JP2005081318A - 拡散ノズルと液体噴射装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は拡散ノズルに関し、その製作コストの低減と、部品管理を容易にするとともに、ノズルボディへの圧入におけるシール性及び作業性を向上させることが課題である。
【解決手段】ノズルボディの噴射口における凹部に挿着されるノズルであって、このノズル躯体には液体供給口から噴口に至る内部流路が設けられていて、この内部流路が対称形となるように前記ノズル躯体が上下に分割された分割体で構成されている拡散ノズル1である。
【選択図】図1
【解決手段】ノズルボディの噴射口における凹部に挿着されるノズルであって、このノズル躯体には液体供給口から噴口に至る内部流路が設けられていて、この内部流路が対称形となるように前記ノズル躯体が上下に分割された分割体で構成されている拡散ノズル1である。
【選択図】図1
Description
本発明は、例えば、自動車のフロントガラスに洗浄液を拡散させて噴射する液体噴射装置と、それに設けられる拡散ノズルに関する。
前記液体噴射装置は、例えば、図8に示すように、ノズルボディ2には、液体を噴射する噴射口2aがあり、その噴射口2aには、例えば、矩形状で所要深さの凹部2bが形成されていて、そこに、例えば、矩形状のノズル10が圧入される。そして、前記噴射口2aに連通する流路が、前記ノズルボディ下部の下端部に開口されて設けられ、当該下端部に液体供給タンク等から供給ポンプで液体が供給される液体用のホースの一端部(図示せず)が連結されているものが知られている。
前記噴射口2aにおける前記ノズル10は、例えば、図9に示すように、液体を自励振動させて拡散させるフィードバック流路11を有しており、それが、図10乃至図11に示すように、ノズル躯体の中心部を通る軸芯dに対して傾斜したA−A線で金型の分割ラインとして、流路の無い上側躯体10aと流路の有る下側躯体10bとに分けて形成している。また、この上下躯体10a,10bを組み立てる際に、重ね合わせがズレないように、互いに嵌合する凹部10cと凸部10dとが設けられている。
しかしながら、前記ノズルを形成する金型においては、流路の有無により、2種類の金型を用意しなければならない。また、金型及び上下躯体の部品管理も、それぞれ別々にしなければならない。更に、ノズルボディの噴射口における凹部に、ノズルをシール性・圧入性良く挿入することが困難である。
特開2002−67888号公報
解決しようとする問題点は、2種類の金型の管理や上下躯体の部品管理をしなければならない点と、金型を2種類も作成するので製作コストが嵩む点である。ノズルの圧入の際の作業性・シール性を改善することである。
本発明に係る拡散ノズルの上記課題を解決し、目的を達成するための要旨は、ノズルボディの噴射口における凹部に挿着されるノズルであって、このノズル躯体には液体供給口から噴口に至る内部流路が設けられていて、この内部流路が対称形となるように前記ノズル躯体が上下に分割された分割体で構成されていることである。
前記分割体には、分割平面を左右対称に分ける中央軸芯を対称軸にして配置され嵌合するように、前記分割平面から突出する突起と当該分割平面から凹んだ凹部とが設けられていること、;
また、前記分割体の側壁面には、ノズルボディの凹部に圧入される際の圧入代となる突起が、その圧入方向に直交する方向に一以上設けられていること、;
更に、分割体の先端部における、分割平面に対する反対面において、外側に膨らませたテーパ部が設けられていること、;
を含むものである。
また、前記分割体の側壁面には、ノズルボディの凹部に圧入される際の圧入代となる突起が、その圧入方向に直交する方向に一以上設けられていること、;
更に、分割体の先端部における、分割平面に対する反対面において、外側に膨らませたテーパ部が設けられていること、;
を含むものである。
本発明の液体噴射装置の上記課題を解決するための要旨は、ノズルボディの噴射口における凹部に、本発明に係る前記拡散ノズルを挿着してなるものである。前記ノズルボディの噴射口における凹部には、拡散ノズルにおける圧入代に係合する圧入用凹部が設けられると共に、前記拡散ノズルが前記凹部に圧入される際のガイドとなり噴射口端面に向かって拡開するテーパ部が設けられていることを含むものである。
本発明の拡散ノズルをノズルボディの噴射口の凹部に備えた本発明の液体噴射装置は、一つの金型で拡散ノズルの分割体を作成し、その分割体を、内部流路を互いに対向させて重ねることで、拡散ノズルができる。よって、金型コストが低減される。また、ノズル用部品も1種類となり、部品管理も容易となる。分割体の分割平面に突起と凹部とを設けることで、当該分割体を重ね合わせた際のズレ止めとなる。更に、分割体の側壁面に圧入代となる突起やテーパ部が設けられ、圧入作業におけるシール性の確保が容易となり、作業性も向上する。
本発明の目的を、拡散ノズルを上下対称にして分割することで目的を達成する。また、本発明の液体噴射装置は、前記拡散ノズルを噴射口の凹部に備えることである。
図1は、本発明の拡散ノズル1の斜視図を示している。なお、発明の理解を容易にするため、従来例に係る部分には従来例と同一の符号を付けて説明する。
前記拡散ノズル1は、図5に示す液体噴射装置の一部であるノズルボディ2の噴射口2aにおける凹部2bに、圧入手段によって挿着されるノズルである。この拡散ノズル1を構成するノズル躯体1a,1bは、同じ一つの金型から作成されるものである。
前記ノズル躯体1a,1bには、図2乃至図3に示すように、後方側の端部に設けられた液体供給口1cから前方側の噴口1dに至る内部流路1eが設けられている。この内部流路1eは、例えば、液体を自励振動させて拡散させる流路である。その内部流路1eが上下方向及び左右方向で対称形となるように、前記ノズル躯体1a,1bが、前記拡散ノズル1を上下に分割した分割体にされているのである。
前記分割体であるノズル躯体1a,1bのそれぞれには、分割平面を左右対称に分ける中央軸芯3を対称軸にして、分割平面から突出する突起1fと前記分割平面から凹んだ凹部1gとが、嵌合するように対向配置にして設けられている。
この突起1fと凹部1gとが、図1に示すように、一組のノズル躯体1a,1bの分割平面を互いに合わせた際に、嵌合するものである。これにより、ノズル躯体1a,1bを組み立てる際の位置決めになると共に、拡散ノズル1における前後方向へのズレが防止されるものである。
また、前記ノズル躯体1a,1bである分割体の側壁面1hには、ノズルボディの凹部2bに圧入される際の圧入代となる突起1iが、その圧入方向に直交する方向に一以上設けられている。この突起1iは、例えば、その断面が略半円形・略三角形状、楕円形状の突起等であり、凹部2bにこの拡散ノズル1を圧入する際の、シール性を向上させるものである。また、圧入抵抗を軽減して圧入作業を容易にするものである。なお、このような圧入代となる突起1iを、図示した一実施例に限らず、側壁面と上下平面とにも設けて、全周にわたり設けるようにしても良い。また、前後方向において、複数箇所に設けても良い。
更に、ノズル躯体1a,1bにおける後端部には、圧入作用を容易にして作業性を向上させるため、図3(A)に示すように、後端面1nに向かって先細となって、両側壁面1hを窄まるようにテーパ部1jが設けられ、図3(B)に示すように、分割平面に対する反対面に、後端面1nに向かって先細となるテーパ部1kが設けられている。
また、同図に示すように、ノズル躯体1a,1bの先端部には、圧入により凹部2bの壁面と密に圧接されるように、前記分割平面に対する反対面において、先端面(前端面)1pに向かって外側に若干(αは略0.1mm前後)膨らませたテーパ部1mが設けられている。
以上のようなノズル躯体1a,1bを、一つの金型で作成し、その一組のノズル躯体を図1に示すように、突起1fと凹部igとを嵌合させて、重ね合わせる。
こうして組み立てられた拡散ノズル1を、図5に示すように、液体噴射装置4のノズルボディ2の凹部2bに、前後方向を合わせて圧入する。
こうして組み立てられた拡散ノズル1を、図5に示すように、液体噴射装置4のノズルボディ2の凹部2bに、前後方向を合わせて圧入する。
前記ノズルボディ2の凹部2bにおいては、図4(A),(B),(C)に示すように、前記圧入代の突起1iに係合する圧入用凹部2cが設けられ、また、拡散ノズル1を凹部2bに圧入する際の挿着ガイドとなるように、噴射口2aの端面に向かって拡開するテーパ部2dが設けられている。
こうして、ノズルボディ2の噴射口2aにおける凹部2bに、前記本発明の拡散ノズル1を挿着した液体噴射装置4が完成する。なお、この液体噴射装置4では、拡散ノズル1が同じ分割体を重ね合わせたものなので、噴射口の軸芯5に対して液体の噴射角度θを傾斜させるものではない。
第2実施例に係る拡散ノズル6は、図6乃至図7に示すように、ノズルの流路の変形例である。この拡散ノズル6の外形状において、テーパ部6a,6b,6c、圧入代6d、やズレ止めの突起6e・凹部6f等については、前記第1実施例と同様であるので、詳細な説明は省略する。
この拡散ノズル6の流路6gは、その断面形状が略半円形で、直線的に長く前後方向に沿って延びている。この流路6gには、液体を自励振動させて拡散させる作用はなく、噴射口6hから拡散して散布されるものである。
本発明に係る拡散ノズルと液体噴射装置4は、自動車用のウンドウォッシャーに限らず、ある所要領域に液体を噴射させるものに広く適用されるものである。
1 拡散ノズル、 1a,1b ノズル躯体、
1c 液体供給口、 1d 噴口、
1e 内部流路、 1f 突起、
1g 凹部、 1i 圧入代となる突起、
1j テーパ部、 1k テーパ部、
1m テーパ部、 1n 後端面、 1p 先端面(前端面)、
2 ノズルボディ、 2a 噴射口、
2b 凹部、 2c 圧入用凹部、
2d テーパ部、
3 中央軸芯、
4 液体噴射装置、
5 軸芯、
6 第2実施例の拡散ノズル。
1c 液体供給口、 1d 噴口、
1e 内部流路、 1f 突起、
1g 凹部、 1i 圧入代となる突起、
1j テーパ部、 1k テーパ部、
1m テーパ部、 1n 後端面、 1p 先端面(前端面)、
2 ノズルボディ、 2a 噴射口、
2b 凹部、 2c 圧入用凹部、
2d テーパ部、
3 中央軸芯、
4 液体噴射装置、
5 軸芯、
6 第2実施例の拡散ノズル。
Claims (6)
- ノズルボディの噴射口における凹部に挿着されるノズルであって、このノズル躯体には液体供給口から噴口に至る内部流路が設けられていて、この内部流路が対称形となるように前記ノズル躯体が上下に分割された分割体で構成されていること、
を特徴とする拡散ノズル。 - 分割体には、分割平面を左右対称に分ける中央軸芯を対称軸にして配置され嵌合するように、前記分割平面から突出する突起と当該分割平面から凹んだ凹部とが設けられていること、
を特徴とする請求項1に記載の拡散ノズル。 - 分割体の側壁面には、ノズルボディの凹部に圧入される際の圧入代となる突起が、その圧入方向に直交する方向に一以上設けられていること、
を特徴とする請求項1または2に記載の拡散ノズル。 - 分割体の先端部における、分割平面に対する反対面において、外側に膨らませたテーパ部が設けられていること、
を特徴とする請求項3に記載の拡散ノズル。 - ノズルボディの噴射口における凹部に、請求項1乃至4に記載の拡散ノズルを挿着してなること、
を特徴とする液体噴射装置。 - ノズルボディの噴射口における凹部には、拡散ノズルにおける圧入代に係合する圧入用凹部が設けられると共に、前記拡散ノズルが前記凹部に圧入される際のガイドとなり噴射口端面に向かって拡開するテーパ部が設けられていること、
を特徴とする請求項5に記載の液体噴射装置。
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JP2003319709A JP2005081318A (ja) | 2003-09-11 | 2003-09-11 | 拡散ノズルと液体噴射装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2003
- 2003-09-11 JP JP2003319709A patent/JP2005081318A/ja active Pending
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