JP2005088014A - クランプ機構及びクランプ機構を有するレーザ加工機 - Google Patents

クランプ機構及びクランプ機構を有するレーザ加工機 Download PDF

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Abstract

【課題】 本発明は薄い板状のワークをテーブル上にクランプする際に要する作業時間を短縮することを課題とする。
【解決手段】 レーザ加工機10は、吸着テーブル16のワーク載置面16aに第1、第2のクランプ機構28,30が設けられている。このクランプ機構28,30は、ワーク載置面16aに載置されたシート状のワーク12が湾曲しないようにワーク12の2辺の縁部を押圧してワーク載置面16a上でクランプする。クランプ機構28,30によりワーク12の両側縁部をクランプしてワーク載置面16aの空気吸引孔24から空気が吸引されるため、1人の作業者が湾曲したワーク12でもクランプ機構28,30により吸着テーブル16にクランプしてワーク載置面16aに隙間なく吸着され、クランプ作業に要する時間を短縮し、作業効率を高めることが可能になる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、テーブルに載置されたワークをクランプするよう構成されたクランプ機構及びクランプ機構を有するレーザ加工機に関する。
例えば、ワークを加工するレーザ加工機においては、ワークがテーブルに載置されると、作業者が当該ワークをテーブル上に固定させてからワークに対するレーザ加工を開始するように構成されている。
この種のレーザ加工機では、例えば、薄い板状のワークが巻回されたコイルからワークを引き出して、所定寸法に切断したワークがテーブル上に搬送されると、ワークが湾曲した状態でテーブルに載置されることになる。そのため、作業者は、テーブル上に設けられた治具を操作してワークの縁部をクランプしてワークを水平状態に保持させる。そして、レーザ加工機は、スタートスイッチがオンにされると、テーブル上にクランプされたワークに対してレーザ光を照射させる。
特開2002−59288(図13参照)
しかしながら、上記のような従来装置では、作業者が湾曲したワークを水平状態に延ばした状態にしてクランプ操作を行うため、二人の作業者がワークの両側からワークをテーブル上に押さえ付けてテーブル上に設けられた治具を手動操作してクランプさせることになるので、ワークのクランプ作業に時間がかかり、作業性が悪く、生産効率を高めることが難しかった。
そこで、本発明は上記課題を解消したクランプ機構及びクランプ機構を有するレーザ加工機を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、テーブルに載置されたワークの縁部をクランプするクランプ機構であって、テーブルの2辺に沿うように延在形成された一対の軸と、テーブルに載置されたワークの縁部を押圧するように一対の軸の半径方向に突出する複数の押圧部材と、一対の軸を所定角度回動させて押圧部材をテーブルに載置されたワークの縁部を押圧するクランプ位置に移動させる駆動手段と、を備えており、ワークを短時間でクランプすることが可能である。
請求項2記載の発明は、駆動手段が、圧縮空気の供給により駆動される空気シリンダと、空気シリンダに対する圧縮空気の供給先を切り替える切替弁と、空気シリンダの直線運動を回転運動に変換して前記軸に伝達する変換機構と、を備えており、ワークを空気圧によって保持する。
請求項3記載の発明は、テーブルが、ワークが載置されるワーク載置面に空気を吸引する複数の吸引孔を有し、複数の吸引孔に連通された真空ポンプにより空気を吸引してワークを吸着するものであり、ワークをテーブルに密着させる。
請求項4記載の発明は、押圧部材が、ワークの縁部を押圧する押圧部に衝撃を吸収する弾性部材を備えたものであり、ワークを損傷しないようにクランプする。
請求項5記載の発明は、テーブルのワーク載置面に設けられ、ワークを検出する検出手段と、検出手段からの検出信号に基づいて駆動手段を駆動制御する制御手段と、を備えており、クランプ動作を自動的に行える。
請求項6記載の発明は、請求項1乃至5記載のクランプ機構を有するレーザ加工機であり、クランプ時間の短縮と共にレーザ加工の加工精度を確保する。
上述の如く、請求項1記載の発明によれば、駆動手段によりワークの両側から複数の押圧部材を同時にクランプ動作させることが可能になり、一人の作業者で湾曲した状態のワークをテーブル上に水平状態のままクランプさせることができる。よって、ワーククランプ時間を短縮して生産効率を高めることが可能になる。
請求項2記載の発明は、空気シリンダに圧縮空気を供給させることで複数の押圧部材をクランプ動作させることが可能になり、ワークを空気圧によって保持し、クランプ力を空気圧によって確保することができる。
請求項3記載の発明によれば、複数の吸引孔に連通された真空ポンプにより空気を吸引してワークを吸着するため、テーブル上にクランプされたワークをテーブルに密着した状態に保持することができる。
請求項4記載の発明によれば、ワークの縁部を押圧する押圧部に衝撃を吸収する弾性部材を設けたため、ワークをクランプする際にワークの損傷が防止されると共に、ワークが滑らないようにクランプすることができる。
請求項5記載の発明によれば、テーブルのワーク載置面にワークを検出する検出手段を設け、検出手段からの検出信号に基づいて駆動手段を駆動制御するため、テーブルに載置されたワークを自動的にクランプすることができる。
請求項6記載の発明によれば、一人の作業者で湾曲した状態のワークをテーブル上に水平状態のままクランプさせることができると共に、ワークをテーブルにクランプさせるクランプ時間を短縮し、その分レーザ加工開始が早くなり、レーザ加工による生産効率を高めることが可能になる。
以下、図面と共に本発明の一実施例について説明する。
図1は本発明になるクランプ機構を有するレーザ加工機の一実施例を示す構成図である。
図1に示されるように、レーザ加工機10は、例えば、薄い板状に形成されたワーク12にレーザ光を照射するように構成されている。ワーク12は、コイル状に巻回されており、所定長さに引き出されて切断される。そのため、ワーク12は、両端がカールするように湾曲した状態で吸着テーブル16に搬送される場合がある。
吸着テーブル16は、XYステージ18に搭載されており、X方向及びY方向に移動可能に支持されている。また、吸着テーブル16は、ワーク12が載置されるワーク載置面16aにワーク12を吸着するための複数の空気吸引孔24が設けられている。
複数の空気吸引孔24は、X方向及びY方向に所定間隔で整列されており、ワーク12の下面側の全面積を均等に吸着するように設けられている。そして、空気吸引孔24は、吸着テーブル16の側面に接続された吸引管路26に連通されている。
さらに、四角形状に形成された吸着テーブル16のワーク載置面16aには、互いに平行となる吸着テーブル16の2辺に第1、第2のクランプ機構28,30が設けられている。このクランプ機構28,30は、ワーク載置面16aに載置されたシート状のワーク12が湾曲しないようにワーク12の2辺の縁部を押圧してワーク載置面16a上でクランプするものである。
吸着テーブル16の上方には、加工済みのワーク12をワーク載置面16aから持ち上げるための吸引ノズル32が水平方向に移動可能に設けられている。
また、吸引管路26には、例えば、電磁弁からなる第1の開閉弁34が配設されている。第1の開閉弁34は、ワーク12を加工前に吸着する際に開弁され、加工終了後に閉弁され、上記クランプ機構28,30のクランプ動作に連動して開弁される。
吸引管路26の他端は、空気を吸引するドライポンプ(真空ポンプ)36の吸い込み口36aに接続されている。ドライポンプ36は、第1の開閉弁34の開弁により吸引管路26及び空気吸引孔24を介してワーク載置面16aとワーク12との間の空気を吸引する。
また、吸引管路26には、吸引ノズル32に連通された分岐経路38が分岐接続されており、分岐経路38には、第2の開閉弁42が設けられている。この第2の開閉弁42は、吸引ノズル32を用いてワーク12をワーク載置面16aから持ち上げる際に開弁される。
制御回路48は、例えば、マイクロコンピュータなどから構成されており、予め設定された制御プログラムに基づいてXYステージ18、ドライポンプ36、クランプ機構28、30を駆動制御すると共に、第1の開閉弁34及び第2の開閉弁42の開閉制御を行う。
ここで、上記クランプ機構28,30の構成について図2乃至図5を参照して説明する。図2はクランプ機構28,30を有する吸着テーブル16の平面図である。図3は吸着テーブル16の左側面図である。図4は駆動機構の側面図である。図5はクランプ機構を拡大して示す平面図である。図6は変換機構を拡大して示す縦断面図である。
図2及び図3に示されるように、クランプ機構28,30は、ワーク載置面16aの2辺に対称となるように配置されており、吸着テーブル16の2辺に沿うように延在形成された一対の軸50,52と、吸着テーブル16に載置されたワーク12の縁部を押圧するように一対の軸50,52の半径方向に突出する複数の押圧部材54,56(54〜54,56〜56)と、一対の軸50,52を所定角度回動させて押圧部材54,56(54〜54,56〜56)を吸着テーブル16に載置されたワーク12の縁部を押圧するクランプ位置に移動させる駆動機構(駆動手段)58,60とを有する。
ワーク載置面16aには、ワーク12の載置位置を位置決めするための複数の位置決め部材62,64(62〜62,64〜64)が設けられている。位置決め部材62,64(62〜62,64〜64)は、夫々吸着テーブル16の2辺に沿って一定間隔毎に設けられている。また、押圧部材54,56(54〜54,56〜56)は、軸50,52に嵌合された中空形状のカーラ66により位置決め部材62,64(62〜62,64〜64)と重ならないように所定間隔毎ずらした位置に配置されている。
上記駆動機構58,60は、圧縮空気の供給により駆動される空気シリンダ68,70と、空気シリンダ68,70に対する圧縮空気の供給先を切り替える第1、第2の切替弁72,74と、空気シリンダ68,70の直線運動を回転運動に変換して前記軸に伝達する変換機構76,78とを有する。
空気シリンダ68,70は、内部を2室に画成するピストン(図示せず)が摺動可能に挿入され、ピストンと一体なピストンロッド68a,70aが突出している。ピストンロッド68a,70aの端部は、変換機構76,78に連結されており、空気シリンダ68,70は、切替弁72,74の切替動作により圧縮空気の供給先が切り替えられてピストンロッド68a,70aがYa,Yb方向に駆動される。
軸50,52は、吸着テーブル16の左右側面に固着された支持部材80,82,84,86に支持されており、一端が変換機構76,78に連結されている。また、吸着テーブル16の左側面に固着された支持部材80,82には、空気シリンダ68,70及び切替弁72,74が取り付けられている。
変換機構76,78は、ピストンロッド68a,70aの直線運動を回転運動に変換するリンク機構からなり、ピストンロッド68a,70aの端部が連結された第1の連結部材88と、軸50,52の端部に連結された第2の連結部材90と、第1の連結部材88と第2の連結部材90とを回動可能に連結する連結軸92とから構成されている。
従って、変換機構76,78は、第1の連結部材88がYa,Yb方向に駆動されると、連結軸92を介して第2の連結部材90を揺動させて軸50,52を所定角度回動させて押圧部材54,56(54〜54,56〜56)をワーククランプ位置あるいはクランプ解除位置に回動させる。
図4に示されるように、切替弁72,74は、手動式の四方弁からなり、吐出ポートが空気チューブ94,96を介して空気シリンダ68,70の左室、右室(図示せず)に接されている。従って、切替弁72,74は、操作部72a,74bが回動操作されることにより空気シリンダ68,70の左室、右室の何れか一方に圧縮空気を供給してピストンロッド68a,70aをYa方向またはYb方向に駆動させることができる。尚、空気シリンダ68,70の左室、右室の何れか一方に圧縮空気を供給するのと同時に左室、右室の何れか他方を大気開放にしてピストン(図示せず)をスムーズに駆動させる。
図5に示されるように、押圧部材54,56(54〜54,56〜56)は、軸方向の幅寸法が夫々異なるが、夫々上方からみるとコ字状に形成されており、軸50,52が挿通される一対の支持部98,100と、支持部98,100に横架されるように軸50,52から半径方向に突出する押圧部102とを有する。また、各押圧部材54,56(54〜54,56〜56)は、軸50,52に対して同一方向に傾斜するように固定されており、支持部98,100に螺入された締め付けボルト103を緩めることで容易に傾斜角度が調整されるように取り付けられている。
図6に示されるように、軸50,52の両端は、支持部材80,82,84,86の軸受孔104に挿入されたベアリング106,108により低摩擦で軸承されている。また、ベアリング106,108を貫通して支持部材80,82より突出する軸50,52の端部は、前述した第2の連結部材90に連結される。
図7はクランプ解除状態を示す側面図である。
図7に示されるように、押圧部材54,56(54〜54,56〜56)は、押圧部102が軸50,52を中心に回動するように設けられており、側方から見るとL字状に形成されている。そして、押圧部102の端面には、ワーク12に当接するゴム材などの弾性部材110が固着されている。弾性部材110は、弾性を有するため、クランプ時にワーク12を損傷させることがなく、且つワーク12が滑らないように摩擦係数の高い材質によって形成されている。
図8はワーククランプ状態を示す側面図である。
図8に示されるように、空気シリンダ68,70の駆動により軸50,52がクランプ位置に回動されると、押圧部材54,56(54〜54,56〜56)は、押圧部102に固着された弾性部材110をワーク12の縁部に当接させて吸着テーブル16のワーク載置面16aに押圧する。そして、ワーク12は、空気シリンダ68,70に供給された圧縮空気の圧力によって押圧部102とワーク載置面16aとの間で挟持される。その際、弾性部材110は、空気シリンダ68,70から駆動力(圧縮空気による付勢力)によって圧縮されており、ワーク12の縁部を強固にクランプする。
ここで、作業者がワークをクランプさせる際の切替弁72,74の切り替え操作に伴う空気シリンダ68,70の動作について図9乃至図11を参照して説明する。
図9はクランプ解除状態を示すシステム系統図である。図10は一方のクランプ機構がクランプ動作した状態を示すシステム系統図である。図11は他方のクランプ機構がクランプ動作した状態を示すシステム系統図である。
図9に示されるように、切替弁72,74は、空気供給管路112を介してエアコンプレッサなどからなる空気源114に連通された供給ポートaと、空気チューブ94を介して空気シリンダ68,70に連通された吐出ポートbと、空気チューブ96を介して空気シリンダ68,70に連通された吐出ポートcと、大気開放とされた排気ポートdとを有する。そして、操作部72a,74bが回動操作されることにより各ポート間の連通が切り替えられる。
例えば、切替弁72,74は、供給ポートaと吐出ポートbとが連通状態のとき、吐出ポートcと排気ポートdとが連通状態となる。そして、操作部72a,74bが回動操作されると、供給ポートaと吐出ポートcとが連通するように切り替わると、吐出ポートbと排気ポートdとが連通するように切り替わる。このように、各ポート間の連通が切り替えられると、空気チューブ94,96の何れか一方に空気源114で生成された圧縮空気が供給され、他方が大気連通状態となり、空気シリンダ68,70は、左室または右室の一方に空気源114で生成された圧縮空気が供給されてピストンロッド68a,70aをYa方向またはYb方向に駆動する。
まず、ワーク12がワーク載置面16aに搬送されると、作業者は、ワーク12の縁部をワーク載置面16a上に設けられた位置決め部材62,64(62〜62,64〜64)に突き合わせてワーク12の加工位置を調整する。このワーク搬入時の各押圧部材54,56(54〜54,56〜56)は、クランプ解除位置で待機している。
その次に、作業者は、第1の切替弁72の操作部72aを回動操作する。これにより、図10に示されるように、切替弁72は、各ポートの連通状態が切り替わって空気シリンダ68のピストンロッド68aをYa方向に駆動させる。ピストンロッド68aの動作は、変換機構76を介して軸50に伝達され、軸50に設けられた押圧部材54(54〜54)をワーククランプ位置に回動させる。
その次に、作業者は、第2の切替弁74の操作部74aを回動操作する。これにより、図11に示されるように、切替弁74は、各ポートの連通状態が切り替わって空気シリンダ70のピストンロッド70aをYb方向に駆動させる。ピストンロッド70aの動作は、変換機構78を介して軸52に伝達され、軸52に設けられた押圧部材56(56〜56)をワーククランプ位置に回動させる。
このようにしてワーク12の両側縁部がクランプ機構28,30によってクランプされる。そのため、シート状のワーク12が湾曲している場合でも、1人の作業者が短時間でワーク12を水平状態に保持することが可能になる。
ここで、第1実施例の作業者の作業手順及び制御回路48が実行する制御処理について図12のフローチャートを参照して説明する。尚、図12中、作業者の作業手順の枠は、左右両側を2重線で示す。
図12のS11において、作業者がワーク12を搬入させる。次のS12では、作業者が、ワーク12の縁部をワーク載置面16a上に設けられた位置決め部材62,64(62〜62,64〜64)に突き合わせてワーク12の加工位置を調整する。
次のS13で作業者は、切替弁72,74を切替操作する。これにより空気シリンダ68,70がクランプ動作し、ワーク12が第1、第2のクランプ機構28,30の各押圧部材54,56(54〜54,56〜56)によってクランプされたことを確認する。
続いて、作業者がスタートスイッチ(図示せず)をオンすると、S14で制御回路48は、ドライポンプ36を起動させると共に、第1の開閉弁34を開弁させる。そのため、ワーク載置面16aに設けられた複数の空気吸引孔24によってワーク載置面16aとワーク12下面との間の空気が吸引され、ワーク12が吸着される。よって、ワーク12は、ワーク載置面16aに隙間なく密着される。
S15で制御回路48は、このようにワーク12がワーク載置面16aに吸着された状態でレーザ加工を開始する。レーザ加工工程では、このようにワーク12がワーク載置面16aに密着された状態でレーザ光源(図示せず)からのレーザ光がワーク12に照射される。
S16で制御回路48は、レーザ加工工程が終了すると、ワーク12に対するレーザ光の照射を停止する。次のS17で、作業者は、切替弁72,74の切替操作により空気シリンダ68,70をクランプ解除動作させ、各押圧部材54,56(54〜54,56〜56)がワーク12に対するクランプを解除したことを確認する。そして、S18で、作業者は、ワーク吸引ノズル32をワーク12の上方に移動させる。
次のS19で制御回路48は、第1の開閉弁34を閉弁させて吸着テーブル16によるワーク吸着を停止すると共に、第2の開閉弁42を開弁させてワーク吸引ノズル32より空気を吸引させる。そのため、ワーク載置面16aに載置されたワーク12は、ワーク吸引ノズル32により吸着されてワーク載置面16aから浮上する。
S20で、作業者は、ワーク吸引ノズル32を移動させて加工済みのワーク12を搬出する。次のS21で、制御回路48は、第2の開閉弁42を閉弁させてワーク吸着を解除すると共に、ドライポンプ36を停止させる。
このように、第1実施例では、クランプ機構28,30によりワーク12の両側縁部をクランプしてワーク載置面16aの空気吸引孔24から空気が吸引されるため、1人の作業者が湾曲したワーク12でもクランプ機構28,30により短時間で吸着テーブル16上にクランプしてワーク載置面16aに隙間なく吸着させることができ、クランプ作業に要する時間を短縮し、作業効率を高めることが可能になると共に、ワーク12に対して高精度なレーザ加工が可能になる。
図13は第2実施例のクランプ解除状態を示すシステム系統図である。図14は第2実施例のクランプ動作状態を示すシステム系統図である。尚、図13及び図14において、上記実施例と同一部分には、同一符号を付してその説明は省略する。
図13に示されるように、第2実施例のクランプ機構120,122は、ワーク12がワーク載置面16a上に設けられた位置決め部材62,64(62〜62,64〜64)に突き合わされて所定の加工位置に位置決めされたことを検出する第1、第2のワークセンサ(検出手段)124,126を有する。
ワークセンサ124,126は、例えば、発光素子と受光素子とが対向配置されたフォトインタラプタからなり、ワーク12の縁部が発光素子と受光素子との間に挿入されて発光素子からの光を遮断すると、受光素子の受光レベルが低下してワーク検出信号を出力する。尚、ワークセンサ124,126としては、フォトインタラプタ以外のセンサ、例えば、ワーク12に当接して信号を出力するリミットスイッチなどでも良い。
また、上記切替弁72,74は、電磁駆動式の四方弁からなり、ソレノイド72b,74bへの通電をオン・オフされることで切り替えられる。従って、ソレノイド72b,74bへの通電がオフのときは、空気シリンダ68,70及び変換機構76,78及び押圧部材54,56(54〜54,56〜56)がクランプ解除動作している。
また、空気シリンダ68,70には、圧縮空気の供給によりピストンロッド68a,70aをYa方向またはYb方向に駆動したことを検出する検出スイッチ68b,70bが設けられている。
図14に示されるように、ワーク12がワーク載置面16a上に設けられた位置決め部材62,64(62〜62,64〜64)に突き合わされてワークセンサ124,126からワーク検出信号が出力されると、制御回路48は、ソレノイド72b,74bへ通電して切替弁72,74を切り替える。そのため、空気シリンダ68,70は、駆動されて変換機構76,78及び押圧部材54,56(54〜54,56〜56)をクランプ動作させる。
ここで、第2実施例の作業者の作業手順及び制御回路48が実行する制御処理について図15のフローチャートを参照して説明する。尚、図15中、作業者の作業手順の枠は、左右両側を2重線で示す。
図15のS31において、作業者がワーク12を搬入した後、ワーク12の縁部をワーク載置面16a上に設けられた位置決め部材62,64(62〜62,64〜64)に突き合わせてワーク12の加工位置を調整する。
次のS32で制御回路48は、第1のワークセンサ124がオン(検出信号を出力)かどうかを確認する。S32で第1のワークセンサ124がオンであるときは、S33に進み、第2のワークセンサ126がオン(検出信号を出力)かどうかを確認する。S33で第2のワークセンサ126がオンであるときは、S34に進み、第1の切替弁72のソレノイド72bに通電し、ソレノイド72bの駆動力によって各ポート間の連通を切り替える。これにより、空気シリンダ68は、空気チューブ94を介して圧縮空気が供給され、ピストンロッド68aをYa方向に駆動する(図14参照)。
次のS35で制御回路48は、空気シリンダ68が第1のクランプ機構28をクランプ動作したことを検出スイッチ68bからの検出信号によって確認する。S35において、第1のクランプ機構28がクランプ動作したことを確認すると、S36に進む。
続いて、S36で制御回路48は、第2の切替弁74のソレノイド74bに通電し、ソレノイド74bの駆動力によって各ポート間の連通を切り替える。これにより、空気シリンダ70は、空気チューブ94を介して圧縮空気が供給され、ピストンロッド70aをYb方向に駆動する(図14参照)。
次のS37で制御回路48は、空気シリンダ70が第2のクランプ機構30をクランプしたことを検出スイッチ70bからの検出信号によって確認する。S37において、第2のクランプ機構30がクランプ動作したことを確認すると、S38に進む。
次のS38で制御回路48は、ドライポンプ36を起動させると共に、第1の開閉弁34を開弁させる。そのため、ワーク載置面16aに設けられた複数の空気吸引孔24によってワーク載置面16aとワーク12下面との間の空気が吸引され、ワーク12が吸着される。よって、ワーク12は、ワーク載置面16aに隙間なく密着される。
S39で制御回路48は、このようにワーク12がワーク載置面16aに吸着された状態でレーザ加工を開始する。レーザ加工工程では、このようにワーク12がワーク載置面16aに密着された状態でレーザ光源(図示せず)からのレーザ光をワーク12に照射させる。
次のS40で制御回路48は、レーザ加工工程が終了すると、ワーク12に対するレーザ光の照射を停止する。続いて、S41に進み、制御回路48は、切替弁72,74のソレノイド72b,74bへの通電をオフにする。この切替動作により切替弁72,74は、空気シリンダ68,70に対して空気チューブ96を介して圧縮空気が供給され、ピストンロッド68aをYb方向に駆動し、ピストンロッド70aをYa方向に駆動する(図13参照)。
次のS42で制御回路48は、ピストンロッド68a,70aの復帰によりクランプ機構28,30がクランプ解除動作したことを確認する。すなわち、検出スイッチ68b,70bがオフかどうかを確認する。S42で検出スイッチ68b,70bがオフになってクランプ機構28,30がクランプ解除動作したことを確認すると、S43に進み、作業者は、ワーク吸引ノズル32をワーク12の上方に移動させる。
次のS44で制御回路48は、第1の開閉弁34を閉弁させて吸着テーブル16によるワーク吸着を停止すると共に、第2の開閉弁42を開弁させてワーク吸引ノズル32より空気を吸引させる。そのため、ワーク載置面16aに載置されたワーク12は、ワーク吸引ノズル32により吸着されてワーク載置面16aから浮上する。
S45で、作業者は、ワーク吸引ノズル32を移動させて加工済みのワーク12を搬出する。次のS46で、制御回路48は、第2の開閉弁42を閉弁させてワーク吸着を解除すると共に、ドライポンプ36を停止させる。
このように、第2実施例では、クランプ機構120,122によりワーク12がワーク載置面16aの加工位置に載置されたことをワークセンサ124,126によって検出されると、クランプ機構28,30が自動的にクランプ動作してクランプ作業に要する時間を短縮し、作業効率を高めることが可能になる。
本発明のクランプ機構は、レーザ加工機以外の装置にも適用することが可能であり、薄い板状のワークを加工する工程がある場合には、加工方法に寄らず、ワークを効率良くクランプすることができる。
また、上記実施の形態では、四角形状のワーク12をクランプする場合を例に挙げて説明したが、これに限らず、例えば、コイル状に巻回されたワークを連続的に引き出しながら加工する場合にも本発明を適用できるのは勿論である。
本発明になるクランプ機構を有するレーザ加工機の一実施例を示す構成図である。 クランプ機構28,30を有する吸着テーブル16の平面図である。 吸着テーブル16の左側面図である。 駆動機構の側面図である。 クランプ機構を拡大して示す平面図である。 変換機構を拡大して示す縦断面図である。 クランプ解除状態を示す側面図である。 ワーククランプ状態を示す側面図である。 クランプ解除状態を示すシステム系統図である。 一方のクランプ機構がクランプ動作した状態を示すシステム系統図である。 他方のクランプ機構がクランプ動作した状態を示すシステム系統図である。 第1実施例の作業者の作業手順及び制御回路48が実行する制御処理を説明するためのフローチャートである。 第2実施例のクランプ解除状態を示すシステム系統図である。 第2実施例のクランプ動作状態を示すシステム系統図である。 第2実施例の作業者の作業手順及び制御回路48が実行する制御処理を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
10 レーザ加工機
12 ワーク
16 吸着テーブル
18 XYステージ
24 空気吸引孔
28 第1のクランプ機構
30 第2のクランプ機構
32 吸引ノズル
34 第1の開閉弁
36 ドライポンプ
42 第2の開閉弁
48 制御回路
50,52 軸
54,56(54〜54,56〜56) 押圧部材
58,60 駆動機構
62,64(62〜62,64〜64) 位置決め部材
68,70 空気シリンダ
68a,70a ピストンロッド
68b,70b 検出スイッチ
72,74 切替弁
72b,74b ソレノイド
76,78 変換機構
88 第1の連結部材
90 第2の連結部材
92 連結軸
98,100 支持部
102 押圧部
110 弾性部材
112 空気供給管路
114 空気源
120,122 クランプ機構
124,126 ワークセンサ

Claims (6)

  1. テーブルに載置されたワークの縁部をクランプするクランプ機構であって、
    該テーブルの2辺に沿うように延在形成された一対の軸と、
    前記テーブルに載置された前記ワークの縁部を押圧するように前記一対の軸の半径方向に突出する複数の押圧部材と、
    前記一対の軸を所定角度回動させて前記押圧部材を前記テーブルに載置された前記ワークの縁部を押圧するクランプ位置に移動させる駆動手段と、
    を備えたことを特徴とするクランプ機構。
  2. 前記駆動手段は、
    圧縮空気の供給により駆動される空気シリンダと、
    該空気シリンダに対する圧縮空気の供給先を切り替える切替弁と、
    前記空気シリンダの直線運動を回転運動に変換して前記軸に伝達する変換機構と、
    を備えたことを特徴とする請求項1記載のクランプ機構。
  3. 前記テーブルは、
    前記ワークが載置されるワーク載置面に空気を吸引する複数の吸引孔を有し、前記複数の吸引孔に連通された真空ポンプにより空気を吸引して前記ワークを吸着することを特徴とする請求項1記載のクランプ機構。
  4. 前記押圧部材は、前記ワークの縁部を押圧する押圧部に衝撃を吸収する弾性部材を備えたことを特徴とする請求項1記載のクランプ機構。
  5. 前記テーブルのワーク載置面に設けられ、前記ワークを検出する検出手段と、
    前記検出手段からの検出信号に基づいて前記駆動手段を駆動制御する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1乃至4記載の何れかのクランプ機構。
  6. 前記請求項1乃至5記載のクランプ機構を有することを特徴とするレーザ加工機。
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