JP2005079455A - 半導体装置の製造方法、及び露光システム - Google Patents

半導体装置の製造方法、及び露光システム Download PDF

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Abstract

【課題】圧力から予測されるデフォーカス値の精度を向上させ、パターンの寸法変動を抑制する。
【解決手段】 露光室内の複数の圧力状態で、第1及び第2のフォーカスモニタパターンの第1のフォトレジスト膜への転写、転写されたパターンの寸法差からデフォーカス値の算出を繰り返す(S101〜S107)。圧力に対するデフォーカス値の特性を求める(S108)。フォトレジスト膜が形成された第2のウェハを前記露光室内に配置し、大気圧又は該露光室内の圧力を測定し、測定された圧力に対応するデフォーカス値を特性に基づいて予測する(S110〜S111)。前記予測されたデフォーカス値から前記露光光のフォーカス位置を補正する(S112,S113)。前記フォーカス位置が補正された状態で、前記マスクに形成された第1及び第2のフォーカスモニタパターン、並びに回路パターンを第2のウェハ上のフォトレジスト膜に転写する(S114)。
【選択図】 図5−A

Description

本発明は、圧力変化によるフォーカスの変動を考慮した半導体装置の製造方法、及び露光システムに関する。
半導体装置の製造におけるフォトリソグラフィー工程では、露光装置と称される半導体製造装置が用いられている。露光装置はフォトマスクに描画された回路パターンを半導体ウェハ上に描画する装置である。この回路パターンは日々微細化が要求されており、この要求に応じて露光装置も改善されてきたが、近年の微細化要求はさらに厳しく、回路パターンの各種寸法管理も厳しくなってきた。寸法を変動させる一要因として露光装置のフォーカス誤差、すなわちデフォーカスがある。
露光装置の機構上、フォーカス位置は圧力変動により影響を受ける。そのため露光装置内でも圧力変動に応じたフォーカス位置の補正が行われている(特許文献1)。従来、圧力とフォーカス位置とが比例関係にあるとして、デフォーカス値を推定し、フォーカス補正を行っている。ところが、圧力とのフォーカス位置との詳細な関係は不明である。その結果、圧力変動に応じて細かいフォーカス補正を行うことが出来ず、デフォーカスが発生することがある。
特開平10−289865号公報
上述したように、圧力とフォーカス位置との詳細な関係が不明であり、圧力から予測するデフォーカス値の精度が低く、圧力に応じた細かいフォーカス補正を行うことが出来ないという問題があった。
本発明の目的は、圧力から予測されるデフォーカス値の精度を向上させ、デフォーカスによるパターンの寸法変動を抑制し得る半導体装置の製造方法及び露光システムを提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するために以下のように構成されている。
本発明の一例に係わる半導体装置の製造方法は、第1及び第2のフォーカスモニタパターンと回路パターンとが配置されたマスクに対し、第1及び第2のフォーカスモニタパターンをフォトレジスト膜に転写して得られる第1及び第2のフォーカスモニタ潜像パターンの寸法差又は比、或いは該潜像パターンが形成されたフォトレジスト膜を現像して得られる第1及び第2のフォーカスモニタマークの寸法差又は比に対する、露光光のデフォーカス値の第1の特性を用意する工程と、フォトレジスト膜が形成された第1のウェハを露光室内に配置し、前記マスクに形成された第1及び第2のフォーカスモニタパターンを第1のウェハ上のフォトレジスト膜に転写する工程と、前記パターンの転写により第1のウェハ上のフォトレジスト膜に形成された第1及び第2のフォーカスモニタ潜像パターンの寸法差又は比、或いは該潜像パターンが形成されたフォトレジスト膜を現像して得られる第1及び第2のフォーカスモニタマークの寸法差又は比を第1の寸法差又は比として測定する工程と、測定された第1の寸法差又は比に対応する第1のデフォーカス値を第1の特性に基づいて算出する工程と、複数の大気圧又は前記露光室内の複数の圧力状態で前記第1のデフォーカス値を算出して、大気圧又は前記露光室内の圧力の圧力値に対するデフォーカス値の第2の特性を求める工程と、フォトレジスト膜が形成された第2のウェハを前記露光室内に配置し、大気圧又は該露光室内の圧力を測定し、測定された圧力値に対応するデフォーカス値を第2の特性に基づいて予測する工程と、前記予測されたデフォーカス値から前記露光光のフォーカス位置を補正する工程と、前記フォーカス位置が補正された状態で、前記マスクに形成された第1及び第2のフォーカスモニタパターン、並びに回路パターンを第2のウェハ上のフォトレジスト膜に転写する工程とを含むことを特徴とする。
本発明の一例に係わる露光システムは、第1及び第2のフォーカスモニタパターンと回路パターンとが配置されたマスクに対し、第1及び第2のフォーカスモニタパターンをフォトレジスト膜に転写して得られる第1及び第2のフォーカスモニタ潜像パターンの寸法差又は比、或いは該潜像パターンが形成されたフォトレジスト膜を現像して得られる第1及び第2のフォーカスモニタマークの寸法差又は比に対する、露光光のデフォーカス値の第1の特性が格納される記憶部と、前記露光光の光源、投影光学系及びウェハ載置部を備えた露光室を有する露光装置と、大気圧又は前記露光室内の圧力を測定する圧力計と、ウェハ上のフォトレジスト膜に形成された第1及び第2のフォーカスモニタ潜像パターンの寸法差又は比、或いは第1及び第2のフォーカスモニタマークの寸法差又は比に対応するデフォーカス値を前記記憶部に記録された第1の特性に基づいて算出するデフォーカス値算出部と、前記圧力計で測定された圧力値と前記デフォーカス値算出部で算出されたデフォーカス値との複数対の組のデータに基づいて、前記圧力値に対するデフォーカス値の第2の特性を抽出する抽出部と、前記圧力計で測定された圧力値に対応するデフォーカス値を前記抽出部で抽出された第2の特性に基づいて予測する予測部と、前記予測部で予測されたデフォーカス値からフォーカス補正値を算出し、算出されたフォーカス補正値を前記ウエハ載置部の位置を調整する機構に指示する補正指示部とを具備してなることを特徴とする。
本発明によれば、露光する前に圧力変動によるデフォーカス値の予測値を用いてフォーカス補正を行うため、各パターン寸法の変動を低減することができる。さらに、フォーカスモニタパターンは回路パターンとともに半導体ウェハ上に転写されるため、多量のデフォーカスデータを収集しやすく、収集したフォーカス位置と圧力変動との関係を記録すれば、経時変化にも対応でき、より精度良いデフォーカス値の予測およびフォーカス補正値の算出が期待できる。その結果、品質向上、歩留まり向上を図ることができる。
本発明の実施の形態を以下に図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係わる露光システムの構成を示す図である。図1において、符号11はハードディスク等の記録装置(記憶部)、符号12はデフォーカス値算出部、符号13は抽出部、符号14は予測部、符号15は補正指示部、符号16は検査装置、符号20は露光装置、符号21はチャンバー(露光室)、符号22は照明光学系、符号23は投影レンズ、符号24はウェハ、符号25はウェハステージ、符号26はステージ駆動機構、符号27は圧力計、符号30はフォトマスク、である。ステージ駆動機構26は、ウェハステージ25の水平方向及び垂直方向の位置、並びに傾きを調整する。
フォトマスク30の構成を図2を参照して説明する。図2は、本発明の一実施形態に係わるフォトマスクの構成を示す平面図である。
図2に示すように、フォトマスク30には、半導体素子パターンをウェハに転写するためのデバイスパターン領域31がある。デバイスパターン領域31の周囲にはダイシングパターン領域32がある。ダイシングパターン領域32にはフォーカスモニタパターン領域200が形成されている。フォーカスモニタパターン領域200には2種類のフォーカスモニタパターンが形成されている。
フォーカスモニタパターンの構成を図3を用いて説明する。図3(a)はフォーカスモニタパターンの構成を示す平面図、図3(b)は図3(a)のA−A’部の断面図である。図中の201はガラス等の透明基板、202はSiO2 等の半透明膜、203はCr等の遮光膜を示す。
また、211は遮光膜203及び半透明膜202に形成された菱形パターン(第1のフォーカスモニタパターン)を、221は半透明膜202に形成された菱形パターン(第2のフォーカスモニタパターン)を示す。なお、半透明膜202は、露光光の透過率が6%であり、位相を180度ずらす作用を持っている。なお、菱形パターン221の部分では、半透明膜202を通過する露光光と開口部221を通過する露光光とに90度の位相差を付けるために、基板が堀込まれている。
菱形パターン211が形成された第1のパターン領域210及び菱形パターン221が形成された第2のパターン領域220では、各パターンが略一定のピッチで5つずつ配置されている。
半透明膜202を通過する露光光と開口部221を通過する露光光との位相をほぼ90度ずらすことによって、半透明膜部のパターン221によりウェハ上に形成された菱形マークのフォーカス点と、遮光膜部のパターン211によりウェハ上に形成された菱形マークとのフォーカス点の間にずれが生じ、デフォーカスに対して異なるパターン寸法特性を示す。そして、この二つのマークの露光・現像後のパターン寸法の差をモニタすると、デフォーカスに対して単調減少又は単調増加することを利用し、デフォーカス値に対するパターン寸法差の特性を較正曲線として求めておき、露光・現像後のウェハ上のパターン寸法の差を測定することで、フォーカスのずれ量を方向も含めてモニタすることができる。
例えばパターン211,221が転写されたフォトレジスト膜を現像して形成された菱形マークの寸法を測定する。そして、半透明膜部の菱形パターン221が転写されて形成された菱形マークの長軸方向の寸法L’と遮光膜部の菱形パターン211が転写されて形成された菱形マークの長軸方向の寸法Lとの差を求める。
図4には、露光によって得られた寸法差(L−L’)に対するデフォーカス値の特性(較正曲線,第1の特性)を示す。このグラフの横軸はデフォーカス値、縦軸は菱形マークのパターン寸法(L又はL’)、及び寸法差を表している。三つの曲線は、実線が遮光膜部の菱形マークのパターン寸法L、破線が半透明膜部の菱形マークのパターン寸法L’、そして一点鎖線が、遮光膜部の菱形パターン寸法Lから半透明膜部の菱形パターン寸法L’を差し引いた寸法差のデフォーカスに対する特性を示したものである。この寸法差の特性が、デフォーカスに対して単調増加していることから、フォーカスの位置ずれ量を、符号を含めて求めることができる。記録装置11には、図4に示したデフォーカス値に対する寸法差の特性(一点鎖線)が近似式として格納されている。
次に、図5を参照して、気圧変動を考慮したフォーカス補正を用いた半導体装置の製造方法について説明する。図5は、本発明の一実施形態に係わる半導体装置の製造方法の手順を示すフローチャートである。
表面にフォトレジスト膜が形成されたウェハ(第1のウエハ)を露光装置20のチャンバー21内に搬送した後、圧力計27を用いてチャンバー21内の圧力を測定する(ステップS101)。次いで、ウェハ上のフォトレジスト膜にフォーカスモニタパターン200を転写し、フォトレジスト膜にフォーカスモニタパターンの潜像を形成する(ステップS102)。チャンバー21からウェハを取り出し、露光後加熱処理(PEB)、現像処理を行い、2種類の楔型パターンからなるフォーカスモニタマークを形成する(ステップS103)。
次に、現像処理されたウェハ上の2種類の楔型パターンの長さL,L’を検査装置16、例えば光学式の線幅測定器によって測定する(ステップS104)。測定結果は、デフォーカス値算出部12に渡される。デフォーカス値算出部12は、測定された2種類の楔形パターン長の寸法差ΔL(L−L’)を求める(ステップS105)。デフォーカス値算出部12は、記録装置11に記録された寸法差のデフォーカス値に対する特性に基づいて、求められた寸法差ΔLに対応するデフォーカス値を求める(ステップS106)。圧力値とデフォーカス値との組み合わせを記録装置11に記録する(ステップS107)。
ステップS101〜ステップS107を複数回繰り返して行い、圧力に対するデフォーカス値の特性を求めるのに十分な数のデータを得る。十分の数のデータが得られたら、抽出部13は、測定された圧力に対する求められたデフォーカス値の特性、例えば線形関係を抽出する。抽出間隔は可変とする(ステップS108)。図6には、測定された圧力に対するデフォーカス値、及び抽出された線形関係(第2の特性)を示す。測定された情報、算出された値および抽出された特性を記録装置11に記録する(ステップS109)。
続いて、気圧−デフォーカス値特性が求められた後について説明する。表面にフォトレジスト膜が形成されたウエハ(第2のウエハ)を露光装置20のチャンバー21内に搬送した後、圧力計27を用いてチャンバー21内の圧力を測定する(ステップS110)。測定された圧力値は予測部14に送られる。予測部14は、記録装置11に記録された圧力−デフォーカス値特性に基づいて、測定された圧力に対応するデフォーカス値を予測する(ステップS111)。予測されたデフォーカス値は、補正指示部15に送られる。補正指示部15は、予測されたデフォーカス値を用いて、各パターンの寸法に影響を与えないフォーカス補正値を算出し、前記露光装置20に指示する(ステップS112)。フォーカス補正値の算出および指示間隔は可変とする。フォーカス補正値に基づいて、ステージ駆動機構26を駆動させ、ウェハ24の高さ方向の位置を調整する(ステップS113)。
次いで、ウェハ24上のフォトレジスト膜にフォーカスモニタパターン及びデバイスパターンを転写し、フォトレジスト膜にフォーカスモニタパターン及びデバイスパターンの潜像を形成する(ステップS114)。チャンバー21からウェハ24を取り出し、露光後加熱処理(PEB)、現像処理を行い、2種類の楔型パターンからなるフォーカスモニタマーク及びデバイス実パターンを形成する(ステップS115)。
次に、現像処理されたウェハ上の2種類の楔型パターンの長さL,L’を検査装置16によって測定する(ステップS116)。測定結果は、デフォーカス値算出部12に渡される。デフォーカス値算出部12は、測定された2種類の楔形パターン長の差ΔL(L−L’)を求める(ステップS117)。デフォーカス値算出部12は、記録装置11に記録された寸法差とデフォーカス値との特性に基づいて、求められた寸法差ΔLに対応するデフォーカス値を求める(ステップS118)。圧力値と補正を行わなかった場合のデフォーカス値を記録装置11に記録する(ステップS119)。補正を行わなかった場合のデフォーカス値は、予測されたデフォーカス値と楔形パターンから得られたデフォーカス値との和である。抽出部13は、以前記録されていた圧力値とデフォーカス値との組と、新たに記録された圧力値とデフォーカス値との組を用いて圧力値とデフォーカス値との特性を新たに抽出する(ステップS120)。新たに抽出されたデフォーカス値の圧力値に対応する特性を記録装置11に記録する(ステップS121)。
その後、ステップS110からの処理を繰り返し行う。ステップS111において、ステップS120で抽出された新たな圧力値に対するデフォーカス値の特性を用いて、デフォーカス値の予測が行われる。その結果、圧力値に対するデフォーカス値の特性の経時変化にも対応することができ、より精度良いデフォーカス値の予測およびフォーカス補正値の算出が期待できる。その結果、品質向上、歩留まり向上を図ることができる。
なお、上述したフォーカス補正は、ウエハ毎に行うと時間がかかるので、スループット向上の観点からはロット毎に行うことが好ましい。一方、フォーカス補正の精度を一段と高める目的でフォーカス補正を露光のショット毎に行っても良い。
上記実施形態では、フォーカスモニタマークの寸法を測定したが、フォトレジスト膜に転写されたフォーカスモニタパターンの潜像の寸法を測定しても良い。又、フォーカスモニタマーク又はフォーカスモニタパターンの潜像の寸法差とフォーカス位置との対応関係を求めるのではなく、寸法比とフォーカス位置との対応関係を求めても良い。
なお、上記実施形態では、チャンバー内の圧力を測定していた。通常、チャンバーは開放系であり、大気圧とチャンバー内の圧力はほぼ同じである。よって、大気圧を測定し、大気圧に応じてフォーカス補正を行っても良い。
なお、第1のパターン領域における遮光膜と開口部との関係は、逆にしてもよい。即ち、開口部で囲まれた菱形若しくは楔形の遮光膜で形成されたモニタパターンを有するようにしてもよい。同様に、第2のパターン領域における半透明膜と開口部との関係も逆にしてもよい。即ち、開口部で囲まれて菱形若しくは楔形の半透明膜で形成されたモニタパターンを有するようにしてもよい。そして、これらの何れの組み合わせを用いても、本実施形態と同様の効果が得られる。
本実施形態では、開口部221を通過する露光光に対しその周辺を通過する露光光に90度の位相差を持たせるために、180度の位相差を持った半透明膜202を使用し、基板の一部を堀込むようにしたが、90度の位相差を持った半透明膜を使用すれば基板の堀込みは不要となる。開口部221を通過する露光光とその周辺を通過する露光光との位相差は90度に限定されたものではなく、遮光膜部の菱形パターン211と、半透明膜部の菱形パターン221とのベストフォーカス位置変化を生じさせるものであればよい。
また、堀り込む量が変えられた第1の開口部と第2の開口部を同じ半透明膜で囲み、第1の開口部を通過する露光光に対して第1の半透明膜を通過する露光光に所定の位相差を与えると共に、第2の開口部を通過する露光光に対して第2の半透明膜を通過する露光光に前記所定の位相差とは異なる位相差を与えても良い。
また、第1の開口部と第2の開口部とを異なる半透明膜で囲み、第1の開口部を通過する露光光に対して第1の半透明膜を通過する露光光に所定の位相差を与えると共に、第2の開口部を通過する露光光に対して第2の半透明膜を通過する露光光に前記所定の位相差とは異なる位相差を与えても良い。
なお、本露光システムに検査装置16を含めなくてもよく、露光システムに含まれないSEM等でフォーカスモニタパターンの潜像又はフォーカスモニタマークの長さを測定し、測定結果をデフォーカス値算出部12に渡してデフォーカス値を求めても良い。
その他、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で、種々変形して実施することが可能である。
本発明の一実施形態に係わる露光システムの構成を示す図。 本発明の一実施形態に係わるフォトマスクの構成を示す平面図。 図3(a)はフォーカスモニタパターンの構成を示す平面図、図3(b)は図3(a)のA−A’部の断面図。 寸法L,L’、並びに寸法差(L−L’)に対するデフォーカス値の特性を示す図。 本発明の一実施形態に係わる半導体装置の製造方法の手順を示すフローチャート。 本発明の一実施形態に係わる半導体装置の製造方法の手順を示すフローチャート。 測定された圧力に対するデフォーカス値、及び抽出された線形関係を示す図。
符号の説明
11…記録装置,12…デフォーカス値算出部,13…抽出部,14…予測部,15…補正指示部,16…検査装置,20…露光装置,21…チャンバー,22…照明光学系,23,投影光学系,24…ウェハ,25…ウェハステージ,26…ステージ駆動機構,27…圧力計,30…フォトマスク

Claims (8)

  1. 第1及び第2のフォーカスモニタパターンと回路パターンとが配置されたマスクに対し、第1及び第2のフォーカスモニタパターンをフォトレジスト膜に転写して得られる第1及び第2のフォーカスモニタ潜像パターンの寸法差又は比、或いは該潜像パターンが形成されたフォトレジスト膜を現像して得られる第1及び第2のフォーカスモニタマークの寸法差又は比に対する、露光光のデフォーカス値の第1の特性を用意する工程と、
    フォトレジスト膜が形成された第1のウェハを露光室内に配置し、前記マスクに形成された第1及び第2のフォーカスモニタパターンを第1のウェハ上のフォトレジスト膜に転写する工程と、
    前記パターンの転写により第1のウェハ上のフォトレジスト膜に形成された第1及び第2のフォーカスモニタ潜像パターンの寸法差又は比、或いは該潜像パターンが形成されたフォトレジスト膜を現像して得られる第1及び第2のフォーカスモニタマークの寸法差又は比を第1の寸法差又は比として測定する工程と、
    測定された第1の寸法差又は比に対応する第1のデフォーカス値を第1の特性に基づいて算出する工程と、
    複数の大気圧又は前記露光室内の複数の圧力状態で前記第1のデフォーカス値を算出して、大気圧又は前記露光室内の圧力の圧力値に対するデフォーカス値の第2の特性を求める工程と、
    フォトレジスト膜が形成された第2のウェハを前記露光室内に配置し、大気圧又は該露光室内の圧力を測定し、測定された圧力値に対応するデフォーカス値を第2の特性に基づいて予測する工程と、
    前記予測されたデフォーカス値から前記露光光のフォーカス位置を補正する工程と、
    前記フォーカス位置が補正された状態で、前記マスクに形成された第1及び第2のフォーカスモニタパターン、並びに回路パターンを第2のウェハ上のフォトレジスト膜に転写する工程と
    を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記パターンの転写により第2のウェハ上のフォトレジスト膜に形成された第1及び第2のフォーカスモニタ潜像パターンの寸法差又は比、或いは該潜像パターンが形成されたフォトレジスト膜を現像して得られる第1及び第2のフォーカスモニタマークの寸法差又は比を第2の寸法差又は比として測定する工程と、
    測定された第2の寸法差又は比に対応する第2のデフォーカス値を第1の特性に基づいて算出する工程と、
    前記算出された第2のデフォーカス値と前記予測されたデフォーカス値との和と前記デフォーカス値の予測に用いられた大気圧又は前記露光室内の圧力の圧力値との組、及び前記でフォーカス値を予測した時の第2の特性における大気圧又は前記露光室内の圧力の圧力値とデフォーカス値との組基づいて、大気圧又は前記露光室内の圧力の圧力値に対するデフォーカス値の新たな第2の特性を求める工程と
    を更に含むことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. フォトレジスト膜が形成された第3のウェハを前記露光室内に配置し、大気圧又は該露光室内の圧力を測定し、測定された圧力値に対応するデフォーカス値を前記新たな第2の特性に基づいて予測する工程と、
    前記予測されたデフォーカス値から前記露光光のフォーカス位置を補正する工程と、
    前記フォーカス位置が補正された状態で、前記マスクに形成された第1及び第2のフォーカスモニタパターン、並びに回路パターンを第3のウェハ上のフォトレジスト膜に転写する工程と
    を更に含むことを特徴とする請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記第1のフォーカスモニタパターンは、遮光膜で囲まれた第1の開口部で形成、または第1の開口部に囲まれた遮光膜で形成され、
    前記第2のフォーカスモニタパターンは、半透明膜で囲まれた第2の開口部で形成、または第2の開口部で囲まれた半透明膜で形成され、第2の開口部を通過する露光光に対して前記半透明膜を通過する露光光に所定の位相差を与えることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記第1のフォーカスモニタパターンは、第1の開口部で囲まれた第1の半透明膜で形成、または第1の半透明膜で囲まれた第1の開口部で形成され、第1の開口部を通過する露光光に対して第1の半透明膜を通過する露光光に所定の位相差を与え、
    前記第2のフォーカスモニタパターンは、第2の開口部で囲まれた第2の半透明膜で形成、または第2の半透明膜で囲まれた第2の開口部で形成され,第2の開口部を通過する露光光に対して第2の半透明膜を通過する露光光に前記所定の位相差とは異なる位相差を与えることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 第1及び第2のフォーカスモニタパターンと回路パターンとが配置されたマスクに対し、第1及び第2のフォーカスモニタパターンをフォトレジスト膜に転写して得られる第1及び第2のフォーカスモニタ潜像パターンの寸法差又は比、或いは該潜像パターンが形成されたフォトレジスト膜を現像して得られる第1及び第2のフォーカスモニタマークの寸法差又は比に対する、露光光のデフォーカス値の第1の特性が格納される記憶部と、
    前記露光光の光源、投影光学系及びウェハ載置部を備えた露光室を有する露光装置と、
    大気圧又は前記露光室内の圧力を測定する圧力計と、
    ウェハ上のフォトレジスト膜に形成された第1及び第2のフォーカスモニタ潜像パターンの寸法差又は比、或いは第1及び第2のフォーカスモニタマークの寸法差又は比に対応するデフォーカス値を前記記憶部に記録された第1の特性に基づいて算出するデフォーカス値算出部と、
    前記圧力計で測定された圧力値と前記デフォーカス値算出部で算出されたデフォーカス値との複数対の組のデータに基づいて、前記圧力値に対するデフォーカス値の第2の特性を抽出する抽出部と、
    前記圧力計で測定された圧力値に対応するデフォーカス値を前記抽出部で抽出された第2の特性に基づいて予測する予測部と、
    前記予測部で予測されたデフォーカス値からフォーカス補正値を算出し、算出されたフォーカス補正値を前記ウエハ載置部の位置を調整する機構に指示する補正指示部とを具備してなることを特徴とする露光システム。
  7. 前記抽出部は、前記予測部が予測したデフォーカス値と前記フォーカス補正値に基づいて前記ウエハ載置部の位置が調整された後に前記デフォーカス値算出部が算出したデフォーカス値との和と前記圧力計で測定された圧力値とのの一対以上の組のデータ、及び前記第2の特性の抽出時に用いられた圧力値とデフォーカス値との複数対の組のデータに基づいて、前記圧力値に対するデフォーカス値の第2の特性を新たに抽出する機能を具備することを特徴とする請求項6に記載の露光システム。
  8. 前記第1及び第2のフォーカスモニタ潜像パターンの寸法、或いは前記第1及び第2のフォーカスモニタマークの寸法を測定する検査装置を更に具備してなることを特徴とする請求項6に記載の露光システム。
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