JP2005081443A - 砥石車のドレッシング装置及びドレッシング方法 - Google Patents

砥石車のドレッシング装置及びドレッシング方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005081443A
JP2005081443A JP2003312581A JP2003312581A JP2005081443A JP 2005081443 A JP2005081443 A JP 2005081443A JP 2003312581 A JP2003312581 A JP 2003312581A JP 2003312581 A JP2003312581 A JP 2003312581A JP 2005081443 A JP2005081443 A JP 2005081443A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dressing
grinding wheel
grindstone
steel material
sharpening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003312581A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4310153B2 (ja
Inventor
Yasuo Shirao
保夫 白尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JTEKT Machine Systems Corp
Original Assignee
Koyo Machine Industries Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Koyo Machine Industries Co Ltd filed Critical Koyo Machine Industries Co Ltd
Priority to JP2003312581A priority Critical patent/JP4310153B2/ja
Publication of JP2005081443A publication Critical patent/JP2005081443A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4310153B2 publication Critical patent/JP4310153B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Grinding-Machine Dressing And Accessory Apparatuses (AREA)

Abstract

【課題】 平面研削盤等による処理工程に占めるワーク研削以外の工程の割合を縮小して全体としてワーク研削効率を向上させることができ、更にドレッシングに要するコストを低減できる砥石車のドレッシング装置を提供する。
【解決手段】 ドレッシング部材8を有するドレッシング工具6と、ドレッシング部材8が砥石車2の砥石面4に沿ってその砥石面4の移動方向と異なる方向に移動するようにドレッシング工具6を駆動する駆動手段とを備えた砥石車のドレッシング装置で、ドレッシング部材8は、砥石面4に摺接する目立て砥石8aと、この目立て砥石8aに対してその移動方向の後側に配置され且つ砥石面4に摺接する鋼材8bとを備えたものである。
【選択図】 図2

Description

本発明は、平面研削盤等の砥石車をドレッシングするドレッシング装置及びドレッシング方法に関するものである。
平面研削盤等によるワークの研削工程においては、研削を繰り返すに従って砥石車の砥石面で砥粒の摩耗、脱落等が進行し、やがて所望の研削性能が得られなくなるため、砥石車の砥石面から結合材を削って新しい砥粒を表面に出す、いわゆるドレッシング(目立て)を所定のインターバルで行う必要がある。この砥石車のドレッシングには、ダイヤモンド砥石車に対しては例えばアルミナ系のWA砥石が用いられる。
また、ドレッシング処理を行った直後は、砥石車の砥石面における砥粒の突出量が不均一となっていることから、研削されたワークの研削面は面粗さが粗くなって所定の品質を得られ難い等の問題がある。そこで従来は、砥石車をドレッシングした後、実際のワークの研削を再開する前に、例えばダミーワークの研削(以下、ステ研という)を行うなどして砥粒の突出量を均一化(いわゆる目潰し)している(例えば特許文献1参照)。これにより、ワーク研削の再開直後から面粗さの細かい安定した研削が可能となり、特にアルミ材等の軟質ワークの研削不良を防止できる。
特開2000−6019号公報
従来のように、砥石車のドレッシング後にステ研を行う場合、平面研削盤等による処理工程のうち、実際のワークの研削に割り当てられる時間が、ドレッシング時間だけでなく更にステ研に要する時間だけ浸食されることとなり、ワーク研削の効率低下の大きな要因となっていた。また、製品用のワーク以外にダミーワークを使用するため、無駄が多くコスト高になる欠点もあった。
本発明は、このような従来の問題点に鑑み、平面研削盤等による処理工程に占めるワーク研削以外の工程の割合を縮小して全体としてワーク研削効率を向上させることができ、更にドレッシングに要するコストを低減できる砥石車のドレッシング装置及びドレッシング方法を提供することを目的とする。
本発明は、ドレッシング部材を有するドレッシング工具と、前記ドレッシング部材が砥石車の砥石面に沿ってその砥石面の移動方向と異なる方向に移動するように前記ドレッシング工具を駆動する駆動手段とを備えた砥石車のドレッシング装置において、前記ドレッシング部材は、前記砥石面に摺接する目立て砥石と、前記砥石面に摺接する鋼材とを備えたものである。
更に本発明は、ドレッシング部材を有するドレッシング工具を、前記ドレッシング部材が砥石車の砥石面に沿ってその砥石面の移動方向と異なる方向に移動するように駆動して前記砥石面をドレッシングする砥石車のドレッシング方法において、前記ドレッシング部材として目立て砥石と鋼材とを用い、前記砥石と前記鋼材とが前記砥石面に摺接するように前記ドレッシング工具を駆動するものである。
本発明によれば、ドレッシング工具を駆動手段により所定回数回転させるのみで、砥石車の目立てと目潰しとを略並行して行うことができる。これにより、従来の目立て処理のみのドレッシングに要する時間と略同じ時間で目潰し処理まで完了させることができ、ドレッシング工程に引き続いてステ研を行う場合と比べて平面研削盤等による処理工程に占めるワーク研削以外の工程の割合を縮小して全体としてワーク研削効率を向上させることができると共に、無駄なダミーワーク等を必要としないためにドレッシングに要するコストを低減できる。
また、ドレッシング直後から面粗さの細かい安定した研削が可能となることから、同じ研削精度を得るために砥石車として従来よりも小さな番手(砥粒サイズ大)のものを用いることができる。これにより、結合材による砥粒の保持力が高くなって砥粒が脱落し難くなり、砥石車の寿命を延ばすことができると共に、ドレッシングインターバルを延ばすことができ、これによってワーク研削効率を更に向上させることができる。
また、鋼材を、目立て砥石に対してその移動方向の後側に配置し、鋼材が目立て砥石の後から砥石面に摺接するようにドレッシング工具を駆動することにより、常に目立て砥石によって目立てされた後から鋼材によって目潰しされることとなり、より効果的なドレッシングが可能となる。
また、ドレッシング工具が、ドレッシング部材を支持する支持体を備え、該支持体が、砥石面に略平行に配置され、砥石面に対応する欠落部を有する略部分円盤状に形成されると共に、その略円弧状の外縁に沿ってドレッシング部材が配置されており、駆動手段が、ドレッシング時には支持体を砥石面と略直交する軸廻りに回転駆動すると共に、ドレッシング時以外はドレッシング部材が砥石車から待避する待機位置で支持体を停止させるように構成することにより、ドレッシング時のドレッシング工具の回転駆動だけでなく、ドレッシング終了時におけるドレッシング工具の待機位置への移動についてもドレッシング駆動手段の駆動制御のみで全て行うことができる。
ドレッシング部材は、支持体の外縁に沿って複数個配列されると共に、その一端側の少なくとも1個が鋼材であり、駆動手段は、ドレッシング時には鋼材が全ドレッシング部材の最後尾となる方向にドレッシング工具を連続回転させるように構成することにより、目立て砥石による目立て処理とそれに続く鋼材による目潰し処理とを繰り返し行うことができると共に、砥石面に対する最終の処理を鋼材による目潰し処理とすることができ、砥石面は良好な仕上がりとなる。
また、鋼材を、鋼材固定具を介して目立て砥石と同様の固定構造により支持体に対して着脱可能に固定することにより、例えば目立て砥石と異なる形状の鋼材を用いる場合であっても、従来の目立て砥石のみのドレッシング工具に対してその幾つかの目立て砥石を鋼材固定具に装着された鋼材に交換するだけでよく、コストを低く抑えることができる。
鋼材固定具を、鋼材の保持位置を砥石面に略直交する方向に調整可能に構成することにより、鋼材固定具を支持体から取り外すことなく、鋼材の目潰し面の砥石面に対する位置を微調整できる利点がある。
ドレッシング工具を用いた砥石面のドレッシング工程に、ドレッシング部材と砥石面との間にクーラントを供給することなくドレッシングを行う乾式ドレッシング工程又はドレッシング部材と砥石面との間に少量のクーラントを供給しつつドレッシングを行う準乾式ドレッシング工程と、その乾式ドレッシング工程又は準乾式ドレッシング工程の後にドレッシング部材と砥石面との間に少なくとも準乾式ドレッシング工程よりも多量のクーラントを供給しつつドレッシングを行う湿式ドレッシング工程とを備えることにより、目立て効果が相対的に強く発揮される乾式ドレッシング工程又は準乾式ドレッシング工程と、逆に目潰し効果が相対的に強く発揮される湿式ドレッシング工程とを適宜の比率で行うことで砥石車のドレッシングを更に効率的に短時間で行うことが可能となる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳述する。図1〜図6は、本発明の第1の実施形態を例示している。図1において、1は両頭平面研削盤で、上下一対の砥石車2,2と、ドレッシング装置3とを備えている。
上下の砥石車2,2は、その間に供給されるワーク(図示省略)の両面を同時に研削するためのもので、砥石面4,4を上下方向に互いに対向させた状態で、鉛直方向に配置された砥石車軸5,5により夫々回転自在に支持されている。砥石車2の砥石面4は、例えば砥石車2の外縁側に沿って半径方向所定幅の範囲に形成されている。なお、砥石車2は、図5に示すように、ダイヤモンド、CBN(立方晶窒化ホウ素)等の超砥粒2aを所定の結合材2bで結合した超砥粒砥石により構成されている。
ドレッシング装置3は、砥石車2の砥石面4をドレッシングするためのもので、ドレッシング工具6と、このドレッシング工具6を駆動する駆動手段7とを備えている。
なお、本実施形態では、砥石車2の砥石面4から結合材2bを削って新しい砥粒2aを表面に出す目立て処理(図5(a))と、その目立て処理により突出した砥粒2aの先端側を削ってその突出量を均一化する目潰し処理(図5(b))とを合わせてドレッシングと呼ぶものとする。図5(a)では、目立て処理前の結合材2bの表面位置を破線で、目立て処理後の結合材2bの表面位置を実線で夫々示し、また図5(b)では、目潰し処理前の砥粒2aの形状を二点鎖線で、目潰し処理後の砥粒2aの形状を実線で夫々示している。
ドレッシング工具6は、図2〜図4等に示すように、複数、例えば8個のドレッシング部材8と、これらドレッシング部材8を支持する支持体9とを備えている。複数(8個)のドレッシング部材8は、少なくとも1個、例えば7個の目立て砥石8aと、少なくとも1個、例えば1個の鋼材8bとで構成されている。
支持体9は、略部分円盤状、例えば略半円形の欠落部10を有する略半円形の板状に形成され、砥石車2の上下の砥石面4,4間に対応してその砥石面4に略平行に配置され、鉛直方向に配置された駆動軸11に着脱自在に固定されている。この支持体9には、駆動軸11を中心とする略円弧状の外縁に沿って複数(8個)のドレッシング部材8が例えば略等間隔で着脱自在に装着されている。それらドレッシング部材8の配列順序は、支持体9の周方向の一端側の1個が鋼材8b、その他が目立て砥石8aとなっている。
目立て砥石8aは、例えば酸化アルミニウム系、炭化珪素系等の砥粒を所定の結合材で結合した一般砥石であって、砥石車2の上下の砥石面4,4に対応する一対の目立て面12,12を備えた多面体、例えば直方体状に形成されており、一対の目立て面12,12を上下方向に向けた状態で支持体9に装着されている。
鋼材8bは、例えば円柱状に形成されており、その両端面が、上下の砥石面4,4に対応する一対の目潰し面13,13となっている。鋼材8bとしては、S50C、S25C等、任意の材質のものを用いることができる。
また、鋼材8bは鋼材固定具14を介して支持体9に装着されている。鋼材固定具14は、その平面断面形状が目立て砥石8aと略同一で、その上下方向長さが目立て砥石8aよりも短い例えば略直方体状に形成されており、鋼材8bを挿入可能な上下方向の貫通孔15と、その貫通孔15に直交し且つ外面側からその貫通孔15まで貫通するネジ孔16とが形成されている。鋼材8bは、貫通孔15に挿入された状態で、ネジ孔16に螺着された固定ネジ17により鋼材固定具14に対して着脱自在に固定されている。鋼材固定具14は、鋼材8bの一対の目潰し面13,13を上下方向に向けた状態で、支持体9に対して目立て砥石8aと同様の固定構造により装着されている。
ドレッシング部材8の支持体9への固定構造は、例えば図3に示すように、支持体9の外縁部に沿って設けられ且つドレッシング部材8を2個一組で収容可能な装着切り欠き部21と、その装着切り欠き部21内に収容された一組のドレッシング部材8間に圧入されることによりそれらドレッシング部材8を装着切り欠き部21内に着脱自在に固定する圧入固定部材22と、この圧入固定部材22を支持体9側に着脱自在に固定する圧入ロック部材23とを備えている。
1つの装着切り欠き部21には、互いに隣接する2個のドレッシング部材8が一組として装着される。鋼材8bは、それに隣接する1個の目立て砥石8aと組み合わされ、その他は隣接する2つの目立て砥石8aが組み合わされる。
装着切り欠き部21は、2個一組のドレッシング部材8の組数に相当する個数、例えば4個形成されており、支持体9の略円弧状の外縁部に沿って例えば等間隔で配置されている。各装着切り欠き部21は、例えばその周方向両側に設けられ且つ一組のドレッシング部材8を収容可能な一対の装着凹部24と、それら装着凹部24間に設けられ且つ圧入固定部材22を収容可能な固定凹部25とを周方向に連続状に備えている。各凹部24,25,24は、夫々支持体9の接線方向に平行に沿って設けられており、それらの内面側は夫々異なる平面となっている。
一対の装着凹部24,24は、その凹入深さ(半径方向幅)が例えば目立て砥石8aの半径方向幅よりも若干短く、その凹入幅(周方向幅)が目立て砥石8aの周方向幅と略等しくなっている。また、固定凹部25は、その凹入深さは装着凹部24と略等しく、その凹入幅は装着凹部24よりも小さくなっている。なお、固定凹部25の内縁側には、駆動軸11側に向けてネジ孔26が形成されている。
2個一組のドレッシング部材8,8は、夫々装着切り欠き部21の装着凹部24,24内に、目立て面12又は目潰し面13が駆動軸11の長手方向、即ち上下方向に向くように収容され、その間の固定凹部25に半径方向外側から嵌入された楔型の圧入固定部材22により、装着切り欠き部21の側縁部21a側に押圧されて支持体9に固定されている。
また、この圧入固定部材22には、例えば支持体9の半径方向に沿って貫通孔27が形成されている。圧入固定部材22は、固定凹部25内に圧入されて装着凹部24内にドレッシング部材8を固定した状態で、貫通孔27を介してネジ孔26に螺着されたボルト等よりなる圧入ロック部材23により支持体9側に固定されており、それによってその圧入固定状態がロックされている。
なお、鋼材固定具14を介して他の目立て砥石8aと同様に支持体9に固定された鋼材8bは、鋼材固定具14を支持体9に固定した状態のままでその上下方向位置を調整することが可能である。即ち、鋼材8bは、固定ネジ17を緩めれば貫通孔15に沿って上下に摺動させることができるため、鋼材固定具14を支持体9から取り外すことなく、鋼材8bの上下両端側の目潰し面13が他の目立て砥石8aの目立て面12と共に砥石面4に摺接するように鋼材8bの上下方向の突出量を調整することが可能である。
駆動手段7は、モータ等により構成されており、その駆動軸11が砥石車2の半径方向外側の位置で砥石車軸5に平行となるように、その駆動軸11を保持する軸受け部28と共に研削盤本体の適宜箇所に取り付けられている。
駆動手段7の駆動軸11に支持されているドレッシング工具6は、駆動手段7により回転駆動されたときに、ドレッシング部材8の上下の目立て面12及び目潰し面13が上下の砥石車2の砥石面4に摺接され、且つそれらドレッシング部材8の目立て面12及び目潰し面13が砥石面4の内縁上を通過するように配置されている。
これにより、砥石車2を連続回転させ、且つ駆動手段7によりドレッシング工具6を連続回転駆動すれば、ドレッシング部材8の目立て面12及び目潰し面13が砥石面4の全面にムラなく摺接される。
また、駆動手段7は、砥石車2によりワークを研削するワーク研削工程中はドレッシング工具6を砥石車2から待避した待機位置、即ち支持体9の欠落部10が砥石面4に対応する位置(図2に二点鎖線で示す位置)で停止させると共に、砥石車2のドレッシング工程中は、ドレッシング工具6を、鋼材8bが他の目立て砥石8aに対してその移動方向の後側となる方向、即ち本実施形態では鋼材8bが全ドレッシング部材8の最後尾となる方向(図2における矢印aの方向)に連続的に回転させるようになっている。
以上のような構成を有する両頭平面研削盤1による処理工程Sでは、図6に示すように、砥石車2によりワークを研削するワーク研削工程SAの間に、砥石車2のドレッシングを行うドレッシング工程SBが、所定のインターバルで配置されている。
ワーク研削工程SAでは、上下の砥石車2,2が所定回転速度(例えば1500rpm)で回転駆動され、この砥石車2,2間に順次供給されるワークの両面が同時に研削される。このとき、ドレッシング装置3のドレッシング工具6は、駆動手段7により待機位置で保持される。
また、ドレッシング工程SBでは、次のような方法で砥石車2のドレッシングが行われる。即ち、上下の砥石車2,2は、例えばワーク研削工程SA中の回転速度よりも低速(例えば200rpm)で任意の方向、例えば図2に矢印で示す方向に回転駆動される。また、ドレッシング装置3は、駆動手段7により、ドレッシング工具6が、矢印aの方向、即ち鋼材8bが他の目立て砥石8aに対してその移動方向の後側となる方向に、例えば砥石車2よりも低速の所定速度(例えば50rpm)で所定回数連続的に回転駆動される。これにより、目立て砥石8aの目立て面12が砥石車2の砥石面4に摺接して砥石面4が目立て(図5(a))されると共に、その目立て砥石8aの後から鋼材8bの目潰し面13が砥石面4に摺接してその目立て後の砥石面4が目潰し(図5(b))される。
このように、本実施形態のドレッシング装置及びこれを用いたドレッシング方法では、ドレッシング工具6を駆動手段7により所定回数回転させるのみで、砥石車2の目立てと目潰しとを略並行して行うことができる。これにより、従来の目立て処理のみのドレッシングに要する時間と略同じ時間で目潰し処理まで完了させることができ、ドレッシング工程に引き続いてステ研を行う場合と比べて両頭平面研削盤1による処理工程Sに占めるワーク研削以外の工程の割合を縮小して全体としてワーク研削効率を向上させることができると共に、無駄なダミーワーク等を必要としないためにドレッシングに要するコストを低減できる。
また、ドレッシング直後から面粗さの細かい安定した研削が可能となることから、同じ研削精度を得るために砥石車2として従来よりも小さな番手(砥粒サイズ大)のものを用いることができる。これにより、結合材2bによる砥粒2aの保持力が高くなって砥粒2aが脱落し難くなり、砥石車2の寿命を延ばすことができると共に、ドレッシングインターバルを延ばすことができ、これによってワーク研削効率を更に向上させることができる。
また、ドレッシング工程SBは、図6に示すように、ドレッシング部材8と砥石面4との間にクーラントを供給することなくドレッシングを行う乾式ドレッシング工程SB1aと、クーラント供給手段(図示省略)によりドレッシング部材8と砥石面4との間にクーラントを供給しつつドレッシングを行う湿式ドレッシング工程SB2とで構成されており、乾式ドレッシング工程SB1aの後に湿式ドレッシング工程SB2を行うようになっている。なお、乾式ドレッシング工程SB1aと湿式ドレッシング工程SB2との比率は任意である。
乾式ドレッシング工程SB1aでは、湿式ドレッシング工程SB2と比べて目立て砥石8aによる目立て効果が相対的に強く発揮され、逆に湿式ドレッシング工程SB2では、乾式ドレッシング工程SB1aと比べて鋼材8bによる目潰し効果が相対的に強く発揮される。
その理由としては、クーラントの供給なしでドレッシングを行う場合には、クーラントによる洗浄が行われないために削られた砥粒屑等が洗い流されることなく目立て面12と砥石面4との間、或いは目潰し面13と砥石面4との間に長く滞留してその砥粒屑による目立て作用が発揮され、またクーラントによる冷却が行われないために砥石車2の結合材が熱により軟化して削れやすくなり、更にクーラントによる潤滑効果がないために目立ての効率がより向上するのに対し、クーラントを供給しつつドレッシングを行う場合には、それらの作用が抑制されるためである。
このように、ドレッシング工程SBにおいて、乾式ドレッシング工程SB1aの後に湿式ドレッシング工程SB2を行うようにすることで、ドレッシング処理を更に効率的に短時間で行うことが可能となる。
なお、乾式ドレッシング工程SB1aに代えて、ドレッシング部材8と砥石面4との間に湿式ドレッシング工程SB2よりも少量のクーラントを供給しつつドレッシングを行う準乾式ドレッシング工程SB1bを行ってもよい。
このように、準乾式ドレッシング工程SB1bと湿式ドレッシング工程SB2とで共にクーラントを供給しつつドレッシングを行うと共にそれらの供給量を異ならせる方法としては、単位時間当たりのクーラントの供給量を一定としてその供給時間(供給頻度)を異ならせる方法、即ち例えば準乾式ドレッシング工程SB1bにおいては間欠的にクーラントを供給し、湿式ドレッシング工程SB2においては常時クーラントを供給する方法と、クーラントの供給時間(供給頻度)を同じ(例えば共に常時供給)にして単位時間当たりの供給量を異ならせる方法とが考えられ、何れを用いてもよい。また、それら2つを組み合わせてもよい。
図7は本発明の第2の実施形態を例示し、目立て砥石8aと鋼材8bとを交互に配置し、全ドレッシング部材8の配列の少なくとも一端側には鋼材8bを配置した例を示している。
この例の場合には、ドレッシング工程SBにおいては、ドレッシング工具6を所定範囲内(例えば図7の実線で示す位置から二点鎖線で示す位置の間)で矢印a,bの方向に往復揺動させればよい。本実施形態の場合には、ドレッシング工具6が矢印a方向に移動しているときと矢印b方向に移動しているときとの何れの場合にも、目立て砥石8aに対してその移動方向の後側に何れかの鋼材8bが存在することとなるため、第1の実施形態の場合と同様に、目立て砥石8aによる目立て処理とそれに続く鋼材8bによる目潰し処理とが交互に行われることとなる。なお、砥石車2の回転方向、回転速度等は任意であり、例えば第1の実施形態と同様にすればよい。
ドレッシング工程SBの終了時、即ちドレッシング工具6を待機位置まで移動させる際には、全ドレッシング部材8の配列の端部に配置された鋼材8bが最後尾となる方向、即ち矢印aの方向に回転させる。これにより、砥石面4に対する最終の処理を鋼材8bによる目潰し処理とすることができ、第1の実施形態と同様に砥石面4は良好な仕上がりとなる。
以上、本発明の各実施形態について例示したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、実施形態では、目立て砥石8aに対してその移動方向の後側に鋼材8bを配置し、鋼材8bが目立て砥石8aの後から砥石面4に摺接するようにドレッシング工具6を駆動するように構成したが、これに限られるものではない。例えば、第1の実施形態において、ドレッシング工具6を矢印aとは逆の方向に回転駆動するように構成しても、例えばドレッシングに要する時間が若干長くなる等、矢印aの方向に回転駆動する場合に比べてその効果は劣るものの、それに準ずる一定の効果は期待できる。
ドレッシング工具6の支持体9は、少なくとも砥石面4に対応する欠落部10が設けられ、待機位置にあるときにドレッシング工具6が砥石車2の砥石面と干渉しない構成となっておればよく、例えば半円よりも内角が大又は小の略扇形等に形成してもよい。
鋼材8bは円柱状である必要はなく、角柱等であってもよい。目潰し面13の形状、大きさ(面積)等も任意であるが、必要最小限の目潰し効果が得られる程度に目潰し面13を小さくすることで、無駄を抑えて砥石車2の寿命を延ばすことができる。また、鋼材固定具14と鋼材8bとを一体に形成してもよい。
ドレッシング部材8の固定構造は、実施形態のものに限られるものではなく、任意の固定構造を採用できる。例えば、各ドレッシング部材8を個別に支持体9に固定してもよい。
支持体9へのドレッシング部材8の配置数、即ち目立て砥石8aと鋼材8bとの合計個数は任意であり、また目立て砥石8aと鋼材8bとの個数の比率も任意である。
実施形態では、砥石車2を上下方向に対向させて配置した両頭平面研削盤の例を示したが、本発明はその他の両頭平面研削盤にも同様に適用可能である。例えば砥石車2を横方向に対向させで配置した両頭平面研削盤であれば、駆動軸7を砥石車軸5と並行に水平に配置し、その駆動軸7廻りにドレッシング工具6を回転させるように構成すればよい。また、1つの砥石車2によりワークの片面のみを研削する単頭平面研削盤等にも同様に適用可能である。
本発明の第1の実施形態を示す両頭平面研削盤の正面部分断面図である。 本発明の第1の実施形態を示すドレッシング装置の平面図である。 本発明の第1の実施形態を示すドレッシング装置の斜視図である。 本発明の第1の実施形態を示すドレッシング装置の正面部分拡大図である。 本発明の第1の実施形態を示す目立て処理及び目潰し処理の説明図である。 本発明の第1の実施形態を示す両頭平面研削盤による処理工程の説明図である。 本発明の第2の実施形態を示すドレッシング装置の平面図である。
符号の説明
2 砥石車
4 砥石面
6 ドレッシング工具
7 駆動手段
8 ドレッシング部材
8a 目立て砥石
8b 鋼材
9 支持体
10 欠落部
14 鋼材固定具
SB1a 乾式ドレッシング工程
SB1b 準乾式ドレッシング工程
SB2 湿式ドレッシング工程

Claims (9)

  1. ドレッシング部材を有するドレッシング工具と、前記ドレッシング部材が砥石車の砥石面に沿ってその砥石面の移動方向と異なる方向に移動するように前記ドレッシング工具を駆動する駆動手段とを備えた砥石車のドレッシング装置において、前記ドレッシング部材は、前記砥石面に摺接する目立て砥石と、前記砥石面に摺接する鋼材とを備えたことを特徴とする砥石車のドレッシング装置。
  2. 前記鋼材を、前記目立て砥石に対してその移動方向の後側に配置したことを特徴とする請求項1に記載の砥石車のドレッシング装置。
  3. 前記ドレッシング工具は、前記ドレッシング部材を支持する支持体を備え、該支持体は、前記砥石面に略平行に配置され、前記砥石面に対応する欠落部を有する略部分円盤状に形成されると共に、その略円弧状の外縁に沿って前記ドレッシング部材が配置されており、前記駆動手段は、ドレッシング時には前記支持体を前記砥石面と略直交する軸廻りに回転駆動すると共に、ドレッシング時以外は前記ドレッシング部材が前記砥石車から待避する待機位置で前記支持体を停止させるように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の砥石車のドレッシング装置。
  4. 前記ドレッシング部材は、前記支持体の外縁に沿って複数個配列されると共に、その一端側の少なくとも1個が前記鋼材であり、前記駆動手段は、ドレッシング時には前記鋼材が全ドレッシング部材の最後尾となる方向に前記ドレッシング工具を連続回転させるように構成されていることを特徴とする請求項3に記載の砥石車のドレッシング装置。
  5. 前記鋼材は、鋼材固定具を介して前記目立て砥石と同様の固定構造により前記支持体に対して着脱可能に固定されていることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の砥石車のドレッシング装置。
  6. 前記鋼材固定具は、前記鋼材の保持位置を前記砥石面に略直交する方向に調整可能に構成されていることを特徴とする請求項5に記載の砥石車のドレッシング装置。
  7. ドレッシング部材を有するドレッシング工具を、前記ドレッシング部材が砥石車の砥石面に沿ってその砥石面の移動方向と異なる方向に移動するように駆動して前記砥石面をドレッシングする砥石車のドレッシング方法において、前記ドレッシング部材として目立て砥石と鋼材とを用い、前記砥石と前記鋼材とが前記砥石面に摺接するように前記ドレッシング工具を駆動することを特徴とする砥石車のドレッシング方法。
  8. 前記鋼材が前記目立て砥石の後から前記砥石面に摺接するように前記ドレッシング工具を駆動することを特徴とする請求項7に記載の砥石車のドレッシング方法。
  9. 前記ドレッシング工具を用いた前記砥石面のドレッシング工程は、前記ドレッシング部材と前記砥石面との間にクーラントを供給することなくドレッシングを行う乾式ドレッシング工程又は前記ドレッシング部材と前記砥石面との間に少量のクーラントを供給しつつドレッシングを行う準乾式ドレッシング工程と、その乾式ドレッシング工程又は準乾式ドレッシング工程の後に前記ドレッシング部材と前記砥石面との間に少なくとも前記準乾式ドレッシング工程よりも多量のクーラントを供給しつつドレッシングを行う湿式ドレッシング工程とを備えたことを特徴とする請求項7又は8に記載の砥石車のドレッシング方法。
JP2003312581A 2003-09-04 2003-09-04 砥石車のドレッシング装置 Expired - Fee Related JP4310153B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003312581A JP4310153B2 (ja) 2003-09-04 2003-09-04 砥石車のドレッシング装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003312581A JP4310153B2 (ja) 2003-09-04 2003-09-04 砥石車のドレッシング装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005081443A true JP2005081443A (ja) 2005-03-31
JP4310153B2 JP4310153B2 (ja) 2009-08-05

Family

ID=34413794

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003312581A Expired - Fee Related JP4310153B2 (ja) 2003-09-04 2003-09-04 砥石車のドレッシング装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4310153B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011104714A (ja) * 2009-11-17 2011-06-02 Toyoda Van Moppes Ltd 平面研削砥石の初期摩耗抑制方法
KR20230020331A (ko) 2021-08-03 2023-02-10 키닉 컴퍼니 복합 드레서

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011104714A (ja) * 2009-11-17 2011-06-02 Toyoda Van Moppes Ltd 平面研削砥石の初期摩耗抑制方法
KR20230020331A (ko) 2021-08-03 2023-02-10 키닉 컴퍼니 복합 드레서

Also Published As

Publication number Publication date
JP4310153B2 (ja) 2009-08-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2007077964A1 (ja) 砥石車のツルーイング装置及びツルーイング方法
JP4310153B2 (ja) 砥石車のドレッシング装置
JP5911486B2 (ja) 金属製の製品を研削する研削機
JP2008207302A (ja) 研削砥石のドレッシング方法およびドレッシング工具
JP3141853U (ja) 研磨具及びこの研磨具を用いた研磨装置
JP2010069594A (ja) 研削研磨装置と研削研磨方法
JP2000301468A (ja) 研削用砥石及び縦軸研削用砥石
JP2003291069A (ja) 研削盤用の砥石及びこの砥石を使用する研削方法
JP2007050471A (ja) ドレッシング方法及びロータリドレッシング装置
JPH11123365A (ja) 超音波振動複合加工具
JPH03154777A (ja) カップ型超砥粒砥石による研削方法及び装置
JP2764253B2 (ja) カップ型複合研削砥石によるダイヤモンド砥石の高精度・高能率ツルーイング及びドレッシング法とそのカップ型複合研削砥石
JP3112408B2 (ja) 立軸両頭平面研削盤
JP4225819B2 (ja) 竪型両頭平面研削盤の砥石修正装置
JP2535949B2 (ja) 両頭研削装置
JP3317910B2 (ja) 研削盤における研削装置
JP2006218556A (ja) 研削加工方法
JP2724092B2 (ja) 砥石のドレッシング装置
JPH0866869A (ja) セグメント砥石ユニット
JP2001079737A (ja) 研削砥石および両面研削装置
JP2000127041A (ja) 平面研削盤の砥石目立て装置
JP2023050722A (ja) 超砥粒研削ホイールのドレッシング方法および装置
JPH023426Y2 (ja)
JP2006315150A (ja) 回転研磨ディスクによる研磨方法
JPS63139666A (ja) 硬質砥粒砥石のドレツシング部材

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050830

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080311

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080314

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080422

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081028

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081126

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090407

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090407

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090428

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090511

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4310153

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120515

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120515

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120515

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130515

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130515

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140515

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees