JP2005078586A - 車両管理情報提供システム及び方法並びに車両管理情報提供用プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】 ユーザに適切な車両管理情報を提供すること。
【解決手段】 ユーザ車両及び他の車両における特定部位の交換時期データを記憶すると共に、この交換時期データ中の全車両における特定部位の平均交換期間を算出する全車両平均算出機能と、交換時期データのうちユーザ車両と同一車種における特定部位の平均交換期間を算出する特定車種平均算出機能と、算出された全車両における平均交換期間と特定車種における平均交換期間とを比較して特定部位のユーザ車両車種に起因する車種別交換時期補正値を算出する特定車種補正値算出機能と、この算出された車種別交換時期補正値に基づいてユーザ車両の特定部位の次回交換時期を算出して当該次回交換時期情報をユーザに提供する交換時期情報提供機能と、を備えた。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両管理情報提供システムにかかり、特に、部品が搭載される車種や車両のユーザの運転特性に応じて、部品交換情報を予測してユーザに提供するシステムに関する。
従来より、車両の特定部位あるいは部品の交換時期を算出する機能を有する車両管理システムが考えられており、このシステムを用いて、部品等の耐久期限もしくは耐久走行距離を管理し、ユーザに部品等の交換時期や交換走行距離の情報を通知していた。例えば、「タイヤは24ヶ月もしくは25000Km走行した場合に次回の交換時期となる」とあらかじめ取り決めておいて、ユーザ毎にその時期を管理し、当該時期がくる前にユーザに通知する、といった手法を採っている。また、点検に訪れたユーザ車両の状態を記録し、その状態を加味して次回交換時期の通知時期を調整する方法もある。このような従来システムの具体例を、以下に示す特許文献1乃至2を参照して説明する。
まず、特許文献1では、自動車のサービスステーションにて使用されるシステムであって、ユーザ車両の所定の部位・部品を交換したときに記録した走行距離と、当該ユーザ車両の現在の走行距離との差分を取り、かかる差分データを、あらかじめ定められた交換目安走行距離と比較して次回の交換時期を算出するというシステムである。また、同様に、所定の部品を交換した日時と現在の日時との差分を取り、あらかじめ定められた交換目安期間と比較して次回の交換時期を算出する技術も開示されている。これにより、サービスステーションではユーザが訪れた際に当該ユーザに次回の交換時期を通知するため、当該ユーザは容易に次回の部品交換時期を把握することができる。
また、特許文献2では、ネットワークに接続された自宅の端末から利用できるシステムであって、まず、ユーザが自車両に関する情報、例えば、車検有効期限、前回車両点検日、前回備品交換日、月間走行距離などを自端末に入力し、当該データをネットワークを介してシステムの中心となるコンピュータに送信する。そして、このコンピュータには、あらかじめ車両部品製造業者などが提供する、車両部品毎の寿命に至るまでの全走行距離データが記憶されている。このコンピュータは、ユーザから受信したデータと、記憶している全走行距離データとから、部品の交換時期を算出して、その旨と部品販売業者の紹介に関する情報を提供する。これにより、ユーザは車両の適切な管理を行うことが可能となる。
特開2002−140447号公報 特開2002−288366号公報
しかしながら、上述した従来技術における車両管理システムでは、各ユーザ車両の「部位」・「部品」(以下、まとめて「部品」という)を画一のものとして捉えていることから、以下のような問題が生じる。すなわち、いかなる車種の「部品」あるいはいかなるユーザが乗車する車両の「部品」であっても、その交換時を、固定された使用期間、使用走行距離に基づいて判断しているため、個々の部品毎に異なる使用による摩耗等の状態を考慮せずに交換が行われている。従って、寿命が来ていない交換の必要がない部品を交換してしまうという事態が生じかねず、無駄なコストがかかるという問題が生じうる。また、逆に、寿命が過ぎている交換が必要な部品をそのまま交換せずに使用し続けてしまうという事態が生じ、車両の走行に影響を与えてしまう、という問題も生じる。
例えば、耐久性の高い車種、比較的耐久性の高くない車種、両車種に搭載されている同一の「部品」であっても、同様の期限・走行距離で次回の交換時期に関する情報を提供してしまうことにより、一方の車種の部品が寿命に全く満たない状態で交換されるか、あるいは、他方の車種の部品が寿命を過ぎるまで使用されるか、という不都合が生じる。また、よくブレーキを踏むというようなユーザの車両に搭載された「部品」であっても、各ユーザの運転特性を加味せずに、固定値である耐久期間や耐久走行距離を参照して次回の交換時期情報を提供するため、上記同様の問題が生じる。
そこで、本発明では、「部品」が搭載された車種の特性や、その車両のユーザの運転特性を考慮して部品交換時期を算出し、当該交換時期の高精度化を図り、ユーザに適切な部品管理情報を提供することをその目的とする。
本発明は、上記目的を達成すべく、以下のような構成を採っている。
まず、本発明は、コンピュータにてユーザ車両の特定部位の次回交換時期を予測して当該交換時期情報をユーザに提供する車両管理情報提供システムであって、コンピュータが、ユーザ車両及び他の車両における特定部位の交換時期データを記憶すると共に、この交換時期データ中の全車両における特定部位の平均交換期間を算出する全車両平均算出機能と、交換時期データのうちユーザ車両と同一車種における特定部位の平均交換期間を算出する特定車種平均算出機能と、算出された全車両における平均交換期間と特定車種における平均交換期間とを比較して特定部位のユーザ車両車種に起因する車種別交換時期補正値を算出する特定車種補正値算出機能と、この算出された車種別交換時期補正値に基づいてユーザ車両の特定部位の次回交換時期を算出して当該次回交換時期情報をユーザに提供する交換時期情報提供機能と、を備えた、という構成を採っている。
また、コンピュータが、この交換時期データのうちユーザ車両と同一車種における特定部位の平均交換期間を算出する特定車種平均算出機能と、交換時期データのうちユーザが所有する車両における特定部位の平均交換期間を算出するユーザ平均算出機能と、算出された特定車種における平均交換期間とユーザにおける平均交換期間とを比較して特定部位のユーザに起因するユーザ別交換時期補正値を算出する特定ユーザ補正値算出機能と、この算出されたユーザ別交換時期補正値に基づいてユーザ車両の特定部位の次回交換時期を算出して当該次回交換時期情報をユーザに提供する交換時期情報提供機能と、を備えた、という構成でもある。
さらには、コンピュータが、この交換時期データ中の全車両における特定部位の平均交換期間を算出する全車両平均算出機能と、交換時期データのうちユーザ車両と同一車種における特定部位の平均交換期間を算出する特定車種平均算出機能と、交換時期データのうちユーザが所有する車両における特定部位の平均交換期間を算出するユーザ平均算出機能と、算出された全車両における平均交換期間と特定車種における平均交換期間とを比較して特定部位のユーザ車両車種に起因する車種別交換時期補正値を算出する特定車種補正値算出機能と、算出された特定車種における平均交換期間とユーザにおける平均交換期間とを比較して特定部位のユーザに起因するユーザ別交換時期補正値を算出する特定ユーザ補正値算出機能と、これら算出された車種別交換時期補正値及びユーザ別交換時期補正値に基づいてユーザ車両の特定部位の次回交換時期を算出して当該次回交換時期情報をユーザに提供する交換時期情報提供機能と、を備えた、という構成でもある。
そして、上記構成に加え、コンピュータが記憶する交換時期データは、ユーザが過去に所有していた車両の交換時期データを含むと共に、コンピュータが有する各機能は、過去車両の交換時期データに対して処理を行い当該過去車両における特定部位のユーザに起因するユーザ別交換時期補正値を算出する機能を有し、特定ユーザ補正値算出機能は、算出されたユーザが現在及び過去に所有している車両におけるそれぞれのユーザ別交換時期補正値に基づいて新たな補正値を算出する機能を有する、という構成をも採っている。
また、特定部位の各平均交換期間を算出する機能は、交換期間データのうち他の値から最も離れている値を削除して各平均交換期間を算出する機能を有する、という構成を採っている。
さらには、次回交換時期の算出対象である特定部位は、当該特定部位にて用いられる部品であってもよい。
また、本発明は、コンピュータにてユーザ車両の特定部位の次回交換走行距離を予測して当該交換走行距離情報をユーザに提供する車両管理情報提供システムであって、コンピュータが、ユーザ車両及び他の車両における特定部位の交換走行距離データを記憶すると共に、この交換走行距離データ中の全車両における特定部位の平均交換走行距離を算出する全車両平均算出機能と、交換走行距離データのうちユーザ車両と同一車種における特定部位の平均交換走行距離を算出する特定車種平均算出機能と、算出された全車両における平均交換走行距離と特定車種における平均交換走行距離とを比較して特定部位のユーザ車両車種に起因する車種別交換走行距離補正値を算出する特定車種補正値算出機能と、この算出された車種別交換走行距離補正値に基づいてユーザ車両の特定部位の次回交換走行距離を算出して当該次回交換走行距離情報をユーザに提供する交換走行距離情報提供機能と、を備えた、という構成でもある。
そして、コンピュータが、交換走行距離データのうちユーザ車両と同一車種における特定部位の平均交換走行距離を算出する特定車種平均算出機能と、交換走行距離データのうちユーザが所有する車両における特定部位の平均交換走行距離を算出するユーザ平均算出機能と、算出された特定車種における平均交換走行距離とユーザにおける平均交換走行距離とを比較して特定部位のユーザに起因するユーザ別交換走行距離補正値を算出する特定ユーザ補正値算出機能と、この算出されたユーザ別交換走行距離補正値に基づいてユーザ車両の特定部位の次回交換走行距離を算出して当該次回交換走行距離情報をユーザに提供する交換走行距離情報提供機能と、を備えた、という構成でもある。
また、コンピュータが、交換走行距離データ中の全車両における特定部位の平均交換走行距離を算出する全車両平均算出機能と、交換走行距離データのうちユーザ車両と同一車種における特定部位の平均交換走行距離を算出する特定車種平均算出機能と、交換走行距離データのうちユーザが所有する車両における特定部位の平均交換走行距離を算出するユーザ平均算出機能と、算出された全車両における平均交換走行距離と特定車種における平均交換走行距離とを比較して特定部位のユーザ車両車種に起因する車種別交換走行距離補正値を算出する特定車種補正値算出機能と、算出された特定車種における平均交換走行距離とユーザにおける平均交換走行距離とを比較して特定部位のユーザに起因するユーザ別交換走行距離補正値を算出する特定ユーザ補正値算出機能と、これら算出された車種別交換走行距離補正値及びユーザ別交換走行距離補正値に基づいてユーザ車両の特定部位の次回交換走行距離を算出して当該次回交換走行距離情報をユーザに提供する交換走行距離情報提供機能と、を備えた、という構成でもある。
そして、上記構成に加えて、コンピュータが記憶する交換走行距離データは、ユーザが過去に所有していた車両の交換走行距離データを含むと共に、コンピュータが有する各機能は、過去車両の交換走行距離データに対して処理を行い当該過去車両における特定部位のユーザに起因するユーザ別交換走行距離補正値を算出する機能を有し、特定ユーザ補正値算出機能は、算出されたユーザが現在及び過去に所有している車両におけるそれぞれのユーザ別交換走行距離補正値に基づいて新たな補正値を算出する機能を有する、という構成としてもよい。
また、特定部位の各平均交換走行距離を算出する機能は、交換走行距離データのうち他の値から最も離れている値を削除して各平均交換走行距離を算出する機能を有する、という構成にしてもよい。
さらに、次回交換走行距離の算出対象である特定部位は、当該特定部位にて用いられる部品であってもよい。
また、本発明では、コンピュータにてユーザ車両の特定部位の次回交換時期を予測して当該交換時期情報をユーザに提供する車両管理情報提供方法であって、コンピュータが記憶しているユーザ車両及び他の車両における特定部位の交換時期データ中の全車両における特定部位の平均交換期間を算出する全車両平均算出工程と、この全車両平均算出工程に前後して交換時期データのうちユーザ車両と同一車種における特定部位の平均交換期間を算出する特定車種平均算出工程と、この特定車種平均算出工程及び全車両平均算出工程に前後して交換時期データのうちユーザが所有する車両における特定部位の平均交換期間を算出するユーザ平均算出工程と、を備えると共に、全車両における平均交換期間と特定車種における平均交換期間とを比較して特定部位のユーザ車両車種に起因する車種別交換時期補正値を算出する特定車種補正値算出工程と、この特定車種補正値算出工程に前後して特定車種における平均交換期間とユーザにおける平均交換期間とを比較して特定部位のユーザに起因するユーザ別交換時期補正値を算出する特定ユーザ補正値算出工程と、これら算出された車種別交換時期補正値及びユーザ別交換時期補正値に基づいてユーザ車両の特定部位の次回交換時期を算出して当該次回交換時期情報をユーザに提供する交換時期情報提供工程と、を備えた車両管理情報提供方法をも提供している。
また、同様に、コンピュータにてユーザ車両の特定部位の次回交換走行距離を予測して当該交換走行距離情報をユーザに提供する車両管理情報提供方法であって、コンピュータが記憶しているユーザ車両及び他の車両における特定部位の交換走行距離データ中の全車両における特定部位の平均交換走行距離を算出する全車両平均算出工程と、この全車両平均算出工程に前後して交換走行距離データのうちユーザ車両と同一車種における特定部位の平均交換走行距離を算出する特定車種平均算出工程と、この特定車種平均算出工程及び全車両平均算出工程に前後して交換走行距離データのうちユーザが所有する車両における特定部位の平均交換走行距離を算出するユーザ平均算出工程と、を備えると共に、各工程にて算出された全車両における平均交換走行距離と特定車種における平均交換走行距離とを比較して特定部位のユーザ車両車種に起因する車種別交換走行距離補正値を算出する特定車種補正値算出工程と、この特定車種補正値算出工程に前後して特定車種における平均交換走行距離とユーザにおける平均交換走行距離とを比較して特定部位のユーザに起因するユーザ別交換走行距離補正値を算出する特定ユーザ補正値算出工程と、これら算出された車種別交換走行距離補正値及びユーザ別交換走行距離補正値に基づいてユーザ車両の特定部位の次回交換走行距離を算出して当該次回交換走行距離情報をユーザに提供する交換走行距離情報提供工程と、を備えた車両管理情報提供方法をも提供している。
さらに、本発明では、ユーザ車両及び他の車両における特定部位の交換時期データを記憶したコンピュータに、交換時期データ中の全車両における特定部位の平均交換期間を算出する全車両平均算出機能と、交換時期データのうちユーザ車両と同一車種における特定部位の平均交換期間を算出する特定車種平均算出機能と、交換時期データのうちユーザが所有する車両における特定部位の平均交換期間を算出するユーザ平均算出機能と、算出された全車両における平均交換期間と特定車種における平均交換期間とを比較して特定部位のユーザ車両車種に起因する車種別交換時期補正値を算出する特定車種補正値算出機能と、算出された特定車種における平均交換期間とユーザにおける平均交換期間とを比較して特定部位のユーザに起因するユーザ別交換時期補正値を算出する特定ユーザ補正値算出機能と、これら算出された車種別交換時期補正値及びユーザ別交換時期補正値に基づいてユーザ車両の特定部位の次回交換時期を算出して当該次回交換時期情報をユーザに提供する交換時期情報提供機能と、を実現するための車両管理情報提供用プログラムをも提供している。
また、同様に、ユーザ車両及び他の車両における特定部位の交換走行距離データを記憶したコンピュータに、交換走行距離データ中の全車両における特定部位の平均交換走行距離を算出する全車両平均算出機能と、交換走行距離データのうちユーザ車両と同一車種における特定部位の平均交換走行距離を算出する特定車種平均算出機能と、交換走行距離データのうちユーザが所有する車両における特定部位の平均交換走行距離を算出するユーザ平均算出機能と、算出された全車両における平均交換走行距離と特定車種における平均交換走行距離とを比較して特定部位のユーザ車両車種に起因する車種別交換走行距離補正値を算出する特定車種補正値算出機能と、算出された特定車両における平均交換走行距離とユーザにおける平均交換走行距離とを比較して特定部位のユーザに起因するユーザ別交換走行距離補正値を算出する特定ユーザ補正値算出機能と、これら算出された車種別交換走行距離補正値及びユーザ別交換走行距離補正値に基づいてユーザ車両の特定部位の次回交換走行距離を算出して当該次回交換走行距離情報をユーザに提供する交換走行距離情報提供機能と、を実現するための車両管理情報提供用プログラムをも提供している。
上記構成にすることにより、まず、特定部位あるいは特定部品の全車両における平均交換期間あるいは平均交換走行距離と、同様に特定部位あるいは特定部品の特定車種における平均交換期間あるいは平均交換走行距離と、が算出される。そして、これらを比較することにより、特定車種における特定部位等の交換期間あるいは交換走行距離の特性に基づいて、次回の交換期間あるいは交換走行距離を算出する際の補正値が算出される。
また、特定ユーザが所有する車両における特定部位あるいは特定部品の平均交換期間あるいは平均交換走行距離が算出され、これと、上述したように算出された特定車種における平均交換期間あるいは平均交換走行距離とを比較することにより、ユーザの運転特性に基づいて、交換期間あるいは交換走行距離を算出する際の補正値が算出される。
そして、上記各補正値のいずれか一方、あるいは、両方に基づいて次回の交換時期あるいは交換走行距離が算出されて、かかる情報がユーザに提供される。このように、ユーザが所有する車種特性や、当該ユーザの運転特性等が考慮されて交換部位あるいは部品の次回交換時期あるいは交換走行距離が算出されるため、より高精度な情報を提供できる。その結果、適切な時期での交換を実現することができ、交換部品等の無駄や、交換時期等の途過により車両の走行状態に影響を与える、といった問題を有効に抑制することができる。
また、過去のユーザ車両における当該ユーザの運転特性を考慮することにより、さらに高精度な次回交換時期・走行距離の情報を提供することができる。そして、交換時期などの各平均を算出する際に、他の値とは大きく外れた値を取り除くことにより、ユーザの嗜好などによって正常な交換時期がずれてしまうことを抑制し、さらにより高精度な交換時期等の情報を提供することができる。
以下、本発明の概要を、図1を参照して説明する。図1は、本発明にて用いられるデータを模式的に表したものであって、本発明の特徴を説明するための図である。
本発明は、車両を有するユーザが利用するコンピュータにて構成されたシステムであって、自己車両の特定部位の次回交換時期を予測して、当該交換時期情報をユーザに提供する車両管理情報提供システムである。
そして、コンピュータには、ユーザ車両及び他の車両における特定部位の交換時期データD(D1,D2,D3,・・・)が記憶されている。これら各データD1等は、以前の交換時期に関する情報が記憶されているが、その車両の持ち主であるユーザや、車種、交換対象である部位などの情報が記憶されていて、これらをキーとして識別可能である。
また、本発明におけるコンピュータは、上記記憶している交換時期データDから、特定部位の次回の交換時期を算出する際に用いる補正値であって、ユーザ車両の車種に起因する車種別交換時期補正値DR1と、ユーザの運転特性に起因するユーザ別交換時期補正値DR2と、を算出する機能を有している。以下、これらの算出方法を、簡単に説明する。
まず、車種別交換時期補正値DR1は、全車種特定部位(車種1及び車種2,部位1)の平均耐久期間DAを算出すると共に、特定車種特定部位(車種1,部位1)の平均耐久期間DBを算出し、これらの差分を算出する。そして、その差分値から、後述するあらかじめ用意された「耐久期間→ランク対応表」を用いて、特定車種特定部位ごとにランク付けを行う。さらにそのランクによって、特定車種特定部位ごとに、後述するあらかじめ用意された「ランク→車種依存補正値」を用いて、車種別交換時期補正値DR1を算出する。
続いて、ユーザ別交換時期補正値DR2について説明する。まず、特定顧客車両特定部位(車両5,車種1,部位1)について、平均耐久期間DCを算出する。なお、図1においては、特定顧客(ユーザ)のデータが1つしかないので、その値が平均となるが、同一ユーザが有する車両が2台以上ある場合には、それらの特定部位の平均耐久期間を算出する。その平均耐久期間DCと、上記車種別交換時期補正値DR1を求める過程で算出した特定車種特定部位の平均耐久期間DBとの差分を算出し、当該差分を用いて車種平均に対する個々の特定車両特定部位のランクを算出する。そして、「ランク→顧客依存補正値」の対応表を用いて、ユーザ別交換時期補正値DR2を算出する。
また、あらかじめコンピュータに記憶された、さらに同一の顧客(ユーザ)の保有している、もしくは保有していた車両が過去も含めて2台以上存在する可能性があるので、別車両のユーザ別交換時期補正値も算出する。そして、同一ユーザの各車両の補正値を平均することによって顧客ごとに部位別の補正値を算出する。これによって顧客個々の運転特性が定量化される。従って、例えば、「ある顧客はブレーキを柔らかく操作するが、ワイパーは酷使する。」といったような、顧客の運転特性が反映された補正値を算出することができる。
なお、本発明は、特定部位あるいは部品の次回交換時期を算出して、ユーザに通知するものであるが、これに限定されない。あらかじめ特定部位等の交換した時の走行距離を記憶しておき、かかるデータから特定部位等の次回の交換走行距離を算出してユーザに通知してもよい。
これにより、上述したように算出した車種別交換時期補正値、ユーザ別交換時期補正値を加味することによって、より精度の高い次回交換時期を算出することができ、ユーザに適切な交換時期情報を提供することができる。以下、各実施例において、具体的なシステム構成について説明する。
本発明の第1の実施例を、図2乃至図9を参照して説明する。図2は、本システムの構成を示すブロック図である。図3は、システム内に記憶されているデータの構成を示す図である。図4は、本システムの動作の概略を示すフローチャートである。図5乃至図7は、システム内に記憶されているデータの具体例を示す図である。図8乃至図9は、システムの動作の一部を示すフローチャートである。
(構成)
まず、本発明を実現する車両管理情報提供システムの構成を、図2を参照して説明する。本実施例におけるシステムは、ユーザ端末1にネットワークNを介して接続されたコンピュータ群10にて構成されている。そして、ユーザ端末1を含む全体的なシステムとしては、一般的な三層構造のWEBシステムと、データウェアハウスと、データマートサーバとにより構築されている。
ここで、三層構造のWEBシステムとは、WEBブラウザ、WEBサーバ、データベースによって構築されたシステムであって、ユーザ端末1、アプリケーションサーバ11、データセンタサーバ12にて実現される。そして、アプリケーションサーバ11は、ユーザ端末1に対してデータの送受信を行うと共に、車両管理情報の提供を行う。また、データセンタサーバ12は、アプリケーションサーバ11に接続されており、ユーザの車両管理に関するデータが蓄積されている。また、このデータセンタサーバ12には、データウェアハウス13及びデータマートサーバ14が接続されている。そして、データウェアハウス13には、データセンタサーバ12に蓄積されているデータが送信され、これをデータマートサーバ14が抽出して加工する。
以下、上記システムにおけるデータの流れの概略を説明する。まず、ユーザは、ユーザ端末1を操作することによってアプリケーションサーバ11にアクセスを行い、ユーザ車両チェックデータを送信する(矢印A1)。すると、アプリケーションサーバ11からデータセンタサーバ12にアクセスを行い、ユーザ車両チェックデータを送信する(矢印A2)。そして、データセンタサーバ12に業務上蓄積された情報はバッチ処理を通じて、データウェアハウス13にデータ送信される(矢印A3)。その後、データマートサーバによってデータが抽出・加工され(矢印A4)、加工されたデータを、各種マスタとしてデータセンタサーバ12に反映する(矢印A5)。そして、アプリケーションサーバ11は、データセンタサーバ12より各種ランクデータを取得し(矢印A6)、特定車種の各部位について次回の交換時期を算出し、ユーザ端末1に送信する(矢印A7)。
以上、本実施例における全体構成を説明したが、三層WEBシステムやデータウェアハウス13、データマートサーバ14等のインフラ構成は、当業者にとってよく知られているため、その詳細な説明は省略する。
次に、上述したコンピュータ群10(11〜14)が記憶装置に記憶しているデータや、CPUが有する機能について説明する。なお、機能については、いかなるコンピュータ11〜14が有していてもよい。例えば、コンピュータ群10は、一台のコンピュータにて構成されていても良い。
まず、図3を参照して、データセンタサーバ13に構築されているデータベースのテーブル構成を説明する。本システムに必要なテーブルは次の5つである。「顧客車両マスタ
」、「顧客マスタ」、「顧客ランクマスタ」、「部位別マスタ」、「顧客車両チェックデータ」である。
「顧客車両マスタ」は、主キーを「車両コード」とし、「車種コード」、「顧客コード」、「顧客車両別耐久期間ランク」、「顧客車両別耐久走行距離ランク」、を属性として持つ。「顧客マスタ」は、主キーを「顧客コード」とし、「名前」、「住所」を属性として持つ。「顧客ランクマスタ」は、「部位コード」、「顧客コード」を主キーとし、「部位別顧客ランク」を属性として持つ。「部位別マスタ」は、「部位コード」、「車種コード」を主キーとし、「部位名」、「部位別耐久期間ランク」、「部位別耐久走行距離ランク」を属性に持つ。また、「顧客車両チェックデータ」は、「部位コード」、「車両コード」を主キーとし、「最終交換日」、「最終交換時走行距離」、「最終点検日」、「最終点検時走行距離」、「最終点検時状態区分」を属性として保持する。このテーブルのデータは、特定車両の特定部位に対して1レコード存在し、車両部位の整備状態を表す。なお、これらのデータを交換時期データと呼ぶ。また、上記において「顧客」なる用語は、「ユーザ」と同義である。
そして、コンピュータ群10のうち、特に、データマートサーバ14は、主に上記交換時期データを処理する機能として、交換時期データ中の全車両における特定部位の平均交換期間を算出する全車両平均算出機能と、交換時期データのうちユーザ車両と同一車種における特定部位の平均交換期間を算出する特定車種平均算出機能と、交換時期データのうちユーザが所有する車両における特定部位の平均交換期間を算出するユーザ平均算出機能と、算出された全車両における平均交換期間と特定車種における平均交換期間とを比較して特定部位のユーザ車両車種に起因する車種別交換時期補正値を算出する特定車種補正値算出機能と、算出された特定車種における平均交換期間とユーザにおける平均交換期間とを比較して特定部位のユーザに起因するユーザ別交換時期補正値を算出する特定ユーザ補正値算出機能と、を備えている。そして、特定部位の各平均交換期間を算出する機能は、交換期間データのうち他の値から最も離れている値を削除して各平均交換期間を算出するよう作動する。
また、アプリケーションサーバ11は、上記算出された車種別交換時期補正値及びユーザ別交換時期補正値に基づいてユーザ車両の特定部位の次回交換時期を算出して当該次回交換時期情報をユーザに提供する交換時期情報提供機能を備えている。これにより、ネットワークNを介してアクセスしてきたユーザ端末1に、高精度な次回の交換時期情報を提供することができる。
なお、上記各機能の詳細、及び、各コンピュータ11〜14がさらに有する機能については、後の動作説明時に詳述する。
ここで、上記機能は、コンピュータ群10中のいかなるコンピュータ11〜14が有していてもよい。すなわち、コンピュータ群10が一体となって、以下に示す動作を実現できればよい。そして、上記機能は、各コンピュータに当該機能用プログラムが組み込まれることによって実現される。
(動作)
次に、上述した本システムの具体的な動作について、図4乃至図9を参照して説明する。図4は、システムの動作の概要を示したフローチャートであり、この図を参照して、システムの全体的な動作について説明する。
まず、ユーザ端末1を介してユーザからアプリケーションサーバ11にアクセスがあると(ステップS1)、ユーザ端末1から送信された情報に基づいてユーザの識別を行う。このとき、ユーザが新規顧客であったり、あるいは、当該ユーザが新規車両についてアクセスしてきた場合には(ステップS2にて肯定判断)、データセンタサーバ13に対して新規登録を行い、顧客コード・車両コードを採番する(ステップS3,S4)。一方、既存顧客または既存車両であればデータセンタサーバ12内の検索を行い、顧客コード・車両コードを取得する(ステップS5,S6)。
続いて、ユーザ車両の特定部位の最終交換時期情報、及び、最終点検時期情報を取得すし(ステップS7,S8)、最終交換時期と最終点検時期とを比較する(ステップS9)。そして、最終交換時期の方が新しい場合(あるいは等しい)には(ステップS9にて肯定判断)、次回交換時期算出処理Aを行う(ステップS10)。ここで、次回交換時期算出処理Aとは、以下の式により次回交換時期を算出する処理をいう。
次回交換時期=最終交換時期+部位耐久期間+車種別交換時期補正値+ユーザ別交換時期補正値、の式により算出する。すなわち、従来であれば、前回の交換時期に交換対象部位のあらかじめ定められた耐久期間を加算して次回の交換時期を算出するが、本願では、さらに、車種別交換時期補正値とユーザ別交換時期補正値とを加算して、より高精度な交換時期を算出する。その後、算出した交換時期情報を、ユーザ端末1に送信する。
ここで、次回交換時期の算出式は、上記の式に限定されるものではない。上記各補正値は、いずれか一方のみが加算される式であってもよい。また、基本となる交換時期は、最終交換時期に部位耐久期間を加算して算出しているが、この部位耐久期間は、例えば、あらかじめ交換部位を専門的に扱うメーカによって算出された期間や、全車両における平均の交換期間などであってもよい。
そして、上記ステップS9の処理で、最終点検時期の方が新しい場合には、以下の式に示す次回交換時期算出処理Bにて次回交換時期を算出する(ステップS11)。
次回交換時期=最終交換時期+部位耐久期間+最終点検時期調整値+車種別交換時期補正値+ユーザ別交換時期補正値、の式である。このように、ステップS11では、ステップS10に対して、新たに最終点検時期調整値が加えられているが、これは、部位を交換してから点検を行っているからである。なお、最終点検時期補正値とは、車両整備時に車両の状態に応じて設定された補正値であって、「最終点検時状態区分」としてデータセンタサーバ12に登録されたデータである。このデータをもとに、次回交換時期を補正する。
いずれにしても、本システムでは、車種及び顧客の特性が、「車種別交換時期補正値」、「ユーザ別交換時期補正値」として次回の交換時期に反映されている点が特徴である。そして、上記各補正値は、データセンタサーバ12に登録されているデータであるが、かかるデータはデータセンタサーバ12に登録されている過去の交換時期データをもとに、データマートサーバ14にて算出されるものであり、その算出方法の一例を以下に説明する。なお、これらの補正値は、ユーザ端末1から次回交換時期の照会のためのアクセスがあった時に算出されてもよく、あるいは、登録されている車両の交換時期データが更新された際に随時行われてもよい。
まず、車種別交換時期補正値の算出方法について説明する。あらかじめデータセンタサーバ12に、図5に示すような顧客、車両、車種、交換対象である部位を識別するデータと、その交換日が登録されているとする。また、図7に示すように、あらかじめ設定された「耐久期間→ランク」(図7(a))、「ランク→車種依存補正値」(図7(b))、「ランク→顧客依存補正値」(図7(c))の各種対応表の例が、登録されているとする。
そして、ここでは、図5のデータにおいて、車種コード100の車種における特定部位1の次回交換時期補正値を算出する場合とする。このとき、はじめに全車種における特定部位の平均耐久期間を算出する(全車両平均算出工程)。この算出手順を示すフローチャートを、図8(a)に示す。
まずは、全車種の中から特定部位の交換日を取得する。このとき、同一車種の同一特定部位において交換日が異なるものを総て取得する(ステップSA1)。図5の場合は、交換日が同一のものがないので、特定部位1についてのデータである項番1,2,3,5,6,7,8,9,11,12,13,14,15,16が相当する。
続いて、取得したデータのそれぞれの交換日の差分を算出する(ステップSA2)。具体的には、同一車両の同一交換部位における連続する交換日の差分を取り、当該部位の耐久期間を算出する。本例の場合は次のようになる。
S1=項番2−項番1=2003.8.1−2003.1.1=210日、
S2=項番3−項番2=60日
S3=項番5−項番3=270日
S4=項番7−項番6=300日
S5=項番9−項番8=240日
S6=項番12−項番11=150日
S7=項番13−項番12=150日
S8=項番15−項番14=210日
S9=項番16−項番15=180日
そして、算出した差分のうち、値が大きく外れたものを除く(ステップSA3)。例えば、各値と、他の総ての値の平均とを比較し、最も大きく離れている値を除く。本例においては、S2が最も外れているので、かかる値を取り除く。これは、顧客の嗜好で部位を本来の耐久時期よりも早く交換するなどの例外的な交換期間を除くことによって、後に算出する次回交換時期の精度を向上させるためである。なお、このとき、除外する値は、補正値の算出対象としている車種(車種コード100)の中から選択するとよい。
その後、全車種特定部位の平均耐久期間を算出する。この場合は次のように、上記算出したS1〜S9の平均となる。
平均耐久期間=(210+270+300+240+150+150+210+180)/8=約213日
この213日が、特定部位(部位コード:1)の全車種特定部位平均耐久期間である。
次に、特定車種特定部位の平均耐久期間を算出する(特定車種平均算出工程)。大まかな流れは上述した方法と同様であるが、図6(b)にその流れを示す。すなわち、「全車種」を「特定車種」に置き換えただけである。例として車種コードが100の平均交換期間を算出する。
まず、項番1,2,3,5,6,7が選択される(ステップSB1)。そして、これらの差分(耐久期間)を求める(ステップSB2)。本例の場合は次のようである。
S1=項番2−項番1=210日
S2=項番3−項番2=60日
S3=項番5−項番3=270日
S4=項番7−項番6=300日
続いて、S2の値が他と大きく外れているため除外する(ステップSB3)。そして、残りのS1,S3,S4の平均である特定車種特定部位の平均耐久期間を算出する(ステップSB4)。
平均耐久期間=(210+270+300)/3=約260日
この260日が、特定車種(車種コード:100)特定部位(部位コード:1)の特定車種特定部位平均耐久期間である。
ここで、上記全車種特定部位の平均耐久期間と特定車種特定部位の平均耐久期間の算出順序は、上記順序に限定されず、いずれが先に算出されてもよい。
そして、以上で求めた全車種特定部位の平均耐久期間と、特定車種特定部位の平均耐久期間との差分DT1を算出すると、
DT1=特定車種平均耐久期間−全車種平均耐久期間=213−260=−47日、となる。これを、図7(a)に示すあらかじめ設定した「耐久期間→ランク」対応表に当てはめ、特定車種の部位別ランクを定める。すなわち、「車種コード:100、部位コード:1」のランクは「Eランク」となる。そして、さらに、図7(b)に示すあらかじめ設定した「ランク→車両依存変数」対応表に当てはめ、車種別交換時期補正値を算出することができる(特定車種補正値算出工程)。この場合には、−20日となる。
ここで、上記説明したランクデータ及び補正値は、上述したデータマートサーバ14で算出され、その後、データセンタサーバ12内のデータベース(図3参照)に記憶される。すなわち、これらの結果を部位別マスタ、顧客車両マスタ、顧客ランクマスタに反映させることによって、例えば、上記特定車種の部位別ランク、及び、当該ランクに基づく車種別交換時期補正値は、「部位別マスタ」の「部位別耐久期間ランク」として記憶され、かかるデータが更新される。そして、アプリケーションサーバ11がランクデータ、すなわち、実際に用いる補正値を取り出し、この補正値を通常算出される次回の交換時期交換時期に加算して、より高精度な交換時期を算出する。そして、算出された交換時期情報は、アプリケーションサーバ11からネットワークNを介してユーザ端末1に送信され、ユーザがかかる情報を得ることができる(交換時期情報提供工程)。
なお、図7(a)、(b)に示す対応表は、あらかじめ本システムを提供する業者によって、実験的、経験的に定められたものである。そして、図示した値は一例であって、かかる値に限定されるものではない。また、車種別交換時期補正値は、上述した方法にて算出されることに限定されず、例えば、全車種と車種別の平均耐久期間との差分そのものを補正値として算出してもよい。このことは、後述するユーザ別交換時期補正値についても同様に、説明するデータ、及び、手法に限定されない。
次に、ユーザ別交換時期補正値の算出方法を、図6に示すデータを参照して説明する。本例では、特定顧客車両(車両コード:2100、すなわち、顧客コード:50ユーザの車種コード:100の車両)の特定部位(部位コード:1)の補正値を算出することとする。そして、その算出手順を図9(a)のフローチャートに示す。
まず、上述同様に、特定車種特定部位の平均耐久期間を算出する(特定車種平均算出工程)。項番1,2,3,5,6,7、14,15,16が選択され、これらの差分S(耐久期間)を求める。本例の場合は次のようである。
S1=項番2−項番1=210日
S2=項番3−項番2=60日
S3=項番5−項番3=270日
S4=項番7−項番6=300日
S5=項番15−項番14=210日
S6=項番16−項番15=180日
そして、S2の値が他と大きく外れているため除外し、残りのS1,S3,S4,S5,S6の平均である特定車種特定部位の平均耐久期間を算出する。
平均耐久期間=(210+270+300+210+180)/5=234日、となる。この234日が、特定車種(車種コード:100)特定部位(部位コード:1)の特定車種特定部位平均耐久期間である。
続いて、特定顧客車両特定部位の平均交換期間を算出する(ユーザ平均算出工程)。なお、流れは上述した手順とほぼ同様であり、その処理対象データが、車両コード:2100のものとされるだけである。
まず、項番14,15,16が選択される(ステップSC1)。そして、これらの差分(耐久期間)を求める(ステップSC2)。本例の場合は次のようである。
S5=項番15−項番14=210日
S6=項番16−項番15=180日
この場合、他の値と大きく外れているものがないので、特にステップSC3の処理は行わない。そして、残りのS1,S3,S4の平均である特定車種特定部位の平均耐久期間を算出する(ステップSC4)。
平均耐久期間=(210+180)/2=195日、となる。この195日が、特定顧客車両(車両コード:2100)特定部位(部位コード:1)の特定顧客車両特定部位平均耐久期間である。
ここで、上記特定車種特定部位の平均耐久期間と特定顧客車両特定部位の平均耐久期間との算出順序は、上記順序に限定されず、いずれが先に算出されてもよい。
そして、以上で求めた特定車種特定部位の平均耐久期間と、特定顧客車両特定部位の平均耐久期間との差分DT2を算出すると、
DT2=特定顧客車両平均耐久期間−特定車種平均耐久期間=195−234=−39日
これを、図7(a)に示すあらかじめ設定した「耐久期間→ランク」対応表に当てはめ、特定顧客車両別ランクを定める。すなわち、「車両コード:2100、部位コード:1」の特定顧客別耐久期間ランクは「Eランク」となる。そして、さらに、図7(c)に示すあらかじめ設定した「ランク→顧客依存変数」対応表に当てはめ、車種別交換時期補正値を算出することができる。この場合には、−20日となる。従って、この補正値を通常算出される次回の交換時期交換時期に加算することにより、顧客の運転特性を反映したより高精度な交換時期を算出することができる(特定ユーザ補正値算出工程)。なお、上記ランクや補正値は、データセンタサーバ12の顧客車両マスタの顧客車両別耐久期間ランクとして記憶される。
ここで、図6に例示したデータによると、顧客コード:50のユーザは、以前に車両コード:2000の車両を保持していたことがわかる。そこで、同一ユーザによる別の車両の運転特性をも考慮してユーザ別交換時期補正値を算出してもよい。このように過去の車両の運転特性を考慮した補正値を算出するために、システムのコンピュータ群10、特にデータマートサーバ14は、さらに、以下の機能を備えている。すなわち、上述してきた各機能は、過去車両の交換時期データに対して処理を行い当該過去車両における特定部位のユーザに起因するユーザ別交換時期補正値を算出すると共に、特定ユーザ補正値算出機能は、算出されたユーザが現在及び過去に所有している車両におけるそれぞれのユーザ別交換時期補正値に基づいて新たな補正値を算出する機能を有している。
そして、上記機能により、以下の処理が行われる。この処理の流れを図9(b)に示す。まず、上述した手法にて、車両コード:2000における特定車種の平均耐久期間と、特定顧客車両特定部位の平均耐久期間との差分DT3を算出する(ステップSD1,SD2)。すると、平均耐久期間の差分DT3は、−30日となる。そして、この車両コード2000のDT3と、上記で算出した車両コード2100のDT2との平均を取ることにより、このユーザ(顧客コード50)の運転特性をより確実に反映したランクを得ることができる(ステップSD3)。この場合は、(DT2+DT3)/2=(−39日+(−30日))/2=約35日となり、図7(a)の「耐久期間→ランク」対応表を用いると、顧客コード:50の部位別顧客ランクは「Eランク」となる。そして、さらに、図7(c)の「ランク→顧客依存補正値」対応表を用いてユーザ別交換時期補正値を算出すると、−20日となる。そして、上記ランクや補正値は、データセンタサーバ12の顧客ランクマスタの部位別顧客ランクとして記憶される。
このようにして、ユーザの他の車両における交換時期データをも考慮して補正値を算出することにより、当該ユーザの運転特性をより適切に反映した補正値を得ることができ、さらに的確な交換時期情報を提供することができる。
そして、上記では、別個の交換時期データ(図5と図6)を用いて車種別交換時期補正値と、ユーザ別交換時期補正値を算出する手法を説明したが、同一の交換時期データを用いた両補正値を算出した場合には、かかる両補正値を交換時期に反映すると望ましい。すなわち、通常算出される次回交換時期、あるいは、あらかじめ定められている次回交換時期に、両補正値を加算することにより、その車両を運転するユーザと、その車種に適した交換時期を算出し、ユーザに交換時期情報を提供することができる(交換時期情報提供工程)。
ここで、本実施例では、ユーザは、ネットワークを介して遠隔地にあるコンピュータから車両管理情報を得る、というシステム構成例にて説明したが、かかるシステム構成に限定されるわけではない。例えば、情報提供を行うコンピュータ群10が一台のコンピュータにて構成され、ユーザは当該コンピュータに直接情報提供を要求して当該情報提供を受ける、こいうシステム構成であってもよい。
次に、本発明の第2の実施例について、図10を参照して説明する。本実施例においては、上述した次回交換時期の算出対象である特定部位を、当該部位にて用いられる部品とし、この部品毎に次回交換時期を算出する、というシステムにしたものである。従って、基本的なシステム構成に変更はなく、以下に説明するように、データセンタサーバ12が記憶しているデータベースの内容が異なる程度である。
そのデータの具体例を、図10に示す。この図に示すデータテーブルは、上述した図3に示すテーブルの部位別マスタを車種別部品構成マスタ・部品マスタに変更している。「車種別部品構成マスタ」は、特定車種特定部位にどの部品が使用されているかを管理するためのテーブルである。「部位コード」、「車種コード」を主キーとし、「部品コード」を属性に持つ。「部品ランクマスタ」には、「部品コード」を主キーとし、「部品名」、「部品別耐久期間ランク」、「部品別耐久走行距離ランク」を属性として保持する。車種別交換時期補正値、ユーザ別交換時期補正値などの算出方式など、動作方式については上述した実施例と同様である。すなわち、部位別耐久期間ランクに替わって、部品別耐久期間ランクが設定されており、車種毎の各部品の耐久期間ランク、及び、車種別交換時期補正値が算出されて、更新されることとなる。
このように、部品毎に、車種特性、ユーザ特性を考慮して交換時期を補正することにより、多くの車種で使用されている部品などにおいては、より高精度に交換時期を算出することができる。
次に、本発明の第3の実施例について説明する。本実施例におけるシステムは、車両の特定部位あるいは特定部品における次回交換走行距離情報をユーザに提供する、というものである。
本実施例では、基本的なシステム構成は、上述した実施例のものとほぼ同一であり、異なるのは取り扱うデータのみである。なお、もちろんこれに応じて、コンピュータ群10(11〜14)が有する機能による演算処理も若干異なる。
従って、データセンタサーバ12には、各車両の特定部位、特定部品の交換したときの当該車両の走行距離データが蓄積されている。そして、かかる走行距離データを用いて、上述した各機能により、全車両における平均交換走行距離、特定車種における平均交換走行距離を算出し、これらを比較することにより、特定車種における特定部位等の交換走行距離の特性に基づいて、次回の交換走行距離を算出する際の補正値を算出する。また、特定ユーザが所有する車両における平均交換走行距離を算出し、これと上述した特定車種における平均交換走行距離とを比較することにより、ユーザの運転特性などに基づいて、交換走行距離を算出する際の補正値を算出する。
なお、このときの車種別、ユーザ別のランクや補正値は、上述した図3、図10に示す各マスタ内に記憶されることとなる。例えば、部位別耐久走行距離ランク、顧客車両別耐久走行距離ランク、部位別顧客ランク、部品別耐久走行距離ランクに記憶される。
そして、通常、次回に交換が必要な車両の走行距離に、上記算出した補正値を加算することにより、より高精度な次回の交換走行距離を算出することができ、かかる情報がユーザに提供される。従って、適切な走行距離での交換を実現することができ、交換部品等の無駄や、交換の途過といった問題を有効に抑制することができる。
以上説明したように、本発明は、特定車種の特性、あるいは、ユーザの運転特性に基づいて、特定部位の次回の交換期間あるいは交換走行距離を算出する際の補正値を算出しているため、かかる補正値を用いてより高精度な交換時期を算出し、ユーザにかかる情報を提供することができる。その結果、適切な時期での交換を実現することができ、交換部品等の無駄や、交換時期等の途過により車両の走行状態に影響を与える、といった問題を有効に抑制することができる車両管理情報提供システムを実現できる。
本発明にて用いられるデータを模式的に表したものであって、本発明の特徴を説明するための図である。 本発明の構成を示すブロック図である。 本システム内に記憶されているデータの構成を示す図である。 本システムの動作の概略を示すフローチャートである。 本システム内に記憶されている特定部位の交換時期データの一例を示す図である。 本システム内に記憶されている特定部位の交換時期データの一例を示す図である。 図7(a)、(b)、(c)は、本システム内に記憶されているデータを示す図である。 図8(a)、(b)は、それぞれ本システムの動作の一部を示すフローチャートである。 図9(a)、(b)は、それぞれ本システムの動作の一部を示すフローチャートである。 実施例2における本システム内に記憶されているデータの構成を示す図である。
符号の説明
1 ユーザ端末
10 コンピュータ群
11 アプリケーションサーバ
12 データセンタサーバ
13 データウェアハウス
14 データマートサーバ
N ネットワーク

Claims (16)

  1. コンピュータにてユーザ車両の特定部位の次回交換時期を予測して当該交換時期情報をユーザに提供する車両管理情報提供システムであって、
    前記コンピュータが、前記ユーザ車両及び他の車両における前記特定部位の交換時期データを記憶すると共に、
    この交換時期データ中の全車両における前記特定部位の平均交換期間を算出する全車両平均算出機能と、前記交換時期データのうち前記ユーザ車両と同一車種における前記特定部位の平均交換期間を算出する特定車種平均算出機能と、算出された前記全車両における平均交換期間と前記特定車種における平均交換期間とを比較して前記特定部位の前記ユーザ車両車種に起因する車種別交換時期補正値を算出する特定車種補正値算出機能と、この算出された車種別交換時期補正値に基づいて前記ユーザ車両の特定部位の次回交換時期を算出して当該次回交換時期情報をユーザに提供する交換時期情報提供機能と、を備えたことを特徴とする車両管理情報提供システム。
  2. コンピュータにてユーザ車両の特定部位の次回交換時期を予測して当該交換時期情報をユーザに提供する車両管理情報提供システムであって、
    前記コンピュータが、前記ユーザ車両及び他の車両における前記特定部位の交換時期データを記憶すると共に、
    この交換時期データのうち前記ユーザ車両と同一車種における前記特定部位の平均交換期間を算出する特定車種平均算出機能と、前記交換時期データのうち前記ユーザが所有する車両における前記特定部位の平均交換期間を算出するユーザ平均算出機能と、算出された前記特定車種における平均交換期間と前記ユーザにおける平均交換期間とを比較して前記特定部位の前記ユーザに起因するユーザ別交換時期補正値を算出する特定ユーザ補正値算出機能と、この算出されたユーザ別交換時期補正値に基づいて前記ユーザ車両の特定部位の次回交換時期を算出して当該次回交換時期情報をユーザに提供する交換時期情報提供機能と、を備えたことを特徴とする車両管理情報提供システム。
  3. コンピュータにてユーザ車両の特定部位の次回交換時期を予測して当該交換時期情報をユーザに提供する車両管理情報提供システムであって、
    前記コンピュータが、前記ユーザ車両及び他の車両における前記特定部位の交換時期データを記憶すると共に、
    この交換時期データ中の全車両における前記特定部位の平均交換期間を算出する全車両平均算出機能と、前記交換時期データのうち前記ユーザ車両と同一車種における前記特定部位の平均交換期間を算出する特定車種平均算出機能と、前記交換時期データのうち前記ユーザが所有する車両における前記特定部位の平均交換期間を算出するユーザ平均算出機能と、算出された前記全車両における平均交換期間と前記特定車種における平均交換期間とを比較して前記特定部位の前記ユーザ車両車種に起因する車種別交換時期補正値を算出する特定車種補正値算出機能と、算出された前記特定車種における平均交換期間と前記ユーザにおける平均交換期間とを比較して前記特定部位の前記ユーザに起因するユーザ別交換時期補正値を算出する特定ユーザ補正値算出機能と、算出された前記車種別交換時期補正値及び前記ユーザ別交換時期補正値に基づいて前記ユーザ車両の特定部位の次回交換時期を算出して当該次回交換時期情報をユーザに提供する交換時期情報提供機能と、を備えたことを特徴とする車両管理情報提供システム。
  4. 前記コンピュータが記憶する前記交換時期データは、前記ユーザが過去に所有していた車両の交換時期データを含むと共に、
    前記コンピュータが有する各機能は、前記過去車両の交換時期データに対して処理を行い当該過去車両における前記特定部位の前記ユーザに起因するユーザ別交換時期補正値を算出する機能を有し、
    前記特定ユーザ補正値算出機能は、算出された前記ユーザが現在及び過去に所有している車両におけるそれぞれのユーザ別交換時期補正値に基づいて新たな補正値を算出する機能を有する、ことを特徴とする請求項2又は3記載の車両管理情報提供システム。
  5. 前記特定部位の各平均交換期間を算出する機能は、前記交換期間データのうち他の値から最も離れている値を削除して前記各平均交換期間を算出する機能を有する、ことを特徴とする請求項1,2,3又は4記載の車両管理情報提供システム。
  6. 次回交換時期の算出対象である前記特定部位は、当該特定部位にて用いられる部品である、ことを特徴とする請求項1,2,3,4又は5記載の車両管理情報提供システム。
  7. コンピュータにてユーザ車両の特定部位の次回交換走行距離を予測して当該交換走行距離情報をユーザに提供する車両管理情報提供システムであって、
    前記コンピュータが、前記ユーザ車両及び他の車両における前記特定部位の交換走行距離データを記憶すると共に、
    この交換走行距離データ中の全車両における前記特定部位の平均交換走行距離を算出する全車両平均算出機能と、前記交換走行距離データのうち前記ユーザ車両と同一車種における前記特定部位の平均交換走行距離を算出する特定車種平均算出機能と、算出された前記全車両における平均交換走行距離と前記特定車種における平均交換走行距離とを比較して前記特定部位の前記ユーザ車両車種に起因する車種別交換走行距離補正値を算出する特定車種補正値算出機能と、この算出された車種別交換走行距離補正値に基づいて前記ユーザ車両の特定部位の次回交換走行距離を算出して当該次回交換走行距離情報をユーザに提供する交換走行距離情報提供機能と、を備えたことを特徴とする車両管理情報提供システム。
  8. コンピュータにてユーザ車両の特定部位の次回交換走行距離を予測して当該交換走行距離情報をユーザに提供する車両管理情報提供システムであって、
    前記コンピュータが、前記ユーザ車両及び他の車両における前記特定部位の交換走行距離データを記憶すると共に、
    この交換走行距離データのうち前記ユーザ車両と同一車種における前記特定部位の平均交換走行距離を算出する特定車種平均算出機能と、前記交換走行距離データのうち前記ユーザが所有する車両における前記特定部位の平均交換走行距離を算出するユーザ平均算出機能と、算出された前記特定車種における平均交換走行距離と前記ユーザにおける平均交換走行距離とを比較して前記特定部位の前記ユーザに起因するユーザ別交換走行距離補正値を算出する特定ユーザ補正値算出機能と、この算出されたユーザ別交換走行距離補正値に基づいて前記ユーザ車両の特定部位の次回交換走行距離を算出して当該次回交換走行距離情報をユーザに提供する交換走行距離情報提供機能と、を備えたことを特徴とする車両管理情報提供システム。
  9. コンピュータにてユーザ車両の特定部位の次回交換走行距離を予測して当該交換走行距離情報をユーザに提供する車両管理情報提供システムであって、
    前記コンピュータが、前記ユーザ車両及び他の車両における前記特定部位の交換走行距離データを記憶すると共に、
    この交換走行距離データ中の全車両における前記特定部位の平均交換走行距離を算出する全車両平均算出機能と、前記交換走行距離データのうち前記ユーザ車両と同一車種における前記特定部位の平均交換走行距離を算出する特定車種平均算出機能と、前記交換走行距離データのうち前記ユーザが所有する車両における前記特定部位の平均交換走行距離を算出するユーザ平均算出機能と、算出された前記全車両における平均交換走行距離と前記特定車種における平均交換走行距離とを比較して前記特定部位の前記ユーザ車両車種に起因する車種別交換走行距離補正値を算出する特定車種補正値算出機能と、算出された前記特定車種における平均交換走行距離と前記ユーザにおける平均交換走行距離とを比較して前記特定部位の前記ユーザに起因するユーザ別交換走行距離補正値を算出する特定ユーザ補正値算出機能と、算出された前記車種別交換走行距離補正値及び前記ユーザ別交換走行距離補正値に基づいて前記ユーザ車両の特定部位の次回交換走行距離を算出して当該次回交換走行距離情報をユーザに提供する交換走行距離情報提供機能と、を備えたことを特徴とする車両管理情報提供システム。
  10. 前記コンピュータが記憶する前記交換走行距離データは、前記ユーザが過去に所有していた車両の交換走行距離データを含むと共に、
    前記コンピュータが有する各機能は、前記過去車両の交換走行距離データに対して処理を行い当該過去車両における前記特定部位の前記ユーザに起因するユーザ別交換走行距離補正値を算出する機能を有し、
    前記特定ユーザ補正値算出機能は、算出された前記ユーザが現在及び過去に所有している車両におけるそれぞれのユーザ別交換走行距離補正値に基づいて新たな補正値を算出する機能を有する、ことを特徴とする請求項8又は9記載の車両管理情報提供システム。
  11. 前記特定部位の各平均交換走行距離を算出する機能は、前記交換走行距離データのうち他の値から最も離れている値を削除して前記各平均交換走行距離を算出する機能を有する、ことを特徴とする請求項7,8,9又は10記載の車両管理情報提供システム。
  12. 次回交換走行距離の算出対象である前記特定部位は、当該特定部位にて用いられる部品である、ことを特徴とする請求項7,8,9,10又は11記載の車両管理情報提供システム。
  13. コンピュータにてユーザ車両の特定部位の次回交換時期を予測して当該交換時期情報をユーザに提供する車両管理情報提供方法であって、
    前記コンピュータが記憶している前記ユーザ車両及び他の車両における前記特定部位の交換時期データ中の全車両における前記特定部位の平均交換期間を算出する全車両平均算出工程と、この全車両平均算出工程に前後して前記交換時期データのうち前記ユーザ車両と同一車種における前記特定部位の平均交換期間を算出する特定車種平均算出工程と、この特定車種平均算出工程及び前記全車両平均算出工程に前後して前記交換時期データのうち前記ユーザが所有する車両における前記特定部位の平均交換期間を算出するユーザ平均算出工程と、を備えると共に、
    前記全車両における平均交換期間と前記特定車種における平均交換期間とを比較して前記特定部位の前記ユーザ車両車種に起因する車種別交換時期補正値を算出する特定車種補正値算出工程と、この特定車種補正値算出工程に前後して前記特定車種における平均交換期間と前記ユーザにおける平均交換期間とを比較して前記特定部位の前記ユーザに起因するユーザ別交換時期補正値を前記特定車種補正値算出工程に前後して算出する特定ユーザ補正値算出工程と、算出された前記車種別交換時期補正値及び前記ユーザ別交換時期補正値に基づいて前記ユーザ車両の特定部位の次回交換時期を算出して当該次回交換時期情報をユーザに提供する交換時期情報提供工程と、を備えたことを特徴とする車両管理情報提供方法。
  14. コンピュータにてユーザ車両の特定部位の次回交換走行距離を予測して当該交換走行距離情報をユーザに提供する車両管理情報提供方法であって、
    前記コンピュータが記憶している前記ユーザ車両及び他の車両における前記特定部位の交換走行距離データ中の全車両における前記特定部位の平均交換走行距離を算出する全車両平均算出工程と、この全車両平均算出工程に前後して前記交換走行距離データのうち前記ユーザ車両と同一車種における前記特定部位の平均交換走行距離を算出する特定車種平均算出工程と、この特定車種平均算出工程及び前記全車両平均算出工程に前後して前記交換走行距離データのうち前記ユーザが所有する車両における前記特定部位の平均交換走行距離を算出するユーザ平均算出工程と、を備えると共に、
    前記全車両における平均交換走行距離と前記特定車種における平均交換走行距離とを比較して前記特定部位の前記ユーザ車両車種に起因する車種別交換走行距離補正値を算出する特定車種補正値算出工程と、この特定車種補正値算出工程に前後して前記特定車種における平均交換走行距離と前記ユーザにおける平均交換走行距離とを比較して前記特定部位の前記ユーザに起因するユーザ別交換走行距離補正値を算出する特定ユーザ補正値算出工程と、算出された前記車種別交換走行距離補正値及び前記ユーザ別交換走行距離補正値に基づいて前記ユーザ車両の特定部位の次回交換走行距離を算出して当該次回交換走行距離情報をユーザに提供する交換走行距離情報提供工程と、を備えたことを特徴とする車両管理情報提供方法。
  15. ユーザ車両及び他の車両における特定部位の交換時期データを記憶したコンピュータに、
    前記交換時期データ中の全車両における前記特定部位の平均交換期間を算出する全車両平均算出機能と、前記交換時期データのうち前記ユーザ車両と同一車種における前記特定部位の平均交換期間を算出する特定車種平均算出機能と、前記交換時期データのうち前記ユーザが所有する車両における前記特定部位の平均交換期間を算出するユーザ平均算出機能と、算出された前記全車両における平均交換期間と前記特定車種における平均交換期間とを比較して前記特定部位の前記ユーザ車両車種に起因する車種別交換時期補正値を算出する特定車種補正値算出機能と、算出された前記特定車種における平均交換期間と前記ユーザにおける平均交換期間とを比較して前記特定部位の前記ユーザに起因するユーザ別交換時期補正値を算出する特定ユーザ補正値算出機能と、算出された前記車種別交換時期補正値及び前記ユーザ別交換時期補正値に基づいて前記ユーザ車両の特定部位の次回交換時期を算出して当該次回交換時期情報をユーザに提供する交換時期情報提供機能と、を実現するための車両管理情報提供用プログラム。
  16. ユーザ車両及び他の車両における特定部位の交換走行距離データを記憶したコンピュータに、
    前記交換走行距離データ中の全車両における前記特定部位の平均交換走行距離を算出する全車両平均算出機能と、前記交換走行距離データのうち前記ユーザ車両と同一車種における前記特定部位の平均交換走行距離を算出する特定車種平均算出機能と、前記交換走行距離データのうち前記ユーザが所有する車両における前記特定部位の平均交換走行距離を算出するユーザ平均算出機能と、算出された前記全車両における平均交換走行距離と前記特定車種における平均交換走行距離とを比較して前記特定部位の前記ユーザ車両車種に起因する車種別交換走行距離補正値を算出する特定車種補正値算出機能と、算出された前記特定車両における平均交換走行距離と前記ユーザにおける平均交換走行距離とを比較して前記特定部位の前記ユーザに起因するユーザ別交換走行距離補正値を算出する特定ユーザ補正値算出機能と、算出された前記車種別交換走行距離補正値及び前記ユーザ別交換走行距離補正値に基づいて前記ユーザ車両の特定部位の次回交換走行距離を算出して当該次回交換走行距離情報をユーザに提供する交換走行距離情報提供機能と、を実現するための車両管理情報提供用プログラム。
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