JP6723912B2 - 樹脂複合成形体 - Google Patents

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本明細書に開示する技術は、金属端子と樹脂成形体を備えている樹脂複合成形体に関する。
特許文献1に開示されている樹脂複合成形体は、長板状の金属端子と、金属端子の長手方向の端部を露出させた状態で金属端子を被覆している樹脂成形体とを備えている。金属端子の表面には、金属端子の長手方向に間隔をおいて複数の溝が設けられている。複数の溝は樹脂成形体によって被覆されている。特許文献1の樹脂複合成形体では、樹脂が収縮するときに金属端子と樹脂成形体の間にできる隙間をシールするために、溝を台形状に深く形成している。
特開2012−101394号公報
金属端子と樹脂成形体を備えている樹脂複合成形体では、使用環境によって金属端子と樹脂成形体が膨張することがある。例えば、樹脂複合成形体が高温環境で使用されると金属端子と樹脂成形体が熱膨張する。金属と樹脂では線膨張係数が異なるので、金属端子と樹脂成形体が膨張すると、金属端子と樹脂成形体の間に隙間ができる。また、例えば樹脂複合成形体が液体中で使用されると、樹脂膨潤によって樹脂成形体が膨張して金属端子と樹脂成形体の間に隙間ができることがある。そこで本明細書は、樹脂成形体が膨張したときに金属端子と樹脂成形体の間にできる隙間をシールすることができる技術を提供する。
本明細書に開示する樹脂複合成形体は、長板状の金属端子と、前記金属端子の長手方向の両端部を露出させた状態で前記金属端子を被覆している樹脂成形体と、を備えている。前記金属端子の表面には、前記金属端子の長手方向に間隔をおいて複数のV溝が設けられている。前記複数のV溝のそれぞれが、前記金属端子の板幅方向と板厚方向に沿って前記金属端子の全周にわたって延びており、前記樹脂成形体によって被覆されている。
このような構成によれば、金属端子の表面にV溝が設けられているので、樹脂成形体が膨張したときに、V溝を被覆している樹脂成形体がそのV溝に当接して金属端子と樹脂成形体の間の隙間がシールされる。また、V溝が金属端子の板幅方向と板厚方向に沿って金属端子の全周にわたって延びているので、金属端子の全周にわたって前記隙間がシールされる。樹脂成形体が相対的に金属端子よりも大きく膨張したときに金属端子と樹脂成形体の間にできる隙間が大きくなることを抑制でき、結果として前記隙間をシールすることができる。
上記の樹脂複合成形体において、前記金属端子の長手方向に隣り合っている2つの前記V溝の間に、前記金属端子を板厚方向に貫通する貫通孔が設けられていてもよい。前記貫通孔が、前記樹脂成形体によって被覆されていてもよい。
このような構成によれば、樹脂成形体が金属端子に設けられている貫通孔を被覆しているので、樹脂成形体が膨張したときに樹脂成形体が貫通孔の内周面に当接して金属端子と樹脂成形体の相対的な動きが規制される。これによって、樹脂成形体が膨張したときに、金属端子と樹脂成形体の相対的な位置ずれを抑制することができる。
上記の樹脂複合成形体において、前記貫通孔が、前記長手方向に隣り合っている2つの前記V溝の間の中央部、かつ、前記金属端子の板幅方向の中央部に設けられていてもよい。
このような構成によれば、金属端子と樹脂成形体の相対的な動きをより厳密に規制することができる。
上記の樹脂複合成形体において、前記長手方向に隣り合っている2つの前記V溝の間の中央部で、前記金属端子の板幅方向の両側面に凹部が設けられていてもよい。前記凹部が、前記樹脂成形体によって被覆されていてもよい。
樹脂成形体が金属端子に設けられている貫通孔を被覆している構成では、樹脂成形体が膨張した後、その樹脂成形体が収縮したときに貫通孔と樹脂成形体の間に隙間ができることがある。そうすると、金属端子と樹脂成形体の相対的な動きが規制されずに金属端子と樹脂成形体が相対的に位置ずれする可能性がある。しかしながら、上記の構成によれば、樹脂成形体が金属端子の側面に設けられている凹部を被覆しているので、樹脂成形体が収縮したときに樹脂成形体が凹部に密着して金属端子と樹脂成形体の相対的な動きが規制される。これによって、樹脂成形体が収縮したときに、金属端子と樹脂成形体の相対的な位置ずれを抑制することができる。
上記の樹脂複合成形体の前記金属端子では、下記の関係式(1)及び(2)を満たしていてもよい。
Figure 0006723912
ただし、上記の関係式(1)及び(2)において、
Aは、前記金属端子の板幅であり、
Bは、前記金属端子の長手方向に隣り合っている2つの前記V溝の間の距離であり、
Cは、前記金属端子の板厚であり、
θ1は、前記金属端子の板幅方向の側面に設けられているV溝の角度であり、
θ2は、前記金属端子の板厚方向の側面に設けられているV溝の角度である。
このような構成によれば、樹脂成形体が膨張したときに、V溝を被覆している樹脂成形体がV溝に適度に当接する。すなわち、金属端子の板幅方向の側面に設けられているV溝の角度θ1が、樹脂成形体が膨張するときの金属端子の長手方向への膨張量と板幅方向への膨張量との関係を考慮して規定されているので、樹脂成形体が膨張したときに樹脂成形体がV溝に確実に当接する。同様に、金属端子の板厚方向の側面に設けられているV溝の角度θ2が、樹脂成形体が膨張するときの金属端子の長手方向への膨張量と板厚方向への膨張量との関係を考慮して規定されているので、樹脂成形体が膨張したときに樹脂成形体がV溝に確実に当接する。これによって、金属端子と樹脂成形体の間にできる隙間を確実にシールすることができる。
上記の樹脂複合成形体は、燃料供給装置に使用されてもよい。
このような構成によれば、燃料による樹脂膨潤によって樹脂成形体が膨張したときに、金属端子と樹脂成形体の間にできる隙間が大きくなることを抑制できる。
実施例に係る樹脂複合成形体の斜視図である。 実施例に係る金属端子の斜視図である。 金属端子の要部を拡大して示す平面図である。 金属端子の要部を拡大して示す側面図である。 図1のV−V断面図である。 図1のVI−VI断面図である。 金属端子と樹脂成形体が膨張したときの図5に対応する断面図である。 金属端子と樹脂成形体が膨張したときの図6に対応する断面図である。 図7の要部IXの拡大図である。 他の実施例に係る金属端子の要部を拡大して示す平面図である。 他の実施例に係る金属端子の要部を拡大して示す側面図である。 他の実施例に係る金属端子と樹脂成形体が収縮したときの図5に対応する断面図である。 図12の要部XIIIの拡大図である。 燃料供給装置の概略構成を示す図である。
実施例に係る樹脂複合成形体1について図面を参照して説明する。図1から図6に示すように、樹脂複合成形体1は、長板状の金属端子2と、金属端子2を被覆している樹脂成形体3を備えている。金属端子2が樹脂成形体3にインサートされている。樹脂複合成形体1は、インサート成形によって製造される。
金属端子2は導電性を有している。金属端子2の表面には複数のV溝21が形成されている。本実施例では2つのV溝21が金属端子2に形成されている。複数のV溝21は、金属端子2の長手方向(図のX方向)に間隔をおいて設けられている。
各V溝21は、アルファベットのV字状に形成されている。各V溝21は、金属端子2の全周にわたって設けられている。各V溝21は、金属端子2の板幅方向(図のY方向)と板厚方向(図のZ方向)に沿って延びている。
また、金属端子2には貫通孔25が形成されている。貫通孔25は、平面視において円形状に形成されている。貫通孔25は金属端子2を板厚方向に貫通している。貫通孔25は、金属端子2の板幅方向の中央部に設けられている。また、貫通孔25は、金属端子2の長手方向に隣り合っている2つのV溝21の間の中央部に設けられている。2つのV溝21の中間に1つの貫通孔25が形成されている。
樹脂成形体3は、略円筒状に成形されている。樹脂成形体3は、金属端子2の長手方向の両端部を露出させた状態で金属端子2を被覆している。樹脂成形体3は、金属端子2の中央部を被覆している。樹脂成形体3は、金属端子2の表面に密着している。樹脂成形体3は、金属端子2に形成されている2つのV溝21と、1つの貫通孔25を被覆している。樹脂成形体3の一部が2つのV溝21と、1つの貫通孔25に入り込んでいる。樹脂成形体3における樹脂の線膨張係数は、金属端子2における金属の線膨張係数より大きい。
インサート成形によって樹脂成形体3が金属端子2を被覆するときに、樹脂成形体3の一部が金属端子2のV溝21に入り込む。これによって、図5及び図6に示すように、樹脂成形体3の内周面に複数の突起31が形成される。樹脂成形体3の各突起31は、金属端子2の各V溝21と係合している。インサート成形によって樹脂成形体3が収縮したときに、樹脂成形体3が金属端子2の表面に密着する。そのため、インサート成形後の通常時において、樹脂成形体3が膨張していないときは、金属端子2と樹脂成形体3の間の隙間は無視できるほど小さい。
また、上記の樹脂複合成形体1における金属端子2では、下記の関係式(1)及び(2)を満たしている。
Figure 0006723912
ただし、上記の関係式(1)及び(2)において、図3に示すように、Aは、金属端子2の板幅である。より詳細には、金属端子2の板幅方向の一方の側面に設けられているV溝21の底212と、板幅方向の他方の側面に設けられているV溝21の底212の間の距離である。Bは、金属端子2に形成されている2つのV溝21の間の距離である。より詳細には、金属端子2の長手方向に隣り合っている2つのV溝21の底212と底212の間の距離である。また、図4に示すように、Cは、金属端子2の板厚である。より詳細には、金属端子2の板厚方向の一方の側面に設けられているV溝21の底212と、板厚方向の他方の側面に設けられているV溝21の底212の間の距離である。また、図3に示すように、θ1は、金属端子2を平面視したときのV溝21の角度である。より詳細には、金属端子2の板幅方向の側面に設けられているV溝21の底212の角度である。また、図4に示すように、θ2は、金属端子2を側面視したときのV溝21の角度である。より詳細には、金属端子2の板厚方向の側面に設けられているV溝21の底212の角度である。
上記の説明から明らかなように、実施例に係る樹脂複合成形体1は、長板状の金属端子2と、金属端子2の長手方向(X方向)の両端部を露出させた状態で金属端子2を被覆している樹脂成形体3とを備えている。金属端子2の表面には、金属端子2の長手方向に間隔をおいて複数のV溝21が設けられている。複数のV溝21のそれぞれが、金属端子2の板幅方向(Y方向)と板厚方向(Z方向)に沿って金属端子2の全周にわたって延びており、樹脂成形体3によって被覆されている。
上記の樹脂複合成形体1では、使用環境によって金属端子2と樹脂成形体3が膨張することがある。例えば、樹脂複合成形体1が高温環境で使用されると金属端子2と樹脂成形体3が熱膨張する。このとき、金属と樹脂では線膨張係数が異なり、樹脂の線膨張係数が金属の線膨張係数より大きいので、金属端子2と樹脂成形体3が膨張すると、図7及び図8に示すように、金属端子2の表面と樹脂成形体3の間に隙間100ができる。また、例えば樹脂複合成形体1がガソリン等の液体の燃料の中で使用されると、樹脂膨潤によって樹脂成形体3が膨張して金属端子2の表面と樹脂成形体3の間に隙間100ができることがある。金属と樹脂の線膨張係数が異なるので樹脂成形体3の内周面が金属端子2の外周面より外側に膨張して隙間100が形成される。
このとき、上記の構成によれば、図9に示すように、金属端子2の表面にV溝21が設けられているので、樹脂成形体3が膨張したときに、V溝21を被覆している樹脂成形体3の突起31がそのV溝21の斜面214に当接して金属端子2と樹脂成形体3の間の隙間100がシールされる。また、V溝21が金属端子2の板幅方向と板厚方向に沿って金属端子2の全周にわたって延びているので、金属端子2の全周にわたって隙間100がシールされる。樹脂成形体3が相対的に金属端子2よりも大きく膨張したときに金属端子2と樹脂成形体3の間にできる隙間100が大きくなることを抑制でき、結果として隙間100をシールすることができる。
また、樹脂成形体3の突起31がV溝21の斜面214に密着して隙間100を密封するので、隙間100を通じてガソリン等の液体が樹脂複合成形体1を通過することを抑制できる。また、溝21がV字状なので、樹脂成形体3が膨張したときに、樹脂成形体3の突起31がV溝21の斜面214に過度に強く当接せずに適度に当接する。樹脂成形体3が膨張したときのために溝21をV字状にしている。また、溝21がV字状なので、金属端子2が大きく切り欠かれずに金属端子2の断面積を確保することができる。そのため、金属端子2の導電性を確保することができる。
また、上記の樹脂複合成形体1では、金属端子2の長手方向に隣り合っている2つのV溝21の間に、金属端子2を板厚方向に貫通する貫通孔25が設けられている。この貫通孔25が樹脂成形体3によって被覆されている。このような構成によれば、樹脂成形体3が膨張したときに、貫通孔25に入り込んでいる樹脂成形体3が貫通孔25の内周面に当接して金属端子2と樹脂成形体3の相対的な動きが規制される。これによって、樹脂成形体3が膨張したときに、金属端子2と樹脂成形体3の相対的な位置ずれを抑制することができる。
また、上記の樹脂複合成形体1では、貫通孔25が、長手方向に隣り合っている2つのV溝21の間の中央部、かつ、金属端子2の板幅方向の中央部に設けられている。このような構成によれば、金属端子2と樹脂成形体3の相対的な動きをより厳密に規制することができる。金属端子2と樹脂成形体3の相対的な位置ずれを各方向においてバランス良く抑制することができる。
また、上記の樹脂複合成形体1における金属端子2では、上記の関係式(1)及び(2)を満たしている。上記の関係式(1)では、金属端子2の板幅方向(Y方向)の側面に設けられているV溝21の角度θ1が、樹脂成形体3が膨張するときの金属端子2の長手方向(X方向)への膨張量と板幅方向(Y方向)への膨張量との関係を考慮して規定されている。すなわち、長手方向(X方向)と板幅方向(Y方向)の樹脂成形体3の膨張量と比とV溝21の角度θ1が適合するように構成されている。そのため、樹脂成形体3が膨張したときに樹脂成形体3の突起31がV溝21の斜面214に確実に当接する。同様に、上記の関係式(2)では、金属端子2の板厚方向(Z方向)の側面に設けられているV溝21の角度θ2が、樹脂成形体3が膨張するときの金属端子2の長手方向(X方向)への膨張量と板厚方向(Z方向)への膨張量との関係を考慮して規定されている。すなわち、長手方向(X方向)と板厚方向(Z方向)の樹脂成形体3の膨張量と比とV溝21の角度θ2が適合するように構成されている。そのため、樹脂成形体3が膨張したときに樹脂成形体3の突起31がV溝21の斜面214に確実に当接する。これによって、金属端子2と樹脂成形体3の間にできる隙間100を確実にシールすることができる。
以上、一実施例について説明したが、具体的な態様は上記実施例に限定されるものではない。以下の説明において、上述の説明における構成と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
他の実施例では、図10及び図11に示すように、金属端子2に複数の凹部28が形成されていてもよい。本実施例では2つの凹部28が形成されている。金属端子2の板幅方向の両側面に凹部28が形成されている。各凹部28は、金属端子2の板幅方向の外側に向かって開口している。各凹部28は、金属端子2の長手方向に隣り合っている2つのV溝21の間の中央部に設けられている。2つのV溝21の中間に各凹部28が形成されている。各凹部28は、金属端子2の板幅方向において貫通孔25と隣り合っている。各凹部28は、平面視において半円形状に形成されている。図12に示すように、樹脂成形体3が、金属端子2に形成されている2つのV溝21と、2つの凹部28と、1つの貫通孔25を被覆している。凹部28が樹脂成形体3によって被覆されている。
上記の樹脂複合成形体1では、樹脂成形体3が膨張した後、その樹脂成形体3が収縮したときに、図12及び図13に示すように、貫通孔25の内周面と樹脂成形体3の間に隙間200ができることがある。そうすると、金属端子2と樹脂成形体3の相対的な動きが規制されずに金属端子2と樹脂成形体3が相対的に位置ずれする可能性がある。すなわち、樹脂成形体3が貫通孔25の内周面に当接しないので位置ずれを規制できなくなる可能性がある。しかしながら、上記の構成によれば、樹脂成形体3が金属端子2の側面に設けられている凹部28を被覆しているので、樹脂成形体3が収縮したときに樹脂成形体3が凹部28に密着して金属端子2と樹脂成形体3の相対的な動きが規制される。これによって、樹脂成形体3が膨張したときだけでなく、樹脂成形体3が収縮したときにも、金属端子2と樹脂成形体3の相対的な位置ずれを抑制することができる。
上記の樹脂複合成形体1は、燃料供給装置において使用することができる。次に、樹脂複合成形体1が使用される燃料供給装置の一例について説明する。図14は、燃料供給装置300の概略構成を示す図である。図14に示す燃料供給装置300は、自動車等の車両の燃料タンク61内の燃料を図示省略した内燃機関に供給するための装置である。燃料供給装置300は、燃料ポンプユニット62とセットプレート63を備えている。燃料ポンプユニット62は、燃料タンク61内に収容されている。燃料ポンプユニット62は、セットプレート63に取付けられている。セットプレート63は、燃料タンク61の開口を閉塞している。セットプレート63は、燃料タンク61の上部に取り付けられている。燃料ポンプユニット62は、燃料タンク61内の燃料を、燃料ポンプユニット62内に吸入し昇圧して、燃料ポンプユニット62外に吐出する。燃料ポンプユニット62から吐出された燃料は、図示省略された内燃機関に供給される。燃料ポンプユニット62は、モーター65を備えており、モーター65の力によって燃料タンク61内の燃料を吸入する。
燃料供給装置300のセットプレート63に樹脂複合成形体1が取付けられている。樹脂複合成形体1の樹脂成形体3がセットプレート63と一体になっている。樹脂複合成形体1の金属端子2の一端部27が燃料タンク61の内側を向いている。樹脂複合成形体1の金属端子2の他端部29が燃料タンク61の外側を向いている。金属端子2の一端部27は、燃料タンク61内の燃料に接触することがある。金属端子2の他端部29は、燃料タンク61内の燃料に接触しない。金属端子2の一端部27は、第1電力線51を介してモーター65に電気的に接続されている。金属端子2の他端部29は、第2電力線52を介して図示省略した電源に電気的に接続されている。樹脂複合成形体1が、電源からモーター65に電力を供給するためのコネクタとして使用されている。
上記の燃料供給装置300に使用されている樹脂複合成形体1では、燃料タンク61内の燃料による樹脂膨潤によって樹脂成形体3が膨張したとしても、金属端子2と樹脂成形体3の間にできる隙間が大きくなることを抑制できる。
上記の実施例では、セットプレート63が燃料タンク61の上部に取り付けられていたが、この構成に限定されるものではない。他の実施例では、セットプレート63が燃料タンク61の底部に取り付けられていてもよい。この場合は、金属端子2の一端部27が常に燃料タンク61内の燃料に接触する。
また、上記の実施例では、樹脂複合成形体1が、電源からモーター65に電力を供給するためのコネクタとして使用されていたが、この構成に限定されるものではない。他の実施例では、樹脂複合成形体1が、図示省略したコントローラーからモーター65に制御信号を送信するためのコネクタとして使用されてもよい。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
1 :樹脂複合成形体
2 :金属端子
3 :樹脂成形体
21 :V溝
25 :貫通孔
27 :一端部
28 :凹部
29 :他端部
31 :突起
51 :第1電力線
52 :第2電力線
61 :燃料タンク
62 :燃料ポンプユニット
63 :セットプレート
65 :モーター
100 :隙間
200 :隙間
212 :底
214 :斜面
300 :燃料供給装置

Claims (4)

  1. 長板状の金属端子と、
    前記金属端子の長手方向の両端部を露出させた状態で前記金属端子を被覆している樹脂成形体と、を備えており、
    前記金属端子の表面には、前記金属端子の長手方向に間隔をおいて複数のV溝が設けられており、
    前記複数のV溝のそれぞれが、前記金属端子の板幅方向と板厚方向に沿って前記金属端子の全周にわたって延びており、前記樹脂成形体によって被覆されており、
    前記金属端子の長手方向に隣り合っている2つの前記V溝の間に、前記金属端子を板厚方向に貫通する貫通孔が設けられており、
    前記貫通孔が、前記長手方向に隣り合っている2つの前記V溝の間の中央部、かつ、前記金属端子の板幅方向の中央部に設けられており、前記樹脂成形体によって被覆されている、樹脂複合成形体。
  2. 前記長手方向に隣り合っている2つの前記V溝の間の中央部で、前記金属端子の板幅方向の両側面に凹部が設けられており、
    前記凹部が、前記樹脂成形体によって被覆されている、請求項に記載の樹脂複合成形体。
  3. 前記金属端子では、下記の関係式(1)及び(2)を満たしている請求項1または2に記載の樹脂複合成形体。
    Figure 0006723912
    ただし、上記の関係式(1)及び(2)において、
    Aは、前記金属端子の板幅であり、
    Bは、前記金属端子の長手方向に隣り合っている2つの前記V溝の間の距離であり、
    Cは、前記金属端子の板厚であり、
    θ1は、前記金属端子の板幅方向の側面に設けられている前記V溝の角度であり、
    θ2は、前記金属端子の板厚方向の側面に設けられている前記V溝の角度である。
  4. 燃料供給装置に使用される請求項1からのいずれか一項に記載の樹脂複合成形体。
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