱われなければならない。
再び図1a及び図1bの平面図及び断面図を参照して、プログラムホイール3a、4a、及びディスク6a、9aの第1の実施形態10aの説明から始められるものとする。
この場合、ディジットディスク9aは、文字盤に向けられたその側面に、同心円上に均等に離隔されほぼ放射状に向けられた、多様な数字、それぞれ数字0から2が後に続く1から9の連続した数字を備える。その上部にあるディジットディスク6aは文字盤に向けられたその側面のその部分のためであり、同様に同心円の中で均等に離間され、ほぼ放射状に向けられ、多様な数字、それぞれそ空白文字またはゼロが後に続く数字1を具備している。10進数字に割り当てられた下にあるディジットディスク9aの実際に表示された数字が、腕時計の表示位置61の領域内に表示できるようにするために、数字の寸法にほぼ相当する貫通窓が、デシマルディスク6aの数字1と空白文字またはゼロの間に毎回配置され、したがって腕時計の文字盤の対応するウィンドウを通して2桁の数を表現することが可能である。数字1を二回と、2つの対応する貫通窓を有する表示の配置の為に、このようにしてディジットディスク6aは十字架状の形を有している。ここでは、数字は、例えば印刷または別の手順によってディスク上に付けることができ、数字の配列はディスクの回転方向に依存しており、これに反対である、矢印により毎回数字において示されているその回転での回転方向は原則的に任意に選択可能である。原則的には、例えば記号またはローマ数字によってディジットディスク及びデシマルディスク上のアラビア数字を置換することも可能である。特に、デシマルディスクの数字1は、より小さな記号で置換することが可能で、このようにしてディジットディスクの数字または記号のために使用可能な空間を増大できるであろう。
図1b及び図1cでは、それらの相互作用だけではなく、インジケータディスク6a、9aおよびプログラムホイール3a、4aの設計及び配列もわかる。
本ケースでは、大きい方の直径の円形のディスクはディジットディスク9aとして実現されている。ディジットピニオン7は前述されたようにディジットプログラムホイール4aと係合されるが、これはその内周輪郭においてディジットピニオン7にしっかりと連結されているディジットスター8が係合する内部歯付きリムを備える。ディジットディスク9aはこのようにしてディジットスター8を備えたディジットピニオン7を介してディジットプログラムホイール4aによって制御される。
小さい方の直径のディスクは、順に述べたようにデシマルプログラムホイール3aと係合されるデシマルピニオン5にねじり強化されるように連結されているデシマルディスク6aとして実現される。このようにして、デシマルプログラムホイール3aは、デシマルピニオン5を介してデシマルディスク6aを直接制御する。小さい方の直径のディスク、ここではデシマルディスク6aのこの具現化の代わりに、それは、大きい方の直径のディスクのように、円形のディスクとして設計し、その内周輪郭において、デシマルピニオン5にしっかりと連結され、ディジットスター8に類似しているデシマルスターが係合する内部歯付きリムを備えることもできるが、この構成は図に示されていない。この場合、デシマルのディスク6は十字架状の形を有さないであろうが、貫通窓を備えたリングに似ているであろう。ディジットディスク9とデシマルディスク6の2つのこのような円形のディスクは、好ましくはほぼ同じ直径を有することができ、互いに同軸に配列できる、あるいは図1aに図示されている構成に類似して、互いに対して中心を異にして配列されてよく、やはり腕時計の文字盤の端縁にある表示領域61の位置決めを可能にするために、一方のディスクの回転軸は再び他方のディスクの外周輪郭内に配置されるであろう。
さらに、2つのプログラムホイール3a、4aは、前述されたように、軸1の回りでプログラム駆動ホイール2に同軸で配列されており、ディジットプログラムホイール4a及びデシマルプログラムホイール3aは、例えばプログラム駆動ホイール2とピン2aによってねじり強化されるように連結され、互いの上にある。プログラム駆動ホイール2とプログラムホイール3、4から作られる集合はここで、その駆動装置に関連して後にさらに詳細に説明されるように、毎月1ステップ進められる。
したがって、一方では、ディジットディスク9aは、ディジットピニオン7を介してディジットプログラムホイール4aによって進めることが可能であり、他方ではディジットディスク6aは、毎月1ステップでディジットピニオン5を介してディジットプログラムホイール3aによって進めることが可能であり、図1aから図1dに表されている構成の場合、これらの切り替え動作の両方ともプログラムホイール3a、4aにねじり強化されるように連結されるプログラム駆動ホイール2によって始動される。月の数字の表示を可能にさせるために、プログラムホイール3a、4aは適切な設計を有し、その結果、ディスク6a、9aは毎月1ステップづつ進めることが可能で、それによりデシマルディスク6aの場合、第1の切り替え動作の後、8ステップの間切り替え動作の中断が発生し、第2の切り替え動作の後、2ステップの間切り替え動作の中断が発生する。
この趣旨で、プログラムホイール2及びディジットプログラムホイール4aとデシマルプログラムホイール3aを別個にだけではなく、重ね合わされた位置でも示す図1cの例では、24本の歯の歯の目盛り付きのプログラムホイール2だけではなく、48本の歯の歯の目盛り付きのディジットプログラムホイール4a及びデシマルプログラムホイール3aも選ばれている。しかしながら、ディスク6、9の配列を調整することによって数字12の倍数としての類似する歯の目盛りが可能である。ディジットプログラムホイール4aは、ここでは実際に48本の歯を備え、それとのねじり強化された連結のためにプログラム駆動ホイール2の毎月の切り替え動作で毎月1ステップ進められ、これによりディジットディスク9aの対応する切り替え動作が可能になる。デシマルプログラムホイール13aは全体として四本の歯及び44の歯の空いた場所(clearings)だけを備え、4本の歯の間に毎回17の歯の空いた場所と5つの歯の開いた場所が交互に配列されている。このようにして、空白文字とゼロがそれぞれ表示場所61で目に見える位置への第1の切り替え動作の後で、8ステップの間の切り替え動作の中断が17の歯の空いた場所に対応するデシマルディスク6aについて発生し、数字1が表示場所61で目に見える位置への第2の切り替え動作の後に、2ステップの間の切り替え動作の中断が5つの歯の空いた場所に対応して発生する。ディジットディスク9aは毎年1度回転するが、歯の目盛りの前記の選択のために、プログラムホイール3、4付きのプログラム駆動ホイール2は、ちょうどデシマルディスク6aのように毎年半回転を実行する。
対応する切り替え段階は、ディジットディスク9が、デシマルディスク6aの8ステップの切り替え動作中断の間に、数字1から9への8ステップ、及びデシマルディスク6aの2ステップの切り替え動作中断の間に、数字0から2への2つのステップ、連続サイクルで毎月進み、このようにして大きいなサイズでの月の数字の表示を可能にさせることが明らかになる図1dに描かれている。図1aから図1dに関連して、依然として、プログラム駆動ホイール2、ディジットピニオン7、デシマルピニオン5及びディジットディスク9が、図1aに概略して描かれているように、2つの前進ステップの間の動作不能位置において弾性的にそのかみあわせに係合するノッチ11、12、13及び14によって抑制されるようにそれぞれ個別に配列されてよいことを言及する価値がある。したがって、これらのホイールは、必要な場合には、2ステップの間の意図的ではない変位から保護されてよい。
図2a及び図2bの平面図及び断面図を参照して、説明はここでプログラムホイール3b、4b及びディスク6b、9bの第2の実施形態の例証で続行される。
前述された内容は、それらの相互作用の原則に関してだけではなく表示ディスク6b、9b及びプログラムホイール3b、4bの配置に関しても依然として有効であり、それぞれインジケータスライド6b、9bとプログラムホイール3b、4bの具現化だけが前記実施形態から逸脱している。
この場合、ディジットディスク9bは、同心円の中で均等に離間され、ほぼ放射状に向けられる文字盤に向けられているその側面上に複数の数字、それぞれ連続した1から9の数字を備えている。デシマルディスク6bは、同様に同心円の中で均等に離間され、ほぼ放射状に向けられている文字盤に向けられるその側面上に複数の数字、それぞれ1つの空白文字またはゼロが後に続く10から12の数字を備える。少なくともディジットディスク9b上の数字の寸法に相当する貫通窓が、空白文字またはゼロとデシマルディスク6bの中の連続する数字の間に配列される。
前記実施形態においてのように、ディジットディスク9bは、ディジットピニオン7を介してディジットプログラムホイール4bによって毎月1ステップづつ進めることが可能で、デシマルディスク6bはデシマルピニオン5を介してデシマルプログラムホイール3bによって進めることができる。しかしながら、本例では、ディスクの異なる配列のために、一方では9ステップの切り替え動作後に、3ステップの切り替え動作中断がディジットディスク9bに対して発生し、他方では、8ステップの切り替え動作中断の後だけではなく4ステップの切り替え動作が、それぞれその切り替え動作の前と、その切り替え動作中断の前にディジットディスク9bのこの最後の切り替え動作の過程で、ディジットディスク9bの最後の切り替え動作の後に続くステップの間デシマルディスク6bについて発生する。
これは、図1cと図1dと同様に対応するプログラムホイール3b、4bを別々にだけではなく重ね合わされた位置で示し、月の表示の対応する切り替え段階を描く図2cと図2dに基づいてさらに詳細に説明される。
再び、24本の歯の歯の目盛り付きのプログラムホイール2だけではなく48本の歯の歯の目盛り付きの対応するディジットプログラムホイール3b及びデシマルプログラムホイール3bも選ぶことができる。歯の目盛りのこの選択は、再び、ねじり強化されるようにプログラムホイール3、4に連結されるプログラム駆動ホイール2が、その切り替え動作が維持されるために、毎月1ステップで年に半回転を実行するという結果を有する。ディジットプログラムホイール4bは、ここでは実際には34本の歯を備えており、図2cに表されているように、毎回一連の17本の歯が7つの歯の空いた場所で分離されている。それは、ディジットプログラムホイール4b上での2本の歯に相当する、毎月1ステップづつその歯の内の1本によるプログラム駆動ホイール2の毎月の切り替え動作で進められる。代わりに、駆動装置、及び前述された実施形態10aについても有効である内容に関連してさらに詳細に説明されるように、プログラムホイール3、4は、毎月1ステップ、つまりここでは毎月2本の歯づつ直接的に進められてもよい。したがって、毎回ディジットプログラムホイール4bの7つの歯の空いた場所に対応して、3ステップの切り替え動作中断が発生する前に、ディジットディスク9bの対応する切り替え動作によって、その9つの数字が、ディジットプログラムホイール4bの一続きの17本の歯に対応して次々に示される。切り替え動作は、ここでは数字1で開始し、数字3で終了できる、あるいは数字2で開始し、数字1で終了することが可能であり、3ステップの切り替え動作中断はそれぞれのケースでその後開始する。デシマルプログラムホイール3bは全体として14本の歯と34の歯の空いた場所を備え、7本の歯と17の歯の空いた場所がそれぞれ次々に、交互に配列される。ディジットディスク9bの切り替え動作を数字1で開始すると、2つのプログラムホイール3b、4bは付着され、図2cで明らかであるように、ディジットプログラムホイール5bの17本の歯の後、及びデシマルプログラムホイール3bの7本の歯の前に、1本の歯の空いた場所が、それらが重なり合った位置でさえ出現するように互いの上にある。この構成では、3ステップの切り替え動作中断は、9ステップのディジットディスク9bの切り替え動作後に開始し、デシマルディスク6bは、後に、その切り替え動作中断の前のディジットディスク9bの最後の切り替え動作の後に続くステップの間の8ステップの切り替え動作中断だけではなく4ステップのその切り替え動作も開始するにすぎない。言い換えると、表示位置61で目に見える数字9から1へのディジットディスク9bの切り替え、及びウィンドウとの数字12から空白文字への切り替えはこのようにして同時に起こる。しかしながら、ディジットディスク9bの切り替え動作が数字2とであるように選ばれる場合には、2つのプログラムホール3b、5bは付着され、それらの重ね合わされた位置で、歯の空いた場所が、ディジットプログラムホイール4bの17本の歯の前、及びディジットプログラムホイール3bの7本の歯の後に出現するように互いの上にある。このケースでは、デシマルディスク6bは、その切り替え動作中断の前のディジットディスク9bの最後の切り替え動作とすでに同時に8ステップの続く切り替え動作中断とともに4ステップのその切り替え動作を開始し、その結果、言い換えると、数字9から1へのディジットディスク9bの切り替え及びウィンドウとの空白文字から数字10へのデシマルディスク6bの切り替えは同時に発生する。プログラムホイール3b、4bの第2の変形は、このようにしてそれらの相対的な配列に関する2つの異なる可能性を可能にさせ、実質的には表示で同じ結果を引き起こす。
図2dでは、前述されたプログラムホイール3b、4bの位置決めの2つの可能性の内の第1の可能性について対応する切り替え段階が概略が説明される。デシマルディスク6b及びディジットディスク9bはこのようにして1年に1回転し、それぞれの切り替え動作中断は、月の数の数字の大きなサイズでの表示が可能となるように他方のディスクの切り替え動作と調整される。
日付表示のためのこの装置の駆動装置に関して、それぞれ前述されたプログラムホイール及び対応する表示ディスクの実施形態の両方に適用可能である2つの可能性が使用できる。
第1に、このような装置は、時計の針の機構によって簡略で既知の方法で駆動できる。この可能性は図1aに示されており、プログラム駆動ホイール2は腕時計の時計の針の機構の中間ホイール20の第1の集合により毎月1ステップ進めることができる。時計の針の機構は、ここでは同軸で、及び月の星形ホイール22とねじり強化される方法で月の星形21を駆動する。月の星形21は、2つのステップの間の動作不能位置からの意図的ではない変位に対してその歯を弾性的に係合するノッチ25によって抑止できる。月の星形ホイール22は、同様にフィンガ24を運ぶ月制御ホイール23と係合される。これは、月の星形21のように、あるいは最終的には中間ホイール20の第1の集合の適切な伝達のために、毎月1回転を実行し、したがってそれが係合できるプログラム駆動ホイール2を1本の歯づつ、毎月一度進める。この形式の駆動装置は図2aから図2dによる実施形態10bに容易に移されてよい。
さらに、この装置は、好ましくは時計の針の機構の代わりにカレンダー機構により駆動、制御できる。この目的のため、例えば特許明細書EP第0191921号に明らかにされている型の既知のカレンダー機構30を、いくつかのパーツ、特に特定の中間ホイールを改変して使用できる。ディジットプログラムホイール及びデシマルプログラムホイールはカレンダー機構30に属する中間ホイール40に統合できる。したがって、特に本発明による日付表示のための装置とのこの機構の組み合わせのために必要な改変が説明されるものとする一方で、この既知のカレンダー機構30の構造及び機能は、以下に簡略に扱われるにすぎない。
この構成は図3aから図3cで表現され、図3aは装置全体を平面図で概略して示し、図3bはギアトレインを詳細に示し、図3cは図3aの駆動部分を示す。
特許明細書EP第0191921号にさらに詳細に説明されるように、及び図3cだけではなく図3aにも表されているように、カレンダー機構30はそのアクスルの回りで揺れ動くように適応されたレバー31を備え、一日に1度時計じかけにより前後に動かされる。レバー31の毎日の上下動のために、日付ホイール32はつめによって毎日1ステップづつ回転される。同時に、レバー31のパルプ化アーム(pulping arm)は旋回するように配置される月ステップディスク34に放射状に置かれており、その周辺部での放射状の切れ目は、特にうるう年のための月、2月を考慮して、4年という期間の中の複数の月の長さを反映している。日付ホイール32の31本の歯の内の1本は、他と比較してさらに遠くに放射状に突出し、毎月一度1ステップづつ月ステップディスク34にしっかりと連結され、同様にして旋回するように配置されているギアホイール33を進める。特許明細書EP第0191921号に詳細に説明される月ステップディスク34、レバー31、及び日付ホイール32の間の相互作用は、4年という期間の隔月の正しい日数の後に毎回ギアホイール33を進める準備をする。ギアホイール33だけではなく日付ホイール32も再び、その歯の中で弾性的に係合するノッチ35と36によって自動回転から守ることができる。
プログラム駆動ホイール2はギアホイール33から離れ、時計のカレンダー機構30によって中間ホイール40の第2の集合を介して毎月1ステップづつ進められてよい。第1のピニオン41は一方では第1のドライバを介してギアホイール33と同時に係合し、他方ではピニオン41の対応する第2のドライバの適切な高さによって、プログラム駆動ホイール2とねじり強化されるように連結され、互いの上部にあるディジットプログラムホイール4a及びデシマルプログラムホイール3aと係合する。これは、これらがともに1つの完全なギアホイールリングを形成するために、前述されたプログラムホイール3a、4aの第1の実施形態について可能である一方、第2の実施形態10bでは、重ね合わされたプログラムホイール3b、4b内で前述されたように出現する歯の空いた場所のために、追加の駆動ホイール2bを、プログラム駆動ホイール2及びプログラムホイール3b、4bから構成されるブロックの中に同心的に差し込まなければならない。これは、ねじり強化されるようにこれらに連結され、せいぜい図2bの断面図で、または図3aで目に見えるように、プログラムホイール3b、4bの代わりにピニオン41の第2のドライバと係合する。カレンダー機構30によって本発明による装置を駆動するケースでは、プログラム駆動ホイール2は、したがっておもにその三角形の歯及び対応するノッチ11による2つのステップの間の自動回転からの保護に役立ち、また、時計じかけの高さの縮小の理由から省略できるであろう。したがって、時計の針の機構による装置の駆動のように、プログラムホイール3、4及びインジケータスライド6、9の両方の実施形態についてカレンダー機構30による駆動も可能である。
カレンダー機構30は、特許明細書EP第0191921号に詳細に説明されるように、日の数、月の数、及び年の数を含む完全な日付の表示を可能にする。この目的のため、本発明による装置をカレンダー機構30と協調して使用するとき、最終的には追加の駆動ホイール2bだけからではなく、ねじり強化されるように互いに連結されているプログラム駆動装置2、ディジットプログラムホイール3、及びデシマルプログラムホイール4からも構成されているブロックは中間ホイール40の第2の集合の一部として働き、追加駆動ホイール2bまたはディジットプログラムホイール4a及びデシマルプログラムホイール3aは、中間ホイール43を同様に駆動する第2のピニオン42と係合する。これが、対応する表示部分だけではなくホイール44、45及び46から構成されている年表示モジュールを駆動し、特許明細書EP第0191921号に説明されているように、表示領域63で年の数、10年の数、及びおそらく世紀の数を表すことを可能にする。
その隣に、特許明細書EP第0529191号から既知の型の日の数のためのインジケータも、このようにして、デジタルの大きな形式で日の数と月の数の両方を表現できるようにするために機構に内蔵することが可能であり、したがって日の数、月の数、及び年の数を備える完全な日付表示はカレンダー機構から使用可能な年の数とともに本発明による装置で実行される。日の数の表示は、ここでは、日付ホイール32で、第1のものに同心的に且つしっかりと連結される回転可能な日ホイール47を配置することによって図3aから明らかであるように同様に好ましい方法で暦機構30によって駆動され、日ホイール47は中間日ホイール48と係合する。これは、ディジットプログラムホイール53及びデシマルプログラムホイール54とねじり強化されるように連結される、日の数のためのプログラム駆動ホイール52と係合している。日プログラム駆動ホイール52は、このようにして暦機構30によって1日に1ステップ進められてよい。日ディジットプログラムホイール53及び日デシマルプログラムホイール54は、それぞれがこれらと係合しているディジット星形58のあるディジットピニオン57及びデシマルピニオン55を介して、特許明細書EP第0529191号から既知の方法で、日ディジットディスク59及び日デシマルディスク56の切り替え動作を制御する。本特許明細書に同様に明らかにされるそれらの配列は、このようにして大きなサイズでの日の数の表示を可能にする。
本発明による日付表示のための装置は、そのモジュール構造のために、腕時計、特に多様な型の腕時計への、好ましくは複雑な腕時計への統合のために適応されている。これは、月の数の大きなサイズの数字の表示付き、及び必要な場合には年の表示だけではなく日の数のさらに大きなサイズのデジタル表示も付いた腕時計の実現を可能にし、これらの表示は時計の針の機構により、あるいはカレンダー機構により直接的に駆動できる。
対応するプログラムディスクだけではなくディジットディスクとデシマルディスクの第1の実施形態の装置を平面図で概略して描いている。 対応するプログラムディスクだけではなくディジットディスクとデシマルディスクの第1の実施形態の装置、図1−aに示されている装置の考えられる駆動装置の第1の形式を断面図で概略して描いている。 第1の実施形態の装置にプログラムホイール及びディジットプログラムホイールとデシマルプログラムホイールを別個に示し、重ね合わされた位置でも示す平面図である。 対応するプログラムディスクだけではなくディジットディスクとデシマルディスクの第1の実施形態の装置により生じる月の表示の切り替え段階を概略して描いている。 対応するプログラムディスクのだけではなくディジットディスクとデシマルディスクの第2の実施形態の装置を平面図で概略して示す。 対応するプログラムディスクのだけではなくディジットディスクとデシマルディスクの第2の実施形態の装置を断面図で概略して示す。 第2の実施形態の装置にプログラムホイール及びディジットプログラムホイールとデシマルプログラムホイールを別個に示し、重ね合わされた位置でも示す平面図である。 対応するプログラムディスクのだけではなくディジットディスクとデシマルディスクの第2の実施形態の装置、及び結果として生じるこのような月の表示の切り替え段階を概略して示す。 本発明による装置の考えられる駆動装置の第2の形式を表し、日の数の既知の表示と年の数の表示の両方が、完全な日付表示をなくすために本発明による装置の他に駆動可能である。 図3−aのギアトレインを詳細に示す。 図3−aの駆動構成要素をさらに密接に描く。

Claims (16)

  1. 腕時計、特に、それぞれが一続きの数字すなわち番号を有し、それらが表示位置(61)の領域内で重複することによって、腕時計の文字盤の対応する日付ウィンドウを通して目に見える2桁の数を表現することができるように、互いに隣接して平行に配列されたディジットディスク(9)及びデシマルディスク(6)を備えた腕時計における日付表示のための装置であって、大きい方の直径のディスクは円形のディスクとして設計され、小さい方の直径のディスクの回転軸が大きい方の直径のディスクの外周輪郭内に配列され、それぞれがこれらと係合しているディジットピニオン(7)及びデシマルピニオン(5)によって、ディジットディスク(9)及びデシマルディスク(6)の切り替え動作を制御するデシマルプログラムホイール(3)及びディジットプログラムホイール(4)、さらに該ディジットプログラムホイール(4)及びデシマルプログラムホイール(3)に駆動力を伝えるプログラム駆動ホイール(2)とを備え、月の数の表示を可能にするために、ディジットプログラムホイール(4)とデシマルプログラムホイール(3)及びディジットディスク(9)とデシマルディスク(6)は、ディジットディスク(9)とデシマルディスク(6)が所定の連続で毎月1ステップの切り替え動作を、あるいは代わりに切り替え動作中断を受けるように配列されることを特徴とする装置。
  2. ディジットディスク(9a)が、文字盤に向けられ、同心円の中で均等に離間され、ほぼ放射状に向けられたその側面上に、複数の数字、それぞれ0から2が後に続く一続きの1から9の数字を備え、デシマルディスク(6a)が、文字盤に向けられ、同心円の中で均等に離間され、ほぼ放射状に向けられるその側面上に、複数の数字、それぞれ空白文字またはゼロが後に続く数字1を備え、数字の寸法にほぼ相当する貫通窓が毎回、数字1と空白文字またはゼロの間でデシマルディスク(6a)に配列されことを特徴とする前記請求項に記載の装置。
  3. ディジットディスク(9a)が、ディジットピニオン(7)を介してディジットプログラムホイール(4a)によって毎月1ステップずつ進めることが可能であり、デシマルディスク(6a)がデシマルピニオン(5)を介してデシマルプログラムホイール(3a)によって進めることが可能であり、8ステップの切り替え動作中断が、第1の切り替え動作の後にデシマルディスク(6a)について発生し、2ステップの切り替え動作中断が第2の切り替え動作後に発生することを特徴とする前記請求項のいずれか1つに記載の装置。
  4. ディジットディスク(9b)が、文字盤に向けられ、同心円の中で均等に離間され、ほぼ放射状に向けられるその側面上に複数の数字、それぞれ一続きの1から9の数字を備え、デシマルディスク(6b)が、文字盤に向けられ、同心円の中で均等に離間され、ほぼ放射状に向けられるその側面上に、複数の数字、それぞれ1つの空白文字またはゼロが後に続く10から12の数を備え、貫通窓が空白文字またはゼロと数の数列の間でデシマルディスク(6b)に配列される数の寸法にほぼ相当することを特徴とする請求項1に記載の装置。
  5. ディジットディスク(9b)がディジットピニオン(7)を介してディジットプログラムホイール(4b)によって毎月1ステップづつ進めることが可能であり、デシマルディスク(6b)が、デシマルピニオン(5)を介してデシマルプログラムホイール(3b)によって進めることが可能であり、3ステップの切り替え動作中断が9ステップの切り替え動作の後にディジットディスク(9b)について発生し、後で8ステップの切り替え動作中断だけではなく4ステップの切り替え動作も、その切り替え動作中断の前のディジットディスク(9b)の最後の切り替え動作に続くステップの間、その切り替え動作中断前にディジットディスク(9b)のこの最後の切り替え動作の過程のそれぞれで発生することを特徴とする請求項1及び/または4に記載の装置。
  6. ディジットプログラムホイール(4)及びデシマルプログラムホイール(3)が48本の歯の目盛りを備えることを特徴とする前記請求項のいずれか1つに記載の装置。
  7. 大きい方の直径の円形のディスクがディジットディスク(9)として設計され、このディスクがその内周輪郭において、ディジットピニオン(7)にしっかりと連結されるディジット星形(8)が係合する内部歯付きリムを備えることを特徴とする前記請求項のいずれか1つに記載の装置。
  8. 小さい方の直径のディスクがデシマルディスク(6)として設計され、それがねじり強化されるようにデシマルピニオン(5)に連結されることを特徴とする前記請求項のいずれか1つに記載の装置。
  9. 小さい方の直径のディスクがデシマルディスク(6)として設計され、それがその内周輪郭において、デシマルピニオン(5)にしっかりと連結されるデシマル星形が係合する内部歯付きリムを備えることを特徴とする、前記請求項1から7のいずれか1つに記載の装置。
  10. ディジットディスク(9)及びデシマルディスク(6)用の2枚の円形ディスクがほぼ同じ直径を有し、互いに同軸に配列されることを特徴とする前記請求項7及び9に記載の装置。
  11. プログラム駆動ホイール(2)、ディジットピニオン(7)、デシマルピニオン(5)及び/またはディジットディスク(9)が、そのかみ合わせと弾性的に係合するノッチ(11−14)によって2つのステップの間の動作不能位置でそれぞれ抑制されてよいことを特徴とする前記請求項のいずれか1つに記載の装置。
  12. ディジットプログラムホイール(3)及びデシマルプログラムホイール(4)がプログラム駆動ホイール(2)とねじり強化されるように連結されることを特徴とする前記請求項のいずれか1つに記載の装置。
  13. プログラム駆動ホイール(2)が、時計の時計の針の機構によって中間ホイール(20)の第1の集合を介して毎月1ステップずつ進めることができることを特徴とする前記請求項のいずれか1つに記載の装置。
  14. プログラム駆動ホイール(2)が腕時計のカレンダー機構(30)によって中間ホイール(40)の第2の集合を介して毎月1ステップずつ進めることが可能であり、カレンダー機構(30)が日の数、月の数、及び年の数のある完全な日付表示を可能にし、ブロックが、中間ホイール(40)の第2の集合の一部としてねじり強化されるように互いに連結されるプログラム駆動装置(2)、ディジットプログラムホイール(3)及び及びデシマルプログラムホイール(4)から構成されることを特徴とする前記請求項1から12のいずれか1つに記載の装置。
  15. 日の数の表示が、ディジットプログラムホイール(53)及びデシマルプログラムホイール(54)とねじり強化されるように連結される日の数用のプログラム駆動ホイール(52)によってカレンダー機構(30)を介して行われ、ディジットプログラムホイール(53)とデシマルプログラムホイール(54)がそれぞれこれらと係合しているディジットピニオン(57)とデシマルピニオン(55)を介して日の数のためのディジットディスク(59)及びデシマルディスク(56)の切り替え動作を制御し、プログラム駆動ホイール(52)がカレンダー機構(30)によって毎日1ステップずつ進められるように適応されることを特徴とする前記請求項に記載の装置。
  16. それが前記請求項の1つによるデータの表示のための装置を備えることを特徴とする時計、特に腕時計。
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