JP2597016B2 - 密閉形油冷式圧縮機 - Google Patents

密閉形油冷式圧縮機

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JP2597016B2
JP2597016B2 JP1263594A JP26359489A JP2597016B2 JP 2597016 B2 JP2597016 B2 JP 2597016B2 JP 1263594 A JP1263594 A JP 1263594A JP 26359489 A JP26359489 A JP 26359489A JP 2597016 B2 JP2597016 B2 JP 2597016B2
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正樹 松隅
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、危険ガス(爆発性ガス、毒性ガス等),高
価なガス等、機外への漏洩が許されないガスを取扱うの
に適した密閉形油冷式圧縮機に関するものである。
(従来の技術) 従来、卸業者(充填所),モーターガススタンド,消
費プラントにおいて、ガスメーカよりタンクローリー車
で運ばれて来た危険ガスの一種であるLPガスの受入れタ
ンクへの充填圧送用、並びに残圧ガス回収用として圧縮
機が用いられている。この圧縮機は、危険物取扱いに関
する国の安全基準を満たすものでなければならず、現在
用いられているものはオイルフリー式レシプロ形のもの
で、その電気機器(モータ等、機器単体)は特殊防爆構
造のものであることが要求されている(労働省産業安全
研究所発行、産業安全研究所技術指針、工場電気設備防
爆指針、1979年10月参照)。
一方、回転軸を機外に出さない形式のものとして、モ
ータの回転軸とスクリュロータの一方のロータ軸を共通
として、仕切壁を介して、モータとスクリュ圧縮機本体
を同一ケーシング内に収納したものが、特開昭54−1548
11号公報,実開昭56−105692号公報,実開昭56−171693
号公報において提案されている。
(発明が解決しようとする課題) 上記従来のレシプロ形圧縮機では、ピストンを作動さ
せるためのコネクティングロッドの軸端部が機外に突出
させてある。この場合、軸端部は軸封手段を介して突出
させてあるが、それでも機内のLPガスが機外へ漏れるの
を完全に防ぐことは圧縮機使用開始時でも技術的に不可
能で、ましてや、使用時間の経過とともに上記軸封部の
摩耗が激しく、機外へのガス漏れはひどくなる。
一方、この種の危険物を取扱う設備については、1年
毎に都道府県の官庁からの立会い検査を受けることが義
務付けられている。そして、検査時にガス漏れが生じて
いれば、修理或は部品交換が必要となり、これを毎年行
わなければならないのが現状で、ランニングコストが高
くつくという問題がある。
また、圧縮機駆動用のモータ自体も高価な耐圧防爆構
造のものが必要となり、圧縮機本体の分離した形式を採
らざるを得ず、設置占有面積が大きくなる等の問題があ
る。
さらに、上記各公報に記載の装置は、いずれも圧縮機
本体への吸込ガスをモータ室内へ通すようにしたもので
あり、危険ガスを使用することはできないという問題が
ある。
本発明は、斯る従来の問題点を課題としてなされたも
ので、ガス漏れの生じない構造とし、またたとえ危険ガ
スを使用する場合であってもガス漏れによる爆発の危険
性を防止できるようにし、かつガス漏れ防止のための修
理,部品交換等の煩わしさを無くすることを可能とした
コンパクトな密閉形油冷式圧縮機を提供しようとするも
のである。
(課題を解決するための手段) 本発明は、上記課題を解決するために、密閉形ケーシ
ング内の仕切壁の一方の側の空間内に電動モータを収納
し、他方の側の空間内に、油冷式圧縮機本体、この圧縮
機本体の吐出口に連通する油タンク、およびこの油タン
クの油溜め部の上方に位置させた油分離器を収納すると
ともに、上記ケーシングに圧縮機本体の吸込口を機外に
連通させる吸込流路および、上記吐出口を上記油分離器
を介して機外に連通させる吐出流路を形成し、適宜軸
受,軸封手段を介して上記仕切壁を貫通させた軸を上記
モータの回転軸とし、かつ圧縮機本体のロータ軸とする
とともに、上記油溜め部の潤滑油を上記モータの収納空
間、軸受,軸封部、圧縮機本体内のロータ室に供給し、
供給後、油溜め部に戻し、循環させる油流路を上記ケー
シング内に形成し、かつこの油溜め部からモータ収納空
間内に至る油流路中に逆止弁を内蔵させ、上記収納空間
の下部に油流入口,上部に油流出口を設けて、この収納
空間を常に潤滑油で充満させて形成した。
(実施例) 次に、本発明の一実施例を図面にしたがって説明す
る。
第1図以下は、本発明に係る密閉形油冷式スクリュ圧
縮機を示し、密閉形空冷式ケーシング1内の仕切壁2の
一方の側の空間内にモータ3を収納し、他方の側の空間
内に互いに噛み合う雌雄一対のスクリュロータ(以下、
ロータという)4,5を有する油冷式スクリュ圧縮機本体
6、このスクリュ圧縮機本体6の吐出口7に連通する油
タンク8およびこの油タンク8の油溜め部9の上方に位
置させた油分離器10が収納してある。また、ケーシング
1にスクリュ圧縮機本体6の吸込口11を機外に連通させ
る吸込流路12、および吐出口7を油分離器10,逆止弁13
を介して機外に連通させる吐出流路14を形成し、軸受,
軸封部15を介して仕切壁2を貫通させた回転軸17をモー
タ3の回転軸兼雄ロータ5のロータ軸として、モータ3
の回転子18の回転を直接雄ロータ5に伝えて、これと噛
み合う雌ロータ4を回転させるように形成してある。
一方、モータ3の収納空間であるモータ室19の下部に
油流入口20,上部に油流出口21を設けて、油溜め部9か
らストレーナ22,逆止弁23を経て油流入口20に至る油流
路24,油流出口21から、軸受,軸封部15に至る油流路25,
油流出口21から雌雄ロータ4,5を収納するロータ室に至
る油流路26,油流出口21から雌雄ロータ4,5の反モータ側
のロータ軸の軸受,軸封部27に至る油流路28,油分離器1
0の吐出流路14側から逆止弁29を経て吸込口11に至る油
流路30をケーシング1内に形成してある。また、モータ
3の固定子31を取囲むケーシング1内壁面にはモータ3
の固定子31を効率よく冷却するための油流通用の螺旋溝
32が形成してある。
ここで、装置内における潤滑油の流れを一点鎖線の矢
印で、またガス或は潤滑油のミストを含んだガスの流れ
を実線の矢印で示す。
図示するように、吐出口7と均圧され、吐出圧力が作
用する油溜め部9の潤滑油はストレーナ22でろ過された
後、油流路24を経て、モータ室19に至り、回転子18と固
定子31との間の間隙,螺旋溝32を通りモータ室19内を充
満し、上方の油流出口21から出て行く。なお、圧縮機停
止時のモータ室19から油溜め部9への逆流は逆止弁23に
より防止してある。それ故、常にモータ室19は潤滑油で
満たされているので、防爆上極めて安全である。油流出
口21を出た潤滑油は油流路25から軸受,軸封部15を経
て、或は油流路26を経て、或は油流路26から軸受,軸封
部27を経てロータ室に導かれる。また、油分離器10の下
部にたまった潤滑油は油流路30から吸込口11に至り、ガ
スとともにロータ室に吸込まれる。なお、油流路30での
潤滑油の逆流は逆止弁29により防止されている。そし
て、ロータ室に入った潤滑油は、ガスとともに吐出口7
に吐出され、油分離器10にてガスと分離され、油溜め部
9に滴下するか、油分離器10の下部にたまり油流路30に
流入し、以後、上述の潤滑油の流れを繰返す。
一方、ガスは吸込流路12から吸込口11に至り、ここで
上述のように潤滑油と混合されて、ロータ室内に吸込ま
れ、圧縮後、潤滑油とともに吐出口7より吐出され、油
分離器10にて潤滑油と分離され、逆止弁13を通って吐出
流路14へと送り出される。
ところで、本実施例ではLPガス用の装置を示し、ケー
シング1の外側には放熱用の多数のフィン33が設けてあ
り、このフィン33により、潤滑油を空冷するように形成
してある。即ち、LPガスは、その断熱指数κが1.1で、
空気の場合(κ=1.4)に比べて小さいため、圧縮され
ても温度上昇率は小さく、等温圧縮に近い状態になる
故、装置の大型化,複雑化を伴う油クーラを設けなくと
も、フィン33による放熱で潤滑油の冷却が可能となって
いる。
但し、本発明はLPガスの圧縮に適用されるものに限る
ものでなく、この他、危険ガス,高価なガス等、機外へ
の漏洩が許されないガス全般を適用対象とするものであ
る。
また、図中34はハーメチック端子を示している。
なお、上記実施例では、密閉形油冷式スクリュ圧縮機
について説明したが、本発明はこれに限るものでなく、
この他の容積形回転圧縮機にも適用されるものである。
(発明の効果) 以上の説明のように、本発明によれば、密閉形ケーシ
ング内の仕切壁の一方の側の空間内に電動モータを収納
し、他方の側の空間内に、油冷式圧縮機本体、この圧縮
機本体の吐出口に連通する油タンク、およびこの油タン
クの油溜め部の上方に位置させた油分離器を収納すると
ともに、上記ケーシングに圧縮機本体の吸込口を機外に
連通させる吸込流路および、上記吐出口を上記油分離器
を介して機外に連通させる吐出流路を形成し、適宜軸
受,軸封手段を介して上記仕切壁を貫通させた軸を上記
モータの回転軸とし、かつ圧縮機本体のロータ軸とする
とともに、上記油溜め部の潤滑油を上記モータの収納空
間、軸受,軸封部、圧縮機本体内のロータ室に供給し、
供給後、油溜め部に戻し、循環させる油流路を上記ケー
シング内に形成し、かつこの油溜め部からモータ収納空
間内に至る油流路中に逆止弁を内蔵させ、上記収納空間
の下部に油流入口,上部に油流出口を設けて、この収納
空間を常に潤滑油で充満させて形成してある。
このため、回転部分の全てがケーシング内に密閉さ
れ、機外へのガス漏れのおそれがなくなり、またたとえ
危険ガスを使用する場合であっても、ガス漏れによる爆
発の危険性を防止できる結果、ガス漏れ防止のための修
理,部品交換の煩わしさを解消できる。また、モータを
油封することにより、モータ内でスパークを起こしても
ガスへの点火は阻止でき、危険ガス等の取扱い関する安
全基準を満たし、特殊な耐圧防爆構造のモータを使用す
る必要もなくなる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る密閉形油冷式スクリュ圧縮機の断
面図、第2図は第1図のII−II線断面図、第3図は第1
図のIII−III線断面図、第4図は第1図のIV−IV線断面
図である。 1……密閉形ケーシング、2……仕切壁、3……モー
タ、4……雌ロータ、5……雄ロータ、6……スクリュ
圧縮機本体、7……吐出口、8……油タンク、9……油
溜め部、10……油分離器、11……吸込口、12……吸込流
路、14……吐出流路、15……軸受,軸封部、17……回転
軸、19……モータ室、20……油流入口、21……油流出
口、24,25,26,28,30……油流路。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】密閉形ケーシング内の仕切壁の一方の側の
    空間内に電動モータを収納し、 他方の側の空間内に、油冷式圧縮機本体、この圧縮機本
    体の吐出口に連通する油タンク、およびこの油タンクの
    油溜め部の上方に位置させた油分離器を収納するととも
    に、 上記ケーシングに圧縮機本体の吸込口を機外に連通させ
    る吸込流路および、上記吐出口を上記油分離器を介して
    機外に連通させる吐出流路を形成し、 適宜軸受,軸封手段を介して上記仕切壁を貫通させた軸
    を上記モータの回転軸とし、かつ圧縮機本体のロータ軸
    とするとともに、 上記油溜め部の潤滑油を上記モータの収納空間、軸受,
    軸封部、圧縮機本体内のロータ室に供給し、供給後、油
    溜め部に戻し、循環させる油流路を上記ケーシング内に
    形成し、 かつこの油溜め部からモータ収納空間内に至る油流路中
    に逆止弁を内蔵させ、 上記収納空間の下部に油流入口,上部に油流出口を設け
    て、この収納空間を常に潤滑油で充満させて形成したこ
    と を特徴とする密閉形油冷式圧縮機。
JP1263594A 1989-10-09 1989-10-09 密閉形油冷式圧縮機 Expired - Lifetime JP2597016B2 (ja)

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JPH1137060A (ja) * 1997-07-16 1999-02-09 Koyo Seiko Co Ltd ギヤポンプ
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WO2018139497A1 (ja) 2017-01-25 2018-08-02 株式会社Ihi 電動コンプレッサ

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