JP2005081901A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】 ドライ、ウエット性能を確保しつつ、雪上性能を向上させることのできる空気入りタイヤを提供すること。
【解決手段】 トレッド12に接地端12Eからタイヤ赤道面CLに向けてタイヤ周方向に対して傾斜して延びる複数の傾斜横溝16を配し、方向性を指定することにより高いウエット性能が得られる。雪上走行時では、傾斜横溝16に雪が入り込み、雪柱剪断力が得られるため、雪上路面で走行する際の基本的な雪上性能が得られる。周方向に隣接する傾斜横溝16で挟まれる陸部分18において、踏み込み側に凸状曲線細溝20、及びサイプ20を形成することで、雪上に踏み込む際に大きなエッジ効果が得られ、雪上でのトラクション性能を向上させることができる。また、陸部分18において、蹴り出し側は踏み込み側に比較して溝が少なく陸部剛性が高いので、陸部分全体としての陸部剛性は確保され、ドライ、ウエット操縦性能を確保出来る。
【選択図】 図1

Description

本発明は、空気入りタイヤに関する。
従来、高性能オールシーズンタイプのタイヤのトレッドは、例えば、図2に示すように、複数本の周方向主溝104と、タイヤ中央区域の周方向主溝104から接地端に向けて延び、接地端に開口する傾斜横溝106が周方向に等間隔に配置され、多数の陸部分108が形成されたパターンを有していた。
また、図2に示すパターンの他に、例えば、特許文献1〜3に示すようなパターンがある。
特開2002―103919号公報 特開昭62―286805号公報 特開平03―197208号公報
しかしながら、従来の高性能オールシーズンタイヤにおいては、、排水性能を高めることに主眼が置かれており、サマータイヤとしての性能とスノー性能とが両立していなかった。
従来パターンのような構成で、雪上性能を確保しようとすると、一般的には陸部分108内に均等に入れたサイプ(112、114)の本数を増加させる手法をとるが、この手法では、雪上性能を良くしようとすると陸部分の剛性が低下し、ドライ、ウエットの操縦性能の低下に繋がる。
本発明は、上記問題を解決すべく成されたもので、ドライ、ウエット性能を確保しつつ、雪上性能を向上させることのできる空気入りタイヤを提供することが目的である。
請求項1に記載の空気入りタイヤは、トレッドのタイヤ赤道面の両側にタイヤ周方向に間隔をおいて複数配置され、タイヤ赤道面側の端部側から接地するようにタイヤ周方向に対して傾斜すると共に両端部がトレッド接地面内で終端する第1の傾斜溝と、トレッドのタイヤ赤道面の両側において前記第1の傾斜溝のタイヤ軸方向外側に配置され、タイヤ軸方向内側に隣接する前記第1の傾斜溝と同方向に傾斜すると共に両端部がトレッド接地面内で終端する第2の傾斜溝と、トレッドのタイヤ赤道面の両側において前記第1の傾斜溝のタイヤ回転方向側の端部と前記第2の傾斜溝のタイヤ回転方向側とは反対側の端部とを連結し、タイヤ周方向に対して傾斜する第1の補助溝と、トレッドのタイヤ赤道面の両側において前記第1の傾斜溝のタイヤ回転方向側とは反対側の端部と前記第2の傾斜溝のタイヤ回転方向側の端部とを連結し、タイヤ周方向に対して傾斜すると共に前記第1の補助溝と交差する第2の補助溝と、前記第1の傾斜溝、第1の補助溝、及び第2の補助溝とで囲まれて区画される第1の陸部分と、前記第2の傾斜溝、第1の補助溝、及び第2の補助溝とで囲まれて区画される第2の陸部分と、前記第1の陸部分、及び前記第2の陸部分に形成される複数のサイプと、を有する、ことを特徴としている。
次に、請求項1に記載の空気入りタイヤの作用を説明する。
トレッドに、タイヤ赤道面側の端部側から接地するようにタイヤ周方向に対して傾斜する第1の傾斜溝及び第2の傾斜溝が形成されているため、基本的に方向性パターンとなり、ウエット走行時、これらの溝により接地面内の水を接地端外側方向へ流してウエット性能が得られる。
また、トレッドに第1の傾斜溝、第1の補助溝、及び第2の補助溝とで囲まれて区画される完全に独立した第1の陸部分と、第2の傾斜溝、第1の補助溝、及び第2の補助溝とで囲まれて区画される完全に独立した第2の陸部分とを設け、第1の陸部分及び第2の陸部分と、その他の陸部分とに分け、第1の陸部分、及び第2の陸部分に複数のサイプを設けたので、トレッド内で雪上性能に有効に効く部分(即ち、第1の陸部分、第2の陸部分)と、剛性を保ちドライ、ウエット路面での操縦性能に効く部分(第1の陸部分及び第2の陸部分以外の陸部分)が形成される。
サイプの形成された第1の陸部分、及びサイプの形成された第2の陸部分は、サイプの形成されていない他の陸部分で囲まれているため、接地時の倒れ込みが抑えられ、雪上でのトラクション性能、及びブレーキ性能を有効に向上できる。
雪上性能向上のためには、サイプをある程度密に入れる必要があるが、従来技術のようにトレッド全体に均等に配置すると、トレッド全体の剛性が低下し、ドライ、ウエット路面での操縦安定性の低下に繋がる。
本発明では、第1の陸部分、及び第2の陸部分においてサイプ密度を高くし、その周囲の陸部分の剛性を高くして第1の陸部分、及び第2の陸部分を支える役目をさせることで、より高い次元で雪上性能と、ドライ、ウエット路面での操縦安定性能とのバランスをとることが可能となる。
なお、サイプは、タイヤ軸方向に対して傾斜させることで、周方向のエッジ成分を補うことができ、雪上フィーリングも向上できる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の空気入りタイヤにおいて、タイヤ軸方向に隣接する前記第1の傾斜溝と前記第2の傾斜溝とは、タイヤ周方向に一部分がオーバーラップしている、ことを特徴としている。
次に、請求項2に記載の空気入りタイヤの作用を説明する。
第1の傾斜溝、及び第2の傾斜溝を夫々タイヤ赤道面側から接地させるように傾斜させ、かつ、第1の傾斜溝と第2の傾斜溝とをタイヤ周方向に一部分オーバーラップさせることで、タイヤ回転時にトレッド幅方向で、エッジが疎になる場所と密になる場所とを均等に接地面内に入る様に出来、周上均一にエッジが働くように出来る。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の空気入りタイヤにおいて、前記第1の陸部分における前記第1の傾斜溝と前記第1の補助溝との間の中心線は、タイヤ周方向に対して5〜50度の範囲内で傾斜し、前記第2の陸部分における前記第2の傾斜溝と前記第1の補助溝との間の中心線は、タイヤ周方向に対して5〜50度の範囲内で傾斜している、ことを特徴としている。
次に、請求項3に記載の空気入りタイヤの作用を説明する。
本発明のように第1の陸部分、及び第2の陸部分を、タイヤ周方向に対して比較的小さい角度で傾斜させることで、方向性パターンを構成する第1の傾斜溝、及び第2の傾斜溝のタイヤ周方向に対する角度が比較的小さくなり、高いハイドロプレーング性能を確保できる。
なお、第1の陸部分、及び第2の陸部分に設けたサイプは、第1の傾斜溝、及び第2の傾斜溝に対して、タイヤ周方向に対する角度を大きく設定することで、雪上性能(トラクション、ブレーキ)に有効となる。
ここで、上記中心線のタイヤ周方向に対する角度が5度未満になると、第1の傾斜溝、第2の傾斜溝、第1の補助溝、及び第2の補助溝の全てにおいてタイヤ軸方向成分が少なくなり、雪上で有効にトラクション、ブレーキ性能を発揮できなくなる。
一方、上記中心線のタイヤ周方向に対する角度が50度を越えると、第1の陸部分、及び第2の陸部分のタイヤ周方向長さが短くなり、第1の陸部分、及び第2の陸部分にタイヤ軸方向に延びるサイプを刻めなくなり、雪上性能を向上することが出来なくなる。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、前記第1の陸部分と前記第2の陸部分とは、タイヤ周方向に一部分がオーバーラップしており、オーバーラップ量は、前記第1の陸部分及び前記第2の陸部分の最もタイヤ回転方向側の陸部端と最もタイヤ回転方向側とは反対側の端部とのタイヤ周方向距離に対して、20〜70%の範囲内に設定されている、ことを特徴としている。
次に、請求項4に記載の空気入りタイヤの作用を説明する。
第1の傾斜溝、第2の傾斜溝、第1の補助溝、及び第2の補助溝で区画されて対になっている第1の陸部分と第2の陸部分とをタイヤ周方向に一部分がオーバーラップさせることで、これら第1の陸部分、及び第2の陸部分に部分的にサイプを入れてもタイヤ回転時の接地面内に略均等にサイプエッジが存在するように出来る。
また、対になっている上記第1の陸部分と第2の陸部分のオーバーラップ量が、第1の陸部分及び第2の陸部分の最もタイヤ回転方向側の陸部端と最もタイヤ回転方向側とは反対側の端部とのタイヤ周方向距離に対して20%未満になると、サイプ密度が疎になり過ぎて雪上性能が悪化し、70%を超えると密になり過ぎてドライ、ウエット路面での操縦安定性が悪化する。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、前記第1の陸部分を取り囲む前記第1の傾斜溝、第1の補助溝、及び第2の補助溝は各々溝幅が異なり、第2の陸部分を取り囲む前記第2の傾斜溝、第1の補助溝、及び第2の補助溝は各々溝幅が異なる、ことを特徴としている。
次に、請求項5に記載の空気入りタイヤの作用を説明する。
幅広の溝はハイドロプレーング性や、雪上トラクションを向上でき、幅狭の溝は走行時(荷重時)に潰れて第1の陸部分や第2の陸部分を回りの陸部分で支えることが出来、サイプを密にしてもドライ、ウエット路面での操縦安定性を確保できる。
したがって、第1の陸部分を取り囲む第1の傾斜溝、第1の補助溝、及び第2の補助溝の各々の溝幅を異ならせ、第2の陸部分を取り囲む第2の傾斜溝、第1の補助溝、及び第2の補助溝の各々の溝幅を異ならせることで、ハイドロプレーング性、雪上トラクション、及びドライ、ウエット路面での操縦安定性を両立可能となる。
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、前記第1の傾斜溝、前記第2の傾斜溝、前記第1の補助溝、及び前記第2の補助溝の中で、前記第1の傾斜溝の溝幅が最も広い、ことを特徴としている。
次に、請求項6に記載の空気入りタイヤの作用を説明する。
排水性を向上するには、接地面中央付近の水を迅速に排水することが良い。
本発明では、各溝は、基本的に接地端に開口していないため、排水性能には不利となるが、タイヤ赤道面に最も近い第1の傾斜溝の溝幅を最も広く設定したので、排水性を確保することができる。
請求項7に記載の発明は、請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、前記第1の傾斜溝、前記第2の傾斜溝、前記第1の補助溝、及び前記第2の補助溝の中で、前記第1の傾斜溝の溝幅が最も広く、次いで前記第2の傾斜溝の溝幅が狭く、次いで前記第1の補助溝、及び又は前記第2の補助溝の溝幅が狭い、ことを特徴としている。
次に、請求項7に記載の空気入りタイヤの作用を説明する。
請求項6の作用で説明したように、タイヤ赤道面に最も近い第1の傾斜溝の溝幅を最も広く設定し、排水性を確保する。
接地端側の溝、即ち、第2の傾斜溝は、ドライ、ウエット走行時の剛性確保のため、第1の傾斜溝よりも幅狭に設定するが、基本的には、溝全体の中でも太めに設定し、排水性や雪上走行時のコーナリング性能向上を狙う。
そして、第1の傾斜溝と第2の傾斜溝との間に配置される第1の補助溝、第2の補助溝を、第2の傾斜溝よりも幅狭とすることで、主に第1の陸部分のサイプと、第2の陸部分のサイプの動きを良くしてエッジ効果により雪上でのトラクション、ブレーキ時に効果を上げる役目と、ドライ、ウエット路面走行時は潰れて、第1の陸部分、及び第2の陸部分を回りの他の陸部分で支える役目をすることが出来る。
請求項8に記載の発明は、請求項1乃至請求項7の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、トレッドに、一端が接地端に開口し、他端が前記第2の傾斜溝に連結する横溝が形成されている、ことを特徴としている。
次に、請求項8に記載の空気入りタイヤの作用を説明する。
第2の傾斜溝に、接地端に開口する横溝を連結することで、横溝を介して接地端外へ水を排水でき、コーナリングハイドロプレーニング性能が確保され、雪上でのブレーキ性能を向上できる。
請求項9に記載の発明は、請求項1乃至請求項8の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、前記第1の傾斜溝、及び前記第2の傾斜溝は、溝幅が4.0〜12.0mmの範囲内に設定され、前記第1の補助溝、及び前記第2の補助溝は、溝幅が0.7〜4.0mmの範囲内に設定されている、ことを特徴としている。
次に、請求項9に記載の空気入りタイヤの作用を説明する。
第1の陸部分、及び第2の陸部分の周囲の溝の幅は、タイヤ赤道面側、及びショルダー側は、排水、及び雪上コーナリングを考慮すると4〜12mmは必要となる。したがって、第1の傾斜溝、及び第2の傾斜溝は、溝幅を4.0〜12.0mmの範囲内に設定することが好ましい。
なお、第1の傾斜溝、及び第2の傾斜溝において溝幅が4.0mm未満になると、排水性が不足し、溝幅が12.0mmを越えるとトレッド剛性低下が懸念される。
次に、第1の補助溝、及び第2の補助溝において溝幅が0.7mm未満になると、雪上走行時に雪を掴みトラクション力やブレーキ力を得たりすること、また、ウエット路面での排水効果などが無くなり、溝幅が4.0mmを越えると高負荷荷重時にも溝が潰れず、第1の陸部分、及び第2の陸部分を支える効果が不足する。
したがって、第1の補助溝、及び第2の補助溝は、溝幅を0.7〜4.0mmの範囲内に設定することが好ましい。
請求項10に記載の発明は、請求項1乃至請求項9の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、前記サイプは、溝幅が0.5〜1.5mmの範囲内に設定されている、ことを特徴としている。
次に、請求項10に記載の空気入りタイヤの作用を説明する。
サイプにおいて、溝幅が0.5mm未満になると雪上でサイプが開き難く雪上性能が上がらず、1.5mmを越えると第1の陸部分、及び第2の陸部分の剛性低下が懸念される。
したがって、サイプは、溝幅を0.5〜1.5mmの範囲内に設定することが好ましい。
請求項11に記載の発明は、請求項1乃至請求項10の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、前記トレッドには、タイヤ周方向に隣接する前記第1の陸部分の間、及びタイヤ周方向に隣接する前記第2の陸部分の間に、接地端からタイヤ赤道面に向けて連続する第3の陸部分が設けられている、ことを特徴としている。
次に、請求項11に記載の空気入りタイヤの作用を説明する。
トレッドに、タイヤ周方向に隣接する第1の陸部分の間、及びタイヤ周方向に隣接する第2の陸部分の間に、接地端からタイヤ赤道面に向けて連続する第3の陸部分を設けることで、サイプの形成された第1の陸部分、及び第2の陸部分を接地時に支えることができ、第1の陸部分、及び第2の陸部分の接地時の倒れ込みを効果的に抑制することが出来る。
請求項12に記載の発明は、請求項1乃至請求項11の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、前記トレッドには、タイヤ赤道面一方側の前記第1の陸部分とタイヤ赤道面他方側の前記第1の陸部分との間に、タイヤ周方向に連続する第4の陸部が設けられている、ことを特徴としている。
次に、請求項12に記載の空気入りタイヤの作用を説明する。
トレッドの中央にタイヤ周方向に連続する第4の陸部が設けられることで、トレッド中央の剛性が確保され、操縦安定性が向上する。
なお、請求項11の第3の陸部を第4の陸部に連結することが好ましい。
以上説明したように請求項1に記載の空気入りタイヤは上記の構成としたので、ドライ、ウエット性能を確保しつつ、雪上性能を向上させることができる、という優れた効果を有する。
請求項2に記載の空気入りタイヤは上記の構成としたので、周上均一にエッジが働くようにできる。
請求項3に記載の空気入りタイヤは上記の構成としたので、高いハイドロプレーング性能を確保できる。
請求項4に記載の空気入りタイヤは上記の構成としたので、タイヤ回転時の接地面内に略均等にサイプエッジが存在するように出来る。
請求項5に記載の空気入りタイヤは上記の構成としたので、ハイドロプレーング性、雪上トラクション、及びドライ、ウエット路面での操縦安定性を両立可能となる。
請求項6に記載の空気入りタイヤは上記の構成としたので、排水性を確保することができる。
請求項7に記載の空気入りタイヤは上記の構成としたので、タイヤ赤道面に最も近い第1の傾斜溝の溝幅を最も広く設定して排水性を確保し、第2の傾斜溝は、ドライ、ウエット走行時の剛性を確保し、かつ排水性や雪上走行時のコーナリング性能向上を狙い、第1の補助溝、第2の補助溝は、第1、2の陸部分のサイプの動きを良くしてエッジ効果により雪上でのトラクション、ブレーキ時に効果を上げる役目と、ドライ、ウエット路面走行時は潰れて、第1の陸部分、及び第2の陸部分を回りの他の陸部分で支える役目をする。
請求項8に記載の空気入りタイヤは上記の構成としたので、コーナリングハイドロプレーニング性能が確保され、雪上でのブレーキ性能を向上できる。
請求項9に記載の空気入りタイヤは上記の構成としたので、排水、及び雪上コーナリングが確保され、溝としての機能、例えば、雪上走行時に雪を掴みトラクション力やブレーキ力を得たりすること、また、ウエット路面での排水効果などが確保され、かつ第1の陸部分、及び第2の陸部分を支えることができる。
請求項10に記載の空気入りタイヤは上記の構成としたので、雪上性能を向上でき、第1の陸部分、及び第2の陸部分の剛性を確保できる。
請求項11に記載の空気入りタイヤは上記の構成としたので、第1の陸部分、及び第2の陸部分の接地時の倒れ込みを効果的に抑制することが出来る。
請求項12に記載の空気入りタイヤは上記の構成としたので、トレッド中央の剛性が確保され、操縦安定性が向上する。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例を詳細に説明する。
図1に示すように、本実施形態の空気入りタイヤ10のトレッド12には、タイヤ赤道面CLの左側には左上がりに傾斜し、タイヤ赤道面CLの右側には右上がりに傾斜する第1の傾斜横溝14が周方向に複数形成されている。
第1の傾斜溝14は、タイヤ赤道面CLから接地端12E側へ向けて延び、トレッド12の接地面内(タイヤ赤道面CLと接地端12Eとの略中間)で終端している。
なお、タイヤ赤道面CLの左側の第1の傾斜溝14と、タイヤ赤道面CLの右側の第1の傾斜溝14とは、互いにタイヤ周方向に交互にずらされて配置されている。
これら第1の傾斜溝14のタイヤ軸方向外側には、タイヤ軸方向内側に隣接する第1の傾斜溝14と同方向に傾斜する第2の傾斜溝16が第1の傾斜溝14と対となるように形成されている。
第2の傾斜溝16は、両端がトレッド12の接地面内で終端している。また、第2の傾斜溝16は、タイヤ軸方向内側に隣接する第1の傾斜溝14に対してタイヤ回転方向(矢印A方向)とは反対側にずらされて配置されている。
したがって、第1の傾斜溝14と第2の傾斜溝16とは、タイヤ周方向に一部分がオーバーラップしている。
接地端12Eとは、空気入りタイヤ10をJATMA YEAR BOOK(2003年度版、日本自動車タイヤ協会規格)に規定されている標準リムに装着し、JATMA YEAR BOOKでの適用サイズ・プライレーティングにおける最大負荷能力(内圧−負荷能力対応表の太字荷重)に対応する空気圧(最大空気圧)の100%の内圧を充填し、最大負荷能力を負荷したときのものである。なお、使用地又は製造地において、TRA規格、ETRTO規格が適用される場合は各々の規格に従う。
また、本実施形態において接地面内とは、一方の接地端12Eと他方の接地端12Eとの間の領域を指す。
また、トレッド12には、第1の傾斜溝14のタイヤ回転方向側の端部と第2の傾斜溝16のタイヤ回転方向側とは反対側の端部とを連結する第1の補助溝18と、第1の傾斜溝14のタイヤ回転方向側とは反対側の端部と第2の傾斜溝16のタイヤ回転方向側の端部とを連結し、第1の補助溝18と交差する第2の補助溝20が形成されている。
そして、トレッド12には、第1の傾斜溝14、第1の補助溝18、及び第2の補助溝20とで囲まれて区画される第1の陸部分22と、第2の傾斜溝16、第1の補助溝18、及び第2の補助溝20とで囲まれて区画され、前記第1の陸部分22と対になる第2の陸部分24とがタイヤ赤道面CLの両側に夫々形成されている。
ここで、第1の陸部分22の長手方向中心線(第1の傾斜溝14と第1の補助溝18との間の中心線)は、タイヤ周方向に対して5〜50度(平均値)の範囲内で傾斜していることが好ましく、第2の陸部分24の長手方向中心線(第2の傾斜溝16と第1の補助溝18との間の中心線)は、タイヤ周方向に対して5〜50度(平均値)の範囲内で傾斜していることが好ましい。
本実施形態では、第1の陸部分22の長手方向中心線のタイヤ周方向に対する角度θ1は12度(平均値)であり、第2の陸部分24の長手方向中心線のタイヤ周方向に対する角度θ2は12度(平均値)である。
また、第1の陸部分22と第2の陸部分24とは、タイヤ周方向に一部分がオーバーラップしており、タイヤ周方向に計測するオーバーラップ量Loは、第1の陸部分22及び第2の陸部分24の最もタイヤ回転方向側の陸部端と最もタイヤ回転方向側とは反対側の端部とのタイヤ周方向距離Lに対して、20〜70%の範囲内に設定されていることが好ましい。
本実施形態では、オーバーラップ量Lo(50mm)が上記タイヤ周方向距離L(125mm)に対して40%に設定されている。
ここで、第1の傾斜溝14、第1の補助溝18、第2の傾斜溝16、及び第2の補助溝20は各々溝幅が異なっており、第1の傾斜溝14の溝幅が最も広く、第2の傾斜溝16、第2の補助溝20、第1の補助溝18の順に溝幅が狭く設定されている。
第1の傾斜溝14、及び第2の傾斜溝16は、溝幅を4.0〜12.0mmの範囲内に設定することが好ましく、第1の補助溝18、及び第2の補助溝20は、溝幅を0.7〜4.0mmの範囲内に設定することが好ましい。
本実施形態では、第1の傾斜溝14の溝幅が6.5mm、第2の傾斜溝16の溝幅が4.5mm、第1の補助溝18の溝幅が1.0mm、第2の補助溝20の溝幅が3.0mmに設定されている。
また、トレッド12には、一端が接地端12Eに開口し、他端が第2の傾斜溝16の長手方向中間部分に連結する横溝26と、横溝26の間に配置されて他の溝に連結しない短い横溝27が形成されている。
第1の陸部分22には、及び第2の陸部分24には、夫々サイプ28が複数形成されている。
サイプ28は、溝幅を0.5〜1.5mmの範囲内に設定することが好ましい。
本実施形態では、サイプ28の溝幅が0.7mmに設定されている。
なお、トレッド12において、符号30は、タイヤ周方向に隣接する第1の陸部分14の間、及びタイヤ周方向に隣接する第2の陸部分16の間に、接地端12Eからタイヤ赤道面CLに向けて連続する第3の陸部分である。
本実施形態では、タイヤ赤道面CLの右側に配置される第3の陸部分30と、左側に配置される第3の陸部分30とが、タイヤ赤道面CLで互いに連結しており、タイヤ赤道面CL近傍には、タイヤ周方向に連続する陸部分(本発明の第4の陸部)が形成されている。
(作用)
次に、本実施形態の空気入りタイヤ10の作用を説明する。
本実施形態の空気入りタイヤ10では、トレッド12に、タイヤ赤道面CL側から接地するようにタイヤ周方向に対して傾斜する第1の傾斜溝14、及び第2の傾斜溝16が形成されて方向性パターンとなっているので、ウエット走行時、これらの溝により接地面内の水を接地端12E方向へ流してウエット性能が得られる。
また、トレッド12には、周囲の陸部分とは完全に独立した第1の陸部分22と、第2の陸部分24とを設け、第1の陸部分22及び第2の陸部分24に複数のサイプ28を設けたので、トレッド内で雪上性能に有効に効く部分(即ち、第1の陸部分22、第2の陸部分24)と、剛性を保ちドライ、ウエット路面での操縦性能に効く部分(第3の陸部分30)が形成される。
サイプ28の形成された第1の陸部分22、及び第2の陸部分24は、これらに対してサイプ数が特に少ない第3の陸部分30で囲まれているため、接地時の倒れ込みが抑えられ、雪上でのトラクション性能、及びブレーキ性能を有効に向上できる。
したがって、第1の陸部分22、及び第2の陸部分24においてサイプ28の密度をある程度高く設定でき、その周囲の第3の陸部分30の剛性を高くして第1の陸部分22、及び第2の陸部分24を支える役目をさせることができ、より高い次元で雪上性能と、ドライ、ウエット路面での操縦安定性能とのバランスをとることが出来る。
なお、タイヤ軸方向に対して若干傾斜している本実施形態のサイプ28は、雪上性能(トラクション、ブレーキ)に有効となり、周方向のエッジ成分を補うこともできるので、雪上フィーリングも向上できる。
ここで、第1の傾斜溝22、及び第2の傾斜溝24を夫々タイヤ赤道面CL側から接地させるように傾斜させ、かつ、第1の傾斜溝22と第2の傾斜溝24とをタイヤ周方向に一部分オーバーラップさせたので、タイヤ回転時にトレッド幅方向で、溝のエッジが疎になる場所と密になる場所とを均等に接地面内に入る様に出来、周上均一にエッジが働くように出来る。
第1の陸部分22、及び第2の陸部分24を、タイヤ周方向に対して比較的小さい角度(12度)で傾斜させることで、方向性パターンを構成する第1の傾斜溝14、及び第2の傾斜溝16のタイヤ周方向に対する角度が比較的小さくなり、高いハイドロプレーング性能を確保できる。
なお、第1の陸部分22の傾斜角度θ1、及び第2の陸部分22の傾斜角度θ2が5度未満になると、第1の傾斜溝14、第2の傾斜溝16、第1の補助溝18、及び第2の補助溝20の全てにおいてタイヤ軸方向成分が少なくなり、雪上で有効にトラクション、ブレーキ性能を発揮できなくなる。
一方、第1の陸部分22の傾斜角度θ1、及び第2の陸部分22の傾斜角度θ2が50度を越えると、第1の陸部分22、及び第2の陸部分24のタイヤ周方向長さが短くなり、第1の陸部分22、及び第2の陸部分24にタイヤ軸方向に延びるサイプ28を刻めなくなり、雪上性能を向上することが出来なくなる。
対になっている第1の陸部分22と第2の陸部分24とをタイヤ周方向に一部分をオーバーラップさせたので、タイヤ回転時の接地面内に略均等にサイプ28のエッジが存在するように出来た。
なお、対になっている第1の陸部分22と第2の陸部分24のオーバーラップ量Loが、第1の陸部分22及び第2の陸部分24の最もタイヤ回転方向側の陸部端と最もタイヤ回転方向側とは反対側の端部とのタイヤ周方向距離Lに対して20%未満になると、サイプ密度が疎になり過ぎて雪上性能が悪化し、70%を超えると密になり過ぎてドライ、ウエット路面での操縦安定性が悪化する。
ここで、比較的幅の広い第1の傾斜溝14、及び第2の傾斜溝16はハイドロプレーング性や、雪上トラクションに寄与し、比較的幅の狭い第1の補助溝18、及び第2の補助溝20は、走行時(荷重時)に潰れて第1の陸部分22や第2の陸部分24を隣接する第3の陸部分30で支えることが出来るので、サイプ28を密にしてもドライ、ウエット路面での操縦安定性を確保できる。
したがって、第1の陸部分22、及び第2の陸部分24を取り囲む各溝の溝幅を異ならせることで、ハイドロプレーング性、雪上トラクション、及びドライ、ウエット路面での操縦安定性を両立可能となる。
なお、タイヤ赤道面CLに最も近い第1の傾斜溝14の溝幅を最も広く設定したので、効率的な排水が行なわれる。
第2の傾斜溝16は、第1の傾斜溝14の次に幅が広く設定されているため、排水性や雪上走行時のコーナリング性能向上に寄与する。
また、第1の補助溝18、及び第2の補助溝20は、第2の傾斜溝16よりも幅狭としたので、主に第1の陸部分22のサイプ28と、第2の陸部分24のサイプ28の動きを良くしてエッジ効果により雪上でのトラクション、ブレーキ時に効果を上げる役目と、ドライ、ウエット路面走行時に潰れて、前述したように第1の陸部分22、及び第2の陸部分24を回りの第3の陸部分30で支える役目をする。
さらに、接地端12Eに開口する横溝26が第2の傾斜溝16に連結しているので、ウエット路面走行じ、第2の傾斜溝16の水を横溝26を介して接地面外へ効率的に排水でき、コーナリングハイドロプレーニング性能を向上できる。また、横溝26を設けた分、雪上でのブレーキ性能を向上できる。
なお、第1の傾斜溝14、及び第2の傾斜溝16において溝幅が4.0mm未満になると、排水性が不足し、溝幅が12.0mmを越えるとトレッド剛性低下が懸念される。
一方、第1の補助溝14、及び第2の補助溝16において溝幅が0.7mm未満になると、溝としての機能、例えば、雪上走行時に雪を掴みトラクション力やブレーキ力を得たりすること、また、ウエット路面での排水効果などが無くなり、溝幅が4.0mmを越えると高負荷荷重時にも溝が潰れず、第1の陸部分22、及び第2の陸部分24を支える効果が不足する。
また、サイプ28の溝幅が0.5mm未満になると雪上でサイプ28が開き難く雪上性能が上がらず、1.5mmを越えると第1の陸部分22、及び第2の陸部分24の剛性低下が懸念される。
タイヤ周方向に隣接する第1の陸部分22の間、及びタイヤ周方向に隣接する第2の陸部分24の間に、接地端12Eからタイヤ赤道面CLに向けて連続する第3の陸部分30が設けられているので、サイプ28の形成された第1の陸部分22、及び第2の陸部分24を接地時に支えることができ、第1の陸部分22、及び第2の陸部分24の接地時の倒れ込みを効果的に抑制することが出来る。
さらに、左右の第3の陸部分30がタイヤ赤道面CL上で連結し、トレッド12の中央にタイヤ周方向に連続する陸部が設けられるので、トレッド中央の剛性が確保され、操縦安定性が向上する。
(試験例)
実施例:前述した実施形態の空気入りタイヤ10である。
従来例:図2に示すように、従来例タイヤ100のトレッド102には、タイヤ赤道面CLの両側に周方向主溝104が形成されており、接地端102Eから周方向主溝104に連結するように延びる傾斜横溝106がタイヤ赤道面CLの両側に周方向に複数形成されている。
これらの傾斜横溝106は、タイヤ赤道面CLの左側では左上がりに、タイヤ赤道面CLの右側では右上がりに傾斜している。
また、周方向に隣接する傾斜横溝106と傾斜横溝106との間の陸部分108には、タイヤ周方向に対して若干傾斜する周方向補助溝110、略タイヤ軸方向に延びるサイプ112、114及び横溝116が形成されている。
また、一対の周方向主溝104に挟まれるリブ状の陸部分118には、短いサイプ122が両側部に形成されている。
なお、陸部分108において、符号124、126、128は、面取り部分である。
また、陸部分118において、符号130は細長三角状の突起であり、突起全体が面取りされている。
試験条件、試験方法、及び評価方法
タイヤサイズ205/55R16の本発明の適用された実施例のタイヤと従来例のタイヤを実車に装着し、種々の試験を行なった。内圧は230kPa、荷重は実車2名乗車相当とした。
雪上フィーリング:圧雪路面のテストコースにおける制動性、発進性、直進性、コーナリング性のテストドライバーの総合評価。評価は従来例を100とした指数表示であり、数値が大きい程性能に優れていることを表す。
雪上ブレーキ:圧雪上を40km/hからフル制動したときの制動距離の計測。評価は従来例の制動距離の逆数を100とした指数表示であり、数値が大きい程性能に優れていることを表す。
雪上トラクション:圧雪上での50mの距離での発進からの加速タイムの計測。評価は従来例の加速タイムを100とした指数表示であり、数値が大きい程性能に優れていることを表す。
ウエットハイドロプレーンニグ性:水深5mmのウエット路の通過時のハイドロプレーニング発生限界速度でのテストドライバーのフィーリング評価。評価は、従来例を100とした指数表示であり、数値が大きい程性能に優れていることを表す。
ドライ操縦安定性:ドライ状態のサーキットコースを各種走行モードにてスポーツ走行したときのテストドライバーのフィーリング評価。評価は、従来例を100とした指数表示であり、数値が大きい程性能に優れていることを表す。
ウエット操縦安定性:ウエット状態のサーキットコースを各種走行モードにてスポーツ走行したときのテストドライバーのフィーリング評価。評価は、従来例を100とした指数表示であり、数値が大きい程性能に優れていることを表す。
Figure 2005081901
試験の結果、本発明の適用された実施例のタイヤは、全ての項目について従来例よりも性能に優れていることが分かった。
本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤのトレッドの平面図である。 従来例に係る空気入りタイヤのトレッドの平面図である。
符号の説明
10 空気入りタイヤ
12 トレッド
12E 接地端

Claims (12)

  1. トレッドのタイヤ赤道面の両側にタイヤ周方向に間隔をおいて複数配置され、タイヤ赤道面側の端部側から接地するようにタイヤ周方向に対して傾斜すると共に両端部がトレッド接地面内で終端する第1の傾斜溝と、
    トレッドのタイヤ赤道面の両側において前記第1の傾斜溝のタイヤ軸方向外側に配置され、タイヤ軸方向内側に隣接する前記第1の傾斜溝と同方向に傾斜すると共に両端部がトレッド接地面内で終端する第2の傾斜溝と、
    トレッドのタイヤ赤道面の両側において前記第1の傾斜溝のタイヤ回転方向側の端部と前記第2の傾斜溝のタイヤ回転方向側とは反対側の端部とを連結し、タイヤ周方向に対して傾斜する第1の補助溝と、
    トレッドのタイヤ赤道面の両側において前記第1の傾斜溝のタイヤ回転方向側とは反対側の端部と前記第2の傾斜溝のタイヤ回転方向側の端部とを連結し、タイヤ周方向に対して傾斜すると共に前記第1の補助溝と交差する第2の補助溝と、
    前記第1の傾斜溝、第1の補助溝、及び第2の補助溝とで囲まれて区画される第1の陸部分と、
    前記第2の傾斜溝、第1の補助溝、及び第2の補助溝とで囲まれて区画される第2の陸部分と、
    前記第1の陸部分、及び前記第2の陸部分に形成される複数のサイプと、
    を有する、ことを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. タイヤ軸方向に隣接する前記第1の傾斜溝と前記第2の傾斜溝とは、タイヤ周方向に一部分がオーバーラップしている、ことを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記第1の陸部分における前記第1の傾斜溝と前記第1の補助溝との間の中心線は、タイヤ周方向に対して5〜50度の範囲内で傾斜し、
    前記第2の陸部分における前記第2の傾斜溝と前記第1の補助溝との間の中心線は、タイヤ周方向に対して5〜50度の範囲内で傾斜している、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記第1の陸部分と前記第2の陸部分とは、タイヤ周方向に一部分がオーバーラップしており、
    オーバーラップ量は、前記第1の陸部分及び前記第2の陸部分の最もタイヤ回転方向側の陸部端と最もタイヤ回転方向側とは反対側の端部とのタイヤ周方向距離に対して、20〜70%の範囲内に設定されている、ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記第1の陸部分を取り囲む前記第1の傾斜溝、第1の補助溝、及び第2の補助溝は各々溝幅が異なり、
    第2の陸部分を取り囲む前記第2の傾斜溝、第1の補助溝、及び第2の補助溝は各々溝幅が異なる、ことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記第1の傾斜溝、前記第2の傾斜溝、前記第1の補助溝、及び前記第2の補助溝の中で、前記第1の傾斜溝の溝幅が最も広い、ことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
  7. 前記第1の傾斜溝、前記第2の傾斜溝、前記第1の補助溝、及び前記第2の補助溝の中で、前記第1の傾斜溝の溝幅が最も広く、次いで前記第2の傾斜溝の溝幅が狭く、次いで前記第1の補助溝、及び又は前記第2の補助溝の溝幅が狭い、ことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
  8. トレッドに、一端が接地端に開口し、他端が前記第2の傾斜溝に連結する横溝が形成されている、ことを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
  9. 前記第1の傾斜溝、及び前記第2の傾斜溝は、溝幅が4.0〜12.0mmの範囲内に設定され、
    前記第1の補助溝、及び前記第2の補助溝は、溝幅が0.7〜4.0mmの範囲内に設定されている、ことを特徴とする請求項1乃至請求項8の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
  10. 前記サイプは、溝幅が0.5〜1.5mmの範囲内に設定されている、ことを特徴とする請求項1乃至請求項9の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
  11. 前記トレッドには、タイヤ周方向に隣接する前記第1の陸部分の間、及びタイヤ周方向に隣接する前記第2の陸部分の間に、接地端からタイヤ赤道面に向けて連続する第3の陸部分が設けられている、ことを特徴とする請求項1乃至請求項10の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
  12. 前記トレッドには、タイヤ赤道面一方側の前記第1の陸部分とタイヤ赤道面他方側の前記第1の陸部分との間に、タイヤ周方向に連続する第4の陸部が設けられている、ことを特徴とする請求項1乃至請求項11の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
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