JP2005088735A - 車両用空調ユニット - Google Patents

車両用空調ユニット Download PDF

Info

Publication number
JP2005088735A
JP2005088735A JP2003324606A JP2003324606A JP2005088735A JP 2005088735 A JP2005088735 A JP 2005088735A JP 2003324606 A JP2003324606 A JP 2003324606A JP 2003324606 A JP2003324606 A JP 2003324606A JP 2005088735 A JP2005088735 A JP 2005088735A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
link
base
door
conditioning unit
air conditioning
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003324606A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4252408B2 (ja
Inventor
Sho Enomoto
祥 榎本
Yoshinobu Taihichi
由延 対比地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Marelli Corp
Original Assignee
Calsonic Kansei Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Calsonic Kansei Corp filed Critical Calsonic Kansei Corp
Priority to JP2003324606A priority Critical patent/JP4252408B2/ja
Priority to US10/939,759 priority patent/US7431639B2/en
Publication of JP2005088735A publication Critical patent/JP2005088735A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4252408B2 publication Critical patent/JP4252408B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】 リンク機構の破損可能性を低くできる車両用空調ユニットの提供を図る。
【解決手段】 リンク機構30を構成する作動レバー31〜35および回転リンクプレート35および中間リンク36を、ベース40とユニットケース2との間に配置した。そのため、ベース40によってリンク機構30の各構成部品(31〜36)を覆うことでリンク機構30の各構成部品(31〜36)を保護でき、リンク機構30の破損可能性を低くすることができる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、主として自動車で使用される車両用空調ユニットに関するものである。
図10は従来品の一例を示す側面図である。この図に示す空調ユニットaは、特許文献1に記載されているものであり、ユニットケースb内に、送風が流れる送風路が形成され、ユニットケースbに、送風路からユニットケースb外へ送風が流出するベント吹出口c,デフロスタ吹出口d,フット吹出口eが設けられている。
ベント吹出口cには、送風のベント吹出口cからの流出を調整する第1モードドアfが配置されている。この第1モードドアfは、デフロスタ吹出口dとフット吹出口eとへ向かう送風路を開放してベント吹出口cを閉鎖する閉鎖位置と、デフロスタ吹出口dとフット吹出口eとへ向かう送風路を閉鎖してベント吹出口cを開放する開放位置と、の間を回動するようになっている。
デフロスタ吹出口dとフット吹出口eとへ向かう送風路には、送風のデフロスタ吹出口dからの流出を調整すると共に、送風のフット吹出口eからの流出も調整する第2モードドアgが配置されている。この第2モードドアgは、デフロスタ吹出口dを閉鎖してフット吹出口eを開放するフット位置と、デフロスタ吹出口dを開放してフット吹出口eを閉鎖するデフロスタ位置との間を回動するようになっている。
ユニットケースbには、第1及び第2の両モードドアf,gを所定の送風モード時に所定の回動位置に回動させるリンク機構hが設けられている。このリンク機構hは、第1モードドアfの回動軸に固定された第1作動レバーh1と、第2モードドアgの回動軸に固定された第2作動レバーh2とを備えている。また、第1作動レバーh1と係合すると共に中間リンクh3を介して第2作動レバーh2とも係合する回動式のメインリンクh4と、を備えている。なお、メインリンクh4には、該メインリンクh4を所定の送風モード時に所定の回動位置まで回動させる図外の駆動ケーブルが連結されている。
中間リンクh3は、ユニットケースbに回動自在に取り付けられ、回動中心から2方向へ延びるアームを有している。一方のアームの先端部には、第2作動レバーh2のカム穴iに遊嵌された係合ピンjが突設されている。他方のアームには、所定形状のカム穴kが形成されている。中間リンクh3は、第2モードドアgの回動方向を第1モードドアfの回動方向とは反対方向へ反転させるためのものである。
メインリンクh4は、その回動中心から3方へ延びるアームを有している。第1のアームの先端部には、第1作動レバーh1のカム穴mに遊嵌された係合ピンnが突設されている。第2のアームの先端部には、中間リンクh3のカム穴kに遊嵌された係合ピンpが突設されている。第3のアームの先端部には、図外の駆動ケーブルを取り付ける取付穴qが設けられている。
空調ユニットaでは、図外の駆動ケーブルを操作してメインリンクh4を回動させることにより、ベントモード時には、第1モードドアfは、デフロスタ吹出口dとフット吹出口eとへ向かう送風路を閉鎖してベント吹出口cを開放するようになっている。
デフロスタモード時には、第1モードドアfは、デフロスタ吹出口dとフット吹出口eとへ向かう送風路を開放してベント吹出口cを閉鎖し、第2モードドアgは、デフロスタ吹出口dを開放してフット吹出口eを閉鎖するようになっている。フットモード時には、第1モードドアfは、デフロスタ吹出口dとフット吹出口eとへ向かう送風路を開放してベント吹出口cを閉鎖し、第2モードドアgは、デフロスタ吹出口dを閉鎖してフット吹出口eを開放するようになっている。
特開平9−20128号公報
ところで、空調ユニットaでは、リンク機構hの各構成部品(レバーh1、h2、中間リンクh3、メインリンクh4)が露出しているため、車体組立中などに各構成部品(レバーh1、h2、中間リンクh3、メインリンクh4)を破損させてしまう可能性がある。
本発明は、このような従来技術をもとに為されたものであり、リンク機構の破損可能性を低くできる車両用空調ユニットの提供を図る。
請求項1記載の発明にあっては、ユニットケース内に形成される送風路を開閉する複数のドアと、駆動手段からの出力を伝達して前記複数のドアを連動させて開閉するリンク機構と、を備えた車両用空調ユニットにおいて、前記リンク機構は、前記ドアの回転軸に固定されることで該ドアの回転軸と一体的に回動する作動レバーと、前記ユニットケースに固定されるベースと、前記ベースに回転自在またはスライド自在に支持されるとともに前記作動レバーと係合されており駆動手段の出力に応じて前記作動レバーを回転させるメインリンクと、を備えてなり、前記作動レバーおよび前記メインリンクを、前記ベースと前記ユニットケースとの間に配置したことを特徴とするものである。
請求項2記載の発明にあっては、請求項1記載の車両用空調ユニットにおいて、前記ドア回転軸の端部は、前記ユニットケースから露出して設けられ、前記作動レバーの回転軸は、前記ドア回転軸と同軸上に配置されて該ドア回転軸の露出端部に嵌合固定されるものであり、
前記ベースを前記ユニットケースに締結固定した状態で前記ベースは前記作動レバーと係合して、前記作動レバーの回転軸の前記ドア回転軸への嵌合方向とは逆方向への移動を阻止することを特徴とするものである。
請求項3記載の発明にあっては、請求項2記載の車両用空調装置において、前記ベースの前記ユニットケースへの締結固定力が、作動レバーの回転軸と前記ドア回転軸との嵌合反力と対向するように配置されていることを特徴とするものである。
請求項4記載の発明にあっては、請求項1〜3の何れか1項記載の車両用空調ユニットにおいて、前記リンク機構を構成する前記ベースおよび前記作動レバーおよびメインリンクを一体的に組み付けることでリンクモジュールとし、このリンクモジュールをユニットケースに取り付ることを特徴とするものである。
請求項1記載の発明によれば、前記作動レバーおよび前記メインリンクを、前記ベースと前記ユニットケースとの間に配置したため、ベースによってリンク機構の各構成部品が覆われるため、これら構成部品を保護できる。そのため、リンク機構の破損可能性が低くなる。
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加え、前記ベースを前記ユニットケースに締結固定した状態で前記ベースが前記作動レバーと係合して、前記作動レバーの回転軸の前記ドア回転軸への嵌合方向とは逆方向への移動を阻止することを特徴とするため、作動レバーがドア回転軸から脱落することを確実に防止できる。
請求項3記載の発明によれば、請求項2記載の発明の効果に加え、ベースのユニットケースへの締結固定力が、作動レバーの回転軸とドア回転軸との嵌合反力と対向するように配置されていることを特徴とするため、作動レバーの回転軸とドア回転軸の嵌合がより確実となる。
請求項4記載の発明によれば、請求項1〜3の何れか1項記載の発明の効果に加え、リンク機構を予め一体的に組み立ててリンクモジュールとし、このリンクモジュールをユニットケースに取り付ることを特徴とするため、リンク機構のユニットケースへの取付作業効率が向上する。結果、空調ユニットの組立性が向上し、製造コストが低減する。
以下、本発明の好適な一実施形態を示す図面を参照しつつ説明する。
図1は本発明にかかる車両用空調ユニットの組立構造の一実施形態を示す要部の斜視図、図2は同車両用空調ユニットのリンクモジュールの取付前状態を示す要部の斜視図、図3はリンクモジュールの分解斜視図、図4はリンクモジュールの他の角度から見た斜視図、図5はベースへの作動レバーの取付状態を説明するための分解斜視図、図6は図5とは異なる角度から見た分解斜視図、図7はベースへの作動レバーの取付状態を説明するための断面図であって分図aは作動レバーの取付前状態であり分図bは作動レバーの取付状態を示す図、図8aは図6中矢視a方向から見た作動レバーの端部を正面図であり図8bは側面図、図9aは作動レバーのドア回転軸を嵌合する嵌合孔を示す斜視図であり図9bは図9aとは異なる角度からみた斜視図である。
「空調ユニットの全体構造」
この実施形態の車両用空調ユニットは、自動車のインストルメントパネルで覆われた車室内空間に搭載される。車両用空調ユニット1のユニットケース2内には、送風機としてのシロッコファンが収容された渦巻き状のスクロール室が形成されている。また、ユニットケース2内には、スクロール室に連通しシロッコファンからの送風が流れる送風路も形成されている。この送風路は、ユニットケースの両側壁に沿って形成されている。
送風路には、送風を冷却する冷却用熱交換器と、この冷却用熱交換器を通過した送風を加熱する加熱用熱交換器と、が配置されている。この冷却用熱交換と加熱用熱交換器との間には、冷却用熱交換器を通過して送風が加熱用熱交換器へ向けて流れる温風通路および冷却用熱交換器を通過した送風が加熱用熱交換器を迂回して流れるバイパス通路への配風比を調整するエアミックスドアが配置されている。温風通路とバイパス通路の合流部は温風と冷風とを混合させるエアミックスチャンバとし構成され、このエアミックスチャンバの後流に、ユニットケース2外へ送風を吹き出すベント吹出口とデフロスタ吹出口と図示せぬフット吹出口とが設けられている。
そして、送風路内には、これらベント吹出口はおよびデフロスタ吹出口およびフット吹出口を選択的に開閉する複数(この例では4つ)のドアとが配置されている。
第1モードドア(ベントドア)は、ベント吹出口からの吹出を調整するべく、ベント吹出口に連通するベント吹出通路の入口に設けられ、ベント吹出口を開放する開放位置(ベント位置)とベント吹出口を閉鎖する閉鎖位置との間を回動するようになっている。
第2モードドア(デフロスタドア)は、デフロスタ吹出口からの吹出を調整すべくデフロスタ吹出口に連通するデフロスタ吹出通路の入口に設けられ、デフロスタ吹出口を開放する開放位置(デフロスタ位置)と、デフロスタ吹出口を閉鎖する閉塞位置との間を回動するようになっている。
第3モードドア(フットドア)は、フット吹出口(図示せぬ)からの吹出を調整するべくフット吹出通路の入口に設けられ、フット吹出口を開放する開放位置(フット位置)とフット吹出口を閉鎖する閉鎖位置との間を回動するようになっている。
第4モードドア(複合モードドア)は、バイパス通路からベント吹出口までの最短流路且つ温風通路からフット吹出口までの最短流路を開閉できる位置に設けられ、最短流路を開放する開放位置と最短流路を閉鎖する閉鎖位置との間を回動するようになっている。この第4モードドアは、フルクール時にはバイパス通路からベント吹出口に向けて冷風が最短距離を流れるような位置に回動し、且つ、エアミックス時には温風通路およびバイパス通路からの選択された吹出口までの送風経路が長くなるような位置に回動するよう設定されている。
これらモードドアはその回転軸21〜24(なお第4モードドアの回転軸24は図示せず明細書中符号のみで説明する)がユニットケース2の両側壁に形成された軸受部に軸支され、図2、3に示すように各モードドアの回転軸21〜24の端部21a〜24aは一方の側壁2aからが露出され、この露出端部21a〜24aに後述するリンク機構30の各作動レバー31〜34が取り付られて、4つのモードドアが互いに連動して開閉動作するようになっている。
以下、本発明の特徴部分であるリンク機構を説明する。
「リンク機構」
リンク機構30は、4つの作動レバー31〜34と、板状のベース40と、「メインリンク」としての回転リンクプレート35と、「サブリンク」としての中間リンク36と、を備えて構成されている。
「作動レバー」
作動レバー31〜34は、各モードドアの回転軸21〜24に固定されて該ドアと一体的に回動する。なお、この例では4つの作動レバー31〜34は、第1作動レバー31が第1モードドア(ベントドア)の回転軸21に連結され、第2作動レバー32が第2モードドア(デフロスタドア)の回転軸22に連結され、第3作動レバー33が第3モードドア(フットドア)の回転軸23に連結され、第4作動レバー34が第4モードドア(複合モードドア)の回転軸24に連結される。各作動レバー31〜34には、ドア回転軸21〜24と同軸上に配されこのドア回転軸21〜24の端部21a〜24aに嵌合される回転軸31a〜34aを備えている。各作動レバー31〜34の回転軸31a〜34aは、ベース40に軸支されていて、軸ブレが生じにくい構造となっている。
「ベース」
ベース40は、板状に形成されネジ止めによりユニットケース2に取り付けられている。このベース40には、各作動レバー31〜34の回転軸31a〜34aを軸支する軸受部としての軸受孔41〜44が形成されているともに、後述する「メインリンク」としての回転リンクプレート35の回転軸35aを軸支する軸受部としての軸受孔45と、同じく後述する「サブリンク」としての中間リンク36の回転軸36aを軸支する軸受部としての軸受孔46と、を備えている。
これらリンク機構30を構成する作動レバー31〜34および回転リンクプレート35およぼ中間リンク36は、ベース40の裏面40b(ユニットケース側の面)側に装着され、「駆動手段」としての駆動モータ38がベースの表面40a(ユニットケースとは反対側の面)側に装着されている。つまり、リンク機構30を構成する作動レバー31〜34および回転リンクプレート35および中間リンク36は、ベース40とユニットケース2との間に配置されているため、ベース40によってリンク機構30の各構成部品(31〜36)が覆われる。これにより、これら構成部品(31〜35)を保護でき、リンク機構(30)の破損可能性が低くなっている。
「メインリンク」
「メインリンク」としての回転リンクプレート35は、上述の如くその回転軸35aがベース40の軸受孔45に回転自在に支持されている。この回転リンクプレート35の回転軸35aは駆動モータ38の出力軸38aと同軸上に配置され、その先端部がベース40の表面40a側に位置して前記駆動モータ38の出力軸38aが嵌合されている。これにより、回転リンクプレート35は駆動モータ38の出力に応じて回転軸35aを中心に自転する。
回転リンクプレート35には、各作動レバー31〜34に形成された係合ピンまたは係合溝と係合する係合溝および係合ピンが形成されている。この例では、第1〜第3作動レバー31〜33には係合溝31m〜33mが形成されまた第4作動レバー34には係合ピン34pが形成され、これに対応して回転リンクプレート35には第1〜第3作動レバー31〜33の係合溝31m〜33mと係合する係合ピン35p、35p、35pが形成されるととに第4作動レバー34の係合ピン34pに係合する係合溝35mが形成されている。
なお、第1作動レバー31の係合溝31mは、後述する中間リンク36を介して回転リンクプレート35の係合ピン35p、35p、35pと係合しており、これにより他の第2〜第4レバー32〜34とは逆回転するようになっている。
「サブリンク」
「サブリンク」としての中間リンク36は、上記の如く第1作動レバー31を他の作動レバー32〜34とは逆回転させるべく回転リンクプレート35と第1作動レバー31とに係合している。この中間リンク36の回転軸36aからは第1アーム36bと第2アーム36cが突設され、第1アーム36bには第1作動レバー31の係合溝31mと係合する係合ピン36pが設けられ、また第2アーム36cには回転リンクプレート35の係合ピン35pと係合する係合溝36mが設けられている。
「リンク機構の作用」
以上のようなリンク機構30の構造により、駆動モータ38で回転リンクプレート35を自転させると、中間リンク36を介してまたは介さず4つの作動レバー31〜34が連動しつつ回動する。これにより4つのモードドアが連動しつつ回動する。
「空調ユニットの組立構造」
「リンクモジュール」
さて、以上にように構成された車両用空調ユニット1の組立構造は、図2に示す如く、リンク機構30を構成するベース40および作動レバー31〜34および回転リンクプレート35および中間リンク36を予めアッセンブリしたリンクモジュール30とした後、このリンクモジュール30をユニットケース2に取り付けるものである。なおこの実施形態では、このリンクモジュール30のベース40の表面40aに駆動モータ38も取り付けた状態で、該リンクモジュール30をユニットケース2に一体的に取り付けている。
ここでリンクモジュール30のベース40は、該ベース40の軸受孔41〜46に作動レバー31〜34および回転リンクプレート35および中間リンク36の回転軸31a〜36aを軸支することで、リンクモジュール30のモジュール基板としての役割を果たすこととなる。
しかも、この実施形態では、リンクモジュール30の組付性を向上させるべく、作動レバー31〜34および回転リンクプレート35および中間リンク36の回転軸31a〜36aは、ベース40に一旦装着すると脱落しないようになっている。具体的には、作動レバー31〜34および回転リンクプレート35および中間リンク36の回転軸31a〜36aの挿入先端部Cには、挿入先端側から順番にロック爪RとストッパSとが設けられている。
「ストッパおよびロック爪」
なお、図5〜図8では第2作動レバー32の回転軸の軸支構造のみを図示しているが、その他の作動レバー31、33、34および回転リンクプレート35および中間リンク36の回転軸も同様にストッパおよびロック爪を備えた軸支構造であるため詳細図面は省略する。
図5〜図8に示すように、ストッパSは、回転軸31a〜36aをベース40の軸受孔41〜46へ挿入した際に軸受孔41〜46の周縁部と当接し、ベース40への組付位置に停止させるものである。また、ロック爪Rは、回転軸31a〜36aをベース40の軸受孔41〜46へ挿入することを許容するとともに前記ベース40への組付位置で回転軸31a〜36aの挿入方向Xとは逆方向への移動を阻止するものである。これらストッパSおよびロック爪Rの位置決め作用により、ベース40の軸受孔41〜46に作動レバー31〜34および回転リンクプレート35および中間リンク36の回転軸31a〜36aを差し込むのみで、ワンタッチでベース40に作動レバー31〜34および回転リンクプレート35および中間リンク36を組み付けることができ、リンクモジュール30の組立が容易となる。しかも、リンクモジュール30をユニットケース2に組み付ける際には、組み付けられた各構成部品31〜36はこれらストッパSおよびロック爪Rの位置決め作用によりベース40から脱落してしまうこと無いため、リンクモジュール30のユニットケース2への組付性も向上する。
また、作動レバー31〜34および回転リンクプレート35および中間リンク36の回転軸31a〜36aは挿入先端部Cが中空の円筒状に形成され、この挿入先端部Cは挿入先端末から軸方向に沿って形成されるスリットDを備えることで、挿入先端部Cには径方向への撓むことができる可撓片E、Fが設けられている。この挿入先端部Cの可撓片Eに前記ロック爪Rが形成されている。そのため、挿入先端部Cの可撓性により、ロック爪Rを備える回転軸31a〜36aを軸受孔41〜46に挿入する際の挿入力が低くなり、リンクモジュール30の組付性が向上する。なお、この例では、挿入先端部Cは8分割されており、上述の如く外周側にロック爪Rが設けられた可撓片Eと内周側にリブGが形成されて撓み難くく形成された可撓片Fとが交互に設けられて、挿入先端部Cの剛性が確保されている。
ここで、ベース40をユニットケース2に締結固定した状態ではベース40が軸受孔41〜44の周縁部と作動レバー31〜34の回転軸31a〜34aのストッパSと係合により、作動レバー31〜34の回転軸31a〜34aはドア回転軸21〜24の露出端部21a〜24aへの嵌合方向Yとは逆方向への移動が阻止され、作動レバー31〜34のドア回転軸21〜24からの脱落が確実に防止されている。しかも、ベース40のユニットケース2への締結固定力が、作動レバー回転軸31a〜34aと前記ドア回転軸21〜24との嵌合反力と対向するように配置されているため、作動レバー回転軸31a〜34aとドア回転軸21〜24との嵌合が確実に維持される。
「効果」
以上のような構成により、この実施形態では以下のような効果がある。
まず第1に、作動レバー31〜35および回転リンクプレート35および中間リンク36を、ベース40とユニットケース2との間に配置したため、ベース40によってリンク機構30の各構成部品が覆われる。そのため、リンク機構30の各構成部品を保護でき、リンク機構30の破損可能性を低くすることができる。
第2に、ベース40をユニットケース2に締結固定した状態でベース40が作動レバー31〜34と係合して、作動レバー回転軸31a〜34aのドア回転軸21〜24との嵌合方向とは逆方向への移動を阻止することを特徴とするため、作動レバー31〜34がドア回転軸21〜24から脱落することを確実に防止できる。
第3に、ベース40のユニットケース2への締結固定方向Yと、作動レバー回転軸31a〜34aのドア回転軸21〜24への嵌合方向Yとを一致せることで、ベース40のユニットケース2への締結固定力を、作動レバー回転軸31a〜34aのドア回転軸21〜24からの嵌合反力と対向するように配置してあるため、作動レバー回転軸31a〜34aとドア回転軸21〜24との嵌合が確実に維持される。
第4に、この実施形態によれば、リンク機構30を構成する作動レバー31〜34および回転リンクプレート35および中間リンク36およびベース40を予め一体的にアッセンブリしてリンクモジュール30として構成した後、リンクモジュール30をユニットケース2に組み付けることを特徴とするため、リンク機構30のユニットケース2への取付作業効率が向上する。結果、空調ユニット1の組立性が向上し、製造コストが低減する。
第5に、ベース40は、作動レバー31〜34および回転リンクプレート35および中間リンク36の回転軸31a〜36aを軸支する軸受孔41〜46を備えることで、リンク機構30のモジュール基板として機能する。そのため、リンク機構30をモジュール化する際にその他の連結部材などを用いる必要がないため、部品点数が少なくてすみ、空調ユニット1の製造コストをさらに低減できる。
なお、この実施形態では、作動レバー31〜34および回転リンクプレート35および中間リンク36に回転軸31a〜36aを設ける一方ベース40に軸受孔41〜42を設けた構造であるが、本発明にあっては、作動レバー31およびまたは回転リンクプレート35およびまたは中間リンク36に軸受孔を設ける一方で、これらの回転中心を構成する回転軸をベース40に設けてあってもよい。
第6に、作動レバー31〜34の回転軸31a〜34aに、該作動レバー31〜34をベース40の所定の組付位置に位置決めするためのロック爪RとストッパSとを設けたため、ベース40の軸受孔41〜44に作動レバー31〜34の回転軸31a〜34aを差し込むのみで、ワンタッチでベース40に作動レバー31〜34を組み付けることができ、リンクモジュール30の組立性を向上できる。なお、回転リンクプレート35および中間リンク36においても同様である。
第7に、作動レバー31〜34の回転軸31a〜34aの挿入先端部Cに内側に撓むことが可能な可撓片E、Fを設けてこの可撓片Eに前記ロック爪Rを形成しているため、回転軸31a〜34aの軸受孔41〜44への低挿入力を低減でき、さらにリンクモジュール30の組立性を向上できる。なお、回転リンクプレート35および中間リンク36においても同様である。
第8に、リンクモジュール30のベース40に前記駆動モータ38を取付固定するため、駆動モータ38をユニットケース2に取付固定するためのブラケットが不要となる。そのため、部品点数が削減されるとともに組立工数が削減され、製造コストをさらに低減できる。
第9に、駆動モータ38が予め組み付けられたリンクモジュール30をユニットケース2に組み付ける組立構造であるため、さらに空調ユニット1の組立作業効率が向上する。
なおこの実施形態では、リンク機構30は作動レバー31〜34および回転リンクプレート35の他に中間リンク36を備えることで、少なくとも1つの作動レバー31を他の作動レバー32〜34とは逆回転させることができるため、ドアの開閉パターンの設計自由度が高い利点がある。
以上要するに、本発明によれば、リンク機構は、ドアの回転軸に固定されることで該ドアの回転軸と一体的に回動する作動レバーと、ユニットケースに固定されるベースと、前記ベースに回転自在またはスライド自在に支持されるとともに前記作動レバーと係合されており駆動手段の出力に応じて前記作動レバーを回転させるメインリンクと、を備えてなり、前記作動レバーおよび前記メインリンクを、前記ベースと前記ユニットケースとの間に配置したことを特徴とするため、ベースによってリンク機構の各構成部品が覆われる。そのため、これら構成部品を保護でき、リンク機構の破損可能性が低くなる。
図1は本発明にかかる車両用空調ユニットの組立構造の一実施形態を示す要部の斜視図。 図2は同車両用空調ユニットのリンクモジュールの取付前状態を示す要部の斜視図。 図3は取付位置を含むリンクモジュールの分解斜視図。 図4はリンクモジュールの他の角度から見た斜視図。 図5はベースへの作動レバーの取付状態を説明するための分解斜視図。

図6は図5とは異なる角度から見た分解斜視図。 図7はベースへの作動レバーの取付状態を説明するための断面図であって分図aは作動レバーの取付前状態であり分図bは作動レバーの取付状態を示す図。 図8aは図6中矢視a方向から見た作動レバーの端部を正面図であり図8bは側面図。 図9aは作動レバーのドア回転軸を嵌合する嵌合孔を示す斜視図であり図9bは図9aとは異なる角度からみた斜視図である。 図10は従来の車両用空調ユニットの一例を示す図。
符号の説明
1…車両用空調ユニット
2…ユニットケース
21〜24…ドア回転軸
21a〜24a…露出端部
30…リンクモジュール(リンク機構)
31〜34…作動レバー
31a〜34a…回転軸
35…回転リンクプレート(メインリンク)
35a…回転軸
36…中間リンク
36a…回転軸
38…駆動モータ
40…ベース
40a…表面
40b…裏面
X…挿入方向
Y…嵌合方向/締結固定方向

Claims (4)

  1. ユニットケース(2)内に形成される送風路を開閉する複数のドアと、駆動手段(38)からの出力を伝達して前記複数のドアを連動させて開閉するリンク機構(30)と、を備えた車両用空調ユニット(1)において、
    前記リンク機構(30)は、前記ドアの回転軸(21〜24)に固定されることで該ドアの回転軸(21〜24)と一体的に回動する作動レバー(31〜34)と、前記ユニットケース(2)に固定されるベース(40)と、前記ベース(40)に回転自在またはスライド自在に支持されるとともに前記作動レバー(31〜34)と係合されており前記駆動手段(38)の出力に応じて前記作動レバー(31〜34)を回転させるメインリンク(35)と、を備えてなり、
    前記作動レバー(31〜34)および前記メインリンク(35)を、前記ベース(40)の前記ユニットケース(2)との間に配置したことを特徴とする車両用空調ユニット(1)。
  2. 請求項1記載の車両用空調ユニット(1)において、
    前記ドア回転軸(21〜24)の端部は、前記ユニットケース(2)から露出して設けられ、前記作動レバー(31〜34)の回転軸(31a〜34a)は、前記ドア回転軸(21〜24)と同軸上に配置されて該ドア回転軸(21〜24)の露出端部(21a〜24a)に嵌合固定されるものであり、
    前記ベース(40)を前記ユニットケース(2)に締結固定した状態で、前記ベース(40)は前記作動レバー(31〜34)と係合して前記作動レバー(31〜34)の回転軸(31a〜34a)の前記ドア回転軸(21〜24)への嵌合とは逆方向への移動を阻止することを特徴とする車両用空調ユニット(1)。
  3. 請求項2記載の車両用空調ユニット(1)において、
    前記ベース(40)の前記ユニットケース(2)への締結固定力が、作動レバー(31〜34)の回転軸(31a〜34a)と前記ドア回転軸(21〜24)との嵌合反力と対向するように配置されていることを特徴とする車両用空調ユニット(1)。
  4. 請求項1〜3の何れか1項記載の車両用空調ユニット(1)において、
    前記リンク機構(30)を構成する前記ベース(40)および前記作動レバー(31〜34)およびメインリンク(35)を一体的に組み付けることでリンクモジュール(30)とし、
    このリンクモジュール(30)をユニットケース(2)に取り付ることを特徴とする車両用空調ユニット(1)。
JP2003324606A 2003-09-17 2003-09-17 車両用空調ユニット Expired - Fee Related JP4252408B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003324606A JP4252408B2 (ja) 2003-09-17 2003-09-17 車両用空調ユニット
US10/939,759 US7431639B2 (en) 2003-09-17 2004-09-13 Vehicle air-conditioning unit, assembly structure of vehicle air-conditioning unit and link module for use therein

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003324606A JP4252408B2 (ja) 2003-09-17 2003-09-17 車両用空調ユニット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005088735A true JP2005088735A (ja) 2005-04-07
JP4252408B2 JP4252408B2 (ja) 2009-04-08

Family

ID=34455314

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003324606A Expired - Fee Related JP4252408B2 (ja) 2003-09-17 2003-09-17 車両用空調ユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4252408B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007155186A (ja) * 2005-12-02 2007-06-21 Mitsubishi Electric Corp 空気調和機の上下風向板駆動機構
JP2008540205A (ja) * 2005-05-03 2008-11-20 ベール フランス ルファッシェ エス・アー・エス 自動車の通気設備、暖房設備または空調設備の少なくとも3つのフラップのための操作装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008540205A (ja) * 2005-05-03 2008-11-20 ベール フランス ルファッシェ エス・アー・エス 自動車の通気設備、暖房設備または空調設備の少なくとも3つのフラップのための操作装置
JP2007155186A (ja) * 2005-12-02 2007-06-21 Mitsubishi Electric Corp 空気調和機の上下風向板駆動機構

Also Published As

Publication number Publication date
JP4252408B2 (ja) 2009-04-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9566843B2 (en) Double-shaft damper assembly for vehicle air conditioning apparatus
JP5502409B2 (ja) 車両用空調装置
JP2008260447A (ja) ラジエータシャッター
JP4380450B2 (ja) 空気通路開閉装置および車両用空調装置
JP6421743B2 (ja) 空調用薄型レジスタ
KR100747305B1 (ko) 외기 모드시 내기가 유입되는 자동차 공기 조화기용 내외기
JP4252408B2 (ja) 車両用空調ユニット
JP2011207307A (ja) 空気通路調節装置
JP4267993B2 (ja) 車両用空調ユニットの組立構造およびこれに用いるリンク機構
CN109311365B (zh) 连杆机构
US7431639B2 (en) Vehicle air-conditioning unit, assembly structure of vehicle air-conditioning unit and link module for use therein
JP4506639B2 (ja) 空気通路開閉装置および車両用空調装置
JP6058411B2 (ja) 空調ユニットの配風ドア駆動用リンク構造
JP2007161085A (ja) リンク装置および車両用空調装置
JP4434072B2 (ja) リンク装置および車両用空調装置
JP4487586B2 (ja) 車両用空気吹出口ユニット
KR100594843B1 (ko) 자동차 공조장치의 송풍모드 전환장치
US10399411B2 (en) Damper opening/closing mechanism of vehicle air-conditioning device
KR200378585Y1 (ko) 자동차 공조장치의 도어 오조립 방지구조
JP2013071484A (ja) 車両用空調装置に用いられるリンク構造
JP2020163905A (ja) 空調用レジスタ
JP2005271689A (ja) 車両用空気吹出口ユニット
JP2008018790A (ja) 車両用空調装置のドア駆動機構
JP2008267485A (ja) 回動装置
JP2017149363A (ja) 車両用空調装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060324

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080905

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080916

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081113

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090106

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090121

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120130

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130130

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140130

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees