JP3906847B2 - 撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、撮影された画像データを例えばいわゆるメモリカードやフロッピィディスク等の記録媒体に記録する電子スチルカメラ等の撮像装置に関するものである。
近年、いわゆる写真フィルムを用いて静止画の撮影を行う通常のカメラの他に、例えばCCD(チャージ・カップルド・デバイス)等の固体撮像素子で撮像した画像をフロッピィディスク等の磁気記録媒体に記録する電子スチルカメラが製品化されている。また、上記フロッピィディスク等に代わる記録媒体として例えばいわゆるICメモリカードを使用することで装置を小型化した電子スチルカメラも存在する。
なお、上記記録媒体としていわゆるメモリカードを用いる従来の電子スチルカメラとしては、例えば特許文献1に記載されたもの(電子カメラ)がある。この公報記載のカメラは、撮影された画像データを記録する記録手段が装着されてなる電子カメラにおいて、記録すべき画像データを圧縮するための手段と、この手段に対応して設けられた圧縮モードを選択するための手段と、この手段で選択された圧縮モードで圧縮された画像データを一旦記憶するメモリと、このメモリに記憶された画像データが前記記録手段に記録できるか否かを判定する判定手段とを有し、この手段により否と判断された際に、前記メモリに記憶された画像データは前記記録手段が記録可能な状態となるまでこのメモリに保存されてなることを特徴とするものである。
特開平2−203684号公報 実願昭59−73945号(実開昭60−186771号)のマイクロフィルム 特開平3−213069号公報 特願平2−333594号(特開平4−207478号)
ところで、上記写真フィルムを用いる通常のカメラや上記電子スチルカメラのような静止画撮影用のカメラ(スチルカメラ)によって、任意の被写体を撮影する場合には、通常、上記被写体が撮影に最も好ましい状態となっている時(いわゆるシャッタチャンス)に撮影を行うことが望まれる。
しかし、上記従来のスチルカメラというものは、シャッタボタンを押した後に被写体の画像が撮影されるものである。したがって、当該カメラの使用者が、シャッタチャンスであると判断してシャッタを押した時には、上記被写体の撮影に最も好ましい状態を既に過ぎてしまっていて遅い場合がある。更に、シャッタを押す動作によって手振れを起こしてしまい、良好な撮影ができない場合もある。
また、上記写真フィルムを用いるカメラにおいては、シャッタボタンを1回押すだけで連続的に撮影が行われるいわゆる連写モードも存在するが、この場合も上記シャッタを押した時には上記シャッタチャンスを過ぎて既に遅くなっていることがあり、シャッタを押す動作により手振れが発生する虞れもある。
またさらに、上記メモリカードを使用する電子スチルカメラにおいては、上記メモリカードのメモリとして例えばいわゆるフラッシュEEPROMが使用されている。このフラッシュEEPROMは、書き込み速度が遅い(例えば画像1枚につき1分程度)ため、当該従来の電子スチルカメラは上記連写モードのような連続撮影を行うことができない。
そこで、本発明は、上述のような実情に鑑みて提案されたものであり、シャッタチャンスを逃さずに撮影を行うことができると共に、手振れを防止でき、更に連写も可能な電子スチルカメラ等の撮像装置を提供することを目的とするものである。
本発明に係る撮像装置は、上述の目的を達成するために提案されたものであり、撮像手段により撮影して得た画像データを記録媒体に記録する撮像装置において、上記画像データを記憶する1次メモリと、撮像動作をトリガするトリガ手段と、上記1次メモリへの上記画像データの書き込みを制御する制御手段と、上記制御手段の動作を設定する設定手段とを有し、上記設定手段は、上記トリガ手段によるトリガ前の画像データを記憶する上記1次メモリの第1の領域と、上記トリガ手段によるトリガ後の画像データを記憶する上記1次メモリの上記第1の領域に含まれない領域の第2の領域を設定し、上記制御手段は、上記設定手段による設定に従って、上記トリガ前の画像データを上記1次メモリの上記第1の領域に書き込み、上記トリガ後の画像データを上記1次メモリの上記第2の領域に書き込み、上記トリガ時における画像データを除く、上記1次メモリに記憶された上記トリガ動作前の画像データと上記トリガ動作後の画像データを上記記録媒体に記録することを特徴とする。
ここで、上記設定手段は、上記制御手段による上記画像データの書き込み間隔を任意に設定する機能を有し、上記設定手段が、上記トリガ手段によるトリガ前の画像データを上記1次メモリに書込む際の書き込み間隔を、上記撮像手段が上記フレーム毎の画像データを出力する間隔よりも長い間隔に設定した場合には、上記制御手段は、上記トリガ手段によるトリガ動作までは、上記設定手段により設定された上記撮像手段が上記フレーム毎の画像データを出力する間隔よりも長い間隔で上記1次メモリに画像データを書き込むことが好ましい。
本発明によれば、トリガ動作前の画像データを記憶する1次メモリの領域とトリガ動作以後の画像データを記憶する1次メモリの領域とを任意に設定するようにしたことにより、シャッタチャンスを逃さずに撮影を行うことができ、また手振れを防止でき、更に連写も可能となる。
以下、本発明の撮像装置の実施例となる電子スチルカメラについて図面を参照しながら説明する。
本発明の第1の実施例の電子スチルカメラは、図1に示す本発明の基本構成のように、撮影して得た画像データを例えばいわゆるICメモリカードやフロッピィディスク等の記録媒体10に記録する電子スチルカメラであって、上記撮影して得た画像データを記憶する1次メモリをN個(図1の例では3個の1次メモリA,B,C)有し、撮像動作をトリガするトリガ手段(例えばいわゆるレリーズスイッチ11)でのトリガ動作前(レリーズスイッチのスイッチオン前)から上記N個(3個)の1次メモリのうちのn(N≧n≧0)個の1次メモリ(図1の例では2個の1次メモリA,B)に画像データを順次記憶すると共に、上記レリーズスイッチ11のスイッチオン以後の画像データを上記N個のうちの残りのm(N≧m≧0)個の1次メモリ(図1の例では1個の1次メモリC)に記憶し、これら3個の1次メモリA,B,Cに記憶された画像データを上記記録媒体10に記録するようにしたものである。
この図1において、被写体からの光が図示を省略するレンズ系や絞り,色フィルタ等を介してCCD(チャージ・カップルド・デバイス)1に入射することで当該CCD1からは画像信号が得られる。この画像信号は、いわゆる相関2重標本化処理を行うCDS(correlated double sampling)回路2で相関2重サンプリングされ、信号処理回路12で所定の信号処理が施された後、A/D(アナログ/ディジタル)コンバータ3でディジタル信号(画像データ)に変換される。なお、本実施例では上記CCD1を全画素読み出し可能なフレームインタライン(FIT)型としている。また、タイミングジェネレータ4は、上記CCD1を駆動する駆動パルスや上記CDS回路2,信号処理回路12での信号処理に必要なパルスを発生させ、更にこのタイミングジェネレータ4は後述するメモリコントローラ8により制御されている。
上記信号処理回路12を介した上記CCD1からの例えば1フレーム毎の画像信号が上記A/Dコンバータ3によりディジタル信号とされた画像データは、上記1次メモリA,B,Cに後述するように一旦書き込まれた後、上記記録媒体10に記録される。
本発明実施例においては、上記1次メモリA,B,Cへの画像データの書き込みを例えば図2に示すようなタイミングで行うようにしている。
先ず、撮像動作をトリガするトリガ手段としての上記レリーズスイッチ11のスイッチオン前には、上記画像データを例えば上記1次メモリAと1次メモリBに交互に書き込むようにする。このような上記1次メモリA,Bへの画像データの書き込み動作は、メモリコントローラ8からの書き込みパルスP,Pに基づいて行われる。なお、上記A/Dコンバータ3から出力される画像データは図2に示すフレーム期間Fのようなタイミングとなっており、したがって上記1次メモリへの画像データの書き込みは上記フレーム期間Fのフレームf単位で行われる。
上述したように、1次メモリA,Bへ交互に画像データが書き込まれている時、例えば図2のレリーズ出力Rに示すように上記レリーズスイッチ11のスイッチオンに対応するパルスrpが上記メモリコントローラ8に供給されると、当該メモリコントローラ8は上記1次メモリAと1次メモリBへの書き込みパルスP,Pの供給を停止して新たなフレーム画像データの書き込みを止めさせ、次のフレーム(或いはフィールド)の画像データについては書き込みパルスPによって1次メモリCに書き込むように制御する。その後、上記メモリコントローラ8は上記1次メモリA,B,Cへの画像データの書き込みを停止する。なお、この図2の例では、上記パルスrpが上記1次メモリBへの画像データの書き込み途中に上記メモリコントローラ8に供給された場合を示している。
すなわち、上記1次メモリAには図2のWに示すように上記レリーズスイッチ11のオンに対応するパルスrpの前のフレームの画像データDが記憶され、上記1次メモリBには図2のWに示すように上記パルスrp入力時のフレームの画像データDが記憶され、上記1次メモリCには図2のWに示すように上記パルスrpの後のフレームの画像データDが記憶されるようになる。
上述のようにして各1次メモリA,B,Cに書き込まれた画像データD,D,Dは、上記メモリコントローラ8からの読み出し信号に基づいて読み出され、上記ICメモリカード等の記録媒体10に記録される。
以上の動作により、本実施例の電子スチルカメラにおいては、レリーズスイッチ11がオンされる前とオンされた時とオンされた後の画像データが、記録媒体10に記録されたことになる。なお、この記録媒体10への記録も上記メモリコントローラ8が行っている。
ところで、本実施例の上述した図2には、レリーズスイッチ11のオンに対応するパルスrpが1次メモリBへの画像データの書き込み途中に供給された例を示したが、このパルスrpは1次メモリAへの書き込み途中であっても、また、ブランキング期間bk中であってもよい。当該ブランキング期間bk途中に上記パルスrpが供給された場合は、例えば、当該ブランキング期間bkの前の1フレームと当該ブランキング期間bk後の2フレーム分の画像を上記1次メモリに記憶させてこれを記録媒体10に記録するようにすることができる。
また、図1の例では上記1次メモリを1次メモリA,B,Cの3種類としたが、当該1次メモリの個数をより多くしても良く、これにより上記レリーズスイッチ11のスイッチオンの前後に上述した第1の実施例よりも多くのフレームの画像データを記憶することができる。さらに、本発明の電子スチルカメラは、撮影間隔(画像データの記録間隔)を、上述した図2の例のようにフレーム(或いはフィールド)毎に連続した間隔とするのみならず、このフレーム(或いはフィールド)間隔よりも長い撮影間隔でかつ当該撮影間隔を可変とすることもでき、レリーズスイッチ11のオン前後でこの撮影間隔を変えることも可能となっている。また更に、レリーズスイッチ11のオン前後で使用する1次メモリの個数も可変することができる。その他、記録媒体10に記録する画像を、例えば1次メモリを2種のみとした場合には1次メモリAとB、又はBとC、又はAとCのように切り換えて記録することも可能である。
このようなことを実現するため、本発明の電子スチルカメラは、より具体的には、図3に示すような第2の実施例の構成となされるものである。なお、この図3には1次メモリとしてA,B,C,Dの4個を用いた例を示している。また、この図3において、図1と同じ構成要素には同一の指示符号を付し、その説明については省略する。
すなわち、この第2の実施例の電子スチルカメラは、上記第1の実施例の構成の他に、上記レリーズスイッチ11のスイッチオン前の前記n個の1次メモリへの画像データの書き込み間隔と上記レリーズスイッチ11のスイッチオン以後の前記m個の1次メモリへの画像データの書き込み間隔とを任意に設定すると共に、上記スイッチオン前の上記n個の1次メモリの個数と上記スイッチオン以後の上記m個の1次メモリの個数とを任意に設定する1次メモリ書き込み間隔設定手段及び1次メモリ個数設定手段としてのモード設定スイッチ(タイミング設定スイッチ)13を有してなるものである。
この図3に示す第2の実施例において、A/Dコンバータ3からのフレーム毎の画像データは、後述するように例えば4個の各1次メモリA,B,C,Dに送られ一旦記憶される。これら各1次メモリA,B,C,Dも上記メモリコントローラ8により制御されている。当該メモリコントローラ8は、マイクロコンピュータにより構成されており、各1次メモリA,B,C,Dへの画像データの記憶間隔や記憶される画像データのフレーム数(或いはフィールド数)を設定する上記モード設定スイッチ13と上記レリーズスイッチ11からの信号を入力とすることで、上記レリーズスイッチ11のスイッチオン前後の1次メモリへの画像データの書き込み間隔の任意の制御と、上記スイッチオン前後に使用される1次メモリの個数の任意の制御とを可能としている。また、上記メモリコントローラ8は、上記各1次メモリA,B,C,Dの他に前記タイミングジェネレータ4やA/Dコンバータ3,記録媒体10等をも制御している。
以下、この第2の実施例において、例えば、レリーズスイッチ11のスイッチオン前の1フレーム、スイッチオン後(スイッチオン時も含む)の3フレームの画像データを記録媒体10に記録する際のフローチャート(メモリコントローラ8の動作のフローチャート)を図4に示す。なお、この図4のフローチャートにおいては、上記レリーズスイッチ11がオンされる前は、上記モード設定スイッチ13で設定された書き込み間隔(例えば1フレームおきの間隔)で1次メモリA,B,Cに順次A→B→A→・・・の順で書き込みが行われる。
すなわち、この図4のフローチャートにおいて、ステップS1で上記モード設定スイッチ13によりレリーズスイッチ11のスイッチオン前(以下レリーズ前とする)に1フレーム分の画像データを記録するモードに設定される。
このステップS1の後、ステップS2では上記ステップS1で設定されたレリーズ前の設定間隔(1次メモリへの書き込み間隔)の書き込みパルスが上記メモリコントローラ8から発生される。次に、ステップS3では、上記レリーズスイッチ11がスイッチオンされたか否か(前記パルスrpが供給されたか否か)の判断がなされ、スイッチオンされていないと判断した場合(No)はステップS2に戻り、スイッチオンされたと判断した場合(Yes)にはステップS4に進む。
上記ステップS4では、上記レリーズスイッチ11のスイッチオンのタイミングが上記1次メモリAに画像データが書き込まれている途中か否か(1次メモリAへの書き込みパルス出力中か否か)の判断が行われ、当該1次メモリAに画像データが書き込まれている途中であると判断した場合(Yes)にはステップS5に進み、否と判断した場合(No)は後述するステップS7に進む。
上記ステップS5では、上記レリーズスイッチ11のスイッチオンのタイミングが上記1次メモリAに画像データが書き込まれている途中であるのでこのフレームの画像データを当該1次メモリAに書き込んだならば、次のブランキング期間で書き込みを禁止する。すなわち、上記メモリコントローラ8は、上記1次メモリA→B→A→・・・の順で行われていた書き込みを上記ブランキング期間で停止させる。これにより、1次メモリBに上記レリーズ前の1フレームの画像データが記憶されるようになる。
上記ステップS5の次のステップS6では、既に上記ステップS1で設定されたレリーズスイッチ11のスイッチオン後(以下レリーズ後とする)の設定間隔(1次メモリへの書き込み間隔)で、上記メモリコントローラ8から上記1次メモリCとDへの書き込みパルスがそれぞれ1回発生される。これにより、上記レリーズ以後のフレームの画像データは、上記1次メモリAとCとDに記憶されるようになる。
なお、この場合、1次メモリBとAの書き込み間隔は上記ステップS1で設定したレリーズ前の書き込み間隔となり、1次メモリAとCとDの書き込み間隔はレリーズ後の設定間隔となる。
その後、各1次メモリA,B,C,Dに記憶された画像データを、ステップS12で上記記録媒体10に送って記録する。
また、上記ステップS4で否(No)と判断されてステップS7に進むと、当該ステップS7では、上記レリーズスイッチ11のスイッチオンのタイミングが上記1次メモリAと1次メモリBへの書き込みパルスの間か否かの判断がなされる。当該ステップS7において上記スイッチオンのタイミングが上記1次メモリAとBへの書き込みパルスの間であると判断した場合(Yes)はステップS8に進み、否と判断した場合(No)は後述するステップS10に進む。
上記ステップS7でYesと判断してステップS8に進むと、当該ステップS8では上記メモリコントローラ8が直ちに上記1次メモリA→B→A→・・・の順で行われていた書き込みを停止させる。これにより、1次メモリAに上記レリーズ前の1フレームの画像データが記憶されるようになる。
上記ステップS8の次のステップS9では、既に上記ステップS1で設定されたレリーズ後の設定間隔(1次メモリへの書き込み間隔)で、上記メモリコントローラ8から上記1次メモリCとDへの書き込みパルスをそれぞれ1回発生する。これにより、上記レリーズ後のフレームの画像データは、上記1次メモリBとCとDに記憶されるようになる。
なお、この場合、1次メモリAとBとCとDの書き込み間隔は上記ステップS41で設定したレリーズ後の書き込み間隔となる。
その後、各1次メモリA,B,C,Dに記憶された画像データを、上記ステップS12で上記記録媒体10に送って記録する。
また、上記ステップS7で否(No)と判断されてステップS10に進むと、当該ステップS10では、上記レリーズスイッチ11のスイッチオンのタイミングが上記1次メモリBに画像データが書き込まれている途中であるのでこのフレームの画像データを当該1次メモリBに書き込んだならば、次のブランキング期間で書き込みを禁止する。すなわち、上記メモリコントローラ8は、上記1次メモリA→B→A→・・・の順で行われていた書き込みを上記ブランキング期間で停止させる。これにより、1次メモリAに上記レリーズ前の1フレームの画像データが記憶されるようになる。
上記ステップS10の次のステップS11では、既に上記ステップS1で設定されたレリーズ後の設定間隔(1次メモリへの書き込み間隔)で、上記メモリコントローラ8から上記1次メモリCとDへの書き込みパルスをそれぞれ1回発生する。これにより、上記レリーズ以後のフレームの画像データは、上記1次メモリBとCとDに記憶されるようになる。
なお、この場合、1次メモリAとBの書き込み間隔は上記ステップS1で設定したレリーズ前の書き込み間隔となり、1次メモリBとCとDの書き込み間隔はレリーズ後の設定間隔となる。
その後、各1次メモリA,B,C,Dに記憶された画像データを、ステップS12で上記記録媒体10に送って記録する。
また、上記第2の実施例において、例えば、レリーズスイッチ11のスイッチオン前の2フレーム、スイッチオン後(スイッチオン時も含む)の2フレームの画像データを記録媒体10に記録する際のフローチャートを図5に示す。なお、この図5のフローチャートにおいては、上記レリーズスイッチ11がオンされる前は、上記モード設定スイッチ13で設定された書き込み間隔(例えば1フレームおきの間隔)で1次メモリA,B,Cに順次A→B→C→A→・・・の順で書き込みが行われる。
すなわち、この図5のフローチャートにおいて、ステップS41で上記モード設定スイッチ13によりレリーズスイッチ11のスイッチオン前(レリーズ前)に2フレーム分の画像データを記録するモードに設定される。
このステップS41の後、ステップS42では上記ステップS41で設定されたレリーズ前の設定間隔(1次メモリへの書き込み間隔)の書き込みパルスが上記メモリコントローラ8から発生される。次に、ステップS43では、上記レリーズスイッチ11がスイッチオンされたか否か(前記パルスrpが供給されたか否か)の判断がなされ、スイッチオンされていないと判断した場合(No)はステップS42に戻り、スイッチオンされたと判断した場合(Yes)にはステップS44に進む。
上記ステップS44では、上記レリーズスイッチ11のスイッチオンのタイミングが上記1次メモリAに画像データが書き込まれている途中か否か(1次メモリAへの書き込みパルス出力中か否か)の判断が行われ、当該1次メモリAに画像データが書き込まれている途中であると判断した場合(Yes)にはステップS45に進み、否と判断した場合(No)は後述するステップS47に進む。
上記ステップS45では、上記レリーズスイッチ11のスイッチオンのタイミングが上記1次メモリAに画像データが書き込まれている途中であるのでこのフレームの画像データを当該1次メモリAに書き込んだならば、次のブランキング期間で書き込みを禁止する。すなわち、上記メモリコントローラ8は、上記1次メモリA→B→C→A→・・・の順で行われていた書き込みを上記ブランキング期間で停止させる。これにより、1次メモリBとCに上記レリーズ前の2フレームの画像データが記憶されるようになる。
上記ステップS45の次のステップS46では、既に上記ステップS41で設定されたレリーズスイッチ11のスイッチオン後(レリーズ後)の設定間隔(1次メモリへの書き込み間隔)で、上記メモリコントローラ8から上記1次メモリDへの書き込みパルスが1回発生される。これにより、上記レリーズ以後のフレームの画像データは、上記1次メモリAと1次メモリDに記憶されるようになる。
なお、この場合、1次メモリBとCとAの書き込み間隔は上記ステップS41で設定したレリーズ前の書き込み間隔となり、1次メモリAと1次メモリDの書き込み間隔はレリーズ後の設定間隔となる。
その後、各1次メモリA,B,C,Dに記憶された画像データを、ステップS61で上記記録媒体10に送って記録する。
また、上記ステップS44で否(No)と判断されてステップS47に進むと、当該ステップS47では、上記レリーズスイッチ11のスイッチオンのタイミングが上記1次メモリAと1次メモリBへの書き込みパルスの間か否かの判断がなされる。当該ステップS47において上記スイッチオンのタイミングが上記1次メモリAとBへの書き込みパルスの間であると判断した場合(Yes)はステップS48に進み、否と判断した場合(No)は後述するステップS50に進む。
上記ステップS47でYesと判断してステップS48に進むと、当該ステップS48では上記メモリコントローラ8が直ちに上記1次メモリA→B→C→A→・・・の順で行われていた書き込みを停止させる。これにより、1次メモリAとCに上記レリーズ前の2フレームの画像データが記憶されるようになる。
上記ステップS48の次のステップS49では、既に上記ステップS41で設定されたレリーズ後の設定間隔(1次メモリへの書き込み間隔)で、上記メモリコントローラ8から上記1次メモリBとDへの書き込みパルスをそれぞれ1回発生する。これにより、上記レリーズ後のフレームの画像データは、上記1次メモリBと1次メモリDに記憶されるようになる。
なお、この場合、1次メモリAとCの書き込み間隔は上記ステップS41で設定したレリーズ前の書き込み間隔となり、1次メモリAとBとDの書き込み間隔はレリーズ後の設定間隔となる。
その後、各1次メモリA,B,C,Dに記憶された画像データを、上記ステップS61で上記記録媒体10に送って記録する。
また、上記ステップS47で否(No)と判断されてステップS50に進むと、当該ステップS50では、上記レリーズスイッチ11のスイッチオンのタイミングが上記1次メモリBに画像データが書き込まれている途中か否か(1次メモリBへの書き込みパルス出力中か否か)の判断が行われ、当該1次メモリBに画像データが書き込まれている途中であると判断した場合(Yes)にはステップS51に進み、否と判断した場合(No)は後述するステップS53に進む。
上記ステップS51では、上記レリーズスイッチ11のスイッチオンのタイミングが上記1次メモリBに画像データが書き込まれている途中であるのでこのフレームの画像データを当該1次メモリBに書き込んだならば、次のブランキング期間で書き込みを禁止する。すなわち、上記メモリコントローラ8は、上記1次メモリA→B→C→A→・・・の順で行われていた書き込みを上記ブランキング期間で停止させる。これにより、1次メモリAとCに上記レリーズ前の2フレームの画像データが記憶されるようになる。
上記ステップS51の次のステップS52では、既に上記ステップS41で設定されたレリーズ後の設定間隔(1次メモリへの書き込み間隔)で、上記メモリコントローラ8から上記1次メモリDへの書き込みパルスを1回発生する。これにより、上記レリーズ以後のフレームの画像データは、上記1次メモリBと1次メモリDに記憶されるようになる。
なお、この場合、1次メモリAとCとBの書き込み間隔は上記ステップS41で設定したレリーズ前の書き込み間隔となり、1次メモリBと1次メモリDの書き込み間隔はレリーズ後の設定間隔となる。
その後、各1次メモリA,B,C,Dに記憶された画像データを、ステップS61で上記記録媒体10に送って記録する。
ここで、例えば上記ステップS50でYesと判断された場合のこの第2の実施例における上記1次メモリA,B,C,Dへの画像データの書き込みは、図6に示すようなタイミングとなる。なお、この図6においては前述した図2と同一の符号を用いている。
すなわちこの図6のタイミングチャートにおいて、先ず、上記レリーズスイッチ11のスイッチオン前の上記1次メモリA,B,Cへの画像データの書き込み動作は、上記メモリコントローラ8からのレリーズ前の書き込み間隔Sbの書き込みパルスP,P,Pに基づいて行われる。
上述したように、レリーズ前の書き込み間隔Sbで1次メモリA,B,Cへ順次画像データが書き込まれている時、例えば上記レリーズスイッチ11のスイッチオンに対応するパルスrpが上記メモリコントローラ8に供給されると、当該メモリコントローラ8は上記1次メモリAとBとCへの書き込みパルスP,P,Pの供給を停止して新たなフレーム画像データの書き込みを止めさせ、次のフレーム(或いはフィールド)の画像データについてはレリーズ後の書き込み間隔Saの書き込みパルスPによって1次メモリDに書き込むように制御する。その後、上記メモリコントローラ8は上記1次メモリA,B,C,Dへの画像データの書き込みを停止する。
すなわち、上記1次メモリAには図6のWに示すように上記レリーズスイッチ11のオンに対応するパルスrpの前のフレームの画像データDが上記レリーズ前の書き込み間隔Sbで記憶され、上記1次メモリBには図6のWに示すように上記パルスrp入力時のフレームの画像データDが上記レリーズ前の書き込み間隔Sbで記憶され、上記1次メモリCには図6のWに示すように上記パルスrpの前のフレームの画像データDが上記レリーズ前の書き込み間隔Sbで記憶され、上記1次メモリDには図6のWに示すように上記パルスrpの後のフレームの画像データDが上記レリーズ後の書き込み間隔Saで記憶されるようになる。
上述のようにして各1次メモリA,B,Cに書き込まれた画像データD,D,D,Dが、上記メモリコントローラ8からの読み出し信号に基づいて読み出され、上記ICメモリカード等の記録媒体10に記録される。
再び図5に戻って、上記ステップS50で否(No)と判断されてステップS53に進むと、当該ステップS53では、上記レリーズスイッチ11のスイッチオンのタイミングが上記1次メモリBと1次メモリCへの書き込みパルスの間か否かの判断がなされる。当該ステップS53において上記スイッチオンのタイミングが上記1次メモリBとCへの書き込みパルスの間であると判断した場合(Yes)はステップS54に進み、否と判断した場合(No)は後述するステップS56に進む。
上記ステップS53でYesと判断してステップS54に進むと、当該ステップS54では上記メモリコントローラ8が直ちに上記1次メモリA→B→C→A→・・・の順で行われていた書き込みを停止させる。これにより、1次メモリAとBに上記レリーズ前の2フレームの画像データが記憶されるようになる。
上記ステップS54の次のステップS55では、既に上記ステップS41で設定されたレリーズ後の設定間隔(1次メモリへの書き込み間隔)で、上記メモリコントローラ8から上記1次メモリCとDへの書き込みパルスをそれぞれ1回発生する。これにより、上記レリーズ後のフレームの画像データは、上記1次メモリCと1次メモリDに記憶されるようになる。
なお、この場合、1次メモリAとBの書き込み間隔は上記ステップS41で設定したレリーズ前の書き込み間隔となり、1次メモリBとCとDの書き込み間隔はレリーズ後の設定間隔となる。
その後、各1次メモリA,B,C,Dに記憶された画像データを、上記ステップS61で上記記録媒体10に送って記録する。
また、上記ステップS53で否(No)と判断されてステップS56に進むと、当該ステップS56では、上記レリーズスイッチ11のスイッチオンのタイミングが上記1次メモリCに画像データが書き込まれている途中か否か(1次メモリCへの書き込みパルス出力中か否か)の判断が行われ、当該1次メモリCに画像データが書き込まれている途中であると判断した場合(Yes)にはステップS58に進み、否と判断した場合(No)は後述するステップS59に進む。
上記ステップS57では、上記レリーズスイッチ11のスイッチオンのタイミングが上記1次メモリCに画像データが書き込まれている途中であるのでこのフレームの画像データを当該1次メモリCに書き込んだならば、次のブランキング期間で書き込みを禁止する。すなわち、上記メモリコントローラ8は、上記1次メモリA→B→C→A→・・・の順で行われていた書き込みを上記ブランキング期間で停止させる。これにより、1次メモリAとBに上記レリーズ前のフレームの画像データが記憶されるようになる。
上記ステップS57の次のステップS58では、既に上記ステップS41で設定されたレリーズ後の設定間隔(1次メモリへの書き込み間隔)で、上記メモリコントローラ8から上記1次メモリDへの書き込みパルスを1回発生する。これにより、上記レリーズ以後のフレームの画像データは、上記1次メモリCと1次メモリDに記憶されるようになる。
なお、この場合、1次メモリAとBとCの書き込み間隔は上記ステップS41で設定したレリーズ前の書き込み間隔となり、1次メモリCと1次メモリDの書き込み間隔はレリーズ後の設定間隔となる。
その後、各1次メモリA,B,C,Dに記憶された画像データを、ステップS61で上記記録媒体10に送って記録する。
また、上記ステップS56で否(No)と判断されてステップS59に進むと、当該ステップS59では、上記メモリコントローラ8が直ちに上記1次メモリA→B→C→A→・・・の順で行われていた書き込みを停止させる。これにより、1次メモリBとCに上記レリーズ前の2フレームの画像データが記憶されるようになる。
上記ステップS59の次のステップS60では、既に上記ステップS41で設定されたレリーズ後の設定間隔(1次メモリへの書き込み間隔)で、上記メモリコントローラ8から上記1次メモリAとDへの書き込みパルスをそれぞれ1回発生する。これにより、上記レリーズ後のフレームの画像データは、上記1次メモリAと1次メモリDに記憶されるようになる。
なお、この場合、1次メモリBとCの書き込み間隔は上記ステップS41で設定したレリーズ前の書き込み間隔となり、1次メモリCとAとDの書き込み間隔はレリーズ後の設定間隔となる。
その後、各1次メモリA,B,C,Dに記憶された画像データを、上記ステップS61で上記記録媒体10に送って記録する。
さらに、上記第2の実施例において、例えば、レリーズスイッチ11のスイッチオン前のみの各フレームの画像データを記録媒体10に記録する際のフローチャートを図7に示す。なお、この図7のフローチャートにおいて、上記レリーズスイッチ11がオンされる前としては、上記モード設定スイッチ13で設定された書き込み間隔(例えば1フレームおきの間隔)で、例えば、前述の図4の例のように2つの1次メモリA,BをA→B→A→・・・のように交互に書き込みを行う場合と、前述の図5の例のように3つの1次メモリA,B,Cを順次A→B→C→A→・・・の順で書き込む場合と、4つの1次メモリA,B,C,Dを順次A→B→C→D→A・・・の順で書き込む場合とが考えられる。この図7のフローチャートの例では、上記4つの1次メモリA,B,C,Dを順次A→B→C→D→A→・・・の順で書き込む場合を例に挙げている。
すなわち、この図7のフローチャートにおいて、ステップS21で上記モード設定スイッチ13によりレリーズ前のフレームの画像のみを記録するモードに設定する。
このステップS21の後、ステップS22では上記ステップS21で設定されたレリーズ前の設定間隔(1次メモリへの書き込み間隔)で上記メモリコントローラ8から各1次メモリA,B,C,Dへの書き込みパルスが発生される。次に、ステップS23では、上記レリーズスイッチ11がスイッチオンされたか否か(前記パルスrpが供給されたか否か)の判断がなされ、スイッチオンされていないと判断した場合(No)はステップS22に戻り、スイッチオンされたと判断した場合(Yes)にはステップS24に進む。
上記ステップS24では、上記レリーズスイッチ11のスイッチオンのタイミングが上記1次メモリA,B,C,Dの何れかに画像データが書き込まれている途中か否か(1次メモリA,B,C,Dへの書き込みパルス出力中か否か)の判断が行われ、各1次メモリの何れかに画像データが書き込まれている途中であると判断した場合(Yes)にはステップS25に進み、否と判断した場合(No)は後述するステップS26に進む。
上記ステップS25では、上記レリーズスイッチ11のスイッチオンのタイミングが上記各1次メモリの何れかに画像データが書き込まれている途中であるのでこのフレームの画像データを当該1次メモリに書き込んだならば、次のブランキング期間で書き込みを禁止する。すなわち、上記メモリコントローラ8は、上記1次メモリA→B→C→D→A→・・・の順で行われていた書き込みを上記ブランキング期間で停止させる。これにより、各1次メモリに上記レリーズ前の各フレームの画像データが上記ステップS21で設定された書き込み間隔で記憶されるようになる。
また、上記ステップS24で否(No)と判断されてステップS26に進むと、当該ステップS26では、上記メモリコントローラ8が直ちに上記1次メモリA→B→C→D→A→・・・の順で行われていた書き込みを停止させる。これにより、各1次メモリに上記レリーズ前の各フレームの画像データが上記ステップS21で設定された書き込み間隔で記憶されるようになる。
その後、各1次メモリA,B,C,Dに記憶された画像データを、ステップS27で上記記録媒体10に送って記録する。
またさらに、上記第2の実施例において、例えば、レリーズスイッチ11のスイッチオン後のみの各フレームの画像データを記録媒体10に記録する際のフローチャートを図8に示す。このようにレリーズ後のみ記録する場合には、レリーズ前に各1次メモリに画像データを記憶する必要はない。もちろん、レリーズ前に各1次メモリに画像データを記憶するように制御しておいても構わない。また、レリーズ後の各フレームの画像データが記憶される1次メモリとしては、1個,2個,3個,4個の何れでもよいが、この図8のフローチャートの例では、4個の1次メモリに書き込む場合を例に挙げている。
すなわち、この図8のフローチャートにおいて、ステップS31で上記モード設定スイッチ13によりレリーズ後のフレームの画像のみを記録するモードに設定する。
このステップS31の後、ステップS32では上記レリーズスイッチ11がスイッチオンされたか否か(前記パルスrpが供給されたか否か)の判断がなされ、スイッチオンされていないと判断した場合(No)は当該ステップS32の判断を繰り返し、スイッチオンされたと判断した場合(Yes)にはステップS33に進む。
上記ステップS33では、各1次メモリに上記レリーズ後の各フレームの画像データが上記ステップS31で設定された書き込み間隔で記憶されるようになる。その後、各1次メモリA,B,C,Dに記憶された画像データを、ステップS34で上記記録媒体10に送って記録する。
上述したようなことから、本発明の各実施例の電子スチルカメラによれば、1次メモリを複数持つことにより、レリーズ前とレリーズ以後の画像データを記憶できるため、シャッタチャンスを逃さずに撮影を行うことができ、シャッタオン時の画像データを使わないようにすれば手振れ防止にもなる。また、撮影間隔を自由に設定でき、さらに、記録媒体10が例えばフラッシュメモリ等の書き込み速度の遅いものであったとしても連写と同様の効果を得ることが可能となっている。
また、上述した各実施例では、上記信号処理回路12をA/Dコンバータ3の前段に設けているが、例えば前述した図1の構成に対応する図9に示す第3の実施例のように、信号処理回路22を1次メモリの後段に設けるようにすることも可能である。
更に、各実施例において、上記記録媒体10に記録される画像データは、例えば圧縮したものとすることもできる。この場合、例えば当該記録媒体10の前段にデータ圧縮回路を設けるようにする。これにより、記録媒体10に記録される画像の枚数を多くすることが可能となる。
なお、上述した各実施例のCCD1は、フレームインタライン型(FIT型)としているが、例えばインターライン型のCCDを用い、フィールド画像として処理,記憶するようにしてもよい。また、このCCDは単板であっても2板,3板等の多板であってもよい(シャッタ機能は電子シャッタとする)。
また、図1及び図3の信号処理回路12は、例えば図示を省略したカメラ部をアナログカメラとして構成した場合にはガンマ補正,ホワイトバランス等のアナログ処理を行うものとする。また、前記図9のような場合は、上記信号処理回路22は上記処理をディジタル的に処理するものとすることも可能である。
従って、本発明の実施の形態となる電子スチルカメラによれば、撮影された画像データをそれぞれ記憶可能なN個の1次メモリを有しており、トリガ動作前からこれらN個の1次メモリのうちのn個の1次メモリに画像データを記憶することで、トリガ動作前の画像を後に取り出すことができ、したがってシャッタチャンスに遅れない画像が得られる。また、N個のうちの残りのm個の1次メモリにトリガ動作以後の画像データを記憶することで、連写に対応する画像を取り出すことができる。
以上の説明からも明らかなように、本発明の実施の形態となる電子スチルカメラは、撮影して得た画像データを記録媒体に記録する電子スチルカメラであって、上記撮影して得た画像データを例えばフレーム或いはフィールド単位で記憶する1次メモリをN個有し、撮像動作をトリガするトリガ手段(例えばいわゆるレリーズスイッチ)でのトリガ動作前から上記N個の1次メモリのうちのn(N≧n≧0)個の1次メモリに画像データを順次記憶すると共に、上記トリガ動作以後の画像データを上記N個のうちの残りのm(N≧m≧0)個の1次メモリに記憶し、上記N個の1次メモリに記憶された画像データの全て或いは幾つかを上記記録媒体に記録するようにしたものである。
また、本発明の実施の形態となる電子スチルカメラは、上記トリガ動作前の上記n個の1次メモリへの画像データの書き込み間隔と、上記トリガ動作以後の上記m個の1次メモリへの画像データの書き込み間隔とを任意に設定する1次メモリ書き込み間隔設定手段を有している。
さらに、本発明の実施の形態となる電子スチルカメラは、上記トリガ動作前の上記n個の1次メモリの個数と、上記トリガ動作以後の上記m個の1次メモリの個数とを任意に設定する1次メモリ個数設定手段を有している。
すなわち、本発明の実施の形態となる電子スチルカメラは、電子シャッタの機能を有する固体撮像素子と、複数の1次メモリとを有し、上記固体撮像素子からの画像データが指定された間隔で順次1次メモリに記録されるようになっていると共に、レリーズスイッチが押される前と後の画像データがこれら1次メモリに記憶されるものである。なお、この電子スチルカメラにおける画像信号処理は、上記固体撮像素子からの画像信号をA/D(アナログ/ディジタル)変換する前にアナログ的に行う場合と、上記固体撮像素子からの画像信号をA/D変換した後で1次メモリへの書き込み前に行う場合と、上記固体撮像素子からの画像信号をA/D変換して1次メモリへ書き込んだ後この1次メモリから読み出した画像データに対して行う場合とが考えられる。
本発明の実施の形態となる電子スチルカメラによれば、撮影して得た画像データを記憶する1次メモリをN個有し、撮像動作をトリガするトリガ動作前からN個の1次メモリのうちのn個の1次メモリに画像データを順次記憶すると共に、トリガ動作以後の画像データをN個のうちの残りのm個の1次メモリに記憶し、N個の1次メモリに記憶された画像データを記録媒体に記録するようにし、更に、トリガ動作前のn個の1次メモリへの画像データの書き込み間隔とトリガ動作以後のm個の1次メモリへの画像データの書き込み間隔とを任意に設定すると共に、トリガ動作前のn個の1次メモリの個数とトリガ動作以後のm個の1次メモリの個数とを任意に設定するようにしたことにより、シャッタチャンスを逃さずに撮影を行うことができ、また手振れを防止でき、更に連写も可能となる。
本発明の第1の実施例の電子スチルカメラの基本構成を示すブロック回路図である。 第1の実施例の電子スチルカメラにおける1次メモリへの書き込みの一例を示すタイミングチャートである。 本発明の第2の実施例の電子スチルカメラの具体的構成を示すブロック回路図である。 レリーズ前に1フレームを記録する場合の動作を説明するためのフローチャートである。 レリーズ前に2フレームを記録する場合の動作を説明するためのフローチャートである。 図5のフローチャートにおける1次メモリへの書き込みの一例を示すタイミングチャートである。 レリーズ前のみ記録する場合の動作を説明するためのフローチャートである。 レリーズ後のみ記録する場合の動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の第3の実施例の電子スチルカメラの具体的構成を示すブロック回路図である。
符号の説明
1 CCD、 2 CDS回路、 3 A/Dコンバータ、 4 タイミングジェネレータ、 8 メモリコントローラ、 10 記録媒体、 11 レリーズスイッチ、 12,22 信号処理回路、 13 モード設定スイッチ、 A,B,C,D 1次メモリ

Claims (2)

  1. 撮像手段により撮影して得た画像データを記録媒体に記録する撮像装置において、
    上記画像データを記憶する1次メモリと、
    撮像動作をトリガするトリガ手段と、
    上記1次メモリへの上記画像データの書き込みを制御する制御手段と、
    上記制御手段の動作を設定する設定手段とを有し、
    上記設定手段は、上記トリガ手段によるトリガ前の画像データを記憶する上記1次メモリの第1の領域と、上記トリガ手段によるトリガ後の画像データを記憶する上記1次メモリの上記第1の領域に含まれない領域の第2の領域を設定し、
    上記制御手段は、上記設定手段による設定に従って、上記トリガ前の画像データを上記1次メモリの上記第1の領域に書き込み、上記トリガ後の画像データを上記1次メモリの上記第2の領域に書き込み、上記トリガ時における画像データを除く、上記1次メモリに記憶された上記トリガ動作前の画像データと上記トリガ動作後の画像データを上記記録媒体に記録すること
    を特徴とする撮像装置。
  2. 上記設定手段は、上記制御手段による上記画像データの書き込み間隔を任意に設定する機能を有し、
    上記設定手段が、上記トリガ手段によるトリガ前の画像データを上記1次メモリに書込む際の書き込み間隔を、上記撮像手段が上記フレーム毎の画像データを出力する間隔よりも長い間隔に設定した場合には、
    上記制御手段は、上記トリガ手段によるトリガ動作までは、上記設定手段により設定された上記撮像手段が上記フレーム毎の画像データを出力する間隔よりも長い間隔で上記1次メモリに画像データを書き込むこと
    を特徴とする請求項1記載の撮像装置。
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