JP4445662B2 - 電子カメラ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、たとえばCCD2次元イメージセンサなどの半導体撮像素子により被写体像を撮影する電子カメラに係り、特に、時間的に連続した画像を撮影するいわゆる連写時にあっても、被写体を確認するためのモニタ用のいわゆるスルー画像を継続的に表示することを可能とした電子カメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、被写体像を撮像光学系により半導体撮像素子、たとえばCCD2次元イメージセンサ上に結像して電気信号に変換し、これにより得られた被写体像の画像データを半導体メモリなどの記録媒体に記録する、いわゆる電子カメラが広く普及しつつある。
【0003】
この種の電子カメラは、撮影時に被写体を確認したり、あるいは再生時に撮影画像を観賞するためのモニタ、たとえばカラー液晶ディスプレイや電子ビューファインダなどを備えている。そして、この被写体の確認のためにモニタに表示する画像は、即時性が強く要求されることから、この種の電子カメラでは、被写体像の画像データを間引きしてCCD2次元イメージセンサから読み出す機能を有している。つまり、(画質は低下させてしまうが)1回の読み出し時間を短くすることにより、時間的に連続した画像をあたかも動画像のように表示する、いわゆるスルー画像表示をタイムラグの少ない被写体像を用いて行うことを可能としているわけである。
【0004】
また、この種の電子カメラの中には、複数の画像を連続して撮影する、いわゆる連写機能を備えるものも存在する。この連写機能は、たとえばレリーズボタンが全押しされている間、画像の撮影を繰り返し実行するものであり、この連写機能を利用すれば、ユーザは、たとえばシャッタチャンスを逃すことなく、所望の画像を容易に撮影することが可能となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、この連写機能を利用した撮影の最中は、記録用に高画質な画像データをCCD2次元イメージセンサから読み出さなければ、つまり全画素分の画像データ読み出しを行わなければならない。したがって、この間は、スルー画像表示を行うための間引き読み出しを行うことができず、たとえばモニタによる被写体像の表示を一時的に中断したり、あるいは撮影開始直前の被写体像を表示し続けたりせざるを得ないといった問題があった。
【0006】
この発明はこのような事情を考慮してなされたものであり、時間的に連続した画像を撮影するいわゆる連写時にあっても、被写体を確認するためのモニタ用のいわゆるスルー画像を継続的に表示することを可能とした電子カメラを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するために、この発明の電子カメラは、時間的に連続した画像を撮影する連写機能を有する、半導体撮像素子により画像を撮影する電子カメラにおいて、前記半導体撮像素子から画素情報を間引きして読み出し、または、前記半導体撮像素子から全画素の画素情報を読み出すように前記半導体撮像素子からの画素情報読み出しを制御する画素情報読み出し制御手段と、前記連写機能を用いた撮影開始前および終了後は、前記画素情報読み出し制御手段の制御により間引き読み出しされた画像情報から得られる画像から被写体を確認するための時間的に連続したモニタ用の画像を作成し、前記連写機能を用いた撮影中は、前記画素情報読み出し制御手段の制御により間引き読み出しされた画像情報から得られる画像と全画素読み出しされた画素情報から得られる画像とを時系列に混在させて前記モニタ用の画像を作成するスルー画像作成手段とを具備することを特徴とする。
【0012】
この発明の電子カメラにおいては、連写の最中、全画素読み出しされた画像データを用いてスルー画像表示を行うことに加えて、撮影の合間に間引き読み出しされた画像データを用いてスルー画像表示を行うことによって、より遅延の小さい、つまり即時性の高い被写体像を確認用に提示することが可能となる。
【0013】
また、この発明の電子カメラは、時間的に連続した画像を撮影する連写機能と、撮影画像の確認のためにその撮影直後に表示するレックビュー機能とを有し、半導体撮像素子により画像を撮影する電子カメラにおいて、前記半導体撮像素子から画素情報を間引きして読み出し、または、前記半導体撮像素子から全画素の画素情報を読み出すように前記半導体撮像素子からの画素情報読み出しを制御する画素情報読み出し制御手段と、前記レックビュー機能が有効に設定された状態で前記連写機能を用いた撮影が行われたときに、前記画素情報読み出し制御手段の制御により全画素読み出しされた画素情報から得られる画像を前記確認用に表示するとともに、この確認用の表示の合間に、前記画素情報読み出し制御手段の制御により間引き読み出しされた画素情報から得られる画像を被写体のモニタ用に表示する表示制御手段とを具備することを特徴とする。
【0014】
この発明の電子カメラにおいては、撮影画像を確認のためにその撮影直後に表示する、いわゆるレックビュー機能を有効にした状態で連写を行った時も、この確認用の表示の合間にスルー画像表示を行うため、ユーザに被写体像を継続的に確認させることが可能となる。
【0015】
また、前記表示制御手段は、前記連写機能を用いた撮影の時間的な間隔に応じて、前記確認用に表示する画像の表示時間を制御する手段を備えることが望ましい。これにより、レックビュー機能による撮影画像の確認とスルー画像表示機能による被写体像の確認とをバランスよく両立させることが可能となる。
【0016】
また、前記表示制御手段は、前記確認用の表示である旨を告知するための所定のマークまたはテキストを前記確認用に表示する画像に付す手段を備えることが望ましい。これにより、表示中の画像がレックビュー機能による撮影画像なのかスルー画像表示機能による被写体像なのかを認識させることが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照してこの発明の実施形態を説明する。
【0018】
図1は、この発明の実施形態に係る電子カメラのブロック図である。
【0019】
図1に示すように、この電子カメラは、レンズおよび絞り17を介して入射した被写体像を電気信号に変換するCCD2次元カラーイメージセンサ(以下、単にCCDという)1と、このCCD1の出力からリセット雑音等を除去するための相関2重サンプリング回路(CDS)2と、このCDS2の出力のゲインを調整するゲインコントロールアンプ(AMP)3と、このAMP3の出力信号をデジタル信号に変換するアナログデジタル変換器(A/D)4と、デジタル信号に変換された画像信号に各種の処理を施すプロセス処理回路5と、CCD1を駆動するための各種の転送パルス等の駆動信号を出力すると共に、CDS2でのサンプルホールド用のパルスを出力し、さらにA/D4でA/D変換を行うためのタイミングパルスを出力するタイミングジェネレータ(TG)6と、このTG6と後述するCPU8との同期をとるための信号を発生するシグナルジェネレータ(SG)7と、CCD1の読み出し制御手段を構成すると共に、カメラ全体についてタイミング等を含む各種の制御を行う例えばマイクロコンピュータを備えたシステムコントローラ8と、プロセス処理回路5から出力されるCCD1の画素データや、後述する記録媒体16から圧縮伸長回路15を経て供給される画像データを蓄積するメモリを構成するDRAM9と、レンズおよび絞り17による自動合焦を制御するためのオートフォーカス回路(AF)10と、CCD1に結像される被写体像の測光を行うための自動露出制御回路(AE)11と、ホワイトバランスを自動的に制御するためのオートホワイト回路(AWB)12と、このカメラに内蔵されているモニタである液晶表示装置13と、外部のモニタ等の表示装置に画像信号等を出力するための外部表示用端子14と、DRAM9に蓄積された1フレーム分の画像データを後述する記録媒体16にデータ量を減らして記録するために圧縮し、また、この記録媒体16から読み出した圧縮された画像データを伸長する圧縮伸長回路15と、静止画データを記録する記録媒体16とを有する。
【0020】
また、システムコントローラ8には、図示しないレリーズボタンが押下されたときにトリガを発生させるレリーズスイッチ18のほか、被写体を照明するためのストロボ装置19が接続されている。
【0021】
このカメラにおいて、記録媒体16に画像を記録する際には、CCD1からCDS2、AMP3、A/D4およびプロセス処理回路5を介し、CCD1で得られた画像データをCCD1より画素数の少ない液晶表示装置13に表示するために画素サイズを変換するリサイズ等の表示用処理が施されて出力される画像データが、たとえば液晶表示装置13に供給されて表示される。これにより、ユーザは、この液晶表示装置13を見ながら被写体の構図等を決定することができる。そして、この状態で、レリーズボタンが押下されると、プロセス処理回路5からDRAM9を介して圧縮伸長回路15に供給されている画像データが圧縮されて記録媒体16に記録される。
【0022】
また、記録媒体16に記録されている画像データを再生する際には、記録媒体16から読み出された圧縮データが圧縮伸長回路15で伸長処理されてDRAM9に書き込まれ、このDRAM9に書き込まれた画像データがプロセス処理回路5によりCCD1で得られた画像データをCCD1より画素数の少ない液晶表示装置13に表示するために画素サイズを変換するリサイズ等の表示用処理が施されて液晶表示装置13や外部表示用端子14を経て外部表示装置に供給されて静止画として再生される。
【0023】
この記録媒体16に画像を記録する際に行われる、画像データの液晶表示装置13の表示が、いわゆるスルー画像表示であり、このスルー画像表示で被写体をリアルタイムに提示するために、システムコントローラ8は、CCD1から画像データを数ラインごとに1ラインだけ間引きして読み出すように制御を行う(間引き読み出し)。この時の所要時間は、たとえば1/30秒であり、この間引き読み出しされた画像データを利用することにより、たとえば1/15秒の時間を要するCCD1から画像データをすべて読み出す場合(全画素読み出し)と比較して、遅延時間の少ないより即時性の高いスルー画像表示を可能としている。
【0024】
また、このカメラは、レリーズボタンが押下されている間、時間的に連続した画像を撮影する連写機能を備えている。そして、この連写機能を用いた撮影の最中は、高画質な画像データを必要とするため、システムコントローラ8は、全画素読み出しを行うようにCCD1からの画像データの読み出しを制御する。したがって、この間、スルー画像表示に利用する画像データを得るための間引き読み出しは行えず、このままでは、従来通り、たとえばスルー画像表示を一時的に中断する等の不都合を発生させてしまう。
【0025】
そこで、このカメラでは、システムコントローラ8が、この発明に特有のスルー画像作成制御を実行することにより、この問題を解決する。以下、このスルー画像作成制御を詳細に説明する。
【0026】
図2は、この発明に特有のスルー画像作成制御を説明するための第1のタイミングチャートである。
【0027】
いま、1秒間に15枚、つまり1/15秒間隔で撮影が行われるように連写速度が設定されているものと想定する。そして、ここでは、これを高速連写と称することにする。
【0028】
図2に示すように、レリーズボタンの非押下(スタンバイ)時、システムコントローラ8は、スルー画像表示用に、1/30秒という短時間で完了する間引き読み出しによって、つまり1秒間に30回のサイクルで、CCD1からの画像データの読み出しを繰り返す。そして、システムコントローラ8は、この間引き読み出しされた画像データを液晶表示装置13に表示させる。したがって、スルー画像表示は、ほぼ1/30秒の遅延といった非常に高い即時性を保ちつつ実行されることになる。
【0029】
一方、レリーズボタンの押下(高速連写)時、システムコントローラ8は、記録用に、1/15秒で完了する全画素読み出しによって、つまり1秒間に15回のサイクルで、CCD1からの画像データの読み出しを繰り返す。そして、この時、システムコントローラ8は、この記録用に全画素読み出しされた画像データを流用してスルー画像表示を行うべく、プロセス処理回路5および液晶表示装置14を駆動制御する。
【0030】
つまり、システムコントローラ8は、まず、この全画素読み出しした画像データを間引き読み出しされた画像データと同等の表示用の画像データに変換すべくDRAM9に書き込まれた画像データに対してプロセス処理回路5にリサイズ処理を実行させる。次に、システムコントローラ8は、このプロセス処理回路5によりリサイズ処理が施された画像データを利用してスルー画像表示を液晶表示装置13に実行させる。この場合のスルー画像表示は、ほぼ1/15秒の遅延となり、レリーズボタン非押下時の約2倍の遅延となるが、ユーザが被写体を確認するのには支障のない、非常に高い即時性が依然として保たれることになる。
【0031】
このように、システムコントローラ8は、CCD1から間引き読み出しされたスタンバイ時の画像データと全画素読み出しされた高速連写時の画像データとを時系列に繋ぎ合わせてスルー画像表示を継続的に作成できるため、連写の最中であっても、たとえばモニタによる被写体像の表示を一時的に中断する等の問題を発生させることがない。
【0032】
次に、図3を参照して、1秒間に5枚、つまり1/5秒間隔で撮影が行われるように連写速度が設定された場合のスルー画像作成制御を説明する。そして、ここでは、これを低速連写と称することにする。図3は、この発明に特有のスルー画像作成制御を説明するための第2のタイミングチャートである。
【0033】
図3に示すように、レリーズボタンの非押下(スタンバイ)時、システムコントローラ8は、スルー画像表示用に、1/30秒という短時間で完了する間引き読み出しによって、つまり1秒間に30回のサイクルで、CCD1からの画像データの読み出しを繰り返す。したがって、スルー画像表示は、ほぼ1/30秒の遅延といった非常に高い即時性を保ちつつ実行されることになる。この時の動作原理は、前述した高速連写の場合と同じである。
【0034】
一方、レリーズボタンの押下(低速連写)時、システムコントローラ8は、記録用に、1/15秒で完了する全画素読み出しにより、CCD1からの画像データの読み出しを1秒間に5回のサイクルで繰り返す。また、これに加えて、システムコントローラ8は、この全画素読み出しによるCCD1からの画像データの読み出しの合間、つまり1/5秒(撮影間隔)から1/15秒(全画素読み出しの所要時間)を差し引いた2/15秒間に、スルー画像表示用に、1/30秒で完了する間引き読み出しによって、CCD1からの画像データの読み出しを1秒間に30回のサイクルで4回繰り返す。
【0035】
そして、システムコントローラ8は、この記録用に全画素読み出しされた画像データを流用してスルー画像表示を行うべく、プロセス処理回路5および液晶表示装置14を駆動制御するとともに、その合間には、さらにスルー画像表示用に間引き読み出しされた画像データをリサイズ処理して液晶表示装置13に表示させる。
【0036】
つまり、システムコントローラ8は、まず、全画素読み出しした画像データを間引き読み出しされた画像データと同等の表示用の画像データに変換すべく、プロセス処理回路5にリサイズ処理を実行させる。次に、システムコントローラ8は、このプロセス処理回路5によりリサイズ処理が施された画像データを利用してスルー画像表示を液晶表示装置13に実行させる。さらに、この全画素読み出し処理の合間には、間引き読み出しされた画像データをリサイズ処理して液晶表示装置13に表示させる。
【0037】
これにより、この場合のスルー画像表示では、すべてを記録用に全画素読み出しされた画像データを流用して行う場合と比較して、連写中の2/3の期間において、ほぼ1/15秒の遅延をほぼ1/30秒の遅延に止めることができ、より即時性の高い被写体像を提示できることになる。
【0038】
次に、図4および図5を参照して、この発明に特有のスルー画像作成制御の応用例について説明する。
【0039】
このカメラは、撮影した画像をユーザが確認するために、その撮影直後に表示するレックビュー機能を備えている。そして、このレックビュー機能を有効に設定した状態で連写を行う場合に、システムコントローラ8は、全画素読み出しの合間に間引き読み出しを介在させる、前述したスルー画像作成制御の動作原理を応用する。
【0040】
いま、レックビュー機能が有効に設定されており、かつ、連写機能に関する設定については、1秒間に3枚、つまり1/3秒間隔で撮影が行われるように連写速度が設定されているものと想定する(図4の(a))。
【0041】
この場合の連写時、システムコントローラ8は、記録用に、1/15秒で完了する全画素読み出しにより、CCD1からの画像データの読み出しを1秒間に3回のサイクルで繰り返す。また、これに加えて、システムコントローラ8は、この全画素読み出しによるCCD1からの画像データの読み出しの合間、つまり1/3秒(撮影間隔)から1/15秒(全画素読み出しの所要時間)を差し引いた4/15秒間に、スルー画像表示用に、1/30秒で完了する間引き読み出しによって、CCD1からの画像データの読み出しを1秒間に30回のサイクルで8回繰り返す。
【0042】
そして、システムコントローラ8は、この記録用に全画素読み出しされた画像データをレックビュー表示すべくプロセス処理回路5および液晶表示装置14を駆動制御するとともに、その合間には、さらにスルー画像表示用に間引き読み出しされた画像データをリサイズ処理して液晶表示装置13に表示させる。
【0043】
つまり、システムコントローラ8は、まず、全画素読み出しした画像データを間引き読み出しされた画像データと同等の画像データに変換すべく、プロセス処理回路5にリサイズ処理を実行させる。次に、システムコントローラ8は、このプロセス処理回路5によりリサイズ処理が施された画像データを利用してレックビュー表示を行うべく、液晶表示装置13に表示処理を実行させる。このレックビュー表示は、1コマごとにたとえば2/15秒実行する。さらに、このレックビュー表示の合間には、間引き読み出しされた画像データをリサイズ処理して液晶表示装置13に表示させる(図4の(b))。
【0044】
このように、システムコントローラ8は、レックビュー表示の合間にスルー画像表示を行うため、レックビュー機能を有効にした状態で連写を行った時も、ユーザに即時的な被写体像を提供できることになる。
【0045】
また、システムコントローラ8は、そのときの連写速度に応じて、このレックビュー表示の表示時間を制御する。たとえば図4の(c)に参考として示したように、連写速度が1秒間に5枚、つまり1/5秒間隔で撮影が行われるように設定されたと想定する。
【0046】
この場合、システムコントローラ8は、図4の(b)に示した、連写速度が1秒間に3枚、つまり1/3秒間隔で撮影が行われるように設定された場合のレックビュー表示時間(2/15秒)とは異なり、レックビュー表示を1コマごとにたとえば1/15秒実行する。
【0047】
このように、連写速度に応じて、レックビュー表示の表示時間を制御することにより、レックビュー表示による撮影画像の確認とスルー画像表示による被写体像の確認とをバランスよく両立させることを可能とする。
【0048】
また、このレックビュー表示を行う際、システムコントローラ8は、この表示がレックビュー表示である旨を告知するためのマークやテキストを画像に付すべくプロセス処理回路5を駆動制御する。
【0049】
いま、レックビュー機能を有効に設定した状態で連写を行った結果、たとえば図5に示すような順序で表示が行われたと想定する。つまり、連続するレックビュー表示の合間に、2回のスルー画表示が行われると想定する。そして、システムコントローラ8の制御により、レックビュー表示の際、その旨を報知するためのマーク(a)が各画像に付されている。
【0050】
これにより、表示中の画像がレックビュー表示による撮影画像なのかスルー画像表示による被写体像なのかをユーザに認識させることが可能となる。
【0051】
次に、図6乃至図8を参照して、このカメラのスルー画像表示に関わる動作手順について説明する。
【0052】
図6は、高速連写を行う場合のスルー画像表示に関わる動作手順を説明するためのフローチャートである。
【0053】
システムコントローラ8は、まず、レリーズボタンが押下されたかどうかを調べ(ステップA1)、押下されていなければ(ステップA1のNO)、CCD1からの画像データの読み出しを間引き読み出しで実行する(ステップA2)。そして、システムコントローラ8は、この間引き読み出しされた画像データを用いて、スルー画像表示を実行する(ステップA3)。
【0054】
一方、レリーズボタンが押下されていれば(ステップA1のYES)、システムコントローラ8は、合焦および露出を調整した後(ステップA4)、CCD1からの画像データの読み出しを全画素読み出しで実行する(ステップA5)。そして、システムコントローラ8は、この全画素読み出しされた画像データを用いて、撮影画像の記録処理を実行するとともに(ステップA6)、同じくこの全画素読み出しされた画像データを流用して、リサイズ処理を含むスルー画像表示を実行する(ステップA7)。
【0055】
その後、システムコントローラ8は、レリーズボタンの押下が継続されているかどうかを調べ(ステップA8)、レリーズボタンが押下され続けていれば(ステップA8のYES)、ステップA5からの処理を繰り返す。また、レリーズボタンの押下が終了していれば(ステップA8のNO)、CCD1間引き読み出しによるスタンバイ時のスルー画像表示の実行(ステップA2〜ステップA3)に移行する。
【0056】
図7は、低速連写を行う場合のスルー画像表示に関わる動作手順を説明するためのフローチャートである。
【0057】
システムコントローラ8は、まず、レリーズボタンが押下されたかどうかを調べ(ステップB1)、押下されていなければ(ステップB1のNO)、CCD1からの画像データの読み出しを間引き読み出しで実行する(ステップB2)。そして、システムコントローラ8は、この間引き読み出しされた画像データを用いて、スルー画像表示を実行する(ステップB3)。
【0058】
一方、レリーズボタンが押下されていれば(ステップB1のYES)、システムコントローラ8は、合焦および露出を調整した後(ステップB4)、CCD1からの画像データの読み出しを全画素読み出しで実行する(ステップB5)。そして、システムコントローラ8は、この全画素読み出しされた画像データを用いて、撮影画像の記録処理を実行するとともに(ステップB6)、同じくこの全画素読み出しされた画像データを流用して、リサイズ処理を含むスルー画像表示を実行する(ステップB7)。
【0059】
次に、システムコントローラ8は、CCD1から間引き読み出しで画像データを読み出し(ステップB8)、この間引き読み出しした画像データを用いて、リサイズ処理を含むスルー画像表示を実行する(ステップB9)。システムコントローラ8は、このCCD1間引き読み出しによるスルー画像表示の実行(ステップB8〜ステップB9)を、連写速度に対応するサイクル分実行する(ステップB10)。
【0060】
このCCD1間引き読み出しによるスルー画像表示の実行(ステップB8〜ステップB9)が、連写速度に対応するサイクル分終了すると(ステップB10のYES)、システムコントローラ8は、今度は、レリーズボタンの押下が継続されているかどうかを調べる(ステップB11)。そして、レリーズボタンが押下され続けていれば(ステップB11のYES)、ステップB5からの処理を繰り返し、終了していれば(ステップB11のNO)、CCD1間引き読み出しによるスタンバイ時のスルー画像表示の実行(ステップB2〜ステップB3)に移行する。
【0061】
図8は、レックビュー機能を有効に設定した状態で連写を行う場合のスルー画像表示に関わる動作手順を説明するためのフローチャートである。
【0062】
システムコントローラ8は、まず、レリーズボタンが押下されたかどうかを調べ(ステップC1)、押下されていなければ(ステップC1のNO)、CCD1からの画像データの読み出しを間引き読み出しで実行する(ステップC2)。そして、システムコントローラ8は、この間引き読み出しされた画像データを用いて、スルー画像表示を実行する(ステップC3)。
【0063】
一方、レリーズボタンが押下されていれば(ステップC1のYES)、システムコントローラ8は、合焦および露出を調整した後(ステップC4)、CCD1からの画像データの読み出しを全画素読み出しで実行する(ステップC5)。そして、システムコントローラ8は、この全画素読み出しされた画像データを用いて、撮影画像の記録処理を実行するとともに(ステップC6)、同じくこの全画素読み出しされた画像データを流用して、リサイズ処理を含むレックビュー画像表示を実行する(ステップC7)。また、システムコントローラ8は、連写速度に対応するレックビュー表示時間が経過するまで、このレックビュー画像表示を継続させる(ステップC8)。
【0064】
次に、システムコントローラ8は、CCD1から間引き読み出しで画像データを読み出し(ステップC9)、この間引き読み出しした画像データを用いて、スルー画像表示を実行する(ステップC10)。システムコントローラ8は、このCCD1間引き読み出しによるスルー画像表示の実行(ステップC9〜ステップC10)を、連写速度に対応するサイクル分実行する(ステップC11)。
【0065】
このCCD1間引き読み出しによるスルー画像表示の実行(ステップC9〜ステップC10)が、連写速度に対応するサイクル分終了すると(ステップC11のYES)、システムコントローラ8は、今度は、レリーズボタンの押下が継続されているかどうかを調べる(ステップC12)。そして、レリーズボタンが押下され続けていれば(ステップC12のYES)、ステップC5からの処理を繰り返し、終了していれば(ステップC12のNO)、CCD1間引き読み出しによるスタンバイ時のスルー画像表示の実行(ステップC2〜ステップC3)に移行する。
【0066】
以上のように、この発明に特有のスルー画像作成制御によれば、時間的に連続した画像を撮影するいわゆる連写時にあっても、被写体を確認するためのモニタ用のいわゆるスルー画像を継続的に表示すること等を可能とする。
【0067】
【発明の効果】
以上、詳述したように、この発明によれば、CCDから間引き読み出しされた画像データと、CCDから全画素読み出しされた画像データとの両方を用いてスルー画像を常に継続して作成できるようにしたことから、たとえ連写の最中であっても、CCDから全画素読み出しされた画像データを用いてスルー画像表示を継続できるため、従来のように、たとえばモニタによる被写体像の表示を一時的に中断したり、あるいは撮影開始直前の被写体像を表示し続けたりすることがない。
【0068】
また、連写の最中、全画素読み出しされた画像データを用いてスルー画像表示を行うことに加えて、撮影の合間に間引き読み出しされた画像データを用いてスルー画像表示を行うことによって、より遅延の小さい、つまり即時性の高い被写体像を確認用に提示することを可能とする。
【0069】
さらに、その応用として、撮影画像を確認のためにその撮影直後に表示する、いわゆるレックビュー機能を有効にした状態で連写を行った際、この確認用の表示の合間にスルー画像表示を行うことにより、ユーザに被写体像を継続的に確認させることを可能とする。
【0070】
そして、この表示時間を連写速度に応じて制御することにより、レックビュー機能による撮影画像の確認とスルー画像表示機能による被写体像の確認とをバランスよく両立させることを可能とし、また、レックビュー表示である旨を告知することにより、表示中の画像がレックビュー機能による撮影画像なのかスルー画像表示機能による被写体像なのかを認識させることを可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態に係る電子カメラのブロック図。
【図2】同実施形態の電子カメラが実行する、この発明に特有のスルー画像作成制御を説明するための第1のタイミングチャート。
【図3】同実施形態の電子カメラが実行する、この発明に特有のスルー画像作成制御を説明するための第2のタイミングチャート。
【図4】同実施形態の電子カメラが実行する、この発明に特有のスルー画像作成制御の応用例を説明するためのタイミングチャート。
【図5】同実施形態の電子カメラがレックビュー表示である旨を告知するためのマークを画像に付す例を説明するための図。
【図6】同実施形態の電子カメラの高速連写を行う場合のスルー画像表示に関わる動作手順を説明するためのフローチャート。
【図7】同実施形態の電子カメラの低速連写を行う場合のスルー画像表示に関わる動作手順を説明するためのフローチャート。
【図8】同実施形態の電子カメラのレックビュー機能を有効に設定した状態で連写を行う場合のスルー画像表示に関わる動作手順を説明するためのフローチャート。
【符号の説明】
1…CCD2次元カラーイメージセンサ(CCD)
2…相関2重サンプリング回路(CDS)
3…ゲインコントロールアンプ(AMP)
4…アナログデジタル変換器(A/D)
5…プロセス処理回路
6…タイミングジェネレータ(TG)
7…シグナルジェネレータ(SG)
8…システムコントローラ
9…DRAM
10…オートフォーカス回路(AF)
11…自動露出制御回路(AE)
12…オートホワイト回路(AWB)
13…液晶表示装置
14…外部表示用端子
15…圧縮伸長回路
16…記録媒体
17…レンズおよび絞り
18…レリーズスイッチ
19…ストロボ装置
Claims (4)
- 時間的に連続した画像を撮影する連写機能を有する、半導体撮像素子により画像を撮影する電子カメラにおいて、
前記半導体撮像素子から画素情報を間引きして読み出し、または、前記半導体撮像素子から全画素の画素情報を読み出すように前記半導体撮像素子からの画素情報読み出しを制御する画素情報読み出し制御手段と、
前記連写機能を用いた撮影開始前および終了後は、前記画素情報読み出し制御手段の制御により間引き読み出しされた画像情報から得られる画像から被写体を確認するための時間的に連続したモニタ用の画像を作成し、前記連写機能を用いた撮影中は、前記画素情報読み出し制御手段の制御により間引き読み出しされた画像情報から得られる画像と全画素読み出しされた画素情報から得られる画像とを時系列に混在させて前記モニタ用の画像を作成するスルー画像作成手段と
を具備することを特徴とする電子カメラ。 - 時間的に連続した画像を撮影する連写機能と、撮影画像の確認のためにその撮影直後に表示するレックビュー機能とを有し、半導体撮像素子により画像を撮影する電子カメラにおいて、
前記半導体撮像素子から画素情報を間引きして読み出し、または、前記半導体撮像素子から全画素の画素情報を読み出すように前記半導体撮像素子からの画素情報読み出しを制御する画素情報読み出し制御手段と、
前記レックビュー機能が有効に設定された状態で前記連写機能を用いた撮影が行われたときに、前記画素情報読み出し制御手段の制御により全画素読み出しされた画素情報から得られる画像を前記確認用に表示するとともに、この確認用の表示の合間に、前記画素情報読み出し制御手段の制御により間引き読み出しされた画素情報から得られる画像を被写体のモニタ用に表示する表示制御手段と
を具備することを特徴とする電子カメラ。 - 前記表示制御手段は、前記連写機能を用いた撮影の時間的な間隔に応じて、前記確認用に表示する画像の表示時間を制御する手段を備えることを特徴とする請求項2記載の電子カメラ。
- 前記表示制御手段は、前記確認用の表示である旨を告知するための所定のマークまたはテキストを前記確認用に表示する画像に付す手段を備えることを特徴とする請求項2または3記載の電子カメラ。
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