JP2002274125A - 空気入りタイヤ - Google Patents
空気入りタイヤInfo
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Abstract
両立が可能な空気入りタイヤを提供すること。 【解決手段】 新品時では、狭幅緩傾斜溝40は接地時
に閉じるので、パターンノイズの発生源にならず、ヒー
ル・アンド・トゥ摩耗の発生も抑制できる。広幅緩傾斜
溝42は、V字状部を備えているので、陸部44のエッ
ジ付近の動きが抑えられ、ヒール・アンド・トゥ摩耗の
発生が抑えられる。50%摩耗時では、広幅緩傾斜溝4
2の溝幅が狭くなって排水性が低下するが、狭幅緩傾斜
溝40の溝幅が広くなるので、排水性の低下を補う。ま
た、50%摩耗時では、広幅緩傾斜溝42の溝幅が狭く
なるため、広幅緩傾斜溝42に起因するヒール・アンド
・トゥ摩耗の発生は抑えられる。さらに、35%摩耗時
では、狭幅緩傾斜溝40の溝幅が広くなるが、陸部44
の高さが低くなって陸部剛性が上がるので、ヒール・ア
ンド・トゥ摩耗の発生は抑えられる。
Description
高性能車両に適した空気入りタイヤに係り、特に、他性
能を犠牲にせずに、新品時のパターンノイズの改良と、
摩耗後のパターノイズとウエット性能を両立可能な空気
入りタイヤに関する。
る空気入りタイヤのトレッドパターンとしては、周方向
に直線状に延びる周方向主溝と、傾斜溝とを組み合わせ
たいわゆる方向性パターンが一般的である。
ーンノイズを悪化させる原因は、主にショルダーブロッ
クのヒール・アンド・トゥ摩耗であり、これを抑制する
ためにラグ溝を閉じたり、ラグ溝を真横方向に配置する
ことが一般的である。
には、ラグ溝で周方向主溝と接地端とを連結することが
効果的である。
くすると、一般には排水性は向上するが、単に溝幅を広
げるだけではブロック剛性が不足したり、溝内エアボリ
ュームの増加によりパターンノイズが悪化したりする。
ンド・トゥ摩耗及びノイズが発生し易く、これを防止す
べくショルダーラグは接地面下で閉じるサイプ化するこ
と、またはラグ溝を周方向主溝に開口しないことが多
い。
する問題がある。
性のためラグ溝を設けるが、このラグ溝により、連続し
たスムーズな接地が損なわれ、ヒール・アンド・トゥ摩
耗の発生源となることが多い。
な諸問題を生ずることなく、新品時から摩耗後の、偏摩
耗とウエット性能の両立が可能な空気入りタイヤを提供
することが目的である。
は、トレッド側部領域にタイヤ周方向に延びる陸部を備
え、同一トレッド側部領域内において、少なくともタイ
ヤ赤道面側からトレッド端に向けて延び、かつタイヤ周
方向に対して一方向に傾斜する傾斜溝をタイヤ周方向に
間隔をおいて配置した空気入りタイヤであって、前記ト
レッド側部領域の陸部には、少なくとも新品時の接地面
下で踏面側開口部が実質上閉じる程度の溝幅を有する狭
幅傾斜溝と、少なくとも新品時の接地面下で踏面側開口
部が閉じない溝幅を有する広幅傾斜溝と、がタイヤ周方
向に交互に設けられており、前記狭幅傾斜溝は、溝底に
向けて溝幅が広がる断面形状を有し、前記広幅傾斜溝
は、溝底に向けて溝幅が狭まる断面形状を有することを
特徴としている。
作用を説明する。
際の接地面内の水は、主に周方向主溝及び広幅傾斜溝に
より排水される。
用を説明する。
は、接地面下で踏面側開口部が実質上閉じるので、接地
時のインパクト成分が小さく、パターンノイズの発生源
とならない。また、接地したときに狭幅傾斜溝の踏面側
開口部分が閉じるように狭幅傾斜溝の溝幅を設定してお
けば、接地したときに狭幅傾斜溝を挟んで蹴り出し側の
エッジ部分と、踏み込み側のエッジ部分とが互いに接触
して支え合い、陸部のエッジの動きが少なくなり、ヒー
ル・アンド・トゥ摩耗の発生を抑制することができる。
る断面形状であるので、この狭幅傾斜を隣接する周方向
主溝と接地端とを連結するように設ければ、溝底側の溝
幅の広がった部分が、隣接する周方向主溝と接地端とを
結ぶ流路となり、ウエット性能をある程度確保すること
ができる。
って排水性が落ちるが、トレッド側部領域の狭幅傾斜溝
は溝幅が広くなるので、広幅傾斜溝の排水性が低下した
分を確実に補うことができる。なお、トレッドが摩耗す
ると、陸部は高さが低くなり剛性が高くなるので、狭幅
傾斜溝の存在に起因するヒール・アンド・トゥ摩耗が発
生しても程度は軽くて済む。
狭幅傾斜溝の溝底部側に向けて溝幅が広がる断面形状部
分が踏面に表れる。トレッドが摩耗すると、溝ボリュー
ムが減少して排水性能が低下する傾向にあるが、前述し
たように断面形状部分が踏面に表れるので、摩耗時にお
いても高い排水性が得られるようになり、ウエット性能
の低下を抑制できる。なお、トレッドが摩耗し、断面形
状部分が踏面に表れると狭幅傾斜溝の溝幅が広くなる
が、溝深さも同時に浅くなっているので、パターンノイ
ズの音圧は低く、問題は無い。
用を説明する。
は、溝幅が広い(接地面下で踏面側の開口部が閉じない
設定であるため)ので、高い排水性を確保することがで
きる。
ま溝深さ方向に一定であると、広幅傾斜溝を挟んで蹴り
出し側のエッジ部分と、踏み込み側のエッジ部分とが離
れているために、陸部のエッジ付近の動きを抑えること
はできず、ヒール・アンド・トゥ摩耗を発生してしま
う。しかしながら、本発明の広幅傾斜溝は、深さ方向に
溝幅が狭くなる構成(例えば、断面V字状部分)、即
ち、広幅傾斜溝の両側の陸部の基部付近が補強される構
成となり、エッジ付近の剛性が向上して動きが抑えら
れ、ヒール・アンド・トゥ摩耗の発生程度を軽くするこ
とができる。
ンド・トゥ摩耗を発生させてしまうトレッド側部領域の
広幅傾斜溝は、溝幅が狭くなり、幅狭部分を挟んで蹴り
出し側のエッジ部分と、踏み込み側のエッジ部分とが互
いに接触して支え合うので、陸部のエッジの動きが少な
くなり、ヒール・アンド・トゥ摩耗を完全に解消する方
向に向かう。
的にヒール・アンド・トゥ摩耗が起き難い構成である
が、摩耗により幅狭傾斜溝と広幅傾斜溝の互いの溝幅が
入れ替わる関係になることで、ウエット性能有利とヒー
ル・アンド・トゥ摩耗有利のそれぞれの溝の役割も入れ
替わり、広幅傾斜溝の新品時不利であったヒール・アン
ド・トゥ摩耗の、50%摩耗以降の発生を特に抑制する
ことができ、幅狭傾斜溝の新品時不利であったウエット
性能は50%摩耗以降完全なオープンな広幅溝(幅狭傾
斜溝の溝底側の幅広部分のこと)で確保でき、ヒール・
アンド・トゥ摩耗も抑制することができるようになる。
に説明する標準リムに装着し、標準空気圧を充填し、正
規荷重を作用させたときのタイヤ接地面をタイヤ幅方向
に4等分したときの2つの中央の領域をトレッド中央領
域、トレッド中央領域の外側の領域をトレッド側部域と
している。
ヤ協会)のYear Book2001年度版規定のリ
ムであり、標準空気圧とはJATMA(日本自動車タイ
ヤ協会)のYear Book2001年度版の最大負
荷能力に対応する空気圧であり、正規荷重とはJATM
A(日本自動車タイヤ協会)のYear Book20
01年度版の単輪を適用した場合の最大負荷能力に相当
する荷重である。
じる程度の溝幅とは、空気入りタイヤをJATMA(日
本自動車タイヤ協会)のYear Book2001年
度版規定のリムに装着し、JATMA(日本自動車タイ
ヤ協会)のYear Book2001年度版の最大負
荷能力に対応する空気圧を充填し、JATMA(日本自
動車タイヤ協会)のYear Book2001年度版
の単輪を適用した場合の最大負荷能力に相当する荷重を
作用させたときに、接地面下(車軸直下)において、踏
面側開口部が完全に閉じる設定の溝幅は勿論のこと、接
地面下の踏面側開口部の幅が、非接地状態で測定した溝
幅の50%以内に狭まるように設定した溝幅も含まれる
ものとする。
は、上記と同様の接地面下で、踏面側開口部が閉じず、
少なくとも細幅溝よりも大きな溝幅を確保可能に設定し
た溝幅をいう。
記載されている適用サイズにおける単輪の最大荷重(最
大負荷能力)のことであり、空気圧とは下記規格に記載
されている単輪の最大荷重(最大負荷能力)に対応する
空気圧のことであり、リムとは下記規格に記載されてい
る適用サイズにおける標準リム(または、”ApprovedRi
m" 、”Recommended Rim")のことである。
に有効な産業規格によって決められている。例えば、ア
メリカ合衆国では、”The Tire and Rim Association I
nc.のYear Book ”であり、欧州では”The European Ti
re and Rim Technical OrganizationのStandards Manua
l”である。
の空気入りタイヤにおいて、前記広幅傾斜溝は、隣接す
る周方向主溝には開口せず、接地端には開口する、こと
を特徴としている。
作用を説明する。
下で踏面側開口部が閉じず、かつトレッドの接地端に開
口する広幅傾斜溝を設けたため、トレッド側部領域の接
地面内の水を接地端外側に排出でき、トレッド側部領域
における排水性を確保することができる。
に開口していると、特に、開口部分のヒール・アンド・
トゥ摩耗の発生程度が大きくなる。しかしながら、本発
明では、広幅傾斜溝が隣接する周方向主溝に開口してい
ないので、ヒール・アンド・トゥ摩耗の発生程度は大き
くならない。
請求項2に記載の空気入りタイヤにおいて、前記狭幅傾
斜溝は、溝幅が略一定の一定幅部分と、前記一定幅部分
の溝底側に設けられ前記一定幅部分よりも幅の広い略円
形断面部分と、有することを特徴としている。
作用を説明する。
分の溝底側に、一定幅部分よりも幅の広い略円形断面部
分を設けたので、溝底付近の応力集中を避けることがで
き、クラック等による陸部の欠け等を防止することがで
きる。
求項3の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、
前記広幅傾斜溝は、前記周方向主溝の約50%摩耗以降
では接地面下で踏面側開口部が閉じ、前記狭幅傾斜溝
は、前記周方向主溝の約35%摩耗以降では接地面下で
踏面側開口部が閉じない、ことを特徴としている。
作用を説明する。
時よりも後の時点で接地面下の踏面側開口部が閉じるよ
うに設定されていると(比較的広幅の部分の深さ寸法が
長く、比較的狭幅の部分の深さ寸法が短い場合)、陸部
の基部の補強効果が不足し、ヒール・アンド・トゥ摩耗
の悪化程度がひどくなる。
%摩耗時よりも前の時点で接地面下の踏面側開口部が閉
じるように設定されていると、新品時〜摩耗初期の排水
性が不足し、初期のウエット性能を確保することができ
なくなる。
約50%摩耗より前の時点では接地面下で踏面側開口部
が閉じず、周方向主溝の約50%摩耗以降の接地面下で
は踏面側開口部が閉じることが好ましい。
時よりも前の時点で接地面下の踏面側開口部が開くよう
に設定されていると(即ち、周方向主溝の約35%摩耗
時よりも前の時点で比較的広幅の部分が踏面に表れ
る)、新品時〜摩耗初期において、比較的細幅部分の溝
深さ方向長さが短くなり過ぎていることになり、蹴り出
し側のエッジ部分と踏み込み側のエッジ部分との接触面
積が減少して互いに支え合うことが出来なくなり、ヒー
ル・アンド・トゥ摩耗の発生を抑制することができなく
なる。
うになる時期が、周方向主溝の約35%摩耗時よりも後
の時点に設定されていると(即ち、周方向主溝の約35
%摩耗時よりも後の時点で比較的広幅の部分が踏面に表
れる)、摩耗後の溝ボリュームが少なくなり、十分な排
水性を確保することが出来なくなる。
約35%摩耗よりも前の時点では接地面下で踏面側開口
部が閉じ、周方向主溝の約35%摩耗以降の接地面下で
は踏面側開口部が閉じないことが好ましい。
摩耗の範囲においては、接地面に溝幅が広い傾斜溝のみ
が開口しているように規定されているが(即ち、広幅傾
斜溝が開口し、かつ狭幅傾斜溝の比較的広幅の部分が開
口している)、実際には、広幅傾斜溝近傍の陸部は狭幅
傾斜溝近傍の陸部と比較して偏摩耗の発生の頻度が高
く、比較的狭幅傾斜溝付近の陸部より早期に摩耗が進行
するため、上記の摩耗段階で接地面内にある傾斜溝の幅
が全て広い幅となることは少ない(即ち、狭幅傾斜溝の
比較的広幅の部分が踏面に表れたときに、既に広幅傾斜
溝が狭幅となっている状態が有り得る。)。
%付近まで漸増することが好ましく、約50%付近で、
狭幅傾斜溝と広幅傾斜溝の溝幅の関係が入れ替わること
が上記性能を引き出す上で好ましい。
%のことを意味し、約35%とは、35±5%のことを
意味する。
求項4の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、
トレッド中央域にタイヤ周方向に延びる陸部を備え、ト
レッド中央域にタイヤ周方向に延びる前記陸部には、少
なくとも新品時において、タイヤ幅方向に隣接する一方
の周方向主溝と他方の周方向主溝とを連通し、かつ接地
面下で踏面側開口部が実質上閉じる程度の溝幅を有する
狭幅部分を備えた横断傾斜溝が形成されている、ことを
特徴としている。
作用を説明する。
仮に、幅方向に横断する溝を設けると、複数のブロック
状の陸部が周方向に列をなすことになり、接地時のイン
パクト成分によりパターンノイズの悪化を招くが、本発
明のように、陸部は横断するものの、新品時の接地面下
においては、狭幅部分の踏面側開口部が実質上閉じる横
断傾斜溝を設ければ、少なくとも新品時においては、接
地時のインパクト成分が抑制され、パターンノイズの発
生源とならない。
うな横断傾斜溝を陸部に設けていれば、接地面下では陸
部の剛性が確保されるので、微小舵角時の操縦安定性を
向上することができる。
閉じなくてもパターンノイズの悪化は無い。その理由
は、摩耗後は横断傾斜溝の溝深さも同時に浅くなってい
るので、パターンノイズの音圧が低くなるからである。
て陸部剛性が上がるので、横断傾斜溝が閉じなくても操
縦安定性は確保できる。
施の形態の一例を詳細に説明する。図1には、本発明の
一実施形態に係る空気入りタイヤ10のトレッド12が
平面図にて示されている。
イヤ赤道面CLを挟んで両側に、周方向(矢印A方向及
び矢印B方向。なお、矢印A方向はタイヤ回転方向)に
沿って延びる中央周方向主溝14が設けられており、中
央周方向主溝14のタイヤ幅方向(矢印L方向及び矢印
R方向)の外側には、側部周方向主溝16が設けられて
いる。
さが8mmであり、側部周方向主溝16は、溝幅が6mm、
溝深さが8mmである。
おいて、トレッド中央域とは、図1の符号19で示す境
界線(2点鎖線)のタイヤ幅方向内側の領域であり、ト
レッド側部域とは符号19で示す境界線(2点鎖線)の
タイヤ幅方向外側の領域である。
向)は、タイヤ幅方向の一方の接地端12Aから他方の
接地端12Aまでの寸法、即ち、トレッド幅(本実施形
態では170mm)の1/4の幅であり、トレッド中央域
の幅(タイヤ幅方向)は、トレッド幅の1/2の幅であ
る。
向主溝14の溝中心線までのタイヤ幅方向距離はトレッ
ド幅の8%であり、タイヤ赤道面CLから側部周方向主
溝16の溝中心線までのタイヤ幅方向距離はトレッド幅
の33%である。
向主溝14によって区画された周方向に沿って延びる一
定幅のリブ18が形成されている。
との間は、これら中央周方向主溝14及び側部周方向主
溝16と、狭幅急傾斜溝20、狭幅緩傾斜溝22、狭幅
緩傾斜溝24、広幅急傾斜溝26、広幅急傾斜溝28に
よって区画された略三角形のブロック30、略三角形の
ブロック32、略菱形のブロック34、略菱形のブロッ
ク36が連なる陸部37である。
側部周方向主溝16の略中間部に形成されており、タイ
ヤ赤道面CLの右側では右上がりに、左側では左上がり
に傾斜している。
度(平均値)θ1は30度である。なお、狭幅急傾斜溝
20の周方向に対する傾斜角度(平均値)θ1は、30
度に限らないが、15度から40度の範囲内が好まし
い。
品時〜摩耗初期(0〜33%摩耗時)において接地する
ことで踏面側の開口部分が閉じる様に設定されている。
本実施形態の狭幅急傾斜溝20は、溝幅が溝長手方向及
び溝深さ方向共に0.7mmで一定である。
端部には広幅急傾斜溝26が、狭幅急傾斜溝20のタイ
ヤ幅方向外側の端部には広幅急傾斜溝28が連結してい
る。
傾斜角度θ2は、中央周方向主溝14に向かうにしたが
って徐々に小さくなっており、本実施形態では、狭幅急
傾斜溝20側の端部において30度、中央周方向主溝1
4側の端部において10度である。
に対する傾斜角度θ3は、側部周方向主溝16に向かっ
て徐々に小さくなっており、本実施形態では、狭幅急傾
斜溝20側の端部において30度、側部周方向主溝16
側の端部において10度である。
溝14に向かって若干幅広となっているが、平均で3m
mである。なお、広幅急傾斜溝26の溝幅は、深さ方向
には略一定である(即ち、トレッド12が摩耗しても溝
幅は殆ど変化しない)。
主溝14に向かって徐々に深くなっており、狭幅急傾斜
溝20側の端部において6.5mm、中央周方向主溝1
4側の端部において8mmである。
周方向主溝16に向かって若干幅広となっているが、平
均で3mmである。なお、広幅急傾斜溝28の溝幅は、
深さ方向には略一定である(即ち、トレッド12が摩耗
しても溝幅は殆ど変化しない)。
主溝16に向かって徐々に深くなっており、狭幅急傾斜
溝20側の端部において6.5mm、側部周方向主溝1
6側の端部において8mmである次に、狭幅緩傾斜溝2
2は、中央周方向主溝14と側部周方向主溝16の略中
間部に、狭幅急傾斜溝20と交差して形成されており、
タイヤ赤道面CLの右側では右上がりに、左側では左上
がりに傾斜している。
度(平均値)θ4は70度である。なお、狭幅緩傾斜溝
22の周方向に対する傾斜角度(平均値)θ4は、70
度に限らないが、60度以上が好ましい。
品時〜摩耗初期(0〜33%摩耗時)において接地する
ことで踏面側の開口部分が閉じる様に設定されている。
本実施形態の狭幅緩傾斜溝22は、溝幅が溝長手方向及
び溝深さ方向共に0.7mmで一定である。
14と側部周方向主溝16とを連結している。
溝14と側部周方向主溝16の略中間部で、かつ狭幅緩
傾斜溝22と狭幅緩傾斜溝22との間に設けられてい
る。
平行に設けられており、一方の端部が広幅急傾斜溝26
に、他方の端部が広幅急傾斜溝28に連結している。
6及び広幅急傾斜溝28が、本発明の横断傾斜溝に相当
するものである。
傾斜角度(平均値)θ2は、狭幅緩傾斜溝22と同様に
70度に限らないが、60度以上が好ましい。
4は、断面形状がいわゆる鍵穴形状であり、踏面側の一
定幅部分24Aと、溝底側の円形断面部分24Bを備え
ている。
mm、一定幅部分24Aの溝幅W1が0.7mm、断面
円形部22Bの径d1が4mmである。
の溝幅W1は、新品時〜摩耗初期において、接地するこ
とで踏面側の開口部分が閉じる寸法である。
角形のブロック30の中央周方向主溝14側の角部分
は、鋭角に形成されている。この鋭角部分は、図3に示
すように、滑らかなアール面取り38が施されている。
ック32の側部周方向主溝16側の角部分も鋭角に形成
されており、この鋭角部分もブロック30と同様に滑ら
かなアール面取りが施されている。
方向主溝16のタイヤ幅方向外側に配置される陸部44
には、狭幅緩傾斜溝40及び広幅緩傾斜溝42が交互、
かつ略等間隔に形成されている。
は、タイヤ赤道面CLの右側では右上がりに、左側では
左上がりに傾斜している。
16からトレッド12の接地端12Aのタイヤ幅方向外
側のショルダー部へと延びており、ショルダー部にて開
口している。
度(平均値)θ5は80度である。なお、狭幅緩傾斜溝
40の周方向に対する傾斜角度(平均値)θ5は、80
度に限らないが、70度以上が好ましい。
傾斜溝24等と同様に、断面形状が鍵穴形状である。な
お、狭幅緩傾斜溝40の断面寸法は狭幅急傾斜溝24と
は異なっており、溝深さが6.5mm、一定幅部分の溝
幅が1mm、断面円形部の径が4mmである。
と同様に、新品時〜摩耗初期において、接地することで
踏面側の開口部分が閉じる。
度(平均値)θ6は80度である。
傾斜角度(平均値)θ6は、80度に限らないが、70
度以上が好ましい。
状が異なっている。
の底上げ部43を除く略全体は、図2(A)に示すよう
に、踏面側は溝底側に向かうにしたがって幅狭となる断
面略V字形状のでV字状部42Aであり、溝底側が一定
幅の一定幅部42Bである。
43を除く)は、6.5mmである。
mmであり、深さ寸法D3が4mmである。
摩耗して踏面に表れたときに踏面側の開口部が閉じるよ
うに、その溝幅W3が設定されている。なお、本実施形
態の一定幅部42Bの溝幅W3は1mmである。
底部が傾斜しており、最大溝深さD4が2mm(片側が
0mm)に設定されている。なお、底上げ部43の幅は、
V字状部42Aと同様の3mmである。
り他の部分よりも浅く形成されているが、その深さ(平
均値)は、他の部分の溝深さD2の50%以下であれば
良い。なお、底上げ部43の深さ(平均値)が、他の部
分の溝深さD2の50%以下であれば、広幅緩傾斜溝4
2は、実質上、側部周方向主溝16には連結されていな
いとする。
43の最大長さL1は、8mmである。なお、底上げ部
43の最大長さL1は8mmに限らず、5〜10mm程
度であれば良い。底上げ部43の最大長さL1が長過ぎ
ると、広幅緩傾斜溝42の排水性能が低下する。一方、
底上げ部43の最大長さL1が5mm未満になると、後
の作用で述べるヒール・アンド・トゥ摩耗の抑制効果が
得られなくなる。
斜溝22、狭幅緩傾斜溝24及び狭幅緩傾斜溝40の各
溝幅は、空気入りタイヤ10をJATMA(日本自動車
タイヤ協会)のYear Book2001年度版規定
のリムに装着し、JATMA(日本自動車タイヤ協会)
のYear Book2001年度版の最大負荷能力に
対応する空気圧を充填し、JATMA(日本自動車タイ
ヤ協会)のYearBook2001年度版の単輪を適
用した場合の最大負荷能力に相当する荷重を作用させた
ときに、接地面下(車軸直下)において、踏面側開口部
が少なくとも新品時において完全に閉じる設定である。
幅急傾斜溝28は、上記と同様の接地面下において、踏
面側開口部が閉じない設定である。
側の開口部は、新品時では閉じないが、一定幅部42B
が踏面に表れると閉じる設定である。 (作用)次に、本実施形態の空気入りタイヤ10の作用
効果(1)〜(16)を説明する。 (1) 本実施形態の空気入りタイヤ10では、新品時
において、ウエット路面を走行する際の接地面内の水
は、主に中央周方向主溝14、側部周方向主溝16、広
幅急傾斜溝26、広幅急傾斜溝28及び広幅緩傾斜溝4
2により効率的に排水される。なお、空気入りタイヤ1
0は矢印A方向に回転するので、溝内の水は矢印B方向
側へと流れる。
時)、V字状部42Aの溝深さが広幅緩傾斜溝42の溝
深さD2の45%よりも浅いと(即ち、V字状部42A
の溝深さが浅過ぎる場合)、溝ボリュームが少なく、必
要とされる初期のウエット性能が得られなくなる。 (2) 狭幅急傾斜溝20、狭幅緩傾斜溝22及び狭幅
緩傾斜溝24は、中央周方向主溝14と側部周方向主溝
16との間の陸部37の剛性を低下させ、狭幅緩傾斜溝
40は側部周方向主溝16のタイヤ幅方向外側の陸部分
の剛性を低下させるので、接地性の確保、ロードノイズ
の低減、乗り心地のソフト化が図られる。
24においては、周方向に対する傾斜角度を70度に設
定しているので、中央周方向主溝14と側部周方向主溝
16との間の陸部分の周方向剛性を必要十分に低下させ
ることができる。
向に対する傾斜角度を80度に設定しているので、側部
周方向主溝16のタイヤ幅方向外側の陸部分の周方向剛
性を必要十分に低下させることができる。 (3) 狭幅急傾斜溝20、狭幅緩傾斜溝22及び狭幅
緩傾斜溝24を設けたことにより、ウエット路面や氷上
等の低μ路面で必要とされるエッジ成分を確保すること
ができる。
24においては、周方向に対する傾斜角度を60度以上
に設定しているので、低μ路面走行時に必要とされる高
いエッジ効果が得られる。 (4) 広幅急傾斜溝26が中央周方向主溝14に、広
幅急傾斜溝28が側部周方向主溝16に開口すること
で、中央周方向主溝14と側部周方向主溝16との間の
陸部分表面の排水を担うことができる。 (5) 広幅急傾斜溝26及び広幅急傾斜溝28は、接
地面の水の流線方向に近い急傾斜に設定(周方向に対す
る傾斜角度15〜40度)されているため効率的な排水
が可能である。 (6) これら広幅急傾斜溝26及び広幅急傾斜溝28
はタイヤ周方向に対する傾斜角度が比較的小さいので、
接地時のインパクト成分が小さく、パターンノイズに対
して有利である。 (7) これら広幅急傾斜溝26及び広幅急傾斜溝28
は、中央周方向主溝14と側部周方向主溝16とを連結
するように横断していないので、これによってもパター
ンノイズに対して有利である。 (8) 中央周方向主溝14と側部周方向主溝16との
間の陸部37において、広幅急傾斜溝26及び広幅急傾
斜溝28に、各々狭幅急傾斜溝20及び狭幅緩傾斜溝2
4を連結したので、相乗効果により排水性が向上する。
また、側部周方向主溝16へ効率的に排水できる。 (9) 新品時において、狭幅急傾斜溝20、狭幅緩傾
斜溝22、狭幅緩傾斜溝24及び狭幅緩傾斜溝40は、
接地時に踏面側の開口部が閉じるので、インパクト成分
が抑制され、パターンノイズの発生源とならない。
幅緩傾斜溝24及び狭幅緩傾斜溝40の各踏面側開口部
が閉じるので、陸部37,44の剛性が確保され、微小
舵角時の操縦安定性を向上することができる。
低くなって陸部剛性が上がるので、狭幅緩傾斜溝24及
び狭幅緩傾斜溝40が閉じなくても操縦安定性は確保で
きる。 (10) 新品時〜摩耗初期において、接地した際に狭
幅急傾斜溝20、狭幅緩傾斜溝22、狭幅緩傾斜溝24
及び狭幅緩傾斜溝40の各蹴り出し側のエッジ部分と踏
み込み側のエッジ部分とが互いに接触して支え合うた
め、各エッジの動きが少なくなり、ヒール・アンド・ト
ゥ摩耗の発生を抑制することができる。 (11) 陸部44において、仮に広幅緩傾斜溝42の
溝幅が深さ方向に一定の広幅であると、踏み込み側エッ
ジと蹴り出し側エッジは剛性差が有り動くため、ヒール
・アンド・トゥ摩耗を発生してしまうが、深さ方向に向
かうにしたがって溝幅が狭くなる、即ち、陸部44の基
部のボリュームが増えて補強となり、陸部端の剛性が上
がるので、接地時のエッジ付近の動きが少なくなり、ヒ
ール・アンド・トゥ摩耗の発生程度を軽減することがで
きる。
部42Aの溝深さが広幅緩傾斜溝42の溝深さD2の7
5%よりも深いと(即ち、V字状部42Aの溝深さが深
過ぎる場合)、上記ヒール・アンド・トゥ摩耗の悪化程
度がひどくなる。 (12) 摩耗中期になると、狭幅緩傾斜溝40の円形
断面部分が表れて狭幅緩傾斜溝40の溝幅が広くなる
が、陸部44の高さも低くなって陸部44の剛性が上が
るので、ヒール・アンド・トゥ摩耗の程度も軽くすむ。 (13) 摩耗中期(50%摩耗時)になると、狭幅緩
傾斜溝40の円形断面部分が表れて狭幅緩傾斜溝40の
溝幅が広くなる(接地面下においても踏面側開口部が閉
じない)が、陸部44の高さも低くなって陸部44の剛
性が上がるので、ヒール・アンド・トゥ摩耗の程度も軽
くすむ。 (14) 摩耗中期になると、広幅緩傾斜溝42は一定
幅部42Bのみとなって陸部44の剛性が上がるので、
ヒール・アンド・トゥ摩耗を解消する方向に向かう。 (15) トレッド12が摩耗すると、溝ボリュームが
減少して排水性能が低下する傾向にあるが、摩耗中期以
降には、図4及び図5に示すように、狭幅緩傾斜溝24
の溝底側に設けた溝断面積が大に設定された円形断面部
分24Bが踏面に表れ、また、狭幅緩傾斜溝40の断面
円形部も踏面に表れるので、ウエット性能の低下を抑制
することができる。
広幅緩傾斜溝42の溝幅減少による排水性の低下は、上
記のように狭幅緩傾斜溝40の断面円形部が踏面に表れ
ることで補われる。
が踏面に表れると、図4及び図5に示すように、狭幅緩
傾斜溝24に連なる広幅急傾斜溝26及び広幅急傾斜溝
28と同等以上の溝幅となり、中央周方向主溝14及び
側部周方向主溝16への排水性能が向上する(即ち、ト
レッド中央域の排水性の低下が抑えられる)。 (16) トレッド12が摩耗すると、狭幅緩傾斜溝2
4の溝幅及び狭幅緩傾斜溝40の溝幅は各々広くなる
が、溝深さも同時に浅くなるので、パターンノイズの音
圧は低く、問題とはならない。 (17) 狭幅緩傾斜溝24の溝底部分及び狭幅緩傾斜
溝40の溝底部分に各々断面円形部分を設けているの
で、溝底付近の応力集中を避けることができ、クラック
等による陸部の欠け等を防止することができる。 (18) 中央周方向主溝14と側部周方向主溝16と
の間の陸部37において、狭幅急傾斜溝20の傾斜角度
と狭幅緩傾斜溝22の傾斜角度との角度差を30度以上
に設定し、狭幅急傾斜溝20の傾斜角度と狭幅緩傾斜溝
24の傾斜角度との角度差を30度以上に設定している
ので、この陸部37の各ブロックの剛性の低下し過ぎ
(偏摩耗の原因)を防止することができる。 (19) 側部周方向主溝16のタイヤ幅方向外側の陸
部44において、接地面下で踏面側開口部が閉じず、か
つトレッド12の接地端12Aに開口する広幅緩傾斜溝
42を設けているので、広幅緩傾斜溝42によりトレッ
ド側部領域の接地面内の水を接地端12A外側に排出で
き、トレッド側部領域における排水性を向上することが
できる。 (20) 仮に、側部周方向主溝16のタイヤ幅方向外
側の陸部44に形成されている広幅緩傾斜溝42が側部
周方向主溝16に開口していると、特に、側部周方向主
溝16への開口付近のヒール・アンド・トゥ摩耗の発生
程度が大きくなる。
斜溝42が側部周方向主溝16に開口していないので、
ヒール・アンド・トゥ摩耗の発生程度は大きくならな
い。 (21) ブロック30の鋭角部分及びブロック32の
鋭角部分の各々に滑らかなアール面取り38を施したの
で、ここでの排水効果が向上する。
り、ブロック30の及びブロック32の剛性の弱い部分
が除去され、ブロック30及びブロック32の剛性を確
保することができる。
ーンは、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々変更可能
であり、上記実施形態のものに限定されない。 (22) トレッド中央域に、タイヤ幅方向に延びる溝
を設けていないタイヤ周方向に連続するリブ18を設け
たので、微小舵角の操縦安定性を向上することができる
と共に、パターンノイズを向上することができる。 (試験例)本発明の効果を確かめるために、従来例の空
気入りタイヤと本発明の適用された実施例の空気入りタ
イヤを用意し、ウエットハイドロプレーニング試験、パ
ターンノイズの測定、耐偏摩耗テストを行った。 ・ウエットハイドロプレーニング試験:水深5mmのウ
エット路面を通過する際のハイドロプレーニング発生限
界速度のフィーリング評価。 ・パターンノイズ:直線平滑路を速度100km/hか
ら惰行したときの車内音のフィーリング評価。 ・耐偏摩耗テスト:高速道、市街地路、山坂路を想定し
たモード走行において、所定の走行距離走行後のタイヤ
トレッド表面の目視評価及び残溝計測。
空気入りタイヤ10であり、従来例の空気入りタイヤは
図6に示すパターンを有する空気入りタイヤ100であ
る。
ヤ100のトレッド102には、タイヤ赤道面CLを挟
んで両側に周方向主溝104が、その外側に周方向主溝
106が形成されると共に、タイヤ赤道面CLの右側で
は右上がりに傾斜する横断副溝108、110、112
が、タイヤ赤道面CLの左側には左上がりに傾斜する横
断副溝108、110、112が形成されている。
溝104,106よりも幅の狭い周方向副溝114が形
成されている。
回転方向である。また、空気入りタイヤ100のタイヤ
サイズは、実施例の空気入りタイヤ10と同一サイズで
あり、トレッド幅(なお、接地端は符号116の2点鎖
線で指示する部位)も同一の170mmである。
斜角度を以下の表1に記載する。なお、横断副溝110
は、ショルダー部側へ向けて徐々に溝幅が拡大してい
る。また、タイヤ赤道面CLから周方向主溝104の溝
中心線までのタイヤ幅方向距離はトレッド幅の12%で
あり、タイヤ赤道面CLから周方向主溝106の溝中心
線までのタイヤ幅方向距離はトレッド幅の30%であ
る。
/55R16、内圧は230kPa、荷重は実車2名乗
車相当である。
る。何れも従来例のタイヤを100とする指数で表して
おり、数値が大きい程性能が良いことを表している。
例の空気入りタイヤは、従来例の空気入りタイヤに対し
て全ての性能が向上していることが分る。
イヤは上記の構成としたので、他性能を犠牲にせずに、
新品時から摩耗後の、偏摩耗とウエット性能を両立する
ことができる、という優れた効果を有する。
品時のトレッドの平面図である。
(A)線断面図であり、(B)は図1に示すトレッドの
2(B)−2(B)線断面図であり、(C)は図1に示
すトレッドの2(C)−2(C)線断面図である。
(A)線断面図であり、(B)は図4に示すトレッドの
5(B)−5(B)線断面図である。
ドの平面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 トレッド側部領域にタイヤ周方向に延び
る陸部を備え、同一トレッド側部領域内において、少な
くともタイヤ赤道面側からトレッド端に向けて延び、か
つタイヤ周方向に対して一方向に傾斜する傾斜溝をタイ
ヤ周方向に間隔をおいて配置した空気入りタイヤであっ
て、 前記トレッド側部領域の陸部には、少なくとも新品時の
接地面下で踏面側開口部が実質上閉じる程度の溝幅を有
する狭幅傾斜溝と、少なくとも新品時の接地面下で踏面
側開口部が閉じない溝幅を有する広幅傾斜溝と、がタイ
ヤ周方向に交互に設けられており、 前記狭幅傾斜溝は、溝底に向けて溝幅が広がる断面形状
を有し、 前記広幅傾斜溝は、溝底に向けて溝幅が狭まる断面形状
を有することを特徴とする空気入りタイヤ。 - 【請求項2】 前記広幅傾斜溝は、隣接する周方向主溝
には開口せず、接地端には開口する、ことを特徴とする
請求項1に記載の空気入りタイヤ。 - 【請求項3】 前記狭幅傾斜溝は、溝幅が略一定の一定
幅部分と、前記一定幅部分の溝底側に設けられ前記一定
幅部分よりも幅の広い略円形断面部分と、有することを
特徴とする請求項1または請求項2に記載の空気入りタ
イヤ。 - 【請求項4】 前記広幅傾斜溝は、前記周方向主溝の約
50%摩耗以降では接地面下で踏面側開口部が閉じず、 前記狭幅傾斜溝は、前記周方向主溝の約35%摩耗以降
では接地面下で踏面側開口部が閉じない、ことを特徴と
する請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の空気入
りタイヤ。 - 【請求項5】 トレッド中央域にタイヤ周方向に延びる
陸部を備え、 トレッド中央域にタイヤ周方向に延びる前記陸部には、
少なくとも新品時において、タイヤ幅方向に隣接する一
方の周方向主溝と他方の周方向主溝とを連通し、かつ接
地面下で踏面側開口部が実質上閉じる程度の溝幅を有す
る狭幅部分を備えた横断傾斜溝が形成されている、こと
を特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載
の空気入りタイヤ。
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