JP2013156044A - 使用済燃料貯蔵ラック - Google Patents

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Abstract

【課題】地震時にロッキングが生じることを抑制して挙動を安定化させることを可能とした使用済燃料貯蔵ラックを提供することを目的とする。
【解決手段】燃料集合体20が収納されるラックセル14を多数格納するベースプレート11及びセル格納部12からなるラック本体部と、ラック本体部を支持する複数のラック脚部13とを備えて貯蔵ピット内に整列配置される使用済燃料貯蔵ラックにおいて、ラック脚部13が貯蔵ピットの床面に対して摺動可能にラック本体部を支持するとともに、少なくとも一つの燃料集合体20が、上下方向に弾性を有する下部弾性部材40及び上部弾性部材50を介してラック本体部に支持され、下部弾性部材40及び上部弾性部材50の剛性が、燃料集合体20の固有振動数が、ラック本体のロッキングによる固有振動数と一致するように調整されるようにした。
【選択図】図2

Description

本発明は、燃料集合体を収納して貯蔵ピット内に整列配置される使用済燃料貯蔵ラックに関する。
核燃料サイクルの終期にあって、燃焼を終えて使用できなくなった燃料集合体は、熱的に冷却する必要があることから、使用済燃料貯蔵ラックに収納され、貯蔵ピット(使用済燃料プール)に一定期間冷却状態で貯蔵される。
現在の原子力プラントにおいて、使用済燃料貯蔵ラックとしては、主に貯蔵ピットの床に固定される床支持型、又は貯蔵ピットの壁に固定される壁支持型のものが用いられている。
ところで、このような床支持型、壁支持型の使用済燃料貯蔵ラックは、使用済燃料貯蔵量の増加に対応することが難しく、また、地震発生時に水の流体付加減衰効果によってある程度免震効果を得ることが可能であるものの、大地震発生時には支持部に作用する荷重が大きくなり耐震裕度が小さくなる傾向にあった。
そこで現在、使用済燃料貯蔵ラックとして高い耐震性を有するフリースタンディングラック(自立型貯蔵ラック)の採用が検討されており、地震時における挙動把握のための試験が実施されている。
特開2011−149904号公報
しかしながら、上述したような自立型の使用済燃料貯蔵ラックは、地震時等において滑動やロッキング等といった複雑な挙動を示す。自立型の使用済燃料貯蔵ラックは貯蔵ピット内に複数体並べて設置されるため、滑動やロッキングが生じると、隣接する使用済燃料貯蔵ラック同士が衝突して、さらに使用済燃料貯蔵ラックの挙動に影響を及ぼし、全体の挙動評価が複雑になるという問題が考えられた。
特にロッキングは滑動を助長する傾向があり、ロッキングが大きくなるほど滑動量が大きくなり、滑り挙動も大きくなる。また、ロッキングが生じるとラック脚部に大きな荷重がかかるため、構造の健全性を維持するためにも地震時の応答挙動を安定化させることが求められている。
このようなことから本発明は、地震時にロッキングが生じることを抑制して挙動を安定化させることを可能とした使用済燃料貯蔵ラックを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するための第1の発明に係る使用済燃料貯蔵ラックは、燃料集合体が収納されるラックセルを多数格納してなるラック本体部と、前記ラック本体部を支持する複数のラック脚部とを備えて貯蔵ピット内に整列配置される使用済燃料貯蔵ラックにおいて、前記ラック脚部が前記貯蔵ピットの床面に対して摺動可能に前記ラック本体部を支持するとともに、少なくとも一つの前記燃料集合体が、上下方向に弾性を有する弾性手段を介して前記ラック本体部に支持され、前記弾性手段は、該弾性手段を備えた前記燃料集合体の固有振動数が、前記ラック本体のロッキングによる固有振動数と一致するようにその剛性を調整されたことを特徴とする。これにより、燃料集合体によりラック本体のロッキング応答が低減され、ラック本体の挙動を安定させる効果を有する。
また、上記の課題を解決するための第2の発明に係る使用済燃料貯蔵ラックは、第1の発明に係る使用済燃料貯蔵ラックにおいて、少なくとも他の一つの前記燃料集合体が、上下方向に弾性を有し前記弾性手段とは異なる剛性を有する他の弾性手段を介して前記ラック本体に支持されたことを特徴とする。これにより、ロッキング時における燃料集合体の落下時刻にずれが生じ、ラック脚部に作用する荷重を低減する効果を有する。
また、上記の課題を解決するための第3の発明に係る使用済燃料貯蔵ラックは、第1又は第2の発明に係る使用済燃料貯蔵ラックにおいて、前記弾性手段として、前記ラックセル内に該ラックセルの内周面とは離間して設けられる下部筒状体、前記下部筒状体の内周面に摺動自在に設けられ前記燃料集合体の下部ノズルを支持する下部可動板、並びに前記下部可動板と前記ラック本体の底部との間に介在する下部弾性体からなる下部弾性部材、及び、前記ラックセル内に該ラックセルの内周面とは離間して設けられる上部筒状体、前記上部筒状体の内周面に固定された固定板、前記上部筒状体の内周面に摺動自在に設けられ前記燃料集合体の上部ノズルに当接する上部可動板、並びに前記固定板と前記上部可動板との間に介在する上部弾性体からなり前記ラックセルに固定された上部弾性部材を備えたことを特徴とする。
また、上記の課題を解決するための第4の発明に係る使用済燃料貯蔵ラックは、第3の発明に係る使用済燃料貯蔵ラックにおいて、前記下部弾性部材及び前記下部弾性部材が、上下方向に貫通する中空部を備えたことを特徴とする。
本発明に係る使用済燃料貯蔵ラックによれば、地震時等におけるロッキングを抑制することができ、滑り量が小さくなり、ラックブロックの挙動の安定化を図ることができる。また、ロッキング後にラック脚部と床面とが衝突した際の燃料集合体への入力荷重を抑制し、燃料の保護性を向上させることができる。
本発明に係る使用済燃料貯蔵ラックを示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る使用済燃料貯蔵ラックを示す説明図である。 図3(a)は図2のA部拡大図、図3(b)は図2のB部拡大図である。 図4(a)は図2のC部拡大図、図4(b)は図2のD部拡大図である。 図5(a)は本発明の第2の実施形態おける一部の下部弾性部材の拡大図、図5(b)は本発明の第2の実施形態における一部の上部弾性部材の拡大図である。 図6(a)は本発明の第3の実施形態における一部の下部弾性部材の拡大図、図6(b)は本発明の第3の実施形態における一部の上部弾性部材の拡大図である。
以下、図面を参照しつつ本発明に係る使用済燃料貯蔵ラックについて詳細に説明する。
〔第1の実施形態〕
図1ないし図4を用いて本発明の第1の実施形態に係る使用済燃料貯蔵ラックについて説明する。
図1に示すように、本実施形態において使用済燃料貯蔵ラック10は、ベースプレート11と、ベースプレート11上に形成された概ね方形状のセル格納部12と、ベースプレート11の下部に固定されてベースプレート11及びセル格納部12を支持する複数(図1では四つ)のラック脚部13とを備えて構成された自立型のラックとなっている。
本実施形態においては、ベースプレート11及びセル格納部12によりラック本体部が構成されており、ラック脚部13は貯蔵ピットの床面に対して摺動可能にラック本体部を支持している。このような使用済燃料貯蔵ラック10は貯蔵ピット内に複数体並べて整列配置される。
セル格納部12には、N個(図1ではN=70)の角管からなるラックセル(鉛直セル)14が複数列(図1では7×10列)に整列した状態で格納されている。
図2に示すように、それぞれのラックセル14には、原子炉から取り出された使用済燃料である燃料集合体20(20M,20L)が収納されている。燃料集合体20は、長手状に形成された多数の燃料棒21を複数のグリッド22で束ねた構成となっている。この燃料集合体20の下端及び上端にはそれぞれ下部ノズル23、上部ノズル24が配設されている。
このような本実施形態の使用済燃料貯蔵ラック10において、M個(M=1〜N)の燃料集合体20Mはそれぞれ上下方向に弾性を有する下部弾性部材40、上部弾性部材50を介してベースプレート11及びラックセル14に支持されている一方、L個(L=N−M)の燃料集合体20Lがベースプレート11に直接支持されている。
すなわち、M個の燃料集合体20Mにおいては、図3(a)に示すように、下部ノズル23とベースプレート11との間に下部弾性手段としての下部弾性部材40が介挿されるとともに、図3(b)に示すように、固定具(図示省略)によりラックセル14に固定された上部弾性手段としての上部弾性部材50が上部ノズル24に当接した状態となっている。
また、L個の燃料集合体20Lにおいては、図4(a)に示すように、下部ノズル23は直接ベースプレート11に支持され、図4(b)に示すように、上部ノズル24はラックセル14に対して非固定の状態となっている。
下部弾性部材40は例えば角管からなる下部筒状体41と、該下部筒状体41の内周面に上下方向に摺動可能に設けられて下部ノズル23を支持する下部可動板42と、下部可動板42とベースプレート11との間に介在し上下方向に弾性を有する下部弾性体43とから構成されている。
また、上部弾性部材50は角管からなる上部筒状体51と、該上部筒状体51の内周面に固定された固定板52と、上部筒状体51の内周面に上下方向に摺動可能に設けられて上部ノズル24に当接される上部可動板53と、固定板52と上部可動板53との間に介在し上下方向に弾性を有する上部弾性体54とから構成されている。
なお、燃料集合体20の冷却用の流路を確保するため、下部筒状体41とラックセル14の内周面との間、上部筒状体51とラックセル14の内周面との間はそれぞれ離間した状態となっている。
ここで、下部弾性体43及び上部弾性体54は、例えばコイルばねや空気ばね等によって構成され、燃料集合体20の固有振動数が使用済燃料貯蔵ラック10のロッキング固有振動数と一致するようにその剛性を調整されているものとする。
このように構成される本実施形態に係る使用済燃料貯蔵ラックによれば、下部弾性部材40及び上部弾性部材50を設けたことにより、M個の燃料集合体20Mをダイナミックダンパとして利用することができ、地震時等の揺れに対して使用済燃料貯蔵ラックのロッキングを抑制することが可能となる。
例えば、使用済燃料貯蔵ラック10の総重量を70000kg、燃料集合体20の総数をN=70、一つの燃料集合体20の重量を680kgとした場合、全ての燃料集合体20に下部弾性部材40及び上部弾性部材50を設けると、使用済燃料貯蔵ラック10の総重量70000kgに対し、燃料集合体20の総重量である47600kg(=680kg×70)をダイナミックダンパとして利用することができることになる。
これにより、地震時等に、使用済燃料貯蔵ラック10のロッキングを抑制して水平方向に対する滑動量を小さくすることができ、使用済燃料貯蔵ラック10の挙動の安定性を向上させることが可能となる。
また、ロッキング後の使用済燃料貯蔵ラック10と床面との衝突時における燃料集合体20への入力荷重を抑制することができるため、燃料集合体20の保護性が向上する。
なお、使用済燃料貯蔵ラック10は短軸(図1に示すy軸)周りに比較して長軸(図1に示すx軸)周りのロッキングが大きく、また滑り量も大きいため、制御対象は長軸回りとすることが好ましい。そのため、M個の燃料集合体20Mは、y軸方向について対称となるように配置することが好ましい。また、下部弾性部材40及び上部弾性部材50を設ける燃料集合体20Mの数Mとしては、一つ(M=1)であっても効果を奏するが、総数Nの半数(本実施形態ではM=35個)程度に下部弾性部材40及び上部弾性部材50を設けるようにするとより好適である。
〔第2の実施形態〕
図5を用いて本発明の第2の実施形態に係る使用済燃料貯蔵ラックについて説明する。本実施形態に係る使用済燃料貯蔵ラックは、上述した第1の実施形態に係る使用済燃料貯蔵ラックにおいて、L個の燃料集合体20Lが図5に示す他の弾性手段としての下部弾性部材60及び上部弾性部材70を介してベースプレート11及びラックセル14に支持される例である。その他の構成については第1の実施形態に係る使用済燃料貯蔵ラックと概ね同様であり、以下、同一の部材には同一の符号を付して重複する説明は適宜省略し、異なる点を中心に説明する。
図5に示すように、本実施形態において、L個の燃料集合体20Lは上下方向に弾性を有する下部弾性部材60及び上部弾性部材70を介してベースプレート11及びラックセル14に支持されている。
すなわち、L個の燃料集合体20Lにおいては、図5(a)に示すように、下部ノズル23とベースプレート11との間に下部弾性部材60が介挿されるとともに、図5(b)に示すように、固定具(図示省略)によりラックセル14に固定された上部弾性部材70が上部ノズル24に当接された状態となっている。
弾性部材60は例えば角管からなる下部筒状体61と、該下部筒状体61の内周面に摺動可能に設けられて下部ノズル23を支持する下部可動板62と、下部可動板62とラックセル14との間に介在し上下方向に弾性を有する下部弾性体63とから構成されている。
また、上部弾性部材70は角管からなる上部筒状体71と、該上部筒状体71の内周面に固定された固定板72と、上部筒状体71の内周面に摺動可能に設けられて上部ノズル24に当接される上部可動板73と、固定板72と上部可動板73との間に介在し上下方向に弾性を有する上部弾性体74とから構成されている。
なお、下部筒状体61とラックセル14の内周面との間、上部筒状体71とラックセル14の内周面との間は、それぞれ燃料集合体20の冷却用の流路を確保するために離間した状態となっている。
ここで、下部弾性体63及び上部弾性体74は、例えばコイルばねや空気ばね等によって構成され、その剛性が、下部弾性体43及び上部弾性体54の固有振動数と相違するように、且つ、L個それぞれの燃料集合体20L−i(i=1,2,3,…,L)について各々異なるように調整されているものとする。
このように構成される本実施形態に係る使用済燃料貯蔵ラックによれば、上述した第1の実施形態に係る使用済燃料貯蔵ラックによる作用効果に加えて、地震時等における燃料集合体20の跳び上がりに対し、L個の燃料集合体20Lについて着地のタイミングを相違させることができるため、ロッキング後の着地時にラック脚部13に作用する荷重を低減することができる。
さらに、L個の燃料集合体20Lを支持する複数の下部弾性部材60及び上部弾性部材70の剛性を個々に変化させることにより、下部弾性体60及び上部弾性体70が配設されたL個の燃料集合体20Lの跳び上がり及び着地のタイミングがそれぞれ異なることとなる。これにより、燃料集合体20がロッキング後に着地するときのラック脚部13に作用する荷重をより低減することができる。すなわち、従来ロッキングにより一つのラック脚部13に作用していた、例えば最大約100tの荷重を分散させることが可能となり、構造上の安全性が向上する。
なお、本実施形態では、L個の燃料集合体20Lに設けられる下部弾性体63及び上部弾性体74の剛性を個々に異なるように調整する例を示したが、下部弾性体63及び上部弾性体74の剛性は上述した例に限定されるものではなく、少なくとも下部弾性体43及び上部弾性体54と異なる剛性とすればラック脚部13に作用する荷重を低減することができる。
例えば、L個の燃料集合体20Lの下部弾性体63及び上部弾性体74の全てを同一の剛性とする、又は、L個の燃料集合体20Lを複数のグループに分けて各々のグループごとに下部弾性体63及び上部弾性体74の剛性を一致させる等、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であることは言うまでもない。
〔第3の実施形態〕
図6を用いて本発明の第3の実施形態に係る使用済燃料貯蔵ラックについて説明する。本実施形態に係る使用済燃料貯蔵ラックは、上述した第1の実施形態において説明した下部弾性部材40及び上部弾性部材50に代えて、図7に示す下部弾性部材80及び上部弾性部材90を用いる例である。その他の構成については第1の実施形態に係る使用済燃料貯蔵ラックと概ね同様であり、以下、同一の部材には同一の符号を付して重複する説明は適宜省略し、異なる点を中心に説明する。
図6に示すように、本実施形態において、M個(例えば、M=1〜N)の燃料集合体20Mは上下方向に弾性を有する下部弾性部材80及び上部弾性部材90を介してベースプレート11及びラックセル14に支持されている。
すなわち、M個の燃料集合体20Mにおいては、図6(a)に示すように、下部ノズル23とベースプレート11との間に下部弾性部材80が介挿されるとともに、図6(b)に示すように、固定具(図示省略)によりラックセル14に固定された上部弾性部材90が上部ノズル24にそれぞれ当接された状態となっている。
弾性部材80は例えば角管からなる下部筒状体81と、該下部筒状体81の内周面に摺動可能に設けられて下部ノズル23を支持する下部可動板82と、下部可動板82とベースプレート11との間に介在し上下方向に弾性を有する下部弾性体83とから構成されている。さらに、本実施形態において、下部弾性部材80には下部ノズル23の凹部23aに対向する部分に下部中空部84が形成されている。
また、弾性部材90は角管からなる上部筒状体91と、該上部筒状体91の内周面に固定された固定板92と、上部筒状体91の内周面に摺動可能に設けられて上部ノズル24に当接される上部可動板93と、固定板92と上部可動板93との間に介在し上下方向に弾性を有する上部弾性体94とから構成され、さらに、上部弾性部材90には上部ノズル24の凹部24aに対向する部分に上部中空部95が形成されている。
なお、下部筒状体81とラックセル14の内周面との間、上部筒状体91とラックセル14の内周面との間は、それぞれ燃料集合体20の冷却用の流路を確保するために離間した状態となっている。
ここで、下部弾性体83及び上部弾性体94は、例えばコイルばねや空気ばね等によって構成され、燃料集合体20の固有振動数が使用済燃料貯蔵ラック10のロッキング固有振動数と一致するようにその剛性を調整されているものとする。
上述した本実施形態に係る使用済燃料貯蔵ラックによれば、下部弾性部材80、上部弾性部材90がそれぞれ下部中空部84、上部中空部95を備えていることにより、上述した第1の実施形態に係る使用済燃料貯蔵ラックによる作用効果に加えて、燃料集合体20を冷却するための冷却水の流路をより多く確保することができるため、燃料集合体20の冷却性能を向上させることができる。
なお、本実施形態では、上述した第1の実施形態に係る使用済燃料貯蔵ラックの下部弾性部材40、上部弾性部材50に代えて図6に示す下部弾性部材80、上部弾性部材90を用いる例を示したが、本実施形態に係る使用済燃料貯蔵ラックは、燃料集合体20を冷却するための冷却水の流路をより多く確保することを目的としており、例えば、第2の実施形態において説明した下部弾性部材60、上部弾性部材70に中空部を形成するなど、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
本発明は、使用済燃料貯蔵ラックに適用して好適なものである。
10 使用済燃料貯蔵ラック
11 セル格納部
12 ラック脚部
20M,20L ラックセル
30 燃料集合体
33 下部ノズル
34 上部ノズル
40,60,80 下部弾性部材
41,61,81 筒状体
42,62,82 可動板
43,63,83 弾性体
50,70,90 上部弾性部材
51,71,91 筒状体
52,72,92 固定板
53,73,93 可動板
54,74,94 弾性体

Claims (4)

  1. 燃料集合体が収納されるラックセルを多数格納してなるラック本体部と、前記ラック本体部を支持する複数のラック脚部とを備えて貯蔵ピット内に整列配置される使用済燃料貯蔵ラックにおいて、
    前記ラック脚部が前記貯蔵ピットの床面に対して摺動可能に前記ラック本体部を支持するとともに、
    少なくとも一つの前記燃料集合体が、上下方向に弾性を有する弾性手段を介して前記ラック本体部に支持され、
    前記弾性手段は、該弾性手段を備えた前記燃料集合体の固有振動数が、前記ラック本体のロッキングによる固有振動数と一致するようにその剛性を調整された
    ことを特徴とする使用済燃料貯蔵ラック。
  2. 少なくとも他の一つの前記燃料集合体が、上下方向に弾性を有し前記弾性手段とは異なる剛性を有する他の弾性手段を介して前記ラック本体に支持された
    ことを特徴とする請求項1記載の使用済燃料貯蔵ラック。
  3. 前記弾性手段として、
    前記ラックセル内に該ラックセルの内周面とは離間して設けられる下部筒状体、前記下部筒状体の内周面に摺動自在に設けられ前記燃料集合体の下部ノズルを支持する下部可動板、並びに前記下部可動板と前記ラック本体の底部との間に介在する下部弾性体からなる下部弾性部材、及び、
    前記ラックセル内に該ラックセルの内周面とは離間して設けられる上部筒状体、前記上部筒状体の内周面に固定された固定板、前記上部筒状体の内周面に摺動自在に設けられ前記燃料集合体の上部ノズルに当接する上部可動板、並びに前記固定板と前記上部可動板との間に介在する上部弾性体からなり前記ラックセルに固定された上部弾性部材を備えた
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の使用済燃料貯蔵ラック。
  4. 前記下部弾性部材及び前記下部弾性部材が、上下方向に貫通する中空部を備えた
    ことを特徴とする請求項3記載の使用済燃料貯蔵ラック。
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