JP2008126955A - 車両用ウォッシャノズル - Google Patents

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Abstract

【課題】小型化を図ることができるとともに、噴射口の向きの調整可能角度を容易に大きくすることができる車両用ウォッシャノズルを提供する。
【解決手段】車両用ウォッシャノズルは、ノズルボディ11と、ノズルボディ11に対して転動可能に支持されたノズル本体12と、ノズル本体12に装着され内部に導入された洗浄液を発振させるための発振室21の一部を構成するとともに洗浄液を広角度で噴射するための噴射口22の一部を構成する流体素子13とを備える。ノズル本体12は、ノズルボディ11に対して転動可能に支持されるべくノズルボディ11に摺接して保持される略球形状の球状部12aを有するとともに、その球状部12aを貫通する貫通孔12bを有し、流体素子13は、その一部が球状部12aの内部に配置されるように貫通孔12b内に収容されて装着される。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車のフロントガラス等のウインドガラスに洗浄液を噴射するための車両用ウォッシャノズルに関するものである。
従来から自動車(車体)のボンネット上等には、フロントガラスをワイパブレードで払拭する際にフロントガラスに洗浄液を噴射するための車両用ウォッシャノズルが設けられている。そして、この車両用ウォッシャノズルとしては、例えば、出口(噴射口)に通じる洗浄液の通路に発振室を有し、該発振室にて導入された洗浄液を発振(左右に振動)させて噴射口から広角度で噴射するものがある(例えば、特許文献1参照)。このような車両用ウォッシャノズルでは、フロントガラスに対し洗浄液が所定方向、例えば車両幅方向に散開されて広角度で噴射され洗浄液の着水範囲が広くなるため、フロントガラスをワイパブレードにて良好に払拭することが可能となる。
又、このような車両用ウォッシャノズルとしては、車体に固定されるノズルボディと、ノズルボディに対して転動可能に支持されたノズル本体と、ノズル本体に装着され内部に導入された洗浄液を発振させるための発振室の少なくとも一部及び洗浄液を広角度で噴射するための噴射口の少なくとも一部を構成する流体素子とを備えたものがある(例えば、特許文献2参照)。このような車両用ウォッシャノズルでは、ノズル本体をノズルボディに対して転動させることで噴射口の向きを容易に変更(調整)することができる。又、例えば、流体素子は噴射口の少なくとも一部を構成するため、最小の部材である流体素子を変更するだけで噴射する洗浄液の角度(広角度)を、例えば車種等に応じて、容易に変更することができる。
特表昭55−500853号公報 意匠登録第834464号公報
しかしながら、上記(特許文献2)のような車両用ウォッシャノズルでは、ノズル本体が、ノズルボディに対して転動可能に支持されるべくノズルボディに摺接して保持される略球形状の球状部と、その球状部から突出して形成されその内部に流体素子を収容保持する突出保持部とを有するため、転動中心から噴射口までの距離が長くなってしまう。よって、車両用ウォッシャノズルが大型化してしまうという問題がある。又、ノズル本体を転動させて小さな角度調整を行った場合でもノズル本体の噴射口側の移動範囲(軌跡)は大きくなりノズルボディに対して干渉することから、噴射口の向きの調整可能角度が小さくなってしまうという問題がある。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、小型化を図ることができるとともに、噴射口の向きの調整可能角度を容易に大きくすることができる車両用ウォッシャノズルを提供することにある。
請求項1に記載の発明では、ノズルボディと、前記ノズルボディに対して転動可能に支持されたノズル本体と、前記ノズル本体に装着され内部に導入された洗浄液を発振させるための発振室の少なくとも一部を構成するとともに前記洗浄液を広角度で噴射するための噴射口の少なくとも一部を構成する流体素子とを備えた車両用ウォッシャノズルにおいて、前記ノズル本体は、前記ノズルボディに対して転動可能に支持されるべく前記ノズルボディに摺接して保持される略球形状の球状部を有するとともに、その球状部を貫通する貫通孔を有し、前記流体素子は、その少なくとも一部が前記球状部の内部に配置されるように前記貫通孔内に収容されて装着された。
同構成によれば、発振室の少なくとも一部を構成するとともに噴射口の少なくとも一部を構成する流体素子は、その少なくとも一部がノズル本体の球状部の内部に配置されるため、従来技術のように、球状部から外部に突出して形成された突出保持部に流体素子全体が配置されたものに比べて、転動中心から噴射口までの距離を短くすることができる。よって、小型化を図ることができるとともに、ノズル本体を転動させた際にノズル本体の噴射口側がノズルボディに対して干渉するまでの角度を容易に大きくすることができ、噴射口の向きの調整可能角度を容易に大きくすることができる。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の車両用ウォッシャノズルにおいて、前記流体素子は、前記貫通孔の貫通方向全域に配置された。
同構成によれば、流体素子は、貫通孔の貫通方向全域に配置されるため、ノズル本体を貫通方向にスペース上、無駄の少ない構成とすることができる。
請求項3に記載の発明では、請求項2に記載の車両用ウォッシャノズルにおいて、前記ノズル本体には、前記球状部から前記流体素子の前記噴射口側に向けて径方向外側に突出する突出筒部が形成された。
同構成によれば、貫通孔内に収容される流体素子の長さが長い場合に、その流体素子(長さ方向の全体)を収容すべく球状部を構成すると球状部直径が大きくなってしまうが、その流体素子の一部を球状部から噴射口側に向けて径方向外側に突出する突出筒部に配置することで、球状部の直径寸法を小さく構成でき、球状部を転動可能に支持するノズルボディも小さく構成でき全体を小型化することができる。
請求項4に記載の発明では、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の車両用ウォッシャノズルにおいて、前記流体素子は、前記ノズル本体における前記貫通孔内に、該貫通孔における前記洗浄液を噴射する側の第1開口部側から前記洗浄液が導入される側の第2開口部側に挿入可能に形成されるとともに、前記貫通孔内に挿入された状態で、前記第2開口部側端部で前記ノズル本体の被係合部に弾性係合して自身の反挿入方向の移動を阻止する弾性係合部を有する。
同構成によれば、流体素子を、ノズル本体における貫通孔内に、該貫通孔における洗浄液を噴射する側の第1開口部側から洗浄液が導入される側の第2開口部側に挿入して収容させることができる。そして、流体素子は、貫通孔内に挿入(収容)された状態で、第2開口部側端部でノズル本体の被係合部に弾性係合して自身の反挿入方向の移動を阻止する弾性係合部を有するため、挿入が容易であるとともに、例えば、洗浄液の噴射圧などに基づく貫通孔からの抜けが防止される。又、弾性係合部は、第2開口部側端部で弾性係合するため、例えば、正常に係合しているか否かの確認(例えば、視認)を容易に行うことができ、ノズル本体に対する流体素子の位置ずれ、ひいてはその位置ずれに基づく洗浄液の誤流動(噴射特性の悪化)を容易に防止することができる。
請求項5に記載の発明では、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の車両用ウォッシャノズルにおいて、前記流体素子は、前記貫通孔の貫通方向全域に延びるとともに同貫通方向の直交方向に凹設された洗浄液流路溝を有するものであって、前記流体素子が前記貫通孔内に収容された状態で前記貫通孔の内壁が前記洗浄液流路溝を閉塞することで、前記貫通孔の内壁と前記洗浄液流路溝とによって前記洗浄液を導入するための導入口、前記発振室及び前記噴射口が形成された。
同構成によれば、導入口、発振室及び噴射口が、貫通孔の内壁と流体素子の洗浄液流路溝とによって形成される。このようにすると、流体素子は、貫通孔の貫通方向全域に延びるとともに同貫通方向の直交方向に凹設された洗浄液流路溝を有するといった単純なものであるため、容易に例えば一対の成形金型で成形することができる。例えば、一対の流体素子構成部材を組み合わせることで(貫通孔の内壁を利用せず)導入口、発振室及び噴射口が形成される流体素子とした場合に比べて、流体素子を容易に得ることができる。
請求項6に記載の発明では、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の車両用ウォッシャノズルにおいて、前記ノズルボディは、前記球状部を摺動可能に挟持する球面凹状の凹球面部が形成され、前記ノズル本体が外部に突出しないように該ノズル本体を収容する本体収容部を有する。
同構成によれば、ノズル本体の球状部は、球面凹状の凹球面部に摺動可能に挟持されるため、簡単な構成でノズルボディに摺接して保持される。そして、ノズル本体は外部に突出しないようにノズルボディの本体収容部に収容されるため、例えば、走行風などの外力がかかる虞が低減され、ひいては噴射口の向きが不用意に変更されてしまうことが低減される。
請求項7に記載の発明では、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の車両用ウォッシャノズルにおいて、前記ノズルボディは、前記洗浄液を送給可能な送給路を有し、該送給路は前記噴射口の向きの調整可能角度の全ての角度で前記発振室と連通して前記球状部が支持されている。
同構成によれば、ノズルボディの送給路は、噴射口の向きの調整可能角度の全ての角度で発振室に連通するため、噴射口の向きをどのような方向に変更しても洗浄液を発振室に導入させることができ、噴射口から良好に噴射させることができる。即ち、例えば、送給路が、噴射口の向きの調整可能角度の一部の角度でのみ発振室に連通可能であると、噴射口の向きを変更した際に洗浄液が噴射口から噴射されない場合が生じるが、このような噴射不能状態をなくし、確実に噴射を確保することができる。
本発明によれば、小型化を図ることができるとともに、噴射口の向きの調整可能角度を容易に大きくすることができる車両用ウォッシャノズルを提供することができる。
以下、本発明を具体化した実施の形態を図1〜図4に従って説明する。
図2に示すように、自動車1のボンネット1a上には、左右一対の車両用ウォッシャノズル2(図2中、1つのみ図示する)がフロントガラス3の左右半分ずつをそれぞれ指向する状態で装着されている。車両用ウォッシャノズル2は、車体前部に装備された車両用ウォッシャ装置4の構成部品をなす。この車両用ウォッシャ装置4は、洗浄液Sを溜めておくためのウォッシャタンク5と、ウォッシャタンク5内の洗浄液Sをホース6を通して所定の圧力で車両用ウォッシャノズル2に送るためのウォッシャポンプ7とを備えている。
図1に示すように、車両用ウォッシャノズル2は、ノズルボディ11と、ノズルボディ11に対して転動可能に支持されたノズル本体12と、ノズル本体12に装着された流体素子13とを備える。本実施の形態のノズルボディ11、ノズル本体12、及び流体素子13は、それぞれ樹脂材料にてそれぞれ一体成形されてなる。ノズルボディ11は、ボンネット1aに固定するための略円筒状に形成された筒部11aと、筒部11aの上端からその軸直交方向に膨出した形状の本体部11bとを有する。又、筒部11aには、ボンネット1aに弾性係合して係止される不図示の弾性係合片が形成されている。又、本体部11bは、筒部11aと連通し筒部11aの略径方向外側の一方(図1中、右斜め上方)に延びる送給路11cと、送給路11cの先端側で外部に開口し、前記ノズル本体12を外部に突出しないように収容する本体収容部11dとを有する。又、この本体収容部11dには、球体を摺動可能に挟持可能な球面凹状の凹球面部11eが形成されている。
ノズル本体12は、ノズルボディ11に対して転動可能に支持されるべくノズルボディ11に摺接して保持される略球形状の球状部12aを有するとともに、その球状部12aを貫通する貫通孔12bを有する。詳しくは、球状部12aは、前記凹球面部11eに摺動可能に挟持される直径の球面の一部を有する形状である。又、本実施の形態のノズル本体12は、図1、図3及び図4に示すように、前記貫通孔12bの貫通方向長さを長くすべく球状部12aから径方向外側に突出する突出筒部12cを有する。又、本実施の形態の貫通孔12bは、貫通方向から見て、((全てが組み付けられた状態で)水平方向に沿って辺が長い)略長方形に形成され(図3参照)ている。又、本実施の形態の貫通孔12bは、図4に示すように、突出筒部12c側である第1開口部12d側とは反対側の第2開口部12e側(その開口端より若干第1開口部12d寄り)の内壁に、(水平方向に沿った)内側に突出する一対の被係合部12fを有する。尚、被係合部12fは、第2開口部12e側に向かうほど突出量が多くなる傾斜面12gを有する。
流体素子13は、ノズル本体12に装着された状態で内部に導入された洗浄液Sを発振させるための発振室21(図1参照)の一部を構成するとともに洗浄液Sを散開させて広角度で噴射するための噴射口22(図1参照)の一部を構成する。
詳しくは、流体素子13は、前記貫通孔12b内に挿入(収容)可能な形状に形成され、その少なくとも一部(本実施の形態では、半分以上)が前記球状部12aの内部に配置されるように貫通孔12b内に収容されて装着されている。又、本実施の形態の流体素子13は、貫通孔12bの貫通方向全域に配置されている。言い換えると、前記貫通孔12bの貫通方向の長さは、流体素子13の長さと同じに設定されている。
又、本実施の形態の流体素子13は、前記第1開口部12d側から前記第2開口部12e側に挿入可能に形成されるとともに、貫通孔12b内に挿入された状態で、第2開口部12e側端部で前記被係合部12fに弾性係合して自身の反挿入方向の移動を阻止する一対の弾性係合部13aを有する。尚、ここで言う弾性係合とは、流体素子13を挿入していく際に撓んで挿入を容易とし、挿入が完了した状態で撓みが解除されて被係合部12fと係合して反挿入方向への移動を不能とすることである。即ち、弾性係合部13aは、流体素子13を挿入していく途中で被係合部12fより内側(水平方向内側)に撓むことが可能な片13bの先端に外側(水平方向外側)に突出する突出部13cが形成されてなる。又、流体素子13は、貫通孔12b内に挿入され、被係合部12fに弾性係合部13aが係合した状態では、前記傾斜面12gと挿入方向に係合して、さらなる挿入方向への移動が阻止されるように対向傾斜面13dを有する。
又、流体素子13は、貫通孔12bの貫通方向全域に延びるとともに同貫通方向の直交方向(下方向であって、図4中、紙面奥方向)に凹設された洗浄液流路溝13eを有する。そして、図1に示すように、流体素子13が貫通孔12b内に収容された状態で貫通孔12bの内壁(上内壁12h(図1参照))が洗浄液流路溝13eを閉塞することで、貫通孔12bの内壁(上内壁12h)と洗浄液流路溝13eとによって洗浄液Sを導入するための導入口23、前記発振室21及び前記噴射口22が形成されている。尚、洗浄液流路溝13eは、導入口23に対応した導入口溝13f、発振室21に対応した発振室溝13g及び噴射口22に対応した噴射口溝13hが連続してなり、発振室21(発振室溝13g)は内部に導入された洗浄液Sを発振(水平方向に振動)させるための公知の流路パターンに形成されている。尚、前記ノズルボディ11の前記送給路11cは、噴射口22の向きの調整可能角度の全ての角度で導入口23(発振室21)に連通可能に設定されて、球状部12aがノズルボディ11の凹球面部11eに支持されている。
上記のように構成された車両用ウォッシャ装置4(車両用ウォッシャノズル2)では、ウォッシャポンプ7が駆動されると、ホース6等を介して送給路11cに洗浄液Sが導入される。すると、洗浄液Sは、導入口23を介して発振室21に導入されて発振され、噴射口22から広角度で噴射される。よって、フロントガラス3を図示しないワイパブレードにて良好に払拭することが可能となる。
又、上記のように構成された車両用ウォッシャ装置4(車両用ウォッシャノズル2)では、ノズル本体12をノズルボディ11に対して転動させることで噴射口22の向きを容易に変更(調整)することができる。又、例えば、流体素子13は噴射口22の一部を構成する(噴射口溝13hを有する)ことから、最小の部材である流体素子13を変更するだけで噴射する洗浄液Sの散開角度(広角度)を、例えば車種等に応じて、容易に変更することができる。
次に、上記実施の形態の特徴的な作用効果を以下に記載する。
(1)発振室21の一部を構成するとともに噴射口22の一部を構成する流体素子13は、その一部がノズル本体12の球状部12aの内部に配置されるため、従来技術のように、球状部から外部に突出して形成された突出保持部に流体素子全体が配置されたものに比べて、転動中心から噴射口22までの距離を短くすることができる。よって、車両用ウォッシャノズル2の小型化を図ることができるとともに、ノズル本体12を転動させた際にノズル本体12の噴射口22側がノズルボディ11に対して干渉するまでの角度を容易に大きくすることができ、噴射口22の向きの調整可能角度を容易に大きくすることができる。
(2)流体素子13は、貫通孔12bの貫通方向全域に配置されるため、ノズル本体12を貫通方向にスペース上、無駄の少ない構成とすることができる。例えば、本実施の形態のように、収容する流体素子13の長さに応じて貫通孔12bの貫通方向長さを長くすべくノズル本体12に球状部12aから径方向外側に突出する突出筒部12cを形成する場合、その突出筒部12cを極力短くすることができる。よって、より小型化を図ることができるとともに、噴射口22の向きの調整可能角度をより容易に大きくすることができる。逆に、貫通孔内に収容される流体素子の長さが長い場合に、その流体素子(長さ方向の全体)を収容すべく球状部を構成すると球状部直径が大きくなってしまうが、その流体素子13の一部を球状部12aから噴射口22側に向けて径方向外側に突出する突出筒部12cに配置することで、球状部12aの直径寸法を小さく構成でき、球状部12aを転動可能に支持するノズルボディ11も小さく構成でき全体を小型化することができる。
(3)流体素子13は、ノズル本体12における貫通孔12b内に、該貫通孔12bにおける洗浄液Sを噴射する側の第1開口部12d側から洗浄液Sが導入される側の第2開口部12e側に挿入して収容させることができる。そして、流体素子13は、貫通孔12b内に挿入(収容)された状態で、第2開口部12e側端部でノズル本体12の被係合部12fに弾性係合して自身の反挿入方向の移動を阻止する弾性係合部13aを有するため、挿入が容易であるとともに、例えば、洗浄液Sの噴射圧などに基づく貫通孔12bからの抜けが防止される。又、弾性係合部13aは、第2開口部12e側端部で弾性係合するため、例えば、正常に係合しているか否かの確認(例えば、視認)を容易に行うことができ、ノズル本体12に対する流体素子13の位置ずれ、ひいてはその位置ずれに基づく洗浄液Sの誤流動(噴射特性の悪化)を容易に防止することができる。又、被係合部12fは第2開口部12e側に向かうほど突出量が多くなる傾斜面12gを有するため、弾性係合部13aを貫通孔12bに挿入していく際に弾性係合部13aが傾斜面12gに沿ってスムーズに撓むことになり、その挿入が極容易となる。
(4)導入口23、発振室21及び噴射口22が、貫通孔12bの内壁(上内壁12h)と流体素子13の洗浄液流路溝13eとによって形成される。このようにすると、流体素子13は、貫通孔12bの貫通方向全域に延びるとともに同貫通方向の直交方向に凹設された洗浄液流路溝13eを有するのみといった単純なものでよいため、容易に例えば一対の成形金型で成形することができる。例えば、一対の流体素子構成部材を組み合わせることで(貫通孔の内壁を利用せず)導入口、発振室及び噴射口が形成される流体素子とした場合に比べて、流体素子13を容易に得ることができる。
(5)ノズル本体12の球状部12aは、ノズルボディ11における球面凹状の凹球面部11eに摺動可能に挟持されるため、簡単な構成でノズルボディ11に摺接して保持される。そして、ノズル本体12は外部に突出しないようにノズルボディ11の本体収容部11dに収容されるため、例えば、走行風などの外力がかかる虞が低減され、ひいては噴射口22の向きが不用意に変更されてしまうことが低減される。
(6)ノズルボディ11の送給路11cは、噴射口22の向きの調整可能角度の全ての角度で導入口23(発振室21)に連通可能に設定されるため、噴射口22の向きをどのような方向に変更しても洗浄液Sを発振室21に導入させることができ、噴射口22から良好に噴射させることができる。即ち、例えば、送給路が、噴射口の向きの調整可能角度の一部の角度でのみ発振室に連通可能であると、噴射口の向きを変更した際に洗浄液Sが噴射口から噴射されない場合が生じるが、このような噴射不能状態をなくし、確実に噴射を確保することができる。
(7)例えば、分割された形状の分割球状部を組み付けて球状部を形成した場合、それらの合わせラインに段差が生じたり、分割球状部の成形時に生じたバリが突出したりする虞があるが、球状部12aを有するノズル本体12が樹脂材料にて一体成形されてなるため、球状部12aの表面を容易に滑らかにすることができる。よって、例えば、ノズルボディ11に対するノズル本体12の転動、即ち、噴射口22の向きの変更(調整)をスムーズに行うことができる。
上記実施の形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施の形態では、流体素子13は、貫通孔12bの貫通方向全域に配置されるとしたが、少なくとも一部が球状部12aの内部(球状部12aにおける表面(部分球面)の直径を有する球体内)に配置されるように貫通孔12b内に配置されれば、他の構成に変更してもよい。例えば、流体素子13の一端が球状部の軸中心まで貫通孔12bに挿入されて配置された構成としてもよい。尚、この場合、突出筒部12cの突出量を大きくする必要があるが、球状部12aの直径寸法を流体素子13の長さ寸法よりも小さくすることができる。
・上記実施の形態では、流体素子13は、ノズル本体12における貫通孔12b内に、第1開口部12d側から第2開口部12e側に挿入して収容されるとしたが、逆に、第2開口部側から第1開口部側に挿入されるものとしてもよい。尚、この場合、例えば、被係合部12f及び弾性係合部13aの位置を変更するといった必要がある。
・上記実施の形態では、流体素子13は、貫通孔12b内に挿入(収容)された状態で、第2開口部12e側端部でノズル本体12の被係合部12fに弾性係合して自身の反挿入方向の移動を阻止する弾性係合部13aを有するとしたが、貫通孔12b内に収容された状態で保持されれば、弾性係合部13aを有さない他の構成に変更してもよい。又、被係合部を突出筒部12cに形成し、流体素子13の弾性係合部13aは形状を変更して第1開口部12d側(噴射口溝13h側)に形成してもよい(図5参照)。
・上記実施の形態では、導入口23、発振室21及び噴射口22が、貫通孔12bの内壁(上内壁12h)と流体素子13の洗浄液流路溝13eとによって形成されるとしたが、これに限定されず、例えば、導入口、発振室及び噴射口を流体素子のみで形成してもよい。即ち、例えば、一対の流体素子構成部材を組み合わせることで(貫通孔の内壁を利用せず)導入口、発振室及び噴射口が形成される流体素子としてもよい。
・上記実施の形態では、ノズル本体12は、貫通孔12bの貫通方向長さを長くすべく球状部12aから径方向外側に突出する突出筒部12cを有するとしたが、これに限定されず、例えば、流体素子13の全てが球状部の内部に配置される場合等、突出筒部12cを有さないものとしてもよい。又、上記実施の形態では、ノズル本体12における噴射口22側に突出筒部12cを設けたが、突出筒部を導入口側のみ、又は両側に設けてもよい。
本実施の形態における車両用ウォッシャノズルの断面図。 自動車の前部側面図。 本実施の形態におけるノズル本体及び流体素子の分解斜視図。 本実施の形態におけるノズル本体及び流体素子の分解平面図。 別例におけるノズル本体及び流体素子の分解斜視図。
符号の説明
11…ノズルボディ、11c…送給路、11d…本体収容部、11e…凹球面部、12…ノズル本体、12a…球状部、12b…貫通孔、12d…第1開口部、12e…第2開口部、12f…被係合部、13…流体素子、13a…弾性係合部、13e…洗浄液流路溝、21…発振室、22…噴射口、S…洗浄液。

Claims (7)

  1. ノズルボディと、
    前記ノズルボディに対して転動可能に支持されたノズル本体と、
    前記ノズル本体に装着され内部に導入された洗浄液を発振させるための発振室の少なくとも一部を構成するとともに前記洗浄液を広角度で噴射するための噴射口の少なくとも一部を構成する流体素子と
    を備えた車両用ウォッシャノズルにおいて、
    前記ノズル本体は、前記ノズルボディに対して転動可能に支持されるべく前記ノズルボディに摺接して保持される略球形状の球状部を有するとともに、その球状部を貫通する貫通孔を有し、
    前記流体素子は、その少なくとも一部が前記球状部の内部に配置されるように前記貫通孔内に収容されて装着されたことを特徴とする車両用ウォッシャノズル。
  2. 請求項1に記載の車両用ウォッシャノズルにおいて、
    前記流体素子は、前記貫通孔の貫通方向全域に配置されたことを特徴とする車両用ウォッシャノズル。
  3. 請求項2に記載の車両用ウォッシャノズルにおいて、
    前記ノズル本体には、前記球状部から前記流体素子の前記噴射口側に向けて径方向外側に突出する突出筒部が形成されたことを特徴とする車両用ウォッシャノズル。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の車両用ウォッシャノズルにおいて、
    前記流体素子は、前記ノズル本体における前記貫通孔内に、該貫通孔における前記洗浄液を噴射する側の第1開口部側から前記洗浄液が導入される側の第2開口部側に挿入可能に形成されるとともに、前記貫通孔内に挿入された状態で、前記第2開口部側端部で前記ノズル本体の被係合部に弾性係合して自身の反挿入方向の移動を阻止する弾性係合部を有することを特徴とする車両用ウォッシャノズル。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の車両用ウォッシャノズルにおいて、
    前記流体素子は、前記貫通孔の貫通方向全域に延びるとともに同貫通方向の直交方向に凹設された洗浄液流路溝を有するものであって、
    前記流体素子が前記貫通孔内に収容された状態で前記貫通孔の内壁が前記洗浄液流路溝を閉塞することで、前記貫通孔の内壁と前記洗浄液流路溝とによって前記洗浄液を導入するための導入口、前記発振室及び前記噴射口が形成されたことを特徴とする車両用ウォッシャノズル。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の車両用ウォッシャノズルにおいて、
    前記ノズルボディは、前記球状部を摺動可能に挟持する球面凹状の凹球面部が形成され、前記ノズル本体が外部に突出しないように該ノズル本体を収容する本体収容部を有することを特徴とする車両用ウォッシャノズル。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の車両用ウォッシャノズルにおいて、
    前記ノズルボディは、前記洗浄液を送給可能な送給路を有し、該送給路は前記噴射口の向きの調整可能角度の全ての角度で前記発振室と連通して前記球状部が支持されていることを特徴とする車両用ウォッシャノズル。
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