JP2005087849A - 塗装ガン及び塗装装置 - Google Patents

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Kotaro Hirata
浩太郎 平田
Junichi Suzuki
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Abstract

【課題】 廃棄塗料の減量化、洗浄手順の簡易化を図ることができる塗装ガン及び塗装装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 塗料を噴射するノズル11と、このノズルに連通して塗料を供給する塗料供給通路TPと、この塗料供給通路TPを開閉する塗料制御弁18とを備える塗装ガン10において、塗料制御弁18よりもノズル11側の塗料供給通路TP上に、洗浄液を供給する洗浄液供給ホース42を接続するための洗浄液ジョイント14bを設ける。
【選択図】 図1

Description

本発明は、塗装ガン及び塗装装置に関し、詳しくは洗浄液供給手段の接続部を備えた塗装ガン及び前記塗装ガンと洗浄液供給手段とを備えた塗装装置に関する。
空気に触れると硬化する塗料を用いて塗装を行う場合において、塗装を一時中断するときは、塗料が硬化してノズルが詰まったり、スプレー不良を起こしたりすることを防止するために、塗装ガンの内部に残った塗料を排出し、ノズルをきれいに洗浄する必要がある。このような不便を解消すべく、以下に示すような塗装ガンが開示されている。
図5は、従来の塗装ガンを示す側面図である。
従来の塗装ガン100は、図5に示すように、ケーシング112の先端にはノズル111が取り付けられており、ケーシング112の先端下部には塗料ジョイント116が設けられている。また、ケーシング112の後端から下方に向かってグリップ112aが形成されており、このグリップ112aの下端にはエアジョイント117が設けられている。ケーシング112の内部には塗料供給通路とエア供給通路が形成されており、その途中にはそれぞれ塗料制御弁118及びエア制御弁119が設けられている。これらの各制御弁118、119は引き金113に接続されており、引き金113の操作により開閉するようになっている。
そして、塗料ジョイント116には三方弁114が接続され、この三方弁114の切り替え可能なポートの一方に塗料供給ホース122が接続されると共に残りのポートに洗浄液供給ホース142が接続される。また、エアジョイント117にはエア供給ホース132が接続される。
塗装を行うときは、三方弁114を操作して塗料供給ホース122と塗料ジョイント116とを連通させ、引き金113を引く。すると、塗料制御弁118及びエア制御弁119が開放され、エア供給ホース132から供給される圧縮空気(以下、「エア」という。)の噴射に伴い塗料供給ホース122から塗料が吸い上げられ、ノズル111から塗料が噴射される。
そして、塗装を中断する場合には、三方弁114を切り替えて塗料供給ホース122を閉塞し、引き金113を引いて残留塗料を排出する。そして、三方弁114のカップラ115に洗浄液供給ホース142を接続し、もう一度引き金113を引く。すると、塗料制御弁118及びエア制御弁119が開放され、エアの噴射に伴い洗浄液供給ホース142から洗浄液が吸い上げられ、ケーシング112内の塗料供給通路及びノズル111が洗浄される。
実開平6−24766号公報(段落0012〜0015、図1)
しかし、かかる塗装ガン100では、三方弁114で遮断した箇所からノズル111までの塗料供給通路内に充満している大量の塗料が廃棄され、不経済であるという問題があった。特に、ケーシングからノズルまでの距離が長い塗装ガンの場合には、廃棄される塗料の量が増大することとなるため、かかる問題が顕著となる。
また、従来の塗装ガン100は、塗料制御弁118よりも上流に洗浄液供給ホースの接続部が設けられていたため、三方弁114を切り替えて塗料供給ホース122を閉塞し、残留している塗料を排出する必要があった。すなわち、従来の塗装ガン100は、ノズル111の洗浄に際して(1)三方弁114の切り替え(=塗料供給通路の閉塞)、(2)引き金113の操作(=塗料の排出)、(3)洗浄液供給ホース142の接続、(4)引き金113の操作(=洗浄液の供給)、という4つのステップが必要であった。このため、工程を簡略化して洗浄作業を容易にすることが求められていた。
本発明は、これらの問題を解決するためになされたものであり、廃棄塗料の減量化、洗浄手順の簡易化を図ることができる塗装ガン及び塗装装置を提供することを目的とする。
本発明に係る塗装ガンは、塗料を噴射するノズルと、このノズルに連通して塗料を供給する塗料供給通路と、この塗料供給通路を開閉する塗料制御弁と、を備える塗装ガンであって、塗料供給通路は、塗料制御弁よりもノズル側に、洗浄液を供給する洗浄液供給ホースの接続部を備えることを特徴とする。
ここで、「塗装ガン」は、手持ち式塗装ガン又は自動機用塗装ガンのどちらであってもよい。
また、本発明に係る塗装装置は、エアの噴射に伴って塗料を吸い上げて、ノズルから塗料を噴射する手持ち式塗装ガンと、塗料タンクから手持ち式塗装ガンに塗料を供給する塗料供給手段と、空気圧縮機により空気を圧縮して手持ち式塗装ガンにエアを供給するエア供給手段と、洗浄液タンクから洗浄液供給ホースを介して手持ち式塗装ガンに洗浄液を供給する洗浄液供給手段と、を備える塗装装置において、手持ち式塗装ガンは、ノズルと塗料供給手段とを連通する塗料供給通路と、この塗料供給通路を開閉する塗料制御弁とを有し、洗浄液供給手段の洗浄液供給ホースは、塗料制御弁よりもノズル側において塗料供給通路と接続されていることを特徴とする。
このように、本発明に係る塗装ガン及び塗装装置は、塗料制御弁よりもノズル側に塗料供給通路と洗浄液供給ホースとの接続部を設けたことから、ノズルに近い位置から塗料供給通路に洗浄液を供給することができる。また、本発明に係る塗装ガン及び塗装装置は、塗料供給通路を開閉する塗料制御弁よりもノズル側(下流側)に洗浄液供給ホースの接続部を設けたことから、「塗料供給通路の閉塞」という手順が不要となり、(1)洗浄液供給ホースの接続、(2)洗浄液の供給、という2つの手順でノズルを洗浄することができる。
また、本発明にかかる塗装装置は、請求項2に記載の塗装装置において、洗浄液供給手段は、洗浄液供給ホースの途中に洗浄液制御弁を備え、この洗浄液制御弁は、手持ち式塗装ガンに取り付けられていることを特徴とする。
手持ち式塗装ガンは、塗料制御弁よりもノズル側に洗浄液供給ホースが接続されることから、洗浄液制御弁を手持ち式塗装ガン本体に取り付けないと、手持ち式塗装ガンのノズル近傍から洗浄液供給ホースがぶら下がるような状態となり、洗浄液制御弁の操作が不便である。また、ノズル側が重くなってバランスが悪くなり、塗装の精度が悪化する。
本発明に係る塗装装置によれば、洗浄液供給ホースの途中に備えられた洗浄液制御弁が手持ち式塗装ガンに取り付けられていることから、洗浄液供給ホースが手持ち式塗装ガンのノズル近傍からぶら下がることがなく、洗浄液制御弁が手持ち式塗装ガンと一体になる。
本発明に係る塗装装置は、塗料タンクから自動機用塗装ガンに塗料を供給する塗料供給手段と、洗浄液タンクから洗浄液供給ホースを介して自動機用塗装ガンに洗浄液を供給する洗浄液供給手段と、を備える塗装装置において、自動機用塗装ガンは、ノズルと塗料供給手段とを連通する塗料供給通路と、この塗料供給通路を開閉する塗料制御弁と、を有し、洗浄液供給手段の洗浄液供給ホースは、塗料制御弁よりもノズル側において前記塗料供給通路と接続されていることを特徴とする。
かかる塗装装置によれば、自動機用塗装ガンは、塗料制御弁よりもノズル側において洗浄液供給ホースと塗料供給通路が接続されていることから、ノズルに近い位置から塗料供給通路に洗浄液を供給することができる。また、塗料制御弁を閉じたままの状態で、自動機用塗装ガンのノズルに洗浄液を供給できる。
本発明に係る塗装ガン及び塗装装置によれば、塗料供給通路は、洗浄液を供給する洗浄液供給ホースの接続部を、塗料制御弁よりもノズル側に備えていることから、洗浄液供給ホースの接続部とノズルとの距離が短縮され、廃棄塗料の減量化を図ることができる。
また、本発明に係る塗装ガン及び塗装装置によれば、(1)洗浄液供給ホースの接続、(2)洗浄液の供給、という2つの手順でノズルを洗浄することができるので、従来の塗装ガンよりもノズルの洗浄を容易に行うことができる。さらに、常時、洗浄液供給ホースを接続しておけば、前記「(2)洗浄液の供給」の手順のみでノズルを洗浄することができる。換言すれば、引き金の操作が不要となり、塗装ガンの操作性、作業性が向上する。
また、請求項3に係る手持ち式塗装ガンによれば、洗浄液供給ホースの途中に備えられた洗浄液制御弁が手持ち式塗装ガンに取り付けられていることから、洗浄液制御弁の操作性が向上する。また、常時、洗浄液供給ホースを接続しておく場合でも、塗装ガンの先端(ノズル近傍)から洗浄液供給ホースがぶら下がるようなことがなく、重量バランスが改善され、作業性に優れると共に塗装の精度が向上する。また、洗浄液供給ホースを塗装ガンに常に接続しておくことができることから、こまめにノズルを洗浄することが極めて容易となり、ノズル詰まりやスプレー不良を防ぐことができる。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本実施形態に係る塗装装置の構成図であり、図2は、本実施形態に係る塗装ガンの構造を示した断面図である。
第1の実施形態では、エアの噴射により塗料を吸い上げて吹き付けを行う手持ち式の塗装ガン及びこれを用いた塗装装置を想定して説明する。
<塗装装置及び塗装ガンの構造>
図1及び図2に示すように、本実施形態の塗装装置1は、手持ち式塗装ガン10(以下、単に「塗装ガン10」と略称する。)と、この塗装ガン10に塗料を供給する塗料供給手段20と、同じく塗装ガン10にエアを供給するエア供給手段30と、塗装ガン10に洗浄液を供給する洗浄液供給手段40とを備えて構成されている。
塗装ガン10は、図1に示すように、主にノズル11と塗料供給通路TP及びエア供給通路APとを備えている。なお、塗装ガン10の具体的な構造は、図2を参照して、後に詳しく説明する。
塗料供給通路TPの一端部には、ノズル11が接続されており、ノズル11に塗料が供給されるようになっている。また、塗料供給通路TPの他端部には、塗料ジョイント16が設けられており、塗料供給手段20の塗料供給ホース22が接続されるようになっている。また、塗料供給通路TPには、この通路を開閉する塗料制御弁18が設けられている。さらに、この塗料制御弁18とノズル11との間には、洗浄液供給手段40の洗浄液供給ホース42を接続するための洗浄液ジョイント14bが設けられている。
なお、かかる「洗浄液ジョイント」が、請求項にいう「洗浄液供給ホースの接続部」に相当する。かかる洗浄液ジョイント14bは、できる限りノズル11に近い位置に設けるのが好ましい。ノズル11に近いほど、洗浄液ジョイント14bとノズル11の先端との距離が短くなり、廃棄される塗料を減量することができるからである。また、本実施形態においては、洗浄液ジョイント14bと塗料供給通路TPとの間に逆止弁14cが設けられている。これにより、塗料供給通路TPから洗浄液ジョイント14bに向かって塗料が流入するのを防止することができる。
エア供給通路APの一端部には、ノズル11が接続されており、ノズル11にエアが供給されるようになっている。また、エア供給通路APの他端部には、エアジョイント17が設けられており、エア供給手段30のエア供給ホース32が接続されるようになっている。また、エア供給通路APには、この通路を開閉するエア制御弁19が設けられている。
ノズル11は、その先端部において、塗料供給通路TPとエア供給通路APとが合流するように構成されており、エアの噴出に伴って塗料が吸い上げられるようになっている。吸い上げられた塗料は、エアとともに噴射される。
塗料供給手段20は、図1に示すように、塗料タンク21と、塗料供給ホース22と、ポンプ23と、レギュレータ24とから構成されている。塗料タンク21は、塗装ガン10に供給する塗料を貯留しておく容器であり、塗料を貯留できる容器であればどのようなものでもよい。塗料供給ホース22は、塗装ガン10に塗料を供給するホースであり、一端側が塗装ガン10の塗料ジョイント16に接続されているとともに他端側が塗料タンク21に接続されている。ポンプ23により吸い上げられた塗料はレギュレータ24によって吐出量を調整されて塗装ガン10に供給される。
エア供給手段30は、空気圧縮機31と、エア供給ホース32とから構成されている。空気圧縮機31は、空気を吸い込んで圧縮した後にエア供給ホース32に圧縮空気を供給する装置である。空気圧縮機31は、所定気圧のエアを供給できるものであれば、特に制限はない。エア供給ホース32は、塗装ガン10にエアを供給するホースであり、一端側が塗装ガン10のエアジョイント17に接続されているとともに他端側が空気圧縮機31に接続されている。エア供給ホース32は、塗装ガン10の移動・運搬に追従できるように、耐圧性のゴムホースなどで構成されるのが好ましい。
洗浄液供給手段40は、洗浄液タンク41と、洗浄液供給ホース42と、洗浄液タンク41から洗浄液を吸い上げるポンプ43と、洗浄液供給ホース42を開閉する洗浄液制御弁44とから構成されている。
洗浄液タンク41は、塗装ガン10に供給する洗浄液を貯留しておく容器であり、洗浄液を貯留できる容器であればどのようなものでもよい。
洗浄液供給ホース42は、塗装ガン10に洗浄液を供給するホースであり、一端側が塗装ガン10の洗浄液ジョイント14bに接続されているとともに他端側が洗浄液タンク41に接続されている。なお、洗浄液供給ホース42は、塗装ガン10を洗浄するときに接続すればよく、塗装時には洗浄液ジョイント14bから取り外しておいてもよい。かかる場合においても、洗浄液ジョイント14bの塗料供給通路TP側には逆止弁14cが設けられており、塗料が漏れることがない。
ポンプ43は、洗浄時に洗浄液タンク41から洗浄液を吸い上げて洗浄液供給ホース42を介して塗装ガン10に洗浄液を供給するポンプである。すなわち、本実施形態に係る塗装装置1は、洗浄時においては、ポンプ43を作動させて洗浄液を圧送することにより塗装ガン10に洗浄液を供給するようになっている。
洗浄液制御弁44は、ポンプ43と洗浄液ジョイント14bとの間の洗浄液供給ホース42上に設けられるものであり、洗浄液供給ホース42を開閉して洗浄液の供給・停止を制御するものである。洗浄液制御弁44は、常時(非洗浄時)には洗浄液供給ホース42を閉塞し、洗浄時には手動により洗浄液供給ホース42を開放できるように構成されている。
ここで、洗浄液制御弁44は、塗装ガン10に取り付けられているのが好ましい。このようにすると、塗装ガン10のノズル11付近から洗浄液供給ホース42及び洗浄液制御弁44が垂れ下がることがなく、洗浄液制御弁44を操作し易くなる。また、塗装ガン10の重量バランスがよくなり、塗装ガン10の姿勢が安定することから、塗装の精度が向上する。洗浄液制御弁44の構造については、図3を参照して後に詳しく説明する。
次に、塗装ガン10について、図2を参照して詳しく説明する。
塗装ガン10は、図2に示すように、側面視すると拳銃のような形状をしており、主にノズル11、ケーシング12、引き金13、塗料供給管14及びエア供給管15から構成されている。
ノズル11は、エアとともに塗料を噴射する略円筒形状の部材であり、塗料供給管14を介してケーシング12の一端側に取り付けられている。また、ノズル11は、その内部が二重構造に形成されており、中心軸付近には塗料供給通路TPが形成され、この塗料供給通路TPを囲うようにエア供給通路APが形成されている。そして、ノズル11の先端において塗料供給通路TPとエア供給通路APとが合流し、エアとともに塗料が噴射されるようになっている。
ケーシング12は、一端側に塗料供給管14を取り付けるための塗料供給管取付部12bが形成されており、他端側から下方に向かって塗装ガン10を把持するためのグリップ12aが形成されている。また、ケーシング12の中央部には引き金13が回動可能に取り付けられている。
塗料供給管取付部12bの引き金13側の下部には、前記塗料供給手段20の塗料供給ホース22が接続される塗料ジョイント16が設けられており、グリップ12aの下端には、前記エア供給手段30のエア供給ホース32が接続されるエアジョイント17が設けられている。
ケーシング12の内部には、塗料供給管14と塗料ジョイント16とを連通する塗料供給通路TPが形成されている。この塗料供給通路TP上には、塗料供給通路TPを開閉する塗料制御弁18が設けられている。
また、ケーシング12の内部には、後記するエア供給管15とエアジョイント17とを連通するエア供給通路APが形成されている。このエア供給通路AP上には、エア供給通路APを開閉するエア制御弁19が設けられている。
塗料制御弁18は、ニードル弁18aの一端側が、塗料供給管取付部12b内の塗料供給通路TP上に設けられた弁座18cに当接離間することにより、塗料供給通路TPを開閉するようになっている。ニードル弁18aの他端側は、グリップ12aの上方に形成されたシリンダ18d内に嵌装されており、シリンダ18d内に備えられたスプリング18bにより弁座18c方向に付勢されている。また、ニードル弁18aは、引き金13を貫通するように設置されている。これにより、塗料制御弁18は、引き金13を引くとニードル弁18aが弁座18cから離間して塗料供給通路TPを開放し、引き金13を放すとニードル弁18aが弁座18cに当接して塗料供給通路TPを閉塞するようになっている。
エア制御弁19は、弁体19aが、エア供給通路APを兼ねるシリンダ19e内に設置された弁座19bに当接離間することにより、エア供給通路APを開閉するようになっている。シリンダ19eは、グリップ12aの上方に形成されている。弁体19aは、シリンダ19e内に設置されたスプリング19cによって弁座19bに向かって付勢されている。弁体19aは、弁座19bを貫通して引き金13に当接する支軸19dに支持されている。これにより、エア制御弁19は、引き金13を引くと弁体19aが弁座19bから離間してエア供給通路APを開放し、引き金13を放すと弁体19aが弁座19bに当接してエア供給通路APを閉塞するようになっている。
引き金13は、ケーシング12の中央部に垂下されており、引き金13を操作することにより塗料制御弁18及びエア制御弁19を開閉できるように構成されている。
塗料供給管14は、剛性を有する管状の部材であり、一方の端部がノズル11に取り付けられているとともに、他方の端部がケーシング12の塗料供給管取付部12bに取り付けられている。塗料供給管14の中空部は、ノズル11に塗料を供給するための塗料供給通路TPとなっており、ケーシング12に形成された塗料供給通路TPと連通している。また、塗料供給管14のノズル11側には、洗浄液供給ホース42の接続部となる洗浄液ジョイント14bが設けられており、塗料供給通路TPに洗浄液を供給することができるようになっている。
なお、塗料供給管14と洗浄液ジョイント14bとの間には、逆止弁14cが設けられている(図1参照)。逆止弁14cは、例えば、洗浄液ジョイント14b側に弁座を形成し、この弁座に向かってスプリング等により弁体を付勢するように構成する。これにより、塗装ガン10は、洗浄液供給ホース42が外されている場合には、塗料が洗浄液ジョイントから漏れることがないようになっている
また、逆止弁14cの弁体を付勢するスプリングの圧力を洗浄液の供給圧力よりも弱く設定しておくか、あるいは洗浄液供給ホース42の先端部に逆止弁14cの弁体を押し上げる部材を設けておくのがよい。これにより、洗浄液供給ホース42を洗浄液ジョイント14bに接続して洗浄液を圧送すれば、弁体と弁座とが離間して洗浄液を流入させることができる。
エア供給管15は、ノズル11にエアを供給するための管状部材であり、ノズル11の下部とケーシング12の一端側の下部とを結んで取り付けられている。このエア供給管15の中空部は、ノズル11にエアを供給するためのエア供給通路APとなっており、ケーシング12に形成されたエア供給通路APと連通している。
次に、洗浄液制御弁44について、図3を参照して詳しく説明する。
図3は、洗浄液制御弁が取り付けられた手持ち式塗装ガンの一部切欠き側面図である。洗浄液制御弁44は、図3に示すように、ハウジング44aと、弁体44bと、弁座44cと、スプリング44dと、弁棒44eと、上流側ジョイント44fと、下流側ジョイント44gとから構成されている。
ハウジング44aは、直方体形状の部材であり、上下方向にシリンダ44hが形成されている。また、ハウジング44aは固着具44iにより塗料供給管14のケーシング12側に取り付けられている。固着具44iとしては、例えば2枚の板状部材により塗料供給管14を挟持させてボルトにより固定するもの等を用いることができる。
シリンダ44hには、弁体44bと弁座44cが設置されており、弁体44bはスプリング44dによって弁座44cに付勢されている。弁棒44eは、ハウジング44aの上面から弁座44cを貫通して弁体44bに接続されており、弁棒44eの頭部44jを押圧すると弁体44bが弁座44cから離間してシリンダ44h内を洗浄液が流れるようになっている。
シリンダ44hの側面下部には洗浄液の流入口44kが形成されており、この流入口44kの外側開口部には洗浄液供給ホース42(上流側ホース42a)を接続するための上流側ジョイント44fが設けられている。また、シリンダ44hの側面上部には洗浄液の吐出口44mが形成されており、この吐出口44mの外側開口部には洗浄液供給ホース42(下流側ホース42b)を接続するための下流側ジョイント44gが設けられている。
上流側ホース42aの一端は、ポンプ43を介して洗浄液タンク41と接続しており、他端は上流側ジョイント44fに接続されている。また、下流側ホース42bの一端は、下流側ジョイント44gに接続されており、他端は、塗装ガン10の洗浄液ジョイント14bに接続されている。
なお、上流側ジョイント44f、下流側ジョイント44g及び洗浄液ジョイント14bは、それぞれ一般に使用されているクイックジョイントであり、洗浄液供給ホース42を着脱自在である。
<塗装装置及び塗装ガンの使用方法>
つぎに、このように構成された塗装装置1及び塗装ガン10の使用方法について、図1及び図2を参照しつつ説明する。
はじめに、塗装ガン10の塗料ジョイント16とエアジョイント17に、塗料供給ホース22とエア供給ホース32とを接続する。
つぎに、空気圧縮機31を始動させて、エア供給ホース32にエアを供給する。このとき、エア供給通路APは、エア制御弁19により閉塞されているため、ノズル11からエアは噴射されない。
そして、塗装ガン10のノズル11を塗装対象物に向けて引き金13を引くと、エア制御弁19が作動してエア供給通路APが開放される。このとき、エア供給通路APにはエアが供給されているため、このエアがノズル11から噴射される。
また、同時に塗料制御弁18も作動して塗料供給通路TPが開放されるため、ポンプ23によって塗料タンク21から塗料が吸い上げられる。吸い上げられた塗料は、塗料供給ホース22、レギュレータ24及び塗料供給通路TPを介してノズル11に到達し、塗装対象物に向かってエアとともにノズル11から噴射される。
なお、洗浄液ジョイント14bは、逆止弁14cによって閉塞されているため、洗浄液供給ホース42を取り外しておいても、ここから空気などが入って塗料の吸い上げを阻害することがない。また、塗装ガン10に洗浄液制御弁44を固定する場合(請求項3)には、洗浄液ジョイント14bに洗浄液供給ホース42(下流側ホース42b)を取り付けたままにしておいて、洗浄液制御弁44の上流側ジョイント44fから洗浄液供給ホース42(上流側ホース42a)を取り外すようにすることもできる。これにより、塗装ガン10の持ち運びの自由度が増し、作業性が向上する。
つぎに、塗装を一時中断するときは、引き金13を放して塗料制御弁18及びエア制御弁19を閉塞してエアの噴射を停止する。そして、ノズル11に残っている塗料が硬化してノズル詰まりやスプレー不良を起こさないように、洗浄液を供給してノズル11を洗浄する。
具体的には、まず、ポンプ43が動いていない場合には、ポンプ43を始動させて洗浄液供給ホース42に洗浄液を圧送供給する。また、洗浄液制御弁44は、常時は洗浄液供給ホース42を閉塞している。
そして、洗浄液制御弁44を手動により操作して洗浄液供給ホース42を開放すると、洗浄液が洗浄液ジョイント14b及び逆止弁14cを介して塗装ガン10に圧送供給される。
塗料供給通路TPに流入した洗浄液は、塗料を押し出しながらノズル11から噴出される。これにより、ノズル11が清掃され、ノズル詰まりやスプレー不良が防止される。また、塗装ガン10の未使用時には、ノズル11から洗浄液ジョイント14bまでは洗浄液が充満しているため、塗料供給管14内に残っている塗料が空気に触れることがない。すなわち、塗料供給管14の内部で残留塗料が硬化してノズル詰まりやスプレー不良を起こすことがない。
<第2の実施形態>
次に、第2の実施形態について説明する。なお、第1の実施形態と同一の部材については同一の番号を付し、重複する説明は省略する。
図4は、第2の実施形態に係る塗装装置を示す概略構成図である。
第2の実施形態に係る塗装装置2は、手持ち式塗装ガン10に換えて自動機用塗装ガン50を備えた塗装装置である。塗装装置2は、自動機用塗装ガン50と、塗料供給手段20と、洗浄液供給手段40とから構成されている。
自動機用塗装ガン50は、図4に示すように、主にノズル11と塗料供給通路TPとを備えている。
塗料供給手段20は、図4に示すように、塗料タンク21と、塗料供給ホース22と、ポンプ23と、レギュレータ24とから構成されており、自動機用塗装ガン50の塗料ジョイント16に接続されている。
洗浄液供給手段40は、図4に示すように、洗浄液タンク41と、洗浄液供給ホース42と、洗浄液タンク41から洗浄液を吸い上げるポンプ43と、洗浄液供給ホース42を接続/切断する切替弁45とから構成されており、自動機用塗装ガン50の洗浄液ジョイント14bに接続されている。
切替弁45は、図示しない制御装置に接続されており、当該制御装置からの命令信号により、洗浄液供給ホース42を接続/切断するようになっている。切替弁45は、例えばバネの付勢力等を利用して洗浄液供給ホース42を接続又は切断するようになっている。切替弁45により洗浄液供給ホース42が自動機用塗装ガン50に接続されると、洗浄液ジョイント14bを通って洗浄液が塗料供給通路TPに流入し、この接続部よりもノズル11側に滞留している塗料を洗浄する。
なお、塗料制御弁18も、図示しない制御装置に接続されており、当該制御装置からの命令信号により、塗料供給通路TPを開閉するようになっている。
このように、自動機用塗装ガン50は、塗料制御弁18よりもノズル11側の塗料供給通路TP上に洗浄液供給ホース42の接続部たる洗浄液ジョイント14bを備えることから、塗料制御弁18よりもノズル11側に洗浄液を供給することができる。また、洗浄液ジョイント14bをノズル11の近傍に設けることにより、廃棄される塗料の量を減らすことができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更することが可能である。
例えば、洗浄液制御弁の構造は、図3に示すものに限られず、洗浄液供給ホースを開閉して洗浄液の供給を制御可能であればどのような構造の弁でもよい。
また、洗浄を頻繁に行わない場合には、洗浄液供給ホース42を洗浄液ジョイント14bから取り外すと共に洗浄液制御弁44も塗装ガン10から取り外し、洗浄するときに洗浄液供給ホース42を洗浄液ジョイント14bに取り付けるようにしてもよい。これにより、塗装時の塗装ガン10を軽量化することができる。
第1の実施形態に係る塗装装置を示す概略構成図である。 第1の実施形態に係る塗装ガンの構造を示す概略断面図である。 洗浄液制御弁が取り付けられた手持ち式塗装ガンの一部切欠き側面図である。 第2の実施形態に係る塗装装置を示す概略構成図である。 従来の塗装ガンを示す側面図である。
符号の説明
1、2 塗装装置
10 塗装ガン(手持ち式塗装ガン)
11 ノズル
12 ケーシング
13 引き金
14 塗料供給管
14b 洗浄液ジョイント
15 エア供給管
20 塗料供給手段
30 エア供給手段
40 洗浄液供給手段
42 洗浄液供給ホース
44 洗浄液制御弁
50 自動機用塗装ガン
TP 塗料供給通路
AP エア供給通路

Claims (4)

  1. 塗料を噴射するノズルと、このノズルに連通して塗料を供給する塗料供給通路と、この塗料供給通路を開閉する塗料制御弁と、を備える塗装ガンであって、
    前記塗料供給通路は、
    前記塗料制御弁よりもノズル側に、洗浄液を供給する洗浄液供給ホースの接続部を備えることを特徴とする塗装ガン。
  2. 圧縮空気の噴射に伴って塗料を吸い上げてノズルから塗料を噴射する手持ち式塗装ガンと、
    塗料タンクから前記手持ち式塗装ガンに塗料を供給する塗料供給手段と、
    空気圧縮機により空気を圧縮して前記手持ち式塗装ガンに圧縮空気を供給するエア供給手段と、
    洗浄液タンクから洗浄液供給ホースを介して前記手持ち式塗装ガンに洗浄液を供給する洗浄液供給手段と、を備える塗装装置において、
    前記手持ち式塗装ガンは、
    前記ノズルと塗料供給手段とを連通する塗料供給通路と、
    この塗料供給通路を開閉する塗料制御弁と、を有し、
    前記洗浄液供給手段の洗浄液供給ホースは、
    前記塗料制御弁よりもノズル側において前記塗料供給通路と接続されていることを特徴とする塗装装置。
  3. 前記洗浄液供給手段は、前記洗浄液供給ホースの途中に洗浄液制御弁を備え、
    前記洗浄液制御弁は、前記手持ち式塗装ガンに取り付けられていることを特徴とする請求項2に記載の塗装装置。
  4. 塗料タンクから自動機用塗装ガンに塗料を供給する塗料供給手段と、
    洗浄液タンクからポンプにより洗浄液を吸い上げて洗浄液供給ホースを介して前記自動機用塗装ガンに洗浄液を供給する洗浄液供給手段と、を備える塗装装置において、
    前記自動機用塗装ガンは、
    前記ノズルと塗料供給手段とを連通する塗料供給通路と、
    この塗料供給通路を開閉する塗料制御弁と、を有し、
    前記洗浄液供給手段の洗浄液供給ホースは、
    前記塗料制御弁よりもノズル側において前記塗料供給通路と接続されていることを特徴とする塗装装置。
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JP2008018356A (ja) * 2006-07-13 2008-01-31 Sanden Corp 液体噴霧装置

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