JP2005087031A - 果汁飲料 - Google Patents
果汁飲料 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005087031A JP2005087031A JP2003321983A JP2003321983A JP2005087031A JP 2005087031 A JP2005087031 A JP 2005087031A JP 2003321983 A JP2003321983 A JP 2003321983A JP 2003321983 A JP2003321983 A JP 2003321983A JP 2005087031 A JP2005087031 A JP 2005087031A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fruit juice
- thickening
- jelly
- juice drink
- drink
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Non-Alcoholic Beverages (AREA)
Abstract
【解決手段】 果汁と増粘多糖類とを含有し、前記増粘多糖類がゲル化しない状態であることにより、冷時でも温時でも均一にとろみを有することを特徴とする果汁飲料。
【選択図】 なし
Description
近年果実を何種類か混合したり、果実繊維および果肉、さのうを配合したり、ゼリー状にした新しいタイプの果汁飲料が開発され、味わいや食感の違いの幅が大きくなってきた。また、冷時だけでなく温時飲用する果汁飲料(主にレモン)の定番化により、冬場でも果汁飲料を楽しめるようになってきた。
しかし、健康志向が高まり、無糖飲料市場が拡大するにつれ、果汁飲料の市場規模に縮小傾向が見られてきた。
また、特許文献2には、咀嚼・嚥下困難者の誤飲防止のため、液状食品を凝固させて増粘させて摂食させることが行われている。温かいゼリー状食品を考える場合、通常のゼリー食品は加温したときにはゲル化力がなくなり糊状感が出てしまい、食に耐えられなくなるという問題点が記載されている。
さらに、ゼリー状食品は、経時的に離水や凝集が起こり、粘度が均一でなくなり風味を損ねてしまうこともあった。
なお、本発明において「とろみ」とは、とろとろと滑らかな粘液状、またはとろりと溶けて粘液状になっている状態をいう。
すなわち、本発明は、
(1) 果汁と増粘多糖類とを含有し、
上記増粘多糖類がゲル化しない状態であることにより、冷時でも温時でも均一にとろみを有することを特徴とする果汁飲料、
(2) 果汁飲料が、下限10mPa・S、上限150mPa・Sの粘度を有することを特徴とする上記(1)に記載の果汁飲料、
(3) 増粘多糖類が、ローカストビーンガム、グアガム(ガラクトマンナン)、キサンタンガム、タマリンドガム、ペクチンから選択される少なくとも1の多糖類を含むことを特徴とする上記(1)または(2)に記載の果汁飲料、および
(4)増粘多糖類の濃度範囲が、下限0.05w/v%、上限0.5w/v%であることを特徴とする上記(1)〜(3)のいずれかに記載の果汁飲料、
に関する。
また本発明に使用される果汁はストレート果汁であっても、濃縮果汁であってもよい。
酸化防止剤としては、ルチンおよび酵素処理ルチン、L−アスコルビン酸(ビタミンC)、エリソルビン酸およびカテキンなどが挙げられる。
酸味料としては、クエン酸(結晶)(無水)、クエン酸三ナトリウム、DL−リンゴ酸、酒石酸、乳酸およびリン酸などが挙げられる。
本発明の果汁飲料は、水状やゼリー状飲料では体感できないスムーズなのどごしが得られ、またゼリー化していないため飲みやすさが実現できる。
また、ゆっくりと体内に入っていくので、冷時飲用では適度な冷たさを、温時飲用では適度な温かさを持続して体感できるのが特徴である。
また、製造面でもゲル化工程が必要でないため製造上、輸送上の制約が減少できると共に、経時的にも離水や凝集などが起こらず、変化の少ない安定な果汁飲料を得ることができる。
レモンとろみ果汁飲料
キサンタンガム(増粘多糖類) 0.2%
砂糖 10.0%
レモン果汁 5.0%
クエン酸(酸味料) 0.3%
レモン香料 0.2%
水 適量
水約200mLにキサンタンガムを加え、溶解し、砂糖、レモン果汁、クエン酸およびレモン香料を添加溶解し、水で全量を1000mLとする。殺菌後、瓶に充填した。
実施例1のキサンタンガムのかわりにローカストビーンガム、グアガム、タマリンドガムまたはペクチンを用いる以外は実施例1と同様にとろみ果汁飲料を製造する。
実施例1のレモン果汁のかわりリンゴ果汁、みかん果汁を用いる以外は実施例1と同様にとろみ果汁飲料を製造する。
実施例1または実施例2〜4のキサンタンガム、ローカストビーンガム、グアガム、タマリンドガムまたはペクチンの濃度0.2%を、濃度0.05%、0.1%、0.25%、0.3%、0.4%とする以外は実施例1または実施例2〜4と同様にとろみ果汁飲料を製造する。
とろみの官能試験
実施例1のレモンとろみ果汁飲料の増粘多糖類の量を0,0.01,0.03,0.05,0.1,0.3および0.5w/v%と変えたものを製造し、パネル(5名)に、とろみ感を試験した。とろみ感の評価は、−:触感および飲用においてとろみまたは粘度を感じない;+:触感ではとろみは感じないが飲用時において水に比較してとろみまたは粘度を感じる;++:触感では水に比較してべた付き感があり、飲用時において水に比較してとろみまたは粘度がある;+++:触感および飲用時も明確なとろみまたは粘度がある、を基準に採点した。また同時に、増粘多糖類のほぼ溶解限界濃度の0.5w/v%の時のとろみまたは粘度の感覚を100点とし、増粘多糖類を配合していないときのとろみを0とし、各パネル5名の評価の平均を求めた。
その結果を表1に示した。増粘多糖類0.05w/v%以上で、パネル全てがとろみまたは粘度を感じた。
安定性試験
実施例1のレモンとろみ果汁飲料および、対照として実施例1の組成のうち、増粘多糖類0.2w/v%を、ジェランガム0.15w/v%にかえたゼリーを製造し、2ヶ月間常温で保存した。1月後および2月後にそれぞれの粘度、ゲル強度および官能評価を行った。
その結果を表2に示した。
粘度はB型粘度計を用い測定し、ゲル強度はカードメーターを用い測定した。また官能評価点は上記試験例1に従って採点した。表中の各数値は、各々製造時の粘度、ゲル強度および官能評価点を100としたときに対する比率で示した。
ゼリーのゲル強度は、2ヶ月後で製造時の69%と低下したのに反し、実施例1の粘度は、2ヶ月後で製造時の83%であった。また、実施例1はゼリーに比較し、官能評価においてもその変化は少なかった。
このことは、本発明の果汁飲料はゼリーに比較して品質および食感ともに長期安定性に優れていることを示している。
実施例1の果汁飲料を8℃、25℃および60℃にしたときのとろみの評価を行った。評価の採点基準は、8℃の時の実施例1の果汁飲料のとろみを5点とし、水を0点としたときの各パネル(5名)の官能による採点を平均した。
その結果を表3に示した。温度が高くなるにつれ、とろみ(粘度)は減少するが、60℃においてもとろみは十分に有していた。
Claims (4)
- 果汁と増粘多糖類とを含有し、
上記増粘多糖類がゲル化しない状態であることにより、冷時でも温時でも均一にとろみを有することを特徴とする果汁飲料。 - 果汁飲料が、下限10mPa・S、上限150mPa・Sの粘度範囲を有することを特徴とする請求項1に記載の果汁飲料。
- 増粘多糖類が、ローカストビーンガム、グアガム、キサンタンガム、タマリンドガムおよびペクチンから選択される少なくとも1の多糖類であることを特徴とする請求項1または2に記載の果汁飲料。
- 増粘多糖類の濃度範囲が、下限0.05w/v%であり上限0.5w/v%であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の果汁飲料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003321983A JP2005087031A (ja) | 2003-09-12 | 2003-09-12 | 果汁飲料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003321983A JP2005087031A (ja) | 2003-09-12 | 2003-09-12 | 果汁飲料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005087031A true JP2005087031A (ja) | 2005-04-07 |
Family
ID=34453496
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003321983A Pending JP2005087031A (ja) | 2003-09-12 | 2003-09-12 | 果汁飲料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005087031A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007029081A (ja) * | 2005-06-24 | 2007-02-08 | Kao Corp | 野菜汁及び/又は果汁含有容器詰飲料 |
JP2009005680A (ja) * | 2007-05-31 | 2009-01-15 | Kao Corp | 野菜汁及び/又は果汁含有容器詰飲料 |
JP2015211644A (ja) * | 2014-05-01 | 2015-11-26 | 日本メナード化粧品株式会社 | 粘性を付与した酸性飲料 |
WO2016063698A1 (ja) * | 2014-10-20 | 2016-04-28 | 大和製罐株式会社 | 容器詰め嚥下困難者用飲料 |
JP2016111968A (ja) * | 2014-12-16 | 2016-06-23 | 三栄源エフ・エフ・アイ株式会社 | スポーツ飲料 |
-
2003
- 2003-09-12 JP JP2003321983A patent/JP2005087031A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007029081A (ja) * | 2005-06-24 | 2007-02-08 | Kao Corp | 野菜汁及び/又は果汁含有容器詰飲料 |
JP4644160B2 (ja) * | 2005-06-24 | 2011-03-02 | 花王株式会社 | 野菜汁及び/又は果汁含有容器詰飲料 |
JP2009005680A (ja) * | 2007-05-31 | 2009-01-15 | Kao Corp | 野菜汁及び/又は果汁含有容器詰飲料 |
JP2015211644A (ja) * | 2014-05-01 | 2015-11-26 | 日本メナード化粧品株式会社 | 粘性を付与した酸性飲料 |
WO2016063698A1 (ja) * | 2014-10-20 | 2016-04-28 | 大和製罐株式会社 | 容器詰め嚥下困難者用飲料 |
JPWO2016063698A1 (ja) * | 2014-10-20 | 2017-08-03 | 大和製罐株式会社 | 容器詰め嚥下困難者用飲料 |
JP2016111968A (ja) * | 2014-12-16 | 2016-06-23 | 三栄源エフ・エフ・アイ株式会社 | スポーツ飲料 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP7045189B2 (ja) | ウェランガム含有組成物 | |
TWI324047B (ja) | ||
JP3607240B2 (ja) | ドリンクゼリー | |
JP2006197838A (ja) | ゼリー飲料 | |
JP3540299B2 (ja) | 酸乳ゲル組成物 | |
WO2010026136A1 (en) | Beverages comprising potassium | |
JP2009067886A (ja) | 高ゲル強度ジェランガムの新規用途 | |
JP2005087031A (ja) | 果汁飲料 | |
JP6678394B2 (ja) | シャリシャリした食感を有する常温流通型シャーベット状飲料 | |
US20130129894A1 (en) | Multiphase jellified beverage composition | |
JP4460491B2 (ja) | 吸い口付き密封容器入りゼリー状食品及びその製法 | |
JP6385756B2 (ja) | 凍結用酸性乳性飲料 | |
EP2509441B1 (en) | Carbonated fermented jellified food product | |
JP4412579B2 (ja) | 乳風味酸性飲料及びこれを得るための素材 | |
JP6850680B2 (ja) | インスタント粉末甘酒飲料 | |
JP7309507B2 (ja) | ゼリー飲料、ゼリー飲料の製造方法、および、舌触り感向上方法 | |
JP7329387B2 (ja) | 飲料、飲料の製造方法、ならびに、分散性および飲用感向上方法 | |
JP6580318B2 (ja) | 加温販売用果汁入り容器詰め飲料 | |
JP7394557B2 (ja) | 飲料 | |
US20240180222A1 (en) | A composition and method of use thereof | |
JP7492327B2 (ja) | 発酵乳用ココアパウダー含有ソースを有する発酵乳製品 | |
WO2024043195A1 (ja) | 炭酸ゼリー飲料 | |
JP7114442B2 (ja) | 炭酸飲料、炭酸感の向上方法、及び後味のキレ向上方法 | |
JP2004194671A (ja) | 酸乳ゲル組成物 | |
CN106135423A (zh) | 乳酸奶果汁饮料及其制造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060704 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080625 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080701 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080828 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20090113 |