JP2001123795A - 急結剤供給装置及びそれを使用したコンクリート吹付装置 - Google Patents

急結剤供給装置及びそれを使用したコンクリート吹付装置

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JP2001123795A
JP2001123795A JP30830299A JP30830299A JP2001123795A JP 2001123795 A JP2001123795 A JP 2001123795A JP 30830299 A JP30830299 A JP 30830299A JP 30830299 A JP30830299 A JP 30830299A JP 2001123795 A JP2001123795 A JP 2001123795A
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Keisuke Nakagaki
圭介 中垣
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Katecs Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンクリートを高品質のまま吹付け可能にす
る。 【解決手段】 コンクリート圧送装置の先端に接続した
高耐圧コンクリートホースの先端に、基端側部に圧縮空
気、液体急結剤、洗浄水の供給口を設けた吹付ノズルを
装着する。又、圧縮空気供給パイプにおける洗浄水供給
装置との接続部位より下流側と吹付ノズルの供給口間を
圧縮空気送給パイプ16で接続する。又、圧縮空気送給パ
イプ16の中間部に液体急結剤供給装置を接続する。そし
て、コンクリート圧送装置により高耐圧コンクリートホ
ースを介して圧送されて来た高密度流コンクリートを、
エアコンプレッサーより圧縮空気供給パイプ、圧縮空気
送給パイプ16を介して供給口より吹付ノズル内に供給さ
れた、液体急結剤を含んだ圧縮空気によって分散、吹き
飛ばし吹付ノズル先端より噴出させて、直ぐに被吹付面
に付着させる様にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、岩盤、トンネル壁
面に吹き付けるコンクリートに急結剤を混入させる急結
剤供給装置及び該急結剤供給装置を使用するコンクリー
ト吹付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、かかるコンクリート吹付装置100
にあっては、図7〜9に示す様に、コンクリート圧送装
置110 と、該コンクリート圧送装置110 により圧送され
てきたコンクリートを吹き飛ばす圧縮空気供給装置120
と、コンクリート圧送装置110に接続されたコンクリー
ト吹付部130 と、該コンクリート吹付部130 に接続され
た粉体急結剤供給装置140 と、圧縮空気供給装置120 に
接続された洗浄水供給装置150 とにより構成されてい
る。
【0003】コンクリート圧送装置110 にあっては、コ
ンクリートを圧送するコンクリートポンプ111 と、該コ
ンクリートポンプ111 に接続して、コンクリート吹付部
130にコンクリートを圧送する金属製の接続パイプ112
とにより構成され、接続パイプ112 の先端側部に、後述
する圧縮空気供給装置120 における圧縮空気供給パイプ
122 の接続口113 を形成している。
【0004】圧縮空気供給装置120 にあっては、エアコ
ンプレッサー121 と、一端をエアコンプレッサー121
に、他端を接続パイプ112 の接続口113 に接続する圧縮
空気供給パイプ122 とにより構成されている。又、圧縮
空気供給パイプ122 における洗浄水供給装置150 との接
続部位より上流側に圧力計123 、開閉弁124 及び逆止弁
125 を設けている。
【0005】コンクリート吹付部130 にあっては、接続
口113 の先端に接続された第1コンクリートホース131
と、第1コンクリートホース131 の先端にY字接続管13
2 を介して接続された第2コンクリートホース133 と、
該第2コンクリートホース133 の先端に装着された吹付
ノズル134 とにより構成されている。尚、第1、2コン
クリートホース131 、133 にあってはフレキシブルな低
耐圧ホースが使用されている。
【0006】粉体急結剤供給装置140 にあっては、エア
コンプレッサー141 からの圧縮空気を利用して粉体急結
剤用圧力タンク142 内の粉体急結剤をコンクリート吹付
部130 側に供給するものにして、圧縮空気(粉体急結
剤)の供給パイプ143 をコンクリート吹付部130 におけ
るY字接続管132 の残る接続口に接続すると共に、圧縮
空気(粉体急結剤)の供給パイプ143 における粉体急結
剤用圧力タンク142 の出入口側を接続するバイパス管14
4 が設けられている。
【0007】洗浄水供給装置150 は、圧縮空気供給パイ
プ122 の中間部に組み込んだY字接続管151 の残る接続
口に接続されており、かかる洗浄水供給装置150 にあっ
ては、洗浄水タンク152 と、該洗浄水タンク152 内の洗
浄水を吸み上げる水ポンプ153 と、吸み上げられた水を
圧縮空気供給パイプ122 に送るための洗浄水供給パイプ
154 と、エアコンプレッサー121 からの圧縮空気を利用
して水を洗浄水供給パイプ154 側へ送給する水用圧力タ
ンク155 と、該水用圧力タンク155 と洗浄水供給パイプ
154 における洗浄水を吸み上げる水ポンプ153 より下流
側間を接続する洗浄水圧送パイプ156 とにより構成され
ている。又、洗浄水供給パイプ154 における下流側に開
閉弁157 及び逆止弁158 を設けている。
【0008】そして、吹付け時には、図7に示す様に、
先ず圧縮空気供給装置120 における開閉弁124 を開弁す
ると共に、洗浄水供給装置150 における開閉弁157 を閉
弁し、コンクリートポンプ111 、エアコンプレッサー12
1 及びエアコンプレッサー141 を作動させる。すると、
コンクリートポンプ111 により接続パイプ112 内を圧送
されて来たコンクリートの先端が接続パイプ112 の接続
口113 の位置まで来ると、エアコンプレッサー121 から
圧縮空気供給パイプ122 を介して送られてきた圧縮空気
により解ぐされて吹き飛ばされる。そして、コンクリー
ト吹付部130 における第1コンクリートホース131 内を
吹き飛ばされてきたコンクリートがY字接続管132 に到
達した時点で粉体急結剤が混入され、かかるコンクリー
トを第2コンクリートホース133 内を通過して吹付ノズ
ル134 先端より噴出させて、被吹付面に吹き付ける様に
している。
【0009】又、洗浄時には、図8に示す様に、コンク
リートポンプ111 から接続パイプ112 を外し、圧縮空気
を圧縮空気供給パイプ122 、接続パイプ112 を介してコ
ンクリート吹付部130 内に流入させ、粉体急結剤供給装
置140 においては圧縮空気だけをバイパス管144 を介し
てコンクリート吹付部130 側へ送給して、コンクリート
吹付部130 内の残存コンクリートを排出する。次に、開
弁状態の開閉弁157 を開弁すると共に、洗浄水を吸み上
げる水ポンプ153 又は水用圧力タンク155 を作動させ
て、圧縮空気供給パイプ122 、接続パイプ112 を介して
コンクリート吹付部130 内に洗浄水を流入させて洗浄す
る。その後、図9に示す様に、粉体急結剤供給装置140
におけるエアコンプレッサー141 、及び洗浄水供給装置
150 における水ポンプ153 又は水用圧力タンク155を停
止させると共に、コンクリート吹付部130 における第一
コンクリートホース131 の中間部を折り曲げることで、
接続パイプ112 内に供給された圧縮空気を接続パイプ11
2 の基端側へ送り、当該部位内に充満したコンクリート
を排出する。そして、洗浄水供給装置150 における水ポ
ンプ153 又は水用圧力タンク155 を作動させて、接続パ
イプ112 の基端側内を洗浄する様にしている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記コンクリ
ート吹付装置100 にあっては下記の通り解決せねばなら
ない課題があった。 (1)コンクリートポンプ111 内に高品質な高密度流コ
ンクリートを投入しても、エアコンプレッサー121 から
の高圧、大容量の圧縮空気で分散され、その後長いコン
クリート吹付部130 内を吹き飛ばされるため、コンクリ
ートが骨材、セメント等に分離してしまって、低品質の
低密度流コンクリートとなって被吹付面に吹き付けら
れ、その結果所望強度の覆工面を形成出来なかったり、
被吹付面に付着せずに落下する、所謂リバウンドするコ
ンクリート量が多くなってしまう。 (2)粉体急結剤をコンクリート吹付部130 内に送る際
に圧縮空気によりコンクリート吹付部130 内に圧送され
るため、コンクリートを噴出させる圧縮空気の圧力、容
量が更に大きくなり、その結果リバウンドするコンクリ
ート量が更に多くなってしまう。 (3)タンク内の粉体急結剤を圧縮空気により送るた
め、定量添加出来ない。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記(1)〜
(3)の課題に鑑み、既存のコンクリート吹付装置のコ
ンクリート圧送装置の先端に新規の高耐圧コンクリート
ホースを接続すると共に、該高耐圧コンクリートホース
の先端に、基端側部に圧縮空気、液体急結剤、洗浄水の
供給口を設けた新規の吹付ノズルを装着し、又既存の圧
縮空気供給パイプにおける洗浄水供給装置との接続部位
より下流側と新規の吹付ノズルの供給口を新規の圧縮空
気送給パイプで接続すると共に、該圧縮空気送給パイプ
の他端を接続し、又新規の圧縮空気送給パイプの中間部
に新規の液体急結剤供給装置を接続して、既存のコンク
リート圧送装置におけるコンクリートポンプにより接続
パイプ、高耐圧コンクリートホースを介して圧送されて
来た高密度流コンクリートを、エアコンプレッサーより
圧縮空気送給パイプ、送給パイプを介して供給口より吹
付ノズル内に供給された、液体急結剤を含んだ圧縮空気
によって分散、吹き飛ばして吹付ノズル先端より噴出さ
せ、直ぐに被吹付面に付着させることによって、コンク
リートを高品質のまま吹付け可能にすると共に、圧縮空
気の圧力、容量を削減させてリバウンド量の低減化を図
る様にし、且つ急結剤を液状にすることによって、ケミ
カルポンプをインバータ等で制御することで、吹き付け
るコンクリートに最適な量の急結剤を正確に添加するこ
とを可能にする様にして、上記課題を解決する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
基づいて説明する。図1〜3に示す様に、本発明に係る
コンクリート吹付装置1にあっては、上記従来例のコン
クリート吹付装置100 を改良したものにして、既存のコ
ンクリート圧送装置110 における接続パイプ112 の先端
に接続された新規のコンクリート吹付部10にあっては、
圧送されてくるコンクリートの圧力に耐え得る高耐圧コ
ンクリートホース11と、該高耐圧コンクリートホース11
の先端に装着した、基端側部に圧縮空気等の供給口12を
設けた吹付ノズル13とにより構成されている。又、吹付
ノズル13にあっては、材質を金属、プラスチック、セラ
ミック等としたノズル本体14の先端にゴム製のノズル14
a を装着したものとするのが望ましい。
【0013】又、既存の圧縮空気供給パイプ122 を下流
側で2分岐させる様に、圧縮空気供給パイプ122 におけ
るY字接続管151 より下流側にT字接続管15を組み込む
と共に、該T字接続管15と吹付ノズル13の供給口12を新
規の圧縮空気送給パイプ16で接続し、該圧縮空気送給パ
イプ16の上流側に開閉弁17、流量計18及び逆止弁19が設
けられている。
【0014】又、既存の圧縮空気供給パイプ122 におけ
るT字接続管15より下流側に開閉弁20を、圧力計123 と
Y字接続管151 間に逆止弁21だけを設けている。
【0015】又、圧縮空気供給パイプ122 の下流側の2
分岐された一方側である圧縮空気送給パイプ16の下流側
に、液体急結剤を定量添加可能な急結剤供給装置25を接
続し、該急結剤供給装置25は液体急結剤タンク21と、該
液体急結剤タンク21から送られてくる液体急結剤を定量
添加する様にインバーター等により制御されているケミ
カルポンプ27と、液体急結剤タンク26と圧縮空気送給パ
イプ16を接続する急結剤送給パイプ28とにより構成さ
れ、ケミカルポンプ27は急結剤送給パイプ28の中間部に
配設されている。そして、圧縮空気送給パイプ16の下流
側に組み込まれたミキシングパイプ29の接続口30に急結
剤送給パイプ28を接続し、又急結剤送給パイプ28の下流
側に逆止弁31を設けている。又、ケミカルポンプ27の回
転数は、トンネル内の温湿度、コンクリートの特性及び
単位時間当たりの吹付量等を制御盤(図示せず)で設定
することで決定され、一定量の液体急結剤を添加可能に
している。尚、図示した通り、急結剤送給パイプ28をケ
ミカルポンプ27より下流側で2分岐させると共に、ミキ
シングパイプ29に設けた2個の接続口30、30a に接続す
ると共に、分岐された両方に逆止弁31、31a を設けるの
が望ましいが、急結剤送給パイプ28を2分岐させずに、
1個の接続口30に接続する様にしても良い。
【0016】又、急結剤供給装置25を、図6に基づき具
体的に説明する。液体急結剤タンク26の下部に開閉バル
ブ32を設け、該開閉バルブ32に急結剤送給パイプ28を接
続し、該急結剤送給パイプ28の上流側で2分岐させ、一
方にボールバルブ33を介してドレンホース34を接続し、
他方側の中間部にケミカルポンプ27が設けられ、且つそ
の先端をミキシングパイプ29の接続口30(30a )に接続
する。又、急結剤送給パイプ28における他方側のケミカ
ルポンプ27より上流側にストレーナー35を設けると共
に、該ストレーナー35の上下流側にボールバルブ36、36
a を設けている。
【0017】又、図4に示す様に、吹付ノズル13におけ
るノズル本体14の供給口12より先端側に、急結剤供給装
置25の2分岐した急結剤送給パイプ28を接続する液体急
結剤の供給口40、40a を設けて、供給口12より吹付ノズ
ル13内に圧送された圧縮空気により吹き飛ばされたコン
クリートに、供給口40、40a から吹付ノズル13内に供給
された液体急結剤を添加して吹付ノズル13の先端より噴
出させる様にしても良い。具体的には、ノズル本体14を
インナーチューブ41にアウターチューブ42を外嵌して形
成すると共に、該アウターチューブ42は前方チューブ42
a 及び後方チューブ42b をボルト等により分割可能に相
互一体化している。又、インナーチューブ41と、該イン
ナーチューブ41より大径な前方チューブ42a 間に空間部
43を形成し、前方チューブ42a の先端にゴム製のノズル
14a を装着している。又、インナーチューブ41と前方チ
ューブ42a 間に間隔保持リング44を介設し、該間隔保持
リング44に複数個の通気孔45、45a …を所定間隔毎に貫
設し、該通気孔45、45a …を、入口側に対し出口側を若
干ずらして形成するのが望ましい。尚、図面上、2個の
供給口40、40a を吹付ノズル13に設けているが、急結剤
送給パイプ28を2分岐させずに、1個の供給口40に接続
する様にしても良い。又、供給口12は前方チューブ42a
における間隔保持リング44より後方に、供給口40、40a
は前方チューブ42a における間隔保持リング44より前方
に夫々設けられている。
【0018】次に、上記コンクリート吹付装置1による
吹付け作業時には、図1に示す様に、 (1)開閉弁17を開弁すると共に、開閉弁20及び開閉弁
157 を閉弁した後、コンクリートポンプ111 、エアコン
プレッサー121 及びケミカルポンプ27を作動させる。 (2)コンクリートポンプ111 によりコンクリートが接
続パイプ112 及び高耐圧コンクリートホース11を介して
吹付ノズル13内に圧送されてくる。 (3)エアコンプレッサー121 により圧縮空気が圧縮空
気供給パイプ122 、圧縮空気送給パイプ16及び供給口12
を介して吹付ノズル13内に送給されるが、その過程にお
いて、ミキシングパイプ29の接続口30から供給された液
体急結剤を粉霧状にし、かかる液体急結剤が含有された
圧縮空気が供給口12より吹付ノズル13内に送給される。 (4)コンクリートの先端が吹付ノズル13内における供
給口12との合流部位に到達すると、液体急結剤を含んだ
圧縮空気により、コンクリートが順次連続的に吹き飛ば
され、分散されたコンクリートと液体急結剤が混合、反
応しながら、岩盤、トンネル壁面等の被吹付面に吹き付
けられる。 尚、上記したエアコンプレッサー121 にあっては、コン
クリートを長い距離吹き飛ばさねばならないことから圧
力が非常に高く設定されているため、圧力計123 及び流
量計18を確認しながら開閉弁17を手動調節して、適正な
圧力にする様にしている。
【0019】又、コンクリート吹付装置1における配管
内、特に接続パイプ112 、高耐圧コンクリートホース11
及び吹付ノズル13内の洗浄作業の第1段階にあっては、
図2に示す様に、先ずケミカルポンプ27を停止させ、開
閉弁157 、開閉弁20を開弁し、洗浄水を吸み上げる水ポ
ンプ153 を作動させる。次に、洗浄水を吸み上げる水ポ
ンプ153 により吸み上げられた洗浄水、又はエアコンプ
レッサー121 からの圧縮空気により水用圧力タンク155
から圧送されてきた洗浄水が、洗浄水供給パイプ154 、
Y字接続管151 を介して圧縮空気供給パイプ122 内に送
給される。そして、洗浄水はT字接続管15で2方向に分
流し、一方は接続口113 を介して接続パイプ112 内に圧
送されて、接続パイプ112 内における接続口113 との合
流点より前方のコンクリートを吹付ノズル13側へ押圧
し、他方は圧縮空気送給パイプ16、供給口12を介して吹
付ノズル13内に圧送されて、後方より押し出されて来た
コンクリートを吹き飛ばして、吹付ノズル13先端より噴
出させる。
【0020】次に、洗浄作業の第2段階にあっては、図
3に示す様に、開閉弁20を閉弁し、接続パイプ112 をコ
ンクリートポンプ111 より外し、吹付ノズル13先端を閉
鎖して、圧縮空気送給パイプ16を介して圧送されてきた
洗浄水により、吹付ノズル13及び高耐圧コンクリートホ
ース11内を洗浄すると共に、接続パイプ112 内に残った
コンクリートを押圧して接続パイプ112 基端側から排出
させ、且つ接続パイプ112 内を洗浄する。尚、吹付ノズ
ル13の先端を閉鎖するに際し、吹付ノズル13の先端のノ
ズル14aはゴム製でであることから、ノズル14a を折り
曲げることで吹付ノズル13先端を閉鎖する様にしてい
る。
【0021】尚、図4、5に示すコンクリート吹付装置
1の吹付作業及び洗浄作業は上記と略同様であるが、吹
付作業における(4)工程が若干異なる。具体的には、
供給口12より吹付ノズル13内に流入した圧縮空気を、間
隔保持リング44における通気孔45、45a …を通過するこ
とで渦流化させた後、供給口40、40a から供給された液
体急結剤を粉霧化し均一に含有させ、かかる圧縮空気に
より、吹付ノズル13におけるインナーチューブ41の先端
より押し出されたコンクリートが順次連続的に吹き飛ば
され、分散されたコンクリートと液体急結剤が混合、反
応しながら、岩盤、トンネル壁面等の被吹付面に吹き付
けられる。
【0022】
【発明の効果】要するに本発明は、液体急結剤タンク26
から送られてくる液体急結剤を定量添加する様に制御可
能なケミカルポンプ27と、該ケミカルポンプ27が中間部
に配設された、液体急結剤タンク26と圧縮空気供給パイ
プ122 を接続する急結剤送給パイプ28とにより急結剤供
給装置25を構成したので、かかる急結剤供給装置25にあ
っては、液体急結剤を使用することから、一定量を連続
して供給することを可能にすることが出来、而も温湿
度、コンクリートの特性、単位時間当たりのコンクリー
トの吹付量等の諸条件に対応した添加量を簡単に設定出
来る。又、従来の様に、急結剤が粉体であると、その全
てがコンクリートと反応せずに粉塵としてトンネル内に
充満することから、作業環境を悪化させてしまったり、
吹き付けられたコンクリートの固化が初期設定より遅れ
てしまったりしていたが、急結剤を液体にすると共にそ
れを圧縮空気で粉霧化するため、コンクリートとの反応
比率が格段に向上し、且つ作業環境を良好に維持するこ
とが出来る。
【0023】又、液体急結剤タンク26の下部に設けた開
閉バルブ32に急結剤送給パイプ28を接続し、該急結剤送
給パイプ28の上流側で2分岐させ、一方にボールバルブ
33を介してドレンホース34を接続したので、液体急結剤
タンク26内の液体急結剤の抜取り作業を簡単に行うこと
が出来る。又、他方側の中間部にケミカルポンプ27を設
けると共に、その先端を圧縮空気送給パイプ16に接続し
たので、ケミカルポンプ27により送られた液体急結剤を
圧縮空気により粉霧化されることから、かかる液体急結
剤を含有させた圧縮空気でコンクリートを吹き飛ばすこ
とが出来るため、吹き飛ばされたコンクリートに液体急
結剤が馴染み易く、吹き付けられたコンクリートの固化
性能の向上を図ることが出来る。又、急結剤送給パイプ
28における他方側のケミカルポンプ27より上流側にスト
レーナー35を設けたので、液体急結剤タンク26に液体急
結剤を投入する際に混入した不純物がケミカルポンプ27
まで到達せず、ケミカルポンプ27の円滑な稼働を維持す
ることが出来る。
【0024】又、コンクリート圧送装置110 の先端に高
耐圧コンクリートホース11を装着したので、コンクリー
ト圧送装置110 より圧送されてきたコンクリートを吹付
ノズル13まで確実に送ることが出来る。又、高耐圧コン
クリートホース11の先端に、基端側部に圧縮空気、液体
急結剤及び洗浄水の供給口12を設けた吹付ノズル13を装
着し、圧縮空気供給パイプ122における洗浄水供給装置1
50 との接続部位より下流側と吹付ノズル13の供給口12
を圧縮空気送給パイプ16で接続したので、吹付ノズル13
の基端側まで圧送されてきたコンクリートが吹付ノズル
13内で吹き飛ばされる、即ち被吹付面に吹き付けられる
直前に吹き飛ばされるため、コンクリートが初期品質を
略保持したまま吹き付けられるため、所望強度の覆工面
を形成することが出来る。又、コンクリートを吹き飛ば
す距離が極めて短いため、圧縮空気の圧力及び容量を低
く抑えることが出来ることから、高品質のまま吹き付け
られることと相俟って、被吹付面に付着せずに落下す
る、所謂リバウンドするコンクリート量の削減を図るこ
とが出来るため、使用する総コンクリート量を従来より
削減することが出来、省コスト化を図ることが出来る。
又、圧縮空気送給パイプ16の中間部に請求項1又は2記
載の急結剤供給装置25を接続したので、上述した急結剤
供給装置25の効果と相俟って、コンクリート吹付け後の
設定時間内に固化させて所望強度の覆工面を形成するこ
とが出来る。よって、例えば従来例で示した様な、コン
クリート圧送装置110 と、該コンクリート圧送装置110
により圧送されてきたコンクリートを吹き飛ばす圧縮空
気供給装置120 と、コンクリート圧送装置110 に接続さ
れたコンクリート吹付部130と、該コンクリート吹付部1
30 に接続された粉体急結剤供給装置140 と、圧縮空気
供給装置120 に接続された洗浄水供給装置150 とにより
構成されたコンクリート吹付装置100 の一部部品を交
換、追加したり、粉体急結剤供給装置140 を液体急結剤
供給装置25に交換するだけで、本発明に係るコンクリー
ト吹付装置1にすることが出来るため、新規のコンクリ
ート吹付装置を購入せずに対応出来る。
【0025】又、コンクリート圧送装置110 の先端に高
耐圧コンクリートホース11を接続すると共に、該高耐圧
コンクリートホース11の先端に、基端側部に圧縮空気及
び洗浄水の供給口12と液体急結剤の供給口40、40a を設
けた吹付ノズル13を装着し、圧縮空気供給パイプ122 に
おける洗浄水供給装置150 との接続部位より下流側と吹
付ノズル13の供給口12を圧縮空気送給パイプ16で接続
し、吹付ノズル13の供給口40、40a に請求項1又は2記
載の急結剤供給装置25を接続したので、上記と同様の効
果を具備させることが出来る等その実用的効果甚だ大で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコンクリート吹付装置の吹付け作
業時のコンクリート、圧縮空気及び液体急結剤の流れを
示す説明図である。
【図2】図1のコンクリート吹付装置の洗浄作業におけ
る第1段階のコンクリート、圧縮空気及び洗浄水の流れ
を示す説明図である。
【図3】図1のコンクリート吹付装置の洗浄作業におけ
る第2段階のコンクリート、圧縮空気及び洗浄水の流れ
を示す説明図である。
【図4】コンクリート吹付装置の他の実施例の吹付け作
業時のコンクリート、圧縮空気及び液体急結剤の流れを
示す説明図である。
【図5】図4のコンクリート吹付装置に使用する吹付ノ
ズルの断面図である。
【図6】急結剤供給装置の詳細図である。
【図7】従来のコンクリート吹付装置の吹付け作業時の
コンクリート、圧縮空気及び液体急結剤の流れを示す説
明図である。
【図8】図7のコンクリート吹付装置の洗浄作業におけ
る第1段階のコンクリート、圧縮空気及び洗浄水の流れ
を示す説明図である。
【図9】図7のコンクリート吹付装置の洗浄作業におけ
る第2段階のコンクリート、圧縮空気及び洗浄水の流れ
を示す説明図である。
【符号の説明】
1 コンクリート吹付装置 11 高耐圧コンクリートホース 12 供給口 13 吹付ノズル 16 圧縮空気送給パイプ 25 急結剤供給装置 26 液体急結剤タンク 27 ケミカルポンプ 28 急結剤送給パイプ 32 開閉バルブ 33 ボールバルブ 34 ドレンホース 35 ストレーナー 40、40a 供給口 100 コンクリート吹付装置 110 コンクリート圧送装置 122 圧縮空気供給パイプ 150 洗浄水供給装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリート圧送装置110 により圧送さ
    れてきたコンクリートを、圧縮空気供給パイプ122 を介
    して送られてきた圧縮空気で吹き飛ばす様にしたコンク
    リート吹付装置1(100 )に配設する、吹付け直前のコ
    ンクリートに液体急結剤を添加する装置であって、 液体急結剤タンク26から送られてくる液体急結剤を定量
    添加する様に制御可能なケミカルポンプ27と、該ケミカ
    ルポンプ27が中間部に配設された、液体急結剤タンク26
    と圧縮空気供給パイプ122 を接続する急結剤送給パイプ
    28とにより構成したことを特徴とする急結剤供給装置。
  2. 【請求項2】 液体急結剤タンク26の下部に設けた開閉
    バルブ32に急結剤送給パイプ28を接続し、該急結剤送給
    パイプ28の上流側で2分岐させ、一方にボールバルブ33
    を介してドレンホース34を接続し、他方側の中間部にケ
    ミカルポンプ27を設けると共に、その先端を圧縮空気送
    給パイプ16に接続し、急結剤送給パイプ28における他方
    側のケミカルポンプ27より上流側にストレーナー35を設
    けたことを特徴とする請求項1記載の急結剤供給装置。
  3. 【請求項3】 コンクリート圧送装置110 により圧送さ
    れてきたコンクリートを、圧縮空気供給パイプ122 を介
    して送られてきた圧縮空気で吹き飛ばすと共に、吹付ノ
    ズル13より噴出する前に急結剤を添加する様にし、且つ
    圧縮空気供給パイプ122 に洗浄水供給装置150 を接続し
    たコンクリート吹付装置において、 コンクリート圧送装置110 の先端に高耐圧コンクリート
    ホース11を接続すると共に、該高耐圧コンクリートホー
    ス11の先端に、基端側部に圧縮空気、液体急結剤及び洗
    浄水の供給口12を設けた吹付ノズル13を装着し、圧縮空
    気供給パイプ122 における洗浄水供給装置150 との接続
    部位より下流側と吹付ノズル13の供給口12を圧縮空気送
    給パイプ16で接続し、該圧縮空気送給パイプ16の中間部
    に請求項1又は2記載の急結剤供給装置25を接続したこ
    とを特徴とするコンクリート吹付装置。
  4. 【請求項4】 コンクリート圧送装置110 により圧送さ
    れてきたコンクリートを、圧縮空気供給パイプ122 を介
    して送られてきた圧縮空気で吹き飛ばすと共に、吹付ノ
    ズル13より噴出する前に急結剤を添加する様にし、且つ
    圧縮空気供給パイプ122 に洗浄水供給装置150 を接続し
    たコンクリート吹付装置において、 コンクリート圧送装置110 の先端に高耐圧コンクリート
    ホース11を接続すると共に、該高耐圧コンクリートホー
    ス11の先端に、基端側部に圧縮空気及び洗浄水の供給口
    12と液体急結剤の供給口40、40a を設けた吹付ノズル13
    を装着し、圧縮空気供給パイプ122 における洗浄水供給
    装置150 との接続部位より下流側と吹付ノズル13の供給
    口12を圧縮空気送給パイプ16で接続し、吹付ノズル13の
    供給口40、40a に請求項1又は2記載の急結剤供給装置
    25を接続したことを特徴とするコンクリート吹付装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110043036A (zh) * 2019-04-13 2019-07-23 湖南鹏翔星通汽车有限公司 一种双喷头湿喷机的均匀分料系统
CN116371627A (zh) * 2023-05-31 2023-07-04 山西交通养护集团有限公司 一种用于道路桥梁隧道衬砌养护设备

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