JP2005089187A - ベルト挟みローラー - Google Patents
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Abstract
【課題】カーブコンベヤにおいてより大量の搬送が出来るようにすること。ベルトスピードを高速化すること。より小さな半径でも搬送できるようにすること。
【解決の手段】ベルトコンベヤのキャリア側においてカーブ部にベルトの端面を押える押さえローラーを並べ、ベルトが内周側に向けて片寄らないように、また外周側に向けて蛇行しないように押える。コンベヤベルトのリターン側においてベルトの両端、又はカーブの内周側に挟みローラーを設けてベルトが内周側に向けて片寄らないように押える。またベルトの走行方向を調整することも可能で、蛇行防止、ローリング防止を可能にする。
【選択図】図1
【解決の手段】ベルトコンベヤのキャリア側においてカーブ部にベルトの端面を押える押さえローラーを並べ、ベルトが内周側に向けて片寄らないように、また外周側に向けて蛇行しないように押える。コンベヤベルトのリターン側においてベルトの両端、又はカーブの内周側に挟みローラーを設けてベルトが内周側に向けて片寄らないように押える。またベルトの走行方向を調整することも可能で、蛇行防止、ローリング防止を可能にする。
【選択図】図1
Description
本発明は、カーブコンベヤにおいてそのカーブ部分で容易にベルトを曲走させ、搬送物の荷こぼれを防止するものである。押えローラーによってキャリア側ベルト端面を積載面に対して直角に押える。また挟みローラーによってリターン側ベルト端面を軽く挟む。このようにしてコンベヤベルトのローリングを防止し、ベルトの水平状態を保ちながら曲走させる特徴を持つ。
近年、カーブコンベヤの実用化が少しずつ見なおされ始めてきた。従来は、コンベヤを直線に配置することが難しい場合は、多数の直線コンベヤを乗り継がせることでその目的を達成していた。また曲走部においてベルトを円筒状に巻きながら曲走させることでベルトのローリングによる荷こぼれを防止していた。
しかし多数の直線コンベヤを乗り継がせる従来の方法では、コンベヤ1基ごとに駆動部ヘッド部、テール部、ベルト緊張装置等の構造が必要となること、また乗り継ぎ部では、シュート、スカート、架台等を必要とするためコスト面で不経済である。他にもそれぞれのコンベヤ、乗り継ぎ部について給油、調整、荷こぼれ対策が必要なためその維持管理にも多大な労力を必要とする。
コンベヤベルトメーカーによってカーブ部分でベルトを円筒状に巻き、搬送物の荷こぼれを防止しながら曲走させる円筒コンベヤが発表され実用化された。しかしながらこのコンベヤは搬送量に対してベルト幅が過大になること。またベルトを円筒状に丸め込むため小半径の曲折が困難であった。
曲走コンベヤーは更に進化し、搬送物搬送トラス側はJISキャリヤーを用いてリターン側のみベルトを包み込む方式でのメーカーの発表もあったがベルトにくせがつき易く、1年程度使用するとベルトの両端部が折れ込む等の問題があった。
その後当社が提案したへびコンは、ベルトをU字形状にローラーによって成形して曲走させるコンベヤとして実用化された。ベルト幅に対する積載量も大きくなったが、ベルトスピードの高速化が現在の課題である。
へびコンにおいてベルトスピードを上げると曲走部でベルトのローリングが発生するのが問題であった。キャリア部のベルトは30°または45°のトラフ形状とし、曲走部のキャリア側に押えローラーを多数配列し、ベルトの端面を押えることでローリングを防止し、ベルトスピードの高速化を図れないか。
解決しようとする課題は、カーブコンベヤにおいて搬送量の拡大を図ると共にベルトスードを高速化することである。またキャリヤ側ベルトとリターン側ベルトの蛇行を防止することである。
本発明は、従来のJISによるキャリアローラーで構成されたキャリアローラーセットに載せたベルトの端面を多数の押えローラーで押えることでベルトのローリングを抑制し、その曲走とベルトスピードの向上を可能せしめるものである。
本発明は従来のJISによるリターンローラー上を走行するベルト端面を曲走部においてカーブの内周側と外周側から中央部に溝のあるローラーで挟むことによってベルトの曲走を可能にするものである。中央部に溝のあるローラーは内周側と外周側を一対として用いコンベヤフレームに固定される。
カーブ部においてコンベヤベルトは挟みローラーに案内されて曲走する。カーブの内側でベルトはたくれた状態となり、カーブの外側は伸びた状態となって挟みローラーから外れて脱落する。ベルトの脱落を防ぐために挟みローラーの前後近傍いづれかに2本のフラットローラーを配置してベルトを上下から挟み、ベルトの伸びを抑えることで脱落を防止する。
本発明によって、キャリアローラーセットとリターンローラーセットについては従来品を使用しながら、キャリア側曲走部内側に押えローラーを、リターン側に挟みローラーを用いることでカーブコンベヤは、曲走部のローリングを抑制し、コンベヤスピードの高速化と曲率半径50メートル以下の曲走が可能になった。
可能な限り従来のJISに基づく部品を使用し、カーブコンベヤの搬送速度の高速化を実現した。
図1は、本発明装置の実施例の断面図である。1.はリターンベルト、2.は左右2個ある深い溝を持つ挟みローラー、5.ラジアルベアリング、7.スラストベアリング、6.軸3.は左右2個の挟みローラーを連結するフレーム、4.はフレームとコンベヤを連結するブラケット金具である。挟みローラーを取付る間隔は、従来のリターンローラーの取付ピッチと同様に2.5メートルから3メートルで取りつけられる。リターンローラーは、従来よりあるJISローラーをそのまま使用し、カーブ部においてカーブ内周側、外周側ともに挟みローラーを設置してベルトの曲走をガイドする。図6に示すように挟みローラーをカーブ部の内周側にのみ設置した場合でも容易に曲走する場合においては内周側にのみ設置する。
キャリアローラーは、従来よりある市販のJISローラーを使用し、カーブ部のキャリア側には、ベルトの端部を押える押えローラーを設置する。これはベルトがカーブの内側に向けてずり上がるのを防ぐために用いられる。図3はキャリア側ベルトと押えローラーの関係図であり、ベルトの端面を押えローラーがほぼ直角に押えることで蛇行とローリングを抑制する。ベルト側面よりみて押えローラーはベルト進行方向に対してほぼ直角に取り付けられ、その取付ピッチは500ミリ〜2000ミリであり、カーブの曲率に応じて適宜にピッチを変更する。
ベルトは、カーブ部においてカーブ内周側に昇ろうとする運動をおこす。ベルトの端部は10〜20mmの厚みを持つ。カーブの内周側に適宜に押えローラーを配置し、ベルトの端部を押すことによってベルトが標準走行仮定位置を走行するようになる。非常に小さなアールでもベルトを蛇行せずに走行させることができる。このときカーブ外周側にも適宜なピッチで押えローラーを設置する。
従来カーブするコンベヤは、小さいアールを描いて搬送物を搬送することが困難であったがJIS標準のトラフを採用しながら、またリターン側についてもベルトを垂直に立てる等の複雑な構造を用いることなく低コストなカーブコンベヤの高速化が実現できる。
1. コンベヤベルト
2. 挟みローラー
3. ローラーつなぎフレーム
4. フレーム取付ブラケット
5. ベアリング
6. ローラー軸
7. 押さえローラー
8. キャリアローラー
9. フラットローラー
2. 挟みローラー
3. ローラーつなぎフレーム
4. フレーム取付ブラケット
5. ベアリング
6. ローラー軸
7. 押さえローラー
8. キャリアローラー
9. フラットローラー
Claims (2)
- カーブコンベヤにおいて、キャリア側カーブ部のコンベヤベルトの両端をローラーで押える。ローラーの設置はカーブ部のみとし、適宜な距離をおいてコンベヤフレームに接合する。ローラーは直線部には設置しない。コンベヤベルト用キャリアローラー及び支持ローラーセットは、JIS30°〜45°のトラフ型を使用することが可能である。このことによりコンベヤベルト上の一定区間により大量に積載できることとベルトスピードの高速化が計られるため大量に搬送できる利点が生まれる。
- カーブ部におけるリターン側ベルトの保持は、フラットな状態で従来どおりのJISに基づく上下2セットのリターンローラーによって保持する。
リターン側においてベルトの曲がりを矯正するのは、コンベヤフレームに取りつけられたリターンベルト挟みローラーによる。リターンベルト挟みローラーは中央部分にベルトの厚みより少し広い幅の溝が切られており、この溝でコンベヤベルトの端部を軽く挟みコンベヤベルトのリターン側をカーブに沿ってガイドする機構である。またリターンベルト挟みローラーの前後いずれかの近傍をフラットローラーで上下にはさみこんでベルトのたわみをとり、コンベヤベルトの曲走部の蛇行、ローリングを防止する。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004134833A JP2005089187A (ja) | 2003-08-08 | 2004-03-31 | ベルト挟みローラー |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003320376 | 2003-08-08 | ||
JP2004134833A JP2005089187A (ja) | 2003-08-08 | 2004-03-31 | ベルト挟みローラー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005089187A true JP2005089187A (ja) | 2005-04-07 |
Family
ID=34467726
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004134833A Pending JP2005089187A (ja) | 2003-08-08 | 2004-03-31 | ベルト挟みローラー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005089187A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102424256A (zh) * | 2011-08-12 | 2012-04-25 | 雷清华 | 一种防破包的皮带机转弯缓冲托辊装置 |
-
2004
- 2004-03-31 JP JP2004134833A patent/JP2005089187A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN102424256A (zh) * | 2011-08-12 | 2012-04-25 | 雷清华 | 一种防破包的皮带机转弯缓冲托辊装置 |
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