JP2005086219A - デジタルカメラ及び撮影制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 高速に連続撮影ができるデジタルカメラを提供する。
【解決手段】 第1撮影部11と第2撮影部12とが設けられ、各撮影部11,12は、それぞれ撮影レンズ,CCDイメージセンサを備えている。高速で連続撮影を行う高速連写モードでは、第1撮影部11と第2撮影部12とで交互に撮影を行うとともに、出力タイミングが重ならないように撮影で得られる画像データの出力を行う。各撮影部11,12からの画像データは、内蔵メモリ36にいったん書き込まれてから、メモリカード40に書き込まれる。
【選択図】 図1
【解決手段】 第1撮影部11と第2撮影部12とが設けられ、各撮影部11,12は、それぞれ撮影レンズ,CCDイメージセンサを備えている。高速で連続撮影を行う高速連写モードでは、第1撮影部11と第2撮影部12とで交互に撮影を行うとともに、出力タイミングが重ならないように撮影で得られる画像データの出力を行う。各撮影部11,12からの画像データは、内蔵メモリ36にいったん書き込まれてから、メモリカード40に書き込まれる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、デジタルカメラ及び撮影制御方法に関するものである。
CCDイメージセンサ等のイメージセンサで被写体画像を撮影し、得られる画像データをメモリカード等の記憶媒体に保存するデジタルカメラが普及している。また、このようなデジタルカメラには、例えばレリーズボタンを押圧操作している間に、短い間隔で撮影を繰り返し行う連続撮影、いわゆる連写機能を有するものも知られている。
また、撮影レンズ,イメージセンサ等からなる撮影部を2系統備え、それらの撮影レンズが所定の間隔をあけて配され、同一の被写体を異なる角度から同時に撮影する、いわゆる立体撮影を行うデジタルカメラも知られている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、デジタルカメラで連続撮影をする場合には、イメージセンサでの露光(撮影)完了後に、その露光でイメージセンサ内に蓄積された電荷を順次に読み出して撮影信号に変換し出力してから次の撮影を行う必要がある。このため、撮影間隔の短縮、すなわち連続撮影の高速化には限界があった。
本発明は、上記問題点を考慮してなされたもので、より高速な連続撮影を行うことができるデジタルカメラ及び撮影制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載のデジタルカメラでは、少なくとも撮影レンズ及びイメージセンサをそれぞれ有する複数の撮影部と、各撮影部を所定の連写間隔で順次に動作させて被写体を連続撮影する制御手段とを備えたものである。
請求項2記載のデジタルカメラでは、連写間隔を入力する操作手段と、この操作手段で入力された連写間隔を記憶する設定記憶手段とを備え、前記制御手段は、前記設定記憶手段に記憶された連写間隔で各撮影部を順番に動作させるものである。
請求項3記載のデジタルカメラでは、複数の撮影部のうちの2個の撮影部がカメラ本体の水平方向に所定の間隔で並べて配されるとともに、これら2個の撮影部で被写体を同時に撮影する立体撮影モードを備えたものである。
請求項4記載の撮影制御方法では、少なくとも撮影レンズ及びイメージセンサをそれぞれ有する複数の撮影部を所定の連写間隔で順次に動作させることにより被写体を連続撮影するものである。
本発明によれば、複数の撮影部撮影部を所定の連写間隔で順番に動作させて被写体を連続撮影するから、連写間隔を短くすることができ、より高速な連続撮影を行うことができる。
本発明を実施したデジタルカメラの構成を図1に示す。このデジタルカメラは、第1撮影部11と第2撮影部12とを備えており、撮影モードに応じていずれか一方または両方の撮影部を用いて撮影が行われる。CPU13は、操作部14からの操作信号に応じてデジタルカメラの各部を所定のシーケンスで制御する。このCPU13には、ROM13a,RAM13b,設定メモリ13cが接続されている。
ROM13aには、このデジタルカメラの動作を制御するためのプログラムが書き込まれており、CPU13は、そのプログラムにしたがって各部を制御する。RAM13bは、プログラム実行時に必要な各種変数などが一時的に書き込まれるワークメモリとして利用される。設定メモリ13cには、後述する通常連写モード,高速連写モードの各連写間隔が書き込まれ、通常連写モード,高速連写モード時にCPU13に読み出されて制御に用いられる。
操作部14は、撮影モードと再生モードを切り換える撮影再生ボタン16、撮影モード下で通常撮影モードと立体撮影モードと連写撮影モードを切り換える撮影動作ボタン17、連写撮影モードにおいて通常連写モードと高速連写モードを切り換える連写選択ボタン18、レリーズボタン19、電源をオン・オフする電源ボタン21、撮影レンズのズーム操作を行うズームボタン22、各種設定を行うメニュー画面を表示させるためのメニューボタン23、メニュー画面上のメニュー項目の選択や設定値の選択を行うメニュー選択ボタン24からなる。
通常撮影モードは、レリーズボタン19の1回の押圧操作に応答して静止画を1回撮影するモードである。この通常撮影モードでは、第1撮影部11が撮影に用いられる。立体撮影モードは、異なる角度から2枚の静止画を撮影するいわゆる立体撮影を行うモードであり、レリーズボタン19の押圧操作に応答して、第1撮影部11と第2撮影部12とでそれぞれ1回ずつ同時に撮影を行う。
連写撮影モードは、予め設定された連写間隔で、レリーズボタン19を押圧している間に連続撮影を行うモードである。連写撮影モードは、前述のように通常連写モードと高速連写モードとがあり、通常連写モードでは第1撮影部11だけで連続撮影を行い、高速連写モードでは第1撮影部11と第2撮影部12とで交互に撮影を行うことで通常連写モードよりも高速に連続撮影を行う。
連写撮影モードにおける連写間隔は、メニューボタン23の操作で画像表示部25にメニュー画面を表示させた状態で、メニュー選択ボタ24を操作することにより設定でき、その設定値は設定メモリ13cに記憶される。連写間隔は、通常連写モード用の通常連写間隔T1と、高速連写モード用の高速連写間隔T2とが設定される。
詳細を後述するように、第1撮影部11,第2撮影部12は、それぞれ被写体画像を撮影して得られる画像データを出力する。また、第1撮影部11,第2撮影部12からは同時に画像データが出力されないようにCPU13によって制御される。
データバス27にCPU13,入力コントローラ30,AE/AWB検出回路31,AF検出回路32,画像処理部33,立体画像処理部34,圧縮処理部35,内蔵メモリ36,VRAM37,エンコーダ38,記録制御部39がそれぞれ接続されており、相互間でのデータ授受が可能になっている。
入力コントローラ30には、第1撮影部11,第2撮影部12からの画像データが入力される。この入力コントローラ30は、各撮影部11,12の画像データの出力タイミングに合わせて、撮影部の一方を選択し、選択した撮影部からの画像データをデータバス27に出力する。
AE/AWB検出回路31は、入力コントローラ30からの画像データに基づいて被写体輝度の検出と光源の種類の検出を行い、それらの情報をCPU13に送る。CPU13は、AE/AWB検出回路31からの被写体輝度情報に基づいて各撮影部11,12での露出の制御を行い、また光源情報に基づいて画像信号処理部33のホワイトバランスのパラメータを設定する。
AF検出回路32は、各撮影部11,12のピント合せのために、入力コントローラ30から出力される画像データに基づき、撮影中の画像のコントラストを検出し、その情報をCPU13に送る。CPU13は、コントラスト情報を参照し、撮影中の画像のコントラストが最大となるように各撮影部11,12を制御することでピント合せを行う。
画像処理部33は、画像データに対してガンマ補正,ホワイトバランスの調節,画素数の変更等の画像処理を行う。また、画像表示部25に撮影中の画像を動画で表示するときには、入力コントローラ30からの画像データが画像処理部33に送られ、画像処理された画像データがVRAM37に送られて書き込まれる。各撮影モード下でレリーズボタン19の押圧操作に応答して静止画を撮影した場合には、入力コントローラ20からの画像データがいったん内蔵メモリ36に書き込まれてから、画像処理部33に送られ、画像処理済の画像データが圧縮処理部35に送られる。
立体画像処理部34は、立体撮影モード下で第1撮影部11,第2撮影部12で撮影された各画像を画像表示部21に並べて再生するために、メモリカード40から読み出されて圧縮処理部35で伸長された2フレーム分の静止画の各画像データを用いて合成画像データを作成し、これをVRAM37に書き込む。
圧縮処理部35は、画像データをメモリカード40に記録する際に、データ圧縮し、所定のデータ形式例えばJPEG形式に変換し、記録制御部39に送る。また、この圧縮処理部35は、再生モード下でメモリカード40から圧縮された画像データを読み出した際には、この画像データの伸長を行ってからVRAM37に書き込む。
内蔵メモリ36は、入力コントローラ30からの画像データを一時的に記憶するバッファメモリとして用いられる。連続撮影モード下では、複数フレームの画像データが、この内蔵メモリ36に書き込まれる。
VRAM37は、画像表示部21に表示すべき画像の画像データ,メニュー画面の表示用データが書き込まれる。表示用データは、メニュー画面の表示の際には、CPU13によってROM13aから読み出されてVRAM31に書き込まれる。
エンコーダ38は、VRAM31から画像データ,表示用データを読み出し、これをアナログ信号に変換して画像表示部25に送る。画像表示部25は、エンコーダ38からのアナログ信号に基づいて駆動され、電子ビューファインダとして撮影中の動画を表示するとともに、メモリカード40に記録されている画像、メニュー画面を表示する。
記録制御部39は、記憶媒体としてのメモリカード40に対する画像データの記録及び読み出し、画像データの削除を行う。メモリカード40は、デジタルカメラに着脱自在にされている。このメモリカード40は、複数フレーム分の画像データを記録可能な容量を持っている。なお、記憶媒体としては、メモリカード40の他に各種のものを用いることができる。
図2に第1撮影部11,第2撮影部12の構成を示す。第1撮影部11は、撮影レンズ41,CCDイメージセンサ42,CDS/AMP回路43,A/D変換器44,レンズ駆動部45,タイミングジェネレータ46から構成されている。
撮影レンズ41は、CPU13に制御されるレンズ駆動部45によってズーミング及びピント合せが行われる。ズーミングは、ズームボタン22の操作に基づいて行われる。また、ピント合せは、AF検出部32からのコントラスト信号に基づいて行われる。
CCDイメージセンサ42は、撮影レンズ41の背後に配されている。このCCDイメージセンサ42は、タイミングジェネレータ46から入力されるタイミング信号に基づいて駆動されて、電子シャッタの開閉すなわち露光と、露光した被写体画像を電気信号に変換した撮影信号の出力を行う。CCDイメージセンサ42からの撮影信号は、CDS/AMP回路43によってノイズの除去処理、増幅処理が行われた後にA/D変換器44に送られる。A/D変換器44は、撮影信号をデジタル変換して画像データとして出力する。
第1撮影部11は、CCDイメージセンサ42の電子シャッタのシャッタ速度と、CDS/AMP回路43のゲインを、AE/AWB検出回路31からの被写体輝度情報に基づいてCPU13が制御することで適正な露光量となるようにされる。なお、機械式のシャッタ装置や絞り機構を設け、これらを併用して露光量を制御してもよい。
第2撮影部12は、撮影レンズ51,CCDイメージセンサ52,CDS/AMP回路53,A/D変換器54,レンズ駆動部55,タイミングジェネレータ56から構成されており、各部の動作は第1撮影部11のものと同じである。なお、イメージセンサとしては、CCDイメージセンサの他にMOS型のイメージセンサ等を用いてもよい。
各撮影部11,12の撮影レンズ41,51は、立体撮影のためにカメラボディの水平方向に適当な間隔で並べて配されている。立体撮影モード及び高速連写モードでは、各撮影レンズ41,51は、互いに同じズーム位置,ピント位置となるように制御される。
CPU13は、撮影モード下で選択されているモード(通常撮影モード,立体撮影モード,通常連写モード,高速連写モード)に応じて、タイミングジェネレータ46,56を介してCCDイメージセンサ42,52の動作、すなわち露光と撮影信号の出力のタイミングを制御する。
通常撮影モードにおける各撮像部11,12の動作タイミングを図3に示す。通常撮影モードでは、第1撮影部11だけが撮影を行い、第2撮影部12は撮影を行わない。第1撮影部11は、レリーズボタン19の押圧操作に応答してCCDイメージセンサ42による露光と画像データの出力とからなる撮影動作を1回行う。
図4は立体撮影モードにおける各撮像部11,12の動作タイミングを示している。この立体撮影モードでは、第1撮影部11と第2撮影部12との両方が用いられ、それぞれのCCDイメージセンサ42,52は同時に露光を行う。露光完了後に、CCDイメージセンサ42からの撮影信号の出力を行って第1撮像部11から画像データを出力し、この出力が完了すると、CCDイメージセンサ52からの撮影信号の出力を行って第2撮像部12から画像データを出力する。
図5は通常連写モードにおける各撮像部11,12の動作タイミングを示している。通常連写モードでは、通常撮影モードと同様に第1撮影部11だけで撮影が行われるが、露光と画像データの出力とからなる撮影動作をレリーズボタン19が押圧されている間に繰り返し行う。各撮影動作は、通常連写モード用の連写間隔T1毎に行われ、各撮影動作の間のインターバル期間Tint の長さは連写間隔T1に応じたものとなる。インターバル期間Tint の長さが「0」のときに、この通常連写モードで最も短い連写間隔T1となる。
図6は、高速連写モードでの各撮像部11,12の動作タイミングを示している。この高速連写モードでは、その高速連写モード用の連写間隔T2の時間差を持たせて各撮影部11,12で交互に撮影動作を行うことにより、通常連写モードよりも高速な連続撮影を行う。すなわち、第1撮影部11は、通常連写モードと同様に撮影動作を繰り返し行い、一方の第2撮影部12についても同じく撮影動作を繰り返し行うが、第2撮影部12の撮影動作が第1撮影部11の撮影動作よりも連写間隔T2だけずらされる。高速連写モードの連写間隔T2は、第1撮影部11,第2撮影部12からの各画像データの出力期間が重ならない範囲で設定される。
次に上記構成の作用について説明する。撮影を行う場合には、電源ボタン21を操作し電源をオンとしてから、撮影再生ボタン16を操作して撮影モードを選択する。撮影モードとなると、これまでのデジタルカメラと同様に、動画の撮影が第1撮影部11で行われ、CCDイメージセンサ42で露光された被写体画像は撮影信号として出力され、CDS/AMP回路43でノイズの除去処理、増幅処理が行なわれた後にA/D変換器44によって画像データに変換される。
A/D変換器44からの画像データは、入力コントローラ30,データバス27を介して、AE/AWB検出回路31,AF検出回路32,画像処理部33,それぞれ送られる。そして、AE/AWB検出回路31からの被写体輝度情報に基づいてCCDイメージセンサ42のシャッタ速度とCDS/AMP回路43のゲインが調節されるとともに、光源情報に基づいて、画像処理部33のホワイトバランスのパラメータが調節される。また、AF検出回路32からのコントラスト情報に基づいて撮影レンズ41のピント位置が調節される。そして、これらの調節は、継続的に行われる。
画像処理部33に入力された画像データは、この画像処理部33でホワイトバランス処理,ガンマ補正等の所定の画像処理が行われてからVRAM37に書き込まれ、その後が読み出されてエンコーダ38に送られる。これにより、第1撮影部11で撮影中の被写体が動画で画像表示部25に表示される。撮影者は、画像表示部25に表示されている画像を見ることで撮影範囲を確認することができる。
ズーミングを行う場合には、ズームボタン22を操作する。ズームボタン22を操作すると、CPU13から第1撮影部11に対してズーミングの指示が送られ、レンズ駆動部45によって、撮影レンズ41がズーミングされる。
次に、撮影動作ボタン13を操作して、通常撮影モード,立体撮影モード,連写撮影モードのいずれかを選択してからレリーズボタン19を押圧操作して撮影を行う。レリーズボタン19を押圧してからの動作の概略を図7に示す。
例えば、通常撮影モードを選択してからレリーズボタン15を押圧操作すると、その時点のコントラスト情報,被写体輝度情報,光源情報に基づいて、第1撮影部11の撮影レンズ41のピント位置,CCDイメージセンサ42のシャッタ速度及びCDS/AMP回路43のゲイン,画像処理部33のホワイトバランスのパラメータの調節とCCDイメージセンサ42の電子シャッタの閉じ動作からなる露光準備動作が行われる。
この露光準備動作後に、電子シャッタが開閉されてCCDイメージセンサ42による露光が行われる。露光完了後、CCDイメージセンサ42から撮影信号が出力され、CDS/AMP回路43,A/D変換器44を介して画像データとして第1撮影部11から入力コントローラ30に送られる。
この通常撮影モードでは、入力コントローラ30は、第1撮影部11からの画像データをデータバス27に出力するようになっており、第1撮影部11から出力される1フレーム分の画像データは、内蔵メモリ36にいったん書き込まれた後に、画像処理部33,圧縮処理部34でそれぞれ画像処理,圧縮処理が施されてから、記録制御部39に送られてメモリカード40に書き込まれる。このようにして、通常撮影モードでは、レリーズボタン19の押圧操作に応答して1回の静止画の撮影が行われる。
立体撮影モードを選択した場合には、このモードが選択された時点で、CPU13の制御の下、第2撮影部12の撮影レンズ51のズーム位置とピント位置が第1撮影部11の撮影レンズ41と同じになるようにされる。そして、以降、撮影レンズ41と撮影レンズ51のズーム位置とピント位置とが常に同じになるように制御される。したがって、被写体までの撮影距離が変化したり、ズーム操作が行われると、撮影レンズ41と撮影レンズ51は同じピント位置,ズーム位置に駆動される。なお、撮影レンズ41と撮影レンズ51とのズーム位置,ピント位置が同じになるようするには、例えば各撮影レンズ41,51にズーム位置,ピント位置を検出するセンサを設けておき、撮影レンズ41側の検出結果に撮影レンズ51の検出結果が合致するように制御すればよい。
レリーズボタン19を押圧操作すると、通常撮影モードと同様に、ピント位置,シャッタ速度、ゲイン,パラメータの調節、及び電子シャッタの閉じ動作からなる露光準備動作が行われるが、この立体撮影モードでは、ピント位置,シャッタ速度、ゲインの調節と電子シャッタの閉じ動作は、第1撮影部11と第2撮影12の両方に対して行われる。
露光準備動作の完了後に、各撮影部11,12のCCDイメージセンサ42,52の電子シャッタの開閉が同時に行われ、被写体像が異なる角度から露光される。CCDイメージセンサ42,52による露光が完了すると、まずCCDイメージセンサ42からの撮影信号の出力が開始され、第1撮影部11から画像データが入力コントローラ30に送られる。入力コントローラ30は、第1撮影部11側に切り換えられており、第1撮影部11からの1フレーム分の画像データがデータバス27を介して内蔵メモリ36に送られて書き込まれる。
第1撮影部11からの画像データの送出完了後に、入力コントローラ30が第2撮影部12側に切り換えられてから、CCDイメージセンサ42からの撮影信号の出力が開始され、第2撮影部12からの1フレーム分の画像データが入力コントローラ30を介して内蔵メモリ36に送られて書き込まれる。
各撮影部11,12からの画像データが内蔵メモリ36に書き込まれた後に、各画像データが読み出されて画像処理部33,圧縮処理部34でそれぞれ画像処理,圧縮処理が施されてから、記録制御部39に送られてメモリカード40に書き込まれる。このようにして、立体撮影モードでは、レリーズボタン19の押圧操作に応答して第1,第2撮影部11,12のそれぞれで同時に静止画の撮影が行われて立体撮影が行われ、得られる2フレーム分の画像データがメモリカード40に書き込まれる。
通常連写モード及び高速連写モードで撮影を行う場合には、連写間隔を予め設定しておく。この設定は、メニューボタン23を操作して画像表示部25にメニュー画面を表示し、メニュー選択ボタン24を用いて行う。図8に設定手順の概略を示すように、通常連写間隔T1または高速連写間隔T2を選択して、連写間隔を入力すると、その連写間隔が設定メモリ13cに書き込まれる。
連写間隔を設定してから、撮影動作ボタン17を操作して連写撮影モードを選択し、さらに連写選択ボタン18を操作して通常連写モードと高速連写モードのいすれかを選択する。
例えば、通常連写モードを選択すると、第2撮影部12は休止状態となり、通常撮影モードと同様に第1撮影部11だけが動作した状態となる。レリーズボタン19を押圧操作すると、露光準備動作が行われた後に、1回目の露光がCCDイメージセンサ42によって行われ、その露光が完了するとCCDイメージセンサ42から撮影信号が出力され、それが画像データに変換されて入力コントローラ30に送られる。この通常連写モードでは、入力コントローラ30は常に第1撮影部11側となっており、第1撮影部11からの画像データは、入力コントローラ30,データバス27を介して内蔵メモリ36に書き込まれる。
1回目の露光開始の時点から、設定メモリ13cに記憶されている通常連写間隔T1が経過すると、CPU13は2回目の露光の指示を第1撮影部11に与える。この指示によりCCDイメージセンサ42によって2回目の露光が行われ、その露光の完了後にCCDイメージセンサ42から撮影信号が画像データに変換さて内蔵メモリ36に書き込まれる。
以下、同様にしてレリーズボタン19の押圧操作が解除されるまで、第1撮影部11での撮影動作が通常連写間隔T1毎に行われ、得られる画像データが内蔵メモリ36に書き込まれる。
レリーズボタン19の押圧が解除されると、通常連写モードによる一連の連続撮影が終了する。最後の撮影で得られる画像データが内蔵メモリ36に書き込まれた後に、内蔵メモリ36からは、1回目の撮影で得られた画像データから1フレーム分ずつ順番に読み出され、画像処理部33,圧縮処理部34に順次に送られる。そして、画像処理部33,圧縮処理部34でそれぞれ画像処理,圧縮処理が施されてから、記録制御部39に送られてメモリカード40に書き込まれる。このようにして、通常連写モードでは、レリーズボタン19を押圧操作している間に第1撮影部11を用いて通常連写間隔T1で連続撮影が行われ、得られる各フレームの画像データがメモリカード40に書き込まれる。
一方、高速連写モードを選択すると、立体撮影モードと同様にCPU13に制御されて第2撮影部12の撮影レンズ51のズーム位置とピント位置が第1撮影部11の撮影レンズ41と同じになるようにされる。
レリーズボタン19を押圧操作すると、ピント位置,シャッタ速度,ゲイン,パラメータの調節、及び電子シャッタを閉じ動作からなる露光準備動作が行われるが、この高速連写モードでは、ピント位置,シャッタ速度,ゲインの調節と電子シャッタの閉じ動作は、第1撮影部11と第2撮影12の両方で行われる。
露光準備動作の後に、第1撮影部11に1回目の露光の指示がCPU13から与えられ、この高速連続撮影における第1番目の露光がCCDイメージセンサ42によって行われる。その露光が完了すると、CCDイメージセンサ42から撮影信号が出力され、それが画像データに変換されて入力コントローラ30に送られる。このときに入力コントローラ30は第1撮影部11側となっており、第1撮影部11からの画像データは、入力コントローラ30,データバス27を介して内蔵メモリ36に書き込まれる。
内蔵メモリ36への第1番目の露光による得られる画像データの書き込みが完了し、第1撮影部11による第1番目の露光から高速連写間隔T2が経過すると、第2撮影部12に1回目の露光の指示がCPU13から与えられ、CCDイメージセンサ52での露光が行われる。この第2撮影部12の1回目の露光は、この高速連続撮影における第2番目の露光となる。そして、その露光が完了するとCCDイメージセンサ52から撮影信号が出力され、それが画像データに変換されて入力コントローラ30に送られる。入力コントローラ30は、第1撮影部11からの画像データの出力が完了した時点で第2撮影部12側に切り換えられており、第2撮影部12からの画像データが入力コントローラ30,データバス27を介して内蔵メモリ36に送られ書き込まれる。
上記のようにして、高速連続撮影における第2番目の画像データの内蔵メモリ36への書き込みが完了すると、入力コントローラ30が第1撮影部11側に切り換えられる。また、その露光から高速連写間隔T2が経過すると、第1撮影部11に2回目の露光、すなわち高速連続撮影における第3番目の露光の指示が与えられ、得られる画像データが内蔵メモリ36に書き込まれる。
以下、同様な手順により、レリーズボタン19の押圧操作が解除されるまで第1撮影部11と第2撮影部12とによる露光が交互に行われて、得られる画像データが順次に内蔵メモリ36に書き込まれる。
最後の撮影で得られる画像データが内蔵メモリ36に書き込まれた後に、内蔵メモリ36からは、1回目の撮影で得られた画像データから1フレーム分ずつ順番に読み出され、画像処理部33,圧縮処理部34に順次に送られ画像処理,圧縮処理が施されてから、記録制御部39に送られてメモリカード40に書き込まれる。このようにして、高速連写モードでは、レリーズボタン19を押圧操作している間に第1,第2撮影部11,12を用いて高速連写間隔T2で連続撮影が行われ、得られる各画像データがメモリカード40に書き込まれる。
上記のように高速連写モードでは、第1撮影部11による露光と第2撮影部12による露光とを交互に行うから、1つの撮影部を用いて連続撮影をする場合と比べて高速な連続撮影を行うことができる。また、立体撮影用に設けられた各撮影部11,12を利用して高速連写モードでの連続撮影をするので、その連続撮影用に撮影装置を別途設ける必要がない。
上記実施形態では、CDS/AMP回路,A/D変換器を各撮影部に設けたがこれらを各撮影部に共通にしてもよい。また、撮影部から出力される画像データを内蔵メモリにいったん書き込み、連続撮影の終了後に画像処理等を行っているが、連続撮影中に画像処理等を行ってもよい。さらに、連続撮影中にも、被写体輝度に応じて露光量の制御を行ったり、ピントの調節を行ったりしてもよい。
また、上記実施形態では、各撮影部から出力される画像データをそれぞれ共通なデータバスに出力して処理しているが、例えば各撮影部のそれぞれにデータバス、内蔵メモリを設けて処理してもよい。このようにすれば、一方の撮影部からの画像データの出力が完了していないときにも、他方の撮影部からの画像データの出力を開始することができ、より連写間隔を短くすることができる。また、上記実施形態では、撮影部を2個設けた例について説明したが、3個以上の撮影部を設け、各撮影部を高速連写間隔で順次に動作させて撮影を行うことにより、連続撮影を行ってもよい。
11,12 撮影部
13 CPU
13c 設定メモリ
40 メモリカード
41,51 撮影レンズ
42,52 CCDイメージセンサ
13 CPU
13c 設定メモリ
40 メモリカード
41,51 撮影レンズ
42,52 CCDイメージセンサ
Claims (4)
- 被写体を撮影し、得られる画像データを記録媒体に記録するデジタルカメラにおいて、
少なくとも撮影レンズ及びイメージセンサをそれぞれ有する複数の撮影部と、各撮影部を所定の連写間隔で順次に動作させて被写体を連続撮影する制御手段とを備えたことを特徴とするデジタルカメラ。 - 連写間隔を入力する操作手段と、この操作手段で入力された連写間隔を記憶する設定記憶手段とを備え、前記制御手段は、前記設定記憶手段に記憶された連写間隔で各撮影部を順次に動作させることを特徴とする請求項1記載のデジタルカメラ。
- 複数の撮影部のうちの2個の撮影部がカメラ本体の水平方向に所定の間隔で並べて配されるとともに、これら2個の撮影部で被写体を同時に撮影する立体撮影モードを備えることを特徴とする請求項1または2記載のデジタルカメラ。
- 被写体を撮影し、得られる画像データを記録媒体に記録するデジタルカメラの撮影制御方法において、
少なくとも撮影レンズ及びイメージセンサをそれぞれ有する複数の撮影部を所定の連写間隔で順次に動作させることにより被写体を連続撮影することを特徴とする撮影制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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