JP6805800B2 - 燃料圧力センサの固定構造 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料圧力センサの固定構造に関する。
例えば、特許文献1に記載の燃料圧力センサの固定構造では、内燃機関の燃料噴射弁に燃料を供給するデリバリパイプに雌ねじを設けている。そして、燃料圧力センサに設けた雄ねじをデリバリパイプの雌ねじに螺合させることにより、燃料圧力センサをデリバリパイプに固定している。
特開2000−345942号公報
上述したねじ式による燃料圧力センサの固定構造では、燃料圧力センサをデリバリパイプに組み付ける際にねじ面から異物が発生しやすく、例えば発生した異物がデリバリパイプ内に混入するおそれもある。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、デリバリパイプへの組み付け時に異物が生じることを抑えることのできる燃料圧力センサの固定構造を提供することにある。
上記課題を解決する燃料圧力センサの固定構造は、内燃機関の燃料噴射弁に燃料を供給するデリバリパイプに接続される燃料圧力センサの固定構造であって、前記デリバリパイプに固定されるホルダを備えており、前記燃料圧力センサの外周面には同燃料圧力センサの周方向に沿って延びる溝が形成されており、前記ホルダには前記溝に挿入される挿入部が設けられている。
同構成によれば、燃料圧力センサの溝にホルダの挿入部を挿入するとともに、ホルダをデリバリパイプに固定することにより燃料圧力センサはデリバリパイプに固定される。このように同構成では、燃料圧力センサにねじ部を設けることなく、燃料圧力センサをデリバリパイプに固定することが可能であるため、従来のようなねじ式による燃料圧力センサの固定構造と比べて、デリバリパイプに燃料圧力センサを組み付けるときの異物の発生を抑えることができるようになる。
燃料圧力センサの固定構造の第1実施形態が適用されたデリバリパイプの模式図。 (A)は同実施形態におけるホルダの正面図。(B)はE−E線に沿ったホルダの断面図。 図1の3−3線に沿ったデリバリパイプの断面構造を反時計回りに90度回転させた状態にて示す断面図。 同実施形態における燃料圧力センサの固定構造の作用を説明するためのデリバリパイプの断面図。 (A)は第2実施形態におけるホルダの正面図。(B)はG−G線に沿ったホルダの断面図。 同実施形態における燃料圧力センサの固定構造の作用を説明するためのデリバリパイプの断面図。 第3実施形態におけるガスケットの正面図。 同実施形態における燃料圧力センサの固定構造の作用を説明するためのデリバリパイプの断面図。 (A)は第4実施形態におけるスプリングワッシャの正面図。(B)はH−H線に沿ったスプリングワッシャの断面図。 同実施形態における燃料圧力センサの固定構造の作用を説明するためのデリバリパイプの断面図。 (A)は第5実施形態におけるホルダの正面図。(B)はK−K線に沿った同実施形態のホルダの断面図。(C)は同実施形態のホルダの底面図。 同実施形態における燃料圧力センサの固定構造の作用を説明するためのデリバリパイプの断面図。 第6実施形態におけるセンシング部近傍のデリバリパイプの拡大断面図。 第7実施形態におけるセンシング部近傍のデリバリパイプの拡大断面図。 第8実施形態におけるセンシング部近傍のデリバリパイプの拡大断面図。
(第1実施形態)
以下、燃料圧力センサの固定構造を具体化した第1実施形態について、図1〜図4を参照して説明する。
図1に示すように、内燃機関の燃料噴射弁200に燃料を供給するデリバリパイプ100にあってその長手方向における端部130には、デリバリパイプ100内の燃料圧力を検出する略円筒形状の燃料圧力センサ30がホルダ20を介して固定されている。
図2(A)や図2(B)に示すように、ホルダ20は板状の部材であって上記ボルト90が挿入されるボルト孔21や、半円状の切り欠き部23が形成されている。切り欠き部23の半径は、後述するセンサフランジ32の半径とほぼ同じにされている。また、ホルダ20において切り欠き部23が形成されている端部には、切り欠き部23と同軸であって同切り欠き部23よりも半径の小さい半円状に形成された挿入部22も形成されている。この挿入部22は、後述する燃料圧力センサ30の溝31に挿入される部位として形成されており、同挿入部22の半径は、燃料圧力センサ30において溝31が形成されている部位の当該燃料圧力センサ30の半径とほぼ同じにされている。なお、以下では、図2(B)に示すように、挿入部22の厚さを挿入部厚さHT1といい、ホルダ20の厚さHTから挿入部厚さHT1を減じた値を切り欠き部高さHT2という。
図3に示すように、デリバリパイプ100の端部130には、同デリバリパイプ100の端面100Aから同デリバリパイプ100の内部に向かって延びており底面にはデリバリパイプ100内に連通する孔121が設けられた円筒部120が形成されている。
燃料圧力センサ30の先端に設けられたセンシング部30Sは上記円筒部120に挿入されている。
なお、以下における「上」、「下」とは、燃料圧力センサ30の中心軸Lに沿う方向を上下方向としたときの上下を意味し、燃料圧力センサ30においてセンシング部30Sが設けられている方向を「下」とする。
燃料圧力センサ30の外周面には、同燃料圧力センサ30の周方向に沿って延びる溝31が1つ形成されている。なお、本実施形態では、溝31を、燃料圧力センサ30の周方向における全周にわたって形成している。また、燃料圧力センサ30の外周面において溝31の下方には、外径が上記円筒部120の内径よりも大きく、デリバリパイプ100の端面100Aに対向するセンサフランジ32が形成されている。
上記センシング部30Sは、外径が円筒部120の内径とほぼ等しい軸部33や、軸部33の下方に設けられて同軸部33よりも外径の小さいリング取り付け部34や、リング取り付け部34の下方に設けられて同リング取り付け部34よりも外径が大きく軸部33よりも外径の小さい先端部35を備えている。リング取り付け部34には、同リング取り付け部34の外周面と円筒部120の内周面との間の気密を保つシール部材(例えばゴム製のOリングなど)60が設けられている。
燃料圧力センサ30のセンシング部30Sが円筒部120に挿入された状態において、燃料圧力センサ30の溝31には、中心軸Lに対して直交する方向からホルダ20の挿入部22が挿入されている。デリバリパイプ100の端部130には、ボルト90が挿入される孔111とボルト90が締結されるナット80とを備えるフランジ110が設けられている。ホルダ20は、ボルト孔21に挿入されたボルト90をナット80に螺合させて締め付けることにより、デリバリパイプ100に固定されている。
以下では、溝31において中心軸Lに直交する側面であって上方に位置する面を第1センサ面30Aという。また、溝31において中心軸Lに直交する側面であって下方に位置する面を第2センサ面30Bという。また、センサフランジ32において中心軸Lに直交する側面であってデリバリパイプ100の端面100Aに対向する面を第3センサ面30Cという。また、第1センサ面30Aと第2センサ面30Bとの間の距離を溝幅ST1といい、第2センサ面30Bと第3センサ面30Cとの間の距離をフランジ厚さST2という。
また、第1センサ面30Aに対向するホルダ20の面を第1ホルダ面20Aという。また、第2センサ面30Bに対向する挿入部22の面を第2ホルダ面20Bという。また、ホルダ20においてデリバリパイプ100の端面100Aに対向する面を第3ホルダ面20Cという。第1センサ面30Aと第2センサ面30Bとの間の距離は、上記挿入部厚さHT1と等しく、第2センサ面30Bと第3センサ面30Cとの間の距離は、上記切り欠き部高さHT2と等しい。
本実施形態では、溝31への挿入部22の挿入を容易にするために、挿入部厚さHT1の値を溝幅ST1の値よりも小さくしている。また、ボルト90の締め付け前であって、第2センサ面30Bと第2ホルダ面20Bとが接触している状態において、ホルダ20の第3ホルダ面20Cと端面100Aとの間に若干の隙間Cが生じるように、切り欠き部高さHT2の値をフランジ厚さST2の値よりも小さくしている。
以上説明した本実施形態によれば、以下の作用効果を得ることができる。
(1)燃料圧力センサ30の溝31にホルダ20の挿入部22を挿入するとともに、ボルト90を使ってホルダ20をデリバリパイプ100に固定することにより、燃料圧力センサ30はデリバリパイプ100に固定される。このように本実施形態では、燃料圧力センサ30にねじ部を設けることなく、デリバリパイプ100に燃料圧力センサ30を固定することが可能なため、従来のようなねじ式による燃料圧力センサの固定構造と比べて、デリバリパイプ100に燃料圧力センサ30を組み付けるときの異物の発生を抑えることができる。
(2)製造誤差等により、切り欠き部高さHT2の値がフランジ厚さST2の値よりも大きくなっている場合には、次のような不都合の発生が懸念される。すなわち、デリバリパイプ100への燃料圧力センサ30及びホルダ20の組み付けが完了して、ホルダ20の第3ホルダ面20Cがデリバリパイプ100の端面100Aに当接した状態では、端面100Aと第2ホルダ面20Bとの間の距離が切り欠き部高さHT2の値と同じになる。ここで、切り欠き部高さHT2の値がフランジ厚さST2の値よりも大きくなっていると、第2ホルダ面20Bと端面100Aとの間をセンサフランジ32が上下動可能な状態になるため、機関振動などによって燃料圧力センサ30が上下動するおそれがある。
デリバリパイプ100に組み付けられた状態の燃料圧力センサ30が上下動すると、例えば軸部33が上下動することにより、軸部33の外周面と円筒部120の内周面との接触部位にはフレッティングが生じるおそれがある。また、燃料圧力センサ30が上下動すると、例えばリング取り付け部34が上下動することにより、シール部材60が損傷したりするおそれもある。
この点、本実施形態では、上述したように、ボルト90の締め付け前であって、第2センサ面30Bと第2ホルダ面20Bとが接触している状態において、ホルダ20の第3ホルダ面20Cと端面100Aとの間に若干の隙間Cが生じるように、切り欠き部高さHT2の値をフランジ厚さST2の値よりも小さくしている。
図4に示すように、こうした構造によれば、溝31にホルダ20の挿入部22を挿入した後、ボルト孔21に挿入されたボルト90をナット80に締め付けていくと、デリバリパイプ100のフランジ110がホルダ20に近づく方向T1に変形していき、先の図3に示した隙間Cは狭くなっていく。こうして変形したフランジ110には、元の形状に戻ろうとする復元力が働くため、フランジ110にボルト締結されているホルダ20の第2ホルダ面20Bからは第2センサ面30Bに対して、センサフランジ32をデリバリパイプ100の端面100Aに押し付ける押圧力F1が働くようになる。そして、この押圧力F1によって、センサフランジ32は端面100Aに押し付けられた状態にて維持されるため、燃料圧力センサ30の上下動を抑えることができるようになる。
(第2実施形態)
次に、燃料圧力センサの固定構造を具体化した第2実施形態について、図5及び図6を参照して説明する。
図5(A)や図5(B)に示すように、本実施形態では、ホルダ20の側面であって挿入部22が形成されている方の側面に円弧状の溝25を形成しており、この点のみが上記第1実施形態と異なっている。溝25は、ボルト孔21の中心点21Sと半円状の挿入部22の中心点22Sとを通る線分L2に対して直交する方向に延設されている。
以上説明した本実施形態によれば、上記(1)に記載の作用効果に加えて下記(3)の作用効果を得ることができる。
(3)本実施形態でも、上述したように、ボルト90の締め付け前であって、第2センサ面30Bと第2ホルダ面20Bとが接触している状態において、ホルダ20の第3ホルダ面20Cと端面100Aとの間に若干の隙間Cが生じるように、切り欠き部高さHT2の値をフランジ厚さST2の値よりも小さくしている。そして、ホルダ20に溝25を形成している。
図6に示すように、こうした構造によれば、燃料圧力センサ30の溝31にホルダ20の挿入部22を挿入した後、ボルト孔21に挿入されたボルト90をナット80に締め付けていくと、先の図3に示した隙間Cは狭くなっていく。また、ホルダ20は、同ホルダ20の溝25を中心に屈曲して撓むようになる。こうして変形したホルダ20には、元の形状に戻ろうとする復元力が働くため、ホルダ20の第2ホルダ面20Bからは第2センサ面30Bに対して、センサフランジ32をデリバリパイプ100の端面100Aに押し付ける押圧力F1が働くようになる。そして、この押圧力F1によって、センサフランジ32は端面100Aに押し付けられた状態にて維持される。従って、本実施形態でも、燃料圧力センサ30の上下動を抑えることができるようになる。
(第3実施形態)
次に、燃料圧力センサの固定構造を具体化した第3実施形態について、図7及び図8を参照して説明する。
本実施形態と上記第1実施形態とは、上記センサフランジ32を上記挿入部22に押圧する押圧部材として機能するガスケット300を備える点と、上記切り欠き部高さHT2の値を上記フランジ厚さST2の値よりも若干大きくしている点が異なっている。以下では、そうした第1実施形態との相異点を中心にして、本実施形態の固定構造を説明する。
図7に示すように、薄板で形成されているガスケット300には、上記ボルト90が挿入されるボルト孔310や、上記軸部33が挿入される孔320が形成されている。そして、孔320の周縁は、ガスケット300の側面から突出して形成された円環状のハーフビート部330になっている。
図8に示すように、燃料圧力センサ30の軸部33は、ガスケット300の孔320に挿入された状態にて上記円筒部120に挿入されている。また、ガスケット300は、ハーフビート部330がセンサフランジ32の下面(上記第3センサ面30Cと同じ面)に接触した状態で、デリバリパイプ100の端面100Aと上記ホルダ20との間に挟まれている。上記ボルト孔310には、ホルダ20のボルト孔21から挿入されたボルト90が貫通している。そして、ボルト孔310及び孔111を貫通したボルト90は、ナット80に締め付けられている。このようにガスケット300は、ボルト90及びナット80によってホルダ20とともにデリバリパイプ100に共締めされている。
また、切り欠き部高さHT2の値は、ボルト90の締め込みが完了した状態において、センサフランジ32の下面に接触しているハーフビート部330が下方に向かって(端面100Aに近づく方向に向かって)変形するように、フランジ厚さST2の値よりも若干大きくされている。
以上説明した本実施形態によれば、上記(1)に記載の作用効果に加えて下記(4)の作用効果を得ることができる。
(4)ボルト90の締め込みが完了した状態では、センサフランジ32の下面に接触しているハーフビート部330が下方に向かって変形する。従って、先の図8に示すように、変形したハーフビート部330には、元の形状に戻ろうとする復元力が働く。そのため、ハーフビート部330からセンサフランジ32の下面(上記第3センサ面30Cと同じ面)に対しては、センサフランジ32の上面(上記第2センサ面30Bと同じ面)をホルダ20の挿入部22(上記第2ホルダ面20Bと同じ面)に押し付ける押圧力F2が働くようになる。そして、この押圧力F2によって、センサフランジ32は挿入部22に押し付けられた状態にて維持される。従って、本実施形態でも、燃料圧力センサ30の上下動を抑えることができるようになる。
(第4実施形態)
次に、燃料圧力センサの固定構造を具体化した第4実施形態について、図9及び図10を参照して説明する。
本実施形態と上記第3実施形態とは、上記ガスケット300に代えて、上記センサフランジ32を上記挿入部22に押圧する押圧部材として機能するスプリングワッシャ400を備える点が異なっている。以下では、そうした第3実施形態との相異点を中心にして、本実施形態の固定構造を説明する。
図9(A)や図9(B)に示すように、スプリングワッシャ400は平板状のリング部410を有している。また、スプリングワッシャ400は、リング部410の中心に向かって延びており且つ半円状に湾曲した形状にて同リング部410の側面から盛り上がっているスプリング部420を有している。このスプリング部420は、リング部410の周方向において等角度間隔にて複数配設されている。なお、本実施形態では、スプリング部420を6個設けるようにしているが、スプリング部420の配設数は適宜変更することができる。そして、スプリング部420の内周側には、燃料圧力センサ30の軸部33が挿入される。
図10に示すように、燃料圧力センサ30の軸部33は、上記スプリングワッシャ400が挿入された状態にて上記円筒部120に挿入されている。また、スプリングワッシャ400は、半円状に湾曲したスプリング部420がセンサフランジ32の下面(上記第3センサ面30Cと同じ面)に接触した状態で、センサフランジ32とデリバリパイプ100の端面100Aとの間に配設されている。
また、切り欠き部高さHT2の値は、ボルト90の締め込みが完了してホルダ20がデリバリパイプ100に固定された状態において、センサフランジ32の下面(第3センサ面30Cと同じ面)に接触しているスプリング部420が第3センサ面30Cによって押圧されて変形するように、フランジ厚さST2の値よりも若干大きくされている。
以上説明した本実施形態によれば、上記(1)に記載の作用効果に加えて、下記(5)の作用効果を得ることができる。
(5)ボルト90の締め込みが完了した状態では、センサフランジ32の下面に接触しているスプリング部420が押圧されて変形する。従って、先の図10に示すように、変形したスプリング部420には、元の形状に戻ろうとする復元力が働く。そのため、スプリング部420からセンサフランジ32の下面(上記第3センサ面30Cと同じ面)に対しては、センサフランジ32の上面(上記第2センサ面30Bと同じ面)をホルダ20の挿入部22(上記第2ホルダ面20Bと同じ面)に押し付ける押圧力F2が働くようになる。そして、この押圧力F2によって、センサフランジ32は挿入部22に押し付けられた状態にて維持される。従って、本実施形態でも、燃料圧力センサ30の上下動を抑えることができるようになる。
(第5実施形態)
次に、燃料圧力センサの固定構造を具体化した第5実施形態について、図11及び図12を参照して説明する。
本実施形態と上記第1実施形態とは、ホルダ20の形状が異なっている。以下では、そうした第1実施形態との相異点を中心にして、本実施形態の固定構造を説明する。
図11(A)及び図11(B)及び図11(C)に示すように、本実施形態のホルダ500は、上記ボルト90が挿入されるボルト孔510が設けられた第1ベース部520と、上記溝31に挿入される半円形状の挿入部531を有する第2ベース部530と、第2ベース部530に固定される板ばね540とを備えている。挿入部531の半径は、上述した挿入部22の半径と同一である。
図11(B)に示すように、第2ベース部530は、第1ベース部520においてボルト孔510に直交する一方の側面521と面一になるように設けられており、第1ベース部520よりも厚さが薄くされている。
板ばね540は、第2ベース部530において上記側面521と面一になっている第1側面532に対してその反対側に位置する第2側面533に固定されている。より詳細には、板ばね540は、半円状に形成された上記挿入部531に沿って第2側面533に設けられている。板ばね540は、第2ベース部530の第2側面533に固定される固定部543と、第2側面533から離間しており挿入部531の周縁に沿って延びる平板部542と、平板部542の末端であって第2側面533に向かって傾斜した傾斜面541とを備えている。
図12に示すように、燃料圧力センサ30のセンシング部30Sが円筒部120に挿入された状態において、板ばね540を備えるホルダ500の挿入部531は、中心軸Lに対して直交する方向から燃料圧力センサ30の溝31に挿入されている。ホルダ500は、ボルト孔510に挿入されたボルト90をナット80に螺合させて締め付けることにより、デリバリパイプ100に固定されている。
第1ベース部520の厚さHTBは、上記溝幅ST1及び上記フランジ厚さST2の和とほぼ同一にされている。また、本実施形態では、溝31に板ばね540を挿入しているが、第2センサ面30Bに接触する平板部542の接触面542Aと上記第1側面532との間の距離HT3は、次のように設定されている。すなわち、ボルト90の締め込みが完了してホルダ500がデリバリパイプ100に固定された状態において、平板部542がセンサフランジ32の上面(第2センサ面30B)に接触した状態で押圧されて変形するように、上記距離HT3の値は設定されている。
以上説明した本実施形態によれば、以下の作用効果を得ることができる。
(6)ホルダ500の挿入部531を燃料圧力センサ30の溝31に挿入するとともに、ボルト90を使ってホルダ500をデリバリパイプ100に固定することにより、燃料圧力センサ30はデリバリパイプ100に固定される。このように本実施形態でも、燃料圧力センサ30にねじ部を設けることなく、デリバリパイプ100に燃料圧力センサ30を固定することが可能であるため、従来のようなねじ式による燃料圧力センサの固定構造と比べて、デリバリパイプ100に燃料圧力センサ30を組み付けるときの異物の発生を抑えることができる。
(7)本実施形態の固定構造では、ボルト90の締め込みが完了した状態において、センサフランジ32の上面に接触している板ばね540は押圧されて変形する。従って、先の図12に示すように、変形した板ばね540には、元の形状に戻ろうとする復元力が働働く。そのため、板ばね540からセンサフランジ32の上面(上記第2センサ面30Bと同じ面)に対しては、センサフランジ32をデリバリパイプ100の端面100Aに押し付ける押圧力F1が働くようになる。そして、この押圧力F1によって、センサフランジ32は端面100Aに押し付けられた状態にて維持される。従って、本実施形態でも、燃料圧力センサ30の上下動を抑えることができるようになる。
(8)板ばね540の末端に傾斜面541を設けているため、挿入部531に設けられた板ばね540を溝31に挿入する際には、同板ばね540を容易に溝31に挿入することができる。
(第6実施形態)
次に、燃料圧力センサの固定構造を具体化した第6実施形態について、図13を参照して説明する。
本実施形態の固定構造では、上述した第4実施形態と異なり、スプリングワッシャ400が設けられていない。この状態において、切り欠き部高さHT2の値がフランジ厚さST2の値よりも大きくなっていると、ホルダ20の第2ホルダ面20Bとデリバリパイプ100の端面100Aとの間をセンサフランジ32が上下動可能な状態になるため、機関振動などによって燃料圧力センサ30が上下動するおそれがある。
そこで、本実施形態では、燃料圧力センサ30のリング取り付け部34とデリバリパイプ100の円筒部120との間に、燃料圧力センサ30の上下動を抑える規制部材としてのリング600を設けるようにしている。
図13に示すように、樹脂製のリング600は環状に形成されており断面が四角形状をなしている。リング600は圧縮された状態でリング取り付け部34の外周面及び円筒部120の内周面の双方に接触している。
以上説明した本実施形態によれば、上記(1)に記載の作用効果に加えて、下記(9)の作用効果を得ることができる。
(9)リング600は圧縮された状態にて、リング取り付け部34の外周面と円筒部120の内周面とに接触している。そのため、リング600の内周面からリング取り付け部34の外周面に対しては、リング600が圧縮される前の元の形状に戻ろうとする復元力が働く。従って、リング600の内周面とリング取り付け部34の外周面との間にはそうした復元力に応じた静止摩擦力が働く。そのため、リング取り付け部34とリング600との相対移動が規制される。
同様に、リング600の外周面から円筒部120の内周面に対しても、リング600が圧縮される前の元の形状に戻ろうとする復元力が働く。従って、リング600の外周面と円筒部120の内周面との間にもそうした復元力に応じた静止摩擦力が働く。そのため、円筒部120とリング600との相対移動も規制される。
このように、円筒部120とリング600との相対移動が規制されるとともに、リング600とリング取り付け部34との相対移動も規制されるため、燃料圧力センサ30の上下動を抑えることができるようになる。
(第7実施形態)
次に、燃料圧力センサの固定構造を具体化した第7実施形態について、図14を参照して説明する。
本実施形態の固定構造も、上述した第4実施形態とは異なり、スプリングワッシャ400が設けられていない。この状態において、切り欠き部高さHT2の値がフランジ厚さST2の値よりも大きくなっていると、上述したように燃料圧力センサ30が上下動するおそれがある。
そこで、本実施形態では、図14に示すように、ホルダ20に設けられた挿入部22の第2ホルダ面20Bと、この第2ホルダ面20Bに対向する第2センサ面30Bとを接着剤900で接着するようにしている。なお、こうした接着に際しては、挿入部22の第2ホルダ面20Bに予め接着剤900を塗布しておき、この接着剤900の塗布後に、挿入部22を溝31に挿入するようにすればよい。あるいは、燃料圧力センサ30の第2センサ面30Bに予め接着剤900を塗布しておき、この接着剤900の塗布後に、挿入部22を溝31に挿入するようにしてもよい。
以上説明した本実施形態によれば、上記(1)に記載の作用効果に加えて、下記(10)の作用効果を得ることができる。
(10)ボルト90によってデリバリパイプ100に固定されているホルダ20と燃料圧力センサ30の第2センサ面30Bとが接着固定されるため、これにより燃料圧力センサ30の上下動を抑えることができるようになる。
(第8実施形態)
次に、燃料圧力センサの固定構造を具体化した第8実施形態について、図15を参照して説明する。
上記第7実施形態では、第2ホルダ面20Bと第2センサ面30Bとを接着剤900で接着するようにしたが、本実施形態では、図15に示すように、第1センサ面30Aと、ホルダ20の第1ホルダ面20Aであって第1センサ面30Aに対向する部位とを接着剤900で接着するようにしている。なお、こうした接着に際しては、ホルダ20の第1ホルダ面20Aであって第1センサ面30Aに対向する部位に予め接着剤900を塗布しておき、この接着剤900の塗布後に、挿入部22を溝31に挿入するようにすればよい。あるいは、燃料圧力センサ30の第1センサ面30Aに予め接着剤900を塗布しておき、この接着剤900の塗布後に、挿入部22を溝31に挿入するようにしてもよい。
以上説明した本実施形態によれば、上記(1)に記載の作用効果に加えて、下記(11)の作用効果を得ることができる。
(11)ボルト90によってデリバリパイプ100に固定されているホルダ20と燃料圧力センサ30の第1センサ面30Aとが接着固定されるため、これにより燃料圧力センサ30の上下動を抑えることができるようになる。
なお、上記各実施形態は、以下のように変更して実施することもできる。
・デリバリパイプ100の端部130に燃料圧力センサ30を固定するようにしたが、デリバリパイプ100の他の部位に燃料圧力センサ30を固定してもよい。
・ホルダ20や、ホルダ500は、デリバリパイプ100に対してボルト締結されていたが、その他の方法でデリバリパイプ100に固定してもよい。
・溝31を、燃料圧力センサ30の周方向における全周にわたって形成した。この他、燃料圧力センサ30の周方向であって挿入部22が挿入される部位だけに溝31を設けてもよい。同様に、燃料圧力センサ30の周方向であって挿入部531が挿入される部位だけに溝31を設けてもよい。
・第3実施形態では、切り欠き部高さHT2の値をフランジ厚さST2の値よりも若干大きくした。この他、ガスケット300の側面と面一になるまでハーフビート部330を完全に潰しても、ハーフビート部330の復元力を長期間にわたって維持することが可能な場合には、切り欠き部高さHT2の値をフランジ厚さST2の値と同じにしてもよい。
・第3実施形態で説明したハーフビート部330をフルビートに変更してもよい。
・第4実施形態で説明したスプリングワッシャ400のスプリング部420の形状は適宜変更することができる。
・第1実施形態〜第5実施形態にて説明した固定構造に、第6実施形態で説明したリング600を追加してもよい。
20…ホルダ、20A…第1ホルダ面、20B…第2ホルダ面、20C…第3ホルダ面、21…ボルト孔、22…挿入部、23…切り欠き部、25…溝、30…燃料圧力センサ、30A…第1センサ面、30B…第2センサ面、30C…第3センサ面、30S…センシング部、31…溝、32…センサフランジ、33…軸部、34…リング取り付け部、35…先端部、60…シール部材、80…ナット、90…ボルト、100…デリバリパイプ、100A…端面、110…フランジ、111…孔、120…円筒部、121…孔、130…端部、200…燃料噴射弁、300…ガスケット、310…ボルト孔、320…孔、330…ハーフビート部、400…スプリングワッシャ、410…リング部、420…スプリング部、500…ホルダ、510…ボルト孔、520…第1ベース部、521…側面、530…第2ベース部、531…挿入部、532…第1側面、533…第2側面、540…板ばね、541…傾斜面、542…平板部、542A…接触面、543…固定部、600…リング、900…接着剤。

Claims (1)

  1. 内燃機関の燃料噴射弁に燃料を供給するデリバリパイプに接続される燃料圧力センサの固定構造であって、
    前記デリバリパイプにボルトで固定されるホルダを備えており、
    前記燃料圧力センサの外周面には、同燃料圧力センサの周方向に沿って延びる溝と前記溝の底面よりも径方向外側へと張り出したセンサフランジとが形成されており、
    前記ホルダには、前記溝に挿入される挿入部が設けられており、
    前記センサフランジは、前記ボルトの軸線方向において前記挿入部と前記デリバリパイプとの間に挟まれており、
    前記軸線方向において前記挿入部から前記ホルダにおける前記デリバリパイプ側の外面までの寸法は、前記センサフランジにおける前記軸線方向の厚さよりも小さい
    燃料圧力センサの固定構造。
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