JP7195969B2 - 核燃料貯蔵用ラック、核燃料貯蔵用ラックの設置方法並びに核燃料貯蔵用ラックの製造方法 - Google Patents

核燃料貯蔵用ラック、核燃料貯蔵用ラックの設置方法並びに核燃料貯蔵用ラックの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、核燃料を貯蔵ピット内の水中に立てた状態で貯蔵するために当該核燃料を支持する核燃料貯蔵用ラックに関する。
例えば、特許文献1には、核燃料貯蔵用ラック(以下、ラックと言う)が貯蔵ピットの床面(底面)に対して摺動可能に載置され、地震発生時に作用する水平力を水の流体付加減衰効果と共にラックの摺動抵抗によって吸収する、いわゆるフリースタンディング式のラックが示されている。
特許第5826325号公報
フリースタンディング式のラックとして構成した場合、貯蔵ピットの床面に直置きで支持構造が不要となり、かつ地震時に支持構造に荷重(応力)が集中して破損するなどのおそれがない。その反面、フリースタンディング式のラックは、過大な地震によりラックの片端が浮き上がるロッキング事象が発生するおそれがある。ロッキング事象が発生すると、ラック同士が衝突したり、ラックが貯蔵ピットの床面や壁面に衝突したりするおそれがある。
また、ロッキング事象によりラックの片端が浮き上がると、このラックの上部が他のラックや貯蔵ピットの壁面に衝突しやすい。ラックの上部に衝突の衝撃が伝わると、衝突の荷重がラックの上部から下部の構造物に伝わりやすいため、ラックの部材への応力が過大となるおそれがある。
上述した特許文献1では、フリースタンディング式のラックにおいて、ラック本体の側面から突出する衝突部材を設けることが示されている。
しかし、特許文献1の衝突部材は、ラックの側面に設けられていることから、ロッキング事象が発生して衝突部材が他のラックや貯蔵ピットの壁面に衝突すると、ラックの部材全体に衝突の衝撃が伝わるおそれがある。
なお、互いに隣り合うラックを連結することで、ロッキング事象を抑制することも考えられるが、このような構成は部品点数が多く、当該部品をラックに取り付ける作業に手間がかかる問題がある。
本発明は上述した課題を解決するものであり、フリースタンディング式においてラック構造部材に係る応力を低減することのできる核燃料貯蔵用ラックを提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、本発明の一態様に係る核燃料貯蔵用ラックは、貯蔵する核燃料の周りを囲む外枠と、前記外枠の下端が取り付けられて前記核燃料の下端を支持する基盤と、前記基盤の底面に取り付けられて貯蔵ピットの水中の床面に載置される脚部と、前記基盤から前記外枠よりも外側に突出する外側突出部を有する衝突部材と、を備える。
また、本発明の一態様に係る核燃料貯蔵用ラックでは、前記床面に載置されている状態で転倒方向の最外位置の前記脚部を転倒の中心とし、この中心から重心までの水平方向の距離aと、前記中心から重心までの鉛直方向の距離bと、に基づき、転倒時の前記転倒方向への前記重心の移動角度θが、θ=atan(a/b)の関係を満たし、前記外側突出部は、前記転倒方向への前記重心の移動角度αで突出端が前記床面に接触する場合に、α>θの範囲で前記外枠よりも外側への突出寸法が規定されることが好ましい。
また、本発明の一態様に係る核燃料貯蔵用ラックでは、前記衝突部材は、前記外側突出部から上方に立ち上がる上側突出部を含むことが好ましい。
また、本発明の一態様に係る核燃料貯蔵用ラックでは、前記上側突出部は、前記外枠とは別体で離れて設けられていることが好ましい。
また、本発明の一態様に係る核燃料貯蔵用ラックでは、前記上側突出部は、核燃料の有効長よりも下方の範囲に配置されていることが好ましい。
また、本発明の一態様に係る核燃料貯蔵用ラックでは、前記上側突出部は、側面視において、核燃料貯蔵用ラックの上端位置と、前記外側突出部の最大突出位置とを結ぶ直線よりも外側に突出して配置されていることが好ましい。
また、本発明の一態様に係る核燃料貯蔵用ラックでは、前記外側突出部および前記上側突出部は、互いの外面が面一に設けられていることが好ましい。
また、本発明の一態様に係る核燃料貯蔵用ラックでは、前記上側突出部は、補強リブが設けられていることが好ましい。
また、本発明の一態様に係る核燃料貯蔵用ラックでは、前記衝突部材は、前記基盤と別体で取り付けられていてもよい。
上述の目的を達成するために、本発明の一態様に係る核燃料貯蔵用ラックの設置方法は、上述した核燃料貯蔵用ラックを用い、互いに隣接する前記核燃料貯蔵用ラック同士の前記衝突部材を対向させて前記貯蔵ピットの床面に載置する。
また、本発明の一態様に係る核燃料貯蔵用ラックの設置方法では、互いに隣接する前記核燃料貯蔵用ラック同士の前記衝突部材を接触させて配置することが好ましい。
また、本発明の一態様に係る核燃料貯蔵用ラックの設置方法では、前記床面から前記衝突部材の最上位置までの距離Xと、前記床面から前記核燃料貯蔵用ラックの上端位置までの距離Xと、前記核燃料貯蔵用ラックの前記外枠から前記衝突部材の最大突出位置までの距離Xと、互いに隣接する前記核燃料貯蔵用ラックの前記衝突部材の対面する距離Xと、転倒時の前記核燃料貯蔵用ラックの前記床面に対する傾き角度βと、が、X>(X・β-X・β)、β=X/Xの関係を満たすことが好ましい。
上述の目的を達成するために、本発明の一態様に係る核燃料貯蔵用ラックの製造方法は、貯蔵する核燃料の周りを囲む外枠と、前記外枠の下端が取り付けられて前記核燃料の下端を支持する基盤と、前記基盤の底面に取り付けられて貯蔵ピットの水中の床面に載置される脚部と、を備える核燃料貯蔵ラックの製造方法であって、前記基盤に、前記外枠よりも外側に突出する衝突部材を取り付ける。
本発明によれば、地震発生時に作用する水平力により貯蔵ピットの床面上を水平方向に移動し隣り合う核燃料貯蔵用ラックが近づいた場合、まず、隣り合う核燃料貯蔵用ラックの衝突部材が衝突する。このため、衝突荷重を全て衝突部材から基盤の面内で受け止めることとなる。この結果、基盤以外に核燃料を支持する構成への衝突荷重の伝達を抑制する。従って、本発明は、フリースタンディング式において核燃料に係る応力を低減できる。
図1は、貯蔵ピットの側断面図である。 図2は、貯蔵ピットの平面図である。 図3は、本発明の実施形態1に係る核燃料貯蔵用ラックの側面図である。 図4は、本発明の実施形態1に係る核燃料貯蔵用ラックの平面図である。 図5は、本発明の実施形態1に係る核燃料貯蔵用ラックの他の例平面図である。 図6は、本発明の実施形態1に係る核燃料貯蔵用ラックの説明図である。 図7は、本発明の実施形態2に係る核燃料貯蔵用ラックの側面図である。 図8は、本発明の実施形態2に係る核燃料貯蔵用ラックの部分拡大斜視図である。 図9は、本発明の実施形態2に係る核燃料貯蔵用ラックの部分拡大斜視図である。 図10は、本発明の実施形態2に係る核燃料貯蔵用ラックの部分拡大斜視図である。 図11は、本発明の実施形態2に係る核燃料貯蔵用ラックの部分拡大斜視図である。 図12は、本発明の実施形態2に係る核燃料貯蔵用ラックの部分拡大斜視図である。 図13は、本発明の実施形態2に係る核燃料貯蔵用ラックの説明図である。 図14は、本発明の実施形態3に係る核燃料貯蔵用ラックの設置方法の説明図である。 図15は、本発明の実施形態3に係る核燃料貯蔵用ラックの設置方法の説明図である。
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
図1は、貯蔵ピットの側断面図である。図2は、貯蔵ピットの平面図である。
貯蔵ピット101は、原子力発電プラントにおいて原子炉にて使用された使用済みの燃料集合体や、未使用の燃料集合体が貯蔵される。燃料集合体は、複数の燃料棒である核燃料が束ねられた集合体である。従って、燃料集合体は、いわゆる核燃料である。貯蔵ピット101は、矩形状で上部が開放されたコンクリート躯体のプールとして構成されている。貯蔵ピット101は、床面101a、および図2中のN方向、S方向と、W方向、E方向の4方向を囲む側壁の縦壁面101bを有している。この貯蔵ピット101において、床面101aに核燃料貯蔵用ラック1が配置される。核燃料貯蔵用ラック1は、上部が開放されて格子状に区画された複数の燃料収納部としてのセル12が設けられている。そして、貯蔵ピット101は、内部に水103が貯留された状態で、核燃料貯蔵用ラック1の各セル12に燃料集合体が立てられた状態で収納されて貯蔵される。
貯蔵ピット101は、その床面101aおよび縦壁面101bの内面であるコンクリート面にライニング102が張り付けられている。ライニング102は、厚さ約5mm程度のオーステナイト系ステンレス鋼からなり、貯蔵ピット101の床面101aおよび縦壁面101bの内面を保護するものである。
核燃料貯蔵用ラック1は、ラック本体11と、ラック本体11に設けられた燃料収納部としてのセル12を有する。
ラック本体11は、ステンレス鋼で形成され、基盤11Aと、外枠11Bと、支持格子11Cと、脚部11Dと、を含み構成されている。基盤11Aは平面視で矩形状に形成されラック本体11の基部をなす。外枠11Bは、矩形の板材として形成され、基盤11Aの各辺から上方に立ち上がって設けられて平面視で矩形状の筒を形成し、ラック本体11の外周部をなす。外枠11Bは、後述する上部、中央部、下部の支持格子11Cを支持するように各支持格子11Cの周りを囲む。なお、図には明示しないが、外枠11Bは、後述する上部、中央部、下部の支持格子11Cを支持するように各支持格子11Cの周りを囲む構成として、矩形の板材以外に帯状の板材の組み合わせにて形成されていてもよい。支持格子11Cは、セル12を個々に支持する格子が形成されている。支持格子11Cは、ラック本体11の外枠11Bがなす筒内において、例えば、上部、中央部、下部の3箇所に設けられている。脚部11Dは、基盤11Aの底面に複数設けられている。脚部11Dは、床面101aに対して摺動することが可能に設けられている。ラック本体11は、脚部11Dにより床面101aに自立して支持され、床面101aに対して相対移動が可能とされている。従って、核燃料貯蔵用ラック1は、いわゆるフリースタンディング方式のラックである。ラック本体11は、直方体形状の外形をなし、貯蔵ピット101の周りを矩形状に囲む4面の縦壁面101bから所定距離を隔てた状態で複数(図2では12個)が平面視の4方向に矩形状に整列して床面101aに配置されている。
セル12は、角型の筒状(角パイプ状)に形成され、ラック本体11の支持格子11Cの各格子に挿入され、基盤11Aに下端が置かれて支持される。セル12は、中性子吸収材からなる板材で形成されている。中性子吸収材は、ボロン、ガドリニウムの少なくとも一方を添加したステンレス鋼や、ボロン化合物(好ましくは炭化ホウ素)、ガドリニウムの少なくとも一方を含有するアルミニウム複合材からなる。各セル12は、筒内に核燃料である燃料集合体が上方から挿入されて収納される。
従って、核燃料貯蔵用ラック1は、各セル12に挿入された燃料集合体は、基盤11Aにより下端が支持され、支持格子11Cにより周囲が支持され、外枠11Bにより周りを囲まれて保護される。
ところで、フリースタンディング方式の核燃料貯蔵用ラック1は、地震発生時に作用する水平力を水103の流体付加減衰効果と共に核燃料貯蔵用ラック1の摺動抵抗によって吸収することで高い耐震性を有する。その反面、地震レベルが大きくなると、移動方向の片側がロックされて移動方向の反対側の片側が浮き上がるロッキング事象が発生し、核燃料貯蔵用ラック1同士が衝突したり、核燃料貯蔵用ラック1が貯蔵ピット101の床面101aや縦壁面101bに衝突したり、核燃料貯蔵用ラック1が縦壁面101bに接近したりすることが課題となっている。核燃料貯蔵用ラック1同士が衝突すると、ラック本体11およびセル12に荷重が伝わり応力が過大となるおそれがある。核燃料貯蔵用ラック1が貯蔵ピット101の床面101aや縦壁面101bに衝突すると、床面101aや縦壁面101bのライニング102が損傷した場合に当該床面101aや縦壁面101bの保護ができなくなるおそれがある。核燃料貯蔵用ラック1が貯蔵ピット101の縦壁面101bに接近すると、貯蔵ピット101の壁の向こう側に存在する通路などに核燃料が近くなり、通路などの空間線量の増加が生じるおそれがある。そこで、例えば、核燃料貯蔵用ラック1の滑り量分を考慮して核燃料貯蔵用ラック1同士の距離や、縦壁面101bからラック本体11の距離を大きくすると、貯蔵ピット101内において核燃料の貯蔵スペースが狭くなるため核燃料の貯蔵体数が少なくなる課題が生じる。以下の各実施形態では、この課題を解決するための核燃料貯蔵用ラック1、核燃料貯蔵用ラックの設置方法並びに核燃料貯蔵用ラックの製造方法を提供する。
[実施形態1]
図3は、実施形態に係る核燃料貯蔵用ラックの側面図である。図4は、実施形態1に係る核燃料貯蔵用ラックの平面図である。図5は、実施形態1に係る核燃料貯蔵用ラックの他の例平面図である。図6は、実施形態1に係る核燃料貯蔵用ラックの説明図である。
図3に示すように、実施形態1の核燃料貯蔵用ラック1は、衝突部材13を備える。衝突部材13は、基盤11Aから外枠11Bよりも外側に突出する外側突出部13Aを有する。ここで、基盤11Aから外枠11Bよりも外側に突出する、とは、ラック本体11を貯蔵ピット101の床面101a載置した状態で、基盤11Aから水平方向に沿って外枠11Bよりも外側に延びることを意味する。水平方向に沿って外枠11Bよりも外側に延びるとは、水平方向に対して傾斜した状態も含む。外側突出部13Aは、基盤11A自体が外枠11Bよりも外側に突出する構成であってもよく、または、基盤11Aとは別体の部材が基盤11Aから外枠11Bよりも外側に突出する構成であってもよい。
外側突出部13Aは、図4に示すように、基盤11Aの周りを囲むように、基盤11Aから水平方向に沿って外枠11Bよりも外側に延びて設けられていてもよい。または、外側突出部13Aは、図4に示すように、基盤11Aの一部から水平方向に沿って外枠11Bよりも外側に延びて設けられていてもよい。図4では、平面視で矩形状の基盤11Aの各辺の一部から水平方向に沿って外枠11Bよりも外側に延びて設けられている形態を示しているが、この形態に限らず、例えば、平面視で矩形状の基盤11Aの各角部から水平方向に沿って外枠11Bよりも外側に延びて設けられている形態であってもよい。
このような核燃料貯蔵用ラック1は、地震発生時に作用する水平力により貯蔵ピット101の床面101a上を水平方向に移動し隣り合う核燃料貯蔵用ラック1が近づいた場合、まず、隣り合う核燃料貯蔵用ラック1の外側突出部13Aが衝突する。このため、衝突荷重を全て外側突出部13Aから基盤11Aの面内で受け止めることとなる。この結果、基盤11A以外の部材である、外枠11Bや支持格子11Cやセル12への衝突荷重の伝達を抑制する。従って、本実施形態の核燃料貯蔵用ラック1によれば、フリースタンディング式において核燃料に係る応力を低減できる。
ここで、図6を参照し、外側突出部13Aの外枠11Bよりも外側に延びる突出寸法Lについて説明する。図6に実線で示されているように、核燃料貯蔵用ラック1は、床面101aに載置されている状態でロッキング時の転倒方向の最外位置の脚部11Dを転倒時の中心Oとし、この中心Oから重心Gまでの水平方向の距離aと、中心Oから重心までの鉛直方向の距離bと、に基づき、転倒時に中心O上の鉛直ラインVに至る転倒方向の重心Gの移動角度θ、即ち中心Oの鉛直ラインVに重心Gが至り核燃料貯蔵用ラック1が転倒するときの重心Gの移動角度θが、θ=atan(a/b)の関係を満たす。そして、外側突出部13Aは、転倒方向への重心Gの移動角度αで突出端(端面13Aa)が床面101aに接触する場合に、α>θの範囲で外枠11Bよりも外側への突出寸法Lが規定される。即ち、外側突出部13Aは、中心Oの鉛直ラインVを重心Gが通過するような重心Gの移動角度αで外側突出部13Aの突出端が床面101aに接触するように外枠11Bよりも外側への突出寸法Lが設定される。
このように、外側突出部13Aの外枠11Bよりも外側に延びる突出寸法Lを設定することで、核燃料貯蔵用ラック1が転倒するときの重心Gの移動角度θを超えて転倒することを阻止するように外側突出部13Aを設けることができる。
なお、外側突出部13Aは、基盤11Aと同等の剛性を有する材料で構成されており、基盤11Aと同様にステンレス鋼であることが好ましい。従って、衝突荷重を外側突出部13Aから基盤11Aの面内に確実に伝えることができる。
また、外側突出部13Aは、ラック本体11を貯蔵ピット101の床面101a載置した状態で、突出端が鉛直方向に沿う端面13Aaを有していることが好ましい。従って、衝突荷重を外側突出部13Aの端面13Aaから基盤11Aの面内に確実に伝えることができる。
[実施形態2]
図7は、実施形態2に係る核燃料貯蔵用ラックの側面図である。図8~図12は、実施形態2に係る核燃料貯蔵用ラックの部分拡大斜視図である。図13は、実施形態2に係る核燃料貯蔵用ラックの説明図である。
実施形態2の核燃料貯蔵用ラック1では、上述した実施形態1の核燃料貯蔵用ラック1に対し、衝突部材13は、上側突出部13Bをさらに有している。その他の核燃料貯蔵用ラック1の構成は実施形態1と同様である。よって、以下に説明する実施形態2において、実施形態1と同等の構成に同一の符号を付して説明を省略する。
上側突出部13Bは、外側突出部13Aから上方に立ち上がって設けられている。上側突出部13Bは、ラック本体11を貯蔵ピット101の床面101a載置した状態で、外側突出部13Aから鉛直方向に沿って上方に延びて設けられている。鉛直方向に沿って上方に延びるとは、鉛直方向に対して傾斜した状態も含む。上側突出部13Bは、外側突出部13A自体の全体が上方に延びる構成であってもよく、または、外側突出部13A自体の一部が上方に延びる構成であってもよく、あるいは、外側突出部13Aとは別体の部材が上方に延びて設けられている構成であってもよい。上側突出部13Bは、外側突出部13Aの全体から上方に立ち上がって設けられていてもよく、外側突出部13Aの一部から上方に立ち上がって設けられていてもよい。
上側突出部13Bは、図8に示すように、外側突出部13Aの端面13Aa(突出端)よりも外枠11B側(内側)寄りで外側突出部13Aから鉛直方向に沿って上方に延びる板状に形成されている。そして、上側突出部13Bは、外側突出部13Aの角部において交差して、側端の側端面13Baが外側突出部13Aの端面13Aaと面一に配置されている。
上側突出部13Bは、図9に示すように、外側突出部13Aの端面13Aa(突出端)に沿って外側突出部13Aから鉛直方向に沿って上方に延びる板状に形成されている。そして、上側突出部13Bは、外側突出部13Aの角部において交差して角部を形成して、側端面13Baが外側突出部13Aの端面13Aaと面一に配置されている。
上側突出部13Bは、図10に示すように、外側突出部13Aの端面13Aa(突出端)に沿って外側突出部13Aの角部にて鉛直方向に沿って上方に延びる板状に形成されている。そして、上側突出部13Bは、外側突出部13Aの角部において交差して角部を形成して、側端面13Baが外側突出部13Aの端面13Aaと面一に配置されている。
このような核燃料貯蔵用ラック1は、地震発生時に作用する水平力により貯蔵ピット101の床面101a上を水平方向に移動し隣り合う他の核燃料貯蔵用ラック1に近づいた場合、まず、外側突出部13Aおよび上側突出部13Bが隣り合う他の核燃料貯蔵用ラック1の外側突出部13Aおよび上側突出部13Bに衝突する。このため、衝突荷重を全て外側突出部13Aおよび上側突出部13Bから基盤11Aの面内で受け止めることとなる。この結果、基盤11A以外の部材である、外枠11Bや支持格子11Cやセル12への衝突荷重の伝達を抑制する。従って、本実施形態の核燃料貯蔵用ラック1によれば、フリースタンディング式においてラックの構造部材に係る応力を低減できる。
また、上側突出部13Bは、外枠11Bとは別体で離れて設けられていることが好まし。このように構成することで、上側突出部13Bから外枠11Bへの衝突荷重の伝達を阻止でき、核燃料に係る応力を低減できる。なお、上側突出部13Bは、外側突出部13Aから上方に突出していることで、衝突荷重を外側突出部13Aに伝えるため、上側突出部13Bが外枠11Bとは別体であれば、外枠11Bに接触していても、上側突出部13Bから外枠11Bへの衝突荷重が伝わることを抑制できる。
また、外側突出部13Aおよび上側突出部13Bは、図8および図9に示すように、互いの外面(端面13Aaと側端面13Ba)が面一に設けられていることが好ましい。このように構成することで、外側突出部13Aおよび上側突出部13Bが共に、隣り合う他の核燃料貯蔵用ラック1の外側突出部13Aおよび上側突出部13Bに衝突する。このため、衝突荷重を全て外側突出部13Aおよび上側突出部13Bから基盤11Aの面内に効率的に伝えることができる。
なお、上側突出部13Bは、外側突出部13Aと共に基盤11Aと同等の剛性を有する材料で構成されており、基盤11Aと同様にステンレス鋼であることが好ましい。従って、衝突荷重を外側突出部13Aおよび上側突出部13Bから基盤11Aの面内に確実に伝えることができる。
また、上側突出部13Bは、図11および図12に示すように、補強リブ13Cが設けられていることが好ましい。
上側突出部13Bは、図11に示すように、図8に示す形態に対し、補強リブ13Cが設けられている。図11に示す例では、補強リブ13Cは、上側突出部13Bが交差した交差部を繋ぐように設けられている。補強リブ13Cは、外側突出部13Aおよび上側突出部13Bと共に基盤11Aと同等の剛性を有する材料で構成されており、基盤11Aと同様にステンレス鋼であることが好ましい。
上側突出部13Bは、図12に示すように、図9に示す形態に対し、補強リブ13Cが設けられている。図12に示す例では、補強リブ13Cは、上側突出部13Bの内側の面と、外側突出部13Aの上側の面とを繋ぐように設けられている。
このように、補強リブ13Cを設けることで、上側突出部13Bを補強することができる。このため、衝突荷重を外側突出部13Aおよび上側突出部13Bから基盤11Aの面内に確実に伝えることができる。
ここで、図13を参照し、上側突出部13Bの上方に延びる上端13Bbの位置について説明する。図13に示すように、核燃料51は、セル12に挿入される。この核燃料51は、上述したように燃料集合体として構成されている。核燃料51は、複数の燃料棒52を有している。燃料棒52は、図13において一点鎖線で囲む拡大図に示すように、円筒形状の燃料被覆管52Aの内部に複数の核燃料ペレット52Bが配置されている。核燃料ペレット52Bは、燃料被覆管52Aの内部において、燃料被覆管52Aの長さ方向に複数配置される。複数の核燃料ペレット52Bは、外形が等しい。燃料被覆管52Aは、その上端部が上部端栓52Cで塞がれている。また、燃料被覆管52Aは、その下端部が下部端栓52Dで塞がれている。また、燃料被覆管52Aは、その内部において、上部端栓52Cと最も上側に配置される核燃料ペレット52Bとの間にスプリング52Eが設けられている。複数の核燃料ペレット52Bは、スプリング52Eにより下部端栓52D側に押さえ付けられ、輸送中や取扱い中での移動が規制されている。核燃料51は、この複数の燃料棒52を束ねるグリッド53と、複数の燃料棒52の長さ方向の上部に設けられた上部ノズル54と、複数の燃料棒52の長さ方向の下部に設けられた下部ノズル55と、を備えている。上部ノズル54および下部ノズル55は、図には明示しないが、核燃料51が原子炉に配置された際に、制御棒が挿入される制御棒案内管と、炉内計装用検出器が挿入される炉内計装用案内管との長さ方向の上端部および下端部を固定する。また、セル12に挿入された核燃料51は、基盤11Aに下部ノズル55が載置され支持される。
上側突出部13Bは、上述した核燃料51の有効長Tよりも下方の範囲に配置されていることが好ましい。核燃料51の有効長Tとは、セル12に挿入された核燃料51において、核燃料ペレット52Bが配置されている範囲であって、燃料被覆管52Aの内部で最も上側に配置される核燃料ペレット52Bの上端と、最も下側に配置される核燃料ペレット52Bの下端との間の範囲である。
このように、核燃料51の有効長Tよりも下方の範囲に上側突出部13Bを配置することで、貯蔵ピット101の床面101a上において互いに隣り合う核燃料貯蔵用ラック1に貯蔵された核燃料51間で未臨界性に影響を及ぼす可能性があるような距離関係の場合に、核燃料51の有効長Tに上側突出部13Bが存在せず、未臨界性に影響を与えることを防止できる。一方、貯蔵ピット101の床面101a上において互いに隣り合う核燃料貯蔵用ラック1に貯蔵された核燃料51間で未臨界性に影響を及ぼす可能性がない場合は、核燃料51の有効長Tの範囲に上側突出部13Bを配置してもよく、互いに隣り合う核燃料貯蔵用ラック1のラック本体11の上部同士が幾何学的に干渉する前に上側突出部13B同士が先立って干渉し得る高さとすることができる。
また、上側突出部13Bは、図7に示すように、側面視において、核燃料貯蔵用ラック1の上端位置(図7ではラック本体11の上端位置)P1と、外側突出部13Aの最大突出位置(図7では外側突出部13Aの突出端である端面13Aa)P2とを結ぶ直線よりも外側に突出して配置されていることが好ましい。
このように、上側突出部13Bが側面視において核燃料貯蔵用ラック1の上端位置P1と、外側突出部13Aの最大突出位置P2とを結ぶ直線よりも外側に突出して配置されていることで、ロッキング時の転倒方向の最外位置に上側突出部13Bが存在して、当該上側突出部13Bが最初に衝突するため、外枠11Bや支持格子11Cやセル12への衝突荷重の伝達を抑制でき、フリースタンディング式においてラック構造部材に係る応力を低減できる。
なお、上側突出部13Bは、外側突出部13Aと共に基盤11Aと同等の剛性を有する材料で構成されており、基盤11Aと同様にステンレス鋼であることが好ましい。従って、衝突荷重を外側突出部13Aおよび上側突出部13Bから基盤11Aの面内に確実に伝えることができる。
なお、上述した実施形態1,2において、衝突部材13が基盤11Aとは別の部材の場合、核燃料貯蔵用ラック1は、貯蔵する核燃料の周りを囲む外枠11Bと、外枠11Bの下端が取り付けられて核燃料の下端を支持する基盤11Aと、基盤11Aの底面に取り付けられて貯蔵ピット101の水中の床面101aに載置される脚部11Dと、を備えており、基盤11Aに、外枠11Bよりも外側に突出する衝突部材13を取り付ける製造方法により製造できる。
この核燃料貯蔵用ラック1の製造方法により、フリースタンディング式において核燃料に係る応力を低減できる核燃料貯蔵用ラック1を製造することができる。
[実施形態3]
図14および図15は、実施形態3に係る核燃料貯蔵用ラックの設置方法の説明図である。
実施形態3の核燃料貯蔵用ラック1の設置方法は、実施形態1,2の核燃料貯蔵用ラック1を用いて貯蔵ピット101に設置する方法である。
図14および図15に示す核燃料貯蔵用ラック1の設置方法は、互いに隣接する核燃料貯蔵用ラック1同士の衝突部材13を対向させて貯蔵ピット101の床面101aに載置する。図14および図15では、外側突出部13Aおよび上側突出部13Bを有する衝突部材13を示しているが、外側突出部13Aのみを有する衝突部材13であってもよい。
このように、互いに隣接する核燃料貯蔵用ラック1同士の衝突部材13を対向させて貯蔵ピット101の床面101aに載置することで、ロッキング時において互いに隣接する核燃料貯蔵用ラック1同士の衝突部材13が衝突するため、外枠11Bや支持格子11Cやセル12への衝突荷重の伝達を抑制でき、フリースタンディング式においてラック構造部材に係る応力を低減できる。
また、核燃料貯蔵用ラック1の設置方法では、図14に示すように、互いに隣接する核燃料貯蔵用ラック1同士の衝突部材13を接触させて配置することが好ましい。
このように、互いに隣接する核燃料貯蔵用ラック1同士の衝突部材13を接触させて配置することで、ロッキング時において互いに隣接する核燃料貯蔵用ラック1同士の衝突部材13が初めから接触していることで、ロッキング時の核燃料貯蔵用ラック1の転倒を防止できる。
また、核燃料貯蔵用ラック1の設置方法では、図15に示すように、床面101aから衝突部材13の最上位置までの距離Xと、床面101aから核燃料貯蔵用ラック1の上端位置までの距離Xと、核燃料貯蔵用ラック1の外枠11Bから衝突部材13の最大突出位置までの距離Xと、互いに隣接する核燃料貯蔵用ラック1の衝突部材13の対面する距離Xと、転倒時の核燃料貯蔵用ラック1の床面101aに対する傾き角度βと、が、X>(X・β-X・β)、β=X/Xの関係を満たすことが好ましい。
ここで、図15において、衝突部材13の最上位置は、上側突出部13Bの上端を最上位置とする。また、核燃料貯蔵用ラック1の上端位置は、ラック本体11の上端位置とする。また、衝突部材13の最大突出位置は、外側突出部13Aの突出端である端面13Aaおよび上側突出部13Bとする。また、転倒時の核燃料貯蔵用ラック1の床面101aに対する傾き角度βは、核燃料貯蔵用ラック1が床面101aに載置されている状態でロッキング時の転倒方向の最外位置の脚部11Dを転倒時の中心Oとし、転倒時に中心O上の鉛直ラインVに核燃料貯蔵用ラック1の上端位置が至る角度とする。
このように、X>(X・β-X・β)、β=X/Xの関係を満たすことで、ロッキング時に互いに隣り合う核燃料貯蔵用ラック1同士の上端位置が衝突をする前に衝突部材13が衝突するような衝突部材13の最大突出位置を設定できる。この結果、ロッキング時において互いに隣接する核燃料貯蔵用ラック1同士の衝突部材13が先に衝突するため、外枠11Bや支持格子11Cやセル12への衝突荷重の伝達を抑制でき、フリースタンディング式においてラック構造部材に係る応力を低減できる。
1 核燃料貯蔵用ラック
11 ラック本体
11A 基盤
11B 外枠
11C 支持格子
11D 脚部
12 セル
13 衝突部材
13A 外側突出部
13Aa 端面
13B 上側突出部
13Ba 側端面
13Bb 上端
13C 補強リブ
51 核燃料
52 燃料棒
52A 燃料被覆管
52B 核燃料ペレット
52C 上部端栓
52D 下部端栓
52E スプリング
53 グリッド
54 上部ノズル
55 下部ノズル
101 貯蔵ピット
101a 床面
101b 縦壁面
102 ライニング
103 水
a 距離
b 距離
G 重心
L 突出寸法
O 中心
P1 上端位置
P2 最大突出位置
T 有効長
V 鉛直ライン
距離
距離
距離
距離
α 移動角度
β 角度
θ 移動角度

Claims (12)

  1. 貯蔵する核燃料の周りを囲む外枠と、
    前記外枠の下端が取り付けられて前記核燃料の下端を支持する基盤と、
    前記基盤の底面に取り付けられて貯蔵ピットの水中の床面に載置される脚部と、
    前記基盤から前記外枠よりも外側に突出する外側突出部を有する衝突部材と、
    を備え、
    前記床面に載置されている状態で転倒方向の最外位置の前記脚部を転倒の中心とし、この中心から重心までの水平方向の距離aと、前記中心から重心までの鉛直方向の距離bと、に基づき、転倒時の前記転倒方向への前記重心の移動角度θが、θ=tan-1(a/b)の関係を満たし、
    前記外側突出部は、前記転倒方向への前記重心の移動角度αで突出端が前記床面に接触する場合に、α>θの範囲で前記外枠よりも外側への突出寸法が規定される、核燃料貯蔵用ラック。
  2. 貯蔵する核燃料の周りを囲む外枠と、
    前記外枠の下端が取り付けられて前記核燃料の下端を支持する基盤と、
    前記基盤の底面に取り付けられて貯蔵ピットの水中の床面に載置される脚部と、
    前記基盤から前記外枠よりも外側に突出する外側突出部を有する衝突部材と、
    を備え、
    前記衝突部材は、前記外側突出部から上方に立ち上がる上側突出部を含み、前記上側突出部は、全てが核燃料の有効長よりも下方の範囲に配置される、核燃料貯蔵用ラック。
  3. 前記衝突部材は、前記外側突出部から上方に立ち上がる上側突出部を含む、請求項1に記載の核燃料貯蔵用ラック。
  4. 前記上側突出部は、前記外枠とは別体で離れて設けられている、請求項2または3に記載の核燃料貯蔵用ラック。
  5. 前記上側突出部は、側面視において、核燃料貯蔵用ラックの上端位置と、前記外側突出部の最大突出位置とを結ぶ直線よりも外側に突出して配置されている、請求項2~4のいずれか1つに記載の核燃料貯蔵用ラック。
  6. 前記外側突出部および前記上側突出部は、互いの外面が面一に設けられている、請求項のいずれか1つに記載の核燃料貯蔵用ラック。
  7. 前記上側突出部は、補強リブが設けられている、請求項のいずれか1つに記載の核燃料貯蔵用ラック。
  8. 前記衝突部材は、前記基盤と別体で取り付けられている、請求項1~のいずれか1つに記載の核燃料貯蔵用ラック。
  9. 貯蔵する核燃料の周りを囲む外枠と、
    前記外枠の下端が取り付けられて前記核燃料の下端を支持する基盤と、
    前記基盤の底面に取り付けられて貯蔵ピットの水中の床面に載置される脚部と、
    前記基盤から前記外枠よりも外側に突出する外側突出部を有する衝突部材と、
    を備える核燃料貯蔵用ラックを用い、互いに隣接する前記核燃料貯蔵用ラック同士の前記衝突部材を対向させて前記貯蔵ピットの床面に載置し、
    前記床面から前記衝突部材の最上位置までの距離Xと、前記床面から前記核燃料貯蔵用ラックの上端位置までの距離Xと、前記核燃料貯蔵用ラックの前記外枠から前記衝突部材の最大突出位置までの距離Xと、互いに隣接する前記核燃料貯蔵用ラックの前記衝突部材の対面する距離Xと、転倒時の前記核燃料貯蔵用ラックの前記床面に対する傾き角度βと、が、
    >(X・β-X・β)、β=X/X
    の関係を満たす、核燃料貯蔵用ラックの設置方法。
  10. 前記核燃料貯蔵用ラックは、請求項1~8のいずれか1つに記載の核燃料貯蔵用ラックを用いる、請求項9に記載の核燃料貯蔵用ラックの設置方法。
  11. 貯蔵する核燃料の周りを囲む外枠と、
    前記外枠の下端が取り付けられて前記核燃料の下端を支持する基盤と、
    前記基盤の底面に取り付けられて貯蔵ピットの水中の床面に載置される脚部と、
    を備える核燃料貯蔵ラックの製造方法であって、
    前記基盤に、前記外枠よりも外側に突出する外側突出部を有する衝突部材を取り付け
    前記床面に載置されている状態で転倒方向の最外位置の前記脚部を転倒の中心とし、この中心から重心までの水平方向の距離aと、前記中心から重心までの鉛直方向の距離bと、に基づき、転倒時の前記転倒方向への前記重心の移動角度θが、θ=tan-1(a/b)の関係を満たし、
    前記外側突出部は、前記転倒方向への前記重心の移動角度αで突出端が前記床面に接触する場合に、α>θの範囲で前記外枠よりも外側への突出寸法が規定される、核燃料貯蔵用ラックの製造方法。
  12. 貯蔵する核燃料の周りを囲む外枠と、
    前記外枠の下端が取り付けられて前記核燃料の下端を支持する基盤と、
    前記基盤の底面に取り付けられて貯蔵ピットの水中の床面に載置される脚部と、
    を備える核燃料貯蔵ラックの製造方法であって、
    前記基盤に、前記外枠よりも外側に突出する外側突出部を有する衝突部材を取り付け
    前記衝突部材は、前記外側突出部から上方に立ち上がる上側突出部を含み、前記上側突出部は、全てが核燃料の有効長よりも下方の範囲に配置される、核燃料貯蔵用ラックの製造方法。
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