JP2019507687A - 機械加工されたポップアップシール - Google Patents

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Abstract

蒸気式ブラストシステムは、上端部及び本体部を有する圧力ポットと、圧力ポットの上端部に取り付けられた投入口と、圧力ポット内に配置されたシールアセンブリと、を含む。そのシールアセンブリは、圧力ポットと投入口との間の流体の流れを制御するように構成される。そして、シールアセンブリは、ポップアップシールと、パイプと、ばねと、を含む。ポップアップシールは、上表面と、上表面と反対側に配置された下表面と、上表面に配置されたブラインドホールと、下表面に配置されたボアと、当該ポップアップシールの中心を通る中心線軸と、を備える。パイプは、ポップアップシールの下表面に取り付けられており、このパイプの一部分はボアを支持する。ばねは、ボア内に配置され、パイプと係合される。【選択図】図4B

Description

<優先権の主張>
この出願は、2016年2月29日に出願された米国非仮出願第62/301,060号明細書に優先権を主張し、と称する。そして、その全体を参照することにより、その全体がここに組み入れられる。
本発明はブラスト加工システムに関し、特にブラスト加工システム用のポップアップシールの関する。
表面処理業界におけるブラストシステムは一般に、表面から汚れ、塗装や錆を除去するために乾式、湿式、スラリー、蒸気式研磨、又は超高圧水洗浄技術を用いる。蒸気式ブラストシステムは、所望の表面処理を提供するために空気、水、及び、ガーネットのような研磨材を用いる。
このような蒸気式ブラストシステムは、大抵、ポンプと、水よりも高密度を有する加工用ブラスト研磨材が収容されている圧力容器を含む。水に圧力を印加する圧力ポットに水を汲み上げ、そしてブラスト研磨材と水が混合される。高圧のブラスト研磨材と水の混合液は、ホース及びブラストノズルから吐出される前に2つの流れを混合するために、高流速気流の導管に導入される。
蒸気式ブラスト加工システムでは、ブラスト動作を開始する前に、あらかじめ空気でパージされたブラストシステムの圧力ポットが重要である。高圧水はスラリーを圧力ポットの外からパイプシステム内へ、そして最終的には湿式スラリーが高圧空気と混合される混合箇所へ、押し出す。スラリー又は高圧ガスのいずれかの圧力流の変化は、蒸気式ブラスト加工システムの一貫性のない挙動を引き起こし、最終的には制御不能又は無駄なブラストプロセスに至る。
圧力ポット又は圧力容器のポップアップシールの直下の空気溜まりは、蒸気式ブラストシステムの不安定性に寄与する要因である。既存のポップアップシールは、空気を閉じ込めるポケットを持ち、これは錆を生じさせる原因になることがあり得る。既存のポップアップシールにあるスルーホールは、シールと通した流体の漏れを引き起こす。
蒸気式ブラスト加工システムは、本体部と上端部とを有する圧力ポットと、当該圧力ポットの上端部に取り付けられる投入口と、圧力ポット内に配置されたシールアセンブリを含む。シールアセンブリは圧力ポットと投入口の間の流体の流れを制御するように構成される。このシールアセンブリは、ポップアップシールと、パイプと、ばねとを含む。ポップアップシールは、上表面と、上表面と反対側に配置された下表面と、上表面に配置されたブラインドホールと、下表面に配置されたボアと、ポップアップシールの中心を通る中心線軸を備える。又、パイプは、ポップアップシールの下表面に取り付けられ、このパイプの一部分はボアで支持されている。ばねは、ボアに配置され、パイプと係合されている。
又、蒸気式ブラスト加工システムの圧力ポットで使用されるシールアセンブリを形成する方法は、ポップアップシールを機械で加工することを含む。ポップアップシールは、中心線軸、本体、ブラインドホール、上表面、及び下表面を含む。ブラインドホールは、ポップアップシールの本体内に配置され、切り欠きを含む。ポップアップシールの上表面は、その中心線軸に対して第1の平均傾斜を備える第1の放射状内側部分を含み、そして、ポップアップシールの中心線軸に対し得t第2の平均傾斜を備える第2の放射状外側部分を含む。この第2の平均傾斜は、第1の平均傾斜よりも大きい。そして、ポップアップシールの下表面は、その中心線軸に沿った上向き斜面を有する円錐台形からなり、その上表面は、ゴムコーティングで覆われている。
シールアセンブリは、ポップアップシール(機械加工されたアルミニウム、真鍮、又は鋼鉄で形成される)、ラバーコーティング、ポップアップシールに取り付けられたパイプ、及びばねを含む。ポップアップシールは、本体、上表面、上表面の反対側に配置された下表面、上表面に配置されたブラインドホール、下表面に配置されたボア、及びポップアップシールの中心を通って配置される中心線軸を含む。ブラインドホールは、ポップアップシールの一部分の中へ延在する切り欠きを含む。ラバーコーティングは、ポップアップシールの上表面に配置され、そして、パイプの一部がボアの中へ延在する。ばねはボア内に配置され、パイプと結合されている。
蒸気式ブラストシステムの概要図である。 蒸気式ブラストシステムの側面図である。 蒸気式ブラストシステムの正面図である。 蒸気式ブラストシステムの斜視分解図である。 蒸気式ブラストシステムの圧力ポット及びポップアップシールの断面図である。 蒸気式ブラストシステムの圧力ポット及びポップアップシールの拡大断面図である。 蒸気式ブラストシステムのシールアセンブリを形成方法のフローチャートである。
図1は、蒸気式ブラストシステム10の概要図である。この蒸気式ブラストシステム10は、コンプレッサ12、空気供給路14、システム供給路16、マニフォールド18、送水ポンプ20、水圧レギュレータ22、水吸入路24、ポンプ水路26A及び26B、切換弁28、圧力水路30、アクセサリー水路32、圧力容器34、研磨材供給管36、ブラストライン38、及びアプリケータ40を含む。
蒸気式ブラストシステム10は、コーティングの除去及び表面処理を行う蒸気式ブラスト加工システムである。コンプレッサ12は、流体を圧縮する装置である。空気供給路14及びシステム供給路16は、空気及び/又は水のような流体を転送するように構成されたホース又は導管である。マニフォールド18は、立方体の箱又はケースである。
送水ポンプ20は水を汲み上げる装置である。水圧レギュレータ22は、水の圧力を調圧する装置である。水吸入路24並びにポンプ水路26A及び26Bは、空気及び/又は水のような流体を転送するように構成されたホース又は導管である。切換弁28は、流体の流れを管理及び/又は制御するバルブである。
圧力水路30及びアクセサリー水路32は、空気及び/又は水のような流体を転送するように構成されたホース又は導管である。圧力容器34は、ブラスト混合液を収容する容器である。研磨材供給管36及びブラストライン38は、空気及び/又は水のような流体を転送するように構成されたホース又は導管である。
アプリケータ40は、蒸気式ブラストシステム10からブラスト研磨材の吐出を行う装置である。一つの実施形態では、これらに限定されるものではないが、アプリケータ40はブラストノズルであり得るし、又、アプリケータの開閉を行うトリガー装置を有するブラストノズルの延長部であり得る。
コンプレッサ12は、空気供給路14に、流体接続される。空気供給路14はコンプレッサ12から延在する。システム供給路16は、空気供給路14から送水ポンプ20まで延在する。マニフォールド18は空気供給路14をブラストライン38に接続する。送水ポンプ20は、ポンプ水路26Aにも接続される。水圧レギュレータ22は、ポンプ水路26A及び26Bに接続される。水吸入路24は、送水ポンプ20に流体接続される。
ポンプ水路26Aは、送水ポンプ20及び水圧レギュレータ22に流体接続される。ポンプ水路26Bは、水圧レギュレータ22及び切換弁28に流体接続される。切換弁28は、アクセサリー水路32に、ポンプ水路26Bを通って水圧レギュレータ22に、そして、圧力水路30を通って圧力容器34に、流体接続される。圧力水路30及びアクセサリー水路32は切換弁28から延在する。
圧力水路30は、切換弁28から圧力容器まで延在する。アクセサリー水路32は、リンスホースのようなアクセサリーまで延在する。圧力容器34は、圧力水路30を通って切換弁28に流体接続され、そして、研磨材供給管36を通ってマニフォールド18に流体接続される。研磨材供給管36は、圧力容器34から延在し、マニフォールド18と交わる。ブラストライン38は、マニフォールド18からアプリケータ40まで延在する。アプリケータ40は、ブラストライン38を通ってマニフォールド18に流体接続される。
コンプレッサ12は、空気供給路14に、圧縮空気を供給する。ブラスト用空気の圧縮空気は、空気供給路14を通り、マニフォールド18を通り、マニフォールド18と研磨材供給管36の交差部を過ぎた下流部分を通り、ブラストライン38を通って、アプリケータ40へ流れる。システム用の圧縮空気は、空気供給路14及びシステム供給路16を通って、送水ポンプ20に供給される。
送水ポンプ20は、水吸入路24を通して水源(図示せず)から水を引き、ポンプ水路26Aを通して下流へ流されるポンプ水を押し流す。ポンプ水は、水圧レギュレータ22を通して押し流され、ポンプ水路26Bを通って下流へ向かい、そして、切換弁28まで押し流される。
水圧レギュレータ22は、送水ポンプ20の下流に設置されるが、他の実施形態では図示のものに限定されない。水圧レギュレータ22は、圧力容器34の手前であれば、送水ポンプ20の下流の所望の位置に設置することができる。例えば、送水ポンプ20と切換弁28との間のポンプ水路26A及び26Bの水路上に、又、切換弁28の下流の圧力水路30上に設置することができる。
この水圧レギュレータ22は、当該水圧レギュレータ22を通して送水ポンプ20の下流へ押し流されたいかなる水圧をも調圧する。このように、送水ポンプ20は、水吸入路24を通して水を引き、蒸気式ブラストシステム10の動作で要求される最大ブラスト空気圧より高いポンプ水圧で、ポンプ水をその下流へ押し流す。
水圧レギュレータ22は、当該水圧レギュレータ22の下流での水圧が固定されるように、決められた水圧に調圧された水流を発生する。この調圧水流は、水圧レギュレータ22からポンプ水路26Bを通って切換弁28まで下流へ移動する。切換弁28は、圧力水路30及びアクセサリー水路32への、調圧水の流れを管理する。アクセサリー水路32は、リンスホースのようなアクセサリーへ調圧水を供給する。圧力水路30は、圧力容器34の調圧水を供給する。
圧力容器34は、ブラスト研磨材と水からなるブラスト混合液を収容する。このブラスト混合液は、基板からコーティングを除去するために、そして次のコーティングの利用に基板を適合させるために、基板に吹き付けられる。研磨材は、粉砕されたガラスやガーネット、又は水より重い微粒子のような適正なブラスト加工用の材料であり得る。
上記の調圧水は、圧力水路30を通って圧力容器34に入る。この調圧水は、決められた水圧であるから、調圧水が圧力容器34の流れ込むことにより、圧力容器34内の決められたポット圧力が維持される。アプリケータ40にトリガーが入ると、圧力容器34内のブラスト混合液は圧力容器34から研磨材供給管36に出て、研磨材供給管36を通りマニフォールド18へ流れる。ブラスト混合液は、マニフォールド18へ入り、アプリケータの流れを発生させるために、マニフォールド18の中でブラスト用空気と組み合わせられる。
このブラスト用空気は、ブラスト混合液を下流のブラストライン38へ運び、そのブラストライン38を通ってアプリケータ40へ運ばれる。アプリケータの流れは、混合液がブラストノズルを通って流れることにより、アプリケータ40を通って加速され、基板に吹き付けられる。研磨材は基板に衝突し、塗料のような材料を基板から除去し、その後の材料を基板に塗工できるよう基板の状態を整える。
この動作の間、ブラスト混合液を生成するために、ブラスト研磨材と水は、圧力容器34に充填され、そして圧力容器34は密閉される。コンプレッサ12が起動され、空気供給路14及びシステム供給路16を通り、システム用の圧縮空気が送水ポンプ20を駆動するために、送水ポンプ20に流れる。送水ポンプ20が駆動されると、送水ポンプ20は、ポンプ水をポンプ水路26A及び水圧レギュレータ22を通して、押し流す。
水圧レギュレータ22は、調圧水流を出力する。調圧水流は、下流の切換弁28へ流れ、切換弁28は、圧力水路30通して圧力容器34に調圧水流を管理する。調圧水流は、決められた水圧を有するから、この決められた水圧は圧力容器34を決められたポット圧力に加圧し、この決められたポット圧力は、上記の決められた水圧により、固定される。
圧力容器34に収容され加圧されると、アプリケータ40にトリガーが入り、空気供給路14は、ブラスト用の圧縮空気をマニフォールド18に供給可能となる。決められたポット圧力は、最大ブラスト空気圧より高いので、ブラスト混合液は圧力容器34から出て、研磨材供給管36を通ってマニフォールド18に流れる。
蒸気式ブラストシステムの更なる詳細は、2016年7月15日に出願されたPCT国際出願番号PCT/US16/42585に記載され、その全体を参照することにより、その全体がここに組み入れられる。
図2Aは、蒸気式ブラストシステムの側面図を示し、図2Bは、蒸気式ブラストシステムの正面図を示す。図2A及び図2Bは、実質的に相似であり、一緒に議論する。蒸気式ブラストシステム10は、空気供給路14、水吸入路24、圧力容器34、研磨材供給管36、ブラストライン38、フレーム42、筐体44、及びポット圧力ゲージ46を含む。
圧力容器34は、圧力ポット48及び投入口50を含む。圧力ポット48は、研磨材吐出ポート52を含む。筐体44は、第1の側面54、第2の側面56、正面58、後面60、頂面62、及び底面64を含む。蒸気式ブラストシステム10は、切換弁28、空気吸入ポート66、ブラスト吐出ポート68、制御ポート70a及び70b、研磨材吸入ポート72、停止スイッチ74、ブラスト空気制御部76、ブラスト圧力ゲージ78、吸入空気圧力ゲージ80、アクセサリー吐出ポート82、水吸入ポート84、制御ライン86a、及び制御ライン86bを更に含む。
フレーム42は、金属のような固体材料からなる変形しない構造である。筐体44はハウジングである。ポット圧力ゲージは圧力を測定表示するゲージである。圧力ポット48は加圧された容器である。投入口50は、漏斗形状の筒型容器である。研磨材吐出ポート52は輪形の導管である。
第1の側面54及び第2の側面56は、筐体44の側面である。正面58、後面60、頂面62、及び底面64は、筐体44の面である。空気吸入ポート66及びブラスト吐出ポート68は、輪形の導管である。制御ポート70a及び70bは、吸入管である。停止スイッチ74はノブ形である。ブラスト空気制御部76は、押し込みボタンである。ブラスト圧力ゲージ78及び吸入空気圧力ゲージ80は、圧力を測定表示するゲージである。アクセサリー吐出ポート82は、流出管である。水吸入ポート84は水の転送用に構成された吸入管である。制御ライン86a及び制御ライン86bは、空気及び/又は水のような流体を転送するために構成された、ホース又は導管である。
空気供給路14は、圧縮空気を筐体44に供給する空気吸入ポート66に接続される。圧力容器34及び筐体44は、フレーム42にマウントされている。ブラストライン38は、筐体の第1の側面54から延在するブラスト吐出ポート68に接続され、筐体44からアプリケータの流れを受け取るように構成される。
研磨材吸入ポート72は筐体44の内部へ延在し、研磨材供給管36からブラスト混合液の流れを受け取るように構成されている。ポット圧力ゲージ46は、圧力容器34と筐体44との間に配置される。調圧水は、筐体44及び圧力容器34の間のポット圧力ゲージ46を通り、流れる。
空気吸入ポート66は筐体44の第1の側面54を通って延在する。吸入空気圧力ゲージ80は、筐体44の第1の側面54を通って延在し、空気吸入ポート66から筐体44に吸入する吸入空気圧の読み取りを提供するように構成される。アクセサリー吐出ポート82は筐体44の後面60から延在し、アクセサリーホースを受けるように構成される。水吸入ポート84は、筐体44の底面64から延在し、水吸入路24は水吸入ポート84に接続される。
制御ポート70a及び70bは、筐体44の第1の側面54から延在する。制御ライン86aは制御ポート70aから延在し、制御ライン86bは制御ポート70bから延在する。制御ライン80a及び制御ライン80bはアプリケータ40まで延在(図1に示す)し、通常は切断されている。アプリケータ40のトリガーが引かれると、制御ライン80aは、制御ライン80bと接続され、圧縮空気が制御ライン80aから制御ライン80bへ供給されそして筐体44に戻り、蒸気式ブラストシステム10をアイドル状態からアクティブ状態にする(起動する)。
切換弁28は筐体44の第2の側面56の中へ延在し、筐体44を通して調圧水の流れを管理するように構成される。停止スイッチ74は、筐体44の第2の側面56を通って延在し、筐体44の内部に配置された空気管に接続される。停止スイッチ74は、動作の間、突出ように構成され、そして、筐体44を通る圧縮空気の流れを切断するために押下され、これにより蒸気式ブラストシステム10は停止される。
ブラスト空気制御部76は、筐体44の第2の側面56を通って延在し、ブラスト空気圧を制御するために筐体44の内部に配置された空気管に接続される。ブラスト圧力ゲージ78は、筐体44の第2の側面56を通って延在し、ユーザにブラスト空気圧の読みを提供する。
圧力容器34の圧力ポット48はブラスト研磨材及び投入口50を通る水で充填される。空気供給路14は、筐体44の内部に配置された空気管に圧縮空気を供給する。圧縮空気は、筐体44に吸入し、ブラスト空気制御部76は、空気吸入ポート66とブラスト吐出ポート68との間のブラスト用空気を制御するために利用される。
蒸気式ブラストシステム10を起動する前に、ユーザは停止スイッチ74を開位置に引き上げる。停止スイッチ74を開放されていると、システム用空気が流れ、送水ポンプ20を動かすことができる。アプリケータ40のトリガーを引くと、制御ポート70aから延在する制御ライン86aが制御ポート70bから延在する制御ライン86bに接続される。そして、制御ライン80a及び制御ライン80bは、圧縮空気と研磨材の両方が筐体44へ及び筐体44を通って流れるように、空気供給路14と研磨材供給管36の両方を開く。
送水ポンプ20は、水吸入路24及び水吸入ポート84を通して筐体44内に水を導入する。送水ポンプ20は、水圧レギュレータ22を通して水を下流へ押し流し、決められた水圧で調圧水を放出する。この調圧水は、ポット圧力ゲージ46を通り圧力ポット48へ流されるか、又は、アクセサリー吐出ポート82へ流されるか、のいずれか一方に流されるように、ユーザが設定した切換弁28を通って流れる。
ブラストモードにおける蒸気式ブラストシステム10では、調圧水を、ポット圧力ゲージ46を通り圧力ポット48へ流すように、切換弁28が設定されている。この調圧水は決められた水圧を有して圧力ポット48に流され、圧力ポット48は、この決められた水圧に加圧される。
圧力ポット48は、最初に決められた圧力に加圧されている。調圧水がポット圧力ゲージ46を通って圧力ポット48へ流れ、ポット圧力ゲージ46はユーザへポット圧力の値を表示する。調圧水は圧力ポット48を、ブラスト空気圧の最大値を超えるように構成された水準の決められた圧力に加圧する。ユーザへポット圧力の値の表示は、圧力ポット48がブラスト用に加圧されたことを指し示す。決められた水圧が、ブラスト空気圧の最大値を超える値に固定されることが示される一方で、水圧レギュレータ22は、水圧レギュレータ22の下流に供給される、いかなる所望の圧力に設定されてよいと理解される。
このように、水圧レギュレータ22は一般的に、ユーザが蒸気式ブラストシステム10を受領する以前に、ある決められた水圧を供給するように設定されており、その一方で、水圧レギュレータ22は、ユーザが使用する前に決められた水圧か、又は、ユーザが調整した水圧のいずれか一方となるように構成されてよいと理解される。
研磨材供給管36及びマニフォールド18が開けられると、ポット圧力は、決められたポット圧力から、まだ上記でも、ブラスト空気圧に近い水準まで低下する。このブラスト空気圧とポット圧力との差は、研磨材吐出ポート52を通り圧力ポット48の外から研磨材供給管36へのブラスト混合液の流れを生じさせる。
そして、このブラスト空気圧とポット圧力との差は、更に、研磨材吸入ポート72を通り筐体44に流入し、ブラスト用空気と混合するためにマニフォールド18に流れる、ブラスト混合液の流れを生じさせ、そしてアプリケータの流れを形成する。このアプリケータの流れは、ブラスト吐出ポート68を通って筐体44から出て、ブラストライン38を経由してアプリケータ40に流れ、アプリケータの流れは基板に吹き付けられる。
図3は、蒸気式ブラストシステムの斜視分解図を示す。図2A及び図2Bにおいて議論された(蒸気式ブラストシステム10、圧力容器34、圧力ポット48、及び投入口50のような)構成要素に加えて、図3では、シールアセンブリ88、ハンドル90、ボルト92、ブラケット94、ポップアップシール96(ボア98、ブラインドホール100を含む)、ばね102、パイプ104、及びOーリングシール106を示す。
シールアセンブリ88は、圧力ポット48を密閉させる構成要素である。ハンドル90は、ソリッドなT形部品である。ボルト92は、ねじ山が切られた留め具である。ブラケット94は、交差する横材を含む輪形部品であり、ブラケット94を貫通する一組の穴を有する。ポップアップシール96は、水や空気のような流体の通過を防止する封止材である。
一つの実施形態では、ポップアップシール96の材料は、真鍮、鋼鉄、又は、析出硬化型アルミニウム合金や他のアルミニウム合金のようなアルミニウムを含むことができる。又、他の実施形態では、ポップアップシール96は、機械加工、陽極処理、及び/又は転写成型やプレス加工によるラバー被膜(例えば図4B参照)で形成することができる。但し、実施形態はこれらに限定されるものではない。
蒸気式ブラストシステム10を組み立てるとき、シールアセンブリ88は、圧力容器34の中に配置される。ハンドル90は、ポップアップシール96に接続され、ブラケット94を貫通して延在するとともに回転することによりブラケット94と係合する。ボルト92は、ブラケット94の穴を貫通して延在し、圧力容器34の圧力ポット48及び投入口50の少なくとも一つに回転可能に組付けられる。これにより、ブラケット94は、圧力容器34にボルト92で取り付けられる。
ポップアップシール96は、圧力容器34の中で、ポップアップシール96が圧力ポット48の表面(例えばOーリングシール106)に直接接触するように配置される。これは、流体が圧力ポット48の内外で出入りすること防止するように封止するための構成である。
ボア98は、ポップアップシール96の下表面に配置され、その一部がポップアップシール96の内部へ延在する。ブラインドホール100は、ポップアップシール96の上表面に配置され、その一部がポップアップシール96の内部へ延在する。ばね102は、ボア98の中に配置され、パイプ104に組付けられる。ばね102は、ポップアップシール96及びパイプ104を反発させる。このばね102は、ハンドル90を押し下げるユーザにより押し下げられるように構成される。
パイプ104は、ポップアップシール96のボア98に嵌装され、圧力容器34に取り付けられる。又、パイプ104の一部はボア98に収容される。Oーリングシール106は、ブラケット94の下表面に沿うように接触して配置され、そして、Oーリングシール106は、ブラケット94、圧力容器34又は圧力ポットのカラー(図示せず)の溝にスナップ嵌合される。又、ポップアップシール96が閉じる又は封止する位置にあるとき、Oーリングシール106は、ポップアップシール96と直接接触する。
シールアセンブリ88は、流体が圧力容器34から出入りすることを防止するために、圧力容器34を封止する。又、シールアセンブリ88は、圧力ポット48と投入口50との間の流体の流れを制御する。ハンドル90は、流体が流動可能な開位置でブラケット94がポップアップシール96を保持することができるように、ブラケット94に係合されている。
ポップアップシール96をOーリングシール106から離すときは、ハンドル90を、ブラケット94のスロットに整合し、ばね102を圧縮するように押下する。そして、ハンドル90のピンがブラケット94のスロットの下方まで押下された後に、ハンドル90を90度回転させる。ハンドル90のピンの適正な係合により、ポップアップシール96を、ハンドル90がブラケット94から解放されるまで、押下状態で保持できる。
ポップアップシール96をOーリングシール106と接触するまで持ち上げるときは、ハンドル90は、ハンドル90を押下げ、ばね102を圧縮し、ハンドル90を90度回転させてハンドル90のピンをブラケット94のスロットに整合させ、ハンドル90を持ち上げて、ハンドル90のピンをブラケット94のスロットを通過させ、そして、ポップアップシール96を上昇させてOーリングシール106と接触させる。
ポップアップシール96は機械加工されていて、このポップアップシール96の寸法は、鋳造のような機械加工以外のプロセスで製造されたものより、製造誤差が非常に小さい。製造誤差が小さいポップアップシール96は、より安定した封止性能と流量制御性をポップアップシール96にもたらす。
機械加工されたポップアップシール96は、寸法(例えば表面の厚さ)のばらつきが発生する鋳造プロセスに比べて、ばらつき制御により安定したばね力をも、もたらす。更に、機械加工されたポップアップシール96は、鋳造プロセスのような他のプロセスの典型的な問題である、表面ラフネスや多孔性の削減も可能とする。
アルミニウムを含むポップアップシール96の材料では、錆が防止され(アルミニウムは錆びない)、ポップアップシール96とOーリングシール106との間のより安定した封止界面が得られる。
図4Aに、圧力ポット48及びシールアセンブリ88の断面図を示す。図4Bには、圧力ポット48及びシールアセンブリ88の、図4Aにおいて四角Aで示された部分の拡大断面図を示す。図4A及び図4Bは、実質的に類似しており、一緒に議論する。
図4Aは、圧力容器34、フレーム42、圧力ポット48、投入口50、及びシールアセンブリ88(ハンドル90、ボルト92、ブラケット94、ポップアップシール96、ボア98、ブラインドホール100、ばね102、パイプ104、Oーリングシール106を含む)を示す。
図3、図4A、及び図4Bで議論された構成要素に加えて、中心線軸Ac、ラバーコーティング108、及びポップアップシール96を示し、このポップアップシール96は、下表面110(傾斜SLを有する)、第1の放射状内側部分114(第1の平均傾斜S1を含む)を有する上表面112、及び第2の放射状外側部分116(第2の平均傾斜S2を含む)を含む。
中心線軸Acは、ポップアップシール96の放射状の中心点を通る軸である。ラバーコーティング108は、ネオプレンのようなゴムからなる保護膜である。下表面110は、ポップアップシール96の下方側又は最底部に配置される面である(例えば、図4A及び図4Bに示されたポップアップシール96の底の方向)。傾斜SLは、下表面110の放射状内側部分の端部から引かれた線であり、下表面110の放射状外側部分の端部を通って延在することで画定される下表面110の傾斜である。
上表面112は、ポップアップシール96の上方側又は頂部に配置されるポップアップシール96の表面である(例えば、図4A及び図4Bに示されたポップアップシール96の頂きの方向)。第1の放射状内側部分114は、ポップアップシール96の上表面112の放射状内側部分である。第1の平均傾斜S1、放射状内側部分の端部から引かれた線であり、第1の放射状内側部分114の放射状外側部分の端部を通って延在することで画定される、第1の放射状内側部分114の傾斜である。
第2の放射状外側部分116は、ポップアップシール96の上表面112の放射状外側部分である。第2の平均傾斜S2は、第2の放射状外側部分116の放射状内側部分の端部から引かれた線であり、第2の放射状外側部分116の放射状外側部分の端部を通って延在することで画定される、第2の放射状外側部分116の傾斜である。
ボア98は、下表面110に配置され、下表面に沿ってポップアップシール96の部分の中へ延在する。一つの実施形態では、これに限定されるものではないが、ボア98は、ポップアップシール96の中まで部分的に(しかし全部ではない)延在する(例えばボア98は、ブラインドホール100と流体接続されるようには延在しない)。
ブラインドホール100は、上表面112に配置され、上表面112に沿ってポップアップシール96の部分の中へ延在する切り欠きを含む。一つの実施形態では、これに限定されるものではないが、ブラインドホール100は、ポップアップシール96の中まで部分的に(しかし全部ではない)延在する(例えばブラインドホール100は、ボア98と流体接続されるようには延在しない)。ブラインドホール100の切り欠きは、ハンドル90(図4Bに示さず)の一部を受け止めるように構成される。
ばね102は、ボア98の内部に配置され、パイプ104に係合されて(取り付けられて)いる。パイプ104は、ポップアップシール96の下表面110に取り付けられる。Oーリングシール106は、ブラケット94、圧力ポット48、又は圧力容器34のカラーの溝にスナップ嵌合される。
ラバーコーティング108は、ポップアップシール96の上表面112を覆う。一つの実施形態では、これに限定されるものではないが、ラバーコーティング108は、転写成型やプレス加工によりポップアップシール96に適用される。他の実施形態では、これに限定されるものではないが、ラバーコーティング108は、ポップアップシール96の下表面110の一部に沿って延在することができる。
下表面110は、ボア98及びポップアップシール96の外部との間で、放射状に延在する。下表面110は、反対側の上表面112に配置され、ポップアップシール96の中心線軸Acに沿った上向き斜面を有する円錐台形を含む。傾斜SLは、ポップアップシール96の中心線軸Acに沿った上向き斜面である。上表面112は、ボア98及びポップアップシール96の外側円周との間で、放射状に延在する。
第1の放射状内側部分114は、ブラインドホール100と第2の放射状外側部分116との間に配置される。第1の平均傾斜S1は、中心線軸Acに沿った第1の角度に設定される。
第2の放射状外側部分116は、第1の放射状内側部分114とポップアップシール96の外側円周との間に配置される。第2の平均傾斜S2は、。第1の平均傾斜S1とは異なり、中心線軸Acに対して第2の角度で設定される。一つの実施形態では、これに限定されるものではないが第2の平均傾斜S2は第1の平均傾斜S1より大きい。
シールアセンブリ88は、ポップアップシール96を超える流体の通過を禁止又は許可するために、封止材を形成し圧力ポット48を密閉する機能を有する。図3において議論されたように、ポップアップシール96は、圧力ポット48をブラスト研磨材及び水で充填させるために開位置を維持することができる。
ブラスト研磨材及び水が投入口50に注入されると、ブラスト研磨材及び水は漏斗で集められ、投入口50の底から、(開位置に保持された)ポップアップシール96を通過して、圧力ポット48の中へ流下する。ブラスト研磨材及び水が、投入口50の底に漏斗で集められると、ブラスト研磨材及び水はポップアップシール96の上表面112に接触する。そして、ブラスト研磨材及び水がポップアップシール96の上表面112に接触すると、第1の放射状内側部分114及び第2の放射状外側部分116の間に沿って通過する。
第2の平均傾斜S2は第1の平均傾斜S1より大きいので(第2の平均傾斜S2は中心線軸Acから、第1の平均傾斜S1よりも大きく傾斜している)、ブラスト研磨材及び水は、第1の平均傾斜S1を通過するときよりも、第2の平均傾斜S2を通過する方がより速く通過する。
圧力ポット48がブラスト研磨材及び水で満たされるとき、圧力ポット48内の空気がポップアップシール96を押圧し外部へ抜ける。そして、空気がポップアップシール96の外部へ抜けるとき、その空気はポップアップシール96の下表面110に接触する。その空気がポップアップシール96の下表面110に接触すると、下表面110の傾斜SLは、下表面110のいかなる部分も捕捉又は保持することなく、その空気が下表面110を通過することを可能とする。
既存の構成では、ポップアップシールの下表面は、一般に圧力ポットから漏れてくる空気を捕捉する凹面部を含む(ポップアップシールの凹面部は鋳造プロセスにより生じうる)。この捕捉された空気は、ブラスト圧力の量を変化させるブラストノズル中にある流体の圧力の変動を引き起こし、ブラストノズルから噴霧される研磨材の安定性に悪影響を及ぼす。
圧力ポット48内の空気を排除すると、ブラスト研磨材及び水で満たされる圧力ポット48において、より安定な噴霧を結果として生じさせるための圧力ポット48内のより安定な圧力が作り出される。
ポップアップシール96の下向きに傾斜する上表面112は、ポップアップシール96を通過するブラスト研磨材及び水のより良好な流れをもたらし、圧力ポット48の充填速度を向上される。ポップアップシール96の上向きに傾斜する下表面110は、空気を集め捕捉する窪みのある従来のポップアップシールと比較すると、圧力ポット48が充填されるときに、圧力ポット48内で空気が捕捉されるのを防止する。
ポップアップシール96のブラインドホール100は、ポップアップシール96の漏洩点を減少させると同時に、ポップアップシール96の開閉を制御するために、ハンドル90の安定した載置を提供する。
ラバーコーティング108は、ブラスト研磨材からの衝撃を緩和し、ブラスト研磨材がポップアップシール96の上表面112に直接接触することを防止する。このことは、ブラスト研磨材がポップアップシール96を損傷、摩耗や腐食することを防止する。加えて、ラバーコーティング108は、ポップアップシール96の耐久性及び寿命を増加させ、ポップアップシール96とOーリングシール106との間の界面に、より安定した密封性をもたらす。
図5は、蒸気式ブラストシステムのシールアセンブリ(例えば、蒸気式ブラストシステム10のシールアセンブリ88)を形成方法のフローチャートであり、ステップ202−2014を含む。
ステップ202は、ステップ204−208を含み、ポップアップシール96を機械加工することを含む。ステップ204は、アルミニウム、真鍮、又は鋼鉄からポップアップシール96を機械加工することを含む。ステップ206は、ポップアップシール96の下表面110を、円錐台形の構成となるように形成することを含む。ステップ208は、ポップアップシール96の上表面112を、第1の放射状内側部分114及び第2の放射状外側部分116を含むように形成することを含む。
ステップ210は、ポップアップシール96の一部分の内部へ延在する切り欠きを有するブラインドホール100を形成することを含む。ステップ212は、ポップアップシール96を陽極処理することを含む。ステップ214は、ポップアップシール96の上表面112をラバーコーティング108で被覆することを含む。ラバーコーティング108では、転写成型プロセスを適用することができる。
本発明は、例示的な実施形態を参照して記載されたが、その技術の分野における通常の知識を有する者は、様々な変形がなされてよいこと、発明の範囲を逸脱しない構成要素に置き換えても等価であること、を理解する。加えて、発明の本質的な範囲を逸脱しない範囲で、ある特定の状況及び材料を、その発明を教示するところに適応させるために、多くの変更がなされてもよい。
従って、本発明は、開示された、ある特定の実施形態に限定されるものではなく、添付の請求の範囲内にあるすべての実施形態を含むことを意図する。

Claims (19)

  1. 上端部及び本体部を含む圧力ポットと、
    前記圧力ポットの上端部に取り付けられた投入口と、
    前記圧力ポット内に配置されたシールアセンブリと、を備え、
    前記シールアセンブリは、圧力ポットと投入口との間の流体の流れを制御するように構成され、前記シールアセンブリは、
    ポップアップシールであって、本体と、上表面と、前記上表面と反対側に配置された下表面と、前記上表面に配置されたブラインドホールと、前記下表面に配置されたボアと、前記ポップアップシールの中心を通る中心線軸と、を有する、ポップアップシールと、
    前記ポップアップシールの前記下表面に取り付けられたパイプであって、前記パイプの一部分が前記ボアで支持される、パイプと、
    前記ボア内に配置され、前記パイプと係合された、ばねと、を含む、蒸気式ブラストシステム。
  2. 前記ポップアップシールの前記上表面に配置されたラバーコーティングを更に備える、請求項1に記載の蒸気式ブラストシステム。
  3. 前記ラバーコーティングは、転写成型プロセスにより適用されたネオプレンから成る、請求項2に記載の蒸気式ブラストシステム。
  4. 前記ポップアップシールの前記下表面は、前記ポップアップシールの前記中心線軸に対して上向き傾斜を有する円錐台形構成を備える、請求項1に記載の蒸気式ブラストシステム。
  5. 前記ポップアップシールの前記上表面は、
    前記ポップアップシールの前記中心線軸に対して第1の平均傾斜を有する第1の放射状内側部分と、
    前記ポップアップシールの前記中心線軸に対して前記第1の平均傾斜とは異なる第2の平均傾斜を有する第2の放射状外側部分と、を備える、請求項1に記載の蒸気式ブラストシステム。
  6. 前記ポップアップシールの材料は、アルミニウム、真鍮、又は鋼鉄から成る、請求項1に記載の蒸気式ブラストシステム。
  7. 前記ポップアップシールは、機械加工により形成される、請求項1に記載の蒸気式ブラストシステム。
  8. 前記ブラインドホールは、前記ポップアップシールの部分の内部へ延在し、ハンドルの一部分を支持するように構成された切り欠きを含む、請求項1に記載の蒸気式ブラストシステム。
  9. 蒸気式ブラスト加工システムの圧力ポットで使用されるシールアセンブリを形成する方法であって、
    ポップアップシールを機械加工することを備え、
    前記ポップアップシールは、中心線軸と、本体と、前記本体内に配置されたブラインドホールと、当該ブラインドホールが有する切り欠きと、前記ポップアップシールの前記中心線軸に対して第1の平均傾斜を有する第1の放射状内側部分及び前記ポップアップシールの前記中心線軸に対して前記第1の平均傾斜より大きい第2の平均傾斜を有する第2の放射状外側部分を有する上表面と、前記ポップアップシールの前記中心線軸に対して上向き傾斜を有する円錐台形構成を含む下表面を含み、
    前記ポップアップシールの上表面をラバーコーティングで覆うこと、を備える、方法。
  10. 前記ポップアップシールの陽極処理されることを更に備える、請求項9に記載の方法。
  11. 前記ポップアップシールの上表面を覆うことは、転写成型プロセスによるラバーコーティングが適用される、請求項9に記載の方法。
  12. 前記ポップアップシールを機械加工することは、前記ポップアップシールの一部分の内部に延在する切り欠きを有するブラインドホールを形成することを更に備え、前記切り欠きは、ハンドルの一部分を支持するように構成される、請求項9に記載の方法。
  13. 前記ポップアップシールを機械加工することは、アルミニウム、真鍮、又は鋼鉄のうちの一つから、前記ポップアップシールを機械加工することを更に備える、請求項9に記載の方法。
  14. シールアセンブリであって、
    機械加工された、アルミニウム、真鍮、又は鋼鉄で形成されたポップアップシールと、 前記ポップアップシールの前記上表面に配置されたラバーコーティングと、
    前記ポップアップシールに取り付けられ、その一部分が前記ボアの内部へ延在するパイプと、
    前記ボアに配置され、前記パイプに係合されるばねと、を備え、
    前記ポップアップシールは、本体と、上表面と、前記上表面の反対側に配置された下表面と、前記上表面に配置され、前記ポップアップシールの部分の内部に延在する切り欠きを有するブラインドホールと、前記下表面に配置されたボアと、前記ポップアップシールの中心を通って配置される中心線軸と、を含むシールアセンブリ。
  15. 前記ポップアップシールの前記下表面は、前記ポップアップシールの前記中心線軸に沿って上向き傾斜を有する円錐台形の構成を備え、更に、前記ポップアップシールの前記上表面は、前記ポップアップシールの前記中心線軸に対して第1の平均傾斜を有する第1の放射状内側部分と、前記ポップアップシールの前記中心線軸に対して前記第1の平均傾斜より大きい第2の平均傾斜を有する第2の放射状外側部分と、を備える、請求項14に記載のシールアセンブリ。
  16. 前記ラバーコーティングは、転写成型プロセスにより適用されたネオプレンから成る、請求項14に記載のシールアセンブリ。
  17. 前記切り欠きは、ハンドルの一部分を保持するように構成される、請求項14に記載のシールアセンブリ。
  18. ポップアップシールであって、
    機械加工されたアルミニウム、真鍮、又は鋼鉄で形成された本体と
    前記ポップアップシールの中心を通る中心線軸と、
    前記ポップアップシールの前記中心線軸に対して第1の平均傾斜を有する第1の放射状内側部分及び前記ポップアップシールの前記中心線軸に対して前記第1の平均傾斜とは異なる第2の平均傾斜を有する第2の放射状外側部分を有する上表面と、
    前記上表面と反対側に配置された下表面であって、前記ポップアップシールの前記中心線軸に沿って上向き傾斜を有する円錐台形の構成を含む、前記ポップアップシールの下表面と、
    前記上表面に配置されたブラインドホールであって、前記ポップアップシールの部分の内部へ延在し、ハンドルの一部分を支持するように構成された切り欠きを含むブラインドホールと、
    前記下表面に配置されたボアと、を備える、ポップアップシール。
  19. 前記ポップアップシールは、前記ポップアップシールの前記上表面に、転写成型プロセスにより適用されたネオプレンラバーコーティングを、更に備える請求項18に記載のポップアップシール。
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