JP4018203B2 - 無線操縦型ヘリコプター搭載の薬液散布装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線操縦型ヘリコプターに搭載される薬液散布装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から無線操縦型ヘリコプターを利用して、薬剤の空中散布を行えるようにした技術は公知となっている。従来の無線操縦型ヘリコプターに搭載される薬液散布装置は、薬液を収納する薬液タンクを機体左右の側部にそれぞれ配置し、該薬液タンクにはそれぞれホースを介してアトマイザーと連通され、或いは、左右それぞれポンプ及びオリフィスを介してアトマイザーと連通して、空中に薬液を噴霧するようにしていた。例えば、特開平7−163922号の技術である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の散布装置では、薬液を一定の量でしか散布することが出来ず、薬液の散布量を変更する場合には該ポンプオリフィスを交換する必要があり、散布量を調節することが困難であった。そのため薬液散布の不足が生じると長い時間かけて散布して効率が悪くなったり、余分な薬液の浪費が起こる可能性があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の課題を解決するために次の如く構成したものである。
二台のポンプの駆動により薬液タンクから給液し、オリフィスを介して、左右のアトマイザー噴霧装置より吐出し、空中にて薬液を散布する無線操縦型ヘリコプターに搭載される薬液散布装置において、二台のポンプはそれぞれクラッチを介して動力源により駆動し、該クラッチはコントローラと接続し制御され、前記二台のポンプを同時もしくは単独で作動可能とし、前記一方のポンプの吐出側の配管には、前記左右のアトマイザー噴霧装置用の等流量の二台の第一のオリフィスを並列に接続し、他方のポンプの吐出側の配管にも、左右のアトマイザー噴霧装置用の前記第一のオリフィスと流量の異なる等流量の二台の第二のオリフィスを並列に接続し、前記一方のアトマイザー噴霧装置には、前記第一及び第二のオリフィスを並列に配置して接続し、他方のアトマイザー噴霧装置にも、前記第一及び第二のオリフィスを並列に配置して接続し、前記クラッチの作動制御により、該二台のポンプの一方のポンプのみを単独で作動させた場合と、他方のポンプのみを単独で作動させた場合と、二台のポンプを両方同時に作動させた場合の3種類の量の散布を可能としたものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明の一実施例を搭載した無線操縦型ヘリコプターの側面図である。図2は本発明の一実施例を搭載した無線操縦型ヘリコプターの正面図である。図3は本発明に係る配管系統図である。
【0006】
図1、図2において、無線操縦型ヘリコプター1に装着される薬液散布装置は、機体下部から両側面に延設して着脱可能に搭載される薬液タンク2と、該薬液タンク2を支持するステー8と、該ステー8の下方に取り付けられた機体下部ボックス3と、機体下部において左右両方向に突出した支持パイプ4と、この支持パイプ4の左右両端部に懸架されたアトマイザー噴霧装置A・Aと、該薬液タンク2から機体下部ボックス3を経てアトマイザー噴霧装置Aに接続する給液チューブ6より構成される。
【0007】
該薬液タンク2に収納された薬液は、該薬液タンク2に配管された該給液チューブ6により該機体下部ボックス3に導入される。薬液は該機体下部ボックス3に設置されているが、図1と図2には図示していない2つのポンプP1・P2と、図1と図2には図示していない2対のポンプオリフィス10L・10R・11L・11Rを介して、支持パイプ4中に貫通された該給液チューブ6によりアトマイザー噴霧装置Aに供給される。
【0008】
アトマイザー噴霧装置Aは、モータMまたはエンジンEによって駆動され(なお、図1、図2はモータMによって駆動され、図3はエンジンEよりフレキシブルワイヤーを介して駆動される実施例を示している)、給液チューブ6が導入された下に拡開する傘型カバー5と該傘型カバー5に覆われるように設けられた重層円盤7からなり、該重層円盤7において重ねられた円盤の間には薬液が拡散できるように隙間が設けられており、該アトマイザー噴霧装置に供給された薬液は、該エンジンEからの動力によって回転駆動される重層円盤7の円盤間の隙間から外側へ出される。このため、粒径が小さくなった薬液が該アトマイザー噴霧装置Aより放出される。
【0009】
図3において、送信器Sの無線操作により無線操縦型ヘリコプター1に搭載された受信器を介してコントローラCが作動し、エンジンEやクラッチK1、K2等が制御される。ポンプP1、P2はクラッチK1、K2を介してエンジンEからの動力によって駆動される。該ポンプP1、P2を作動させた場合に、それぞれタンク2から薬液を該アトマイザー噴霧装置AL、ARへ供給する。
【0010】
ポンプP1の吐出側の配管は2系統に分かれており、それぞれポンプオリフィス10L、10Rに接続されている。該ポンプオリフィス10Lはアトマイザー噴霧装置ALに、該ポンプオリフィス10Rはアトマイザー噴霧装置ARに接続されている。同様に、該ポンプP2に接続された吐出側の配管も2系統に分かれており、それぞれポンプオリフィス11L、11Rに接続されている。また該ポンプオリフィス11Lは該アトマイザー噴霧装置ALに該ポンプオリフィス11Rは該アトマイザー噴霧装置ARに接続されている。
【0011】
前記クラッチK1、K2はコントローラCと接続されて制御され、ポンプP1、P2を同時もしくは単独で作動させることができる。また、前記ポンプオリフィス10Lと10R、ポンプオリフィス11Lと11Rの流量はそれぞれ等しく、該ポンプオリフィス10Lと11L、該ポンプオリフィス10Rと11Rの流量はそれぞれ異なる。そして、該ポンプP1を単独で作動させた場合、該ポンプオリフィス10Lによって制限された流量の薬液が該アトマイザー噴霧装置ALへ、該ポンプオリフィス10Rによって制限された流量の薬液が該アトマイザー噴霧装置ARへ供給される。同様に該ポンプP2を単独で作動させた場合、該ポンプオリフィス11Lによって制限された流量の薬液がアトマイザー噴霧装置ALへ供給され、該ポンプオリフィス11Rによって制限された流量の薬液がアトマイザー噴霧装置ARへ供給される。
【0012】
また、ポンプP1、P2を両方作動させた場合は、アトマイザー噴霧装置ALには該ポンプP1よりポンプオリフィス10Lを介して、該ポンプP2よりポンプオリフィス11Lを介してそれぞれ薬液が供給される。アトマイザー噴霧装置ARには該ポンプP1よりポンプオリフィス10Rを介して、該ポンプP2よりポンプオリフィス11Rを介してそれぞれ薬液が供給される。即ち、該アトマイザー噴霧装置ALには該ポンプオリフィス10Lによって調節された薬液の量とポンプオリフィス11Lによって調節された薬液の量の合計量が供給される。同様に該アトマイザー噴霧装置ARには該ポンプオリフィス10Rによって調節された薬液の量と該ポンプオリフィス11Rによって調節された薬液の量の合計量が供給される。従って、前記クラッチK1、K2の作動を制御するだけで、3種類の量の散布が可能となる。但し、本実施例では二台のポンプ及びアトマイザー噴霧装置、及び、2種類のオリフィスを用いた実施例を説明した。
【0013】
【発明の効果】
本発明は以上の如く構成したので、次のような効果を奏するものである。
二台のポンプの駆動により薬液タンクから給液し、オリフィスを介して、左右のアトマイザー噴霧装置より吐出し、空中にて薬液を散布する無線操縦型ヘリコプターに搭載される薬液散布装置において、二台のポンプはそれぞれクラッチを介して動力源により駆動し、該クラッチはコントローラと接続し制御され、前記二台のポンプを同時もしくは単独で作動可能とし、前記一方のポンプの吐出側の配管には、前記左右のアトマイザー噴霧装置用の等流量の二台の第一のオリフィスを並列に接続し、他方のポンプの吐出側の配管にも、左右のアトマイザー噴霧装置用の前記第一のオリフィスと流量の異なる等流量の二台の第二のオリフィスを並列に接続し、前記一方のアトマイザー噴霧装置には、前記第一及び第二のオリフィスを並列に配置して接続し、他方のアトマイザー噴霧装置にも、前記第一及び第二のオリフィスを並列に配置して接続し、前記クラッチの作動制御により、該二台のポンプの一方のポンプのみを単独で作動させた場合と、他方のポンプのみを単独で作動させた場合と、二台のポンプを両方同時に作動させた場合の3種類の量の散布を可能としたので、無線操縦型ヘリコプターに搭載される薬液散布装置において、薬液を供給する2台のポンプのうち、いずれか一つ、または二つの任意のものを組み合わせて作動させることで、数段階の薬液散布量の調節が行えるようになり、ポンプオリフィスを交換せずに、送信機による無線誘導により薬液の散布量を調節でき効率よく薬液を散布でき、効率の良い薬液の散布が行え、薬液の浪費を減らすことができる。
また、余分な薬液の散布が少なくなる事から周辺の家畜や人その他環境への薬害を与える恐れも少なくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を搭載した無線操縦型ヘリコプターの全体側面図である。
【図2】 本発明の一実施例を搭載した無線操縦型ヘリコプターの全体正面図である。
【図3】 本発明に係る一実施例の配管系統図である。
【符号の説明】
2 薬液タンク
C コントローラ
S 送信機
E エンジン
K1・K2 クラッチ
P1・P2 ポンプ
10L・10R ポンプオリフィス
11L・11R ポンプオリフィス
AL・AR アトマイザー噴霧装置
Claims (1)
- 二台のポンプの駆動により薬液タンクから給液し、オリフィスを介して、左右のアトマイザー噴霧装置より吐出し、空中にて薬液を散布する無線操縦型ヘリコプターに搭載される薬液散布装置において、二台のポンプはそれぞれクラッチを介して動力源により駆動し、該クラッチはコントローラと接続し制御され、前記二台のポンプを同時もしくは単独で作動可能とし、前記一方のポンプの吐出側の配管には、前記左右のアトマイザー噴霧装置用の等流量の二台の第一のオリフィスを並列に接続し、他方のポンプの吐出側の配管にも、左右のアトマイザー噴霧装置用の前記第一のオリフィスと流量の異なる等流量の二台の第二のオリフィスを並列に接続し、前記一方のアトマイザー噴霧装置には、前記第一及び第二のオリフィスを並列に配置して接続し、他方のアトマイザー噴霧装置にも、前記第一及び第二のオリフィスを並列に配置して接続し、前記クラッチの作動制御により、該二台のポンプの一方のポンプのみを単独で作動させた場合と、他方のポンプのみを単独で作動させた場合と、二台のポンプを両方同時に作動させた場合の3種類の量の散布を可能としたことを特徴とする無線操縦型ヘリコプター搭載の薬液散布装置。
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JP21489797A JP4018203B2 (ja) | 1997-08-08 | 1997-08-08 | 無線操縦型ヘリコプター搭載の薬液散布装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (2)
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JPH1157561A JPH1157561A (ja) | 1999-03-02 |
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ID=16663380
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JP21489797A Expired - Fee Related JP4018203B2 (ja) | 1997-08-08 | 1997-08-08 | 無線操縦型ヘリコプター搭載の薬液散布装置 |
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JP4497769B2 (ja) * | 2001-09-13 | 2010-07-07 | 富士重工業株式会社 | 薬剤散布装置 |
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1997
- 1997-08-08 JP JP21489797A patent/JP4018203B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH1157561A (ja) | 1999-03-02 |
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