JP2005085307A - 光ディスク駆動装置および方法、記録媒体、並びにプログラム - Google Patents

光ディスク駆動装置および方法、記録媒体、並びにプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 光ディスクのチルト角度を検出するためのセンサを別途必要とせず、より簡単な処理で、光ディスクに対するラジアルチルト方向の光軸の傾きを補正する。
【解決手段】 RF信号処理部32は、光ディスク2とオプティカルピックアップ31とのラジアルチルト角度であって、第1の範囲のラジアルチルト角度のそれぞれに対する、DPP(Differential Push Pull)検出法によるトラバース信号を検出する。A/Dサーボコントローラ33は、検出されたトラバース信号の内の、最も大きい値を含む第2の範囲のトラバース信号に対応するラジアルチルト角度を特定する。3軸ドライバ34は、特定されたラジアルチルト角度を基に、光ディスク2に対するオプティカルピックアップ31の姿勢を制御する。本発明は、光ディスク記録再生装置に適用できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は光ディスク駆動装置および方法、記録媒体、並びにプログラムに関し、特に、光ディスクをより確実に駆動できるようにした光ディスク駆動装置および方法、記録媒体、並びにプログラムに関する。
記録媒体である光ディスクを駆動する駆動装置は、読み取りまたは書き込みのとき、光ディスクに光のビームを照射する。このビームは、理想的には、光ディスクの面に対して垂直に照射される。
しかし、光ディスクにそりなどがあると、光ディスクの面と、駆動装置のピックアップの対物レンズの光軸との角度が、垂直からずれてしまい、その結果、ビームは、光ディスクの面に対して垂直からずれた角度で光ディスクに照射される。これにより、ビームに収差が生じる。
この収差が生じると、光ディスクにデータを記録する場合には、記録マークが光ディスクに適切に形成されず、光ディスクからデータを読み出す場合には、クロストークなどの増加により再生信号のS/Nが悪化し、ジッターが生じる。
このように、光ディスクにそりなどがあると、光ディスクの駆動装置の機能が著しく損なわれることになる。
そこで、このような光軸の傾きによる収差を補正するため、対物レンズをラジアル方向に傾けて、収差を低減し、再生信号のジッターの発生を抑制することが行われている。
従来の、対物レンズをラジアル方向に傾ける、チルト調整機構を有する駆動装置は、ピックアップ本体に赤外線センサなどを用いたチルトセンサを具備し、チルトセンサによって、光ディスクのそりを電圧に変換し、その電圧を基に、チルト調整機構を駆動することにより、駆動装置のピックアップの対物レンズの光軸と光ディスクの面との角度が、垂直になるように制御していた。
また、対物レンズをトラッキング制御した状態で、光軸と光ディスクの間でチルトが発生すると差動増幅器がチルトに応じた信号を出力し、ピット信号の振幅がチルトによって変化するため、これらの信号をコントロール回路で観測することによりチルトセンサ無しにチルトの検出を可能にしているものもある(例えば、特許文献1参照)。この装置によれば、サンプルサーボ方式のトラッキング制御では、チルトによってDCオフセットが発生しないため、チルトによって発生したピット振幅の減少を、利得可変増幅器を用いて補正するだけでチルトに対するトラッキング制御系の安定性を向上させることができる。
さらに、レーザダイオードからの光がコリメータレンズで平行光となり、反射ミラーで対物レンズの方向へ反射され、対物レンズを通してディスク上に結像され、ディスクからの反射光が、コリメータレンズおよび偏光スプリッタを経て、受光センサへ入射され、ディスクの任意の半径位置で、受光センサのプッシュプル信号の振幅が最大となるディスクチルトまたはレンズチルトを検出するようにしているものもある(例えば、特許文献2参照)。この装置において、信号の記録または再生時には、そのときの半径位置に応じたディスクまたはレンズのチルト量(傾き角度)が設定される。
特開2001−291257号公報
特開2003−141761号公報
しかしながら、赤外線センサなどを用いたチルトセンサを設けた場合には、その感度やオフセット電圧などを予め校正しておく必要があり、調整が煩雑で、実用に耐える精度が得られないという問題がある。また、ピックアップにチルトセンサを別途設ける必要があり、コストがかかるという問題がある。
さらに、赤外線センサなどを別途設けない場合には、信号の振幅を検出するなど、複雑な処理を必要とするという問題がある。
本発明の光ディスク駆動装置は、光ディスクとピックアップとのラジアルチルト角度であって、第1の範囲のラジアルチルト角度のそれぞれに対する、DPP(Differential Push Pull)検出法によるトラバース信号を検出する検出手段と、検出されたトラバース信号の内の、最も大きい値を含む第2の範囲のトラバース信号に対応するラジアルチルト角度を特定する特定手段と、特定されたラジアルチルト角度を基に、光ディスクに対するピックアップの姿勢を制御する制御手段とを含むことを特徴とする。
検出手段は、第1の範囲のラジアルチルト角度のそれぞれに対する、所定の期間のトラバース信号の内の、トラバース信号の最大値を検出し、特定手段は、検出されたトラバース信号の最大値の内の、最も大きい値を含む第2の範囲のトラバース信号に対応するラジアルチルト角度を特定するようにすることができる。
検出手段は、第1の範囲のラジアルチルト角度のそれぞれに対する、光ディスクが1回転する期間のトラバース信号の内の、トラバース信号の最大値を検出するようにすることができる。
光ディスク駆動装置は、光ディスクの種類に対応して、トラバース信号および主ビームから生成されるRF信号のいずれか一方を選択する選択手段をさらに設け、検出手段は、トラバース信号が選択された場合、第1の範囲のラジアルチルト角度のそれぞれに対する、トラバース信号を検出し、RF信号が選択された場合、第1の範囲のラジアルチルト角度のそれぞれに対する、RF信号を検出し、特定手段は、トラバース信号が選択された場合、検出されたトラバース信号の内の、最も大きい値を含む第2の範囲のトラバース信号に対応するラジアルチルト角度を特定し、RF信号が選択された場合、検出されたRF信号の内の、最も大きい値を含む第3の範囲のRF信号に対応するラジアルチルト角度を特定するようにすることができる。
選択手段は、光ディスクのレイヤーの数、光ディスクの反射率、またはプッシュプル検出法によるトラバース信号のレベルを基に、光ディスクの種類に対応して、トラバース信号およびRF信号のいずれか一方を選択するようにすることができる。
検出手段は、光ディスクの内周側の領域および外周側の領域のそれぞれにおいて、第1の範囲のラジアルチルト角度のそれぞれに対する、トラバース信号を検出し、特定手段は、内周側の領域および外周側の領域のそれぞれについて、トラバース信号の内の、最も大きい値を含む第2の範囲のトラバース信号に対応するラジアルチルト角度を特定し、制御手段は、内周側の領域および外周側の領域のそれぞれについて特定されたラジアルチルト角度を基に、光ディスクに対するピックアップの姿勢を制御するようにすることができる。
光ディスク駆動装置は、内周側の領域および外周側の領域のそれぞれについて特定されたラジアルチルト角度を記憶する記憶手段をさらに設け、制御手段は、記憶されているラジアルチルト角度を基に、光ディスクに対するピックアップの姿勢を制御するようにすることができる。
光ディスク駆動装置は、内周側の領域および外周側の領域のそれぞれについて特定されたラジアルチルト角度を基に、他の領域のラジアルチルト角度を演算する演算手段をさらに設け、制御手段は、内周側の領域および外周側の領域のそれぞれについて特定されたラジアルチルト角度、または演算された他の領域のラジアルチルト角度を基に、光ディスクに対するピックアップの姿勢を制御するようにすることができる。
本発明の光ディスク駆動方法は、光ディスクとピックアップとのラジアルチルト角度であって、第1の範囲のラジアルチルト角度のそれぞれに対する、DPP検出法によるトラバース信号の検出を制御する検出制御ステップと、検出されたトラバース信号の内の、最も大きい値を含む第2の範囲のトラバース信号に対応するラジアルチルト角度を特定する特定ステップと、特定されたラジアルチルト角度を基に、光ディスクに対するピックアップの姿勢を制御する姿勢制御ステップとを含むことを特徴とする。
本発明の記録媒体のプログラムは、光ディスクとピックアップとのラジアルチルト角度であって、第1の範囲のラジアルチルト角度のそれぞれに対する、DPP検出法によるトラバース信号の検出を制御する検出制御ステップと、検出されたトラバース信号の内の、最も大きい値を含む第2の範囲のトラバース信号に対応するラジアルチルト角度を特定する特定ステップと、特定されたラジアルチルト角度を基に、光ディスクに対するピックアップの姿勢を制御する姿勢制御ステップとを含むことを特徴とする。
本発明のプログラムは、コンピュータに、光ディスクとピックアップとのラジアルチルト角度であって、第1の範囲のラジアルチルト角度のそれぞれに対する、DPP検出法によるトラバース信号の検出を制御する検出制御ステップと、検出されたトラバース信号の内の、最も大きい値を含む第2の範囲のトラバース信号に対応するラジアルチルト角度を特定する特定ステップと、特定されたラジアルチルト角度を基に、光ディスクに対するピックアップの姿勢を制御する姿勢制御ステップとを実行させることを特徴とする。
光ディスク駆動装置は、独立した装置であっても良いし、記録再生装置の光ディスクの駆動を行うブロックであっても良い。
本発明の光ディスク駆動装置および方法、記録媒体、並びにプログラムにおいては、光ディスクとピックアップとのラジアルチルト角度であって、第1の範囲のラジアルチルト角度のそれぞれに対する、DPP検出法によるトラバース信号が検出され、検出されたトラバース信号の内の、最も大きい値を含む第2の範囲のトラバース信号に対応するラジアルチルト角度が特定される。そして、特定されたラジアルチルト角度を基に、光ディスクに対するピックアップの姿勢が制御される。
光ディスクのチルト角度を検出するためのセンサを別途必要とせず、より簡単な処理で、光ディスクに対するラジアルチルト方向の光軸の傾きを補正することができるようになる。
以下に本発明の実施の形態を説明するが、請求項に記載の構成要件と、発明の実施の形態における具体例との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、請求項に記載されている発明をサポートする具体例が、発明の実施の形態に記載されていることを確認するためのものである。従って、発明の実施の形態中には記載されているが、構成要件に対応するものとして、ここには記載されていない具体例があったとしても、そのことは、その具体例が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、具体例が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その具体例が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
さらに、この記載は、発明の実施の形態に記載されている具体例に対応する発明が、請求項に全て記載されていることを意味するものではない。換言すれば、この記載は、発明の実施の形態に記載されている具体例に対応する発明であって、この出願の請求項には記載されていない発明の存在、すなわち、将来、分割出願されたり、補正により追加される発明の存在を否定するものではない。
請求項1に記載の光ディスク駆動装置は、光ディスク(例えば、図1の光ディスク2)とピックアップ(例えば、図1のオプティカルピックアップ31)とのラジアルチルト角度であって、第1の範囲のラジアルチルト角度のそれぞれに対する、DPP検出法によるトラバース信号を検出する検出手段(例えば、図1のRF信号処理部32)と、検出されたトラバース信号の内の、最も大きい値を含む第2の範囲のトラバース信号に対応するラジアルチルト角度を特定する特定手段(例えば、図1のA/Dサーボコントローラ33)と、特定されたラジアルチルト角度を基に、光ディスクに対するピックアップの姿勢を制御する制御手段(例えば、図1の3軸ドライバ34)とを含むことを特徴とする。
図1は、本発明に係る光ディスク駆動装置の一実施の形態の構成を示すブロック図である。光ディスク駆動装置の一例である光ディスク記録再生装置1は、装着された光ディスク2を駆動して、光ディスク2にデータを記録するか、または光ディスク2に記録されているデータを読み出して再生する。
光ディスク記録再生装置1は、独立した装置を例として説明するが、独立した装置に限らず、パーソナルコンピュータなどのドライブ装置など、他の装置の光ディスクをドライブする部分としてもよい。
光ディスク2は、光のビームの照射によりデータが記録されるかまたはデータが読み出される記録媒体であれば足りる。光ディスク2は、例えば、CD(Compact Disc)、またはDVD(Digital Versatile Disc)とすることができる。DVDは、また、DVD-ROM(Digital Versatile Disc-Read Only Memory),DVD-R(Digital Versatile Disc-Recordable),DVD-RW(Digital Versatile Disc ReWritable(DVD Rerecordable Discの通称)),DVD+R、またはDVD+RWとすることができる。DVD-ROMは、さらに、1層の信号記録層または2層の信号記録層とすることができる。
光ディスク記録再生装置1は、ホストであるパーソナルコンピュータ51から供給されたデータを、装着されている光ディスク2に記録するか、または装着されている光ディスク2に記録されているデータを読み出して、読み出したデータをホストであるパーソナルコンピュータ51に供給する。
光ディスク記録再生装置1は、オプティカルピックアップ31乃至システムコントローラ43を含む。オプティカルピックアップ31は、光ディスク2に、光のビームを照射し、光ディスク2から反射される光のビームの強さを検知して、その強さに対応する信号を生成して、生成した信号をRF(Radio Frequency)信号処理部32に供給する。
オプティカルピックアップ31、RF信号処理部32、およびデコーダ36は、光ディスク2に記録されている情報を読み出す。例えば、オプティカルピックアップ31から光ディスク2に照射される、レーザである光のビームは、対物レンズにより、光ディスク2に焦点を結ぶ。オプティカルピックアップ31は、光ディスク2から反射される光のビームを検出して、光のビームを電気信号に変換する。RF信号処理部32およびデコーダ36は、オプティカルピックアップ31により得られた電気信号を情報に変換する。
例えば、オプティカルピックアップ31は、レーザである光のビームを、グレーティングにより複数の光のビームに分割する。分割された光のビームは、グレーティングの角度により、光ディスク2の1つのトラックを走査する主ビームと、そのトラックに隣接する領域であって、主ビームの走査する前方の領域を走査する先行ビームと、そのトラックに隣接する他の領域であって、主ビームの走査する公報の領域を走査する後行ビームとして、光ディスク2に照射される。
オプティカルピックアップ31は、光ディスク2から反射される、主ビーム、先行ビーム、および後行ビームのそれぞれの強さを検知して、主ビーム、先行ビーム、および後行ビームのそれぞれの強さに対応する信号を生成する。
RF信号処理部32は、オプティカルピックアップ31から供給された信号を処理して、他のブロックが必要とする信号を生成する。例えば、RF信号処理部32は、オプティカルピックアップ31から供給された信号を処理して、RF信号、Wobble信号、およびDPP検出法によるトラバース信号を生成して、RF信号およびDPP検出法によるトラバース信号をA/D(Analog/Digital)サーボコントローラ33に供給し、RF信号をデコーダ36に供給し、Wobble信号をATIP(Absolute Time In Pregroove)デコーダ38に供給する。
A/Dサーボコントローラ33は、RF信号およびDPP検出法によるトラバース信号、およびスピンドルモータ40から供給されるFG(Frequency Generator)信号を基に、サーボエラー(Servo Error)信号を供給して3軸ドライブ34を制御する。3軸ドライブ34は、A/Dサーボコントローラ33の制御の基に、オプティカルピックアップ31を駆動する。3軸ドライブ34は、オプティカルピックアップ31の光軸が、光ディスク2のトラックに対して所定の位置になるように、オプティカルピックアップ31を駆動する。
例えば、A/Dサーボコントローラ33によって、フォーカスおよびトラッキングエラー信号を基に、オプティカルピックアップ31から照射される主ビームが、光ディスク2の案内溝上をトレースするようにサーボがかけられる。
APC(Automatic Power Control)35は、オプティカルピックアップ31の光のビームの出力を制御する。例えば、APC35は、オプティカルピックアップ31のレーザダイオードが出力する、光ディスク2に照射されるビームおよび他方のビームの内、他方のビームを受光素子で受けて、レーザダイオードのビームの出力が一定となるように、レーザダイオードの駆動電流を制御する。
デコーダ36は、RF信号処理部32から供給されたRF信号を復調して、復調することにより得られたデータ(情報)をホストインターフェース37に供給する。例えば、デコーダ36は、光ディスク2がCDである場合、RF信号をEFM(Eight to Fourteen Modulation)方式により復調して、エラー訂正するなどして、得られたデータをホストインターフェース37に供給する。例えば、デコーダ36は、光ディスク2がDVDである場合、RF信号を8/16復調して、エラー訂正するなどして、得られたデータをホストインターフェース37に供給する。
ATIPデコーダ38は、RF信号処理部32から供給されたWobble信号を復調して、復調により得られた時間コード情報をホストインターフェース37に供給する。ATIPデコーダ38は、光ディスク2の回転数を制御するCLV(Constant Linear Velocity)制御信号を生成して、生成したCLV制御信号をスピンドルドライバ39に供給する。
スピンドルドライバ39は、ATIPデコーダ38から供給されるCLV制御信号の基に、スピンドルモータ40を駆動する。スピンドルモータ40は、光ディスク2が装着されるスピンドルを回転させる。例えば、スピンドルドライバ39は、光ディスク2の線速を指示するCLV制御信号の基に、光ディスク2の線速が一定になるようにスピンドルモータ40を駆動する。
スピンドルモータ40は、内蔵されている周波数発電機によって生成される、回転速度を示すFG信号をA/Dサーボコントローラ33に供給する。
ホストインターフェース37は、ATIPデコーダ38から供給される時間コード情報を基に、ホストインターフェースバスを介した、デコーダ36から供給されるデータの、ホストであるパーソナルコンピュータ51への供給を制御すると共に、ホストインターフェースバスを介して、パーソナルコンピュータ51から供給されるデータのエンコーダ41への供給を制御する。
エンコーダ41は、ホストインターフェース37およびホストインターフェースバスを介して、パーソナルコンピュータ51から供給されるデータを、光ディスク2の記録に適した方式に変調して、変調したデータをライトストラトジ回路42に供給する。例えば、エンコーダ41は、光ディスク2がCD-Rである場合、パーソナルコンピュータ51から供給されるデータをEFM方式により変調して、誤り訂正符号を付加するなどして、そのデータをライトストラトジ回路42に供給する。例えば、エンコーダ41は、光ディスク2がDVD-Rである場合、パーソナルコンピュータ51から供給されるデータを8/16変調して、誤り訂正符号を付加するなどして、そのデータをライトストラトジ回路42に供給する。
ライトストラトジ回路42は、エンコーダ41から供給されるデータを、光ディスク2の書き込みに適した方式に変換して、オプティカルピックアップ31に供給する。例えば、ライトストラトジ回路42は、エンコーダ41から供給されるデータを基に、エンコーダ41から供給されるデータに対応するピットを光ディスク2に形成させる、オプティカルピックアップ31の書き込みのレーザの出力を制御するデータを生成して、生成したレーザの出力を制御するデータをオプティカルピックアップ31に供給する。
オプティカルピックアップ31は、ライトストラトジ回路42から供給されたデータを基に、その強さが変化する光のビームを光ディスク2に照射して、光ディスク2にピットを形成させる。
システムコントローラ43は、光ディスク記録再生装置1の各部を制御する。
パーソナルコンピュータ51には、必要に応じてドライブ52が接続される。ドライブ52は、磁気ディスク53、光ディスク54、光磁気ディスク55、または半導体メモリ56が装着され、装着された磁気ディスク53、光ディスク54、光磁気ディスク55、または半導体メモリ56に記録されているプログラムを読み出して、パーソナルコンピュータ51に供給する。パーソナルコンピュータ51は、ホストインターフェースバスおよびホストインターフェース37を介して、読み出したプログラムをシステムコントローラ43に供給する。システムコントローラ43は、必要に応じて、供給されたプログラムを自分自身が実行するか、またはA/Dサーボコントローラ33に供給して実行させる。
このように、磁気ディスク53、光ディスク54、光磁気ディスク55、または半導体メモリ56に記録されているプログラムを、A/Dサーボコントローラ33が実行することができる。
図2は、オプティカルピックアップ31の構成を説明する図である。オプティカルピックアップ31に設けられている対物レンズ61は、光ディスク2に照射する光のビームを光ディスク2の信号面に集光させると共に、光ディスク2から反射される光のビームをディテクタに集光させる。
オプティカルピックアップ31は、対物レンズ61を3方向に駆動できるように構成されている。例えば、オプティカルピックアップ31は、対物レンズ61をトラッキング方向、またはフォーカス方向に移動する軸を有する。さらに、オプティカルピックアップ31は、対物レンズ61、トラッキング方向に移動する軸、およびフォーカス方向に移動する軸をラジアルチルト方向(ラジアルスキュー方向)に回動させる機構(チルト調整機構)を有する。
図2で示されるトラッキング方向に対物レンズ61を移動させると、対物レンズ61から照射される光のビームは、光ディスク2のトラックを横切るように移動する。図2で示されるフォーカス方向に対物レンズ61を移動させると、対物レンズ61と光ディスク2との距離が変化する。図2で示されるラジアルチルト方向に対物レンズ61を回動させると、光ディスク2の面に対する対物レンズ61の角度が変化する。
図3は、ラジアルチルト角度を説明する図である。図3における軸72は、スピンドルの軸71と、垂直に交わる軸である。理想的には、光ディスク2の面は、軸72上に位置し、光ディスク2の面と軸72との角度が0度になり、スピンドルに光ディスク2が装着された場合、スピンドルの軸71と、光ディスク2の面とは、垂直に交わる。
しかしながら、光ディスク2にそりがある場合、光ディスク2の面と軸72とは、0度以外の角度θ1で交わる。すなわち、光ディスク2の面に接する軸73と、軸72との角度は、θ1である。この場合、対物レンズ61から光ディスク2に照射される光のビームが光ディスク2の面と垂直に交わるためには、対物レンズ61の光軸75が、光ディスク2の面に接する軸73に対して垂直である必要がある。光のビームが光ディスク2に照射される位置を通り、スピンドルの軸71と平行の軸74に対して、対物レンズ61の光軸75は、θ1で交わることになる。
θ1をラジアルチルト(radial tilt)角と称する。ラジアルチルト角の具体的な値をラジアルチルト角度と称する。
光ディスク記録再生装置1は、光ディスク2の面と対物レンズ61の光軸75とが垂直になるように、ラジアルチルト方向に対物レンズ61を回動させる。これにより、光のビームに生じる収差を低減させる。その結果、RF信号のS/Nを向上させ、RF信号におけるジッターの発生を抑制することができる。
ちなみに、図4で示されるように、光ディスク2がスピンドルに斜めに装着された場合に、スピンドルの軸71と、光ディスク2の面に垂直に交わる軸81とがなす角は、タンジェンシャルチルト(tangential tilt)角と称する。
図5は、3軸ドライバ34の構成を示す図である。3軸ドライバ34は、アンプ101−1乃至101−3を含む。アンプ101−1は、A/Dサーボコントローラ33からのサーボエラー信号の内のトラッキングのサーボエラー信号を基に、オプティカルピックアップ31の駆動部102−1を駆動させる。駆動部102−1は、磁石およびバネなどからなり、アンプ101−1から供給される電圧(電流)に対応した、トラッキング方向の位置に、対物レンズ61を移動させる。
アンプ101−2は、A/Dサーボコントローラ33からのサーボエラー信号の内のフォーカスのサーボエラー信号を基に、オプティカルピックアップ31の駆動部102−2を駆動させる。駆動部102−2は、磁石およびバネなどからなり、アンプ101−2から供給される電圧(電流)に対応した、フォーカス方向の位置に、対物レンズ61を移動させる。
アンプ101−3は、A/Dサーボコントローラ33からのサーボエラー信号の内のラジアルチルトのサーボエラー信号(以下、チルト角度制御信号とも称する)を基に、オプティカルピックアップ31の駆動部102−3を駆動させる。駆動部102−3は、磁石およびバネなどからなり、アンプ101−3から供給される電圧(電流)に対応した、ラジアルチルト角度に、対物レンズ61を回動させる。
図6は、DPP検出法によるトラバース信号の生成を説明する図である。図6の左側で示されるように、トラッキングが行われている状態においては、主ビームは、その中心がトラッキングしているトラックの中心に位置するように、光ディスク2に照射される。先行ビームは、光ディスク2の、主ビームに対して前方(主ビームがこれから走査する光ディスク2上の位置)であって、+1/2トラックずれた位置に照射される。後行ビームは、光ディスク2の、主ビームに対して後方(主ビームが走査した光ディスク2上の位置)であって、-1/2トラックずれた位置に照射される。
オプティカルピックアップ31は、主ビームが光ディスク2から反射されたビーム、先行ビームが光ディスク2から反射されたビーム、および後行ビームが光ディスク2から反射されたビームをそれぞれ検出する。
すなわち、オプティカルピックアップ31のディテクタ121は、主ビームが光ディスク2から反射されたビームを信号に変換する。例えば、ディテクタ121は、フォトダイオードなどからなり、主ビームが光ディスク2から反射されたビームを電流に変換し、ビームの強度に応じた大きさの電流を出力する。ディテクタ121が出力する電流は、電圧に変換されRF信号処理部32に供給される。
ディテクタ121の受光領域は、4つに分割される。例えば、分割されたディテクタ121の受光領域は、それぞれ、ディテクタ121の受光領域全体の相似形とされ、ディテクタ121の受光領域全体の1/4の面積を有する。また、主ビームによる光ディスク2の走査の方向に対して、前方に2つの分割されたディテクタ121の受光領域が配置され、後方に2つの分割されたディテクタ121の受光領域が配置される。
例えば、主ビームによる光ディスク2の走査の方向に対して、前方左側の分割されたディテクタ121の受光領域によって検出された主ビームは、信号Aに変換されRF信号処理部32に供給される。主ビームによる光ディスク2の走査の方向に対して、前方右側の分割されたディテクタ121の受光領域によって検出された主ビームは、信号Bに変換されRF信号処理部32に供給される。
主ビームによる光ディスク2の走査の方向に対して、後方右側の分割されたディテクタ121の受光領域によって検出された主ビームは、信号Cに変換されRF信号処理部32に供給される。主ビームによる光ディスク2の走査の方向に対して、後方左側の分割されたディテクタ121の受光領域によって検出された主ビームは、信号Dに変換されRF信号処理部32に供給される。
また、オプティカルピックアップ31のディテクタ122は、先行ビームが光ディスク2から反射されたビームを信号に変換する。例えば、ディテクタ122は、フォトダイオードなどからなり、先行ビームが光ディスク2から反射されたビームを電流に変換し、ビームの強度に応じた大きさの電流を出力する。ディテクタ122が出力する電流は、電圧に変換されRF信号処理部32に供給される。
ディテクタ122の受光領域は、2つに分割される。例えば、ディテクタ122の受光領域は、先行ビームによる光ディスク2の走査の方向に対して、左右に2つの領域に分割される。分割されたディテクタ122の受光領域は、それぞれ、ディテクタ122の受光領域全体の1/2の面積を有する。
例えば、先行ビームによる光ディスク2の走査の方向に対して、左側の分割されたディテクタ122の受光領域によって検出された先行ビームは、信号Eに変換されRF信号処理部32に供給される。先行ビームによる光ディスク2の走査の方向に対して、右側の分割されたディテクタ122の受光領域によって検出された主ビームは、信号Fに変換されRF信号処理部32に供給される。
さらに、オプティカルピックアップ31のディテクタ123は、後行ビームが光ディスク2から反射されたビームを信号に変換する。例えば、ディテクタ123は、フォトダイオードなどからなり、後行ビームが光ディスク2から反射されたビームを電流に変換し、ビームの強度に応じた大きさの電流を出力する。ディテクタ123が出力する電流は、電圧に変換されRF信号処理部32に供給される。
ディテクタ123の受光領域は、2つに分割される。例えば、ディテクタ123の受光領域は、後行ビームによる光ディスク2の走査の方向に対して、左右に2つの領域に分割される。分割されたディテクタ123の受光領域は、それぞれ、ディテクタ123の受光領域全体の1/2の面積を有する。
例えば、後行ビームによる光ディスク2の走査の方向に対して、左側の分割されたディテクタ123の受光領域によって検出された後行ビームは、信号Gに変換されRF信号処理部32に供給される。後行ビームによる光ディスク2の走査の方向に対して、右側の分割されたディテクタ123の受光領域によって検出された主ビームは、信号Hに変換されRF信号処理部32に供給される。
RF信号処理部32は、オプティカルピックアップ31から供給された信号を処理して、各種の信号を生成する。例えば、RF信号処理部32は、オプティカルピックアップ31から供給された信号A乃至信号Hを基に、DPP検出法によるトラバース信号を生成する。
RF信号処理部32は、差動アンプ124乃至アンプ128−2を含む。差動アンプ124は、オプティカルピックアップ31から供給された、信号Aおよび信号Dを足し算し、その和から信号Bおよび信号Cを引き算して、その引き算した結果を差動アンプ125に供給する。差動アンプ124から出力される、信号Aおよび信号Dを加算し、その和から信号Bおよび信号Cを減算した結果を示す信号は、主ビームのプッシュプル検出法によるトラバース信号とも称する。
差動アンプ126は、オプティカルピックアップ31から供給された、信号Eから信号Fを減算して、その減算した結果をアンプ128−1に供給する。差動アンプ126から出力される、信号Eから信号Fを減算した結果を示す信号は、先行ビームのプッシュプル検出法によるトラバース信号とも称する。
差動アンプ127は、オプティカルピックアップ31から供給された、信号Gから信号Hを減算して、その減算した結果をアンプ128−2に供給する。差動アンプ127から出力される、信号Gから信号Hを減算した結果を示す信号は、後行ビームのプッシュプル検出法によるトラバース信号とも称する。
アンプ128−1は、所定の利得Kで、差動アンプ126から供給された信号を増幅して、増幅した結果を差動アンプ125に供給する。アンプ128−2は、アンプ128−1と同じ利得Kで、差動アンプ127から供給された信号を増幅して、増幅した結果を差動アンプ125に供給する。
差動アンプ125は、差動アンプ124から供給された信号から、アンプ128−1から供給された信号およびアンプ128−2から供給された信号を減算することにより、DPP検出法によるトラバース信号を演算して、DPP検出法によるトラバース信号を出力する。
換言すれば、DPP検出法によるトラバース信号は、主ビームのプッシュプル検出法によるトラバース信号から、所定の利得Kをそれぞれ乗じた先行ビームのプッシュプル検出法によるトラバース信号および後行ビームのプッシュプル検出法によるトラバース信号を減算することによる得られる。
すなわち、信号A乃至信号Hの値を、それぞれA乃至Hで表すと、DPP検出法によるトラバース信号の値は、式(1)によって演算される。
DPP検出法によるトラバース信号の値=(A+D)-(B+C)-K((E+G)-(F+H))
(1)
ここで、利得Kは、レンズシフトによるオフセットをキャンセルするように決定される。
ここで、オプティカルピックアップ31の対物レンズ61から照射される光のビームと光ディスク2とのラジアルチルト角度、およびDPP検出法によるトラバース信号の関係について説明する。
図7は、光ディスク2の面に対して、垂直以外の角度で、対物レンズ61から光のビームが、光ディスク2に照射された場合における、光のビームの収差を説明する図である。
光ディスク2のサブストレート161は、ポリカーボネートなどで構成され、その空気に対する屈折率は、1以上である。光ディスク2の面に対して、垂直以外の角度で、対物レンズ61から光のビームが、光ディスク2に照射されると、光ディスク2のサブストレート161の空気に対する屈折率によって、収差が生じた光のビームが、光ディスク2の信号面162に照射されることになる。
その結果、収差の影響を受けて、光ディスク2から反射された光のビームが、オプティカルピックアップ31のディテクタ121乃至ディテクタ123によって検出されることになる。
図8は、オプティカルピックアップ31のディテクタ121乃至ディテクタ123によって検出される、収差の影響を受けた、光ディスク2から反射された光のビームの例を説明する図である。
図8において、実線の丸は、光のビームが垂直に光ディスク2に照射された場合、オプティカルピックアップ31のディテクタ121乃至ディテクタ123によって検出される、光ディスク2から反射された光のビーム(スポット)を示す。すなわち、収差が生じない(微小である)場合、光ディスク2から反射された光のビームの中心は、オプティカルピックアップ31のディテクタ121乃至ディテクタ123の中心とほぼ一致する。
これに対して、点線の丸は、光のビームが垂直以外の角度で光ディスク2に照射された場合、オプティカルピックアップ31のディテクタ121乃至ディテクタ123によって検出される、光ディスク2から反射された光のビーム(スポット)を示す。すなわち、収差が生じた場合、光ディスク2から反射された光のビームの中心は、オプティカルピックアップ31のディテクタ121乃至ディテクタ123の中心からずれてしまう。
収差が大きくなれば、光ディスク2から反射された光のビームの中心と、ディテクタ121乃至ディテクタ123の中心とのずれは、大きくなる。すなわち、光のビームの光軸75と、光ディスク2の面に接する軸73とがなす角度が垂直からずれるほど、光ディスク2から反射された光のビームの中心と、ディテクタ121乃至ディテクタ123の中心とのずれが、大きくなる。
このように、光ディスク2から反射された光のビームの中心がディテクタ121の中心からずれてしまうので、図9で示されるように、主ビームのプッシュプル検出法によるトラバース信号には、ラジアルチルト角度に対して、1次式で表されるオフセットが生じる。例えば、プッシュプル検出法によるトラバース信号は、ラジアルチルト角度に対して、右上がりの直線を中心として、その振幅を変化させる。
プッシュプル検出法によるトラバース信号の振幅が最も大きいときの、光ディスク2の面に対する光軸75の傾きは、収差が最小になる光ディスク2の面に対する光軸75の傾きとほぼ一致する。
しかしながら、プッシュプル検出法によるトラバース信号から、収差が最小になる光ディスク2の面に対する光軸75の傾きを求めようとする場合、ラジアルチルト角度に対して、オフセットが変化するので、プッシュプル検出法によるトラバース信号の最大の値だけで、収差が最小になる光ディスク2の面に対する光軸75の傾きを求めることはできず、プッシュプル検出法によるトラバース信号の振幅を求めて、これを比較しなければならない。
これに対して、DPP検出法によるトラバース信号は、オフセットをキャンセルするように利得K(式(1))が設定されるので、図10で示されるように、DPP検出法によるトラバース信号のオフセットは、ラジアルチルト角度に対して、一定であり、変化しない。
DPP検出法によるトラバース信号の値が最も大きいときの、光ディスク2の面に対する光軸75の傾きは、収差が最小になる光ディスク2の面に対する光軸75の傾きとほぼ一致する。
DPP検出法によるトラバース信号から、収差が最小になる光ディスク2の面に対する光軸75の傾きを求めようとする場合、DPP検出法によるトラバース信号は、ラジアルチルト角度に対して、オフセットが変化しないので、DPP検出法によるトラバース信号の各点の値を比較して、その最も大きい値から、収差が最小になる光ディスク2の面に対する光軸75の傾きを求めることができる。
すなわち、本発明に係る光ディスク記録再生装置1は、オプティカルピックアップ31をラジアルチルト方向に回動させ、ラジアルチルト角度毎のDPP検出法によるトラバース信号などの信号を検出する。そして、光ディスク記録再生装置1は、最も大きい値の信号に対するラジアルチルト角度を特定して、特定されたラジアルチルト角度になるようにオプティカルピックアップ31の姿勢を制御することで、光のビームの収差を最小にする。
また、RF信号処理部32は、RF信号を生成する。図11は、RF信号の生成を説明する図である。図6に示す場合と同様の部分には、同一の番号を付してあり、その説明は適宜省略する。
RF信号処理部32は、差動アンプ141をさらに含む。
差動アンプ141は、オプティカルピックアップ31から供給された、信号A、信号B、信号C、および信号Dを足し算することにより、RF信号を演算して、RF信号を出力する。
すなわち、信号A乃至信号Dの値を、それぞれA乃至Dで表すと、RF信号の値は、式(2)によって演算される。
RF信号の値=A+B+C+D (2)
本発明においては、DVD-R,DVD-RW,DVD+R、またはDVD+RWなどの光ディスク2である記録媒体では、データを記録する前も、データを記録した後も同様の効果を得るために、データを記録した後にのみ得られるRF信号を用いず、DPP検出法によるトラバース信号を用いる。これに対して、DVD-ROMなどの光ディスク2である記録媒体では、ビームの波長とピットの深さの関係から、プッシュプル検出法によるトラバース信号が出にくいので、DPP検出法によるトラバース信号を用いず、RF信号を用いる。
そこで、光ディスク2の種類を検出して、検出された種類により、RF信号およびDPP検出法によるトラバース信号のいずれか一方を選択する。
すなわち、プッシュプル検出法によるトラバース信号が出にくい光ディスク2が装着された場合、本発明に係る光ディスク記録再生装置1は、オプティカルピックアップ31をラジアルチルト方向に回動させ、ラジアルチルト角度毎のRF信号などの信号を検出する。そして、光ディスク記録再生装置1は、最も大きい値の信号に対するラジアルチルト角度を特定して、特定されたラジアルチルト角度になるようにオプティカルピックアップ31の姿勢を制御することで、光のビームの収差を最小にする。
これにより、プッシュプル検出法によるトラバース信号が出にくい光ディスク2であっても、光ディスク2に対するラジアルチルト方向の光軸の傾きを補正することができる。
図12は、制御プログラムを実行するA/Dサーボコントローラ33による、ラジアルチルト角度の制御の処理を説明するフローチャートである。
ステップS11において、制御プログラムは、信号選択の処理を実行する。信号選択の処理の詳細は、図13のフローチャートを参照して後述する。
ステップS12において、制御プログラムは、ラジアルチルト角度の設定の処理を実行する。ラジアルチルト角度の設定の処理の詳細は、後述する。ステップS12における、ラジアルチルト角度は、スピンドルの軸71に平行な軸74に対する、対物レンズ61の光軸75の角度をいう。
ステップS13において、制御プログラムは、オプティカルピックアップ31の制御の処理を実行して、光ディスク2に対するオプティカルピックアップ31の姿勢を制御し、処理は終了する。オプティカルピックアップ31の制御の処理の詳細は、図20のフローチャートを参照して後述する。
図13は、ステップS11の信号選択の処理の詳細を説明するフローチャートである。ステップS31において、制御プログラムは、RF信号処理部32からの信号を基に、装着された光ディスク2がCDであるか、またはDVDであるかを検査する。例えば、ステップS31において、制御プログラムは、対物レンズ61を光ディスク2から遠ざける方向に移動させて得られるフォーカスS字信号を基に、装着された光ディスク2がCDであるか、またはDVDであるかを検査する。
ステップS32において、制御プログラムは、装着された光ディスク2がDVDであるか否かを判定し、DVDでない、すなわち、装着された光ディスク2がCDであると判定された場合、ステップS33に進み、DPP検出法によるトラバース信号を選択して処理は終了する。
ステップS32において、装着された光ディスク2がDVDであると判定された場合、ステップS34に進み、制御プログラムは、装着されたDVDである光ディスク2のシグナルレイヤー(信号面)の数を検査する。例えば、ステップS34において、制御プログラムは、対物レンズ61を光ディスク2から近づける方向に移動させて得られるフォーカスS字信号にS字波形が2つ見られるか否かを基に、装着されたDVDである光ディスク2のシグナルレイヤーの数を検査する。
ステップS35において、制御プログラムは、装着されたDVDである光ディスク2がシングルレイヤー(1層)である(シグナルレイヤーの数が1である)か否かを判定し、シングルレイヤーであると判定された場合、ステップS36に進み、装着されたDVDである光ディスク2の反射率を検査する。
ステップS37において、制御プログラムは、検査により得られた光ディスク2の反射率と閾値とを比較することにより、装着されたDVDである光ディスク2の反射率が高反射率であるか否かを判定し、高反射率であると判定された場合、装着された光ディスク2がDVD-ROM,DVD-R、およびDVD+Rのうちのいずれかなので、ステップS38に進み、RF信号処理部32から供給される主ビームのプッシュプル検出法によるトラバース信号のレベルを検査する。
ステップS39において、制御プログラムは、予め定めた閾値と比較することにより、プッシュプル検出法によるトラバース信号のレベルが低レベルであるか否かを判定し、プッシュプル検出法によるトラバース信号のレベルが低レベルであると判定された場合、装着された光ディスク2がDVD-ROMなので、ステップS40に進み、RF信号を選択して処理は終了する。
ステップS39において、プッシュプル検出法によるトラバース信号のレベルが低レベルでない、すなわち、プッシュプル検出法によるトラバース信号のレベルが高レベルであると判定された場合、装着された光ディスク2がDVD-RまたはDVD+Rなので、ステップS33に進み、DPP検出法によるトラバース信号を選択して処理は終了する。
一方、ステップS37において、装着されたDVDである光ディスク2の反射率が高反射率でない、すなわち、反射率が低反射率であると判定された場合、装着された光ディスク2がDVD-RWまたはDVD+RWなので、ステップS33に進み、DPP検出法によるトラバース信号を選択して処理は終了する。
さらに、ステップS35において、シングルレイヤーでない、すなわち、デュアルレイヤー(2層)であると判定された場合、装着された光ディスク2がDVD-ROMなので、ステップS40に進み、RF信号を選択して処理は終了する。
このように、光ディスク記録再生装置1は、装着された光ディスク2の種類に応じて、ラジアルチルト角度の制御を行うための信号を選択することができる。すなわち、光ディスク記録再生装置1は、光ディスク2がDVD-R,DVD-RW,DVD+R、またはDVD+RWなどである場合、データの記録の前後を問わず同様の効果が得られる、DPP検出法によるトラバース信号を選択し、光ディスク2が、プッシュプル検出法によるトラバース信号が出にくいDVD-ROMなどである場合、RF信号を選択する。
図14は、ステップS12のラジアルチルト角度の設定の処理の概略を説明するフローチャートである。ステップS51において、制御プログラムは、オプティカルピックアップ31の所定のラジアルチルト角度に対する、ステップS11の処理で選択された信号を検出する。
例えば、ステップS51において、制御プログラムは、光ディスク2に対するオプティカルピックアップ31の対物レンズ61の光軸75が所定のラジアルチルト角度となるように、オプティカルピックアップ31の姿勢を制御し、そのラジアルチルト角度における、ステップS11の処理で選択された信号を検出する。そして、ステップS51において、制御プログラムは、光ディスク2に対するオプティカルピックアップ31の対物レンズ61の光軸75が次のラジアルチルト角度となるように、オプティカルピックアップ31の姿勢を制御し、次のラジアルチルト角度における、ステップS11の処理で選択された信号を検出する。
このように、例えば、ステップS51において、制御プログラムは、光ディスク2に対するオプティカルピックアップ31の対物レンズ61の光軸75が、ある範囲における、いくつかの所定のラジアルチルト角度となるように、オプティカルピックアップ31の姿勢を制御し、ラジアルチルト角度毎に、ステップS11の処理で選択された信号を検出する。
ステップS52において、制御プログラムは、ステップS51の処理で検出された信号のうち、最大値の信号に対応するラジアルチルト角度を特定する。例えば、ステップS52において、制御プログラムは、ステップS51の処理において、第1の範囲のラジアルチルト角度毎に検出された信号のうち、最も大きい値を含む第2の範囲のトラバース信号に対応する、光ディスク2に対するオプティカルピックアップ31の対物レンズ61の光軸75のラジアルチルト角度を特定する。
さらに詳細に説明すれば、第1の範囲において、ラジアルチルト角度を段階的に変化させた場合、その中間のラジアルチルト角度が最適である場合があるので、ステップS52において、制御プログラムは、ステップS51の処理において、第1の範囲のラジアルチルト角度毎に検出された信号のうち、例えば、最も大きい値を基準に100%乃至80%のいずれかの範囲のトラバース信号に対応する、光ディスク2に対するオプティカルピックアップ31の対物レンズ61の光軸75のラジアルチルト角度を特定する。このようにすることで、より正確かつ確実に、光ディスク2に対するラジアルチルト方向の光軸の傾きを補正することができるようになる。
ステップS53において、制御プログラムは、ステップS52の処理で特定されたラジアルチルト角度を設定して、処理は終了する。
図15および図16のフローチャートを参照して、ステップS12のラジアルチルト角度の設定の処理をより詳細に説明する。
ステップS61において、制御プログラムは、3軸ドライバ34を制御して、オプティカルピックアップ31を、装着されている光ディスク2の内周に移動する。ここで、光ディスク2の内周は、光ディスク2のデータ領域のうち、よりリードイン領域に近い領域をいう。例えば、光ディスク2のデータ領域を、データ量の等しい3つの領域に分割して、最もリードイン領域に近い領域を内周とする。この場合、最もリードアウト領域に近い領域を外周とし、内周と外周の間の領域を中周とする。ステップS61において、制御プログラムは、3軸ドライバ34を制御して、オプティカルピックアップ31を、装着されている光ディスク2の内周に移動させ、フォーカスサーボをかける。このとき、制御プログラムは、トラッキングサーボをかけない。
ステップS62において、制御プログラムは、3軸ドライバ34を制御して、オプティカルピックアップ31のラジアルチルト角度を初期値に設定する。例えば、ステップS62において、制御プログラムは、チルト角度制御信号を3軸ドライバ34に供給することにより、3軸ドライバ34を制御して、オプティカルピックアップ31のラジアルチルト角度を、初期値として、−0.8度に設定する。
ステップS63において、制御プログラムは、光ディスク2が1回転するうちの、信号の最大値を求める。例えば、ステップS63において、制御プログラムは、A/Dサーボコントローラ33のA/Dコンバータに、信号の周期に対して充分短い間隔で信号をサンプリング(量子化)させ、光ディスク2が1回転するうちにサンプリングされた値から、信号の最大値を求める。
ここで、信号は、図13のフローチャートを参照して説明した処理により選択された信号をいう。例えば、光ディスク2が、CD,DVD-R,DVD-RW,DVD+R、またはDVD+RWである場合、ステップS63において、制御プログラムは、光ディスク2が1回転するうちの、DPP検出法によるトラバース信号の最大値を求める。一方、光ディスクが、DVD-ROMである場合、ステップS63において、制御プログラムは、光ディスク2が1回転するうちの、RF信号の最大値を求める。
ステップS63において、光ディスク2が1回転するうちの、信号の最大値を求める理由は、図17で示されるように、光ディスク2の色素の塗りむらなどにより、光ディスク2の1回転を周期として、光ディスク2の回転方向の角度によって、信号の値が変化する(信号に揺らぎが生じる)ので、この信号の変化の影響を避けるためである。すなわち、例えば、あるラジアルチルト角度における、光ディスク2が1回転するうちの、信号の最大値と、次のラジアルチルト角度における、光ディスク2が1回転するうちの、信号の最小値とを比較してしまうことによって、誤ったラジアルチルト角度を特定してしまうことを防止する。
ステップS64において、制御プログラムは、オプティカルピックアップ31のラジアルチルト角度に対応させて、信号の最大値を記憶する。例えば、最初のステップS64において、制御プログラムは、ステップS62の処理で設定されたラジアルチルト角度の初期値に対応させて、ステップS63の処理で求められた信号の最大値を記憶する。2度目以降のステップS64において、制御プログラムは、後述するステップS65の処理で設定されたラジアルチルト角度の値に対応させて、ステップS63の処理で求められた信号の最大値を記憶する。
ステップS65において、制御プログラムは、3軸ドライバ34を制御して、オプティカルピックアップ31のラジアルチルト角度を次の値に設定する。例えば、ステップS65において、制御プログラムは、3軸ドライバ34を制御して、オプティカルピックアップ31のラジアルチルト角度を、いま設定されている角度に0.1度加算した角度に設定する。
ステップS66において、制御プログラムは、ラジアルチルト角度の測定範囲を超えたか否かを判定する。例えば、制御プログラムは、0.8度である閾値を予め記憶し、ステップS65の処理で設定されたラジアルチルト角度が閾値(0.8度)を超えた場合、ラジアルチルト角度の測定範囲を超えたと判定し、ステップS65の処理で設定されたラジアルチルト角度が閾値(0.8度)以下である場合、ラジアルチルト角度の測定範囲を超えていないと判定する。
ステップS66において、ラジアルチルト角度の測定範囲を超えていないと判定された場合、次のラジアルチルト角度について信号を求める必要があるので、ステップS63に戻り、ステップS65の処理で設定された、オプティカルピックアップ31のラジアルチルト角度について、上述した処理を繰り返す。
ステップS66において、ラジアルチルト角度の測定範囲を超えたと判定された場合、測定範囲について信号が求められたので、ステップS67に進み、制御プログラムは、記憶している信号の最大値の内、最も大きい最大値を検出する。例えば、ステップS64において、−0.8度から0.8度までの0.1度毎のラジアルチルト角度に対応した、信号の最大値が記憶されるので、制御プログラムは、ステップS66において、その最大値の内、最も大きい最大値を検出する。
ステップS68において、制御プログラムは、検出された、最も大きい最大値に対応する、ラジアルチルト角度を特定する。すなわち、ステップS64の処理で、オプティカルピックアップ31のラジアルチルト角度に対応させて、信号の最大値が記憶されているので、制御プログラムは、記憶されている、ステップS66の処理で検出された、最も大きい最大値に対応するオプティカルピックアップ31のラジアルチルト角度を特定する。
図18は、DPP検出法によるトラバース信号を選択した場合、ステップS62乃至ステップS66の処理において、オプティカルピックアップ31のラジアルチルト角度を制御するチルト角度制御信号、および検出されるDPP検出法によるトラバース信号の例を示す図である。
3軸ドライバ34は、A/Dサーボコントローラ33から供給される、サーボエラー信号の1つであるチルト角度制御信号を基に、オプティカルピックアップ31の駆動部102−3を駆動させ、ラジアルチルト方向の、オプティカルピックアップ31(の対物レンズ61)の姿勢を制御する。より具体的には、チルト角度制御信号の値によって、スピンドルの軸71と平行の軸74に対する、対物レンズ61の光軸75の角度であるラジアルチルト角度が変化する。
図18において、チルト角度制御信号が一定になっている期間(チルト角度制御信号が平らになっている期間)は、ラジアルチルト角度が一定とされる期間であり、ステップS63において、光ディスク2が1回転する期間に対応する。
図18に示す例において、チルト角度制御信号の変化、すなわち、ラジアルチルト角度の変化に対応して、DPP検出法によるトラバース信号の値は樽状に変化する。
例えば、ステップS67において、図18で示される、樽状に変化するDPP検出法によるトラバース信号の値のうち、最も大きいDPP検出法によるトラバース信号の値が検出されると、ステップS68において、最も大きいDPP検出法によるトラバース信号の値が得られたときのチルト角度制御信号の値、すなわち、ラジアルチルト角度が特定される。
なお、図18で示されるように、DPP検出法によるトラバース信号が最大になる(図中のAで示される値)ラジアルチルト角度においては、DPP検出法によるトラバース信号は最小にもなる(図中のBで示される値)。従って、最も小さいDPP検出法によるトラバース信号に対応する角度を特定するようにしてもよい。最も小さい値の信号に対するラジアルチルト角度を特定することと、最も大きい値の信号に対するラジアルチルト角度を特定することとの物理的意味は同じである。
図19は、RF信号を選択した場合、ステップS62乃至ステップS66の処理において、オプティカルピックアップ31のラジアルチルト角度を制御するチルト角度制御信号、および検出されるRF信号の例を示す図である。
図19において、図18と同様に、チルト角度制御信号が一定になっている期間(チルト角度制御信号が平らになっている期間)は、ラジアルチルト角度が一定とされる期間であり、ステップS63において、光ディスク2が1回転する期間に対応する。
図19に示す例において、チルト角度制御信号の変化、すなわち、ラジアルチルト角度の変化に対応して、RF信号の値は樽状に変化する。なお、一般には、光ディスク2がDVD-ROMである場合のRF信号の変化は、光ディスク2がDVD-Rなどである場合のDPP検出法によるトラバース信号の変化に比較して小さい。
例えば、ステップS67において、図19で示される、樽状に変化するRF信号の値のうち、最も大きいRF信号の値が検出されると、ステップS68において、最も大きいRF信号の値が得られたときのチルト角度制御信号の値、すなわち、ラジアルチルト角度が特定される。
なお、ステップS68において、制御プログラムは、最も大きい最大値を基準に、100%乃至80%のいずれかの範囲の値に対応するオプティカルピックアップ31のラジアルチルト角度を特定するようにしてもよい。
ステップS69において、制御プログラムは、特定されたラジアルチルト角度を、内周のラジアルチルト角度に設定する。
ステップS70において、制御プログラムは、3軸ドライバ34を制御して、オプティカルピックアップ31を、装着されている光ディスク2の外周に移動する。ここで、光ディスク2の外周は、光ディスク2のデータ領域のうち、よりリードアウト領域に近い領域をいう。ステップS70において、制御プログラムは、3軸ドライバ34を制御して、オプティカルピックアップ31を、装着されている光ディスク2の外周に移動させる。
ステップS71において、制御プログラムは、3軸ドライバ34を制御して、オプティカルピックアップ31のラジアルチルト角度を初期値に設定する。例えば、ステップS72において、制御プログラムは、3軸ドライバ34を制御して、オプティカルピックアップ31のラジアルチルト角度を、初期値として、−0.8度に設定する。
ステップS72において、制御プログラムは、光ディスク2が1回転するうちの、信号の最大値を求める。例えば、ステップS72において、制御プログラムは、A/Dサーボコントローラ33のA/Dコンバータに、信号の周期に対して充分短い間隔で信号をサンプリング(量子化)させ、光ディスク2が1回転するうちにサンプリングされた値から、信号の最大値を求める。
ここで、信号は、ステップS63の場合と同様に、図13のフローチャートを参照して説明した処理により選択された信号をいう。
ステップS73において、制御プログラムは、オプティカルピックアップ31のラジアルチルト角度に対応させて、信号の最大値を記憶する。例えば、最初のステップS73において、制御プログラムは、ステップS71の処理で設定されたラジアルチルト角度の初期値に対応させて、ステップS72の処理で求められた信号の最大値を記憶する。2度目以降のステップS73において、制御プログラムは、後述するステップS74の処理で設定されたラジアルチルト角度の値に対応させて、ステップS72の処理で求められた信号の最大値を記憶する。
ステップS74において、制御プログラムは、3軸ドライバ34を制御して、オプティカルピックアップ31のラジアルチルト角度を次の値に設定する。例えば、ステップS74において、制御プログラムは、ステップS65の処理と同様に、3軸ドライバ34を制御して、オプティカルピックアップ31のラジアルチルト角度を、いま設定されている角度に0.1度加算した角度に設定する。
ステップS75において、制御プログラムは、ラジアルチルト角度の測定範囲を超えたか否かを判定する。例えば、制御プログラムは、0.8度である閾値を予め記憶し、ステップS74の処理で設定されたラジアルチルト角度が閾値(0.8度)を超えた場合、ラジアルチルト角度の測定範囲を超えたと判定し、ステップS74の処理で設定されたラジアルチルト角度が閾値(0.8度)以下である場合、ラジアルチルト角度の測定範囲を超えていないと判定する。
ステップS75において、ラジアルチルト角度の測定範囲を超えていないと判定された場合、次のラジアルチルト角度について信号を求める必要があるので、ステップS72に戻り、ステップS74の処理で設定された、オプティカルピックアップ31のラジアルチルト角度について、上述した処理を繰り返す。
ステップS75において、ラジアルチルト角度の測定範囲を超えたと判定された場合、測定範囲について信号が求められたので、ステップS76に進み、制御プログラムは、記憶している信号の最大値の内、最も大きい最大値を検出する。例えば、ステップS73において、−0.8度から0.8度までの0.1度毎のラジアルチルト角度に対応した、信号の最大値が記憶されるので、制御プログラムは、ステップS75において、その最大値の内、最も大きい最大値を検出する。
ステップS77において、制御プログラムは、検出された、最も大きい最大値に対応する、ラジアルチルト角度を特定する。すなわち、ステップS73の処理で、オプティカルピックアップ31のラジアルチルト角度に対応させて、信号の最大値が記憶されているので、制御プログラムは、記憶されている、ステップS75の処理で検出された、最も大きい最大値に対応するオプティカルピックアップ31のラジアルチルト角度を特定する。
なお、ステップS77において、制御プログラムは、最も大きい最大値を基準に、100%乃至80%のいずれかの範囲の値に対応するオプティカルピックアップ31のラジアルチルト角度を特定するようにしてもよい。
ステップS78において、制御プログラムは、特定されたラジアルチルト角度を、外周のラジアルチルト角度に設定する。
すなわち、ステップS71乃至ステップS78において、光ディスク2の外周について、ステップS62乃至ステップS69における光ディスク2の内周についての処理と同様の処理が実行される。
ステップS79において、制御プログラムは、内周のラジアルチルト角度と外周のラジアルチルト角度との平均を演算する。例えば、ステップS79において、制御プログラムは、ステップS69の処理で設定された、内周のラジアルチルト角度と、ステップS78の処理で設定された、外周のラジアルチルト角度との平均を演算する。
なお、ステップS79において、制御プログラムは、内周のラジアルチルト角度と外周のラジアルチルト角度との単純な平均に限らず、内周のラジアルチルト角度を測定した位置とスピンドルとの距離、外周のラジアルチルト角度を測定した位置とスピンドルとの距離、および中周とスピンドルとの距離を重みとして、ラジアルチルト角度の平均を演算するようにしてもよい。
ステップS80において、制御プログラムは、ステップS79の処理で演算された、内周のラジアルチルト角度と外周のラジアルチルト角度との平均を中周のラジアルチルト角度に設定して、処理は終了する。
このように、光ディスク記録再生装置1は、内周、外周、中周毎に、対物レンズ61の光軸75が、光ディスク2の面に接する軸73に対して垂直となる、オプティカルピックアップ31のラジアルチルト角度を設定することができる。
なお、ステップS63またはステップS72の処理において、移動平均を用いて最大値を決定するようにしてもよい。この場合、ノイズの影響を除去できるので、精度を向上させることができる。
また、ラジアルチルト角度の測定範囲は、−0.8度乃至0.8度に限定されるものではなく、任意の範囲とすることができる。実用的には、光ディスク2の規格を超える範囲を測定範囲とするのが好ましい。
図20は、光ディスク2に対するオプティカルピックアップ31の姿勢を制御する、ステップS13のオプティカルピックアップ31の制御の処理の詳細を説明するフローチャートである。ステップS101において、制御プログラムは、オプティカルピックアップ31の光ディスク2に対する位置を検出する。すなわち、ステップS101において、制御プログラムは、オプティカルピックアップ31が光ディスク2の内周に位置するか、中周に位置するか、または外周に位置するかを検出する。
ステップS102において、制御プログラムは、オプティカルピックアップ31が光ディスクの内周に位置するか否かを判定し、オプティカルピックアップ31が光ディスクの内周に位置すると判定された場合、ステップS103に進み、設定されている内周のラジアルチルト角度を読み出す。ステップS104において、制御プログラムは、内周のラジアルチルト角度になるように、オプティカルピックアップ31のラジアルチルト角度を制御し、ステップS101に戻り、処理を繰り返す。
例えば、ステップS104において、制御プログラムは、設定されている内周のラジアルチルト角度に対応する値のチルト角度制御信号を3軸ドライブ34に供給する。すると、3軸ドライブ34のアンプ101−3は、オプティカルピックアップ31の駆動部102−3を駆動させて、スピンドルの軸71と平行の軸74に対する、対物レンズ61の光軸75の角度が設定されている内周のラジアルチルト角度になるように、オプティカルピックアップ31の姿勢を制御する。その結果、対物レンズ61の光軸75は、光ディスク2の面に接する軸73に対して垂直となり、光のビームに生じる収差が最小となる。
ステップS102において、オプティカルピックアップ31が光ディスクの内周に位置していないと判定された場合、ステップS105に進み、制御プログラムは、オプティカルピックアップ31が光ディスクの外周に位置するか否かを判定し、オプティカルピックアップ31が光ディスクの外周に位置すると判定された場合、ステップS106に進み、設定されている外周のラジアルチルト角度を読み出す。ステップS107において、制御プログラムは、外周のラジアルチルト角度になるように、オプティカルピックアップ31のラジアルチルト角度を制御し、ステップS101に戻り、処理を繰り返す。
例えば、ステップS107において、制御プログラムは、設定されている外周のラジアルチルト角度に対応する値のチルト角度制御信号を3軸ドライブ34に供給し、3軸ドライブ34のアンプ101−3に、オプティカルピックアップ31の駆動部102−3を駆動させて、スピンドルの軸71と平行の軸74に対する、対物レンズ61の光軸75の角度が設定されている外周のラジアルチルト角度になるように、オプティカルピックアップ31の姿勢を制御する。その結果、対物レンズ61の光軸75は、光ディスク2の面に接する軸73に対して垂直となり、光のビームに生じる収差が最小となる。
ステップS105において、オプティカルピックアップ31が光ディスクの外周に位置しないと判定された場合、オプティカルピックアップ31が光ディスクの中周に位置しているので、ステップS108に進み、制御プログラムは、設定されている中周のラジアルチルト角度を読み出す。ステップS109において、制御プログラムは、中周のラジアルチルト角度になるように、オプティカルピックアップ31のラジアルチルト角度を制御し、ステップS101に戻り、処理を繰り返す。
例えば、ステップS109において、制御プログラムは、設定されている中周のラジアルチルト角度に対応する値のチルト角度制御信号を3軸ドライブ34に供給し、3軸ドライブ34のアンプ101−3に、オプティカルピックアップ31の駆動部102−3を駆動させて、スピンドルの軸71と平行の軸74に対する、対物レンズ61の光軸75の角度が設定されている中周のラジアルチルト角度になるように、オプティカルピックアップ31の姿勢を制御する。その結果、対物レンズ61の光軸75は、光ディスク2の面に接する軸73に対して垂直となり、光のビームに生じる収差が最小となる。
このように、本発明に係る光ディスク駆動装置は、設定されているラジアルチルト角度に基づいて、オプティカルピックアップ31の姿勢を制御する。その結果、光ディスク2にそりが生じていても、対物レンズ61の光軸75が、光ディスク2の面に垂直に交わるように、オプティカルピックアップ31の姿勢が制御される。
また、内周乃至外周毎に、設定されているラジアルチルト角度に基づいて、オプティカルピックアップ31の姿勢が制御されるので、内周乃至外周のそれぞれの部位によって、光ディスク2のそりの状態が変わっていても、常に、対物レンズ61の光軸75が、光ディスク2の面に垂直に交わるように、オプティカルピックアップ31の姿勢が制御される。
これにより、収差は常に最小となる。その結果、再生においては、再生信号のS/Nの悪化を抑制でき、ジッターの発生を防止できる。また、記録においては、適切なマーク(ピット)を生成できるようになる。
なお、ステップS108において、制御プログラムは、設定されている内周のラジアルチルト角度および外周のラジアルチルト角度から内周のラジアルチルト角度を演算するようにしてもよい。この場合、ステップS79およびステップS80の処理は不要である。
また、図15および図16のフローチャートを参照して説明した処理は、光ディスク2のデータ領域を、内周、中周、外周の3つの領域に分割した例である。ラジアルチルト角度の設定の処理においては、必ずしも光ディスク2のデータ領域を3つの領域に分割する必要はなく、データ領域全体を1つの領域としたり、データ領域を2つの領域に分割したり、または4つ以上の任意の数の領域に分割するようにしてもよい。この場合、オプティカルピックアップ31の制御の処理は、オプティカルピックアップ31が位置する領域を検出して、検出された領域に対して設定されたラジアルチルト角度を基に、光ディスク2の面に対して光軸75が垂直に交わるように、オプティカルピックアップ31の姿勢を制御すればよい。
このように、光ディスクに対するピックアップの姿勢を制御するようにした場合には、光ディスクに対するラジアルチルト方向の光軸の傾きを補正することができる。また、光ディスクとピックアップとのラジアルチルト角度であって、第1の範囲のラジアルチルト角度のそれぞれに対する、DPP(Differential Push Pull)検出法によるトラバース信号を検出し、検出されたトラバース信号の内の、最も大きい値を含む第2の範囲のトラバース信号に対応するラジアルチルト角度を特定し、特定されたラジアルチルト角度を基に、光ディスクに対するピックアップの姿勢を制御するようにした場合には、光ディスクのチルト角度を検出するためのセンサを別途必要とせず、より簡単な処理で、光ディスクに対するラジアルチルト方向の光軸の傾きを補正することができる。
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるが、ソフトウェアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、記録媒体からインストールされる。
この記録媒体は、図1に示すように、コンピュータとは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク53(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク54(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、DVDを含む)、光磁気ディスク55(MD(Mini-Disc)(商標)を含む)、若しくは半導体メモリ56などよりなるパッケージメディアにより構成されるだけでなく、コンピュータに予め組み込まれた状態でユーザに提供される、プログラムが記録されているROM(図示せず)や、ハードディスク(図示せず)などで構成される。
なお、上述した一連の処理を実行させるプログラムは、必要に応じてルータ、モデムなどのインタフェースを介して、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の通信媒体を介してコンピュータにインストールされるようにしてもよい。
また、本明細書において、記録媒体に格納されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
本発明に係る光ディスク駆動装置の一実施の形態の構成を示すブロック図である。 オプティカルピックアップの構成を説明する図である。 ラジアルチルト角度を説明する図である。 タンジェンシャルチルト角度を説明する図である。 3軸ドライバの構成を示す図である。 DPP検出法によるトラバース信号の生成を説明する図である。 収差を説明する図である。 光のビームへの収差の影響を説明する図である。 ラジアルチルト角度に対するプッシュプル検出法によるトラバース信号を説明する図である。 ラジアルチルト角度に対するDPP検出法によるトラバース信号を説明する図である。 RF信号の生成を説明する図である。 ラジアルチルト角度の制御の処理を説明するフローチャートである。 信号選択の処理の詳細を説明するフローチャートである。 ラジアルチルト角度の設定の処理の概略を説明するフローチャートである。 ラジアルチルト角度の設定の処理の詳細を説明するフローチャートである。 ラジアルチルト角度の設定の処理の詳細を説明するフローチャートである。 光ディスクの回転によるDPP検出法によるトラバース信号の変化を説明する図である。 チルト角度制御信号およびDPP検出法によるトラバース信号の例を示す図である。 チルト角度制御信号およびRF信号の例を示す図である。 オプティカルピックアップの制御の処理の詳細を説明するフローチャートである。
符号の説明
1 光ディスク記録再生装置, 2 光ディスク, 31 オプティカルピックアップ, 32 RF信号処理部, 33 A/Dサーボコントローラ, 34 3軸ドライバ, 39 スピンドルドライバ, 43 システムコントローラ, 53 磁気ディスク, 54 光ディスク, 55 光磁気ディスク, 56 半導体メモリ, 61 対物レンズ, 71乃至74 軸, 75 光軸, 101−1乃至101−3 アンプ, 102−1乃至102−3 駆動部, 121乃至123 ディテクタ, 124乃至127 差動アンプ, 128−1および128−2 アンプ, 141 差動アンプ

Claims (11)

  1. 先行ビーム、主ビーム、および後行ビームから生成されるDPP(Differential Push Pull)検出法によるトラバース信号を基に、光ディスクの駆動を制御する光ディスク駆動装置において、
    前記光ディスクとピックアップとのラジアルチルト角度であって、第1の範囲の前記ラジアルチルト角度のそれぞれに対する、前記DPP検出法による前記トラバース信号を検出する検出手段と、
    検出された前記トラバース信号の内の、最も大きい値を含む第2の範囲の前記トラバース信号に対応する前記ラジアルチルト角度を特定する特定手段と、
    特定された前記ラジアルチルト角度を基に、前記光ディスクに対する前記ピックアップの姿勢を制御する制御手段と
    を含むことを特徴とする光ディスク駆動装置。
  2. 前記検出手段は、前記第1の範囲の前記ラジアルチルト角度のそれぞれに対する、所定の期間の前記トラバース信号の内の、前記トラバース信号の最大値を検出し、
    前記特定手段は、検出された前記トラバース信号の前記最大値の内の、最も大きい値を含む前記第2の範囲の前記トラバース信号に対応する前記ラジアルチルト角度を特定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の光ディスク駆動装置。
  3. 前記検出手段は、前記第1の範囲の前記ラジアルチルト角度のそれぞれに対する、前記光ディスクが1回転する前記期間の前記トラバース信号の内の、前記トラバース信号の最大値を検出する
    ことを特徴とする請求項2に記載の光ディスク駆動装置。
  4. 前記光ディスクの種類に対応して、前記トラバース信号および前記主ビームから生成されるRF信号のいずれか一方を選択する選択手段をさらに含み、
    前記検出手段は、前記トラバース信号が選択された場合、前記第1の範囲の前記ラジアルチルト角度のそれぞれに対する、前記トラバース信号を検出し、前記RF信号が選択された場合、前記第1の範囲の前記ラジアルチルト角度のそれぞれに対する、前記RF信号を検出し、
    前記特定手段は、前記トラバース信号が選択された場合、検出された前記トラバース信号の内の、最も大きい値を含む前記第2の範囲の前記トラバース信号に対応する前記ラジアルチルト角度を特定し、前記RF信号が選択された場合、検出された前記RF信号の内の、最も大きい値を含む第3の範囲の前記RF信号に対応する前記ラジアルチルト角度を特定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の光ディスク駆動装置。
  5. 前記選択手段は、前記光ディスクのレイヤーの数、前記光ディスクの反射率、またはプッシュプル検出法によるトラバース信号のレベルを基に、前記光ディスクの種類に対応して、前記トラバース信号および前記RF信号のいずれか一方を選択する
    ことを特徴とする請求項4に記載の光ディスク駆動装置。
  6. 前記検出手段は、前記光ディスクの内周側の領域および外周側の領域のそれぞれにおいて、前記第1の範囲の前記ラジアルチルト角度のそれぞれに対する、前記トラバース信号を検出し、
    前記特定手段は、前記内周側の領域および前記外周側の領域のそれぞれについて、前記トラバース信号の内の、最も大きい値を含む前記第2の範囲の前記トラバース信号に対応する前記ラジアルチルト角度を特定し、
    前記制御手段は、前記内周側の領域および前記外周側の領域のそれぞれについて特定された前記ラジアルチルト角度を基に、前記光ディスクに対する前記ピックアップの姿勢を制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の光ディスク駆動装置。
  7. 前記内周側の領域および前記外周側の領域のそれぞれについて特定された前記ラジアルチルト角度を記憶する記憶手段をさらに含み、
    前記制御手段は、記憶されている前記ラジアルチルト角度を基に、前記光ディスクに対する前記ピックアップの姿勢を制御する
    ことを特徴とする請求項6に記載の光ディスク駆動装置。
  8. 前記内周側の領域および前記外周側の領域のそれぞれについて特定された前記ラジアルチルト角度を基に、他の領域の前記ラジアルチルト角度を演算する演算手段をさらに含み、
    前記制御手段は、前記内周側の領域および前記外周側の領域のそれぞれについて特定された前記ラジアルチルト角度、または演算された前記他の領域の前記ラジアルチルト角度を基に、前記光ディスクに対する前記ピックアップの姿勢を制御する
    ことを特徴とする請求項6に記載の光ディスク駆動装置。
  9. 先行ビーム、主ビーム、および後行ビームから生成されるDPP検出法によるトラバース信号を基に、光ディスクの駆動を制御する光ディスク駆動装置の光ディスク駆動方法において、
    前記光ディスクとピックアップとのラジアルチルト角度であって、第1の範囲の前記ラジアルチルト角度のそれぞれに対する、前記DPP検出法による前記トラバース信号の検出を制御する検出制御ステップと、
    検出された前記トラバース信号の内の、最も大きい値を含む第2の範囲の前記トラバース信号に対応する前記ラジアルチルト角度を特定する特定ステップと、
    特定された前記ラジアルチルト角度を基に、前記光ディスクに対する前記ピックアップの姿勢を制御する姿勢制御ステップと
    を含むことを特徴とする光ディスク駆動方法。
  10. 先行ビーム、主ビーム、および後行ビームから生成されるDPP検出法によるトラバース信号を基に、光ディスクの駆動を制御する光ディスク駆動制御処理用のプログラムであって、
    前記光ディスクとピックアップとのラジアルチルト角度であって、第1の範囲の前記ラジアルチルト角度のそれぞれに対する、前記DPP検出法による前記トラバース信号の検出を制御する検出制御ステップと、
    検出された前記トラバース信号の内の、最も大きい値を含む第2の範囲の前記トラバース信号に対応する前記ラジアルチルト角度を特定する特定ステップと、
    特定された前記ラジアルチルト角度を基に、前記光ディスクに対する前記ピックアップの姿勢を制御する姿勢制御ステップと
    を含むことを特徴とするコンピュータが読み取り可能なプログラムが記録されている記録媒体。
  11. 先行ビーム、主ビーム、および後行ビームから生成されるDPP検出法によるトラバース信号を基に、光ディスクの駆動を制御する光ディスク駆動制御処理を、コンピュータに行わせるプログラムにおいて、
    前記光ディスクとピックアップとのラジアルチルト角度であって、第1の範囲の前記ラジアルチルト角度のそれぞれに対する、前記DPP検出法による前記トラバース信号の検出を制御する検出制御ステップと、
    検出された前記トラバース信号の内の、最も大きい値を含む第2の範囲の前記トラバース信号に対応する前記ラジアルチルト角度を特定する特定ステップと、
    特定された前記ラジアルチルト角度を基に、前記光ディスクに対する前記ピックアップの姿勢を制御する姿勢制御ステップと
    を含むことを特徴とするプログラム。
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KR100748137B1 (ko) 2006-02-22 2007-08-09 엘지전자 주식회사 광디스크의 레디얼 틸트 제어방법, 제어장치 및 이를구비한 광디스크 재생장치

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