JP2005088694A - 光ファイバ複合トロリ線 - Google Patents

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Toshihiro Okada
俊博 岡田
Yoshifumi Odaka
義史 小高
Hideyuki Nozawa
英行 野澤
Hiroyoshi Hiruta
浩義 蛭田
Kunio Hashimoto
邦夫 橋本
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Central Japan Railway Co
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Abstract

【課題】 光ファイバ心線が収容溝内のバリなどによって傷付くことを防止でき、光ファイバ心線に加わる応力や歪み等の外力を軽減でき、耐候性に優れた光ファイバ複合トロリ線を提供する。
【解決手段】 トロリ線本体7内の摩耗限界位置に摩耗検知用の光ファイバを収容した光ファイバ複合トロリ線であって、トロリ線本体7内の摩耗限界位置に、光ファイバ心線3を収容する金属管4とその金属管4内に充填されたジェリー5とを有する光ファイバユニット2を、当該トロリ線本体7の長手方向に沿って収容した。光ファイバ心線3がジェリー5を介在させて金属管4内に挿入されているので、光ファイバ心線3が傷付くことなく防護されると共に、トロリ線1の伸線時やドラム巻取時に光ファイバ心線3に加わる応力や歪み等の外力が軽減される。また、ジェリー5は、金属管4内に充填されているため雨天時内の水滴によって流されることなく確実に光ファイバ心線3を湿気から防護すると共に、光ファイバ心線3を弾性的に支持して長手方向への移動を抑える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、トロリ線本体内の摩耗限界位置に摩耗検知用の光ファイバを収容した光ファイバ複合トロリ線に関する。
トロリ線は、導電性が良く、しかも引張荷重が大きく耐摩耗性に優れているので、電気鉄道やクレーン等に多用されている。この種のトロリ線として、トロリ線本体内の摩耗限界位置に、摩耗検知用の検知線を埋設したものが知られている。図3に示すように、従来の検知線入りトロリ線aは、溝付きトロリ線本体bの大弧面部cにトロリ線本体bの長手方向に沿って2本の検知線収容溝dを形成し、それら収容溝d内の摩耗限界位置に絶縁被覆された検知線e(φ1.55mm)をそれぞれ収容したものである。
かかる検知線入りトロリ線aによれば、トロリ線本体bの摩耗が進行すると絶縁被覆された検知線eが露出し、さらに摩耗が進行すると検知線eの絶縁被覆層が削られて内部の導体部が露出してトロリ線本体bと接触し、これらが導通することで摩耗限界を探知できる。しかし、このシステムでは、摩耗によって露出した検知線eの導体部とトロリ線本体bとの導通がどこで発生しているのか、すなわち摩耗位置の検知までは不可能である。また、列車ノイズ等により昼間におけるトロリ線の監視は現状では不可能である。
他方、検知線に光ファイバを用いた光ファイバ複合トロリ線が提案されている。この光ファイバ複合トロリ線は、トロリ線本体内の摩耗限界位置に摩耗検知用の光ファイバを埋設したものであり、トロリ線本体の摩耗により光ファイバが傷付くと、光ファイバの端末からの入光の反射時間等に基づき、摩耗の検知のみならず摩耗位置まで検知できる。
しかし、光ファイバをトロリ線本体bの収容溝dに収容した場合、トロリ線aの巻取・延線において大きな歪みが発生するため、光ファイバが破断することが考えられる。また、列車通過時の振動で光ファイバ心線がトロリ線本体に対して一方向に移動することが考えられる。また、トロリ線aの製造時、運搬時、延線時などにトロリ線aに加わる歪みが光ファイバの耐歪特性を超えるため、光ファイバの破断やロス増加が問題となる。このため、実用化には至っていない。
ところで、特許文献1には、光ファイバ心線をジェリーと共にトロリ線本体bの収容溝d内に収容した光ファイバ複合トロリ線が開示されているが、かかるタイプでは以下の問題が生じる可能性がある。
特開平4−5136号公報
1. トロリ線本体bの収容溝d内にバリ等が発生する可能性が極めて高いため、ここに光ファイバ心線をそのまま収容した場合、ジェリーが存在するとはいえ、光ファイバ心線に傷がつき破断する可能性がある。
2. 雨天時、光ファイバ心線が湿気に晒されるため又は水滴に接触するため、光ファイバの破断寿命が短くなってしまう。また、一応ジェリーが入っているが、ジェリー充填度合いが長手方向にムラとなってジェリーの無い部分が発生する可能性があり、ここに水滴が接触して断面寿命を短くする。また、ジェリーが水で流されてしまえば、なおさらである。
3. 光ファイバ心線をトロリ線本体bの収容溝dに集合する際、この構造ではトロリ線本体bと光ファイバ心線eのEA(ヤング率×断面積)に違いがありすぎるため、集合時のバックテンションを制御することが困難である。従って、光ファイバ心線の方のEAを大きくする必要がある。
4. トロリ線aは、製造時、布設時、布設後に大きく伸ばされるため、光ファイバ心線はトロリ線aに対してプラスの余長が確保される必要があるが、この構造では光ファイバ心線をトロリ線aの収容溝dに集合する際に余長を入れなければならず、ここでの余長管理は困難である。
以上の事情を考慮して創案された本発明の目的は、光ファイバ心線が収容溝内のバリなどによって傷付くことを防止でき、光ファイバ心線に加わる応力や歪み等の外力を軽減でき、耐候性に優れた光ファイバ複合トロリ線を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明は、トロリ線本体内の摩耗限界位置に摩耗検知用の光ファイバを収容した光ファイバ複合トロリ線であって、トロリ線本体内の摩耗限界位置に、光ファイバ心線を収容する金属管とその金属管内に充填されたジェリーとを有する光ファイバユニットを、当該トロリ線本体の長手方向に沿って収容したものである。
本発明によれば、光ファイバ心線がジェリーを介在させて金属管内に挿入されているので、光ファイバ心線が傷付くことなく防護されると共に、トロリ線の伸線時やドラム巻取時に光ファイバ心線に加わる応力や歪み等の外力が軽減される。また、ジェリーは、金属管内に充填されているため雨天時内の水滴によって流されることなく確実に光ファイバ心線を湿気から防護すると共に、光ファイバ心線を弾性的に支持して長手方向への移動を抑える。
また、上記光ファイバ心線を金属管内に収容し、その金属管をトロリ線本体内に収容しているので、金属管に対して光ファイバ心線の所定余長(0〜+1%)を確保することが可能になる一方、金属管をトロリ線本体内に収容するときに既に余長が確保されている(管理されている)ため、トロリ線本体に対する光ファイバ心線の余長管理を行うことができる。
また、上記ジェリーを100℃〜150℃の環境で滴下しない特性を有するものとすれば、トロリ線の温度が最大150℃にもなる電気鉄道に使用する際の使用環境においても、ジェリーはドリップすることなく上述した作用効果を発揮し続ける。
以上説明したように本発明に係る光ファイバ複合トロリ線によれば、次のような効果を発揮できる。
(1)光ファイバ心線に加わる応力や歪み等の外力を軽減できる。
(2)光ファイバ心線が収容溝内のバリなどによって傷付くことを防止できる。
(3)列車通過時の振動等による光ファイバ心線の移動を軽減できる。
(4)ジェリーの流出を防止でき耐候性に優れる。
本発明の好適実施形態を添付図面に基いて説明する。
図1は本実施形態に係る光ファイバ複合トロリ線1の断面図、図2はその光ファイバ複合トロリ線に用いられる光ファイバユニット2の断面図である。
図2に示すように、光ファイバユニット2は、光ファイバ心線3を所定の余裕をもって収容する金属管4と、金属管4内に充填されたジェリー5と、金属管4の外周に被覆された被覆層6とを有する。光ファイバ心線3は、シリコンおよびテフロン(登録商標)を施し、外径約0.7mmのものを使用した。また、光ファイバ心線3には、金属管4に対して約+1%の余長を確保した。
金属管4は、内径1.3mm、外径1.6mmのステンレス管を使用した。ジェリー5は、100℃〜150℃の環境でも滴下しない特性を有するものを使用した。金属管4(ステンレス管)の外周に設けた被覆層6は、ポリエチレン層とした。被覆層6の外径すなわち光ファイバユニット2の外径は、約2mmとなっている。
かかる光ファイバユニット2は、図1に示すように、トロリ線本体7の大弧面部8の左右に形成された収容溝9内に、トロリ線本体7の摩耗限界位置に位置させて、それぞれ収容されている。
なお、収容溝9内には、光ファイバユニット2の位置を弾性的に固定するためのジェリーや樹脂等の保持材10を充填してもよい。この保持材10は、上記ジェリーと同様に、100℃〜150℃の環境でも滴下しない特性を有することが好ましい。
また、光ファイバユニット2の挿入位置(収容溝9、9の位置)は、トロリ線1の中心線11に対して左右同じ位置としてもよいが、収容溝9が大きい場合には、その溝部分におけるトロリ線本体7の強度が極端に低下することがある。
そのような場合には、図例の如く、左側の光ファイバユニット2の方が右側の光ファイバユニット2よりも下方に位置するように、左右の光ファイバユニット2、2の挿入位置を異ならせるなど、強度低下を回避できる位置設定とすることが望ましい。このように段違い配置とすることにより、強度低下を回避するのみならず、初期検知(左側の光ファイバユニット2)と最終検知(右側の光ファイバユニット2)との2段階検知が可能となる。
トロリ線1の製造から架線までの工程において光ファイバユニット2への歪みが一番大きい工程は、ドラム巻取工程および送出工程であり、最大約0.9%の歪みが光ファイバユニット2に加わる。すなわち、トロリ線1は、図4に示すように、通常、小弧面部12がドラムの巻取面13と接するように巻き取られ(横巻き)、かかる横巻きでは、収容溝9、9は、ドラムの径方向に上下に位置する。
このため、トロリ線1の架線時のドラム送出工程において、上側の光ファイバユニット2は圧縮され、下側の光ファイバユニット2は伸ばされ、大きな歪みが生じるのである。この圧縮や伸びといった光ファイバユニット2、2に加わる力を軽減するためには、トロリ線本体7の中心線11に対して極力近い位置に光ファイバユニット2、2を位置させることが好ましい。
本実施形態では、図1に示すように、光ファイバユニット2、2の位置は、トロリ線本体7の小弧面部12から8.2mm〜10.5mmとしていると共に、トロリ線本体7の中心線11から左右に3mm以上離れた位置とし、偏摩耗対策としている。
以上の構成からなる本実施形態の作用を述べる。
図1および図2に示すように、光ファイバ心線3が金属管4内に挿入され、その金属管4をトロリ線本体7の収容溝9内に収容しているので、仮に収容溝9内にバリ等が存在しても、光ファイバ心線3が傷付くことなく防護される。また、トロリ線1の伸線時やドラム巻取時に光ファイバ心線3に加わる応力や歪み等の外力は、光ファイバ心線3が金属管4内のジェリー5中を遊動することで吸収され、軽減される。
また、ジェリー5は、金属管4内に充填されているため雨天時内の水滴によって流出されることなく確実に光ファイバ心線3を湿気から防護すると共に、光ファイバ心線3を弾性的に支持してパンタグラフの振動等による長手方向への移動を抑える。また、ジェリー5を100℃〜150℃の環境で滴下しない特性を有するものとしているので、トロリ線1の温度が最大150℃にもなる電気鉄道に使用する際にも、ジェリー5はドリップすることなく上述した作用効果を発揮し続ける。
また、上記光ファイバ心線3を金属管4内に収容し、その金属管4をトロリ線本体7の収容溝9内に収容しているので、金属管4に対して光ファイバ心線3の所定余長(0〜+1%)を確保することが可能である一方、金属管4をトロリ線本体7の収容溝9内に収容するときに余長を確保する必要はないため、金属管4に対して光ファイバ心線3を余長管理することで、トロリ線本体7に対する光ファイバ心線3の余長管理が容易に行える。
また、従来の検知線入りトロリ線aでは列車ノイズによって不可能であった昼間のシステム監視(摩耗監視)が可能となる。
本発明の一実施形態を示す光ファイバ複合トロリ線の断面図である。 上記光ファイバ複合トロリ線の光ファイバユニットの断面図である。 従来例を示す検知線入りトロリ線の断面図である。 上記トロリ線がドラムに横巻きされた状態を示す説明図である。
符号の説明
1 光ファイバ複合トロリ線
2 光ファイバユニット
3 光ファイバ心線
4 金属管
5 ジェリー
7 トロリ線本体

Claims (3)

  1. トロリ線本体内に摩耗検知用の光ファイバを収容した光ファイバ複合トロリ線であって、トロリ線本体内の摩耗限界位置に、光ファイバ心線を収容する金属管とその金属管内に充填されたジェリーとを有する光ファイバユニットを、当該トロリ線本体の長手方向に沿って収容したことを特徴とする光ファイバ複合トロリ線。
  2. 上記ジェリーは、100℃〜150℃の環境で滴下しない特性を有する請求項1記載の光ファイバ複合トロリ線。
  3. 上記光ファイバ心線は、金属管に対して0〜+1%の余長を確保している請求項1乃至2記載の光ファイバ複合トロリ線。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016141348A (ja) * 2015-02-04 2016-08-08 日立金属株式会社 トロリ線
JP2019142427A (ja) * 2018-02-23 2019-08-29 日立金属株式会社 トロリ線

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