JP2002230196A - エレベーターの保守契約支援システム - Google Patents
エレベーターの保守契約支援システムInfo
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Abstract
ズを考慮して適切な保守プランを選定するためのシステ
ムを提供する。 【解決手段】顧客のビルとエレベーターに関する情報
(10)から、顧客のエレベーターの負荷の程度を予測
し(11)、負荷の程度に合った保守プランを作成・表
示する(16)。
Description
守会社と顧客が保守契約を結ぶ際に使用するシステムに
関する。
フルメンテナンス契約と点検契約の2種類の方式があ
る。
金で契約を結び、1ヶ月間隔や3ヶ月間隔など一定の周
期で点検を実施し、その結果保守員が消耗部品に対して
交換が必要と判断した場合は交換し、修理すべき異常が
発見されたら修理を実施する。これらの部品交換や修理
に関して追加料金は発生しない契約となっている。ま
た、多くの場合突発的な故障に対しても無償で修理を実
施する。
点検を実施し、毎月の料金は点検作業費と、点検の結果
保守員が部品の交換や修理が必要と判断し、顧客がそれ
らの部品の交換や修理を承諾した場合は、それらの部品
の交換や修理の費用を加算した額を支払う。突発的な故
障に対しても、別途修理代がかかる。
結ぶに当たっては、エレベーター保守会社と顧客との商
談を通じた経験的な判断によりこれら2種類の保守契約
を選択して契約を結んでいる。
ン項目を用意している場合もあるが、それらのオプショ
ンの選択もまた保守会社と顧客との商談を通じた経験的
な判断によってなされている場合が多い。
置として、特開平7−25557号公報に記載された装
置が知られている。
使用される頻度(負荷)は、顧客のビルにおけるエレベ
ーターの使用者数の大小によっても異なるし、24時間
連続的に運転するのか、定期的に休みがあるかによって
も異なる。また、顧客のニーズとして、点検のためにエ
レベーターを止めることを嫌う場合もあれば、許容され
る場合もある。更に、必要最低限の品質が保たれる範囲
で保守にかかるコストを極力下げたい顧客もあれば、あ
る程度コストがかかっても最上の品質を必要とする顧客
もある。
れる負荷と要求される保守の品質は千差万別であるの
で、個々の顧客のニーズに合わせて点検の周期や消耗部
品交換の間隔などを調節し、きめの細かい保守プランを
提供する必要がある。
やしたり、様々なオプション項目を用意することは可能
であるが、どの顧客に対してどのような保守プランを提
供すべきかを判断する適切な手段はこれまで存在しなか
った。
ーの負荷の程度や顧客のニーズを考慮して適切な保守プ
ランを選定するためのシステムを提供することにある。
所在地、大きさ、用途のうち少なくとも一つを含む情報
と顧客ビルのエレベーターの仕様に関する情報を入力す
る入力手段と、ビルの所在地、大きさ、用途のうち少な
くとも一つを含む情報とエレベーターの仕様に関する情
報の組合せに対して前記エレベーターの部品交換や清掃
に関する間隔を対応付ける一つまたは複数の対応関係を
蓄積したデータベースと、前記入力手段により入力され
た顧客ビルとエレベーターに関する情報から、前記デー
タベースに蓄積された対応関係を用いて、顧客のエレベ
ーターの部品交換や清掃に関する間隔を選定する保守プ
ラン策定手段と、前記保守プラン策定手段が選定した部
品交換や清掃に関する間隔を保守プランとして表示する
表示手段とを備えたエレベーターの保守契約支援システ
ムにより達成される。
用途のうち少なくとも一つを含む情報とエレベーターの
仕様に関する情報の組合せに対して前記エレベーターの
使用頻度を示す数値を対応付ける対応関係を蓄積した負
荷予測用データベースと、エレベーターの使用頻度を示
す数値とエレベーターの仕様に関する情報の組合せに対
して前記エレベーターを構成する部品の交換や清掃に関
する間隔を対応付ける対応関係を蓄積した保守プラン計
算用データーベースと、入力手段により入力された顧客
ビルとエレベーターに関する情報から、前記負荷予測用
データベースに蓄積された対応関係を用いて、顧客エレ
ベーターの使用頻度を示す数値を特定する負荷予測手段
と、前記負荷予測手段が特定した顧客エレベーターの使
用頻度を示す数値と前記入力手段より入力された顧客エ
レベーターの仕様に関する情報から、前記保守プラン計
算用データベースに蓄積された対応関係を用いて、顧客
エレベーターの部品交換や清掃に関する間隔を選定する
保守プラン計算手段と、前記保守プラン計算手段が選定
した部品交換や清掃に関する間隔を保守プランとして表
示する表示手段とを備えたエレベーターの保守契約支援
システムにより達成される。
を用いて説明する。図1は、本発明によるエレベーター
の保守契約支援システムをインターネット上のクライア
ント・サーバーシステムとして構成した場合の一実施例
である。図中1は本発明における保守契約サービスを提
供するサーバーシステム、2は前記保守契約サービスを
アクセスする複数のクライアントシステム、3はこれら
のシステムを接続する通信ネットワークである。
守サービスを提供する保守会社が所有するコンピュー
タ、あるいは保守会社が契約しているネットワークのプ
ロバイダーが所有するコンピュータなどであり、いずれ
にしても保守サービスを提供する保守会社が設けるもの
である。
の保守サービスを受けようとしている顧客の所有するコ
ンピュータ、あるいは顧客が契約しているネットワーク
のプロバイダーが所有するコンピュータであり、いずれ
にしても保守サービスを受けようとする顧客が設けるも
のである。
ータ間を接続してデジタルデータをやり取りするもので
あり、公衆電話回線、高速データ通信回線、衛星通信回
線などからなるものである。
機能はサーバーシステム上に設けられたワールドワイド
ウエブのハイパーテキストと、この枠組みの上で機能
し、クライアントシステムに転送されて実行されるソフ
トウエアモジュールと、前記ハイパーテキストへのアク
セスやソフトウエアモジュールの動作に応じて呼び出さ
れるサーバーシステム上の処理プログラムによって構成
されるものである。
ラムの一構成例を示すものである。図中10は顧客のコ
ンピュータより入力される顧客のビルやエレベーターに
関する情報、11は前記情報をもとにエレベーターの負
荷を予測する負荷予測手段、12は前記負荷予測手段が
予測処理のために用いる負荷予測用データベース、13
は負荷予測手段が予測した顧客のエレベーターの負荷の
情報、14は前記エレベーターの負荷をもとに顧客に推
奨する保守プランを選定し、その保守プランを実施する
際の値段を計算する保守プラン計算手段、15は前記保
守プラン計算手段が用いる保守プラン計算用データベー
ス、16は上記の計算の結果顧客に提示される保守プラ
ンである。また、17は既に契約を結んでいる顧客がコ
ンピュータより入力するID番号である。18はID番
号を用いて顧客のエレベーターに関する運行記録を運行
記録データベース19より呼び出して、顧客のエレベー
ターの負荷を計算する負荷計算手段である。
約支援システムの動作の一例を図を用いて説明する。
守契約支援システムの処理の流れを示す図である。始め
に保守契約サービスの先頭画面が表示され(S1)、こ
の画面で新規契約、または契約更新を選択する。新規契
約の場合には顧客のビルやエレベーターに関する情報を
入力する画面が表示され、上記ビルやエレベーターの情
報を入力する(S2)。すると、負荷予測手段11の処
理により、顧客エレベーターの予想される負荷が計算さ
れ(S3)、その結果が表示される(S4)。続いて、
予測されたエレベーターの負荷をもとに保守プラン計算
手段14の処理により、顧客エレベーターの負荷にかな
った保守プランが計算され(S5)、結果が表示される
(S6)。一方、契約変更の場合は、顧客識別ID番号
を入力する(S7)。すると、負荷計算手段18により
顧客エレベーターに関する運行記録から負荷が計算され
(S8)、その結果が表示される(S9)。そして、以
下は新規契約の場合と同様に保守プラン計算手段11に
より保守プランが計算され(S5)、結果が表示される
(S6)。
客とのやり取りについて図を用いて説明する。
約サービスの画面へのリンクを設けておき、顧客がこの
リンクをクリックすると図4に示すような保守契約サー
ビスの先頭画面が表示される(S1)。ここでは、保守
契約サービスの概要や、特徴、メリットなどに関する説
明が記載されている。
0で示す「新規契約」のボタンをクリックして次の画面
に進む。また、既に保守契約を結んでいる顧客におい
て、契約内容を変更したい顧客は図中21で示す「契約
変更」のボタンをクリックして次の画面に進む。この場
合は、図中22で示すテキストボックスに、保守会社よ
り知らされている顧客のID番号を入力しておく(S
7)。
・エレベーター情報入力画面が表示される(S2)。こ
こでは、プルダウンメニューからの選択やテキストボッ
クスへの入力により、顧客のビルとエレベーターに関す
る情報を入力する。具体的に入力する情報としては、ビ
ルの所在地、敷地面積、階床数、用途、エレベーターの
定員、運行速度、設置台数、駆動方式(油圧式/ロープ
式)、機械室の有無などである。契約変更の場合には、
入力された顧客のID番号を用いて既に登録されている
情報を検索して用いるため、この画面は表示されない。
リックすると次の表示画面に進み、「戻る」のボタン3
1をクリックする一つ前の画面に戻ることができる。な
お、以後の画面においても同様のボタンが設けられてお
り、画面間の移動ができるようになっている。
入力されると、サーバーシステム上の処理プログラムに
より、顧客エレベーターの負荷が予測され(S3)、図
6のような形で表示される(S4)。表示される情報と
しては、例えばエレベーター1台当たりの月間運行時
間、走行距離、ドア開閉回数、平均搭乗人数など、エレ
ベーターの負荷の程度に関わる情報である。これらの情
報は、顧客のエレベーターに関するものと合わせて、平
均的なエレベーターに関する情報も表示する。これによ
り、顧客は平均値との比較により自分のエレベーターの
負荷の程度を分かり易く把握することができる。
値ではなく、例えば遠隔監視システムによって計測され
た運行記録をデータベースとして蓄積しておき、これを
もとに計算した実績値であってもよい。また、表示内容
としては、図7に示すように、これら負荷の程度を表す
数値の時間的推移を表示するものであってもよい(S
8、S9)。これにより、顧客は自分のエレベーターの
負荷の変動を知り、負荷の変動に合わせた保守内容の変
更を検討することができる。
プログラムにより計算(S5)された推奨保守プランが
図8に示すような形で表示される(S6)。表示される
情報は、保守プランとその保守プランで保守を行った場
合に予想される故障発生の頻度、その保守プランを実施
する場合のコスト(契約料金)などである。保守プラン
は、複数の候補が表示され、故障発生の頻度やコストを
勘案して顧客にとって望ましい保守プランを選択できる
ようにしてある。
ベーターが故障によって止まる1年間あたりの予想回数
や故障修理のためにエレベーターが停止する予想合計時
間などの形で表示されるものである。あるいは、図8中
に示すように、エレベーターが故障によって停止するこ
とにより発生する損失を金額の形に換算したものであっ
てもよい。
り保守プランを選択し、「送信」ボタン41をクリック
すると、選択した保守プランの詳細画面が表示される。
ここでは、図9に示すように保守プランで実施される項
目と、それぞれの項目を実施する周期、それぞれの項目
の実施にかかる料金などが表示される。これにより、顧
客は、各保守プランの内訳を知ることができ、保守プラ
ンを選定する際の判断材料とすることができる。
50によりオプション項目を選択し、「オプション項目
追加」ボタン51をクリックすると、現在表示されてい
る保守プランの項目にオプショナルな項目を追加するこ
とができる。また、プルダウンメニュー52により既に
追加されているオプション項目を選択し、「オプション
項目削除」ボタン53をクリックすることにより、上記
で追加したオプショナルな項目を削除することができ
る。これにより、顧客は例えばエレベーターのかご内や
乗り口の清掃を顧客側でやることにして、保守実施項目
から外すなど、必要に応じて保守実施項目の調整ができ
るようにしてある。
推奨保守プランと合わせて現在設定されている保守プラ
ンとその内訳も表示される。そして、現在設定されてい
る保守プランに対しても、オプション項目の変更ができ
るようになっている。
プション項目の調整が終了した段階で、顧客が「決定送
信」ボタン54をクリックすると、保守契約の発注内容
が確定する。
例えばインターネット上での何らかの認証システムを用
いることにより、上記の操作に引き続いて、ネットワー
ク経由で実施してもよい。即ち、顧客の住所、氏名、電
話番号、クレジットカード番号を入力してもらい、認証
システムによってこれらの情報が正しいことが確認され
た段階で保守契約を締結するものである。
守会社が顧客に対して保守契約書を送付し、書類ベース
で保守契約を取り交わすものであってもよい。また更
に、上記の保守契約の発注を受けて、保守会社の担当者
が顧客のもとに赴き、更に詳細な商談を実施した後に保
守契約を取り交わすものであってもよい。
ムによるエレベーターの負荷予測手段11の詳細につい
て説明する。
用途に関する情報を入力として、これらの情報と利用者
数との関係を過去の実績から求めた変換テーブルを用い
ることにより、顧客ビルにおいてエレベーターを利用す
ると予想される利用者数を予測する。そして、この利用
者数とエレベーターの定員、運行速度、設置台数など顧
客エレベーターの仕様に関する数値から、エレベーター
の予想される月間運行時間、ドアの開閉回数、走行距離
などエレベーターが使用される頻度に関する数値(負
荷)を概算する。
ターの保守会社がこれまで契約を結んできた顧客ビルの
大きさや用途に関する情報とそのビルのエレベーターの
負荷に関する情報を蓄積した顧客データベースを分析し
て、ビルの大きさや用途と利用者数の関係を表の形にま
とめ、負荷予測用データベース12としたものである。
方法について図10から図13を用いて説明する。
客のビルに関するデータを処理することによって得るも
のであり、例えばエレベーターの保守会社が顧客情報と
して蓄積した顧客のビルに関するデータベースを分析処
理することにより得る。
っては、まず図10に示すような地域分類地図100
と、図11に示すような敷地面積分類表108、階床数
分類表109、用途分類表110を用意する。
を駅から近い場所であるか、繁華街の中であるか、交通
量の多い場所であるかなどといった立地条件によって分
類するための地図である。具体的には、図10中に示す
鉄道路線101や駅102からの距離や建物の密集度合
い、幹線道路との位置関係など主に人や車の交通量に関
係する要素を考慮して、地図上に例えば大都市の市街地
に相当する領域103、地方都市の市街地に相当する領
域104、105、106、及び都市郊外に相当する領
域107などを設定する。上記の領域設定は人の感覚的
な判断によるものであってもよいが、より厳密には交通
量の実態調査に基づいて設定するものであってもよい。
設定された各領域を例えば多角形により近似して、多角
形の頂点を表す緯度・経度座標値を計算機に記憶させて
おくことにより、以下に述べる顧客データベースの分析
処理に使用できるようにしておく。
9は、顧客ビルを敷地面積の広さと階床数によって分類
するための表である。それぞれの表における分類区分の
設定方法としては、例えば各区分に含まれる顧客ビルの
件数にあまり大きな偏りが生じないようにし、かつ件数
があまり少なくならないように、例えば100件程度と
なるように設定する。
に応じて分類するための表である。分類区分の設定方法
としては、例えばマンション・団地などの住居系、事務
所ビル系、デパート・駅ビルなどの店舗系など、ビルに
出入りする人の数が大きく異なると考えられるグループ
毎に分類するような設定とする。
積分類表108、階床数分類表109、用途分類表11
0を用いてエレベーターの保守会社が所有する顧客デー
タベースを分析処理する。顧客データベースには、例え
ば図12の111に示すように、ビルを識別するビル番
号、ビルの所在地、敷地面積、階床数、用途、月間の平
均利用者数が含まれているものとする。
表す住所から緯度・経度座標値を求める。これは、住所
名と緯度・経度座標値がセットになった対応表などを検
索することにより求める。そして、住所から得られた緯
度・経度座標が地域分類地図100のどの領域に属する
かを計算し、ビルが含まれる領域の名称を求める。これ
は、各領域を表す多角形の頂点の座標値とビルの座標値
を比較することにより特定する。
いては、それぞれ敷地面積分類表108、階床数分類表
109、用途分類表110を用いて分類区分を求める。
以上の処理により、顧客データベース111は、所在
地、敷地面積、階床数、用途の部分が分類区分を表す記
号に置き換えられ、112のような形になる。
敷地面積、階床数、用途の分類記号の組合せが同一であ
るビルについて、月間利用者数の平均値を計算する。こ
れにより、図13に示すような形で、所在地、敷地面
積、階床数、用途の分類記号の種々の組合せと対応する
平均的な月間利用者数からなる利用者数予測表113を
得る。これが、負荷予測用データベース12の中身であ
る。
積、階床数、用途の四つのパラメータにより、いくつか
のグループに分類し、各グループにおける平均的な利用
者数を求めることで、前記四つのパラメータと利用者数
の関係を求めるものである。上記の実施例では、顧客ビ
ルをグループに分類する際に予め分類区分表を用意し
て、これに基づいて分類を行ったが、他の方法として、
クラスタリング手法を用いてもよい。この場合は、所在
地や用途など非数値的な項目を数値化した上で、クラス
タリング処理を施してグループ化する。例えば、所在地
は、所在地に対応する緯度・経度座標値とし、用途は対
応する項目が1で他が0となるような3次元のベクトル
(住居、事務所、店舗)により数値化する。これと敷地
面積、階床数、利用者数の合計8個の数値からなるベク
トルにより各顧客ビルを表現し、8次元の空間において
近いものどうしを統合することでグループ化すればよ
い。但し、クラスタリング手法はデータ件数が多くなる
と処理に時間がかかるという欠点がある。
ラメータとしてビルの所在地、敷地面積、階床数高、用
途の4個を用いたが、これは上記4個に限定されるもの
ではなく、必要な予測精度を得るために付加的なパラメ
ータを用いてもよいし、予測精度にあまり寄与しないパ
ラメータは除外してもよい。
れた顧客のビルとエレベーターの情報から負荷予測用デ
ータベース12を用いて、負荷を予測する手順(S3)
を説明する。
表108、階床数分類表109、用途分類表110を用
いて、入力された顧客ビルの所在地、敷地面積、階床
数、用途を対応する分類区分記号に置き換える。そし
て、得られた分類区分記号の組合せにマッチするものを
利用者数予測表113から検索し、予測利用者数を得
る。
者数と顧客が入力したエレベーターの定員、運行速度、
設置台数などから、以下の式により月間の運行時間T、
ドアの開閉回数D、走行距離Lを求める。
行って再び最下階まで各階停止で一巡した場合(一巡動
作)の一巡時間Trは、顧客ビルの階床数M、1階床の
高さh、エレベーターの運行速度v、エレベーターの加
速・減速時の加速度の大きさa、1階床あたりの停止時
間wを用いて以下の式1により計算される。
を一定加速度aで加速して、速度がvになったら一定速
度で移動し、再び一定加速度−aで減速するものとして
いる。この場合、階床の高さhで与えられる距離をかご
が移動するのにかかる時間はh/v+v/aで与えられ
る。上記の式1は、前記の値に1階床あたりの停止時間
wを加えた値を、一巡動作の間に前記の加減速・停止動
作を繰り返す回数2(M−1)倍したものである。従っ
て、式1の形はエレベーターのかごの走行パターンによ
って異なるものである。
行し、全ての階床で定員と等しい乗客が乗り降りすると
するなら、一巡動作で輸送できる利用者の数は、エレベ
ーターの定員をCとすると2C(M−1)で与えられ
る。そして、エレベーターの設置台数がnであれば、全
てのエレベーターで輸送できる利用者の数は、2Cn
(M−1)となる。エレベーターの月間利用者数をNと
して、常に一巡動作で運行して全ての階床で定員と等し
い乗客が乗り降りするとすると、N人の利用者をさばく
ために月間にエレベーターが一巡動作を繰り返す回数n
rは以下の式2となる。
うな運行をした場合の月間の運行時間を求めることがで
きる。しかし、実際には常に定員一杯の乗客が乗ってい
るわけではなく、また、常に全ての階床で停止して、全
ての乗客が入れ替わるわけでもないので、同じN人の利
用者をさばくために必要な一巡回数はnrより多くな
る。この補正をするのために補正係数fを導入する。一
般に、定員C×設置台数nで与えられる輸送能力に対す
る利用者数Nの比率が小さいほど輸送効率が悪くなりf
の値は大きくなると考えられる。従って、fの値はN/
Cnの関数として与えられる。この関数の形について
は、実際のエレベーターの利用状況の調査結果や、シミ
ュレーション結果などによって平均的な形を設定してお
く。実際の状況に即した運行時間Tは、上記補正係数f
を用いて以下の式3で与えられる。
昇り降り合わせて2回かごが停止する。従って、最下階
と最上階を除く階床では、1階床あたりの月間ドア開閉
回数Dは月間にエレベーターが一巡動作を繰り返す回数
を2倍したものになる。エレベーターが常に一巡動作で
運行して全ての階床で定員と等しい乗客が乗り降りする
場合の月間の一巡動作の回数は上記の式2で示したnr
であるが、実際には必ず全ての階床に停止するわけでは
なく、また必ず最下階から最上階まで一巡するわけでも
ないので、それを補正するための補正係数gを導入す
る。一般に、定員C×設置台数nで与えられる輸送能力
に対する利用者数Nの比率が小さいほど各階に停止する
確率は小さくなると考えられる。従って、gの値はN/
Cnの関数として与えられる。この関数の形について
は、実際のエレベーターの利用状況の調査結果や、シミ
ュレーション結果などによって平均的な形を設定してお
く。実際の状況に即したドアの開閉回数Dは、上記補正
係数gを用いて以下の式4で与えられる。
の1とした値とする。
が一巡動作を繰り返す回数に1回の一巡動作で移動する
距離2(M−1)hを乗じたものになる。エレベーター
が常に一巡動作で運行して全ての階床で定員と等しい乗
客が乗り降りする場合の月間の一巡動作の回数は上記の
式2で示したnrであるが、実際には必ず最下階から最
上階まで一巡するわけではないので、それを補正するた
めの補正係数uを導入する。一般に、定員C×設置台数
nで与えられる輸送能力に対する利用者数Nの比率が小
さいほど最下階から最上階までの一巡動作が生じる確率
は小さくなると考えられる。従って、uの値はN/Cn
の関数として与えられる。この関数の形については、実
際のエレベーターの利用状況の調査結果や、シミュレー
ション結果などによって平均的な形を設定しておく。実
際の状況に即した走行距離Lは、上記補正係数uを用い
て以下の式5で与えられる。
者を輸送する場合の値を基本として、それを輸送能力に
対する利用者数の比率で決まる補正係数で補正する形で
月間の運行時間、ドア開閉回数、走行距離を求める計算
式を示したが、これは必ずしもこの様な計算式に限定さ
れるものではない。補正係数の値を決定するパラメータ
として、階床毎の利用者数の偏りやエレベーターの群管
理の方法の違いなど種々の要素を導入したものであって
もよい。
ーターの利用者数、定員、設置台数、運行速度の組合せ
に対して運行時間、ドア開閉回数、走行距離を対応付け
た一覧表を、これまでの実績を記録したデータベースか
ら構成し、これを用いて求めるものであってもよい。
ず顧客ビルの所在地、敷地面積、階床数高、用途から負
荷予測用データベース12を用いて顧客エレベーターの
使用頻度に関係する数値として予測利用者数を求め、こ
れと顧客エレベーターの定員、運行速度、設置台数など
の仕様から負荷を求めることとしたが、負荷予測用デー
タベース12の構成手順において、顧客ビルを所在地、
敷地面積、階床数、用途、エレベーターの定員、運高速
度、設置台数の合計7個のパラメータにより分類し、各
グループに対するエレベーターの運行時間、ドア開閉
数、走行距離を与える対応表を構成し、直接負荷を求め
るものであってもよい。
数の記録が無くて、エレベーターの月間運行時間や、ド
ア開閉数、走行距離などの記録がある場合には、これら
のデータから式1〜式5を用いて逆算することにより、
平均月間利用者数を求め、負荷予測用データベースの構
成に用いてもよい。
ムによる保守プラン計算手段14の詳細について説明す
る。
予測手段11により予測した顧客エレベーターの月間運
行時間、走行距離、ドア開閉回数などエレベーターが使
用される頻度(負荷13)に関する数値と、駆動方式や
機械室の有無など顧客エレベーターの仕様に関する情報
を入力とし、これらの情報とエレベーターを構成する部
品の故障発生までの期間との関係を過去の実績から求め
た変換テーブルを用いることにより、顧客エレベーター
の部品の故障発生までの期間を推定し、この推定結果を
もとに保守プランにおける点検項目や点検周期、その保
守プランで保守した場合の故障発生確率を計算する。さ
らに、点検項目や点検周期とエレベーターの設置台数と
からその保守プランで保守した場合の保守料金を計算す
る。
ーターの保守会社がこれまで契約を結んできた顧客のエ
レベーターの保守記録データベースを分析して、エレベ
ーターが使用される頻度に関する数値とエレベーターの
仕様に対する各部品の故障発生までの時間の関係を表の
形にまとめ、保守プラン計算用データベース15とした
ものである。
の構成方法について図14から図16を用いて説明す
る。
数の顧客のビルに関してこれまで保守会社が実施してき
た保守の記録を蓄積した保守記録データベースを分析処
理することにより得る。
にあたっては、まず図14に示すような運行時間分類表
114と、ドア開閉数分類表115、走行距離分類表1
16を用意する。
115、走行距離分類表116は、それぞれ保守記録デ
ータベース中に記録されているエレベーターの負荷を運
行時間の長さ、ドア開閉の回数、走行距離の長さによっ
て分類するための表である。それぞれの表における分類
区分の設定方法としては、例えば各区分に含まれるエレ
ベーターの件数にあまり大きな偏りが生じないように
し、かつ件数があまり少なくならないように、例えば1
00件程度となるように設定する。
開閉数分類表115、走行距離分類表116を用いてエ
レベーターの保守会社が所有する保守記録データベース
を分析処理する。保守記録データベースには、例えば図
15の117に示すように、エレベーターを識別するエ
レベーター番号、保守を実施した年月を表す記録年月、
保守を実施した時点における累積運行時間、同じく累積
ドア開閉数、同じく累積走行距離、及び部品A、B、C
に関する交換・清掃の記録が含まれているものとする。
ついては、前回保守実施時の記録からの差分を計算する
ことにより、各月の月間運行時間、月間ドア開閉数、月
間走行距離を求める。そして、それぞれのエレベーター
について平均月間運行時間、平均月間ドア開閉数、平均
月間走行距離を求め、これを運行時間分類表114、ド
ア開閉数分類表115、走行距離分類表116に照らし
て分類区分を求める。
た時の記録年月からの期間を計算することにより、交換
間隔(月数)の平均値を求める。部品Cについても、同
様の手順により清掃間隔(月数)の平均値を求める。
ーターの仕様データを検索し、駆動方式、機械室の有無
を特定する。
117から、中間データ118を生成する。中間データ
118は、運行時間、ドア開閉数、走行距離の部分が分
類区分を表す記号となっており、駆動方式と機械室の有
無の項目が追加され、部品A、Bの交換間隔、部品Cの
清掃間隔が記載されたデータである。
間、ドア開閉数、走行距離の分類記号の組合せが同一で
あるエレベーターについて集計し、部品A、Bの交換間
隔、部品Cの清掃間隔の平均値と標準偏差を計算する。
これにより、図15に示すような形で、運行時間、ドア
開閉数、走行距離の分類記号の種々の組合せと対応する
部品A、Bの交換間隔、部品Cの清掃間隔の平均値と標
準偏差(括弧内に記載)からなる部品交換・清掃間隔予
測表119を得る。これが、保守プラン計算用データベ
ース15の中身である。
エレベーターを運行時間、ドア開閉数、走行距離の三つ
のパラメータにより、いくつかのグループに分類し、各
グループにおける部品交換や清掃の間隔の平均値と標準
偏差を求めることで、前記三つのパラメータと部品交換
や清掃の間隔との関係を求めるものである。上記の実施
例では、エレベーターをグループに分類する際に予め分
類区分表を用意して、これに基づいて分類を行ったが、
他の方法として、クラスタリング手法を用いてもよい。
この場合は、駆動方式や機械室の有無など非数値的な項
目を数値化した上で、クラスタリング処理を施してグル
ープ化する。例えば、駆動方式、機械室の有無ともに2
次元のベクトルで数値化し、これと運行時間、ドア開閉
数、走行距離、部品A、B、Cの交換間隔や清掃間隔の
合計10個の数値からなるベクトルにより各エレベータ
ーを表現し、10次元の空間において近いものどうしを
統合することでグループ化すればよい。但し、クラスタ
リング手法はデータ件数が多くなると処理に時間がかか
るという欠点がある。
レベーターの負荷13から保守プラン計算用データベー
ス15を用いて、保守プランを計算する手順(S5)を
説明する。
分類表115、走行距離分類表116を用いて、予測さ
れた顧客エレベーターの運行時間、ドア開閉数、走行距
離を対応する分類区分記号に置き換える。そして、得ら
れた分類区分記号の組合せにマッチするものを部品交換
・清掃間隔予測表119から検索し、部品A、Bの交換
間隔、部品Cの清掃間隔の平均値と標準偏差を得る。
品Cの清掃間隔の平均値と標準偏差を勘案しつつ、保守
の周期や部品交換の周期を決定する。
がら交換が必要と判断した場合に部品を交換している。
従って、交換が必要と判断した段階で部品を交換しなけ
れば、故障に至る可能性が高いことになる。よって、保
守記録データベースより求めた部品交換の間隔は、すな
わちその部品を交換しないために生じる故障の発生まで
の間隔と解釈することができる。
率密度分布が与えられた場合、その確率密度分布を時間
方向で積分することにより、各時間におけるその装置の
故障発生確率を得ることができる。また、劣化や摩耗に
より生じる故障の発生までの時間の確率密度分布は多く
の場合正規分布に似た分布となることが知られている。
ら求めた部品の交換間隔の平均値と標準偏差により決ま
る正規分布を用いることにより、部品の交換間隔と故障
発生確率の関係を求めることができる。
間隔の平均値が14ヶ月、標準偏差が1ヶ月となってい
るので、部品Aを交換しないことにより発生する故障の
発生までの時間の確率密度関数は図17の120の様な
形になる。これを積分することにより、部品Aを交換し
ないことによる故障の発生確率は121の様な形にな
る。
ヶ月間隔で交換する保守を実施した場合、50%の確率
で故障が発生することになる。同様に交換間隔を13ヶ
月とすると故障発生確率は16%、12ヶ月とするとほ
ぼ0%とすることができる。
障発生確率を考慮しつつ、かつ各部品の交換間隔や清掃
間隔がうまく同期するような周期で選定する。
閉数、走行距離がT1、D1、L1に分類されるロープ
式の機械室有りのエレベーターについては、部品A、
B、Cの交換・清掃間隔を12ヶ月、24ヶ月、3ヶ月
とすることにより、全ての部品について故障発生確率を
ほぼ0%とし、かつ3ヶ月周期の保守によりこなすこと
ができる。これに対して、部品A、Bの交換間隔を13
ヶ月、26ヶ月として、部品Cの清掃間隔を3ヶ月、3
ヶ月、4ヶ月の変則周期とする場合、保守の頻度は若干
少なくなるが、故障発生確率は部品Aに関して約16
%、部品Bに関しておおむね0%、部品Cに関しては約
80%と高くなる。
部品の交換・清掃間隔の組合せを探索し、トータルの故
障発生確率が小さくなるものから順に保守プランの候補
として出力する。
発生の頻度の計算方法について説明する。
ヶ月、TBヶ月とし、故障発生確率をそれぞれRA、R
Bとする。TAヶ月の間に部品Aが故障しない確率は
(1−RA)であり、1年の間に期間TAが12/TA
回繰り返されることから、1年間の間に部品Aが1回も
故障しない確率は(1−RA)の12/TA乗となる。
同様に部品Bが1年間の間に1回も故障しない確率は
(1−RB)の12/TB乗となる。従って、1年間の
間に部品AとBが共に1回も故障しない確率は(1−R
A)の12/TA乗と(1−RB)の12/TB乗を乗
じたものとなり、逆に部品AまたはBが少なくとも1回
故障する確率は、前記の確率を1からひいたものであ
り、以下の式6となる。
の故障発生回数NEは、部品Aの故障発生回数12RA
/TAと部品Bの故障発生回数12RB/TBの和から
部品Aと部品Bが同一のタイミングで発生する回数12
RA・RB/TABを引いた式7により与えられる。
る故障の修理時間をHBとすると、年間の故障による修
理時間は、それぞれの部品の故障の発生回数に修理時間
を乗じたものの和となり、以下の式8により与えられ
る。
同様な確率の組合せ計算により求めることができる。
料金の計算方法については、上記の例で部品A、Bの交
換にかかる費用を、それぞれCA、CBとするなら、月
間の保守料金CMは、それぞれの交換にかかる費用を交
換の周期で月割り計算して合計し、エレベーターの設置
台数n倍した以下の式9により与えられる。
めの交通費や人件費など種々の料金を加算したものとな
る。
は、算出した保守プランで保守を実施した場合に予想さ
れる故障発生の頻度を表示するために、エレベーターの
各部品の故障発生確率まで計算する例を示した。しか
し、保守プランに対する故障発生の頻度を表示しない場
合には、部品の故障発生確率を計算する必要はない。こ
の場合は、保守プラン計算用データベース15として、
各部品に対してエレベーターの使用される頻度に応じて
指定した交換周期の表を用いるものであってもよい。
おいては、保守プラン計算用データベース15を保守記
録データベースの分析処理によって構成する例を示した
が、部品の耐久試験を実施して、部品の使用期間と故障
発生の関係を調べ、エレベーターの使用頻度と部品の使
用期間との関係から、保守プラン計算用データベース1
5を構成するものであってもよい。
用者数、運行時間、ドア開閉数、走行距離、部品交換や
清掃の周期、故障発生確率、故障発生回数、修理時間、
保守料金は月単位あるいは年単位の数値として説明した
が、これらはそのような単位の数値に限定されるもので
はなく、保守点検等を実施する上で便利な期間、あるい
は顧客が保守の内容を検討する上で分かり易い期間を単
位として計算するものであればよい。
ーの保守契約支援システムをインターネット上のクライ
アント・サーバーシステムとして構成した例であるが、
クライアントシステムとサーバーシステムの機能を一つ
の携帯可能なコンピュータ上に実装して、全ての処理を
実行するものであってもよい。そして、保守会社の担当
者が前記の携帯可能なコンピュータを顧客のもとに持参
し、顧客と商談を進めながら本システムを使用するもの
であってもよい。
システムによれば、顧客のエレベーターの負荷にかなっ
た保守プランを選択することができる。また、保守プラ
ンのコストに対する故障発生確率や保守プランの内訳を
見ることができるので、顧客のニーズにかなった保守プ
ランを選択する判断材料とすることができる。
支援システムによれば、運行記録データベースに記録さ
れた顧客のエレベーターの運行記録をもとにその時々の
エレベーターの負荷の状態を把握して保守プランを変更
することができるので、本システムを用いて契約した顧
客は、常に適切な保守サービスを受けることができる。
テムをインターネット上のクライアント・サーバーシス
テム上に構成した実施例を示す図である。
処理プログラムの構成を示す図である。
テムの処理の流れを示す図である。
テムの初期画面を示す図である。
する画面を示す図である。
ターの予想される負荷を表示する画面を示す図である。
ターの負荷のこれまでの推移を表示する画面を示す図で
ある。
ターに対して推奨する保守プランを表示する画面を示す
図である。
訳を表示する画面を示す図である。
す図である。
階床数分類表、用途分類表を示す図である。
地面積、階床数、用途により分類する状況を示す図であ
る。
る。
間分類表、ドア開閉数分類表、走行距離分類表を示す図
である。
行時間、ドア開閉数、走行距離により分類する状況を示
す図である。
図である。
率のグラフを示す図である。
ントシステム、3…通信ネットワーク、11…エレベー
ターの負荷予測手段、14…エレベーターの保守プラン
計算手段、18…エレベーターの負荷計算手段。
Claims (5)
- 【請求項1】顧客ビルの所在地、大きさ、用途のうち少
なくとも一つを含む情報と顧客ビルのエレベーターの仕
様に関する情報を入力する入力手段と、ビルの所在地、
大きさ、用途のうち少なくとも一つを含む情報とエレベ
ーターの仕様に関する情報の組合せに対して前記エレベ
ーターの部品交換や清掃に関する間隔を対応付ける一つ
または複数の対応関係を蓄積したデータベースと、前記
入力手段により入力された顧客ビルとエレベーターに関
する情報から、前記データベースに蓄積された対応関係
を用いて、顧客のエレベーターの部品交換や清掃に関す
る間隔を選定する保守プラン策定手段と、前記保守プラ
ン策定手段が選定した部品交換や清掃に関する間隔を保
守プランとして表示する表示手段とを備えたエレベータ
ーの保守契約支援システム。 - 【請求項2】請求項1に記載のエレベーターの保守契約
支援システムにおいて、前記データベースはビルの所在
地、大きさ、用途のうち少なくとも一つを含む情報とエ
レベーターの仕様に関する情報の組合せに対して前記エ
レベーターの使用頻度を示す数値を対応付ける対応関係
を蓄積した負荷予測用データベースと、エレベーターの
使用頻度を示す数値とエレベーターの仕様に関する情報
の組合せに対して前記エレベーターを構成する部品の交
換や清掃に関する間隔を対応付ける対応関係を蓄積した
保守プラン計算用データーベースを備え、前記保守プラ
ン策定手段は、前記入力手段により入力された顧客ビル
とエレベーターに関する情報から、前記負荷予測用デー
タベースに蓄積された対応関係を用いて、顧客エレベー
ターの使用頻度を示す数値を特定する負荷予測手段と、
前記負荷予測手段が特定した顧客エレベーターの使用頻
度を示す数値と前記入力手段より入力された顧客エレベ
ーターの仕様に関する情報から、前記保守プラン計算用
データベースに蓄積された対応関係を用いて、顧客エレ
ベーターの部品交換や清掃に関する間隔を選定する保守
プラン計算手段を備えたものであるエレベーターの保守
契約支援システム。 - 【請求項3】顧客のエレベーターの仕様と運行記録に関
する情報を蓄積しておく運行記録保存手段と、顧客の識
別コードを入力する入力手段と、前記入力手段より入力
された識別コードを用いて前記運行記録保存手段から顧
客のエレベーターに関する運行記録を呼び出し、顧客の
エレベーターの使用頻度を示す数値を計算する負荷計算
手段と、エレベーターの使用頻度を示す数値とエレベー
ターの仕様に関する情報の組合せに対して前記エレベー
ターを構成する部品の交換や清掃に関する間隔を対応付
ける対応関係を蓄積した保守プラン計算用データーベー
スと、前記負荷計算手段が計算したエレベーターの使用
頻度を示す数値と前記運行記録保存手段に記憶されてい
る顧客エレベーターの仕様に関する情報から、前記保守
プラン計算用データベースに蓄積された対応関係を用い
て、顧客エレベーターの部品交換や清掃に関する間隔を
選定する保守プラン計算手段と、前記保守プラン計算手
段が選定した部品交換や清掃に関する間隔を保守プラン
として表示する表示手段とを備えたエレベーターの保守
契約支援システム。 - 【請求項4】請求項1又は3に記載のエレベーターの保
守契約支援システムにおいて、部品の交換や清掃にかか
る料金表を備え、前記表示手段は策定された保守プラン
における部品の交換や清掃の間隔と前記料金表とからの
保守の料金と計算して表示することを特徴としたエレベ
ーターの保守契約支援システム。 - 【請求項5】請求項1又は3に記載のエレベーターの保
守契約支援システムにおいて、前記入力手段と表示手段
はインターネット上のホームページ上に設けられた情報
入力手段と情報表示手段として構成されることを特徴と
するエレベーターの保守契約支援システム。
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