JPH0924314A - 薬液散布装置及び薬液散布車 - Google Patents

薬液散布装置及び薬液散布車

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JPH0924314A
JPH0924314A JP19412095A JP19412095A JPH0924314A JP H0924314 A JPH0924314 A JP H0924314A JP 19412095 A JP19412095 A JP 19412095A JP 19412095 A JP19412095 A JP 19412095A JP H0924314 A JPH0924314 A JP H0924314A
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chemical liquid
nozzle
chemical
liquid
pump
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Hirosuke Kawaguchi
宏祐 川口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ノズル26からの薬液36の噴射を停止したとき
に、ノズルパイプ等に残存する薬液36を吸引して、ノズ
ル26からの薬液36のボタ落ちを防止するブームスプレー
ヤ18において、噴射再開時の三連往復ポンプ30の運転に
支障がないようにする。 【解決手段】 電動式三方コック52は、左ノズルパイプ
20、中ノズルパイプ22、及び右ノズルパイプ24へ薬液36
を導く各噴霧ホース54に設けられ、ノズル26側への薬液
36の供給位置では、ノズル26から薬液36が噴射され、噴
流ポンプ56の駆動流体口58への薬液36の供給位置では、
ノズル26からの薬液36の噴射が停止されるとともに、噴
流ポンプ56が作動する。電動式開閉コック66は、電動式
三方コック52が噴射停止位置へ切り替えられてから、遅
延して、残液吸入ホース64を開く。これにより、噴流ポ
ンプ56は、電動式三方コック52よりノズル26側に残存す
る薬液36を、残液吸入ホース64を介して吸引して、薬液
タンク34へ戻す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ノズルより薬液
を散布する薬液散布装置及び薬液散布車に係り、詳しく
は薬液の噴射停止時にノズルからの薬液のボタ落ちを防
止できる薬液散布装置及び薬液散布車に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ブームスプレーヤでは、圃場内での方向
転換や一時停止時に、ノズルからの薬液の散布が停止さ
れるときがあるが、管路に残存している薬液がノズルよ
りボタ落ちし、直下の作物に付着することがある。薬液
が濃厚の場合には、このようなボタ落ちは、作物に薬害
を起こさせ、後の収穫に悪影響を与える。
【0003】これに対し、実公平5−5984号公報の
薬液散布装置では、散布停止時のノズルからのボタ落ち
を防止するために、コックを切替えて、噴霧ポンプによ
り管路やノズルパイプ等の残存液を吸入して、薬液タン
クへ戻している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】実公平5−5984号
公報のように、コックの切替で噴霧ポンプにより残存液
を排出する薬液散布装置の問題点は次のとおりである。 (a)噴霧ポンプは、残存液の吸入完了後に外部の空気
を吸入して、ポンプ室等に残存すると、次の噴射再開時
に薬液の円滑な吸入を阻害される。 (b)ブームスプレーヤのように、複数個のノズルパイ
プごとに噴射の実施及び停止を切替える場合、共通の噴
霧ポンプを同時に噴射実施中のノズルへの薬液圧送と噴
射停止中の管路の残液回収とに使用できず、適用困難で
ある。
【0005】この発明の目的は、上述の問題点を克服で
きる薬液散布装置及び薬液散布車を提供することであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の前提となる薬
液散布装置(18)では、薬液源(34)の薬液(36)を、薬液圧
送ポンプ(30)により吸入して、薬液供給通路(46,50,54)
を介してノズル(26)へ導き、ノズル(26)から噴射する。
そして、この発明の薬液散布装置(18)では、薬液圧送ポ
ンプ(30)から圧送される薬液(36)を駆動流体として作動
する噴流ポンプ(56)を設け、ノズル(26)からの薬液(36)
の噴射停止時に薬液供給通路(46,50,54)に残存する薬液
(36)を噴流ポンプ(56)により吸入して薬液源(34)へ送
る。
【0007】薬液圧送ポンプ(30)は、薬液源(34)の薬液
(36)を吸入して、薬液供給通路(46,50,54)へ吐出する。
薬液(36)は、薬液供給通路(46,50,54)を介してノズル(2
6)へ導かれ、ノズル(26)より噴射される。噴流ポンプ(5
6)は、薬液圧送ポンプ(30)からの圧送薬液(36)を駆動流
体として作動し、ノズル(26)からの薬液(36)の噴射停止
時に薬液供給通路(46,50,54)の薬液(36)を吸入する。こ
れにより、薬液供給通路(46,50,54)及びノズル(26)に残
存している薬液(36)は、薬液源(34)により吸入され、薬
液源(34)へ戻される。噴流ポンプ(56)は、残存薬液(36)
の吸入終了後、さらに、ノズル(26)から外部の空気を吸
入することがあるが、この吸入空気は、薬液圧送ポンプ
(30)へ送られることがないので、薬液圧送ポンプ(30)に
よる薬液源(34)からの薬液(36)の吸入に支障が生じるこ
とはない。
【0008】この発明の別の薬液散布装置(18)は次の
(a)〜(d)の構成要素を有している。 (a)薬液(36)を薬液源(34)から吸入して圧送する薬液
圧送ポンプ(30) (b)薬液圧送ポンプ(30)からの薬液(36)をノズル(26)
へ導く薬液供給通路(46,50,54) (c)薬液供給通路(46,50,54)に設けられノズル(26)へ
の薬液(36)の供給を制御する噴射制御弁(52) (d)薬液圧送ポンプ(30)からの薬液(36)を駆動流体と
して作動しノズル(26)からの薬液(36)の噴射停止時に噴
射制御弁(52)より下流側の薬液供給通路(54)の部分の残
存薬液(36)を薬液源(34)へ送る噴流ポンプ(56)
【0009】薬液圧送ポンプ(30)は、薬液源(34)の薬液
(36)を吸入して、薬液供給通路(46,50,54)へ吐出する。
噴射制御弁(52)が薬液圧送ポンプ(30)とノズル(26)とを
接続状態にしているときは、薬液圧送ポンプ(30)からの
薬液(36)は、薬液供給通路(46,50,54)を介してノズル(2
6)へ送られ、ノズル(26)より噴射される。噴射制御弁(5
2)が薬液圧送ポンプ(30)とノズル(26)との接続を断って
いるときは、ノズル(26)からの薬液(36)の噴射が停止さ
れる。一方、噴流ポンプ(56)は、薬液圧送ポンプ(30)か
らの圧送薬液(36)を駆動流体として作動し、ノズル(26)
からの薬液(36)の噴射停止時は、噴射制御弁(52)より下
流側でノズル(26)との間に残存する薬液(36)を吸入し、
薬液源(34)へ送る。噴流ポンプ(56)は、残存薬液(36)の
吸入終了後、さらに、ノズル(26)から外部の空気を吸入
することがあるが、この吸入空気は、薬液圧送ポンプ(3
0)へ送られることがないので、薬液圧送ポンプ(30)によ
る薬液源(34)からの薬液(36)の吸入に支障が生じること
はない。
【0010】この発明の別の薬液散布装置(18)は、さら
に、次の構成要素(e)及び(f)を有している。 (e)噴射制御弁(52)より下流側の薬液供給通路(54)の
部位と噴流ポンプ(56)の吸入口(62)とを接続する残液吸
入通路(64) (f)噴射制御弁(52)に連動して残液吸入通路(64)を開
閉する残液吸入通路制御弁(66)
【0011】残液吸入通路制御弁(66)は、噴射制御弁(5
2)に連動し、噴射制御弁(52)が薬液供給通路(46,50,54)
におけるノズル(26)側への薬液(36)の供給を停止してい
るとき、残液吸入通路(64)を開く。これにより、噴射制
御弁(52)より下流側でノズル(26)との間に残存する薬液
(36)は、噴流ポンプ(56)により残液吸入通路(64)を介し
て吸入され、薬液源(34)へ送られる。
【0012】この発明の別の薬液散布装置(18)は次の
(a)〜(g)の構成要素を有している。 (a)薬液(36)を薬液源(34)から吸入して圧送する薬液
圧送ポンプ(30) (b)複数個のノズル(26)を適宜間隔で取り付けられて
いる複数個のノズルパイプ(20,22,24) (c)下流側に各ノズルパイプ(20,22,24)へ接続されて
いる複数個の分岐通路部分(54)を備え薬液圧送ポンプ(3
0)からの薬液(36)をノズル(26)へ導く薬液供給通路(46,
50,54) (d)各分岐通路部分(54)に設けられてノズル(26)への
薬液(36)の供給を制御する噴射制御弁(52) (e)薬液圧送ポンプ(30)からの圧送薬液(36)を駆動流
体として作動して吸入流体を薬液源(34)へ送る噴流ポン
プ(56) (f)各分岐通路部分(54)における噴射制御弁(52)の下
流側の部位を噴流ポンプ(56)の吸入口(62)へ接続する残
液吸入通路(64) (g)各残液吸入通路(64)に設けられ噴射制御弁(52)に
連動して残液吸入通路(64)を開閉する残液吸入通路制御
弁(66)
【0013】薬液源(34)の薬液(36)は、薬液圧送ポンプ
(30)により吸入されて、薬液供給通路(46,50,54)へ吐出
され、薬液供給通路(46,50,54)の各分岐通路部分(54)を
経てノズルパイプ(20,22,24)へ送られ、ノズルパイプ(2
0,22,24)の各ノズル(26)より噴射されるようになってい
る。噴射制御弁(52)は、各分岐通路部分(54)にそれぞれ
設けられ。各分岐通路部分(54)における薬液圧送ポンプ
(30)側からノズルパイプ(20,22,24)側への薬液(36)の供
給を個々に制御する。これにより、各ノズルパイプ(20,
22,24)ごとに、ノズル(26)からの薬液(36)の噴射の実施
及び停止を制御できる。噴射制御弁(52)は薬液圧送ポン
プ(30)からの圧送薬液(36)を駆動流体として作動する。
残液吸入通路制御弁(66)は、それに対応する噴射制御弁
(52)に連動し、噴射制御弁(52)がノズルパイプ(20,22,2
4)側への薬液(36)の供給を停止しているときは、残液吸
入通路(64)を開く。これにより、噴射制御弁(52)より下
流側でノズル(26)との間に残存する薬液(36)は、残液吸
入通路(64)を介して噴流ポンプ(56)により吸入されて、
薬液源(34)へ送られる。
【0014】このように、薬液圧送ポンプ(30)により薬
液(36)の圧送を確保しつつ、噴流ポンプ(56)を作動でき
るので、一方のノズルパイプ(20,22,24)からは薬液(36)
の噴射を行いつつ、他方の噴射を停止しているノズルパ
イプ(20,22,24)に対応の分岐通路部分(54)からは残存薬
液(36)を吸入できる。
【0015】この発明の別の薬液散布装置(18)では、さ
らに、残液吸入通路制御弁(66)は、薬液圧送ポンプ(30)
の吐出側をノズル(26)又は噴流ポンプ(56)の駆動流体口
(58)へ接続する三方弁(52)であり、残液吸入通路制御弁
(66)は、三方弁(52)が薬液圧送ポンプ(30)側を噴流ポン
プ(56)の駆動流体口(58)側へ接続してから遅延して残液
吸入通路(64)を開くように設定されている。
【0016】三方弁(52)が、薬液圧送ポンプ(30)側との
連通をノズル(26)側から噴流ポンプ(56)の駆動流体口(5
8)側へ切替えると、ノズル(26)からの薬液(36)の噴射は
停止されるとともに、噴流ポンプ(56)は、三方弁(52)を
介して駆動流体口(58)へ送られて来た薬液圧送ポンプ(3
0)からの圧送薬液(36)により作動する。一方、残液吸入
通路制御弁(66)は、三方弁(52)が薬液圧送ポンプ(30)側
へ連通するよう噴流ポンプ(56)側へ切替えた時刻から遅
延して、残液吸入通路(64)を開く。こうして、噴流ポン
プ(56)が、三方弁(52)を介して薬液圧送ポンプ(30)から
圧送されて来る薬液(36)により予め作動状態になってか
ら、噴流ポンプ(56)は、残液吸入通路(64)を介して三方
弁(52)より下流側の残存薬液(36)の吸入を開始する。
【0017】この発明の別の薬液散布装置(18)は、各三
方弁(52)を一斉に切替える操作スイッチ(80)を有してい
る。
【0018】作業者は、操作スイッチ(80)により三方弁
(52)を一斉に切替え、個々に三方弁(52)を切替える手間
を省略されつつ、全部のノズルパイプ(20,22,24)のノズ
ル(26)からの薬液(36)の噴射を一斉に実施及び停止でき
る。
【0019】この発明の薬液散布装置(18)は例えばブー
ムスプレーヤ(18)である。
【0020】この発明の薬液散布車(10)は上述のいずれ
かの薬液散布装置(18)を装備する。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明を
説明する。図4及び図5は薬液散布車10の側面図及び背
面図である。薬液散布車10は、田植機から植付け機を取
り外された田植機用台車12、及び田植機用台車12の後部
に着脱自在に装着されるブームスプレーヤ18を備える。
田植機用台車12は前後左右の前輪14及び後輪16により旋
回及び自走可能である。ブームスプレーヤ18は、後部に
左ノズルパイプ20、中ノズルパイプ22、及び右ノズルパ
イプ24を備え、左ノズルパイプ20及び右ノズルパイプ24
は、散布時には、左右に拡開して、中ノズルパイプ22と
共に共通の左右水平線に揃えられ、格納時は、縮閉し
て、ブームスプレーヤ18の側部に沿った位置となる。左
ノズルパイプ20、中ノズルパイプ22、及び右ノズルパイ
プ24には、複数個のノズル26が、等間隔で下向きに取り
付けられている。
【0022】図1はブームスプレーヤ18における薬液36
の流れの系統図である。田植機用台車12のPT0軸28の
回転動力は、ベルト32を介して三連往復ポンプ30へ伝達
されて、三連往復ポンプ30を駆動する。三連往復ポンプ
30は、クランク軸を共通として120°の位相差で順番
に運転される3個のポンプから成る周知の構造であり、
薬液タンク34内に貯留されている薬液36を、ストレーナ
38及び吸入管40を介して吸入し、吐出ホース42へ吐出す
る。調圧弁44は、吐出ホース42からの薬液36の圧力を調
圧して、吐出管46へ送り、余液は余液ホース48を介して
薬液タンク34へ戻される。分配器50は、吐出管46から送
られて来る薬液36を3個の噴霧ホース54へ分配する。各
噴霧ホース54は、それぞれ左ノズルパイプ20、中ノズル
パイプ22、及び右ノズルパイプ24へ接続され、電動式三
方コック52を備えている。噴流ポンプ56は各電動式三方
コック52に対応して設けられ、各噴流ポンプ56におい
て、駆動流体口58は駆動流体ホース60を介して電動式三
方コック52へ接続され、吸入口62は、残液吸入ホース64
を介して電動式三方コック52より下流側の噴霧ホース54
の部位へ接続され、吐出口68は吐出ホース70を介して薬
液タンク34の上部へ連通している。電動式開閉コック66
は、各残液吸入ホース64に設けられ、残液吸入ホース64
を開閉する。
【0023】したがって、電動式三方コック52及び電動
式開閉コック66を個々に電気的に若しくは手動式コック
として操作可能な状態の下では、前者コック52の切替方
向と後者コック66との開閉を組み合わせることで、作業
者は噴霧状態や噴霧停止しかつノズル26からの液滴防止
等の作業状態を選択できる。なお、このように、電動式
三方コック52及び電動式開閉コック66は、共に、電気式
ではない手動式のものに代替可能であることを言及して
おく。
【0024】図2は噴流ポンプ56の構造及び接続を示す
図である。噴流ポンプ56には、ベンチュリ部72が形成さ
れ、噴射ノズル74は、駆動流体口58から供給されて来る
薬液36を噴射ベンチュリ部72へ向かって噴射し、その
際、吸入口62に負圧を生成するようになっている。
【0025】図3は電動式三方コック52及び電動式開閉
コック66の制御配線図である。電動式三方コック52及び
電動式開閉コック66は、モータを含み、制御信号による
モータの作動により位置を切替えられる。各個別切替用
トグルスイッチ76は各電動式三方コック52に対応して設
けられ、一斉切替用トグルスイッチ80は、3個の電動式
三方コック52に共通に設けられ、個別切替用トグルスイ
ッチ76及び一斉切替用トグルスイッチ80は、共に、田植
機用台車12(図4)の運転席に配置されて、田植機用台
車12の運転者に操作されるようになっている。個別切替
用トグルスイッチ76及び一斉切替用トグルスイッチ80の
オン、オフは、ノズル26からの薬液36の噴射の実施及び
停止に対応し、個別切替用トグルスイッチ76がオンから
オフへ切替えられると、その個別切替用トグルスイッチ
76に対応する電動式三方コック52は、三連往復ポンプ30
側からの薬液36をノズル26側から噴流ポンプ56側へ導く
位置へ切替えられる。そして、それに並行して、タイマ
78が作動し、電動式三方コック52の切替から遅延して、
電動式開閉コック66が開くようになっている。個別切替
用トグルスイッチ76を個々に操作することにより、ノズ
ル26からの薬液36の噴射を、左ノズルパイプ20、中ノズ
ルパイプ22、及び右ノズルパイプ24ごとに制御すること
ができる。一斉切替用トグルスイッチ80は、個別切替用
トグルスイッチ76を個々に操作する代わりに、操作され
て、電動式三方コック52の切替位置を一斉にノズル26側
又は電動式開閉コック66側へ切替える。一斉切替用トグ
ルスイッチ80の操作の場合も、各個別切替用トグルスイ
ッチ76の操作の場合と同様に、タイマ78が作動して、電
動式開閉コック66の閉から開への切替が電動式三方コッ
ク52の切替に対して遅延するようになっている。
【0026】ブームスプレーヤ18の作用について説明す
る。田植機用台車12の運転者は、運転席の個別切替用ト
グルスイッチ76を個々に操作して、ノズル26からの薬液
36の噴射を左ノズルパイプ20、中ノズルパイプ22、及び
右ノズルパイプ24ごとに制御するとともに、運転席の一
斉切替用トグルスイッチ80の操作により左ノズルパイプ
20、中ノズルパイプ22、及び右ノズルパイプ24のノズル
26からの薬液36の噴射を一斉に制御する。
【0027】電動式三方コック52がノズル26への薬液36
の供給位置にあるときは、その電動式三方コック52に対
応する電動式開閉コック66は残液吸入ホース64を閉じて
いる。これにより、三連往復ポンプ30からの薬液36は、
ノズル26へ送られて、ノズル26から下方の作物等へ噴霧
で噴射される。また、ノズル26への薬液36の供給位置と
なっている電動式三方コック52に対応する噴流ポンプ56
では、電動式三方コック52を介して三連往復ポンプ30か
らの圧送薬液36を駆動流体口58へ供給されず、非作動状
態になっている。
【0028】一部又は全部の電動式三方コック52が分配
器50をノズル26側から駆動流体ホース60側へ接続する位
置へ切替わると、その系統では、ノズル26側への薬液36
の供給は停止されて、ノズル26からの薬液36の噴射は停
止されるとともに、その系統の電動式三方コック52に対
応する噴流ポンプ56は駆動流体口58へ電動式三方コック
52から圧送薬液36を供給されて、作動状態になる。ま
た、電動式三方コック52の切替位置が変更されてから、
タイマ78の設定時間が経過すると、その電動式三方コッ
ク52に対応する電動式開閉コック66は残液吸入ホース64
を開く。この結果、その系統では、電動式三方コック52
より下流側の噴霧ホース54及び左ノズルパイプ20等に残
存している薬液36は、残液吸入ホース64を介して噴流ポ
ンプ56に吸引され、吐出ホース70を介して薬液タンク34
へ戻される。なお、この間も、電動式三方コック52が分
配器50をノズル26側へ接続している系統では、三連往復
ポンプ30からの薬液36がノズル26へ支障なく送られてお
り、ノズル26からの薬液(36)の噴射を行っている。
【図面の簡単な説明】
【図1】ブームスプレーヤにおける薬液の流れの系統図
である。
【図2】噴霧ポンプの構造及び接続を示す図である。
【図3】電動式三方コック及び電動式開閉コックの制御
配線図である。
【図4】薬液散布車の側面図である。
【図5】薬液散布車の背面図である。
【符号の説明】
10 薬液散布車 18 ブームスプレーヤ(薬液散布装置) 20 左ノズルパイプ(ノズルパイプ) 22 中ノズルパイプ(ノズルパイプ) 24 右ノズルパイプ(ノズルパイプ) 26 ノズル 30 三連往復ポンプ(薬液圧送ポンプ) 34 薬液タンク(薬液源) 36 薬液 46 吐出管(薬液供給通路) 50 分配器(薬液供給通路) 52 電動式三方コック(噴射制御弁 三方弁) 54 噴霧ホース(分岐通路部分) 56 噴流ポンプ 58 駆動流体口 62 吸入口 64 残液吸入ホース(残液吸入通路) 66 電動式開閉コック(残液吸入通路制御弁) 80 一斉切替用トグルスイッチ(操作スイッチ)
【手続補正書】
【提出日】平成7年8月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】三方弁(52)が、薬液圧送ポンプ(30)側との
連通をノズル(26)側から噴流ポンプ(56)の駆動流体口(5
8)側へ切替えると、ノズル(26)からの薬液(36)の噴射は
停止されるとともに、噴流ポンプ(56)は、三方弁(52)を
介して駆動流体口(58)へ送られて来た薬液圧送ポンプ(3
0)からの圧送薬液(36)により作動する。一方、残液吸入
通路制御弁(66)は、三方弁(52)が薬液圧送ポンプ(30)側
を噴流ポンプ(56)側へ連通するよう切替えた時刻から遅
延して、残液吸入通路(64)を開く。こうして、噴流ポン
プ(56)が、三方弁(52)を介して薬液圧送ポンプ(30)から
圧送されて来る薬液(36)により予め作動状態になってか
ら、噴流ポンプ(56)は、残液吸入通路(64)を介して三方
弁(52)より下流側の残存薬液(36)の吸入を開始する。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薬液源(34)の薬液(36)を、薬液圧送ポン
    プ(30)により吸入して、薬液供給通路(46,50,54)を介し
    てノズル(26)へ導き、前記ノズル(26)より噴射する薬液
    散布装置(18)において、 前記薬液圧送ポンプ(30)から圧送される薬液(36)を駆動
    流体として作動する噴流ポンプ(56)を設け、前記ノズル
    (26)からの薬液(36)の噴射停止時に前記薬液供給通路(4
    6,50,54)に残存する薬液(36)を前記噴流ポンプ(56)によ
    り吸入して薬液源(34)へ送ることを特徴とする薬液散布
    装置。
  2. 【請求項2】 (a)薬液(36)を薬液源(34)から吸入し
    て圧送する薬液圧送ポンプ(30)、(b)前記薬液圧送ポ
    ンプ(30)からの薬液(36)をノズル(26)へ導く薬液供給通
    路(46,50,54)、(c)前記薬液供給通路(46,50,54)に設
    けられ前記ノズル(26)への薬液(36)の供給を制御する噴
    射制御弁(52)、及び(d)前記薬液圧送ポンプ(30)から
    の薬液(36)を駆動流体として作動し前記ノズル(26)から
    の薬液(36)の噴射停止時に前記噴射制御弁(52)より下流
    側の前記薬液供給通路(54)の部分の残存薬液(36)を薬液
    源(34)へ送る噴流ポンプ(56)、を有していることを特徴
    とする薬液散布装置。
  3. 【請求項3】 (e)前記噴射制御弁(52)より下流側の
    前記薬液供給通路(54)の部位と前記噴流ポンプ(56)の吸
    入口(62)とを接続する残液吸入通路(64)、及び(f)前
    記噴射制御弁(52)に連動して前記残液吸入通路(64)を開
    閉する残液吸入通路制御弁(66)、を有していることを特
    徴とする請求項2記載の薬液散布装置。
  4. 【請求項4】 前記噴射制御弁(52)は、前記薬液圧送ポ
    ンプ(30)の吐出側を前記ノズル(26)又は前記噴流ポンプ
    (56)の駆動流体口(58)へ接続する三方弁(52)であり、前
    記残液吸入通路制御弁(66)は、前記三方弁(52)が前記薬
    液圧送ポンプ(30)の吐出側を前記噴流ポンプ(56)の駆動
    流体口(58)側へ接続してから遅延して前記残液吸入通路
    (64)を開くように設定されていることを特徴とする請求
    項3記載の薬液散布装置。
  5. 【請求項5】 (a)薬液(36)を薬液源(34)から吸入し
    て圧送する薬液圧送ポンプ(30)、(b)複数個のノズル
    (26)を適宜間隔で取り付けられている複数個のノズルパ
    イプ(20,22,24)、(c)下流側に前記各ノズルパイプ(2
    0,22,24)へ接続されている複数個の分岐通路部分(54)を
    備え前記薬液圧送ポンプ(30)からの薬液(36)を前記ノズ
    ル(26)へ導く薬液供給通路(46,50,54)、(d)前記各分
    岐通路部分(54)に設けられて前記ノズル(26)への薬液(3
    6)の供給を制御する噴射制御弁(52)、(e)前記薬液圧
    送ポンプ(30)からの圧送薬液(36)を駆動流体として作動
    して吸入流体を前記薬液源(34)へ送る噴流ポンプ(56)、
    (f)前記各分岐通路部分(54)における前記噴射制御弁
    (52)の下流側の部位を前記噴流ポンプ(56)の吸入口(62)
    へ接続する残液吸入通路(64)、及び(g)前記各残液吸
    入通路(64)に設けられ前記噴射制御弁(52)に連動して前
    記残液吸入通路(64)を開閉する残液吸入通路制御弁(6
    6)、を有していることを特徴とする薬液散布装置。
  6. 【請求項6】 前記噴射制御弁(52)は、前記薬液圧送ポ
    ンプ(30)の吐出側を前記ノズル(26)又は前記噴流ポンプ
    (56)の駆動流体口(58)へ接続する三方弁(52)であり、前
    記残液吸入通路制御弁(66)は、前記三方弁(52)が前記薬
    液圧送ポンプ(30)の吐出側を前記噴流ポンプ(56)の駆動
    流体口(58)側へ接続してから遅延して前記残液吸入通路
    (64)を開くように設定されていることを特徴とする請求
    項5記載の薬液散布装置。
  7. 【請求項7】 前記各三方弁(52)を一斉に切替える操作
    スイッチ(80)を有していることを特徴とする請求項6記
    載の薬液散布装置。
  8. 【請求項8】 ブームスプレーヤ(18)であることを特徴
    とする請求項1〜7のいずれかに記載の薬液散布装置。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれかに記載の薬液散
    布装置(18)を装備することを特徴とする薬液散布車。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008012486A (ja) * 2006-07-07 2008-01-24 Maruyama Mfg Co Ltd 薬液散布装置
JP2009118825A (ja) * 2007-11-19 2009-06-04 Daiya Kk 薬液散布システムおよび薬液散布方法
KR101158021B1 (ko) * 2011-09-21 2012-06-25 주식회사 이포스 플럭스 분사장치
JP2013137026A (ja) * 2013-02-12 2013-07-11 Arimitsu Industry Co Ltd ポンプ装置

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