JP2011163284A - 蓋部材およびその製造方法、燃料供給装置 - Google Patents

蓋部材およびその製造方法、燃料供給装置 Download PDF

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Abstract

【課題】温度変化における蓋部材とリード線との間の隙間の形成を防止することができる蓋部材およびその製造方法、燃料供給装置を提供すること。
【解決手段】本発明の一態様は、平板状に形成された樹脂製の本体部と、前記本体部の一方の面に設けられ筒状に形成された樹脂製の筒状部と、前記本体部および前記筒状部の内部にて前記筒状部の中心軸方向に配置された金属線と、を有する蓋部材において、熱膨張係数が前記筒状部を形成する樹脂よりも小さい低膨張率材質からなり前記筒状部の外周面に沿って環状に形成される環状部材を有し、前記環状部材は、前記筒状部の外周面に圧入された内周面を備えること、を特徴とする。
【選択図】 図3

Description

本発明は、金属のリード線を樹脂により一体成形した蓋部材およびその製造方法、燃料供給装置に関するものである。
従来より、燃料タンクの内部の燃料を外部の内燃機関などへ供給する燃料供給装置が知られている。このような燃料供給装置では、燃料タンクに形成された開口部を覆うように蓋部材が設けられている。そして、燃料タンクの内部に設けられた燃料ポンプなどの機器を制御する制御回路部を、蓋部材における燃料タンクの外部側の面に配置する場合がある。この場合、燃料タンクの内部の燃料ポンプなどの機器と燃料タンクの外部の制御回路部とを電気的に接続するための金属のリード線が燃料タンクの内部と外部とにわたって蓋部材を貫通するように、金属のリード線と樹脂製の蓋部材とを一体成形することが考えられる。
このとき、樹脂製の蓋部材の熱膨張係数と金属のリード線の熱膨張係数とが大きく異なる場合には、周囲の温度変化により、蓋部材の膨張量がリード線の膨張量よりも大きくなって、蓋部材とリード線との接触部分に隙間が生じるおそれがある。すると、この隙間から燃料タンクの内部の蒸発燃料が漏れ、蓋部材における燃料タンクの外部側の面に設けられた制御回路部に影響を及ぼしてしまう。
ここで、特許文献1には、金属製の端子と金属製の蓋本体とを熱可塑性樹脂で一体成形することにより、端子と熱可塑性樹脂組成物との間、蓋本体と熱可塑性樹脂組成物との間の気密性を向上させようとする技術が開示されている。
また、特許文献2には、側面に凹部や凸部などからなる樹脂係合部を設けた金属端子と樹脂製のフランジ部構造とを一体成形することにより、金属端子とフランジ部構造との接触部分における隙間の形成を防止して、燃料タンクからの蒸発燃料の漏れを防止しようとする技術が開示されている。
特開2008−131005号公報 実開昭62−121514号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、金属製の端子と金属製の蓋本体とを金型にインサートして熱可塑性樹脂の射出成形により一体化させる際に、熱可塑性樹脂組成物が成形収縮する。そのため、熱可塑性樹脂組成物の内部に歪みが生じたり、金属製の端子と熱可塑性樹脂組成物との間や金属の蓋体と熱可塑性樹脂組成物との間が確実に接合できないおそれがある。したがって、周囲の温度変化により、蓋部材の膨張量がリード線の膨張量よりも大きくなって、熱可塑性樹脂と金属製の端子との接触部分に隙間が生じるおそれがある。また、一体成形されたものにアニール処理などを施す工程が別途必要になり、製造工程が複雑になってしまう。
また、特許文献2の技術では、温度変化のもと樹脂製の端子支持部が金属端子の軸方向に対して垂直な方向に膨張して、金属端子の端子支持部内での係止固定力が十分に得られず、金属端子とフランジ部構造との接触面における隙間の形成を十分に防止できないおそれがある。
そこで、本発明は上記した問題点を解決するためになされたものであり、温度変化における蓋部材とリード線との間の隙間の形成を防止することができる蓋部材およびその製造方法、燃料供給装置を提供すること、を課題とする。
上記課題を解決するためになされた本発明の一態様は、平板状に形成された樹脂製の本体部と、前記本体部の一方の面に設けられ筒状に形成された樹脂製の筒状部と、前記本体部および前記筒状部の内部にて前記筒状部の中心軸方向に配置された金属線と、を有する蓋部材において、熱膨張係数が前記筒状部を形成する樹脂よりも小さい低膨張率材質からなり前記筒状部の外周面に沿って環状に形成される環状部材を有し、前記環状部材は、前記筒状部の外周面に圧入された内周面を備えること、を特徴とする。
この態様によれば、周囲の温度変化が生じても、筒状部の外周面に圧入された環状部材の内周面で樹脂製の筒状部の膨張量を抑制するので、温度変化における樹脂製の蓋部材と金属製のリード線との間の隙間の形成を防止することができる。また、環状部材の内周面を筒状部の外周面に圧入するだけでよいので、容易に蓋部材を製造することができる。
上記課題を解決するためになされた本発明の一態様は、平板状に形成された樹脂製の本体部と、前記本体部の一方の面に設けられ筒状に形成された樹脂製の筒状部と、前記本体部および前記筒状部の内部にて前記筒状部の中心軸方向に配置された金属線と、を有する蓋部材において、熱膨張係数が前記筒状部を形成する樹脂よりも小さい低膨張率材質からなり前記筒状部の外周面に沿って環状に形成される環状部材を有し、前記環状部材は、前記筒状部の外周面と螺合した内周面を備えること、を特徴とする。
この態様によれば、周囲の温度変化が生じても、筒状部の外周面と螺合した環状部材の内周面で樹脂製の筒状部の膨張量を抑制するので、温度変化における樹脂製の蓋部材と金属製のリード線との間の隙間の形成を防止することができる。また、環状部材の内周面と筒状部の外周面とを螺合するだけでよいので、容易に蓋部材を製造することができる。
ここで、「螺合した」とは、筒状部の外周面と環状部材の内周面とにネジ溝を形成しておき、筒状部の外周面と環状部材の内周面とをネジ作用で嵌めたこと、をいう。
上記課題を解決するためになされた本発明の一態様は、平板状に形成された樹脂製の本体部と、前記本体部の一方の面に設けられ筒状に形成された樹脂製の筒状部と、前記本体部および前記筒状部の内部にて前記筒状部の中心軸方向に配置された金属線と、を有する蓋部材において、熱膨張係数が前記筒状部を形成する樹脂よりも小さい低膨張率材質からなり前記筒状部の外周面に沿って環状に形成される環状部材を有し、前記環状部材は、2つの分割部材に分割されており、2つの前記分割部材は、前記筒状部の外周面に圧接された内周面と2つの前記分割部材が互いに接合された接合面とを備えること、を特徴とする。
この態様によれば、周囲の温度変化が生じても、筒状部の外周面と圧接した分割部材の内周面で樹脂製の筒状部の膨張量を抑制するので、温度変化における樹脂製の蓋部材と金属製のリード線との間の隙間の形成を防止することができる。また、2つの分割部材の内周面を筒状部の外周面に圧接しながら2つの分割部材を互いに接合するだけでよいので、容易に蓋部材を製造することができる。
本発明の一態様として、前記低膨張率材質は、金属であること、が好ましい。
この態様によれば、温度変化における樹脂製の蓋部材と金属製のリード線との間の隙間の形成をより確実に防止することができる。
本発明の一態様として、前記金属線は、当該金属線の外周面にて一周に亘って形成された溝を備えていること、が好ましい。
この態様によれば、溝内において金属線の軸方向への筒状部の膨張により筒状部と金属線との密着性が向上するので、温度変化における樹脂製の蓋部材と金属製のリード線との間の隙間の形成をより確実に防止することができる。
本発明の一態様として、前記金属線は、前記溝を複数備えていること、が好ましい。
この態様によれば、筒状部と金属線との密着性が向上する箇所が増えるので、温度変化における樹脂製の蓋部材と金属製のリード線との間の隙間の形成をさらに防止することができる。
本発明の一態様として、前記溝は、溝底部と前記溝底部の両端に設けられた側面部とを備え、前記金属線の外周面に対する前記側面部の傾き角が90°以下であること、が好ましい。
この態様によれば、溝内において筒状部と金属線との密着性がさらに向上する。
本発明の一態様として、前記筒状部には、前記金属線が複数配置されていること、が好ましい。
この態様によれば、多くの金属線を集約して配置することができる。
上記課題を解決するためになされた本発明の一態様は、平板状に形成された樹脂製の本体部と、前記本体部の一方の面に設けられ筒状に形成された樹脂製の筒状部と、前記本体部および前記筒状部の内部にて前記筒状部の中心軸方向に配置された金属線と、を有する蓋部材の製造方法において、熱膨張係数が前記筒状部を形成する樹脂よりも小さい低膨張率材質からなり環状に形成される環状部材の内周面を前記筒状部の外周面に圧入すること、を特徴とする。
上記課題を解決するためになされた本発明の一態様は、平板状に形成された樹脂製の本体部と、前記本体部の一方の面に設けられ筒状に形成された樹脂製の筒状部と、前記本体部および前記筒状部の内部にて前記筒状部の中心軸方向に配置された金属線と、を有する蓋部材の製造方法において、熱膨張係数が前記筒状部を形成する樹脂よりも小さい低膨張率材質からなり環状に形成される環状部材の内周面と前記筒状部の外周面とを螺合すること、を特徴とする。
上記課題を解決するためになされた本発明の一態様は、平板状に形成された樹脂製の本体部と、前記本体部の一方の面に設けられ筒状に形成された樹脂製の筒状部と、前記本体部および前記筒状部の内部にて前記筒状部の中心軸方向に配置された金属線と、を有する蓋部材の製造方法において、熱膨張係数が前記筒状部を形成する樹脂よりも小さい低膨張率材質からなり環状に形成される環状部材を2つに分割した分割部材の内周面を前記筒状部の外周面に圧接しながら、2つの前記分割部材を互いに接合すること、を特徴とする。
上記課題を解決するためになされた本発明の一態様は、燃料を貯蔵する燃料タンクと、平板状に形成された樹脂製の本体部と前記本体部の一方の面に設けられ筒状に形成された樹脂製の筒状部と前記本体部および前記筒状部の内部にて前記筒状部の中心軸方向に配置された金属線とを備え前記燃料タンクの開口部に配置される蓋部材と、を有する燃料供給装置において、前記蓋部材は、熱膨張係数が前記筒状部を形成する樹脂よりも小さい低膨張率材質からなり前記筒状部の外周面に沿って環状に形成される環状部材を備え、前記環状部材は、前記筒状部の外周面に圧入された内周面を備えること、を特徴とする。
上記課題を解決するためになされた本発明の一態様は、燃料を貯蔵する燃料タンクと、平板状に形成された樹脂製の本体部と前記本体部の一方の面に設けられ筒状に形成された樹脂製の筒状部と前記本体部および前記筒状部の内部にて前記筒状部の中心軸方向に配置された金属線とを備え前記燃料タンクの開口部に配置される蓋部材と、を有する燃料供給装置において、前記蓋部材は、熱膨張係数が前記筒状部を形成する樹脂よりも小さい低膨張率材質からなり前記筒状部の外周面に沿って環状に形成される環状部材を備え、前記環状部材は、前記筒状部の外周面と螺合した内周面を備えること、を特徴とする。
上記課題を解決するためになされた本発明の一態様は、燃料を貯蔵する燃料タンクと、平板状に形成された樹脂製の本体部と前記本体部の一方の面に設けられ筒状に形成された樹脂製の筒状部と前記本体部と前記筒状部の内部にて前記筒状部の中心軸方向に配置された金属線とを備え前記燃料タンクの開口部に配置される蓋部材と、を有する燃料供給装置において、熱膨張係数が前記筒状部を形成する樹脂よりも小さい低膨張率材質からなり前記筒状部の外周面に沿って環状に形成される環状部材を有し、前記環状部材は、2つの分割部材に分割されており、2つの前記分割部材は、前記筒状部の外周面に圧接された内周面と2つの前記分割部材が互いに接合された接合面とを備えること、を特徴とする。
本発明に係る燃料供給装置によれば、温度変化における蓋部材とリード線との間の隙間の形成を防止することができる。
燃料供給装置の全体図である。 実施例1のセットプレートの下面図である。 実施例1のセットプレートの下面の斜視図である。 図3のA−A断面図である。 実施例1の金属パイプの取り付け方法を示す図である。 実施例1の金属パイプの他の取り付け方法を示す図である。 実施例1の変形例のセットプレートの下面図である。 実施例1の変形例のセットプレートの下面の斜視図である。 実施例2のセットプレートの下面の斜視図である。 図9のB−B断面図である。 実施例2の金属パイプの取り付け方法を示す図である。 実施例3のセットプレートの断面図である。 実施例3のターミナルの溝の拡大図である。
以下、本発明を具体化した形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本実施形態では、蓋部材の一例として、燃料タンクの内部の燃料を外部の内燃機関などへ供給する燃料供給装置における蓋部材について説明する。
〔燃料供給装置の説明〕
図1は、本実施形態の蓋部材を使用した燃料供給装置の概要図である。
図1に示すように、燃料供給装置1は、燃料タンク10、セットプレート12などから構成されている。
燃料タンク10の内部には、内部に貯蔵された燃料を外部の内燃機関(不図示)に供給するための燃料ポンプ(不図示)などが設けられている。
セットプレート12は、燃料タンク10に形成された開口部を覆うように設けられた蓋部材である。セットプレート12は、本体部16、ターミナル18などを構成している。本体部16は、セットプレート12の本体を構成する部分であり、本実施例では平板状、詳しくは円盤状に形成されている。そして、本体部16には、燃料タンク10側の面である内面20と、この内面20に対して反対側の面である外面22とが設けられている。
ターミナル18は、本発明の金属線の一例であって、金属のリード線であり、燃料タンク10の内部における燃料ポンプなどの機器と後述する燃料タンク10の外部における制御回路部24とを電気的に接続している。ターミナル18の断面形状は、長方形、正方形、円形など特に限定されない。また、本実施例では、本体部16の材質は樹脂、詳しくはポリアセタールであり、ターミナル18の材質は金属、詳しくは例えば銅、鉄などである。
セットプレート12の本体部16における外面22には、制御回路部24が設けられている。制御回路部24は、燃料タンク10の内部における燃料ポンプなどの機器を制御する手段であり、各種の電子機器を備えている。前記のように、この制御回路部24は、ターミナル18により燃料タンク10の内部における燃料ポンプなどの機器と電気的に接続されている。
なお、その他、燃料供給装置1には、燃料タンク10の内部から外部へ燃料を送り出すための通路等も設けられているが、図1では省略している。
このような構成を有する燃料供給装置1において、蓋部材の一例であるセットプレート12に関して以下に説明する。
〔蓋部材の説明〕
<実施例1>
図2〜図4は実施例1のセットプレート12を示す図であって、図2は本体部16における内面20の平面図であり、図3は凸部26周辺の斜視図であり、図4は図3のA−A断面図である。
図2〜図4に示すように、セットプレート12の内面20には、内面20から突出した凸部26が設けられている。凸部26は、本発明の筒状部の一例であって、本体部16と一体に設けられており、筒状、詳しくは円筒状に形成されている。そして、図4に示すように、本体部16および凸部26の内部において、ターミナル18の軸方向を凸部26の中心軸方向に合わせるようにして、ターミナル18が配置されている。
本実施例では、凸部26の材質は本体部16と同じく樹脂、詳しくはポリアセタールである。また、図2に示すように、本実施例では凸部26は合計4つ設けられており、1つの凸部26につきターミナル18が1つ設けられている。そして、各々の凸部26の外周面30に沿って環状に形成される金属パイプ28が設けられている。金属パイプ28は、本発明の環状部材の一例であって、その材質は、銅、鉄、ステンレス(SUS410,SUS304)、アルミニウムなどが考えられる。このように、金属パイプ28は、熱膨張係数が凸部26を形成するポリアセタールなどの樹脂よりも小さい低膨張率材質から形成されている。
表1に熱膨張係数の一例を示す。
Figure 2011163284
このような構成を有するセットプレート12を製造する際に、凸部26の外周面30に金属パイプ28を取り付ける方法について、図5と図6を用いて説明する。なお、図5と図6では、説明の便宜上、セットプレート12の本体部16の部分を省略して示している。
まず、図5(a)に示すように、内部にターミナル18が一体成形されるようにして固化したポリアセタールからなる凸部26を形成しておく。また、凸部26の外径D1よりも金属パイプ28の内径D2が小さくなるように、凸部26と金属パイプ28とを形成しておく。そこで、凸部26の外周面30に、金属パイプ28の内周面32を圧入する。なお、ポリアセタール製の凸部26が収縮している状態で圧入を行うことが望ましいので、例えば、80℃以下の環境下、望ましくは室温(例えば20℃)以下の環境下で圧入を行う。これにより、図5(b)に示すように、凸部26の外周面30に金属パイプ28が取り付けられる。
また、凸部26に金属パイプ28を取り付けるその他の方法として、図6に示すように、凸部26の外周面30と金属パイプ28の内周面32にネジ溝を設けておき、凸部26の外周面30に金属パイプ28の内周面32をネジ作用で嵌めてもよい。
以上のように、実施例1では、ターミナル18と一体成形され固化した凸部26の外周面30に金属パイプ28の内周面32を圧入すること、または、ネジ作用で嵌めることにより、凸部26に金属パイプ28を取り付けている。そのため、凸部26の外周面30と金属パイプ28の内周面32とが確実に接合するので、金属パイプ28により凸部26の径方向の膨張量を確実に抑制することができる。したがって、周囲の温度変化が生じてもターミナル18と凸部26との接触部分に隙間が生じないので、燃料タンク10からの蒸発燃料の漏れを防止できる。しかも、ターミナル18と一体成形された凸部26の外周面30に金属パイプ28の内周面32を圧入したり、またはネジ作用で嵌めるだけでよいので、製造工程が簡易になる。
なお、変形例として、図7と図8に示すように、ターミナル18同士の間隔が短い場合には、1つの凸部26に複数のターミナル18を集約させて設けてもよい。この場合においても、図5に示した例と同様に、凸部26に金属パイプ28を圧入させることにより、凸部26に金属パイプ28を取り付けることが考えられる。
<実施例2>
図9と図10は実施例2のセットプレート12を示す図であって、図9は凸部40周辺の斜視図であり、図10は図9のB−B断面図である。
図9と図10に示すように、セットプレート12の本体部16における内面20には、内面20から突出した凸部40が設けられている。この凸部40は、セットプレート12の本体部16と一体に設けられ、内部にターミナル18が一体成形されている。本実施例では、凸部40の材質は本体部16と同じく樹脂、詳しくはポリアセタールである。また、凸部40の外周の一部には金属パイプ34が設けられている。
このような構成を有するセットプレート12を製造する際に、凸部40の外周の一部に金属パイプ34を取り付ける方法について図11を用いて説明する。なお、図11では、説明の便宜上、セットプレート12の本体部16の部分を省略して示している。
実施例2では、図11(a)に示すように、中空円筒形状の金属パイプ34を軸方向に切断するようにして分割した分割部材36,38を使用する。そして、分割部材36には分割部材38と接合する面の接合面36aが設けられ、分割部材38には分割部材36と接合する面の接合面38aが設けられている。そして、接合面36aにおいて、外周部分における分割部材36の中心軸方向のほぼ中心の位置に、突起部48が設けられている。また、接合面38aにおいて、外周部分における分割部材38の中心軸方向のほぼ中心の位置に、突起部50が設けられている。
また、内部にターミナル18が一体成形されるようにして固化したポチアセタールからなる凸部40を形成しておく。凸部40はI型形状をし、フランジ部42,44と、フランジ部42,44の間に設けられた円筒部46と、を有している。また、分割部材36と分割部材38とを接合した金属パイプ34の内径は、凸部40の円筒部46における外径よりも小さくしておく。
そして、この2つの分割部材36,38を円筒部46に被せ、分割部材36の内周面36bと分割部材38の内周面38bとを各々、円筒部46の外周面46aに圧接した状態で、図11(b)に示すように、突起部48と突起部50とを合わせた接合部52にてネジで締結して接合する。なお、突起部48と突起部50には、予めネジを締結するための孔を形成しておく。また、接合部52にて、ネジで締結する代わりに、溶接により接合してもよい。
以上のように、実施例2では、分割部材36と分割部材38とを接合した金属パイプ34の内径を凸部40の円筒部46における外径よりも小さくなるように形成しておき、分割部材36,38を円筒部46に被せてネジで締結、または溶接により接合する。これにより、分割部材36の内周面36bと分割部材38の内周面38bとを円筒部46の外周面46aに圧接した状態で、分割部材36と分割部材38とを接合して金属パイプ34を形成する。そのため、凸部40における円筒部46の外周面46aと金属パイプ34の内周面34aとが確実に接合するので、金属パイプ34により凸部40の円筒部46における径方向の膨張量を確実に抑制することができる。したがって、周囲の温度変化が生じてもターミナル18と凸部40との接触部分に隙間が生じないので、燃料タンク10からの蒸発燃料の漏れを防止できる。しかも、分割部材36,38を円筒部46に被せて接合するだけでよいので、製造工程が簡易になる。
<実施例3>
図12は、実施例3のセットプレートの断面図を示す図であり、図3のA−A断面図に相当する断面図である。
図12に示すように、ターミナル54の外周面54aに一周に亘って溝56を設けている。溝56は、1つ形成されていてもよいが、複数形成されていたほうが好ましい。
実施例3では、ターミナル54をポリアセタールなどの樹脂により一体成形することにより、本体部16と凸部26とを形成する。なお、ターミナル54は、平板形状であっても、円柱形状であってもよい。また、凸部26の外周面30に、金属パイプ28の内周面32を圧入している。
実施例3によれば、金属パイプ28により凸部26の径方向の膨張量が抑制されるので、凸部26のターミナル54の軸方向に沿った方向への膨張量が増大する。そのため、溝56の内部においても、ターミナル54の軸方向に沿った方向への凸部26の膨張量が増大し、凸部26と溝56との間の密着性が向上する。したがって、周囲の温度変化が生じても凸部26と溝56との接合状態が維持され、燃料タンク10からの蒸発燃料の漏れをより確実に防止できる。
また、図13(a)に示すように、溝56が溝底部56aとターミナル54の軸方向に溝底部56aの両端に設けられた側面部56bとを備えているときに、ターミナル54の外周面54aに対する側面部56bの傾き角αについて、α≦90°とすることが望ましい。これにより、図13(b)に示すように、溝56において、より確実にターミナル54の軸方向に沿った方向への凸部26の膨張が増大し、凸部26とターミナル54との密着性がさらに増大する。
また、図12では凸部26の外周面30に金属パイプ28の内周面32を圧入している例を示したが、図6に示すように凸部26の外周面30と金属パイプ28の内周面32とを螺合しておいてもよい。
また、図10に示すような金属パイプ34を使用した例においても、同様に、ターミナル18の代わりに、溝56が形成されたターミナル54を使用することも考えられる。
また、ターミナル54の代わりに、他の部分よりも幅の広い幅広部が形成されたターミナルを使用することも考えられる。このターミナルによれば、幅広部を凸部26内に一体成形したときにターミナルが凸部26に固定されやすくなるという効果を有する。また、凸部26が膨張しても、幅広部にて蒸気燃料が密閉されるという効果を有する。
なお、上記した実施の形態は単なる例示にすぎず、本発明を何ら限定するものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることはもちろんである。例えば、本発明の蓋部材は、燃料供給装置における蓋部材に限らず、電気・電子部品の蓋部材やフェーエルセンダの蓋部材などにも適用できる。
1 燃料供給装置
10 燃料タンク
12 セットプレート
16 本体部
18 ターミナル
20 内面
22 外面
24 制御回路部
26 凸部
28 金属パイプ
30 外周面
32 内周面
34 金属パイプ
34a 内周面
36 分割部材
36a 接合面
36b 内周面
38 分割部材
38a 接合面
38b 内周面
40 凸部
46 円筒部
46a 外周面
52 接合部
54 ターミナル
56 溝
56a 溝底部
56b 側面部
D1 外径
D2 内径

Claims (14)

  1. 平板状に形成された樹脂製の本体部と、前記本体部の一方の面に設けられ筒状に形成された樹脂製の筒状部と、前記本体部および前記筒状部の内部にて前記筒状部の中心軸方向に配置された金属線と、を有する蓋部材において、
    熱膨張係数が前記筒状部を形成する樹脂よりも小さい低膨張率材質からなり前記筒状部の外周面に沿って環状に形成される環状部材を有し、
    前記環状部材は、前記筒状部の外周面に圧入された内周面を備えること、
    を特徴とする蓋部材。
  2. 平板状に形成された樹脂製の本体部と、前記本体部の一方の面に設けられ筒状に形成された樹脂製の筒状部と、前記本体部および前記筒状部の内部にて前記筒状部の中心軸方向に配置された金属線と、を有する蓋部材において、
    熱膨張係数が前記筒状部を形成する樹脂よりも小さい低膨張率材質からなり前記筒状部の外周面に沿って環状に形成される環状部材を有し、
    前記環状部材は、前記筒状部の外周面と螺合した内周面を備えること、
    を特徴とする蓋部材。
  3. 平板状に形成された樹脂製の本体部と、前記本体部の一方の面に設けられ筒状に形成された樹脂製の筒状部と、前記本体部および前記筒状部の内部にて前記筒状部の中心軸方向に配置された金属線と、を有する蓋部材において、
    熱膨張係数が前記筒状部を形成する樹脂よりも小さい低膨張率材質からなり前記筒状部の外周面に沿って環状に形成される環状部材を有し、
    前記環状部材は、2つの分割部材に分割されており、
    2つの前記分割部材は、前記筒状部の外周面に圧接された内周面と2つの前記分割部材が互いに接合された接合面とを備えること、
    を特徴とする蓋部材。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載する蓋部材において、
    前記低膨張率材質は、金属であること、
    を特徴とする蓋部材。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載する蓋部材において、
    前記金属線は、当該金属線の外周面にて一周に亘って形成された溝を備えていること、
    を特徴とする蓋部材。
  6. 請求項5に記載する蓋部材において、
    前記金属線は、前記溝を複数備えていること、
    を特徴とする蓋部材。
  7. 請求項5または6に記載する蓋部材において、
    前記溝は、溝底部と前記溝底部の両端に設けられた側面部とを備え、前記金属線の外周面に対する前記側面部の傾き角が90°以下であること、
    を特徴とする蓋部材。
  8. 請求項1乃至7のいずれか一項に記載する蓋部材において、
    前記筒状部には、前記金属線が複数配置されていること、
    を特徴とする蓋部材。
  9. 平板状に形成された樹脂製の本体部と、前記本体部の一方の面に設けられ筒状に形成された樹脂製の筒状部と、前記本体部および前記筒状部の内部にて前記筒状部の中心軸方向に配置された金属線と、を有する蓋部材の製造方法において、
    熱膨張係数が前記筒状部を形成する樹脂よりも小さい低膨張率材質からなり環状に形成される環状部材の内周面を前記筒状部の外周面に圧入すること、
    を特徴とする蓋部材の製造方法。
  10. 平板状に形成された樹脂製の本体部と、前記本体部の一方の面に設けられ筒状に形成された樹脂製の筒状部と、前記本体部および前記筒状部の内部にて前記筒状部の中心軸方向に配置された金属線と、を有する蓋部材の製造方法において、
    熱膨張係数が前記筒状部を形成する樹脂よりも小さい低膨張率材質からなり環状に形成される環状部材の内周面と前記筒状部の外周面とを螺合すること、
    を特徴とする蓋部材の製造方法。
  11. 平板状に形成された樹脂製の本体部と、前記本体部の一方の面に設けられ筒状に形成された樹脂製の筒状部と、前記本体部および前記筒状部の内部にて前記筒状部の中心軸方向に配置された金属線と、を有する蓋部材の製造方法において、
    熱膨張係数が前記筒状部を形成する樹脂よりも小さい低膨張率材質からなり環状に形成される環状部材を2つに分割した分割部材の内周面を前記筒状部の外周面に圧接しながら、2つの前記分割部材を互いに接合すること、
    を特徴とする蓋部材の製造方法。
  12. 燃料を貯蔵する燃料タンクと、平板状に形成された樹脂製の本体部と前記本体部の一方の面に設けられ筒状に形成された樹脂製の筒状部と前記本体部および前記筒状部の内部にて前記筒状部の中心軸方向に配置された金属線とを備え前記燃料タンクの開口部に配置される蓋部材と、を有する燃料供給装置において、
    前記蓋部材は、熱膨張係数が前記筒状部を形成する樹脂よりも小さい低膨張率材質からなり前記筒状部の外周面に沿って環状に形成される環状部材を備え、
    前記環状部材は、前記筒状部の外周面に圧入された内周面を備えること、
    を特徴とする燃料供給装置。
  13. 燃料を貯蔵する燃料タンクと、平板状に形成された樹脂製の本体部と前記本体部の一方の面に設けられ筒状に形成された樹脂製の筒状部と前記本体部および前記筒状部の内部にて前記筒状部の中心軸方向に配置された金属線とを備え前記燃料タンクの開口部に配置される蓋部材と、を有する燃料供給装置において、
    前記蓋部材は、熱膨張係数が前記筒状部を形成する樹脂よりも小さい低膨張率材質からなり前記筒状部の外周面に沿って環状に形成される環状部材を備え、
    前記環状部材は、前記筒状部の外周面と螺合した内周面を備えること、
    を特徴とする燃料供給装置。
  14. 燃料を貯蔵する燃料タンクと、平板状に形成された樹脂製の本体部と前記本体部の一方の面に設けられ筒状に形成された樹脂製の筒状部と前記本体部と前記筒状部の内部にて前記筒状部の中心軸方向に配置された金属線とを備え前記燃料タンクの開口部に配置される蓋部材と、を有する燃料供給装置において、
    熱膨張係数が前記筒状部を形成する樹脂よりも小さい低膨張率材質からなり前記筒状部の外周面に沿って環状に形成される環状部材を有し、
    前記環状部材は、2つの分割部材に分割されており、
    2つの前記分割部材は、前記筒状部の外周面に圧接された内周面と2つの前記分割部材が互いに接合された接合面とを備えること、
    を特徴とする燃料供給装置。
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KR20170088889A (ko) * 2014-12-18 2017-08-02 가부시키가이샤 덴소 탱크 덮개 유닛 및 연료 공급 장치
JP2018099849A (ja) * 2016-12-21 2018-06-28 愛三工業株式会社 樹脂複合成形体

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