JP2005090928A - 希釈冷凍機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 機械式冷凍機が発生する寒冷によって3Heを予冷する希釈冷凍機において、機械式冷凍機が発生する振動の伝播を抑制しつつ3Heを予冷する、低振動かつ信頼性の高い希釈冷凍機を提供する。
【解決手段】 前記機械式冷凍機42を第2の真空容器47に収納するとともに、3He予冷用熱交換器44を第2の真空容器47とは個別に独立した第1の真空容器46内に収納し、前記機械式冷凍機42と3He予冷用熱交換器44とを、ヒートパイプのパイプ状容器48がヒートパイプの凝縮ステージEを構成する端板49及び蒸発ステージFを構成する端板50とは熱的には結合するが、機械的には分離したフレキシブルヒートパイプCで接続した。
【選択図】 図1

Description

本発明は、機械式冷凍機が発生する寒冷によって被冷却体を冷却する冷凍機に関し、特に、3Heの初期冷却用として前記機械式冷凍機を用いる、連続運転可能な3He―4He希釈冷凍機に関する。
液体3Heと液体4Heの混合液は、0.87K以下の温度で2相に分離し、0.1K程度の温度では、3Heが100%の濃厚相と3Heを6.4%含む稀薄相とが共存する。この濃厚相の3Heを稀薄相へ溶け込ませる(希釈させる)と、外部から熱を吸収し0.1K以下の超低温が発生する。この現象を利用した冷凍機が希釈冷凍機と称され、実用に供されている。
希釈冷凍機の原理はよく知られており、例えば、CRYOGENICS Vo1.17(1997 P173)や、東京大学出版会発行物理工学実験7=低温技術=1987年などに記載されている。その原理的な構成を図5に示す。
図5において、第1の真空ポンプ1は3Heガスを循環させるものであり、符号2は3Heガスの往路側流路、符号3は3Heガスの復路側流路である。この第1の真空ポンプ1から送り出された300K程産の温度の3Heガスは、1Kポット12内部に設置された3Heコンデンサー4に入る。1Kポット12には、第2の真空ポンプ11で減圧状態にされた1.3K程度の超流動液体4Heが満たされており、3Heコンデンサー4に入った3Heは凝縮/液化される。さらに、この液体3Heは主インピーダンス5を介して分溜室6内の第1の熱交換器7に送られる。この分溜室6は、後述するように3Heと4Heの飽和蒸気圧の差を利用して3He―4Heの混合溶液中から3Heを選択的に取り出すものであり、0.5〜0.7K程度の温度に保持されている。その結果、第1の熱交換器7に送られた3Heはこの分溜室6内の液体と熱交換され、0.5〜0.7K程度にまで冷却される。
さらにこの液体3Heは副インピーダンス8を経て第2の熱交換器9において100mK程度にまで冷却され、混合室10に送られる。混合室10では、前述のような100%3Heの濃厚相と、3Heが4Heに溶け込んだ4He―6.4%3Heの稀薄相とに2相分離しており、密度の差により上相が濃厚相(3He液)、下相が稀薄相(4He―6.4%3He液)となっている。濃厚相に入った3Heが稀薄相に溶け込む際に、既に述べた如く熱吸収がおこり、数十mKの超低温が発生する。
従って、この混合室10に冷却対象物を保持する様にしておけば数十mKの温度領域の冷凍機となる。
前記分溜室6は、第1の真空ポンプ1で排気されるが、4Heと3Heの蒸気圧の差により3Heが選択的にガス化して排出され、分溜室6内の稀薄相中の3He濃度が低下することになる(同時に蒸発熱により温度が下がる)。排気されている分溜室6内の稀薄相中の3He濃度は温度の関数となっており(1/Tで比例する)、分溜室6を0.5〜0.7Kに保持すると、稀薄相中の3He濃度は熱力学的平衡条件から約1%程度となる、従って、分溜室6のガス相を排気し、同時に何らかの加熱手段で分溜室6を0.7K程度に保持すると、分溜室6内の稀薄相中の3He濃度を保持するための3Heの移動が生じ、混合室10内の稀薄相中から3Heが分溜室6へ移動・引き込まれる。それに伴って混合室10で100%3Heの濃厚相から稀薄相への3Heの溶け込みが連続的に生じることになる。混合室10から分溜室6へ引き込まれる復路流路3側の3Heは第2の熱交換器9を通過する間に、前述の往路側流路2側の3Heを冷却することになる。
第1の真空ポンプ1により排気・吸引された3Heは、再び3Heコンデンサー4に送られ同様な過程を繰り返す。
以上の様にして、希釈冷凍機では数〜数十mKのオーダーの超低温を得ることができる。
しかしながら、図5に示す希釈冷凍機では、超流動液体4Heを貯蔵する1Kポット12が必要となるうえに、1Kポット12内の液体ヘリウムを真空ポンプ11により排気減圧する必要があるため、1Kポット12内の液体ヘリウムは徐々に消費されてその量が減ることになる。そのため、超流動液体4Heの供給、真空ポンプ11の設置など運転操作が煩雑になるなどの欠点があった。
そこで、1Kポット12を廃止し、通常の4He液体や、機械的な冷凍機に置き換える簡易型の希釈冷凍機が提案されている。機械式冷凍機を用いた簡易型の希釈冷凍機に関連する先行技術文献として、後掲する特許文献1がある。
図4はGM冷凍機を用いた従来の簡易型希釈冷凍機のブロック図である。なお、図4中、図5と同一部品には同一符号を付し説明の重複を省略する。図4において、符号1はHeガスを循環させる真空ポンプであり、この真空ポンプ1によって送り出された3Heガス(通常は室温)は、トラップ21を介して、真空容器25から筺体が構成される希釈冷凍機本体A’の往路側流路2に送り込まれる。希釈冷凍機本体A’は、GM冷凍機等の小型機械式冷凍機22(以下、特に説明がない限り「GM冷凍機22」という)を備えており、GM冷凍機22で4K程度の低温を発生させ、この寒冷をGM冷凍機22の冷却ヘッド22aに直結させた銅等の熱伝導の良好な伝熱板23により往路側流路2側に設けた3He予冷用熱交換器24に伝え、この寒冷で往路側流路2側の3Heガスを予冷する構造となっている。なお、符号24aは、3He予冷用熱交換器24の伝熱部であり、伝熱板23に直結している。また、冷却ヘッド22aを含むGM冷凍機22の低温部22bと伝熱板23は、希釈冷凍機本体A’を構成する真空容器25内に収納されている。
前記3He予冷用熱交換器24で予冷された3Heガスは、希釈冷凍機本体A’の復路側流路3内を通る往路側流路2に配設された3Heコンデンサー4及び主インピーダンス5に導かれ、凝縮/液化される。この凝縮/液化された液体3Heは、さらに、分留室6に設けられた第1熱交換器7、副インピーダンス8、第2熱交換器9を経て混合室10に送られ、図5の希釈冷凍機と同じ原理により、混合室10で数十mKの超低温を発生する。
このように、図4の簡易型希釈冷凍機は、図5の超流動液体4Heが入っている1Kポット12及び第2の真空ポンプ11の代わりに、GM冷凍機22と伝熱板23と3He予冷用熱交換器24を用いており、機械式冷凍機で希釈冷凍機を予冷する工夫がなされているといえる。なお、図4には、図5で省略したトラップ21、真空容器25等が記載されているが基本構造は図5と同じである。
図4に示すGM冷凍機を用いた簡易型希釈冷凍機は、超流動液体4Heを貯蔵する1Kポットや第2の真空ポンプを必要としないため、連続使用が可能であり、かつ、運転操作性が向上し、図5の希釈冷凍機の前述した問題を解消することができる。しかしながら、図4の希釈冷凍機は、GM冷凍機の低温部と希釈冷凍機本体の3He予冷用熱交換器が銅等の固体の良熱伝導体で直結される構造となっているため、GM冷凍機の機械振動が、そのまま希釈冷凍機本体に伝わり、低振動を要求する用途には使用できないという問題があった。
このため、振動面での改善を目的として、後掲する特許文献2に記載されているように、GM冷凍機の代わりに、低振動の機械式冷凍機のパルス管冷凍機を用いる提案もなされている。
特開2001―304709号公報(段落0034乃至0043並びに図1等参照) 特開2000―205960号公報(段落0033並びに図2等参照)
図4に示すGM冷凍機を用いた簡易型希釈冷凍機は、前述したようにGM冷凍機の低温部と希釈冷凍機本体の3He予冷用熱交換器が銅等の固体の良熱伝導体で直結される構造となっているため、GM冷凍機の機械振動が、そのまま希釈冷凍機本体に伝わり、低振動を要求する用途には使用できないという問題があった。
また、機械式の極低温冷凍機は、不純物に弱いなどの弱点を持つため、産業用に多用されている冷凍機はGM冷凍機が主となっており、現状では、パルス管冷凍機は、まだ信頼性に乏しいといえる。また、パルス管冷凍機といえども、振動の発生は零ではなく、場合によっては、振動対策が必要となる可能性がある。
さらに、機械式の極低温冷凍機で発生した寒冷を通常のヒートパイプを介して希釈冷凍機本体に伝えるようにすることも考えられるが、通常のヒートパイプは、剛性のあるパイプの中に高圧の作動流体を封入して使用するため、機械式の極低温冷凍機で発生した振動が希釈冷凍機本体に直接伝わってしまい、やはり、低振動を要求する用途には使用できない。
本発明の目的は、機械式冷凍機が発生する寒冷によって被冷却体を冷却する冷凍機において、機械式冷凍機が発生する振動が被冷却体に伝わるのを抑制しつつ被冷却体を冷却して、低振動かつ信頼性の高い冷凍機を提供することにある。
請求項1の発明は、機械式冷凍機が発生する寒冷によって3Heを予冷する希釈冷凍機において、前記機械式冷凍機を第2の真空容器に収納するとともに、前記希釈冷凍機の本体部分を前記第2の真空容器とは個別に独立した第1の真空容器内に収納し、前記機械式冷凍機と前記希釈冷凍機の本体部分とを、前記第2の真空容器に設けた凝縮ステージ及び前記第1の真空容器に設けた蒸発ステージに熱的には結合するが、機械的には分離したフレキシブルヒートパイプで接続したものである。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記凝縮ステージ及び蒸発ステージを、それぞれ、筒体と筒体の端部を気密に閉塞する端板とからなる形状とし、前記フレキシブルヒートパイプが、熱的には結合するが、機械的には分離するような間隙を有して前記凝縮ステージ及び蒸発ステージに挿入されるとともに、該挿入部分が位置する側の前記第1の真空容器及び第2真空容器との間に柔軟な材料から形成されたシール部材を介在させてなるものである。
請求項3の発明は、請求項1乃至2のいずれかの発明において、前記フレキシブルヒートパイプの長手方向の一部に柔軟なベローズを採用したものである。
請求項4の発明は、請求項1乃至3のいずれかの発明において、前記フレキシブルヒートパイプ内と連通するHeガス容器を設けたことにある。
請求項5の発明は、請求項1乃至4のいずれかの発明の希釈冷凍機を、X線検出用センサーの冷却装置、物性測定装置、半導体分析装置等の0.1K以下の温度領域を必要とする装置に適用したものである。
請求項1乃至5の発明によれば、機械式冷凍機と希釈冷凍機本体をそれぞれ個別の独立した真空容器内に収納するとともに、機械式冷凍機と希釈冷凍機本体は、フレキシブルヒートパイプによって、熱的には結合するが、機械的には分離して結合されるため、機械式冷凍機の振動が希釈冷凍機本体に伝わるのを抑制しつつ3Heを予冷できるので、希釈冷凍機の予冷器に信頼性の高いGM冷凍機を用いて、低振動かつ信頼性の高い希釈冷凍機を得ることができる。さらに、超流動4Heを貯蔵する1Kポットや1Kポット内の液体Heを排気減圧する真空ポンプを用いる必要がなくなるため従来の希釈冷凍機に比べ運転操作を容易に行うことができる。
さらに、請求項2の発明は、凝縮ステージ及び蒸発ステージと熱的に結合するが、機械的には分離したフレキシブルヒートパイプが、柔軟な材料からなるシール手段によって真空容器に支持されており、該フレキシブルヒートパイプの中の作動流体が漏れ出すのを防ぐとともに、ベローズ等では抑制することが困難な機械式冷凍機で発生した捩じり振動が、希釈冷凍機本体に伝わるのを効果的に抑制することができる。
また、請求項3の発明は、フレキシブルヒートパイプの一部にベローズを用いたので、請求項1あるいは請求項2の発明に加え、より一層、機械式冷凍機から被冷却体への振動の伝播を抑制するとともに、希釈冷凍機を設置する際、希釈冷凍機本体と予冷用冷却器の設置位置の調整を容易に行うことができる。
また、請求項4の発明は、フレキシブルヒートパイプCと連結したHeガス容器Dを設けて、フレキシブルヒートパイプ内の作動ガス量を確保しているので、フレキシブルヒートパイプCの作動流体として高圧の作動流体が封入できない場合でも、作動流体のHeガスが不足し、熱の移動ができなくなるというおそれを回避することができる。
請求項5の発明は、請求項1乃至4のいずれかの発明の希釈冷凍機を、X線検出用センサーの冷却装置、物性測定装置、半導体分析装置等の0.1K以下の温度領域を必要とする装置に用いたものであり、これら装置を複雑な運転操作を行わずに容易に冷却することができるとともに、機械式冷凍機の振動がこれら装置に伝わるのを抑制できるため、安定した運転ができる。
図1乃至3を参照して本発明の冷凍機を適用した希釈冷凍機の実施の形態について説明する。図1は本発明の実施の形態のブロック図である。
この実施の形態の希釈冷凍機は、希釈冷凍機本体Aと、4K程度以下の温度を作り出せるGM(ギフォード・マクマホン)冷凍機等の機械式の極低温冷凍機42(以下、特に説明のない限り「GM冷凍機42」という)を用いた予冷用冷却器Bと、作動流体として低圧(5気圧以下)のHeガスを用い、GM冷凍機42で発生した寒冷を希釈冷凍機本体A側に伝えるフレキシブルヒートパイプCと、フレキシブルヒートパイプCに連通してバッファタンクとして機能するHeガス容器Dとを備えている。
第1の真空容器46から筺体が構成される希釈冷凍機本体Aには、3Heガスを循環させる真空ポンプ31が配管接続されており、真空ポンプ31によって送り出された3Heガスは、3Heガス中から油分等を除去するトラップ41及び真空ポンプ31の送り側配管を介して、希釈冷凍機本体Aに送られるようになっている。希釈冷凍機本体A内には、希釈冷凍機本体Aに送られた3Heガスを後述する混合室40まで導く往路側流路32と、混合室40から希釈冷凍機本体Aの出口まで3Heガスを導く復路側流路33とが配設されている。復路側流路33は、真空ポンプ31の戻り配管に接続される。混合室40には、希釈冷凍機によって冷却される被冷却対象物が保持されるようになっている。
希釈冷凍機本体Aの往路側流路32には、フレキシブルヒートパイプCを介してGM冷凍機42で発生した寒冷が伝えられる3He予冷用熱交換器44と、復路側流路33の中に置かれる3Heコンデンサー34と、主インピーダンス35と、分留室36に配設された第1の熱交換器37と、副インピーダンス38と、混合室40に接続する第2の熱交換器39の往路側流路39aとが3Heの流れの方向に順次配設されている。また、希釈冷凍機本体Aの復路側流路33には、混合室側40に接続する第2の熱交換器39の復路側流路39bと、分留室36とが3Heの流れの方向に順次配設されている。なお、主インピーダンス35は、図4に示す従来例のように、復路側流路33の中に置くようにしてもよい。
予冷用冷却器Bとして用いられるGM冷凍機42の冷却ヘッド42aには、銅等の熱伝導が良好な材料からなる伝熱板43が水平に延出して取り付けられており、この伝熱板43の先端側は、凝縮ステージEを構成する凝縮側端板49(以下、「端板49」という)に直結して取り付けられる。冷却ヘッド42aを含むGM冷凍機の冷却部42b及び伝熱板43は、予冷用冷却器Bの筺体を構成する第2の真空容器47内に収納される。第2の真空容器47は、前述した第1の真空容器46とは独立した別個の真空容器として構成されている。
図2に示すように、GM冷凍機42で発生した寒冷を希釈冷凍機本体A側に伝えるフレキシブルヒートパイプCは、作動流体であるHeガスを収納するフレキシブルヒートパイプのパイプ状容器48(以下、「パイプ状容器48」という)を、パイプ状容器48の上端側においてパイプ状容器48と熱的に連結するが、機械的には分離して形成された凝縮ステージEと、パイプ状容器48の下端側においてパイプ状容器48の下端側と熱的に連結するが、機械的には分離して形成された蒸発ステージFに挿入する形式となっている。なお、図2の第1の真空容器46及び第2の真空容器47は模式的に示したもので、図1における各真空容器と相違はない。
フレキシブルヒートパイプCのパイプ状容器48は、内側パイプ48aと、内側パイプ48aと適宜の間隔をおいて同心に配置される中間パイプ48bと、中間パイプ48bと適宜の間隔をおいて同心に配置される外側パイプ48cとからなる同心状の多重管構造とされている。内側パイプ48aは、図示しない例えば3本の放射状ステーからなる支持部材によって、長手方向の1乃至複数箇所で、中間パイプ48bに支持されている。中間パイプ48bと外側パイプ48cは、後述する真空断熱層48fを形成する際に、図示しない上・下端板によって一体化される。なお、各パイプ48a、48b、48cの断面形状は、円形、楕円、矩形等適宜の形状のものを採用することができる。
内側パイプ48a内の空間は、凝縮ステージEで凝縮した凝縮Heが滴下する凝縮He通路48dを形成し、内側パイプ48aと中間パイプ48bとの間の空間は、蒸発ステージFで蒸発した蒸発Heが上昇する蒸発He通路48eを形成し、中間パイプ48bと外側パイプ48cとの間の空間は、寒冷保持のための真空断熱層48fを形成している。
内側パイプ48aの上端は、図2乃至3に示すように、凝縮ステージEで凝縮/液化した凝縮Heのフラッシング(蒸発)を防止するとともに、凝縮Heを効率よく凝縮He通路48dに滴下させるために、蒸発He通路48eに向けて外側に拡開する拡開部48a1として形成するのが好ましい。なお、拡開部48a1は、蒸発He通路48eを通って蒸発ステージに戻る蒸発Heの流れを妨げない形状、大きさとされる。図2乃至3には、拡開部48a1として漏斗状のものが示されているが、これに限らず、凝縮Heのフラッシングを防止するものであればどのような形状であってもよい。
このように構成されたパイプ状容器48は、その中間部が下向きの傾斜部とされ、その上部側は上方に向かって伸び、第2の真空容器47内の凝縮ステージEに挿入される。また、その下部側は下方に向かって伸び、第1の真空容器46内の蒸発ステージFに挿入される。パイプ状容器48の中間部において、内側パイプ48a,中間パイプ48b、外側パイプ48cの一部にはそれぞれベローズ48gが用いられており、パイプ状容器48に柔軟性を持たせている。このベローズ48gによって、GM冷凍機42で発生する振動を抑制している。なお、パイプ状容器48の長手方向の形状は、前述した形状に限らず、希釈冷凍機の設置形態に応じて、適宜の形状とすることができる。
パイプ状容器48の上部側を凝縮ステージEに挿入するため、第2の真空容器47の底壁を形成する第2の真空容器壁47aには、パイプ状容器48の挿入口を形成する開孔47bが穿設されるとともに、第2の真空容器壁47bの容器内面側には、この開孔47bの径とほぼ同一の内径を有し、開孔47bに接続する凝縮側筒体51(以下、「筒体51」という)が、その長手方向が開孔47bから上方に向かうように気密に固着されている。パイプ状容器48の上部側は、開孔47bからこの筒体51の中に挿入される。図2乃至3には、筒体51が第2の真空容器47に対して垂直に固着したものが示されているが、必ずしも垂直である必要はない。開孔47bの径及び筒体51の内径は、パイプ状容器48と開孔47b及び筒体51との間に間隙g2を形成するように、挿入されるパイプ状容器48の外径より大きな径とされている。なお、筒体51の長さは、第2の真空容器壁47aの容器内面側からの長さLが少なくとも200mm以上となるような長さとすることが望ましい。
また、筒体51には、筒体51の上端を気密に閉蓋する銅等の熱伝導性が良好な材料から形成された端板49が、パイプ状容器48の上端との間に間隙g1をおいて取り付けられている。間隙g1は、端板49とパイプ状容器48が熱的に結合する適宜の間隔とされている。この端板49には、冷却ヘッド42aから水平に延出する伝熱板43の先端側が直結して取り付けられ、パイプ状容器48とは熱的には結合するが、機械的には分離した凝縮ステージEを構成する。
図3には、端板49の一例として、端板49の下面に、内側パイプ48aに形成した拡開部48a1に向けて複数の凸部49aを形成したものを示す。この凸部を形成することによって、端板49の凝縮表面積を拡大するとともに、凝縮/液化したHeの拡開部48a1への滴下を容易にする。なお、図2に示した端板49にも、先端に向けて尖った前記複数の凸部を形成してもよいことはもちろんである。
さらに、第2の真空容器壁47aに穿設した開孔47bの内周面には、適宜の幅のシール用環状凹溝47cがその全周にわたって形成され、このシール用環状凹溝47c内には、その全周にわたって、パイプ状容器48の外壁と接触する柔軟な材料から形成されたシール部材53、例えば、Oリング等が挿入される。この柔軟なシール部材53は、パイプ状容器48の上部側を第2の真空容器47に対してフレキシブルに支持して、GM冷凍機42からパイプ状容器48への振動の伝搬を抑制するとともに、パイプ状容器48と端板49との間の間隙g1と、パイプ状容器48と開孔47b及び筒体51との間の間隙g2とによって形成される空間S1の気密を保持し、フレキシブルヒートパイプCの中のHeガスが前記空間S1から第2の真空容器47の外に漏れ出すのを防止している。
同様に、パイプ状容器48の下部側を蒸発ステージFに挿入するため、第1の真空容器46の上壁を形成する第1の真空容器壁46aには、パイプ状容器48の挿入口を形成する開孔46bが穿設されるとともに、第1の真空容器壁46aの容器内面側には、この開孔46bの径とほぼ同じ内径を有し、この開孔46bに接続する蒸発側筒体52(以下、「筒体52」という)が、その長手方向が開孔46bから下方に向うように気密に固着されている。パイプ状容器48の下部側は、開孔46bからこの筒体52の中に挿入される。図2には、筒体52が第1の真空容器46に対して垂直に固着したものが示されているが、必ずしも垂直である必要はない。開孔46bの径及び筒体52の内径は、パイプ状容器48と開孔46b及び筒体52との間に間隙g4を形成するように、挿入されるパイプ状容器48の外径より大きな径とされている。なお、筒体52の長さは、第1の真空容器壁46aの容器内面側からの長さLが少なくとも200mm以上となるような長さとすることが望ましい。
また、筒体52には、筒体52の下端部を気密に閉蓋する銅等の熱伝導性が良好な材料から形成された蒸発側端板50(以下、「端板50」という)が、パイプ状容器48の下端との間に間隙g3をおいて取り付けられている。間隙g3は、端板50とパイプ状容器48が熱的に結合する適宜の大きさとされている。この端板50には、3He予冷用熱交換器44に熱的に結合する伝熱板45の一端側が直結して取り付けられ、パイプ状容器48とは熱的には結合するが、機械的には分離した蒸発ステージFを構成する。
なお、端板50の上面に、図3に示すような複数の凸部を形成してもよい。図示しないが、端板50と伝熱板45を一体に形成して筒体52の下端を気密に閉蓋するようにしてもよい。
さらに、第1の真空容器壁46aに穿設した開孔46bの内周面には、適宜の幅のシール用環状凹溝46cがその全周にわたって形成され、このシール用環状凹溝46c内には、その全周にわたって、パイプ状容器48の外壁と接触する柔軟な材料から形成されたシール部材54、例えば、Oリング等が挿入される。この柔軟なシール部材54は、パイプ状容器48の下部側を第1の真空容器46にフレキシブルに支持して、GM冷凍機42の振動がパイプ状容器48を介して希釈冷凍機本体へ伝搬するのを抑制するとともに、第1の真空容器46の外部に対して、パイプ状容器48と端板50との間の間隙g3と、パイプ状容器48と開孔46bおよび筒体52との間の間隙g4とによって形成される空間S2の気密を保持し、フレキシブルヒートパイプC内のHeガスが前記空間S2から第1の真空容器46の外に漏れ出すのを防止している。
ところで、通常のヒートパイプは、剛性のあるパイプの中に高圧の作動流体を封入して使用されるが、本発明の実施の形態では、フレキシブルヒートパイプCのパイプ状容器48を柔軟な材料から形成したシール部材53及び54によって支持するとともに、パイプ状容器48の一部を柔軟なベローズ48gから構成しているため、高圧の作動流体を封入することができず(本実施の形態では、5気圧以下の低圧Heガスが封入される)、作動流体のHeガスが不足し、熱の移動ができなくなるおそれが生じる場合がある。この現象を回避するため、本発明の実施の形態では、図2に示すように、フレキシブルヒートパイプCと連結したバッファタンクとして機能するHeガス容器Dを希釈冷凍機の外部に設け、フレキシブルヒートパイプC内の作動ガス量を確保している。
つぎに、このように構成された希釈冷凍機の動作を説明する。
運転を開始すると、予冷用冷却器Bにおいて、GM冷凍機42の冷却部42bで発生した4K程度以下の寒冷は、冷却ヘッド42aから伝熱板43を介して、凝縮ステージEを構成する端板49に伝えられ、この端板49を冷却する。フレキシブルヒートパイプCの中の作動流体であるHeガスは、凝縮ステージEで凝縮/液化する。凝縮/液化したHeガスは、凝縮He通路48dの上端に形成した拡開部48a1に滴下し、さらに、凝縮He通路48dを通って、希釈冷凍機A内部に設けられた蒸発ステージFを構成する端板50に上に滴下する。
端板50は伝熱板45を介して3He予冷用熱交換器44と熱的に連結しているので、GM冷凍機42で発生した寒冷が、3He熱交換器44を介して3He熱交換器44を通る3Heに伝えられる。この3He熱交換器44において、寒冷と3Heとの熱交換が行われることによって、蒸発ステージFに滴下したHeガスは蒸発する。蒸発ステージFで蒸発したHeガスは、蒸発He通路48eを通って凝縮ステージEに戻る。凝縮ステージEに戻ったHeガスは、凝縮ステージEで再度凝縮/液化され、同様な循環を繰り返す。
一方、真空ポンプ31から送り出された300K程産の温度の3Heガスは、トラップ41によって油分等を除去された後、往路側流路32に配設された3He予冷用熱交換器44に入り、該熱交換器44において、GM冷凍機42から伝えられる寒冷と熱交換して4K程度まで初期冷却される。
3He予冷用熱交換器44で予冷された3Heガスは、3Heコンデンサー34に入り、復路側流路33を流れる3Heと熱交換して凝縮/液化される。この凝縮/液化された液体3Heは、さらに、主インピーダンス35を介して分留室36に配設された第1の熱交換器37に送られる。この分溜室36は、後述するように分留室36の中の3Heと4Heの飽和蒸気圧の差を利用して3He―4Heの混合溶液中から3Heを選択的に取り出すものであり、0.5〜0.7K程度の温度に保持されており、第1の熱交換器37に送られた液体3Heはこの分溜室6の中の液体と熱交換され、0.5〜0.7K程度にまで冷却される。
さらに、この液体3Heは副インピーダンス38を経て第2の熱交換器39の往路側流路39aに送られ、第2熱交換器39の復路側流路39bを流れる3Heと熱交換して100mK程度にまで冷却される。第2熱交換器39で冷却された往路側流路32の液体3Heは、次いで、混合室40に送られる。
混合室40内は、100%3Heの濃厚相と、3Heが4Heに溶け込んだ4He―6.4%3Heの稀薄相とに2相分離しており、密度の差により上相が濃厚相(3He液)、下相が稀薄相(4He―6.4%3He液)となっている。濃厚相に入った3Heが稀薄相に溶け込む際に、前述のように熱吸収がおこり、0.1K以下の超低温が発生し、混合室40に保持した冷却対象物を0.1K以下、例えば数十mKの温度領域まで冷却する。
前記分溜室36は、真空ポンプ31で排気されており、分留室36内の4Heと3Heの蒸気圧の差により3Heが選択的にガス化して排出され、分溜室36内の稀薄相中の3He濃度が低下する(同時に蒸発熱により温度が下がる)。排気されている分溜室6内の稀薄相中の3He濃度は温度の関数となっており(1/Tで比例する)、分溜室36を0.5〜0.7Kに保持すると、稀薄相中の3He濃度は熱力学的平衡条件から約1%程度となる。従って、分溜室36のガス相を排気し、同時に何らかの加熱手段、例えば、小さな容量の電熱ヒータ等で分溜室36を0.7K程度に保持すると、分溜室36内の稀薄相中の3He濃度を保持するための3Heの移動が生じ、混合室40内の稀薄相中から3Heが分溜室36へ移動・引き込まれる。それに伴って混合室40で100%3Heの濃厚相から稀薄相への3Heの溶け込みが連続的に生じる。
混合室40から分溜室36へ引き込まれる復路流路33側の3Heは第2の熱交換器39の復路側通路39bを通過する間に、第2の熱交換器39の往路側流路39aに送られた3Heを冷却する。真空ポンプ31により排気・吸引された3Heは、再び3He予冷用熱交換器44に送られ同様な過程を繰り返す。
このように構成された希釈冷凍機によれば、GM冷凍機を用いた予冷用冷却器Bと希釈冷凍機本体Aに熱的に結合するフレキシブルヒートパイプCのパイプ状容器48の上部側を、柔軟な材料から形成されたシール部材53を介して予冷用冷却器Bの第2の真空容器47に支持するとともに、その下部側を、柔軟な材料から形成されたシール部材54を介して希釈冷凍機Aの筺体を構成する第1の真空容器46に支持しており、パイプ状容器48は、凝縮ステージEを構成する端板49、蒸発ステージFを構成する端板50、パイプ状容器48を挿入する筒体51及び52、パイプ状容器48の挿入口を形成する開孔46b及び47b等とは、接触しない構成とされているので、シール部材53及び54によって、予冷用冷却器Bを構成するGM冷凍機42の振動がパイプ状容器48へ伝わるのを抑制することができるとともに、パイプ状容器48から希釈冷凍機本体Aへ振動が伝わるのを抑制することができる。特に、このような支持構造を採用することによって、ベローズ48gでは抑制することが困難な捩じり振動の伝播を確実に抑制することができる。
さらに、フレキシブルヒートパイプCの一部には、ベローズ48gを用いたので、より一層、振動の伝播を抑制するとともに、希釈冷凍機を設置する際、希釈冷凍機本体Aと予冷用冷却器Bの設置位置の調整を容易に行うことができる。
また、フレキシブルヒートパイプCの作動流体であるHeガスが循環を繰り返す際、パイプ状容器48と端板49との間の間隙g1と、パイプ状容器48と開孔47b及び筒体51との間の間隙g2とによって形成される凝縮ステージEの空間S1、並びに、パイプ状容器48と端板50との間の間隙g3と、パイプ状容器48と開孔46b及び筒体52との間の間隙g4とによって形成される蒸発ステージFの空間S2の中は、循環するHeガスが満たされるが、該空間S1及びS2は、それぞれシール部材53及び54によって気密にシールされているので、空間S1及びS2の中のHeガスが外部に漏れることはない。
また、凝縮He通路48dを形成する内側パイプ48aの上端には、拡開部48a1が形成されているので、凝縮ステージEで凝縮/液化された凝縮3Heが、凝縮He通路48dに滴下する際、フラッシングが起きることがない。また、凝縮ステージEから滴下する凝縮3Heを確実かつ効率よく凝縮He通路48dに滴下させることができる。
さらに、本発明の実施の形態では、フレキシブルヒートパイプCと連結したHeガス容器Dを設けて、フレキシブルヒートパイプC内の作動ガス量を確保しているので、フレキシブルヒートパイプCの作動流体として高圧の作動流体が封入できない場合でも、作動流体のHeガスが不足し、熱の移動が出来なくなるというおそれを回避することができる。
このように、この実施の形態の希釈冷凍機は、希釈冷凍機の3Heの初期冷却としてGM冷凍機42を使用したので、従来の希釈冷凍機で使用していた、3Heの初期冷却用としての超流動液体4Heを貯蔵する1Kポット12や1Kポット12内の液体ヘリウムを排気減圧する真空ポンプ11が不要となり、従来の希釈冷凍機に比べ運転操作を容易に行うことができる。さらに、GM冷凍機42の寒冷を、フレキシブルヒートパイプCを介して希釈冷凍機本体Aに伝えるようにしたので、GM冷凍機42の振動が希釈冷凍機本体Aに伝わることを抑制することができる。
したがって、希釈冷凍機の予冷用冷却器にGM冷凍機42を用いても、低振動かつ信頼性の高い希釈冷凍機とすることができ、低振動用途向けの簡易型希釈冷凍機が提供できる。
この実施の形態の希釈冷凍機は、X線検出用センサーの冷却装置、物性測定装置、半導体分析装置等、0.1K以下の温度領域を必要とする装置に広く応用することが可能である。
また、前述した実施の形態では、予冷用冷却器とフレキシブルヒートパイプを用いた希釈冷凍機となっているが、希釈冷凍機に限らず、振動を抑制する必要のある冷却システム全般に適用できる。
さらに、予冷用冷却器に用いられる冷凍機は、GM冷凍機に限らず、例えば、パルス管冷凍機等、すべての機械式冷凍機が使用できる。
本発明の実施の形態の希釈冷凍機のブロック図。 本発明の実施の形態の希釈冷凍機に用いられるフレキシブルヒートパイプの拡大図。 本発明の実施の形態のフレキシブルヒートパイプの凝縮ステージの他の例を示す図。 従来の簡易型希釈冷凍機のブロック図。 従来の希釈冷凍機のブロック図。
符号の説明
A 希釈冷凍機本体
B 予冷用冷却器
C フレキシブルヒートパイプ
D Heガス容器
E 凝縮ステージ
F 蒸発ステージ
31 真空ポンプ
32 往路側流路
33 復路側流路
34 3Heコンデンサー
35 主インピーダンス
36 分溜室
37 第1の熱交換器
38 副インピーダンス
39 第2の熱交換器
40 混合室
42 GM冷凍機
43 伝熱板
44 3He予冷用熱交換器
45 伝熱板
46 第1の真空容器
47 第2の真空容器
48 パイプ状容器
48d 凝縮He通路
48e 蒸発He通路
48f 真空断熱層
48g ベローズ
49 凝縮側端板
50 蒸発側端板
51 凝縮側筒体
52 蒸発側筒体
53 シール部材
54 シール部材

Claims (5)

  1. 機械式冷凍機が発生する寒冷によって3Heを予冷する希釈冷凍機において、前記機械式冷凍機を第2の真空容器に収納するとともに、前記希釈冷凍機の本体部分を前記第2の真空容器とは個別に独立した第1の真空容器内に収納し、前記機械式冷凍機と前記希釈冷凍機の本体部分とを、前記第2の真空容器に設けた凝縮ステージ及び前記第1の真空容器に設けた蒸発ステージに熱的には結合するが、機械的には分離したフレキシブルヒートパイプで接続したことを特徴とする希釈冷凍機。
  2. 前記凝縮ステージ及び蒸発ステージが、それぞれ、筒体と筒体の端部を気密に閉塞する端板とからなり、前記フレキシブルヒートパイプが、熱的には結合するような間隙を有して前記凝縮ステージ及び蒸発ステージに挿入されるとともに、該挿入部分が位置する側の前記第1の真空容器及び第2真空容器との間に柔軟な材料から形成されたシール部材を介在させてなる請求項1に記載の希釈冷凍機。
  3. 前記フレキシブルヒートパイプ長手方向の一部に柔軟なベローズを用いた請求項1乃至2のいずれかに記載の冷凍機。
  4. 前記フレキシブルヒートパイプ内と連通するHeガス容器を設けた請求項1〜3のいずれかに記載の冷凍機。
  5. X線検出用センサーの冷却装置、物性測定装置、半導体分析装置等の0.1K以下の温度領域を必要とする装置に使用した請求項1〜4のいずれかに記載の希釈冷凍機。
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