JP2005090371A - モータ一体型の燃料ガス圧縮機 - Google Patents

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Toshiaki Tsuchiya
利明 土屋
Masanori Okamoto
正範 岡本
Hiroshi Sato
浩 佐藤
Daisuke Kawamata
大祐 川又
Wataru Nakayama
渉 中山
Yasunori Ono
靖典 小野
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Abstract

【課題】 モータ室内に潤滑油が漏洩することを防止すると共に、モータ室に燃料ガスが浸入することを防止した安全性の高いモータ一体型の燃料ガス圧縮機の提供を目的とする。
【解決手段】 圧縮機本体2の駆動軸14とモータ4の回転軸とを直結ないしは一体に形成したモータ一体型の燃料ガス圧縮機において、前記駆動軸14を支承する軸受16のモータ4側において前記駆動軸14上に前記軸受16側から前記モータ4側に向かって順にメカニカルシール33a、ねじシール33b、フェルト製シール33cを配置して成る複合型の軸封装置33を設けた。
【選択図】 図3

Description

本発明は、燃料ガスを導入して圧縮する圧縮機本体とモータとが一体に構成されたモータ一体型の燃料ガス圧縮機に関する。
従来の油冷式スクリュ圧縮機を図6,図7を例に説明する。
図7において、61はスクリュ圧縮機本体(以下「圧縮機本体」と称す)で、この圧縮機本体のシリンダ63内に形成されるロータ室内64に雌雄一対のスクリュロータ(以下「ロータ」と称す)65,66が収容されている。前記ロータ室64の軸方向一側には吸入口68及び吸入通路69が形成された吸入側ケーシング67を接続し、前記ロータ室64の軸方向他側には吐出口72及び吐出通路(図示しない)が形成された吐出側ケーシング71を接続している。そして、前記ロータ各々の端部に延設された軸部76,77,78,79は前記吸入側ケーシング67と吐出側ケーシング71とに収容された軸受81,82,83,84で支承されている。
図6において、前記圧縮機本体61の吸入口68は吸入管85と接続し、吐出口72は吐出管88を介して油分離タンク62及び消費側の消費側配管89に接続する。前記油分離タンク62は下部に潤滑油Lを貯留し、この油分離タンク62の下部と圧縮機本体61のロータ室64内とをオイルクーラ90及びオイルフィルタ91を介して油配管92により接続している。
前記圧縮機本体61はモータ95などの原動機により駆動され、前記ロータ65,66の噛み合い回転により、圧縮機本体61の吸入口68から被圧縮気体を吸入してロータ室64内で圧縮すると共に、この圧縮の過程で圧縮気体の冷却,ロータ同志の潤滑及び密封のために油分離タンク62に貯留する潤滑油Lをロータ室64内に供給し、吐出口72から圧縮気体と潤滑油の気液混合状態の気体を油分離タンク62内に吐出する。また、潤滑油Lは前記油配管92を分岐した図示しない油路を介して前記軸受81,82,83,84にも供給されてこの軸受を潤滑し、その後ロータ室64内に回収される。前記油分離タンク62では該タンク内の側壁に気液混合状態の気体を衝突させることで、圧縮気体と潤滑油とに一次分離し、圧縮気体は油分離タンク62の上部に接続する油分離フィルタ93によって圧縮気体中に含まれる霧状の潤滑油を除去して、消費側に圧縮気体だけを供給し、一方潤滑油は油分離タンク62内の下部に貯留するようになっている。なお、前記圧縮機本体61のロータの軸部76をモータ95の軸と一体としたものがある(特許文献1参照)。
この発明の先行技術文献情報としては次のものがある。
特開平11−351168号公報 (第2−3頁、図1−図2)。
前述従来の圧縮機に対して圧縮機本体とモータとの全長を短縮するために、圧縮機本体とモータとを一体に構成したモータ一体型の圧縮機がある。この圧縮機の圧縮機本体に導入する被圧縮気体が燃料ガスである場合、前記燃料ガスは被圧縮気体が空気の場合と比べて圧力下で潤滑油に溶け込み易く、レシーバタンクから圧縮機本体へ導入された潤滑油には多量の燃料ガスが溶け込んでいる。
そして、モータ室内はほぼ大気圧であって圧縮機本体内に比べて低圧であることから、圧縮機本体からモータ室内へ潤滑油が漏洩し易く、しかも、モータ室内に潤滑油が漏洩すると、この潤滑油により絶縁不良を起こす可能性がある。さらに、この潤滑油に溶け込んだ燃料ガスが飽和することにより潤滑油から分離して、モータ室内に燃料ガスが浸入する。
そこで、本発明は、モータ室内に潤滑油が漏洩することを防止すると共に、モータ室内に燃料ガスが浸入することを防止した安全性の高いモータ一体型の燃料ガス圧縮機の提供を目的とする。
上記目的を達成するために本発明のモータ一体型の燃料ガス圧縮機は、燃料ガスを導入して圧縮する圧縮機本体2の駆動軸14とモータ4の回転軸とを直結ないしは一体に形成し、圧縮機本体2の駆動軸14を支承する軸受16がモータ4の回転軸を支承する軸受を兼用するモータ一体型の燃料ガス圧縮機において、
前記圧縮機本体2の駆動軸(ロータ軸14)上で前記駆動軸14を支承する軸受のモータ4側に、前記軸受16側から前記モータ4側に向かって順にメカニカルシール33a、ねじシール33b、フェルト製シール33cを配置して成る複合型の軸封装置33を設けたことを特徴とする(請求項1)。
前述の構成の燃料ガス圧縮機において、前記メカニカルシールとねじシールとの間における軸孔の内周(実施形態においては軸封カバー37の内周)と前記駆動軸14の外周間に間隙δを形成すると共に、前記間隙δと圧縮機本体2の機外とを連通する連通路34を設けた構成とすることもできる(請求項2)。
さらに、前述の連通路34に代え、又は前述の連通路34と共に、前記ねじシール33bとフェルト製シール33cとの間における軸孔(実施形態においては軸封カバー37の内周)と前記駆動軸14の外周間に間隙δを形成すると共に、前記間隙δと圧縮機本体2の機外とを連通する連通路35を設けることもできる(請求項3)。
また、前記メカニカルシール33aとねじシール33bとの間における軸孔の内周と前記駆動軸14の外周間に形成された間隙δを、その上端側において圧縮機本体2の機外に連通する通気路38を更に設けることもできる(請求項4)。
さらに、同様に、前記ねじシール33bとフェルト製シール33cとの間における軸孔の内周と前記駆動軸14の外周間に形成された間隙δを、その上端側において圧縮機本体2の機外に連通する通気路39を設けても良い(請求項5)。
このような通気路38,39を設ける場合には、前述の連通路34,35は、これを前記間隙の下端側において機外に連通させることが好ましい。
以上説明した本発明の構成により、本発明によれば、圧縮機本体2の駆動軸14とモータ4の回転軸とを直結ないしは一体に形成し、圧縮機本体2の駆動軸14を支承する軸受16がモータ4の回転軸を支承する軸受を兼用するモータ一体型圧縮機において、前記圧縮機本体2の駆動軸14上で前記駆動軸を支承する軸受16のモータ4側に、前記軸受16側から前記モータ4側に向かって順にメカニカルシール33a、ねじシール33b、フェルト製シール33cを配置して成る複合型の軸封装置33を設けたことにより、モータ4室に対する潤滑油の漏洩を確実に防止することができ、モータ室に潤滑油と共に燃料ガスが浸入することをも防止でき、安全性の高い燃料ガス圧縮機を提供することができた。
特に、メカニカルシール33aとねじシール33b間、及び/又は、ねじシール33bとフエルト製シール33c間における駆動軸14の外周と軸孔(軸封カバー37の内周)間に形成された間隙δ,δを圧縮機本体2の機外に連通する連通路34,35を設ける場合には、この部分において潤滑油や潤滑油中より分離した燃料ガスが連通路34,35を介して機外に排出され、モータ側への潤滑油の漏洩をより確実に防止することができた。
更に、前述の間隙δ,δを、その上端側において圧縮機本体2の機外に連通する通気路38,39を設ける場合には、例えば被圧縮ガスの比重が空気よりも軽い場合において、潤滑油から分離した燃料ガスがこの通気路38,39を介して機外に排出され易い構造とすることができた。
本発明の実施形態について図面を参照して以下説明する。
〔全体構造〕
図1及び図2において、1は、モータ一体型の圧縮機である油冷式スクリュ圧縮機1であり、雌雄一対のスクリュロータ6,7をシリンダ8のロータ室9内に噛合回転可能に収納し、前記一対のスクリュロータ6,7の回転により燃料ガスを導入して圧縮する過程で前記ロータ室9内に冷却媒体である潤滑油を注入する油冷式の圧縮機本体2と、前記圧縮機本体2のロータ室9内で圧縮され吐出された燃料ガスと潤滑油との気液混合流体を導入し、燃料ガスと潤滑油とに分離して燃料ガスを消費側に供給する気液分離装置3と、圧縮機本体2を回転駆動するモータ4とを一体に結合している。
前記圧縮機本体2は、前記スクリュロータ6,7の軸線方向に対して前記シリンダ8の一側に燃料ガスを吸入する吸入口12及び吸入通路13を形成し、前記スクリュロータ6,7の吸入側ロータ軸14,15を支承する軸受16,17を収納する吸入側ケーシング11と、前記スクリュロータ6,7の軸線方向に対して前記シリンダ8の他側に燃料ガスを吐出する吐出口22及び吐出通路23とを形成し、前記スクリュロータ6,7の吐出側ロータ軸24,25を支承する軸受26,27を収納する吐出側ケーシング21とを備えている。
そして、前記吸入側ケーシング11と前記シリンダ8とを一体に形成し、オスロータ6の吸入側ロータ軸14が前記吸入側ケーシング11を貫通して圧縮機本体2の外部に突出して該圧縮機本体の駆動軸となっている。
また、前述の吸入側ケーシング11には、その外周から突出し、オスロータ6の吸入側ロータ軸14の周囲で圧縮機本体2とモータ4とを一体に連結するためのパワーサイドハウジング31を延設する。
前記オスロータ6の吸入側ロータ軸14を支承する軸受16は、前述の吸入側ケーシング11に形成された軸受室18内に収納されており、この軸受16に並んでモータ4側のロータ軸14上には、軸受室18内の潤滑油がモータ4側に漏出することを防止するための後述の軸封装置33が設けられていると共に、前記軸封装置33の外周側には、前記軸受室18を塞ぐと共に、その内周において前記ロータ軸14の軸孔を形成すると共に前記軸封装置33を固定する、略円筒状の軸封カバー37を設けている。
前記気液分離装置3は圧縮機本体2から吐出された前記気液混合流体を一次分離するレシーバタンク41と、前記レシーバタンク41内で一次分離された気液混合流体を導入して微細な潤滑油を分離し燃料ガスを消費側に供給するセパレータ42とを備え、前記レシーバタンク41には前記セパレータ42を接続する接続口43と、レシーバタンク41内を点検・掃除するための点検口44とを形成し、前記圧縮機本体の吐出側ケーシング21を前記レシーバタンク41の点検口から内部に挿入し、前記シリンダ8の吐出側ケーシング21との接続部に形成したフランジ部47でレシーバタンク41の開口部から成る点検口44を閉塞し、後述するように、モータ4を固設した圧縮機本体2を前記フランジ部47でレシーバタンク41に連結し、モータ4、圧縮機本体2及びレシーバタンク41を一体に構成している。
前記モータ4の回転子51は、前記オスロータ6の吸入側ロータ軸14の軸上に固定され、これによりオスロータ6のロータ軸、該ロータを回転させる駆動軸、前記モータ4の回転軸とが、全て単一の軸により形成されている。従って、本明細書においてオスロータ6のロータ軸、ロータを回転させる駆動軸、モータ4の回転軸は、いずれも同一部材を指している。
また、前述のようにオスロータ6のロータ軸、ロータを回転させる駆動軸、モータ4の回転軸を一体に形成したことから、前記ロータ軸14を支承する前記軸受16が、モータ4の回転軸を支承する軸受を兼用している。
また、前記モータ4の固定子52は、モータケーシング53内に固定されており、このモータケーシング53の圧縮機本体2側の端縁に形成するフランジを、パワーサイドハウジング31のモータ側の端縁に形成するフランジに連結することで、モータ4が圧縮機本体2と一体に構成されている。
圧縮機本体2から延出する前述のパワーサイドハウジング31には、パワーサイドハウジング31の内部空間32(図3参照)とパワーサイドハウジング31外とを連通する連通穴55を形成する。
そして、前記連通穴55のモータ方向側位置で、前記パワーサイドハウジング31の内部空間32は、仕切板57によってモータケーシング53内と隔離密閉されている。
図3に示す実施形態にあっては、前記パワーサイドハウジング31の内周面に、前記吸入側ロータ軸14方向に膨出するフランジ部56を形成し、無端環状の仕切板57の外周縁を前記パワーサイドハウジング31の前記フランジ部56に固着すると共に、前記軸封カバー37(図3に示す例では、後述する第2軸封カバー37b)のモータ側端壁面に前記仕切板の内周縁を連結して、モータケーシング53内とパワーサイドハウジング31内をこの連結板それぞれ隔離密閉する。
〔軸封装置及び軸封カバー〕
前述のように、燃料ガスを含む潤滑油が軸受室18からモータ側へ漏洩することを防止するための前述の軸封装置33は、メカニカルシール33a、ねじシール33b、及びフェルト製シール33cの組合せにより構成された複合的な軸封装置であり、前述の軸受16側からモータ4側に向かって、メカニカルシール33a、ねじシール33b、フェルト製シール33cの順で取り付けられている。
そして、前記軸封装置33の外周側には前記軸受室18を塞ぐと共に、前記軸封装置33を固定する前述の軸封カバー37が取り付けられている。
前述の軸封装置33を構成する前記メカニカルシール33aは、前記吸入側ロータ軸14に固定されて該ロータ軸14と共に回転する円筒状の回転リングと、前記軸封カバー37に固定される円筒状の固定リングとを備え、固定リングに回転リングの端面が押圧接触することで軸封を行っている。
また、前記ねじシール33bは、前記吸入側ロータ軸14が挿入される貫通穴の内周に、前記吸入側ロータ軸14の回転により、モータ4側からロータ6側に潤滑油及び燃料ガスの流れが生じるようにねじ溝を切り、前記ロータ軸14の外周とねじ山の頂との隙間を極めて小さく形成し、それぞれを接触させずに軸封を行っている。
前記フェルト製シール33cは、リング状に形成されたフエルトで、その内周が前記ロータ軸と接触して軸封を行うもので、前記ねじシール33bで除去しきれない前記吸入側ロータ軸14の外周に薄く付着した油膜を吸い取る。
前述の軸封カバー37は、全体として略円筒状に形成されており、その内周がロータ軸14の挿入される軸孔を成すと共に、この内周の所定の位置には前記軸封装置33の取り付けを可能とする嵌合部371〜373が形成されている。
本実施形態にあっては、この軸封カバー37を軸受16側に配置される第1軸封カバー37aと、モータ4側に配置される第2軸封カバー37bとに分割して形成し、このうちの第1軸封カバー37aには、その軸線方向における両端において他の部分よりその内径を大きくした嵌合部371,372を設け、軸受16側に形成された嵌合部371に、前記メカニカルシール33aの固定リングを、モータ4側の端部に形成された嵌合部372に、ねじシール33bを嵌合可能としている。
また、前述の第2軸封カバー37bは、その内周面の軸線方向における略中間位置において、前述のフエルト製シール33cを嵌合するための溝が嵌合部373として形成されており、この溝内に前述のフエルト製シール33cを嵌合して固定している。
そして、第1及び第2軸封カバー37a,37bのそれぞれに前述のようにして軸封装置33を構成するメカニカルシール33aの固定リング、ねじシール33b、フエルト製のシール33cを取り付けて、第1軸封カバー37aのモータ4側端面に対し第2軸封カバー37bのロータ側端面を接触配置して第1軸封カバー37aと第2軸封カバー37bとを例えばボルトなどで締結することにより、モータ4側において第1軸封カバー37aに形成された嵌合部372が閉塞されて、この嵌合部372内に嵌合されたねじシール33bの取付位置が固定されている。
そして、このようにして第1及び第2軸封カバー37a,37bの組合せにより形成された軸封カバー37をロータ軸14の外周に嵌合すると共に、圧縮機本体2の吸入側ケーシングに固着することで、ロータ軸14上の所定の位置に軸封装置33が配置されると共に、軸受室18が密封されている。
なお、図3に示す実施形態にあっては、前述したように軸封カバー37とは別体として形成されたねじシール33bを該軸封カバー37に取り付ける構造としているが、軸封カバー37の内周にねじ溝を切ることにより、軸封カバー37とねじシール33bとが一体的に形成された構造とすることも可能である。この場合には、前述のように軸封カバー37はこれを第1及び第2軸封カバー37a,37bに分割可能とする必要はない。
〔連通路及び通気路〕
前記第1軸封カバー37aの軸線方向の両端に形成された嵌合部371,372間において、その内周面は、ロータ軸14の外周に対して僅かに大径に形成されており、この部分において第1軸封カバー37aの内周とロータ軸14の外周間には、ロータ軸14を包囲する間隙δが形成されている。
そして、この間隙δは、好ましくはその下端側において連通路34を介して圧縮機本体2の機外に連通されていると共に、その上端側におい通気路38を介して圧縮機本体2の機外に連通されている。
図3に示す実施形態にあっては、前述の連通路34及び通気路38は、いずれも前述の第1軸封カバー37aの内外周間を貫通する貫通孔として形成されており、その一端をパワーサイドハウジング31の内部空間32において開口している。
この間隙δの機外への開放は、連通孔55を介して機外の空間に開放されたパワーサイドハウジング31の内部空間32に、一端をこの内部空間において開放する連通路34及び通気路38によって行っても良いが、図3に示す実施形態にあっては、このうち間隙δの下端側と連通する連通路34については、パワーサイドハウジング31内で連通路34の一端にドレン回収通路28を連結し、このドレン回収通路28を前記連通路55を介して機外に延設する構成を採用している。
なお、図4及び図5に示すように、吸入側ケーシング11に形成するパワーサイドハウジング31の形成によっては、この連通路34を、第1軸封カバー37aから圧縮機本体2の吸入側ケーシング11を通り機外に開放するものとして形成し(図4及び図5参照)、これをそのまま大気開放し、又はこのように形成された連通路34に更にドレン回収回路28等を連結しても良く、また、通気路38についても、同様に第1軸封カバー37aから圧縮機本体2の吸入側ケーシング11を通り機外に開放するものとして形成しても良い(図5参照)。
さらに、前記ねじシール33bとフェルト製シール33c間における前記軸封カバー37の内周面と、前記ロータ軸14の外周間にも同様にロータ軸14を包囲する間隙δが形成されており、好ましくは、この間隙δについてもこれをその下端側において機外に連通する連通路35を設け、また、上端側において機外に連通する通気路39を設ける。
図3に示す実施形態にあっては、間隙δの下端側を機外に連通する連通路35を、前述の間隙δの下端側を機外に連通する連通路34に連通させており、これにより間隙δの下端部側が機外に連通されているが、連通路35の構成はこれに限定されず、間隙δを機外に連通し得るものであれば、他の構造であっても良い。
また、同様に間隙δの上端側を機外に連通する通気路39についても、間隙δの上端側を機外に連通し得るものであれば、如何なる構成であっても良く、前述の間隙δの上端側に連通された通気路38同様に、その一端をパワーサイドハウジング31の内部空間32内で開放するものであっても良く(図3及び図4参照)、また、間δ隙の上端側を機外に連通する通気路38と連通させても良い(図5参照)。
〔動作〕
以上のように構成したモータ一体型の燃料ガス圧縮機は、オスロータ6の吸入側ロータ軸14にモータ4の回転子51を固定することで、モータ4の構成部品を圧縮機本体2の構成部品と兼用して、モータ4と圧縮機本体2とを一体に構成していることで従来の圧縮機に対して全長を短縮することができたことはもちろんである。
前記軸受16を潤滑した軸受室18内の潤滑油は、大半が前記メカニカルシール33aによって前記軸受室18から漏れ出ることを防止される。しかしながら、前記メカニカルシール33aは構造上、固定リングと回転リングの端面同士を潤滑油で潤滑することから、前記メカニカルシール33aとねじシール33bとの間で前記第1軸封カバー37aの内周とロータ軸14外周間に形成される間隙δに微量の潤滑油が漏れ出す。
この間隙δはその下端側が連通路34に、上端側が通気路38に連通されていると共に、この連通路34及び通気路38はそれぞれが大気圧である圧縮機本体2の機外に連通しているので、潤滑油に溶け込んだ燃料ガスが飽和することにより潤滑油から分離し、前記燃料ガスが空気よりも軽い都市ガスの場合は、上側の通気路38から燃料ガスが一旦パワーサイドハウジング31と仕切板57により形成された内部空間32に排出されて、その後前記連通穴55から機外に排出される。一方、潤滑油は間隙δの下端側に連通する連通路34からドレン回収管28を経て機外に排出される。
なお、前記燃料ガスが空気より重い液化石油ガス(LPG)の場合は、間隙δの下端側に連通する前記連通路34から燃料ガスが潤滑油と共に機外に排出される。
前記吸入側ロータ軸14に付着した潤滑油は、ねじシール33bのねじ溝によって、前記メカニカルシール33aとねじシール33bとの間に形成された前述の間隙δに押し戻され、前述のように連通路34、ドレン回収路28を介して機外に排出される。
特に、前述のようにねじシール33bとフェルト製シール33cとの間で、軸封カバー37の内周と吸入側ロータ軸14外周間に形成された間隙δに連通する連通路35及び通気路39を設けた構成にあっては、ねじシール33bを越えて潤滑油や燃料ガスが漏れてきた場合であっても、前述の間隙δにおける場合と同様にこの間隙δの上端側と連通する通気路39から燃料ガスが排出され、間隙δの下端側と連通する連通路35から潤滑油を排出する。
この連通路35は前記メカニカルシール33aとねじシール33bとの間に配置する連通路34と内部通路で連通することから、それぞれから漏れ出た潤滑油を合流させて機外に排出する。なお、燃料ガスは前述したようにその比重によって上側の通気路39又は下側の連通路35から排出される。
そして、モータケーシング53内と隣接する位置に配置されたフェルト製シールはロータ軸に薄く付着した油膜を吸い取ると共に拭き取り、モータケーシング53内へ潤滑油が漏洩することを防止する。
このように、モータケーシング53内への潤滑油が漏洩しないので、モータケーシング53内に燃料ガスが浸入することを防止することができた。
さらに、比較的に簡単な構成により、モータケーシング53内とパワーサイドハウジング31内とを仕切ってモータ4の回転子51や固定子52を収容するモータ室58を密封することができ、モータ室58内に塵埃などが侵入することを防止できる。
以上説明した本発明の構成により、本発明のモータ一体型の燃料ガス圧縮機は、燃料ガスの圧縮が必要とされる各種の分野において使用することができ、例えばガスを燃料とする内燃機関、その他のガス機器に対するガスの供給、各家庭等に対するガスの供給経路中におけるガスの加圧等の各種の用途において、燃料ガスを安全に加圧するために使用することができる。
本発明の実施形態にかかる油冷式スクリュ圧縮機の全体を示す横断面図。 本発明の実施形態にかかる油冷式スクリュ圧縮機の平面断面図。 本発明の実施形態の部分拡大断面図。 本発明の別の実施形態の部分拡大断面図。 本発明の別の実施形態の部分拡大断面図。 従来の技術の油冷式スクリュ圧縮機の系統図 従来技術のスクリュ圧縮機本体の断面図
符号の説明
1 油冷式スクリュ圧縮機
2 圧縮機本体
3 気液分離装置
4 モータ
6 オスロータ
8 シリンダ
11 吸入側ケーシング
14 吸入側ロータ軸(オスロータ)
16 軸受
21 吐出側ケーシング
28 ドレン回収通路
31 パワーサイドハウジング
32 内部空間
33a メカニカルシール
33b ねじシール
33c フェルト製シール
34,35 連通路
37 軸封カバー
371,372,373 嵌合部
38,39 通気路
51 回転子
52 固定子
53 モータケーシング
55 連通穴
57 仕切板
δ,δ 間隙

Claims (5)

  1. 燃料ガスを導入して圧縮する圧縮機本体の駆動軸とモータの回転軸とを直結ないしは一体に形成し、圧縮機本体の駆動軸を支承する軸受がモータの回転軸を支承する軸受を兼用するモータ一体型の燃料ガス圧縮機において、
    前記圧縮機本体の駆動軸上で前記駆動軸を支承する軸受のモータ側に、前記軸受側から前記モータ側に向かって順にメカニカルシール、ねじシール、フェルト製シールを配置して成る複合型の軸封装置を設けたことを特徴とするモータ一体型の燃料ガス圧縮機。
  2. 前記メカニカルシールとねじシールとの間における軸孔の内周と前記駆動軸の外周間に間隙を形成すると共に、前記間隙と圧縮機本体の機外とを連通する連通路を設けたことを特徴とする請求項1記載のモータ一体型の燃料ガス圧縮機。
  3. 前記ねじシールとフェルト製シールとの間における軸孔の内周と前記駆動軸の外周間に間隙を形成すると共に、前記間隙と圧縮機本体の機外とを連通する連通路を設けたことを特徴とする請求項1または2記載のモータ一体型の燃料ガス圧縮機。
  4. 前記メカニカルシールとねじシールとの間における軸孔の内周と前記駆動軸の外周間に間隙を形成すると共に、前記間隙の上端側と圧縮機本体の機外とを連通する通気路を設けたことを特徴とする請求項2または3記載のモータ一体型の燃料ガス圧縮機。
  5. 前記ねじシールとフェルト製シールとの間における軸孔の内周と前記駆動軸の外周間に間隙を形成すると共に、前記間隙の上端側と圧縮機本体の機外とを連通する通気路を設けたことを特徴とする請求項2〜4いずれか1項記載のモータ一体型の燃料ガス圧縮機。

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