JP2005090739A - 制振装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 軽量で、しかも水中構造物の耐震性を向上させることのできる制振装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 水中構造物10に、平板12からなる制振装置A1を備え、水中構造物10に振動が生じた場合に、平板12の周囲の水Wにより平板12が弾性変形するようにした。これにより、制振装置A1の振動系の質量として、平板12の質量だけでなく、平板12に対向した領域の水Wの質量を付加質量として用いることができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、水中に設置される水中構造物への好適な制振装置に関する。
原子力発電所で発生する使用済み核燃料は、燃料集合体と称される容器に収容され、この燃料集合体は、水を満たしたピット(以下、「貯水ピット」と記すことがある)内に収められて保管される。ここで、燃料集合体は、金属製のフレームによってその外周部を保持されている。そして、地震発生時等にも燃料集合体を確実に固定するため、燃料集合体を保持するフレームを、ピットの底面にボルト止めしたり、ピットの壁面にサポート部材を介して固定している(例えば、特許文献1、2参照)。
このように、水中に設置される燃料集合体およびフレームをはじめとする各種水中構造物は、耐震性を確保するには、ボルトやサポート部材等の固定部材によって、ピット等の設置対象物に固定するのが通常である。
特開平10−170687号公報(請求項1、図1) 特開平10−39087号公報(請求項1、図1)
上記したようにして、水中構造物を設置対象物に固定する方式では、想定した以上の地震等が発生した場合、サポート部材やボルト等の固定部材が破損してしまうことが考えられる。このため、十分な耐震性が得られるように、固定部材やフレームの剛性を高めるのが好ましい。しかし、剛性を高めると、固定部材やフレームの肉厚が増大し、これに伴い固定部材で固定すべき水中構造物の全体重量が増加し、さらに固定部材の剛性を高めなければならない、という状態になる。その結果、固定部材やフレームが重くなり、フレームの組立や設置に手間がかかるという問題がある。
本発明は、このような技術的課題に基づいてなされたもので、軽量で、しかも水中構造物の耐震性を向上させることのできる制振装置を提供することを目的とする。
かかる目的のもと、本発明の制振装置は、水中に位置する水中構造物に取り付けられる制振装置であって、地震等により水中構造物に振動が生じたとき、水中構造物の変位方向とは逆方向の変位を生じ、所定の質量を有した質量部と、質量部の変位を元に戻すための弾性力を発揮する弾性部と、を備える。さらに、質量部は、水中に位置した水中構造物が振動することで質量部が変位したときに、質量部周囲の水の質量を付加質量として受けることを特徴とする。これにより、このような制振装置では、質量部に加え、この質量部の周囲の水の質量が、水中構造物の振動を減衰するための質量(マス)として機能する。
ここで、質量部および弾性部として平板を備えることができる。この場合、平板は、水中に位置した水中構造物が振動したとき、その表面に略直交する方向に弾性変形することで、質量部および弾性部として機能する。
また、質量部として、上端部を水中構造物に回動自在に連結されることで揺動自在とされた揺動部材を備えることもできる。さらに、質量部として、内部に水を収める空間を有した容器を備えることもできる。
質量部の周囲に、質量部が変位したときに周囲の水によって粘性抵抗を発生する流路を形成することもできる。これには、質量部を平板や容器等で形成した場合、平板や容器と水中構造物側との間に、ここを通る水が所要の粘性抵抗を発生するような寸法を有した隙間を形成するのが好ましい。
また、質量部に、質量部が変位したときに周囲の水が通過する孔またはスリットを形成することもできる。これにより、振動により質量部が変位したとき、孔またはスリットを水が通過することで、減衰力を発揮することができる。この場合、孔またはスリットの開口面積を調整する調整機構を備えれば、発揮する減衰力を調整できる。
この他、上方に開口してその内部に水が満たされ、かつ質量部の先端部が挿入される箱体をさらに備えることもできる。これにより、振動により質量部が変移したとき、箱体内の水により、質量部に対して減衰力を付与できる。
さらに、質量部の固有振動数を調整するため、質量部と水中構造物との間に弾性部材を設けることもできる。加えて、質量部が変位するとき、その周囲に存在する水の粘性抵抗を受けるため、これによって特にダンバーを設けることなく減衰力を得ることもできる。
また、上記目的を達成するための本発明による制振装置は、水底に載置される水中構造物に取り付けられる制振装置であって、水中構造物の側面に対し、所定の間隔をあけて対向配置されるとともに、弾性部材で支持された平板より成り、この平板には、水の流通を許す貫通孔が形成されている。これにより、水中構造物が単に貯水ピット内の底面上に載置されたものであっても、貯水ピットの不用意な振動に起因した水中構造物の振動に対し、これに追従する平板の振動によって、付加的に効果的な減衰力が作用する。
ここで、実用的には、前記弾性部材がコイルバネであることが好ましい。更に、より効果的な減衰力を作用させる観点から、前記水中構造物に対しての前記平板の固有振動数が前記水中構造物の固有振動数と等しくなっていたり、前記水中構造物に対しての前記平板の固有振動数が前記水中構造物の固有振動数よりも低くなっていたりするとよい。
また、上記目的を達成するための本発明による制振装置は、貯水ピット内の水底に載置される水中構造物に取り付けられる制振装置であって、水中構造物の側面に突設された弾性変形が可能な塊部材より成り、この塊部材は、外面が貯水ピットの壁面と微小な隙間を隔てて対向配置される。これにより、水中構造物が単に貯水ピット内の底面上に載置されたものであっても、貯水ピットの不用意な振動に起因した水中構造物の振動に対し、これに追従して変形した塊部材からの弾発力によって、付加的に効果的な減衰力が作用する。
また、上記目的を達成するための本発明による制振装置は、貯水ピット内の水底に載置される水中構造物に取り付けられる制振装置であって、水中構造物の側面に突設された箱状部材より成り、この箱状部材は内外への水の流通を許す貫通孔が形成されて、水中構造物の前記側面に対しての略直交する方向に内部空間の拡縮変形が可能で、外面が貯水ピットの壁面と微小な隙間を隔てて対向配置される。これにより、水中構造物が単に貯水ピット内の底面上に載置されたものであっても、貯水ピットの不用意な振動に起因した水中構造物の振動に対し、これに追従して収縮した内部空間内の圧縮水からの反発力によって、付加的に効果的な減衰力が作用する。
また、上記目的を達成するための本発明による制振装置は、水底に載置される水中構造物に取り付けられる制振装置であって、水中構造物の側面に突設され、この側面に沿いつつ略水平方向に延在する管状部材より成り、この管状部材の中段部は両端部よりも断面積が縮小されている。これにより、水中構造物が単に貯水ピット内の底面上に載置されたものであっても、貯水ピットの不用意な振動に起因した水中構造物の振動に対し、これに追従して管状部材の中段部内を流通する水からの粘性抵抗によって、付加的に効果的な減衰力が作用する。
ここで、より効果的に水中構造物を減衰させる観点から、水中構造物への押し下げ力を得るべく、前記管状部材の中段部に上方に向けて管体が接続されていて、この管体は下端が前記管状部材の中段部内に開口し、上端が水面よりも上方に開口していることが好ましい。
本発明によれば、制振装置を備えることで、水中構造物に振動が生じた場合にも、この振動を有効に抑制することができ、その結果、水中構造物の耐震性を向上させることができる。しかもこのような制振装置は、付加質量として制振装置の周囲に存在する水の質量を利用するので、制振装置自体を軽量なものとしながら、十分な振動減衰効果を得ることができ、またその取り付けを容易に行うことができる。また、水中構造物が単に貯水ピット内の底面上に載置されたものであっても、水中構造物に生じた振動を全体として効果的に減衰できる。
以下、添付図面に示す実施の形態に基づいてこの発明を詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、以下に説明する各実施の形態で共通する水中構造物の例を説明するための斜視図である。この図1に示すように、使用済み燃料を収納した燃料集合体は、多数の筒体1からなるラックセル2内に収容されている。このラックセル2を構成する多数の筒体1は、平面視略矩形に配列された状態で、その外周部を支持フレーム3によって支持されている。支持フレーム3は、ラックセル2の下部を支持する底部フレーム4、ラックセル2の四隅を支持する柱5、互いに隣接する柱5、5を連結し、ラックセル2の側面を支持する梁6およびブレース7、から構成されている。このようなラックセル2および支持フレーム3からなる水中構造物10は、地中に形成されたピット11に収められて保管される。ここで、ピット11には、ラックセル2よりも上方の所定レベルにまで水(ホウ酸水)が満たされ、これによって水中構造物10は水中に保管されることになる。
図2、図3に示すように、本第1実施形態において、上記水中構造物10の支持フレーム3には、その四方の側面それぞれに、制振装置A1として平板(質量部、弾性部)12が取り付けられている。この平板12は、その四隅に配置された支持部材13を介し水中構造物10の支持フレーム3に取り付けられており、支持部材13によって、水中構造物10との間に間隔を隔てた状態で設けられている。平板12は、ある程度の剛性と、後述するような水との相対変位によって弾性変形するような弾性を有する材料、厚さとするのが好ましい。このような、材料の例としては、鋼板等があり、またその厚さの例としては、鋼板の場合、2〜3mmとするのが好ましい。
このような制振装置A1を備えた水中構造物10は、ピット11に収められた状態で地震等によって震動(他の要因の振動を含む、以下これらを「振動」と称する)が外部から加わった場合、以下のようにして水中構造物10の振動を抑制する。
外部からピット11の底面11aを介して水中構造物10に略水平方向の成分を含む振動が伝わると、水中構造物10および制振装置A1(平板12)はピット11とともに振動しようとする。すると、慣性により、平板12の周囲の水Wと制振装置A1の平板12との間に水平方向の相対変位が生じ、これによって、四隅が支持部材13に固定された平板12は、その中央部12aを中心に、平板12の表面12bに略直交する方向に変形(弾性変形)を生じる。この、平板12の弾性変形により、平板12が元に戻ろうとする力が生じ、これによって平板12が取り付けられた支持フレーム3およびラックセル2の変位が抑制され、水中構造物10の振動を抑制することができるのである。
ところで、上記したような平板12の弾性変形は、その中央部12aの近傍の領域に位置する水Wの質量の作用によって生じる。このような制振装置A1の振動系をモデル化すると、図4に示すような構成となる。このような構成において、制振装置A1の振動系では、質量部Mとしては、平板12の一部、つまり弾性変形を生じる平板12の中央部12aの質量と、この中央部12aに作用する領域の水Wの質量、平板12の変位を元に戻す弾性力を発揮する弾性部Kとしては、平板12自体の弾性力、平板12の変位を減衰する減衰力を発揮する減衰部Cとしては、水W(の粘性)、がそれぞれ作用する。このように、水中で変位する平板12に対し水Wから作用する質量を、付加質量と称しており、例えば平板12の幅を2r、高さをHとした場合、平板12には、π・ρ・r2・Hの大きさの付加質量が作用する(ρは水Wの単位体積質量)。
上述したような構成では、平板12からなる制振装置A1を備えることで、水中構造物10に振動が生じた場合にも、この振動を有効に抑制することができ、その結果、水中構造物10の耐震性を向上させることができる。図5は、入力された振動数に対する周波数応答を示すもので、図中実線は制振装置A1を備えない従来の場合、図中点線は、制振装置A1を備えた水中構造物10であり、制振装置A1を備えることで、水中構造物10の固有振動数近傍での周波数応答を大幅に低減できている。
しかもこのような制振装置A1は、平板12を支持部材13を介して支持フレーム3に取り付けるのみなので、構造も非常に簡易で、その取り付けも容易であり、また低コストで上記効果を得ることができる。加えて、支持部材13も、振動時に有効な弾性変形を生じさせるために薄くする必要があり、これによって制振装置A1を軽量なものとすることができる。さらに、このような構成の制振装置A1は、既存の水中構造物10に対しても容易に取り付けることができる、という利点もある。
[第2の実施の形態]
図6、図7は、本発明にかかる第2の実施の形態を示すものである。これら図6、図7に示すように、本第2実施形態における制振装置A2として、平板(質量部)20が、その四隅が弾性部材(弾性部)21を介して支持フレーム3に取り付けられている。弾性部材21としては、ゴム等を用いることもできるが、本第2実施形態では、耐久性を考慮し、コイルバネが採用されている。
このような制振装置A2を備えた水中構造物10は、外部から水中構造物10に略水平方向の成分を含む振動が伝わると、水中構造物10および制振装置A2の平板20はピット11とともに振動しようとする。すると、平板20の慣性により、四隅が弾性部材21によって支持された平板20は、水中構遣物10および支持フレーム3に対し、その表面20aに略直交する方向に相対変位する。
この状態では、制振装置A2の振動系は、図4に示したような振動モデルにおいて、質量部Mとしては、平板20の質量に加え、平板20に対向する(接する)領域に位置する水Wの付加質量が作用している。また、平板20の変位を元に戻す弾性力を発揮する弾性部Kとしては弾性部材21、平板20の変位を減衰する減衰力を発揮する減衰部Cとしては水W(の粘性)、がそれぞれ作用している。
そして、弾性部材21の弾性により、相対変位した平板20が元に戻ろうとする力が生じ、これによって平板20が取り付けられた支持フレーム3の振動とは反対方向の力が作用する。これによって、水中構造物10の変位が抑制され、振動を減衰することができ、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。ところで、上記したように、制振装置A2の振動系においては、質量部Mとしては、平板20の質量に加え、平板20に対向する(接する)領域に位置する水Wの付加質量が作用している。これにより、平板20の質量以上の質量効果(質量部Mが大きくなる)が得られ、水中構造物10に対する抗力をより大きなものとすることができる系となっている。
[第3の実施の形態]
図8、図9は、本発明にかかる第3の実施の形態を示すものである。これら図8、図9に示すように、本第3実施形態における制振装置A3として、上方に開口した容器(質量部)30が、その四隅が弾性部材(弾性部)31を介して支持フレーム3に取り付けられている。弾性部材31としては、ゴム等を用いることもできるが、本第3実施形態では、耐久性を考慮し、コイルバネが採用されている。このような制振装置A3は、ピット11内で水中に没した状態では、水Wが侵入し、容器30の内部に形成された空間が水Wで満たされた状態となる。
このような制振装置A3を備えた水中構造物10は、外部から水中構造物10に略水平方向の成分を含む振動が伝わると、水中構造物10および制振装置A2の容器30はピット11とともに振動しようとする。すると、慣性により、四隅が弾性部材31によって支持された容器30は、水中構造物10および支持フレーム3に対し、その表面30aに略直交する方向に相対変位する。
この状態で、制振装置A3の振動系では、図4に示したような振動モデルにおいて、質量部Mとしては、容器30の質量に加え、容器30内の水Wの質量、さらに、容器30に対向する(接する)領域に位置する水Wの付加質量が作用している。また、弾性力を発揮する弾性部Kとしては弾性部材31自体、減衰力を発揮する減衰部Cとしては容器30の外側の水W(の粘性)、がそれぞれ作用している。
これにより、制振装置A3において、弾性部材31の弾性により、容器30が元に戻ろうとする力が、水中構造物10の変位方向とは反対方向に生じ、これによって容器30が取り付けられた支持フレーム3およびラックセル2の変位が抑制され、水中構造物10の振動を減衰することができ、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
加えて、このような構成の制振装置A3では、質量部Mとしては、容器30の質量に加え、容器30内に侵入した水Wの質量、さらに、容器30に対向する(接する)領域に位置する水Wの付加質量が作用している。これにより、容器30単体の質量以上の質量効果(質量部Mが大きくなる)が得られ、水中構造物10に対する抗力をより大きなものとすることができ、振動抑制効果の増大に寄与することができる。しかも、この制振装置A3を水中構造物10に取り付ける段階(当然、支持フレーム3を組み立てる段階、つまり水中ではない状態)では、容器30のみの重量である(水Wが進入しない)ため軽量で、その取り扱いを容易に行うことができる、という利点もある。
[第4の実施の形態]
図10、図11は、本発明にかかる第4の実施の形態を示すものである。これら図10、図11に示すように、本第4実施形態における制振装置A4として、平板(質量部、揺動部材)40が、支持フレーム3に対し、ピン41等により上端部を中心として揺動自在に取り付けられている。
このような制振装置A4を備えた水中構造物10は、外部から水中構造物10に略水平方向の成分を含む振動が伝わると、水中構造物10および平板40はピット11とともに振動しようとする。すると、慣性により、平板40は、水中構造物10および支持フレーム3に対し、上端部のピン41を中心として揺動することで相対変位する。
このとき、制振装置A4の振動系では、図4に示したような振動モデルにおいて、質量部Mとして、平板40の質量に加え、平板40に対向する(接する)領域に位置する水Wの付加質量が作用している。そして、弾性力を発揮する弾性部Kとしては、揺動する平板40に作用する重力加速度、減衰力を発揮する減衰部Cとしては水W(の粘性)、がそれぞれ作用している。
このような制振装置A4により、揺動する平板40によって、水中構造物10とは反対方向の力が支持フレーム3に作用し、これによって水中構造物10の変位が抑制され、振動を減衰することができ、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
[第5の実施の形態]
図12、図13は、本発明にかかる第5の実施の形態を示すものである。これら図12、図13に示すように、本第5実施形態における制振装置A5として、平板(質量部、弾性部)50が取り付けられている。この平板50は、その四隅に配置された支持部材51を介し支持フレーム3に取り付けられている。この平板50は、上記第1実施形態における平板12と同様、ある程度の剛性と、後述するような水との相対変位によって弾性変形するような弾性を有する材料、厚さとするのが好ましい。このような、材料の例としては、鋼板等があり、またその厚さの例としては、鋼板の場合、2〜3mmとするのが好ましい。そして、平板50と、この平板50が取り付けられた支持フレーム3およびラックセル2との間に、所定の厚さを有したスペーサ52が、支持フレーム3に取り付けられている。これにより、平板50と、スペーサ52の間には、所定寸法の隙間(流路)Vが形成されている。
このような制振装置A5を備えた水中構造物10は、外部から水中構造物10に略水平方向の成分を含む振動が伝わると、水中構造物10および制振装置A5の平板50は、ピット11とともに振動しようとする。すると、慣性によりピット11に満たされた水Wと平板50との間に、水平方向の相対変位が生じ、これによって、四隅が支持部材51に固定された平板50は、その中央部50aを中心に、表面50bに略直交する方向に変形(弾性変形)を生じる。この、平板50の弾性変形により、平板50が元に戻ろうとする力が生じ、これによって平板50が取り付けられた水中構造物10の変位を抑制し、振動を減衰することができる。また、平板50と水Wが相対変位しようとすると、平板50とスペーサ52との間の隙間Vに存在する水が、隙間Vを十分に狭くしておくことで粘性効果を発生する。これは、狭い隙間Vを水が移動するときに、平板50およびスペーサ52の表面との摩擦により、抵抗を生じるからである。
このような制振装置A5の振動系は、図4に示すようなモデルにおいて、質量部Mとしては、平板50の一部、つまり弾性変形を生じる平板50の中央部50aの質量と、この中央部50aに作用する領域の水Wの付加質量、弾性力を発揮する弾性部Kとしては、平板50自体の弾性力、減衰力を発揮する減衰部Cとしては、平板50の周囲の水W、および隙間Vに存在する水W(の粘性)、がそれぞれ作用する。
このような制振装置A5により、弾性変形する平板50によって、水中構造物10とは反対方向の力が支持フレーム3に作用し、これによって水中構造物10の変位を抑制して振動を減衰することができ、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。また、隙間Vは、スペーサ52の厚さを変えることで容易に変更可能である。したがって、複数個の水中構造物10に制振装置A5を取り付ける場合に、個々の水中構造物10の固有振動数等に応じ、スペーサ52の厚さ、つまり隙間Vの大きさを変えることで、それぞれの
水中構造物10に最適な振動減衰効果を付与することができる。
なお、本第5実施形態においては、上記したように、隙間Vを調整するのにスペーサ5
2の厚さを変更する、としたが、これに代えて、スペーサ52の厚さを一定とし、平板50の支持部材51の長さを変えることで隙間Vを調整することも可能である。また、支持部材51を短くしてスペーサ52を省略し、平板50と水中構造物10の側面との間に所定寸法の隙間Vを形成する構成とすることも可能である。
[第6の実施の形態]
図14、図15は、本発明にかかる第6の実施の形態を示すものである。これら図14、図15に示すように、本第6実施形態における制振装置A6として、平板(質量部、弾性部)60が、その四隅に配置された支持部材61を介し支持フレーム3に取り付けられている。この平板60は、上記第1実施形態における平板12と同様、ある程度の剛性と、後述するような水との相対変位によって弾性変形するような弾性を有する材料、厚さとするのが好ましい。このような、材料の例としては、鋼板等があり、またその厚さの例としては、鋼板の場合、2〜3mmとするのが好ましい。そして、この平板60には、所定径を有した孔62が所定数形成されている。
このような制振装置A6を備えた水中構造物10は、外部から水中構造物10に略水平方向の成分を含む振動が伝わると、水中構造物10および制振装置A6の平板60が、ピット11とともに振動しようとする。すると、慣性によりピット11に満たされた水Wと平板60との間に、水平方向の相対変位が生じる。これにより、四隅が支持部材61に固定された平板60は、その中央部60aを中心に、表面60bに略直交する方向に変形(弾性変形)を生じる。この、平板60の弾性変形により、平板60が元に戻ろうとする力が生じ、水中構造物10の振動とは逆方向の力が水中構造物10に作用する。さらにこのとき、平板60の孔62近傍の水Wは、孔62を通り抜けようとするわけであるが、このときに減衰力を生じる。この減衰力により、平板60から支持フレーム3に対し、水中構造物10の振動とは逆方向の力が作用する。
このような制振装置A6の振動系は、図4に示すようなモデルにおいて、質量部Mとしては、平板60の一部、つまり弾性変形を生じる平板60の中央部60aの質量と、この中央部60aに対向する領域の水Wの付加質量、弾性力を発揮する弾性部Kとしては平板60自体の弾性力、減衰力を発揮する減衰部Cとしては、平板60の周囲の水W、および孔62を通り抜ける水W(の粘性)、がそれぞれ作用する。
このような制振装置A6により、平板60が取り付けられた水中構造物10の変位を抑制し、振動を減衰することができ、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、本第6実施形態において、制振装置A6による振動減衰特性を調整するには、孔62の径、数を変更すれば良い。質量部Mとして作用する、平板60の中央部60aに対向する領域の水Wの付加質量は、孔62の径や数によって変わるため、求める振動減衰特性に近づくよう、孔62の径、数を調整するのである。
[第7の実施の形態]
図16〜図18は、本発明にかかる第7の実施の形態を示すものである。これら図16〜図18に示すように、本第7実施形態における制振装置A7として、平板(質量部、弾性部)70が、その四隅に配置された支持部材71を介し支持フレーム3に取り付けられている。この平板70は、上記第1実施形態における平板12と同様、ある程度の剛性と、後述するような水との相対変位によって弾性変形するような弾性を有する材料、厚さとするのが好ましい。このような、材料の例としては、鋼板等があり、またその厚さの例としては、鋼板の場合、2〜3mmとするのが好ましい。そして、図17に示したように、この平板70には、その中央部に、所定幅を有したスリット72が所定数形成されている。スリット72に対向するように、同様にスリット73が形成されたスリット板(調整機構)74が、スリット72の両側に設けられたスライドレール75、75に沿ってスライド可能に設けられている。このスリット板74をスライドさせることで、平板70に形成されたスリット72の開口寸法を調整できるようになっている。
このような制振装置A7を備えた水中構造物10は、外部から水中構造物10に略水平方向の成分を含む振動が伝わると、水中構造物10および制振装置A7の平板70が、ピット11とともに振動しようとする。すると、慣性によりピット11に満たされた水Wと平板70との間に、水平方向の相対変位が生じる。これにより、四隅が支持部材71に固定された平板70に、その中央部70aを中心に、表面70bに略直交する方向に変形(弾性変形)を生じる。この、平板70の弾性変形により、平板70が元に戻ろうとする力が生じ、水中構造物10の振動とは逆方向の力が水中構造物10に作用する。さらにこのとき、平板70に形成されたスリット72近傍の水Wは、スリット72を通り抜けようとするわけであるが、このときに減衰力を生じる。この減衰力により、平板70から支持フレーム3に対し、水中構造物10の振動とは逆方向の力が作用する。
このような制振装置A7の振動系は、図4に示すようなモデルにおいて、質量部Mとしては、平板70の一部、つまり弾性変形を生じる平板70の中央部70aの質量と、この中央部70aに対向する領域の水Wの付加質量、弾性力を発揮する弾性部Kとしては、平板70自体の弾性力、減衰力を発揮する減衰部Cとしては、平板70の周囲の水W、およびスリット72を通り抜ける水W(の粘性)、がそれぞれ作用する。
このような制振装置A7により、平板70が取り付けられた水中構造物10の変位を抑制し、振動を減衰することができ、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。また、スリット板74を動かすことで、スリット72の開口寸法を容易に変更可能である。したがって、複数個の水中構造物10に制振装置A7を取り付ける場合に、個々の水中構造物10の固有振動数等に応じ、スリット板74を動かしてスリット72の開口寸法を調整することで、それぞれの水中構造物10に最適な振動減衰効果を付与することができる。しかも、このようなスリット板74の調整は、現場で容易に行うことができる、という利点もある。
ところで、上記したようなスリット板74は、発生した振動に応じ、アクチュエータ等で作動させ、これによってスリット72の開口寸法をアクティブに調整するような構成とすることもできる。これには、振動を検出するセンサと、スリット板74を作動させるアクチュエータ、センサでの検出結果に応じアクチュエータの作動を制御するコントローラ等が必要となる。これにより、いわゆるパッシブ型であった上記制振装置A7を、アクティブ型とすることができる。
[第8の実施の形態]
図19、図20は、本発明にかかる第8の実施の形態を示すものである。これら図19、図20に示すように、本第8実施形態における制振装置A8として、平板(質量部)80が、支持フレーム3に対し、ピン81等により上端部を中心として揺動自在に取り付けられている。また、平板80の下部に対応した位置には、上方に開口した箱体82が、支持フレーム3に取付けベース83を介して固定されており、平板80は、その下部を箱体82に挿入した状態とされている。加えて、平板80と支持フレーム3との間には、コイルバネ等の弾性部材(弾性部)84が必要に応じて取り付けられている。
このような制振装置A8を備えた水中構造物10は、外部から水中構造物10に略水平方向の成分を含む振動が伝わると、水中構造物10および平板80はピット11とともに振動しようとする。すると、平板80自体、および周囲の水Wの慣性により、平板80は、水中構造物10に対し、上端部のピン81を中心として揺動することで相対変位する。これにより、平板80の下部は、箱体82内で相対変位することになる。この箱体82には、水Wが侵入しており、相対変位する平板80は、この水Wの抵抗によって減衰力を発揮することになる。
このとき、制振装置A8の振動系においては、図4に示したような振動モデルにおいて、質量部Mとして、平板80の質量に加え、平板80に対向する(接する)領域に位置する水Wの付加質量が作用している。そして、弾性力を発揮する弾性部Kとしては、揺動する平板80に作用する重力加速度、減衰力を発揮する減衰部Cとしては、平板80周囲の水W、箱体82内の水W(の粘性)、がそれぞれ作用している。
このような制振装置A8により、揺動する平板80から、水中構造物10の振動とは反対方向の力が支持フレーム3に作用し、これによって水中構造物10の変位が抑制され、振動を減衰することができ、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、本第8実施形態では、弾性部材84を備えている。この弾性部材84は、制振装置A8の振動系において、弾性力を発揮する弾性部Kとして寄与するもので、この弾性部材84は、本第8実施形態の構成において必ずしも必須の構成ではないが、弾性部材84を設けることで、制振装置A8における弾性部Kの弾性係数を調整することができる。したがって、複数個の水中構造物10に制振装置A8を取り付ける場合に、個々の水中構造物10の固有振動数等に応じ、コイルバネ等からなる弾性部材84を変更することで、それぞれの水中構造物10に最適な振動減衰効果を付与することができる。
さて、上記第1〜第8実施形態において、制振装置A1〜A8を設ける位置は、水中構造物10の上端部とした。これは、制振装置A1〜A8による振動減衰効果を水中構造物10に作用させるには、制振装置A1〜A8を、振動の「腹」となる位置とするのが有効だからである。上記各実施の形態の水中構造物10は、ピット11の底面上に載置されるため、振幅の大きな水中構造物10の上端部側に対し振動に対する抗力を発揮するよう、水中構造物10の上端部に設けるのが好ましい。
しかし、他の水中構造物に本発明を適用する場合、例えば、その水中構造物が、上端部と下端部で固定されている場合、あるいは中間部に固定部分がある場合等には、適宜他の位置に制振装置A1〜A8を設ければ良く、その場合も振動の「腹」となる位置に制振装置A1〜A8を配置するのが好ましい。
なお、上記各実施の形態において、制振装置A1〜A8は、水中構造物10の四方に設ける例を挙げたが、もちろん、一方のみ、あるいは、二方、三方のみに設ける構成としてもよい。また、上記各実施の形態で示した制振装置A1〜A8に備えた構成を、適宜組み合わせることも有効である。これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更することが可能である。
引き続き、本発明にかかる第9〜第14の実施の形態について、図面を参照しながら詳述していく。ちなみに、上記第1〜第8実施形態では、水中構造物10がピット11等の設置対象物にボルトやサポート部材等の固定部材で一応は固定されていることを前提に、水中構造物10に振動が与えられた際、その固定部材への負荷を軽減しつつ、効果的にその振動を減衰できるように図ったものであるが、以下に示す第9〜第14実施形態では、水中構造物10は、設置対象物に何ら固定されることなく、単に設置対象物内の水底に載置されたいわゆるフリースタンディングの状態にあり、このフリースタンディングの水中構造物10に与えられた振動を効果的に減衰できるように図った点を大きな特徴とする。
[第9の実施の形態]
図21、図22は、本発明にかかる第9の実施の形態を示すものである。これら図21、図22に示すように、水中構造物10は、水の満たされたピット11内の底面11a上に単に載置されたものであって、水中構造物10(ラックセル2や支持フレーム3等)には、その四方の側面それぞれに、本第9実施形態における制振装置A9として、平板90が取り付けられている。具体的には、これらの各平板90は、その四隅が弾性部材91を介して水中構造物10に支持されており、水中構造物10の各側面に対して所定の間隔をあけて対向配置された格好になっている。各平板90には、所定径を有した貫通孔92が所定数形成されている。平板90の材料としては、耐腐食性に優れ剛性の高い鋼板が好ましく、また、弾性部材91としては、ゴム等を用いることもできるが、耐腐食性や耐久性に優れた金属製のコイルバネが好ましい。
このような制振装置A9を備えた水中構造物10は、ピット11そのものに生じた略水平方向の振動に伴い、ピット11の底面11aに対し、相対的に往復のスライド移動をしたり、下端の対向する二辺を順に支点として繰り返しの起き上がり移動(ロッキング)をしたり、相対的に下端は固定状態で上端側が弾性的に揺動変形したりするような振動をする。その際、水中構造物10には、基本的には周囲の水Wの抵抗により振動に対しての減衰力が作用するわけであるが、これと同時に、平板90も周囲の水Wの抵抗を受けるため、水中構造物10に対し平板90の振動が生じて弾性部材91が伸縮し、この弾発力が水中構造物10の振動に対しての更なる減衰力として作用する。しかも、平板90には、この振動に伴って貫通孔92に水Wが流通するため、水Wの粘性抵抗により減衰力が作用する。
従って、ピット11の不用意な振動に起因して水中構造物10に振動が生じても、制振装置A9により、付加的に水中構造物10の振動に対しての減衰力が作用するとともに、平板90の振動に対しての減衰力も作用するため、水中構造物10の全体としての振動を効果的に減衰でき、結果として抑制できる。
ここで、本第9実施形態の制振装置A9においては、水中構造物10に対しての平板90の固有振動数が水中構造物10の固有振動数と等しくなるように、平板90の外形寸法や、弾性部材91の弾性係数や、貫通孔92の個数および径等が選定されている。これにより、特に、ピット11の振動に起因して水中構造物10が共振した場合、これに伴って平板90も大きく振動するため、大きな減衰力が作用し、その共振状態の水中構造物10の振動を有効に減衰できることになる。
但し、ここで言う水中構造物10の固有振動数とは、ピット11の振動により生じる水中構造物10のスライド移動、ロッキング、揺動変形における固有の振動数のことである。従って、水中構造物10に対しての平板90の固有振動数の選定にあたっては、ピット11の振動により生じる水中構造物10の振動態様を踏まえた十分な振動解析が重要である。
[第10の実施の形態]
図23は、本発明にかかる第10の実施の形態を示すものである。本第10実施形態における制振装置A10の特徴は、上記第9実施形態における制振装置A9の構成要素はそのまま維持しつつその特性を変更した点にある。つまり、図23に示すように、本第10実施形態の制振装置A10として、第9実施形態の制振装置A9の構成要素である平板90、弾性部材91、および貫通孔92それぞれに相当する平板100、弾性部材101、および貫通孔102を備える。そして本第10実施形態では、水中構造物10に対しての平板100の固有振動数が水中構造物10の固有振動数よりも低くなるように、平板100の外形寸法や、弾性部材101の弾性係数や、貫通孔102の個数および径等が選定されている。
このような制振装置A10によれば、ピット11の不用意な振動に起因して水中構造物10に振動が生じても、上記第9実施形態と同様に、付加的に水中構造物10の振動に対しての減衰力が作用するとともに、平板90の振動に対しての減衰力も作用する。しかもこれに加え、水中構造物10に対しての平板100の固有振動数が水中構造物10の固有振動数よりも低いことから、平板100は相対的に水中構造物10の振動と逆位相で振動することになり、水中構造物10の側面に対し、接近した状態(図23中の破線参照)と、離れた状態(図23中の一点鎖線参照)とを繰り返す。そのため、平板100が水中構造物10の側面に接近する際、これら両者の間に存する水Wが圧縮される様相となり、その反発力が水中構造物10の側面に与えられてこの振動に対しての更なる減衰力として作用する。従って、より効果的に水中構造物10の全体としての振動を減衰できる。
[第11の実施の形態]
図24、図25は、本発明にかかる第11の実施の形態を示すものである。これら図24、図25に示すように、水中構造物10は、ピット11内の底面11a上に載置されたものであって、水中構造物10(ラックセル2や支持フレーム3等)には、その四方の側面それぞれに、本第11実施形態における制振装置A11として、弾性変形が可能な塊部材110が突設されている。これらの各塊部材110は、その内面が水中構造物10の各側面に固定され、一方外面110aがピット11の壁面11bと微小な隙間Tを隔てて対向配置された格好になっている。塊部材110の材料としては、ゴムやスポンジ等が好ましい。
このような制振装置A11を備えた水中構造物10では、ピット11の不用意な振動に起因して水中構造物10にスライド移動の振動が生じると、基本的には周囲の水Wの抵抗により振動に対しての減衰力が作用する。これに加え、水中構造物10のスライド移動に伴って塊部材110の外面110aとピット11の壁面11bとの隙間Tがより狭まる際、この隙間T内に存する水Wが圧縮される様相となり、その反発力が塊部材110に与えられてこれが弾性変形する。そして、この塊部材110からの弾発力が水中構造物10の振動に対しての更なる減衰力として作用する。
従って、水中構造物10にスライド移動の振動が生じても、制振装置A11により、付加的に水中構造物10の振動に対しての減衰力が作用するため、水中構造物10の全体としての振動を効果的に減衰でき、結果として抑制できる。
[第12の実施の形態]
図26、図27は、本発明にかかる第12の実施の形態を示すものである。これら図26、図27に示すように、水中構造物10は、ピット11内の底面11a上に載置されたものであって、水中構造物10(ラックセル2や支持フレーム3等)には、その四方の側面それぞれに、本第12実施形態における制振装置A12として、箱状部材120が突設されている。具体的には、これらの各箱状部材120は、大きくは、水中構造物10の各側面に固定された基箱121と、この基箱121に重ね合わされ水中構造物10の各側面に対して略直交する方向に可動が可能な可動箱122と、より構成され、両者で形成される各内部空間Qが、各可動箱122の可動に伴ってその可動方向に拡縮するようになっている。
更に、各可動箱122は、内部空間Qに配設された弾性部材123を介して基箱121に支持されており、その可動方向に対応する外面122aが、ピット11の壁面11bと微小な隙間Tを隔てて対向配置された格好になっている。また、各可動箱122の外面122aには、所定径を有した貫通孔124が所定数形成されている。基箱121および可動箱122の材料としては、耐腐食性に優れ剛性の高い鋼板が好ましく、また、弾性部材123としては、ゴム等を用いることもできるが、耐腐食性や耐久性に優れた金属製のコイルバネが好ましい。
このような制振装置A12を備えた水中構造物10では、ピット11の不用意な振動に起因して水中構造物10にスライド移動の振動が生じると、基本的には周囲の水Wの抵抗により振動に対しての減衰力が作用する。これに加え、水中構造物10のスライド移動に伴って可動箱122の外面122aとピット11の壁面11bとの隙間Tがより狭まる際、この隙間T内に存する水Wが圧縮される様相となり、その反発力が可動箱122の外面122aに与えられてこれが可動する。そして、この可動箱122の可動に伴ってその内部空間Qが収縮され、これにより内部空間Q内に存する水Wが圧縮される様相となり、その反発力が基箱121を介して水中構造物10の振動に対しての更なる減衰力として作用する。しかも、可動箱122には、この可動に伴って貫通孔124に水Wが流通するため、水Wの粘性抵抗によりその可動に対しても減衰力が作用する。
従って、水中構造物10にスライド移動の振動が生じても、制振装置A12により、付加的に水中構造物10の振動に対しての減衰力が作用するとともに、可動箱122の可動に対しての減衰力も作用するため、水中、水中構造物10の全体としての振動を効果的に減衰でき、結果として抑制できる。
[第13の実施の形態]
図28、図29は、本発明にかかる第13の実施の形態を示すものである。これら図28、図29に示すように、水中構造物10は、ピット11内の底面11a上に載置されたものであって、水中構造物10(ラックセル2や支持フレーム3等)には、その四方の側面それぞれに、本第13実施形態における制振装置A13として、管状部材130が突設されている。これらの各管状部材130は、水中構造物10の各側面に対し、これに沿いつつ略水平方向に延在するように固定されていて、その両端130aが大きく開口するとともに、中段部130bがくびれてその断面積が縮小されている。管状部材130の材料としては、耐腐食性に優れ剛性の高い鋼板が好ましい。
このような制振装置A13を備えた水中構造物10では、ピット11の不用意な振動に起因して水中構造物10にスライド移動、ロッキング、揺動変形の振動が生じると、基本的には周囲の水Wの抵抗により振動に対しての減衰力が作用する。これに加え、管状部材130内には、水中構造物10の振動に伴い、その振動に先行する側の一端130aの開口から周囲の水Wが流入するが、この水Wが中段部130b内を流通する際、この中段部130bがオリフィスとして機能するため、ここでの水Wの圧力が高くなるとともに、粘性抵抗が生じ、この粘性抵抗が管状部材130を介して水中構造物10の振動に対しての更なる減衰力として作用する。
従って、水中構造物10に振動が生じても、制振装置A13により、付加的に水中構造物10の振動に対しての減衰力が作用するため、水中構造物10の全体としての振動を効果的に減衰でき、結果として抑制できる。
[第14の実施の形態]
図30、図31は、本発明にかかる第14の実施の形態を示すものである。本第14実施形態における制振装置A14の特徴は、上記第13実施形態における制振装置A13の構成要素はそのまま維持しつつ新たな構成要素を付加した点にある。つまり、図30、図31に示すように、本第14実施形態の制振装置A14として、第13実施形態の制振装置A13の構成要素である管状部材130に相当する管状部材140を備える。そして本第14実施形態では、管状部材140の中段部140bに、略鉛直方向で上方に向けて延出する管体141が接続されていて、この管体141の下端は、管状部材140の中段部140bに形成された貫通孔142を通じてその中段部140b内に開口し、上端は水面から上方に突出して開口している。
このような制振装置A14によれば、ピット11の不用意な振動に起因して水中構造物10に振動が生じても、上記第13実施形態と同様に、付加的に水中構造物10の振動に対しての減衰力が作用する。しかもこれに加え、管体141内には、管状部材140の中段部140b内に存する高圧の水Wが貫通孔142を通じて浸入し、その水位が水面よりも上昇していることから、この上昇分の水Wの質量が管状部材140を介して水中構造物10へ押し下げ力として作用する。従って、水中構造物10へは付加的な減衰力と押し下げ力とがあいまって作用し、より効果的に水中構造物10の全体としての振動を減衰できる。
その他本発明は上記の各実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能である。
本発明は、水中に設置される水中構造物への制振装置として有用である。
本実施形態における水中構造物の構成を示す斜視図。 第1実施形態における制振装置の構成を示す水中構造物の斜視図。 第1実施形態の制振装置を取り付けた水中構造物の側方視平面図。 制振装置による振動系を示すモデル図。 制振装置を備えることでの制振効果を示す図。 第2実施形態における制振装置の構成を示す水中構造物の斜視図。 第2実施形態の制振装置を取り付けた水中構造物の側方視平面図。 第3実施形態における制振装置の構成を示す水中構造物の斜視図。 第3実施形態の制振装置を取り付けた水中構造物の側方視平面図。 第4実施形態における制振装置の構成を示す水中構造物の斜視図。 第4実施形態の制振装置を取り付けた水中構造物の側方視平面図。 第5実施形態における制振装置の構成を示す水中構造物の斜視図。 第5実施形態の制振装置を取り付けた水中構造物の側方視平面図。 第6実施形態における制振装置の構成を示す水中構造物の斜視図。 第6実施形態の制振装置を取り付けた水中構造物の側方視断面図。 第7実施形態における制振装置の構成を示す水中構造物の斜視図。 第7実施形態の制振装置の平面図。 第7実施形態の制振装置を取り付けた水中構造物の側方視断面図。 第8実施形態における制振装置の構成を示す水中構造物の斜視図。 第8実施形態の制振装置を取り付けた水中構造物の側方視平面図。 第9実施形態における制振装置の構成を示す水中構造物の斜視図。 第9実施形態の制振装置を取り付けた水中構造物の側方視断面図。 第10実施形態の制振装置を取り付けた水中構造物の側方視拡大断面図。 第11実施形態における制振装置の構成を示す水中構造物の斜視図。 第11実施形態の制振装置を取り付けた水中構造物の側方視断面図。 第12実施形態における制振装置の構成を示す水中構造物の斜視図。 第12実施形態の制振装置を取り付けた水中構造物の側方視断面図。 第13実施形態における制振装置の構成を示す水中構造物の斜視図。 第13実施形態の制振装置を取り付けた水中構造物の側方視断面図。 第14実施形態における制振装置の構成を示す水中構造物の斜視図。 第14実施形態の制振装置を取り付けた水中構造物の側方視断面図。
符号の説明
10 水中構造物
11 ピット
12 平板(質量部、弾性部)
20 平板(質量部)
21 弾性部材(弾性部)
30 容器(質量部)
31 弾性部材(弾性部)
40 平板(質量部、揺動部材)
50 平板(質量部、弾性部)
52 スペーサ
60 平板(質量部、弾性部)
62 孔
70 平板(質量部、弾性部)
72 スリット
74 スリット板(調整機構)
80 平板(質量部)
82 箱体
84 弾性部材(弾性部)
90 平板
91 弾性部材
92 貫通孔
100 平板
101 弾性部材
102 貫通孔
110 塊部材
120 箱状部材
121 基箱
122 可動箱
123 弾性部材
124 貫通孔
130 管状部材
140 管状部材
141 管体
142 貫通孔
A1〜A14 制振装置
V 隙間(流路)

Claims (17)

  1. 水中に位置する水中構造物に取り付けられる制振装置であって、
    前記水中構造物に振動が生じたとき、当該水中構造物の変位方向とは逆方向の変位を生じ、所定の質量を有した質量部と、
    前記質量部の変位を元に戻すための弾性力を発揮する弾性部と、
    を備え、
    前記質量部は、水中に位置した前記水中構造物が振動することで前記質量部が変位したときに、当該質量部周囲の水の質量を付加質量として受けることを特徴とする制振装置。
  2. 前記質量部および前記弾性部として平板を備え、当該平板は、水中に位置した前記水中構造物が振動したとき、その表面に略直交する方向に弾性変形することを特徴とする請求項1に記載の制振装置。
  3. 前記質量部として、上端部を前記水中構造物に回動自在に連結されることで揺動自在とされた揺動部材を備えることを特徴とする請求項1に記載の制振装置。
  4. 前記質量部として、内部に水を収める空間を有した容器を備えることを特徴とする請求項1に記載の制振装置。
  5. 前記質量部の周囲に、当該質量部が変位したときに当該質量部の周囲の水によって粘性抵抗を発生する流路が形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の制振装置。
  6. 前記質量部に、当該質量部が変位したときに当該質量部の周囲の水が通過する孔またはスリットが形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の制振装置。
  7. 前記孔または前記スリットの開口面積を調整する調整機構を備えることを特徴とする請求項6に記載の制振装置。
  8. 上方に開口してその内部に水が満たされ、かつ前記質量部の先端部が挿入される箱体をさらに備えることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の制振装置。
  9. 前記質量部の固有振動数を調整するため、当該質量部と前記水中構造物との間に弾性部材が設けられていることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の制振装置。
  10. 水底に載置される水中構造物に取り付けられる制振装置であって、
    水中構造物の側面に対し、所定の間隔をあけて対向配置されるとともに、弾性部材で支持された平板より成り、この平板には、水の流通を許す貫通孔が形成されていることを特徴とする制振装置。
  11. 前記弾性部材がコイルバネであることを特徴とする請求項10に記載の制振装置。
  12. 前記水中構造物に対しての前記平板の固有振動数が前記水中構造物の固有振動数と等しいことを特徴とする請求項10または11に記載の制振装置。
  13. 前記水中構造物に対しての前記平板の固有振動数が前記水中構造物の固有振動数よりも低いことを特徴とする請求項10または11に記載の制振装置。
  14. 貯水ピット内の水底に載置される水中構造物に取り付けられる制振装置であって、
    水中構造物の側面に突設された弾性変形が可能な塊部材より成り、この塊部材は、外面が貯水ピットの壁面と微小な隙間を隔てて対向配置されることを特徴とする制振装置。
  15. 貯水ピット内の水底に載置される水中構造物に取り付けられる制振装置であって、
    水中構造物の側面に突設された箱状部材より成り、この箱状部材は内外への水の流通を許す貫通孔が形成されて、水中構造物の前記側面に対しての略直交する方向に内部空間の拡縮変形が可能で、外面が貯水ピットの壁面と微小な隙間を隔てて対向配置されることを特徴とする制振装置。
  16. 水底に載置される水中構造物に取り付けられる制振装置であって、
    水中構造物の側面に突設され、この側面に沿いつつ略水平方向に延在する管状部材より成り、この管状部材の中段部は両端部よりも断面積が縮小されていることを特徴とする制振装置。
  17. 前記管状部材の中段部に上方に向けて管体が接続されていて、この管体は下端が前記管状部材の中段部内に開口し、上端が水面よりも上方に開口していることを特徴とする請求項16に記載の制振装置。
JP2004169485A 2003-08-12 2004-06-08 制振装置 Withdrawn JP2005090739A (ja)

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