JP2005088415A - 積層フィルムおよびその製造法 - Google Patents
積層フィルムおよびその製造法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005088415A JP2005088415A JP2003326052A JP2003326052A JP2005088415A JP 2005088415 A JP2005088415 A JP 2005088415A JP 2003326052 A JP2003326052 A JP 2003326052A JP 2003326052 A JP2003326052 A JP 2003326052A JP 2005088415 A JP2005088415 A JP 2005088415A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- gas barrier
- inorganic oxide
- resin
- vapor deposition
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
- Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Physical Vapour Deposition (AREA)
- Chemical Vapour Deposition (AREA)
Abstract
【解決手段】 基材フィルムの一方の面に、無機酸化物の蒸着膜を設け、更に、該無機酸化物の蒸着膜の面上に、一般式R1 n M(OR2 )m (ただし、式中、R1 、R2 は、炭素数1〜8の有機基を表し、Mは、金属原子を表し、nは、0以上の整数を表し、mは、1以上の整数を表し、n+mは、Mの原子価を表す。)で表される少なくとも1種以上のアルコキシドと、ポリビニルアルコ−ル系樹脂及び/又はエチレン・ビニルアルコ−ル共重合体とを含有し、更に、ゾルゲル法によって重縮合して得られるガスバリア性組成物によるガスバリア性塗布膜を1層または2層以上重層した複合ポリマー層を設けることを特徴とするガスバリア性積層フィルム、および、それらの製造法に関するものである。
【選択図】 図1
Description
また、上記のエチレン・ビニルアルコール共重合体中のエチレンに由来する繰り返し単位の含量(以下「エチレン含量」ともいう)は、通常、0〜50モル%、好ましくは、20〜45モル%であるものを使用することが好ましいものである。
上記の反応においては、例えば、下記の式(III)に示される部分構造式を有し、更に、シランカップリング剤に起因する部分を有する直鎖状のポリマーがまず生成する。
このガスバリア性組成物(塗工液)を、基材フィルムの一方の面に設けた無機酸化物の蒸着膜の上に塗布し、加熱して溶媒および重縮合反応により生成したアルコールを除去すると、重縮合反応が完結し、基材フィルムの一方の面に設けた無機酸化物の蒸着膜の上に透明な塗工層が形成される。
上記の塗工層を複数層積層する場合には、層間の塗工層中の複合ポリマー同士も縮合し、層と層との間が強固に結合する。
更に、シランカップリング剤の有機反応性基や、加水分解によって生じた水酸基が基材フィルムの一方の面に設けた無機酸化物の蒸着膜の表面の水酸基等と結合するため、基材フィルムの一方の面に設けた無機酸化物の蒸着膜表面と、塗工層との接着性も良好なものとなるものである。
このような直鎖状ポリマーは結晶性を有し、非晶質部分の中に多数の微小の結晶が埋包された構造をとる。
このような結晶構造は、結晶性有機ポリマー(例えば、塩化ビニリデンやポリビニルアルコール)と同様であり、さらに極性基(OH基)が部分的に分子内に存在し、分子の凝集エネルギーが高く分子鎖剛性も高いため良好なガスバリアー性を示す。
特に、N2 あるいは、CO2 ガス等を充填した、いわゆる、ガス充填包装に用いた場合には、その優れたガスバリア性が、充填ガスの保持に極めて有効となる。
更に、本発明にかかるガスバリア性積層フィルムは、熱水処理、特に、高圧熱水処理(レトルト処理)に優れ、極めて優れたガスバリア性特性を示すものである。
上記の本発明のガスバリア性組成物を塗布する方法としては、例えば、グラビアロ−ルコーターなどのロールコート、スプレーコート、スピンコ−ト、デイツピング、刷毛、バーコード、アプリケータ等の塗布手段により、1回あるいは複数回の塗布で、乾燥膜厚が、0.01〜30μm、好ましくは、0.1〜10μm位の塗工膜を形成することができ、更に、通常の環境下、50〜300℃、好ましくは、70〜200℃の温度で、0.005〜60分間、好ましくは、0.01〜10分間、加熱・乾操することにより、縮合が行われ、本発明のガスバリア性塗布膜を形成することができる。
また、必要ならば、本発明のガスバリア性組成物を塗布する際に、予め、無機酸化物の蒸着膜の上に、プライマー剤等を塗布することもできるものであり、また、コロナ放電処理あるいはプラズマ処理、その他等の前処理を任意に施すことができるものである。
上記の積層材の製造法について例示すれば、例えば、前述の本発明にかかるガスバリア性積層フィルムを構成するガスバリア性塗布膜の面に、例えば、ラミネ−ト用接着剤層を形成し、しかる後、該ラミネ−ト用接着剤層等を介して、例えば、ヒ−トシ−ル性樹脂層等を構成するプラスチックチフィルム等の所望の基材をドライラミネ−ト積層法を用いて積層することにより、種々の形態からなる積層材を製造することができる。
あるいは、本発明においては、例えば、本発明かかるガスバリア性積層フィルムを構成するガスバリア性塗布膜の面に、例えば、アンカ−コ−ト剤層を形成し、しかる後、該アンカ−コ−ト剤層等を介して、各種の樹脂等を溶融押出して、例えば、ヒ−トシ−ル性樹脂層等を構成するプラスチックチフィルム等の所望の基材を積層する押出ラミネ−ト積層法を用いて積層することにより、各種の形態からなる積層材を製造することができる。
なお、本発明においては、本発明にかかるガスバリア性積層フィルムを構成する基材フィルムの面にも、上記と同様にして、所望の他の基材を任意に積層して種々の形態からなる積層材を製造し得るものであり、また、本発明においては、各層間に所望の基材を任意に積層して種々の形態からなる積層材を製造し得るものであり、而して、本発明においては、その使用目的、使用形態、用途、その他等によって、他の基材を任意に積層して、種々の形態の積層材を設計して製造することができるものである。
また、本発明において、上記のような積層を行う際に、本発明にかかるガスバリア性積層フィルムを構成するガスバリア性塗布膜の面には、例えば、プラズマ処理、コロナ放電処理、その他等の前処理を任意に行うことができるものである。
而して、本発明においては、図示しないが、上記で製造した三方シ−ル型の軟包装用容器の開口部から、例えば、飲食品、その他等の内容物を充填し、次いで、上方の開口部をヒ−トシ−ルして上方のシ−ル部等を形成し、更に、必要に応じて、例えば、ボイル処理、レトルト処理等を施して、種々の形態からなる包装製品を製造することができるものである。
なお、本発明においては、上記に例示の包装用容器に限定されるものでないことは言うまでもないことであり、その目的、用途等により、軟包装用袋、液体紙製容器、紙缶、その他等の種々の形態の包装用容器を製造することができることは言うまでもないことである。
上記の接着剤の組成系は、水性型、溶液型、エマルジョン型、分散型等のいずれの組成物形態でもよく、また、その性状は、フィルム・シ−ト状、粉末状、固形状等のいずれの形態でもよく、更に、接着機構については、化学反応型、溶剤揮発型、熱溶融型、熱圧型等のいずれの形態でもよいものである。
而して、上記の接着剤は、例えば、ロ−ルコ−ト法、グラビアロ−ルコ−ト法、キスコ−ト法、その他等のコ−ト法、あるいは、印刷法等によって施すことができ、そのコ−ティング量としては、0.1〜10g/m2 (乾燥状態)位が望ましい。
上記のアンカ−コ−ト剤は、例えば、ロ−ルコ−ト、グラビアロ−ルコ−ト、キスコ−ト、その他等のコ−ティング法を用いてコ−ティングすることができ、そのコ−ティング量としては、0.1〜5g/m2 (乾燥状態)位が望ましい。
なお、上記の溶融押出積層方式において、より強固な接着強度を得るために、例えば、上記のアンカ−コ−ト剤等のアンカ−コ−ト剤層を介して、積層することができる。
而して、上記のフィルムないしシ−トは、その樹脂を含む組成物によるコ−ティング膜の状態で使用することができる。
その膜もしくはフィルムないしシ−トの厚さとしては、5μmないし300μm位が好ましくは、更には、10μmないし100μm位が望ましい。
而して、上記の樹脂のフィルムないしシ−トとしては、未延伸フィルム、あるいは、一軸方向または二軸方向に延伸した延伸フィルム等のいずれのものでも使用することができる。
そのフィルムの厚さとしては、5μmないし100μm位、好ましくは、10μmないし50μm位が望ましい。
なお、本発明においては、上記のような基材フィルムには、例えば、文字、図形、記号、絵柄、模様等の所望の印刷絵柄を通常の印刷法で表刷り印刷あるいは裏刷り印刷等が施されていてもよい。
上記において、紙層を構成する紙基材としては、坪量約80〜600g/m2 位のもの、好ましくは、坪量約100〜450g/m2 位のものを使用することが望ましい。
勿論、本発明においては、紙層を構成する紙基材と、上記に挙げた基材フィルムとしての各種の樹脂のフィルムないしシ−ト等を併用して使用することができる。
これらの材料は、一種ないしそれ以上を組み合わせて使用することができる。 上記のフィルムないしシ−トの厚さとしては、任意であるが、通常、5μmないし300μm位、更には、10μmないし100μm位が望ましい。
その他、例えば、セロハン等のフィルム、合成紙等も使用することができる。 本発明において、上記のフィルムないしシ−トは、未延伸、一軸ないし二軸方向に延伸されたもの等のいずれのものでも使用することができる。
また、その厚さは、任意であるが、数μmから300μm位の範囲から選択して使用することができる。
更に、本発明においては、フィルムないしシ−トとしては、押し出し成膜、インフレ−ション成膜、コ−ティング膜等のいずれの性状の膜でもよい。
而して、上記の印刷模様層としては、通常のインキビヒクルの1種ないし2種以上を主成分とし、これに、必要ならば、可塑剤、安定剤、酸化防止剤、光安定剤、紫外線吸収剤、硬化剤、架橋剤、滑剤、帯電防止剤、充填剤、その他等の添加剤の1種ないし2種以上を任意に添加し、更に、染料・顔料等の着色剤を添加し、溶媒、希釈剤等で充分に混練してインキ組成物を調整し、次いで、該インキ組成物を使用し、例えば、グラビア印刷、オフセット印刷、凸版印刷、スクリ−ン印刷、転写印刷、フレキソ印刷、その他等の印刷方式を使用し、前述のコ−ティング薄膜の上に、文字、図形、記号、模様等からなる所望の印刷模様を印刷して、本発明にかかる印刷模様層を形成することができる。
而して、その製袋方法としては、上記の積層材を、その内層の面を対向させて折り曲げるか、あるいはその二枚を重ね合わせ、更にその外周の周辺端部を、例えば、側面シ−ル型、二方シ−ル型、三方シ−ル型、四方シ−ル型、封筒貼りシ−ル型、合掌貼りシ−ル型(ピロ−シ−ル型)、ひだ付シ−ル型、平底シ−ル型、角底シ−ル型、その他等のヒ−トシ−ル形態によりヒ−トシ−ルして、本発明にかかる種々の形態の包装用容器を製造することができる。
その他、例えば、自立性包装袋(スタンディングパウチ)等も製造することが可能であり、更に、本発明においては、上記の積層材を使用してチュ−ブ容器等も製造することができる。
上記において、ヒ−トシ−ルの方法としては、例えば、バ−シ−ル、回転ロ−ルシ−ル、ベルトシ−ル、インパルスシ−ル、高周波シ−ル、超音波シ−ル等の公知の方法で行うことができる。
なお、本発明においては、上記のような包装用容器には、例えば、ワンピ−スタイプ、ツウ−ピ−スタイプ、その他等の注出口、あるいは開閉用ジッパ−等を任意に取り付けることができる。
また、その形状は、角形容器、丸形等の円筒状の紙缶等のいずれのものでも製造することができる。
而して、本発明においては、特に、例えば、醤油、ソ−ス、ス−プ等を充填包装する液体用小袋、餅を充填包装する小袋、生菓子等を充填包装する軟包装用袋、あるいは、ボイルあるいはレトルト食品等を充填包装する軟包装用袋等の飲食物等を充填包装する包装用容器として有用なものである。
(1).まず、基材フィルムとして、厚さ12μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルムを使用し、これをプラズマ化学気相成長装置の送り出しロールに装着し、下記に示す条件で、上記の二軸延伸ポリエステルフィルムのコロナ処理面に、厚さ200Åの酸化珪素の蒸着膜を形成した。
(蒸着条件)
反応ガス混合比;へキサメチルジシロキサン:酸素ガス:ヘリウム=1.2:5.0:2.5(単位:Slm)
到達圧力;5.0×10-5mbar
製膜圧力;7.0×10-2mbar
ライン速度;150m/min
パワー;35kw
次に、上記で厚さ200Åの酸化珪素の蒸着膜を形成した直後に、その酸化珪素の蒸着膜の面に、グロー放電プラズマ発生装置を使用し、パワー9kw、酸素ガス(O2 ):アルゴンガス(Ar)=7.0:2.5(単位:Slm)からなる混合ガスを使用し、混合ガス圧6.0×10-2mba、処理速度420m/minで酸素/アルゴン混合ガスプラズマ処理を行って、酸化珪素の蒸着膜面の表面張力を54dyne/cm以上向上させてたプラズマ処理面を形成した。
(2).他方、下記の表1に示す組成に従って、組成a.エチレン−ビニルアルコ−ル共重合体(EVOH、エチレン共重合比率29%)をイソプロピルアルコールおよびイオン交換水の混合溶媒にて溶解したEVOH溶液に、予め調製した組成b.のエチルシリケート40(コルコート社製)、イソプロピルアルコール、アセチルアセトンアルミニウム、イオン交換水からなる加水分解液を加えて攪拌、更に、予め調製した組成c.のポリビニルアルコール系樹脂水溶液、シランカップリング剤(エポキシシリカSH6040) 、酢酸、イソプロピルアルコール及びイオン交換水からなる混合液を加えて攪拌し、無色透明のガスバリア性組成物を得た。
(表1)
組成a:EVOH(エチレン共重合率29%) 0.610(wt%)
イソプロピルアルコール 3.294
H2 O 2.196
組成b:エチルシリケート40(コルコート社製) 11.460
イソプロピルアルコール 17.662
アルミニウムアセチルアセトン 0.020
H2 O 13.752
組成c:ポリビニルアルコール系樹脂 1.520
シランカップリング剤 0.050
イソプロピルアルコール 13.844
H2 O 35.462
酢酸 0.130
合 計 100.000(wt%)
(3).次に、上記の(1)で形成したプラズマ処理面の上に、上記で製造したガスバリア性組成物を使用し、これをグラビアロールコート法によりコーティングして、次いで、100℃で30秒間、加熱処理して、厚さ0.4g/m2 (乾操状態)のガスバリア性塗布膜を形成して、本発明にかかるガスバリア性積層フィルムを製造した。
(2).他方、下記の表2に示す組成に従って、組成a.エチレン−ビニルアルコ−ル共重合体(EVOH、エチレン共重合比率29%)、イソプロピルアルコールおよびイオン交換水の混合溶媒にて溶解したEVOH溶液に、予め調製した組成b.のエチルシリケート40(コルコート社製)、イソプロピルアルコール、アセチルアセトンアルミニウム、イオン交換水からなる加水分解液を加えて攪拌、更に、予め調製した組成c.のポリビニルアルコール系樹脂水溶液、酢酸、イソプロピルアルコール及びイオン交換水からなる混合液を加えて攪拌し、無色透明のガスバリア性組成物を得た。
(表2)
組成a:EVOH(エチレン共重合率29%) 0.122 (wt%)
イソプロピルアルコール 0.659
H2 O 0.439
組成b:エチルシリケート40(コルコート社製) 9.146
イソプロピルアルコール 8.780
アルミニウムアセチルアセトン 0.018
H2 O 16.291
組成c:ポリビニルアルコール系樹脂 1.220
イソプロピルアルコール 19.893
H2 O 43.329
酢酸 0.103
合 計 100.000(wt%)
(3).次に、上記の(1)で形成したプラズマ処理面の上に、上記で製造したガスバリア性組成物を使用し、これをグラビアロールコート法によりコーティングして、次いで、100℃で30秒間、加熱処理して、厚さ0.4g/m2 (乾操状態)のガスバリア性塗布膜を形成して、本発明にかかるガスバリア性積層フィルムを製造した。
(2).他方、下記の表3に示す組成に従って、調製した組成a.のポリビニルアルコール系樹脂水溶液、酢酸、イソプロピルアルコール及びイオン交換水からなる混合液に、予め調製した組成b.のエチルシリケート40(コルコート社製)、イソプロピルアルコー、アセチルアセトンアルミニウム、イオン交換水からなる加水分解液を加えて攪拌し、無色透明のガスバリア性組成物を得た。
(表3)
組成a:ポリビニルアルコール系樹脂 1.235(wt%)
イソプロピルアルコール 20.139
H2 O 43.866
酢酸 0.104
組成b:エチルシリケート40(コルコート社製) 9.259
イソプロピルアルコール 8.888
アルミニウムアセチルアセトン 0.018
H 2 O 16.493
合 計 100.000(wt%)
(3).次に、上記の(1)で形成したプラズマ処理面の上に、上記で製造したガスバリア性組成物を使用し、これをグラビアロールコート法によりコーティングして、次いで、100℃で30秒間、加熱処理して、厚さ0.4g/m2 (乾操状態)のガスバリア性塗布膜を形成して、本発明にかかるガスバリア性積層フィルムを製造した。
(2).他方、下記の表4に示す組成に従って、調製した組成b.のポリビニルアルコール系樹脂、N、 N−ジメチルベンジルアミン32重量%エタノ−ルル溶液及びイオン交換水からなる混合液に、予め調製した組成a.のエチルシリケート(テトラエトキシシラン)、エタノ−ル、2N塩酸、イオン交換水及びシランカップリング剤(エポキシシリカSH6040) からなる加水分解液を加えて攪拌し、無色透明のガスバリア性組成物を得た。
(表4)
組成a:エチルシリケート 34.074(wt%)
エタノ−ル 34.074
2N 塩酸 2.535
H2 O 2.058
シランカップリング剤 3.407
組成b:ポリビニルアルコール系樹脂 2.372
H2 O 21.344
N、 N−ジメチルベンジルアミンエタノ−ル溶液 0.136
(32wt%)
合 計 100.000(wt%)
(3).次に、上記の(1)で形成したプラズマ処理面の上に、上記で製造したガスバリア性組成物を使用し、これをグラビアロールコート法によりコーティングして、次いで、100℃で30秒間、加熱処理して、厚さ0.4g/m2 (乾操状態)のガスバリア性塗布膜を形成して、本発明にかかるガスバリア性積層フィルムを製造した。
(蒸着条件)
反応ガス混合比;ヘキサメチルジシロキサン:酸素ガス:ヘリウム=1:11:10(単位:Slm)
真空チヤンバー内の真空度;5.2×10-6mbar
蒸着チヤンバー内の真空度;5.1×10-2mbar
冷却・電極ドラム供給電力;30kw
フィルムの搬送速度;100m/min
蒸着面;コロナ処理面
次に、上記で厚さ200Åの酸化珪素の蒸着膜を形成した直後に、その酸化珪素の蒸着膜面に、上記の実施例1と同様にして、プラズマ処理を行って、酸化珪素の蒸着膜面の表面張力を54dyne/cm以上向上させてたプラズマ処理面を形成した。
(2).他方、下記の表5に示す組成に従って、組成a.エチレン−ビニルアルコ−ル共重合体(EVOH、エチレン共重合比率29%)をイソプロピルアルコールおよびイオン交換水の混合溶媒にて溶解したEVOH溶液に、予め調製した組成b.のエチルシリケート40(コルコート社製)、イソプロピルアルコール、アセチルアセトンアルミニウム、イオン交換水からなる加水分解液を加えて攪拌、更に、予め調製した組成c.のポリビニルアルコール系樹脂水溶液、シランカップリング剤(エポキシシリカSH6040) 、酢酸、イソプロピルアルコール及びイオン交換水からなる混合液を加えて攪拌し、無色透明のガスバリア性組成物を得た。
(表5)
組成a:EVOH(エチレン共重合率29%) 0.610(wt%)
イソプロピルアルコール 3.294
H2 O 2.196
組成b:エチルシリケート40(コルコート社製) 11.460
イソプロピルアルコール 17.662
アルミニウムアセチルアセトン 0.020
H2 O 13.752
組成c:ポリビニルアルコール系樹脂 1.520
シランカップリング剤 0.050
イソプロピルアルコール 13.844
H2 O 35.462
酢酸 0.130
合 計 100.000(wt%)
(3).次に、上記の(1)で形成したプラズマ処理面の上に、上記で製造したガスバリア性組成物を使用し、これをグラビアロールコート法によりコーティングして、次いで、100℃で30秒間、加熱処理して、厚さ0.4g/m2 (乾操状態)のガスバリア性塗布膜を形成して、本発明にかかるガスバリア性積層フィルムを製造した。
(2).次に、上記の実施例3で調製したガスバリア性組成物を同様に使用し、これを、上記の(1)で形成したプラズマ処理面の上に、グラビアロールコート法によりコーティングして、次いで、100℃で30秒間、加熱処理して、厚さ0.4g/m2 (乾操状態)のガスバリア性塗布膜を形成して、本発明にかかるガスバリア性積層フィルムを製造した。
(蒸着条件)
蒸着チヤンバー内の真空度;2×10-4mbar
巻き取りチヤンバー内の真空度;2×10-2mbar
電子ビーム電力;25kw
フィルムの搬送速度;240m/min
蒸着面;コロナ処理面
次に、上記で厚さ200Åの酸化アルミニウムの蒸着膜を形成した直後に、その酸化アルミニウムの蒸着膜面に、上記の実施例1と同様にして、プラズマ処理面を形成した。
(2).他方、下記の表6に示す組成に従って、組成a.エチレン−ビニルアルコ−ル共重合体(EVOH、エチレン共重合比率29%)をイソプロピルアルコールおよびイオン交換水の混合溶媒にて溶解したEVOH溶液に、予め調製した組成b.のエチルシリケート40(コルコート社製)、イソプロピルアルコール、アセチルアセトンアルミニウム、イオン交換水からなる加水分解液を加えて攪拌、更に、予め調製した組成c.のポリビニルアルコール系樹脂水溶液、シランカップリング剤(エポキシシリカSH6040) 、酢酸、イソプロピルアルコール及びイオン交換水からなる混合液を加えて攪拌し、無色透明のガスバリア性組成物を得た。
(表6)
組成a:EVOH(エチレン共重合率29%) 0.610(wt%)
イソプロピルアルコール 3.294
H2 O 2.196
組成b:エチルシリケート40(コルコート社製) 11.460
イソプロピルアルコール 17.662
アルミニウムアセチルアセトン 0.020
H2 O 13.752
組成c:ポリビニルアルコール系樹脂 1.520
シランカップリング剤 0.050
イソプロピルアルコール 13.844
H2 O 35.462
酢酸 0.130
合 計 100.000(wt%)
(3).次に、上記の(1)で形成したプラズマ処理面の上に、上記で製造したガスバリア性組成物を使用し、これをグラビアロールコート法によりコーティングして、次いで、100℃で30秒間、加熱処理して、厚さ0.4g/m2 (乾操状態)のガスバリア性塗布膜を形成して、本発明にかかるガスバリア性積層フィルムを製造した。
(2)、次に、上記の実施例2で調製したガスバリア性組成物を同様に使用し、これを、上記の(1)で形成したプラズマ処理面の上に、グラビアロールコート法によりコーティングして、次いで、100℃で30秒間、加熱処理して、厚さ0.4g/m2 (乾操状態)のガスバリア性塗布膜を形成して、本発明にかかるガスバリア性積層フィルムを製造した。
(2)、次に、上記の実施例3で調製したガスバリア性組成物を同様に使用し、これを、上記の(1)で形成したプラズマ処理面の上に、グラビアロールコート法によりコーティングして、次いで、100℃で30秒間、加熱処理して、厚さ0.4g/m2 (乾操状態)のガスバリア性塗布膜を形成して、本発明にかかるガスバリア性積層フィルムを製造した。
(蒸着条件)
蒸着チヤンバー内の真空度;2×10-4mbar
巻き取りチヤンバー内の真空度;2×10-2mbar
電子ビーム電力;25kw
フィルムの搬送速度;240m/min
蒸着面;コロナ処理面
次に、上記で厚さ200Åの酸化アルミニウムの蒸着膜を形成した直後に、その酸化アルミニウムの蒸着膜面に、上記の実施例1と同様にして、プラズマ処理面を形成した。
(2).他方、下記の表7に示す組成に従って、組成a.エチレン−ビニルアルコ−ル共重合体(EVOH、エチレン共重合比率29%)をイソプロピルアルコールおよびイオン交換水の混合溶媒にて溶解したEVOH溶液に、予め調製した組成b.のエチルシリケート40(コルコート社製)、イソプロピルアルコール、アセチルアセトンアルミニウム、イオン交換水からなる加水分解液を加えて攪拌、更に、予め調製した組成c.のポリビニルアルコール系樹脂水溶液、シランカップリング剤(エポキシシリカSH6040) 、酢酸、イソプロピルアルコール及びイオン交換水からなる混合液を加えて攪拌し、無色透明のガスバリア性組成物を得た。
(表7)
組成a:EVOH(エチレン共重合率29%) 0.610(wt%)
イソプロピルアルコール 3.294
H2 O 2.196
組成b:エチルシリケート40(コルコート社製) 11.460
イソプロピルアルコール 17.662
アルミニウムアセチルアセトン 0.020
H2 O 13.752
組成c:ポリビニルアルコール系樹脂 1.520
シランカップリング剤 0.050
イソプロピルアルコール 13.844
H2 O 35.462
酢酸 0.130
合 計 100.000(wt%)
(3).次に、上記の(1)で形成したプラズマ処理面の上に、上記で製造したガスバリア性組成物を使用し、これをグラビアロールコート法によりコーティングして、次いで、100℃で30秒間、加熱処理して、厚さ0.4g/m2 (乾操状態)のガスバリア性塗布膜を形成して、本発明にかかるガスバリア性積層フィルムを製造した。
(2)、次に、上記の実施例3で調製したガスバリア性組成物を同様に使用し、これを、上記の(1)で形成したプラズマ処理面の上に、グラビアロールコート法によりコーティングして、次いで、100℃で30秒間、加熱処理して、厚さ0.4g/m2 (乾操状態)のガスバリア性塗布膜を形成して、本発明にかかるガスバリア性積層フィルムを製造した。
(2).他方、下記の表8に示す組成に従って、組成a.エチレン−ビニルアルコ−ル共重合体(EVOH、エチレン共重合比率29%)をイソプロピルアルコールおよびイオン交換水の混合溶媒にて溶解したEVOH溶液に、予め調製した組成b.のエチルシリケート40(コルコート社製)、イソプロピルアルコール、アセチルアセトンアルミニウム、イオン交換水からなる加水分解液を加えて攪拌し、無色透明のガスバリア性組成物を得た。
(表8)
組成a:EVOH(エチレン共重合率29%) 5.710(wt%)
イソプロピルアルコール 30.867
H2 O 20.529
組成b:エチルシリケート40(コルコート社製) 11.460
イソプロピルアルコール 17.662
アルミニウムアセチルアセトン 0.020
H 2 O 13.752
合 計 100.000(wt%)
(3).次に、上記の(1)で形成したプラズマ処理面の上に、上記で製造したガスバリア性組成物を使用し、これをグラビアロールコート法によりコーティングして、次いで、100℃で30秒間、加熱処理して、厚さ0.4g/m2 (乾操状態)のガスバリア性塗布膜を形成して、本発明にかかるガスバリア性積層フィルムを製造した。
上記の実施例1〜12で製造した本発明にかかるガスバリア性積層フィルムについて、酸素透過度、水蒸気透過度を測定した。
(1).酸素透過度の測定
これは、ガスバリア性積層フィルムについて、温度23℃、湿度90%RHの条件で、米国、モコン(MOCON)社製の測定機〔機種名、オクストラン(OX−TRAN2/20)〕にて測定した。
(2).水蒸気透過度の測定
これは、ガスバリア性積層フィルムについて、温度40℃、湿度90%RHの条件で、米国、モコン(MOCON)社製の測定機〔機種名、パ−マトラン(PERMATRAN3/31)〕にて測定した。
上記の測定結果について、下記の表9に示す。
┌─────┬────────────────┐ │ │ ガスバリア性積層フィルム │ │ ├───────┬────────┤ │ │ 酸素透過度 │ 水蒸気透過度 │ ├─────┼───────┼────────┤ │実施例1 │ 0.4 │ 0.3 │ ├─────┼───────┼────────┤ │実施例2 │ 0.4 │ 0.5 │ ├─────┼───────┼────────┤ │実施例3 │ 0.3 │ 0.6 │ ├─────┼───────┼────────┤ │実施例4 │ 0.5 │ 0.5 │ ├─────┼───────┼────────┤ │実施例5 │ 0.5 │ 0.6 │ ├─────┼───────┼────────┤ │実施例6 │ 0.5 │ 0.7 │ ├─────┼───────┼────────┤ │実施例7 │ 0.5 │ 0.3 │ ├─────┼───────┼────────┤ │実施例8 │ 0.4 │ 0.3 │ ├─────┼───────┼────────┤ │実施例9 │ 0.6 │ 0.4 │ ├─────┼───────┼────────┤ │実施例10│ 0.5 │ 0.6 │ ├─────┼───────┼────────┤ │実施例11│ 0.6 │ 0.7 │ ├─────┼───────┼────────┤ │実施例12│ 0.5 │ 0.4 │ └─────┴───────┴────────┘ 上記の表9において、酸素透過度の単位は、〔cc/m2 /day・23℃・90%RH〕であり、水蒸気透過度の単位は、〔g/m2 /day・40℃・90%RH〕である。
上記の実施例1〜12で製造したガスバリア性積層フィルムについて、そのガスバリア性塗布膜の面に、2液硬化型のポリウレタン系ラミネ−ト用接着剤を使用し、これを、グラビアロ−ルコ−ト法により、膜厚4.0g/m2 (乾燥状態)になるようにコ−ティングしてラミネ−ト用接着剤層を形成した。
次に、上記で形成したラミネ−ト用接着剤層の面に、厚さ50μmの直鎖状低密度ポリエチレンフィルムを、そのコロナ処理面を対向させて重ね合わせ、しかる後、その両者をドライラミネ−ト積層して、積層材を製造した。
次いで、上記の積層材について、上記の実験例1と同様にして、酸素透過度および水蒸気透過度を測定した。
(1).酸素透過度の測定
これは、積層材について、温度23℃、湿度90%RHの条件で、米国、モコン(MOCON)社製の測定機〔機種名、オクストラン(OX−TRAN2/20)〕にて測定した。
(2).水蒸気透過度の測定
これは、積層材について、温度40℃、湿度90%RHの条件で、米国、モコン(MOCON)社製の測定機〔機種名、パ−マトラン(PERMATRAN3/31)〕にて測定した。
上記の測定結果について、下記の表10に示す。
┌─────┬────────────────┐ │ │ 積 層 材 │ │ ├───────┬────────┤ │ │ 酸素透過度 │ 水蒸気透過度 │ ├─────┼───────┼────────┤ │実施例1 │ 0.4 │ 0.3 │ ├─────┼───────┼────────┤ │実施例2 │ 0.4 │ 0.5 │ ├─────┼───────┼────────┤ │実施例3 │ 0.3 │ 0.5 │ ├─────┼───────┼────────┤ │実施例4 │ 0.5 │ 0.5 │ ├─────┼───────┼────────┤ │実施例5 │ 0.5 │ 0.5 │ ├─────┼───────┼────────┤ │実施例6 │ 0.5 │ 0.6 │ ├─────┼───────┼────────┤ │実施例7 │ 0.5 │ 0.3 │ ├─────┼───────┼────────┤ │実施例8 │ 0.4 │ 0.3 │ ├─────┼───────┼────────┤ │実施例9 │ 0.6 │ 0.4 │ ├─────┼───────┼────────┤ │実施例10│ 0.4 │ 0.5 │ ├─────┼───────┼────────┤ │実施例11│ 0.6 │ 0.5 │ ├─────┼───────┼────────┤ │実施例12│ 0.5 │ 0.4 │ └─────┴───────┴────────┘ 上記の表10において、酸素透過度の単位は、〔cc/m2 /day・23℃・90%RH〕であり、水蒸気透過度の単位は、〔g/m2 /day・40℃・90%RH〕である。
1 基材フィルム
2 無機酸化物の蒸着膜
3 ガスバリア性塗布膜
4 複合ポリマ−層
Claims (15)
- 基材フィルムの一方の面に、無機酸化物の蒸着膜を設け、更に、該無機酸化物の蒸着膜の面上に、一般式R1 n M(OR2 )m (ただし、式中、R1 、R2 は、炭素数1〜8の有機基を表し、Mは、金属原子を表し、nは、0以上の整数を表し、mは、1以上の整数を表し、n+mは、Mの原子価を表す。)で表される少なくとも1種以上のアルコキシドと、ポリビニルアルコ−ル系樹脂及び/又はエチレン・ビニルアルコ−ル共重合体とを含有し、更に、ゾルゲル法によって重縮合して得られるガスバリア性組成物によるガスバリア性塗布膜を設けたことを特徴とするガスバリア性積層フィルム。
- 基材フィルムの一方の面に、無機酸化物の蒸着膜を設け、更に、該無機酸化物の蒸着膜の面上に、一般式R1 n M(OR2 )m (ただし、式中、R1 、R2 は、炭素数1〜8の有機基を表し、Mは、金属原子を表し、nは、0以上の整数を表し、mは、1以上の整数を表し、n+mは、Mの原子価を表す。)で表される少なくとも1種以上のアルコキシドと、ポリビニルアルコール系樹脂及び/又はエチレン・ビニルアルコール共重合体を含有し、更に、ゾルゲル法によって重縮合して得られるガスバリア性組成物によるガスバリア性塗布膜を2層以上重層した複合ポリマー層を設けることを特徴とするガスバリア性積層フィルム。
- 基材フィルムが、2軸延伸ポリエステル系樹脂フィルム、2軸延伸ポリアミド系樹脂フィルム、または、2軸延伸ポリオレフイン系樹脂フィルムからなることを特徴とする上記の請求項1〜2のいずれか1項に記載するガスバリア性積層フィルム。
- 無機酸化物の蒸着膜が、化学気相成長法または物理気相成長法による無機酸化物の蒸着膜からなることを特徴とする上記の請求項1〜3のいずれか1項に記載するガスバリア性積層フィルム。
- 無機酸化物の蒸着膜が、化学気相成長法による酸化珪素の蒸着膜からなることを特徴とする上記の請求項1〜4のいずれか1項に記載するガスバリア性積層フィルム。
- 無機酸化物の蒸着膜が、物理気相成長法による酸化アルミニウムの蒸着膜からなることを特徴とする上記の請求項1〜4のいずれか1項に記載するガスバリア性積層フィルム。
- 一般式R1 n M(OR2 )m 中のMが、珪素、ジルコニウム、チタニウム、または、アルミニウムからなることを特徴とする上記の請求項1〜4のいずれか1項に記載するガスバリア性積層フィルム。
- アルコキシドが、アルコキシシランからなることを特徴とする上記の請求項1〜7のいずれか1項に記載のガスバリア性積層フィルム。
- アルコキシドが、アルコキシドの加水分解物、または、アルコキシドの加水分解縮合物からなることを特徴とする上記の請求項1〜7のいずれか1項に記載のガスバリア性積層フィルム。
- ガスバリア性組成物が、シランカップリング剤を含むことを特徴とする上記の請求項1〜8のいずれか1項に記載のガスバリア性積層フィルム。
- 基材フィルムの一方の面に、無機酸化物の蒸着膜を設ける工程、一般式R1 n M(OR2 )m (ただし、式中、R1 、R2 は、炭素数1〜8の有機基を表し、Mは、金属原子を表し、nは、0以上の整数を表し、mは、1以上の整数を表し、n+mは、Mの原子価を表す。)で表される少なくとも1種以上のアルコキシドと、ポリビニルアルコ−ル系樹脂及び/又はエチレン・ビニルアルコ−ル共重合体とを含有し、更に、ゾルーゲル法触媒、酸、水、および、有機溶剤の存在下に、ゾルゲル法によって重縮合するガスバリア性組成物を調製する工程、上記の基材フィルムの一方の面に設けた無機酸化物の蒸着膜の上に、上記のゾルゲル法によって重縮合するガスバリア性組成物を塗工して塗工膜を設ける工程、上記の塗工膜を設けた基材フィルムを、20℃〜150℃で、かつ、上記の基材フィルムの融点以下の温度で30秒〜10分間加熱処理して、上記の基材フィルムの一方の面に設けた無機酸化物の蒸着膜の上に、ガスバリア性塗布膜を形成する工程を包含することを特徴とするガスバリア性積層フィルムの製造法。
- 基材フィルムの一方の面に、無機酸化物の蒸着膜を設ける工程、一般式R1 n M(OR2 )m (ただし、式中、R1 、R2 は、炭素数1〜8の有機基を表し、Mは、金属原子を表し、nは、0以上の整数を表し、mは、1以上の整数を表し、n+mは、Mの原子価を表す。)で表される少なくとも1種以上のアルコキシドと、ポリビニルアルコ−ル系樹脂及び/又はエチレン・ビニルアルコ−ル共重合体とを含有し、更に、ゾルーゲル法触媒、酸、水、および、有機溶剤の存在下に、ゾルゲル法によって重縮合するガスバリア性組成物を調製する工程、上記の基材フィルムの一方の面に設けた無機酸化物の蒸着膜の上に、上記のゾルゲル法によって重縮合するガスバリア性組成物を塗工して塗工膜を2層以上重層する工程、上記の2層以上重層した塗工膜を設けた基材フィルムを、20℃〜150℃で、かつ、上記の基材フィルムの融点以下の温度で30秒〜10分間加熱処理して、上記の基材フィルムの一方の面に設けた無機酸化物の蒸着膜の上に、ガスバリア性塗布膜を2層以上重層した複合ポリマ−層を形成する工程を包含することを特徴とするガスバリア性積層フィルムの製造法。
- ゾルゲル法触媒が、水に実質的に不溶であり、かつ、有機溶媒に可溶な第3アミンからなることを特徴とする上記の請求項11〜12のいずれか1項に記載するガスバリア性積層フィルムの製造法。
- 第3アミンが、N,N−ジメチルベンジルアミンからなることを特徴とする上記の請求項11〜13のいずれか1項に記載するガスバリア性積層フィルムの製造法。
- 水が、アルコキシド1モルに対して0.1〜100モルの割合で用いられることを特徴とする上記の請求項11〜14のいずれか1項に記載するガスバリア性積層フィルムの製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003326052A JP2005088415A (ja) | 2003-09-18 | 2003-09-18 | 積層フィルムおよびその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003326052A JP2005088415A (ja) | 2003-09-18 | 2003-09-18 | 積層フィルムおよびその製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005088415A true JP2005088415A (ja) | 2005-04-07 |
Family
ID=34456337
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003326052A Pending JP2005088415A (ja) | 2003-09-18 | 2003-09-18 | 積層フィルムおよびその製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005088415A (ja) |
Cited By (25)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005144812A (ja) * | 2003-11-13 | 2005-06-09 | Dainippon Printing Co Ltd | チュ−ブ容器用包材およびそれを使用したチュ−ブ容器 |
JP2006289884A (ja) * | 2005-04-14 | 2006-10-26 | Dainippon Printing Co Ltd | ガスバリア性積層体 |
JP2006297730A (ja) * | 2005-04-20 | 2006-11-02 | Dainippon Printing Co Ltd | ガスバリア性積層体 |
JP2007111974A (ja) * | 2005-10-20 | 2007-05-10 | Dainippon Printing Co Ltd | バリア性フィルム |
JP2007196528A (ja) * | 2006-01-26 | 2007-08-09 | Dainippon Printing Co Ltd | 液体紙容器 |
JP2007196499A (ja) * | 2006-01-26 | 2007-08-09 | Dainippon Printing Co Ltd | 液体紙容器 |
JP2007197045A (ja) * | 2006-01-26 | 2007-08-09 | Dainippon Printing Co Ltd | 液体紙容器 |
JP2007210208A (ja) * | 2006-02-09 | 2007-08-23 | Dainippon Printing Co Ltd | ガスバリア性積層フィルムおよびその製造方法 |
JP2008023931A (ja) * | 2006-07-25 | 2008-02-07 | Dainippon Printing Co Ltd | バリア性フィルムおよびそれを使用した積層材 |
JP2008105285A (ja) * | 2006-10-26 | 2008-05-08 | Dainippon Printing Co Ltd | ガスバリア性積層フィルム |
JP2008264998A (ja) * | 2007-04-16 | 2008-11-06 | Dainippon Printing Co Ltd | ガスバリア性積層フィルム、その製造方法、それを使用した包装用積層材、および包装袋 |
JP2009208429A (ja) * | 2008-03-06 | 2009-09-17 | Dainippon Printing Co Ltd | ディスプレイ用耐湿熱性フィルム |
JP2010000677A (ja) * | 2008-06-20 | 2010-01-07 | Dainippon Printing Co Ltd | ガスバリア性積層フィルム及びその製造方法、並びにそれを使用した包装材料 |
WO2012067186A1 (ja) * | 2010-11-19 | 2012-05-24 | コニカミノルタホールディングス株式会社 | ガスバリア性フィルムの製造方法、及びガスバリア性フィルム |
JP2012254591A (ja) * | 2011-06-09 | 2012-12-27 | Dainippon Printing Co Ltd | 積層体およびその製造方法 |
JP5606649B1 (ja) * | 2014-04-18 | 2014-10-15 | 尾池工業株式会社 | 熱水耐性を有するガスバリアフィルム及び該フィルムを用いた医療用輸液包装材および食品包装材 |
JP5657833B1 (ja) * | 2014-04-18 | 2015-01-21 | 尾池工業株式会社 | 熱水耐性を有するガスバリアフィルム及び該フィルムを用いた医療用輸液包装材および食品包装材 |
JP5658415B1 (ja) * | 2014-04-18 | 2015-01-28 | 尾池工業株式会社 | 熱水耐性を有するガスバリアフィルム及び該フィルムを用いた医療用輸液包装材、食品包装材、電子材料包装材および太陽電池用シート |
JP5658416B1 (ja) * | 2014-04-18 | 2015-01-28 | 尾池工業株式会社 | 熱水耐性を有するガスバリアフィルム及び該フィルムを用いた食品包装材 |
JP2020192699A (ja) * | 2019-05-27 | 2020-12-03 | 凸版印刷株式会社 | ガスバリア積層体 |
WO2021020401A1 (ja) | 2019-07-29 | 2021-02-04 | 凸版印刷株式会社 | ガスバリア積層体及びこれを用いた包装材 |
JP2021193040A (ja) * | 2017-07-13 | 2021-12-23 | 大日本印刷株式会社 | 包装袋 |
CN114843007A (zh) * | 2021-02-02 | 2022-08-02 | 湖南文理学院 | 胶束刻蚀制备聚(3,4-二氧乙烯噻吩)纳米图案的方法 |
JP2022116198A (ja) * | 2017-03-29 | 2022-08-09 | 大日本印刷株式会社 | 袋 |
WO2023054251A1 (ja) * | 2021-09-30 | 2023-04-06 | 凸版印刷株式会社 | ガスバリア性積層体、包装フィルム、包装容器及び包装製品 |
-
2003
- 2003-09-18 JP JP2003326052A patent/JP2005088415A/ja active Pending
Cited By (33)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005144812A (ja) * | 2003-11-13 | 2005-06-09 | Dainippon Printing Co Ltd | チュ−ブ容器用包材およびそれを使用したチュ−ブ容器 |
JP2006289884A (ja) * | 2005-04-14 | 2006-10-26 | Dainippon Printing Co Ltd | ガスバリア性積層体 |
JP2006297730A (ja) * | 2005-04-20 | 2006-11-02 | Dainippon Printing Co Ltd | ガスバリア性積層体 |
JP2007111974A (ja) * | 2005-10-20 | 2007-05-10 | Dainippon Printing Co Ltd | バリア性フィルム |
JP2007197045A (ja) * | 2006-01-26 | 2007-08-09 | Dainippon Printing Co Ltd | 液体紙容器 |
JP2007196499A (ja) * | 2006-01-26 | 2007-08-09 | Dainippon Printing Co Ltd | 液体紙容器 |
JP2007196528A (ja) * | 2006-01-26 | 2007-08-09 | Dainippon Printing Co Ltd | 液体紙容器 |
JP4648206B2 (ja) * | 2006-01-26 | 2011-03-09 | 大日本印刷株式会社 | 液体紙容器 |
JP2007210208A (ja) * | 2006-02-09 | 2007-08-23 | Dainippon Printing Co Ltd | ガスバリア性積層フィルムおよびその製造方法 |
JP2008023931A (ja) * | 2006-07-25 | 2008-02-07 | Dainippon Printing Co Ltd | バリア性フィルムおよびそれを使用した積層材 |
JP2008105285A (ja) * | 2006-10-26 | 2008-05-08 | Dainippon Printing Co Ltd | ガスバリア性積層フィルム |
JP2008264998A (ja) * | 2007-04-16 | 2008-11-06 | Dainippon Printing Co Ltd | ガスバリア性積層フィルム、その製造方法、それを使用した包装用積層材、および包装袋 |
JP2009208429A (ja) * | 2008-03-06 | 2009-09-17 | Dainippon Printing Co Ltd | ディスプレイ用耐湿熱性フィルム |
JP2010000677A (ja) * | 2008-06-20 | 2010-01-07 | Dainippon Printing Co Ltd | ガスバリア性積層フィルム及びその製造方法、並びにそれを使用した包装材料 |
JP5861644B2 (ja) * | 2010-11-19 | 2016-02-16 | コニカミノルタ株式会社 | ガスバリア性フィルムの製造方法、及びガスバリア性フィルム |
WO2012067186A1 (ja) * | 2010-11-19 | 2012-05-24 | コニカミノルタホールディングス株式会社 | ガスバリア性フィルムの製造方法、及びガスバリア性フィルム |
JP2012254591A (ja) * | 2011-06-09 | 2012-12-27 | Dainippon Printing Co Ltd | 積層体およびその製造方法 |
JP2015212069A (ja) * | 2014-04-18 | 2015-11-26 | 尾池工業株式会社 | 熱水耐性を有するガスバリアフィルム及び該フィルムを用いた医療用輸液包装材、食品包装材、電子材料包装材および太陽電池用シート |
JP5606649B1 (ja) * | 2014-04-18 | 2014-10-15 | 尾池工業株式会社 | 熱水耐性を有するガスバリアフィルム及び該フィルムを用いた医療用輸液包装材および食品包装材 |
JP5658416B1 (ja) * | 2014-04-18 | 2015-01-28 | 尾池工業株式会社 | 熱水耐性を有するガスバリアフィルム及び該フィルムを用いた食品包装材 |
JP2015212068A (ja) * | 2014-04-18 | 2015-11-26 | 尾池工業株式会社 | 熱水耐性を有するガスバリアフィルム及び該フィルムを用いた医療用輸液包装材および食品包装材 |
JP2015212067A (ja) * | 2014-04-18 | 2015-11-26 | 尾池工業株式会社 | 熱水耐性を有するガスバリアフィルム及び該フィルムを用いた医療用輸液包装材および食品包装材 |
JP2015212070A (ja) * | 2014-04-18 | 2015-11-26 | 尾池工業株式会社 | 熱水耐性を有するガスバリアフィルム及び該フィルムを用いた食品包装材 |
JP5657833B1 (ja) * | 2014-04-18 | 2015-01-21 | 尾池工業株式会社 | 熱水耐性を有するガスバリアフィルム及び該フィルムを用いた医療用輸液包装材および食品包装材 |
JP5658415B1 (ja) * | 2014-04-18 | 2015-01-28 | 尾池工業株式会社 | 熱水耐性を有するガスバリアフィルム及び該フィルムを用いた医療用輸液包装材、食品包装材、電子材料包装材および太陽電池用シート |
JP2022116198A (ja) * | 2017-03-29 | 2022-08-09 | 大日本印刷株式会社 | 袋 |
JP2021193040A (ja) * | 2017-07-13 | 2021-12-23 | 大日本印刷株式会社 | 包装袋 |
JP2020192699A (ja) * | 2019-05-27 | 2020-12-03 | 凸版印刷株式会社 | ガスバリア積層体 |
JP7439394B2 (ja) | 2019-05-27 | 2024-02-28 | Toppanホールディングス株式会社 | ガスバリア積層体 |
WO2021020401A1 (ja) | 2019-07-29 | 2021-02-04 | 凸版印刷株式会社 | ガスバリア積層体及びこれを用いた包装材 |
CN114843007A (zh) * | 2021-02-02 | 2022-08-02 | 湖南文理学院 | 胶束刻蚀制备聚(3,4-二氧乙烯噻吩)纳米图案的方法 |
CN114843007B (zh) * | 2021-02-02 | 2023-05-16 | 湖南文理学院 | 胶束刻蚀制备聚(3,4-二氧乙烯噻吩)纳米图案的方法 |
WO2023054251A1 (ja) * | 2021-09-30 | 2023-04-06 | 凸版印刷株式会社 | ガスバリア性積層体、包装フィルム、包装容器及び包装製品 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4852822B2 (ja) | バリア性フィルムおよびそれを使用した積層材 | |
JP2005088415A (ja) | 積層フィルムおよびその製造法 | |
JP5051494B2 (ja) | ガスバリア性積層フィルムおよびその製造方法 | |
JP2006056007A (ja) | ガスバリア性積層フィルムおよびそれを使用した積層材 | |
JP2008073993A (ja) | ガスバリア性積層フィルム | |
JP2007216504A (ja) | ガスバリア性積層フィルムおよびその製造方法 | |
JP4531383B2 (ja) | レトルト用パウチ | |
JP2007075368A (ja) | 輸液バッグ用外装袋 | |
JP2006082319A (ja) | バリア性フィルムおよびそれを使用した積層材 | |
JP4923837B2 (ja) | ボイル・レトルト容器用蓋材 | |
JP2008143103A (ja) | ガスバリア性積層フィルム | |
JP2008073986A (ja) | ガスバリア性積層フィルム | |
JP4629362B2 (ja) | バリア性フィルムおよびそれを使用した積層材 | |
JP4076036B2 (ja) | バリア性フィルムおよびそれを使用した積層材 | |
JP2008264998A (ja) | ガスバリア性積層フィルム、その製造方法、それを使用した包装用積層材、および包装袋 | |
JP2008023931A (ja) | バリア性フィルムおよびそれを使用した積層材 | |
JP2008143033A (ja) | 包装用積層フィルムおよび包装用積層フィルムの製造方法 | |
JP4402412B2 (ja) | 積層材およびそれを使用した包装用袋 | |
JP2008265854A (ja) | 自立性袋状の容器 | |
JP4357933B2 (ja) | 液体小袋包装体 | |
JP4857522B2 (ja) | バリア性フィルムおよびそれを使用した積層材 | |
JP2008105283A (ja) | 直線引き裂き性ガスバリア性積層フィルム | |
JP2007075363A (ja) | 輸液バッグ用外装袋 | |
JP4304052B2 (ja) | 液体小袋包装体 | |
JP2007111974A (ja) | バリア性フィルム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060807 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090217 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090224 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20090630 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090929 |
|
A911 | Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20091009 |
|
A912 | Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912 Effective date: 20091106 |