JP2005087121A - 農作物皮剥ぎ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】農作物の不要及び食用に供し得ない表皮を剥ぎ取りミスすることなく、長さ方向に略連続して一挙に皮剥ぎ及び分離することができる農作物皮剥ぎ装置を提供する。
【解決手段】不要部検出装置18から出力される検出情報に基づいて、表皮Aeの巻付き方向及び巻付き角度を判定制御装置22で判定し、その判定に基づいて、皮剥ぎ装置25の皮剥ぎユニット28及び一対のエアー吐出部37,37を、ネギAの茎部Ab外周面に沿って長さ方向及び螺旋方向に移動させながら、ネギAの軸芯を中心として、表皮Aeの巻付き方向と略一致する皮剥ぎ角度に徐々に回動変更し、エアー吐出部37,37に設けた吐出ノズル37a,37bから吐出されるエアーGを表皮Aeの巻付き部分に吹き付けて、ネギAの表皮Aeを長さ方向に略連続して一挙に皮剥ぎ及び分離する。
【選択図】 図7

Description

この発明は、例えばネギやゴボウ、アスパラガス、胡瓜、茄子、人参、長芋等の農作物を覆っている不要及び食用に供し得ない表皮(下葉を含む)を分離(剥離を含む)する作業に用いられる農作物皮剥ぎ装置に関する。
従来、上述例のネギを市場に出荷する場合、ネギの茎部外面を覆っている不必要又は食用に供し得ない表皮を手作業により分離していたが、分離作業に手間及び時間が掛かるため、ネギの表皮を機械的に分離する装置が既に市販されている。その装置としては、例えばノズルを、搬送方向と略直交する方向に揃えられたネギの外周面に沿って長さ方向に相対移動させながら、ネギの不要及び食用に供し得ない表皮を、ノズルから噴射されるエアーの吐出力で剥ぎ取る特許文献1の野菜自動皮剥き装置と、特許文献2の長葱の皮剥ぎ処理方法とがある。しかし、ネギの表皮が円周方向及び螺旋方向に巻付いている場合、ノズルはネギの外周面に沿って長さ方向に移動するが、表皮の巻付き位置は円周方向及び螺旋方向に向けて徐々に変位するため、ノズルから噴射される空気の吹付け位置が表皮の巻付き位置からズレたり、外れてしまい、エアーを表皮の巻付き部分に向けて正確に吹き付けることが難しく、表皮を一挙に剥ぎ取ることが困難であるという問題点を有している。
特開平10−150965号公報 特許第3345747号公報
この発明は上記問題に鑑み、皮剥ぎ手段を、農作物の外周面に沿って表皮が剥ぎ取られる方向に移動させながら、該表皮を剥ぎ取るのに適した皮剥ぎ角度に回動変更することにより、農作物の不要及び食用に供し得ない表皮を剥ぎ取りミスすることなく一挙に皮剥ぎ及び分離することができる農作物皮剥ぎ装置の提供を目的とする。
この発明は、農作物を覆っている不要及び食用に供し得ない表皮を皮剥ぎ手段により皮剥ぎ及び分離する農作物皮剥ぎ装置であって、上記皮剥ぎ手段を、上記農作物の軸芯を中心として表皮の巻付き方向及び巻付き角度と略一致する皮剥ぎ角度に回動変更する皮剥ぎ回動手段を備えた農作物皮剥ぎ装置であることを特徴とする。或いは、農作物を覆っている不要及び食用に供し得ない表皮を皮剥ぎ手段により皮剥ぎ及び分離する農作物皮剥ぎ装置であって、上記皮剥ぎ手段を、上記農作物の外周面に沿って該農作物の表皮が剥ぎ取られる方向に移動する皮剥ぎ移動手段と、該皮剥ぎ手段を、上記農作物の軸芯を中心として表皮の巻付き方向及び巻付き角度と略一致する皮剥ぎ角度に回動変更する皮剥ぎ回動手段とを備えた農作物皮剥ぎ装置であることを特徴とする。
上述の農作物は、例えばネギやアスパラガス、ゴボウ、胡瓜、茄子、人参、長芋等で構成することができる。また、皮剥ぎ手段及び流体吐出手段は、例えば皮剥ぎ装置及び皮剥ぎユニット、一対の支持アーム、エアー吐出部(ノズルやホース、吐出孔を含む)、ウォータジェットカッター、アブレシブジェットカッター等の流体を吐出する装置で構成することができる。その流体は、例えばエアー(大気)や不活性ガス、不燃性ガス等の気体と、水道水や天然水、蒸留水、アルコール、薬液等の液体と、気体及び液体の混合物とで構成することができる。また、皮剥ぎ回動手段は、例えばギャ及びモータ(サーボモータを含む)、流体圧式シリンダー、ソレノイド、カム機構、手動式回動機構等の回動手段で構成することができる。また、皮剥ぎ移動手段は、例えば可動枠やガイドレール、牽引チェーン、モータ、或いは、流体圧式シリンダー、ソレノイド、チェーン送り機構、ネジ送り機構、カム送り機構、クランク機構、手動式移動機構等の移動手段で構成することができる。
つまり、皮剥ぎ手段を、農作物の軸芯を中心として、表皮の巻付き方向及び巻付き角度と略一致する皮剥ぎ角度(又はエアーの吐出角度)に皮剥ぎ回動手段で回動変更する。或いは、農作物の外周面に沿って表皮が剥ぎ取られる方向(螺旋方向)に皮剥ぎ移動手段で移動させながら、農作物の軸芯を中心として、表皮の巻付き方向及び巻付き角度と略一致する皮剥ぎ角度(又はエアーの吐出角度)に皮剥ぎ回動手段で変更して、農作物を覆っている表皮を一挙に皮剥ぎ及び分離する。
実施の形態として、上記農作物を覆っている表皮の巻付き状態を検出する巻付き状態検出手段と、上記巻付き状態検出手段から出力される検出情報に基づいて、上記表皮の巻付き方向及び巻付き角度を判定する巻付き状態判定手段と、上記巻付き状態判定手段による判定に基づいて、上記皮剥ぎ手段の皮剥ぎ角度を上記農作物の表皮の巻付き方向及び巻付き角度と略一致する皮剥ぎ角度に回動変更する皮剥ぎ回動手段とを備えることができる。また、巻付き状態検出手段は、例えばモノクロ又はカラーの撮像カメラやディジタルカメラ、ビデオカメラ、イメージスキャナー等等の光学的検出装置で構成することができる。また、巻付き状態判定手段及び回動制御手段は、例えばパーソナルコンピューターやホストコンピューター、CPU及びROM、RAMを備えた判定制御装置等で構成することができる。
つまり、巻付き状態検出手段から出力される検出情報に基づいて、表皮の巻付き方向及び巻付き角度を巻付き状態判定手段で判定すると共に、その判定に基づいて、皮剥ぎ手段の皮剥ぎ角度を、農作物の軸芯を中心として、表皮の巻付き方向及び巻付き角度と略一致する皮剥ぎ角度に皮剥ぎ回動手段で回動変更する。
また、上記皮剥ぎ手段を、上記農作物の表皮が剥ぎ取られる方向に向けて流体を吐出する流体吐出手段で構成した
この発明によれば、皮剥ぎ手段を、農作物の外周面に沿って表皮が剥ぎ取られる方向に移動させながら、農作物の軸芯を中心として表皮の巻付き方向及び巻付き角度と略一致する皮剥ぎ角度に回動変更するので、農作物の表皮が円周方向及び螺旋方向に巻付いていても、皮剥ぎ手段による表皮の皮剥ぎ位置がズレたり、外れたりせず、農作物を覆っている不要及び食用に供し得ない表皮を剥ぎ取りミスすることなく、長さ方向に略連続して一挙に皮剥ぎ及び分離することができ、農作物の表皮を剥ぎ取る作業が正確且つ確実に行えると共に、皮剥ぎ作業の省力化及び能率アップを図ることができる。
この発明は、農作物の不要及び食用に供し得ない表皮を剥ぎ取りミスすることなく一挙に皮剥ぎ及び分離するという目的を、皮剥ぎ手段を、農作物の外周面に沿って表皮が剥ぎ取られる方向に移動させながら、農作物の軸芯を中心として表皮の巻付き方向及び巻付き角度と略一致する皮剥ぎ角度に回動変更することで実現した。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は、農作物の一例であるネギの不要及び食用に供し得ない表皮を分離する作業に用いられる農作物皮剥ぎ装置を示し、図1に於いて、この農作物皮剥ぎ装置1は、搬送コンベア2の載置台2a…に載置されたネギA…を、搬送路上に設定した検出区間a及び分離区間bに搬送して、ネギAの不要及び食用に供し得ない表皮Aeを剥ぎ取り分離する。
上述の搬送コンベア2は、図2にも示すように、長尺のネギAが搬送方向に対して略直交する横長姿勢に載置される凹状の載置台2aを、搬送路上に張架した複数の周回チェーン2b…全長に対して所定間隔に隔てて取り付け、周回チェーン2b…を、減速機付きモータ(図示省略)により搬送方向に回転して、載置台2a…を搬送方向に対して所定速度で周回移動する。
且つ、後述する保持ユニット26の保持体26a,26aが出没許容される開口部2cを、載置台2aの右側載置部に設け、ネギAの茎部Abを定位置に保持する凹状の受け部2dを、載置台2aの中央載置部に設け、ネギAの葉部Acを定位置に保持する凹状の受け部2eを、載置台2aの右側載置部に設け、ネギAの葉部Ac側を載置台2aの載置面と略同一又は略水平となる高さに支持する支持台2fを、搬送路右側部に搬送方向と略平行して架設している。また、搬送コンベア2を、例えばベルトコンベアやチェーンコンベア、ローラーコンベア、フリートレイを搬送するコンベア等で構成してもよい。
前述の検出区間aに配設した不要部検出装置18は、搬送路上部に配設した1台又は複数台の撮像カメラ19は、載置台2aに載置されたネギAの茎部Ab及び葉部Ac、表皮Aeが反射する反射光、茎部Ab及び葉部Ac、表皮Aeが透過する透過光(X線を含む)、シルエット等を撮像し、搬送路下部に配設した情報読取り装置21は、撮像カメラ19による撮像動作と略同期して、ネギAが載置された載置台2aの識別情報(番地情報やキャリア番号も含む)を読取る。なお、情報読取り装置21は、例えば非接触型の情報通信装置=IDアンテナ、磁気ヘッド、書込み装置等で構成することができる。
前述の分離区間bに配設した皮剥ぎ装置25は、図3、図4にも示すように、載置台2aの開口部2cに露出するネギAの茎部Ab及び葉部Acの境界部分を保持する保持ユニット26を、可動枠31に垂設した支持枠31aの上下枠部31b,31bに取り付け、根部Aa側を葉部Ac側と略水平となる高さに持ち上げる支持ユニット27を、支持枠31aの下側枠部31bに取り付け、ネギAの不要な表皮Aeを剥ぎ取り分離する皮剥ぎユニット28の支持枠28aを、可動枠31上部に架設したガイドレール32に取り付け、搬送方向と略直交する方向に往復移動自在に設けると共に、ユニット26,27,28を、分離区間bに搬送されるネギA…と略対向して複数組配設している。
且つ、搬送路上部に架設した可動枠31の右側部を、搬送路側部に架設したガイドレール33,33に取り付け、搬送方向と略平行する方向に往復移動自在に設けると共に、可動枠31右側部に連結した牽引チェーン34aを、減速機付きモータ(図示省略)により正逆回転して、ユニット26,27,28を、ネギAの表皮Aeを剥ぎ取り開始する分離区間bの始端側上方と、その剥ぎ取り終了する終端側上方とに、搬送コンベア2の搬送速度と略同期して所定のピッチ分だけ搬送方向に対して往復移動する。
且つ、皮剥ぎユニット28の支持枠28aに連結した牽引チェーン34bを、可動枠31右側上部に配設した減速機付きモータ35により正逆回転して、皮剥ぎユニット28を、ユニット26,27により持ち上げられたネギAの分離開始部Adと対向する分離開始位置と、不要な表皮Aeが根部Aa先端から剥ぎ取られる分離終了位置とに、ネギAの茎部Ab外周面に沿って長さ方向(不要な表皮Aeが葉部Ac側から根部Aa側に向けて分離される方向)に移動及び搬送方向と略直交する方向に往復移動する。また、ネギAの分離開始部Adを保持ユニット26と対向する位置に相対移動してもよい。
上述の保持ユニット26は、ネギAの略中空且つ略軟弱な葉部Acを押圧及び押し潰すことなく、その葉部Acよりも変形が起きにくい分離開始部Adを保持する上下一対の保持体26a,26aを、可動枠31に垂設した支持枠31aの上下枠部31b,31bに水平回動自在(首振り自在)に取り付け、搬送コンベア2の載置台2aに載置されたネギAを保持する所定の向き及び方向にコイルスプリング26bの復元力で回動復帰する。なお、保持体26a,26aの保持面には、例えばスポンジゴムやウレタンゴム等の柔軟性を有するクッション材や合成ゴムを装着している。
且つ、支持枠31a下面に固定した昇降シリンダー26cは、下側保持体26aを、ネギAの分離開始部Adが上側保持体26aに押し付けられ、葉部Ac側が載置台2aから浮き上がった状態に保持する上昇位置と、上側保持体26aに対する押し付けが解除され、ネギAの搬送が許容される降下位置とに上下動する。
前述の支持ユニット27は、側面から見て略Y字状の支持体27aを、載置台2aの左側端部に突出されるネギAの茎部Ab下面と対向して昇降台27bに立設し、昇降台27b下面に固定した昇降シリンダー27cは、支持枠27aを、ネギAの茎部Abが載置台2aよりも上方に持ち上げられる上昇位置と、ネギAの搬送及び載置台2aの移動が許容される降下位置とに上下動する。
前述の皮剥ぎユニット28は、図5、図6、図7、図8にも示すように、上述の保持ユニット26により持ち上げられたネギAの茎部Abを、後述するエアー吐出部37から吐出されるエアーGが略均等に吹き付けられる状態に保持及び矯正する一対の支持アーム36,36と、保持ユニット26により保持されたネギAの茎部Ab外面に向けてエアーGを吐出する一対のエアー吐出部37,37とを、支持枠28aの枠部28b下端に固定した支持枠38に取り付けている。
且つ、支持枠38後端に固定した正面から見て略馬蹄形の支持板38aを、正面から見て略馬蹄形を有する枠部28b下端に固定した略下向きC字状のレール28cに取り付け、一対の支持アーム36,36で保持されるネギAの茎部Ab軸芯を中心として所望する方向(右方向又、左方向)に回動可能に設けると共に、枠部28b下面に固定した減速機付きモータ28d(ステッピングモータ)のギャ28eを、支持板38aの外周縁部に刻設したギャ38bに噛合して、一対のエアー吐出部37,37を、ネギAの茎部Ab軸芯を中心として、吐出ノズル37a,37bから吐出されるエアーGがネギAを覆っている表皮Aeに向けて吹き付けられる角度(略0度〜略360度の範囲に含まれる角度)に回動変更する。
上述の支持アーム36は、支持枠38に軸受した支軸39端部に固定され、その支軸39中間部に連結した連結杆40を連動板41に連結している。且つ、可動枠32に取り付けた開閉シリンダー42は、連結杆40及び連結板41を介して支軸39を正逆回動し、一対の支持アーム36を、一対の保持体26aにより保持されたネギAの茎部Abを保持する閉角度と、その保持が解除される開角度とに回動する。
前述のエアー吐出部37は、一対の支持アーム36により保持されるネギAの茎部Ab外周面と対向して支持枠38下面に取り付けられ、例えば送気用ブロワーやコンプレッサー等のエアー供給源(図示省略)に接続された吐出ノズル37a,37bを、葉部Ac側から根部Aa側に向けてエアーGが斜めに吹き付けられる吐出角度であって、茎部Abの外面と表皮Aeの裏面とに対してエアーGが吹き付けられ、不要な表皮Aeが根部Aa側に向けて引き剥がされる吐出角度に設定している。
図11は、農作物皮剥ぎ装置1の制御回路ブロック図を示し、判定制御装置22にはCPU、ROM、RAMが内蔵され、CPUは、ROMに格納されたプログラムに沿って、搬送コンベア2と、不要部検出装置18と、皮剥ぎ装置25と、保持ユニット26と、支持ユニット27との駆動及び停止を制御する。
CPUは、画像処理装置20から出力される画像情報に基づいて、例えばネギAの大きさ、形状、面積、幅、高さ、色相、体積、偏平度、腐り具合、損傷、病気、成熟度、空洞、糖酸度、等階級等を算出すると共に、不要及び食用に供し得ない葉部Acの付け根部分と、葉部Ac茎部Abの境界部分とに略対応する分離開始部Adを判定制御装置22で個々に判定及び決定する。且つ、上述の画像情報に基づいて、ネギAを覆っている表皮Aeの巻付き方向(例えば右巻き方向、左巻き方向)及び巻付き角度(例えば右巻き角度、左巻き角度)を個々に判定する。
上述の画像処理装置20は、前述の撮像カメラ19により撮像された茎部Ab及び葉部Ac、表皮Aeの画像情報を2値化処理して、判定制御装置22に出力する。且つ、搬送路下部に配設した情報読取り装置21は、載置台2a自体に設定又は載置台2aと対応して搬送コンベア2に設定した識別情報を読取り、その識別情報を判定制御装置22に出力する。
且つ、CPUは、上述の分離開始部Adを基準として、皮剥ぎユニット28がネギAの分離開始部Adと略対向する位置に到達するまでの移動距離を算出すると共に、巻付き方向情報及び巻付き角度情報に基づいて、エアー吐出部37,37の吐出ノズル37a,37bから吐出されるエアーGがネギAの表皮Aeに向けて吹き付けられる吐出角度及び移動速度、吐出圧力を算出して、その移動距離情報(分離開始部Adの位置情報も含まれる)及び吐出角度情報、移動速度情報と、情報読取り装置21で読取った載置台2aの識別情報とを対応させてRAMに記憶する。また、識別情報を、ネギA又は載置台2aに付設及びネギAと略対応して移動する記録媒体(例えば非接触型情報記録装置=IDタグ、磁気ストライプ、磁気テープ、バーコード等)に記録してもよい。
且つ、載置台2a…が分離区間bに移動したとき、載置台2aの識別情報を情報読取り装置21で個々に読取り、その識別情報と対応する各情報を判定制御装置22のRAMから読み出し、各情報に基づいて、皮剥ぎユニット28を、ユニット26,27で保持されたネギAの茎部Abに沿って搬送方向と略直交する方向に移動する。且つ、一対のエアー吐出部37,37を、ネギAの軸芯(茎部Abの軸芯)を中心として、表皮Aeの巻付き方向及び巻付き角度と略一致する吐出角度(皮剥ぎ角度)に徐々に回動変更する。
且つ、モータ35から出力されるパルス信号に基づいて、皮剥ぎユニット28の移動量を個々に検出し、その検出される移動量情報と、予めRAMに記憶された移動量情報とを比較及び演算する。移動量が略同一であると判定されたとき、モータ35の駆動を停止し、皮剥ぎユニット28をネギAの分離開始部Adと略対向する上方位置に停止する。また、移動量が異なると判定された場合、移動量情報が一致するまでモータ35を正逆回転する。
図示実施例は上記の如く構成するものにして、以下、農作物皮剥ぎ装置1によるネギAの皮剥ぎ動作を説明する。
先ず、図1、図2にも示すように、皮剥ぎ処理されるネギA…を、搬送方向に向かってネギAの根部Aaが左向き、葉部Acが右向きとなるように略同一方向に揃えて、搬送コンベア2の載置台2a…に搬送方向と略直交する横長姿勢に1本ずつ載置すると共に、根部Aa側を、載置台2a左側部に対して所定長さ突出する状態に揃えて、検出区間aの不要部検出装置18に供給する。
次に、検出区間aにおいて、載置台2aに載置されたネギAの茎部Ab及び葉部Ac、表皮Aeを不要部検出装置18の撮像カメラ19で撮像し、その画像情報を画像処理装置20で2値化処理して判定制御装置22に出力すると共に、画像処理装置20から出力される画像情報に基づいて、表皮Aeの分離開始部Ad及び巻付き方向及び巻付き角度、移動速度を判定制御装置22で個々に判定及び決定する。
且つ、搬送方向と略平行する状態に揃えられた根部Aa側を基準として、皮剥ぎユニット28がネギAの分離開始部Adに到達するまでの移動距離情報及び移動速度情報と、エアー吐出部37,37の吐出ノズル37a,37bから吐出されるエアーGの吐出角度情報及び移動速度情報、吐出圧力情報とを算出し、その各情報を、情報読取り装置21で読取った載置台2aの識別情報と対応させてRAMに記憶する。一方、ネギA…を、分離区間bの皮剥ぎ装置25に供給する。
次に、分離区間bにおいて、図3、図4にも示すように、皮剥ぎ装置25のユニット26,27,28を、搬送コンベア2により搬送される所定数のネギA…と略同期して所定のピッチ分だけ搬送方向に移動させながら、載置台2aの開口部2cに露出するネギAの分離開始部Adを、保持ユニット26で保持して持ち上げ、根部Aa側を、支持ユニット27で所定高さに持ち上げて略水平に支持すると共に、図6、図7にも示すように、皮剥ぎユニット28を構成する支持枠28aの枠部28b及び支持枠38の支持板38aを、ユニット26,27で支持されたネギAの分離開始部Adに跨らせる。
一方、判定制御装置22は、情報読取り装置21で読取った載置台2aの識別情報と対応する各情報をRAMから読み出し、その各情報に基づいて、皮剥ぎユニット28を搬送方向と略直交する方向に独立して移動させ、ネギAの分離開始部Adと略対向する上方位置に停止する。続いて、図8、図9、図10にも示すように、皮剥ぎユニット28を独立駆動して、左右一対の支持アーム36,36でネギAの皮剥ぎ開始部Adを保持した後、左右一対のエアー吐出部37,37から吐出されるエアーGをネギAの分離開始部Adと対応する茎部Abの外周面に向けて吹き付けて皮剥ぎ開始する。
且つ、皮剥ぎユニット28を、ネギAの茎部Ab外周面に沿って葉部Ac側の分離開始位置から根部Aa側の分離終了位置に向けて長さ方向及び螺旋方向に移動すると共に、茎部Abの曲がり部分を左右一対の支持アーム36,36で矯正しながら、判定制御装置22による判定に基づいて、エアー吐出部37,37を、ネギAの軸芯を中心として、表皮Aeの巻付き方向及び巻付き角度と略一致する吐出角度(皮剥ぎ角度)に徐々に回動変更し、左右一対のエアー吐出部37,37から吐出されるエアーGの吐出力で、茎部Ab外周面に巻付いている不要な表皮Aeを葉部Ac側から根部Aa側に向けて長さ方向及び巻付き方向に沿って一挙に剥ぎ取り分離する。また、エアー吐出部37,37を、表皮Aeの巻付き方向及び巻付き角度と略一致する吐出角度(皮剥ぎ角度)に回動規制したまま移動させることもできる。
且つ、根部Aa側に至る直前に、支持ユニット27の支持体27aを一旦降下して、ネギAの根部Aa側を垂れ下げた状態に保持し、皮剥ぎユニット28が根部Aaから抜取られたとき、支持体27aを再び上昇して支持する。続いて、皮剥ぎユニット28を搬送路左側部に移動した後、保持ユニット26の保持体26a,26aによる保持を解除し、支持ユニット27の支持体27aを待機位置に降下して、皮剥ぎ済みのネギAを載置台2aに再び載置し、次の工程(例えば仕分け工程や箱詰め工程等)に搬送する。以下、上述と同様にして、ネギAの不要な表皮Aeを分離する作業を継続して行う。なお、ネギAの根部Aa及び葉部Acを、分離作業後又は分離作業前に切除してもよい。
以上のように、皮剥ぎユニット28のエアー吐出部37,37を、ネギAの茎部Ab外周面に沿って表皮Aeが剥ぎ取られる長さ方向及び螺旋方向に移動させながら、ネギAの茎部Ab軸芯を中心として、エアー吐出部37,37の吐出ノズル37a,37bから吐出されるエアーGの吐出方向を、表皮Aeの巻付き方向及び巻付き角度と略一致する吐出角度(皮剥ぎ角度)に回動変更するので、ネギAの表皮Aeが円周方向及び螺旋方向に巻付いていても、エアー吐出部37,37の吐出ノズル37a,37bから吐出されるエアーGによる表皮Aeの皮剥ぎ位置がズレたり、外れたりせず、ネギAを覆っている不要及び食用に供し得ない表皮Aeを剥ぎ取りミスすることなく、長さ方向に略連続して一挙に皮剥ぎ及び分離することができ、ネギAの表皮Aeを剥ぎ取る作業が正確且つ確実に行えると共に、皮剥ぎ作業の省力化及び能率アップを図ることができる。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明の農作物は、実施例のネギAに対応し、
以下同様に、
巻付き状態検出手段は、撮像カメラ19に対応し、
巻付き状態判定手段及び回動制御手段は、判定制御装置22に対応し、
皮剥ぎ手段及び流体吐出手段は、皮剥ぎ装置25及び皮剥ぎユニット28、エアー吐出部37、吐出ノズル37a,37bに対応し、
皮剥ぎ移動手段は、可動枠31と、ガイドレール32,33と、牽引チェーン34a,34bと、モータ35とに対応し、
皮剥ぎ回動手段は、枠部28bと、レール28cと、モータ28dと、ギャ28e,38bと、支持板38aとに対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
本発明の農作物皮剥ぎ装置1は、例えば略垂直姿勢、略斜め姿勢等の姿勢に保持されたネギの表皮を分離するような作業にも利用することができる。また、既に出願済みの農作物皮剥ぎ装置(特開2003−189834号公報)に適用することが可能である。
農作物皮剥ぎ装置の全体構成を示す平面図。 不要部検出装置による検出方法を示す側面図。 皮剥ぎ装置による分離動作を示す平面図。 皮剥ぎ装置による分離動作を示す側面図。 皮剥ぎユニットの取り付け状態を示す側面図。 皮剥ぎユニットの取り付け状態を示す正面図。 皮剥ぎユニットの左右回動動作を示す正面図。 皮剥ぎユニットによる分離動作を示す平面図。 皮剥ぎユニットの右方向回動を示す正面図。 皮剥ぎユニットの左方向回動を示す正面図。 農作物皮剥ぎ装置の制御回路ブロック図。
符号の説明
A…ネギ
Ab…茎部
Ac…葉部
Ad…分離開始部
Ae…表皮
G…エアー
1…農作物皮剥ぎ装置
2…搬送コンベア
18…不要部検出装置
19…撮像カメラ
22…判定制御装置
25…皮剥ぎ装置
28…皮剥ぎユニット
36…支持アーム
37…エアー吐出部
37a,37b…吐出ノズル

Claims (4)

  1. 農作物を覆っている不要及び食用に供し得ない表皮を皮剥ぎ手段により皮剥ぎ及び分離する農作物皮剥ぎ装置であって、
    上記皮剥ぎ手段を、上記農作物の軸芯を中心として表皮の巻付き方向及び巻付き角度と略一致する皮剥ぎ角度に回動変更する皮剥ぎ回動手段を備えた
    農作物皮剥ぎ装置。
  2. 農作物を覆っている不要及び食用に供し得ない表皮を皮剥ぎ手段により皮剥ぎ及び分離する農作物皮剥ぎ装置であって、
    上記皮剥ぎ手段を、上記農作物の外周面に沿って該農作物の表皮が剥ぎ取られる方向に移動する皮剥ぎ移動手段と、
    該皮剥ぎ手段を、上記農作物の軸芯を中心として表皮の巻付き方向及び巻付き角度と略一致する皮剥ぎ角度に回動変更する皮剥ぎ回動手段とを備えた
    農作物皮剥ぎ装置。
  3. 上記農作物を覆っている表皮の巻付き状態を検出する巻付き状態検出手段と、
    上記巻付き状態検出手段から出力される検出情報に基づいて、上記表皮の巻付き方向及び巻付き角度を判定する巻付き状態判定手段と、
    上記巻付き状態判定手段による判定に基づいて、上記皮剥ぎ回動手段を、上記皮剥ぎ手段が農作物の軸芯を中心として表皮の巻付き方向及び巻付き角度と略一致する皮剥ぎ角度に変更されるように制御する回動制御手段とを備えた
    請求項1又は2記載の農作物皮剥ぎ装置。
  4. 上記皮剥ぎ手段を、上記農作物の表皮が剥ぎ取られる方向に向けて流体を吐出する流体吐出手段で構成した
    請求項1,2又は3記載の農作物皮剥ぎ装置。
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